JP6666534B2 - 遊技機 - Google Patents

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Description

本発明は、遊技機に関するものである。
従来、操作手段への操作を促す表示が実行されているときに、操作手段が操作されることにより、演出を行う遊技機があった(例えば特許文献1)。
特開2013−183826号公報
しかし、従来の遊技機は、改善の余地があった。
上記課題を解決するために、本発明の遊技機は、遊技者による操作を受け付け可能な操作手段と、前記操作手段が遊技者による操作を受け付けたことに基づいて、遊技者への特典付与に関する特定情報を表示する表示手段と、第1遊技状態と、前記第1遊技状態よりも遊技者に有利な遊技状態である第2遊技状態とを含む複数の遊技状態に制御可能な遊技状態制御手段と、前記遊技状態制御手段が前記第2遊技状態に制御している場合において、特定役が複数回当選したことに基づいて、特定演出を実行可能な特定演出実行手段と、を備え、前記表示手段は、前記操作手段が遊技者による操作を受け付けてから第1時間経過した後に、前記特定情報として、第1特定情報を表示可能であり、前記操作手段が遊技者による操作を受け付けてから前記第1時間とは異なる時間である第2時間経過した後に、前記特定情報として、前記第1特定情報とは少なくとも一部が異なる第2特定情報を表示可能であり、前記操作手段が遊技者による操作を受け付けたことに基づいて、前記第1特定情報を表示する場合、前記操作手段が遊技者による操作を受け付けてから前記第1時間経過するまでの間において、特別情報を表示可能であり、前記操作手段が遊技者による操作を受け付けたことに基づいて、前記第2特定情報を表示する場合、前記操作手段が遊技者による操作を受け付けてから前記第2時間経過するまでの間において、前記特別情報を表示可能であり、前記第1時間経過した後に前記第1特定情報が表示される場合の方が、前記第2時間経過した後に前記第2特定情報が表示される場合よりも、有利な特典を付与する確率が高くなるように制御され、前記特典は、前記特定演出実行手段が前記特定演出を実行している場合において、前記特定役とは異なる特別役が当選した場合に付与される権利であって、前記遊技状態制御手段が前記第2遊技状態を継続させることが可能な権利である継続権利であり、前記表示手段は、前記継続権利が付与される場合に、前記操作手段が遊技者による操作を受け付けたことに基づいて、前記特定情報を表示可能である構成にした。
第1実施形態のスロットマシンを手前側から見た図、各表示部20〜24及びその近傍の構成を説明する断面図である。 スロットマシンを手前側か見た図、各表示部20〜24及びその近傍の構成を説明する断面図である。 第1実施形態のスロットマシンのブロック図である。 第1実施形態の記憶部が記憶する各種テーブルを説明する図表である。 第1実施形態の記憶部が記憶する各種テーブルを説明する図表である。 第1実施形態のスロットマシンの遊技の流れを説明する図である。 第1実施形態のスロットマシンの遊技の流れを説明する図である。 第1実施形態の通常状態、CZ状態でのスロットマシンを示す模式図である。 第1実施形態のCZ状態に滞在中の演出(CZ演出)を説明する模式図である。 第1実施形態のART状態における各ステージの演出を説明する図である。 第1実施形態のART状態における通常ゲーム時の押し順ナビの表示内容を説明する図である。 第1実施形態のART状態の全体の流れのフローチャートである。 第1実施形態のセット数上乗せ処理のフローチャートである。 第1実施形態の上乗せ演出1を説明する模式図である。 第1実施形態の上乗せ演出2を説明する模式図である。 第1実施形態の上乗せ演出3を説明する模式図である。 第1実施形態の上乗せ演出4を説明する模式図である。 第1実施形態のART状態のステージ昇格処理のフローチャートである。 第1実施形態のART状態の前兆演出を説明する模式図である。 第1実施形態のART状態の昇格確定演出を説明する模式図である。 第2実施形態の押し順ナビの移動演出を説明する主表示部、開閉表示部近傍の模式図である。 第2実施形態の押し順ナビの移動演出を説明する主表示部、開閉表示部近傍の模式図である。 第3実施形態のスロットマシンの上乗せ演出種別抽選テーブル、上乗せ演出テーブルを示す図表である。 第4実施形態のART状態に滞在中の遊技の流れを説明する図である。 第4実施形態のボーナス状態に滞在中の演出を説明する主表示部、開閉表示部近傍の模式図である。
(実施形態)
図1〜図25を参照して、本発明の好ましい実施形態について説明する。
(第1実施形態)
[スロットマシン10の構成]
スロットマシン10は、遊技場等に設置されるものである。
図1〜図3に示すように、スロットマシン10は、メダル投入口11、ベットボタン12、スタートレバー13、停止ボタン14(14a〜14c)(操作手段)、演出ボタン15(第2操作手段)、有利状態ランプ16、ランプ17、スピーカ18、メダル払出装置19、リール表示部20(変動表示手段)、上表示部21、主表示部22(操作情報表示手段、遊技状態情報表示手段)、開閉表示部23(遊技状態情報表示手段,移動手段)、下表示部24(遊技状態情報表示手段)、主制御基板25、副制御基板26を備える。
なお、スロットマシン10は、主制御基板25、副制御基板26に設けられた記憶部、制御部を備え、各種演算処理、各種制御が可能な装置であり、コンピュータの概念に含まれる。各記憶部は、各スロットマシン10の動作に必要なプログラム、情報等を記憶する半導体メモリ素子等の記憶装置を備える。各制御部は、CPU等を備える。各制御部は、各記憶部に記憶された各種プログラム等を適宜読み出して実行することにより、実施形態の各種機能を実現している。
メダル投入口11は、遊技者がメダル(遊技媒体)を投入する部分である。メダル投入口11の内部には、メダル投入口11に投入されたメダルを検出するセンサ等であるメダルセレクタ11a(メダル検出手段)を備える。
ベットボタン12、スタートレバー13、停止ボタン14、演出ボタン15は、後述するように、遊技者がゲームを開始したり、演出動作を開始するために操作する操作部である。なお、ベットボタン12は、掛け数がそれぞれ異なる複数のボタンを備えていてもよい。
有利状態ランプ16は、有利区間(後述する)中に点灯するように制御される。なお、スロットマシン10は、有利状態ランプ16に代えて、例えば、メダルの払出数を表示する払出数表示部等を構成する7セグメントディスプレイ(「7セグ」ともいう)の「ドット」部分等を、点灯するように制御してもよい。
ランプ17、スピーカ18は、発光、音による演出等を行う。
メダル払出装置19は、ホッパ(図示せず)に貯留されたメダルを、メダル払出口19aに払い出す装置である。
各表示部20〜24は、液晶表示装置等を備える表示装置である。
図1に示すように、スロットマシン10を手前側から見た状態で、主表示部22は、スロットマシン10の中央に配置され、リール表示部20は、主表示部22の右上に配置され、上表示部21は、主表示部22の中央上側に配置され、下表示部24は、主表示部22の下側に配置されている。また、開閉表示部23は、主表示部22の手前側に重なるように配置されている。
表示部20〜23は、透明な保護カバー10c(図1(A)参照)で覆われて保護されている。
リール表示部20は、図柄を変動表示する変動表示手段の一例である。
リール表示部20は、リール20a〜20cの画像を表示する。リール20a〜20cは、周面に連続する図柄(識別情報)を有し、これらの図柄が機外から識別可能に構成される。各リール20a〜20cの図柄は、複数(例えば20個)表されている。図柄の種類は、例えば、「スイカ」、「チェリー」、「ベル」、「7」、「BAR」等である。
なお、リール20a〜20cの形態は、これに限定されず、例えば、周面の図柄の個数は、20個以外でもよい。また、リール表示部20は、液晶表示装置等ではなく、機械的なリール及びこのリールを回転するドラム等を備えるものでもよい。
上表示部21、主表示部22、開閉表示部23、下表示部24の各表示部(特定演出実行手段)は、遊技中の各種情報の表示、演出のための表示等を行う。上表示部21、主表示部22、開閉表示部23、下表示部24の表示内容の詳細は、後述する。
図1、図2に示すように、上表示部21の背面には、アーム部材21aが設けられている。アーム部材21aは、スロットマシン10の前扉の前面に設けられた溝10aに挿入されており、鉛直方向に移動可能に支持される。また、アーム部材21aは、モータ等(図示せず)を備える昇降駆動部21dによって、鉛直方向に昇降駆動される。
これにより、上表示部21は、上位置(図1の位置)、下位置(図2の位置)の間で昇降駆動される。
主表示部22は、スロットマシン10の左右方向のほぼ全長に渡る表示領域を有し、左右方向に長い大型の表示装置である。主表示部22は、開閉表示部23が開閉駆動することに応じて、中央表示領域22C(視認可能領域)、左右の表示領域22L,22Rの大きさが変化する(図1(A)、図2(A)参照)。中央表示領域22Cは、押し順ナビ(後述する)を表示し、これを視認可能な領域である。
開閉表示部23は、左右一対の開閉表示部23L,23R(第1移動手段、第2移動手段)を備える。
開閉表示部23の鉛直方向の長さと、主表示部22の鉛直方向の長さとは、ほぼ等しい。開閉表示部23は、スロットマシン10の前面に設けられた2つのレール10bによって、左右方向に摺動可能に支持される。これにより、開閉表示部23は、主表示部22の表示領域に対向する領域である対向領域内を移動可能である。
開閉表示部23は、モータ等(図示せず)を備える開閉駆動部23dによって、左右方向に開閉駆動される。開閉表示部23L,23Rの基準位置は、開位置(図1(A)の位置)である。開閉表示部23L,23Rは、段階的に閉じるように駆動(「段階閉駆動」ともいう)できる。段階閉駆動では、開閉表示部23L,23Rは、離間した位置(第1配置)と、これよりも近接した位置(第2配置)とに順次配置される。開閉表示部23L,23Rが最も近接した状態では、閉位置(図2(A)の二点鎖線内に示すように、開閉表示部23の対向領域の中央であって、両者が当接した位置、又は両者の隙間が殆どない位置)に配置される。
下表示部24は、スロットマシン10の左右方向のほぼ全長に渡る表示領域を有し、左右方向に長い大型の表示装置である。
下表示部24には、遊技者が操作可能な下表示部ボタン24a(第1操作手段)が設けられている。
下表示部ボタン24aは、透明カバー24b、アクチュエータ24cを備える。
透明カバー24bは、透明であるため、下表示部24の表示内容は、手前側から視認可能である。
透明カバー24bは、底部が開口した箱状の部材である。透明カバー24bは、下表示部24を前面から覆うように配置されている。透明カバー24bは、支持部材(図示せず)により奥行方向に移動可能に支持され、また、付勢部材(図示せず)によって手前側に付勢されている。
アクチュエータ24cは、プッシュロッド24dを直動駆動するプッシュプル型ソレノイドである。
図1(B)に示すように、透明カバー24bが手前側に配置された状態で、プッシュロッド24dが押し出し位置に配置された状態では、プッシュロッド24d先端と透明カバー24b縁部とが当接する。この状態では、透明カバー24bは、奥側に移動できないように規制されるので、下表示部ボタン24aは、操作することができない。
図2(B)に示すように、プッシュロッド24dが引き込み位置に配置されることにより、プッシュロッド24d先端が透明カバー24b縁部から退避する。これにより、透明カバー24bは、奥側に移動可能となるので、下表示部ボタン24aは、操作可能な状態となる。
下表示部ボタン24aの操作情報は、電気接点を備える電気スイッチ等によって、副制御基板26に出力される。
以上の構成により、スロットマシン10は、下側部分に大きな操作部材である下表示部ボタン24aを有し、また、これを操作不可能な状態、操作可能な状態に制御可能である。
図3に示すように、主制御基板25と、メダルセレクタ11a、ベットボタン12、スタートレバー13、停止ボタン14及びメダル払出装置19とは、通信ケーブルで接続されており通信可能である。
主制御基板25は、記憶部25a(遊技状態制御手段、抽選権利記憶手段、実行権利記憶手段、特定権利記憶手段)、制御部25bを備える。
記憶部25aは、遊技に関する遊技プログラム、各テーブルT1a,T1b,T2,T3,T4a,T4b(図4、図5参照)等の各種情報等を記憶する。これらのテーブルの詳細は、後述する。
制御部25bは、記憶部25aのプログラムによって動作する。これにより、制御部25bは、スロットマシン10の遊技の進行に関する処理等を行う。
また、制御部25bは、スタートレバー13等の操作部の操作に応じて、内部抽選処理等をともなうゲーム進行処理、記憶部25aに記憶した各種情報の管理、また、メダル払出装置19等の装置を制御することにより、スロットマシン10の遊技を実現する。
制御部25bの詳細な処理は、後述する。
副制御基板26と、演出ボタン15、有利状態ランプ16、ランプ17、スピーカ18及び各表示部20〜24との間は、通信ケーブルで接続されており通信可能である。副制御基板26は、主制御基板25からの指示に応じて、これらの装置を制御する。
副制御基板26は、記憶部26a、制御部26bを備える。
記憶部26aは、遊技に関する遊技プログラム、上乗せ演出テーブルT4c(図5(C)参照)等の各種情報等を記憶する。上乗せ演出テーブルT4cの詳細は、後述する。
制御部26bは、主制御基板25の制御部25bからのコマンド(指示)に応じて、スロットマシン10の遊技に同期した演出等の処理、制御を行う。制御部26bは、例えば、遊技状態の移行を示す画像演出、ファンファーレ音出力、ランプ演出等を、各表示部、ランプ17、スピーカ18等の報知手段、演出手段を制御して行う。
制御部25bの詳細な処理は、後述する。
[スロットマシン10の基本動作]
主制御基板25の制御部25b、副制御基板26の制御部26bは、以下のように、ゲームの基本動作を行う。
最初に、基本的な遊技状態であるRT、AT、ARTについて説明する。
RTは、リプレイタイムの略称である。実施形態では、リプレイ役の当選確率が定められた低RT状態、高RT状態が存在する。
低RT状態の状態は、内部抽選処理におけるリプレイ役の当選確率が低い低リプレイ確率であり、遊技を継続しても、遊技者の獲得メダルが増加しにくい遊技状態(リプレイ低確率遊技状態)である。
高RT状態の状態は、低RT状態よりもリプレイ役の当選確率が高い高リプレイ確率であり、遊技者の獲得メダルが増加しやすい遊技状態(リプレイ高確率遊技状態)である。
低RT状態から高RT状態へは、昇格リプレイ役に当選し昇格リプレイ役に対応する図柄の組み合わせが停止表示されることにより移行する。同様に、高RT状態から低RT状態へは、転落リプレイ役に当選し転落リプレイ役に対応する図柄の組み合わせが停止表示されることにより移行する。
なお、設定リセット時等には、低リプレイ確率であるRT0に設定してもよい。RT0から低RT状態へは、例えば、所定の当選役に対応する図柄の組み合わせの停止表示(押し順ベル等の停止表示)、又は所定の当選役に対応しない図柄の組み合わせの停止表示(押し順ベル等のこぼし目の停止表示)等によって、容易に移行するようになっている。
ATは、アシストタイムの略称であり、小役やリプレイ役の当選時において、例えば、目押しの目安となる図柄が報知されたり、停止ボタン14a〜14cの操作順がナビゲートされたりして、小役やリプレイ役等の入賞をアシストする遊技状態である。
ARTは、アシストリプレイタイムの略称であり、RTとATとが組み合されることにより、リプレイ役の当選確率が高く設定されつつ、小役やリプレイ役等の入賞をアシストされる遊技状態となっている。
各ゲームの開始時には、メダル(クレジットメダルも含む)を用いて掛け数の設定を行う。
掛け数の設定は、メダル投入口11から直接メダルを投入して設定する方法と、ベットボタン12を押下操作して設定する方法とがある。
メダル投入口11からメダルを投入する方法では、投入分のメダル枚数に対応する掛け数(ただし、メダル3枚に対応する掛け数「3」が上限)が設定されることになる。
なお、掛け数の上限は、「1」、「2」、又は「4」以上でもよい。
ベットボタン12を押下操作する方法は、掛け数の設定に係る遊技者の操作を受け付け可能な操作手段の一例である。ベットボタン12が操作されると、クレジットメダルから、所定数(例えば、3枚)のメダル数が減算され、減算された分が掛け数として設定されることになる。クレジットメダルは、メダル投入口11からのメダル投入や入賞により加算され、例えば、内部データとしてメダル50枚までクレジット(記憶)することができる。
このように、メダル投入口11へのメダル投入やベットボタン12の押下操作により設定された掛け数は、主制御基板25の記憶部25aに記憶される。
そして、掛け数が所定数(例えば、3枚)になったときに、1回の遊技を実行可能な権利を保有するゲーム開始可能な状態となる。
このゲーム開始可能な状態では、スタートレバー13の操作が有効な状態となる。この有効な状態において、スタートレバー13が傾動操作されると、ゲームが開始される。実施形態では、スタートレバー13の操作が有効な状態でこれが操作されることを「ゲーム開始操作」ともいう。ゲーム開始操作受付に応じて、リール20a〜20cが変動を開始するとともに、リプレイ役、小役等の複数の当選役(ハズレを含む)のなかから今回ゲームの抽選結果をリール20a〜20cの停止前に事前に決定する内部抽選処理が実行される。
内部抽選処理では、複数の当選役の中から今回ゲームの当選役を所定の当選確率に基づいて抽選により決定する。
なお、本実施形態では、内部抽選処理は、リール20a〜20cが定常回転に達する前に完了するものとするが、リール20a〜20cが回転を開始する前に完了するようにしてもよい。
各リール20a〜20cは、停止状態から徐々に回転速度を上げた後、一定の速度で回転する定常回転に達する。このような定常回転に達すると、各リール20a〜20cに対応して設けられた停止ボタン14a〜14cが押下操作可能な状態(停止ボタン操作の有効化)となる。
停止ボタン14a〜14cは、リール20a〜20cの停止操作を行うための操作手段の一例であり、例えば、停止ボタン14a〜14cに内蔵されたLED等の発光手段が点灯することにより押下操作可能な状態となる。このような状態において各停止ボタン14が押下操作されると、その操作タイミングと内部抽選処理の抽選結果とにより許容される図柄の組み合わせで停止するように、各リール20a〜20cが停止制御される。停止ボタン14は、各リール20a〜20cに対応して設けられており、図柄を停止するための操作を受け付け可能である。
そして、第3リール停止操作後に、入賞ライン上に停止した図柄の組み合わせを判定した結果、所定の図柄の組み合わせであるときに入賞と判定され、図柄の組み合わせに応じた遊技価値が付与される。
なお、第3リールとは、3つのリール20a〜20cの停止操作が各1回ずつ計3回された場合において、その最後である3操作目に停止操作をされたリールをいう。また、第3リール停止操作後とは、遊技者が第3リールを停止するために停止操作した停止ボタン14から指等を離した時点後のことをいう。
遊技価値の一例として、小役に対応する図柄の組み合わせの停止により、小役入賞が判定され、メダル払出装置19が駆動制御されることにより、メダル払出口19aに所定数のメダルが払い出される。
なお、メダルの払出は、クレジットメダルの上限数を超える分のみが払い出されるように構成することもできるが、所定のボタン等を事前に操作することにより、入賞が発生するごとに、入賞に対応するメダルが払い出されるように構成することもできる。
停止状態では、リール20a〜20cそれぞれに表された上下方向に連続する3つの図柄が機外から視認可能に停止(「停止表示」ともいう)し、このときの停止表示態様に基づいて入賞の有無が判定される。
制御部25bは、中段(上下方向に連続する3つの図柄のうち中央)の入賞ライン上に停止した図柄の組み合わせに基づいて、入賞の判定を行う。なお、入賞ラインは、これに限定されず、例えば、上段、中段、下段3つのラインと斜め2つのラインの計5ラインにしてもよく、また、これら5ラインのうち1以上の任意のラインにしてもよい。
判定される図柄の組み合わせは、例えば、「小役」、「リプレイ役」等に対応するものである。
「小役」に対応する図柄の組み合わせとして、例えば、ベル役、レア役等を有する。
「ベル役」に対応する図柄の組み合わせとして、入賞ライン上の「リール20a(左)・リール20b(中)・リール20c(右)」の順に、「ベル・ベル・ベル」が設定されている。「ベル役」については、ART中において、1ゲーム当りメダルが2枚増加するような当選確率に設定されていてもよい。
さらに、「ベル役」については、押し順に関係なく図柄の組み合わせが揃う「共通ベル」、押し順に従うことにより図柄の組み合わせが揃う「押し順ベル(後述する)」等を有する。
レア役に対応する図柄の組み合わせとして、例えば、チェリー役、スイカ役等が設定されている。チェリー役の図柄の組み合わせは、「チェリー・ANY・ANY」(ただしANYは任意の図柄)、スイカ役の図柄の組み合わせは、「スイカ・スイカ・スイカ」である。
「リプレイ役」に対応する図柄の組み合わせの停止により、リプレイ入賞が判定され、次回ゲームにおいてメダルの投入を行うことなく、すなわち、メダルを費やすことなく遊技可能な状態となる。
「リプレイ役」に対応する図柄の組み合わせは、「リプレイ・リプレイ・リプレイ」(通常リプレイ)、「7・7・7」(昇格リプレイ)、「リプレイ・リプレイ・ベル」(転落リプレイ)などがある。
押し順について説明する。
押し順とは、停止ボタン14a〜14cに対する操作順序である。
「ベル役」は、押し順を報知する当選役として、複数の押し順(例えば、「14a→14b→14c」、「14c→14b→14a」等)のうちの1通りの押し順に従って操作することにより、ベル役に対応した図柄の組み合わせ(「ベル・ベル・ベル」)が停止する「押し順ベル」を有する。
さらに、「押し順ベル」は、例えば、6通りの押し順に対応する「押し順ベル1〜6」を設けることができる。この場合、各「押し順ベル1〜6」に当選したときのそれぞれに対応する押し順の報知は、ART中(AT中を含む)に行われる。
なお、AT中には、「押し順ベル」の当選に基づいて、停止ボタン14a〜14cの操作順序が報知され、ART中には、これに加えて、「リプレイ役」が揃いやすい状態になる。
押し順の報知例として、例えば、「ART」、「AT」中において、「押し順ベル1〜6」のうち「押し順ベル1」に当選したとき(停止ボタン14が「14a→14b→14c」の順に操作(特別操作)がされると、「押し順ベル1」に対応する図柄の組み合わせが停止する場合)には、主表示部22は、左から右に向けて「1」、「2」、「3」等の表示を行い(図8(B)等参照)、スピーカ18は、「左」、「中」、「右」の順でそれぞれの音声を出力する。なお、実施形態では、主表示部22等に表示される操作表示を、押し順ナビ(特別操作情報)ともいう。
このように、主表示部22、スピーカ18等の操作情報報知手段は、停止ボタン14に対する操作をナビゲートする。
遊技者が、このナビゲートに応じて、停止ボタン14を操作することにより、「押し順ベル1」に対応する図柄の組み合わせが停止表示され、規定枚数のメダルが払い出され、遊技者に利益が付与される。
一方、「押し順ベル1〜6」に当選したときに、上記のようなナビゲートに従わずに、停止ボタン14を操作したときには、「押し順ベル1〜6」に対応する図柄の組み合わせが停止されず、規定枚数のメダルが払い出されないことになる。
同様に、「リプレイ役」は、停止ボタン14a〜14cに対する複数の押し順のうちの1通りの押し順によって、そのリプレイ役に対応する図柄の組み合わせが停止表示する「押し順リプレイ」を有する。
さらに、「押し順リプレイ」は、例えば、6通りある押し順それぞれに対応する「押し順リプレイ1〜6」を設けることができる。この場合、各「押し順リプレイ1〜6」に当選したときのそれぞれに対応する押し順の報知は、ART中(AT中を含む)に行われる。
そして、「ART」中において、各「押し順リプレイ」に当選した場合に、それぞれに対応する押し順の報知を、上記「押し順ベル役」と同様な方法によって行うことができる。
この場合にも遊技者がこのナビゲートに応じて停止ボタン14を操作することにより、「押し順リプレイ」に対応する図柄の組み合わせが停止表示され、遊技者に利益が付与される。
なお、前述した「昇格リプレイ役」と「通常リプレイ役」とは、重複当選する。この重複当選時に一の押し順で停止表示された場合には、「昇格リプレイ役」に対応する図柄の組み合わせが停止表示され、他の押し順で停止表示された場合には、「通常リプレイ役」に対応する図柄の組み合わせが停止表示される。
また、前述した「転落リプレイ役」と「通常リプレイ役」とは、重複当選する。この重複当選時に一の押し順で停止表示された場合には、「転落リプレイ役」に対応する図柄の組み合わせが停止表示され、他の押し順で停止表示された場合には、「通常リプレイ役」に対応する図柄の組み合わせが停止表示される。
なお、このように遊技者の操作によって当選役に対応した図柄の組み合わせが停止表示する態様は、押し順に限定されず、例えば、目押しをともなうものでもよい。この場合には、これらに対応する図柄を、主表示部22等に表示すればよい(図8(C)のスイカ図柄画像30d等参照)。そして、遊技者が各リール20a〜20cの停止操作を、主表示部22等に表示された図柄と同じ図柄が入賞ライン上に停止するタイミングで行うことにより、制御部25bは、当選役に対応する図柄の組み合わせを停止表示する。
[スロットマシン10の遊技の流れ]
図6、図7等を参照しながら、実施形態のスロットマシン10の遊技の流れの一例を説明する。
主制御基板25の制御部25b、副制御基板26の制御部26bは、スロットマシン10を、複数の遊技状態に制御可能であり、各遊技状態における各種処理、遊技状態間の移行の制御(以下単に「移行」ともいう)等を、以下のように行う。
図6、図7に示すように、実施形態のスロットマシン10の遊技は、通常状態、CZ状態、ART状態の複数の遊技状態を含む。制御部25b,26bは、所定の移行条件が成立することに基づいて、一の遊技状態から他の遊技状態へと移行するように制御可能である。
通常状態、CZ状態では、非ARTに制御される。CZ状態では、基本的にATに制御される。ART状態では、基本的にARTに制御される。
また、スロットマシン10の遊技は、通常区間、有利区間を有する。これらの区間は、遊技状態によって区分される。
通常区間は、通常状態において遊技可能な区間が含まれる。
有利区間は、通常区間から他の遊技状態に移行後、再度通常区間に戻るまで継続して滞在する。
有利区間は、CZ状態、ART状態において遊技可能な区間が含まれる。制御部25bは、有利区間に滞在中に、連続して実行されたゲームの回数をカウント(計数)する。遊技状態が有利区間中である場合には、有利状態ランプ16が点灯される。
有利区間に移行後、有利区間を終了するためには、「有利区間での連続ゲーム回数が1500回に到達したこと」の条件が成立する必要がある。
なお、有利区間の上記終了条件は、一例であり、例えば、「少なくとも1回の押し順ベルの報知がされたこと」を含めてもよい。また、各種ボーナスの当選役が設定されている場合には、有利区間の上記終了条件は、例えば、「ボーナス役に対応した図柄の組み合わせが停止表示されたこと」、「第一種特別役物(レギュラーボーナス)の当選役に対応した図柄の組み合わせが停止表示されたこと」等を含めてもよい。また、有利区間での連続ゲーム回数の上限は、1500回以外でもよい。
各遊技状態の概要は、以下の通りである。なお、RT種別は、同じ遊技状態に滞在中であっても、昇格リプレイ等によって変化するが、基本的には、以下のように設定されている。
・通常状態
通常状態のRT種別は、基本的に低RT状態である。つまり、通常状態は、低RT状態に滞在しやすい遊技状態である。このため、通常状態の遊技は、遊技者にとっては、不利である。
・CZ状態
CZ状態のRT種別は、基本的に低RT状態である。但し、CZ状態は、「押し順リプレイ役」当選時には押し順ナビを報知しないものの、「押し順ベル役」当選時には押し順ナビを報知するATに制御される。また、CZ状態滞在中は、各ゲームにおいてART移行抽選処理(後述する)が行われるので、通常状態に滞在中よりも、ART状態へ移行しやすい。このため、一連の遊技の流れにおいて、CZ状態は、通常状態よりも有利に位置付けられている。
・ART状態
ART状態へ最初に移行した時点でのRT種別は、基本的に低RT状態であるが、ART状態では、昇格リプレイ役の当選によって、高RT状態に昇格しやすい。高RT状態は、獲得メダルの増加が見込めるため、ART状態は、遊技者にとっては、通常状態、CZ状態よりも有利である。
なお、ART状態における押し順リプレイ役の当選確率は、基本的に、高RT状態に対応した一定の確率となる。このため、後述する前兆ゲーム(S62b参照)、昇格確定ゲーム(S62c参照)、ガセゲーム(S63b参照)であっても、押し順リプレイ役の当選確率は、基本的に、一定である。
[各遊技状態の詳細]
各遊技状態、遊技状態間の移行処理等について、詳細に説明する。
以下、特に説明がない場合には、各遊技状態から他の遊技状態への移行時点は、基本的に、移行条件が成立した遊技の第3リール停止操作後である。但し、これに限定されず、移行条件が成立後、次ゲームから移行してもよい。
(通常状態)
図6に示すように、制御部25bは、通常状態に滞在中には、CZ状態、ART状態への移行抽選処理を行う。なお、スロットマシン10の仕様等に応じて、通常状態からART状態に直接移行しないようにしてもよい。
図8(A)に示すように、通常状態では、上表示部21は、上位置に配置される。また、開閉表示部23L,23Rは、開位置に配置される。このため、主表示部22の中央表示領域22Cは、大きく露出している。
主表示部22は、中央表示領域22Cに女性キャラクタC1を表示する。同様に、下表示部24は、女性キャラクタC1を表示する。これらの表示は、遊技状態が通常状態であることを示す演出である。
・CZ状態への移行処理:図6の矢印♯1a
制御部25bは、例えば、所定のレア役に当選したことに基づいて、CZ状態への移行抽選処理を行う。CZ状態へ移行条件は、この移行抽選に当選したことである。
なお、通常状態の遊技状態は、CZ状態への当選確率が異なる低確率状態、高確率状態を有していてもよい。移行抽選の当選確率は、高確率状態の方が低確率状態よりも高い。この場合、所定のレア役が当選したことに基づいて、低確率状態から高確率状態に移行させ、一方、所定の転落条件(例えば、所定の役が当選したこと)が成立したことに基づいて、高確率状態から低確率状態に移行させるようにしてもよい。
・ART状態への移行処理:図6の矢印♯1b
ART状態への移行条件は、例えば、所定の当選役(例えば「7・7・7」)の組み合わせが停止表示されることである。ART状態への移行条件が成立した場合には、遊技者にセット数(後述する)が1つ付与され、保有セット数が1つとなる。この場合、制御部25bは、セット数を上乗せするための抽選処理を行ってもよい。
(CZ状態)
CZ状態に滞在中は、通常状態に滞在中よりも、ART状態に移行しやすいので、CZ状態は、一連の遊技の流れにおいて、チャンスゾーンとして位置付けられている。
CZ状態の遊技可能回数は、最大で5回である。
なお、制御部25bは、CZ状態では、ATに制御されるが、昇格リプレイ役に当選した場合でも、押し順を報知しないので、基本的に低RT状態が維持される。
図8(B)に示すように、CZ状態では、上表示部21は、通常状態と同様に、上位置に配置される。また、開閉表示部23L,23Rは、閉位置に配置される。
CZ状態では、開閉表示部23L,23Rは、一体でピエロのキャラクタC2aを表示する。また、下表示部24は、「ピエロタイム」の文字C2bを表示する。これらの表示は、遊技状態がCZ状態であることを示す演出である。
図8(B)に示すように、開閉表示部23L,23Rは、押し順ナビ30a,30b,30cをともなう当選役(押し順ベル等)に当選した場合には、閉位置に配置された状態で、押し順ナビ30a,30b,30cを表示する。なお、中央の押し順ナビ30bは、開閉表示部23L,23Rに渡って表示される。
図8(C)に示すように、主表示部22は、目押しをともなうレア役に当選した場合には、レア役に対応する図柄を、左表示領域22Lに表示する。左表示領域22Lは、例えば、当選したレア役が「スイカ・スイカ・スイカ」の図柄の組み合わせに対応したものである場合には、スイカ図柄画像30dや、スイカを連想する画像等を表示する。
また、上表示部21は、CZ状態における残ゲーム数を表示している。残ゲーム数は、ゲームを実行するごとに減算されていく。
CZ状態では、各ゲームにおいて、ART移行抽選処理を行う。
ART移行抽選処理の当選確率は、各ゲームの当選役に応じて、当選確率が設定されている。ART移行抽選処理の当選確率は、例えば、レア役当選時が90%、ベル役当選時及びリプレイ役当選時が30%、ハズレ役当選時が5%である。なお、各当選役の一部又は全部についてのART移行抽選処理の当選確率は、上記以外でもよい。また、ベル役の当選時にART移行抽選処理を行うようにしたが、ベル役に対応する図柄が入賞することに基づいてART移行抽選処理を行うようにしてもよい。
(CZ演出)
制御部25bは、ART移行抽選処理の抽選結果に応じて、CZ演出抽選処理を行う。CZ演出抽選処理は、CZ演出を、演出無し及びCZ演出1〜3のなかから抽選する処理である。後述するように、CZ演出は、遊技者に対して、ART当選の期待を抱かせる演出である。
図4(A)、図4(B)に示すように、制御部25bは、CZ演出抽選処理では、ART移行抽選処理に非当選であった場合にはCZ演出抽選テーブル(ART非当選時)T1aを参照し、一方、当選であった場合にはCZ演出抽選テーブル(ART当選時)T1bを参照する。
両テーブルT1a,T1bに示すように、ART当選の期待度(つまりARTに当選している確率)は、演出無し<CZ演出1<CZ演出2<CZ演出3となっている。
つまり、ART非当選の場合には、CZ演出は、演出無し及びCZ演出1,2のなかから選択されることになる。一方、ART当選の場合には、何れかのCZ演出が行われることになる。
両テーブルT1a,T1bに基づいた抽選処理を行うことにより、ART当選であれば、何れかの演出がされる。また、演出無しの場合にはART非当選であったことが確定となり、一方、CZ演出3の場合にはART当選であったことが確定となる。
CZ演出は、CZ演出抽選処理を行ったゲームの第3リール停止操作後に行われる。
図9に示すように、CZ演出は、遊技者に対して操作指示を行い(図9(A)〜図9(C))、その操作を受け付けることにより、ART移行抽選処理の結果表示の演出が実行される(図9(D)、図9(E))。操作指示は、遊技者に対して、この結果表示の演出動作をスロットマシン10に実行させるための操作を促すものである。
各CZ演出1〜3の各操作指示は、以下の通りである。
(a)CZ演出1:図9(A)
開閉表示部23L,23Rは、演出ボタン15と略同一の大きさの演出ボタン15を模したボタン画像C11等を、両表示画面に渡って表示する。遊技者は、演出動作開始の操作として、この操作指示に従って、演出ボタン15を操作すればよい。
(b)CZ演出2:図9(B)
主表示部22の左表示領域22L、開閉表示部23L,23R、主表示部22の右表示領域22Rは、これらの表示画面に渡って、演出ボタン15を模した大きなボタン画像C12等を表示する。ボタン画像C12は、上記ボタン画像C11よりも、極端に大きい。遊技者は、演出動作開始の操作として、この操作指示に従って、演出ボタン15を操作すればよい。
(c)CZ演出3:図9(C)
主表示部22の左表示領域22L、開閉表示部23Lは、スロットマシン10の形状を模した画像C13aを両表示画面に渡って表示する。開閉表示部23L,23Rは、この画像C13aのうち下表示部24に対応した部分を指し示す矢印画像C13b等を表示する。主表示部22の右表示領域22Rは、下表示部24を指し示す矢印画像C13cを表示する。下表示部24は、「ピエロタイム」の文字C2bから切り替わって、「PUSH」という大きな文字13dを表示する。遊技者は、演出動作開始の操作として、これらの操作指示に従って、下表示部ボタン24aを操作すればよい。なお、下表示部24は、CZ演出3の操作指示がされることに応じて、アクチュエータ24cが制御されることにより、押下操作が可能な状態になっている。
このように、CZ演出1,2,3は、この順に目立つものになっており、また、遊技者にとっても、この順にART移行の期待度が大きくなる。
各表示部は、CZ演出1,2,3の各操作指示がされている状態で演出動作開始の操作がされると、CZ演出抽選処理の抽選結果を報知する演出を行う。
図9(D)に示すように、ART移行抽選処理の結果がART非当選であった場合には、開閉表示部23L,23Rは、「ハズレ」という文字C14を表示する。この場合、CZの残ゲーム数が残存している場合には、上表示部21は、前述したように、残ゲーム数を更新する。なお、ART移行抽選処理の結果がART非当選であった場合には、文字C14等を表示しないことで、遊技者にART非当選であることを報知するようにしてもよい。
図9(E)に示すように、ART移行抽選処理の結果がART当選であった場合には、主表示部22の左表示領域22L、開閉表示部23L,23R、主表示部22の右表示領域22Rは、ART当選を示す「ART確定!!」の文字C15aを、これらの表示領域に渡って表示する。また、上表示部21は、残ゲーム数から切り替わって、ART当選を示す「V」という文字C15bを表示する。このため、仮に、主表示部22等が故障していても、ART当選結果を遊技者に知らせることができる。
図6に示すように、CZ状態からは、ART状態、通常状態に移行する。
・ART状態への移行処理:図6の矢印♯2a
ART状態への移行条件は、ART移行抽選処理において当選したことである。制御部25bは、ART状態への移行条件が成立したゲームに続いて行われる演出(図9(E)参照)後に、ART状態に移行する。各表示部20〜24は、ART状態に移行時に、ART状態の表示に変更される。
なお、CZ状態からART状態に移行する場合には、通常状態からART状態に移行する場合と同様に、遊技者にセット数が1つ付与され、保有セット数が1つとなる。また、セット数を上乗せするための抽選処理を行ってもよい。
・通常状態への移行処理:図6の矢印♯2b
通常状態への移行条件は、ART移行抽選処理に当選することなく、CZ状態でのゲーム回数5回を消化したことである。各表示部20〜24は、通常状態に移行時に、通常状態の表示に変更される。
(ART状態)
ART状態では、1セットあたり50回の遊技を実行可能である。ART状態では、虎ステージ、鼠ステージ、牛ステージの何れかのステージ(遊技状態)に制御される。1セットの遊技終了時点で、遊技者が1以上のセットを保有する場合には、ART状態が継続される。
ART状態に滞在中には、保有セット数(継続権利)の上乗せ抽選等を行う。なお、保有セット数は、遊技者がART状態を継続させることが可能な権利の個数である。
後述するように、セット数の上乗せ期待度は、「虎ステージ<鼠ステージ<牛ステージ」となっている。このため、遊技者にとって有利なステージも、「虎ステージ<鼠ステージ<牛ステージ」となっている。
ART状態の通常の状態では、各表示部20〜24は、以下の表示を行う。なお、ART状態の通常の状態とは、後述する前兆ゲーム、ガセゲーム、昇格演出ゲームを実行時以外、上乗せ演出(特定演出)時以外において、ART制御に基づく通常のゲーム(実施形態では「通常ゲーム」ともいう)を実行可能な状態等をいう。
図10(A)に示すように、虎ステージに滞在中には、主表示部22の中央表示領域22C、及び開閉表示部23L,23Rは、それぞれステージに対応する虎キャラクタC21a(遊技状態情報)を表示する。
同様に、図10(B)、10(C)に示すように、鼠、牛ステージに滞在中には、主表示部22の中央表示領域22C、及び開閉表示部23L,23Rは、それぞれのステージに対応する鼠キャラクタC22a、牛キャラクタC23a(遊技状態情報)を表示する。
これにより、虎キャラクタC21a(第1遊技状態情報)が表示された虎ステージよりも遊技者に有利な鼠ステージに制御されている場合には、主表示部22等には、鼠キャラクタC22a(第2遊技状態情報)が表示される。
同様に、鼠キャラクタC22a(第1遊技状態情報)が表示された鼠ステージよりも遊技者に有利な牛ステージに制御されている場合には、主表示部22等には、牛キャラクタC23a(第2遊技状態情報)が表示される。
また、図11(A)〜図11(D)に示すように、主表示部22は、通常ゲームにおいて、押し順ベル役、押し順リプレイ役に当選した場合には、押し順ナビを停止させる態様(第1態様)の表示(第1表示)で実行する。すなわち、停止ボタン14a〜14cが押し順ナビに応じて停止操作されるごとに、その停止ボタンに対応した押し順ナビが移動することなく消去されていく。そして、残った押し順ナビは、その表示位置が維持される。
なお、この場合、主表示部22が押し順ナビの表示をする以外は、各表示部は、ART状態における通常の状態の表示を維持する。例えば、図11(A)〜図11(D)は、虎ステージに滞在中に、押し順ナビをともなう役に当選した例であり、この場合、主表示部22が押し順ナビの表示をする以外は、図10(A)の状態を維持する。また、開閉表示部23L,23Rは、開閉駆動されずに、停止した状態が維持される。
図10に示すように、下表示部24は、残ゲーム数、ART経過数、獲得枚数、ステージ名C21b,C22b,C23b(遊技状態情報)を表示する。
ステージ名は、滞在中のステージ名である。ステージ名を表示する作用、効果は、主表示部22等がキャラクタC21a,C22a,C23aを表示する上記作用、効果と同様である。
残ゲーム数は、現セットのART状態の残りのゲーム数(50回のうちの残ゲーム数)を示す。図10(A)〜図10(C)は、「残り:30回」と表示した例である。
ART経過数は、ART状態が継続される場合において、現セットが何セット目のART状態であるかを示す。図10(A)〜図10(C)は、「2セット目」と表示した例である。
獲得枚数は、一連のART状態に滞在中に、遊技者が獲得したメダルの獲得枚数を示す。図10(A)〜図10(C)は、「100枚」と表示した例である。
上表示部21は、ART状態に滞在中のリプレイ役の当選回数(「リプレイカウント値」ともいう)を表示する。リプレイカウント値は、制御部25bが計数している。上表示部21のリプレイカウント値は、リプレイ役に当選するごとに加算される。後述するように、リプレイカウント値は、セット数の上乗せ演出を実行するか否かの抽選に利用される。
(ART状態の処理の流れ)
図12〜図20等を参照しながら、スロットマシン10のART状態の処理の詳細を説明する。
図12に示すように、制御部25bは、ゲーム開始操作受付に応じて、1回のゲームの処理を開始する(S10)。
次に、制御部25bは、そのゲームがART状態の移行後又は継続後の初回ゲームであるか否かを判定する(S20)。制御部25bは、初回ゲームであると判定した場合には(S20:YES)、S20aに進み、一方、初回ゲームではないと判定した場合には(S20:NO)、S30に進む。
次に、制御部25bは、初回ゲームであることに応じて(S20:YES)、ステージ抽選処理を行う(S20a)。ステージ抽選処理は、ART状態の移行後又は継続後のステージを抽選によって決定する処理である。
制御部25bは、図4(C)に示すステージ抽選テーブルT2に基づいて、3つのステージのなかから抽選を行う。ステージ抽選処理は、ART状態の移行又は継続が確定したゲームにおいて行われてもよい。
ステージ抽選テーブルT2は、ART状態の移行時又は継続時の保有セット数「1」、「3」、「4以上」と、各ステージの当選確率とを対応付けて記憶している。保有セット数が多い程、虎ステージの当選確率が低く、また、牛ステージの当選確率が高い。
以上の処理によって、ART状態の移行後又は継続後のステージが決定される。
次に、制御部25b,26bは、ステージ抽選処理で決定されたステージの設定に基づいて、ゲームを実行する。なお、ART状態に移行又は継続後、2回目以降のゲームでは、初回で決定されたステージの設定に基づく。
すなわち、制御部26bは、ステージ抽選処理で決定されたステージに対応したキャラクタC21a,C22a,C23a等を、開閉表示部23L,23Rに表示する。これにより、スロットマシン10は、遊技者に対して、現ステージの種別を報知することができる。
(上乗せ演出実行抽選処理:S30)
次に、制御部25bは、ゲーム開始操作受付(S10参照)に基づき、リプレイカウント値が10の倍数であることに応じて、上乗せ演出実行抽選処理(特定演出抽選処理)を行う。上乗せ演出実行抽選処理は、後述する上乗せ抽選ゲームを実行するか否かを決定する抽選処理である。
なお、実施形態では、上乗せ演出実行抽選処理は、プレイカウント値が10の倍数であることに基づいて実行される例を説明するが、これに限定されず、例えば、所定のレア役に当選したことに基づいてセット数の上乗せ抽選を実行し、所定の当選確率でセット数の上乗せを行ってもよい。
図5(A)に示すように、制御部25bは、上乗せ演出実行抽選テーブルT4aを参照することにより、上乗せ演出実行抽選処理を行う。
上乗せ演出実行抽選テーブルT4aは、滞在ステージの種別と、リプレイカウント値(10の倍数)の各当選確率とに対応した当選確率を記憶している。但し、上乗せ演出実行抽選テーブルT4aは、「40以上」と示すように、40以上の10倍数(40,50,60,・・・)のリプレイカウント値については、共通の情報を記憶している。
上乗せ演出実行抽選テーブルT4aは、ステージ種別が有利である程、また、リプレイカウント値が大きい程、当選しやすくなる情報を記憶している。つまり、上乗せ演出実行抽選テーブルT4aは、滞在ステージが虎ステージから牛ステージに至るに従って当選確率が高くなる傾向を有する情報を記憶し、また、リプレイカウント値が「10」から「40以上」に従って当選確率が高くなる傾向を有する情報を記憶する。
このため、遊技者にとっては、有利なステージに滞在中である程、また、リプレイカウント値が大きい程、セット数が上乗せされる確率が高くなるので、有利な展開になる。
なお、リプレイカウント値は、上乗せ演出実行抽選処理に当選したことによって0回にリセットされる。一方、リプレイカウント値は、上乗せ演出実行抽選処理に非当選、又は後述するステージ昇格にともなうステージ移行では維持される。
(ステージ昇格抽選処理、ガセ演出抽選処理:S40)
次に、制御部25bは、ゲーム開始操作受付(S10参照)に基づいて、ステージ昇格抽選処理、ガセ演出抽選処理を行う(S40)。
ステージ昇格抽選処理、ガセ演出抽選処理は、各回のゲームにおいて行われる。但し、ステージ昇格抽選処理、ガセ演出抽選処理は、最上位の牛ステージに滞在中のゲームでは行われない。
ステージ昇格抽選処理は、ステージ昇格演出を行うか否かの抽選である。ステージ昇格抽選処理の当選確率は、例えば2%(1/50)である。なお、ステージ昇格抽選処理に当選した場合には、ステージ昇格が確定する。
ガセ演出抽選処理は、ガセ演出を行うか否かの抽選である。ガセ演出抽選処理は、ステージ昇格抽選処理が非当選であった場合に行われる。ガセ演出は、前兆演出と同様な演出を行うことにより、遊技者にステージ昇格演出に当選したかのように思わせる演出である。ガセ演出抽選処理の当選確率も、例えば2%(1/50)である。
両演出の詳細は、後述する。
次に、制御部25bは、上記上乗せ演出実行抽選処理(S30)が当選であった場合には(S50:YES)、S50aに進んでセット数上乗せ処理を実行し、一方、非当選であった場合には(S50:NO)、S60に進む。
さらに、制御部25bは、上記ステージ昇格抽選処理及びガセ演出抽選処理(S40)のうち何れかに当選していた場合には(S60:YES)、S60aに進んでステージ昇格処理を実行し、一方、非当選であった場合には(S60:NO)、S70に進む。
(セット数上乗せ処理:S50a)
図13〜図17等を参照しながらセット数上乗せ処理の詳細を説明する。
(上乗せ抽選ゲーム)
図13に示すように、制御部25b,26bは、上記上乗せ演出実行抽選処理に当選したことに基づいて、上乗せ抽選ゲームを実行する(S51、図7の矢印♯4a参照)。
詳細な説明は省略するが、上乗せ抽選ゲーム数は、抽選処理によって、2〜7回のなかから決定される。当選確率は、例えば、2〜3回がそれぞれ10%、4〜7回がそれぞれ20%等である。この場合、制御部25bは、ステージ種別が有利である程、上乗せ抽選ゲーム数が多くなるようなテーブルを用いて、抽選処理を行ってもよい。
上乗せ抽選ゲームを進行中は、1セットの残ゲーム数の減算が停止する一方、リプレイカウント値の更新は行われるため、遊技者に有利な状態である。例えば、図14〜図16の上表示部21のプレイカウント値は、「3回」と表示されている。これは、上乗せ演出実行抽選処理に当選したことによりリプレイカウント値をリセット後、上乗せ抽選ゲームを進行中に、3回のリプレイ役に当選した状態である。
制御部25bは、上乗せ抽選ゲーム中には、各ゲームのゲーム開始操作受付に基づいて、セット数を上乗せするか否かを決定する上乗せ抽選処理を行う。上乗せ抽選処理に当選したこと(特定条件が成立したこと)に基づいて、上乗せセット数が遊技者に付与される。
上乗せ抽選処理の当選確率は、例えば、リプレイ役の当選で3%、ベル役の当選で20%、レア役の当選で100%等とすることができる。なお、各ゲームの当選役の当選確率は、滞在中のステージ種別に基づく。
2〜7回の上乗せ抽選ゲームによって、上乗せされるセット数は、最小で0個(全ゲームが非当選の場合)、最大で7個(全ゲームが当選の場合)である。
上乗せゲーム中には、主表示部22、開閉表示部23等は、キャラクタが敵と戦う動画を表示するいわゆるバトル演出を行う。バトル演出は、一連の動画を主表示部22等に表示するものである。バトル演出は、上乗せ抽選ゲーム数2〜7回に応じて種別が異なっていてもよい。例えば、上乗せ抽選ゲームが3回の場合にはキャラクタが敵と格闘し、7回の場合にはキャラクタが敵と卓球の試合を行うといったものである。そして、スロットマシン10は、そのバトル中に獲得した上乗せセット数を、後述する上乗せ演出によって示唆するようにしている。
制御部25bは、上乗せ抽選ゲーム中には、各ゲームのゲーム開始操作受付に基づいて、セット数を上乗せするか否かを決定する上乗せ抽選処理を行う。また、制御部25bは、各ゲームの上乗せ抽選処理の結果が当選であった場合には、記憶部25aに記憶した保有セット数を加算することにより更新する。
図14〜図17に示すように、制御部25bは、上乗せ抽選ゲームの最終ゲーム終了後(第3リール停止操作後)、さらに所定時間(例えば3秒)経過した後に、上乗せ演出1〜4(特定演出)の何れかを行う。上乗せ演出1〜4は、セット数の上乗せが確定したことを示す演出である。
図14〜図17の上乗せ確定演出は、虎ステージに滞在中の上乗せ演出1〜4である。このため、虎キャラクタC21a、ステージ名である「虎ステージ」の文字C21b等を、表示部に表示することにより、虎キャラクタC21aが敵に勝利したように演出している。
(上乗せ演出処理)
制御部25bは、上乗せ抽選ゲームの最終ゲーム(つまり2〜7回の何れかの最後のゲーム)の終了に基づいて、上乗せ演出種別抽選処理を実行することにより、上乗せ演出1〜4のなかから何れかの演出を決定する(S52、図7の矢印♯4b参照)。なお、上乗せ演出種別抽選処理を実行するタイミングは、上乗せ個数が決定した時点(上乗せ抽選ゲームの最終ゲームのゲーム開始操作受付時点)以降であればよい。
上乗せ演出は、上乗せ抽選ゲームで付与されたセット数を示唆するものである。また、上乗せ演出1,2,3,4は、上乗せの期待度に対応し、「期待度低」、「期待度中」、「期待度高」、「期待度超高」がそれぞれ設定されている。上乗せ演出1〜4の内容の詳細は、後述する。
図5(B)に示すように、制御部25bは、上乗せ演出種別抽選テーブルT4bを参照することにより、上乗せ演出種別抽選処理を行う。
上乗せ演出種別抽選テーブルT4bは、上乗せ個数が多い程、期待度が高い上乗せ演出が当選されやすくなるような当選確率の情報を記憶している。
例えば、上乗せ個数1個の場合には、上乗せ演出1(低),2(中)の当選確率が、それぞれ80%、20%である。このため、上乗せ個数1つの場合には、上乗せ演出1(低)が高い確率で当選し、また、上乗せ演出3(高),4(超高)が当選することはない。上乗せ個数7個の場合には、上乗せ演出4(超高)の当選確率が、100%である。このため、上乗せ個数7つの場合には、上乗せ演出4(超高)のみが当選する。
また、上乗せ演出1〜4に応じた上乗せ個数の期待度は、上乗せ演出種別抽選テーブルT4bに基づいて、「1(低)<2(中)<3(高)<4(超高)」となっている。つまり、上乗せ演出1(低),2(中)では、5個以下の上乗せが確定し、上乗せ演出3(高)に関しては3〜6個の上乗せが確定し、上乗せ演出4(超高)に関しては、5個以上(5〜7個)の上乗せが確定したことを、演出によって示唆できる。
次に、制御部25b,26bは、上乗せ演出1〜4に対応した演出動作開始の操作を受け付ける(S53)。なお、実施形態において各操作部の操作を受け付けることは、各操作部の操作を検出するセンサが非検出の状態から検出の状態になることであるが、これに限定されず、各操作部のセンサが検出の状態から非検出の状態になることでもよい。
その後、制御部25b,26bは、演出動作開始の操作を受け付けたことに応じて、上乗せ演出1〜4に対応した上乗せ演出動作を実行する(S54)。
(上乗せ演出の動作)
図14〜図17等を参照しながら、各上乗せ演出1〜4の演出内容について説明する。
図5(C)の上乗せ演出テーブルT4cに示すように、上乗せ演出1〜4は、それぞれ操作表示、導出画像(遊技者への特典付与に関する情報)、導出時間(特定時間)等が設定されている。
上乗せ演出テーブルT4cに示すように、上乗せ期待度が高くなるに従って、上乗せ演出は、操作表示が大きくなり、導出画像が上乗せ期待度を高く示唆するものになり、また、導出時間が長くなる傾向を有するものになる。すなわち、上乗セット数(継続権利の個数)が多くなる確率(有利な特典を付与する確率)は、導出時間が長くなる程高い。
なお、導出時間は、演出動作開始の操作を受け付けてから、導出画像が表示されるまでの時間である。つまり、導出画像は、演出動作開始の操作を受け付けてから、導出時間経過後に表示される。
上乗せ演出の演出内容の流れを説明する。
各上乗せ演出では、上乗せゲームの最終ゲーム終了後、所定時間(例えば3秒)経過時点で遊技者に対して操作指示を行い、その操作を受けることにより演出動作が開始される。操作指示は、遊技者に対して、演出動作開始の操作を促すものである。
各上乗せ演出の演出は、以下の通りである。
(a)上乗せ演出1(低)
(a1)図14(A)に示すように、主表示部22の中央表示領域22Cは、演出ボタン15の操作を促す操作指示表示を実行する。この操作指示表示は、演出ボタン15を模したボタン画像C31a等を有する。
(a2)図14(B)、図14(C)に示すように、主表示部22の中央表示領域22Cは、演出ボタン15が操作されたことに基づいて、犬キャラクタC31bが奥側から手前側に向かってくる画像を、3秒間に渡って表示する。
(a3)図14(D)に示すように、主表示部22は、演出ボタン15が操作されてから導出時間としての3秒が経過した後に(犬キャラクタC31bが奥側から手前側に向かってくる画像を表示した後に)、導出画像であるピエロ画像C31cを表示することにより、保有ストックの上乗せがされたことを示唆する。
(b)上乗せ演出2(中)
(b1)図15(A)に示すように、主表示部22、開閉表示部23L,23Rは、以下のように操作指示をする。
開閉表示部23L,23Rは、閉位置に配置される。
操作表示は、上乗せ演出1(低)のボタン画像C31aよりも大きなボタン画像C32aを有する。ボタン画像C32aは、主表示部22の左表示領域22L、開閉表示部23L,23R、主表示部22の右表示領域22Rに渡って表示される。これにより、上乗せ個数の期待度が、上乗せ演出2(中)が演出された場合の方が、上乗せ演出1(低)が演出された場合よりも高いことを示唆できる。
(b2)図15(B)に示すように、演出ボタン15が操作されることにより、開閉表示部23L,23Rは、開位置に配置される。
図15(B)〜図15(D)に示すように、その後の演出は、上乗せ演出1(低)と同様である(図14(B)〜図14(D))。つまり、主表示部22の中央表示領域22Cは、犬キャラクタC31b、ピエロ画像C31cを表示し、また、導出時間は、3秒である。
このように、上乗せ演出2(中)の演出は、ボタン画像C32aを上乗せ演出1(低)のものよりも大きくし、また、開閉表示部23L,23Rを開閉駆動する。これにより、上乗せ演出2(中)の演出時の上乗せセット数は、上乗せ演出1(低)の演出時のものよりも多いであろうといった期待感を、持たせることができる。
(c)上乗せ演出3(高)
(c1)図16(A)に示すように、上乗せ演出3(高)の操作指示は、以下の通りである。
・開閉表示部23L,23Rは、閉位置に配置される。
・主表示部22の左表示領域22L、開閉表示部23Lは、スロットマシン10の模式図C33aを表示する。また、開閉表示部23L,23Rは、この模式図を用いて、下表示部ボタン24aの操作を促す画像C33b(矢印の画像、PUSHの文字)を表示する。
・主表示部22の右表示領域22Rは、下表示部24を指し示す矢印画像C33c等を表示することにより、遊技者に対して、下表示部24に注目するように促す。
・下表示部24は、PUSHという文字C33dを表示することにより、下表示部ボタン24aの操作を促す。
なお、下表示部ボタン24aは、操作指示表示が実行されることに応じて、アクチュエータ24cが制御されることにより、押下操作が可能な状態になっている(図2(B)参照)。
遊技者は、これらの操作指示表示に応じて、下表示部ボタン24aを操作すればよい。
(c2)図16(B)に示すように、下表示部ボタン24aが操作されたことに基づいて、開閉表示部23L,23Rは、開位置に配置される。
図16(B)、図16(C)に示すように、そして、主表示部22の中央表示領域22Cは、上乗せ演出1(低)、上乗せ演出2(中)と同様に、犬キャラクタC31bが奥側から手前側に向かってくる画像を表示する。但し、表示時間は、上乗せ演出1(低),2(中)の3秒間とは異なり、5秒間である。
(a3)図16(D)に示すように、主表示部22は、下表示部ボタン24aが操作されてから導出時間としての5秒が経過した後に(犬キャラクタC31bが奥側から手前側に向かってくる画像を表示した後に)、導出画像であるBAR図柄画像C33eを表示することにより、ストックの上乗せがされたことを示唆する。
このように、上乗せ演出3(高)の演出は、演出の開始操作指示を上乗せ演出1(低),2(中)よりも目立つものにし、下表示部ボタン24aの操作に応じて演出動作を開始する。また、主表示部22は、BAR図柄画像C33eを表示し、導出時間5秒(第1時間)は、上乗せ演出1(低),2(中)の導出時間3秒(第2時間)よりも長い。これにより、上乗せ演出3(高)の演出時の上乗せセット数は、上乗せ演出1(低),2(中)の演出時のものよりも多いであろうといった期待感を、持たせることができる。
(d)上乗せ演出4(超高)
(d1)図17(A)に示すように、上乗せ演出4(超高)の操作指示は、以下の通りである。
・上表示部21は、降下駆動されることにより、下位置に配置される。
・開閉表示部23L,23Rは、上表示部21に隠れない程度離間した位置に配置される。
・主表示部22の中央表示領域22C、上表示部21、開閉表示部23L,23Rは、一体で、下表示部ボタン24aの操作を促すために、十分に大きな矢印画像C34aを表示する。矢印画像C34aは、上乗せ演出3(高)の矢印画像C33cよりも大きく、これよりも目立つ。
・上乗せ演出3(高)と同様に、下表示部24は、PUSHという文字C33dを表示し、また、下表示部ボタン24aは、押下操作が可能な状態になっている。
遊技者は、これらの操作指示表示に応じて、下表示部24を操作すればよい。
(d2)図17(B)〜図17(E)に示すように、下表示部ボタン24aが操作されたことに基づいて、下表示部24は、犬キャラクタC34bが画面の奥側から手前側に向かってくる画像を、8秒間に渡って表示する。この場合、矢印画像C34aは、色が変わること等によって、下表示部ボタン24aが操作されたことを、報知してもよい。
(d3)図17(F)に示すように、下表示部24は、下表示部ボタン24aが操作されてから導出時間としての8秒が経過した後に(犬キャラクタC34bが奥側から手前側に向かってくる画像を表示した後に)、導出画像として7図柄画像C34cを表示することにより、ストックの上乗せがされたことを示唆する。
このように、上乗せ演出4(超高)の演出は、操作指示を最も目立つものにし、下表示部ボタン24aの操作に応じて、演出動作を開始する。また、主表示部22は、導出画像が7図柄画像C34cである。さらに、導出時間は、最も長い8秒である。これにより、上乗せ演出4(超高)の演出時の上乗せセット数は、他の演出時のものよりも多いであろうといった期待感を、持たせることができる。
このように、スロットマシン10は、上乗せ演出の動作開始の操作表示後、その操作がされてから導出画像が表示されるまでの導出時間を、セット数の上乗せ数に応じて異ならせることで、遊技の興趣向上を図っている。つまり、導出時間が長い程、上乗せ期待度が高いため、導出時間の長さを変えることにより、上乗せに対する興趣を高めることができる。
次に、制御部25bは、上記ステージ昇格抽選処理(S40)の結果が当選であったか否かを判定する(S55)。制御部25bは、ステージ昇格抽選処理が当選であった場合には(S55:YES)、S55aに進み、一方、非当選であった場合には(S55:NO)、S80に進む。
次に、制御部25bは、上記ステージ昇格抽選処理(S40)の結果が当選であったことに基づいて、昇格後のステージの設定処理を行う(S55a)。
これにより、1セットのART状態の残ゲームは、次ゲームから上位ステージである鼠ステージに昇格し、鼠ステージの各種テーブル等に基づいて実行される(後述するS80:YES→S10)。
ここで、上記S55aの処理は、同一のゲームにおいて、上乗せ演出実行抽選処理(S30)と、ステージ昇格抽選処理(S40)とが、重複当選した場合に実行される処理である。スロットマシン10は、このような重複当選した場合には、S55aの処理をすることにより、前兆演出(後述する)等を実行することなく、ステージ昇格に関する内部処理のみを行うようにしている。つまり、スロットマシン10は、このような重複当選した場合には、前兆演出(後述する)等よりも優先して、セット数上乗せ処理で上乗せゲームを実行することにより、遊技者にセット数の上乗せのチャンスを与えるようにしている。
なお、ステージ昇格に関する処理については、これに限定されず、セット数上乗せ処理を終了後に、後述するステージ昇格処理(図18参照)を実行してもよい。また、上乗せ演出のゲームを終了後、又は上乗せ演出のゲーム中に、前兆ゲーム等を実行することなくステージ移行してもよい。
また、上乗せ演出中の2〜7回の各ゲーム(S51)においても、上記ステージ昇格抽選処理等(S40)を実行してもよい。この抽選処理に当選した場合にも、ステージ昇格に関する内部処理のみを行ってもよく、また、乗せ演出のゲームを終了後等にステージ移行してもよい。
(ステージ昇格処理:S60a)
図18〜図20等を参照しながらステージ昇格処理について説明する。
ステージ昇格処理では、滞在中のステージから上位のステージへの移行(虎ステージから鼠ステージへの移行、鼠ステージから牛ステージへの移行)に関する処理を行う。
図18に示すように、制御部25bは、上記S40の抽選処理が、「ステージ昇格抽選処理に当選」、「ガセ演出抽選処理に当選」の何れであったかを判定する。制御部25bは、「ステージ昇格抽選処理に当選」であったと判定した場合には(S61:YES)、S62aに進み、一方、「ガセ演出抽選処理に当選」であったと判定した場合には(S61:NO)、S63aに進む。
次に、制御部25bは、「ステージ昇格抽選処理に当選」であったことに基づいて(S61:YES)、前兆ゲーム数抽選処理を行うことにより、前兆ゲーム数を決定する(S62a)。
図4(D)に示すように、制御部25bは、前兆ゲーム数抽選テーブルT3を参照して前兆ゲーム数抽選処理を行う。前兆ゲームは、ステージ昇格演出中のゲームの一部である。
前兆ゲーム数抽選テーブルT3は、前兆ゲーム数0〜4の各当選確率と、残ゲーム数「11以上」、「5〜10」、「1〜4」とを対応付けて記憶する。残ゲーム数は、現セットのART状態での残ゲーム回数である。
前兆ゲーム数抽選テーブルT3は、残ゲーム数が多い程、より多くの前兆ゲーム数が当選しやくなる情報を記憶する。
つまり、残ゲーム数「11以上」では、前兆ゲーム数1〜4の当選確率は、それぞれ25%であり、前兆ゲーム数0の当選確率は、0%である。
残ゲーム数「5〜10」では、前兆ゲーム数1〜4の当選確率は、それぞれ5%であり、「11以上」での当選確率よりも小さく、また、前兆ゲーム数0の当選確率は、80%であり、「11以上」での当選確率よりも高い。
残ゲーム数「1〜4」では、前兆ゲーム数1〜4の当選確率は、それぞれ0%であり、前兆ゲーム数0の当選確率は、最も高く100%である。このため、残ゲーム数「1〜4」では、前兆ゲームが行われることはない。
前兆ゲーム数抽選テーブルT3の上記設定は、ART状態での残ゲーム回数が多い場合には、ステージ昇格後に十分なゲーム回数を有するのに対し、ART状態での残ゲーム回数が少ない場合には、ステージ昇格後のゲーム回数が少ないことを考慮したものである。
(前兆ゲーム)
次に、制御部25bは、上記S62aで決定した前兆ゲーム数分のゲームを実行する(S62b、図7の矢印♯3a参照)。但し、制御部25bは、前兆ゲーム数が0回であった場合には、前兆ゲームを実行しない。
図19を参照しながら、前兆ゲームの前兆演出の詳細について説明する。
以下、虎ステージに滞在中の前兆ゲームについて説明するが、鼠ステージに滞在中の前兆ゲームについても、同様な処理が行わる。
制御部25b,26bは、以下の順に、前兆ゲームでの前兆演出を処理する。
(1)図19(A)に示すように、前兆ゲームで押し順ベル、押し順リプレイに当選した場合には、3つの押し順ナビ30a,30b,30cを、主表示部22の中央表示領域22Cに、左右方向に並べて表示する。この状態では、開閉表示部23L,23Rは、離間した開位置(第1配置位置)に配置されているので、主表示部22の中央表示領域22Cは、大きく露出している。このため、遊技者は、押し順ナビ30a,30b,30cを視認できる。なお、この状態における前兆ゲーム及び通常ゲームの違いは、前兆ゲームでは、主表示部22の中央表示領域22Cに虎キャラクタC21aが非表示であるのに対して、通常ゲームでは、これが表示されていることである(図11(A)参照)。
(2)図19(B)に示すように、押し順ナビ30cに従って、1操作目の停止操作(停止ボタン14cの操作)がされ押し順ナビ30cが消去されたことに基づいて、開閉表示部23L,23Rは、開位置(第1配置位置)から閉位置(第2配置位置)に向けて段階閉駆動移動するように制御される。これに応じて、主表示部22の中央表示領域22Cが狭くなる。左側の押し順ナビ30aは、この中央表示領域22C内に表示できるように、表示位置が右側に移動するように表示(第2表示)がされる。これにより、残りの押し順ナビ30a,30bの間隔が狭くなる。
この場合、各押し順ナビ30a,30bは、移動後においても、各停止ボタン14a,14bの対応が認識できるように、その移動量、移動範囲等が設定されている。例えば、停止ボタン14aに対応した押し順ナビ30aは、移動後においても、他の停止ボタン14bではなく、停止ボタン14aに対応していることが認識できるようになっている。すなわち、開閉表示部23L,23Rは、現時点で表示されている押し順ナビ30a,30bの間隔を狭くした状態で、押し順ナビ30a,30bが視認可能な程度まで段階閉駆動される。
これにより、スロットマシン10は、押し順ナビの移動をともなっても、ARTの機能を維持できる。
なお、1操作目の停止操作がされる前においても、開閉表示部23L,23Rを閉駆動してもよい。この場合には、3つの押し順ナビ30a,30b,30cは、互いの間隔が狭くなるように表示位置が移動されることにより、主表示部22の中央表示領域22C内に表示される。
(3)図19(C)に示すように、2操作目の押し順ナビ30bに従って停止操作(停止ボタン14bの操作)がされたことに基づいて、開閉表示部23L,23Rは、段階閉駆動するように制御されることにより、さらに間隔が狭くなる。この場合にも、上記(2)と同様に、開閉表示部23L,23Rは、最後の押し順ナビ30aが視認可能な程度まで閉駆動される。また、最後の押し順ナビ30aは、中央表示領域22C内を右側に向けて、若干移動する。
(4)図19(D)に示すように、3操作目の押し順ナビ30aに従って停止操作(停止ボタン14aの操作)がされたことに基づいて、開閉表示部23L,23Rは、開状態に配置されるように制御される。
(5)なお、上記(1)の前兆ゲームにおいて、押し順ナビをともなう役に非当選であった場合(つまりレア役、ハズレ役等に当選した場合)には、押し順ナビ30aの移動演出を行わず、開閉表示部23L,23Rの移動のみを行う。この場合にも、開閉表示部23L,23Rは、移動中において、完全に閉位置に配置されないように閉駆動された後、開位置に配置されるように制御される。
(6)制御部25bは、前兆ゲームの残ゲーム数が残存する場合には、上記(1)からの処理を繰り返し、一方、残ゲーム数が残存しない場合には、図18に示すS62cに進む。なお、上記(1)において、押し順ナビをともなう役に非当選であったゲームも、前兆ゲーム数にカウント(計数)される。
以上により、前兆ゲームの処理が終了する。
このように、主表示部22は、前兆ゲームにおいて、押し順ナビをともなう当選役に当選した場合には、押し順ナビを、移動させる態様(第2態様)の表示(第2表示)を実行する。このため、この移動演出(つまり移動表示)によって、押し順ナビは、前述した通常ゲームにおける停止表示よりも、長い距離移動することになる。
また、前兆ゲーム中には、開閉表示部23L,23Rは、開位置から閉位置に向け段階閉駆動されるものの、最終的には、閉位置に配置されることなく、開位置に戻るように制御される。これにより、遊技者は、次ゲームでは、ステージ昇格できないことを認識できる。
このように、スロットマシン10は、押し順ナビを移動演出するので、報知状態が有利な状態に変化するのではないかという期待感を遊技者に持たせることができる。
(昇格演出ゲーム)
次に、制御部25bは、上記S62bで前兆ゲーム数分のゲームを終了したことに基づいて、昇格演出ゲームを実行する(S62c、図7の矢印♯3b参照)。
(1)図20(A)〜図20(C)に示すように、昇格演出ゲームの途中までの処理は、図19(A)〜図19(C)に示す前兆ゲームの上記(1)〜(3)の処理と同様である。これにより、押し順ナビの表示位置が移動し、また、開閉表示部23L,23Rが移動する。
(2)図20(D)に示すように、3操作目の押し順ナビ30aに従って停止操作(停止ボタン14aの操作)がされたことに基づいて、開閉表示部23L,23Rは、閉状態に配置されるように制御される。
なお、昇格演出ゲームにおいて、押し順ナビをともなう役に非当選であった場合にも、開閉表示部23L,23Rは、閉状態に配置されるように制御される。
(3)図20(E)に示すように、その後、開閉表示部23L,23Rは、開状態に配置されるように制御される。
これと同時に、制御部25b,26bは、昇格後のステージの設定処理を行い(図7の矢印♯3c参照)、S80に進む。
すなわち、各表示部20〜24のキャラクタ等の表示を、昇格後のステージに変更する。
図20(E)の例は、虎ステージから鼠ステージに移行した場面であるので、各表示部20〜24のキャラクタ等は、虎から鼠に変更されている。また、内部抽選の設定(例えば、ステージ抽選テーブルT2、上乗せ演出実行抽選テーブルT4a等の参照欄)は、虎ステージから鼠ステージに変更される。
これにより、1セットのART状態の残ゲームは、次ゲームから鼠ステージに昇格し、鼠ステージの各種テーブル等に基づいて実行される(後述するS80:YES→S10)。
このように、昇格演出ゲームでは、開閉表示部23L,23Rは、前兆ゲームと同様に停止操作ごとに閉位置に向けて移動後、最終的には前兆ゲームとは異なり中央位置まで移動することにより閉位置に配置される。その後、開閉表示部23L,23Rは、開位置(初期位置)に戻り、かつ、表示態様を変更することで、ステージ移行を示すようになっている。
これにより、スロットマシン10は、前兆ゲーム数消化後の昇格演出ゲームで、上位ステージへ移行する旨を示す演出を実行した後、上位ステージへ移行することができる。
(ガセゲーム)
次に、制御部25bは、「ガセ演出抽選処理に当選」であったことに基づいて(S61:NO)、ガセゲーム数を決定するための抽選処理を行う(S63a)。
ガセゲーム数を決定するための抽選処理は、上記前兆ゲーム数抽選処理と同様なテーブルを用いて、上記前兆ゲーム数抽選処理と同様に処理することができる。
次に、制御部25b,26bは、ガセゲームを実行する(S63b、図7の矢印♯3d参照)。
ガセゲームは、前兆ゲームと同様な処理によって行うことができる。つまり、上記抽選処理で決定したガセゲーム数分のガセゲームを、前兆ゲームの上記(1)〜(5)と同様に行う。各表示部20〜24の演出は、前兆ゲームと同様である(図19(A)〜図19(D))。
制御部25b,26bは、ガセゲームの処理が終了すると、次の処理(S80)に進み、滞在中のステージのゲームを継続する(S80→S10)。
以上の前兆ゲーム、昇格演出ゲーム、ガセゲームの処理により、スロットマシン10は、押し順ナビ30a,30b,30cの移動演出、開閉表示部23L,23Rの移動演出によって、遊技者に有利なステージに移行する場合があるように制御できる。
すなわち、スロットマシン10は、押し順ナビ30a,30b,30cが移動演出された場合の方が、押し順ナビ30a,30b,30cが停止表示された場合よりも、ステージが昇格する可能性が高くなるように制御できる。このため、スロットマシン10は、例えば、主表示部22等に虎キャラクタC21aが表示されている場合において、これが鼠キャラクタC22aに変更される確率を、主表示部22によって押し順ナビ30a,30b,30cの停止表示が実行されるときよりも押し順ナビ30a,30b,30cの移動演出が実行されるときの方が高くなるように制御できる。
なお、ステージが昇格する場合には、最大で5ゲームの移動演出がされ、一方、ステージが昇格しない場合には、最大で4ゲーム間しか移動演出が行われない。このため、スロットマシン10は、開閉表示部23L,23Rが5回連続で移動演出された場合は、上位ステージに必ず移行するように制御することができる。
ここで、制御部25bは、前兆ゲーム、ガセゲームでは、前兆ゲーム回数、ガセゲーム回数として、押し順ナビをともなう役の当選回数のみをカウントするようにしてもよい。この場合には、これらのゲーム回数分のゲームにおいて、必ず、押し順ナビの移動演出を行うことができる。
また、1セットのART状態の残ゲーム数が少ない状態(例えば、残ゲーム数が数ゲーム)でステージ昇格に係る処理をする場合には、押し順ナビをとなわない役に多数当選することにより、前兆ゲーム回数分の前兆ゲームを消化することなくART状態を終了してもよい。この場合には、スロットマシン10は、ステージ移行することなく昇格に係る処理を終了するような遊技性を含むことができる。
さらに、制御部25bは、ステージ昇格処理中の各ゲーム(S62b,S62c,S63b)において、リプレイカウント値が10の倍数になった場合には、上乗せ演出実行抽選処理(S30)を実行してもよい。制御部25bは、この上乗せ演出実行抽選処理に当選したときには、ステージ昇格処理を全て終了後に、セット数上乗せ処理(S50a)の処理に移行してもよい。また、制御部25bは、このときには、ステージ昇格処理を中止又は中断して、セット数上乗せ処理(S50a)の処理に移行してもよい。
制御部25bは、上乗せ演出実行抽選処理に非当選であること(S50:NO)、かつ、ステージ昇格抽選処理に非当選であること(S60:NO)に基づいて、各ステージの設定に基づいて、通常ゲーム処理を行う(S70)。
次に、制御部25bは、各ゲームの終了時(第3リール停止操作時)に、1セットのゲーム回数を消化したことにより、1セットの遊技が終了したと判定した場合には(S80:YES)、S90に進み、一方、1セットの遊技が終了してないと判定した場合には(S80:NO)、S10からの処理を繰り返す。
なお、前述したように、ステージの昇格移行をともなう場合には、繰り返されるS10以降のゲームは、昇格後のステージの設定に基づいて実行される。
次に、制御部25bは、1セットの遊技が終了時に、保有セット数が残存する場合には(S90:YES)、S10からの処理を繰り返すことにより、ART状態を継続する。この繰り返される処理では、制御部25bは、次セットのステージの処理(S20a等)を行う。一方、制御部25bは、保有セット数が残存しない場合には(S90:NO)、S100に進む。
次に、制御部25bは、保有セット数が残存しないことに基づいて(S90:NO)、通常状態に移行する(S100)。この場合、制御部25bは、リプレイカウント値をリセットする。
S100の処理によって、図7の矢印♯5に示すように、ART状態からは、通常状態に移行する。通常状態への移行条件は、1セットのART状態の最終ゲーム終了時点で、保有セット数が残存しないことある。各表示部20〜24は、通常状態への移行時に、通常状態の表示画面に変更される。
以上説明したように、本実施形態のスロットマシン10は、ステージ昇格処理において、押し順ナビが移動後、ステージが昇格する場合もあれば、昇格しない場合もある。このため、押し順ナビが移動したことにより、ステージが昇格したか、つまり遊技者に有利な状態に移行したかのように、見せることができる。これにより、スロットマシン10は、押し順ナビによる演出効果を向上させ、興趣の向上を図ることができる。
また、スロットマシン10は、上乗せ演出における導出時間が、上乗せセット数に応じて異ならせることができる。このため、スロットマシン10は、上乗せセット数、つまりART状態において遊技者に付与される特典を示唆する演出の興趣の向上を図ることができる。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態について説明する。
なお、以下の説明及び図面において、前述した第1実施形態と同様の機能を果たす部分には、同一の符号又は末尾(下2桁)に同一の符号を適宜付して、重複する説明を適宜省略する。
第2実施形態は、ART状態のステージ昇格処理時の押し順ナビの移動演出を、第1実施形態から変更したものであり、その他の構成は、第1実施形態と同様である。
図21、図22を参照して、スロットマシン210A〜210EのART状態のステージ昇格処理時における押し順ナビの移動演出、つまり、押し順ナビを移動させる態様(第2態様)の表示(第2表示)について説明する。
なお、スロットマシン210A〜210Eは、通常ゲーム時における押し順ナビの表示を、第1実施形態と同様に、停止させる態様(第1態様)の停止表示(第1表示)で実行する。
図21(A1)〜図21(A3)は、スロットマシン210Aの押し順ナビの移動演出を説明する図である。
図21(A1)は、図19(A)に対応する図であり、前兆ゲームの前兆演出では、押し順をともなう役に当選したことに基づいて、押し順ナビ30a,30b,30c(特別操作情報)を表示する。
この場合、左側及び右側の押し順ナビ30a,30cは、それぞれ、左側及び右側の開閉表示部23L,23Rの表示領域(特別表示領域)に表示される。
図21(A2)に示すように、1操作目の停止ボタンが操作されることに応じて、押し順ナビ30cは、消去され、開閉表示部23L,23Rは、段階閉駆動がされる。この場合、開閉表示部23Lは、押し順ナビ30aを表示した状態で移動する。これにより、押し順ナビ30aが移動する。
図21(A3)に示すように、2操作目の停止ボタンが操作されることに応じて、開閉表示部23L,23Rは、段階閉駆動がされる。なお、これにより、1操作目と同様に、押し順ナビ30aが移動する。
その後、3操作目の停止ボタンが操作されることに応じて、開閉表示部23L,23Rは、第1実施形態と同様に動作する。
すなわち、前兆演出の場合、又はガセ演出の場合には、開閉表示部23L,23Rは、開位置に配置される(図19(D)参照)。一方、昇格確定演出の場合には、開閉表示部23L,23Rは、閉位置に配置された後、開位置に配置され(図20(D)、図20(E)参照)、各表示部は、昇格後のステージの表示を行う(図20(E)参照)。
このように、スロットマシン210Aは、押し順ナビを開閉表示部に表示された状態で、開閉表示部を移動することにより、押し順ナビを移動することができる。
図21(B1)、図21(B2)は、スロットマシン210Bの押し順ナビの移動演出を説明する図である。
図21(B1)は、図19(A)と同様である。
図21(B2)に示すように、1操作目の停止ボタンが操作されることに応じて、開閉表示部23L,23Rは、段階閉駆動がされる。そして、押し順ナビ30aは、主表示部22の中央表示領域22Cから開閉表示部23Lに移動する。この場合、押し順ナビ30aは、一旦、消去された後に開閉表示部23Lに表示されてもよい。また、押し順ナビ30aは、図21(B2)に点線で示すように、連続して移動してもよい。この場合には、押し順ナビ30aは、一時的に、中央表示領域22C及び開閉表示部23Lに渡って表示される。
その後は、スロットマシン210Bは、上記スロットマシン210Aと同様に制御される(図21(A3)参照)。
このように、スロットマシン210Bは、押し順ナビを、表示部間で移動したり、表示部間に渡って表示することができる。
図21(C1)〜図21(C3)は、スロットマシン210Cの押し順ナビの移動演出を説明する図である。
図21(C1)は、図19(A)と同様である。
図21(C2)に示すように、1操作目の停止ボタンが操作されることに応じて、開閉表示部23L,23Rは、段階閉駆動がされる。これにより、主表示部22の左表示領域22Lが視認可能になる。押し順ナビ30aは、主表示部22の中央表示領域22Cからこの左表示領域22Lに移動する。
図21(C3)に示すように、2操作目の停止ボタンが操作されることに応じて、開閉表示部23L,23Rは、段階閉駆動がされる。これにより、主表示部22の左表示領域22Lが広くなる。これに応じて、押し順ナビ30aは、主表示部22の左表示領域22L内を、右側に移動する。
このように、スロットマシン210Cは、押し順ナビを、主表示部22の各表示領域間を移動するように表示するので、その移動距離を大きくすることができる。
図22(A1)、図22(A2)は、スロットマシン210Dの押し順ナビの移動演出を説明する図である。
スロットマシン210Dの押し順ナビをともなう当選役は、三択式であり、つまり、1操作目の停止ボタンのみが指定されており、残り2つの停止ボタンの操作順が指定されていない。このため、残り2つの停止ボタンに対応する押し順ナビ230a,230bは、順番をナビゲートする必要がないイラスト等を用いることができる。
図22(A1)の例では、1操作目の右側の停止ボタンに対応した押し順ナビ230cに文字「1」が表示されており、残り2つの停止ボタンに対応する押し順ナビ230a,230bは、星のイラストが表示されている。
図22(A2)に示すように、押し順ナビ230cに従って1操作目の停止ボタンが操作されることに応じて、押し順ナビ230cは、消滅し、開閉表示部23L,23Rは、段階閉駆動がされる。これに応じて、押し順ナビ230aは、主表示部22の中央表示領域22C内を右側に向けて移動する。
その後は、スロットマシン210Dは、上記スロットマシン210Aと同様に制御される(図21(A3)参照)。
このように、スロットマシン210Dは、三択式の押し順をともなう役の当選時においても、押し順ナビの移動演出をすることができる。
図22(B1)〜図22(B3)は、スロットマシン210Eの押し順ナビの移動演出を説明する図である。
図22(B1)に示すように、スロットマシン210Eは、開閉表示部を備えていない。このため、主表示部22の全領域が視認可能である。
主表示部22の表示領域の上側範囲には、「鼠ステージへ」という文字を有する帯画像C210が表示されており、下側範囲には、押し順ナビ30a,30b,30cが表示されている。他の表示部(上表示部、下表示部等)の表示は、第1実施形態と同様である(図19(A)参照)。
図22(B2)に示すように、1操作目の停止ボタンが操作されることに応じて、残り2つの押し順ナビ30a,30bは、帯画像C210に向けて上側に移動する。
図22(B3)に示すように、2操作目の停止ボタンが操作されることに応じて、残りの押し順ナビ30aは、帯画像C210に向けてさらに上側に移動する。
前兆演出の場合、その後、3操作目の停止ボタンが操作されることに応じて、各表示部は、第1実施形態と同様に動作する。
すなわち、前兆演出の場合、又はガセ演出の場合には、押し順ナビ30aは、帯画像C210に到達することなく、また、各表示部は、虎ステージに対応した虎イラスト、ステージ名を表示する(図10(A)参照)。
一方、昇格確定演出の場合には、図22(B3)に破線で示すように、押し順ナビ30aは、帯画像C210に到達する。また、その後、各表示部は、昇格後の鼠ステージに対応した鼠イラスト、ステージ名を表示する。
なお、前兆演出の場合、又はガセ演出の場合には、押し順ナビ30a,30b,30cは、図22(B3)に示す表示位置から移動することなく、停止表示されてもよい。この場合には、押し順ナビ30a,30b,30cが移動しないゲームでは、ステージが昇格しないことを、より明確に示唆することができる。これにより、押し順ナビ30a,30b,30cが移動した場合の方が、押し順ナビ30a,30b,30cが移動しない場合よりも、有利な状況に移行しやすいことを、より明確に示唆することができる。
以上説明したように、本実施形態のスロットマシン210A〜210Eは、押し順ナビの移動演出の趣向を向上でき、また、第1実施形態と同様な作用、効果を奏することができる。
(第3実施形態)
第3実施形態は、ART状態のセット数の上乗せ演出を、第1実施形態から変更したものであり、その他の構成は、第1実施形態と同様である。
図23(A)の上乗せ演出種別抽選テーブルT304bに示すように、本実施形態のスロットマシンは、セット数の上乗せの期待度に応じて、3種類の上乗せ演出1(低),2(中)、3(高)を実行可能である。
上乗せ演出種別抽選テーブルT304bは、上乗せ個数1〜3の各個数と、上乗せ演出(低),2(中)、3(高)の当選確率とを対応付けた情報を記憶している。当選確率は、第1実施形態と同様に、上乗せ個数が多い程、期待度が高い上乗せ演出が当選されやすい。
図24(B)の上乗せ演出テーブルT304cに示すように、上乗せ演出1(低),2(中)、3(高)の操作表示は、ボタン画像(図14(A)のボタン画像C31a等参照)であり、共通である。
但し、上乗せ演出1(低),2(中)、3(高)の導出画像、導出時間は、それぞれ異なっている。
導出画像は、それぞれ、ピエロのイラスト、バー図柄画像、7図柄画像が設定されている。このため、上乗せ演出1(低),2(中)、3(高)は、この順に、導出画像として、期待度が高いことを示唆する画像が設定されている。
導出時間は、それぞれ、3秒、5秒、8秒が設定されている。このため、上乗せ演出1(低),2(中)、3(高)は、この順に、導出時間が長くなる。
以上説明したように、本実施形態のスロットマシンは、セット数の上乗せ演出の導出画像、導出時間の設定によって、遊技者に対して、セット数の上乗せ個数を示唆することができる。
なお、スロットマシンは、導出画像、導出時間のうち一方の設定を共通にし、他方のみを上乗せ個数の期待度に応じて異なる設定を設けてもよい。
(第4実施形態)
第4実施形態のスロットマシン410は、第1実施形態のスロットマシンを、ART状態に滞在中に2種のボーナス状態(第1ボーナス状態、第2ボーナス状態)に移行可能にし、また、ボーナス待機状態に滞在中に2種の演出(第1演出、第2演出)を実行可能にしたものである。
図24に示すように、ART状態の各ステージ(虎ステージ、鼠ステージ、牛ステージ)に滞在中には、第1ボーナス、第2ボーナスの抽選処理に当選することにより、それぞれ、第1ボーナス待機状態、第2ボーナス待機状態へ移行する。後述するように、これらの移行条件は、所定の役に当選することである。各ボーナス待機状態の滞在ゲーム数は、不定であるが、各ボーナス待機状態への移行に係る所定の役は、各ボーナス待機状態に滞在中において例えば数ゲーム程度で、当選するように制御されてもよい。
なお、図24には、図示を省略したが、ステージ間の昇格処理、セット数上乗せ処理は、第1実施形態と同様に実行される。
第1ボーナス待機状態、第2ボーナス待機状態は、それぞれ、第1ボーナス状態、第2ボーナス状態への移行(図24の矢印♯401d,♯402d参照)を待機した状態である。第1ボーナス待機状態、第2ボーナス待機状態に滞在中には、ARTに制御される。
第1ボーナス状態、第2ボーナス状態は、ベル役(押し順ベル、共通ベル等)、リプレイ役が高確率で当選するゲームが、例えば30回程度継続する遊技状態であり、各ステージの遊技状態よりも遊技者にとって有利である。
また、第2ボーナス状態に滞在中は、リプレイ役が、第1ボーナス状態に滞在中よりも高確率で当選する遊技状態であり、第1ボーナス状態よりも有利である。
また、各ボーナス状態において、例えば、所定の小役(レア役、ベル役等)の当選に応じて、セット数の上乗せ抽選処理等を行ってもよい。この場合には、第2ボーナス状態における上乗せ抽選処理の当選確率が、第1ボーナス状態における上乗せ抽選処理の当選確率よりも、高く設定されている。また、この場合には、上乗せセット数ごとに当選確率を設定しておき、第2ボーナス状態では、第1ボーナス状態よりも、より多くの上乗せセット数が当選するように、当選確率が設定されていてもよい。
さらに、セット数の上乗せ抽選処理に当選したことに基づいて、次ゲーム以降から、例えば、7図柄の組み合わせ等が停止表示されやすい遊技状態に移行してもよい。この場合には、次ゲーム以降において、7図柄の組み合わせ等に対応する役に当選した場合に、主表示部22等が、押し順ナビや7図柄の目押しの示唆画像によって遊技者に停止操作を促せばよい。これにより、遊技者に対して、セット数が上乗せされたことを示唆できる。
さらに、例えば、7図柄として、黄7図柄、緑7図柄の異なる図柄を設定しておき、上乗せセット数が2つ以下に対応する当選役として「黄7・黄7・黄7」の図柄の組み合わせのリプレイ役を設定し、一方、上乗せセット数が3つ以上に対応する当選役として「緑7・緑7・緑7」の図柄の組み合わせのリプレイ役を設定しておいてもよい。そして、上乗せセット数2つ以下に当選した場合には、次ゲーム以降において、「黄7・黄7・黄7」の図柄の組み合わせのリプレイ役に当選したときには、押し順ナビ等によって停止操作をナビゲートし、一方、「緑7・緑7・緑7」の図柄の組み合わせのリプレイ役に当選したときには、停止操作をナビゲートしなければよい。また、上乗せセット数3つ以上に当選した場合には、これとは反対のナビゲートの処理をすればよい。これにより、スロットマシン410は、上乗せセット数に応じた図柄の組み合わせが停止表示されやすい状態に制御されるので、遊技者に対して、上乗せセット数を示唆することができる。
このため、遊技者は、第2ボーナス状態への移行を、第1ボーナス状態への移行よりも、強く望むことになる。また、遊技者にとっては、第2ボーナス待機状態の方が第1ボーナス待機状態よりも、有利な遊技状態である。
なお、第1ボーナス状態、第2ボーナス状態におけるARTは、いわゆる「擬似ボーナス」に制御される。このため、各ボーナス状態に滞在中のリプレイ役以外の役の当選確率と、非ART状態に滞在中のリプレイ役以外の役の当選確率とは、同じである。但し、各ボーナス状態の遊技状態は、これに限定されず、リプレイ役以外の役の当選確率が、非ART状態に滞在中よりも向上するゲームを実行可能な状態である「リアルボーナス」に制御されてもよい。
第1ボーナス、第2ボーナスの抽選処理の方法は、限定されず、例えば、ゲームごとに所定の当選確率で抽選するようにしてもよく、バトルゲームをともなうスロットマシンゲームを実行しこのゲーム中に所定の当選確率で抽選してもよい。また、ゲーム開始操作受付に基づいて、ボーナス状態への移行抽選を行いこれに当選した場合に、続いて第1ボーナス状態及び第2ボーナス待機状態の種別抽選を行ってもよい。さらに、第1ボーナス、第2ボーナスの抽選処理は、ART状態の移行時、継続時にも実行されてもよい。但し、第2ボーナスの当選確率は、第1ボーナスの当選確率よりも低く、第1ボーナスの当選確率の例えば1/10程度である。
なお、スロットマシン10の設定1〜6として、例えば、設定6における第2ボーナスの移行確率を、他の設定における第2ボーナスの移行確率よりも極端に大きくしてもよい(例えば、他の設定の10倍以上)。この場合には、第2ボーナス状態に移行することにより、スロットマシン10の設定を示唆することができる。
各ステージに滞在中において、第1ボーナス、第2ボーナスの抽選処理に当選したことにより、第1ボーナス待機状態及び第2ボーナス待機状態の何れか1つに移行する(図24の矢印♯401a,♯402a参照)。そして、第1ボーナス待機状態、第2ボーナス待機状態に滞在中に、例えば、所定の図柄の組み合わせの役(例えば「7・7・7」の図柄の組み合わせのリプレイ役)に当選したことに基づいて各ボーナス待機状態を終了して、第1ボーナス状態、第2ボーナス状態に移行する(図24の矢印♯401d,♯402d参照)。
なお、第1ボーナス待機状態から第1ボーナス状態への移行に係る当選役と、第2ボーナス待機状態から第2ボーナス状態への移行に係る当選役とは、異なっていてもよい。この場合、前述した例のように、7図柄として、黄7図柄、緑7図柄を設定しておき、前者の当選役を「黄7・黄7・黄7」の図柄の組み合わせのリプレイ役とし、後者の当選役を「緑7・緑7・緑7」の図柄の組み合わせのリプレイ役としてもよい。
その後、第1ボーナス状態、第2ボーナス状態の滞在ゲーム数を消化したことに基づいて、元の滞在ステージに復帰する(図24の矢印♯401e,♯402e参照)。
(第1ボーナス待機状態)
第1ボーナス待機状態に滞在中には、各表示部は、第1演出(後述する)を実行する。また、第1ボーナス待機状態に滞在中には、第2ボーナス待機状態に移行するための昇格抽選処理を実行する。昇格抽選処理では、第1実施形態のステージ移行処理と同様に、前兆ゲーム、昇格確定ゲーム、ガセゲームが実行される。
第1ボーナス待機状態の前兆ゲームは、第1ボーナス待機状態に滞在中に、第2ボーナス待機状態への移行抽選に当選したことに基づいて、第2ボーナス待機状態への移行前に、例えば、数ゲーム実行される。
第1ボーナス待機状態の昇格確定ゲームは、上記前兆ゲームを消化後に(図24の矢印♯401b参照)、1ゲーム実行される。
すなわち、前兆ゲーム及び昇格確定ゲームは、第2ボーナス待機状態への移行が確定したことによって、実行される。昇格確定ゲームでは、第3リール停止操作後に、第1演出から第2演出に切り変わる(図24の矢印♯401c参照)。
第1ボーナス待機状態のガセゲームは、第1ボーナス待機状態に滞在中に、ガセ演出抽選処理に当選したことに基づいて、例えば数ゲーム実行される。ガセゲームでは、第2ボーナス待機状態への移行処理は、実行されない。
なお、第1ボーナス待機状態に滞在中に第2ボーナス状態に移行する場合には、前兆ゲームを実行せずに、昇格確定ゲームのみを実行してもよい。また、第1ボーナス待機状態に滞在中に、ガセゲームを実行しなくてもよい。
(第2ボーナス待機状態)
第2ボーナス待機状態に滞在中には、各表示部は、第1演出及び第2演出の何れかを実行する。但し、第1演出が実行された場合には、第2ボーナス待機状態に滞在中に、必ず、第1演出から第2演出に変更される。
このため、各表示部で第1演出が実行されている状態では、第1ボーナス待機状態に滞在している可能性が高く、一方、第2演出が実行されている状態では、第2ボーナス待機状態に滞在していることが確定している。
第2ボーナス待機状態に滞在中には、前兆ゲーム、演出変更ゲーム、ガセゲームを実行する。
第2ボーナス待機状態の前兆ゲームは、第2ボーナス待機状態に滞在中に、第1演出から第2演出に切り替えるための演出変更抽選に当選したことに基づいて、例えば、数ゲーム実行される。なお、第2ボーナス待機状態において第1演出が実行された場合には、必ず第2演出に変更されるので、第2ボーナス待機状態に滞在中には、必ずこの演出変更抽選に当選するように制御される。
第2ボーナス待機状態の演出変更ゲームは、上記前兆ゲームを消化後に(図24の矢印♯402b参照)、1ゲーム実行される。なお、第1演出から第2演出への移行時の演出に関し、第1ボーナス待機状態の昇格確定ゲームによるものと、第2ボーナス待機状態の演出変更ゲームによるものとは、同じであり、つまり、各表示部の表示、動作は、同じである。第1ボーナス待機状態の昇格確定ゲームが、待機状態の昇格をともなうのに対して、第2ボーナス待機状態の演出変更ゲームは、第2ボーナス待機状態の滞在を維持する。
第2ボーナス待機状態のガセゲームは、第2ボーナス待機状態に滞在中に、ガセ演出抽選処理に当選したことに基づいて、例えば数ゲーム実行される。ガセゲームでは、第1演出から第2演出への変更処理は、実行されない。
なお、第2ボーナス待機状態に滞在中に、第1演出から第2演出に変更する場合には、前兆ゲームを実行せずに、演出変更ゲームのみを実行してもよい。また、第2ボーナス待機状態に滞在中に、ガセゲームを実行しなくてもよい。
(第1演出、第2演出)
第1演出、第2演出について説明する。
図25(A)に示すように、第1演出では、開閉表示部23Lは、1つの星画像C401を表示する。開閉表示部23Lは、滞在ステージに対応したキャラクタ(図25(A)の例では、虎キャラクタC21a)を表示する。
遊技者は、開閉表示部23Lのみに表示された星画像C401(第1遊技状態情報)を確認することにより、第1ボーナス待機状態及び第2ボーナス待機状態の何れかに滞在中であり、また、これらのうち第1ボーナス待機状態に滞在中である可能性が高いことを予測できる。
また、遊技者は、開閉表示部23Lのキャラクタ(図25(A)の例では虎キャラクタC21a)、及び下表示部に表示された滞在中のステージ名(図10のステージ名C21b等参照)を確認することにより、滞在中のステージを確認することができる。
図25(E)に示すように、第2演出では、開閉表示部23L,23Rは、それぞれ星画像C402を表示する。
遊技者は、開閉表示部23L,23Rの両方に表示された2つの星画像C402(第2遊技状態情報)を確認することにより、第2ボーナス待機状態に滞在中であることを確認できる。
また、遊技者は、下表示部に表示された滞在中のステージ名(図10のステージ名C21b等参照)を確認することにより、滞在中のステージを確認することができる。
(第1演出中の押し順ナビの移動演出)
第1ボーナス待機状態に滞在中において、第1演出を演出中に、押し順ナビをともなう役に当選し、かつ、昇格抽選処理及びガセ抽選処理の何れかに当選した場合には、主表示部22、開閉表示部23L,23Rは、第1実施形態の前兆ゲーム、ガセゲーム、昇格確定ゲームと同様に、押し順ナビの演出を実行する。
すなわち、図25(A)に示すように、主表示部22の中央表示領域22Cは、押し順ナビ30a,30b,30cを表示する。
図25(B)に示すように、1操作目の停止ボタンが操作されたことに応じて、開閉表示部23L,23Rは、段階閉駆動がされ、また、押し順ナビ30aは、中央表示領域22C内を移動する(図19(B)、図20(B)参照)。
図25(C)に示すように、2操作目の停止ボタンが操作されたことに応じて、同様に、開閉表示部23L,23Rは、段階閉駆動がされ、また、押し順ナビ30aは、中央表示領域22C内を移動する(図19(C)、図20(C)参照)。
そして、前兆ゲーム、ガセゲームの場合には、開閉表示部23L,23Rは、図25(A)に示すように、開位置に戻るように配置される(図19(D)参照)。
図25(D)に示すように、一方、昇格確定ゲームの場合には、開閉表示部23L,23Rは、一旦、閉位置に配置される(図20(D)参照)。
図25(E)に示すように、その後、開閉表示部23L,23Rは、開位置に配置され、かつ、星画像C402が開閉表示部23L,23Rの両方に表示される(図20(E)参照)。これにより、第1演出が第2演出に切り変わる。
また、第2ボーナス待機状態に滞在中において、第1演出を演出中に、押し順ナビをともなう役に当選し、かつ、演出変更ゲーム及びガセ抽選処理の何れかに当選した場合にも、同様な演出が実行される。
遊技者は、この演出の切り替わりを確認することにより、遊技状態が第1ボーナス待機状態から第2ボーナス待機状態に移行したこと(図24の矢印♯401c参照)、及び第2ボーナス待機状態に既に滞在中の可能性がありこれが確実であったこと(図24の矢印♯402c参照)の何れかであることを、確認することができる。
(第1演出中の押し順ナビの停止表示)
これに対して、第1ボーナス待機状態に滞在中において、第1演出を演出中に、押し順ナビをともなう役に当選し、かつ、昇格抽選処理及びガセ抽選処理の何れにも非当選であった場合には、押し順ナビ30a,30b,30cは、通常ゲームと同様に演出され、つまり、移動演出されずに停止表示される(図11参照)。
また、第2ボーナス待機状態に滞在中において、第1演出を演出中に、押し順ナビをともなう役に当選し、かつ、演出変更ゲーム及びガセ抽選処理の何れにも非当選であった場合にも、押し順ナビ30a,30b,30cは、停止表示される。
遊技者は、押し順ナビ30a,30b,30cの停止表示を確認することにより、遊技状態が第1ボーナス待機状態に滞在中であること、及び第2ボーナス待機状態に滞在中の可能性が低いことの何れかであることを、確認することができる。
(第2演出中の押し順ナビの演出)
図25(F)に示すように、第2演出中に(つまり、第2ボーナス待機状態に滞在していることが確実の状態において)、押し順ナビをともなう役に当選した場合には、押し順ナビ30a,30b,30cは、主表示部22の中央表示領域22Cに表示される。その後、押し順ナビ30a,30b,30cは、通常ゲームと同様に演出され、つまり、移動演出されずに停止表示される(図11参照)。
なお、第1ボーナス待機状態に滞在中に第1演出を実行しているゲームにおいて、第2ボーナス状態への移行に係る当選役に当選した場合には、第1演出から第2演出に変更することなく、このゲームの第3リール停止操作後から第2ボーナス状態に直接移行してもよい。例えば、第2ボーナス状態への移行に係る当選役として、前述した例のように「緑7・緑7・緑7」の図柄の組み合わせのリプレイ役が設定されている場合には、第1ボーナス待機状態に滞在中に第1演出を実行しているゲームにおいて、このリプレイ役に当選したことに基づいて、第1演出から第2演出に変更することなく、第2ボーナス状態に移行してもよい。
同様に、第2ボーナス待機状態に滞在中に第1演出を実行しているゲームにおいて、「緑7・緑7・緑7」の図柄の組み合わせのリプレイ役に当選したことに基づいて、第1演出から第2演出に変更することなく、第2ボーナス状態に移行してもよい。
さらに、第2ボーナス待機状態に滞在中に第1演出を実行しているゲームにおいて、第1演出から第2演出へ切り替える条件は、演出変更抽選に当選したこと以外でもよい。この条件は、例えば、この第1演出を実行しているゲームにおいて、ベル役等の所定の役が当選したことでもよい。この場合には、前兆ゲームは、実行しなくてもよく、また、第2ボーナス待機状態に滞在中のゲーム可能回数は、所定の役が当選するまでの不定数としてもよい。さらに、この場合には、そのゲームの第3リール停止操作後等に、第1演出から第2演出へ切り替えてもよい。
以上説明したように、本実施形態のスロットマシン410は、第1ボーナス待機状態に滞在中である可能性が高いことを示唆する第1演出の演出中に、押し順ナビの移動演出をすることにより、第2ボーナス待機状態する可能性を示唆することができる。
なお、押し順ナビの移動演出は、ステージ間の移行、ボーナス待機状態間の移行等に限定されず、一遊技状態からこれよりも有利な他の遊技状態間に移行可能な仕様であれば、適宜、適用することができる。
以上のように、上記実施形態のスロットマシンは、押し順ナビを移動させることにより、有利な状態に移行するかのように見せたり、有利な状態への移行時の演出をすることができるので、押し順ナビにより演出効果を向上させ、興趣の向上を図ることができる。
これに対して、従来のスロットマシンは、押し順ナビを、単に小役の入賞をアシストしているだけであるため、演出効果に乏しく興趣の向上を図れていなかった。
また、上記実施形態のスロットマシンは、操作手段の操作から導出画像を表示するまでの導出時間を、付与される特典に応じて異ならせることができるため、特典付与に係る演出に関して興趣の向上を図ることができる。
これに対して、従来のスロットマシンは、ART状態の特典付与に関する操作手段を表示するだけであるため、特典付与に係る演出に関して興趣の向上を図れていなかった。
以上、本発明の遊技装置の好ましい実施形態について説明したが、本発明に係る遊技装置は前述した実施形態にのみ限定されるものではなく、本発明の範囲で種々の変更実施が可能であることはいうまでもない。
なお、前述した実施形態の各構成及び後述する変形形態の各構成は、適宜組み合わせて用いることもできるが、詳細な説明は省略する。
(1)実施形態において、ART状態での特典であるセット数の上乗せ数を示唆する演出として、上乗せ演出を実行する例を示したが、これに限定されない。ARTの特典は、他の特典(例えば、ART状態に滞在中のゲーム数の上乗せ数、ART状態の上乗せループ率等)でもよい。
(2)実施形態において、通常ゲーム、つまり、前兆演出、ガセ演出、昇格確定演出等をともなわないゲームでは、押し順ナビが停止表示される例を示したが、これに限定されない。通常ゲームでの場合にも、押し順ナビが移動する態様(第1態様)の表示(第1表示)を実行してもよい。この場合には、昇格確定演出等をともなうゲームの押し順ナビの移動距離を、通常ゲームでの押し順ナビの移動距離よりも長くすることにより、昇格確定演出等をともなうゲームの昇格移行の期待度を向上することができる。
また、押し順ナビは、移動表示の有無に関わらず、動くようにしてもよく、例えば、左右又は上下方向に小刻みに揺れる「揺れ表示」を行うようにしてもよい。さらに、押し順ナビは、通常ゲームでは停止表示を行い、一方、前兆ゲーム、昇格確定ゲーム等では揺れ表示を行うようにしてもよい。
(3)実施形態において、開閉表示部は、表示装置である例を示したが、これに限定されない。例えば、スロットマシンは、開閉表示部の代わりに、表示機能を有さない開閉部材を備えていてもよい。この場合にも、開閉部材が移動することにより、主表示部の可視範囲が変化するので、押し順ナビをこの可視範囲内で移動演出させることができる。
(4)実施形態において、リプレイ役の当選回数に応じて、上乗せ演出を実行するか否かの抽選を行う例を示したが、これに限定されない。例えば、リプレイ役の以外の役(例えば、ベル役等)の当選回数に応じて、上乗せ演出を実行するか否かの抽選を実行してもよい。
(5)実施形態では、遊技状態制御手段などの各種手段としての動作を主制御基板の制御部が行ったが、副制御基板の制御部がその一部又は全部を行い、副制御基板の制御部が各種手段として動作することもできる。
また、反対に、副制御基板の制御部が各種手段として実行する動作を、主制御基板の制御部がその一部又は全部を行い、主制御基板の制御部が各種手段として動作することもできる。
すなわち、スロットマシンは、種々の機能を、仕様等に応じて2つの制御部に分担してもよく、また、各制御部に対応した各記憶部を備えていればよい。また、2つの制御部、2つの記憶部は、それぞれ1つの制御部、1つの記憶部であってもよい。
(6)実施形態では、遊技機は、スロットマシンである例を示したが、これに限定されない。遊技機は、例えば、パチンコ(例えば、玉スロ)などその他の遊技機であってよい。
また、遊技機は、メダル、遊技球などの現物の遊技媒体を用いることなく、データ形式の擬似遊技媒体を用いてゲームを実行可能な、いわゆる封入式遊技機でもよい。
なお、上記実施形態、変形形態は、以下の形態を含む。
・第1の形態は、
遊技者による操作を受け付け可能な操作手段(15,24a)と、
前記操作手段が遊技者による操作を受け付けたことに基づいて、遊技者への特典付与に関する情報(C31c,C33e,C34c等)を表示する表示手段(21,22,23L,23R,24)と、
を備え、
前記表示手段は、
前記操作手段が遊技者による操作を受け付けてから第1時間経過した後に前記情報を表示可能であり、
前記操作手段が遊技者による操作を受け付けてから前記第1時間とは異なる時間である第2時間経過した後に前記情報を表示可能であり、
前記第1時間経過した後に前記情報が表示される場合の方が、前記第2時間経過した後に前記情報が表示される場合よりも、有利な特典を付与する確率が高くなるように制御される
ことを特徴とする遊技機。
・第2の形態は、
前記操作手段は、
第1操作手段(15)と、
第2操作手段(24a)と、
を含み、
前記第1操作手段が遊技者による操作を受け付けてから前記第1時間経過した後に前記情報を表示可能であり、
前記第2操作手段が遊技者による操作を受け付けてから前記第2時間経過した後に前記情報を表示可能である
ことを特徴とする第1の形態の遊技機。
・第3の形態は、
前記第1時間の方が、前記第2時間よりも長い
ことを特徴とする第1又は2の形態の遊技機。
・第4の形態は、
第1遊技状態(通常状態、CZ状態)と、前記第1遊技状態よりも遊技者に有利な遊技状態である第2遊技状態(ART状態)とを含む複数の遊技状態に制御可能な遊技状態制御手段(25b)を備え、
前記特典は、
前記遊技状態制御手段が、前記第2遊技状態を継続させることが可能な権利である継続権利(上乗せセット数、上乗せループ率等)であり、
前記第1時間経過した後に前記情報が表示される場合の方が、前記第2時間経過した後に前記情報が表示される場合よりも、前記特典として付与される前記継続権利の個数が多くなる確率が高くなるように制御される
ことを特徴とする第1〜3の何れかの形態の遊技機。
・第5の形態は、
前記遊技状態制御手段(25b)が前記第2遊技状態(ART状態)に制御している場合において、所定条件が成立したことに基づいて、特定演出(上乗せ演出1〜4)を実行可能な特定演出実行手段(21,22,23L,23R,24)を備え、
前記特定演出実行手段により前記特定演出が実行されている場合において、特定条件が成立したことに基づいて、前記継続権利(上乗せセット数、上乗せループ率等)が付与される
ことを特徴とする第4の形態の遊技機。
・第6の形態は、
前記所定条件は、
所定の当選役に所定回数当選することである
ことを特徴とする第5の形態の遊技機。
10,210A〜210E,410:スロットマシン
15:演出ボタン
22:主表示部
22C:中央表示領域
22L:左表示領域
22R:右表示領域
23,23L,23R:開閉表示部
24:下表示部
24a:下表示部ボタン
25a,26a:記憶部
25b,26b:制御部
30a,30b,30c,230a,230b,230c:押し順ナビ

Claims (1)

  1. 遊技者による操作を受け付け可能な操作手段と、
    前記操作手段が遊技者による操作を受け付けたことに基づいて、遊技者への特典付与に関する特定情報を表示する表示手段と、
    第1遊技状態と、前記第1遊技状態よりも遊技者に有利な遊技状態である第2遊技状態とを含む複数の遊技状態に制御可能な遊技状態制御手段と、
    前記遊技状態制御手段が前記第2遊技状態に制御している場合において、特定役が複数回当選したことに基づいて、特定演出を実行可能な特定演出実行手段と、
    を備え、
    前記表示手段は、
    前記操作手段が遊技者による操作を受け付けてから第1時間経過した後に、前記特定情報として、第1特定情報を表示可能であり、
    前記操作手段が遊技者による操作を受け付けてから前記第1時間とは異なる時間である第2時間経過した後に、前記特定情報として、前記第1特定情報とは少なくとも一部が異なる第2特定情報を表示可能であり、
    前記操作手段が遊技者による操作を受け付けたことに基づいて、前記第1特定情報を表示する場合、前記操作手段が遊技者による操作を受け付けてから前記第1時間経過するまでの間において、特別情報を表示可能であり、
    前記操作手段が遊技者による操作を受け付けたことに基づいて、前記第2特定情報を表示する場合、前記操作手段が遊技者による操作を受け付けてから前記第2時間経過するまでの間において、前記特別情報を表示可能であり、
    前記第1時間経過した後に前記第1特定情報が表示される場合の方が、前記第2時間経過した後に前記第2特定情報が表示される場合よりも、有利な特典を付与する確率が高くなるように制御され
    前記特典は、
    前記特定演出実行手段が前記特定演出を実行している場合において、前記特定役とは異なる特別役が当選した場合に付与される権利であって、前記遊技状態制御手段が前記第2遊技状態を継続させることが可能な権利である継続権利であり、
    前記表示手段は、
    前記継続権利が付与される場合に、前記操作手段が遊技者による操作を受け付けたことに基づいて、前記特定情報を表示可能である
    ことを特徴とする遊技機。
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