JP6665615B2 - 大口径望遠レンズ - Google Patents

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Description

本発明は、デジタルカメラ、銀塩カメラ及びビデオカメラ等に最適であり、F値がF1.8程度の大口径望遠レンズに関する。
以下の特許文献において、従来の大口径望遠レンズが開示されている。
特許文献1には、6群構成からなり、F値がF1.8程度であるにもかかわらず比較的コンパクトな、大口径の望遠レンズが開示されている。
また、特許文献2には、撮影レンズの前方レンズ群以外のレンズ群であって比較的小型でしかも軽量な第2レンズ群を移動させてフォーカスを行うことにより高速なフォーカシングを可能とするインナーフォーカス式の望遠レンズが開示されている。
また、特許文献3には、フォーカシング時に第3レンズ群及び第4レンズ群を移動させる、所謂フローティングフォーカスを行うことにより、フォーカシング時の収差変動を抑えた大口径レンズに適した望遠レンズが開示されている。
特開昭58−126512号公報 特開平9−159911号公報 特許3394592号公報
しかしながら、特許文献1に記載の大口径の望遠レンズでは、フォーカシングに際して、第1レンズ群から第5レンズ群を光軸に沿って動かしているため、移動させるレンズ群の重量が大きくなることにより、フォーカシング動作の高速化を図ることが困難となってしまうという課題がある。
また、特許文献2に記載のインナーフォーカス式の望遠レンズでは、軸上色収差の補正が不十分なだけでなく、フォーカシング時の収差変動が大きく、さらに、F値がF2.0程度と暗い、という課題がある。
また、特許文献3に記載の望遠レンズでは、レンズ全系のF値がF2.8程度と暗い、という課題がある。
そこで、本発明は、従来の大口径望遠レンズの課題を解決し、F値がF1.8程度と明るく、良好な光学性能を得ることが可能な大口径望遠レンズを提供することを目的とする。
上記の課題を解決するために、本発明の大口径望遠レンズは、物体側から像側へ順に、正の屈折力を有する第1レンズ群L1と、負の屈折力を有する第2レンズ群L2と、正の屈折力を有する第3レンズ群L3とを有し、前記第1レンズ群L1において、最も物体側に配する接合レンズの接合面Sc1は物体側に凹面を向けた形状であり、前記第2レンズ群L2及び前記第3レンズ群L3はそれぞれ3枚以上のレンズで構成され、フォーカシングに際して、前記第1レンズ群L1は像面に対して固定であり、前記第2レンズ群L2が光軸に沿って像側に移動するとともに前記第3レンズ群L3が光軸に沿って物体側に移動し、所定の条件式を満足することを特徴とした。
本発明によれば、F値がF1.8程度と明るく、良好な光学性能を得ることが可能な大口径望遠レンズを提供することができる。
本発明の実施例1に係る無限遠合焦時のレンズ構成図である。 本発明の実施例1に係る無限遠合焦時の縦収差図である。 本発明の実施例1に係る撮影距離5513mmにおける縦収差図である。 本発明の実施例1に係る無限遠合焦時の横収差図である。 本発明の実施例1に係る撮影距離5513mmにおける横収差図である。 本発明の実施例2に係る無限遠合焦時のレンズ構成図である。 本発明の実施例2に係る無限遠合焦時の縦収差図である。 本発明の実施例2に係る撮影距離5420mmにおける縦収差図である。 本発明の実施例2に係る無限遠合焦時の横収差図である。 本発明の実施例2に係る撮影距離5420mmにおける横収差図である。 本発明の実施例3に係る無限遠合焦時のレンズ構成図である。 本発明の実施例3に係る無限遠合焦時の縦収差図である。 本発明の実施例3に係る撮影距離5513mmにおける縦収差図である。 本発明の実施例3に係る無限遠合焦時の横収差図である。 本発明の実施例3に係る撮影距離5513mmにおける横収差図である。 本発明の実施例4に係る無限遠合焦時のレンズ構成図である。 本発明の実施例4に係る無限遠合焦時の縦収差図である。 本発明の実施例4に係る撮影距離5429mmにおける縦収差図である。 本発明の実施例4に係る無限遠合焦時の横収差図である。 本発明の実施例4に係る撮影距離5429mmにおける横収差図である。 本発明の実施例5に係る無限遠合焦時のレンズ構成図である。 本発明の実施例5に係る無限遠合焦時の縦収差図である。 本発明の実施例5に係る撮影距離5404mmにおける縦収差図である。 本発明の実施例5に係る無限遠合焦時の横収差図である。 本発明の実施例5に係る撮影距離5404mmにおける横収差図である。
以下、本発明にかかる大口径望遠レンズの実施例について詳細に説明する。
本実施例の大口径望遠レンズは、物体側より順に、正の屈折力を有する第1レンズ群L1と、負の屈折力を有する第2レンズ群L2と、正の屈折力を有する第3レンズ群L3とを有し、前記第1レンズ群L1において、最も物体側に配する接合レンズの接合面Sc1は物体側に凹面を向けた形状であり、前記第2レンズ群L2及び前記第3レンズ群L3はそれぞれ3枚以上のレンズで構成され、フォーカシングに際して、前記第1レンズ群L1は像面に対して固定であり、前記第2レンズ群L2が光軸に沿って像側に移動するとともに前記第3レンズ群L3が光軸に沿って物体側に移動し、以下の条件式を満足することを特徴とする。
(1)0.77<FNo×(f1/f)<1.40
(2)|(θgFcr−θgFcf)/(νdcr−νdcf)|<0.0020
(3)2Rc/φc<−4.8
ただし、
FNo:無限遠合焦時のレンズ全系の開放F値
f1:前記第1レンズ群L1の焦点距離
f:無限遠合焦時のレンズ全系の焦点距離
θgFcr:前記接合レンズの接合面Sc1の像側のレンズの部分分散比
θgFcf:前記接合レンズの接合面Sc1の物体側のレンズの部分分散比
νdcr:前記接合レンズの接合面Sc1の像側のレンズのd線に対するアッベ数
νdcf:前記接合レンズの接合面Sc1の物体側のレンズのd線に対するアッベ数
Rc:前記接合面Sc1の曲率半径
φc:前記接合面Sc1での軸上マージナル光線の径
本実施例のレンズ構成において、無限遠距離から近距離へのフォーカシングに際して、前記第2レンズ群L2が光軸に沿って像側に移動するとともに前記第3レンズ群L3が光軸に沿って物体側に移動することで、特にフォーカシング時の像面湾曲の変動を抑制することができる。
また、フォーカシングに際して、径と重量が比較的大きい前記第1レンズ群L1は像面に対して固定とし、径と重量の比較的小さい前記第2レンズ群L2と前記第3レンズ群L3を光軸に沿って移動させることで、フォーカシングの高速化が容易である。
条件式(1)は、レンズ全系の小型化と高性能化のために、前記第1レンズ群L1の焦点距離とレンズ全系の開放F値を規定したものである。
条件式(1)の上限値を超えて、レンズ全系の開放F値が暗くなる、若しくは、前記第1レンズ群L1の焦点距離が長くなると、前記第1レンズ群L1での見かけのF値が暗くなることにより前記第1レンズ群L1の径を小さくすることができるものの、前記第1レンズ群L1から射出される光線はより発散光となり、前記第1レンズ群L1以降のレンズ群での光線高が上がってしまうためレンズ全系の小型化が困難となる。ここで、見かけのF値とは、レンズ全系のF値に対するある特定のレンズ群におけるF値であって、当該特定のレンズ群のレンズ全系に対する焦点距離の比をレンズ全系のF値にかけて算出されるものである。
条件式(1)の下限値を超えて、レンズ全系の開放F値が明るくなる、若しくは、前記第1レンズ群L1の焦点距離が短くなると、前記第1レンズ群L1から射出される光線はより収斂光となり、前記第1レンズ群L1以降のレンズ群での光線高を下げることができるものの、前記第1レンズ群L1での見かけのF値が明るくなり、前記第1レンズ群L1の径が上がってしまうため小型化が困難となる。また、前記第1レンズ群L1で発生する球面収差や軸上色収差が増大し、これをレンズ全系で補正することが困難となる。
なお、上述した条件式(1)について、下限値を0.90に規定することで、前述の効果をより確実にすることができる。
なお、上述した条件式(1)について、上限値を1.38に規定することで、前述の効果をより確実にすることができる。
条件式(2)は、レンズ全系の高性能化のために、前記第1レンズ群L1において最も物体側に配された接合レンズを構成する各レンズの、アッベ数及び部分分散比を規定したものである。
条件式(2)の上限値を超えて、各レンズの部分分散比の差が大きくなる、若しくは、アッベ数の差が小さくなると、軸上色収差の2次スペクトルが大きくなり、これをレンズ全系で補正することが困難となる。
なお、上述した条件式(2)について、上限値を0.0015に規定することで、前述の効果をより確実にすることができる。
本発明では、前記第1レンズ群L1において、最も物体側に配する接合レンズの接合面Sc1を物体側に凹面を向けた形状とすることで、接合面Sc1を物体側に凸形状にする場合と比較して、前記接合レンズの最も像側のレンズ面の曲率半径を大きくすることができ、前記接合レンズの最も像側のレンズ面及び前記接合レンズ全体で発生する軸上マージナル光線の波長域間の分散を抑えることができる。さらに、本発明では、条件式(3)で前記接合面Sc1の曲率半径を規定することにより、この効果をより確実なものとすることが可能となる。
条件式(3)は、レンズ全系の大口径化と高性能化のために、前記第1レンズ群L1において最も物体側に配する接合レンズの接合面Sc1の曲率半径を規定したものである。
条件式(2)により軸上色収差の2次スペクトルを抑えた場合でも、条件式(3)の上限値を超えて、軸上マージナル光線の径φcに対する接合面Sc1の曲率半径の比が0に近づくと、軸上光束のマージナルにおける光線の波長域間の分散が大きくなり、これにより、中心性能が低下するだけでなく、所謂ボケ像に色つきが発生し易くなり、これらをレンズ全系で補正することが困難となる。
なお、上述した条件式(3)について、上限値を−6.0に規定することで、前述の効果をより確実にすることができる。
さらに、本実施例の大口径望遠レンズは、以下の条件式を満足することを特徴とする。
(4)FNo×LT/f<2.35
ただし、
FNo:無限遠合焦時のレンズ全系の開放F値
LT:レンズ全系の最も物体側のレンズ面から像面までの距離
f:無限遠合焦時のレンズ全系の焦点距離
条件式(4)は、レンズ全系の小型化と大口径化のために、レンズ全系の最も物体側のレンズ面から像面までの距離と入射瞳径を規定したものである。
条件式(4)の上限値を超えて、レンズ全系の最も物体側のレンズ面から像面までの距離が大きくなると小型化が困難となる。また、条件式(4)の上限値を超えて、入射瞳径が小さくなると大口径化が困難となる。
なお、上述した条件式(4)について、上限値を2.30に規定することで、前述の効果をより確実にすることができる。
さらに、本実施例の大口径望遠レンズは、前記第2レンズ群L2が、最も物体側の面が物体側に凸面を向け全体として負の屈折力を有する接合レンズと、前記接合レンズの像側に配する負レンズから成ることを特徴とする。
本実施例の大口径望遠レンズにおいて、前記第2レンズ群L2の、最も物体側の面を物体側に凸形状にすることで、前記第1レンズ群L1から射出される軸上光束のゾーナル光線及びマージナル光線が、前記第2レンズ群L2の最も物体側のレンズ面に対してより垂直に入射するため、特に、フォーカシングの際の球面収差の変動を抑えることができる。
また、前記第2群レンズ群L2を、全体として負の屈折力を有する接合レンズと前記接合レンズの像側に配する負レンズにより構成することで、前記第2群レンズ群L2で発生する軸上色収差や製造誤差による敏感度を抑えつつ、所望の屈折力を確保することが可能となる。
また、本実施例の大口径望遠レンズは、以下の条件式を満足することを特徴とする。
(5)f12>0
(6)0.15<f1/f12<0.42
ただし、
f12:無限遠合焦時の前記第1レンズ群L1と前記第2レンズ群L2の合成焦点距離
f1:前記第1レンズ群L1の焦点距離
条件式(5)及び(6)は、レンズ全系の小型化と高性能化のために、前記第1レンズ群L1と前記第2レンズ群L2の無限遠合焦時の合成焦点距離と、前記第1レンズ群L1の焦点距離を規定したものである。
条件式(5)を満足し、条件式(6)の上限値を超えて、前記第1レンズ群L1の焦点距離が長くなると、前記第1レンズ群L1と前記第2レンズ群L2の合成系での正の屈折力が弱くなるため、前記第2レンズ群L2から射出される光線はより発散光となる。これにより、前記第2レンズ群L2以降のレンズ群での光線高が上がってしまうためレンズ全系の小型化が困難となる。
条件式(5)を満足し、条件式(6)の下限値を超えて、前記第1レンズ群L1の焦点距離が短くなると、前記第1レンズ群L1と前記第2レンズ群L2の合成系での正の屈折力が強くなるため、前記第2レンズ群L2から射出される光線はより収斂光となる。これにより、前記第2レンズ群L2以降のレンズ群での光線高が下がるため、レンズ全系の小型化には有利になるが、前記第1レンズ群L1で発生する球面収差や軸上色収差が増大してしまいこれをレンズ全系で補正することが困難となる。
なお、上述した条件式(6)について、下限値を0.17に規定することで、前述の効果をより確実にすることができる。
なお、上述した条件式(6)について、上限値を0.35に規定することで、前述の効果をより確実にすることができる。
また、本実施例の大口径望遠レンズは、以下の条件式を満足することを特徴とする。
(7)1.00<0.5×(|K2inf|+|K3inf|)<2.00
ただし、
K2inf:無限遠合焦時における前記第2レンズ群L2のフォーカス敏感度
K3inf:無限遠合焦時における前記第3レンズ群L3のフォーカス敏感度
さらに、K2inf及びK3infは以下の式で表される。
K2inf=β2binf×(β2inf−1)
K3inf=β3binf×(β3inf−1)
ただし、
β2inf:無限遠合焦時における前記第2レンズ群L2の横倍率
β2binf:前記第2レンズ群L2より像側に配置されるレンズ群全体の合成横倍率
β3inf:無限遠合焦時における前記第3レンズ群L3の横倍率
β3binf:前記第3レンズ群L3より像側に配置されるレンズ群全体の合成横倍率
条件式(7)は、レンズ全系の高性能化と小型化のため、前記第2レンズ群L2と前記第3レンズ群L3のフォーカス敏感度を規定したものである。
フォーカス敏感度Kは、フォーカスレンズ群の光軸に沿った移動量Δsに対する像面移動量Δfbの比であり、以下の(参考式a)で表すことができる。
(参考式a)K=Δfb/Δs=βbf×(βf−1)
ただし、
K:フォーカス敏感度
Δfb:像面移動量
Δs:フォーカスレンズ群の光軸に沿った移動量
βbf:無限遠合焦時におけるフォーカスレンズ群より像側に配置されるレンズ群全体の合成横倍率
βf:無限遠合焦時におけるフォーカスレンズ群の横倍率
フォーカス敏感度Kは、(参考式a)からわかるとおり、フォーカスレンズ群の横倍率βfが等倍から離れるにつれて大きくなる。フォーカス敏感度Kが大きくなることにより、同じ像面移動量Δfbに対するフォーカスレンズ群の光軸に沿った移動量Δsを小さくできることになるため、移動量Δsが小さくなる分、レンズ全系の全長方向を小型化することができる。
条件式(7)の上限値を超えて、前記第2レンズ群L2と前記第3レンズ群L3のフォーカス敏感度が大きくなると、フォーカシング時のレンズ群の移動量が減少するため、レンズ全系の小型化には有利になるが、フォーカス時の球面収差や非点収差の変動が大きくなるだけでなく、製造誤差による性能劣化が大きくなってしまう。
条件式(7)の下限値を超えて、前記第2レンズ群L2と前記第3レンズ群L3のフォーカス敏感度が小さくなると、光学性能上は有利となるが、フォーカシング時のレンズ群の移動量が増大するためレンズ全系の小型化が困難となる。
なお、上述した条件式(7)について、下限値を1.30に規定することで、前述の効果をより確実にすることができる。
なお、上述した条件式(7)について、上限値を1.90に規定することで、前述の効果をより確実にすることができる。
以下、本発明にかかる大口径望遠レンズの実施例1乃至5の数値データを示す。
[面データ]において、面番号は物体側から数えたレンズ面又は開口絞りの番号、rは各面の曲率半径、dは各面の間隔、ndはd線(波長λ=587.56nm)に対する屈折率、νdはd線に対するアッベ数を示す。また、有効径の列には、各レンズ面または開口絞りの有効径を示している。また、BFはバックフォーカスを表す。面番号を付した(絞り)には、平面または開口絞りに対する曲率半径∞(無限大)を記入している。
[各種データ]には、焦点距離等の値を示している。
[可変間隔データ]には、各撮影距離状態における可変間隔及びBF(バックフォーカス)の値を示している。
[レンズ群データ]には、各レンズ群を構成する最も物体側の面番号及び群全体の合成焦点距離を示している。
なお、以下の全ての諸元の値において、記載している焦点距離f、曲率半径r、レンズ面間隔d、その他の長さの単位は特記のない限りミリメートル(mm)を使用するが、光学系では比例拡大と比例縮小とにおいても同等の光学性能が得られるので、これに限られるものではない。
また、各実施例に対応する収差図において、d、g、Cはそれぞれd線、g線、C線を表しており、ΔS、ΔMはそれぞれサジタル像面、メリジオナル像面を表している。さらに図1、6、11、16、21に示すレンズ構成図において、Sは開口絞り、Iは像面、LPFはローパスフィルター、中心を通る一点鎖線は光軸である。
以下に、各実施例に係る大口径望遠レンズの諸元値を示す。[面データ]において、第1列は物体側から数えたレンズ面の順番、第2列のrはレンズ面の曲率半径、第3列dはレンズ面間隔、第4列ndはd線(波長λ=587.56nm)での屈折率、第5列νdはd線(波長λ=587.56nm)でのアッベ数を表す。第6列は有効径を示す。またr=∞は平面を表し、(BF)はバックフォーカス、(絞り)は絞り面を示し、空気の屈折率n=1.0000はその記載を省略する。
図1は、実施例1に係る大口径望遠レンズの無限遠合焦時におけるレンズ構成図である。
実施例1の大口径望遠レンズは、撮影距離無限遠から最短までのフォーカス時に像面に対して固定の正の屈折力の第1レンズ群L1と、フォーカス時に像側に移動する負の屈折力の第2レンズ群L2と、フォーカス時に物体側に移動する正の屈折力の第3レンズ群L3から構成される。
第1レンズ群L1は、物体側から像側へ順に、両凸レンズと、物体側に凸面を向けた凸メニスカスレンズと、両凸レンズと両凹レンズの接合レンズと、物体側に凸面を向けた凹メニスカスレンズと物体側に凸面を向けた凸メニスカスレンズの接合レンズとから構成される。
第2レンズ群L2は、物体側から像側へ順に、両凸レンズと両凹レンズの接合レンズと、両凹レンズとから構成される。
第3レンズ群L3は、物体側から像側へ順に、両凸レンズと、両凸レンズと両凹レンズの接合レンズと、物体側に凹面を向けた凹メニスカスレンズとから構成される。
続いて、以下に実施例1に係る大口径望遠レンズの諸元値を示す。

数値実施例1
単位:mm
[面データ]
面番号 r d nd vd 有効径
物面 ∞ (d0)
1 123.2737 8.6599 1.55032 75.50 75.28
2 -517.3964 0.2000 74.66
3 90.7371 7.5968 1.43700 95.10 68.10
4 484.4018 0.2000 66.40
5 62.8390 11.9140 1.49700 81.61 61.23
6(Sc1) -268.1175 3.0000 1.90366 31.32 59.29
7 79.0217 3.7993 53.86
8 68.8115 2.5000 1.64769 33.84 52.00
9 57.2192 6.6088 1.83481 42.72 50.33
10 178.1879 d10 48.95
11 132.8315 4.1315 1.84666 23.78 45.64
12 -218.4764 2.5000 1.69680 55.46 44.98
13 36.6470 5.6216 38.18
14 -1098.3475 2.0000 1.48749 70.45 38.13
15 60.6124 d15 36.66
16(絞り) ∞ d16 35.00
17 742.0814 3.3278 1.77250 49.62 32.40
18 -81.1532 0.2000 32.59
19 64.4348 6.9893 1.69680 55.46 32.40
20 -42.0387 2.1241 1.62004 36.30 32.25
21 76.7134 3.6721 31.39
22 -71.4290 1.5000 1.51742 52.15 31.42
23 -194.7969 d23 32.00
24 ∞ 1.4500 1.52301 58.59 42.83
25 ∞ BF 43.01
像面 ∞

[各種データ]
INF
焦点距離 132.00
Fナンバー 1.86
全画角2ω 18.53
像高Y 21.63
レンズ全長 159.53

[可変間隔データ]
INF 撮影距離5513mm
d0 ∞ 5353.5051
d10 2.6850 3.2581
d15 15.4580 14.8849
d16 22.1404 20.3179
d23 40.2498 42.0723
BF 1.0000 1.0000

[レンズ群データ]
群 始面 焦点距離
L1 1 77.47
L2 11 -48.90
L3 17 82.74
図6は、実施例2に係る大口径望遠レンズの無限遠合焦時におけるレンズ構成図である。
実施例2の大口径望遠レンズは、撮影距離無限遠から最短までのフォーカス時に像面に対して固定の正の屈折力の第1レンズ群L1と、フォーカス時に像側に移動する負の屈折力の第2レンズ群L2と、フォーカス時に物体側に移動する正の屈折力の第3レンズ群L3と、フォーカス時に像面に対して固定の負の屈折力の第4レンズ群L4とから構成される。
第1レンズ群L1は、物体側から像側へ順に、両凸レンズと、物体側に凸面を向けた凸メニスカスレンズと、両凸レンズと両凹レンズの接合レンズと、物体側に凸面を向けた凹メニスカスレンズと物体側に凸面を向けた凸メニスカスレンズの接合レンズとから構成される。
第2レンズ群L2は、物体側から像側へ順に、両凸レンズと両凹レンズの接合レンズと、両凹レンズとから構成される。
第3レンズ群L3は、物体側から像側へ順に、両凸レンズと、両凸レンズと両凹レンズの接合レンズとから構成される。
第4レンズ群L4は、物体側から像側へ順に、物体側に凹面を向けた凸メニスカスレンズと、両凹レンズとから構成される。
続いて、以下に実施例2に係る大口径望遠レンズの諸元値を示す。

数値実施例2
単位:mm
[面データ]
面番号 r d nd vd 有効径
物面 ∞ (d0)
1 124.8174 8.3074 1.59282 68.63 74.64
2 -725.7699 0.2000 73.92
3 91.8968 6.9978 1.43700 95.10 67.80
4 335.5062 0.2000 66.61
5 61.6698 12.2443 1.49700 81.61 61.75
6(Sc1) -257.8305 3.0000 1.83481 42.72 59.87
7 135.2038 2.5996 55.18
8 300.6206 2.5000 1.60342 38.01 54.40
9 45.1437 8.7334 1.59282 68.63 49.94
10 252.5261 d10 48.74
11 129.4049 3.8612 1.92119 23.96 45.76
12 -304.8350 2.0000 1.54072 47.20 45.20
13 34.8504 6.1442 38.59
14 -860.8023 2.0000 1.51823 58.96 38.54
15 77.6950 d15 37.25
16(絞り) ∞ d16 35.00
17 95.1365 6.0394 1.72916 54.67 32.30
18 -196.2123 0.8660 32.25
19 507.1630 3.3175 1.74330 49.22 32.00
20 -93.1664 2.5000 1.69895 30.05 31.81
21 4835.6525 d21 31.40
22 -226.8994 5.0323 1.88300 40.80 31.70
23 -63.1589 2.0075 32.07
24 -53.5021 2.4625 1.60342 38.01 31.62
25 288.7838 36.5500 32.00
26 ∞ 1.4500 1.52301 58.59 42.71
27 ∞ BF 42.99
像面 ∞

[各種データ]
INF
焦点距離 131.00
Fナンバー 1.86
全画角2ω 18.65
像高Y 21.63
レンズ全長 157.83

[可変間隔データ]
INF 撮影距離5420mm
d0 ∞ 5262.5421
d10 2.5000 3.3031
d15 14.5289 13.7258
d16 17.7080 15.9666
d21 3.0769 4.8183
BF 1.0000 1.0000

[レンズ群データ]
群 始面 焦点距離
L1 1 95.75
L2 11 -70.26
L3 17 76.88
L4 22 -333.23
図11は実施例3に係る大口径望遠レンズの無限遠合焦時におけるレンズ構成図である。
実施例3の大口径望遠レンズは、撮影距離無限遠から最短までのフォーカス時に像面に対して固定の正の屈折力の第1レンズ群L1と、フォーカス時に像側に移動する負の屈折力の第2レンズ群L2と、フォーカス時に物体側に移動する正の屈折力の第3レンズ群L3から構成される。
第1レンズ群L1は、物体側から像側へ順に、両凸レンズと、両凸レンズと、両凸レンズと両凹レンズの接合レンズと、物体側に凸面を向けた凹メニスカスレンズと物体側に凸面を向けた凸メニスカスレンズの接合レンズとから構成される。
第2レンズ群L2は、物体側から像側へ順に、両凸レンズと両凹レンズの接合レンズと、両凹レンズとから構成される。
第3レンズ群L3は、物体側から像側へ順に、両凸レンズと、両凸レンズと両凹レンズの接合レンズと、物体側に凹面を向けた凹メニスカスレンズとから構成される。
続いて、以下に実施例3に係る大口径望遠レンズの諸元値を示す。

数値実施例3
単位:mm
[面データ]
面番号 r d nd vd 有効径
物面 ∞ (d0)
1 138.8224 7.4739 1.55032 75.50 75.32
2 -1218.9488 0.2000 74.62
3 94.7801 8.8056 1.49700 81.61 69.50
4 -63559.1422 0.2000 67.90
5 62.3176 11.9209 1.43700 95.10 61.41
6(Sc1) -279.2946 3.0000 1.90366 31.32 59.45
7 91.3648 3.5184 54.54
8 79.3342 2.5044 1.64769 33.84 52.60
9 52.8931 8.2538 1.83481 42.72 50.42
10 183.9144 d10 48.52
11 126.1039 4.0735 1.84666 23.78 45.03
12 -239.5810 2.0000 1.69680 55.46 44.36
13 36.9594 5.6016 38.10
14 -983.8793 2.0000 1.48749 70.45 38.04
15 59.8922 d15 36.55
16(絞り) ∞ d16 34.90
17 744.9285 3.3061 1.77250 49.62 32.40
18 -82.0888 0.2000 32.59
19 64.8592 6.9153 1.69680 55.46 32.40
20 -42.5301 2.2965 1.62004 36.30 32.26
21 77.5083 3.6170 31.40
22 -73.0503 1.5000 1.51742 52.15 31.43
23 -197.2435 d23 32.00
24 ∞ 1.4500 1.52301 58.59 42.83
25 ∞ BF 43.01
像面 ∞

[各種データ]
INF
焦点距離 132.00
Fナンバー 1.86
全画角2ω 18.52
像高Y 21.63
レンズ全長 160.00

[可変間隔データ]
INF 撮影距離5513mm
d0 ∞ 5352.7599
d10 2.5352 3.1223
d15 15.2407 14.6536
d16 22.1404 20.3180
d23 40.2501 42.0725
BF 1.0000 1.0000

[レンズ群データ]
群 始面 焦点距離
L1 1 78.30
L2 11 -49.56
L3 17 82.88
図16は実施例4に係る大口径望遠レンズの無限遠合焦時におけるレンズ構成図である。
実施例4の大口径望遠レンズは、撮影距離無限遠から最短までのフォーカス時に像面に対して固定の正の屈折力の第1レンズ群L1と、フォーカス時に像側に移動する負の屈折力の第2レンズ群L2と、フォーカス時に物体側に移動する正の屈折力の第3レンズ群L3と、フォーカス時に像面に対して固定の負の屈折力の第4レンズ群L4とから構成される。
第1レンズ群L1は、物体側から像側へ順に、両凸レンズと、物体側に凸面を向けた凸メニスカスレンズと、両凸レンズと両凹レンズの接合レンズと、物体側に凸面を向けた凸メニスカスレンズとから構成される。
第2レンズ群L2は、物体側から像側へ順に、両凸レンズと両凹レンズの接合レンズと、両凹レンズとから構成される。
第3レンズ群L3は、物体側から像側へ順に、両凸レンズと両凹レンズと両凸レンズの接合レンズから構成される。
第4レンズ群L4は、物体側から像側へ順に、両凸レンズと、両凹レンズとから構成される。
続いて、以下に実施例4に係る大口径望遠レンズの諸元値を示す。

数値実施例4
単位:mm
[面データ]
面番号 r d nd vd 有効径
物面 ∞ (d0)
1 132.7147 8.4027 1.55032 75.50 74.01
2 -470.9445 0.5000 73.30
3 89.0373 6.9294 1.43700 95.10 67.50
4 283.7629 0.5000 66.31
5 60.2320 12.7693 1.49700 81.61 61.59
6(Sc1) -212.6927 4.9400 1.91082 35.25 59.76
7 72.1057 5.7908 53.19
8 69.6886 7.7175 1.88300 40.80 51.40
9 274.0612 d9 49.39
10 236.9379 4.5925 1.80809 22.76 46.60
11 -148.3018 2.0000 1.51742 52.15 45.64
12 35.0404 5.8902 38.32
13 -1962.6200 2.0000 1.51823 58.96 38.27
14 56.2560 d14 36.61
15(絞り) ∞ d15 35.30
16 107.3194 6.7276 1.77250 49.62 34.07
17 -41.2484 1.5000 1.73800 32.26 33.79
18 68.5553 4.1862 1.83481 42.72 32.50
19 -176.9039 d19 32.20
20 599.1346 8.3156 1.80518 25.46 31.92
21 -105.1788 1.2067 32.00
22 -88.8710 1.5000 1.73800 32.26 31.77
23 190.6801 41.5724 32.00
24 ∞ 1.4500 1.52301 58.59 42.78
25 ∞ BF 43.03
像面 ∞

[各種データ]
INF
焦点距離 130.99
Fナンバー 1.86
全画角2ω 18.64
像高Y 21.63
レンズ全長 160.33

[可変間隔データ]
INF 撮影距離5429mm
d0 ∞ 5268.2000
d9 2.5000 3.1386
d14 12.8008 12.1622
d15 13.0414 11.5796
d19 2.5000 3.9618
BF 1.0000 1.0000

[レンズ群データ]
群 始面 焦点距離
L1 1 81.58
L2 10 -52.26
L3 16 72.30
L4 20 -331.88
図21は実施例5に係る大口径望遠レンズの無限遠合焦時におけるレンズ構成図である。
実施例5の大口径望遠レンズは、撮影距離無限遠から最短までのフォーカス時に像面に対して固定の正の屈折力の第1レンズ群L1と、フォーカス時に像側に移動する負の屈折力の第2レンズ群L2と、フォーカス時に物体側に移動する正の屈折力の第3レンズ群L3と、フォーカス時に像面に対して固定の負の屈折力の第4レンズ群L4とから構成される。
第1レンズ群L1は、物体側から像側へ順に、両凸レンズと、物体側に凸面を向けた凸メニスカスレンズと、両凸レンズと両凹レンズの接合レンズと、物体側に凸面を向けた凹メニスカスレンズと物体側に凸面を向けた凸メニスカスレンズの接合レンズとから構成される。
第2レンズ群L2は、物体側から像側へ順に、両凸レンズと両凹レンズの接合レンズと、両凹レンズとから構成される。
第3レンズ群L3は、物体側から像側へ順に、両凸レンズと物体側に凹面を向けた凹メニスカスレンズの接合レンズと、両凸レンズとから構成される。
第4レンズ群L4は、物体側から像側へ順に、物体側に凹面を向けた凸メニスカスレンズと、両凹レンズとから構成される。
続いて、以下に実施例5に係る大口径望遠レンズの諸元値を示す。

数値実施例5
単位:mm
[面データ]
面番号 r d nd vd 有効径
物面 ∞ (d0)
1 124.1708 8.3427 1.59282 68.63 74.43
2 -722.3539 0.2000 73.69
3 90.2713 6.9213 1.43700 95.10 67.50
4 299.6837 0.2000 66.28
5 61.5336 12.2419 1.49700 81.61 61.60
6(Sc1) -267.5932 3.0000 1.83481 42.72 59.64
7 134.3385 2.5804 54.99
8 290.1505 2.5000 1.60342 38.01 54.20
9 47.1240 8.4325 1.59282 68.63 49.94
10 251.7181 d10 48.70
11 128.0243 3.8333 1.92119 23.96 45.71
12 -332.3776 2.0000 1.54072 47.20 45.14
13 34.5831 6.2183 38.60
14 -801.4532 2.0000 1.51823 58.96 38.55
15 80.6187 d15 37.30
16(絞り) ∞ d16 35.00
17 99.3708 5.1663 1.74330 49.22 33.54
18 -61.9889 5.0853 1.69895 30.05 33.28
19 -311.4021 0.2000 31.90
20 304.3308 2.5000 1.74330 49.22 31.79
21 -1445.2134 d21 31.60
22 -251.4937 4.7053 1.88300 40.80 31.77
23 -65.7252 2.1199 32.09
24 -55.8966 3.7431 1.60342 38.01 31.60
25 227.5147 36.5499 32.00
26 ∞ 1.4500 1.52301 58.59 42.72
27 ∞ BF 43.00
像面 ∞

[各種データ]
INF
焦点距離 130.71
Fナンバー 1.86
全画角2ω 18.69
像高Y 21.63
レンズ全長 158.25

[可変間隔データ]
INF 撮影距離5404mm
d0 ∞ 5245.4785
d10 2.5000 3.3020
d15 14.5746 13.7726
d16 17.2261 15.5098
d21 2.9635 4.6798
BF 1.0000 1.0000

[レンズ群データ]
群 始面 焦点距離
L1 1 95.38
L2 11 -70.50
L3 17 76.20
L4 22 -308.50
次の[条件式対応値]には、各条件式に対応する各実施例の対応値の一覧を示す。

[条件式対応値]
条件式/実施例
(1)0.77<FNo×(f1/f)<1.40
(2)|(θgFcr−θgFcf)/(νdcr−νdcf)|<0.0020
(3)2Rc/φc<−4.8
(4)FNo×LT/f<2.35
(5)f12>0
(6)0.15<f1/f12<0.42
(7)1.00<0.5×(|K2inf|+|K3inf|)<2.00

EX1 EX2 EX3 EX4 EX5
(1) 1.09 1.36 1.10 1.16 1.36
(2) 0.0011 0.0007 0.0010 0.0009 0.0007
(3) -9.04 -8.70 -9.45 -7.19 -9.05
(4) 2.24 2.24 2.26 2.28 2.25
(5) 440.21 345.44 437.69 442.56 341.43
(6) 0.18 0.28 0.18 0.18 0.28
(7) 1.86 1.40 1.83 1.82 1.41
各実施例の諸収差図から明らかなとおり、本発明によれば、F値がF1.8程度と明るく、良好な光学性能を得ることが可能な大口径望遠レンズを提供することができる。
L1 第1レンズ群
L2 第2レンズ群
L3 第3レンズ群
L4 第4レンズ群
S 開放絞り
LPF ローパスフィルター
I 像面

Claims (5)

  1. 物体側から像側へ順に、正の屈折力を有する第1レンズ群L1と、負の屈折力を有する第2レンズ群L2と、正の屈折力を有する第3レンズ群L3とを有し、前記第1レンズ群L1において、最も物体側に配する接合レンズの接合面Sc1は物体側に凹面を向けた形状であり、前記第2レンズ群L2及び前記第3レンズ群L3はそれぞれ3枚以上のレンズで構成され、フォーカシングに際して、前記第1レンズ群L1は像面に対して固定であり、前記第2レンズ群L2が光軸に沿って像側に移動するとともに前記第3レンズ群L3が光軸に沿って物体側に移動し、以下の条件式を満足することを特徴とする大口径望遠レンズ。
    (1)0.77<FNo×(f1/f)<1.40
    (2)|(θgFcr−θgFcf)/(νdcr−νdcf)|<0.0020
    (3)2Rc/φc<−4.8
    ただし、
    FNo:無限遠合焦時のレンズ全系の開放F値
    f1:前記第1レンズ群L1の焦点距離
    f:無限遠合焦時のレンズ全系の焦点距離
    θgFcr:前記接合レンズの接合面Sc1の像側のレンズの部分分散比
    θgFcf:前記接合レンズの接合面Sc1の物体側のレンズの部分分散比
    νdcr:前記接合レンズの接合面Sc1の像側のレンズのd線に対するアッベ数
    νdcf:前記接合レンズの接合面Sc1の物体側のレンズのd線に対するアッベ数
    Rc:前記接合面Sc1の曲率半径
    φc:前記接合面Sc1での軸上マージナル光線の径
  2. 以下の条件式を満足することを特徴とする請求項1に記載の大口径望遠レンズ。
    (4)FNo×LT/f<2.35
    ただし、
    FNo:無限遠合焦時のレンズ全系の開放F値
    LT:レンズ全系の最も物体側のレンズ面から像面までの距離
    f:無限遠合焦時のレンズ全系の焦点距離
  3. 前記第2レンズ群L2は、最も物体側の面が物体側に凸面を向け全体として負の屈折力を有する接合レンズと、前記接合レンズの像側に配する負レンズから成ることを特徴とする請求項1又は2のいずれかに記載の大口径望遠レンズ。
  4. 以下の条件式を満足することを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の大口径望遠レンズ。
    (5)f12>0
    (6)0.15<f1/f12<0.42
    ただし、
    f12:無限遠合焦時の前記第1レンズ群L1と前記第2レンズ群L2の合成焦点距離
    f1:前記第1レンズ群L1の焦点距離
  5. 以下の条件式を満足することを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の大口径望遠レンズ。
    (7)1.00<0.5×(|K2inf|+|K3inf|)<2.00
    ただし、
    K2inf:無限遠合焦時における前記第2レンズ群L2のフォーカス敏感度
    K3inf:無限遠合焦時における前記第3レンズ群L3のフォーカス敏感度
    さらに、K2inf及びK3infは以下の式で表される。
    K2inf=β2binf×(β2inf−1)
    K3inf=β3binf×(β3inf−1)
    ただし、
    β2inf:無限遠合焦時における前記第2レンズ群L2の横倍率
    β2binf:前記第2レンズ群L2より像側に配置されるレンズ群全体の合成横倍率
    β3inf:無限遠合焦時における前記第3レンズ群L3の横倍率
    β3binf:前記第3レンズ群L3より像側に配置されるレンズ群全体の合成横倍率
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