以下、添付図面を参照しながら、本実施の形態の情報処理システム、情報処理装置、情報処理プログラム、および、情報処理方法の実施の形態を詳細に説明する。なお、本明細書において、同じ構成および機能を示す部分には、同じ符号を付与し、詳細な説明を省略する場合がある。
図1は、本実施の形態の情報処理システム1000の構成の一例を示す模式図である。
本実施の形態の情報処理システム1000は、情報処理装置10と、端末装置20と、リレーサーバ30と、チャットサーバ32と、を備える。
情報処理装置10と、端末装置20と、リレーサーバ30と、チャットサーバ32と、は、ネットワーク36を介して通信可能に接続されている。なお、情報処理装置10、端末装置20、リレーサーバ30、およびチャットサーバ32の少なくとも1つは、無線または有線によりネットワーク36に接続されている。無線により接続する場合、例えば、3G回線、無線LAN、Bluetooth(登録商標)などを用いればよい。
本実施の形態では、ネットワーク36は、互いに異なる複数のネットワークを含む。詳細には、ネットワーク36は、ローカルネットワーク37と、グローバルネットワーク38と、を含む。
ローカルネットワーク37およびグローバルネットワーク38は、ファイアウォール34を介して接続されている。
情報処理システム1000は、複数の端末装置20を備える。本実施の形態では、一例として、3台の端末装置20を備える場合を説明する。なお、情報処理システム1000は、2台以上の端末装置20を備えた構成であればよく、台数は限定されない。
本実施の形態では、情報処理装置10、および、1台の端末装置20は、ローカルネットワーク37に接続されている。また、リレーサーバ30、チャットサーバ32、および2台の端末装置20は、グローバルネットワーク38に接続されている。なお、ローカルネットワーク37およびグローバルネットワーク38の各々に接続される端末装置20の数は、限定されない。
チャットサーバ32は、複数の端末装置20間の通信を構築するためのサーバ装置である。チャットサーバ32は、端末装置20から受付けたメッセージなどを、他の端末装置20へ配信する。
リレーサーバ30は、互いに異なるネットワーク36(例えば、ローカルネットワーク37、グローバルネットワーク38)に接続された各装置(情報処理装置10、端末装置20、チャットサーバ32)間の、中継を行う。詳細には、リレーサーバ30は、互いに異なるネットワーク36に接続された各装置から、他のネットワーク36に接続された装置に対する要求を受付け、該装置へ提供する。
例えば、ネットワーク36に接続された情報処理装置10が、グローバルネットワーク38に接続された端末装置20と通信を行うとする。この場合、情報処理装置10と端末装置20とは、リレーサーバ30を介して通信する。
具体的には、リレーサーバ30は、ネットワーク36に接続された各装置(端末装置20、チャットサーバ32、情報処理装置10)の各々用の記憶領域を備える。そして、リレーサーバ30は、これらの何れかの装置宛の要求を受付けると、受付けた要求を、宛先の装置に対応する記憶領域へ記憶する。
ネットワーク36に接続された各装置(端末装置20、チャットサーバ32、情報処理装置10)は、所定時間毎に、自装置に対応する記憶領域に新たな要求が格納されたか否かの問合せ信号を、リレーサーバ30へ送る。
リレーサーバ30は、問合せ信号の送信元の装置に対応する記憶領域に、新たな要求が格納されている場合、該問合せ信号の送信元の装置へ該要求を送信する。
これにより、異なるネットワーク36に接続された機器が、リレーサーバ30を介して互いに通信可能となる。
なお、リレーサーバ30およびチャットサーバ32を、1台の装置で構成してもよい。
情報処理装置10は、文書データなどの各種データを管理する。文書データとは、文書や画像などを電子化したデータである。また、情報処理装置10は、複数の端末装置20の各々による、文書データの閲覧状況などを管理する(詳細後述)。
端末装置20は、ユーザによって操作される装置である。端末装置20は、文書データなどの各種画像を表示する表示機能を有する。また、端末装置20は、ユーザによる操作指示を受付け可能な装置である。また、端末装置20は、他の装置(端末装置20、情報処理装置10、リレーサーバ30、チャットサーバ32)と通信するための通信機能を備えた装置である。なお、端末装置20は、表示機能、操作指示を受付ける機能、および、通信機能を、少なくとも備えた装置であればよい。端末装置20は、例えば、パーソナルコンピュータや、スマートフォンや、タブレット端末や、携帯電話、などである。
次に、情報処理装置10、リレーサーバ30、およびチャットサーバ32の、ハードウェア構成の一例を説明する。図2は、情報処理装置10、リレーサーバ30、およびチャットサーバ32の、ハードウェア構成の一例を示す模式図である。
情報処理装置10、リレーサーバ30、およびチャットサーバ32の各々は、CPU(Central Processing Unit)11と、ROM(Read Only Memory)12と、RAM(Random Access Memory)13と、HDD(Hard Disk Drive)14と、通信I/F(インターフェース)15と、を備え、バス16を介して相互に接続されている。
CPU11は、情報処理装置10、リレーサーバ30、およびチャットサーバ32の各々の動作を統括的に制御する。CPU11は、RAM13をワークエリア(作業領域)とし、ROM12またはHDD14などに格納されたプログラムを実行することで、全体の動作を制御し、後述する各種機能部を実現する。
HDD14は、各種データを格納する。通信I/F15は、ネットワーク36を介して他の装置と通信するためのインターフェースである。
次に、端末装置20のハードウェア構成の一例を説明する。図3は、端末装置20のハードウェア構成の一例を示す模式図である。
端末装置20は、操作パネル29と、外部I/F23と、通信I/F24と、CPU25と、ROM26と、RAM27と、SSD(Solid State Drive)28と、を備える。操作パネル29と、外部I/F23と、通信I/F24と、CPU25と、ROM26と、RAM27と、SSD28と、は、バスBを介して相互に接続されている。
CPU25は、端末装置20の動作を統括的に制御する。CPU25は、RAM27をワークエリアとし、ROM26またはSSD28などに格納されたプログラムを実行することで、端末装置20全体の動作を制御し、後述する各種機能部を実現する。
SSD28は、プログラムやデータなどを格納する。なお、端末装置20は、SSD28に代えて、HDDを備えた構成であってもよい。
操作パネル29は、ユーザの操作に応じた各種の操作入力を受付けるとともに、各種の情報や各種の画像を表示する。
本実施の形態では、操作パネル29は、各種操作入力の受付を行う受付機能を実現する操作受付部29Aと、各種情報の表示を行う表示機能を実現する表示部29Bと、の双方を一体的に備えたタッチパネルである場合を説明する。しかし、操作パネル29の構成は、このような構成に限定されない。例えば、操作パネル29は、操作受付部29Aと、表示部29Bと、を別体として構成してもよい。
外部I/F23は、記録媒体などの外部メモリと通信するためのインターフェースである。通信I/F24は、ネットワーク36を介して他の装置や機器と通信するためのインターフェースである。
次に、情報処理システム1000に含まれる、各装置(情報処理装置10、端末装置20、リレーサーバ30、およびチャットサーバ32)の機能構成を説明する。図4は、情報処理システム1000に含まれる、各装置(情報処理装置10、端末装置20、リレーサーバ30、およびチャットサーバ32)の機能的構成例を示すブロック図である。
なお、本実施の形態では、情報処理システム1000に含まれる複数の端末装置20の内、ローカルネットワーク37に接続された端末装置20が、第1の端末装置21として機能する場合を、一例として説明する(図1参照)。なお、第1の端末装置21として機能する端末装置20は、何れの端末装置20であってもよい。また、端末装置20の内の、第1の端末装置21以外の端末装置20が、第2の端末装置22として機能する場合を、一例として説明する。
第1の端末装置21とは、文書データの閲覧要求の送信元の端末装置20である。第2の端末装置22は、複数の端末装置20における、該閲覧要求の送信元の端末装置20(第1の端末装置21)以外の端末装置20である。すなわち、第2の端末装置22は、第1の端末装置21から閲覧要求された文書データを閲覧するユーザによって操作される、端末装置20である。なお、第2の端末装置22は、本発明の“1以上の端末装置”に相当する。第1の端末装置21は、本発明の“他の端末装置”に相当する。
本実施の形態では、予め定めたグループに属するユーザ間で、チャットサーバ32等を介して通信が行われる。このため、第1の端末装置21とは、言い換えると、予め定めたグループに属するユーザによって操作される端末装置20の内、閲覧要求の送信元の端末装置20である。また、第2の端末装置22とは、該グループに属するユーザによって操作される端末装置20の内、該第1の端末装置21以外の端末装置20である。
情報処理システム1000を利用する複数のユーザは、コミュニケーションを行う対象のユーザの群ごとに、予め1または複数のグループに分類されている。このグループは、チャットに参加するユーザのグループ、チャットルームに参加するユーザのグループ、などと称される場合がある。
まず、情報処理装置10の機能的構成を説明する。情報処理装置10は、制御部44と、記憶部46と、を備える。
記憶部46は、各種データを記憶する。記憶部46は、例えば、HDD14(図2参照)によって実現する。本実施の形態では、記憶部46は、文書データ46A、レビュー情報46B、メッセージ情報46C、閲覧状況管理情報46D、コメント情報46E、およびグループ管理情報46Fを記憶する。
文書データ46Aは、閲覧対象の文書データの群である。記憶部46には、1または複数の文書データの群(文書データ46A)が格納されている。これらの文書データは、例えば、端末装置20から送信され、情報処理装置10の記憶部46に格納される。記憶部46に記憶された文書データは、第1の端末装置21によって、他のユーザに対する閲覧要求の対象として選択される(詳細後述)。
レビュー情報46B、メッセージ情報46C、閲覧状況管理情報46D、およびコメント情報46Eは、制御部44によって適宜更新される。また、グループ管理情報46Fは、予め記憶部46に記憶される。
図5は、情報処理装置10の記憶部46に記憶される各種データの各々の、データ構成の一例を示す模式図である。
図5(A)は、レビュー情報46Bのデータ構成の一例を示す模式図である。レビュー情報46Bは、閲覧要求の対象として選択された文書データに関する情報を管理するための情報である。
レビュー情報46Bは、文書識別情報と、ユーザ識別情報と、端末識別情報と、リンク情報と、全ページ数と、レビュー状態と、を対応づけたものである。レビュー情報46Bのデータ形式は、限定されない。レビュー情報46Bのデータ形式は、例えば、データベース(DB)や、テーブルである。
文書識別情報(以下、文書IDと称する)は、文書データの識別情報である。ユーザ識別情報(以下、ユーザIDと称する)は、ユーザの識別情報である。端末識別情報(以下、端末IDと称する)は、対応するユーザIDによって識別されるユーザによって操作される端末装置20の識別情報である。リンク情報は、対応する文書IDによって識別される文書データの格納場所を示す情報である。言い換えると、リンク情報は、記憶部46に格納された該文書データへの端末装置20からのアクセス時に用いる、パス情報である。
全ページ数は、対応する文書IDによって識別される文書データのページ数を示す情報である。レビュー状態は、対応する文書IDによって識別される文書データが、レビューされている最中であるか否かを示す情報である。レビューとは、ユーザによる閲覧を意味する。
次に、メッセージ情報46Cについて説明する。メッセージ情報46Cは、複数の端末装置20間で、チャットサーバ32を介してやりとりされた、メッセージの履歴を示す情報である。図5(B)は、メッセージ情報46Cのデータ構成の一例を示す模式図である。
メッセージ情報46Cは、ルーム識別情報と、メッセージ識別情報と、ユーザID(送信元)と、端末IDと、メッセージと、日時と、ユーザID(既読)と、タイプと、を対応づけたものである。メッセージ情報46Cのデータ形式は、限定されない。メッセージ情報46Cのデータ形式は、例えば、DBやテーブルである。
ルーム識別情報(以下、ルームIDと称する)は、グループに属するユーザによる、仮想のチャットルームの識別情報である。ルームIDは、チャットルームごとに付与されてもよいし、グループごとに付与されてもよい。本実施の形態では、ルームIDは、グループを識別する識別情報として機能するものとして説明する。
メッセージ識別情報(以下、メッセージIDと称する)は、ルームIDによって識別されるグループに属するユーザの端末装置20間で通信された、メッセージの識別情報である。メッセージ情報46CにおけるユーザIDは、対応するメッセージIDによって識別されるメッセージの送信元の端末装置20を操作するユーザの、識別情報である。メッセージ情報46Cにおける端末IDは、対応するメッセージIDによって識別されるメッセージの送信元の、端末装置20の識別情報である。メッセージ情報46Cにおけるメッセージは、対応するメッセージIDによって識別されるメッセージである。日時は、対応するメッセージが送信された日時を示す。
メッセージ情報46CにおけるユーザID(既読)は、該メッセージを閲覧済のユーザの識別情報である。タイプは、対応するメッセージの種類を示す情報である。本実施の形態では、タイプは、“message”と“review”の2種類である場合を一例として説明する。タイプ“message”は、端末装置20から送信された情報がメッセージのみであることを示す。タイプ“review”は、端末装置20から送信された情報が、メッセージと、閲覧要求の文書データのリンク情報と、を含むことを示す。
閲覧状況管理情報46Dは、文書データに対する、ユーザによる閲覧状況を管理するための情報である。図5(C)は、閲覧状況管理情報46Dのデータ構成の一例を示す模式図である。閲覧状況管理情報46Dは、文書IDと、ユーザIDと、端末IDと、閲覧状況情報と、を対応づけたものである。閲覧状況管理情報46Dのデータ形式は、限定されない。閲覧状況管理情報46Dのデータ形式は、例えば、テーブルや、DBである。なお、閲覧状況管理情報46Dは、ユーザIDを含まないものであってもよい。
閲覧状況管理情報46Dにおける文書IDは、第1の端末装置21から送信された閲覧要求の文書データの、識別情報である。閲覧状況管理情報46DにおけるユーザIDは、該文書データの閲覧対象のユーザの、識別情報である。閲覧対象のユーザとは、第1の端末装置21によって指定されたルームIDによって識別されるグループに属するユーザである。言い換えると、閲覧対象のユーザは、第2の端末装置22を操作するユーザである。
閲覧状況管理情報46Dにおける端末IDは、対応するユーザIDによって識別されるユーザの端末装置20である。すなわち、閲覧状況管理情報46Dにおける端末IDは、第2の端末装置22の識別情報である。
閲覧状況情報は、対応する文書IDによって識別される文書データが、対応するユーザIDによって識別されるユーザによって閲覧済であるか閲覧未であるかを示す情報である。閲覧済とは、文書データが端末装置20に表示され、且つ、該端末装置20のユーザによって確認された状態を示す。
本実施の形態では、閲覧状況情報は、対応する文書IDによって識別される文書データに含まれるページの各々について、ユーザによって閲覧済であるか閲覧未であるかを示す情報である場合を説明する。
具体的には、本実施の形態では、閲覧状況情報は、閲覧済のページと、閲覧未のページと、を含む。閲覧状況管理情報46Dにおける閲覧済のページは、対応する文書IDによって識別される文書データにおける、対応するユーザIDによって識別されるユーザによって閲覧済のページを示す。閲覧状況管理情報46Dにおける閲覧未のページは、対応する文書IDによって識別される文書データにおける、対応するユーザIDによって識別されるユーザによって閲覧未のページを示す。
すなわち、本実施の形態では、閲覧状況管理情報46Dの閲覧状況情報には、図5(C)に示すように、対応する文書IDによって識別される文書データについて、ページごとに、閲覧未であるか閲覧済であるかを示す情報が登録される。
次に、コメント情報46Eについて説明する。コメント情報46Eは、閲覧要求の文書データに対して付与された、コメントを管理するための情報である。コメントとは、文書データに付与される付加情報である。コメントは、具体的には、文書データに付与された、文書データへの修正内容やユーザの意見などである。なお、コメントは、文書データのページごとに付与することができる。
図5(D)は、コメント情報46Eのデータ構成の一例を示す模式図である。コメント情報46Eは、文書IDと、ユーザID(送信元)と、端末IDと、ページと、コメントと、日時と、を対応づけたものである。コメント情報46Eのデータ形式は、限定されない。コメント情報46Eのデータ形式は、例えば、DBやテーブルである。
コメント情報46Eにおける文書IDは、コメントを付与された文書データの識別情報である。コメント情報46EにおけるユーザID(送信元)は、対応する文書IDによって識別される文書データに、対応するコメントを付与したユーザの、ユーザIDである。コメント情報46Eにおける端末IDは、対応するコメントの付与に用いた端末装置20の識別情報である。言い換えると、コメント情報46Eにおける端末IDは、対応するユーザIDによって識別されるユーザの端末装置20の、識別情報である。コメント情報46Eにおけるページは、対応する文書IDによって識別される文書データにおける、対応するコメントの付与されたページを示す情報である。コメント情報46Eにおける日時は、対応するコメントの付与された日時を示す。
グループ管理情報46Fは、グループに属するユーザのユーザIDおよび端末IDを管理するための情報である。図5(E)は、グループ管理情報46Fのデータ構成の一例を示す模式図である。グループ管理情報46Fは、ルームIDと、端末ID(ユーザID)と、を対応づけたものである。グループ管理情報46Fのデータ形式は限定されない。例えば、グループ管理情報46Fのデータ形式は、DBやテーブルである。
グループ管理情報46FにおけるユーザIDは、対応するルームIDによって識別されるグループ(チャットルーム)に属するユーザの識別情報である。グループ管理情報46Fにおける端末IDは、対応するルームIDによって識別されるグループに属するユーザの端末装置20の識別情報である。なお、グループ管理情報46Fは、端末装置20の各々に記憶されていてもよい。
図4に戻り説明を続ける。情報処理装置10の記憶部46には、文書データ46Aおよびグループ管理情報46Fが、予め記憶されているものとする。レビュー情報46B、メッセージ情報46C、閲覧状況管理情報46D、およびコメント情報46Eは、後述する制御部44の処理によって、登録、および更新される。
なお、文書データ46Aおよびグループ管理情報46Fについても、ユーザの操作指示などによって、新たな文書データ46Aの格納や、グループ管理情報46Fの変更を可能としてもよい。
次に、情報処理装置10の制御部44について説明する。情報処理装置10の制御部44は、CPU11、ROM12、およびRAM13(図2参照)などによって実現する。なお、制御部44は、回路などによって実現してもよい。
制御部44は、受信部44Aと、送信部44Bと、管理部44Cと、を備える。管理部44Cは、文書管理部44Dと、メッセージ管理部44Eと、登録部44Fと、変更部44Gと、確認部44Hと、を含む。受信部44A、送信部44B、管理部44C、文書管理部44D、メッセージ管理部44E、登録部44F、変更部44G、および確認部44Hの一部または全ては、例えば、CPU11などの処理装置にプログラムを実行させること(すなわちソフトウェア)により実現してもよいし、IC(Integrated Circuit)などのハードウェアにより実現してもよいし、併用して実現してもよい。
受信部44Aは、リレーサーバ30や、チャットサーバ32や、同じネットワーク36に接続された端末装置20から、各種の情報や要求などを受信する。送信部44Bは、同じネットワーク36に接続された端末装置20や、リレーサーバ30や、チャットサーバ32へ、各種の情報や要求などを送信する。
なお、受信部44Aは、情報処理装置の第1の受信部に相当する。送信部44Bは、情報処理装置の第1の送信部に相当する。
受信部44Aおよび送信部44Bは、端末装置20、リレーサーバ30、およびチャットサーバ32から受信した情報に応じて、管理部44Cに各種処理を実行させる。このため、受信部44Aおよび送信部44Bは、例えば、WebAPIで実現する。
管理部44Cは、文書データの閲覧状況を管理する。管理部44Cは、文書管理部44Dと、メッセージ管理部44Eと、登録部44Fと、変更部44Gと、確認部44Hと、を含む。
文書管理部44Dは、文書データ46Aおよびレビュー情報46Bを管理する。本実施の形態では、文書管理部44Dは、受信部44Aが受信した情報や要求に応じて、文書データ46Aおよびレビュー情報46Bを管理する。
詳細には、受信部44Aは、第1の端末装置21から、文書データの登録要求や、文書一覧取得要求を受信する。
文書データの登録要求は、記憶部46に記憶する対象の文書データと、該文書データの記憶部46への記憶要求と、を含む。受信部44Aが文書データの登録要求を受信すると、文書管理部44Dは、文書データの登録要求に含まれる文書データを、記憶部46に記憶する。
文書一覧取得要求は、記憶部46に記憶されている文書データ46Aの一覧の取得を要求する情報である。文書一覧取得要求は、第1の端末装置21から情報処理装置10へ送信される。
受信部44Aが文書一覧取得要求を受信すると、文書管理部44Dは、記憶部46に格納されている文書データ46Aの一覧を得る。そして、文書管理部44Dは、送信部44Bを介して、該文書一覧取得要求の送信元の端末装置20(例えば第1の端末装置21)へ文書一覧を送信する。文書一覧は、記憶部46に格納されている文書データの各々の名称と、文書データのリンク情報と、を含む。
また、受信部44Aは、第2の端末装置22から、文書データ取得要求を、チャットサーバ32またはリレーサーバ30などを介して受信する。文書データ取得要求は、端末IDと、取得する文書データの文書IDおよび取得する文書データのリンク情報の少なくとも一方と、を含む。文書データ取得要求は、第2の端末装置22から情報処理装置10宛に送信される。
情報処理装置10の受信部44Aが文書データ取得要求を受信すると、文書管理部44Dは、該文書データ取得要求に含まれるリンク情報によって示される格納場所に格納された文書データを読取る。これにより、受信部44Aは、該文書データ取得要求に含まれる、文書IDによって識別される文書データを、読取る。そして、文書管理部44Dは、この文書データを、送信部44Bを介して、該文書データ取得要求の送信元の端末装置20へ送信する。
メッセージ管理部44Eは、メッセージ情報46Cを管理する。本実施の形態では、メッセージ管理部44Eは、受信部44Aが受信した情報に応じて、メッセージ情報46Cを管理する。
詳細には、受信部44Aは、各端末装置20の各々から他の端末装置20へ送信されたメッセージと、該メッセージの送信元のユーザのユーザIDおよび端末装置20の端末IDと、メッセージと、メッセージを送信した日時と、を含むメッセージ発信情報を、端末装置20の各々から受信する。受信部44Aがメッセージ発信情報を受信すると、メッセージ管理部44Eは、受信したメッセージ発信情報を、メッセージ情報46Cに登録する。このとき、メッセージ管理部44Eは、該メッセージIDに対応するルームID、およびメッセージのタイプを特定し、メッセージ情報46Cに対応づけて登録すればよい。
また、受信部44Aは、メッセージIDと、該メッセージIDによって識別されるメッセージを確認したユーザのユーザIDと、を含む、既読情報を受信する。すると、メッセージ管理部44Eは、メッセージ情報46Cにおける、受信した既読情報に含まれるメッセージIDに対応するユーザID(既読)の欄に、該既読情報に含まれるユーザIDを登録する。これらの処理によって、メッセージ管理部44Eは、メッセージ情報46Cを更新し、管理すればよい。
登録部44Fおよび変更部44Gは、閲覧状況管理情報46Dおよびコメント情報46Eを管理する。登録部44Fは、受信部44Aが受信した情報や要求に応じて、閲覧状況管理情報46Dへの閲覧状況情報の登録を行う。また、登録部44Fは、受信部44Aが受信した情報や要求に応じて、コメント情報46Eへの登録を行う。変更部44Gは、受信部44Aが受信した情報や要求に応じて、閲覧状況管理情報46Dにおける閲覧状況情報を変更する。
確認部44Hは、登録部44Fまたは変更部44Gによって、閲覧状況管理情報46Dへの閲覧状況情報の新たな登録や変更がなされる度に、閲覧状況管理情報46Dの閲覧状況情報を確認する。
以下、詳細に説明する。受信部44Aは、第2の端末装置22から、閲覧済情報を、チャットサーバ32またはリレーサーバ30を介して受信する。
閲覧済情報は、第2の端末装置22から情報処理装置10宛に送信される情報である。閲覧済情報は、第2の端末装置22へ送信された文書データの閲覧要求に対する、該文書データの閲覧済を示す情報である。
具体的には、閲覧済情報は、該閲覧済情報の送信元の第2の端末装置22の端末IDと、該第2の端末装置22の表示部43Bに表示された文書データの文書IDと、を含む。
受信部44Aが第2の端末装置22から閲覧済情報を受信すると、登録部44Fは、該閲覧済情報に含まれる文書IDおよび端末IDを対応づけて、閲覧状況管理情報46Dに登録する。また、登録部44Fは、該文書IDによって識別される文書データ46Aが閲覧済であることを示す閲覧状況情報を対応づけて、閲覧状況管理情報46Dに登録する。
なお、登録部44Fは、文書データのページ単位で、閲覧状況情報を閲覧状況管理情報46Dに登録してもよい。この場合、受信部44Aは、第2の端末装置22の表示部43Bに表示された文書データのページを示す情報を更に含む閲覧済情報を、第2の端末装置22から受信すればよい。この場合、閲覧済情報は、第2の端末装置22の表示部43Bに表示された文書データの文書IDと、第2の端末装置22の表示部43Bに表示された文書データのページを示すページ情報と、該第2の端末装置22の端末IDと、を含むものであればよい。
そして、登録部44Fは、第2の端末装置22から受信した閲覧済情報に含まれる文書IDおよび端末IDと、該閲覧済情報に含まれるページ情報によって示されるページが閲覧済であることを示す閲覧状況情報と、を対応づけて閲覧状況管理情報46Dに登録すればよい。
登録部44Fが閲覧状況管理情報46Dに、閲覧済であることを示す閲覧状況情報を登録すると、送信部44Bは、第1の端末装置21へ、変更依頼情報を送信する。変更依頼情報は、変更された該閲覧状況に対応する文書IDと、該文書IDによって識別される文書データの閲覧状況を変更後の閲覧状況にすることを示す変更要求と、を含む。受信部44Aが閲覧済情報を受信した場合、登録部44Fは、変更後の閲覧状況にすることを示す変更要求として、閲覧済にすることを示す変更要求を用いればよい。
このため、文書データが第2の端末装置22に表示され、ユーザによって閲覧される度に、該文書データが該第2の端末装置22のユーザによって閲覧されたことを示す閲覧状況情報が、第1の端末装置21へ送信される。
また、受信部44Aは、第2の端末装置22から、コメント発信情報を、チャットサーバ32またはリレーサーバ30を介して受信する。
コメント発信情報は、文書データに付加されたコメントと、該文書データの文書IDと、該コメント発信情報の送信元の第2の端末装置22の端末IDと、を含む。コメント発信情報は、第1の端末装置21から送信された閲覧要求の文書データに対して、第2の端末装置22のユーザによってコメントが付与される毎に、第2の端末装置22から送信される。
なお、コメント発信情報は、該文書データにおける、コメントの付与されたページを示すページ情報、および、コメントの送信された日時、の少なくとも一方を更に含んでもよい。この場合、コメント発信情報は、コメントと、文書IDと、第2の端末装置22の端末IDと、ページ情報と、日時と、を含む。本実施の形態では、コメント発信情報は、ページ情報および日時を含む情報であるものとして説明する。
受信部44Aがコメント発信情報を受信すると、登録部44Fは、受信したコメント発信情報を、コメント情報46Eに登録する。
また、受信部44Aがコメント発信情報を受信すると、変更部44Gは、閲覧状況管理情報46Dにおける閲覧状況情報を変更する。詳細には、変更部44Gは、複数の第2の端末装置22における、該コメント発信情報の送信元の第2の端末装置22以外の他の第2の端末装置22の端末IDを、閲覧状況管理情報46Dから特定する。そして、変更部44Gは、閲覧状況管理情報46Dにおける、特定した端末IDと、該コメント発信情報に含まれる文書IDと、に対応する閲覧状況情報を特定する。そして、変更部44Gは、該閲覧状況情報を、文書データが閲覧未であることを示す閲覧状況情報に変更する。
例えば、図5(C)の閲覧状況管理情報46Dにおける、端末ID“c”によって識別される第2の端末装置22のユーザCが、該文書ID“00011”によって識別される文書データを閲覧済であったとする。そして、このとき、端末ID“b”によって識別される第2の端末装置22のユーザBが、文書ID“00011”によって識別される文書データにコメントを付加したと仮定する。
すると、情報処理装置10の受信部44Aは、該端末ID“b”によって識別される第2の端末装置22から、コメント発信情報を受信する。変更部44Gは、閲覧状況管理情報46Dにおける、端末ID“c”(すなわち、コメント発信情報に含まれる端末ID以外の第2の端末装置22の端末ID)に対応する閲覧状況情報を、閲覧未に変更する。
すなわち、あるユーザ(ユーザCとする)が閲覧要求の文書データを閲覧済である状況で、他のユーザ(ユーザBとする)が該文書データにコメントを付与したとする。この場合、情報処理装置10の変更部44Gは、閲覧済であったユーザCの該文書データに対する閲覧状況情報を、閲覧済から閲覧未に変更する。
このため、文書データを閲覧済のユーザであっても、他のユーザによって該文書データにコメントが付加されると、該文書データを閲覧未とするように閲覧状況情報が変更される。
なお、コメント発信情報がページ情報を含む場合、変更部44Gは、以下の処理を行えばよい。具体的には、変更部44Gは、複数の第2の端末装置22における、該コメント発信情報の送信元の第2の端末装置22以外の他の第2の端末装置22の端末IDと、該コメント発信情報に含まれる文書IDと、に対応する閲覧状況情報を、閲覧状況管理情報46Dから特定する。そして、変更部44Gは、該閲覧状況情報を、コメント発信情報に含まれるページ情報によって示されるページが閲覧未であることを示す情報に変更する。
閲覧状況管理情報46Dが図5(C)に示すデータ構成である場合、変更部44Gは、特定した閲覧状況情報における、閲覧済のページの欄に登録されているページ情報を、閲覧未のページ欄に移動させる。これによって、変更部44Gは、該閲覧状況情報を、閲覧未であることを示す情報に変更する。
変更部44Gが閲覧状況管理情報46Dにおける閲覧状況情報を閲覧未に変更すると、送信部44Bは、閲覧未に変更された該閲覧状況情報に対応する端末IDによって識別される第2の端末装置22へ、変更依頼情報を送信する。この場合、変更依頼情報は、変更された該閲覧状況情報に対応する文書IDと、該文書IDによって識別される文書データの閲覧状況を変更後の閲覧状況(この場合は閲覧未)に変更することを示す変更要求と、を含む。
ここで、詳細は後述するが、端末装置20では、該端末装置20における文書データの閲覧状況が閲覧未であるときには、該文書データに対するコメントのユーザによる操作入力を受付け可能である。一方、端末装置20では、該端末装置20における文書データの閲覧状況が閲覧済であるときには、該文書データに対するコメントのユーザによる操作入力を受付け不可とする。このため、端末装置20の各々では、端末装置20の各々を操作するユーザの文書データに対する閲覧状況に応じて、コメントの操作入力の受付が可能または不可能となる。
そして、閲覧状況が閲覧済から閲覧未に変更された場合には、端末装置20では、該端末装置20における該文書データに対するコメントの、ユーザによる操作入力を受付け可能とする。このため、端末装置20の各々では、他の端末装置20によって文書データにコメントが付加された場合には、該端末装置20における該文書データに対するコメントを受付可能な状態に戻る。
なお、変更部44Gが閲覧状況管理情報46Dにおける閲覧状況情報を閲覧未に変更すると、送信部44Bは、第1の端末装置21へも、変更依頼情報を送信することが好ましい。これによって、第1の端末装置21では、閲覧要求の文書データに対する、第2の端末装置22のユーザによる閲覧状況を随時確認可能となる。
確認部44Hは、所定時間ごとに、閲覧状況管理情報46Dにおける閲覧状況情報を確認する。そして、確認部44Hは、確認結果を送信部44Bへ出力する。送信部44Bは、全ての第2の端末装置22から閲覧済情報を受信したときに、第1の端末装置21へ閲覧完了情報を送信する。
全ての第2の端末装置22とは、閲覧要求の送信先の第2の端末装置22の全て、を示す。言い換えると、全ての第2の端末装置22とは、閲覧要求の送信先のルームIDによって識別されるグループに属する端末装置20の内、第1の端末装置21以外の端末装置20の全てである。
閲覧完了情報とは、閲覧対象の全てのユーザが文書データを閲覧したこと(閲覧済であること)を示す情報である。閲覧済である、とは、文書データが表示されたことを示す。閲覧完了情報は、全てのユーザによって閲覧済の、文書データの文書IDを含む。なお、閲覧完了情報は、文書IDに代えて、または文書IDと共に、該文書データのリンク情報を含んでもよい。
詳細には、送信部44Bは、閲覧状況管理情報46Dにおける、閲覧要求の送信先の全ての第2の端末装置22の端末IDに対応する閲覧状況情報の全てが閲覧済であることを示すときに、第1の端末装置21へ、閲覧完了情報を送信する。
このため、第1の端末装置21では、閲覧要求の文書データを、該閲覧要求の送信先の全ての第2の端末装置22のユーザが閲覧済であることを、容易に確認可能な情報を得ることができる。
なお、管理部44Cが、ページごとの閲覧状況情報を管理する場合、送信部44Bは、以下の処理を行えばよい。この場合、送信部44Bでは、閲覧状況管理情報46Dにおける、閲覧要求の送信先の全ての第2の端末装置22の端末IDについて、対応する閲覧状況情報の全てが、文書データに含まれる全てのページが閲覧済であることを示すときに、第1の端末装置21へ、閲覧完了情報を送信すればよい。
次に、第1の端末装置21の機能的構成を説明する。第1の端末装置21は、制御部40と、操作パネル41と、を備える。制御部40と操作パネル41とは、データや信号授受可能に接続されている。操作パネル41は、操作受付部41Aと表示部41Bとを含む。操作パネル41、操作受付部41A、および表示部41Bは、操作パネル29、操作受付部29A、および表示部29B(図3参照)によって実現される。
制御部40は、CPU25、ROM26、およびRAM27(図3参照)などによって実現する。なお、制御部40は、回路などによって実現してもよい。
制御部40は、受信部40Aと、送信部40Bと、表示制御部40Cと、受付部40Dと、を備える。受信部40A、送信部40B、表示制御部40C、および、受付部40Dの一部または全ては、例えば、CPU25などの処理装置にプログラムを実行させること(すなわちソフトウェア)により実現してもよいし、ICなどのハードウェアにより実現してもよいし、併用して実現してもよい。
受信部40Aは、リレーサーバ30や、チャットサーバ32や、同じネットワーク36に接続された端末装置20や情報処理装置10から、各種の情報や要求を受信する。送信部40Bは、リレーサーバ30や、チャットサーバ32や、同じネットワーク36に接続された端末装置20や情報処理装置10へ、各種の情報や要求を送信する。
表示制御部40Cは、各種画像や後述する表示画面などを操作パネル41(表示部41B)へ表示する制御を行う。
本実施の形態において、端末装置20(第1の端末装置21、第2の端末装置22)に表示される表示画面は、複数の端末装置20間で通信を行うときに表示される画面である。表示画面は、チャット画面と称される場合もある。表示画面の詳細は後述する。
受付部40Dは、ユーザによる操作指示を受付ける操作受付部41Aから、操作指示に応じた操作指示信号を受付ける。
上述したように、第1の端末装置21は、端末装置20の内、文書データの閲覧要求の送信元の端末装置20である。すなわち、端末装置20の内、文書データの閲覧要求を送信した端末装置20が、第1の端末装置21として機能する。このため、情報処理システム1000における複数の端末装置20の何れもが、第1の端末装置21として機能しうる。
ユーザは、第1の端末装置21の操作受付部41Aを操作することで、他のユーザへの閲覧を要求する対象の文書データを選択する。具体的には、受付部40Dは、操作受付部41Aから、文書データの一覧の取得を指示する一覧取得指示信号を受付ける。ユーザは、操作受付部41Aを操作することで、文書データの一覧の取得指示を操作入力する。操作受付部41Aは、文書データの一覧の取得指示を受付けると、一覧取得指示信号を制御部40へ出力する。
受付部40Dは、一覧取得指示信号を操作パネル41から受付ける。すると、送信部40Bは、文書一覧取得要求を情報処理装置10へ送信する。
受信部40Aは、情報処理装置10から、情報処理装置10の記憶部46に記憶されている文書データの一覧を示す文書一覧を、受信する。文書一覧は、上述したように、文書データの名称と、文書データのリンク情報と、を含む。表示制御部40Cは、受信した文書一覧を、表示部41Bへ表示する。
図6〜図9は、第1の端末装置21の表示部41Bに表示される表示画面(チャット画面)60の一例を示す模式図である。表示画面60は、複数の端末装置20間における通信の開始時(すなわち、チャット開始時)に、表示部41Bに表示される画面である。
例えば、ユーザによる操作パネル41の操作指示によって、通信を行うグループのルームIDが選択される。すると、表示制御部40Cは、表示画面60を表示部41Bに表示する。例えば、第1の端末装置21は、グループ管理情報46F(図5(E)参照)を予め記憶する。そして、第1の端末装置21の表示制御部40Cは、該グループ管理情報46Fに登録されているルームIDの一覧を表示部41Bに表示する。ユーザによる表示部41Bの操作指示によってルームIDが選択され、通信(会話)開始が指示されると、表示制御部40Cは、表示画面60を表示部41Bに表示すればよい。
なお、図6〜図9では、第1の端末装置21のユーザAを“レビュイ”、第2の端末装置22のユーザ(ユーザB、ユーザC)を“レビュア”と表記している。
図6〜図9に示すように、表示画面60は、通信内容(メッセージのやりとりなど)を表示する通信内容表示領域61Aと、メッセージまたはコメントの入力領域61Bと、文書一覧や文書データの表示領域61Cと、各種指示を受付けるボタン画像61G(ボタン画像61D、ボタン画像61E、ボタン画像61F、ボタン画像61Hなど)と、を含む。第1の端末装置21の通信内容表示領域61Aには、加えて、メッセージの既読情報が表示される。
ボタン画像61Dは、メッセージへの文書データの添付を指示するときに操作されるボタン画像である。ボタン画像61Eは、メッセージの送信時に操作されるボタン画像である。ボタン画像61Fは、文書データの選択時に操作されるボタン画像である。ボタン画像61Hは、文書データの添付無でメッセージを送信するときに操作されるボタン画像である。なお、表示画面60の表示内容は、図6〜図9に示す例に限定されない。
表示画面60を介して文書データの一覧の取得指示が操作入力されると、受信部40Aは、情報処理装置10から文書一覧を受信する。
図6(A)は、受信部40Aが情報処理装置10から文書一覧を受信したときの、表示画面60の一例(表示画面60A)を示す模式図である。表示画面60Aの表示領域61Cには、情報処理装置10から受信した文書一覧が表示される。ユーザは、表示画面60Aを参照しながら操作受付部41Aを操作することで、文書データを選択し、ボタン画像61Fを操作指示する。
すると、受付部40Dは、操作パネル41から、選択された文書データのリンク情報を受付ける。送信部40Bは、受付けたリンク情報と、該第1の端末装置21の端末IDと、を含む文書データ取得要求を、情報処理装置10へ送信する。受信部40Aが情報処理装置10から文書データを受信すると、表示制御部40Cは、該文書データを表示部41Bへ表示すればよい。
図6(B)は、文書データを含む表示画面60の一例(表示画面60B)を示す模式図である。表示画面60Bの表示領域61Cには、文書データが表示されている。
例えば、ユーザは、操作受付部41Aを操作指示することで、入力領域61Bに所望のメッセージ(例えば、“レビューお願いします”)を操作入力する。そして、ユーザは、操作受付部41Aを操作指示することで、ボタン画像61Eを操作指示する。
すると、受付部40Dは、操作入力されたメッセージ、および選択または表示された文書データの送信指示を、操作受付部41Aから受付ける。送信部40Bは、該メッセージに該文書データのリンク情報を付加し、該文書データの閲覧要求としてチャットサーバ32へ送信する。
すなわち、本実施の形態では、他のユーザへ送信するメッセージに、閲覧対象の文書データのリンク情報を付与したものを、文書データの閲覧要求としてチャットサーバ32へ送信する。この閲覧要求は、チャットサーバ32によって、第2の端末装置22へ送信される。
図6(C)は、文書データの閲覧要求が送信された後の表示画面60の一例(表示画面60C)を示す模式図である。表示画面60Cの通信内容表示領域61Aには、送信されたメッセージ“レビューお願いします”と、閲覧要求の文書データを示す記号画像と、該文書データに対する他のユーザの閲覧状況と、が表示されている。文書データを示す記号画像には、該文書データのファイル名、該文書データのサムネイル画像、該文書データのリンク情報などを用いればよい。
図4に戻り、第1の端末装置21は、該文書データに対する他のユーザの閲覧状況などを受信すると、表示部41Bの表示画面60へ表示する。
具体的には、受信部40Aは、情報処理装置10や第2の端末装置22から、チャットサーバ32やリレーサーバ30を介して、変更依頼情報、コメント発信情報、閲覧完了情報などを受信する。
変更依頼情報を受信すると、第1の端末装置21の表示制御部40Cは、変更依頼情報に含まれる、変更された該閲覧状況に対応する文書IDと、該文書IDによって識別される文書データの閲覧状況を変更後の閲覧状況(この場合は閲覧済)にすることを示す変更要求と、を読取る。
そして、表示制御部40Cは、該文書データに対する閲覧状況を、該変更要求に応じて変更する。すなわち、表示制御部40Cは、変更後の閲覧状況を表示する。
図7を用いて説明する。ユーザによる操作受付部41Aの操作指示によって、表示画面60の通信内容表示領域61Aにおける、閲覧状況の表示欄が指示されたとする(図7(A)、図7(B)参照)。すると、表示画面60の通信内容表示領域61Aには、該文書データに対する閲覧状況が表示される。また、このとき、表示画面60の表示領域61Cには、該閲覧状況に対応する文書データが表示される。
例えば、ユーザによる操作受付部41Aの操作指示によって、表示画面60の通信内容表示領域61Aにおける、“レビュー済”の表示領域が操作指示されたと仮定する(図7(A)参照)。この場合、表示制御部40Cは、該文書データを閲覧済のユーザ名、該ユーザによって閲覧済のページ、の一覧を、表示画面60の通信内容表示領域61Aに表示する(図7(A)の表示画面60D参照)。詳細には、表示制御部40Cは、文書データを閲覧済のユーザ名、および該ユーザによって閲覧済のページ、の一覧を、該文書データを示す記号画像の近傍に表示する。
なお、端末装置20では、端末IDとユーザ名とを対応づけて予め記憶しておけばよい。そして、表示部41Bへの表示時に、これらの対応を用いてユーザ名を表示すればよい。また、表示制御部40Cは、ユーザ名に代えて、または、ユーザ名と共に、端末IDを表示してもよい。
また、例えば、ユーザによる操作受付部41Aの操作指示によって、表示画面60の通信内容表示領域61Aにおける、“未レビュー”の表示領域が操作指示されたと仮定する(図7(B)参照)。この場合、表示制御部40Cは、該文書データを閲覧未のユーザ名、該ユーザによって閲覧未のページ、の一覧を、表示画面60の通信内容表示領域61Aに表示する(図7(B)の表示画面60E参照)。詳細には、表示制御部40Cは、文書データを閲覧未のユーザ名、および閲覧未のページ、の一覧を、該文書データを示す記号画像の近傍に表示する。
図4に戻り説明を続ける。第1の端末装置21の受信部40Aは、コメント発信情報を受信する。すると、表示制御部40Cは、コメント発信情報に含まれる、コメントと、文書IDと、第2の端末装置22の端末IDと、ページ情報と、日時と、を読取る。
そして、表示制御部40Cは、読取った文書IDによって識別される文書データを示す記号画像の近傍に、該文書データに対して付与されたコメントと、該コメントの付与されたページと、該コメントを付与したユーザのユーザ名と、を表示する。
図8を用いて説明する。ユーザによる操作受付部41Aの操作指示によって、表示画面60の通信内容表示領域61Aにおける、該文書データに付与されたコメントの表示欄が指示されたとする(図8参照)。すると、表示制御部40Cは、表示画面60の通信内容表示領域61Aに、該文書データに対して付与されたコメントと、該コメントの付与されたページと、該コメントを付与したユーザのユーザ名と、を表示する(表示画面60F参照)。詳細には、表示制御部40Cは、文書データに対して付与されたコメントと、該コメントの付与されたページと、該コメントを付与したユーザのユーザ名と、を、該文書データを示す記号画像の近傍に表示する。
図4に戻り、第1の端末装置21の受信部40Aは、閲覧完了情報を受信する。閲覧完了情報を受信すると、表示制御部40Cは、該閲覧完了要求に含まれる文書IDによって識別される文書データが、全てのユーザによって閲覧されたことを示す画像を、表示部41Bへ表示する。
図9を用いて説明する。閲覧完了情報を受信すると、表示制御部40Cは、表示画面60の通信内容表示領域61Aに、文書データ“Review.file”が閲覧対象の全てのユーザによって閲覧されたことを示す画像61Hを表示する(図9の表示画面60G参照)。
このため、第1の端末装置21のユーザは、表示画面60を確認することで、閲覧要求の文書データの、第2の端末装置22のユーザによる閲覧状況や、第2の端末装置22の全てのユーザによる閲覧が完了したことを、容易に確認することができる。
図4に戻り、次に、第2の端末装置22の機能的構成を説明する。第2の端末装置22は、制御部42と、操作パネル43と、を備える。制御部42と操作パネル43とはデータや信号授受可能に接続されている。操作パネル43は、操作受付部43Aと表示部43Bとを含む。操作パネル43、操作受付部43A、および表示部43Bは、操作パネル29、操作受付部29A、および表示部29B(図3参照)によって実現する。
操作受付部43Aおよび表示部43Bは、第2の端末装置の操作受付部および表示部の各々に相当する。
制御部42は、CPU25、ROM26、およびRAM27(図3参照)などによって実現する。なお、制御部42は、回路などによって実現してもよい。
制御部42は、受信部42Aと、送信部42Bと、表示制御部42Cと、受付部42Dと、を備える。受信部42Aは、第2の受信部に相当する。送信部42Bは、第2の送信部に相当する。表示制御部42Cは、第2の端末装置の表示制御部に相当する。
受信部42A、送信部42B、表示制御部42C、および受付部42Dの一部または全ては、例えば、CPU25などの処理装置にプログラムを実行させること(すなわちソフトウェア)により実現してもよいし、ICなどのハードウェアにより実現してもよいし、併用して実現してもよい。
受信部42Aは、リレーサーバ30や、チャットサーバ32や、同じネットワーク36に接続された端末装置20や情報処理装置10から、各種の情報や要求を受信する。具体的には、受信部42Aは、閲覧要求、コメント発信情報、変更依頼情報、閲覧完了情報、などを受信する。
送信部42Bは、リレーサーバ30や、チャットサーバ32や、同じネットワーク36に接続された端末装置20や情報処理装置10へ、各種の情報や要求を送信する。具体的には、送信部42Bは、文書データ取得要求、閲覧済情報、コメント発信情報、などを送信する。
表示制御部42Cは、各種画像や後述する表示画面などを表示部43Bへ表示する制御を行う。図10〜図11は、表示制御部42Cが表示部43Bへ表示する表示画面(チャット画面)70の一例を示す模式図である。表示画面70は、複数の端末装置20間における通信の開始時(すなわち、チャット開始時)に、表示部43Bに表示される画面である。
図10〜図11に示すように、表示画面70は、通信内容を表示する通信内容表示領域71Aと、メッセージまたはコメントの入力領域71Bと、文書データの表示領域71Cと、各種指示を受付けるボタン画像71Z(ボタン画像71D、ボタン画像71H、ボタン画像71F、ボタン画像71Gなど)と、を含む。なお、表示画面70の表示内容は、図10〜図11に示す例に限定されない。表示画面70の詳細については後述する。
受付部42Dは、ユーザによる操作指示を受付ける操作受付部43Aから、操作指示に応じた操作指示信号を受付ける。
上述したように、第2の端末装置22は、複数の端末装置20における、閲覧要求の送信元の第1の端末装置21以外の端末装置20である。すなわち、第2の端末装置22は、第1の端末装置21から閲覧要求された文書データを閲覧するユーザによって操作される、端末装置20である。
すなわち、端末装置20の内、文書データの閲覧要求を受信した端末装置20が、第2の端末装置22として機能する。このため、情報処理システム1000における複数の端末装置20の何れもが、第2の端末装置22として機能しうる。
ここで、第2の端末装置22の表示部43Bに表示される表示画面70には、コメントおよび文書データの確認済指示の、ユーザによる操作入力を受付け可能な表示画面70と、コメントおよび文書データの確認済指示の、ユーザによる操作入力を受付け不可能な表示画面70と、がある。
確認済指示とは、文書データを確認したことを示す指示である。本実施の形態では、表示制御部42Cは、ボタン画像71Fを含む表示画面70を、コメントおよび確認済指示の操作入力を受付け可能な表示画面70として用意している。
ボタン画像71Fは、表示されている該文書データをユーザが視認して確認したときに操作するためのボタン画像である。このボタン画像71Fが表示されている状態は、文書データが閲覧未の状態である。このボタン画像71Fを含む表示画面70は、ユーザによるコメントの操作入力や確認済指示の操作入力を受付け可能である。
また、表示制御部42Cは、ボタン画像71Gを含む表示画面70を、コメントおよび確認済指示の操作入力を受付け不可能な表示画面70として用意している。
ボタン画像71Gは、文書データが表示済または表示中であり、且つ、該文書データをユーザが視認して確認済であることを示す、ボタン画像である。このボタン画像71Gを含む表示画面70は、ユーザによるコメントの操作入力や確認済指示の操作入力を受付け不可能である。また、このボタン画像71Gを含む表示画面70に表示されている文書データは、ユーザによって確認済である。
なお、表示制御部42Cは、ボタン画像71Gおよびボタン画像71Fの双方を、同じ表示画面70内に同時に表示することは出来ない。
表示制御部42Cは、受信部42Aが受信した要求や情報や、操作パネル43のユーザによる操作指示に応じた表示画面70を、表示部43Bへ表示する。
以下、第2の端末装置22で行う処理の流れに沿って、表示画面70の画面推移の一例を説明する。
受信部42Aが第1の端末装置21からチャットサーバ32等を介して閲覧要求を受信すると、表示制御部42Cは、受信した閲覧要求に応じた文書データを、表示部43Bに表示する。送信部42Bは、文書データが表示部43Bに表示されたときに、閲覧済情報を情報処理装置10へ送信する。
上述したように、閲覧要求には、メッセージと、該メッセージに付加された文書データのリンク情報と、が含まれる。なお、閲覧要求は、メッセージを含まないものであってもよい。
詳細には、受信部42Aが閲覧要求を受信すると、表示制御部42Cは、表示画面70における通信内容表示領域71Aに、受信した閲覧要求に含まれるメッセージと、該閲覧要求の文書データを示す記号画像(サムネイルなど)と、を表示する(図10(A)の表示画面70A参照)。
操作受付部43Aは、該文書データを示す記号画像の表示領域の、ユーザによる操作指示を受付ける。受付部42Dが、該操作指示を示す操作指示信号を操作受付部43Aから受付けると、送信部42Bは、文書データ取得要求を情報処理装置10へ送信する。この場合、送信部42Bは、該第2の端末装置22の端末IDと、該文書データの文書IDおよび該文書データのリンク情報の少なくとも一方と、を含む文書データ取得要求を、情報処理装置10へ送信する。
そして、受信部42Aが、該文書データ取得要求に対応する文書データを情報処理装置10から受信すると、表示制御部42Cは、該文書データを表示部43Bへ表示する。詳細には、表示画面70の表示領域71Cに、受信した文書データが表示される(図10(A)の表示画面70A参照)。
また、表示画面70Aには、該文書データをユーザが視認して確認したときに操作するためのボタン画像71F(“確認”)が含まれる。
また、ユーザによる操作受付部43Aの操作指示によって、表示画面70Aの入力領域71Bにコメントが操作入力される。すると、操作受付部43Aは、コメントの操作入力を受付ける。送信部42Bは、該コメントと、該コメントを付加された文書データの文書IDと、当該第2の端末装置22の端末IDと、ページ情報と、日時と、を含むコメント発信情報を、チャットサーバ32へ送信する。
コメント発信情報に含まれる文書IDは、コメントの操作入力時に表示領域71Cに表示されている文書データの文書IDである。また、コメント発信情報に含まれるページ情報は、コメントの操作入力時に表示領域71Cに表示されている、文書データのページの情報である。このため、ユーザは、表示されている文書データのページに対して、容易にコメントを付加することができる。また、表示されている文書データのページに対してのコメントを容易に付加することが出来るので、ページ指定を行わず、ページ毎に容易にコメントを付加することができる。
なお、受付部42Dは、表示部43Bの表示領域71Cに文書データが表示されているときに、ユーザによる操作受付部43Aの操作指示によって入力領域71Bに文字が入力されると、入力された文字を、該文書データに対するコメント、として受け付ける。そして、送信部42Bは、受付けたコメントを含む上記コメント発信情報を、チャットサーバ32へ送信すればよい。
一方、受付部42Dは、表示部43Bの表示領域71Cに文書データが表示されていないときに、ユーザによる操作受付部43Aの操作指示によって入力領域71Bに文字が入力されると、入力された文字を、他のユーザに対するメッセージとして受け付ける。そして、送信部42Bは、受付けたメッセージを含むメッセージ発信情報を、チャットサーバ32へ送信すればよい。
このため、端末装置20では、入力領域71Bに入力された文字を、該文字の入力時に表示領域71Cに文書データが表示されているか否かによって、メッセージであるかコメントであるかを判別する。このため、端末装置20では、コメントの入力欄とメッセージの入力欄を1つの入力欄(入力領域71B)として含む、表示画面70を提供することができる。
チャットサーバ32は、コメント発信情報を、情報処理装置10、第1の端末装置21、および他の第2の端末装置22の各々へ送信する。
また、ユーザによる操作受付部43Aの操作指示によって、ボタン画像71F(確認)の表示領域が操作指示される。すると、操作受付部43Aは、表示領域71Cに表示されている文書データをユーザが確認したことを示す、確認済指示の操作入力を受付ける。送信部42Bは、該文書データの閲覧済を示す閲覧済情報を情報処理装置10へ送信する。
すなわち、送信部42Bは、閲覧要求の文書データが表示部43Bに表示され、且つ、確認済指示を受付けたときに、閲覧済情報を情報処理装置10へ送信する。
ユーザによってボタン画像71F(“確認”)の表示領域が操作指示されると、表示制御部42Cは、ボタン画像71Fに代えて、表示領域71Cに表示されている文書データが確認済であることを示すボタン画像71Gを含む表示画面70(図10(B)の表示画面70B参照)を表示する。
上述したように、このボタン画像71Gを含む表示画面70(表示画面70B)は、ユーザによるコメントの操作入力の受付けが不可能である。
このため、第2の端末装置22の表示部43Bに表示されている文書データについて、該第2の端末装置22のユーザが、確認済指示を操作入力するためのボタン画像71F(“確認”)を操作指示した後は、原則、該ユーザは該文書データにコメントを付与することはできない。
しかし、本実施の形態では、他の第2の端末装置22のユーザによって該文書データにコメントが付加されると、コメントを付加したユーザ以外の他のユーザの該文書データに対する閲覧状況は閲覧未に変更される。このため、他のユーザは、コメントの付加が可能な状態となる。
詳細には、受信部42Aが変更依頼情報を受信する。第2の端末装置22の受信部42Aで受信する変更依頼情報は、情報処理装置10によって変更された閲覧状況に対応する文書IDと、該文書IDによって識別される文書データの閲覧状況を変更後の閲覧状況にすることを示す変更要求と、を含む。第2の端末装置22の受信部42Aが受信する変更依頼情報に含まれる変更要求は、閲覧状況を閲覧未にすることを示す。
すると、表示制御部42Cは、該変更依頼情報に含まれる文書IDによって識別される文書データに対する、コメントおよび確認済指示のユーザによる操作入力を受付け可能な表示画面70を、表示部43Bへ表示する。
具体的には、表示制御部42Cは、ボタン画像71F(“確認”)を含む表示画面70を、表示部43Bへ表示する(例えば、図10(A)の表示画面70A参照)。このため、操作受付部43Aは、コメントの操作入力、または、ユーザによる確認済指示の操作入力を受付け可能となる。
なお、第2の端末装置22の表示制御部42Cは、他のユーザによる他の第2の端末装置22の操作指示によって文書データにコメントが付与された場合、警告情報を含む表示画面70を送信部42Bへ表示することが好ましい。
図11を用いて説明する。第2の端末装置22の受信部42Aが変更依頼情報を受信すると、表示制御部42Cは、通信内容表示領域71Aに警告情報71Jを表示する(図11(A)の表示画面70D参照)。警告情報71Jは、受信した変更依頼情報に含まれる文書IDによって識別される文書データの閲覧状況が、変更されたことを示す情報であればよい。
上述したように、他の第2の端末装置22のユーザによって文書データにコメントが付加されると、情報処理装置10によって、該ユーザ以外の他のユーザの該文書データに対する閲覧状況は閲覧未に変更される。このため、警告情報71Jは、該文書データが未確認であることを示す情報であってもよい。
ユーザによる操作受付部43Aの操作指示によって、該警告情報71Jの表示領域が操作指示される。すると、表示制御部42Cは、受信した変更依頼情報に含まれる文書IDによって識別される文書データを表示領域71Cへ表示する(図11(B)の表示画面70E参照)。また、表示制御部42Cは、表示画面70Eに、ボタン画像71Gに代えてボタン画像71F(“確認”)を表示する。このため、ボタン画像71Fを含む表示画面70Eは、ユーザよるコメントの操作入力や確認済指示の操作入力を受付け可能な表示画面70となる。
このため、該第2の端末装置22のユーザは、該表示画面70Eを介して、表示されている文書データに対するコメントの操作入力や、確認済指示の操作入力が可能な状態となる。
図4に戻り、次に、リレーサーバ30の機能的構成を説明する。リレーサーバ30は、制御部48と、記憶部50と、を備える。制御部48と記憶部50とは、データや信号を授受可能に接続されている。
記憶部50は、各種データを記憶する。本実施の形態では、記憶部50は、ネットワーク36に接続された装置ごとの記憶領域を含む。記憶領域は、例えば、フォルダなどである。すなわち、記憶部50には、ネットワーク36に接続された各装置の各々の識別情報に対応するフォルダが設けられている。
制御部48は、リレーサーバ30全体を制御する。制御部48は、CPU11、ROM12、およびRAM13(図2参照)などによって実現する。なお、制御部48は、回路などによって実現してもよい。
制御部48は、通信部48Aと、通信制御部48Bと、を備える。通信部48A、および通信制御部48Bの一部または全ては、例えば、CPU11などの処理装置にプログラムを実行させること(すなわちソフトウェア)により実現してもよいし、ICなどのハードウェアにより実現してもよいし、併用して実現してもよい。
通信部48Aは、ネットワーク36を介して他の装置とデータ授受を行う。
本実施の形態では、通信部48Aは、ネットワーク36(例えば、ローカルネットワーク37)に接続された1の装置から、他のネットワーク36(例えば、グローバルネットワーク38)に接続された装置宛の要求や情報を受付ける。
すると、通信制御部48Bは、受付けた要求や情報を、該要求や情報の宛先の装置の識別情報に対応する記憶領域(記憶部50の対応するフォルダ)に記憶する。
また、通信部48Aは、ネットワーク36に接続された1の装置(例えば、グローバルネットワーク38)に接続された装置から、自装置に対応する記憶領域に新たな要求や情報が格納されたか否かの問合せ信号を受付ける。通信制御部48Bは、該装置に対応する記憶領域(記憶部50の対応するフォルダ)に、該装置宛の新たな要求や情報が格納されている場合、該問合せ信号の送信元の装置へ該要求や情報を送信する。
次に、チャットサーバ32の機能的構成を説明する。チャットサーバ32は、制御部52と、記憶部54と、を備える。制御部52と記憶部54とは、データや信号を授受可能に接続されている。
記憶部54は、各種データを記憶する。本実施の形態では、記憶部54は、グループ管理情報46F(図5(E)参照)を記憶している。
制御部52は、チャットサーバ32全体を制御する。制御部52は、CPU11、ROM12、およびRAM13(図2参照)などによって実現する。なお、制御部52は、回路などによって実現してもよい。
制御部52は、通信部52Aと、通信制御部52Bと、を備える。通信部52A、および通信制御部52Bの一部または全ては、例えば、CPU11などの処理装置にプログラムを実行させること(すなわちソフトウェア)により実現してもよいし、ICなどのハードウェアにより実現してもよいし、併用して実現してもよい。
通信部52Aは、ネットワーク36を介して他の装置(情報処理装置10、端末装置20)とデータ授受を行う。通信制御部52Bは、端末装置20から送信されたメッセージなどを受信し、チャットに参加しているグループに属する他の端末装置20へ送信する。
次に、本実施の形態の情報処理システム1000で行われる処理の全体の流れの一例を説明する。図12は、本実施の形態の情報処理システム1000が実行する処理の全体の流れの一例を示す、シーケンス図である。
なお、第1の端末装置21のユーザによって、通信を行うグループのルームIDとして、ユーザA、ユーザB、ユーザCの属するルームID“0001”が選択されて(図5(E)参照)いるものとする。そして、該ルームIDによって識別されるグループに属するユーザA、ユーザB、ユーザC(実際には、これらのユーザによって操作される端末装置20(第1の端末装置21、第2の端末装置22B、第2の端末装置22C)間で、通信(すなわち、チャット)が行われるものとして説明する。
まず、第1の端末装置21の操作パネル41に表示された表示画面(チャット画面)60を介して、操作受付部41Aが、文書データの一覧の取得指示を受付ける。すると、第1の端末装置21の送信部40Bが、情報処理装置10へ、文書一覧取得要求を送信する(SEQ102)。
情報処理装置10の受信部44Aは、文書一覧取得要求を受信する。情報処理装置10の文書管理部44Dは、記憶部46に格納されている文書データ46Aの一覧を得る。そして、情報処理装置10の送信部44Bは、該文書一覧取得要求の送信元の第1の端末装置21へ文書一覧を送信する(SEQ104)。
第1の端末装置21の受信部40Aは、文書一覧を受信する。表示制御部40Cは、表示画面60の通信内容表示領域61Aに、文書一覧を表示する(図6(A)の表示画面60A参照)。ユーザは、表示画面60Aを参照しながら操作受付部41Aを操作することで、閲覧対象の文書データを選択し、ボタン画像61Fを操作指示する。
すると、受付部40Dは、操作パネル41から、選択された文書データのリンク情報を受付ける。送信部40Bは、受付けたリンク情報と、閲覧要求する文書データの登録要求と、を情報処理装置10へ送信する(SEQ105)。情報処理装置10の登録部44Fは、受信部44Aで受信したリンク情報および文書データと、第1の端末装置21のユーザのユーザIDとを、レビュー情報46Bへ登録する(図5(A))。このとき、登録部44Fは、該文書データの全ページ数を特定し、レビュー情報46Bに登録する。
また、第1の端末装置21の送信部40Bは、受付けたリンク情報と、該第1の端末装置21の端末IDと、を含む閲覧要求を、チャットサーバ32へ送信する(SEQ106)。
チャットサーバ32は、第1の端末装置21から閲覧要求を受付けると、グループに属する第2の端末装置22の各々(第2の端末装置22B、第2の端末装置22C)へ、閲覧要求を送信する(SEQ108、SEQ110)。
第2の端末装置22Cおよび第2の端末装置22Bの受信部42Aは、閲覧要求を受信する。第2の端末装置22Cおよび第2の端末装置22Bの表示制御部42Cは、閲覧要求を解析し、閲覧要求に含まれるメッセージと、該閲覧要求の文書データを示す記号画像と、を表示する(図10(A)の表示画面70A参照)(SEQ112、SEQ114)。
第2の端末装置22Bの操作受付部43Aは、該文書データを示す記号画像の表示領域の、ユーザBによる操作指示を受付ける(SEQ116)、すると、第2の端末装置22Bの送信部42Bは、該第2の端末装置22Bの端末IDと、該文書データの文書IDおよび該文書データのリンク情報の少なくとも一方と、を含む文書データ取得要求を、情報処理装置10を宛先としてリレーサーバ30へ送信する(SEQ118)。
リレーサーバ30の通信部48Aは、該文書データ取得要求を受信する。リレーサーバ30の通信制御部48Bは、該文書データ取得要求を、記憶部50における、該情報処理装置10に対応する記憶領域へ記憶する。
情報処理装置10の送信部44Bは、所定時間ごとに、自装置に対応する記憶領域に新たな要求や情報が格納されたか否かの問合せ信号を、リレーサーバ30へ送る。リレーサーバ30は、該問合せ信号に応じて、情報処理装置10へ、該文書データ取得要求を送信する(SEQ120)。
情報処理装置10の受信部44Aは、文書データ取得要求を受信する。受信部44Aが文書データ取得要求を受信すると、文書管理部44Dは、該文書データ取得要求に含まれるリンク情報によって示される格納場所に格納された文書データを読取ることで、該文書データ取得要求に含まれる文書IDによって識別される文書データを読取る。そして、文書管理部44Dは、この文書データを、送信部44Bを介して、該文書データ取得要求の送信元の第2の端末装置22Bを宛先として、リレーサーバ30へ送信する(SEQ122)。
第2の端末装置22Bの送信部42Bは、所定時間ごとに、自装置に対応する記憶領域に新たな要求や情報が格納されたか否かの問合せ信号を、リレーサーバ30へ送る。リレーサーバ30は、該問合せ信号に応じて、第2の端末装置22Bへ、該文書データを送信する(SEQ124)。
第2の端末装置22Bの表示制御部42Cは、受信した文書データを、表示部43Bに表示する(SEQ126)。このため、表示画面70の表示領域71Cに文書データが表示される(図10(A)の表示画面70A参照)。
ユーザは、表示された文書データを確認すると、操作パネル43を用いてボタン画像71F(“確認”)を操作指示する。これにより、操作パネル43は、確認済指示を受付ける(SEQ128)。
すると、表示制御部42Cは、ボタン画像71F(“確認”)に代えて、ボタン画像71G(“確認済”)を表示画面70に表示する。これにより、表示制御部42Cは、コメントおよび確認済指示の操作入力の受付け不可能な表示画面70(図10(B)の表示画面70B参照)を表示部43Bに表示する。
そして、第2の端末装置22Bの送信部42Bは、閲覧済情報を、情報処理装置10を宛先として、リレーサーバ30へ送信する(SEQ130)。この閲覧済情報は、第2の端末装置22の表示部43Bに表示された文書データの文書IDと、該文書データのページを示すページ情報と、該第2の端末装置22Bの端末IDと、を含む。
リレーサーバ30は、受信した閲覧済情報を、記憶部50における、該情報処理装置10に対応する記憶領域へ記憶する。そして、リレーサーバ30の通信部48Aは、情報処理装置10からの問い合わせ信号に応じて、情報処理装置10へ該閲覧済情報を送信する(SEQ132)。
情報処理装置10の受信部44Aは、閲覧済情報を受信する。そして、情報処理装置10の登録部44Fは、受信した閲覧済情報に含まれる文書IDおよび端末IDと、該閲覧済情報に含まれるページ情報によって示されるページが閲覧済であることを示す閲覧状況情報と、を対応づけて閲覧状況管理情報46D(図5(C)参照)に登録する(SEQ134)。
次に、情報処理装置10の送信部44Bが、チャットサーバ32を介して第1の端末装置21へ、変更依頼情報を送信する(SEQ136、SEQ138)。
第1の端末装置21の受信部40Aは、変更依頼情報を受信すると、変更依頼情報に含まれる閲覧状況を、表示画面60の通信内容表示領域61Aにおける、該変更依頼情報に対応するメッセージ欄に表示する(SEQ140)。
このため、第1の端末装置21の表示部41Bには、図7に示す表示画面60Dや表示画面60Eが表示される。
情報処理装置10の確認部44Hは、閲覧状況管理情報46Dにおける閲覧状況情報を確認する。そして、確認部44Hは、SEQ106の閲覧要求の送信先の全ての第2の端末装置22の端末IDについて、対応する閲覧状況情報の全てが、文書データに含まれる全てのページが閲覧済であることを示すか否かを確認する(SEQ142)。ここでは、閲覧未のページが含まれるため、送信部44Bは、閲覧完了情報の送信は行わない。
一方、第2の端末装置22Cの操作受付部43Aは、表示画面70における文書データを示す記号画像の表示領域の、ユーザCによる操作指示を受付ける(SEQ144)、すると、第2の端末装置22Cの送信部42Bは、該第2の端末装置22Cの端末IDと、該文書データの文書IDおよび該文書データのリンク情報の少なくとも一方と、を含む文書データ取得要求を、情報処理装置10を宛先としてリレーサーバ30へ送信する(SEQ146)。
リレーサーバ30の通信部48Aは、該文書データ取得要求を受信する。そして、リレーサーバ30の通信制御部48Bは、該文書データ取得要求を、記憶部50における、該情報処理装置10に対応する記憶領域へ記憶する。
リレーサーバ30は、情報処理装置10からの問合せ信号に応じて、情報処理装置10へ、該文書データ取得要求を送信する(SEQ148)。情報処理装置10の受信部44Aは、文書データ取得要求を受信する。受信部44Aが文書データ取得要求を受信すると、文書管理部44Dは、該文書データ取得要求に含まれる文書IDによって識別される文書データを記憶部46から読取る。そして、文書管理部44Dは、この文書データを、送信部44Bを介して、該文書データ取得要求の送信元の第2の端末装置22Cを宛先として、リレーサーバ30へ送信する(SEQ150)。
リレーサーバ30は、第2の端末装置22Cからの問合せ信号に応じて、第2の端末装置22Cへ、該文書データを送信する(SEQ152)。第2の端末装置22Cの表示制御部42Cは、受信した文書データを、表示部43Bに表示する(SEQ154)。このため、ユーザCの第2の端末装置22Cにおける、表示画面70の表示領域71Cに文書データが表示される(図10(A)の表示画面70A参照)。
ここで、ユーザCが、操作受付部43Aの操作指示によって、表示画面70Aの入力領域71Bにコメントを操作入力したとする。すると、第2の端末装置22Cの操作受付部43Aは、コメントの操作入力を受付ける(SEQ156)。第2の端末装置22Cの送信部42Bは、該コメントと、該コメントを付加した文書データの文書IDと、第2の端末装置22Cの端末IDと、を含むコメント発信情報を、チャットサーバ32へ送信する(SEQ158)。
チャットサーバ32は、第1の端末装置21、第2の端末装置22B、および情報処理装置10の各々へ、該コメント発信情報を送信する(SEQ160〜SEQ164)。
第1の端末装置21は、コメント発信情報を受信すると、受信したコメント発信情報に含まれるコメントを表示する(SEQ166)。第2の端末装置22は、コメント発信情報を受信すると、受信したコメント発信情報に含まれるコメントを表示する(SEQ168)。
情報処理装置10の受信部44Aがコメント発信情報を受信すると、情報処理装置10の登録部44Fが、該コメント発信情報をコメント情報46Eへ登録する(図5(D)参照)(SEQ170)。また、情報処理装置10の変更部44Gが、閲覧状況管理情報46Dにおける閲覧状況情報を変更する(SEQ172)。詳細には、変更部44Gは、第2の端末装置22Bおよび第2の端末装置22Cにおける、該コメント発信情報の送信元の第2の端末装置22C以外の第2の端末装置22Bの端末IDを特定する。そして、変更部44Gは、特定した端末IDと、該コメント発信情報に含まれる文書IDと、に対応する閲覧状況情報を、閲覧状況管理情報46Dから特定する(図5(C)参照)。そして、変更部44Gは、該閲覧状況情報を、コメント発信情報に含まれるページ情報によって示されるページが閲覧未であることを示す情報に変更する。
第2の端末装置22BのユーザBは、SEQ128の処理によって、該文書データを一度確認済である。しかし、他のユーザCによって該文書データにコメントが付加されることで、該文書データに対するユーザBの閲覧状況情報は、閲覧未に変更される。
情報処理装置10の送信部44Bは、チャットサーバ32を介して、第2の端末装置22Bへ変更依頼情報を送信する(SEQ174、SEQ176)。すなわち、送信部44Bは、コメントを付与した第2の端末装置22C以外の第2の端末装置22Bへ、変更依頼情報を送信する。また、情報処理装置10の制御部44は、チャットサーバ32を介して、第1の端末装置21へ該変更依頼情報を送信する(SEQ178)。
第1の端末装置21の受信部40Aは、変更依頼情報を受信すると、変更依頼情報に含まれる閲覧状況を、表示画面60の通信内容表示領域61Aにおける、該変更依頼情報に対応するメッセージ欄に表示する(SEQ182)。
第2の端末装置22Bの受信部42Aは、変更依頼情報を受信する。すると、第2の端末装置22Bの表示制御部42Cは、該変更依頼情報に含まれる文書IDによって識別される文書データに対する、コメントのユーザによる操作入力および確認済指示のユーザによる操作入力を受付け可能な表示画面70を、表示部43Bへ表示する(SEQ180)。このとき、表示制御部42Cは、通信内容表示領域71Aに警告情報71Jを表示する(図11(A)の表示画面70D参照)。この警告情報71Jによって、ユーザに、文書データに他のユーザによってコメントが付加されたことを、通知することができる。
一方、ユーザCが、SEQ156でコメントを操作入力した後に、操作パネル43を用いてボタン画像71F(“確認”)を操作指示したとする。これにより、第2の端末装置22Cの操作パネル43は、確認済指示を受付ける(SEQ184)。
すると、第2の端末装置22Cの表示制御部42Cは、ボタン画像71F(“確認”)に代えて、ボタン画像71G(“確認済”)を表示画面70に表示することで、コメントおよび確認済指示の操作入力の受付け不可能な表示画面70(図10(B)の表示画面70B参照)を表示部43Bに表示する。
そして、第2の端末装置22Cの送信部42Bは、閲覧済情報を、情報処理装置10を宛先として、リレーサーバ30へ送信する(SEQ186)。この閲覧済情報は、第2の端末装置22Cの表示部43Bに表示された文書データの文書IDと、該文書データのページを示すページ情報と、該第2の端末装置22Cの端末IDと、を含む。
リレーサーバ30は、受信した閲覧済情報を、記憶部50における、該情報処理装置10に対応する記憶領域へ記憶する。そして、リレーサーバ30の通信部48Aは、情報処理装置10からの問い合わせ信号に応じて、情報処理装置10へ該閲覧済情報を送信する(SEQ188)。
情報処理装置10の受信部44Aは、閲覧済情報を受信する。そして、情報処理装置10の登録部44Fは、受信した閲覧済情報に含まれる文書IDおよび端末IDと、該閲覧済情報に含まれるページ情報によって示されるページが閲覧済であることを示す閲覧状況情報と、を対応づけて閲覧状況管理情報46D(図5(C)参照)に登録する(SEQ190)。
次に、情報処理装置10の送信部44Bが、チャットサーバ32を介して第1の端末装置21へ、変更依頼情報を送信する(SEQ192、SEQ194)。
第1の端末装置21の受信部40Aは、変更依頼情報を受信すると、変更依頼情報に含まれる閲覧状況を、表示画面60の通信内容表示領域61Aにおける、該変更依頼情報に対応するメッセージ欄に表示する(SEQ196)。
一方、ユーザBが、ユーザCによってコメントを付加された文書データの確認指示を、操作パネル43を介して操作入力したとする。すなわち、ユーザCが、操作パネル43を用いて、表示画面70E(図11(B)参照)におけるボタン画像71F(“確認”)を操作指示したとする。これにより、第2の端末装置22Bの操作パネル43は、確認済指示を受付ける(SEQ198)。
すると、第2の端末装置22Bの表示制御部42Cは、ボタン画像71F(“確認”)に代えて、ボタン画像71G(“確認済”)を表示画面70に表示することで、コメントおよび確認済指示の操作入力の受付け不可能な表示画面70(図10(B)の表示画面70B参照)を表示部43Bに表示する。
そして、第2の端末装置22Bの送信部42Bは、閲覧済情報を、情報処理装置10を宛先として、リレーサーバ30へ送信する(SEQ200)。この閲覧済情報は、第2の端末装置22Bの表示部43Bに表示された文書データの文書IDと、該文書データのページを示すページ情報と、該第2の端末装置22Bの端末IDと、を含む。
リレーサーバ30は、受信した閲覧済情報を、記憶部50における、該情報処理装置10に対応する記憶領域へ記憶する。そして、リレーサーバ30の通信部48Aは、情報処理装置10からの問い合わせ信号に応じて、情報処理装置10へ該閲覧済情報を送信する(SEQ202)。
情報処理装置10の受信部44Aは、閲覧済情報を受信する。そして、情報処理装置10の登録部44Fは、受信した閲覧済情報に含まれる文書IDおよび端末IDと、該閲覧済情報に含まれるページ情報によって示されるページが閲覧済であることを示す閲覧状況情報と、を対応づけて閲覧状況管理情報46D(図5(C)参照)に登録する(SEQ204)。
次に、情報処理装置10の送信部44Bが、チャットサーバ32を介して第1の端末装置21へ、変更依頼情報を送信する(SEQ206、SEQ208)。
第1の端末装置21の受信部40Aは、変更依頼情報を受信すると、変更依頼情報に含まれる閲覧状況を、表示画面60の通信内容表示領域61Aにおける、該変更依頼情報に対応するメッセージ欄に表示する(SEQ210)。
次に、情報処理装置10の確認部44Hは、閲覧状況管理情報46Dにおける閲覧状況情報を確認する(SEQ212)。そして、確認部44Hは、SEQ106の閲覧要求の送信先の全ての第2の端末装置22の端末IDについて、対応する閲覧状況情報の全てが、文書データに含まれる全てのページが閲覧済であることを示すか否かを確認する。ここでは、閲覧要求の送信先の全ての第2の端末装置22の端末IDについて、対応する閲覧状況情報の全てが、文書データに含まれる全てのページが閲覧済であったと仮定する。
すると、情報処理装置10の送信部44Bは、チャットサーバ32を介して第1の端末装置21へ、閲覧完了情報を送信する(SEQ214、SEQ216)。なお、情報処理装置10の送信部44Bは、チャットサーバ32を介して、第2の端末装置22Bおよび第2の端末装置22Cへも、閲覧完了情報を送信してもよい(SEQ218、SEQ220)。
第1の端末装置21の受信部40Aは、閲覧完了情報を受信する。すると、第1の端末装置21の表示制御部40Cは、該閲覧完了要求に含まれる文書IDによって識別される文書データの全てのページが、全てのユーザによって閲覧されたことを示す画像(またはメッセージ)を、表示部41Bへ表示する(SEQ222)。
例えば、第1の端末装置21の表示制御部40Cは、表示画面60の通信内容表示領域61Aに、文書データ“Review.file”が閲覧対象の全てのユーザによって閲覧されたことを示す画像“Review.fileのレビューが完了しました”を表示する(図9の表示画面60G参照)。
このため、第1の端末装置21のユーザは、表示画面60を確認することで、閲覧要求の文書データの、他のユーザ(第2の端末装置22のユーザ)による閲覧状況や、全てのユーザによる閲覧が完了したことを、容易に確認することができる。
一方、第2の端末装置22Bおよび第2の端末装置22Cの各々の受信部42Aは、閲覧完了情報を受信すると、表示制御部42Cが、表示画面60Gと同様の表示画面70を操作パネル43へ表示する(SEQ224、SEQ226)。
このため、第2の端末装置22のユーザも、閲覧要求の文書データについて、全てのユーザによる閲覧が完了したことを、容易に確認することができる。
次に、情報処理装置10の制御部44が実行する情報処理の手順を説明する。図13は、情報処理装置10の制御部44が実行する、情報処理の手順の一例を示すフローチャートである。なお、第1の端末装置21による閲覧要求の文書データは、情報処理装置10のレビュー情報46Bに登録済であるものとして説明する(図5(A)参照)。
情報処理装置10の受信部44Aは、閲覧済情報を受信したか否かを判断する(ステップS300)。ステップS300で肯定判断すると(ステップS300:Yes)、ステップS302へ進む。
ステップS302では、登録部44Fが、ステップS300で受信した閲覧済情報によって示される閲覧状況情報を、閲覧状況管理情報46Dに登録する(ステップS302)。
次に、送信部44Bが変更依頼情報を第1の端末装置21へ送信する(ステップS304)。次に、確認部44Hが、閲覧状況管理情報46Dにおける閲覧状況情報を確認する(ステップS306)。
そして、確認部44Hは、ステップS306の確認結果に基づいて、閲覧要求の文書データの全てのページについて、全ユーザが閲覧済であるか否かを判断する(ステップS308)。ステップS308で肯定判断すると(ステップS308:Yes)、ステップS
310へ進む。ステップS308で否定判断すると(ステップS308:No)、本ルーチンを終了する。
ステップS310では、情報処理装置10の送信部44Bが閲覧完了情報を第1の端末装置21へ送信する(ステップS310)。そして、本ルーチンを終了する。
一方、上記ステップS300で否定判断すると(ステップS300:No)、ステップS312へ進む。ステップS312では、受信部44Aがコメント発信情報を受信したか否かを判断する(ステップS312)。
ステップS312で肯定判断すると(ステップS312:Yes)、ステップS314へ進む。ステップS314では、登録部44Fが、ステップS312で受信したコメント発信情報を、コメント情報46Eへ登録する(図5(D)参照)(ステップS314)。
次に、変更部44Gが、ステップS312で受信したコメント発信情報を用いて、閲覧状況管理情報46Dにおける閲覧状況情報を変更する(ステップS316)。
次に、送信部44Bが、コメント発信情報に基づいて、コメントを付与した第2の端末装置22以外の第2の端末装置22へ、変更依頼情報を送信する(ステップS318)。そして、本ルーチンを終了する。
一方、上記ステップS312で否定判断すると(ステップS312:No)、ステップS320へ進む。ステップS320では、情報処理装置10の受信部44Aが、端末装置20からメッセージ発信情報を受信したか否かを判断する(ステップS320)。メッセージ発信情報は、メッセージの送信元の端末装置20の端末IDと、メッセージと、が含まれる。受信部44Aは、ステップS320で肯定判断すると(ステップS320:Yes)、ステップS322へ進む。ステップS322では、登録部44Fが、メッセージ発信情報をメッセージ情報46C(図5(B)参照)に登録する。そして、本ルーチンを終了する。一方、ステップS320で否定判断すると(ステップS320:No)、本ルーチンを終了する。
なお、受信部44Aが端末装置20からメッセージを含む情報を受信すると、制御部44は、該情報を解析し、コメント発信情報であるかメッセージ発信情報であるかを判別してもよい。そして、ステップS312〜ステップS322の処理を行ってもよい。
以上説明したように、本実施の形態の情報処理システム1000は、1以上の端末装置(第2の端末装置22)と、1以上の端末装置(第2の端末装置22)と通信する情報処理装置10と、を備える。情報処理装置10は、受信部44A(第1の受信部)と、送信部44B(第1の送信部)と、を備える。受信部44Aは、1以上の端末装置(第2の端末装置22)と異なる他の端末装置(第1の端末装置21)から、1以上の端末装置(第2の端末装置22)へ送信された文書データの閲覧要求に対して、1以上の端末装置(第2の端末装置22)それぞれが送信する該文書データの閲覧済みを示す閲覧済情報を受信する。送信部44Bは、1以上の端末装置(第2の端末装置22)の全てから閲覧済情報を受信したときに、閲覧対象の全てのユーザが文書データを閲覧したことを示す閲覧完了情報を他の端末装置(第1の端末装置21)へ送信する。
1以上の端末装置(第2の端末装置22)は、表示部43Bと、受信部42A(第2の受信部)と、表示制御部42Cと、送信部42B(第2の送信部)と、を備える。受信部42Aは、閲覧要求を受信する。送信部42Bは、受信した閲覧要求に応じた文書データを表示部43Bに表示する。送信部42Bは、文書データが表示部43Bに表示されたときに、閲覧済情報を情報処理装置10へ送信する。
従って、本実施の形態の情報処理システム1000では、文書データが予め定めたグループに属する全てのユーザによって確認されたか否かを、文書データの閲覧要求の発信者側(第1の端末装置21側)で容易に確認することができる。
また、文書データの閲覧要求の発信者側(第1の端末装置21側)では、閲覧完了情報を受信することで、該文書データの他のユーザへの閲覧終了のタイミングを、容易に確認することができる。
また、1以上の端末装置(第2の端末装置22)は、操作受付部43Aを備える。操作受付部43Aは、文書データを確認したことを示す確認済指示をユーザから受付ける。1以上の端末装置(第2の端末装置22)の送信部42B(第2の送信部)は、文書データが表示部43Bに表示され、且つ、確認済指示を受付けたときに、閲覧済情報を情報処理装置10へ送信する。
また、1以上の端末装置(第2の端末装置22)の送信部42B(第2の送信部)は、表示部43Bに表示された文書データの文書ID(文書識別情報)と、該1以上の端末装置(第2の端末装置22)の端末ID(端末識別情報)と、を含む、閲覧済情報を、情報処理装置10へ送信することが好ましい。そして、情報処理装置10は、登録部44Fを備えることが好ましい。登録部44Fは、1以上の端末装置(第2の端末装置22)から閲覧済情報を受信したときに、該閲覧済情報に含まれる文書IDおよび端末IDを対応づけて閲覧状況管理情報46Dに登録する。また、登録部44Fは、該文書IDによって識別される文書データが閲覧済であることを示す閲覧状況情報を対応づけて、閲覧状況管理情報46Dに登録する。送信部44B(第1の送信部)は、閲覧状況管理情報46Dにおける、1以上の端末装置(第2の端末装置22)の全ての端末IDに対応する閲覧状況情報の全てが閲覧済であることを示すときに、他の端末装置(第1の端末装置21)へ、閲覧完了情報を送信する。
また、情報処理装置10の受信部44A(第1の受信部)は、1以上の端末装置(第2の端末装置22)から、文書データに付加されたコメントと、文書データの文書ID(文書識別情報)と、該1以上の端末装置(第2の端末装置22)の端末ID(端末識別情報)と、を含むコメント発信情報を受信する。情報処理装置10は、変更部44Gを更に備える。変更部44Gは、コメント発信情報を受信したときに、該コメント発信情報の送信元の1以上の端末装置(第2の端末装置22)以外の他の1以上の端末装置(第2の端末装置22)の端末ID、および、該コメント発信情報に含まれる文書ID、に対応する閲覧状況情報を、文書データが閲覧未であることを示す該閲覧状況情報に変更する。
そして、情報処理装置10の送信部44B(第1の送信部)は、閲覧状況情報が閲覧未に変更されたときに、変更された該閲覧状況情報に対応する端末IDによって識別される1以上の端末装置(第2の端末装置22)へ、該文書データの文書IDと、該文書データの閲覧状況を閲覧未にすることを示す変更要求と、を含む変更依頼情報を送信する。
すると、1以上の端末装置(第2の端末装置22)の受信部42A(第2の受信部)は、変更依頼情報を更に受信する。1以上の端末装置(第2の端末装置22)の表示制御部42Cは、変更依頼情報を受信した場合に、該変更依頼情報に含まれる文書IDによって識別される文書データに対する、コメントおよび確認済指示のユーザによる操作入力を受付け可能な表示画面70を、表示部43Bへ表示する。
このため、本実施の形態の情報処理システムでは、上記効果に加えて、文書データに付加されたコメントを、グループに属する他のユーザが確認済であるか否かを容易に確認することが可能となる。また、本実施の形態の情報処理システムでは、他の端末装置(第1の端末装置21)へ、閲覧状況情報に応じた閲覧完了情報が送信される。このため、他の端末装置(第1の端末装置21)側では、文書データに新たにコメントが付加された後に閲覧完了情報を受信することで、他のユーザによる更なるコメントの付加が無いことを、容易に確認することが可能となる。
また、1以上の端末装置(第2の端末装置22)の操作受付部43Aは、表示画面70を介したユーザによるコメントの操作入力、または、確認済指示の操作入力を更に受付ける。1以上の端末装置(第2の端末装置22)の送信部42B(第2の送信部)は、コメントの操作入力を受付けたときに、コメント発信情報を情報処理装置10へ送信する。また、該送信部42Bは、文書データが表示部43Bに表示され、且つ、確認済指示を受付けたときに、閲覧済情報を情報処理装置10へ送信する。
また、情報処理装置10の受信部44A(第1の受信部)は、文書データの閲覧要求に対する、該文書データのページを示すページ情報と、該ページの閲覧済を示す閲覧済情報と、を1以上の端末装置(第2の端末装置22)から受信してもよい。この場合、情報処理装置10の送信部44B(第1の送信部)は、1以上の端末装置(第2の端末装置22)の全てから、文書データの全てのページについての閲覧済情報を受信したときに、他の端末装置(第1の端末装置21)へ、閲覧完了情報を送信すればよい。
また、情報処理装置10で実行する情報処理プログラムは、1以上の端末装置(第2の端末装置22)と異なる他の端末装置(第1の端末装置21)から、1以上の端末装置(第2の端末装置22)へ送信された文書データの閲覧要求に対して、1以上の端末装置(第2の端末装置22)それぞれが送信する該文書データの閲覧済みを示す閲覧済情報を受信するステップと、1以上の端末装置(第2の端末装置22)の全てから閲覧済情報を受信したときに、閲覧対象の全てのユーザが文書データを閲覧したことを示す閲覧完了情報を他の端末装置(第1の端末装置21)へ送信するステップと、をコンピュータに実行させるための情報処理プログラムである。
また、情報処理方法は、1以上の端末装置(第2の端末装置22)と異なる他の端末装置(第1の端末装置21)から、1以上の端末装置(第2の端末装置22)へ送信された文書データの閲覧要求に対して、1以上の端末装置(第2の端末装置22)それぞれが送信する該文書データの閲覧済みを示す閲覧済情報を受信するステップと、1以上の端末装置(第2の端末装置22)の全てから閲覧済情報を受信したときに、閲覧対象の全てのユーザが文書データを閲覧したことを示す閲覧完了情報を他の端末装置(第1の端末装置21)へ送信するステップと、を含む。
なお、上述した実施の形態における、情報処理装置10、端末装置20、第1の端末装置21、第2の端末装置22(22A、22B)、リレーサーバ30、およびチャットサーバ32の各々で実行する上記処理を実行するためのプログラムは、インストール可能な形式または実行可能な形式のファイルでCD−ROM、フレキシブルディスク(FD)、CD−R、DVD(Digital Versatile Disk)、USB(Universal Serial Bus)メモリ等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録して提供するように構成してもよいし、インターネット等のネットワーク経由で提供または配布するように構成してもよい。また、各種プログラムを、ROM等に予め組み込んで提供するように構成してもよい。
なお、上記には、実施の形態を説明したが、上記実施の形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。上記新規な実施の形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。上記実施の形態および変形例は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。