JP6665471B2 - 積層シート及び発泡積層シート並びにそれらの製造方法 - Google Patents
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Description
前記発泡剤含有樹脂層は、マスターバッチ由来の重曹系発泡剤を含有する、
ことを特徴とする積層シート。
2.前記発泡剤含有樹脂層は、樹脂成分100質量部に対して、前記重曹系発泡剤を10〜150質量部含有する、項1に記載の積層シート。
3.前記発泡剤含有樹脂層は、片面又は両面に非発泡樹脂層を有する、項1又は2に記載の積層シート。
4.前記発泡剤含有樹脂層が押出製膜により形成されている、項1〜3のいずれかに記載の積層シート。
5.基材上に少なくとも発泡剤含有樹脂層を有する積層シートの製造方法であって、樹脂組成物と、重曹系発泡剤を含有するマスターバッチとの混合物を押出製膜して、前記基材上に前記発泡剤含有樹脂層を形成する工程を有することを特徴とする積層シートの製造方法。
6.前記発泡剤含有樹脂層を形成する工程の前に、前記重曹系発泡剤と、マスターバッチ形成用樹脂とを混合して、前記マスターバッチを調製するマスターバッチ調製工程を有する、項5に記載の積層シートの製造方法。
7.前記マスターバッチ調製工程において、前記重曹系発泡剤と、前記マスターバッチ形成用樹脂とを混合する際の混合温度は、前記発泡剤含有樹脂層を形成する工程の押出製膜の温度以上であり、且つ、前記重曹系発泡剤100質量%のうち5質量%が分解する温度以下である、項6に記載の積層シートの製造方法。
8.項1〜4のいずれかに記載の積層シートの発泡剤含有樹脂層を発泡させることにより得られる発泡積層シート。
9.項1〜4のいずれかに記載の積層シートの発泡剤含有樹脂層を加熱により発泡させることを特徴とする発泡積層シートの製造方法。
本発明の積層シートは、基材上に少なくとも発泡剤含有樹脂層を有する積層シートであって、上記発泡剤含有樹脂層は、マスターバッチ由来の重曹系発泡剤を含有することを特徴とする。
基材としては限定されず、公知の繊維質シート(裏打紙)などが利用できる。
具体的には、壁紙用一般紙(パルプ主体のシートを既知のサイズ剤でサイズ処理したもの);難燃紙(パルプ主体のシートをスルファミン酸グアニジン、リン酸グアジニン等の難燃剤で処理したもの);水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウム等の無機添加剤を含む無機質紙;上質紙;薄用紙;繊維混抄紙(パルプと合成繊維とを混合して抄紙したもの)などが挙げられる。なお、本発明に使用される繊維質シートには、分類上、不織布に該当しているものも包含される。
本発明の積層シートは、基材上に少なくとも発泡剤含有樹脂層を有する。
本発明で用いる発泡剤含有樹脂層に含まれる樹脂成分としては、従来から壁装材に用いられている塩化ビニル樹脂、オレフィン系樹脂等が広く採用できるが、塩化ビニル樹脂は可塑剤が経時的にブリードするおそれがあることから、積層シートの耐久性を高める観点では塩化ビニル樹脂よりもオレフィン系樹脂が好ましい。また、エンボス賦型が容易である点からも、塩化ビニル樹脂よりもオレフィン系樹脂が好ましく、特にエチレン系樹脂を含有することが好ましい。
発泡剤含有樹脂層は、その片面又は両面に非発泡樹脂層を有していてもよい。
例えば、発泡剤含有樹脂層の裏面(繊維質シートが積層される面)には、繊維質シートとの接着力を向上させる目的で非発泡樹脂層B(接着樹脂層)を有してもよい。
本発明の積層シートは、樹脂層(発泡剤含有樹脂層、非発泡樹脂層A等)又は後述のプライマー層の上には、必要に応じて絵柄模様層を形成してもよい。
樹脂層(発泡剤含有樹脂層、非発泡樹脂層A等)又は絵柄模様層の上には、必要に応じてプライマー層を形成してもよい。
樹脂層(発泡剤含有樹脂層、非発泡樹脂層A等)、絵柄模様層又はプライマー層の表面には艶調整及び/又は絵柄模様層の保護を意図して表面保護層を有してもよい。
積層シート又は発泡積層シートのおもて面にはエンボス模様を付してもよい。この場合、最表面層(繊維質シートと反対側)の上からエンボス加工すれば良い。エンボス加工は、エンボス版の押圧等、公知の手段により実施することができる。例えば、最表面層が表面保護層である場合は、そのおもて面を加熱軟化後、エンボス版を押圧することにより所望のエンボス模様を賦型できる。エンボス模様としては、例えば木目板導管溝、石板表面凹凸、布表面テクスチャア、梨地、砂目、ヘアライン、幾何学模様、万線条溝、輪郭模様等がある。
本発明の発泡積層シートは、上記積層シートの発泡剤含有樹脂層を発泡させることにより得られる。
本発明の積層シートの製造方法は、基材上に少なくとも発泡剤含有樹脂層を有する積層シートの製造方法であって、樹脂組成物と、重曹系発泡剤を含有するマスターバッチとの混合物を押出製膜して、上記基材上に上記発泡剤含有樹脂層を形成する工程を有する積層シートの製造方法である。
(ペレット及びマスターバッチの調製)
エチレン酢酸ビニル共重合体樹脂(MFR:20g/10分)100質量部に対して、二酸化チタン30質量部、炭酸カルシウム20質量部、ワックス5質量部を添加した。2軸押出機を用いて120℃で混練し、シリンダー途中(ダイス直前)からベント引きしてペレット化し、発泡剤含有樹脂層を形成する樹脂組成物のペレット(a)を調製した。
得られたペレット(a)と、マスターバッチ(b)とを質量比(a):(b)=2:1の割合で混合して、発泡剤含有樹脂層を形成するための混合ペレットを得た。また、以下の非発泡樹脂A及びBを用意し、混合ペレット及びこれらの樹脂を、それぞれ3種3層の製膜可能なTダイ押出機に、非発泡樹脂A/混合ペレット/非発泡樹脂Bの順序となるように投入した。次いで、非発泡樹脂層A/発泡剤含有樹脂層/非発泡樹脂層Bを5μm/80μm/5μmの厚さになるように押出製膜した。押出加工温度は110℃であった。
・非発泡樹脂A:カーネルKJ640:エチレンαオレフィン共重合体(日本ポリエチレン製)・非発泡樹脂B:エバフレックスEV150:EVA(三井デュポンポリケミカル製)
65g/m2の裏打紙:WK-665DO( KJ特殊紙製)上に非発泡樹脂層Bがくるように裏打紙を熱ラミネートすることにより積層して、3種3層の樹脂層を有する積層シートを得た。
エチレン酢酸ビニル共重合体樹脂(MFR:20 g/10分)100質量部に対して、二酸化チタン30質量部、炭酸カルシウム20質量部、ワックス10質量部、重曹系発泡剤25質量部を添加した。2軸押し出し機を用いて120℃で混練し、シリンダー途中(ダイス直前)からベント引きしてペレット化してペレット(c)を調製した。
上記実施例及び比較例により製膜加工を実施する際の引取ライン速度を測定し、下記評価基準に従って評価した。
○ :引取ライン速度50m/min以上
× :引取ライン速度50m/min未満
××:製膜表面に穴が開き製膜できない状態
製造された発泡積層シートのエンボス凹凸パターンを目視で観察し、下記評価基準に従って評価した。なお、比較例1では、製膜の際に発泡剤含有樹脂層が発泡しており、製膜加工ができなかったため、本評価を行うことができなかった。
○:凹凸パターンがよく賦型されており、パターン再現性が良い
△:凹凸パターンが途中までしか賦型されていない
×:凹凸パターンがほとんど賦型されていない
実施例及び比較例で調製されたペレット及びマスターバッチをカットして、断面をルーペを用いて観察し、下記評価基準に従って評価した。
○:気泡が全く見られない
△:部分的に僅かに気泡が見られる
×:多くの気泡が確認できる
2. 非発泡樹脂層B
3. 発泡剤含有樹脂層
4. 非発泡樹脂層A
5. 絵柄模様層
6. プライマー層
7. 表面保護層
Claims (7)
- 基材上に少なくとも発泡剤含有樹脂層を有する積層シートであって、
前記発泡剤含有樹脂層は、マスターバッチ由来の重曹系発泡剤を含有し、
前記発泡剤含有樹脂層は、エチレン系樹脂を含み、且つ、前記マスターバッチを形成するマスターバッチ形成用樹脂は、エチレン系樹脂である、
ことを特徴とする積層シート。 - 前記発泡剤含有樹脂層は、樹脂成分100質量部に対して、前記重曹系発泡剤を10〜150質量部含有する、請求項1に記載の積層シート。
- 前記発泡剤含有樹脂層は、片面又は両面に非発泡樹脂層を有する、請求項1又は2に記載の積層シート。
- 前記発泡剤含有樹脂層が押出製膜により形成されている、請求項1〜3のいずれかに記載の積層シート。
- 基材上に少なくとも発泡剤含有樹脂層を有する積層シートの製造方法であって、樹脂組成物と、重曹系発泡剤を含有するマスターバッチとの混合物を押出製膜して、前記基材上に前記発泡剤含有樹脂層を形成する工程を有し、
前記発泡剤含有樹脂層を形成する工程の前に、前記重曹系発泡剤と、マスターバッチ形成用樹脂とを混合して、前記マスターバッチを調製するマスターバッチ調製工程を有し、
前記マスターバッチ調製工程において、前記重曹系発泡剤と、前記マスターバッチ形成用樹脂とを混合する際の混合温度は、前記発泡剤含有樹脂層を形成する工程の押出製膜の温度以上であり、且つ、前記重曹系発泡剤100質量%のうち5質量%が分解する温度以下である、
ことを特徴とする積層シートの製造方法。 - 請求項1〜4のいずれかに記載の積層シートの発泡剤含有樹脂層を発泡させることにより得られる発泡積層シート。
- 請求項1〜4のいずれかに記載の積層シートの発泡剤含有樹脂層を加熱により発泡させることを特徴とする発泡積層シートの製造方法。
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