JP6665271B1 - プリント基板用の収容容器 - Google Patents

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Abstract

【課題】不使用時には分解して省スペース化が可能であり、使用時には幅方向へのグラつきの少ないプリント基板用の収容容器を提供する。【解決手段】底板10、天板20、左右の側板30・40、及び連結棒50を有する。各板の対向する両縁には、それぞれ奥行方向に延在する筒部15・25・35・45が設けられている。各板を組み合わせると、隣り合う板の筒部同士が奥行方向に一列に並んで筒部列を形成し、この筒部列へ連結棒50を挿通することでボックス状に保形できる。このとき、底板10、天板20の側縁のフランジ片13・23と筒部15・25との間に、左右側板30・40の周縁壁部30s・40sが嵌り込み挟持されることで、幅方向へのグラつきが防止される。不使用時には、連結棒50を筒部列から抜き外すことで分解可能となっている。【選択図】図2

Description

本発明は、プリント基板の製造過程において、当該プリント基板を収容・保管・運搬するための収容容器であって、特に、不使用時には分解可能なプリント基板用の収容容器に関する。
電子機器等には、電子部品と共に電子回路がプリントされたプリント基板が必須となる。このプリント基板は製造ラインにおいて複数のステップを経て製造されるが、各製造ステップの間ではプリント基板を一時的に保管したり次ステップへ運搬したりする等のために、専用の収容容器が使用されている。
このようなプリント基板用の収容容器として、例えば特許文献1が提案されている。特許文献1の収容容器(収容ボックス)は、側面壁、下面壁、上面壁及び背面壁の接合によりボックス状とされ、前面が基板出し入れ口として開口している。この収容ボックスでは、少なくとも側面壁と下面壁及び上面壁が、二枚のプラスチック板を積層して接着した積層貼り合わせ板からなる。側面壁は、積層貼り合わせ板における内側プラスチック板に、収容ボックスの奥行き方向に沿う基板収容溝が複数本形成されている。積層貼り合わせ板における内側プラスチック板と外側プラスチック板間には、基板収容溝に沿う補強用中空筒部が基板収容溝の上下に形成されている。下面壁及び上面壁は、収容ボックスの幅方向両縁において、収容ボックスの奥行き方向に沿う接合補強用中空筒部が、積層貼り合わせ板における内側プラスチック板と外側プラスチック板間に形成され、積層貼り合わせ板における内側プラスチック板には、収容ボックスの幅方向に沿う補強用リブが収容ボックス内へ向けて接合補強用中空筒部間に設けられている。下面壁の接合補強用中空筒部の表面と側面壁の下縁が接合されると共に、上面壁の接合補強用中空筒部の表面と側面壁の上縁が接合されている。これにより、軽量性に優れると共に充分な強度を備え、且つ低コストで製造可能とされている。
特開2006−1578号公報
しかしながら、特許文献1の収容容器は、あくまで各壁が不可分一体的に接合されており、分解はできない。これでは、収容容器を使用しない間これを保管しておく場合に、大きな保管スペースを要する。特に、収容容器の内部空間(プリント基板の収容空間)は、収容容器の保管の際にはデッド空間となるので、空間の使用効率が極めて悪く、大きな保管スペースを確保するためにコストが嵩む。
この問題を解決するには、各壁をそれぞれ別個独立した板状に形成し、使用時は各板を連結してボックス状に画成し、不使用時には分解可能な構成とすることが考えられる。しかしながら、各壁を分解可能な独立板とすると、使用時にボックス状に組み合わせたとき、各板同士の連結強度が弱く、幅方向にグラつく問題が生じる。
そこで、本発明は上記課題を解決するものであって、不使用時には分解して保管空間の省スペース化が可能であり、ボックス状に組み合わせた使用時には幅方向のグラつきの少ないプリント基板用の収容容器を提供することを目的とする。
そのための手段として、本発明はプリント基板用の収容容器であって、底板と、天板と、左右両側板とを有する。前記左右両側板の内面には、奥行方向に延在する収容溝が上下複数段形成されている。前記各板を組み合わせると、少なくとも前面が開口した中空枠状(ボックス状)に画成可能となっている。前記底板及び前記天板の左右両側縁部には、それぞれ奥行方向に延在する中空筒状の筒部が設けられている。また、前記左右両側板の上下両縁には、それぞれ奥行方向に延在する中空筒状の筒部が設けられている。前記各板を組み合わせたとき、隣り合う板の前記筒部同士が奥行方向に一列に並んで筒部列を形成する。そして、この筒部列へ連結棒を挿通することで中空枠状に画成保持可能となっている。一方、不使用時には、前記連結棒を前記筒部列から抜き外すことで分解可能となっている。
また、本発明では前記底板及び前記天板の左右両側縁には、前記筒部の外方において上下方向に立設するフランジ片が設けられている。前記底板及び前記天板の前記筒部と前記フランジ片との間には隙間が設けられている。そのうえで、前記各板を組み合わせて中空枠状に画成したとき、前記左右両側板の前記筒部が設けられていない部分の上下両縁部が、前記底板及び前記天板における前記筒部と前記フランジ片との間の隙間に挿通されていることを特徴とする。
前記左右両側板の後縁には、前記筒部及び前記各収容溝の後方を塞ぐストッパー壁を設けることが好ましい。この場合、前記ストッパー壁の前記筒部に臨む部位には、外部から前記筒部内へピン部材を差し込み可能な小孔を設けることが好ましい。
本発明によれば、収容容器を中空枠状(ボックス状)に画成する底板、天板、及び左右両側板が、それぞれ組み合わせ・分解可能となっている。したがって、プリント基板を収容するために使用する際は、各板をボックス状に組み合わせて従来の収容容器と同様に使用することができる。一方、収容容器として使用せず所定の保管場所に保管する際は、各板を分解してから保管することができる。これにより、従来では中空空間がデッドスペースとなっていた問題を解消し、コンパクトに保管して省スペース化を図ることができる。
収容容器の組み合わせ・分解は、筒部列に対して連結棒を抜き差しするだけでよいので、組み合わせ・分解を簡便に行うことができる。また、組み合わせ・分解するための構造として、各板に筒部を設けているだけであり、ボックス状に組み合わせた状態では筒部列が四隅に存在しているだけなので、構造が複雑化することもない。
そして、各板を組み合わせて中空枠状に画成したとき、左右両側板の上下両縁部の一部が、底板及び天板における筒部とフランジ片との間の隙間に挿通されていれば、左右両側板が底板及び天板の筒部とフランジ片とによって幅方向で挟持されている状態となるので、ボックス状に組み合わせた状態において収容容器全体が幅方向にグラつくことが低減される。
左右両側板の後縁にストッパー壁を設けていれば、収容したプリント基板や連結棒が収容容器の後面から不用意に抜け落ちることを防止することができる。しかも、ストッパー壁の存在により収容容器の後面はある程度開口していてもよいので、後面側からプリント基板の収容数を確認したり、プリント基板を押して取り出すことも可能となる。
しかし、筒部の後方を塞ぐストッパー壁を設けると、連結棒の取り出しが困難となる。そこで、ストッパー壁の筒部に臨む部位に小孔を設けておけば、当該小孔を介して外部からピン部材を筒部内へ差し込むことで、容易に連結棒を取り出すことができる。
従来のプリント基板用の収容容器は、分解不可能であった。そのため、幅寸法の異なる複数種のプリント基板を収容したい場合は、それぞれに対応した専用の収容容器を複数種使用する必要があるという問題があった。これに対し、本発明の収容容器は、使用する底板及び天板の幅寸法を変更するだけで、収容容器全体の幅寸法を容易に変更することができるので、汎用性が高い。
収容容器の分解前方斜視図である。 収容容器の前方斜視図である。 収容容器の後方斜視図である。 収容容器の正断面図である。 底板と側板との関係を示す要部拡大前方分解斜視図である。 図5の状態から組み合わせた状態を示す要部拡大前方斜視図である。 底板と側板との関係を示す要部拡大後方分解斜視図である。 図7の状態から組み合わせた状態を示す要部拡大後方斜視図である。 分解し保管状態の斜視図である。
以下に、本発明の代表的な実施形態について説明する。図1に示すように、本発明の収容容器は、底板10と、天板20と、左右の側板30・40と、連結棒50とを有する。底板10、天板20、左右両側板30・40は、それぞれ組み合わせ・分離が可能となっており、必要に応じて図2,図3に示す組み合わせ状態と、図9に示す分解状態とに使い分けることができる。本実施形態の底板10、天板20、側板30・40、及び連結棒50は、それぞれ合成樹脂製の射出成形品であるが、金属製や木製とすることもできる。
この収容容器は、各種電子機器やOA機器等のほか、産業機械、乗り物、電化製品、センサなど、何らかの電子回路を必要とするあらゆる機器に組み込まれるプリント基板用として好適である。詳しくは、プリント基板には、種々の電子部品が設けられるほか、専用の電子回路がプリントされている。したがって、製造ラインでは複数のステップを経てプリント基板が製造される。このとき、各ステップを経たプリント基板は、次のステップへ移る前に一旦保管されたり、次のステップへ搬送する等ため、専用の収容容器へ収容する必要がある。本発明の収容容器は、このような場面での使用に適している。
以下に、各板10・20・30・40について詳しく説明する。なお、説明の便宜上、各板10・20・30・40をボックス状に組み合わせた状態の図2,図3に示す向きを基準として、上下・左右方向を示す。具体的には、各板10・20・30・40の筒部15・25・35・45が内側に来る向きを基準として、上下・左右方向を示す。したがって、以下の説明にて使用する上下・左右方向はこれに限定されるものではなく、収容容器や板の向きを変えて見れば、これらの方向も追従して異なることになる。
図1に示すように、底板10は、扁平な一枚板の一面の左右両側縁部に、奥行方向に延在する中空筒状の筒部15L・15Rが設けられている。詳しくは、各筒部15L・15Rは、底板10の左右両側縁から若干内方側(幅方向中央側)へ距離を空けた位置に設けられている。筒部15L・15Rは、底板10の側縁部における前端から後端に亘る範囲のうち、一部が欠落した状態で設けられている。本実施形態では、筒部15L・15Rは奥行方向に比較的短寸であり、底板10の側縁部における前端と後端部に設けられている。詳しくは、前方側の筒部15L・15Rは底板10の前端に設けられている。一方、後方側の筒部15L・15Rは、底板10の後端から若干前方側位置に設けられている。各筒部15L・15Rの奥行方向寸法や開口面積など、形状や寸法はそれぞれ互いに同一である。
底板10の後縁には、補強用の後ステー11が設けられている。この後ステー11の直前位置に、後方側の筒部15L・15Rが配置されている。これにより、図5〜図7によく示されるように、後方側の筒部15L・15Rの後面開口の一部が後ステー11によって塞がれる。この意味において、後ステー11は、後述の筒部列に差し込まれる連結棒50のストッパーとしても機能する。なお、後ステー11の高さ寸法は、筒部15L・15Rの高さ寸法よりも小さい。本実施形態では、後ステー11の高さ寸法は、筒部15L・15Rの高さ寸法の約半分である。
底板10の前縁には、左右の筒部15L・15Rの間において、補強用の前ステー12が設けられている。前ステー12の高さ寸法は、後述する最下段の収容溝41に達しない範囲であればよく、筒部15L・15Rとの関係においては特に制限は無い。本実施形態では、見栄えを考慮して後ステー11と同じ高さ寸法としている。すなわち、前ステー12の高さ寸法は、筒部15L・15Rの高さ寸法の約半分である。
底板10の左右両側縁には、フランジ片13が上下方向に立設している。フランジ片13は、底板10と一体に形成してもよいし、底板10と別板を接着や溶着等により接合してもよい。フランジ片13は、少なくとも筒部15L・15Rの外方(奥行方向で筒部15L・15Rが形成されている範囲)に形成する。本実施形態では、底板10の側縁の前端から後端にかけて全体的に形成している。フランジ片13の高さ寸法は、少なくとも筒部15L・15Rの高さ寸法と同一以上とする。収容容器の保形性を有効に発揮させるためである。本実施形態では、フランジ片13と筒部15L・15Rの高さ寸法を同一にしてある。これにより、不使用時にコンパクトに重ね合わせて保管し易くなる。
天板20は、同じ方向で揃えると、底板10と同一形状となっている。したがって、底板10と天板20とは実際には同種の板であり、厳密には両者の区別は無い。換言すれば、1種類の板で底板10と天板20とに兼用でき、筒部15が上面にくる向きで使用すれば底板10となり、筒部25が下面にくる向きで使用すれば天板20となる。
具体的には、図1に示すように、天板20は、扁平な一枚板の一面の左右両側縁部に、奥行方向に延在する中空筒状の筒部25L・25Rが設けられている。詳しくは、各筒部25L・25Rは、天板20の左右両側縁から若干内方側(幅方向中央側)へ距離を空けた位置に設けられている。筒部25L・25Rは、天板20の側縁部における前端から後端に亘る範囲のうち、一部が欠落した状態で設けられている。本実施形態では、筒部25L・25Rは奥行方向に比較的短寸であり、天板20の側縁部における前端と後端部に設けられている。詳しくは、前方側の筒部25L・25Rは天板20の前端に設けられている。一方、後方側の筒部25L・25Rは、天板20の後端から若干前方側位置に設けられている。各筒部25L・25Rの奥行方向寸法や開口面積など、形状や寸法はそれぞれ互いに同一である。
天板20の後縁には、補強用の後ステー21が設けられている。この後ステー21の直前位置に、後方側の筒部25L・25Rが配置されている。これにより、図5〜図7によく示されるように、後方側の筒部25L・25Rの後面開口の一部が後ステー21によって塞がれる。この意味において、後ステー21は、後述の筒部列に差し込まれる連結棒50のストッパーとしても機能する。なお、後ステー21の高さ寸法は、筒部25L・25Rの高さ寸法よりも小さい。本実施形態では、後ステー21の高さ寸法は、筒部25L・25Rの高さ寸法の約半分である。
天板20の前縁には、左右の筒部25L・25Rの間において、補強用の前ステー22が設けられている。前ステー22の高さ寸法は、後述する最上段の収容溝41に達しない範囲であればよく、筒部25L・25Rとの関係においては特に制限は無い。本実施形態では、見栄えを考慮して後ステー21と同じ高さ寸法としている。すなわち、前ステー22の高さ寸法は、筒部25L・25Rの高さ寸法の約半分である。
天板20の左右両側縁には、フランジ片23が上下方向に立設している。フランジ片23は、天板20と一体に形成してもよいし、天板20と別板を接着や溶着等により接合してもよい。フランジ片23は、少なくとも筒部25L・25Rの外方(奥行方向で筒部25L・25Rが形成されている範囲)に形成する。本実施形態では、天板20の側縁の前端から後端にかけて全体的に形成している。フランジ片23の高さ寸法は、少なくとも筒部25L・25Rの高さ寸法と同一以上とする。収容容器の保形性を有効に発揮させるためである。本実施形態では、フランジ片23と筒部25L・25Rの高さ寸法を同一にしてある。これにより、不使用時にコンパクトに重ね合わせて保管し易くなる。
図3に示すように、左側板30の内面には、奥行方向に延在する収容溝31が上下複数段形成されている。また、左側板30の上下両縁に、奥行方向に延在する筒部35U・35Bが設けられている。図4にも示されるように、ベースとなる板は、内板30iと外板30oとを接合した二枚板からなる。内板30iに収容溝31が凹み形成されている。各収容溝31の前端部は、プリント基板の出し入れ操作をし易くするため、僅かに幅広となっている。また、各収容溝31の間には、補強用の補強溝32も、奥行方向に延在して形成されている。外板30oは、中央部全体に亘って凹凸が設けられて、補強用のリブ形状が形成されている。内板30iと外板30oとは、周縁壁部30sにおいて接着又は融着により接合されている。
筒部35U・35Bは、左側板30の上下両縁における前端から後端に亘る範囲のうち、一部が欠落した状態で設けられている。本実施形態では、筒部35U・35Bは奥行方向に長寸で、奥行方向中央部に設けられている。詳しくは、底板10及び天板20の筒部15L・15R・25L・25Rが形成されていない範囲に、筒部35U・35Bが形成されている。これにより、各板10・20・30・40をボックス状に組み合わせたとき、底板10及び天板20の筒部15L・15R・25L・25Rの間に左側板30の筒部35U・35Bが嵌り込んで、奥行方向に並んだ一連の筒部列が形成される。各筒部35U・35Bの奥行方向寸法や開口面積など、形状や寸法はそれぞれ互いに同一である。また、
各筒部35U・35Bの開口面積と、筒部15L・15R・25L・25Rの開口面積も同一である。
また、筒部35U・35Bは、左側板30の周縁壁部30sの直内面に設けられている。左側板30の上下両縁において、筒部35U・35Bが形成されていない部分では、周縁壁部30sが存在している。
左側板30の後縁には、筒部35U・35B及び各収容溝31の後方を塞ぐストッパー壁33が設けられている。そのため、ストッパー壁33は、左側板30の後縁の上端部から下端部にかけて上下方向全体的に形成されている。これにより、収容容器に収容したプリント基板(図示せず)や、筒部列に挿通された連結棒50の後方抜け落ちが防止される。但し、上端及び下端から底板10及び天板20の後ステー11・21の高さ寸法分には形成されていない。
ストッパー壁33の幅寸法は、底板10及び天板20の幅寸法の半分以下であれば、特に制限されない。ストッパー壁33の幅寸法が、底板10及び天板20の幅寸法の半分であれば、後述の右側板40のストッパー壁43と共に収容容器の後面全体が塞がれる。本実施形態では、ストッパー壁33の幅寸法を、底板10及び天板20の幅寸法の約1/4にしてある。これにより、図3に示すように、収容容器を組み合わせた状態において、収容容器の後面の約半分が開口している。
なお、収容容器を組み合わせた状態において、ストッパー壁33の筒部15L・15R・25L・25Rに臨む部位には、それぞれ外部からピン部材60(図8参照)を差し込み可能な小孔34が設けられている。
右側板40は、同じ方向で揃えると、左側板30と同一形状となっている。したがって、左側板30と右側板40とは実際には同種の板であり、厳密には両者の区別は無い。換言すれば、1種類の板で左側板30と右側板40とに兼用でき、筒部35が右面にくる向きで使用すれば左側板30となり、筒部45が左面にくる向きで使用すれば右側板40となる。したがって、左側板30と右側板40とは、筒部35・45の相対位置関係は逆になる。
図1に示すように、右側板40の内面には、奥行方向に延在する収容溝41が上下複数段形成されている。また、右側板40の上下両縁に、奥行方向に延在する筒部45U・45Bが設けられている。図4にも示されるように、ベースとなる板は、内板40iと外板40oとを接合した二枚板からなる。内板40iに収容溝41が凹み形成されている。各収容溝41の前端部は、プリント基板の出し入れ操作をし易くするため、僅かに幅広となっている。また、各収容溝41の間には、補強用の補強溝42も、奥行方向に延在して形成されている。外板40oは、中央部全体に亘って凹凸が設けられて、補強用のリブ形状が形成されている。内板40iと外板40oとは、周縁壁部40sにおいて接着又は融着により接合されている。
筒部45U・45Bは、右側板40の上下両縁における前端から後端に亘る範囲のうち、一部が欠落した状態で設けられている。本実施形態では、筒部45U・45Bは奥行方向に長寸で、奥行方向中央部に設けられている。詳しくは、底板10及び天板20の筒部15L・15R・25L・25Rが形成されていない範囲に、筒部45U・45Bが形成されている。これにより、各板10・20・30・40をボックス状に組み合わせたとき、底板10及び天板20の筒部15L・15R・25L・25Rの間に右側板40の筒部45U・45Bが嵌り込んで、奥行方向に並んだ一連の筒部列が形成される。各筒部45U・45Bの奥行方向寸法や開口面積など、形状や寸法はそれぞれ互いに同一である。また、
各筒部45U・45Bの開口面積と、筒部15L・15R・25L・25Rの開口面積も同一である。
また、筒部45U・45Bは、右側板40の周縁壁部40sの直内面に設けられている。右側板40の上下両縁において、筒部45U・45Bが形成されていない部分では、周縁壁部40sが存在している。
右側板40の後縁には、筒部45U・45B及び各収容溝41の後方を塞ぐストッパー壁43が設けられている。そのため、ストッパー壁43は、左側板40の後縁の上端部から下端部にかけて上下方向全体的に形成されている。これにより、収容容器に収容したプリント基板(図示せず)や、筒部列に挿通された連結棒50の後方抜け落ちが防止される。但し、上端及び下端から底板10及び天板20の後ステー11・21の高さ寸法分には形成されていない。
ストッパー壁43の幅寸法は、底板10及び天板20の幅寸法の半分以下であれば、特に制限されない。ストッパー壁43の幅寸法が、底板10及び天板20の幅寸法の半分であれば、左側板30のストッパー壁33と共に収容容器の後面全体が塞がれる。本実施形態では、ストッパー壁43の幅寸法を、底板10及び天板20の幅寸法の約1/4にしてある。これにより、図3に示すように、収容容器を組み合わせた状態において、収容容器の後面の約半分が開口している。
連結棒50は、各板10・20・30・40をそれぞれ組み合わせた際に形成される筒部列の数に対応した数だけ用意されている。具体的には、各板10・20・30・40をボックス状に組み合わせた際、収容容器の四隅に筒部列が形成されるので、各筒部列に1本の連結棒50を挿通するため、連結棒50は四本使用される。
連結棒50は、各筒部15・25・35・45ないし筒部列の内形と同じ形状に形成されている。具体的には、四角柱状に形成されている。連結棒50と筒部列の内形とが同一であることにより、連結棒50の抜き差し容易性、及び収容容器の保形性が良好となる。
また、図3によく示されるように、連結棒50の一端部又は両端部はテーパーカットされ、僅かに先細となっている。これにより、連結棒50の挿通操作性が向上する。各筒部列の長さと連結棒50の長さは、同じである。
次に、収容容器の組み合わせ・分解方法について説明する。先ず、収容容器を組み合わせるには、図1に示すように、底板10の左側縁と左側板30の下縁とを、底板10の右側縁と右側板40の下縁とを、天板20の左側縁と左側板30の上縁とを、天板20の右側縁と右側板40の上縁とをそれぞれ組み合わせ、図2,図3に示す中空四角枠状のボックス状態にする。これにより、隣り合う各板10・20・30・40の筒部15・25・35・45同士が互いに嵌合しあって、収容容器の前端から後端に亘って一列に連続する筒部列が四隅に形成される。この状態において、形成された各筒部列へ連結棒50を挿通することで、ボックス状態が保形される。
収容容器の右下角を例に挙げて詳しく説明すると、図5,図6に示すように、底板10と右側板40とを組み合わせると、底板10の筒部15Rの不存在部位に右側板40の筒部45Bが嵌まり込み、右側板40の筒部45Bの不存在部位に底板10の筒部15Rが嵌まり込んで、一連の筒部列を形成する。そして、この筒部列の前端開口から連結棒50を挿通すればよい。このとき、筒部列は奥行方向に連続して形成されているので、筒部列が非連続の場合と比べて連結棒50を円滑に挿通できる。このように各板10・20・30・40を組み合わせ連結することで、前面が開口した収容容器を得ることができる。
各筒部列に連結棒50を挿通した状態では、各筒部列及び連結棒50の断面形状(正面視形状)が四角形なので、4つの角で応力が受け止められる。これにより、収容容器が幅方向に揺動して型崩れすることなく安定して保形される。
さらに、各板10・20・30・40をボックス状に組み合わせると、図7,図8に示すように、左右両側板30・40の周縁壁部30s・40sのうち、筒部35U・35B・45U・45Bが形成されていない部分(本実施形態では四隅部分)が、底板10及び天板20の各筒部15L・15R・25L・25Rとフランジ片13・23との間の隙間に挿通挟持される。これにより、収容容器が幅方向に揺動して型崩れすることが、より有効に防止される。
また、各板10・20・30・40をボックス状に組み合わせると、左右両側板30・40のストッパー壁33・43が、底板10及び天板20の後ステー11・21によって上下から挟持される。これによっても、収容容器が幅方向に揺動して型崩れすることが、さらに有効に防止される。
また、左右の側板30・40の外面に形成されたリブ形状、左右の側板30・40の内面に形成された複数の補強溝32・42、後ステー11、及び前ステー12の存在によって、収容容器全体の強度が確保される。
そして、製造過程の各ステップにおいて、必要に応じてプリント基板を前面開口から対応する左右の収容溝31・41へ挿入し、収容容器にプリント基板を収容することができる。収容溝31・41は上下に複数段形成されているので、1つの収容容器内には複数のプリント基板を収容できる。収容したプリント基板は、一時的に保管したり、次ステップへ収容容器ごと運んで運搬することができる。このとき、収容容器の後面も比較的大きく開口しているが、左右のストッパー壁33・43の存在によって、プリント基板が後面開口から不用意に抜け落ちる心配はない。
収容容器からプリント基板を取り出す際は、前面開口から取り出せばよい。このとき、前面開口からプリント基板を掴んで取り出すこともできるし、後面開口からプリント基板を押し出すこともできる。
収容容器を使用しない場合は、各筒部列の前端から連結棒50を抜き出せばよい。このとき、図8に示すように、左右側板30・40のストッパー壁33・43には、各筒部列に臨む位置に小孔34・44が形成されているので、当該小孔34・44にピン部材60を差し込んで、各筒部列の後端から連結棒50を前方に押し出すことで、容易に取り出すことができる。
このように収容容器を分解することで、コンパクトに保管することができる。分解した状態での保管の仕方は特に制限はなく、どのような状態で保管してもよいが、効率よくコンパクトに保管する一例を図9に示す。図9に示す状態では、底板10と天板20を向かい合わせた状態で重ね、左右側板30・40は、ストッパー壁34・44を上方にしたうえで、重ね合わせればよい。複数セットを保管する場合は、上下に重ねていけばよい。連結棒50は、重ね合わせた各板10・20・30・40の隙間に入れて保管してもよいし、別の場所に纏めて保管することもできる。
以上、本発明の代表的な実施形態について説明したが、これに限られることは無く、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の変更が可能である。具体的には、各筒部15・25・35・45は、各板10・20・30・40の前端から後端に亘る範囲のうち一部が欠落した状態で設けられて、各板10・20・30・40を組み合わせたとき、隣り合う板の筒部同士が奥行方向に一列に並んだ筒部列を形成可能である限り、その形成位置、長さ、一縁当たりの形成個数等は特に限定されず、種々の変更が可能である。各板10・20・30・40における対向する縁の筒部同士を、互い違いの位置関係で設けることもできる。各筒部列は、必ずしも各筒部が奥行方向に隙間無く一連に並んでいる必要は無く、奥行方向の一部に隙間が空いていてもよい。
フランジ片は、必ずしも底板10及び天板20の左右側縁全体に形成する必要は無く、少なくとも筒部15・25の外側のみ(筒部15・25と対向する範囲のみ)に形成することもできる。
ストッパー壁34・44は、各収容溝の後方を塞ぐ範囲で設けるだけでも良い。後ステー11・12によって各筒部の後方を塞ぐように形成することもできる。この場合、後ステー11・12に小孔34・44を形成すればよい。逆に、後ステー11・12を設けず、連結棒50を各筒部列の後面開口から取り出すように構成することもできる。
各筒部15・25・35・45及び連結棒50は、断面形状(正面視形状)を四角以外の形状にすることもできる。例えば、円形、楕円形、又は三角形や五角形以上の多角形にすることもできる。また、連結棒50を挿通することができる限り、各筒部15・25・35・45と連結棒50の断面形状が異なっていてもよいし、各筒部15・25・35・45の断面形状もそれぞれ異なっていてもよい。連結棒50の先端部も、必ずしもテーパーカットされていなくてもよい。
底板10と天板20、及び左側板30と右側板40を同一形状にして1枚の板で2役を兼用する必要はなく、それぞれが異なる形状であってもよい。
なお、本発明の収容容器は分解可能なので、同じ左右側板30・40に対して、底板10及び天板20とは幅寸法の異なる底板10’及び天板20’に交換すれば、簡単に幅寸法の異なる収容容器を得ることができる。これにより、幅寸法の異なる種々のプリント基板用として専用の収容容器をわざわざ複数種用意する必要はなく、汎用性が高い。また、収容溝31・41の数や高さ寸法の異なる左右側板に変更すれば、簡単にプリント基板の収容個数を変更することもできる。
10 底板
20 天板
11・21 後ステー
12・22 前ステー
13・23 フランジ片
15・25 筒部
30 左側板
40 右側板
31・41 収容溝
33・43 ストッパー壁
34・44 小孔
35・45 筒部
50 連結棒
60 ピン部材

Claims (2)

  1. 底板と、天板と、左右両側板とを有し、
    前記左右両側板の内面には、奥行方向に延在する収容溝が上下複数段形成され、
    前記各板を組み合わせると、少なくとも前面が開口した中空枠状に画成可能な、プリント基板用の収容容器であって、
    前記底板及び前記天板の左右両側縁部には、それぞれ奥行方向に延在する中空筒状の筒部が設けられており、
    前記左右両側板の上下両縁には、それぞれ奥行方向に延在する中空筒状の筒部が設けられており、
    前記各板を組み合わせたとき、隣り合う板の前記筒部同士が奥行方向に一列に並んだ筒部列を形成し、該筒部列へ連結棒を挿通することで中空枠状に画成保持可能であり、
    不使用時には、前記連結棒を前記筒部列から抜き外すことで前記各板を分解可能であり、
    前記底板及び前記天板の左右両側縁には、前記筒部の外方において上下方向に立設するフランジ片が設けられており、
    前記底板及び前記天板の前記筒部と前記フランジ片との間には隙間が設けられており、
    前記各板を組み合わせて中空枠状に画成したとき、前記左右両側板の前記筒部が設けられていない部分の上下両縁部が、前記底板及び前記天板における前記筒部と前記フランジ片との間の隙間に挿通されている、プリント基板用の収容容器。
  2. 前記左右両側板の後縁には、前記筒部及び前記各収容溝の後方を塞ぐストッパー壁が設けられており、
    前記ストッパー壁の前記筒部に臨む部位には、外部から前記筒部内へピン部材を差し込み可能な小孔が設けられている、請求項1に記載のプリント基板用の収容容器。
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