JP6664672B2 - 衛生用品の処理方法 - Google Patents

衛生用品の処理方法 Download PDF

Info

Publication number
JP6664672B2
JP6664672B2 JP2017216064A JP2017216064A JP6664672B2 JP 6664672 B2 JP6664672 B2 JP 6664672B2 JP 2017216064 A JP2017216064 A JP 2017216064A JP 2017216064 A JP2017216064 A JP 2017216064A JP 6664672 B2 JP6664672 B2 JP 6664672B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
water
sanitary
separation tank
separator
disposable diaper
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2017216064A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2019084510A5 (ja
JP2019084510A (ja
Inventor
勇 阪田
勇 阪田
公美 岡野
公美 岡野
卓郎 鴨沢
卓郎 鴨沢
乾仁 阪田
乾仁 阪田
光子 阪田
光子 阪田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sams Inc
Original Assignee
Sams Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sams Inc filed Critical Sams Inc
Priority to JP2017216064A priority Critical patent/JP6664672B2/ja
Publication of JP2019084510A publication Critical patent/JP2019084510A/ja
Publication of JP2019084510A5 publication Critical patent/JP2019084510A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6664672B2 publication Critical patent/JP6664672B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02WCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO WASTEWATER TREATMENT OR WASTE MANAGEMENT
    • Y02W30/00Technologies for solid waste management
    • Y02W30/50Reuse, recycling or recovery technologies
    • Y02W30/62Plastics recycling; Rubber recycling

Landscapes

  • Processing Of Solid Wastes (AREA)
  • Separation, Recovery Or Treatment Of Waste Materials Containing Plastics (AREA)

Description

本発明は、使用済みの紙おむつや尿取りパッド等の衛生用品と水と分解剤とを分離機に投入して、衛生用品を構成する複数種の素材に分離して処理する衛生用品の処理方法に関する。
近年、病院や老人ホーム等では、布おむつに替わって使い捨ておむつとして紙おむつや尿取りパッド等の衛生用品が使用されている。この衛生用品は、パルプ等からなる吸収体と、吸収体が吸収した水分を保持する高分子吸収体(高分子ポリマー)と、これらを包む防水材(プラスチック等)などの素材から構成されている。
使用した後の使用済みの衛生用品は、現状ではその大部分が一般廃棄物として処理される。ところが、衛生用品を一般廃棄物として、例えば焼却処分すると有害物質が生成されたり、埋め立て処分すると感染物質等により土壌が悪化する。そこで、衛生的、環境的な観点から使用済みの紙おむつを素材ごとに分解して処理する衛生用品としての使用済みの紙おむつの処理装置が特許文献1、2、3において提案されている。
特許文献1、2、3において提案されている使用済みの紙おむつの処理装置では、回転するドラム内で、使用済みの紙おむつを処理液と混合させることで、パルプ、高分子ポリマー、プラスチック等の複数種の素材に分解している。
特許第3895081号公報 特許第3597492号公報 特許第3569260号公報
ところが、回転ドラム内に投入される衛生用品としての使用済みの紙おむつに含まれる水分量(高分子ポリマーが吸収している尿等の水分の量)は、個々の使用済みの紙おむつによって異なるため、一定量の処理液を回転ドラム内に投入すると、回転ドラム内での水分量が多すぎたり、あるいは少なすぎたりする。すなわち、使用済みの紙おむつに含まれる水分量は、吸収した尿の量や汚物に含まれる水分量によって異なり、複数種の素材に使用済みの紙おむつを分解したときに使用済みの紙おむつから出る水分の量は個々の使用済みの紙おむつによって異なる。このため、回転ドラム内での全体の水分量は、使用済みの紙おむつに含まれる水分量によって変わる。
また、回収される使用済みの紙おむつや尿取りパッドは、紙おむつや尿取りパッドの最大吸収量まで便や尿を吸収しているものはほとんどなく、中には未使用状態で廃棄され、回収されるものもある。このため、使用済みの紙おむつに含まれる水分量は、個々の使用済みの紙おむつによって異なる。
しかし、回転ドラム内への処理液の投入量を一定とすると、回転ドラム内での水分量が多い場合や、水分量が少ない場合が生じる。このため、ドラム内で使用済みの紙おむつを処理する場合に、使用済みの紙おむつを処理する毎に水分量が異なるので、安定して使用済みの紙おむつを処理(分解)することができない。このため、使用済みの紙おむつを分解するのに時間がかかる場合が生じてしまい、使用済みの紙おむつの処理時間が長くなるという問題を有している。
そこで、本発明は、使用済みの紙おむつや尿取りパッド等の衛生用品を処理する際に、一定の水分量で処理することができ、安定して衛生用品を処理することができ、処理効率が向上し、処理時間の短縮を図ることができる衛生用品の処理方法の提供を目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明の第1の態様は、使用済み衛生用品を分離機の回転ドラム内に投入し、水と分解剤とを内胴分離槽内に供給して前記衛生用品を、衛生用品を構成する素材に分離して処理する衛生用品の処理方法であって、前記衛生用品は充分な水を予め含み、水を含んだ複数の衛生用品を計量容器内に所定の重さとなるまで投入し、所定の重さの複数の衛生用品を前記分離機の内胴分離槽内に投入することを特徴とする。
本発明の第2の態様では、使用済み衛生用品を分離機の回転ドラム内に投入し、水と分解剤とを内胴分離槽内に供給して前記衛生用品を、衛生用品を構成する素材に分離して処理する衛生用品の処理方法であって、前記衛生用品は、所定の個数が計量容器内に投入されて重さが測定され、測定した結果が所定の値より低いとき、所定の値になるまで水を計量容器内に投入して衛生用品に吸収させることを特徴とする。
本発明によれば、衛生用品を処理する際に、衛生用品が一定の水分を含んだ状態で処理することができるので、処理効率が上がり、処理時間の短縮が図れ、分離機により安定して衛生用品を処理することができる。
図1は、本発明の実施の形態に係る衛生用品の処理方法によって衛生用品を分離する分離機を示す概略構成図。 図2は、本発明の実施の形態に係る衛生用品の処理方法における衛生用品に水分を含ませる工程を示し、個々の衛生用品に水を供給する工程を示す説明図。 図3は、本発明の実施の形態に係る衛生用品の処理方法における衛生用品に水分を含ませる工程を示し、所定の個数の衛生用品が収容された計量箱内に水を供給する工程を示す説明図。
以下、本発明の実施の形態に係る衛生用品の処理方法について説明する。本発明の実施の形態に係る衛生用品の処理方法は、衛生用品としての使用済みの紙おむつを分離機の内胴分離槽内に投入し、水と分解剤とを回転ドラム内に供給して使用済みの紙おむつを、紙おむつを構成する素材に分離して処理する衛生用品の処理方法であって、分離機内への投入前に、使用済みの紙おむつに水を含ませて所定の重さにすることを特徴とする。
初めに、本発明の実施の形態に係る衛生用品の処理方法に用いる分離機について説明する。
[分離機]
図1に示すように、分離機1は、筐体2と、外胴分離槽3と、回転ドラムとしての内胴分離槽4と、分解水供給部5とで構成されている。外胴分離槽3は筐体2に固定されている。内胴分離槽4は、外胴分離槽3内に回転自在に配置されている。分解水供給部5は、内胴分離槽4内の使用済みの紙おむつ6に分解水7を供給する。
筐体2は、箱形形状で、前面側には円形の投入・取出口8が設けられている。この投入・取出口8からは、使用済みの紙おむつ6が内胴分離槽4内に投入され、使用済みの紙おむつ6を分解処理した後には、内胴分離槽4内に残った固形物が排出される。投入・取出口8には、円形状の投入・取出扉9が回動自在に設けられている。この筐体2の内部に外胴分離槽3が固定されている。
外胴分離槽3は、円筒形状で、一方の端面に筐体2の投入・取出口8に連通する開口部10が形成され、他方の端面は閉塞されている。投入・取出扉9が投入・取出口8を閉塞している状態では、外胴分離槽3は内部が密封されている。この外胴分離槽3内に内胴分離槽4が回転自在に配置されている。
内胴分離槽4は、外胴分離槽3の内径より小さい内径の円筒形状で、外周面(側面)全体に小径の穴が、パンチング等によって形成されている。内胴分離槽4の一方の端面側が筐体2の前面側に位置し、他方の端面が筐体2の後面側に位置している。一方の端面側には、筐体2の投入・取出口8とを連通する開口部11が形成されている。他方の端面からは、回転駆動軸12が突出している。この回転駆動軸12には、図示しない駆動モータからの回転駆動力が伝達され、内胴分離槽4が回転駆動する。この内胴分離槽4内には、使用済みの紙おむつ6が投入されるとともに、分解水供給部5により分解水が供給される。
分解水供給部5は、分解剤タンク13と、洗剤タンク14と、分解水供給口15と、供給ポンプ16と、管路17、18とで構成されている。分解剤タンク13には、所定の割合に配合された分解剤と水と消毒剤とを混合した分解水7が貯留されている。供給ポンプ16は、分解剤と水と消毒剤とが混合された分解水を内胴分離槽4内に供給する分解水供給口15に送る。また、洗剤タンク14からは、使用済みの紙おむつ6を洗浄する洗剤が内胴分離槽4内に供給される。
そして、分解水7が使用済みの紙おむつ6の上部から降り注がれる状態で内胴分離槽4が回転駆動される。これにより、供給された分解水7によって、使用済みの紙おむつ6は、構成する複数種の素材と、使用済みの紙おむつ6に吸収されている汚物(汚水)とが分離される。この場合、分解水が使用済みの紙おむつ6に満遍なく浸漬(浸透)し、使用済みの紙おむつ6が複数種の素材と汚物(汚水)に分離される。
分解水7に溶けることのない固形物(分解水に溶けなかったパルプ、プラスチック)は内胴分離槽4内に残り、分解水に溶けたパルプや汚物(汚水)は、排出部19に排出される。排出部19は、外胴分離槽3内の分解水が排出される排水受け槽20と、排水を濾過して一旦貯留する排水ピット21と、排水ピット21内から排水をパルプ回収装置に送るポンプ22とで形成されている。なお、排水ピット21からパルプ回収装置(不図示)に送られる排水内には、パルプが溶解して含まれており、パルプ回収装置によって排水内のパルプが回収される。
次に、分離機1に投入される前に使用済みの紙おむつ6に水を含ませて所定の重さにする方法について説明する。分離機1に投入される前に使用済みの紙おむつ6は、水を含ませられ所定の重さにされ、投入機23によって分離機1の内胴分離槽4内に投入される。
図2に示すように、一般家庭や、病院、老人ホーム等の施設から集積された複数個の使用済みの紙おむつ6は、搬送コンベア24上に載置される。搬送コンベア24上に載置された個々の使用済みの紙おむつ6が含んでいる水分量は、個々の使用済みの紙おむつ6によって異なっている。これらの複数個の使用済みの紙おむつ6には、搬送コンベア24の上部に搬送コンベア24の搬送方向に沿って配置された複数の水供給ノズル25から水26が吹き付けられる。水供給ノズル25から使用済みの紙おむつ6に水26が吹き付けられると、使用済みの紙おむつ6は、吹き付けられた水を高分子ポリマーが吸収する。
高分子ポリマーが水を吸収すると、使用済みの紙おむつ6の一つの重さは最大で約4000gとなる。この場合、例えば、水分を含まない状態の紙おむつの重さは約100gであり、1回の尿を吸収すると約400gになる。この約400gの状態から水供給ノズル25によって水26を供給すると、使用済みの紙おむつ6は水を吸収して最大で約4000gの重さになる。
このように、水を充分に吸収した使用済みの紙おむつ6は、計量搬送コンベア27上の計量容器28内に投入される。計量搬送コンベア27の内面側には、計量容器28の重量を測定する測定器29が配置されており、計量容器28の重量が測定される。水を充分に吸収した使用済みの紙おむつ6は、搬送コンベア24により搬送されて計量容器28に次々に投入される。水を吸収した複数個の使用済みの紙おむつ6が投入された計量容器28の重さが所定の重さになると、計量搬送コンベア27が可動して、計量容器28ごと投入機23側へ移動する。
そして、計量容器28が投入機23に近接すると、計量搬送コンベア27の反転移動により計量容器28も反転し、計量容器28内の複数の使用済みの紙おむつ6が投入機23内に投入される。投入機23内に所定の重量の使用済みの紙おむつ6が投入されると、投入機23は、図1に示すように、分離機1の投入・取出口8へ移動し、使用済みの紙おむつ6を内胴分離槽4内に投入する。
内胴分離槽4内に投入された使用済みの紙おむつ6は、所定量の水を含んだ状態で内胴分離槽4内で分解水とともに混ぜ合わされて紙おむつの複数種の素材に分離される。このとき、内胴分離槽4内に供給される分解水の量は分離機1の使用済みの紙おむつの処理能力に応じて一定量に設定されている。また、使用済みの紙おむつ6は水分を一定量吸収している。したがって、分離機1内での全体としての水分量は、内胴分離槽4内で使用済みの紙おむつ6を分解するのに適度な量となっている。
すなわち、内胴分離槽4内に投入される使用済みの紙おむつ6が吸収する水の量は、分離機1が使用済みの紙おむつ6を処理(分解)可能な使用済みの紙おむつ6の重さとなるように測定器29によって測定されている。この結果、分離機1の内胴分離槽4が、使用済みの紙おむつ6を処理(分解)するのに最適な量に設定されることになる。
なお、計量容器28内に投入された水を吸収した使用済みの紙おむつ6の個々の水の吸収量は、それぞれ異なっている。また、計量容器28内に投入された複数個の使用済みの紙おむつ6の全重量が所定の重量になったとき、投入機23により内胴分離槽4内に使用済みの紙おむつ6が投入される。これにより、内胴分離槽4内で分解水によって個々の使用済みの紙おむつ6が分解され、内胴分離槽4内に出てくる水の量は全体として所定の量となる。
次に、使用済みの紙おむつ6に水を含ませる方法として、図3に示す他の方法について説明する。図3に示すように、計量搬送コンベア30には、複数個の計量容器31が設けられている。また、計量搬送コンベア30の内側には、測定器32、33が計量搬送コンベア30と相対移動不能な状態で配置されている。測定器32は、複数個の使用済みの紙おむつ6が投入された計量容器31の重量を測定する。測定器33は、計量容器31内の使用済みの紙おむつ6に水が供給された状態の計量容器31の重量を測定する。また、測定器32と測定器33との間には、計量搬送コンベア30の上部に水供給ノズル34が設けられている。
空の状態の計量容器31内に所定の個数の使用済みの紙おむつ6を投入した後に、測定器32により計量容器31の重量を測定する。測定器32の測定結果により、複数個の使用済みの紙おむつ6が投入された計量容器31の重量が、分離機1によって適度に処理(分解)可能な所定の重量より低いと、水供給ノズル34により計量容器31内に水が供給される。
この場合、測定器32による測定結果が所定の重量よりどの程度低いかによって水供給ノズル34による水26の供給量が設定されている。計量容器31内に水26を供給すると計量容器31内の使用済みの紙おむつ6の高分子ポリマーが水26を吸収する。水を吸収した複数個の使用済みの紙おむつ6が投入された計量容器31は、測定器33によって重量が測定される。計量容器31の重量が所定量の重さであることが確認されると、計量容器31内の複数個の使用済みの紙おむつ6が投入機23内に移される。投入機23は、水を吸収した所定の重量の複数個の使用済みの紙おむつ6を、分離機1の内胴分離槽4内に投入する。
次に、病院や施設等によって使用され、回収される使用済みの紙おむつや尿取りパッドの使用の状態と、使用済みの紙おむつの処理について以下に説明する。病院や介護施設、一般家庭から回収され、処理工場に搬入される使用済みの紙おむつ(テープ止めタイプ、パンツタイプ、尿取りパッド)は、紙おむつを製造したメーカーが公表している最大吸収量まで便や尿を吸収しているものはほとんどない。なかには未使用状態で廃棄されているものもある。
通常、病院や施設では時間ごとに紙おむつの交換を1日に5〜6回実施している。多くの病院や施設では、テープ止めタイプ、パンツタイプをアウターとして1日1枚使用、インナーには尿取りパッドを装着し、これを1日5〜6枚交換している。
したがって、定時になると病院、施設の入院、入居している方全員が紙おむつ交換の対象となり、仮に汚れていなくても尿取りパッド、あるいはテープ止めタイプ、パンツタイプは替えられることとなる。
このことは、紙おむつを処理する処理工場に搬入される段階において、高分子吸収体の吸収能力にまだ余裕があるため、紙おむつを処理する際の紙おむつの分解速度を遅くする、所謂、処理時間が一定でなく効率の悪い処理を行うこととなる。また、紙おむつの種類によってもそれぞれ吸収量が異なるため、給水し、分解が始まる時間帯も一定でないという問題を有している。
使用済みの紙おむつが廃棄後どれだけの水分を吸収するかについて、「福岡都市圏紙おむつリサイクルシステム検討委員会報告書」によれば、大人用紙おむつは未使用状態での重量は約50gであるが、使用後はその重量が210gで約4倍となると記述されている。
しかしながら、尿等を吸収し約4〜5倍の重量となってもまだ吸収能力があり、これが人の排泄過程以外からの水分を吸収してしまう要因となっている。例えば、約40gの尿取りパッドが22.5倍の900gに、また100gのテープ止めタイプの紙おむつも実に40倍の3,960gの重量となり、大量の水分を吸収してしまう。
使用済みの紙おむつを処理する処理工程で、分離機内に給水を開始し、20〜40倍の水分を吸収させた後、またはその給水過程において、使用済み紙おむつが保有する水分を吐き出させ、分解が開始することを考えると、分離機投入前に水分を均一化し、処理時間の短縮を図ることにより、パルプを安定して取り出すことが可能となる。
現状では、使用済みの紙おむつは、主に一般廃棄物として自治体の清掃工場に搬入される。清掃工場に搬入された使用済みの紙おむつは、清掃工場のごみピット内に集積され、その後、焼却炉に投入される。ごみピット内では、水分が高い状態(プール状態となっている所もある)なので、高分子吸収体の吸収能力に十分な余力を残した使用済みの紙おむつはごみピット内の水分を最大限に吸収してしまう。つまり、清掃工場のごみピットは、使用済みの紙おむつにとって水分を最大限に吸収してしまう環境となっている。
このように、使用済みの紙おむつを一般廃棄物として自治体の清掃工場の焼却炉によって焼却する場合、使用済み紙おむつがごみピットに集積されている間に水分を最大限に吸収してしまい、焼却する重量が増えてしまうとともに、水分を大量に含んだ使用済みの紙おむつを焼却する際に、炉内温度を低下させてしまうなどの問題が生じる。
このため、使用済みの紙おむつを焼却することなく処理するのに、本実施の形態では、分離機によって使用済みの紙おむつを、紙おむつを構成する素材に分解している。分離機によって使用済みの紙おむつを素材ごとに分解する際に最も効率良く分解処理するために、本願発明では、使用済みの紙おむつに一定量の水分を予め含ませている。これにより以下の効果が得られる。
本実施の形態に係る使用済みの紙おむつの処理方法によれば、分離機1の内胴分離槽4内に所定の重さ、すなわち所定量の水を吸収した使用済みの紙おむつ6が投入されるので、一定の水分量で使用済みの紙おむつ6を処理することができ、処理効率が上がり、処理時間の短縮が図れ、分離機により安定して使用済みの紙おむつを処理することができる。
また、本実施の形態に係る使用済みの紙おむつの処理方法によれば、水分量が異なる使用済みの紙おむつ6であっても、分離機1内に投入する際に、複数個の使用済みの紙おむつ全体での水分量を一定量にしてから分離機1に投入するので、分離機1に供給する分解剤の量、洗剤の量を常に一定量とすることができる。
なお、上述の実施の形態では、外胴分離槽3と内胴分離槽4からなる分離機1に使用済みの紙おむつ6を投入する場合の処理方法について説明したが、使用済みの紙おむつ6が投入される分離機として、複数の分離槽が直線的に配列されて使用済みの紙おむつが順に各分離槽に搬送されて分解水によって複数種の素材に分解される連続分離機に使用済みの紙おむつ6を投入する場合にも本発明を適用することができる。例えば、筒状の外胴分離槽内に、筒状で内部にスクリューコンベアが固定され正転、逆転、揺動自在な内胴分離槽が設けられた連続分離機に使用済みの紙おむつを投入する際にも、本発明を適用することができる。
また、上記実施の形態では、衛生用品としての紙おむつを処理する方法について説明したが、本発明の衛生用品の処理方法は、高分子ポリマーによって尿を吸収する尿取りパッドを処理する場合にも適用することができる。
上述の通り、本発明の実施の形態を開示したが、当業者によって本発明の範囲を逸脱することなく変更が加えられうることは明白である。すべてのこのような修正及び等価物が請求項に含まれることが意図されている。
本発明に係る衛生用品の処理方法は、衛生用品としての使用済みの紙おむつを複数種の素材に分解して処理する衛生用品の処理装置に利用可能であり、特に、衛生用品を構成する素材の高分子ポリマーを分解水によって分離することができる衛生用品の処理装置に効果的に利用することができる。
1 分離機
4 内胴分離槽
6 使用済みの紙おむつ
7 分解水
28 計量容器
31 計量容器

Claims (2)

  1. 使用済み衛生用品を分離機の回転ドラム内に投入し、水と分解剤とを内胴分離槽内に供給して前記衛生用品を、衛生用品を構成する素材に分離して処理する衛生用品の処理方法であって、
    前記衛生用品は充分な水を予め含み、水を含んだ複数の衛生用品を計量容器内に所定の重さとなるまで投入し、所定の重さの複数の衛生用品を前記分離機の内胴分離槽内に投入することを特徴とする衛生用品の処理方法。
  2. 使用済み衛生用品を分離機の回転ドラム内に投入し、水と分解剤とを内胴分離槽内に供給して前記衛生用品を、衛生用品を構成する素材に分離して処理する衛生用品の処理方法であって、
    前記衛生用品は、所定の個数が計量容器内に投入されて重さが測定され、測定した結果が所定の値より低いとき、所定の値になるまで水を計量容器内に投入して衛生用品に吸収させることを特徴とする衛生用品の処理方法。
JP2017216064A 2017-11-09 2017-11-09 衛生用品の処理方法 Active JP6664672B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017216064A JP6664672B2 (ja) 2017-11-09 2017-11-09 衛生用品の処理方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017216064A JP6664672B2 (ja) 2017-11-09 2017-11-09 衛生用品の処理方法

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2019084510A JP2019084510A (ja) 2019-06-06
JP2019084510A5 JP2019084510A5 (ja) 2019-07-11
JP6664672B2 true JP6664672B2 (ja) 2020-03-13

Family

ID=66761946

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017216064A Active JP6664672B2 (ja) 2017-11-09 2017-11-09 衛生用品の処理方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6664672B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110238163B (zh) * 2019-06-24 2021-09-21 上海洗霸科技股份有限公司 含胶废桶的预处置工艺

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3895081B2 (ja) * 1999-10-05 2007-03-22 日本アサヒ機工販売株式会社 紙おむつ処理装置
JP3569260B2 (ja) * 2001-12-28 2004-09-22 日本アサヒ機工販売株式会社 使用済み紙おむつの処理装置
JP3597492B2 (ja) * 2001-07-09 2004-12-08 日本アサヒ機工販売株式会社 使用済み紙おむつの処理装置
JP2004025574A (ja) * 2002-06-25 2004-01-29 Kuraudo:Kk 紙おむつ処理方法およびその装置
JP4685973B1 (ja) * 2010-10-13 2011-05-18 ケア・ルートサービス株式会社 使用済み紙おむつの分離方法及びそれに用いる使用済み紙おむつ分離装置
JP5717715B2 (ja) * 2012-12-28 2015-05-13 株式会社サムズ 使用済み紙オムツの処理方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2019084510A (ja) 2019-06-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6326166B1 (ja) 使用済み衛生用品の処理装置
US12076766B2 (en) Smart portable device and system for disposal of sanitary waste
JP2008212790A (ja) 廃棄物の処理システムおよび処理装置
JP7569551B2 (ja) 廃棄物の処理プラント
GB2544621B (en) A method of processing waste material including a super absorbent polymer
US20160207271A1 (en) Hazardous Waste Sanitation and Removal Device, Methods of Use and Applications Thereof
CZ20032845A3 (cs) Způsob a zařízení pro likvidaci inkontinenčních výrobků na místě
JP6664672B2 (ja) 衛生用品の処理方法
JP2023546529A (ja) 脱水装置
CN116493388A (zh) 一种废弃留置针回收集中处理装置
CN112264440A (zh) 一种用于医疗垃圾收集的装置
KR101581259B1 (ko) 마이크로파를 이용한 협잡물의 제거 및 건조장치
KR200393356Y1 (ko) 음식물 쓰레기 처리장치
JP6960178B2 (ja) 吸収性物品のリサイクル方法、リサイクルシステム及び水貯蔵システム
TWI630959B (zh) 吸收性物品回收方法及回收系統
KR20010095776A (ko) 음식물 쓰레기 처리장치
KR102542719B1 (ko) 의료폐기물 멸균처리기
TWI702094B (zh) 吸收性衛生用品回收處理系統及其回收處理方法
JP2020099839A (ja) 使用済み衛生用品の処理装置用分離機
WO2024024593A1 (ja) 使用済み衛生用品の処理方法
KR102304636B1 (ko) 고흡수성 폴리머가 포함된 폐기물의 처리 장치 및 이를 이용한 처리 방법
JP3223770U (ja) 吸収性衛生用品回収処理システム
CN215840599U (zh) 一种安全性能好的医疗垃圾处理装置
CN214353552U (zh) 一种生物医药研究用的塑料废物处理装置
CN218692486U (zh) 一种可燃物废物水洗再利用装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20190401

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190418

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20191010

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20191112

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20191211

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20200114

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20200203

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6664672

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250