以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、図中同一又は相当部分には同一符号を付す。
(実施の形態1)
図1を参照して、本発明の実施の形態1に係る健康管理システム1について説明する。健康管理システム1は、住宅Hの居住者であるユーザの健康管理に関するパーソナルナビゲーションを行うことで、ユーザの生活を支援するシステムである。健康管理とは、生活習慣病に代表される病気の予防又は治療だけでなく、心身の快適性を高める又は維持することを意味し、例えばダイエット又は肉体改造等を含む。
健康管理システム1は、ユーザの健康管理に関する情報として、ユーザの健康状態の改善に向けたアドバイスを提示する。ユーザの健康状態の改善に向けたアドバイスとは、例えばユーザが病気の予防若しくは治療、ダイエット又は肉体改造等に向けて取り組む際に、ユーザ自身がこの取り組みを効果的に実施できるように促すものであり、以降、アドバイスとはこれを指すものとする。
図1に示すように、健康管理システム1は、システム全体を制御する健康管理装置100と、ユーザによって操作される端末装置200と、ユーザの身体情報を測定する測定機器300A及び測定機器300Bと、住宅H内に設置された宅内機器400A及び宅内機器400Bと、を備える。各装置及び各機器は、図示しない商用電源、太陽光発電設備又は蓄電設備等から電力の供給を得て動作する。
健康管理装置100は、端末装置200、測定機器300及び宅内機器400から宅内ネットワークN1等を介して送信される情報を収集する情報収集ユニットである。健康管理装置100は、一例として、住宅H内に設置された各装置及び各機器を統合的に制御することが可能なHEMS(Home Energy Management System)コントローラである。
図2に示すように、健康管理装置100は、制御部11と、記憶部12と、計時部13と、端末通信部14と、機器通信部15と、を備える。これら各部はバス19を介して接続されている。
制御部11は、何れも図示しないが、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、及び、RAM(Random Access Memory)等を備える。CPUは、中央処理装置、中央演算装置、プロセッサ、マイクロプロセッサ、マイクロコンピュータ、又は、DSP(Digital Signal Processor)等ともいう。制御部11において、CPUは、ROMに格納されたプログラム及びデータを読み出し、RAMをワークエリアとして用いて、健康管理装置100を統括制御する。
記憶部12は、例えば、フラッシュメモリ、EPROM(Erasable Programmable ROM)、又は、EEPROM(Electrically Erasable Programmable ROM)等の不揮発性の半導体メモリであって、いわゆる二次記憶装置(補助記憶装置)としての役割を担う。記憶部12は、制御部11が各種処理を行うために使用する各種プログラム及びデータ、並びに、制御部11が各種処理を行うことにより生成又は取得する各種データを記憶する。
計時部13は、RTC(Real Time Clock)を備えており、健康管理装置100の電源がオフの間も計時を継続する計時デバイスである。
端末通信部14は、予め定めた通信インタフェースを備えており、制御部11の制御の下、端末装置200と予め定めた通信方式に則って通信する。端末通信部14は、端末装置200を所持するユーザが住宅H内に居る場合には、端末装置200と周知の無線LAN(Local Area Network)の規格に則って通信する。一方、ユーザが住宅H外に居る場合のようにユーザが無線LANによる通信範囲外にいる場合では、広域ネットワークを介して端末装置200と通信する。
機器通信部15は、予め定めた通信インタフェースを備えており、例えばエコーネットライト(ECHONET Lite)に準じたネットワークである宅内ネットワークN1に有線又は無線にて通信可能に接続する。機器通信部15は、制御部11の制御の下、宅内ネットワークN1を介して測定機器300A,300B及び宅内機器400A,400Bのそれぞれと通信する。
端末装置200は、例えば、スマートフォン、タブレット端末、リモコン、携帯電話又はノート型パソコン等の携帯デバイスである。図3に示すように、端末装置200は、制御部21と、記憶部22と、ユーザインタフェース23と、通信部24と、を備える。これら各部はバス29を介して接続されている。
制御部21は、CPU、CPUの処理に必要なプログラム及びデータを格納したROM、及び、CPUのワークエリアとして機能するRAM等を備えており、端末装置200を統括制御する。
記憶部22は、例えば、フラッシュメモリ、EPROM、又は、EEPROM等の不揮発性の半導体メモリであって、いわゆる二次記憶装置(補助記憶装置)としての役割を担う。
ユーザインタフェース23は、例えば、LCD(Liquid Crystal Display)パネル又は有機EL(Electro-Luminescence)パネル等の表示部と、タッチパネル又はタッチパッド等の入力部と、を備える。ユーザインタフェース23は、入力部を介してユーザから各種の操作を受け付け、また、表示部を介して各種の画面等を表示する。
通信部24は、予め定めた通信インタフェースを備えており、制御部21の制御の下、無線LAN又は広域ネットワークを介して、健康管理装置100と通信する。
測定機器300A及び測定機器300Bは、ユーザの身体に関する身体情報を測定する機器である。測定機器300Aは、住宅H内に設置された状態でユーザの身体情報を測定する据え置き型の機器であって、例えば体重計又は体組成計等、体重、体脂肪率又は筋肉量等、ユーザの身体的特性に関する特性情報を測定する機器である。これに対して、測定機器300Bは、ユーザに装着された状態でユーザの生体情報を測定するウェアラブル型の機器であって、例えば活動量計、歩数計又は血圧計等、身体活動量、消費カロリー、血圧又は心拍数等、ユーザの生体に関する生体情報を測定する機器である。
このようなユーザの特性情報及び生体情報は、いずれもユーザの身体に関する情報であるため、以下では、特性情報と生体情報とを包括して身体情報という。また、以下では、測定機器300Aと測定機器300Bとを区別せずに称する場合には、測定機器300と総称する。
図4に示すように、測定機器300(すなわち測定機器300A及び測定機器300Bのそれぞれ)は、制御部31と、記憶部32と、ユーザインタフェース33と、通信部34と、測定部35と、を備える。これら各部はバス39を介して接続されている。
測定部35は、この測定機器300の本来的な機能であるユーザの身体情報を測定する機能を実現するための構成部である。具体的に説明すると、測定部35は、例えば測定機器300が体重計又は体組成計であればユーザの体重又は体脂肪率等を測定する機能を実現するための構成部であって、測定機器300が活動量計又は歩数計であればユーザの身体活動量及び消費カロリーを測定する機能を実現するための構成部である。
制御部31は、CPU、CPUの処理に必要なプログラム及びデータを格納したROM、及び、CPUのワークエリアとして機能するRAM等を備えており、測定機器300を統括制御する。
記憶部32は、例えば、フラッシュメモリ、EPROM、又は、EEPROM等の不揮発性の半導体メモリであって、いわゆる二次記憶装置(補助記憶装置)としての役割を担う。記憶部32は、この測定機器300を識別するための識別情報、健康管理装置100と通信するためのプログラム及びデータ、並びに、測定部35を制御するためのプログラム及びデータ等を記憶する。
ユーザインタフェース33は、例えば、LCDパネル又は有機ELパネル等の表示部と、タッチパネル、タッチパッド、スイッチ又は各種の押圧ボタン等の入力部と、を備える。ユーザインタフェース33は、入力部を介してユーザから各種の操作を受け付け、また、表示部を介して各種の画面等を表示する。
通信部34は、例えば、予め定めた通信インタフェースを備える。通信部34は、宅内ネットワークN1に有線又は無線にて通信可能に接続し、制御部31の制御の下、健康管理装置100と宅内ネットワークN1を介して通信する。
宅内機器400A及び宅内機器400Bは、住宅H内に設置され、住宅H内においてユーザによって使用される電気機器又はその電気機器の専用リモコン等である。具体的に説明すると、宅内機器400A及び宅内機器400Bは、例えば炊飯器、給湯リモコン、掃除機、冷蔵庫、電子レンジ、オーブン又はIH(Induction Heating)調理器等である。宅内機器400A及び宅内機器400Bは、端末装置200のようにユーザに携帯されて使用されることが通常は想定されていない機器であって、測定機器300のようにユーザの身体情報を測定することが主要な機能ではない機器と言うことができる。以下では、宅内機器400Aと宅内機器400Bとを区別せずに称する場合には、宅内機器400と総称する。
図5に示すように、宅内機器400(すなわち宅内機器400A及び宅内機器400Bのそれぞれ)は、制御部41と、記憶部42と、ユーザインタフェース43と、通信部44と、主要動作部45と、を備える。これら各部はバス49を介して接続されている。
主要動作部45は、この宅内機器400の本来的な機能を実現するための構成部である。具体的に説明すると、主要動作部45は、例えば宅内機器400が炊飯器であれば炊飯機能を実現するための構成部であって、例えば宅内機器400が給湯リモコンであれば給湯機を操作するためのユーザインタフェース機能を実現するための構成部である。
制御部41は、CPU、CPUの処理に必要なプログラム及びデータを格納したROM、及び、CPUのワークエリアとして機能するRAM等を備えており、宅内機器400を統括制御する。
記憶部42は、例えば、フラッシュメモリ、EPROM、又は、EEPROM等の不揮発性の半導体メモリであって、いわゆる二次記憶装置(補助記憶装置)としての役割を担う。記憶部42は、この宅内機器400を識別するための識別情報、健康管理装置100と通信するためのプログラム及びデータ、並びに、主要動作部45を制御するためのプログラム及びデータ等を記憶する。
ユーザインタフェース43は、例えば、LCDパネル又は有機ELパネル等の表示部と、タッチパネル、タッチパッド、スイッチ又は各種の押圧ボタン等の入力部と、を備える。ユーザインタフェース43は、入力部を介してユーザから各種の操作を受け付け、また、表示部を介して各種の画面等を表示する。
通信部44は、例えば、予め定めた通信インタフェースを備える。通信部44は、宅内ネットワークN1に有線又は無線にて通信可能に接続し、制御部41の制御の下、健康管理装置100と宅内ネットワークN1を介して通信する。
次に、図6及び図7を参照して、端末装置200、測定機器300、宅内機器400、及び、健康管理装置100の機能的な構成について説明する。これらの各機能は、ソフトウェア、ファームウェア、又は、ソフトウェアとファームウェアとの組み合わせによって実現される。ソフトウェア及びファームウェアは、プログラムとして記述され、各装置又は各機器におけるROM又は記憶部に格納される。そして、制御部において、CPUが、ROM又は記憶部に記憶されたプログラムを実行することによって、各部の機能を実現する。
図6に示すように、端末装置200は、機能的に、健康管理の目標を表す目標情報の入力を受け付ける目標情報受付部210と、健康管理装置100へ目標情報を出力する目標情報出力部220と、健康管理装置100から健康管理に関する提示情報を取得する提示情報取得部240と、提示情報を提示する提示部250と、を備える。
目標情報受付部210は、端末装置200を操作しているユーザから、ユーザインタフェース23を介して目標情報の入力を受け付ける。目標情報とは、健康管理においてユーザが目標とする体重、体脂肪率又は消費カロリー等の身体情報、及び、目標達成期間等の情報である。ユーザは、例えば自身が目標とする目標情報を、ユーザインタフェース23を介して入力することができる。目標情報受付部210は、制御部21がユーザインタフェース23と協働することによって実現される。
また、目標情報受付部210は、ユーザを識別するためのユーザ情報を取得するユーザ情報取得部としての機能も備える。このユーザ情報は、取得された目標情報がどのユーザの目標情報であるかを識別するための、名前又はID等の識別情報である。例えば、健康管理システム1が、住宅Hに居住している家族又は親族等の複数のユーザを対象とする場合、各ユーザは、例えば名前又はID等、自身を識別するためのユーザ情報と共に、自身の目標情報を端末装置200に入力する。これにより、目標情報受付部210は、目標情報を入力したユーザを識別するためのユーザ情報を取得する。或いは、例えば端末装置200が特定のユーザ専用のものである場合、そのユーザを表すユーザ情報が端末装置200内に予め記憶されていても良い。
目標情報出力部220は、目標情報受付部210によってユーザの健康管理の目標を表す目標情報の入力が受け付けられると、入力が受け付けられた目標情報を、通信部24及び無線LAN等を介して健康管理装置100に出力する。このとき、目標情報出力部220は、目標情報に関連付けて、ユーザを識別するためのユーザ情報を健康管理装置100に出力する。目標情報出力部220は、制御部21が通信部24と協働することによって実現される。
測定機器300は、図6に示すように、機能的に、ユーザの身体情報を測定する身体情報測定部310と、健康管理装置100へ身体情報を出力する身体情報出力部320と、健康管理装置100から提示情報を取得する提示情報取得部340と、提示情報を提示する提示部350と、を備える。
身体情報測定部310は、測定部35によってユーザの身体情報を測定する。身体情報とは、上述したように、体重、体脂肪率又は筋肉量等の身体的特性に関する特性情報、及び、身体活動量、消費カロリー、血圧又は心拍数等の生体に関する生体情報等のような、ユーザの身体に関する情報である。ユーザの身体情報を測定することは、例えば測定機器300が体重計又は体組成計であれば、測定機器300に乗ったユーザの体重又は体脂肪率等を検出することに相当し、測定機器300が活動量計又は歩数計であれば、測定機器300を装着しているユーザの動作又は歩数を検出し、検出した動作又は歩数から消費カロリーを算出することに相当する。このように、身体情報測定部310は、制御部31が測定部35と協働することによって実現される。
また、身体情報測定部310は、ユーザを識別することによってユーザ情報を取得するユーザ情報取得部としての機能も備える。このユーザ情報は、取得された身体情報がどのユーザの目標情報であるかを識別するための、名前又はID等の識別情報である。例えば、ユーザインタフェース33の一部に設けられた複数のボタン(例えば押しボタン又はGUI(Graphical User Interface)ボタン等)のそれぞれに異なるユーザが対応付けられており、各ユーザが測定機器300を使用する際に自身に対応するボタンを押下する。これにより、身体情報測定部310は、測定機器300を使用しているユーザを識別するためのユーザ情報を取得する。或いは、例えば測定機器300がウェアラブル機器である場合のように、特定のユーザ専用のものである場合、そのユーザを表すユーザ情報が測定機器300内に予め記憶されていても良い。
身体情報出力部320は、身体情報測定部310によってユーザの身体情報が測定されると、測定された身体情報を、通信部34及び宅内ネットワークN1を介して健康管理装置100に出力する。このとき、身体情報出力部320は、身体情報に関連付けて、ユーザを識別するためのユーザ情報と、自機を識別するための機器IDとを健康管理装置100に出力する。身体情報出力部320は、制御部31が通信部34と協働することによって実現される。
宅内機器400は、図6に示すように、機能的に、ユーザ情報を取得するユーザ情報取得部410と、健康管理装置100へ機器情報を出力する機器情報出力部420と、健康管理装置100から提示情報を取得する提示情報取得部440と、提示情報を提示する提示部450と、を備える。
ユーザ情報取得部410は、宅内機器400を使用しているユーザを識別するためのユーザ情報を取得する。ユーザ情報は、名前又はID等、他のユーザと識別するためのユーザ特有の情報である。例えば、ユーザインタフェース43の一部に設けられた複数のボタン(例えば押しボタン又はGUIボタン等)のそれぞれに異なるユーザが対応付けられており、各ユーザが宅内機器400を使用する際に自身に対応するボタンを押下する。これにより、ユーザ情報取得部410は、宅内機器400を使用しているユーザを識別するためのユーザ情報を取得する。或いは、ユーザ情報取得部410は、顔認証又は指紋認証等によってユーザを識別して、ユーザ情報を取得してもよい。ユーザ情報取得部410は、制御部41がユーザインタフェース43と協働することによって実現される。
機器情報出力部420は、宅内機器400の使用が開始された場合に、規定の通知情報を健康管理装置100に出力する通知情報出力部として機能する。ここで、宅内機器400の使用が開始されるとは、宅内機器400の主要動作部45の動作が開始することを意味する。例えば宅内機器400が炊飯器である場合、炊飯動作を開始させるためにユーザがスイッチを操作することで、或いは、ユーザが炊飯器の蓋を開けることで、宅内機器400の使用が開始される。また、宅内機器400が給湯リモコンである場合、沸上げ運転の開始又は設定温度の変更等のためにユーザが給湯リモコンを操作することで、宅内機器400の使用が開始される。さらに、宅内機器400が掃除機である場合、掃除を開始するためにユーザが掃除機の動作スイッチを入れることで、宅内機器400の使用が開始される。機器情報出力部420は、このようにして宅内機器400の使用が開始された場合に、宅内機器400の使用が開始されたことを健康管理装置100に通知するための、宅内機器400と健康管理装置100との間で予め規定された通知情報を、通信部44及び宅内ネットワークN1を介して健康管理装置100に出力する。機器情報出力部420は、制御部41が通信部44と協働することによって実現される。
具体的に説明すると、機器情報出力部420は、宅内機器400の使用が開始された場合に、規定の通知情報として、この宅内機器400の機種を表す機器情報を、通信部34及び宅内ネットワークN1を介して健康管理装置100に出力する。このとき、機器情報出力部420は、自機を識別するための機器IDも健康管理装置100に出力する。ここで、宅内機器400の機種とは、例えば炊飯器、給湯リモコン、掃除機等のような機器の種別を意味する。機器情報出力部420は、例えば宅内機器400が炊飯器である場合、炊飯器を表す機器情報を健康管理装置100に出力し、宅内機器400が給湯リモコンである場合、給湯リモコンを表す機器情報を健康管理装置100に出力し、宅内機器400が掃除機である場合、掃除機を表す機器情報を健康管理装置100に出力する。
機器情報出力部420は、機器情報に関連付けて、ユーザを識別するためのユーザ情報を健康管理装置100に出力する。
健康管理装置100は、図7に示すように、機能的に、端末装置200から出力された目標情報を取得する目標情報取得部120と、測定機器300から出力された身体情報を取得する身体情報取得部130と、宅内機器400から機器情報を取得する機器情報取得部150と、取得された各情報を記憶する情報記憶部160と、取得された各情報に基づいて健康管理計画を生成する健康管理計画生成部170と、健康管理計画に基づいて提示情報を生成する提示情報生成部180と、各装置及び各機器に提示情報を出力する提示情報出力部190と、を備える。
目標情報取得部120は、端末装置200から出力された目標情報及びユーザ情報を、端末通信部14を介して取得する。目標情報取得部120は、取得した目標情報を、取得したユーザ情報に関連付けて情報記憶部160に記憶する。目標情報取得部120は、制御部11が端末通信部14と協働することによって実現される。
身体情報取得部130は、測定機器300から出力された身体情報及びユーザ情報を、機器通信部15を介して取得する。身体情報取得部130は、取得した身体情報を、取得したユーザ情報に関連付けて情報記憶部160に記憶する。身体情報取得部130は、制御部11が機器通信部15と協働することによって実現される。
機器情報取得部150は、宅内機器400から出力された規定の通知情報を取得する通知情報取得部として機能する。具体的に説明すると、機器情報取得部150は、規定の通知情報として、宅内機器400から出力された、この宅内機器400の機種を表す機器情報とユーザ情報とを機器通信部15を介して取得する。機器情報取得部150は、取得した機器情報によって表される機種とユーザ情報とを提示情報生成部180へ通知する。また、機器情報取得部150は、機器情報によって表される機種を、情報記憶部160に記憶する。機器情報取得部150は、制御部11が機器通信部15と協働することによって実現される。
情報記憶部160は、例えば記憶部12内の記憶領域に構築されており、端末装置200、測定機器300及び宅内機器400から取得された各情報を記憶する。情報記憶部160は、管理テーブル161と、健康管理計画162と、アドバイスデータ163と、を記憶している。
管理テーブル161は、図8に示すように、目標情報取得部120によって取得された目標情報と、身体情報取得部130によって取得された身体情報とをユーザ毎に格納したパラメータテーブルである。図8の例では、「Aさん」、「Bさん」、「Cさん」等のユーザのそれぞれについて、目標体重、目標体脂肪率及び目標達成期間等の目標情報と、体重及び体脂肪率等の現在の身体情報とが、管理テーブル161に格納されている。このような管理テーブル161は、目標情報取得部120によって目標情報が取得される毎に、又は、身体情報取得部130によって身体情報が取得される毎に、更新される。
健康管理計画生成部170は、目標情報取得部120によって取得された目標情報と身体情報取得部130によって取得された身体情報とに基づいて、健康管理の目標をユーザが達成するための健康管理計画162を生成する。健康管理計画162は、目標の達成に向けてユーザが実行すべき行動を表した計画である。健康管理計画生成部170は、管理テーブル161にユーザ毎に格納された目標情報と身体情報とを参照して、ユーザ毎に健康管理計画162を生成する。健康管理計画生成部170は、制御部11が記憶部12と協働することによって実現される。
健康管理計画162は、図9に示すように、ユーザが摂取及び消費すべきカロリー計画、ユーザが実践すべき運動メニュー、及び、ユーザが摂取すべき食事の献立等を含む。健康管理計画生成部170は、管理テーブル161に格納された目標情報と現在の身体情報とを比較することにより、ユーザが目標を達成するために必要となる1日当たりの消費カロリー及び推奨摂取カロリー等を算出し、図9に示すように算出したカロリーと実践期間との関係を示すグラフを生成する。また、健康管理計画生成部170は、測定機器300によって測定されたユーザの身体情報を毎日取得し、実践期間における実際の消費カロリーを毎日算出して、その日の目標消費カロリーに対する実際の消費カロリーの過不足を算出する。健康管理計画生成部170は、このように生成した健康管理計画162をユーザ毎に情報記憶部160に記憶する。
なお、健康管理計画162は、図9に示した例に限らず、測定機器300によって測定されたユーザの身体情報を利用して、ユーザに自身の健康状態を把握させることのできるものであれば何でも良い。
提示情報生成部180は、情報記憶部160に記憶された管理テーブル161、健康管理計画162、及び、アドバイスデータ163に基づいて、ユーザの健康管理に関する提示情報を生成する。提示情報生成部180は、制御部11が記憶部12と協働することによって実現される。
具体的に説明すると、提示情報生成部180は、状況に応じて、宅内機器400において提示される宅内機器400用の提示情報(第1の提示情報)と、測定機器300において提示される測定機器300用の提示情報(第2の提示情報)と、端末装置200において提示される端末装置200用の提示情報(第3の提示情報)と、のうちのいずれかを生成する。
端末装置200用の提示情報として、提示情報生成部180は、健康管理計画生成部170によって生成された健康管理計画162に従った、ユーザの健康管理に関する第3の提示情報を生成する。図10に示すように、提示情報生成部180は、端末装置200用の提示情報として、健康管理計画162において定められた目標消費カロリーと、ユーザの実際の消費カロリーと、の間に生じた過不足分を算出する。また、提示情報生成部180は、端末装置200用の提示情報として、図10に示すようにユーザに摂取カロリーを抑えるように促す等、ユーザに過不足分を補うように促すアドバイスを併せて生成する。情報記憶部160は、アドバイスデータ163の一部として、このようなアドバイスを含む様々な内容のアドバイスを予め記憶している。さらに、提示情報生成部180は、端末装置200用の提示情報として、健康管理計画162を参照して、ユーザの身体情報の履歴情報を生成しても良い。提示情報生成部180は、このような端末装置200用の提示情報を、定期的に生成する。
測定機器300用の提示情報として、提示情報生成部180は、身体情報取得部130によって取得された身体情報に応じた、ユーザの健康管理に関する第2の提示情報を生成する。図11に示すように、提示情報生成部180は、例えば身体情報取得部130によって測定機器300Aからユーザの現在の体重が取得されると、測定機器300A用の提示情報として、管理テーブル161に格納されたユーザの目標体重と、取得された現在の体重と、の差分を過不足分として算出する。また、提示情報生成部180は、測定機器300A用の提示情報として、体重の差分の他に、図11に示すように、算出された差分に応じたアドバイスを併せて生成する。また、提示情報生成部180は、例えば身体情報取得部130によって測定機器300Bからユーザの消費カロリーが取得されると、消費カロリーについての同様の提示情報を、測定機器300B用の提示情報として生成する。情報記憶部160は、アドバイスデータ163の一部として、このようなアドバイスを含む、ユーザの身体情報と目標情報との差分に応じた様々な内容のアドバイスを予め記憶している。このように、提示情報生成部180は、身体情報取得部130によって測定機器300A又は測定機器300Bから身体情報が取得されると、測定機器300A又は測定機器300Bのうちの身体情報の出力元である測定機器300用の提示情報を生成する。
宅内機器400用の提示情報として、提示情報生成部180は、機器情報取得部150によって取得された機器情報によって表される機種、及び、ユーザの身体情報と目標情報との差異に応じた第1の提示情報を生成する。具体的に説明すると、提示情報生成部180は、情報記憶部160に記憶されたアドバイスデータ163を参照して、宅内機器400用の提示情報を生成する。
図12に、情報記憶部160に記憶されたアドバイスデータ163に基づいて、宅内機器400において提示される提示情報を生成する方法を示す。アドバイスデータ163は、ユーザが宅内機器400を使用する際にとるべき行動を表すアドバイスを集めたデータである。具体的には図12に示すように、アドバイスデータ163は、宅内機器400の機種毎に、及び、ユーザの身体情報と目標情報との差異(図12の例では目標消費カロリーに対する実際の消費カロリーの過不足分)に応じて、異なる内容のアドバイスを有している。例えば、アドバイスデータ163は、宅内機器400の機種が炊飯器であればユーザが一度に摂取すべき飯の量のアドバイス、及び、宅内機器400の機種が給湯リモコンであれば効果的な入浴方法のアドバイス等を有している。すなわち、宅内機器400が炊飯器であるか給湯リモコンであるか等に応じてユーザが実行可能なアドバイスの内容は異なるし、ユーザの現在の身体情報に応じてユーザが実行すべきアドバイスの内容は異なる。そのため、健康管理装置100は、宅内機器400の機種毎に、及び、ユーザの身体情報と目標情報との差異に応じて、アドバイスのひな型を予め用意しておき、これらをまとめてアドバイスデータ163として情報記憶部160に予め記憶しておく。
提示情報生成部180は、このようなアドバイスデータ163を参照して、取得された機器情報によって表される機種、及び、ユーザの身体情報と目標情報との差異に応じた提示情報を生成する。具体的に説明すると、提示情報生成部180は、機器情報取得部150から宅内機器400の機種とユーザ情報とが通知されると、通知されたユーザ情報に関連付けて管理テーブル161に格納されている身体情報と目標情報とから、このユーザの身体情報と目標情報との差異を取得する。そして、提示情報生成部180は、情報記憶部160に記憶されたアドバイスデータ163を参照して、宅内機器400の機種、及び、取得した身体情報と目標情報との差異に該当するアドバイスを選択する。例えば図12に示すように、機器情報の出力元である宅内機器400の機種が「炊飯器」であって、ユーザの現在の消費カロリー過不足分が「+150kcal」であった場合、提示情報生成部180は、アドバイスデータ163の中から、機種が「炊飯器」に該当し、且つ、消費カロリー過不足分が「+50<X<+200」に該当するアドバイスを選択する。アドバイスを選択すると、提示情報生成部180は、選択したアドバイスを含み、「炊飯器」である宅内機器400を出力先とする提示情報を生成する。このように、提示情報生成部180は、機器情報取得部150によって宅内機器400A又は宅内機器400Bから機器情報が取得されると、宅内機器400用の提示情報として、宅内機器400A又は宅内機器400Bのうちの機器情報の出力元である宅内機器400をユーザが使用する際に、ユーザがとるべき行動を表す提示情報を生成する。
提示情報出力部190は、提示情報生成部180によって生成された提示情報を、健康管理装置100に接続された各装置及び各機器に出力する。提示情報出力部190は、制御部11が端末通信部14又は機器通信部15と協働することによって実現される。
具体的に説明すると、提示情報出力部190は、端末装置200に提示情報を出力すべきタイミングが到来すると、提示情報生成部180によって生成された第3の提示情報を、端末通信部14及び無線LAN等を介して端末装置200に出力する。
また、提示情報出力部190は、測定機器300A又は測定機器300Bから出力された身体情報が身体情報取得部130によって取得されると、提示情報生成部180によって生成された第2の提示情報を、機器通信部15及び宅内ネットワークN1を介して、測定機器300A又は測定機器300Bのうちの身体情報の出力元である測定機器300に出力する。身体情報の出力元である測定機器300は、身体情報と共に取得された機器IDによって識別される。
さらに、提示情報出力部190は、宅内機器400A又は宅内機器400Bから出力された機器情報が機器情報取得部150によって取得されると、提示情報生成部180によって生成された第1の提示情報を、機器通信部15及び宅内ネットワークN1を介して、宅内機器400A又は宅内機器400Bのうちの機器情報の出力元である宅内機器400に出力する。機器情報の出力元である宅内機器400は、機器情報と共に取得された機器IDによって識別される。
このように、提示情報出力部190は、提示情報生成部180によって生成された提示情報に応じて提示情報を出力する装置又は機器を決定し、決定した装置又は機器に提示情報を出力する。
図6に示した端末装置200、測定機器300及び宅内機器400の機能構成の説明に戻る。
端末装置200は、提示情報取得部240と、提示部250と、を備える。提示情報取得部240は、健康管理装置100から端末装置200用の提示情報が出力されると、出力された提示情報を、通信部24を介して取得する。提示情報取得部240は、制御部21が通信部24と協働することによって実現され、第3の提示情報取得部として機能する。
端末装置200において、提示部250は、提示情報取得部240によって提示情報が取得されると、取得された提示情報を提示する。提示部250は、制御部21がユーザインタフェース23と協働することによって実現され、第3の提示部として機能する。提示部250は、例えば図10に示した提示情報を、ユーザインタフェース23の表示部に表示する。或いは、提示部250は、取得された提示情報を、スピーカを介して音声で出力してもよい。これにより、提示部250は、健康管理装置100から取得された提示情報を、端末装置200を使用しているユーザに提示する。
測定機器300は、提示情報取得部340と、提示部350と、を備える。提示情報取得部340は、健康管理装置100から測定機器300用の提示情報が出力されると、出力された提示情報を、通信部34を介して取得する。提示情報取得部340は、制御部31が通信部34と協働することによって実現され、第2の提示情報取得部として機能する。
測定機器300において、提示部350は、提示情報取得部340によって提示情報が取得されると、取得された提示情報を提示する。提示部350は、制御部31がユーザインタフェース33と協働することによって実現され、第2の提示部として機能する。提示部350は、例えば図11に示した提示情報を、ユーザインタフェース33の表示部に表示する。或いは、提示部350は、取得された提示情報を、スピーカを介して音声で出力してもよい。これにより、提示部350は、健康管理装置100から取得された提示情報を、測定機器300を使用しているユーザに提示する。
宅内機器400は、提示情報取得部440と、提示部450と、を備える。提示情報取得部440は、健康管理装置100から宅内機器400用の提示情報が出力されると、出力された提示情報を、通信部44を介して取得する。提示情報取得部440は、制御部41が通信部44と協働することによって実現され、第1の提示情報取得部として機能する。
宅内機器400において、提示部450は、提示情報取得部440によって提示情報が取得されると、取得された提示情報を提示する。提示部450は、制御部41がユーザインタフェース43と協働することによって実現され、第1の提示部として機能する。提示部450は、例えば図12に示した提示情報を、ユーザインタフェース43の表示部に表示する。或いは、提示部450は、取得された提示情報を、スピーカを介して音声で出力してもよい。これにより、提示部450は、健康管理装置100から取得された提示情報を、宅内機器400を使用しているユーザに提示する。
以上のように構成された健康管理システム1において、健康管理装置100によって実行される処理の流れについて、図13及び図14に示すフローチャートを参照しながら説明する。
健康管理装置100において、まず制御部11は、初期情報を取得する(ステップS101)。初期情報とは、健康管理計画162を生成するために最低限必要となる、ユーザの目標情報及び身体情報である。すなわち、初期情報として、目標情報取得部120がユーザによって端末装置200に入力された目標情報を取得し、身体情報取得部130が測定機器300において測定されたユーザの身体情報を取得する。このように初期情報が取得されると、図13のフローチャートに示す健康管理装置100の処理が開始する。
初期情報を取得すると、制御部11は、取得した初期情報を情報記憶部160に記憶する(ステップS102)。制御部11は、初期情報として取得した目標情報及び身体情報を、例えば図8に示した管理テーブル161の形式で、ユーザ毎に情報記憶部160に記憶する。ステップS101,S102において、制御部11は目標情報取得部120及び身体情報取得部130として機能する。
初期情報を取得及び記憶すると、制御部11は、情報記憶部160に記憶された初期情報に基づいて、ユーザが実行すべき行動を表した健康管理計画162を生成する(ステップS103)。具体的に説明すると、制御部11は、管理テーブル161に格納された目標情報と現在の身体情報とを比較することにより、ユーザが目標を達成するために必要となる1日当たりの消費カロリー及び推奨摂取カロリー等を算出し、図9に示した健康管理計画162を生成する。健康管理計画162を生成すると、制御部11は、生成した健康管理計画162を情報記憶部160に記憶する(ステップS104)。ステップS103,S104において、制御部11は健康管理計画生成部170として機能する。
健康管理計画162を生成及び記憶すると、制御部11は、情報記憶部160に記憶された管理テーブル161と健康管理計画162とを参照して、ユーザの健康管理に関する提示情報を生成する(ステップS105)。具体的に説明すると、制御部11は、例えば図10に示したように、目標消費カロリーに対する実際の消費カロリーの過不足分とその過不足分に対応するアドバイスとを含む、端末装置200用の提示情報を生成する。提示情報を生成すると、制御部11は、生成した提示情報を端末装置200に出力する(ステップS106)。健康管理装置100から提示情報が出力されると、端末装置200では、提示情報取得部240が提示情報を取得し、提示部250が提示情報をユーザに提示する。なお、制御部11は、ステップS105において提示情報生成部180として機能し、ステップS106において提示情報出力部190として機能する。
提示情報を端末装置200に出力すると、制御部11は、端末装置200から新たに目標情報を取得したか否かを判定する(ステップS107)。端末装置200から新たに目標情報を取得した場合(ステップS107;YES)、目標情報取得部120は、新たに取得した目標情報を、共に取得したユーザ情報と関連付けて情報記憶部160に記憶する(ステップS108)。これにより、新たな目標情報によって管理テーブル161が更新される。ステップS107,S108において、制御部11は目標情報取得部120として機能する。
新たな目標情報によって管理テーブル161を更新すると、制御部11は、処理をステップS103へと戻し、新たに健康管理計画162を生成する。すなわち、目標情報が変更されたため、制御部11は、変更後の目標情報の達成に向けて、健康管理計画162を修正する。そして、制御部11は、修正された健康管理計画162に基づいて新たに提示情報を生成し、端末装置200に出力する。
ステップS107において、端末装置200から新たに目標情報を取得していない場合(ステップS107;NO)、図14に示すフローチャートに移って、制御部11は、測定機器300A又は測定機器300Bのいずれかから新たに身体情報を取得したか否かを判定する(ステップS109)。測定機器300A又は測定機器300Bのいずれかから新たに身体情報を取得した場合(ステップS109;YES)、身体情報取得部130は、新たに取得した身体情報を、共に取得したユーザ情報と関連付けて情報記憶部160に記憶する(ステップS110)。これにより、新たな身体情報によって管理テーブル161が更新される。ステップS109,S110において、制御部11は身体情報取得部130として機能する。
身体情報を取得及び記憶すると、制御部11は、情報記憶部160に記憶された管理テーブル161と健康管理計画162とを参照して、測定機器300A又は測定機器300Bのうちの身体情報の出力元である測定機器300に出力するための提示情報を生成する(ステップS111)。具体的に説明すると、制御部11は、例えば図11に示したように、ステップS110において記憶された身体情報とステップS108において記憶された目標情報との差分とその差分に対応するアドバイスとを含む提示情報を生成する。提示情報を生成すると、制御部11は、生成した提示情報を、出力先の測定機器300に出力する(ステップS112)。健康管理装置100から提示情報が出力されると、測定機器300では、提示情報取得部340が提示情報を取得し、提示部350が提示情報をユーザに提示する。なお、制御部11は、ステップS111において提示情報生成部180として機能し、ステップS112において提示情報出力部190として機能する。
ステップS109において、測定機器300から新たに身体情報を取得していない場合(ステップS109;NO)、制御部11は、宅内機器400A又は宅内機器400Bのいずれかから新たに機器情報を取得したかを判定する(ステップS113)。宅内機器400A又は宅内機器400Bのいずれかから新たに機器情報を取得した場合(ステップS113;YES)、制御部11は、新たに取得した機器情報を、共に取得したユーザ情報と併せて提示情報生成部180に通知する(ステップS114)。ステップS113,S114において、制御部11は機器情報取得部150として機能する。
新たに取得した機器情報を提示情報生成部180に通知すると、制御部11は、宅内機器400A又は宅内機器400Bのうちの機器情報の出力元である宅内機器400に出力するための提示情報を生成する(ステップS115)。具体的に説明すると、制御部11は、例えば図12に示したように、情報記憶部160に記憶されたアドバイスデータ163を参照して、宅内機器400の機種、及び、取得した身体情報と目標情報との差異に該当するアドバイスを含む提示情報を生成する。提示情報を生成すると、提示情報出力部190は、生成した提示情報を宅内機器300に出力する(ステップS116)。健康管理装置100から提示情報が出力されると、宅内機器400では、提示情報取得部440が提示情報を取得し、提示部450が提示情報をユーザに提示する。なお、制御部11は、ステップS115において提示情報生成部180として機能し、ステップS116において提示情報出力部190として機能する。
ステップS112において提示情報を測定機器300に出力すると、及び、ステップS116において提示情報を宅内機器400に出力すると、制御部11は、処理をステップS105に戻す。すなわち、制御部11は、新たに取得した身体情報又は機器情報に基づいて、端末装置200用の提示情報を改めて生成し、端末装置200に出力する。
また、ステップS113において、宅内機器400から新たに機器情報を取得していない場合(ステップS113;NO)、すなわち目標情報も身体情報も機器情報も取得していない場合、制御部11は、処理をステップS105に戻す。このように、制御部11は、情報記憶部160に記憶されている情報に変化がなくても、例えば定期的に到来する端末装置200に提示情報を出力すべきタイミングになると、端末装置200用の提示情報を生成し、端末装置200に出力する。
このように、健康管理装置100は、端末装置200、測定機器300及び宅内機器400のそれぞれから各種情報を取得し、取得した各種情報に基づいて、随時、端末装置200、測定機器300及び宅内機器400のそれぞれに、提示情報を出力する処理を繰り返す。
以上説明したように、実施の形態1に係る健康管理システム1において、健康管理装置100は、宅内に設置された宅内機器400の使用がユーザにより開始された場合に宅内機器400から規定の通知情報を取得し、この宅内機器400を使用しているユーザの健康管理に関する提示情報を宅内機器400に出力する。そして、宅内機器400は、健康管理装置100から出力された提示情報を提示する。これにより、ユーザが宅内機器400を使用するタイミングで、健康管理に関する情報をユーザに直接提示できる。そのため、在宅中のユーザは、端末装置200をその都度確認するという手間をかけなくても、健康管理に関する情報を受けることが可能である。
より詳細に説明すると、健康管理装置100は、家事の合間又は入浴中等、ユーザが端末装置200を確認することが難しい場面でも、健康管理に関する情報をユーザに提示できるため、ユーザは日頃から継続的に健康管理に関する情報を確認することができる。そのため、健康管理の効果を上げることに役立つ。また、家事の合間又は入浴中等、ユーザが端末装置200を確認することが難しい場面で実行することで効果が上がるアドバイスをユーザに提示することができる。
さらに、健康管理装置100は、規定の通知情報として、宅内機器400の機種を表す機器情報を取得し、機種毎に予め用意されたアドバイスデータ163を参照して、宅内機器400の機種に応じた提示情報を宅内機器400に出力する。これにより、宅内機器400の基本機能に見合ったアドバイスを、ユーザに提示することができる。そのため、ユーザは、健康管理装置100を操作しなくても、ユーザの在宅時の行動に応じて、場面に合わせたアドバイスを受けることが可能である。
さらに、健康管理装置100は、測定機器300からユーザの身体情報を取得し、ユーザの身体情報と目標情報との差異に応じて予め用意されたアドバイスデータ163を参照して、身体情報と目標情報との差異に応じた提示情報を宅内機器400に出力する。これにより、ユーザが宅内機器400を利用して実行できるアドバイスをより細かく規定することができる。そのため、ユーザは、自身の身体情報に合わせたアドバイスを受けることができる。
さらに、健康管理装置100は、端末装置200から目標情報を取得し、取得した目標情報とユーザの現在の身体情報とに応じた健康管理計画162を生成し、生成した健康管理計画162に従った提示情報を宅内機器400に出力する。これにより、ユーザが目標を達成するために必要な提示情報をユーザに提示することができる。そのため、ユーザは、自身の目標に合わせたアドバイスを受けることが可能である。
さらに、健康管理装置100は、健康管理装置100に接続された各装置及び各機器からユーザを識別するためのユーザ情報を取得する。これにより、ユーザ毎に管理テーブル161及び健康管理計画162を生成することができる。すなわち、住宅Hに居住している例えば家族又は親族等のような複数のユーザ間で、宅内機器400が共用されている場合等であっても、各ユーザは、個人に合わせたアドバイスを受けることができる。
なお、上述した実施の形態1では、宅内機器400は、宅内機器400の使用が開始された場合に、規定の通知情報として、この宅内機器400の機種を表す機器情報を健康管理装置100に出力した。しかしながら、宅内機器400は、規定の通知情報として、宅内機器400の機種を表す機器情報以外の情報を健康管理装置100に出力してもよい。
例えば、宅内機器400において、通知情報出力部は、宅内機器400の使用が開始された場合に、規定の通知情報として、この宅内機器400の動作状態を表す状態情報を健康管理装置100に出力しても良い。この場合、健康管理装置100は、通知情報取得部によって状態情報を取得すると、取得した状態情報によって表される宅内機器400の動作状態の変化から、ユーザが宅内機器400の使用を開始したタイミングを判定し、提示情報を宅内機器400に出力する。
また、宅内機器400において、ユーザ情報取得部410によって取得されたユーザ情報を健康管理装置100に出力する場合、通知情報出力部は、このユーザ情報を、規定の通知情報として出力しても良い。この場合、健康管理装置100は、通知情報取得部によってユーザ情報を取得することで、ユーザが宅内機器400の使用を開始したと判定し、提示情報を宅内機器400に出力する。また、健康管理装置100は、宅内機器400から機器IDを取得することで、ユーザが宅内機器400の使用を開始したと判定し、提示情報を宅内機器400に出力しても良い。
また、上述した実施の形態1では、健康管理計画生成部170は、ユーザ毎に健康管理計画を生成したが、さらに宅内機器400の機種毎に健康管理計画162を生成しても良い。この場合、健康管理計画生成部170は、情報記憶部160に記憶された機種を参照して、記憶された機種のそれぞれについて、その機種の宅内機器400を使用してユーザが実行すべき行動を表した計画を生成する。このように、機種の特性に応じて健康管理計画162を生成することで、ユーザに対してより的確なアドバイスを提示することができる。
(実施の形態2)
次に、本発明の実施の形態2について説明する。実施の形態2に係る健康管理システム1に関して、実施の形態1と共通の構成、機能及び動作例については説明を省略し、主として実施の形態1との差異を説明する。また、実施の形態1における構成と共通又は相当する構成については同一符号を付す。
上述した実施の形態1では、宅内機器400は、健康管理装置100から取得した提示情報をそのままユーザに対して提示するものであった。これに対して、実施の形態2では、宅内機器は、自機に備えられた機能を利用して、健康管理装置100から取得した提示情報に変更を加えてからユーザに提示する。なお、実施の形態2において、健康管理装置100、端末装置200及び測定機器300の構成、機能及び動作例については、実施の形態1において説明した構成、機能及び動作例と同様である。
図15は、実施の形態2に係る宅内機器401の構成を示す図である。宅内機器401は、一例として、炊飯器である。宅内機器401は、健康管理装置100から取得した提示情報に基づいて、ユーザが一食当たりに摂取すべき飯の量を算出する。そして、算出した飯の量とユーザが実際に茶碗に盛った飯の量との間に過不足が生じた場合に、宅内機器401は、ユーザに対してその旨を提示し、飯の量を調整するように促す。
図15に示すように、宅内機器401は、機能的に、ユーザ情報を取得するユーザ情報取得部410と、健康管理装置100へ機器情報を出力する機器情報出力部420と、健康管理装置100から提示情報を取得する提示情報取得部440と、提示情報を提示する提示部450と、炊飯器内の飯の重量を計測する重量計測部460と、ユーザが摂取すべき飯の量に対する炊飯器内から取り出された飯の量の過不足分を算出する算出部470と、算出結果に基づいて提示情報を変更する提示情報変更部480と、を備える。
ユーザ情報取得部410は、宅内機器401の使用が開始された場合に、ユーザを識別するためのユーザ情報を取得する。機器情報出力部420は、宅内機器401の機種を表す機器情報と、ユーザ情報取得部410によって取得されたユーザ情報とを、健康管理装置100に出力する。ユーザ情報取得部410及び機器情報出力部420の機能は、実施の形態1における宅内機器400が備えていたものと同様である。
提示情報取得部440は、機器情報出力部420によって出力された機器情報に対する応答として健康管理装置100から出力された、ユーザの健康管理に関する提示情報を取得する。このとき、提示情報取得部440は、図12に示した宅内機器用の提示情報に加えて、ユーザが一食当たりに摂取すべきカロリーを表す提示情報を、健康管理装置100から取得する。
より詳細に説明すると、実施の形態1において説明したように、健康管理装置100において、機器情報取得部150が宅内機器401から機器情報を取得すると、提示情報生成部180は、情報記憶部160に記憶されたアドバイスデータ163を参照して、提示情報を生成する。このとき、提示情報生成部180は、目標消費カロリーに対する実際の消費カロリーの過不足分に基づいて、ユーザが一食当たりに摂取すべきカロリーを算出し、算出したカロリーを含む提示情報を生成する。提示情報出力部190は、このように生成された提示情報を、機器情報を出力元である宅内機器401に出力する。
重量計測部460は、宅内機器401内に収容された収容物のうちの、ユーザによって宅内機器401から取り出された収容物の量を計測する。宅内機器401内に収容された収容物とは、具体的には炊飯器内の飯に相当する。重量計測部460は、主要動作部45に備えられた重量計によって、炊飯器内の飯の重量を計測する。具体的に説明すると、重量計測部460は、ユーザによって炊飯器内の飯が取り出される前後の飯の重量を計測し、その差分から、飯の減少量、すなわち炊飯器内から取り出された飯の量を計測する。これにより、重量計測部460は、ユーザが実際に茶碗に盛って摂取しようとしていることが推定される飯の量を計測する。このように、重量計測部460は、制御部41が主要動作部45と協働することによって実現される。
算出部470は、ユーザが摂取すべき飯の量に対する、炊飯器内から取り出された飯の量の過不足分を算出する。具体的に説明すると、算出部470は、提示情報取得部440によって健康管理装置100から取得された提示情報によって表される、ユーザが一食当たりに摂取すべきカロリーを、飯の量に換算する。そして、算出部470は、換算した飯の量と、重量計測部460によって計測された炊飯器内の飯の減少量と、を比較して、その差分を過不足分として算出する。
例えば図16に示すように、ユーザが一日に摂取すべきカロリーから換算した飯の量が「250g」であり、且つ、重量計測部460によって計測された炊飯器内の飯の減少量が「370g」であった場合、算出部470は、ユーザが摂取すべき飯の量に対する、炊飯器内から取り出された飯の量の過不足分を「+120g」と算出する。このように、算出部470は、ユーザが実際に茶碗に盛って摂取しようとしていることが推定される飯の量の、ユーザが一食当たりに摂取すべき飯の量に対する過不足分を算出する。算出部470は、制御部41によって実現される。
提示情報変更部480は、提示情報取得部440によって健康管理装置100から取得された提示情報を、ユーザによる宅内機器401の使用状況に応じて変更する。ユーザによる宅内機器401の使用状況は、具体的にはユーザによって宅内機器401から取り出された収容物である飯の量によって表される。すなわち、提示情報変更部480は、ユーザによって宅内機器401から取り出された飯の量に応じて、提示情報を変更する。提示情報変更部480は、制御部41によって実現される。
具体的に説明すると、算出部470による算出の結果、ユーザが摂取すべき飯の量に対して炊飯器内から取り出された飯の量が多い場合、提示情報変更部480は、健康管理装置100から取得された提示情報を、図17に示す提示情報に変更する。この提示情報は、ユーザに対して飯の量を減らすように促すアドバイスと、算出部470によって算出された飯の量の過不足分とを含む。これに対して、ユーザが摂取すべき飯の量に対して炊飯器内から取り出された飯の量が少ない場合、提示情報変更部480は、健康管理装置100から取得された提示情報を、ユーザに対して飯の量を増やすように促すアドバイスを含む提示情報に変更する。このように、提示情報変更部480は、算出部470によって算出された飯の量の過不足分に基づいて、ユーザに対して飯の量を調整するように促すアドバイスを含む提示情報を生成する。
提示部450は、提示情報変更部480によって変更された提示情報を提示する。提示部450は、例えば図17に示したような提示情報を、ユーザインタフェース43の表示部に表示する。或いは、提示部450は、取得された提示情報を、スピーカを介して音声で出力してもよい。これにより、提示部450は、宅内機器401を使用しているユーザに、使用状況に見合った提示情報を提示することができる。
以上のように構成された宅内機器401によって実行される処理の流れについて、図18に示すフローチャートを参照しながら説明する。
宅内機器401において、制御部41は、まず、宅内機器401の使用が開始されたか否かを判定する(ステップS201)。具体的に説明すると、制御部41は、炊飯器である宅内機器401の蓋が開かれた場合に、宅内機器401の使用が開始されたと判定する。宅内機器401の使用が開始されていない場合(ステップS201;NO)、制御部41は、ステップS201に留まり、宅内機器401の使用が開始されるまで待機する。
宅内機器401の使用が開始されると(ステップS201;YES)、制御部41は、ユーザ情報を取得する(ステップS202)。例えばユーザは、宅内機器401を使用する際に、ユーザインタフェース43の一部に設けられた複数のボタンのうちの自身に対応するボタンを押下する。これにより、制御部41は、宅内機器401を使用しているユーザを識別するためのユーザ情報を取得する。或いは、ユーザ情報取得部410は、顔認証又は指紋認証等によってユーザを識別して、ユーザ情報を取得してもよい。ステップS202において、制御部41は、ユーザ情報取得部410として機能する。
ユーザ情報を取得すると、制御部41は、宅内機器401の機種を表す機器情報及び取得したユーザ情報を、通信部44及び宅内ネットワークN1を介して健康管理装置100に出力する(ステップS203)。ステップS203において、制御部41は、機器情報出力部420として機能する。
機器情報及びユーザ情報を出力すると、制御部41は、出力した機器情報に対する応答として、健康管理装置100から提示情報を取得したか否かを判定する(ステップS204)。この提示情報には、ユーザが一食当たりに摂取すべきカロリーの情報が含まれている。健康管理装置100から提示情報を取得していない場合(ステップS204;NO)、制御部41は、ステップS204に留まり、健康管理装置100から提示情報を取得するまで待機する。ステップS204において、制御部41は、提示情報取得部440として機能する。
健康管理装置100から提示情報を取得すると(ステップS204;YES)、制御部41は、宅内機器401内の飯の減少量を計測する(ステップS205)。具体的に説明すると、制御部41は、ユーザによって炊飯器内の飯が取り出される前後の飯の重量を計測し、その差分から飯の減少量を計測する。これにより、制御部41は、炊飯器内の重量の減少分を、ユーザが実際に茶碗に盛った飯の量として計測する。ステップS205において、制御部41は、重量計測部460として機能する。
飯の減少量を計測すると、制御部41は、ユーザが摂取すべき飯の量に対する、炊飯器内から取り出された飯の量の過不足分を算出する(ステップS206)。具体的に説明すると、制御部41は、ステップS204において健康管理装置100から取得した提示情報によって表される、ユーザが一食当たりに摂取すべきカロリーを、飯の量に換算する。そして、制御部41は、換算した飯の量と、ステップS205において計測した炊飯器内の飯の減少量と、を比較して、その差分を過不足分として算出する。ステップS206において、制御部41は、算出部470として機能する。
飯の量の過不足分を算出すると、制御部41は、提示情報を変更する(ステップS207)。具体的に説明すると、制御部41は、算出した飯の量の過不足分に基づいて、ステップS204において健康管理装置100から取得した提示情報を、ユーザに対して飯の量を調整するように促すアドバイスを含む提示情報に変更する。ステップS207において、制御部41は、提示情報変更部480として機能する。
提示情報を変更すると、制御部41は、変更した提示情報を提示する(ステップS208)。具体的に説明すると、制御部41は、例えば図17に示した提示情報を、表示部に表示することによって、ユーザに提示する。ステップS208において、制御部41は、提示部450として機能する。
以上説明したように、実施の形態2における宅内機器401は、健康管理装置100から取得した提示情報を、ユーザによる宅内機器401の使用状況に応じて変更して提示する。これにより、宅内機器401に備わった機能の特性を活かしたアドバイスをユーザに提示することができ、ユーザは、端末装置200だけでは得られないアドバイスを受けることが可能である。
なお、上述した実施の形態2において、炊飯器である宅内機器401を使用して飯をよそっているユーザと、その飯を実際に摂取するユーザとが、異なることも考えられる。そのため、ユーザ情報取得部410は、カメラによって茶碗を撮影し、茶碗の撮影画像を画像認識してその茶碗のユーザを識別することで、ユーザ情報を取得してもよい。また、ユーザ情報を格納したタグが茶碗に付されており、ユーザ情報取得部410は、読取装置によってタグを読み取ることで、ユーザ情報を取得してもよい。
また、上述した実施の形態2では、宅内機器401は炊飯器である場合を例にとって説明した。しかしながら、宅内機器401は、炊飯器以外の電気機器であっても良い。
例えば、宅内機器401が冷蔵庫であっても良い。この場合、宅内機器401は、ユーザによる宅内機器401の使用状況を表す情報として、冷蔵庫に収容された収容物である食品のうちの、ユーザによって冷蔵庫から取り出された食品の情報を取得する。そして、提示情報変更部480は、健康管理装置100から取得された提示情報を、冷蔵庫から取り出された食品の種類に応じて変更する。例えば、現在の体重が目標体重よりも高いにも拘わらず、冷蔵庫から取り出された食品がアイスクリーム又はケーキ等の高カロリーの食品であった場合、提示情報変更部480は、警告を表す提示情報を生成し、提示部450は、生成された提示情報をユーザに提示する。冷蔵庫から取り出された食品の種類の判別は、例えば冷蔵庫内をカメラで撮影すること又は食品に付されたタグを読取装置で読み取ること等によって、可能である。
また、宅内機器401が電子レンジ、オーブン又はIH調理器等の、ユーザが摂取しようとしている食品を扱う電気機器であっても良い。この場合にも、宅内機器401が冷蔵庫である場合と同様に考えることができる。例えば、現在の体重が目標体重よりも高いにも拘わらず、電子レンジ、オーブン又はIH調理器等で高カロリーの食品が調理されている場合、提示情報変更部480は、警告を表す提示情報を生成し、提示部450は、生成された提示情報をユーザに提示する。
また、宅内機器401が掃除機であっても良い。この場合、宅内機器401は、ユーザによる宅内機器401の使用状況を表す情報として、掃除機である自機の移動量を計測し、提示情報変更部480は、健康管理装置100から取得された提示情報を、計測された移動量に応じて変更する。具体的に説明すると、提示情報取得部440は、ユーザが消費すべき推奨消費カロリーを表す提示情報を健康管理装置100から取得する。算出部470は、計測された移動量をユーザの消費カロリーに換算し、換算したカロリーの推奨消費カロリーに対する過不足分を算出する。そして、提示情報変更部480は、算出された過不足分に応じて、掃除機をもっと移動させるべきか否かを表す提示情報を生成し、提示部450は、生成された提示情報をユーザに提示する。
さらに、宅内機器401が給湯リモコンであっても良い。この場合、宅内機器401は、ユーザによる宅内機器401の使用状況を表す情報として、現在の浴室又は給湯の設定温度を取得し、提示情報変更部480は、健康管理装置100から取得された提示情報を、取得された設定温度に応じて変更する。具体的に説明すると、提示情報取得部440は、ユーザが消費すべき推奨消費カロリーを表す提示情報を健康管理装置100から取得する。算出部470は、設定温度でユーザが入力した際におけるユーザの消費カロリーの推奨消費カロリーに対する過不足分を算出する。そして、提示情報変更部480は、算出された過不足分に応じて、設定温度を上げるべきか下げるべきかを表す提示情報を生成し、提示部450は、生成された提示情報をユーザに提示する。
(変形例)
以上、本発明の実施の形態を説明したが、本発明を実施するにあたっては、種々の形態による変形及び応用が可能である。
本発明において、上記実施の形態において説明した構成、機能、動作のどの部分を採用するのかは任意である。また、本発明において、上述した構成、機能、動作のほか、更なる構成、機能、動作が採用されてもよい。
例えば、上記実施の形態では、健康管理システム1は、住宅H内に設置された1つの端末装置200と2つの測定機器300A,300Bと2つの宅内機器400A,400Bとを備えていた。しかしながら、本発明において、健康管理システム1を構成する装置及び機器の個数はこれに限らない。すなわち、健康管理システム1は、2つ以上の端末装置200を備えていても良いし、1つ又は3つ以上の測定機器300を備えていても良いし、1つ又は3つ以上の宅内機器400を備えていても良い。また、健康管理システム1は、いずれかの装置又は機器を備えていなくても良い。
また、上記実施の形態では、健康管理の目標を表す目標情報は、ユーザが端末装置200を操作して入力されるものであった。しかしながら、本発明において、目標情報は、ユーザによって入力されるものに限らない。例えば目標情報は、ユーザの年齢、性別及び身長等の情報に基づいて、ユーザにとって最適と考えられる目標情報が、端末装置200又は健康管理装置100等において自動的に生成されるものであってもよい。
また、上記実施の形態では、健康管理装置100は、健康管理に関する情報として、ユーザの健康状態の改善に向けたアドバイスを含む提示情報を生成し、出力先の端末装置200、測定機器300又は宅内機器400に出力した。しかしながら、健康管理装置100は、健康管理に関する情報として、例えば消費カロリー又は体重等の身体情報に関する客観的な数字を含むがアドバイスを含まない情報を出力しても良い。身体情報に関する数字だけが提示される場合であっても、ユーザは自身の健康状態を最低限把握することができるため、健康改善に役立てることができる。
また、上記実施の形態では、健康管理装置100において、目標情報取得部120が、端末装置200において受け付けたユーザの目標情報を取得し、身体情報取得部130が、測定機器300において測定されたユーザの身体情報を取得し、提示情報出力部190は、目標情報と身体情報との差異に応じた提示情報を宅内機器400,401に出力した。しかしながら、本発明において、健康管理装置100は、身体情報又は目標情報を取得しなくても良い。例えば、ユーザの健康管理に関する提示情報を、複数のユーザが存在する場合にはユーザ毎に情報記憶部160に予め記憶しておく。そして、通知情報取得部によって宅内機器400,401から規定の通知情報が取得されると、提示情報出力部190が、情報記憶部160に記憶された提示情報のうちの、宅内機器400,401を使用しているユーザに対応する提示情報を、宅内機器400,401に出力するようにしても良い。
また、上記実施の形態では、健康管理装置100が住宅H内に設置されている場合について説明した。しかしながら、本発明において、健康管理装置100と同等の機能を有する装置を住宅H外に設置するようにしてもよい。図19に、この場合の健康管理システム2の例を示す。図19に示す健康管理システム2では、住宅Hには、健康管理装置100の代わりにルータ80が設置されている。ルータ80は、宅外ネットワークN2を介してサーバ90と通信することができる装置であって、例えばブロードバンドルータである。サーバ90は、クラウドコンピューティングにおけるリソースを提供するサーバである。宅外ネットワークN2は、例えば、インターネット等のWAN(Wide Area Network)である。この場合、ルータ80とサーバ90とが協調して健康管理装置100の役割を果たす。
また、上記実施の形態では、健康管理装置100は、端末装置200、測定機器300及び宅内機器400とは別の装置であった。しかしながら、本発明において、健康管理装置100は、他の機器の中に内蔵されていても良い。例えば、健康管理装置100は、端末装置200、測定機器300又は宅内機器400のうちいずれかの機器に内蔵されていても良い。また、健康管理装置100を単体で設置する場合は、健康管理装置100を住宅H内に設置するため、住宅H外におけるサーバ90が健康管理装置100の役割を果たす場合よりも、健康管理装置100の設置又は管理等の面においてコストを抑えることができる。
上記実施の形態では、端末装置200が表示部及び入力部を備えており、健康管理装置100は、端末装置200に入力された入力情報を、宅内ネットワークN1を介して取得した。しかしながら、本発明において、健康管理装置100が表示部及び入力部を備えていてもよい。すなわち、健康管理装置100自身に、端末装置200の機能が備わっていてもよい。この場合、目標情報取得部120は、端末装置200を介してではなく、健康管理装置100に備えられた入力部を介して、ユーザによって入力された目標情報を取得する。
上記実施の形態では、健康管理装置100の制御部11において、CPUがROM又は記憶部12に記憶されたプログラムを実行することによって、目標情報取得部120、身体情報取得部130、機器情報取得部150、健康管理計画生成部170、提示情報生成部180及び提示情報出力部190のそれぞれとして機能した。また、端末装置200の制御部21、測定機器300の制御部31及び宅内機器400の制御部41のそれぞれにおいて、CPUがROM又は記憶部22,32,42に記憶されたプログラムを実行することによって、目標情報受付部210、目標情報出力部220、身体情報測定部310、身体情報出力部320、ユーザ情報取得部410、機器情報出力部420、提示情報取得部240,340,440及び提示部250,350,450のそれぞれとして機能した。しかしながら、本発明において、制御部11,21,31,41は、専用のハードウェアであってもよい。専用のハードウェアとは、例えば単一回路、複合回路、プログラム化されたプロセッサ、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field-Programmable Gate Array)、又は、これらの組み合わせ等である。制御部11,21,31,41が専用のハードウェアである場合、各部の機能それぞれを個別のハードウェアで実現してもよいし、各部の機能をまとめて単一のハードウェアで実現してもよい。
また、各部の機能のうち、一部を専用のハードウェアによって実現し、他の一部をソフトウェア又はファームウェアによって実現してもよい。このように、制御部11,21,31,41は、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、又は、これらの組み合わせによって、上述の各機能を実現することができる。
本発明に係る健康管理装置100、端末装置200、測定機器300及び宅内機器400のそれぞれの動作を規定する動作プログラムを既存のパーソナルコンピュータ又は情報端末装置等に適用することで、当該パーソナルコンピュータ又は情報端末装置等を、本発明に係る健康管理装置100、端末装置200、測定機器300及び宅内機器400のそれぞれとして機能させることも可能である。
また、このようなプログラムの配布方法は任意であり、例えば、CD−ROM(Compact Disk ROM)、DVD(Digital Versatile Disk)、MO(Magneto Optical Disk)、又は、メモリカード等のコンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納して配布してもよいし、インターネット等の通信ネットワークを介して配布してもよい。
本発明は、本発明の広義の精神と範囲を逸脱することなく、様々な実施の形態及び変形が可能とされるものである。また、上述した実施の形態は、本発明を説明するためのものであり、本発明の範囲を限定するものではない。つまり、本発明の範囲は、実施の形態ではなく、特許請求の範囲によって示される。そして、特許請求の範囲内及びそれと同等の発明の意義の範囲内で施される様々な変形が、本発明の範囲内とみなされる。