JP6663093B2 - 基板処理装置 - Google Patents

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本発明は、複数のチャンバーで構成される基板処理装置に関する。
ここでいう「チャンバー」には、半導体基板やガラス基板等の各種の基板(以下、単に「基板」という)に対して各種の処理を施すための処理チャンバー、処理チャンバーに基板を出し入れする際に当該処理チャンバーの真空を保持するために配置されるロードロックチャンバー、処理チャンバー等に対する基板の搬出入を行うための搬送装置が配置される搬送チャンバー、等が含まれる。
基板に対して各種の処理を施す基板処理装置においては、その多くが、複数の個別のチャンバーを組み合わせて構成される。
具体的には例えば、真空下で基板に対して成膜、エッチング等の処理を行う処理チャンバーに連結してロードロックチャンバーが配置され、該ロードロックチャンバーに連結して搬送チャンバーが配置されることがある。場合によっては、ロードロックチャンバーに搬送装置が配置されて、搬送チャンバーが省略されることもある。
また、並行処理によりスループットを高めるべく、処理チャンバーが複数設けられることもあり、このような装置においては、複数の処理チャンバーが、1台のロードロックチャンバー(あるいは、搬送装置が配置された搬送チャンバー)を取り囲むようにして、これと連結して配置されることが多い(所謂、クラスター型の基板処理装置)。
特許文献1,2には、複数の処理チャンバーが搬送チャンバーの周囲にこれと連結して配置されて固定された、クラスター型の基板処理装置において、処理チャンバーとこれが設置される床(台座)との間に、レールとこれに沿って摺動する部材(具体的には、特許文献1では「レール21」と「キャスター22」、特許文献2では「ガイドレール20」と「ガイドローラ19」)を設ける構成が提案されている。
この構成によると、処理チャンバーをレールに沿って移動させることで、処理チャンバーを搬送チャンバーから容易に切り離すことができる。例えば特許文献1の装置においては、処理チャンバーをレールに沿って移動させて搬送チャンバーから離れた位置に配置すると、処理チャンバーに設けられている保守用扉を大きく開くことができるようになり、これによって、作業者が当該扉を介して処理チャンバーの内部に容易にアクセスしてそのメンテナンス作業をスムーズに行うことができる。
特開2009-267416号公報 特開H09-64149号公報
特許文献1,2の構成では、一旦レールを敷設すると、その延在方向だけにしか処理チャンバーを移動させることができず、また、処理チャンバーの向きを変更することもできない。つまり、当該構成においては、処理チャンバーの移動の自由度が低く、画一的な使用態様にしか対応できないという難点があった。
また、特許文献1,2の構成では、レールの敷設位置が処理チャンバーと搬送チャンバーの間の位置合わせの精度に直結しており、レールが適切に敷設されていないと両チャンバーの間のシール部分からの真空漏れや処理精度の悪化等といった問題が生じる虞がある。したがって、レールが定められた位置に精確に敷設されるように、慎重にレールの敷設作業を行わなければならず、当該敷設作業に時間と手間がかかってしまうという難点もあった。
本発明が解決しようとする課題は、複数のチャンバーで構成される基板処理装置において、簡易な構成であり、且つ高い自由度でチャンバーを移動させることができる技術を提供することである。
上記課題を解決するために成された本発明は、
連結して固定される複数のチャンバーで構成される基板処理装置であって、
前記複数のチャンバーのうちの少なくとも1つが、
チャンバーの筐体に配設された、3個以上のボール型のキャスタ、
を備える。
この発明においては、レール等を必要としない簡易な構成でありながら、チャンバーをそれが設置される基台の表面に沿う自由な方向に移動させることができるとともに、チャンバーの向きを自由に変更することもできる。
好ましくは、前記基板処理装置は、
前記筐体と前記キャスタとの高さ方向の相対位置関係を変更する高さ変更部、
をさらに備える。
この構成によると、高さ変更部によって筐体とキャスタとの高さ方向の相対位置関係を変更することで、チャンバーを高さ方向にも移動させることができるとともに、チャンバーの姿勢を変更することもできる。
好ましくは、前記基板処理装置は、
前記チャンバーを、これが設置される基台に対して固定する固定状態と、前記基台に対して移動可能とする移動可能状態との間で切り替える制動部、
をさらに備える。
この構成によると、チャンバーを所望の位置に移動させた後に、制動部によってチャンバーを移動可能状態から固定状態に切り替えることによって、チャンバーを当該位置に固定することができる。したがって、振動等によってチャンバーの位置がずれる、といった事態の発生を未然に回避できる。
本発明によると、レール等を必要としない簡易な構成でありながら、チャンバーをそれが設置される基台の表面に沿う自由な方向に移動させることができるとともに、チャンバーの向きを自由に変更することもできる。
実施形態に係る基板処理装置を模式的に示す側面図。 前記基板処理装置を模式的に示す上面図。 キャスタユニットの拡大図。 キャスタ部の拡大図。 変形例に係る基板処理装置を模式的に示す上面図。 別の変形例に係る基板処理装置を模式的に示す上面図。 さらに別の変形例に係る基板処理装置を模式的に示す側面図。 さらに別の変形例に係る基板処理装置を模式的に示す側面図。
以下、添付の図面を参照しながら、本発明の実施形態について説明する。以下の実施形態は、本発明を具体化した一例であって、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
<1.基板処理装置100の構成>
実施形態に係る基板処理装置の構成について、図1、図2を参照しながら説明する。図1は、基板処理装置100の構成を模式的に示す側面図である。図2は、基板処理装置100の構成を模式的に示す上面図である。
基板処理装置100は、連結して固定される複数のチャンバー1,2を備える。具体的には、基板処理装置100は、処理チャンバー1と、これと連結して固定されるロードロックチャンバー2と、を備える。処理チャンバー1とロードロックチャンバー2の間には、ゲートバルブ3が設けられる。
処理チャンバー1は、基板に対して定められた真空処理(ここでは、真空プラズマ処理による成膜、エッチング等の処理)を施すチャンバーであり、その内部に形成される処理空間において基板を保持する保持部、処理空間に各種の処理ガスを供給するガス供給部、処理空間にプラズマを生成するためのプラズマ生成部、処理空間を真空状態と大気状態との間で切り替える排気部、等を備える(いずれも図示省略)。
ロードロックチャンバー2は、その内部に形成される空間を真空状態と大気状態との間で切り替える排気部を備える。また、ロードロックチャンバー2には、処理対象となる基板を装置外部から受け取って処理チャンバー1に搬入するとともに、処理チャンバー1から処理済みの基板を受け取って外部に搬出する搬送装置が配置される(いずれも図示省略)。
ロードロックチャンバー2は、処理チャンバー1に基板を出し入れする際に処理チャンバー1の真空を保持するために配置されるチャンバーである。すなわち、処理チャンバー1に未処理の基板を搬入する際には、ロードロックチャンバー2と外部との間に設けられたゲートバルブ(図示省略)を開いて、そこから当該基板をロードロックチャンバー2内に搬入する。そして、当該ゲートバルブを閉鎖して、ロードロックチャンバー2を真空にする。その後、ゲートバルブ3(すなわち、ロードロックチャンバー2と処理チャンバー1との間に設けられたゲートバルブ3)を開いて、真空状態のロードロックチャンバー2から真空状態の処理チャンバー1に基板を移動させる。また、処理済みの基板を処理チャンバー1から搬出する際には、ゲートバルブ3を開いて、真空状態の処理チャンバー1から真空状態のロードロックチャンバー2に基板を移動する。そして、ゲートバルブ3を閉鎖した後、ロードロックチャンバー2を大気状態にする。その後、ロードロックチャンバー2と外部との間に設けられたゲートバルブを開いて、ロードロックチャンバー2から外部に基板を搬出する。このように、ロードロックチャンバー2が設けられることによって、基板の搬出入の度毎に処理チャンバー1を大気状態と真空状態との間で切り替える必要がなく、一群の基板を次々と処理する間、処理チャンバー1を常に真空状態に維持することができる。
処理チャンバー1とロードロックチャンバー2は、共通の基台101上に設置される。具体的には、処理チャンバー1は、その筐体10に固定された4個のキャスタユニット4を備え、筐体10は当該4個のキャスタユニット4を介して基台101上に支持される。また、ロードロックチャンバー2は、その筐体20に固定された4個の固定脚部9を備え、筐体20は当該4個の固定脚部9を介して基台101上に固定的に支持される。
キャスタユニット4は、後に明らかになるように、処理チャンバー1(具体的には、その筐体10)を基台101に対して移動可能に支持する。したがって、例えば、処理チャンバー1を連結位置(すなわち、ロードロックチャンバー2と連結されている位置)から移動させて、ロードロックチャンバー2から離間した位置に配置し、各チャンバー1,2の間に隙間を形成することによって、当該隙間から処理チャンバー1の筐体内部やゲートバルブ3に直接に(すなわち、ロードロックチャンバー2を介さずに)アクセスすることが可能となる。これによって、例えば、処理チャンバー1やゲートバルブ3等のメンテナンス作業を容易に行うことができる。
処理チャンバー1とロードロックチャンバー2との間には、これらの位置合わせを行うためのガイド構造5が、好ましくは複数個(図の例では、ゲートバルブ3を挟んで2個)、設けられている。ガイド構造5は、具体的には、一方のチャンバー(図の例では、ロードロックチャンバー2)に形成された凸部である位置決めピン51と、他方のチャンバー(図の例では、処理チャンバー1)に形成され、位置決めピン51とはまり合う形状の凹部であるピン受け部52とを含んで構成され、処理チャンバー1がロードロックチャンバー2と精確に位置合わせされた状態において、位置決めピン51がピン受け部52にはまり合うような構成となっている。つまり、位置決めピン51がピン受け部52にはまった状態となるように処理チャンバー1を移動させることによって、処理チャンバー1をロードロックチャンバー2に対して精確に位置合わせすることができる。
<2.キャスタユニット4>
処理チャンバー1は、上述したとおり、4個のキャスタユニット4を備える。各キャスタユニット4は、処理チャンバー1の筐体10における、下側の4頂点の付近の位置に固定配置される。図示の例では、各キャスタユニット4は筐体10の下面に固定配置されているが、各キャスタユニット4は筐体10の側面に固定配置されてもよい。
キャスタユニット4の構成について、図1、図2に加え、図3、図4を参照しながら説明する。図3は、キャスタユニット4を示す側面図である。図4は、キャスタ部6を示す側断面図である。なお、図2においては、説明の便宜上、筐体10の一部を透視状態で示して1個のキャスタユニット4を、基台101に形成された長孔102とともに、図3の矢印Aから見た断面図にて示している。
キャスタユニット4は、キャスタ部6と、高さ変更部7と、制動部8とを備える。
<キャスタ部6>
キャスタ部6は、ボール型のキャスタ(所謂、ボールキャスタ)であり、全方向に回転可能な球体(ボール)61を備える。ボール61は、ベアリング62を介して受け部63に回転自在に支持されている。また、受け部63内には、ボール61の衝撃を吸収するための部材(例えば、バネ)64が配設される。受け部63は、後述する高さ変更部7のナット72の下端に固定されており、これによって、キャスタ部6は筐体10に、間接的に(すなわち、後述する高さ変更部7を介して)、連結されている。
<高さ変更部7>
高さ変更部7は、ボルト71を備える。ボルト71は、上端が筐体10に対して固定されて、鉛直方向に延在配置されており、その下端にナット72が螺合されている。ナット72の下端には、上述したキャスタ部6が取り付けられている。この構成において、ナット72を回転させることによって、ボルト71におけるナット72の上側に突出する部分の長さが変更され、これによって、筐体10とキャスタ部6との高さ方向の相対位置関係(つまりは、筐体10の高さ)が変更される。
<制動部8>
制動部8は、ボルト81を備える。ボルト81は、上端が筐体10に対して固定され、鉛直方向に延在して基台101に形成された長孔102に挿通されて、下端が長孔102の下側に配置されている。図2に示されるように、長孔102は、その長尺方向が、処理チャンバー1とロードロックチャンバー2の連結方向に沿うような向きに、形成されている。また、同図に示されるように、長孔102は、その長尺方向の長さ、および、その短尺方向の長さ(幅)の両方が、ボルト81の軸径よりも十分大きな寸法とされており、ボルト81が所定の二次元領域内を自由に移動することを妨げないようになっている。
ボルト81における長孔102の上側の部分には、長孔102の幅よりも大きな径を有するナット(第1ナット)82が螺合されている。また、長孔102の下側の部分にも、長孔102の幅よりも大きな径を有するナット(第2ナット)83が螺合されている。
この構成において、第1ナット82および第2ナット83をそれぞれ回転させて、基台101から離間させた位置に配置しておけば、ボルト81は、長孔102により規定される二次元領域内において、自由に移動することができる状態となる。つまり、この状態において、処理チャンバー1は、基台101の表面に沿う自由な方向に移動可能な状態(移動可能状態)となる。一方、第1ナット82および第2ナット83をそれぞれ回転させて、第1ナット82と第2ナット83で基台101を挟み込むように締め付けると、ボルト81と基台101とが固定的に連結された状態となる。つまり、この状態において、処理チャンバー1は、基台101に対して固定された状態(固定状態)となる。このように、制動部8は、処理チャンバー1を固定状態と移動可能状態との間で切り替える。
<3.処理チャンバー1の移動>
処理チャンバー1を連結位置から移動させるにあたっては、まず、制動部8の第1ナット82および第2ナット83をそれぞれ回転させて、これらを基台101から離間させた位置に配置して、処理チャンバー1を移動可能状態とする。この状態で、処理チャンバー1に例えば作業者が力を加えると、キャスタ部6のボール61が回転し、処理チャンバー1は当該力が加えられた方向に簡単に移動する。例えば、処理チャンバー1をロードロックチャンバー2との連結方向に沿って、ロードロックチャンバー2から離間させる方向に移動させて、処理チャンバー1とロードロックチャンバー2の間に隙間を形成することができる。この隙間から処理チャンバー1やゲートバルブ3に直接にアクセスすることによって、処理チャンバー1やゲートバルブ3のメンテナンス作業等を行うことができる。
処理チャンバー1を元の位置(連結位置)に戻すにあたっては、位置決めピン51がピン受け部52にはまった状態となるように、処理チャンバー1をロードロックチャンバー2に近付けていく。上述したとおり、制動部8のボルト81が挿通される長孔102の長さおよび幅はいずれもボルト81の軸径よりも十分大きいので、このときに、処理チャンバー1を、基台101の表面に沿う自由な方向に移動させながら、処理チャンバー1の位置(当該表面内における二次元位置)および向きを微調整することができる。さらに、必要に応じて、高さ変更部7のナット72を回転させることで、処理チャンバー1の高さを微調整することもできる。このように、処理チャンバー1の位置、向き、および高さを微調整しながら、処理チャンバー1をロードロックチャンバー2に近付けていくことによって、処理チャンバー1の位置合わせを高精度に行うことができる。
位置決めピン51とピン受け部52が完全にはまり合った状態となって、処理チャンバー1がロードロックチャンバー2に対して精確に位置合わせされた状態となると、当該位置に処理チャンバー1を固定する。具体的には、第1ナット82および第2ナット83をそれぞれ回転させて、第1ナット82と第2ナット83で基台101を挟み込むように締め付けて、処理チャンバー1を固定状態とする。
<4.効果>
上記の実施形態においては、レール等を必要としない簡易な構成でありながら、処理チャンバー1をそれが設置される基台101の表面に沿う自由な方向に移動させることができるとともに、処理チャンバー1の向きを自由に変更することもできる。したがって、例えば上記のように、処理チャンバー1の位置や向きを微調整しながら当該処理チャンバー1をロードロックチャンバー2に精確に位置合わせすることができる。つまり、簡易な構成で、チャンバーの位置合わせを精確に行うことができる。
また、例えば、特許文献1,2のように、レールとこれに沿って摺動する部材(例えば、タイヤ型のキャスタや円筒状のローラ)でチャンバーを移動させる態様の場合、当該部材とレールとの接触領域は、線状である。これに対し、上記の実施形態においては、キャスタ部6がボール型のキャスタであり、点状のごく小さい領域で基台101に接触する。つまり、上記の実施形態においては、処理チャンバー1と基台101の接触面積が、特許文献1,2の構成と比べて格段に小さくなる。したがって、キャスタ部6を介して基台101から処理チャンバー1に熱や振動が伝わりにくい。その結果、処理チャンバー1の温度コントロールの精密性や、処理の精密性が損なわれにくくなる。
また、上記の実施形態によると、高さ変更部7によって筐体10とキャスタ部6との高さ方向の相対位置関係を変更することで、処理チャンバー1を高さ方向にも移動させることができるとともに、処理チャンバー1の姿勢を変更することもできる。
また、上記の実施形態によると、処理チャンバー1を所望の位置に移動させた後に、制動部8によって処理チャンバー1を移動可能状態から固定状態に切り替えることによって、処理チャンバー1を当該位置に固定することができる。したがって、振動等によって処理チャンバー1の位置がずれる、といった事態の発生を未然に回避できる。
<5.他の実施形態>
上記の実施形態においては、処理チャンバー1の筐体10に、4個のキャスタユニット4が配設されていたが、キャスタユニット4の配設個数は3個であってもよいし、5個以上であってもよい。
また、上記の実施形態においては、処理チャンバー1が、固定配置されるロードロックチャンバー2に対して移動可能とされていたが、ロードロックチャンバー2が、固定配置される処理チャンバー1に対して移動可能とされてもよい。すなわち、図5に示される基板処理装置100aのように、ロードロックチャンバー2の筐体20に、固定脚部9に換えて、キャスタユニット4を配設し、処理チャンバー1の筐体10に、キャスタユニット4に換えて、固定脚部9を配設してもよい。
また例えば、処理チャンバー1とロードロックチャンバー2の両方が移動可能とされてもよい。すなわち、ロードロックチャンバー2の筐体20に3個以上のキャスタユニット4を配設するとともに、処理チャンバー1の筐体10にも3個以上のキャスタユニット4を配設してもよい。
また、上記の各実施形態に係る基板処理装置100では、ロードロックチャンバー2に1個の処理チャンバー1を連結していたが、図6に示される基板処理装置100bのように、複数(図の例では3個)の処理チャンバー1,1,1を、ロードロックチャンバー2を取り囲むようにして、これと連結して配置してもよい。この構成においては、複数の処理チャンバー1,1,1の各々の筐体10に、3個以上(図の例では4個)のキャスタユニット4を配設し、各処理チャンバー1が、固定配置されるロードロックチャンバー2に対して移動できる構成とすればよい。もっとも、この構成において、ロードロックチャンバー2の筐体20にも、3個以上(好ましくは、4個)のキャスタユニット4を配設してもよい。
また、上記の各実施形態においては、各キャスタユニット4は、キャスタ部6と高さ変更部7と制動部8とを備えていたが、少なくとも1個のキャスタユニット4において、高さ変更部7と制動部8との少なくとも一方を省略してもよい。
例えば、図7に示される基板処理装置100cのように、処理チャンバー1に設けられた4個のキャスタユニット4の全てにおいて、制動部8を省略してもよい。この構成によると、処理チャンバー1を、基台101の表面に沿う自由な方向に自由な距離だけ移動させることができる。したがって、例えば、処理チャンバー1を、処理チャンバー1とロードロックチャンバー2の連結方向と直交する方向に移動させたり、処理チャンバー1をその配設位置で鉛直軸を中心に回転させたりすることで、メンテナンス作業のための隙間を十分大きく形成することができる。したがって、基板処理装置100cが設置される部屋が比較的小さい場合でも、当該部屋の形状に応じて柔軟に隙間を形成することが可能となり、メンテナンス作業等を難なく行うことができる。また、処理チャンバー1が故障等した場合にこれを交換する作業等も容易になる。
また、制動部8を省略した場合、当該キャスタユニット4は、ボール51を介してのみ基台101に接触することになるので、基台101から各チャンバー1に熱や振動が特に伝わりにくくなる。したがって、チャンバー1の温度コントロールの精密性や、処理の精密性が損なわれにくくなる。特に、複数の処理チャンバー1を、ロードロックチャンバー2を取り囲むようにしてこれと連結して配置する装置構成(図6参照)において、各処理チャンバー1に設けられる4個のキャスタユニット4の全てにおいて制動部8を省略すれば、各処理チャンバー1が外部から受ける熱や振動の絶対量が小さくなることによって処理チャンバー1間の機差が小さくなり、処理の均一性が高まる。
また、上記の実施形態において、長孔102の形状や向きは適宜変更することができる。例えば、長孔102は、その長尺方向が、処理チャンバー1とロードロックチャンバー2の連結方向と直交する向きに形成されてもよい。また、長孔102の形状は、十字状、L字状、リング状、弧状、等であってもよい。
また、上記の実施形態において、制動部8のボルト81を、筐体10に対して着脱可能に構成してもよい。この構成によると、ボルト81を筐体10から取り外せば、処理チャンバー1の移動範囲が長孔102の内部領域に限定されない状態となり、キャスタ部6によって処理チャンバー1を任意の位置まで移動させることができる。
また、制動部8の構成は、上記に例示したものに限らない。図8には、別の態様に係る制動部8aの構成が例示されている。この制動部8aは、L字状の金具84と、複数のボルト85,86とを含んで構成される。L字状の金具84は、折れ曲がり部分を挟んで一方の部分841が筐体10の側面に沿い、他方の部分842が基台101に沿うように配置され、当該一方の部分841が、第1ボルト85によって筐体10の側面に固定され、当該他方の部分842が、第2ボルト86によって基台101に固定される。
この構成において、第1ボルト85および第2ボルト86をそれぞれ締め付けると、L字状の金具84を介して、筐体10と基台101が固定的に連結された状態となる。つまり、この状態において、処理チャンバー1は、基台101に対して固定された状態(固定状態)となる。一方、第2ボルト86を取り外すことにより、L字状の金具84と基台101との連結が解除される。つまり、この状態において、処理チャンバー1は、基台101の表面に沿う自由な方向に移動可能な状態(移動可能状態)となる。
この制動部8aによると、移動可能状態において、処理チャンバー1の移動範囲が長孔102の内部領域等に限定されない状態となり、キャスタ部6によって処理チャンバー1を任意の位置まで移動させることができる。
なお、図の例では、処理チャンバー1の側方から見て、制動部8aとキャスタ部6がずれた位置に配置されているが、制動部8aとキャスタ部6は、処理チャンバー1の側方から見て重なる位置に配置されてもよい。
また、制動部8aにおいては、L字状の金具84に形成される、第1ボルト85が挿通される貫通孔843が、長尺方向が鉛直方向に沿うように形成された長孔であることが好ましい。この構成によると、第2ボルト86を取り外してL字状の金具84と基台101との連結を解除した後、第1ボルト85を緩めて、L字状の金具84を長孔843に沿って微小量だけ上方に移動させてから、再び第1ボルト85を締めてL字状の金具84を筐体10に固定しておく。こうしておけば、L字状の金具84の下面と基台101との間に微小な隙間ができるので、L字状の金具84と基台101との間の摩擦により処理チャンバー1が動きにくくなる、といった事態の発生を、未然に回避できる。
また、上記の実施形態において、処理チャンバー1が固定状態とされた後、処理チャンバー1を支持する部材を、キャスタ部6から制動部8に完全に切り換えてもよい。具体的には、処理チャンバー1が固定状態とされた後、高さ変更部7のナット72を回転させることによって、キャスタ部6の位置を上昇させて、ボール61を基台101から離間させてもよい。ボール61を基台101から離間させておけば、基台101からボール61を介して処理チャンバー1に熱や振動が伝わることを防止できる。
1 処理チャンバー
10 筐体
2 ロードロックチャンバー
20 筐体
3 ゲートバルブ
4 キャスタユニット
5 ガイド構造
51 位置決めピン
52 ピン受け部
6 キャスタ部
61 ボール
62 ベアリング
63 受け部
64 バネ
7 高さ変更部
71 ボルト
72 ナット
8,8a 制動部
81 ボルト
82 第1ナット
83 第2ナット
84 L字状の金具
85 第1ボルト
86 第2ボルト
9 固定脚部
100,100a,100b 基板処理装置
101 基台
102 長孔

Claims (2)

  1. 連結して固定される複数のチャンバーで構成される基板処理装置であって、
    前記複数のチャンバーのうちの少なくとも1つが、
    チャンバーの筐体に配設された、3個以上のボール型のキャスタと、
    前記チャンバーを、これが設置される基台に対して固定する固定状態と、前記基台に対して移動可能とする移動可能状態との間で切り替える制動部と
    を備え
    前記制動部が、前記基台に形成された長孔と、上端が前記筐体に対して固定され、下端部が前記長孔内を移動可能に該長孔に挿通されたボルトと、該ボルトのうち前記長孔の上側の部分に螺合された第1ナット及び前記長孔の下側の部分に螺合された第2ナットとを有し、前記チャンバーは、前記第1ナット及び前記第2ナットを締めつけることで前記固定状態とされ、前記第1ナット及び前記第2ナットを緩めることで前記移動可能状態とされる、基板処理装置。
  2. 請求項1に記載の基板処理装置であって、
    前記筐体と前記キャスタとの高さ方向の相対位置関係を変更する高さ変更部、
    をさらに備える、基板処理装置。
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