JP6662031B2 - 冷却システム - Google Patents
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そこで、エンジンの冷却系で冷媒に吸収された熱を電動モータの冷却系に利用する技術が開発されている。たとえば、寒冷環境において電動モータの冷却系を加温するために、モータ冷却回路とエンジン冷却回路とを接続する流路に開閉弁を設けたうえで、開閉弁を開放して二系統の冷却回路を連通させる技術が検討されている(特許文献1,2参照)。
しかしながら、冷媒の温度が低下して粘度が上昇していれば、粘性抵抗の増大によってポンプの圧送負荷が増大し、エネルギー効率の低下を招く。この場合には、機械式ポンプよりも低出力の電動式ポンプのエネルギー効率が低下しやすい。そのほか、そもそもエンジンが始動していなければ、機械式ポンプを駆動させることができず、二系統の冷却回路を連通させたとしてもエンジン冷却回路で冷媒が圧送されないため、電動式ポンプの圧送負荷が増大し、エネルギー効率の低下を招くおそれもある。
前記第一回路には、第一ポンプで圧送される第一冷媒が流通する。前記第一ポンプは前記エンジンによって駆動される。
前記第二回路には、電動の第二ポンプで圧送される第二冷媒が流通する。
前記バルブは、前記第一回路と前記第二回路とを連通する連通路に介装される。
前記制御部は、前記エンジンが前記第一ポンプを駆動していることを含む所定条件の成立時に前記バルブを開放しつつ、前記第二ポンプの出力を抑える。
前記所定条件は、前記第一冷媒の温度が前記第二回路で許容される上限温度よりも低いことおよび前記第二冷媒の温度よりも前記第一冷媒の温度のほうが高いことを含む。
なお、前記第二ポンプよりも前記第一ポンプのほうが高出力である。また、前記バルブが開放されると、前記第一回路と前記第二回路とが連通し、前記バルブが閉鎖されると、前記第一回路と前記第二回路との連通が遮断される。
なお、前記第一冷媒の温度が前記第二回路で許容される前記上限温度以上であれば、前記制御部は、前記バルブを閉鎖し、前記第二ポンプの出力を維持することが好ましい。
(3)また、前記制御部は、前記所定条件の成立時に、前記第一冷媒の温度が低いほど、前記第二ポンプの出力抑制量を大きくすることが好ましい。
(5)また、前記第二回路には、前記第二冷媒を放熱させる第二ラジエータが設けられることが好ましい。さらに、前記連通路には、前記第二回路における前記第二ラジエータよりも上流側と前記第一回路とを連通させる第二連通路が設けられることが好ましい。この場合には、前記バルブが前記第二連通路に介装された第二バルブを有することが好ましい。
(7)前記制御部は、前記所定条件の成立時に、前記第一ポンプの出力が高いほど、前記第二ポンプの出力抑制量を大きくすることが好ましい。
本冷却システムでは、エンジン,電動モータのそれぞれを冷却対象とし、これらの冷却対象が冷媒で冷却される。なお、本実施形態では、冷媒の流通方向を基準に上流および下流を定める。
まず、図1を参照して、冷却システムの基本的な構造を説明する。以下、エンジン1および電動モータ2のそれぞれを冷却する二つの冷却構造,これらの冷却構造を連結させる構造の順に述べる。
[1−1.冷却構造]
冷却システムには、エンジン1の冷却系と電動モータ2の冷却系とがそれぞれ個別に設けられる。エンジン1の冷却系には、エンジン1を冷却するエンジン冷却回路(第一回路)10が設けられ、電動モータ2の冷却系には、電動モータ2を冷却するモータ冷却回路(第二回路)20が設けられる。また、エンジン冷却回路10を流通するエンジン冷媒(第一冷媒)と、モータ冷却回路20を流通するモータ冷媒(第二冷媒)とには、同一の冷却液が使用される。これらの冷媒は、温度が低下するにつれて粘性が上昇する特性をもつ。
このエンジン冷却回路10には、エンジンラジエータ12からエンジン1へのエンジン冷媒が流通する上流側回路101と、エンジン1からエンジンラジエータ12へのエンジン冷媒が流通する下流側回路102とが設けられる。
エンジンラジエータ12は、エンジン冷媒を外気と熱交換させて冷却する放熱器である。このエンジンラジエータ12の内部をエンジン冷媒が流通することで、外気によってエンジン冷媒が放熱する。
電動モータ2は、走行時に力行する機能と制動時に回生する機能とを併せもつ電動発電機である。この電動モータ2に接続されるインバータ3は、DC−ACインバータとも称され、電流を直流から交流に変換、または、電流を交流から直流に変換する変換器である。電動モータ2の力行時には、たとえばインバータ3に内蔵されたIGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)モジュールによって交流周波数や交流電圧が制御され、電動モータ2の回生時には、発生した電力が直流電力に変換されて走行駆動用バッテリ6が充電される。
上記の電動モータ2,インバータ3および車載充電器4は、作動時に発熱するため、所定の使用温度範囲内で作動し続けられるように冷却される。
モータラジエータ22は、上述したエンジンラジエータ12と同様に、モータ冷媒を外気と熱交換させて冷却する放熱器である。このモータラジエータ22の内部をモータ冷媒が流通することで、外気によってモータ冷媒が放熱する。
エンジン1の作動時における発熱量は、電動モータ2,インバータ3や車載充電器4の作動時における発熱量よりも多い。そのため、エンジン1の冷却系のほうが電動モータ2の冷却系よりも冷却能力が高められている。具体的に言えば、エンジン冷却回路10のエンジン冷媒量(たとえば100〜200リットル)は、モータ冷却回路20のモータ冷媒量(たとえば5〜10リットル)よりも多い。また、エンジン冷媒を圧送する機械式ポンプP1のほうが、モータ冷媒を圧送する電動式ポンプP2よりも高出力である。
つぎに、上述した二系統の冷却回路10,20を連結させる構造を説明する。ここでは、連結構造として、三つの連通路30,31,32が設けられている。
連通路30,31,32は、エンジン冷却回路10とモータ冷却回路20とを連通させる冷媒の流通路である。
これらの連通路30,31,32は、エンジン冷却回路10からモータ冷却回路20へのエンジン冷媒が流通する一つの流入連通路30と、モータ冷却回路20からエンジン冷却回路10へのモータ冷媒が流通する二つの流出連通路31,32とに大別される。
第一流出連通路31の上流端部は、モータ冷却回路20の上流側回路201において、流入連通路30が接続される第二接続箇所S2よりも上流側の第三接続箇所S3に接続される。また、第一流出連通路31の下流端部は、エンジン冷却回路10の下流側回路102において、流入連通路30が接続される第一接続箇所S1よりも下流側の第四接続箇所S4に接続される。
なお、第三〜第六接続箇所S3〜S6には、第一および第二接続箇所S1,S2と同様に、三叉路状に分岐した流路が形成される。
つづいて、上述した冷却構造における冷媒の流通に関する制御を説明する。この制御は、制御装置(制御部)50によって実施される。
[2−1.接続装置]
はじめに、制御装置50に接続される装置を説明する。
制御装置50の入力側には、制御装置50に情報を伝送する装置が接続され、制御装置50の出力側には、制御装置50の制御対象が接続される。
エンジン冷媒温センサ41,モータ冷媒温センサ42,機械式ポンプP1は、制御装置50の入力側に接続され、バルブV1〜V4は、制御装置50の出力側に接続される。さらに、電動式ポンプP2およびエンジン1は、制御装置50の入力側および出力側のそれぞれに接続される。
電動式ポンプP2からは、自身の故障に関する情報が制御装置50に伝送される。故障に関する情報とは、電動式ポンプP2が故障しているか否かの情報である。この情報としては、ポンプ回転速度情報や作動電流情報などが挙げられる。
エンジン1からは、自身の作動に関する情報が制御装置50に伝送される。作動に関する情報とは、エンジン1が作動しているか否かの情報である。この情報としては、クランク回転速度情報が挙げられる。
これらのバルブV1〜V4は、制御装置50によって開閉制御される電磁開閉弁である。第一バルブV1,第二バルブV2,第三バルブV3は、非通電時(非制御時)に閉鎖状態を維持する常閉弁である。一方、第四バルブV4は、非通電時(非制御時)に開放状態を維持する常開弁である。
つぎに、制御装置50を説明する。この制御装置50は、CPU(Central Processing Unit),MPU(Micro Processing Unit)などのマイクロプロセッサやROM(Read Only Memory),RAM(Random Access Memory),不揮発メモリなどを集積した電子デバイス(ECU,電子制御装置)として構成される。ここでいうプロセッサとは、例えば制御ユニット(制御回路)や演算ユニット(演算回路)、キャッシュメモリ(レジスタ)などを内蔵する処理装置(プロセッサ)である。また、ROM,RAMおよび不揮発メモリは、プログラムや作業中のデータが格納されるメモリ装置である。制御装置50で実施される制御の内容は、ファームウェアやアプリケーションプログラムとしてROM,RAM,不揮発メモリ,リムーバブルメディア内に記録される。また、プログラムの実行時には、プログラムの内容がRAM内のメモリ空間内に展開され、プロセッサによって実行される。
この制御装置50には、各種の制御を実施するための要素として、各種の制御条件を判定する判定部510と、判定部510によって判定された制御条件の成否に基づいて各種の制御内容を指令する指令部520とが設けられる。この指令部520には、バルブV1〜V4の開閉を指令するバルブ指令部530と、電動式ポンプP2の作動状態を指令するポンプ指令部540と、エンジン1の作動状態を指令するエンジン指令部550とが設けられる。さらに、ポンプ指令部540には、電動式ポンプP2の出力の大きさを演算する出力演算部541が設けられる。
ここで、判定部510によって判定される各種の制御条件の成否と、指令部520によって制御内容が指令される各種の制御との対応を、下記の表1に示す。
以下、表1に示す制御条件のそれぞれを、エンジン作動条件,フェール条件,冷媒温度条件(所定条件)の順に説明する。
エンジン作動条件は、エンジン1が作動しているか否かを判定する条件である。そのため、エンジン作動条件は、エンジン1が作動していれば成立し、エンジン1が停止していれば成立しない。機械式ポンプP1の作動がエンジン1に連動することから、エンジン作動条件は、機械式ポンプP1が作動しているか否かを判定する条件とも言える。
条件A1:環境温度が所定環境温度以下である
条件A2:走行駆動用バッテリ6の容量(SOC:State Of Charge,充電率)が所
定容量未満である
条件A3:要求出力トルクが所定トルクよりも大きい
基本条件としては、下記の条件B1およびB2(AND条件)が挙げられる。
条件B1:エンジン冷媒温度TEが許容上限温度T0よりも低温(TE<T0)である
条件B2:モータ冷媒温度TMよりもエンジン冷媒温度TEのほうが高温(TM<TE)
である
第一条件は、モータ冷媒温度TMが第一所定温度T1以下(TM≦T1)であることである。反対に、第二条件は、モータ冷媒温度TMが第一所定温度T1よりも高温(TM>T1)であることである。この第一所定温度T1は、モータ冷媒が高粘度と見做せる上限温度(たとえば−10℃)として予め設定される。なお、第一条件と第二条件とでは、成否が排他的に判定される。
つぎに、下記の表2を参照して、指令部520から制御内容が指令される各種の制御について、通常制御,フェール制御,出力抑制制御の順に説明する。
ここでは、非通電時におけるバルブV1〜V4の開閉パターンと、通常制御におけるバルブV1〜V4の開閉パターンとが同じなので、制御指令がされていないとしても、エンジン冷却回路10とモータ冷却回路20とで独立して冷媒が流通する。そのため、本実施形態の冷却システムでは、「通常制御の実施」を「何も制御しない」と読み替えてもよい。
たとえば、図2に示すように、モータ冷媒温度TMが低くなるにつれて小さくなる補正係数αを、電動式ポンプP2の定格出力OE1に乗算することで、電動式ポンプP2の出力OE(=α・OE1)が演算される。
あるいは、図2に括弧書きで示すように、エンジン冷媒温度TEが低くなるにつれて小さくなる補正係数βを、電動式ポンプP2の出力OE1に乗算することで、電動式ポンプP2の出力OE(=β・OE1)を演算してもよい。
図3では、機械式ポンプP1の出力OMが第一所定出力OM1よりも低ければ、補正係数γが「1」に設定され、第二所定出力OM2よりも高ければ、補正係数γが「0(ゼロ)」に設定される。この第一所定出力OM1は、機械式ポンプP1に更なる負荷を担わせると、エンジン1の不安定燃焼やストールといった不具合を招くおそれのある上限出力として予め設定される。一方、第二所定出力OM2は、機械式ポンプP1に十分に余力があるとされる下限出力として予め設定される。
このようにして出力演算部541によって演算された出力OEは、出力抑制制御において、電動式ポンプP2への出力指令値として用いられる。
つぎに、冷却システムにおける制御フローを説明する。
この制御フローは、車両のメインスイッチがオンの状態において、所定の周期で繰り返し実施される。また、フローチャート中の各ステップは、制御装置50のハードウェアに割り当てられた各機能がソフトウェア(コンピュータプログラム)によって動作することで実施される。
エンジン1が作動(エンジン作動条件が成立)していれば、エンジン冷媒温度TEが許容上限温度T0よりも低温であるか否かを判定し(ステップA20)、モータ冷媒温度TMよりもエンジン冷媒温度TEのほうが高温であるか否かを判定する(ステップA30)。すなわち、冷媒温度条件における基本条件の成否を判定する。
それから、所定のパラメータに基づいて電動式ポンプP2の出力を演算し(ステップA40)、出力抑制制御の実施を指令する(ステップA50)。
モータ冷媒温度TMが第一所定温度T1以下(第一条件が成立,第二条件が不成立)であれば、第一制御の実施を指令し(ステップA54)、モータ冷媒温度TMが第一所定温度T1よりも高温(第一条件が不成立,第二条件が成立)であれば、第二制御の実施を指令する(ステップA56)。そして、本制御周期を終了(リターン)する。
本実施形態の冷却システムは、上述のように構成されるため、以下のような作用および効果を得ることができる。
(1)冷却システムで実施される出力抑制制御によれば、エンジン作動条件の成立時、すなわち、機械式ポンプP1の駆動時に、流入連通路30および第二流出連通路32に設けられた第一バルブV1および第三バルブV3を開放させ、または、流入連通路30および第一流出連通路31に設けられた第一バルブV1および第二バルブV2を開放させ、エンジン冷却回路10とモータ冷却回路20とを連通させる。そのうえで、電動式ポンプP2の出力が抑えられるので、モータ冷却回路20におけるモータ冷媒の圧送負荷の少なくとも一部を機械式ポンプP1に担わせることができ、エネルギー効率の低下を抑えることができる。
また、モータ冷媒温度TMが第一所定温度T1よりも高温であれば、電動式ポンプP2による中粘度のモータ冷媒の圧送負荷が増大する。この場合には、出力抑制制御の第二制御が実施され、出力の抑えられた電動式ポンプP2と機械式ポンプP1とによってモータ冷媒が圧送される。そのため、電動式ポンプP2の圧送負荷の増大を抑えつつ、機械式ポンプP1の圧送負荷の増大を抑えることができる。よって、電動式ポンプP2および機械式ポンプP1に圧送負荷を適切に分担させることができる。
逆に、エンジン冷却回路10にエンジン冷媒よりも低温のモータ冷媒が流入するため、エンジン1の冷却を促進させることもできる。
このフェール制御における冷媒は、エンジン冷却回路10からモータ冷却回路20に流入してモータラジエータ22で冷却されてから、エンジンラジエータ12で冷却される。このように、二つのラジエータ12,22で冷媒を冷却することができるので、熱保護性を確保することができ、冷却効率を向上させることに寄与する。
最後に、本実施形態の冷却システムの変形例について述べる。
たとえば、上述したバルブV1〜V4に開度調整可能な開閉弁を用いてもよい。この場合には、出力抑制制御やフェール制御において、電動モータ2の冷却系の熱保護性を高めるために、エンジン冷媒温度TEが高くなるにつれて、開放されるバルブV1〜V4の開度を小さくすることが好ましい。
条件B3:モータ冷媒温度TMが許容上限温度T0より低温(TM<T0)である
条件B4:エンジン冷媒温度TEが第一所定温度T1より高温(TE>T1)である
条件B3が基本条件に加えられることで、高温のモータ冷媒がモータ冷却回路20のみで冷却され、電動モータ2の冷却系の熱保護性を確保することができる。また、条件B4が基本条件に加えられることで、高粘度のエンジン冷媒がモータ冷却回路20に流入することが回避され、電動モータ2の圧送負荷の増大を抑えることができる。
10 エンジン冷却回路(第一回路)
12 エンジンラジエータ(第一ラジエータ)
2 電動モータ
3 インバータ
4 車載充電器
6 走行駆動用バッテリ
9 補機用バッテリ
20 モータ冷却回路(第二回路)
22 モータラジエータ(第二ラジエータ)
30 流入連通路(第一連通路)
31 第一流出連通路
32 第二流出連通路(第二連通路)
41 エンジン冷媒温センサ(第一センサ)
42 モータ冷媒温センサ(第二センサ)
50 制御装置(制御部)
510 判定部
520 指令部
530 バルブ指令部
540 ポンプ指令部
541 出力演算部
550 エンジン指令部
T0 許容上限温度
T1 第一所定温度
T2 第二所定温度
TE エンジン冷媒温度
TM モータ冷媒温度
P1 機械式ポンプ(第一ポンプ)
P2 電動式ポンプ(第二ポンプ)
V1 第一バルブ
V2 第二バルブ
V3 第三バルブ(第二バルブ)
V4 第四バルブ
α,β,γ 補正係数
Claims (7)
- エンジン駆動の第一ポンプで圧送される第一冷媒が流通し、前記エンジンを冷却する第一回路と、
電動の第二ポンプで圧送される第二冷媒が流通し、電動モータを冷却する第二回路と、
前記第一回路と前記第二回路とを連通する連通路に介装されたバルブと、
前記エンジンが前記第一ポンプを駆動していることを含む所定条件の成立時に前記バルブを開放しつつ、前記第二ポンプの出力を抑える制御部と
を備え、
前記所定条件は、前記第一冷媒の温度が前記第二回路で許容される上限温度よりも低いことおよび前記第二冷媒の温度よりも前記第一冷媒の温度のほうが高いことを含む
ことを特徴とする冷却システム。 - 前記制御部は、前記所定条件の成立時に、前記第二冷媒の温度が低いほど、前記第二ポンプの出力抑制量を大きくする
ことを特徴とする請求項1に記載された冷却システム。 - 前記制御部は、前記所定条件の成立時に、前記第一冷媒の温度が低いほど、前記第二ポンプの出力抑制量を大きくする
ことを特徴とする請求項1または2に記載された冷却システム。 - 前記第一回路には、前記第一冷媒を放熱させる第一ラジエータが設けられ、
前記連通路は、前記第一回路における前記エンジンよりも下流側であって前記第一ラジエータよりも上流側と前記第二回路とを連通させる第一連通路を有し、
前記バルブは、前記第一連通路に介装された第一バルブを有する
ことを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載された冷却システム。 - 前記第二回路には、前記第二冷媒を放熱させる第二ラジエータが設けられ、
前記連通路は、前記第二回路における前記第二ラジエータよりも上流側と前記第一回路とを連通させる第二連通路を有し、
前記バルブは、前記第二連通路に介装された第二バルブを有する
ことを特徴とする請求項1〜4の何れか1項に記載された冷却システム。 - 前記制御部は、前記エンジンの停止中に前記第二ポンプが故障した場合に、前記エンジンを始動させ、前記バルブを開放する
ことを特徴とする請求項1〜5の何れか1項に記載された冷却システム。 - 前記制御部は、前記所定条件の成立時に、前記第一ポンプの出力が高いほど、前記第二ポンプの出力抑制量を大きくする
ことを特徴とする請求項1〜6の何れか1項に記載された冷却システム。
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