JP6661917B2 - 眼球の光計測装置及び眼球の光計測方法 - Google Patents
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但し、A:測定された尿の旋光角[deg]
Ah:妨害旋光性物質によって発現する旋光角の最大値[deg]
Al:妨害旋光性物質によって発現する旋光角の最小値[deg]
α:旋光性物質の比旋光度[deg/cm・dl/kg]
L:測定光路長[cm]
の範囲であると判定する尿検査方法が記載されている。
ここで、被計測者の眼球周辺の形状(皮膚形状や睫毛等の量など)には個人差があるため、被計測者によっては、上記光路が確保しにくく、測定誤差等を生じる場合があった。
一方、上記光路を確保しにくい被計測者であっても、眼球周辺の形状によっては眼球を内転又は外転させることで上記光路を確保しやすくなる場合がある。よって、被計測者の眼球周辺の形状によっては、眼球を内転又は外転した状態で計測することが望まれる。
本発明の目的は、被計測者の眼球の前眼房を横切るように光を照射し、前眼房を横切った光を受光する眼球の光計測において、被計測者の眼球が内転又は外転した状態となるように補助する機能を備えた眼球の光計測装置等を提供することにある。
請求項2に記載の発明は、被計測者の眼球の目頭側に配置される光出射手段と、前記眼球の目尻側に配置される受光手段と、前記被計測者が目視した場合に前記眼球が外転した状態となる位置に、目印を表示する表示手段と、前記表示手段に表示された前記目印の目視によって前記眼球が外転した状態で前記光出射手段から出射された光が当該眼球の前眼房を横切って前記受光手段で受光されるように、当該光出射手段と当該受光手段と当該表示手段とを保持する保持手段とを備える眼球の光計測装置である。
請求項3に記載の発明は、前記目印の表示位置を制御する制御手段を備え、前記制御手段は、前記目印の位置を可変して表示することを特徴とする請求項1又は2に記載の眼球の光計測装置である。
請求項4に記載の発明は、前記保持手段は、前記光出射手段及び前記受光手段の少なくとも一方が前記眼球の露出した領域の範囲外に配置されるように保持することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の眼球の光計測装置である。
請求項5に記載の発明は、前記保持手段は、前記光出射手段及び前記受光手段の両方が前記眼球の露出した領域の範囲外に配置されるように保持することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の眼球の光計測装置である。
請求項6に記載の発明は、請求項1乃至5のいずれか1項に記載の光計測装置を用いた眼球の光計測方法であって、前記光計測装置が備える表示手段に、被計測者が目視した場合に当該被計測者の眼球が外転する位置に目印を表示するステップと、前記光計測装置が備える光出射手段が、前記表示手段に表示された前記目印の目視によって前記眼球が外転した状態で、当該眼球の前眼房を横切るように光を出射するステップと、前記前眼房を横切った光を受光するステップと、を含む眼球の光計測方法である。
請求項3の発明によれば、表示する目印の位置を可変できる。
請求項4の発明によれば、光出射手段及び受光手段を眼球の露出した領域の範囲外に配置しない場合に比べ、眼球との接触が抑制される。
請求項5の発明によれば、光出射手段及び受光手段の少なくとも一方を眼球の露出した領域の範囲外に配置しない場合に比べ、眼球との接触がより抑制される。
(光計測装置1)
図1は、本実施の形態が適用される光計測装置1の構成の一例を示す図である。
この光計測装置1は、被計測者の眼球10の前眼房13における眼房水の特性の計測に用いる光学系20、視線を設定する目印(ターゲット)31を表示する表示手段の一例としての表示部30、光学系20及び表示部30を制御する制御部40、光学系20、表示部30、制御部40を保持する保持手段の一例としての保持部50、光学系20を用いて計測されたデータに基づいて眼房水の特性を算出する算出部60を備えている。
発光部21は、発光ダイオード(LED)やランプのような波長幅が広い光源であってもよく、レーザのような波長幅が狭い光源であってもよい。なお、波長幅が狭い方が好ましい。
また、少なくとも2以上の波長の光を出射するものであってもよい。
受光部27は、シリコンダイオードなどの受光素子であって、光の強度に対応した出力信号を出力する。
なお、発光系20Aと受光系20Bとを入れ替えた配置としてもよい。
表示部30は、液晶ディスプレイなど、電子的に画像を表示できるディスプレイであってよく、目印(ターゲット)31は、液晶ディスプレイに表示された点などであってよい。
また、表示部30は、電子的に画像を表示するディスプレイでなくともよく、目印(ターゲット)31は、視認できるものであればよく、LEDランプやマーカー、目盛等を有する部材であってもよい。
保持部50を眼球10の周辺に接触させる方法としては、被計測者又は他者が自らの手で光計測装置1を把持して接触させてもよいし、光計測装置1が自動で前後方向に駆動する駆動装置を使用してもよい。また、保持部50を眼球10に対して位置決めできるのであれば、接触させる領域は眼球10の周辺である必要はなく、被計測者の顔の他の領域であってもよく、さらには、接触させずに位置決めできる場合は、接触させなくてもよい。
そして、保持部50は、他方の端部に表示部30が設けられている。
また、光が前眼房13を横切るように通過するとは、眼球10を正面から見た場合において、上下方向よりも内外方向に近い角度(つまり、内外方向の水平軸に対して±45度未満の範囲)で通過することをいい、前後方向に斜めに通過する場合も含む。
図1に示す保持部50は、円筒を軸方向と平行な面で切断した形状であるが、これは、光学系20を見やすくするためであって、円筒であってもよい。また、断面が楕円形、四辺形などの筒状であってもよい。さらに、図1と同様に、筒状の一部が切り取られた形状であってもよい。
糖尿病患者は、血液内のグルコース濃度により、投与するインスリンの量が制御される。よって、糖尿病患者には、血液内のグルコース濃度を常に把握することが求められる。そして、血液中のグルコース濃度の計測は、指先などを注射針で穿刺し、微量な血液を採取する方法によるのが主流である。しかし、微量の血液でも採血時の痛みによる苦痛が伴う。そこで、穿刺などの侵襲式検査法に代わる非侵襲式検査法の要求が高まっている。
血清とほぼ同じ成分である前眼房13における眼房水にはタンパク質、グルコース、アスコルビン酸等が含まれている。そして、血液中のグルコース濃度と眼房水中のグルコース濃度とは相関関係があることが知られている。さらに、眼房水中には、血液中の細胞物質が存在せず、光散乱の影響が小さい。そして、眼房水に含まれるタンパク質、グルコース、アスコルビン酸等は光学活性物質であって、旋光性を有している。すなわち、眼房水は、旋光性を利用して光学的にグルコースなどの濃度を計測する部位として有利である。
一方は、眼球10に対して垂直に近い角度で光を入射させ、角膜14(図3参照)と眼房水との界面又は眼房水と水晶体12(図3参照)との界面で光を反射させ、反射した光を受光(検出)する光路である。他方は、眼球10に対して平行に近い角度で光を入射させ、前眼房13における眼房水を通過した光を受光(検出)する光路である。
これに対し、眼球10に対して平行に近い角度で光を入射させる光路では、角膜14を通して前眼房13を横切るように光を通過させ、眼房水を通過した光を受光(検出)する。このため、光が網膜16に達することが抑制される。
そこで、眼球10に対して平行に近い角度で光を入射させ、前眼房13を横切るように通過させるように光路28を設定するため、図1に示すように、第1ミラー23、第2ミラー24を設け、光路28を折り曲げることで、スペースを有効に利用しようとしている。
なお、光学系20が小型であれば、光路28を折り曲げることは必要でない。
図2に示す光学系20には、発光部21、偏光子22、前眼房13、補償子25、検光子26、受光部27のそれぞれの間において、光の進行方向から見た偏光の様子を円内の矢印で示している。
偏光子22を通過した直線偏光は、前眼房13における眼房水に含まれる光学活性物質により、偏光面が回転する。図2では、偏光面は角度αM(旋光度αM)回転するとする。
そして、検光子26を通過した直線偏光を受光部27により受光し、光の強度に対応した出力信号に変換する。
まず、発光部21を出射した光が前眼房13を通過しない状態において、発光部21、偏光子22、補償子25、検光子26、受光部27からなる光学系20において、受光部27の出力信号が最小になるように、補償子25及び検光子26を設定する。図2に示すように、光が前眼房13を通過しない状態においては、偏光子22を通過した直線偏光の偏光面が、検光子26を通過する偏光面と直交している。
なお、図2では、偏光子22の偏光面と検光子26を通過する前の偏光面が共に、紙面に平行であるとしている。しかし、補償子25によって予め偏光面が回転する場合には、検光子26を通過する前の偏光面が紙面に平行な面から傾いていてもよい。すなわち、光が前眼房13における眼房水を通過しない状態において、受光部27の出力信号が最小になるように、補償子25と検光子26とを設定すればよい。
すなわち、補償子25によって回転させた偏光面の角度が、眼房水に含まれる光学活性物質によって発生した旋光度αMに対応する。補償子25に印加した磁場の大きさと回転した偏光面の角度との関係は、事前に知られているので、補償子25に印加した磁場の大きさから、旋光度αMが分かる。
なお、旋光度αMを求める方法として補償子25を用いた例を述べたが、補償子25以外で旋光度αMを求めてもよい。また、図1、図2では、偏光面の回転角(旋光度αM)を測定する最も基本的な測定法である直交偏光子法(ただし補償子25を使用)について示したが、回転検光子法やファラデー変調法、光学遅延変調法といった他の測定方法を適用してもよい。
求めたい光学活性物質の濃度の算出は、例えば、特開平09−138231号公報(上記特許文献2)に開示されているような公知の方法を用いればよいので、説明を省略する。
図3(a)に示すように、眼球10は、外形がほぼ球形であって、中央にガラス体11がある。そして、レンズの役割をする水晶体12が、ガラス体11の一部に埋め込まれている。水晶体12の外側に、前眼房13があり、その外側に角膜14がある。水晶体12の周辺部は虹彩に囲まれ、その中心が瞳孔15である。水晶体12に接する部分を除いて、ガラス体11は、網膜16で覆われている。
すなわち、前眼房13は、角膜14と水晶体12とで囲まれた領域であって、眼球10の球形からは、凸状に飛び出している。なお、前眼房13は、眼房水で満たされている。
ここでは、眼球10が、Z軸を中心として、目頭側(鼻側)に回転することを「内転」、目尻側(耳側)に回転することを「外転」と表記する。なお、右目では、Z軸を中心とする回転の方向、すなわち、「内転」と「外転」の方向が逆になる。
ちなみに、眼球10がX軸を中心として、上方向に回転することを「上転」、下方向に回転することを「下転」、Y軸を中心として回転することを「回旋」という。
ここで、「外転」とは、眼球10(瞳孔15)が正面を向いた状態から、目尻側(耳側)に回転する場合の他、眼球10(瞳孔15)が上側に向いた状態、例えばZ軸方向に+45°以内の範囲で向いた状態において、目尻側(耳側)に回転する場合や、眼球10(瞳孔15)が下側に向いた状態、例えばZ軸方向に−45°以内の範囲で向いた状態において、目尻側(耳側)に回転する場合を含む。
また、「内転」についても同様である。
図4(b)に示すように、眼球10が正面を向いている場合、発光系20A(図1参照)から出射した光は、角膜14を通過して、前眼房13に入射する。角膜14及び前眼房13における眼房水の屈折率が空気より大きく、前眼房13及び角膜14が凸状であるため、光路28は、眼球10側に曲げられる。そして、前眼房13を通過した後においても、光路28は、さらに眼球10側に曲げられる。よって、前眼房13を通過した後の光路28は、顔表面に近づいた軌跡を通る。
逆に、目尻側(耳側)は、目頭側(鼻側)に比べて、上瞼と下瞼との距離が短くなっているとともに、上瞼の睫毛と下睫毛の睫毛とが接近し、且つ、密集しているため、被計測者によっては、瞼又は/及び睫毛が障害となって光路28が確保しづらい場合がある。
ここで、皮膚F1及び皮膚F2から、眼球10が露出した領域Rにおける白目の部分(白目部分)Iの領域内など、眼球10に非常に近接した位置に受光系20Bを配置することができれば、目頭側(鼻側)の皮膚F1や鼻の存在が無視しうる。しかし、眼球10に受光系20Bを構成する部材が接触しやすくなってしまう。
眼球10を外転させることで目頭側(鼻側)のスペースが広くなり、図4(b)に示した正面を向いている場合に比べ、目頭側(鼻側)に受光系20Bが配置しやすくなる。つまり、目頭側(鼻側)の広くなったスペースを活用して、眼球10が露出した領域Rと鼻との間の目頭側の皮膚F1上、すなわち眼球10が露出した領域Rの範囲外に受光系20Bを配置すればよい。この場合、受光系20Bを構成する部材と眼球10との距離が離れるので、受光系20Bを構成する部材が眼球10に接触することが抑制される。
また、眼球10の露出した白目部分I′に受光系20Bを配置させる場合であっても、白目部分I′は、図4(b)の眼球10が正面を向いている場合における白目部分Iに比べ、広くなるとともに、光路28が、眼球10から離れる。よって、受光系20Bを、眼球10から離れた位置に配置すれば、受光系20Bを構成する部材が眼球10に接触することが抑制される。
しかし、人の眼球10は、頭蓋骨の眼窩にはめ込まれているため、目頭側(鼻側)の皮膚F1は、眼窩を形成する頭蓋骨(眼窩の端部)に沿って後側に例えば3〜5mm程度容易に押し込める。
よって、図5(b)に示すように、眼球10の目頭側(鼻側)の皮膚F1を眼球10側に押し込めることで、受光系20Bを配置するスペースを確保しうる場合がある。
この場合、眼球10を内転させることで、瞼又は/及び睫毛に妨げられず、光路28が確保しやくなる。
そして、被計測者が保持部50を顔に装着すると、目頭押込部70が目頭側(鼻側)の皮膚F1に押し当てられて、皮膚F1が眼窩の端部に沿って後側に押し込められる。これにより、光学系20が、図5(b)に示すように設定されるように構成されるとよい。
また、眼球10の露出した白目部分II″に発光系20Aを配置させる場合であっても、白目部分II″は、図4(b)の眼球10が正面を向いている場合における白目部分IIに比べ、広くなるとともに、光路28が、眼球10から離れる。よって、発光系20Aを、眼球10から離れた位置に配置すれば、発光系20Aを構成する部材が眼球10に接触することが抑制される。
なお、本実施の形態における「皮膚F1上」、「皮膚F2上」とは、皮膚に接触している状態、接触していない状態の両方の状態を含むものであり、言い換えれば、眼球を正面から見た場合において皮膚と重なる位置を言う。
本実施の形態では、前眼房13を横切るように光路28を設定するので、前述した眼球10に対して垂直に近い角度で光を入射させる場合に比べて、光路長が長く設定される。これにより、垂直に近い角度で光を入射させる場合に比べて、計測の精度を高めやすい。
なお、計測を開始する際に、表示部30に目印(ターゲット)31を表示するとしたが、常時目印(ターゲット)31を表示していてもよい。また、目印(ターゲット)31だけを表示するのではなく、目印(ターゲット)31を目視するように指示するメッセージを合わせて表示してもよい。例えば、「測定を開始するので目印を目視してください。」といったメッセージを合わせて表示してもよい。さらには、スピーカ等の音声手段を備えることで、目印(ターゲット)31を目視するように音声で指示してもよい。
図6(a)に示すように、眼球10を外転させる場合には、させたい外転状態における眼球10の中心線(瞳孔15の中心を通る眼球10の中心線)が、表示部30の目印(ターゲット)31に向くように、目印(ターゲット)31の位置を設定すればよい。
図6(b)に示すように、眼球10を内転させる場合には、外転させる場合と同様に、させたい内転状態における眼球10の中心線(瞳孔15の中心を通る眼球10の中心線)が、表示部30の目印(ターゲット)31に向くように、目印(ターゲット)31の位置を設定すればよい。
このように被計測者に眼球10を向ける方向を誘導することで、被計測者は、眼球10を外転又は内転させやすい。
また、表示部30を液晶ディスプレイなどの電子的に画像を表示できるディスプレイとするとともに、制御部40によって目印(ターゲット)31の表示位置を制御することで、目印(ターゲット)31の表示位置が可変するようになる。これにより、例えば、光計測装置1は、眼球10の内転及び外転の両方に対応するようになり、また、その内転または外転させる角度も所望の角度に設定しやすくなる。なお、目印(ターゲット)31を表示する表示位置は、予め制御部40内のメモリ等の記憶手段に記憶させておけばよい。
る。
図7に示すように、図1において、発光系20Aにおける出射位置Pと受光系20Bにおける受光位置Eとを結ぶ直線Aの中心から直線Aに対して垂直な方向に、表示部30に表示される目印(ターゲット)31が設けられている。
このことから、発光系20Aにおける出射位置Pと受光系20Bにおける受光位置Eとを結ぶ直線Aの中心から直線Aに対して垂直な方向に、目印(ターゲット)31を設定しておけば、被計測者が目印(ターゲット)31の誘導にしたがって眼球10を外転又は内転させることで、自ずと、眼球10の中心Oと瞳孔15の中心とを結ぶ線に垂直な方向に光が前眼房13を横切って通過するように、眼球10の位置が設定される。言い換えると、眼球10の前眼房13を斜めに、光が通過することが抑制される。
図8は、表示部30に目印(ターゲット)31を表示させる方法により、光計測装置1により前眼房13における眼房水に含まれる光学活性物質の濃度を計測する光計測方法を説明するフローチャートである。
まず、被計測者が、光計測装置1の電源を入れて、光計測装置1を装着する(ステップ11、図8ではS11と表記する。以下同様である)。光計測装置1は、電源が入れられると、光学系20、表示部30、制御部40、算出部60が動作状態になる。
次に、制御部40により被計測者が光計測装置1の装着を完了(装着完了)したか否かが判断される(ステップ12)。例えば、光計測装置1に装着完了を通知するボタンを設け、被計測者が光計測装置1の装着完了後に、装着完了を通知するボタンを押すようにする。そして、装着完了を通知するボタンが押されたか否かによって、制御部40は、被計測者が光計測装置1の装着を完了したか否かを判断してもよい。
ステップ12において、否定(No)の判断がされた場合、すなわち、装着完了でない場合は、ステップ12に戻って、装着完了を待つ。
次に、計測を開始(計測開始)してよいか否かが判断される(ステップ14)。例えば、光計測装置1に計測開始を指示するボタンを設け、被計測者が光計測装置1の装着完了後に、計測開始を指示するボタンを押すようにする。そして、計測開始を通知するボタンが押されたか否かによって、制御部40が計測を開始してよいか否かを判断してもよい。
ステップ14において、否定(No)の判断がされた場合、すなわち、計測開始でない場合は、ステップ14に戻って、計測開始を待つ。
すると、算出部60は、計測対象物である眼房水において求めたい光学活性物質の濃度を算出(計測対象物の濃度算出)する(ステップ17)。
そして、制御部40は、算出部60が算出した計測対象物の濃度を受信すると、表示部30に計測対象物の濃度を表示する(ステップ18)。
また、眼房水に関する特性のみならず、光路28に存在する角膜等に関する特性を求めるために本実施の形態で説明した構成を応用してもよい。すなわち、眼球10の外部から光を入射させ、角膜14及び前眼房13内の眼房水に光を通過させることで、眼球10に関する特性を求めるものであれば、本実施の形態で説明した構成が適用しうる。
また、制御部40と算出部60とが一体に構成されてもよく、制御部40と算出部60とのデータの送受は有線で行っても、無線で行ってもよい。
Claims (6)
- 被計測者の眼球の目尻側に配置される光出射手段と、
前記眼球の目頭側に配置される受光手段と、
前記被計測者が目視した場合に前記眼球が外転した状態となる位置に、目印を表示する表示手段と、
前記表示手段に表示された前記目印の目視によって前記眼球が外転した状態で前記光出射手段から出射された光が当該眼球の前眼房を横切って前記受光手段で受光されるように、当該光出射手段と当該受光手段と当該表示手段とを保持する保持手段と
を備える眼球の光計測装置。 - 被計測者の眼球の目頭側に配置される光出射手段と、
前記眼球の目尻側に配置される受光手段と、
前記被計測者が目視した場合に前記眼球が外転した状態となる位置に、目印を表示する表示手段と、
前記表示手段に表示された前記目印の目視によって前記眼球が外転した状態で前記光出射手段から出射された光が当該眼球の前眼房を横切って前記受光手段で受光されるように、当該光出射手段と当該受光手段と当該表示手段とを保持する保持手段と
を備える眼球の光計測装置。 - 前記目印の表示位置を制御する制御手段を備え、
前記制御手段は、前記目印の位置を可変して表示することを特徴とする請求項1又は2に記載の眼球の光計測装置。 - 前記保持手段は、前記光出射手段及び前記受光手段の少なくとも一方が前記眼球の露出した領域の範囲外に配置されるように保持することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の眼球の光計測装置。
- 前記保持手段は、前記光出射手段及び前記受光手段の両方が前記眼球の露出した領域の範囲外に配置されるように保持することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の眼球の光計測装置。
- 請求項1乃至5のいずれか1項に記載の光計測装置を用いた眼球の光計測方法であって、
前記光計測装置が備える表示手段に、被計測者が目視した場合に当該被計測者の眼球が外転する位置に目印を表示するステップと、
前記光計測装置が備える光出射手段が、前記表示手段に表示された前記目印の目視によって前記眼球が外転した状態で、当該眼球の前眼房を横切るように光を出射するステップと、
前記前眼房を横切った光を受光するステップと、
を含む眼球の光計測方法。
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