JP6660800B2 - リアクトル - Google Patents

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Description

本発明は、複数のコア部材を接着剤により直接又は間接に接続したコアを有するリアクトルに関する。
リアクトルは、ハイブリッド自動車や電気自動車の駆動システム等をはじめ、種々の用途で使用されている。例えば、車載用の昇圧回路に用いられるリアクトルとして、コアの周囲に配置した樹脂製のボビンにコイルを巻回した後、これらを金属製のケースに収容し、ケース内に充填材を流し込んで固めたものが多く用いられる。
この種のリアクトルは、磁性材からなる環状コアと、当該環状コアの外周を覆う樹脂部材と、この樹脂部材を介して環状コアの外周の一部に巻かれたコイルとを備えている。環状コアの周囲に樹脂を配置して樹脂部材を形成するには、モールド成形法が採用されている。
環状コアは、磁性材からなる複数のコア部材で構成され、コア部材が接着剤により接続され環状形状を成す。例えば、複数のコア部材が、一対のU字型コアと一対のI字型コアである場合、互いの端面を突き合わせるようにして接着剤で接続される。
樹脂部材は、環状コアが複数のコア部材からなるため、樹脂部材も複数の樹脂体から構成される。例えば、U字型コアを被覆する樹脂体は、U字型コアをインサート成形品としてモールド成形法により成形される。当該樹脂体は、U字型コアの周囲を被覆するためその形状に倣った形状となる。但し、U字型コアの両脚の先端部分である端面は、当該樹脂体から露出している。すなわち、当該端面は、接着剤が塗布されて他のコア部材と接着される接着面となる。
リアクトルの組立時には、コア部材の接着面に接着剤を塗布し、他のコア部材の接着面と突き合わせて、熱を加えて接着剤を硬化させることで、複数のコア部材を接続する。
特開2012−94924号公報
上記のように、接着剤は、接着面に塗布される。この接着剤の分量によっては、接着剤が接着面だけでなく樹脂体の端面も含め、拡がって塗布される場合がある。図15は、この場合の様子を示す図である。接着力を確保する観点からは、塗布面積が大きい方が好ましい。しかし、接着のためには接着剤に熱を加えて硬化させる必要があることから、次のような問題が生じていた。
すなわち、図15に示すように、コア部材111の接着面111aだけでなく、その周囲に位置する樹脂体121の端面121aにも接着剤150が濡れ拡がると、接着剤150硬化時に与える熱により樹脂体121が熱膨張する。このため、樹脂体121の端面121aがコア部材111の接着面111aと直交する方向にも膨張する。
そのため、樹脂体121の端面121aはコア部材111の接着面111aと直交し接着剤150を引き剥がす方向に接着剤150を押圧し、接着剤150がコア部材111の接着面111aから引き剥がされる虞がある。特に、膨張が進行し、樹脂体121の端面121aが接着面111aより出っ張ると、その引き剥がし具合が顕著になる。
このように、接着剤150が剥がれることで、接着強度が低下し、リアクトルの振動増大及び騒音悪化という問題が発生していた。
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、その目的は、樹脂体の熱膨張による接着剤の剥がれを抑制し、接着強度を向上させることのできるリアクトルを提供することにある。
本発明のリアクトルは、次の構成を有することを特徴とする。
(1)複数のコア部材を接着剤により直接接続してなるコア。
(2)前記コア部材を被覆する樹脂体を有する樹脂部材。
(3)前記コア部材は、前記樹脂体から露出し、他の前記コア部材と接着される接着面を有すること。
(4)前記樹脂体は、前記接着面を基準として前記接着面より後退して設けられた後退部を有すること。
本発明のリアクトルは、次の構成を有することを特徴とする。
(5)複数のコア部材をスペーサを介して接着剤により接続してなるコア。
(6)前記コア部材を被覆する樹脂体を有する樹脂部材。
(7)前記コア部材は、前記樹脂体から露出し、前記スペーサと接着される接着面を有すること。
(8)前記樹脂体は、前記接着面を基準として前記接着面より後退して設けられた後退部を有すること。
本発明において、次の構成を有していても良い。
(9)前記コア部材と前記樹脂体とが密着され、2つの前記樹脂体の前記コア部材同士が前記接着面を介して接着され、当該2つの前記樹脂体が対向し、前記後退部は、当該2つの前記樹脂体の対向する部分の少なくとも何れかに設けられていること。
(10)前記後退部は、前記接着面を基準として前記接着面より後退した前記樹脂体の端面であり、前記接着面を成す前記コア部材の縁を露出させること。
(11)前記樹脂体の端面は、前記接着面の全周囲にわたって設けられていること。
(12)前記接着面と前記樹脂体の端面との距離は、前記樹脂体が熱膨張した時の最大長より長いこと。
(13)前記樹脂体の端面は、前記接着面の直交方向に先細ってなること。
(14)前記後退部は、前記樹脂体の対向する部分の肉厚部に設けられていること。
(15)前記樹脂体は、前記後退部及び前記接着面を囲む保護カバーを有すること。
本発明によれば、樹脂体の熱膨張による接着剤の剥がれを抑制し、接着強度を向上させることのできるリアクトルを得ることができる。
第1の実施形態に係るリアクトルの全体構成を示す斜視図である。 第1の実施形態に係るリアクトルの全体構成を示す分解斜視図である。 U字型コアが埋め込まれた樹脂体の斜視図である。 U字型コアとI字型コアの接着箇所の断面図である。 第2の実施形態に係るリアクトルの全体構成を示す斜視図である。 第2の実施形態に係るリアクトルの全体構成を示す分解斜視図である。 図5のB−B断面図である。 第2の実施形態に係る環状コアの全体構成を示す斜視図である。 図5におけるコア部材の接着部分における部分拡大図である。 実施例を説明するための図であり、(a)は実施例の構成を示し、(b)比較例の構成を示す。 U字型コアが埋め込まれた樹脂体の変形例を示す斜視図である。 他の実施形態に係る樹脂体の外形を示す断面図である。 (a)〜(d)は他の実施形態に係る樹脂体の外形を示す断面図である。 (a)、(b)は他の実施形態に係る樹脂体の外形を示す断面図である。 従来技術を説明するための図である。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態のリアクトルについて説明する。
[1.第1の実施形態]
[1−1.概略構成]
図1は、本実施形態に係るリアクトルの全体構成を示す斜視図であり、図2は、その分解斜視図である。
リアクトルは、電気エネルギーを磁気エネルギーに変換して蓄積及び放出する電磁気部品であり、電圧の昇降圧等に使用される。本実施形態のリアクトルは、例えばハイブリッド自動車や電気自動車の駆動システム等で使用される大容量のリアクトルである。リアクトルは、これら自動車に搭載される昇圧回路の主要部品である。昇圧回路は、リアクトルの他、IGBT等の半導体スイッチング素子を有する。リアクトルは、半導体スイッチング素子のオンオフが高速に行われることにより、外部電源から供給される電気エネルギーを磁気エネルギーに変換し、当該エネルギーの蓄積及び放出を繰り返し、電圧を昇圧する。
図1および図2に示すように、リアクトルは、環状コア1と、環状コア1の一部の外周に巻回されたコイル5と、環状コア1の外周を覆い、環状コア1とコイル5とを絶縁する樹脂部材2を有している。
環状コア1は、環状の磁性体であり、図2に示すように、環状の一部に一対の平行な直線部分と、これら直線部分を繋ぐU字形状の連結部分とを有する。図1に示すように、環状コア1のうち、コイル5が巻回された直線部分は、磁束が発生する脚部である。コイル5が巻回されていないU字形状の連結部分は、脚部で発生した磁束が通過するヨーク部である。すなわち、ヨーク部は、一対の直線部分を繋ぐ。環状コア1内には、脚部で発生した磁束がヨーク部を通過することで、環状の閉じた磁気回路が形成される。
樹脂部材2は、環状コア1の外周を覆っており、全体として環状コア1と同じく、環状形状を有する。すなわち、一対の直線部分とこれら直線部分を繋ぐ連結部分とを有している。本実施形態では、樹脂部材2は、二分割されて構成されており、樹脂体21と樹脂体22とを有する。
樹脂体22は、一対の直線部22a、22bとこれら直線部22a、22bを繋ぐU字形状の連結部22cとを有する。樹脂体21は、C字形状の連結部21aを有する。直線部22a、22bはコイル5が装着される部分であり、ボビンとも称される。一対の直線部22a、22bが樹脂部材2の一対の直線部分であり、連結部22c、21aが一対の直線部分を繋ぐ連結部分である。
このようなリアクトルは、例えばアルミニウム合金等、熱伝導性が高く軽量な金属で形成された略直方体の収容スペースを有するケース内に固定される。この固定のため、樹脂部材2の連結部21a、22cには板状の固定金具31、32が埋め込まれており、ボルト挿入穴31a、31b、32a、32bが設けられたその先端部分が連結部21c、22a外部に突出している。このボルト挿入穴31a、31b、32a、32bにボルトをそれぞれ締結させてリアクトルをケースに固定する。
なお、リアクトルとケースとの隙間に充填材を充填、固化しても良い。充填材には、リアクトルの放熱性能の確保及びリアクトルからケースへの振動伝搬の軽減のため、比較的柔らかく熱伝導性の高い樹脂が適している。
[1−2.詳細構成]
次に、本実施形態のリアクトルの各構成について、詳細に説明する。
(環状コア)
環状コア1は、圧粉磁心、フェライト磁心、又は積層鋼板などの磁性体である。環状コア1は、図2に示すように、複数のコア部材11〜13と、複数のスペーサ14とを有し、各コア部材11〜13間にスペーサ14を配置して接着剤によって環状になるように接続されている。
本実施形態のコア部材は、左右の脚部を構成する複数のI字型コア13と、ヨーク部を構成する2つのU字型コア11、12である。I字型コア13は、概略直方体の磁性体である。U字型コア11、12は、断面U字型形状を有する磁性体である。
これらU字型コア11、12及びI字型コア13は、その両端面に他の部材が接着する接着面を有する。接着面には接着剤が塗布され、他の部材と接続される。ここにいう他の部材とは、本実施形態ではスペーサ14である。なお、スペーサ14を設けない場合は、他の部材は、他のコア部材11〜13である。
スペーサ14は、板状のギャップスペーサである。このスペーサ14は、各コア部材11〜13間に配置されており、接着剤によってスペーサ14の両側のコア部材11〜13の接着面と接着固定される。接着剤としては、例えば、硬化温度が120℃〜150℃程度のエポキシ系の熱硬化樹脂を用いることができる。また、温度特性、耐久性などリアクトルの用途を考慮して、シリコーン系樹脂、ウレタン系樹脂など、リアクトルのコア接続用として使用されている公知の樹脂を使用できる。
スペーサ14は、コア部材11〜13間に所定幅の磁気的なギャップを与え、リアクトルの高電流側のインダクタンス低下を防止する。スペーサ14の材料としては、非磁性体、セラミック、非金属、樹脂、炭素繊維、若しくはこれら二種以上の合成材又はギャップ紙を用いることができる。なお、スペーサ14は必ずしも設けなくても良い。
このように、環状コア1は、複数のコア部材11〜13を接着剤により、スペーサ14を設けない場合は直接に、スペーサ14を設ける場合はこのスペーサ14を介して間接に接続して環状形状を成す。
(樹脂部材)
樹脂部材2は、環状コア1の外周を樹脂により被覆している部材である。従って、樹脂部材2は、環状コア1の形状に倣って環状に形成されている。樹脂部材2の一部の外周にはコイル5が巻回されており、樹脂部材2は、環状コア1とコイル5とを絶縁する。
樹脂部材2を構成する樹脂の種類としては、例えば、エポキシ樹脂、不飽和ポリエステル系樹脂、ウレタン樹脂、BMC(Bulk Molding Compound)、PPS(Polyphenylene Sulfide)、PBT(Polybutylene Terephthalate)等が挙げられる。
樹脂部材2は、二分割されている。すなわち、樹脂部材2は、略C字形状の樹脂体21と、略U字形状の樹脂体22とを別々に成形しておき、互いの端部を向かい合わせることで構成される。樹脂体21と樹脂体22とを別々に成形するのは、環状コア1の脚部を構成するI字型コア13を内部に収容するため、及び、コイル5をはめ込んで樹脂部材2にコイル5を装着するためである。
樹脂体22は、一対の筒状の直線部22a、22bと、これら直線部22a、22bを繋ぐ連結部22cと、を有する。樹脂体21は、C字形状の連結部21aと、フック21bと、を有する。
樹脂体21、22は、樹脂により一体成形された部材である。すなわち、樹脂体21を構成する連結部21aとフック21bは継ぎ目なく一続きに構成されている。樹脂体22を構成する直線部22a、22b及び連結部22cも同様に継ぎ目なく一続きに構成されている。フック21bは、例えば、リード線を有する不図示の温度センサをリアクトルに取り付ける際に、そのリード線を巻回すために用いられる。
連結部21a、22cの内部には、U字型コア11、12がモールド成形法によって埋め込まれている。換言すれば、連結部21a、22cは、U字型コア11、12の被覆部であり、連結部21a、22cに覆われたU字型コア11、12の外周部分が、連結部21a、22cの内周と密着している。但し、U字型コア11、12の接着面とその周囲は露出している。
直線部22a、22bは、環状コア1の直線部分を被覆する被覆部である。すなわち、直線部22a、22bの内部には、環状コア1の直線方向に沿って、I字型コア13、スペーサ14が交互に積層して配置されている。直線部22a、22bの先端には開口部がそれぞれ設けられており、直線部22a、22bの開口部からI字型コア13、スペーサ14が挿入される。
ここで、樹脂体21について、図3及び図4を参照し、更に詳細に説明する。図3は、U字型コア11が埋め込まれた樹脂体21の斜視図である。図4は、図3のA−A断面図であり、U字型コア11とI字型コア13の接着箇所の断面図である。
上記のように樹脂体21には、U字型コア11が内部に埋め込まれており、U字型コア11のU字の両脚を構成する端面、すなわち接着面11aは、樹脂体21から露出している。
また、上記のように、樹脂体21は、U字型コア11の接着面11aの近傍に、対となる樹脂体22と対向する端部を備える。ここでは、樹脂体21の端部は、接着面11aと平行な端面21cである。
樹脂体21の端面21cは、U字型コア11の接着面11aを基準とすると、接着面11aより後退して設けられた後退部である。すなわち、端面21cと接着面11aは同一平面上にはなく、接続面11aから見て端面21cが奥まっており、U字型コア11の端部、つまり接着面11aとこの面11aを囲むU字型コア11の側面が、樹脂体21から露出している。
このように、後退部は、接着面11aを基準として接着面11aより後退して設けられ、本実施形態では、接着面11aを成すU字型コア11の縁を露出させる樹脂体21の端面21cとして設けられている。
本実施形態では、接着面11aの全周囲にわたってU字型コア11の端部が露出しているが、これに限定されず、U字型コア11を囲う端面21cの少なくとも一部が、U字型コア11の接着面11aより後退して設けられていれば良い。
このように、樹脂体21の端面21cは、接着面11aより引っ込んだ状態であれば良いが、樹脂体21の端面21cと接着面11aとの距離Lは、樹脂体21が熱膨張した際の最大長より長いことが好ましい。この最大長は、例えば、リアクトル設計時に想定される最大の温度上昇変化に伴う樹脂体21の伸びとする。この伸び、すなわち線膨張差は、線膨張係数(熱膨張率)×物の大きさ×温度差で求めることができる。なお、「物の大きさ」は、例えば、接続面11aと直交する方向の樹脂体21の長さとする。「温度差」とは、例えば、成形直後の樹脂体21の温度とその後の冷却後の樹脂体21の温度との温度差や、リアクトル動作時の最高温度とリアクトル停止時の温度との温度差、暑い環境から寒い環境への移動などによる周囲温度の温度差が挙げられる。
樹脂体21には、樹脂体22と向かい合わせてリアクトル組立時に位置合わせや組立を容易にするため、爪部21dが設けられ、樹脂体22の端部には、爪部21dが嵌合する切欠き部22dが設けられている。爪部21dは、U字型コア11の接着面11と直交する方向に延びている。但し、図4から明らかなように、爪部21dは、U字型コア11とは離れており、U字型コア11、スペーサ14、I字型コア13の接着箇所との間には隙間がある。従って、接着剤は爪部21dにかかることはなく、爪部21dが熱膨張により接着剤剥離に寄与することはない。
(固定金具)
図1および図2に示すように、連結部21a、22cには、固定金具31、32が埋め込まれている。すなわち、固定金具31、32の中央部分が例えばモールド成形法により連結部21a、22cに埋め込まれ、固定金具31、32の両端部が連結部21a、22cの表面から突出している。固定金具31、32の先端のボルト挿入穴31a、31b、32a、32bにそれぞれボルトを挿入して締結し、リアクトルをケースに固定する。
(コイル)
コイル5は、絶縁被覆を有する導線である。本実施形態では、コイル5は、平角線のエッジワイズコイルである。但し、コイル5の線材や巻き方は平角線のエッジワイズコイルに限定されず、他の形態であっても良い。
コイル5は、左右のコイル51a、51bを有し、これらの一端部がコイル51a、51bと同じ素材でなる連結線51cによって連結されている。コイル51a、51bは、エナメルなどの絶縁被覆した1本の銅線によって構成されている。コイル5は、コイル51a、51bが環状コア1の周囲を巻回するように、樹脂部材2の一対の直線部分の外周に装着されている。
コイル51a、51bの端部52a、52bは、樹脂体21の連結部21aの上方に引き出されており、外部電源などの外部機器の配線と接続される。外部電源から電力供給されると、コイル51a、51bに電流が流れてコイル51a、51bを突き抜ける磁束が発生し、環状コア1内に環状の閉じた磁気回路が形成される。
[1−3.作用]
本実施形態の樹脂体21の作用について説明する。樹脂体21は周囲の温度環境によって、熱膨張及び熱収縮する。例えば、本実施形態のリアクトルが車載用途である場合、車の運転中には、リアクトル、特にコイル5が発熱するため、その周囲に配置されている樹脂体21が熱せられる。この熱を受けて樹脂体21は熱膨張する。
そのため、樹脂体21の端面21cは、U字型コア11の接着面11aと直交する方向に、膨張する。従って、従来技術のように、樹脂体の端面とコア部材の接着面とを同一平面上に揃え、かつ、接着面だけでなく樹脂体端面まで拡げて接着剤が塗布されると、膨張した樹脂体端面が接着剤を押し出し、接着面11aから接着剤を引き剥がす虞がある。
これに対し、本実施形態では、端面21cを、接着面11aを基準として引っ込めて設けるようにしているので、樹脂体21が膨張し、接着剤を押し出したとしても、樹脂体21の端面21cが接着面11aより出っ張らなければ、或いは出っ張ったとしてもその出っ張りが小さければ、接着面11aから接着剤が剥がれることがなくなる。
また、車の運転が停止されると、放熱により樹脂体21は冷却される。このため、熱収縮により、樹脂体21の端面21cは元に戻るが、車の運転は長期にわたり繰り返されるため、樹脂体21が熱膨張する度に起きる可能性のある接着剤引き剥がしのリスクを回避することができる。そのため、より長期にわたり、接着剤の接着強度を維持することができる。
また、接着剤に熱硬化性の接着剤を用いる場合にも有用である。すなわち、リアクトルの組立時においては、U字型コア11の接着面11aに接着剤が塗布され、スペーサ14を介して、内部にU字型コア12、I字型コア13、スペーサ14が配置された樹脂体22と互いに端部を向かい合わせて押圧する。これにより、U字型コア11とI字型コア13がスペーサ14を介して接着される。
この状態で、リアクトルを加熱炉等により接着剤に熱を加えて接着剤を硬化させる。このとき、樹脂体21も熱を帯びるため、熱膨張するが、樹脂体21の端面21cの少なくとも一部が、接着面11aより引っ込めて設けられているので、接着剤剥離の虞をなくすことができる。
[1−4.効果]
(1)本実施形態のリアクトルは、複数のコア部材11〜13をスペーサ14を介して接着剤により接続してなる環状コア1と、コア部材11〜13を被覆する樹脂体21、22を有する樹脂部材2と、を備え、U字型コア11は、樹脂体21から露出し、スペーサ14と接着される接着面11aを有し、樹脂体21は、接着面11aを基準として接着面11aより後退して設けられた後退部を有するようにした。
特に、本実施形態では、後退部は、接着面11aを基準として接着面11aより後退した樹脂体21の端面21cであり、接着面11aを成すU字型コア11の縁を露出させるようにした。
これにより、樹脂体21が熱膨張したとしても、接着面11a上の接着剤に、接着剤が剥がれる方向に荷重が加わり接着剤をU字型コア11の接着面11aから引き剥がすのを抑制することができる。すなわち、樹脂体21の端部が接着面11aと同一平面上に設けられる場合と比べ、接着剤との接する面積を小さくできるので、樹脂体21の熱膨張による接着剤引き剥がしへの影響を小さくできる。
なお、後退部により、U字型コア11の接着面11aに発生するクラックを防止することができる。すなわち、従来のように樹脂体の端面が接着面と同一平面上にある場合には、圧粉磁心は比較的脆いため、その樹脂体21の収縮により引っ張り応力で接着面にクラックが発生する場合があるが、後退部により予め後退させているので、接着面11aに引っ張り応力が加わらず、クラックの発生を防止できる。従って、クラック発生に伴う騒音悪化を防止できる。特に圧粉磁心がプレス成形等により機械的強度に異方性を有する場合には、機械的強度の弱い方向(例えばプレス方向と直交する方向)と平行なU字型コア11の縁を露出させるように後退部を設けると効果的である。
(2)樹脂体21の端面21cは、接着面11aの全周囲にわたって設けるようにした。これにより、接着剤が引き剥がれるリスクをより小さくすることができる。従って、接着剤の接着力をより長期に維持することができ、耐久性を向上させることができる。
(3)接着面11aと樹脂体21の端面21cとの距離Lは、樹脂体21が熱膨張した時の最大長より長くした。これにより、接着剤が接着面11aから多少はみ出たとしても、このはみ出た接着剤が樹脂体21の熱膨張によっても接着面11aと同一平面上まで進行することはないので、樹脂体21の熱膨張による接着剤の剥がれを心配することない。従って、接着面11a上の接着剤に、接着剤が剥がれる方向に荷重が加わることはない。その結果、接着剤による接着力をより長く維持することができる。
[2.第2の実施形態]
[2−1.構成]
第2の実施形態について、図5〜図9を用いて説明する。第2の実施形態は、第1の実施形態と基本構成は同じである。よって、第1の実施形態と異なる点のみを説明し、第1の実施形態と同じ部分については同じ符号を付して詳細な説明は省略する。
図5は、第2の実施形態のリアクトルの斜視図である。図6は、第2の実施形態のリアクトルの分解斜視図である。図7は、図5のB−B断面図である。
第1の実施形態では、樹脂体21がU字型コア11をモールド成形法により一体成形され、樹脂体21とU字型コア11とが密着されたものであり(例えば図3及び図4参照)、当該樹脂体21と対向する樹脂体22の直線部22a、22bは、その開口部からI字型コア13を挿入しており、直線部22a、22bとI字型コア13は密着されていなかった(図4参照)。これに対し、第2の実施形態は、接着面を介して接着されるコア部材同士の樹脂体が当該コア部材とモールド成形法により一体成形され、当該コア部材に密着している。以下、詳細に説明する。
図8は、第2の実施形態の環状コア1の斜視図である。図5〜図8に示すように、本実施形態のリアクトルは、概略θ形状の環状コア1と、その一部に装着されたコイル51a、51bを備える2つのコイル5と、環状コア1と2つのコイル5とを絶縁する樹脂部材2とを備える。
図5及び図8に示すように、本実施形態の環状コア1の形状が概略θ形状であり、本実施形態のリアクトルの形状も環状コア1に倣って概略θ形状である。
環状コア1は、一対のU字型コア11、12と一対のT字型コア17、18とを有する。T字型コア17、18は、その形状が示すように、左右の両端部と中央突起部17a、18aとを有する。環状コア1は、U字型コア11、12の両端部とT字型コア17、18の左右の端部を突き合わせ、対向するT字型コア17、18の中央突起部17a、18a間に所定のギャップ19が形成されるように組み合わせられている。各コア部材11、12、17、18の他のコア部材11、12、17、18と突き合わされる面が、他のコア部材11、12、17、18と接着剤により接着される接着面11a、12a、17b、18bである。すなわち、U字型コア11、12の両端部の端面が接着面11a、12aであり、T字型コア17、18の左右の端部の端面が接着面17b、18bである。
環状コア1は、T字型コア17、18の中央突起部17a、18a及びギャップ19により中脚が形成され、U字型コア11、12の両端部及びT字型コア17、18の左右の端部によりコイル51a、51bを有する2つのコイル5が装着される外脚が形成される。換言すれば、環状コア1は、中脚及びU字型コア11、12のヨーク部が平行し、これらと直交するように外脚が設けられ、全体として概略θ形状をなす。
なお、図6〜図8に示すように、U字型コア11、12及びT字型コア17、18の端部の一部は、丸みを帯びた形状を有している。
コイル5は、図5に示すように、環状コア1の外脚となる4箇所に、中脚を挟んでその両側にそれぞれ装着されている。2つのコイル5は、各コイル5から発生する直流磁束が互いに打ち消されるように装着されている。コイル5を構成する導線の巻回方向を2つのコイル5で逆にして、通電する電流方向を同一にしても良いし、コイル5を構成する導線の巻回方向を2つのコイル5で同一にして、通電する電流方向を逆にしても良い。コイル5への通電により、環状コア1には中脚を共通磁路として2つの閉磁気回路が形成される。中脚に磁束を通すことで、U字型コア11、12のヨーク部の外側における漏れ磁束を低減させることができる。
樹脂部材2は、環状コア1の形状に倣って概略θ形状である。ここでは、樹脂部材2は、四分割されており、U字型コア11、12を被覆する樹脂体23、24、及びT字型コア17、18を被覆する樹脂体25、26を有する。本実施形態では、樹脂体23〜26は、コア部材11、12、17、18をインサート品としてモールド成形法により一体成形されており、樹脂体23〜26の内周とコア部材11、12、17、18の外周とが密着され、一体化されている。
樹脂体23、24は、概略U字形状を有し、その両端部には、内部のU字型コア11、12の両端部が露出する開口部が設けられている。そのため、U字型コア11、12の接着面11a、12aが当該開口部から露出する。
樹脂体25、26は、概略T字形状を有し、その左右の端部には、内部のT字型コア17、18の左右の端部が露出する開口部が設けられている。そのため、T字型コア17、18の左右の端部に設けられた接着面17b、18bが当該開口部から露出する。樹脂体25、26は、中央突起部17a、18aを被覆しており、中央突起部17a、18aの端部は露出していない。
以下、樹脂体23、24をU字状樹脂体23、24、樹脂体25、26をT字状樹脂体25、26とも称する。
図7に示すように、一対のT字状樹脂体25、26は、その内部の中央突起部17a、18aが対向するようにH字状に配置されている。一対のU字状樹脂体23、24は、U字状樹脂体23の開口部から露出した接着面11aが2つのT字状樹脂体25、26の開口部から露出した接着面17b、18bと接着するように、U字状樹脂体23の両端部とT字状樹脂体25、26の左右の一方の端部が対向している。また、U字状樹脂体24の開口部から露出した接着面12aが2つのT字状樹脂体25、26の開口部から露出した接着面17b、18bと接着するように、U字状樹脂体24の両端部とT字状樹脂体25、26のもう一方の片側端部が対向している。このように、これらの樹脂体23〜26が組み合わされて概略θ形状の樹脂部材2が構成されている。
ここで、樹脂体23〜26について、更に詳細に説明する。樹脂体23〜26は、少なくとも何れかが、他の樹脂体23〜26と対向する部分に後退部を備えている。本実施形態では、T字状樹脂体25、26のU字状樹脂体23、24と対向する左右の端部に、後退部が設けられている。
すなわち、T字状樹脂体25、26の左右の端部は、T字状樹脂体25、26内部のT字型コア17、18の接着面17b、18bを基準として当該接着面17b、18bより後退して設けられている。このため、図9に示すように、T字状樹脂体25、26とU字状樹脂体23、24とを組み合わせて樹脂部材2を構成した際に、T字状樹脂体25、26の左右の端部と対向するU字状樹脂体23、24の端部との間にはスペースSが生じる。ここでは、T字状樹脂体25、26にのみ後退部を設けたが、U字状樹脂体23、24にのみ又はT字状樹脂体25、26及びU字状樹脂体23、24の双方に設けても良い。
後退部は、他の樹脂体23〜26と対向する部分でも、特に樹脂の肉厚が厚くなる箇所に設けると良い。樹脂の肉厚が厚い方が熱膨張又は熱収縮により接着面11a、12a、17b、18bにおいて加わる応力が大きくなるためである。本実施形態では、U字状樹脂体23、24の端部における端面と接着面11a、12aとは同一平面上に位置し、T字状樹脂体25、26は、図7及び図9に示すように、T字型コア17、18の左右の端部の角を覆う角部分がなだらかに傾斜又は丸みを帯びており、一体成形した際に当該角部分に樹脂が入り込むことで当該部分が肉厚になっている。そのため、当該箇所に後退部を設けることで、熱膨張により対向する樹脂体23〜26の端部と押し合う応力の発生をより効果的に防止する。
接着面と後退部との最大距離は、例えば、樹脂体23〜26が熱膨張した時の最大長以上とすることができる。
なお、本実施形態では、後退部は、T字型コア17、18の丸みを帯びた箇所にのみ設けたが、T字型コア17、18の接着面17b、18bの周囲を囲うように設けても良い。
後退部によって、接着面11a、12a、17b、18bの周囲のコア部材11、12、17、18端部の縁を露出させることが理想的である。例えば、コア部材11、12、17、18の丸みを帯びた部分の途中でコア部材11、12、17、18の端部を露出させ、接着面11a、12a、17b、18b及びその周囲を露出させることが理想的である。
但し、ここでは、樹脂体23〜26は、接着面11a、12a、17b、18bを露出させるものの、その周囲、すなわちコア部材11、12、17、18の端部の縁を覆い、当該縁を露出させていない構造としている。コア部材11、12、17、18の寸法個体差による接着面11a、12a、17b、18bの周囲におけるバリの発生を防止するためである。すなわち、金型で樹脂体23〜26を作製する場合には、コア部材11、12、17、18の寸法に個体差があるため、コア部材11、12、17、18が小さい場合には、露出させるべき箇所でコア部材11、12、17、18が小さい分生じた金型との隙間に樹脂が入り込むことバリが発生する場合があるが、これを防止するためである。
なお、後退部の構成は、樹脂体23〜26の端部を、接着面11a、12a、17b、18bの直交方向に先細ってなるように、接着面11a、12a、17b、18bに対して傾斜させて設けても良いし、丸み帯びるように先細らせても良い。
また、T字状樹脂体25、26の左右の端部の開口縁には、接着面17b、18bを囲うように凹部25a、26aが設けられている。T字状樹脂体25、26の左右の端部と対向するU字状樹脂体23、24の両端部には、突出部23a、24aが設けられている。突出部23a、24aは、接着面11a、12aを囲い、接着面11a、12aと直交する方向に延びており、U字状樹脂体23、24とT字状樹脂体25、26の組み合わせの際に、突出部23a、24aが凹部25a、26aに位置し、T字状樹脂体25、26の後退部及び接着面11a、12a、17b、18bを囲む保護カバーとなる。突出部23a、24aが囲う範囲にT字状樹脂体25、26及びT字型コア17、18の端部が入り込むことで、当該端部が位置規制され、U字状樹脂体23、24とT字状樹脂体25、26の位置決めがなされる。
樹脂体23、24のU字型コア11、12のヨーク部を被覆する部分には、固定金具33がそれぞれ設けられている。固定金具33は、一部が樹脂体23、24に埋め込まれており、ここではモールド成形法によって埋め込まれている。固定金具33には、ボルト挿入穴33aが設けられており、ボルトが挿入されてケースなどの設置対象物にリアクトルが固定される。固定金具33は、断面が略S字に湾曲しており、可撓性を有する。そのため、リアクトルとケースなどの設置対象物との線膨張差によって応力が加わっても両者の相対位置が変化し、リアクトルに加わる応力を緩和する。
また、樹脂体25、26には、固定部34が中央突起部17a、18aの反対部分、すなわちT字の頭部部分にそれぞれ設けられている。固定部34にはボルト挿入穴34aが設けられ、ボルト挿入穴34aには金属製又は樹脂製で円筒形状のカラー34bが設けられて、当該カラー34bにボルトが挿入されてケースなどの設置対象物にリアクトルが固定される。固定部34は、一体成形により樹脂体25、26の一部として設けられている。
[2−2.作用・効果]
(1)本実施形態では、コア部材11、12、17、18と樹脂体23、24、25、26とが密着され、2つの樹脂体23〜26のコア部材11、12、17、18同士が接着面11a、12a、17b、18bを介して接着され、当該2つの樹脂体23〜26が対向し、後退部は、当該2つの樹脂体23〜26の対向する部分の少なくとも何れかに設けるようにした。
このように、対向する樹脂体23〜26がその被覆するコア部材11、12、17、18と密着されている場合であっても、熱膨張により互いに押し合うことを防止できる。そのため、接着剤の剥がれや、接着面における接着部分への応力低減を図ることができる。その結果、コア部材の接着部分の接着強度をより長期にわたり維持し、当該接着部分の耐久性を向上させることができる。
特に、後退部は、樹脂体25、26の対向する部分の肉厚部に設けるようにした。これにより、樹脂体23と樹脂体25、26と、樹脂体24と樹脂体25、26とそれぞれ対向する部分において各樹脂体23〜26の端部が押し合う応力の発生をより効果的に防止することができる。
(2)樹脂体23、24は、後退部及び接着面11a、12a、17b、18bを囲む保護カバーとなる突出部23a、24aを有するようにした。これにより、コア部材同士の接着部分への外部から金属粉塵などのゴミが混入することを防止することができる。リアクトルは他の電気部品と共に配置されることが多く、外部からゴミが樹脂体の対向する端部に入り込むと、当該ゴミを介して熱膨張により接着面に応力が加わるのを防止することができる。
[2−3.実施例]
本発明の実施例を、図10及び表1、表2を参照して以下に説明する。
図10(b)に示すように、接着面と樹脂体123〜126の接着面周囲の端面が同一平面上にあるリアクトルのサンプルを比較例とし、図10(a)に示すように、接着面周囲の樹脂体25、26の端面を接着面より後退させたリアクトルのサンプルを実施例とした。樹脂体の端部以外の構成は、実施例と比較例とで同一とした。
実施例では、後退部を、T字型コア17、18を被覆する樹脂体25、26の端部にリアクトルの内側、外側部分にそれぞれ設けた。図10(a)では、樹脂体25、26の内側端部に設けた後退部を内側後退部IBとして示し、樹脂体25、26の外側端部に設けた後退部を外側後退部OBとして示している。なお、説明の簡単のため、以降、コア部材と樹脂体の符号を省略する。
図10(a)に示すように、上記第2の実施形態と同様に、接着面からその外側にかけてなだらかに後退する形状とした。接着面からどの程度後退させるかは、次のようにして決定した。
すなわち、コア部材を圧粉磁心で構成し、樹脂体をPPSで構成した場合、リアクトルの組み付け時の温度を25℃とし、接着面と樹脂体の接着面周囲の端面が同一平面上にあるときを基準として、170℃との樹脂体の端面の線膨張差以上とした。ここでは、25℃時に対する170℃での樹脂体端面の最大変位が0.2762mm、コア部材の接着面の最大変位が0.2609mmであったので、後退部の接着面からの最大距離Lmaxを0.0153mmとした。
また、実施例及び比較例で接着面は、同一面積の805.0mmとし、実施例及び比較例において、接着面と同一平面上におけるT字型コア、U字型コアの樹脂体端部の面積は、リアクトルの外側、内側において、それぞれ次の通りとした。なお、実施例では、下記の樹脂体端部の面積が接着面と同一平面上に射影したものであるため、後退部の面積は実際には下記の樹脂体端部の面積より若干大きい。なお、以下、実施例の樹脂体端部の内側を、内側後退部、実施例の樹脂体端部の外側を外側後退部と称する場合がある。
(樹脂体端部の面積)
T字型コアの外側:258.61mm
T字型コアの内側:154.61mm
U字型コアの外側:429.91mm
U字型コアの内側:320.87mm
実施例及び比較例において、温度170℃での接着面、樹脂体端部について、それぞれ熱応力解析を行った。具体的には、接着面、樹脂体端部のそれぞれに加わる力と当該部分に応力(引っ張り応力及び剪断応力)とを算出した。温度170℃での接着面における実施例と比較例の熱応力解析結果を表1に示し、温度170℃での樹脂体端部における実施例と比較例の熱応力解析結果を表2に示す。
Figure 0006660800
Figure 0006660800
(接着面と樹脂体端部の応力との関係)
表1及び表2に示すように、比較例では、接着面に加わる引っ張り応力(6.25MPa)が樹脂体端面に加わる引っ張り応力(7.75MPa、9.79MPa)より大きく、これにより接着面における接着剤の引き剥がし現象が生じることが確認できる。これに対し、実施例では、内側後退部及び外側後退部において、共に引っ張り応力がほとんど加わっておらず、接着剤の引き剥がし現象は生じないことが分かる。なお、樹脂体の端部において外側の方が内側より応力値が大きいのは、外側の方が樹脂の肉厚が大きく、熱膨張も大きくなるためと考えられる。
(接着面における応力)
表1に示すように、接着面における応力は、実施例では比較例より、引っ張り応力が約23%、剪断応力が約73%低減していることが確認できる。従って、実施例は、比較例よりも、接着面における応力負担が少なく、応力負担に伴う劣化も低減することができる。その結果、実施例は、比較例よりも、コア部材同士の接着力の耐久性に優れることが分かる。
なお、表2に示すように、比較例では、T字型コアの樹脂体端面に加わる応力の方が、U字型コアの樹脂体端面に加わる応力より大きい。これに対し、実施例では、T字型コアの樹脂体端部に後退部を設けているので、U字型コアの樹脂体端部にもT字型コアの樹脂体端部にも応力はほとんど発生していないことが確認できる。対向する樹脂体端部が接触するにしても、接着面周囲のごく近傍のみであり、接触面積自体がそもそも小さいためである。また、当該部分は樹脂の肉厚としては薄く、熱膨張による影響は小さいためである。
[3.他の実施形態]
本発明は、第1及び第2の実施形態に限定されるものではなく、下記に示す他の実施形態も包含する。また、本発明は、第1及び第2の実施形態並びに下記の他の実施形態を全て又はいずれかを組み合わせた形態も包含する。さらに、これらの実施形態を発明の範囲を逸脱しない範囲で、部分的な省略や置き換え、変更を行うことができ、その変形も本発明に含まれる。
(1)第1の実施形態では、接着面11aの全周囲にわたってU字型コア11の端部が露出しているが、これに限定されず、U字型コア11を囲う端面21cの少なくとも一部が、U字型コア11の接着面11aより後退して設けられていれば良い。図11は、U字型コア11が埋め込まれた樹脂体21の変形例を示す斜視図であり、U字型コア11の脚部の片側部分のみ示している。例えば、図11に示すように、四角形状の接着面11aの四隅のみ樹脂体21の端面21cを同一平面とし、他の部分を弧状に接着面11aより後退させて設けても良い。
(2)第1の実施形態では、樹脂体21の端面21cを接着面11aと平行に設けたが、図12に示すように、すなわち、接着面11aの直交方向に先細ってなるように、樹脂体21の端面21cを接着面11aに対して傾斜させて設けても良い。
なお、樹脂体21の端部が先細っていれば良く、直線的に傾斜させずに、丸みを帯びるようにして先細らせても良い。また、接着面11aと樹脂体21の端面21cとの距離Lは、接着面11aと樹脂体21の先端との距離とすると良い。
(3)第1の実施形態では、樹脂体21の端部の形状を平面である端面21cとしたが、これに限られない。図13(a)〜(c)に示すように、樹脂体21の端部に、接着面11を成すU字型コア11の縁が露出する堀部16が設けられていてもよい。堀部16の形状は、図13(a)のように角張った形状であっても良いし、図13(b)のように接着面11aと同一平面上から直線的に窄む形状であっても良い。図13(c)のように接着面11aと同一平面上から曲線的に窄む形状であっても良い。また、図13(d)に示すように、樹脂体21の端面の中央部に堀部16を設けても良い。但し、この場合は、接着面11aの周囲は樹脂体21の周囲で覆われている。
堀部16を設けることにより、接着面11aへの接着剤塗布量が多くなったとしても、堀部16に流れ込むことになるので、堀部16を超えて接着面11aと同一平面上に接着剤が拡がるのを防止できる。従って、樹脂体の熱膨張が生じたとしても、接着剤を接着面11aと直交し押し出す方向への荷重の発生を防止することができる。
堀部16は、接着面11aの全周囲に設けられていても良い。これにより、接着剤が引き剥がれるリスクをより小さくすることができる。従って、接着剤の接着力をより長期に維持することができ、耐久性を向上させることができる。
また、堀部16の深さは、前記樹脂体が熱膨張した時の最大長より深くしても良い。なお、堀部16の深さは、接着面11aと直交する方向で定められ、接着面11aから堀部16の底までの長さである。接着剤が接着面11aから多少はみ出たとしても、このはみ出た接着剤が樹脂体21の熱膨張によっても接着面11aと同一平面上まで進行することはないので、樹脂体21の熱膨張による接着剤の剥がれを心配する必要はない。従って、接着面11a上の接着剤に、接着剤が剥がれる方向に荷重が加わることはない。その結果、接着剤による接着力をより長く維持することができる。なお、堀部16の幅は、接着面11aに塗布された接着剤が、接着面11aと同一平面上にある樹脂体21の端部にかからない幅としても良い。
(4)第1の実施形態と上記(3)の他の実施形態では、樹脂体21の端部の、接着面11aより下がって設ける箇所を、接着面11aの周囲としたが、これに限られない。接着面11aを成す縁を有するU字型コア11の側面が樹脂体21から露出しない場合であっても、接着面11a上に拡がる接着剤と接する面積が小さければ良い。樹脂体21の熱膨張による接着剤を引き剥がす方向の荷重を小さくできるためである。
例えば、図14(a)のように、樹脂体21の端部は、その先端が、接着面11aを成す縁からその縁の外側にかけて丸みを帯びて接着面11aより後退するようにしても良い。図14(b)に示すように、樹脂体21の端部は、その先端が、接着面11aを成す縁からその縁の外側にかけて傾斜させて接着面11aより後退するようにしても良い。これにより、コア部材の周囲にバリの発生を抑制でき、製造効率が向上する利点がある。
すなわち、樹脂体21の作製の際には、U字型コア11を金型内に挿入し、樹脂を注入及び固化するが、コア部材は一般に寸法公差があるため、小さめに仕上がった場合には、金型壁面とU字型コア11の側面との間に隙間が生じる場合がある。そうすると、樹脂の注入により当該隙間に樹脂が進入することで、例えば接着面11aを成す側面部分にバリが発生する。しかし、上記のように接着面11aの縁まで覆う形態とすることにより、仮に金型壁面とU字型コア11の側面との間に隙間が生じても樹脂体21となる。つまり当該隙間に進入しても樹脂厚が増加するのみでバリにはならない。
(5)第1の実施形態では、樹脂体21にのみ着目したが、樹脂体22に対しても、その端部をコア部材の接着面11aより後退させて設けるようにしても良い。
(6)第2の実施形態で設けた突出部23a、24a及び凹部25a、26aを第1の実施形態の樹脂体21、22に互いに対向する端部に設けても良い。この場合、樹脂体21又は樹脂体22に設けた突出部23a、24aは、後退部及び接着面を囲む保護カバーとなる。
(7)第1及び第2の実施形態では、環状コア1を構成するために、コア部材としてU字型コア11、12、I字型コア13、T字型コア17、18を用いたが、これに限定されない。すなわち、環状コア1は、コア部材を複数突き合わせて構成されたものであればよく、コア部材として、E字型コア、H字型コア、J字型コアその他の環状コア1を構成可能な形状を有するコアを用いることができる。
(8)第1の実施形態では、環が1つの環状コア1を用いたが、E字型コアのように脚部を3本以上備えたコアを用いて、環が2つのθ形状に形成された環状コア1を用いても良い。
1 環状コア
11、12 U字型コア
11a、12a 接着面
13 I字型コア
14 スペーサ
16 堀部
17、18 T字型コア
17a、18a 中央突起部
17b、18b 接着面
19 ギャップ
2 樹脂部材
21 樹脂体
21a 連結部
21b フック
21c 端面
21d 爪部
22 樹脂体
22a、22b 直線部
22c 連結部
22d 切欠き部
23、24 樹脂体(U字状樹脂体)
23a、24a 突出部
25、26 樹脂体(T字状樹脂体)
25a、26a 凹部
31 固定金具
31a、31b ボルト挿入穴
32 固定金具
32a、32b ボルト挿入穴
33 固定金具
33a ボルト挿入穴
34 固定部
34a ボルト挿入穴
34b カラー
5 コイル
51a、51b コイル
51c 連結線
52a、52b 端部

Claims (15)

  1. 複数のコア部材を接着剤により直接接続してなるコアと、
    前記コア部材を被覆する樹脂体を有する樹脂部材と、
    を備え、
    前記コア部材は、前記樹脂体から露出し、他の前記コア部材と接着される接着面を有し、
    前記樹脂体は、前記接着面を基準として前記接着面より後退して設けられた後退部を有し、
    前記後退部は、前記接着面を基準として前記接着面より後退した前記樹脂体の端面であり、前記接着面を成す前記コア部材の縁を露出させ、
    前記樹脂体の端面は、前記接着面の全周囲にわたって設けられていること、
    を特徴とするリアクトル。
  2. 複数のコア部材を接着剤により直接接続してなるコアと、
    前記コア部材を被覆する樹脂体を有する樹脂部材と、
    を備え、
    前記コア部材は、前記樹脂体から露出し、他の前記コア部材と接着される接着面を有し、
    前記樹脂体は、前記接着面を基準として前記接着面より後退して設けられた後退部を有し、
    前記後退部は、前記接着面を基準として前記接着面より後退した前記樹脂体の端面であり、前記接着面を成す前記コア部材の縁を露出させ、
    前記接着面と前記樹脂体の端面との距離は、前記樹脂体が熱膨張した時の最大長より長いこと、
    を特徴とするリアクトル。
  3. 複数のコア部材を接着剤により直接接続してなるコアと、
    前記コア部材を被覆する樹脂体を有する樹脂部材と、
    を備え、
    前記コア部材は、前記樹脂体から露出し、他の前記コア部材と接着される接着面を有し、
    前記樹脂体は、前記接着面を基準として前記接着面より後退して設けられた後退部を有し、
    前記後退部は、前記接着面を基準として前記接着面より後退した前記樹脂体の端面であり、前記接着面を成す前記コア部材の縁を露出させ、
    前記樹脂体の端面は、前記接着面の直交方向に先細ってなること、
    を特徴とするリアクトル。
  4. 複数のコア部材を接着剤により直接接続してなるコアと、
    前記コア部材を被覆する樹脂体を有する樹脂部材と、
    を備え、
    前記コア部材は、前記樹脂体から露出し、他の前記コア部材と接着される接着面を有し、
    前記樹脂体は、前記接着面を基準として前記接着面より後退して設けられた後退部を有し、
    前記後退部は、前記樹脂体の端部における先端が、前記接着面を成す前記コア部材の縁から当該縁の外側にかけて丸みを帯び又は傾斜していること、
    を特徴とするリアクトル。
  5. 前記後退部は、前記接着面の全周囲にわたって設けられていること、
    を特徴とする請求項に記載のリアクトル。
  6. 前記コア部材と前記樹脂体とが密着され、
    2つの前記樹脂体の前記コア部材同士が前記接着面を介して接着され、当該2つの前記樹脂体が対向し、
    前記後退部は、当該2つの前記樹脂体の対向する部分の少なくとも何れかに設けられていること、
    を特徴とする請求項1〜請求項5のいずれか1項に記載のリアクトル。
  7. 複数のコア部材を接着剤により直接接続してなるコアと、
    前記コア部材を被覆する樹脂体を有する樹脂部材と、
    を備え、
    前記コア部材は、前記樹脂体から露出し、他の前記コア部材と接着される接着面を有し、
    前記樹脂体は、前記接着面を基準として前記接着面より後退して設けられた後退部を有し、
    前記コア部材と前記樹脂体とが密着され、
    2つの前記樹脂体の前記コア部材同士が前記接着面を介して接着され、当該2つの前記樹脂体が対向し、当該2つの前記樹脂体の対向する部分には肉厚部が設けられ、
    前記後退部は、前記肉厚部の少なくとも何れかに設けられていること、
    を特徴とするリアクトル。
  8. 複数のコア部材をスペーサを介して接着剤により接続してなるコアと、
    前記コア部材を被覆する樹脂体を有する樹脂部材と、
    を備え、
    前記コア部材は、前記樹脂体から露出し、前記スペーサと接着される接着面を有し、
    前記樹脂体は、前記接着面を基準として前記接着面より後退して設けられた後退部を有し、
    前記後退部は、前記接着面を基準として前記接着面より後退した前記樹脂体の端面であり、前記接着面を成す前記コア部材の縁を露出させ、
    前記樹脂体の端面は、前記接着面の全周囲にわたって設けられていること、
    を特徴とするリアクトル。
  9. 複数のコア部材をスペーサを介して接着剤により接続してなるコアと、
    前記コア部材を被覆する樹脂体を有する樹脂部材と、
    を備え、
    前記コア部材は、前記樹脂体から露出し、前記スペーサと接着される接着面を有し、
    前記樹脂体は、前記接着面を基準として前記接着面より後退して設けられた後退部を有し、
    前記後退部は、前記接着面を基準として前記接着面より後退した前記樹脂体の端面であり、前記接着面を成す前記コア部材の縁を露出させ、
    前記接着面と前記樹脂体の端面との距離は、前記樹脂体が熱膨張した時の最大長より長いこと、
    を特徴とするリアクトル。
  10. 複数のコア部材をスペーサを介して接着剤により接続してなるコアと、
    前記コア部材を被覆する樹脂体を有する樹脂部材と、
    を備え、
    前記コア部材は、前記樹脂体から露出し、前記スペーサと接着される接着面を有し、
    前記樹脂体は、前記接着面を基準として前記接着面より後退して設けられた後退部を有し、
    前記後退部は、前記接着面を基準として前記接着面より後退した前記樹脂体の端面であり、前記接着面を成す前記コア部材の縁を露出させ、
    前記樹脂体の端面は、前記接着面の直交方向に先細ってなること、
    を特徴とするリアクトル。
  11. 複数のコア部材を接着剤により直接接続してなるコアと、
    前記コア部材を被覆する樹脂体を有する樹脂部材と、
    を備え、
    前記コア部材は、前記樹脂体から露出し、他の前記コア部材と接着される接着面を有し、
    前記樹脂体は、前記接着面を基準として前記接着面より後退して設けられた後退部を有し、
    前記後退部は、前記接着面を成す前記コアの縁を露出させる堀部であること、
    を特徴とするリアクトル。
  12. 複数のコア部材をスペーサを介して接着剤により接続してなるコアと、
    前記コア部材を被覆する樹脂体を有する樹脂部材と、
    を備え、
    前記コア部材は、前記樹脂体から露出し、前記スペーサと接着される接着面を有し、
    前記樹脂体は、前記接着面を基準として前記接着面より後退して設けられた後退部を有し、
    前記後退部は、前記接着面を成す前記コアの縁を露出させる堀部であること、
    を特徴とするリアクトル。
  13. 前記堀部は、前記接着面の全周囲にわたって設けられていること、
    を特徴とする請求項11又は請求項12に記載のリアクトル。
  14. 前記堀部は、前記接着面の直交方向に深さを有し、
    前記堀部の深さは、前記樹脂体が熱膨張した時の最大長より深いこと、
    を特徴とする請求項11〜請求項13のいずれか1項に記載のリアクトル。
  15. 前記樹脂体は、前記後退部及び前記接着面を囲む保護カバーを有すること、
    を特徴とする請求項1〜請求項14のいずれか1項に記載のリアクトル。
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