JP6660642B1 - 自転車用動力伝達装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ペダルアームの長さを変えずペダルアームの回転を補助することにより推進力を増大させることを可能にした自転車用動力伝達装置を提供すること。【解決手段】スプロケット歯車20と各ペダルアーム10との間にペダル12からの踏込力によって付勢力が蓄積される付勢部材50が設けられ、各ペダルアーム10を回転させてスプロケット歯車20が回転する前に各ペダル12と各ペダルアーム10が所要角度範囲にわたって先行回転した後、付勢力が蓄積される方向の回転力が踏込力によって作用している範囲で、スプロケット歯車20と各ペダル12と各ペダルアーム10が供回りし、各ペダル12が上死点および下死点に到達した際に、付勢部材50の付勢力により、スプロケット歯車20が回転方向前方側に押し出されることを特徴とする自転車用動力伝達装置100である。【選択図】図1

Description

本発明は自転車用動力伝達装置に関する。
電動機を搭載しない通常の自転車においては、推進力を得るためにペダルを漕ぐ必要がある。ペダルを踏み込む力を変えずに、ペダルを回転させることによって得られる推進力を大きくするための構成として、たとえば特許文献1(特開2003−312581号公報)に示すようなものが提案されている。
特許文献1に開示されている自転車は、巡航運転モードのときはペダルの回転半径が小さく、負荷がかかる運転モードに入ると、ペダルの踏み込み力に応じてペダルの半径が自動的に伸長し、大きな推進力を得ることができるものである。
特開2003−312581号公報(請求項1、図12等)
特許文献1に開示されている自転車によれば、ペダルを漕ぐ際に通常よりも大きい負荷がかかったときにペダルが取り付けられたペダルアームの長さが伸びることで、踏み込み力を変えずに大きな推進力を得ることができる点において好都合である。このように走行中の自転車においてペダルアームが伸びた状態でさらに推進力を大きくすべく、力を入れてペダルを漕ごうとすると、そのときの姿勢によっては自転車が傾き、ペダルやペダルアームが地面に接触してしまうおそれがあり、危険が伴うといった課題を有している。
そこで本発明は上記課題を解決すべくなされたものであり、その目的とするところは、ペダルアームの長さを変えずペダルアームの回転を補助することにより推進力を増大させることを可能にした自転車用動力伝達装置を提供することにある。
上記目的を達成するため発明者が鋭意研究した結果、以下の構成に想到した。すなわち本発明は、自転車のフレームに回転可能に枢着され、先端にペダルが設けられている左右のペダルアームの回転によって回転するスプロケット歯車と、前記自転車の後輪の回転軸に枢着された従動スプロケット歯車との間で掛け渡されているチェーンによって前記後輪を回転させる自転車用動力伝達装置において、各前記ペダルアームは長手方向において2分割されていて、第1分割ペダルアームの先端には前記ペダルが取り付けられていると共に基部が前記スプロケット歯車に回動可能に取り付けられていて、第2分割ペダルアームの基部は前記スプロケット歯車と共に前記フレームに回転可能に枢着されていて、前記第1分割ペダルアームの基部と前記第2分割ペダルアームの先端は、少なくとも一方が各前記ペダルアームの長手方向の中心線に対してスラッシュカットされたスラッシュカット部に形成されていると共に、前記スラッシュカット部により形成される前記第1分割ペダルアームと前記第2分割ペダルアームとの離間部のうち離間距離が大きい幅広離間部が各前記ペダルアームの回転方向の側に位置していて、前記第1分割ペダルアームおよび前記第2分割ペダルアームには、前記第1分割ペダルアームが前記第2分割ペダルアームに対して回動することにより付勢力が蓄積される付勢部材が設けられていて、各前記ペダルから踏込力が入力されると、各前記ペダルと外側の各前記第1分割ペダルアームが各前記第2分割ペダルアームに対して先行して回動して前記付勢部材に前記付勢力を蓄えさせた後、各前記ペダルと各前記第1分割ペダルアームと各前記第2分割ペダルアームが前記スプロケット歯車と供回りし、各前記ペダルが上死点および下死点に到達した際に、前記付勢部材の前記付勢力により、前記スプロケット歯車が回転方向前方側に押し出されることを特徴とする自転車用動力伝達装置である。
これにより、ペダルアームの長さを変えることなく、ペダルアームの回転を補助することにより推進力を増大させる自転車用動力伝達装置の提供が可能になる。このように走行中のペダルアームの長さが変わらないので、自転車を傾けた状態にしてもペダルやペダルアームの地面との接触を防止することができ安全である。
本発明にかかる自転車用動力伝達装置の構成を採用することにより、ペダルアームの長さを変えることなく、ペダルアームの回転を付勢部材による付勢力によって補助することで推進力を増大させることができる。走行中のペダルアームの長さが変わらない構成により、ペダルに入力する踏込力を増大しようとして自転車を傾けた状態にしても、ペダルやペダルアームの地面との接触を防止することができ安全である。
第1参考実施形態における自転車用動力伝達装置の概略構成を示す要部正面図である。 図1に示す状態からペダルを漕いで付勢部材に付勢力を蓄えさせた状態を示す自転車用動力伝達装置の要部正面図である。 図2に示す状態からペダルを下死点に到達させた直後における状態を示す自転車用動力伝達装置の要部正面図である。 第2参考実施形態における自転車用動力伝達装置の要部概略構成図である。 第1実施形態における自転車用動力伝達装置の要部概略構成図である。 図5に示す状態からペダルを漕いで付勢部材に付勢力を蓄えさせた状態を示す自転車用動力伝達装置の要部正面図である。 図6に示す状態からペダルを下死点に到達させた直後における状態を示す自転車用動力伝達装置の要部正面図である。
以下、本発明にかかる自転車用動力伝達装置の実施形態について説明する。
第1参考実施形態
図1は、本実施形態における自転車用動力伝達装置の概略構成を示す要部正面図である。本実施形態における自転車用動力伝達装置100は、自転車のフレームFRに回転可能に枢着された左右のペダルアーム10およびスプロケット歯車20と、自転車の後輪の回転軸に回転可能に枢着された従動スプロケット歯車30と、スプロケット歯車20と従動スプロケット歯車30に掛け渡されたチェーン40と、スプロケット歯車20に取り付けられた付勢部材50を具備している。
左右のペダルアーム10の先端にはペダル12が回転可能に取り付けられていて、自転車のフレームFRへの枢着部分を回転の中心とした際に180°の位相となるように設けられている。本実施形態における左右のペダルアーム10は自転車のフレームFRへの枢着部分を回転の中心として、スプロケット歯車20とは独立に回転する。左右のペダルアーム10の長さ方向中途位置には、付勢部材50との当接部になる当接体14が取り付けられている。当接体14は左右のペダルアーム10の回転方向前方側の面に取り付けられている。図1には当接体14として左右それぞれのペダルアーム10からスプロケット歯車20に向けて延びる平板を用いているが、付勢部材50の一方の端部を所要高さ範囲で進入させることができる有底筒体に形成することもできる。
本実施形態におけるスプロケット歯車20には、自転車のフレームFRへのスプロケット歯車20の枢着部から所定距離の位置(左右のペダルアーム10に取り付けた当接体14の位置に対応する位置)に付勢部材50を保持する付勢部材保持体52が固定されている。本実施形態における付勢部材保持体52は、左右それぞれのペダルアーム10とスプロケット歯車20との間の位置に取り付けられているが、左右それぞれのペダルアームの回転領域内に取り付けることもできる。ここでは付勢部材保持体52として鉄筋棒を用い鉄筋棒をスプロケット歯車20に溶接した形態を採用している。本実施形態においては、付勢部材50として弦巻ばねを用いた。このように付勢部材50は、スプロケット歯車20と左右のペダルアーム10との間の位置において伸縮方向がスプロケット歯車20の回転方向の接線と平行になる配置で付勢部材保持体52に保持されている。
自転車の後輪の回転軸は従動スプロケット歯車30と共に自転車のフレームFRに回転可能に枢着されていて、スプロケット歯車20と従動スプロケット歯車30との間にはチェーン40が掛け渡されている。このような状態において左右のペダルアーム10に踏込力を入力することで図1中に示した矢印方向に回転させると、当接体14が付勢部材50に当接するまでの間は、スプロケット歯車20が回転する前に左右のペダルアーム10とペダル12のみが所要角度範囲にわたって先行回転する。図2に示すように当接体14が付勢部材50に当接し、付勢部材50を圧縮させる方向の回転力が踏込力によって作用している範囲(付勢力を蓄えさせた状態が維持されている範囲)において、スプロケット歯車20とペダル12とペダルアーム10が供回りする。これによりチェーン40がスプロケット歯車20と従動スプロケット歯車30との間で循環移動し、チェーン40により従動スプロケット歯車30を従動回転させて自転車の後輪が回転する(自転車に推進力が付与される)ことになる。
そして図3に示すように、左右のペダルアーム10のいずれか一方が上死点または下死点に到達すると、左右のペダルアーム10の当接体14による付勢部材50の圧縮が解除され、付勢部材50に蓄積されていた付勢力が解放されることになる。すなわち、スプロケット歯車20は左右のペダルアーム10から離反し、回転方向前方側に押し出されることになる。この状態においては、左右のペダルアーム10はスプロケット歯車20に対してフリーの状態になっているので、左右のペダルアーム10を上死点または下死点から回転方向前方に移動させる際は負荷のない状態になっている。これにより左右のペダルアーム10を上死点または下死点から速やかに移動させることができ、左右のペダルアーム10の回転動作が早まるので、自転車への動力伝達を効率的に行うことが可能になる。
第2参考実施形態
図4は、第2参考実施形態における自転車用動力伝達装置の概略構成を示した正面図である。本実施形態において第1参考実施形態と共通する構成については、第1参考実施形態で用いた符号を用いることにより、ここでの詳細な説明は省略する。
本実施形態における自転車用動力伝達装置100は、付勢部材50の取り付け構造が第1参考実施形態と異なっている。本実施形態においては、スプロケット歯車20と平行に設けられると共にスプロケット歯車20と供回りする板状部材60を有している。付勢部材50としてはコイルばねが用いられていて、付勢部材50はコイルばねの径方向でスプロケット歯車20および板状部材60の板厚方向を貫通する配置で取り付けられている。本実施形態においては、板状部材60を図4に示すように円板としているが、板状部材60は矩形板等の円板以外の板状部材60を採用することもできる。
本実施形態においてはスプロケット歯車20および板状部材60の周方向に沿って3箇所に均等間隔で付勢部材50が設けられている。付勢部材50のうちの一つは、左右のいずれかのペダルアーム10の位置に位置合わせされた状態で設けておくことが好ましい。スプロケット歯車および板状部材60には付勢部材50の配設箇所に貫通孔70が形成されていて、貫通孔70には付勢部材50を保持する付勢部材保持体としてのキャップ体72が取り付けられている。このキャップ体72により付勢部材50の第1端部がスプロケット歯車20と板状部材60に取り付けられている。
ペダルアーム10の位置に位置合わせされている付勢部材50は、一方の端部をキャップ体72に固定し、他方の端部には左右のペダルアーム10の当接体14に当接・係合し、貫通孔70内で移動する係合体74が取り付けられている。係合体74は貫通孔70から脱落しないように貫通孔70に設けられている。この係合体74により付勢部材50の第2端部がペダルアーム10(当接体14)に当接可能になっている。その他の貫通孔70においては、貫通孔70からの付勢部材50の落下を防止する落下防止体76が取り付けられている。このように付勢部材50をキャップ体72に収容した状態にすることで、付勢部材50がスプロケット歯車20および板状部材60から脱落することを防止している。なお、付勢部材50の第1端部に相当するキャップ体72は付勢部材50の第2端部に相当する係合体74よりもスプロケット歯車20の順方向における回転方向前方側に位置するように設けられている。
本実施形態における左右のペダルアーム10も先の実施形態と同様に、スプロケット歯車20とは独立に回転可能である。よって、左右のペダルアーム10に踏込力を入力すると、左右のペダルアーム10の当接体14が係合体74に当接・係合するまでの間、左右のペダルアーム10はペダル12と共に単独で回動する。左右のペダルアーム10の当接体14が係合体74に当接・係合した後、さらに回動を続けると、左右のペダルアーム10の当接体14により係合体74が貫通孔70内で付勢部材50を圧縮させる方向に移動する。これにより付勢部材50は圧縮された状態となり、付勢部材50が限界まで圧縮されると、左右のペダルアーム10とペダル12は板状部材60およびスプロケット歯車20と供回りする。これにより、チェーン40がスプロケット歯車20と従動スプロケット歯車30との間で循環移動し、自転車の後輪に駆動力が伝達されることになる。
本実施形態においては、付勢部材50と位置合わせされている左右のペダルアーム10におけるペダル12の一方が上死点または下死点に到達すると、第1参考実施形態と同様に、付勢部材50に蓄積されていた付勢力によりスプロケット歯車20(および板状部材60)が左右のペダルアーム10から離反し、スプロケット歯車20の回転方向前方側に送り出される。そして、本実施形態においては、複数の付勢部材50が設けられているので、第1参考実施形態に比較してスプロケット歯車20に作用する付勢力を大きくすることができ、かつ、スプロケット歯車20の送り出しを滑らかにすることができる点で好都合である。
第3参考実施形態
本実施形態における自転車用動力伝達装置100の構成は第2参考実施形態の変形例である。本実施形態における自転車用動力伝達装置100は、左右いずれかのペダルアーム10とスプロケット歯車20が直結されて供回りし、板状部材60が左右のペダルアーム10とスプロケット歯車20に対して独立に回転する構成を採用している。その他の構成は、第2参考実施形態と同様であるため、第2参考実施形態で用いた符号を付すことによりそれらの構成についての説明を省略している。
本実施形態においては、スプロケット歯車20に周方向が長手方向となるように形成した貫通孔70の一方の端部に付勢部材50の第1端部が取り付けられている。ここではキャップ体72を用いて付勢部材50の第1端部をスプロケット歯車20に固定している。ここで、貫通孔70の長さは、付勢部材50の伸縮方向における長さよりも長く形成されていて、付勢部材50の第2端部が係合体74に収容された状態で貫通孔70内において伸縮可能に設けられている。本実施形態においても貫通孔70の長手方向には付勢部材50の落下を防止する落下防止体76が設けられている。ここでも、付勢部材50の第1端部であるキャップ体72は付勢部材50の第2端部である係合体74よりもスプロケット歯車20の順方向における回転方向前方側に配置されている。
本実施形態においては、ペダルアーム10に踏込力を加えてペダルアーム10を順方向に回転させると、ペダルアーム10に設けた当接体14が板状部材60にも形成されている貫通孔70を貫通して係合体74と係合し、付勢部材50を圧縮させる。貫通孔70において付勢部材50が限界まで圧縮されると、スプロケット歯車20は、付勢部材50の付勢力を蓄積した状態でペダルアーム10と板状部材60の回転方向に供回りし、従動スプロケット歯車30との間でチェーン40を循環移動させて、自転車に駆動力を伝達する。左右いずれかのペダルアーム10が下死点または上死点に到達すると、付勢部材50を圧縮させる方向の踏込力が作用しなくなるので、付勢部材50に蓄積されていた付勢力によりスプロケット歯車20が順方向の回転方向前方側に押し出され、下死点から上死点に向けて、または、上死点から下死点に向けての踏込力ペダル12に加える際の抵抗が大幅に低減され、ペダル12への踏込力の伝達が容易に行うことができる。
第1実施形態
図5は第1実施形態における自転車用動力伝達装置の概略構成を示した正面図である。本実施形態において第1参考実施形態第3参考実施形態と共通する構成については、それらにおける符号を用いることにより、ここでの詳細な説明は省略する。
本実施形態における左右のペダルアーム10は長手方向において2分割された先端側(外側)の第1分割ペダルアーム10Aと基部側の第2分割ペダルアーム10Bにより構成されている。第1分割ペダルアーム10Aの基部側と第2分割ペダルアーム10Bの先端側はそれぞれ、ペダルアーム10の長手方向の中心線に対してスラッシュカットされたスラッシュカット部10Cに形成されている。第2分割ペダルアーム10Bは、スプロケット歯車20と共に自転車のフレームFRに回転可能に枢着されている。
第2分割ペダルアーム10Bのスラッシュカット部10Cと第1分割ペダルアーム10Aのスラッシュカット部10Cを対向させて互いを離間させた状態で配し、スラッシュカット部10Cどうしの離間部のうち離間距離が大きい幅広離間部10Dが左右のペダルアーム10の回転方向の前方側になるようにしている。そして第1分割ペダルアーム10Aは回転軸10Eを回転の中心としてスプロケット歯車20に対して回動可能に枢着されている。
第1分割ペダルアーム10Aと第2分割ペダルアーム10Bには第1分割ペダルアーム10Aが第2分割ペダルアーム10Bに対して回動することにより付勢力が蓄積される付勢部材50が設けられている。本実施形態においては付勢部材50としてねじりコイルばねが好適に用いられる。
図6に示すようにペダル12に踏込力を使用者の左足で入力すると、第1分割ペダルアーム10Aのスラッシュカット部10Cと第2分割ペダルアーム10Bのスラッシュカット部10Cどうしが当接するまで第1分割ペダルアーム10Aがペダル12と共に第2分割ペダルアーム10Bに対して回転軸10E周りに回動し、付勢部材50に付勢力を蓄積させた状態になる。この状態で引き続きペダル12に左足で踏込力を作用させることで、付勢部材50に付勢力を蓄積させた状態で第1分割ペダルアーム10Aによりスプロケット歯車20を回転させ、従動スプロケット歯車30との間でチェーン40を循環移動させて自転車の後輪を回転させる。
第1分割ペダルアーム10Aのペダル12の位置が図7に示すように下死点に到達すると、蓄積されていた付勢部材50の付勢力が解放され、スプロケット歯車20が回転方向前方側に押し出されることになる。第2分割ペダルアーム10Bはスプロケット歯車20と供回りする状態で固定されているので、第1分割ペダルアーム10Aと第2分割ペダルアーム10Bのスラッシュカット部10Cは互いに離反した状態に戻る。そして、下死点を過ぎてスプロケット歯車20を回転させる際には、もう一方のペダルアーム10において、右足でペダル12から踏込力を入力する際は、きわめて小さい力で第1分割ペダルアーム10Aと第2分割ペダルアーム10Bのスラッシュカット部10Cどうしを当接させた状態にすることができ、自転車の後輪に駆動力を効率的に伝達することができる。このような第1分割ペダルアーム10Aと第2分割ペダルアーム10Bの動作は上死点においても下死点と同様の動作をすることができる。
以上に本発明にかかる自転車用動力伝達装置100について複数の実施形態に基づいて説明したが、本発明は以上の実施形態に限定されるものではない。例えば第1参考実施形態においては、付勢部材50を保持する付勢部材保持体52として鉄筋棒を用いているが、他の手段により付勢部材50を保持させた形態を採用することもできる。スプロケット歯車20の表面に直接付勢部材50を取り付け、付勢部材保持体52の構成を省略することもできる。
また、第2参考実施形態においては、付勢部材50を板状部材60の周方向に沿って3か所に配設した形態について説明しているが、左右のペダルアーム10の位置に位置合わせした2箇所に付勢部材50を配する形態を採用することもできる。
また、第3参考実施形態においては、ペダルアーム10に設けた当接体14で付勢部材50の第2端部である係合体74に当接・係合させる構成について説明したが、板状部材60のスプロケット歯車20側の面に係合体74との係合部を設ける形態にすることもできる。この形態を採用することにより、貫通孔70はスプロケット歯車20と板状部材60の両者についてそれぞれ板厚方向に貫通させる必要がなくなり、スプロケット歯車20の板厚のみを貫通する貫通孔70にすることができる。
また、第1実施形態においては、第1分割ペダルアーム10Aの基部側と第2分割ペダルアーム10Bの先端側のそれぞれをスラッシュカット部10Cに形成しているが、いずれか一方のみにスラッシュカット部10Cを形成するようにしてもよい。
さらには、以上に説明した各実施形態と、上記変形例における任意の構成どうしを適宜組み合わせた形態であっても本発明の技術的範囲に属するものである。
10 ペダルアーム,
10A 第1分割ペダルアーム,10B 第2分割ペダルアーム,
10C スラッシュカット部,10D 幅広離間部,10E 回転軸,
12 ペダル,14 当接体,
20 スプロケット歯車,
30 従動スプロケット歯車,
40 チェーン,
50 付勢部材,52 付勢部材保持体,
60 板状部材,
70 貫通孔,72 キャップ体,74 係合体,76 落下防止体,
100 自転車用動力伝達装置,
FR 自転車のフレーム

Claims (1)

  1. 自転車のフレームに回転可能に枢着され、先端にペダルが設けられている左右のペダルアームの回転によって回転するスプロケット歯車と、前記自転車の後輪の回転軸と共に前記自転車のフレームに枢着された従動スプロケット歯車との間で掛け渡されているチェーンによって前記後輪を回転させる自転車用動力伝達装置において、
    各前記ペダルアームは長手方向において2分割されていて、
    第1分割ペダルアームの先端には前記ペダルが取り付けられていると共に基部が前記スプロケット歯車に回動可能に取り付けられていて、
    第2分割ペダルアームの基部は前記スプロケット歯車と共に前記フレームに回転可能に枢着されていて、
    前記第1分割ペダルアームの基部と前記第2分割ペダルアームの先端は、少なくとも一方が前記ペダルアームの長手方向の中心線に対してスラッシュカットされたスラッシュカット部に形成されていると共に、前記スラッシュカット部により形成される前記第1分割ペダルアームと前記第2分割ペダルアームとの離間部のうち離間距離が大きい幅広離間部が前記ペダルアームの回転方向の側に位置していて、
    前記第1分割ペダルアームおよび前記第2分割ペダルアームには、前記第1分割ペダルアームが前記第2分割ペダルアームに対して回動することにより付勢力が蓄積される付勢部材が設けられていて、
    各前記ペダルから踏込力が入力されると、各前記ペダルと外側の前記第1分割ペダルアームが前記第2分割ペダルアームに対して先行して回動して前記付勢部材に前記付勢力を蓄えさせた後、各前記ペダルと各前記第1分割ペダルアームと各前記第2分割ペダルアームが前記スプロケット歯車と供回りし、各前記ペダルが上死点および下死点に到達した際に、前記付勢部材の前記付勢力により、前記スプロケット歯車が回転方向前方側に押し出されることを特徴とする自転車用動力伝達装置。
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