JP2001071981A - ペダルクランク装置 - Google Patents

ペダルクランク装置

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JP2001071981A
JP2001071981A JP30128099A JP30128099A JP2001071981A JP 2001071981 A JP2001071981 A JP 2001071981A JP 30128099 A JP30128099 A JP 30128099A JP 30128099 A JP30128099 A JP 30128099A JP 2001071981 A JP2001071981 A JP 2001071981A
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pedal
crank
axle
distance
follower
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JP30128099A
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Shinji Yamada
新治 山田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ペダルを介して車軸を回転する際に、車軸とペ
ダル間の距離を伸縮させる伸縮機構を設けることによ
り、変速ギア等の複雑な機構や電動モータ等の補助動力
を何ら必要とすることなく極めて安価且つ単純な構造に
基づき、小さいペダル回転力をもって車軸を回転させる
ことが可能であり、もって登り坂等の傾斜路であっても
疲労することなく楽に登坂することが可能なペダルクラ
ンク装置及びその装置を備えた自転車を提供する。 【解決手段】第2クランク部材4のペダル52を介して
車軸51を回転する際に、ガイド溝6を有するカム部材
5とフォロア部材7とから基本的に構成される伸縮機構
の作用に基づき、第1クランク部材3と第2クランク部
材4の摺動量を規制しつつ車軸51とペダル52間の距
離が伸縮されるので、ペダル52を踏み込んだ時に第2
クランク部材4を摺動させて車軸51とペダル52間の
距離を伸張させるように構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自転車の車軸に付
設されるペダルクランク装置及び自転車に関し、特に、
ペダルを介して車軸を回転する際に、車軸とペダル間の
距離を伸縮させる伸縮機構を設けることにより、小さい
ペダル回転力をもって車軸を回転させることが可能であ
り、登り坂等の傾斜路であっても疲労することなく楽に
登坂することが可能なペダルクランク装置及びその装置
を備えた自転車に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、自転車のペダルクランク装置
において、小さいペダル回転力で車軸を回転させ、登り
坂等の傾斜路であっても楽に登坂可能とする機構が提案
されている。
【0003】この種の機構を採用する自転車としては、
例えば、多段変速式自転車が存在する。かかる多段変速
式自転車においては、後輪の回転軸と同軸に複数個の後
輪ギアが配設されるとともに、ペダルの回転力を受ける
車軸と同軸に複数個のペダルギアが配設され、後輪ギア
とペダルギアとの間に掛装されたチェーンを介して、ペ
ダルにより回転される車軸の回転力をペダルギア、チェ
ーンから後輪ギアに伝達するように構成されている。そ
して、チェーンが噛合される後輪ギアとペダルギアとを
選択するギア選択機構が設けられており、このギア選択
機構により後輪ギアとペダルギアの組み合わせを選択し
て自由に双方のギア間におけるギア比を選択できる。
【0004】ここで、説明の便宜のため及び理解を容易
にするため、前記従来の多段変速式自転車にて採用され
ている機構において、所定のギア歯数Aを有する1つの
ペダルギアが選択されており、各種のギア歯数を有する
後輪ギアから1つの後輪ギアを選択する場合を考える。
【0005】例えば、ペダルギアのギア歯数Aよりも少
ないギア歯数Bの後輪ギアが選択された場合、ペダルギ
アの1回転させると後輪ギアはA/B(1以上)回転す
ることから、速く進むことができる一方、ペダルを踏ん
でペダルクランクを回転させるには大きな力が必要とな
る。このような後輪ギアの選択は、平坦路や下り坂を走
行する場合には有利となる。
【0006】これに対して、選択される後輪ギアのギア
歯数Bがペダルギアのギア歯数Aに近接したり、後輪ギ
アのギア歯数Bがペダルギアのギア歯数Aよりも大きい
場合には、ペダルギアを1回転させると後輪ギアはA/
B(1の近傍値又は1以下)回転しかせず、速く進むこ
とができないが、一方、ペダルクランクを回転させるに
つき小さな力しか必要としない。このような後輪ギアの
選択は、登り坂等の傾斜路を走行する場合に有利とな
る。
【0007】また、近年、ペダルクランクを回転させる
トルクの一部を電動モータ等の補助動力によってアシス
トする機能を備えた自転車が実用化されている。かかる
自転車において、電動モータは、ペダルクランクの回転
トルクが小さい平坦路や下り坂では、小さい補助力をも
ってペダルクランクの回転をアシストし、また、ペダル
クランクの回転トルクが大きい登り坂等の傾斜路では、
回転トルクが大きくなるに従って大きな補助力をもって
ペダルクランクの回転をアシストするように構成されて
いる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記し
た従来の多段変速式自転車では、登り坂等の傾斜路を走
行する場合、後輪ギアのギア歯数がペダルギアのギア歯
数と同程度か又は大きくなるように後輪ギアを選択すれ
ば、小さな力でペダルクランクを回転させて傾斜路の登
坂が可能とはなるものの、ペダルギアのギア歯数と後輪
ギアのギア歯数との関係からペダルクランクによるペダ
ルギアの1回転に対応する後輪ギアの回転量は小さいこ
とから、速く進むことができない。このとき、ペダルク
ランクの回転数を増加させれば速く進むことができる
が、かかる場合には疲労を招来することとなる。このよ
うに、従来の多段変速式自転車では、小さい力で軽くペ
ダルクランクを回転させるだけで走行スピードを低下さ
せることなく登り坂等の傾斜路を走行することはできな
いものである。
【0009】また、電動モータによるアシスト機能を備
えた自転車においては、電動モータやモータに電力を供
給するためのバッテリ等の特殊な部品を搭載する必要が
あり、これらの装備が全く不要な従来の自転車に比し
て、必然的に製品価格が高くなるとともに、自転車の自
重も重くなるという問題があり、日常の取扱いに不便を
来たすことになる。
【0010】そして、アシスト機能を使用するために
は、日常的にバッテリへの充電作業が必要となり、取扱
いが煩雑であると共に、一回の充電で走行できる距離に
限界があり、移動距離が制約されるという問題もある。
また、モータ、バッテリ等の動力系が故障した場合、特
殊部品であるため通常の自転車店では対応できず、メー
カ指定の代理店等への輸送が必要となり、手続き、コス
ト、修理時間等不便な点が多い。以上のように電動モー
タによるアシスト機能を備えた自転車においては、製品
価格が高価であり、自重も重く取扱いに不便で、走行距
離の制約、維持管理の煩雑さ等にも手間がかかるという
問題があり、使い勝手の悪いものである。
【0011】本発明は、前記従来の問題点を解消するた
めになされたものであり、ペダルを介して車軸を回転す
る際に、車軸とペダル間の距離を伸縮させる伸縮機構を
設けることにより、変速ギア等の複雑な機構や電動モー
タ等の補助動力を何ら必要とすることなく極めて安価且
つ単純な構造に基づき、小さいペダル回転力をもって車
軸を回転させることが可能であり、もって登り坂等の傾
斜路であっても疲労することなく楽に登坂することが可
能なペダルクランク装置及びその装置を備えた自転車を
提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
請求項1に係るペダルクランク装置は、自転車の車軸に
取り付けられる第1クランク部材と、前記第1クランク
部材に対して摺動可能に配置され、一端側にペダルを有
する第2クランク部材と、前記第2クランク部材のペダ
ルを介して車軸を回転する際に、第1クランク部材に対
する第2クランク部材の摺動量を規制しつつ車軸とペダ
ル間の距離を伸縮する伸縮機構とを備えたことを特徴と
する。かかる請求項1のペダルクランク装置では、第2
クランク部材のペダルを介して車軸を回転する際に、伸
縮機構の作用に基づき、第1クランク部材と第2クラン
ク部材の摺動量を規制しつつ車軸とペダル間の距離が伸
縮されるので、ペダルを踏み込んだ時に第2クランク部
材を摺動させて車軸とペダル間の距離を伸張させること
により、小さいペダル回転力をもって車軸を回転させる
ことが可能となり、これより登り坂等の傾斜路であって
も疲労することなく楽に登坂することが可能となる。
【0013】また、請求項2に係るペダルクランク装置
は、請求項1のペダルクランク装置において、前記伸縮
機構は、前記ペダルが取り付けられた第2クランク部材
の他端側に設けられたフォロア部材と、前記車軸の近傍
位置に固定され、前記フォロア部材を遊嵌しながらガイ
ドするガイド溝が形成されたガイド部材とを備え、前記
第1クランク部材に対する第2クランク部材の摺動量
は、車軸が回転される際にフォロア部材がガイド部材の
ガイド溝に沿ってガイドされることに基づいて規制され
ることを特徴とする。請求項2のペダルクランク装置で
は、第1クランク部材に対する第2クランク部材の摺動
量は、車軸が回転される際にフォロア部材がガイド部材
のガイド溝に沿ってガイドされることに基づいて規制さ
れることから、フォロア部材とガイド溝との協働作用に
基づき、車軸とペダル間の距離の伸縮量をガイド溝の形
状に従って自在に設定することが可能となる。
【0014】更に、請求項3に係るペダルクランク装置
は、請求項2のペダルクランク装置において、前記ガイ
ド部材のガイド溝は、フォロア部材と車軸との距離を変
化させつつ規制する少なくとも2つの第1ガイド部及び
第2ガイド部を有し、前記フォロア部材が第1ガイド部
を介してガイドされる際における車軸とペダル間の距離
は、フォロア部材が第2ガイド部を介してガイドされる
際における車軸とペダル間の距離よりも大きいことを特
徴とする。請求項3のペダルクランク装置では、フォロ
ア部材が第1ガイド部を介してガイドされてペダルが回
転動作される際における車軸とペダル間の距離は、フォ
ロア部材が第2ガイド部を介してガイドされる際におけ
る車軸とペダル間の距離よりも大きくされていることか
ら、ペダルの回転動作時に、フォロア部材が第1ガイド
部によりガイドされると、第2クランク部材は第1クラ
ンク部材に対して伸張する方向に摺動され、また、フォ
ロア部材が第2ガイド部によりガイドされると、第2ク
ランク部材は第1クランク部材に対して縮む方向に摺動
される。これにより、ペダルを踏み込んだ時に第1ガイ
ド部の作用に基づき第2クランク部材を伸張する方向に
摺動させて車軸とペダル間の距離を伸張させることによ
り、小さいペダル回転力をもって車軸を回転させること
が可能となり、登り坂等の傾斜路であっても疲労するこ
となく楽に登坂することが可能となる。尚、第2ガイド
部の作用に基づき第2クランク部材を縮む方向に摺動さ
せると、車軸とペダル間の距離は縮小される。
【0015】また、請求項4に係るペダルクランク装置
は、請求項1のペダルクランク装置において、前記伸縮
機構は、周囲に所定形状のカム面が形成され、前記車軸
の近傍に固定されるカム部材と、前記第2クランク部材
の他端側に設けられるフォロア部材と、前記第1クラン
ク部材に配設され、前記フォロア部材を付勢してカム部
材のカム面に周接させる付勢部材とを備えたことを特徴
とする。請求項4のペダルクランク装置では、第1クラ
ンク部材に対する第2クランク部材の摺動量は、車軸が
回転される際に付勢部材を介してフォロア部材がカム部
材のカム面に周接されることに基づいて規制されること
から、フォロア部材とカム部材のカム面との協働作用に
基づき、車軸とペダル間の距離の伸縮量をカム部材のカ
ム面の形状に従って自在に設定することが可能となる。
【0016】更に、請求項5に係るペダルクランク装置
は、請求項4のペダルクランク装置において、前記カム
部材のカム面は、フォロア部材と車軸との距離を変化さ
せつつ規制する少なくとも2つの第1カム面及び第2カ
ム面を有し、前記フォロア部材が第1カム面に当接した
際における車軸とペダル間の距離は、フォロア部材が第
2カム面に当接した際における車軸とペダル間の距離よ
りも大きいことを特徴とする。請求項5のペダルクラン
ク装置では、フォロア部材が第1カム面に周接されてペ
ダルが回転動作される際における車軸とペダル間の距離
は、フォロア部材が第2カム面に周接される際における
車軸とペダル間の距離よりも大きくされていることか
ら、ペダルの回転動作時に、フォロア部材が第1カム面
に周接されると、第2クランク部材が伸張する方向に摺
動され、また、フォロア部材が第2カム面に周接される
と第2クランク部材が縮む方向に摺動される。これによ
り、ペダルを踏み込んだ時に第1カム面の作用に基づき
第2クランク部材を伸張する方向に摺動させて車軸とペ
ダル間の距離を伸張させることにより、小さいペダル回
転力をもって車軸を回転させることが可能となり、これ
より登り坂等の傾斜路であっても疲労することなく楽に
登坂することが可能となる。尚、第2カム面の作用に基
づき第2クランク部材を縮む方向に摺動させると、車軸
とペダル間の距離は縮小される。
【0017】また、請求項6に係る自転車は、フレーム
本体に回転可能に取り付けられた前輪及び後輪と、前記
前輪と後輪の間でフレーム本体に取り付けられた車軸
と、前記車軸に取り付けられたペダルクランク装置と、
前記ペダルクランク装置により車軸を回転させた際に発
生する回転力を後輪に伝達する伝達部材とを有する自転
車において、前記ペダルクランク装置は、前記車軸に取
り付けられる第1クランク部材と、前記第1クランク部
材に対して摺動可能に配置され、一端側にペダルを有す
る第2クランク部材と、前記第2クランク部材のペダル
を介して車軸を回転する際に、第1クランク部材に対す
る第2クランク部材の摺動量を規制しつつ車軸とペダル
間の距離を伸縮する伸縮機構とを備えたことを特徴とす
る。請求項6の自転車では、そのペダルクランク装置に
おいて、第2クランク部材のペダルを介して車軸を回転
する際に、伸縮機構の作用に基づき、第1クランク部材
と第2クランク部材の摺動量を規制しつつ車軸とペダル
間の距離が伸縮されるので、ペダルを踏み込んだ時に第
2クランク部材を摺動させて車軸とペダル間の距離を伸
張させることにより、小さいペダル回転力をもって車軸
を回転させることが可能となり、これより登り坂等の傾
斜路であっても疲労することなく楽に登坂することが可
能となる。
【0018】
【発明の実施の形態】次に、本発明に係るペダルクラン
ク装置について、本発明を具体化した実施形態に基づ
き、図面を参照しつつ詳細に説明する。
【0019】先ず、本発明の第1実施形態に係るペダル
クランク装置について図1乃至図4、図9に基づき説明
する。図1は第1実施形態のペダルクランク装置を備え
た自転車の概略斜視図、図2(a)は第1実施形態のペ
ダルクランク装置を自転車の進行方向に対して左側に取
り付けた状態を示す側面図、図2(b)は第1実施形態
のペダルクランク装置を自転車の進行方向に対して右側
に取り付けた状態を示す側面図、図3は第1実施形態の
ペダルクランク装置の伸縮機構を実現するガイド部材の
側面図、図4は図3におけるA−A’線乃至D−D’線
で切断して示すペダルクランク装置における伸縮機構の
断面図、及び、図9は自転車における動力の伝達作用を
説明するための概念図である。
【0020】ここで、ペダルクランク装置の説明に先だ
って、ペダルクランク装置が取り付けられる自転車につ
いて図1に基づき簡単に説明する。図1において、自転
車60はフレーム本体61を有し、かかるフレーム本体
61には前輪54及び後輪55が回転可能に取り付けら
れている。また、前輪54と後輪55との間でフレーム
本体61の下方には車軸51(後述する)が設けられて
おり、この車軸51に対してペダルクランク装置1が着
脱可能に取り付けられる。ペダルクランク装置1は、車
軸51の両側に着脱可能に取り付けられる一対のクラン
ク2を有しており、また、車軸51の両側でその近傍位
置には、各クランク2を挿通するように後述するガイド
部材5が配置されている。各クランク2の外側端部には
ペダル52が取り付けられている。車軸51には、ペダ
ルギア56(図9参照)が同軸に固定されており、ま
た、後輪55の軸には後輪ギア57(図9参照)が固定
されている。そして、ペダルギア56と後輪ギア57と
の間には、チェーン62が掛装されている。
【0021】前記構成において、ペダルクランク装置1
のペダル52を踏み込んで各クランク2を回転させる
と、その回転力がペダルギア56からチェーン62を介
して後輪ギア57に伝達され、これより走行が可能とな
るものである。尚、前記したペダルクランク装置1の作
用等については後述する。
【0022】前記ペダルクランク装置1を自転車60に
取り付けるには、図2に示すように、簡便なネジ止め等
の方法によりフレーム本体61等へ取付ける構造となっ
ており、ドライバー、レンチ等の工具さえあれば、各家
庭において従来の自転車60へ簡単に取付けが可能であ
る。具体的に説明すると、自転車60の進行方向(矢印
Aで示す)に対して左側のペダルクランク装置1をフレ
ーム本体61に取り付けるには、図2(a)に示すよう
に、U字状等の取付金具を使用して車軸51と前輪支持
フレームとを連結するフレーム61A、車軸51と後輪
の軸とを連結するフレーム61B、及び、車軸51とサ
ドル63とを連結するフレーム61Cのそれぞれにガイ
ド部材5をネジ64を介してネジ止め固定し、また、ガ
イド部材5の略中央部に形成された挿通孔8(図3参
照)を介してクランク2を車軸51に取り付ける。尚、
ガイド部材5は、金属、樹脂等の各種の材料から形成可
能であるが、例えば、軽量で且つ強靱な強化プラスチッ
クから形成される場合には、低コストで簡単に形成する
ことが可能である。
【0023】更に、自転車60の進行方向(矢印Bで示
す)に対して右側のペダルクランク装置1をフレーム本
体61に取り付ける場合には、図2(b)に示すよう
に、チェーン62を保護するチェーンカバー53がフレ
ーム本体に取り付けられていることから、前記と同様の
ネジ64を介してガイド部材5をチェーンカバー53に
ネジ止め固定し、また、ガイド部材5の略中央部の挿通
孔8を介してクランク2を車軸51に取り付ける。
【0024】ここに、各クランク2は、図2に示すよう
に、車軸51に取り付けられる第1クランク部材3、及
び、第1クランク部材3に対して摺動可能に配置される
第2クランク部材4から構成されている。第2クランク
部材4の一端側にはペダル52が取り付けられ、他端側
にはフォロア部材7が設けられている。また、ガイド部
材5の内側周囲にはガイド溝6が形成されており、かか
るガイド溝6には第2クランク部材4のフォロア部材7
が遊嵌される。フォロア部材7は、第1クランク部材3
に対して第2クランク部材4が摺動する際に、ガイド溝
6に沿ってガイドされるものである。尚、第1クランク
部材3と第2クランク部材4とを相互に摺動可能にする
構成としては、例えば、第1クランク部材3と第2クラ
ンク部材4の双方を筒状に形成し、第2クランク部材4
の筒径を第1クランク部材3の筒径よりも小さくして第
2クランク部材4を第1クランク部材3内に挿嵌するよ
うにすればよい。その他、第1クランク部材3と第2ク
ランク部材4との摺動機構については各種の機構を採用
することができる。
【0025】尚、第2クランク部材4のフォロア部材7
は、前記したようにガイド部材5をフレーム本体61に
ネジ止め固定した後クランク2を車軸51に取り付ける
際に、第1クランク部材3に対する第2クランク部材4
の摺動量を調節しながらガイド溝6内部に遊嵌される。
【0026】次に、前記のように構成されたペダルクラ
ンク装置1の作用について図2乃至図4に基づき説明す
る。ペダル52を踏み込むことによりクランク2を回転
させると、その回転に従って第2クランク部材4のフォ
ロア部材7は、ガイド部材5のガイド溝6に沿ってガイ
ドされる。このとき、ガイド溝6の形状は、図2、図3
に示すように長円形状に形成されており、フォロア部材
7がガイド溝6に沿ってガイドされる際にフォロア部材
7と車軸51との間の距離は、変化されることとなり、
また、フォロア部材7を有する第2クランク部材4は第
1クランク部材3に対して摺動可能にされているので、
フォロア部材7がガイド溝6に沿って移動するに従って
ペダル52と車軸51間の距離も伸縮する。この間、第
1クランク部材3に対する第2クランク部材4の摺動量
は、フォロア部材7がガイド溝6に沿ってガイドされる
ことに基づき規制されることとなる。
【0027】次に、ガイド溝6の詳細な構成について図
3に基づき説明する。ここで、ガイド溝6について、車
軸51の中心Oを通り長円形状の短軸に対応するA−
A’線、同様に車軸51の中心Oを通り長円形状の長軸
に対応するC−C’線、車軸51の中心Oを通りA−
A’線及びC−C’線に対して45度で交差する2つの
B−B’線及びD−D’線を想定し、B−B’線とD−
D’線とで区画されるガイド溝6の範囲の内、長軸方向
に存在する2つの範囲(C−C’線を含む範囲)を第1
ガイド部65とし、また、短軸方向に存在する2つの範
囲(A−A’線を含む範囲)を第2ガイド部66とす
る。
【0028】ガイド溝6は、A−A’線、C−C’線に
対して、それぞれ左右対称、上下対称の形状を有してお
り、これより各第1ガイド部65はA−A’線に関して
相互に対称であり、また、各第2ガイド部66はC−
C’線に関して相互に対称である。ここに、ペダル52
を踏み込んでクランク2を回転させる際に、フォロア部
材7が、図3中の各A−A’線、B−B’線、C−C’
線D−D’線に関して、A位置からB、C、D、A’
B’C’、D’の順に時計方向にガイド溝6に沿って移
動するものとする。このとき、フォロア部材7の中心が
Pで示され、その軌跡がガイド溝6の中央に点線で示さ
れている。また、車軸51の中心をOとする。
【0029】先ず、フォロア部材7がA位置にある場
合、フォロア部材7の中心Pと車軸51の中心O間の距
離はL1であり、この距離L1は、フォロア部材7の中
心Pと車軸51の中心Oがとりうる最短距離となる。ク
ランク2が回転していくと、フォロア部材7はA位置か
らB位置に向かって移動し、これに伴いフォロア部材7
の中心Pと車軸51の中心O間の距離はL1から除々に
大きくなり、フォロア部材7がB位置に到達した時点で
フォロア部材7の中心Pと車軸51の中心O間の距離は
L2となる。
【0030】フォロア部材7がB位置から更に移動して
いくとフォロア部材7と車軸51間の距離は除々に大き
くなり、フォロア部材7がC位置に到達した時点で、フ
ォロア部材7の中心Pと車軸51の中心O間の距離はL
3となる。かかる距離L3は、各中心P、Oがとりうる
最長距離となる。また、フォロア部材7が更に移動して
いくとフォロア部材7の中心Pと車軸51の中心O間の
距離は除々に小さくなっていき、D位置に到達した時点
でL2となる。これより、フォロア部材7がガイド溝6
の第1ガイド部65を移動する際には、フォロア部材7
の中心Pと車軸51の中心O間の距離は、L2以上L3
以下の範囲に規制されることが分かる。
【0031】フォロア部材7がD位置から更に移動して
いくとフォロア部材7の中心Pと車軸51の中心O間の
距離は除々に小さくなっていき、A’位置に到達した時
点で最短距離L1となる。更に、フォロア部材7がA’
位置から移動していくとフォロア部材7の中心Pと車軸
51の中心O間の距離は除々に大きくなっていき、B’
位置に到達した時点でL2となる。これより、フォロア
部材7がガイド溝6の第2ガイド部66を移動する際に
は、フォロア部材7の中心Pと車軸51の中心O間の距
離は、L1以上L2以下の範囲に規制されることが分か
る。ここに、L1、L2、L3間には、L1<L2<L
3の関係があることから、フォロア部材7が第1ガイド
部65を移動する際におけるフォロア部材7の中心Pと
車軸51の中心O間の距離は、第2ガイド部66を移動
する際におけるフォロア部材7の中心Pと車軸51の中
心O間の距離よりも大きいこととなる。
【0032】フォロア部材7がB’位置から更に移動し
ていくとフォロア部材7と車軸51間の距離は除々に大
きくなり、フォロア部材7がC’位置に到達した時点
で、フォロア部材7の中心Pと車軸51の中心O間の距
離はL3となる。かかる距離L3は、各中心P、Oがと
りうる最長距離となる。また、フォロア部材7が更に移
動していくとフォロア部材7の中心Pと車軸51の中心
O間の距離は除々に小さくなっていき、D’位置に到達
した時点でL2となる。これより、前記の場合と同様、
フォロア部材7がガイド溝6の第1ガイド部65を移動
する際には、フォロア部材7の中心Pと車軸51の中心
O間の距離は、L2以上L3以下の範囲に規制されるこ
とが分かる。
【0033】フォロア部材7がD’位置から更に移動し
ていくとフォロア部材7の中心Pと車軸51の中心O間
の距離は除々に小さくなっていき、A位置に到達した時
点で最短距離L1となる。更に、フォロア部材7がA’
位置から移動していくとフォロア部材7の中心Pと車軸
51の中心O間の距離は除々に大きくなっていき、B位
置に到達した時点でL2となる。これより、前記の場合
と同様、フォロア部材7がガイド溝6の第2ガイド部6
6を移動する際には、フォロア部材7の中心Pと車軸5
1の中心O間の距離は、L1以上L2以下の範囲に規制
されることが分かる。また、前記したように、L1、L
2、L3間には、L1<L2<L3の関係があることか
ら、フォロア部材7が第1ガイド部65を移動する際に
おけるフォロア部材7の中心Pと車軸51の中心O間の
距離は、第2ガイド部66を移動する際におけるフォロ
ア部材7の中心Pと車軸51の中心O間の距離よりも大
きいこととなる。
【0034】続いて、前記したようにフォロア部材7が
ガイド溝6に沿って移動する際に、クランク2において
第1クランク部材3に対する第2クランク部材4の伸縮
動作について図3、図4に基づき説明する。尚、クラン
ク2の長さは、第2クランク部材4のフォロア部材7が
ガイド部材5のガイド溝6を移動するに従って第2クラ
ンク部材4が第1クランク部材3に対して伸縮すること
により、決定される。
【0035】先ず、フォロア部材7が図3におけるA位
置にある場合、フォロア部材7の中心Pと車軸51の中
心O間の距離はL1であり、この距離L1は、フォロア
部材7の中心Pと車軸51の中心Oがとりうる最短距離
であることから、第2クランク部材4は第1クランク部
材3に対して最も縮んだ状態にある。これにより、クラ
ンク2全体の長さは最短となり、ペダル52と車軸51
間の距離も最短となる。この状態が図4(a)に示され
ている。
【0036】図4(a)の状態からペダル5を踏み込む
と、フォロア7はB位置に向かってガイド溝6を移動
し、B位置に到達した時点でフォロア部材7の中心Pと
車軸51の中心O間の距離は、距離L1よりも大きいL
2となる。従って、第2クランク部材4は第1クランク
部材3に対して伸張する方向に摺動する。これにより、
クランク2全体の長さは、図4(a)に示す状態よりも
少し長くなる。この状態が図4(b)に示されている。
かかる状態は、フォロア部材7が位置Aから位置Cへの
移行途中にあり、フォロア部材7の中心Pと車軸51の
中心O間の距離が単調に増加していく過程にあるととも
に、ペダル52を踏み込み始める位置でもあり、踏み込
みにつれてクランク2が次第に長くなっていき、次第に
大きなトルクを得ることができるように構成されてい
る。
【0037】更に、図4(b)の状態からペダル5に踏
み込むと、フォロア7はC位置に向かってガイド溝6を
移動し、C位置に到達した時点でフォロア部材7の中心
Pと車軸51の中心O間の距離は、距離L1、2よりも
大きい最長距離L3となる。従って、第2クランク部材
4は第1クランク部材3に対して更に伸張する方向に摺
動する。これにより、クランク2全体の長さは、図4
(b)に示す状態よりも長くなって最長状態となる。こ
の状態が図4(c)に示されている。かかる状態は、フ
ォロア部材7が位置Aから位置A’へ移行する中間位置
にあり、ペダル52を踏み込む力が最大となる位置であ
る。この時、踏み込み力とクランク2の長さが相俟っ
て、最大のトルクで効率よく走行することができる。
【0038】更に、図4(c)の状態からペダル5に踏
み込むと、フォロア7はD位置に向かってガイド溝6を
移動し、C位置に到達した時点でフォロア部材7の中心
Pと車軸51の中心O間の距離は、最長距離L3よりも
小さい距離L2となる。従って、第2クランク部材4は
第1クランク部材3に対して縮む方向に摺動する。これ
により、クランク2全体の長さは、図4(c)の状態か
ら図4(b)に示す状態に戻る。かかる状態は、フォロ
ア部材7が位置Cから位置A’への移行途中にあり、フ
ォロア部材7の中心Pと車軸51の中心O間の距離が単
調に減少していく過程にあるが、クランク2は、まだ大
きなトルクを得ることができる長さに設定されている。
【0039】更に、図4(b)の状態からペダル5に踏
み込むと、フォロア7はA’位置に向かってガイド溝6
を移動し、A’位置に到達した時点でフォロア部材7の
中心Pと車軸51の中心O間の距離は、最短距離L1と
なる。従って、第2クランク部材4は第1クランク部材
3に対して更に縮む方向に摺動する。これにより、クラ
ンク2全体の長さは、図4(b)の状態から図4(a)
に示す状態に戻る。このとき、クランク2全体の長さは
最短となることから、ペダル52と走行路面との間には
十分な間隙が確保されてており、これよりペダル52が
走行路面上に存在する石等の障害物に衝突することを確
実に回避することができ、自転車の走行に支障が発生す
ることはない。
【0040】更に、図4(a)の状態からペダル5に踏
み込むと、フォロア7はB’位置に向かってガイド溝6
を移動し、B’位置に到達した時点でフォロア部材7の
中心Pと車軸51の中心O間の距離は、距離L1よりも
大きいL2となる。従って、第2クランク部材4は第1
クランク部材3に対して伸張する方向に摺動する。これ
により、クランク2全体の長さは、図4(a)に示す状
態よりも少し長い図4(b)に示す状態となる。かかる
状態は、フォロア部材7が位置A’から位置C’への移
行途中にあり、フォロア部材7の中心Pと車軸51の中
心O間の距離が単調に増加していく過程にあるととも
に、ペダル52を後方へけり込む位置でもあり、けり込
みにつれてクランク2が次第に長くなっていき、次第に
大きなトルクを得ることができるように構成されてい
る。
【0041】更に、図4(b)の状態からペダル5に踏
み込むと、フォロア7はC’位置に向かってガイド溝6
を移動し、C’位置に到達した時点でフォロア部材7の
中心Pと車軸51の中心O間の距離は、距離L1、2よ
りも大きい最長距離L3となる。従って、第2クランク
部材4は第1クランク部材3に対して更に伸張する方向
に摺動する。これにより、クランク2全体の長さは、図
4(b)に示す状態よりも長い最長状態である図4
(c)に示す状態となる。かかる状態は、フォロア部材
7が位置A’から位置A’へ移行する中間位置にあり、
スポーツタイプの自転車のようにペダル52に、足の甲
を覆うサポートのあるタイプでは、ペダル52を引き上
げる力が最大となる位置でもある。この時、踏み込み力
とクランク2の長さが相俟って、最大のトルクで効率よ
く走行することができる。
【0042】更に、図4(c)の状態からペダル5に踏
み込むと、フォロア7はD’位置に向かってガイド溝6
を移動し、D’位置に到達した時点でフォロア部材7の
中心Pと車軸51の中心O間の距離は、最長距離L3よ
りも小さい距離L2となる。従って、第2クランク部材
4は第1クランク部材3に対して縮む方向に摺動する。
これにより、クランク2全体の長さは、図4(c)の状
態から図4(b)に示す状態に戻る。かかる状態は、フ
ォロア部材7が位置C’から位置Aへの移行途中にあ
り、フォロア部材7の中心Pと車軸51の中心O間の距
離が単調に減少していく過程にあるが、クランク2は、
まだ大きなトルクを得ることができる長さに設定されて
いる。
【0043】更に、図4(b)の状態からペダル5に踏
み込むと、フォロア7はA位置に向かってガイド溝6を
移動し、A位置に到達した時点でフォロア部材7の中心
Pと車軸51の中心O間の距離は、最短距離L1とな
る。従って、第2クランク部材4は第1クランク部材3
に対して更に縮む方向に摺動する。これにより、クラン
ク2全体の長さは、図4(b)の状態から図4(a)に
示す状態に戻る。
【0044】そして、クランク2の連続的に回転してい
けば、前記した動作が繰り返して行われるものである。
【0045】次に、図9を参照しながら前記ペダルクラ
ンク機構1により得られるトルクについて検討する。フ
ォロア部材7がガイド溝6にて図3中の位置C或いは位
置C’にある場合、図4(c)において示すようにクラ
ンク部2全体が伸長しており、ペダル52と車軸51間
の距離は、従来の自転車におけるペダル52と車軸51
間の距離rpよりも長いrp1となる。ここで、車軸5
1からペダルギア56までの径r0、ペダル52の回転
のための負荷fp、後輪ギア57の径r1として、トル
ク(回転モーメント)の関係式より、ペダルギア56に
かかる回転の力f01、及び、後輪55のトルクT11
を計算すると、f01=rp1×fp/r0となり、ま
た、T11=F×R=r1×f01=r1×rp1×f
p/r0となって、かかるトルクが後輪55にかかるこ
ととなる。このとき、クランク2の長さ(ペダル52の
回転径)が従来の自転車より長く構成されているため
(rp1>rp)、極めて簡単な機構によって、従来の
ペダルクランク装置と比較して大きなトルクを得ること
ができる。
【0046】以上説明した通り第1実施形態に係るペダ
ルクランク装置1では、第2クランク部材4のペダル5
2を介して車軸51を回転する際に、ガイド溝6を有す
るカム部材5とフォロア部材7とから基本的に構成され
る伸縮機構の作用に基づき、第1クランク部材3と第2
クランク部材4の摺動量を規制しつつ車軸51とペダル
52間の距離が伸縮されるので、ペダル52を踏み込ん
だ時に第2クランク部材4を摺動させて車軸51とペダ
ル52間の距離を伸張させることにより、小さいペダル
回転力をもって車軸51を回転させることが可能とな
り、これより登り坂等の傾斜路であっても疲労すること
なく楽に登坂することができる。
【0047】また、第1クランク部材3に対する第2ク
ランク部材4の摺動量は、車軸51が回転される際にフ
ォロア部材7がガイド部材5のガイド溝6に沿ってガイ
ドされることに基づいて規制されることから、フォロア
部材7とガイド溝6との協働作用に基づき、車軸51と
ペダル52間の距離の伸縮量をガイド溝6の形状に従っ
て自在に設定することができる。
【0048】更に、フォロア部材7がガイド溝6におけ
る第1ガイド部65を介してガイドされて、ペダル52
が回転動作される際における車軸51とペダル52間の
距離は、フォロア部材7が第2ガイド部66を介してガ
イドされる際における車軸51とペダル52間の距離よ
りも大きくされていることから、ペダル52の回転動作
時に、フォロア部材7が第1ガイド部65によりガイド
されると、第2クランク部材4は第1クランク部材3に
対して伸張する方向に摺動され、また、フォロア部材7
が第2ガイド部66によりガイドされると、第2クラン
ク部材4は第1クランク部材3に対して縮む方向に摺動
される。これにより、ペダル52を踏み込んだ時に第1
ガイド部65の作用に基づき第2クランク部材4を伸張
する方向に摺動させて車軸51とペダル52間の距離を
伸張させることにより、小さいペダル回転力をもって車
軸51を回転させることが可能となり、登り坂等の傾斜
路であっても疲労することなく楽に登坂することができ
る。
【0049】また、前記ペダルクランク装置1を自転車
60に装備することにより、ペダル52を踏み込んだ時
に第2クランク部材4を摺動させて車軸51とペダル5
2間の距離を伸張させることにより、小さいペダル回転
力をもって車軸51を回転させることが可能であり、登
り坂等の傾斜路であっても疲労することなく楽に登坂す
ることが可能な自転車を実現することができる。
【0050】尚、前記第1実施形態のペダルクランク装
置1では、ガイド部材5を左右及び上下にて対称な長円
形状に形成し、ガイド溝6も同様な長円形状に形成する
ように構成されているが、ガイド部材5、ガイド溝6は
長円形状に形成される必要はなく、必要に応じて各種の
形状に形成することが可能である。例えば、図5に示す
ように、卵形形状に形成し、車軸51の中心Oを偏心さ
せるように構成してもよい。図5は第1実施形態に係る
ペダルクランク装置の伸縮機構を実現する他のガイド部
材を示す側面図及び断面図であり、ガイド部材5は、C
−C’線に関して上下対称であり、また、B−B’線と
D−D’線とはC−C’線に関して対称の関係にある。
【0051】ここに、フォロア部材7がA位置にある場
合におけるフォロア部材の中心Pと車軸51の中心O間
の距離、及び、フォロア部材7がA’位置にある場合に
おけるフォロア部材7の中心Pと車軸51の中心O間の
距離は、共にL4で同一である。一方、フォロア部材7
がB位置にある場合におけるフォロア部材7の中心Pと
車軸51の中心O間の距離はL5であり、フォロア部材
7がB’位置にある場合におけるフォロア部材7の中心
Pと車軸51の中心O間の距離L5’よりも大きい。更
に、フォロア部材7がC位置にある場合におけるフォロ
ア部材7の中心Pと車軸51の中心O間の距離はL6で
あり、フォロア部材7がC’位置にある場合におけるフ
ォロア部材7の中心Pと車軸51の中心O間の距離L
6’よりも大きい。また、フォロア部材7がD位置にあ
る場合におけるフォロア部材7の中心Pと車軸51の中
心O間の距離は、B−B’線との対称関係に基づき、L
5であり、フォロア部材7がD’位置にある場合におけ
るフォロア部材7の中心Pと車軸51の中心O間の距離
L5’よりも大きい。また、前記各距離間には、図5に
示すように、L6>L5>L4>L5’≧L6’の関係
がある。尚、フォロア部材7がB位置からC位置を経て
D位置まで移動する間のガイド溝6の範囲を第1ガイド
部67、フォロア部材7がD位置からA’位置を経て
B’位置まで移動する間のガイド溝6の範囲及びD’位
置からA位置を経てB位置まで移動する間のガイド溝6
の範囲を第2ガイド部68、フォロア部材7がB’位置
からC’位置を経てD’位置まで移動する間のガイド溝
6の範囲を第3ガイド部69とする。
【0052】前記構成に基づけば、フォロア部材7がA
位置からB位置を経てC位置までガイド溝6を移動する
と、フォロア部材7の中心Pと車軸51の中心O間の距
離は、L4からL6まで大きくなり、従って、クランク
2における第2クランク部材4は第1クランク部材3に
対して伸張する方向に摺動してクランク2全体の長さが
大きくなる。一方、フォロア部材7がC位置からD位置
を経てA’位置までガイド溝6を移動すると、フォロア
部材7の中心Pと車軸51の中心O間の距離は、L6か
らL4まで小さくなり、従って、クランク2における第
2クランク部材4は第1クランク部材3に対して縮む方
向に摺動してクランク2全体の長さが小さくなる。
【0053】また、フォロア部材7がA’位置からB’
位置を経てC’位置までガイド溝6を移動すると、フォ
ロア部材7の中心Pと車軸51の中心O間の距離は、L
4からL5’、L6’まで、又は、L4からL5’より
も小さいL6’まで小さくなり、従って、クランク2に
おける第2クランク部材4は第1クランク部材3に対し
て更に縮む方向に摺動してクランク2全体の長さは更に
小さくなる。一方、フォロア部材7がC’位置からD’
位置を経てA位置までガイド溝6を移動すると、フォロ
ア部材7の中心Pと車軸51の中心O間の距離は、L
6’、L5’からL4まで、又は、L6’からL5’よ
りも大きいL4まで大きくなり、従って、クランク2に
おける第2クランク部材4は第1クランク部材3に対し
て伸張する方向に摺動してクランク2全体の長さは若干
大きくなる。
【0054】前記したところから図5に示すガイド部材
5をペダルクランク装置1に使用した場合においても、
前記第1実施形態の場合と同様の効果が得られることは
明らかである。
【0055】尚、ガイド部材5としては、前記卵形形状
の他に、更に楕円、多角形、車軸51に対して偏芯した
円形等、車軸51からの距離を適当に伸縮させて設定で
きれば、任意の形状で同様の効果を得ることができる。
また、フォロア部材7とカム部材5のガイド溝6とによ
り第2クランク部材4の伸縮量を規制するように構成さ
れているが、かかる組合せに限定されることなく、例え
ば、レール状の誘導部分とレールに嵌合されるクランク
誘導体とを組み合わせた態様のものでもよい。そして、
レール状の誘導部分の形状についても車軸51との距離
を適当に伸縮させて設定できれば、任意の形状で同様の
効果を得ることができる次に、本発明の第2実施形態に
係るペダルクランク装置について図6乃至図9に基づき
説明する。図6は第2実施形態に係るペダルクランク装
置の伸縮機構の側面図、図7はペダルクランク装置にお
けるカム板とフォロア部材との関係を模式的に示す説明
図、図8はフォロア部材がカム板の第1カム面と第2カ
ム面に周接した状態における伸縮機構の説明図である。
尚、第1実施形態におけると同一の部材、要素等につい
ては同一番号を付して説明する。
【0056】先ず、第2実施形態に係るペダルクランク
装置の概略構成について説明する。図6において、ペダ
ルクランク装置21は、前記第1実施形態の場合と同
様、自転車60のフレーム本体61、及び、チェーンカ
バー53に取り付けられるカム板25を有しており、カ
ム板25に設けられた挿通孔28を介して挿通された車
軸51に対してクランク22が着脱可能に取り付けられ
ている。ここに、クランク22は、車軸51に固定され
る第1クランク部材23、及び、第1クランク部材23
に対して摺動可能に配置された第2クランク部材24と
から構成されている。尚、第1クランク部材23に対し
て第2クランク部材24を摺動可能に連結する構成につ
いては、前記第1実施形態の場合と同様である。
【0057】第1クランク部材23において、車軸51
と反対側端部に形成されたバネ係止片23A(図8参
照)が設けられている。また、第2クランク部材24に
おいて、ペダル52側と反対側端部には、フォロア軸2
7Aを介してフォロア部材27が固定されている。そし
て、第1クランク部材23のバネ係止片23Aとフォロ
ア軸27Aとの間には、図6、図8に示すように、圧縮
バネ30が介挿されている。尚、第1クランク部材23
には、第2クランク部材24のフォロア軸27Aを案内
する案内溝(図示せず)が形成されている。
【0058】カム板25の周囲にはカム面が形成されて
おり、かかるカム面は、車軸51から一定の距離だけ離
間した第1カム面26A、及び、車軸51からの距離が
第1カム面26Aの距離よりも小さく設定された第2カ
ム面26Bを有する。そして、フォロア部材27は、フ
ォロア軸29Aとバネ係止片23Aとの間に介挿された
圧縮バネ30を介してカム板25の第1カム面26A又
は第2カム面26Bに押圧接触されている。尚、第2カ
ム面26Bは、ペダル52が最下点位置に存在する場合
に対応している。
【0059】前記構成を有するペダルクランク装置21
において、ペダル52を踏み込んでクランク22を回転
させて車軸51を回転駆動する際、第2クランク部材2
4に取り付けられたフォロア部材27は、圧縮バネ30
の付勢力に基づいて、常時カム板25の第1カム面26
A、第2カム面26Bに周接される。このとき、第2ク
ランク部材24は、第1クランク部材23に対して摺動
可能に配置されていることから、第2クランク部材24
は、カム板25の第1カム面26A、第2カム面26B
の形状に対応してフォロア部材27と車軸51間の距離
が変化するに従って、伸縮動作を行うこととなる。
【0060】かかる第1クランク部材23に対する第2
クランク部材24の伸縮動作について図7、図8に基づ
き説明する。先ず、ペダル52が、図7(a)に示すよ
うに、最下点位置にある場合には、フォロア部材27は
カム板25の第2カム面26Bに当接接触している。こ
のとき、圧縮バネ30は、図8(a)に示すように、フ
ォロア軸27Aを介してフォロア部材27を第2カム面
26Bに押圧して伸びた状態にあり、かかる圧縮バネ3
0の付勢力に基づき第2クランク部材24は車軸51側
に付勢されて第1クランク部材23内部で車軸51側に
摺動する。これにより、クランク22全体の長さは縮む
こととなる。このようにクランク22の長さが縮んだ状
態においては、ペダル52と走行路面との間には充分な
間隙が確保されており、従って、ペダル52が走行路面
上に存在する石等の障害物に衝突することを確実に防止
することができ、自転車の走行上に支障が発生すること
はない。
【0061】また、ペダル52が最下点位置を超えて踏
み込まれることにより、フォロア部材27が第2カム面
26Bから移動していくと、フォロア部材27と車軸5
1間の距離は除々に大きくなっていき、やがてフォロア
部材27は、図7(b)に示すように、第1カム面26
Aに当接接触するようになる。このとき、圧縮バネ30
は、図8(b)に示すように、フォロア軸27Aを介し
てフォロア部材27を第1カム面26Aに押圧してお
り、その付勢力に抗して圧縮された状態にある。これに
基づき、第2クランク部材24は車軸51とは反対側に
向かって第1クランク部材23内部で摺動する。これに
より、クランク22全体の長さは伸張することとなる。
このようにクランク22の長さが伸張された状態におい
ては、ペダル52の踏み込み力を変えることなく大きな
トルクを得ることができ、この結果、小さいペダル52
の回転力をもって車軸51を回転させることが可能とな
り、これより登り坂等の傾斜路であっても疲労すること
なく楽に登坂することができるものである。
【0062】尚、第2実施形態のペダルクランク装置2
1におけるペダル52を回転させた際のトルクの計算に
ついては、第1実施形態で記載したと同様の結果が得ら
れ、極めて簡単な機構によって、従来よりも大きなトル
クを得ることができる。
【0063】以上説明した通り第2実施形態に係るペダ
ルクランク装置21では、フォロア部材27が第1カム
面26Aに周接されてペダル52が回転動作される際に
おける車軸51とペダル52間の距離は、フォロア部材
27が第2カム面26Bに周接される際における車軸5
1とペダル52間の距離よりも大きくされていることか
ら、ペダル52の回転動作時に、フォロア部材27が第
1カム面26Aに周接されると、第2クランク部材24
が伸張する方向に摺動され、また、フォロア部材27が
第2カム面26Bに周接されると第2クランク部材24
が縮む方向に摺動される。これにより、ペダル52を踏
み込んだ時に第1カム面26Aの作用に基づき第2クラ
ンク部材24を伸張する方向に摺動させて車軸5とペダ
ル52間の距離を伸張させることにより、小さいペダル
回転力をもって車軸51を回転させることが可能とな
り、これより登り坂等の傾斜路であっても疲労すること
なく楽に登坂することができるものである。
【0064】また、前記ペダルクランク装置21を自転
車60に装備することにより、ペダル52を踏み込んだ
時に第2クランク部材24を摺動させて車軸51とペダ
ル52間の距離を伸張させることにより、小さいペダル
回転力をもって車軸51を回転させることが可能であ
り、登り坂等の傾斜路であっても疲労することなく楽に
登坂することが可能な自転車を実現することができる。
【0065】尚、第2実施形態に使用されているカム板
25の形状については、図6、図7に示す形状に限定さ
れることはなく、車軸51とペダル52間の距離を適当
に伸縮させて設定できる形状でれあれば、任意の形状で
同様の効果を得ることができるのはいうまでもない。
【0066】
【発明の効果】以上説明した通り請求項1のペダルクラ
ンク装置では、第2クランク部材のペダルを介して車軸
を回転する際に、伸縮機構の作用に基づき、第1クラン
ク部材と第2クランク部材の摺動量を規制しつつ車軸と
ペダル間の距離が伸縮されるので、ペダルを踏み込んだ
時に第2クランク部材を摺動させて車軸とペダル間の距
離を伸張させることにより、小さいペダル回転力をもっ
て車軸を回転させることが可能となり、これより登り坂
等の傾斜路であっても疲労することなく楽に登坂するこ
とが可能となる。
【0067】また、請求項2に係るペダルクランク装置
では、第1クランク部材に対する第2クランク部材の摺
動量は、車軸が回転される際にフォロア部材がガイド部
材のガイド溝に沿ってガイドされることに基づいて規制
されることから、フォロア部材とガイド溝との協働作用
に基づき、車軸とペダル間の距離の伸縮量をガイド溝の
形状に従って自在に設定することが可能となる。
【0068】更に、請求項3に係るペダルクランク装置
では、フォロア部材が第1ガイド部を介してガイドされ
てペダルが回転動作される際における車軸とペダル間の
距離は、フォロア部材が第2ガイド部を介してガイドさ
れる際における車軸とペダル間の距離よりも大きくされ
ていることから、ペダルの回転動作時に、フォロア部材
が第1ガイド部によりガイドされると、第2クランク部
材は第1クランク部材に対して伸張する方向に摺動さ
れ、また、フォロア部材が第2ガイド部によりガイドさ
れると、第2クランク部材は第1クランク部材に対して
縮む方向に摺動される。これにより、ペダルを踏み込ん
だ時に第1ガイド部の作用に基づき第2クランク部材を
伸張する方向に摺動させて車軸とペダル間の距離を伸張
させることにより、小さいペダル回転力をもって車軸を
回転させることが可能となり、登り坂等の傾斜路であっ
ても疲労することなく楽に登坂することが可能となる。
【0069】また、請求項4に係るペダルクランク装置
では、第1クランク部材に対する第2クランク部材の摺
動量は、車軸が回転される際に付勢部材を介してフォロ
ア部材がカム部材のカム面に周接されることに基づいて
規制されることから、フォロア部材とカム部材のカム面
との協働作用に基づき、車軸とペダル間の距離の伸縮量
をカム部材のカム面の形状に従って自在に設定すること
が可能となる。
【0070】更に、請求項5に係るペダルクランク装置
では、フォロア部材が第1カム面に周接されてペダルが
回転動作される際における車軸とペダル間の距離は、フ
ォロア部材が第2カム面に周接される際における車軸と
ペダル間の距離よりも大きくされていることから、ペダ
ルの回転動作時に、フォロア部材が第1カム面に周接さ
れると、第2クランク部材が伸張する方向に摺動され、
また、フォロア部材が第2カム面に周接されると第2ク
ランク部材が縮む方向に摺動される。これにより、ペダ
ルを踏み込んだ時に第1カム面の作用に基づき第2クラ
ンク部材を伸張する方向に摺動させて車軸とペダル間の
距離を伸張させることにより、小さいペダル回転力をも
って車軸を回転させることが可能となり、これより登り
坂等の傾斜路であっても疲労することなく楽に登坂する
ことが可能となる。
【0071】また、請求項6に係る自転車では、そのペ
ダルクランク装置において、第2クランク部材のペダル
を介して車軸を回転する際に、伸縮機構の作用に基づ
き、第1クランク部材と第2クランク部材の摺動量を規
制しつつ車軸とペダル間の距離が伸縮されるので、ペダ
ルを踏み込んだ時に第2クランク部材を摺動させて車軸
とペダル間の距離を伸張させることにより、小さいペダ
ル回転力をもって車軸を回転させることが可能となり、
これより登り坂等の傾斜路であっても疲労することなく
楽に登坂することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態のペダルクランク装置を備えた自
転車の概略斜視図である。
【図2】ペダルクランク装置を自転車に取り付けた状態
を示す側面図であり、図2(a)はペダルクランク装置
を自転車の進行方向に対して左側に取り付けた状態を示
す側面図、図2(b)はペダルクランク装置を自転車の
進行方向に対して右側に取り付けた状態を示す側面図で
ある。
【図3】ペダルクランク装置の伸縮機構を実現するガイ
ド部材の側面図である。
【図4】図3におけるA−A’線乃至D−D’線で切断
して示すペダルクランク装置における伸縮機構の断面図
である。
【図5】第1実施形態に係るペダルクランク装置の伸縮
機構を実現する他のガイド部材を示す側面図及び断面図
である。
【図6】第2実施形態に係るペダルクランク装置の伸縮
機構の側面図である。
【図7】ペダルクランク装置におけるカム板とフォロア
部材との関係を模式的に示す説明図である。
【図8】フォロア部材がカム板の第1カム面と第2カム
面に周接した状態における伸縮機構の説明図である。
【図9】自転車における動力の伝達作用を説明するため
の概念図である。
【符号の説明】
1、21 ペダルクランク装置 2、22 クランク 3、23 第1クランク部材 4、24 第2クランク部材 5 ガイド部材 6 ガイド溝 7 フォロア部材 8、28 挿通孔 25 カム板 26A 第1カム面 26B 第2カム面 27 フォロア部材 51 車軸 52 ペダル 53 チェーンカバー 54 前輪 55 後輪 56 ペダルギア 57 後輪ギア

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自転車の車軸に取り付けられる第1クラ
    ンク部材と、 前記第1クランク部材に対して摺動可能に配置され、一
    端側にペダルを有する第2クランク部材と、 前記第2クランク部材のペダルを介して車軸を回転する
    際に、第1クランク部材に対する第2クランク部材の摺
    動量を規制しつつ車軸とペダル間の距離を伸縮する伸縮
    機構とを備えたことを特徴とするペダルクランク装置。
  2. 【請求項2】 前記伸縮機構は、 前記ペダルが取り付けられた第2クランク部材の他端側
    に設けられたフォロア部材と、 前記車軸の近傍位置に固定され、前記フォロア部材を遊
    嵌しながらガイドするガイド溝が形成されたガイド部材
    とを備え、 前記第1クランク部材に対する第2クランク部材の摺動
    量は、車軸が回転される際にフォロア部材がガイド部材
    のガイド溝に沿ってガイドされることに基づいて規制さ
    れることを特徴とする請求項1記載のペダルクランク装
    置。
  3. 【請求項3】 前記ガイド部材のガイド溝は、フォロア
    部材と車軸との距離を変化させつつ規制する少なくとも
    2つの第1ガイド部及び第2ガイド部を有し、 前記フォロア部材が第1ガイド部を介してガイドされる
    際における車軸とペダル間の距離は、フォロア部材が第
    2ガイド部を介してガイドされる際における車軸とペダ
    ル間の距離よりも大きいことを特徴とする請求項2記載
    のペダルクランク装置。
  4. 【請求項4】 前記伸縮機構は、 周囲に所定形状のカム面が形成され、前記車軸の近傍に
    固定されるカム部材と、 前記第2クランク部材の他端側に設けられるフォロア部
    材と、 前記第1クランク部材に配設され、前記フォロア部材を
    付勢してカム部材のカム面に周接させる付勢部材とを備
    えたことを特徴とする請求項1記載のペダルクランク装
    置。
  5. 【請求項5】 前記カム部材のカム面は、フォロア部材
    と車軸との距離を変化させつつ規制する少なくとも2つ
    の第1カム面及び第2カム面を有し、 前記フォロア部材が第1カム面に当接した際における車
    軸とペダル間の距離は、フォロア部材が第2カム面に当
    接した際における車軸とペダル間の距離よりも大きいこ
    とを特徴とする請求項4記載のペダルクランク装置。
  6. 【請求項6】 フレーム本体に回転可能に取り付けられ
    た前輪及び後輪と、 前記前輪と後輪の間でフレーム本体に取り付けられた車
    軸と、 前記車軸に取り付けられたペダルクランク装置と、 前記ペダルクランク装置により車軸を回転させた際に発
    生する回転力を後輪に伝達する伝達部材とを有する自転
    車において、 前記ペダルクランク装置は、 前記車軸に取り付けられる第1クランク部材と、 前記第1クランク部材に対して摺動可能に配置され、一
    端側にペダルを有する第2クランク部材と、 前記第2クランク部材のペダルを介して車軸を回転する
    際に、第1クランク部材に対する第2クランク部材の摺
    動量を規制しつつ車軸とペダル間の距離を伸縮する伸縮
    機構とを備えたことを特徴とする自転車。
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