JP6660584B2 - 物体検出装置 - Google Patents
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Description
この種の物体検出装置は、例えば、特許文献1(特開2014−232265号)に開示されるように、光源からの光ビームを検出対象に投光照射する投光光学系と、検出対象からの反射光を光検出器に導く受光光学系と、を有している。投光光学系においては、凹レンズ等を用いて光源からの発散光をさらに発散させることによって、より広い検出範囲を得ることができる。特許文献1に示された構成では、投光光学系に、複数の平面を接合した部分を稜線とする、いわゆる切妻屋根のような形状を有する光学素子を用いて、投射する角度範囲において投光光量分布を均一化するようにしている。
しかしながら、特許文献1に示された構成において、投光された光が検出対象から反射され、受光光学系を介して光検出器に到達する際に、受光光学系の作用により、照射範囲の中央部から周辺部にかけて光検出器に到達する光の光量が減衰すると、検知角度によって受光光量の偏差が生じることが懸念される場合がある。このような受光光量の偏差は、検知可能距離偏差や一部領域の光量不足などのように、物体検出装置の性能劣化として現れる可能性がある。すなわち、特許文献1に示された構成には、そのような受光光量の偏差が生じないようにするという点において改善の余地がある。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたもので、投光光量分布の周辺部の光量を増加させるべく投光光学系の光学素子の形状を工夫して、受光光学系の作用によって生じる周辺部の光量低下を相殺させ、検知角度による光量偏差を抑制することを可能とする物体検出装置を提供することを目的としている。
光を射出する光源と、
光を受光検出する光検出器と、
前記光源から射出した光を1以上の光学素子を介して所定の照射範囲に投光する投光光学系と、
前記照射範囲の物体にて反射・散乱された光を前記光検出器に導く受光光学系と、
を有してなる物体検出装置であって、
前記光学素子は、
前記光源から射出した光を少なくとも前記投光光学系の光軸と直交する第一の方向に拡散させる機能を有し、
前記投光光学系の光軸と前記受光光学系の光軸とが、前記第一の方向と垂直である平面内にあり、
前記第一の方向において、前記投光光学系の光軸に対する前記照射範囲の周辺部への光の投射角度をθとしたとき、前記照射範囲の周辺部の照射光量をEp、そして中央部の照射光量をEcとして、
条件式:
Ep>Ec/cosθ 〔A〕
を満足することを特徴としている。
光を射出する光源と、
光を受光検出する光検出器と、
前記光源から射出した光を1以上の光学素子を介して所定の照射範囲に投光する投光光学系と、
前記照射範囲の物体にて反射・散乱された光を前記光検出器に導く受光光学系と、
を有してなる物体検出装置であって、
前記光学素子は、
前記光源から射出した光を少なくとも第一の方向に拡散させる機能を有し、
前記投光光学系の光軸と前記受光光学系の光軸とが、前記第一の方向と垂直である平面内にあり、
前記第一の方向において、前記投光光学系の光軸に対する前記照射範囲の周辺部への光の投射角度をθとしたとき、前記照射範囲の周辺部の照射光量をEp、そして中央部の照射光量をEcとして、
条件式:
Ep>Ec/cosθ 〔A〕
を満足する構成とすることにより、
投光光学系における投光光量分布の周辺部の光量を増加させて、受光光学系の作用によって生じる周辺部の光量低下を相殺させ、検知角度による光量偏差を抑制することができる。
図1〜図3は、本発明の第1の実施の形態に係る物体検出装置の要部の構成を示している。図1は、物体検出装置の要部の構成を模式的に示す側方から見たXZ平面図、図2は、図1の物体検出装置の要部の構成を模式的に示す下方から見たXY平面図、そして図3は、図1の物体検出装置の要部の構成を模式的に示す斜め上方から見た斜視図である。図1〜図3には、互いに直交する座標軸であるX軸、Y軸およびZ軸を示しており、
X軸は、光源から光ビームが射出される光軸方向(+X方向が投光された光ビームが進む方向)、
Y軸は、射出面および入射面を正面とした場合における横方向に相当する水平方向、そして、
Z軸は、射出面および入射面を正面とした場合における高さ方向に相当する垂直方向、
として定義される。なお、図1〜図3以外の図4、図5、図6、図9および図11等の図においてもこれら各座標軸の定義は、共通に適用される。
図1〜図3に示す物体検出装置は、投光光学系11および受光光学系12を備えている。投光光学系11は、光源としてのレーザダイオード(以下、「LD」とも称する)1と、投光光学素子(以下、「投光レンズ」とも称する)2とを具備している。受光光学系12は、受光光学素子(以下、「受光レンズ」とも称する)3と、光検出器としてのフォトダイオード(以下、「PD」とも称する)4とを具備している。
この場合、投光光学系11と受光光学系12は上下に並んで配置されており、投光光学系11の真上に受光光学系12が位置している。そのため、図2においては、投光光学系11と受光光学系12が重なり合うため、下方にある投光光学系11のみを図示しており、その陰になる受光光学系12を示していない。
まず、投光光学系11の構成について説明する。投光光学系11は、光源としてのレーザダイオード(LD)1と投光光学素子(投光レンズ)2とを有して構成する。
投光レンズ2は、LD1から射出された光ビームの状態を変更して検出対象である物体が存在し得る範囲に照射する。すなわち投光レンズ2は、物体検出を行うにあたり、有効照射範囲においてLD1からの光ビームをより水平方向に広く且つ所望の強度分布に拡散させて照射させる役割を有する。ここで、有効照射範囲とは、投光光学系11による光ビームが所定距離に位置し且つ所定の発光強度で照射される領域を意図している。
投光レンズ2は、図2の投光レンズ2およびそれに関連する部分をより詳細に示す図4のように、入射面S1と射出面S2とを備える。
入射面S1は、少なくとも一方向に屈折力を有する。その屈折力は、入射面S1に入射する光ビームの発散角や、投光レンズ2の位置、射出面S2から射出する光ビームの照射範囲などに基づいて決定される。
光学素子は、少なくとも第一の方向に屈折力を持つ第一の面と、複数の平面を接合して形成される第二の面とを有する(請求項2に対応している)。
射出面S2を上述のような形状とすることによって、投光光学系11の光軸に近い、つまりLD1からの発散角が小さい光線ほど、射出面S2の屈折によって一方向(この実施の形態では水平方向)に角度が付くことになり、強度の大きい光をより拡散させることができる。図4には、その様子を示している。図4に示す射出面S2は、射出面S2を形成する2平面の接合部に入射するLD1からの光ビームが、所定距離離れた位置にある有効照射範囲の周辺部まで照射されるように接合角(射出面S2を構成する各平面と水平方向のY軸とがなす角)αが設定される。
n・sinα=n′・sin(α+θ) (1)
投光レンズ外の媒質が空気である場合はn′=1であり、式(1)の計算を進めると、次式により接合角αが得られる。
α=tan−1(sinθ/n−cosθ) (2)
なお、上述した構成においては、入射面S1が屈折力を有する形状、射出面S2が複数の平面を接合して形成される形状としているが、入射面S1の形状と射出面S2の形状とを入れ換えて上述とは逆の形状としてもよい。また、投光光学系11内の投光レンズ2を一枚のレンズからなる構成としているが、複数枚のレンズを用いて投光レンズ2を構成するようにしてもよい。
この第1の実施の形態においては、上述した投光光学系11を介して、有効照射範囲が水平方向について45.5deg(最大照射角θmaxが±22.75deg)、そして垂直方向について3.0degの範囲内にある7m先の検出対象に向けて投光している。検出対象に向けて投光・照射された光は、検出対象において反射散乱され、この散乱光の一部が物体検出装置の受光光学系12に導かれる。
受光光学系12は、光検出器としてのフォトダイオード(PD)4と、散乱光をPD4の受光面上に結像させるための受光光学素子(受光レンズ)3とを有して構成する。
図5(a)および図5(b)は、受光光学系12の検出範囲を模式的に示すものであり、受光光学系の平面図を図5(a)に、そして受光光学系12のXZ平面図を図5(b)にそれぞれ示している。
PD4において、水平方向のセンサ幅が垂直方向(鉛直方向)のセンサ幅より広い場合には、図5(a)および図5(b)に示すように水平方向についての検出範囲のほうが広くなる。また、投光光学系11の有効照射範囲内からの反射散乱光を受光するため、受光光学系12の検出範囲は、投光光学系11有効照射範囲とほぼ一致させており(ちなみに、一般的に、仕様で定められた検出範囲を網羅するように有効照射範囲が設定される)、同時に、受光レンズ3の焦点距離は、図5に示されているようにPD4のセンサ幅と所要の検出範囲に基づいて決定される。
なお、この実施の形態ではPD4の結像性能をより高めるため受光レンズに非球面を用いているが、球面であってもよい。また受光光学系内の受光レンズ3を単一のレンズで構成しているが、複数枚のレンズを用いて構成するようにしてもよい。
ところで、検出範囲周辺部からの反射・散乱光がPD4に到達する際に、反射・散乱光が受光光学系12の開口に対して斜めに入射されると、それが原因となって、受光光量が低下してしまう。以下においては、このことを受光光学系12の光量低下作用と称する。
Fp=Fc・cosφ (3)
つまり検出対象側からみた開口の大きさは、検出範囲の中央から遠くなり周辺になるにつれて余弦に従って小さくなる。
それに加えて、斜め方向から受光光学系12に入射された光は、受光レンズ3のビネッティング、つまり口径蝕(いわゆる「ケラレ」)によってさらなる光量低下が生じる。
したがって、有効照射範囲内をほぼ均一な強度分布で投光したとしても、周辺部の検出対象から反射・散乱された光の受光光量は、中央部の検出対象から反射・散乱された光の受光光量のcosφ倍よりさらに小さくなる。この光量偏差は、検知可能距離偏差や端縁部領域の光量不足などのような、物体検出装置の性能劣化としてあらわれる。
次に、投光光学系11が、有効照射範囲内をほぼ均一な強度分布で投光する場合の例を比較例として説明する。ほぼ均一な強度分布で投光するとは、有効照射範囲内で発光強度のピークを有することなく、発光強度のばらつきが抑えられている状態を意味している。
比較例、すなわち有効照射範囲内をほぼ均一な強度分布で投光する場合の投光レンズ2の具体的な寸法は、例えば、中心肉厚tが7.0mm、水平方向の外形寸法wyが12.0mm、垂直方向の外形寸法wzが5.0mm、入射面S1の水平方向の曲率半径Ryが−18.0mm、入射面S1の垂直方向の曲率半径Rzが3.7mm、射出面S2の接合角αが34degであり、この投光レンズを、LDの発光点から入射面S1までの距離dが6.7mmの位置に配置する。また投光レンズの材質には、屈折率nが1.523の樹脂を用いる。
図10は、このような比較例による物体検出装置において、7チャンネルのアレイ状のPDを用いて受光光学系を構成した場合の7つのチャンネルの各々に対応する範囲における投光光量と受光光量を示したものである。
そこで本発明に係る物体検出装置においては、投光分布を敢えて不均一とさせることによって、上述した受光光量のチャンネル間の光量偏差を抑制するようにしている。すなわち、投光分布の周辺部の光量が中央部の光量よりも大きくなるように投光光学系を設定することにより、受光光学系の作用による周辺光量の低下を相殺させる。
第1の実施例の物体検出装置における投光光学系11の投光レンズ2は、図9を参照すると、中心肉厚tが7.0mm、水平方向の外形寸法wyが12.0mm、垂直方向の外形寸法wzが5.0mm、入射面S1の水平方向の曲率半径Ryが−53.0mm、入射面S1の垂直方向の曲率半径Rzが3.7mm、そして射出面S2の接合角αが34degであり、このような投光レンズ2を、LD1の発光点から入射面S1までの距離dが6.7mmの位置に配置している。また投光レンズ2の材質には、屈折率nが1.523の樹脂を用いている。
図11は、投光分布の周辺部の光量を中央部よりも増大させるための構成を説明するためのものである。ここで、入射面S1は、曲率半径が小さい場合の入射面S1を入射面S1a、そして曲率半径が大きい場合の入射面S1を入射面S1bとする。光線caは、入射面S1が小さい曲率半径の入射面S1aのときに中央部に向かう光線であり、光線cbは、入射面S1が大きい曲率半径の入射面S1bのときに中央部、すなわち照射角θが0degの方向に向かう光線である。
本発明に係る物体検出装置における投光光学系11の投光レンズ2において、周辺部の光量をどの程度大きく設定するかは、受光光学系12における周辺光量低下の作用の大きさによって決定する。ここで、受光レンズ3への入射角度φの光束は、概ね投光光学系11による照射角θの照射光束が検出対象で反射・散乱したものであることを踏まえると、先に述べたように、周辺部の受光光量は、中央部の受光光量のcosθ倍よりさらに小さくなる。そのため、周辺部の投光光量を中央部の投光光量の1/cosθ倍よりさらに大きくすることで、受光光学系12の周辺光量低下作用による周辺部の光量低下を相殺することができる。
条件式:
Ep>Ec/cosθ (4)〔A〕
なお、図12に示すように、この第1の実施の形態では投光光学系の光軸と受光光学系の光軸が同一平面内(図12においてはXZ平面内)にあるため、投光光学系11による照射角θと受光レンズ3への入射角度φがほぼ一致し、式(4)(条件式〔A〕)を満たすことによって、効率良く本発明の効果を得ることができる(請求項1に対応する)。
図13は、先に述べたこの実施の形態の第1の実施例において、7チャンネルのアレイ状のPD4を用いて受光光学系12を構成した場合のPD4の7つのチャンネルch1〜ch7にそれぞれ対応する各範囲における投光光量と受光光量を示したものである。両端の第1チャンネルch1と第7チャンネルch7の投光光量Epは、中央の第4チャンネルch4の投光光量Ecに対し20%ほど増大させている。既に述べたように両端の各チャンネルch1およびch7の照射角θの中心は19.5degであり、式(4)(条件式〔A〕)を満たしている。その結果、全チャンネルch1〜ch7間の受光光量偏差は、10%程度となり、図10の場合と比べて偏差が抑えられていることがわかる。
上述したように本発明では、投光レンズ2の形状の設定により受光光量偏差を低減することができ、簡易な構成で効果が得られる。以下においては、さらに偏差を抑制することを可能とする構成について説明する。
図14は、この実施の形態の物体検出装置の構成における受光光学系による周辺部の光量低下を完全に相殺するための投光分布を逆算に基づいて求めた理想的な投光分布を示すものである。一方、図15は、この実施の形態の物体検出装置の構成における光源(LD)1からガウス分布で射出された光線が投光レンズ2を介して検出対象へ向かう過程における逐次的な各位置での強度分布を模式的に示している。
これに対して、投光レンズ2の入射面S1に非円弧形状を用いることによって、受光光量偏差をさらに抑えることが可能となる。すなわち、投光レンズ2の射出面S2で分割され反転される前の段階で、非円弧形状を用いて形成した入射面S1によってガウス分布の頂点付近が鋭くなるようにガウス分布を崩せばよい(請求項3に対応する)。
本発明の第2の実施の形態に係る物体検出装置の具体的な第2の実施例は、投光光学系11の投光レンズ2の入射面S1に非円弧形状を用いて次のように構成する。
図17(a)に入射面S1に非円弧形状を用いて形成した本発明の第2の実施の形態に係る第2の実施例の物体検出装置における投光レンズ2の入射面S1の形状を示している。そして図17(b)に入射面S1の形状における水平方向の曲率の変化を、それぞれ示している。
図17(b)に示す水平方向の曲率の変化から、この第2の実施例では、軸上の曲率の絶対値より軸外の曲率の絶対値が大きくなるような形状に設定していることがわかる。
図18には、本発明の第2の実施の形態に係る第2の実施例の物体検出装置において、7チャンネルのアレイ状のPD4を用いて受光光学系12を構成した場合のPD4の7つのチャンネルch1〜ch7にそれぞれ対応する各範囲における投光光量と受光光量を示している。両端の第1チャンネルch1と第7チャンネルch7の投光光量Epは、中央の第4チャンネルch4の投光光量Ecに対して第1の実施例と同等の+20%ほどの光量比を示している。しかしながら、中間の第2チャンネルch2、第3チャンネルch3、第5チャンネルch5および第6チャンネルch6は、第1の実施例を示した図13に比して、第4チャンネルch4の投光光量Ecに対して過剰に増大されていない分布となっている。その結果、全チャンネル間の受光光量偏差はわずか1%程度となり、第1の実施例に比してさらに偏差が抑えられていることがわかる。
条件式:
t>h・tanα (6)〔B〕
例えば、先に述べた本発明の第1の実施の形態に係る第1の実施例の構成では、式(6)の右辺は、射出面S2のサグ量g2に相当し、5.4mmである。ここで、先に述べた比較例およびこの第1の実施例において、中心肉厚tのみを変更し、式(6)を満たさない5mmとした場合を検討する。
そこで、本発明に係る第1の実施例では、式(6)を満たすように中心肉厚tを7mmに設定し、投光レンズの端面(コバ)を2.4mmとして充分な値を確保している。
この第1の実施例に用いるLD1の発散角は、第一の方向としての水平方向に28deg、そして第二の方向としての垂直方向に9degであり、これをこの第1の実施例の投光レンズ2で水平方向に45.5deg、そして垂直方向に3degの範囲に所望の強度分布で投光している。
また、第1および第2の実施の形態では、投光レンズ2の入射面S1に水平方向に屈折力を持たせているが、それと同時に垂直方向にも屈折力を持たせている(請求項7に対応する)。本発明の第1および第2の実施の形態に係る第1および第2の実施例では、いわゆるトーリック面(トロイダル面)を用いているが、その他の形状の面、例えば、球面や非球面、アナモフィック面、または自由曲面などを用いるようにしてもよい。
垂直方向の所望する有効照射範囲よりLD1の発散角のほうが小さい場合には、入射面S1の垂直方向に凹形状を用いて発散方向のパワーを与える。垂直方向の有効照射範囲よりLD1の発散角の方が大きい場合は、垂直方向に凸形状を用いて収束方向のパワーを与える。
2 投光光学素子,投光レンズ
3 受光光学素子,受光レンズ
4 光検出器,フォトダイオード(PD)
11 投光光学系
12 受光光学系
Claims (7)
- 光を射出する光源と、
光を受光検出する光検出器と、
前記光源から射出した光を1以上の光学素子を介して所定の照射範囲に投光する投光光学系と、
前記照射範囲の物体にて反射・散乱された光を前記光検出器に導く受光光学系と、
を備えてなる物体検出装置であって、
前記光学素子は、前記光源から射出した光を第一の方向に拡散させる機能を有し、
前記投光光学系の光軸と前記受光光学系の光軸とが、前記第一の方向と垂直である平面内にあり、
前記第一の方向において、前記投光光学系の光軸に対する前記照射範囲の周辺部への光の投射角度をθとしたとき、前記照射範囲の周辺部の照射光量をEp、そして中央部の照射光量をEcとして、
条件式:
Ep>Ec/cosθ 〔A〕
を満足することを特徴とする物体検出装置。 - 前記光学素子は、少なくとも前記第一の方向に屈折力を持つ第一の面と、複数の平面を接合して形成される第二の面と、を有することを特徴とする請求項1に記載の物体検出装置。
- 前記光学素子の前記第一の面は、前記第一の方向について非円弧形状であることを特徴とする請求項2に記載の物体検出装置。
- 前記非円弧形状において、光軸外の曲率の絶対値が光軸上の曲率の絶対値より大きいことを特徴とする請求項3に記載の物体検出装置。
- 前記光学素子において、光軸中心の光軸方向における肉厚をt、前記第二の面の前記第一の方向における端部の光軸からの高さをh、そして前記第二の面を構成する平面と前記第一の方向とのなす角をα、として、
条件式:
t>h・tanα 〔B〕
を満足することを特徴とする請求項2〜請求項4のいずれか1項に記載の物体検出装置。 - 前記第一の方向と垂直な方向を第二の方向としたとき、前記光源から射出する光の発散角は前記第二の方向よりも前記第一の方向が大きいことを特徴とする請求項2〜請求項5のいずれか1項に記載の物体検出装置。
- 前記光学素子の前記第一の面は、前記第二の方向にも屈折力をもつことを特徴とする請求項2〜請求項6のいずれか1項に記載の物体検出装置。
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