JP5170525B2 - 光学系のアライメント装置および方法 - Google Patents

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本発明は、光学系のアライメント装置および方法に関し、特にレーザ照射装置、レーザ測距装置等のレーザ光学装置における主鏡と副鏡とのアライメント(位置合わせ)に関するものである。
この種のレーザ光学装置として、たとえば特開2000−121724号公報に記載されているように、上空に向けてレーザ光を送出する送光光学系と、送光光学系から送出したレーザ光の散乱レーザ光を受光する受光光学系とを備えたレーザレーダ装置が知られている。特許文献1には、レーザレーダ装置のように大口径反射光学系が採用されたレーザ光学装置において、カセグレン光学系の主鏡と副鏡との位置合わせに利用可能なアライメント光学系が開示されている。
米国特許出願公開第2006/0279838A1号明細書
特許文献1には、副鏡の周辺部に密着するように付設されたヌル光学系としての円環状の球面鏡を用いるアライメント光学系が提案されている。しかしながら、この構成では、互いに密着した球面鏡および副鏡の製作が困難であるという不都合がある。また、ヌル球面鏡の面積分だけ光束の中心遮蔽量が増えるという不都合がある。
また、特許文献1には、主鏡と同程度の大口径で且つ大きな中央貫通部を有する穴あき平面鏡を用いるアライメント光学系が提案されている。しかしながら、この構成では、大口径の穴あき平面鏡の面積分だけ送光光量および受光光量が損なわれるという不都合がある。また、大口径の穴あき平面鏡を所望の精度で製作して所定位置に所望の精度で位置決めすることが困難であり、大きなコストがかかるという不都合がある。
本発明は、前述の課題に鑑みてなされたものであり、簡素な構成にしたがって、光量損失を実質的に発生させることなく、光学系中の主鏡と副鏡とを位置合わせすることのできるアライメント装置および方法を提供することを目的とする。
前記課題を解決するために、本発明の第1形態では、光軸に沿って対向するように配置された主鏡と副鏡とを有する光学系において前記主鏡と前記副鏡とを位置合わせするためのアライメント装置であって、
前記副鏡の表側の面に形成されて前記光学系の使用光を反射し且つアライメント光を透過させるダイクロイック膜と、
前記副鏡の裏側に形成されて前記アライメント光を屈折させる裏側屈折面と、
前記裏側屈折面に入射し、前記ダイクロイック膜、前記主鏡の反射面、前記ダイクロイック膜、および前記裏側屈折面を順次経た前記アライメント光に基づいて前記主鏡と前記副鏡との位置ずれを検出する検出系とを備えていることを特徴とするアライメント装置を提供する。
本発明の第2形態では、第1形態のアライメント装置を用いて前記主鏡と前記副鏡とを位置合わせするアライメント方法であって、
前記検出系で検出された前記主鏡と前記副鏡との位置ずれ情報に基づいて、前記主鏡と前記副鏡とを位置合わせすることを特徴とするアライメント方法を提供する。
本発明の第3形態では、光軸に沿って対向するように配置された主鏡と副鏡とを有する光学系と、第1形態のアライメント装置とを備えていることを特徴とする光学装置を提供する。
本発明のアライメント装置では、光軸に沿って対向するように配置された主鏡と副鏡とを有する光学系において主鏡と副鏡とを位置合わせするために、光学系の使用光を反射し且つアライメント光を透過させるダイクロイック膜が副鏡の表側の面に形成され、アライメント光を屈折させる裏側屈折面が副鏡の裏側に形成されている。裏側屈折面の面形状は、例えば裏側屈折面に平行光束の状態で入射したアライメント光がダイクロイック膜を介して主鏡の反射面に垂直入射するように設定されている。
その結果、副鏡の裏側屈折面に入射し、ダイクロイック膜、主鏡の反射面、ダイクロイック膜、および裏側屈折面を順次経たアライメント光に基づいて主鏡と副鏡との位置ずれを検出し、検出した主鏡と副鏡との位置ずれ情報に基づいて主鏡と副鏡とを位置合わせすることができる。すなわち、本発明のアライメント装置および方法では、簡素な構成にしたがって、光量損失を実質的に発生させることなく、光学系中の主鏡と副鏡とを位置合わせすることができる。
本発明の実施形態を、添付図面に基づいて説明する。図1は、本発明の第1実施形態にかかるアライメント装置の構成を概略的に示す図である。第1実施形態では、カセグレン光学系の主鏡と副鏡とを位置合わせするアライメント装置に対して本発明を適用している。図1を参照すると、例えばレーザレーダ装置のようなレーザ光学装置が、光軸AXに沿って対向するように配置された主鏡21と副鏡22とを備えている。
主鏡21は、中央に形成された貫通部21aと、表側(副鏡22側)に形成された凹面状の反射面21bとを有する凹面反射鏡である。副鏡22は、全体的にレンズ状の形態を有し、表側(主鏡21側)に形成された凸面状の反射面5を有する凸面反射鏡である。すなわち、主鏡21と副鏡22とは、カセグレン光学系を構成している。副鏡22の表側反射面5の構成および作用については後述する。
第1実施形態のアライメント装置は、例えば円環状の断面を有するアライメント光を供給するための光源1を備えている。光源1から射出されたアライメント光は、ビームスプリッター2に入射する。ビームスプリッター2で反射されたアライメント光は、副鏡22の後側に配置された後側反射部材3の反射面で反射された後、裏側(主鏡21とは反対側;図1中右側)から副鏡22に入射する。
図2に示すように、副鏡22の表側(図2中左側)の面には、カセグレン光学系(21,22)の使用光Lbを反射し且つアライメント光Laを透過させるダイクロイック膜5が形成されている。一方、副鏡22の裏側(図2中右側)には、アライメント光Laを屈折させる裏側屈折面4が形成されている。後側反射部材3の反射面で反射されたアライメント光は、光軸AXに沿って平行光束の状態で裏側屈折面4に入射する。
裏側屈折面4の面形状は、裏側屈折面4に平行光束の状態で入射したアライメント光が主鏡21の反射面21bに垂直入射するように設定されている。さらに具体的には、裏側屈折面4の面形状および副鏡22の本体を形成する光学材料(石英など)のアライメント光に対する屈折率は、裏側屈折面4に平行光束の状態で入射したアライメント光がダイクロイック膜5を介して主鏡21の反射面21bに垂直入射するように設定されている。
したがって、副鏡22の裏側屈折面4に平行光束の状態で入射したアライメント光は、副鏡22の本体内部を伝播し、ダイクロイック膜5を透過した後、主鏡21の反射面21bに垂直入射する。主鏡21の反射面21bで反射されたアライメント光は、往路と同一の光路に沿って、ビームスプリッター2へ戻る。
すなわち、主鏡21の反射面21bで反射されたアライメント光は、ダイクロイック膜5を透過し、裏側屈折面4で屈折され、後側反射部材3で反射された後、ビームスプリッター2に入射する。ビームスプリッター2を透過したアライメント光は、集光光学系6を介して、例えば二次元CCDのような光検出器7に入射する。光検出器7は、集光光学系6の後側焦点位置に位置決めされた検出面を有する。光検出器7の出力は、信号処理系8に供給される。
図3を参照すると、レーザレーダ装置の使用状態では、レーザ光源(不図示)が、例えば円環状の断面を有するレーザ光を、カセグレン光学系(21,22)に供給する。レーザ光源からカセグレン光学系(21,22)へ導かれたレーザ光は、主鏡21の中央貫通部21aを通過して、平行光束の状態で副鏡22に入射する。
副鏡22に入射したレーザ光は、副鏡22の表側反射面を構成するダイクロイック膜5および主鏡21の反射面21bで順次反射された後、例えば平行光束の状態で上空に向けて送出される。レーザ光の照射を受けた目標物からの散乱レーザ光は、主鏡21の反射面21bおよび副鏡22のダイクロイック膜5で順次反射され、主鏡21の中央貫通部21aを通過した後、受光部(不図示)に達する。
レーザレーダ装置において主鏡21と副鏡22とが光軸AXに沿って正確に位置合わせされた状態では、主鏡21の反射面21bに垂直入射した後にビームスプリッター2へ戻ったアライメント光は、ビームスプリッター2から副鏡22の裏側屈折面4へ入射したアライメント光と同様に、平行光束の状態にある。したがって、アライメント光は、光検出器7の検出面上において光軸AXと交わる所定位置(たとえば検出面の中心位置)に小さなスポット光を形成する。
一方、主鏡21と副鏡22とが相対的に位置ずれした状態では、アライメント光は、光検出器7の検出面上において所定位置から外れた位置にスポット光を形成する。信号処理系8では、光検出器7からの出力に基づいて光検出器7の検出面上に形成されるスポット光の位置情報(所定位置からの位置ずれ)を求め、このスポット光の位置情報に基づいて主鏡21と副鏡22との位置ずれ(光軸AXと直交する方向のシフト、光軸AXに対する傾き(チルト)など)に関する情報、すなわちアライメント誤差を検出する。
このように、集光光学系6、光検出器7および信号処理系8は、副鏡22の裏側屈折面4に入射し、ダイクロイック膜5、主鏡21の反射面21b、ダイクロイック膜5、および裏側屈折面4を順次経たアライメント光に基づいて主鏡21と副鏡22との位置ずれを検出する検出系を構成している。
第1実施形態のアライメント装置では、信号処理系8で検出された主鏡21と副鏡22との位置ずれ情報に基づいて、光検出器7の検出面上に形成されるスポット光が所定位置に近づくように、主鏡21と副鏡22とのアライメント(位置合わせ)を行う。具体的には、主鏡21および副鏡22のうちの少なくとも一方の位置または姿勢を変化させることにより、主鏡21と副鏡22とのアライメントを行う。
なお、主鏡21と副鏡22とのアライメントは、手動で行っても良いし、例えば信号処理系8からの指令に基づいて動作する駆動系を介して自動で行っても良い。こうして、第1実施形態のアライメント装置では、簡素な構成にしたがって、光量損失を実質的に発生させることなく、レーザレーダ装置のカセグレン光学系中の主鏡21と副鏡22とを位置合わせすることができる。
レーザレーダ装置では、例えば副鏡22を光軸AXに沿って移動させることにより、有限距離の目標物に対するフォーカシングを行うことがある。その際には、第1実施形態のアライメント装置において、光検出器7の検出面上に形成されるスポット光が十分に小さくなるように、集光光学系6を光軸AXに沿って移動させてフォーカシングを行うことができる。以下、第1実施形態の具体的な数値実施例である第1実施例について説明する。
[第1実施例]
次の表(1)に、レーザレーダ装置の無限遠目標物に対する使用状態におけるカセグレン光学系の諸元の値を掲げる。表(1)において、面番号はレーザレーダ装置の使用光(波長1064nm)が入射する面の順序を、rは各面の曲率半径(単位:mm;非球面の場合には頂点曲率半径)を、dは各面の軸上間隔すなわち次の面までの面間隔(単位:mm)を、κは各面の非球面形状を規定する円錐係数(コーニック定数)をそれぞれ示している。
非球面は、光軸に垂直な方向の高さをyとし、非球面の頂点における接平面から高さyにおける非球面上の位置までの光軸に沿った距離(サグ量)をzとし、頂点曲率半径をrとし、円錐係数をκとしたとき、以下の数式(a)で表される。後述の表(1)、(2)、(4)および(5)において、非球面形状に形成された面には面番号の右側に*印を付している。
z=(y2/r)/[1+{1−(κ+1)・y2/r21/2] (a)
曲率半径rは、レーザレーダ装置の光源側(図1中左側)に向かって凸面の曲率半径を正とし、上記光源側に向かって凹面の曲率半径を負としている。なお、第1実施例のカセグレン光学系では、入射瞳径が37.5mmであり、使用光の中心遮蔽の径が7.0mmであり、ビーム拡大倍率が8倍である。表(1)における表記は、以降の表(4)においても同様である。
表(1)
面番号 r d κ
1* 125.0000 -437.50(d1) -1 (副鏡22のダイクロイック膜5)
2* 1000.0000 ∞ (d2) -1 (主鏡21の反射面21b)
次の表(2)に、無限遠目標物に対する使用状態にあるカセグレン光学系の位置合わせに適用されるアライメント装置のアライメント光学系の諸元の値を掲げる。表(2)において、面番号はアライメント光が入射する面の順序を、rは各面の曲率半径(単位:mm;非球面の場合には頂点曲率半径)を、dは各面の軸上間隔すなわち次の面までの面間隔(単位:mm)を、κは各面の非球面形状を規定する円錐係数(コーニック定数)を、nは各面と次の面までの媒質のアライメント光に対する屈折率をそれぞれ示している。
曲率半径rは、アライメント装置の光源1から最初に入射する光の入射側に向かって凸面の曲率半径を正とし、光源1から最初に入射する光の入射側に向かって凹面の曲率半径を負としている。ただし、集光光学系6については、曲率半径rは、光の入射側に向かって凸面の曲率半径を負とし、光の入射側に向かって凹面の曲率半径を正としている。また、面間隔dは、主鏡21の反射面21bで反射された後にその符号を変えるものとする。なお、第1実施例のアライメント光学系では、入射瞳径が37.5mmであり、アライメント光の中心遮蔽の径が18.75mmであり、アライメント光の波長が632.8nmである。表(2)における表記は、以降の表(5)においても同様である。
表(2)
(光学部材諸元)
面番号 r d κ n
1 ∞ 200.00 (ビームスプリッター2)
2 ∞ 30.00 (反射部材3)
3 -81.1843 12.50 1.457021 (副鏡22の屈折面4)
4* -125.0000 437.50(-d1) -1 (副鏡22の膜5)
5* -1000.0000 -437.50(d3) -1 (主鏡21の反射面21b)
6* -125.0000 -12.50 -1 1.457021 (副鏡22の膜5)
7 -81.1843 -30.00 (副鏡22の屈折面4)
8 ∞ -250.00(d4) (反射部材3)
9 -180.5733 -10.00 1.457021 (集光光学系6)
10 115.6799 -150.00(d5)
次の表(3)に、無限遠の目標物に対するカセグレン光学系およびアライメント光学系中の面間隔、および有限距離(100m)の目標物に対するカセグレン光学系およびアライメント光学系中の面間隔の値を掲げる。表(3)において、面間隔d1は、表(1)および表(2)に示すように、主鏡21の反射面21bから副鏡22のダイクロイック膜5までの間の光軸AXに沿った距離である。面間隔d2は、表(1)に示すように、主鏡21の反射面21bから無限遠目標物までの距離である。
面間隔d3は、表(2)に示すように、副鏡22のダイクロイック膜5から主鏡21の反射面21bまでの光軸AXに沿った距離である。面間隔d4は、表(2)に示すように、後側反射部材3の反射面から集光光学系6の入射面までの光軸AXに沿った距離である。面間隔d5は、表(2)に示すように、集光光学系6の射出面から光検出器7の検出面までの光軸AXに沿った距離である。
表(3)
面間隔 無限遠の目標物 有限距離の目標物
d1 -437.50 -440.08
d2 ∞ 100000.00
d3 437.50 440.08
d4 -250.00 -250.39
d5 -150.00 -149.61
表(3)を参照すると、第1実施例にかかるレーザレーダ装置のカセグレン光学系では、副鏡22を光軸AXに沿って2.58mmだけ図1中右側へ移動させることにより、無限遠の目標物から100m先の有限距離の目標物に対するフォーカシングを行うことができる。このとき、第1実施例のアライメント光学系では、集光光学系6を光軸AXに沿って0.39mmだけ図1中下側へ移動させることによりフォーカシングを行うことができる。
図4は、本発明の第2実施形態にかかるアライメント装置の構成を概略的に示す図である。第2実施形態では、グレゴリー光学系の主鏡と副鏡とを位置合わせするアライメント装置に対して本発明を適用している。図4を参照すると、例えばレーザレーダ装置のようなレーザ光学装置が、光軸AXに沿って対向するように配置された主鏡23と副鏡24とを備えている。
主鏡23は、中央に形成された貫通部23aと、表側(副鏡24側)に形成された凹面状の反射面23bとを有する凹面反射鏡である。副鏡24は、全体的に直角プリズム状の形態を有し、表側(主鏡23側)に形成された凹面状の反射面5aを有する凹面反射鏡である。すなわち、主鏡23と副鏡24とは、グレゴリー光学系を構成している。副鏡24の表側反射面5aの構成および作用については後述する。
第2実施形態のアライメント装置は、第1実施形態と類似の構成を有する。以下、第1実施形態との相違点に着目して、第2実施形態のアライメント装置の構成および動作を説明する。第2実施形態のアライメント装置では、光源1から射出されたアライメント光は、例えば円環状の断面を有し、ビームスプリッター2で反射された後、裏側(主鏡23とは反対側;図4中下側)から副鏡24に入射する。
図5に示すように、副鏡24の表側(図5中左側)の面には、グレゴリー光学系(23,24)の使用光Lbを反射し且つアライメント光Laを透過させるダイクロイック膜5aが形成されている。一方、副鏡24の裏側(図5中下側)には、アライメント光Laを屈折させる裏側屈折面4aが形成されている。また、副鏡24は、ダイクロイック膜5aと裏側屈折面4aとの間の光路中に形成された内側反射面3aを有する。
ビームスプリッター2で反射されたアライメント光は、光軸AXに沿って平行光束の状態で裏側屈折面4aに入射する。裏側屈折面4aの面形状および副鏡24の本体を形成する光学材料のアライメント光に対する屈折率は、裏側屈折面4aに平行光束の状態で入射したアライメント光がダイクロイック膜5aを介して主鏡23の反射面23bに垂直入射するように設定されている。
したがって、副鏡24の裏側屈折面4aに平行光束の状態で入射したアライメント光は、内側反射面3aで反射(全反射)され、ダイクロイック膜5aを透過して、主鏡23の反射面23bに垂直入射する。主鏡23の反射面23bで反射されたアライメント光は、往路と同一の光路に沿って、ビームスプリッター2へ戻る。すなわち、主鏡23の反射面23bで反射されたアライメント光は、ダイクロイック膜5aを透過し、内側反射面3aで反射され、裏側屈折面4aを透過して、ビームスプリッター2に入射する。ビームスプリッター2を透過したアライメント光は、集光光学系6を介して、光検出器7に達する。
図6を参照すると、第2実施形態におけるレーザレーダ装置の使用状態では、レーザ光源(不図示)からのレーザ光が、例えば円環状の断面を有し、グレゴリー光学系(23,24)へ導かれる。グレゴリー光学系(23,24)へ導かれたレーザ光は、主鏡23の中央貫通部23aを通過して、平行光束の状態で副鏡24に入射する。
副鏡24に入射したレーザ光は、副鏡24の表側反射面を構成するダイクロイック膜5aおよび主鏡23の反射面23bで順次反射された後、例えば平行光束の状態で上空に向けて送出される。レーザ光の照射を受けた目標物からの散乱レーザ光は、主鏡23の反射面23bおよび副鏡24のダイクロイック膜5aで順次反射され、主鏡23の中央貫通部23aを通過した後、受光部(不図示)に達する。
第2実施形態のアライメント装置では、第1実施形態と同様に、信号処理系8で検出された主鏡23と副鏡24との位置ずれ情報に基づいて、光検出器7の検出面上に形成されるスポット光が所定位置に近づくように、主鏡23と副鏡24とのアライメントを行うことができる。すなわち、第2実施形態においても、簡素な構成にしたがって、光量損失を実質的に発生させることなく、レーザレーダ装置のグレゴリー光学系中の主鏡23と副鏡24とを位置合わせすることができる。以下、第2実施形態の具体的な数値実施例である第2実施例について説明する。
[第2実施例]
次の表(4)に、レーザレーダ装置の無限遠目標物に対する使用状態におけるグレゴリー光学系の諸元の値を掲げる。第2実施例のグレゴリー光学系では、入射瞳径が37.5mmであり、使用光の中心遮蔽の径が7.0mmであり、ビーム拡大倍率が8倍である。
表(4)
面番号 r d κ
1* -125.0000 -562.50(d6) -1 (副鏡24のダイクロイック膜5a)
2* 1000.0000 ∞ (d7) -1 (主鏡23の反射面23b)
次の表(5)に、無限遠目標物に対する使用状態にあるグレゴリー光学系の位置合わせに適用されるアライメント装置のアライメント光学系の諸元の値を掲げる。第2実施例のアライメント光学系では、入射瞳径が37.5mmであり、アライメント光の中心遮蔽の径が18.75mmであり、アライメント光の波長が632.8nmである。
表(5)
(光学部材諸元)
面番号 r d κ n
1 ∞ 160.00 (ビームスプリッター2)
2 357.3598 40.00 1.457021 (副鏡24の屈折面4a)
3 ∞ 42.50 1.457021 (副鏡24の反射面3a)
4* 125.0000 562.50(-d6) -1 (副鏡24の膜5a)
5* -1000.0000 -562.50(d8) -1 (主鏡23の反射面23b)
6* 125.0000 -42.50 -1 1.457021 (副鏡24の膜5a)
7 ∞ -40.00 1.457021 (副鏡24の反射面3a)
8 357.3598 -200.00(d9) (副鏡24の屈折面4a)
9 -86.7748 -10.00 1.457021 (集光光学系6)
10 403.3691 -150.00(d10)
次の表(6)に、無限遠の目標物に対するグレゴリー光学系およびアライメント光学系中の面間隔、および有限距離(100m)の目標物に対するグレゴリー光学系およびアライメント光学系中の面間隔の値を掲げる。表(6)において、面間隔d6は、表(4)および表(5)に示すように、主鏡23の反射面23bから副鏡24のダイクロイック膜5aまでの光軸AXに沿った距離である。面間隔d7は、表(4)に示すように、主鏡23の反射面23bから無限遠目標物までの距離である。
面間隔d8は、表(5)に示すように、副鏡24のダイクロイック膜5aから主鏡23の反射面23bまでの光軸AXに沿った距離である。面間隔d9は、表(5)に示すように、副鏡24の裏側屈折面4aから集光光学系6の入射面までの光軸AXに沿った距離である。面間隔d10は、表(5)に示すように、集光光学系6の射出面から光検出器7の検出面までの光軸AXに沿った距離である。
表(6)
面間隔 無限遠の目標物 有限距離の目標物
d6 -562.50 -565.08
d7 ∞ 100000.00
d8 562.50 565.08
d9 -200.00 -200.51
d10 -150.00 -149.49
表(6)を参照すると、第2実施例にかかるレーザレーダ装置のグレゴリー光学系では、副鏡24を光軸AXに沿って2.58mmだけ図4中右側へ移動させることにより、無限遠の目標物から100m先の有限距離の目標物に対するフォーカシングを行うことができる。このとき、第2実施例のアライメント光学系では、集光光学系6を光軸AXに沿って0.51mmだけ図4中下側へ移動させることによりフォーカシングを行うことができる。
なお、上述の説明では、例えばレーザレーダ装置のようなレーザ光学装置のカセグレン光学系またはグレゴリー光学系中の主鏡と副鏡とを位置合わせするアライメント装置に対して本発明を適用している。しかしながら、これに限定されることなく、光軸に沿って対向するように配置された主鏡と副鏡とを有する光学系において主鏡と副鏡とを位置合わせするためのアライメント装置に対して本発明を適用することができる。
本発明の第1実施形態にかかるアライメント装置の構成を概略的に示す図である。 第1実施形態においてレンズ状の副鏡の表側の面にダイクロイック膜が形成され、副鏡の裏側に裏側屈折面が形成されている様子を示す図である。 第1実施形態のアライメント装置が適用されるレーザレーダ装置の使用状態を示す図である。 本発明の第2実施形態にかかるアライメント装置の構成を概略的に示す図である。 第2実施形態において直角プリズム状の副鏡の表側の面にダイクロイック膜が形成され、副鏡の裏側に裏側屈折面が形成されている様子を示す図である。 第2実施形態のアライメント装置が適用されるレーザレーダ装置の使用状態を示す図である。
符号の説明
1 光源
2 ビームスプリッター
3 後側反射部材
3a 内側反射面
4,4a 裏側屈折面
5,5a ダイクロイック膜
6 集光光学系
7 光検出器
8 信号処理系
21,23 主鏡
22,24 副鏡

Claims (8)

  1. 光軸に沿って対向するように配置された主鏡と副鏡とを有する光学系において前記主鏡と前記副鏡とを位置合わせするためのアライメント装置であって、
    前記副鏡の表側の面に形成されて前記光学系の使用光を反射し且つアライメント光を透過させるダイクロイック膜と、
    前記副鏡の裏側に形成されて前記アライメント光を屈折させる裏側屈折面と、
    前記裏側屈折面に入射し、前記ダイクロイック膜、前記主鏡の反射面、前記ダイクロイック膜、および前記裏側屈折面を順次経た前記アライメント光に基づいて前記主鏡と前記副鏡との位置ずれを検出する検出系とを備えていることを特徴とするアライメント装置。
  2. 前記副鏡の後側に配置されて前記アライメント光を反射する後側反射部材を備え、
    前記アライメント光は、前記後側反射部材の反射面で反射された後に前記裏側屈折面に入射することを特徴とする請求項1に記載のアライメント装置。
  3. 前記副鏡は、前記ダイクロイック膜と前記裏側屈折面との間の光路中に形成された内側反射面を有し、
    前記裏側屈折面に入射した前記アライメント光は、前記内側反射面で反射された後に前記ダイクロイック膜に入射することを特徴とする請求項1に記載のアライメント装置。
  4. 前記裏側屈折面の面形状は、前記裏側屈折面に平行光束の状態で入射した前記アライメント光が前記主鏡の反射面に垂直入射するように設定されていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載のアライメント装置。
  5. 前記裏側屈折面の面形状および前記副鏡の本体を形成する光学材料の前記アライメント光に対する屈折率は、前記裏側屈折面に平行光束の状態で入射した前記アライメント光が前記主鏡の反射面に垂直入射するように設定されていることを特徴とする請求項4に記載のアライメント装置。
  6. 前記検出系は、前記アライメント光を所定面に集光する集光光学系と、前記所定面に検出面が位置決めされた光検出器とを有することを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載のアライメント装置。
  7. 請求項1乃至6のいずれか1項に記載のアライメント装置を用いて前記主鏡と前記副鏡とを位置合わせするアライメント方法であって、
    前記検出系で検出された前記主鏡と前記副鏡との位置ずれ情報に基づいて、前記主鏡と前記副鏡とを位置合わせすることを特徴とするアライメント方法。
  8. 光軸に沿って対向するように配置された主鏡と副鏡とを有する光学系と、請求項1乃至6のいずれか1項に記載のアライメント装置とを備えていることを特徴とする光学装置。
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