JP6660434B2 - 生ごみの堆肥化方法及びコンポスト容器 - Google Patents

生ごみの堆肥化方法及びコンポスト容器 Download PDF

Info

Publication number
JP6660434B2
JP6660434B2 JP2018163239A JP2018163239A JP6660434B2 JP 6660434 B2 JP6660434 B2 JP 6660434B2 JP 2018163239 A JP2018163239 A JP 2018163239A JP 2018163239 A JP2018163239 A JP 2018163239A JP 6660434 B2 JP6660434 B2 JP 6660434B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
garbage
composting
mixing
compost container
compost
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2018163239A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2020033243A (ja
Inventor
康夫 白木
康夫 白木
Original Assignee
康夫 白木
康夫 白木
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 康夫 白木, 康夫 白木 filed Critical 康夫 白木
Priority to JP2018163239A priority Critical patent/JP6660434B2/ja
Publication of JP2020033243A publication Critical patent/JP2020033243A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6660434B2 publication Critical patent/JP6660434B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02ATECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
    • Y02A40/00Adaptation technologies in agriculture, forestry, livestock or agroalimentary production
    • Y02A40/10Adaptation technologies in agriculture, forestry, livestock or agroalimentary production in agriculture
    • Y02A40/20Fertilizers of biological origin, e.g. guano or fertilizers made from animal corpses
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02WCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO WASTEWATER TREATMENT OR WASTE MANAGEMENT
    • Y02W30/00Technologies for solid waste management
    • Y02W30/40Bio-organic fraction processing; Production of fertilisers from the organic fraction of waste or refuse

Landscapes

  • Processing Of Solid Wastes (AREA)
  • Fertilizers (AREA)

Description

本発明は、生ごみの堆肥化方法及びコンポスト容器に関する。
我が国における生ごみの年間排出量は約2千万トンと言われており、その大部分が焼却処理をされている。しかし、生ごみは多くの水分を含んでいるため、焼却の際に多くの燃料を必要とし、また、焼却によって多くの二酸化炭素やダイオキシン等を発生させてしまうという問題があった。そのため、地球環境への配慮から、焼却処理によらず生ごみを処理する方法が種々検討されている。
焼却処理によらず生ごみを処理する方法として、例えば、特許文献1では、生ごみに所定の処理を加えて、農作物への肥料として再利用する方法が提案されている。特許文献1には、粉砕機を用いて生ごみを所定の大きさに砕いた後に生石灰を投入し、生ごみの粉砕物中の水分と生石灰との反応熱によって生ごみの粉砕物を乾燥させることにより、大量の生ごみを肥料として再利用可能にする方法が開示されている。
また、例えば、特許文献2では、微生物を利用して生ごみを分解することで、生ごみを堆肥化する方法が提案されている。特許文献2には、生ごみと有用微生物等を混合して密閉容器内で嫌気発酵を行わせた後に、乾燥腐葉土等を添加して水分量を調整し、通気性及び吸水性を備えた容器に投入して好気発酵を行わせることにより、生ごみを堆肥化する方法が開示されている。
特開平6−7763号公報 特開2006−282422号公報
しかし、特許文献1に開示された方法は、始めの処理段階で、粉砕機等を用いて生ごみを砕く手間が必要であり、簡便な方法とはいえなかった。また、水分と生石灰を反応させた場合、数百度程度まで発熱する恐れがあるため、安全上の問題もあった。
また、特許文献2に開示された方法も、嫌気発酵の完了を見極めることや、嫌気発酵後の発酵物の水分量を調整することが必要であるため、簡便な方法とはいえなかった。さらに、特許文献2の方法は、従来よりも短期間で発酵を完了させることにより、発酵中における虫や悪臭等の発生を防止するものであるが、発酵前の段階における虫や悪臭等の発生については考慮されていなかった。例えば、小規模店舗や家庭等において、生ごみが一定量溜まるのを待ってから嫌気発酵をさせる場合、生ごみが一定量溜まるのを待っている間に、生ごみから虫が発生したり、悪臭が発生したりするという問題があった。
本発明は、上記のような問題に鑑みてなされたものである。すなわち、本発明の課題は、大規模な処理施設のみならず、小規模店舗や家庭等でも簡便かつ安全に実施することができ、生ごみを微生物によって分解する前の段階においても虫や悪臭の発生を防止することが可能な、生ごみの堆肥化方法を提供することである。
本発明の要旨は、以下の通りである。
[1]生ごみに消石灰を混合する第1混合ステップと、第1混合ステップにより得られる第1混合物に、さらに、米ぬか及び堆肥化微生物を混合する第2混合ステップと、第2混合ステップにより得られる第2混合物を堆肥化微生物により分解させて堆肥化する堆肥化ステップとを有する、生ごみの堆肥化方法。
[2]第1混合ステップが、生ごみ1kgに対して、消石灰30〜300gを混合するステップである、上記[1]に記載の生ごみの堆肥化方法。
[3]第2混合ステップが、生ごみ1kgに対して、米ぬか70〜700gを混合するステップである、上記[1]又は[2]に記載の生ごみの堆肥化方法。
[4]堆肥化ステップにおける堆肥化期間が、7〜42日である、上記[1]〜[3]のいずれかに記載の生ごみの堆肥化方法。
[5]堆肥化ステップが、所定のコンポスト容器の内部に第2混合物を収容して、コンポスト容器に非通気性部材を被せ、第2混合物から発生した水蒸気由来であって非通気性部材の内側表面にて水滴となる水分が、非通気性部材の内側表面を伝ってコンポスト容器の外へと除去されるようにしながら堆肥化を行うステップであり、所定のコンポスト容器が、生ごみを収容可能であり、上部に開口を有する収容部と、収容部の開口を覆うように設置可能な蓋部とを備え、蓋部が、複数の通気孔を有するものである、上記[1]〜上記[4]のいずれかに記載の生ごみの堆肥化方法。
[6]生ごみを収容可能であり、上部に開口を有する収容部と、収容部の開口を覆うように設置可能な蓋部とを備え、蓋部が、複数の通気孔を有する、コンポスト容器。
本発明によれば、大規模な処理施設のみならず、小規模店舗や家庭等でも簡便かつ安全に、生ごみの堆肥化を行うことが可能である。また、生ごみを微生物によって分解する前の段階においても虫や悪臭の発生を防止することが可能である。
本発明の実施の形態に係る、生ごみの堆肥化方法の一例を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態に係る、コンポスト容器の一例を示す模式図である。 本発明の実施の形態に係る、コンポスト容器の一例を示す模式図である。 本発明の実施の形態に係る、堆肥化中のコンポスト容器の一例を示す模式図である。
以下、図面等を用いて本発明の実施の形態について説明をするが、本発明の趣旨に反しない限り、本発明は以下の実施の形態に限定されない。なお、本明細書において、「生ごみ」とは、腐敗する性質を有する有機物のことをいい、例えば、野菜屑のような調理かすや残飯、食材や食品の残渣等が挙げられる。
図1は、本発明の実施の形態に係る、生ごみの堆肥化方法の一例を示すフローチャートである。なお、フローチャートを構成する各工程の順序は、内容に矛盾等が生じない範囲で順不同である。
まず、生ごみに消石灰を混合する(ステップS1)。生ごみと混合された消石灰は、生ごみ由来の水等に溶けてアルカリ性を示すため、蛆や蠅等の虫の発生を防止することができる。また、生ごみを分解する過程で生じる酸性物質を中和し、堆肥化微生物が最も増加しやすいアルカリ性の環境を維持できるようになるため、生ごみの分解を促進させることも可能になる。
さらに、生ごみに消石灰を混合することによって、悪臭の発生を防止することも可能になる。生ごみの悪臭は、生ごみ中の含水率が高い場合に活発になる嫌気性微生物によって生成される低級脂肪酸等が原因であるが、生ごみに消石灰を混合して全体としての含水率を低下させることによって、嫌気性微生物の活動を抑制できるからである。
なお、生ごみに消石灰を混合することで、最終的に得られる堆肥も消石灰を含むことになる。よって、本実施の形態に係る方法で得られた堆肥は、酸性の土壌をアルカリ性に傾けることが可能になる。
ステップS1(以下、「第1混合ステップ」ともいう)において混合される消石灰としては、特に制限はされないが、例えば、上記の各種効果を高めるという観点から、粉末状の消石灰を用いることが好ましい。同様に、上記の各種効果を高めるという観点から、ステップS1では、粉末状の消石灰が生ごみの表面に満遍なくつくように混合することが好ましい。なお、以下の説明において、第1混合ステップにより得られる生ごみと消石灰の混合物を、第1混合物という。
ステップS1において混合する消石灰の量としては、特に限定されないが、例えば、生ごみ1kgに対して、30g以上が好ましく、60g以上がより好ましく、120g以上がさらに好ましい。消石灰の量が30g未満だと、虫や悪臭が発生しやすくなる恐れがあり、また、生ごみの分解促進効果も十分に得られない傾向にある。また、ステップS1において混合する消石灰の量としては、例えば、生ごみ1kgに対して、300g以下が好ましく、240g以下がより好ましく、180g以下がさらに好ましい。消石灰の量が300gを超えると、生ごみの分解中にアンモニアが発生しやすくなる傾向にあり、結果として、アンモニア臭の発生や、堆肥中の窒素が減少することによる栄養価の低下を招く恐れがある。
また、ステップS1は、例えば、新たな生ごみが発生する毎に実施することが好ましく、堆肥化を行うのに適した量の生ごみが溜まった段階で、後述のステップS2を実行することが好ましい。ある程度の量の生ごみが溜まった段階で、生ごみの分解を開始することにより、堆肥化を効率良く行うことが可能になる。また、生ごみが溜まるのを待っている期間においても、消石灰の作用により、生ごみからの虫や悪臭の発生を防止することができる。なお、「生ごみが発生する毎に実施」とは、生ごみが発生した直後に実施する場合だけではなく、生ごみが発生した日毎など、所定の間隔毎に実施する場合を含む。
また、堆肥化を行うのに適した量は、堆肥化を行うためのスペースやコンポスト容器の容量等に応じて、堆肥化を行う主体が適宜定めれば良い。例えば、1日当たりの生ごみの発生量が少ない小規模店舗や家庭などにおいて、小型のコンポスト容器を用いて堆肥化を行う場合は、その日に発生した生ごみに消石灰を混合し、それを1週間程度繰り返して生ごみの量がある程度溜まった段階で、後述のステップS2を実行すれば良い。
ステップS1は、コンポスト容器内で実施しても良いし、コンポスト容器外(例えば、ビニール袋の中など)で実施しても良い。ステップS1をコンポスト容器外で実施した場合は、後述のステップS4までに、生ごみを含む混合物をコンポスト容器内に移すことが好ましい。
次に、第1混合物に米ぬかを混合する(ステップS2)。米ぬかは、堆肥化微生物の栄養源となる糖質やタンパク質を多く含んでいるため、堆肥化微生物を増加させて生ごみの分解を促進させ、堆肥化に要する時間を短縮することが可能である。また、堆肥化微生物が増加し、生ごみの分解が活発に行われる結果、大量の分解熱が生じるので、虫の発生防止にもつながる。
さらに、米ぬかを混合することで、混合物全体としての含水率が低下するので、嫌気性微生物の活動を抑制でき、悪臭を防止することが可能になる。
上記の各種効果を高めるという観点から、ステップS2では、米ぬかが生ごみの表面に満遍なくつくように混合することが好ましい。
ステップS2において混合する米ぬかとしては、特に制限はされず、例えば、脂肪分を含む生の米ぬかであっても、脂肪分を除去した脱脂米ぬかであっても良いが、分解促進効果が高いという観点からは、生の米ぬかを用いることが好ましい。
ステップS2において混合する米ぬかの量としては、特に限定されないが、例えば、生ごみ1kgに対して、70g以上が好ましく、140g以上がより好ましく、280g以上がさらに好ましい。米ぬかの量が70g未満だと、分解促進効果が十分に得られない傾向にあり、結果として、虫が発生しやすくなる恐れがある。また、ステップS2において混合する米ぬかの量としては、例えば、生ごみ1kgに対して、700g以下が好ましく、560g以下がより好ましく、420g以下がさらに好ましい。米ぬかの量が700gを超えても、分解促進効果に大きな差は見られない傾向にある。
次に、ステップS2において得られた混合物に堆肥化微生物を混合する(ステップS3)。堆肥化微生物としては、生ごみを分解して堆肥とすることが可能な微生物であれば、特に制限はされないが、例えば、放線菌などの好気性細菌を含む微生物群であることが好ましい。
また、堆肥化微生物としては、例えば、堆肥化用に市販されているものを用いても良いし、土壌から採取した土を用いても良いし、腐葉土や以前に作製した堆肥を用いても良い。土中や堆肥中には、生ごみを分解可能な微生物が存在するため、それらをステップS2において得られた混合物に混合することによって、堆肥化微生物も混合されることになる。
なお、以下の説明において、ステップS2とステップS3とを合わせて、第2混合ステップともいう。また、以下の説明において、第2混合ステップにおいて得られた混合物を、第2混合物ともいう。
当初、生ごみは90%程の水分を含むが、そのままの状態で堆肥化を行うと、嫌気性微生物が活発化して、悪臭の原因となる低級脂肪酸等が産生されてしまう。しかし、本実施の形態に係る生ごみの堆肥化方法によれば、堆肥化を行う前に、消石灰、米ぬか、及び堆肥化微生物を生ごみと混合し、第2混合物全体としての含水率を当初よりも低下させているため、嫌気性微生物の活動を抑制でき、悪臭の発生を防止することが可能となる。堆肥化中の悪臭の発生を防止するという観点からは、第2混合物の含水率は、例えば、50〜60%であることが好ましい。
次に、第2混合物を収容したコンポスト容器に蓋をする(ステップS4)。
以下、図2及び図3を用いて、本発明の実施の形態に係る、コンポスト容器の説明をする。図2及び図3は、本発明の実施の形態に係る、コンポスト容器の一例を示す模式図である。図2に示すコンポスト容器1は、収容部2、ドーム状の蓋部3A、及び複数の通気孔4を備えている。
また、図3に示すコンポスト容器1は、収容部2、円錐状の蓋部3B、及び複数の通気孔4を備えている。図3に示すコンポスト容器1は、蓋部の形状を除いては、図2に示すコンポスト容器1と同様の構成を採用できるため、以下では、主に図2について説明をする。
収容部2は、生ごみ等を収容する場所であり、上方が開口している。収容部2の容積は、特に限定されず、1日当たりの生ごみの発生量などに応じて、堆肥化を行う主体が適宜定めれば良い。
生ごみの発生量が少ない小規模店舗や家庭などで使用する場合であれば、収容部2の容積は、例えば、50L以上が好ましく、100L以上がより好ましく、150L以上がさらに好ましい。収容部2の容積が50L未満の場合は、一度に堆肥化できる生ごみの量が少なくなるため、効率が低下する。また、収容部2の容積は、例えば、300L以下が好ましく、250L以下がより好ましく、200L以下がさらに好ましい。収容部2の容積が300Lを超えると、省スペース性が低下する。
収容部2の素材としては、特に制限はされず、例えば、段ボールなどの紙材、金属、又はプラスチックなどを用いることができるが、耐久性と軽量性を両立できるという観点からは、ポリエチレン、ポリプロピレン、又はポリカーボネート等のプラスチックを用いることが好ましい。
蓋部3Aは、収容部2の開口を覆うように設置可能であり、かつ、開閉自在または着脱自在に設けられている。また、蓋部3Aは、針金を所定の間隔で縦横に編んで構成(例えば、ビニール亀甲金網など)されたドーム状の構造を有している。また、蓋部3Aにおいて針金間に形成された複数の空間のそれぞれが、通気孔4として機能する。なお、通気孔4の役割については、後の段落にて詳述する。
蓋部としては、少なくとも所定の一点が他の部分よりも高い位置にあるような形状であり、かつ、通気孔を備えたものであれば特に制限はされないが、製造が容易であることから、図2に示すようなドーム状や、図3に示すような円錐状が好ましい。
また、蓋部の素材としては、特に制限はされず、例えば、金属やプラスチックなどであっても良いが、通気孔を十分に確保することができ、かつ、製造が容易かつ安価にできるという観点からは、金属製の針金を用いることが好ましい。なお、蓋部の素材としてプラスチックを用いる場合は、例えば、ドーム状または円錐状に形成されたプラスチックに多数の孔をあけることで、蓋部とすることができる。
図1のフローチャートの説明に戻る。ステップS4の後、コンポスト容器に非通気性部材を被せ、その状態で所定の期間待つことで、生ごみの堆肥化を行う(ステップS5)。なお、以下の説明において、ステップS5を堆肥化ステップともいう。
非通気性部材としては、少なくともコンポスト容器の蓋部全体を覆うように被せることができるものであれば特に制限はされないが、例えば、容易かつ安価に入手できて、コンポスト容器の形状に左右されずに使用できるという観点から、ポリ袋またはビニール袋が好ましい。
図4は、本発明の実施の形態に係る、堆肥化中のコンポスト容器の一例を示す模式図である。図4は、第2混合物を収容した収容部2に、複数の通気孔4を有する蓋部3Aを被せた後、さらに、コンポスト容器1の上から非通気性部材5を被せた状態で、堆肥化を行う様子を示している。
生ごみの分解が進むと、分解熱によってコンポスト容器1中の温度が上がり、生ごみに含まれていた水分の一部は水蒸気となる。次に、水蒸気は蓋部3Aに形成された通気孔4を通ってコンポスト容器1の外に出る。次に、コンポスト容器1の内部よりも温度が低い外気に触れている非通気性部材5の内側にて、水蒸気が水滴に戻る。ここで、蓋部3Aの形状が、所定の一点が他の部分よりも高い位置にある形状であることにより、非通気性部材5の上部には適度な傾斜が形成されている。よって、非通気性部材5の内側で発生した水滴は、コンポスト容器1内に落下することなく、非通気性部材5に形成された傾斜を伝って、コンポスト容器1の外へ除去されることになる。
このようにして、堆肥化を行いながら生ごみに含まれていた水分を除去することにより、コンポスト容器1内に水分が溜まって腐敗が進行することを防止し、また、生ごみの分解が停滞することを防止することができる。
また、非通気性部材5を被せることによって、雨などの天候に影響されず、屋外でも堆肥化を行うことを可能としている。また、非通気性部材5は、コンポスト容器1を完全に覆ってはいないため、堆肥化中においてもコンポスト容器1内へ酸素を供給することができ、好気性微生物による分解を促進させることが可能である。
また、図4に示すように、袋状の非通気性部材5の底の一角を上にし、とんがり帽子のように蓋部3Aに被せ、さらに、残りの一角を下方に向けることで、水滴の一部が残りの一角に貯まっていく。溜まった水分量を見ることで、堆肥化の進行度合いを予測することができる。
堆肥化ステップにおける堆肥化の期間としては、特に限定されないが、例えば、7日以上が好ましく、14日以上がより好ましく、21日以上がさらに好ましい。堆肥化の期間が7日未満だと、生ごみの分解が十分に進んでない恐れがある。また、堆肥化の期間としては、例えば、42日以下が好ましく、35日以下がより好ましく、28日以下がさらに好ましい。堆肥化の期間が42日を超えても、既に十分に生ごみの分解が進んでいるため、それ以上は生ごみが分解されないと考えられる。
なお、堆肥化ステップでは、例えば、所定の期間毎(例えば、1週間毎)に、コンポスト容器1の内容物をシャベル等で攪拌することが好ましい。攪拌することにより、コンポスト容器1内に多くの新鮮な空気を入れ、内容物全体を酸素と触れ合わせることがきるため、コンポスト容器1内が嫌気状態に陥ることを避け、生ごみの分解を全体的に促進させることができる。
以下、本発明の生ごみの堆肥化方法について、実施例を用いて説明する。ただし、本発明は、以下の実施例に限定されるものではない。
(実施例1)
生ごみが発生する毎に、生ごみ1kgに対して消石灰60gの割合で消石灰を添加し、生ごみに満遍なく消石灰が付くように混合した。これを1週間繰り返し、3kg程度の生ごみを含む、第1混合物を得た。また、1週間の間で、虫や悪臭の発生はなかった。
次に、図2に示す形状のコンポスト容器内に第1混合物を入れ、生ごみ1kgに対して米ぬか140gの割合で、第1混合物に生の米ぬかを添加した。米ぬかの添加は、3回に分けて行い、添加する都度、米ぬかの塊が生じないように混合した。次に、堆肥化微生物(株式会社みのり建設製、生ごみ食いしん坊(商品名))150gを混合し、第2混合物を得た。
次に、図4に示す態様で、コンポスト容器に蓋をし、その上から市販のポリ袋を被せた。その状態で1週間放置したところ、ビニール袋の一角に溜まった水分量が390mL程度になったため、生ごみの分解が順調に進んでいることが分かった。
1週間後に、ポリ袋と蓋を外した。次いで、シャベルを用いて、コンポスト容器の内容物全体を撹拌し天地返しを行った。これを1週間毎に繰り返したところ、1週間後に、ほぼ全ての生ごみが堆肥化されたことが確認できた。また、堆肥化中において、虫や悪臭の発生は確認されなかった。実施例1の結果を、表1に示す。
(比較例1)
消石灰を添加しなかったこと以外は、実施例1と同様の方法にて、生ごみの堆肥化を行った。比較例1の結果を、表1に示す。
(比較例2)
米ぬかを添加しなかったこと以外は、実施例1と同様の方法にて、生ごみの堆肥化を行った。比較例2の結果を、表1に示す。
(比較例3)
堆肥化微生物を添加しなかったこと以外は、実施例1と同様の方法にて、生ごみの堆肥化を行った。比較例3の結果を、表1に示す。
Figure 0006660434
表1に示すように、本発明の生ごみの堆肥化方法によれば、堆肥化の前においても、堆肥化中においても、虫および悪臭を発生させることなく、生ごみを堆肥化させることが確認された。
消石灰を添加しなかった場合は、堆肥化の前及び堆肥化中には、虫の発生及び悪臭の発生もあった上に、生ごみの分解もしなかった。
米ぬか又は、堆肥化生物を添加しなかった場合は、堆肥化の前及び堆肥化中で虫の発生及び悪臭の発生がなかったが、生ごみの分解はしなかった。
また、本発明の生ごみの堆肥化方法は、例えば、生ごみの処理施設、並びに、食品工場、料理店等の店舗、及び家庭などの生ごみが排出される場所において、容易に、迅速に、安価に、さらに、省エネルギーで、実施することが可能である。
1 コンポスト容器
2 収容部
3A 蓋部(ドーム型)
3B 蓋部(とんがり帽子型)
4 非通気性部材

Claims (5)

  1. 生ごみに消石灰を混合する第1混合ステップと、
    第1混合ステップにより得られる第1混合物に、さらに、米ぬか及び堆肥化微生物を混合する第2混合ステップと、
    第2混合ステップにより得られる第2混合物を堆肥化微生物により分解させて堆肥化する堆肥化ステップとを有する、
    生ごみの堆肥化方法。
  2. 第1混合ステップが、生ごみ1kgに対して、消石灰60〜300gを混合するステップである、
    請求項1に記載の生ごみの堆肥化方法。
  3. 第2混合ステップが、生ごみ1kgに対して、米ぬか70〜700gを混合するステップである、
    請求項1又は2に記載の生ごみの堆肥化方法。
  4. 堆肥化ステップにおける堆肥化期間が、7〜42日である、
    請求項1〜3のいずれかに記載の生ごみの堆肥化方法。
  5. 堆肥化ステップが、所定のコンポスト容器の内部に第2混合物を収容して、コンポスト容器に非通気性部材を被せ、第2混合物から発生した水蒸気由来であって非通気性部材の内側表面にて水滴となる水分が、非通気性部材の内側表面を伝ってコンポスト容器の外へと除去されるようにしながら堆肥化を行うステップであり、
    所定のコンポスト容器が、
    生ごみを収容可能であり、上部に開口を有する収容部と、
    収容部の開口を覆うように設置可能な蓋部とを備え、
    蓋部が、複数の通気孔を有するものである、
    請求項1〜4のいずれかに記載の生ごみの堆肥化方法。
JP2018163239A 2018-08-31 2018-08-31 生ごみの堆肥化方法及びコンポスト容器 Active JP6660434B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018163239A JP6660434B2 (ja) 2018-08-31 2018-08-31 生ごみの堆肥化方法及びコンポスト容器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018163239A JP6660434B2 (ja) 2018-08-31 2018-08-31 生ごみの堆肥化方法及びコンポスト容器

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2020033243A JP2020033243A (ja) 2020-03-05
JP6660434B2 true JP6660434B2 (ja) 2020-03-11

Family

ID=69666985

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018163239A Active JP6660434B2 (ja) 2018-08-31 2018-08-31 生ごみの堆肥化方法及びコンポスト容器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6660434B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6714179B1 (ja) 2020-02-28 2020-06-24 株式会社キングパッケージ テープ
CN114213165A (zh) * 2022-01-13 2022-03-22 重庆大学 一种有机垃圾快速堆肥腐熟的方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2020033243A (ja) 2020-03-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Jouhara et al. Municipal waste management systems for domestic use
Atalia et al. A review on composting of municipal solid waste
US20120021504A1 (en) Aerated composter and waste collection bin
US20180148391A1 (en) Vermicast production through conversion of biodegradable organic matter
JP6660434B2 (ja) 生ごみの堆肥化方法及びコンポスト容器
Kliopova et al. Bio-nutrient recycling with a novel integrated biodegradable waste management system for catering companies
US6056800A (en) Method of simultaneously composting anaerobic and aerobic material
CN113083869A (zh) 一种餐厨垃圾处理方法
CN106424089B (zh) 一种渣土的处理方法及城市生活垃圾环保综合处理方法
JP2013078722A (ja) 生ゴミ等の有機物の処理方法及びそれによる発酵生成物の生産方法並びにその処理方法に用いる袋状容器
Duan et al. Innovations in design and operation of aeration devices for composting and vermicomposting
JP6228835B2 (ja) 生ごみ処理方法
JP2003164836A (ja) 廃物熱処理法、装置、成型物
JP3809782B2 (ja) 生ゴミ処理方法
Nedelcu et al. Aspects about organic waste composting in biocontainer.
JP2005298220A (ja) 生ゴミによる堆肥の製造方法
JP3032691U (ja) 生ゴミ処理具
JP3016063U (ja) 堆肥製造用袋状物
JP3010578U (ja) 生ゴミ処理容器
JPH09278572A (ja) 生ごみの堆肥化方法
Manderson Composting agricultural and industrial wastes
JP2001017948A (ja) 生ゴミ処理器
JP3015096U (ja) 生ごみの処理容器
JP2005040782A (ja) 生ゴミの醗酵容器
Hameed et al. Composting for Organic Wastes Management and Profitable Use

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20180904

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20190813

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20190903

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20191009

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20191115

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20191115

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20200128

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20200207

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6660434

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250