JP6660050B2 - 分配装置及び粉粒体充填方法 - Google Patents

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Description

本発明は、分配装置及び粉粒体充填方法に関する。
現在、破砕した飼料用米等をフレコンバッグ等の袋体に密封し、サイレージ化するニーズが増加している。袋体に飼料用米等の粉粒体を梱包する場合、粉粒体は一般に袋体の一点に集中して供給される。そのため、袋体内で粉粒体は、円錐状に堆積する。粉粒体の袋体内における充填率を高めるためには、人手によって円錐状に堆積した粉粒体の頂部をならす作業を行う必要がある。
しかしながら、このならし作業は、粉粒体を袋体に密封する際にかかるコスト要因の一つである。人間が介在する作業は、人件費がかかる。袋体への粉粒体の充填率を高めるためには、袋体へ粉粒体を供給する間に定期的にならし作業を行うことが求められる。したがって、作業者は袋体へ粉粒体を供給する作業の間、常駐する必要がでてくる。この場合、単純な作業内容にもかかわらず、人件費がかかってしまう。
また粉粒体を袋体に供給する際、粉粒体による粉塵が発生する。粉塵が舞う環境は、作業者にとって好ましい環境とは言えない。そのため、粉粒体のならし作業において、人間を介在させずに、袋体内への粉粒体の充填率を高める検討が進められている。
例えば、特許文献1及び特許文献2には、フレコンバッグを昇降できる吊り下げ装置が記載されている。この装置は、支持台によってフレコンバッグを地面に落下させる動作を繰り返す。この上下動により袋体内の堆積した粉粒体がならされる。その結果、袋体への粉粒体の充填率を高めることができる。
例えば、特許文献3には、袋体に振動を与え揺動すると共に、脱気処理を行うことで袋体内への充填率を高める方法が記載されている。
この他にも株式会社ササキコーポレーションは、フレコンバッグ内に回転する二本のローラーを用いることで、堆積した粉粒体を均等にならす圧縮袋詰機を開発している(http://www.sasaki-corp.co.jp/kankyo/pack/packmaster.htm)。
ところで、特許文献4には、残土を解砕処理し、付着物による目詰まりを抑制する方法が記載されている。この際、残土の運搬及び残土からの石礫の除去にローラースクリーンが用いられている。
また特許文献5には、木質材片を分級する方法が記載されている。この木質材片の分級にローラースクリーンが用いられている。
特開2014−125215号公報 特開平09−254902号公報 特開2005−271955号公報 特開2001−113230号公報 特開2004−148541号公報
しかしながら、特許文献1〜3に記載されたフレコンバックへの粉粒体充填装置及びササキコーポレーションが開発した圧縮袋詰機は、装置自体が大掛かりであり、装置の導入コストの増加が懸念される。
また特許文献4及び5には、粒径の異なる物質(石礫や木質材片)を分級することについては記載されているが、袋体へ粉粒体を供給すること、また袋体への粉粒体の充填率を高めることについては記載も示唆もない。
本発明は上記問題に鑑みてなされたものであり、袋体への充填率を高めることができる分配装置及び粉粒体充填方法を得ることを目的とする。
本発明者は、鋭意検討の結果、袋体へ粉粒体を供給した後に堆積した粉粒体をならすのではなく、粉粒体を袋体へ供給する過程で粉粒体の落下位置を変化させることで、袋体への粉粒体の充填率を高めることができることを見出し、発明を完成させた。
本発明は、上記課題を解決するため、以下の手段を提供する。
(1)本発明の一態様に係る分配装置は、粉粒体を袋体に充填させるために、前記粉粒体を分配する分配装置であって、前記粉粒体を供給する供給手段と、一方向に延在し所定の間隔で並設する複数のローラーを有し、前記供給手段の粉粒体排出側に配置される分配部材と、前記ローラーを回転させる駆動手段と、を備える。
(2)上記(1)に記載の分配装置において、前記供給手段が、前記分配装置に前記粉粒体を供給可能なベルトコンベアであってもよい。
(3)上記(1)または(2)のいずれかに記載の分配装置において、前記複数のローラーの各々を互いに接続する接続体をさらに備えてもよい。
(4)上記(2)または(3)のいずれかに記載の分配装置において、前記駆動手段が、前記複数のローラーのいずれか一つ以上、及び、前記ベルトコンベアに接し、前記ベルトコンベアの回転を前記分配部材に伝える回転部材であってもよい。
(5)上記(1)〜(4)のいずれか一つに記載の分配装置において、前記分配部材の傾斜角を制御する傾斜可変手段をさらに備えてもよい。
(6)本発明の一態様に係る粉粒体充填方法は、上記(1)〜(5)のいずれか一つに記載の分配装置を用いた袋体への粉粒体充填方法であって、粉粒体を袋体に向けて供給する供給工程と、前記粉粒体の袋体内における落下位置を前記分配装置によって振り分ける分配工程と、を有する。
本発明の分配装置及び粉粒体充填方法を用いることで、袋体への充填率を高めることができる。
本発明の一態様に係る分配装置の断面模式図である。 本発明の一態様に係る分配装置の平面模式図である。 本発明の他の態様に係る分配装置の断面模式図である。 回転部材の一例の断面模式図である。 傾斜可変手段の一例の斜視模式図である。 本発明の一態様に係る分配装置による粉粒体の分配機能を説明するための断面模式図である。 本発明の別の態様に係る分配装置による粉粒体の分配機能を説明するための断面模式図である。 実施例1、実施例2及び比較例1における粉粒体の堆積高さ分布を測定した結果を示す。 実施例3、実施例4及び比較例1における粉粒体の堆積高さ分布を測定した結果を示す。 実施例5、実施例6及び比較例1における粉粒体の堆積高さ分布を測定した結果を示す。
以下、本発明を適用した分配装置及び粉粒体充填方法について詳細に説明する。本発明において粉粒体とは、数μm〜数十mm程度の大きさのものであり、粉、細粒、顆粒を含む。その具体的な一例として、小麦粉、米、籾殻、豆、トウモロコシ、セメント、木片等がある。
以下の説明において例示される材料、寸法等は一例であって、本発明はそれらに限定されるものではなく、その要旨を変更しない範囲で適宜変更して実施することが可能である。
(分配装置)
図1は、本発明の一態様に係る分配装置の断面模式図である。図2は、本発明の一態様に係る分配装置の平面模式図である。図1及び図2では、理解の助けとなるように、袋体(フレコンバッグ)10も同時に図示した。
図1及び図2に示すように、本発明の一態様に係る分配装置100は、供給手段20と、分配部材30と、駆動手段40とを備える。図1及び図2では、袋体10はパレット50上に配置されているものとして図示した。
供給手段20は、外部から粉粒体を袋体10に向けて供給する。例えば、供給手段20として回転駆動するベルトコンベア21等を用いることができる。ベルトコンベア21の載置面21aに載置された粉粒体は、ベルトコンベア21の回転駆動により、ベルトコンベア21の第1の端部21Aから第2の端部21Bに向けて運ばれる。この粉粒体が運ばれる先である第2の端部21Bを、平面視で袋体10の開口部10Aと一部重なる位置に配設することで、第1の端部21Aに載置した粉粒体を袋体10へ供給することができる。
ベルトコンベア21の第1の端部21Aは、平面視で袋体10の外部に配設される。ベルトコンベアの第1端部21Aへの粉粒体の供給は、機械等を用いて行うことができる。ベルトコンベア21の第1の端部21Aは、最も粉塵が舞う袋体10から離れた位置にあるため、人間が第1端部21Aへの粉粒体の供給を行ってもよい。
図1に示すように、ベルトコンベア21の第2の端部21Bが、第1の端部21Aに対して高い位置に配設されるように、ベルトコンベア21を傾斜させてもよい。ベルトコンベア21を傾斜させることにより、第1の端部21Aに載置した粉粒体を、袋体10の開口部10Aの高さまで容易に運ぶことができる。
供給手段20は、ベルトコンベア21以外の構成により実現してもよい。例えば、図3に示すように、袋体10の上方かつ平面視袋体10と重なる位置に排出口22Bが設けられた粉粒体配送管22を用いてもよい。粉粒体配送管22は、排出口22Bに向けて粉粒体を運ぶことができればよく、粉粒体を気流により配送してもよいし、押出により配送してもよい。
供給手段20は、粉粒体を袋体10の開口部10Aに供給することができれば、ベルトコンベア21及び粉粒体配送管22に限られず、その他の構成を用いてもよい。
分配部材30は、供給手段20の粉粒体排出側であって、袋体10の開口部10Aと平面視重なる位置に配置される。分配部材30は、図示略の支持部材等によって袋体10の上部に保持される。分配部材30は、一方向に延在し所定の間隔で並設される複数のローラー31を備える。各ローラー31の長さ及びその径は、適宜調整することができる。分配部材30を構成する各ローラー31は、例えばその端部を互いに図視略の支持部材等で接続することで、一体物となっていてもよい。
ローラー31が延在する方向は、図3に示すように上方から粉粒体を供給する場合は特に問わない。これに対し、図1に示すように供給手段20としてベルトコンベア21を用いる場合は、ベルトコンベア21の第1の端部21Aと第2の端部21Bを結ぶ方向に対して、ローラー31が交差するように、ローラー31が延在していることが好ましい。このように複数のローラー31を配設することにより、ベルトコンベア21によって粉粒体が運ばれる流れ方向に沿って、袋体10に落下する粉粒体の位置を振り分けることが容易になる。
ベルトコンベア21の幅方向への粉粒体の落下位置の振り分けは、ベルトコンベアの載置面21aに粉粒体を載置する位置を調整することで実現することもできる。また、図1に示す分配板23を、ベルトコンベア21の載置面21aに設けてもよい。分配板23は、ベルトコンベア21の幅方向中央から端部に向かって拡径する傾斜面を有する。この傾斜面に沿って、ベルトコンベア21の幅方向に粉粒体を広げることができる。このように、幅方向の粉粒体の振り分けと、粉粒体が運ばれる流れ方向に沿った粉粒体の落下位置の振り分けを組み合わせることで、より効率的に粉粒体を袋体10内に充填することもできる。
複数のローラー31は、それぞれ回転自在である。複数のローラー31が回転することで、分配部材30に供給された粉粒体の落下位置を振り分けることができる。これらの複数のローラー31は、図2に示すように、互いに接続体32によって接続されていることが好ましい。複数のローラー31が接続体32によって接続されていることで、いずれかのローラー31の回転をその他のローラー31に伝えることができる。すなわち、後述する駆動手段40によっていずれかのローラー31のみを駆動できれば、その他のローラー31も同時に駆動することができる。接続体32としては、ベルト、チェーン等を用いることができる。接続体32の回転は、ベベルギア、スプロケット、プーリー等で制御することができる。
各ローラー31間の間隔は、供給する粉粒体のサイズによって適宜変更することができる。例えば、飼料用米を破砕した物(径が数mm程度)を袋体に充填する場合は、各ローラー31間の間隔は、1mm〜5mm程度が好ましく、2mm〜3mm程度がより好ましい。供給する粉粒体のサイズと、各ローラー31の間隔を調整することで、粉粒体の落下位置を制御することができる。
駆動手段40は、ローラー31を回転させることができれば、特に問わない。例えば、図3に示すように、駆動手段40を各ローラー31に接続され、外部に設けられた電動モーターとしてもよい。
駆動手段40は、図1及び図2に示すように、供給手段20がベルトコンベア21からなる場合、ベルトコンベア21に接触する回転部材41であることが好ましい。ベルトコンベア21は、電動モーター等によって回転している。回転部材41は、回転するベルトコンベア21に接することで回転する。この回転する回転部材41がローラー31に接することで、ローラー31が回転する。すなわち、この構成によれば、ローラー31を回転させるために別途電源設備を設ける必要がなく、装置をより低コストに得ることができる。
回転部材41の形状は特に問わない。例えば、図1及び図2に示すように、回転軸が各ローラー31の回転軸と同一の方向を向くタイヤ状でもよいし、球状でもよい。また図4に示すように、無端環状に接続された無端環状ベルト42でもよい。回転部材41を無端環状に接続された無端環状ベルト42とすることで、回転部材41が複数のローラー31の全てに接触することができる。すなわち、上述の接続体32を有さなくても、複数のローラー31の回転を連動させることができる。また上述の接続体32を回転部材41として捉えてもよい。ベルトコンベア21を直接、上述の接続体32と接触させると、ベルトコンベア21の回転に従い、接続体32が回転する。接続体32の回転は、各ローラー31に伝わるため、接続体32は回転部材41として機能することもできる。
回転部材41は、分配部材30上に載置することで、供給手段20と分配部材30の間に配設してもよいし、別途支持部材によって供給手段20と分配部材30の間に配設されてもよい。このとき、支持部材は、回転部材41の回転を阻害しない位置に接続することが好ましい。
分配装置100は、分配部材30の傾斜角を制御する傾斜可変手段60をさらに備えてもよい。図5は、傾斜可変手段60の一例の斜視模式図である。図5に示す傾斜可変手段60は、分配部材30の一端を固定する固定部材61と、固定部材61によって固定された端部と反対側の端部に接続された高さ可変部材62とを有する。固定部材61は、地面に対して起立した2本の支持部61Aと、2本の支持部61Aの間に設けられた固定部61Bを有する。高さ可変部材62も同様に、地面に対して起立した2本の支持部62Aと、2本の支持部62Aの間に設けられた高さ可変部62Bを有する。高さ可変部62Bは、支持部62Aに沿って上下方向に位置を自由に変更することができる。このように、分配部材30の一端が固定部材61によって固定され、他端が高さ可変部材62によって自由に高さを変更することで、分配部材30の傾斜を自由に制御することができる。高さ可変部材62によって、分配部材30の傾斜角度を十分固定することができれば、固定部材61は無くてもよい。また図5では、固定部材61及び高さ可変部材62を設置型としたが、天井や別の基材に吊るす方式としてもよい。
傾斜可変手段60によって制御される分配部材30の袋体10の設置面(以下、「基準面」という)に対する傾斜角θは、粉粒体のサイズ等に合せて適宜設定することができる。
例えば、飼料用米を破砕した物(径が数mm程度)を袋体に充填する場合は、分配部材30の基準面に対する傾斜角は、0°〜15°であることが好ましく、5°〜10°であることがより好ましい。供給する粉粒体のサイズと、各ローラー31の間隔及び分配部材の基準面に対する傾斜角を調整することで、粉粒体の落下位置を制御することができる。
次いで、分配装置100による粉粒体の分配機能について、図6の例を基に説明する。
分配装置100は、供給手段20(ベルトコンベア21)によって、粉粒体を袋体10へ向かって供給する機能と、分配部材30によって供給された粉粒体の袋体10内での落下位置を振り分ける機能と、駆動手段40(回転部材41)によって分配部材30を構成するローラー31を回転させる機能とを有する。
ベルトコンベア21は、粉粒体を袋体10に向かって供給する。ベルトコンベア21を構成するベルトの粉粒体を載置する載置面21aは、図6に示すように、ベルトコンベア21の第1の端部21Aから第2の端部21Bへ向かって動く。ベルトコンベア21の載置面21aが第1の端部21Aから第2の端部21Bへ向かって動くことで、載置面21a上に載置された粉粒体を袋体10へ供給することができる。
これに対し、ベルトコンベア21を構成するベルトの載置面21aに対して反対側の裏面21bは、第2の端部21Bから第1の端部21Aに向かって動く。
回転部材41は、ベルトコンベア21の裏面21bに接している。そのため、回転部材41は、ベルトコンベア21の裏面21bとの摩擦力により、図6に示すように、一定方向に回転する。また回転部材41は、さらに分配部材30を構成するローラー31とも接している。ローラー31は、回転部材41との摩擦力により、図6に示すように、回転部材41の回転方向と逆方向に回転する。各ローラー31は、接続体32で接続することで、同一方向に回転する。また回転部材41を、図4に示す無端環状ベルト42とすることで、各ローラーを同一方向に回転させてもよい。このように、回転部材41をベルトコンベア21及び分配部材30と接触させることで、ローラー31は回転する。
ここで、回転部材41を接触させる面はいずれの面でもよいが、ベルトコンベア21の裏面または側面が好ましく、ベルトコンベア21の裏面21bであることが特に好ましい。回転部材41の接する面を裏面または側面とすることで、回転部材41が粉粒体の供給を阻害することを避けることができる。また回転部材41の接する面を裏面21bとすると、構造上、回転部材41が粉粒体の供給を阻害することが無くなる。すなわち、回転部材41の配置等を種々検討する必要がない。
分配部材30には、ベルトコンベア21から粉粒体が供給される。上述のように、分配部材30を構成するローラー31は、回転部材41によって回転している。そのため、分配部材30に供給された粉粒体は、ローラー31の回転方向に向かって運ばれると共に、各ローラー31間の隙間から落下する。そのため、分配部材30の一点に供給された粉粒体は、各ローラー31間の複数の隙間から袋体10内に向かって落下する。すなわち、分配部材30によって、粉粒体の袋体10内での落下位置を振り分けることができる。
ローラー31の周速度は、適宜設定することができる。例えば、粉粒体のサイズが小さい又は粉粒体の重量が軽い場合は、周速度が速すぎると、粉粒体が回転方向にはじき飛ばされてしまう。そのため適宜、周速度を低下させることが好ましい。粉粒体として飼料用米を用いる場合は、ローラー31の周速度は、0.1〜0.4m/sであることが好ましく、0.2m/s〜0.3m/sであることがより好ましく、0.3m/sがさらに好ましい。
ベルトコンベア21によって粉粒体が運ばれる方向と、分配部材30のローラー31によって粉粒体が運ばれる方向は一致していなくてもよい。例えば、図7のように、ベルトコンベア21によって粉粒体が運ばれる方向と、分配部材30のローラー31によって粉粒体が運ばれる方向が異なっていてもよい。
本実施形態に係る粉粒体分配装置100は、袋体10内に粉粒体が供給される段階で、粉粒体の落下位置を振り分けることができる。そのため、袋体10内の特定の箇所のみに、粉粒体が過剰に供給され、粉粒体が円錐状に堆積することを抑制することができる。したがって、堆積した粉粒体をならす作業を行わなくても、袋体10内への粉粒体の充填率を高めることができる。つまり、袋体10内への粉粒体充填作業において、人が介する必要が無くなる。したがって、低コストに粉粒体を袋体へ充填することができる。
また本実施形態に係る粉粒体分配装置100は、袋体10の大きさ、形状に影響を受けず、既存の設備に転用することができる。すなわち、汎用性が高く、装置作製及び設置に係るコストを抑えることができる。
(粉粒体充填方法)
本発明の一態様に係る粉粒体充填方法は、上述の分配装置を用いたものであって、粉粒体を袋体に向けて供給する供給工程と、粉粒体の袋体内における落下位置を分配装置によって振り分ける分配工程と、を有する。
粉粒体を袋体に向けて供給する供給工程は、一般に公知の方法を用いることができる。例えば、飼料ホッパーから袋体に直接粉粒体を供給してもよいし、ベルトコンベア等を介して袋体に粉粒体を供給してもよい。
粉粒体の分配工程は、上述の分配装置を用いて行う。従来、粉粒体を袋体内に供給した後に、堆積した粉粒体をならす作業は行われていたが、粉粒体を袋体内に供給する過程で粉粒体の落下位置を変えることで局所的に粉粒体の堆積量が多くなる部分の発生を抑制することは行われていない。粉粒体の分配工程を上述の分配装置を用いることで、袋体への粉粒体の落下位置を振り分けることができる。
本実施形態に係る粉粒体充填方法を用いることで、袋体内に粉粒体が供給される段階で、粉粒体の落下位置を振り分けることができ、袋体内への粉粒体の充填率を高めることができる。また袋体内への粉粒体充填作業において、人が介する必要が無くなり、粉粒体による人体への影響を抑制すると共に、作業コストを低減することができる。
以上、本発明の好ましい実施の形態について詳述したが、本発明は特定の実施の形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲内に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
以下、本発明の実施例について説明する。なお、本発明は以下の実施例のみに限定されるものではない。
分配装置として、図1及び図2に示す構成の分配装置を準備した。分配装置の具体的な構成を以下に示す。
<供給手段>
電動モーターにより駆動する幅600mmのベルトコンベア
<分配部材>
ローラー本数:10本(10本以上に調整することも可能)
ローラーサイズ:直径38.1mm×幅800mm
ローラー間の間隔:0〜5mm間隔で調整可能
ローラーの周速度(回転数):0.1〜0.4m/s(71rpm〜206rpm)に調整可能
分配部材の傾斜角度:−10°〜15°に調整可能
各ローラーはベルトによって接続され、各ローラーの回転は連動する。傾斜角度は、ベルトコンベアから遠い側の端部に対し、ベルトコンベアに近い側の端部の位置が高い場合を正とし、基準面に対する角度を意味する。
<ローラー駆動部>
タイヤ:幅82mm×直径270mm
このタイヤは、ベルトコンベアと粉粒体分配部を構成するローラーの一部と接触している。タイヤの幅は、ベルトコンベアの幅より短く、ベルトコンベアの幅方向全体に渡って、タイヤが存在するわけではない。
(実施例1)
ローラーの本数を10本、ローラー間隔を2mm、分配部材の角度を0°、ローラーの回転速度を0.3m/sとした。粉粒体として、大きさ1.2mm程度の破砕した籾米を用いた。そして、3Lの粉粒体をベルトコンベアによって分配装置に供給し、粉粒体の落下位置における粉粒体の堆積高さを測定した。測定は、ベルトコンベアの幅方向中心線上で、基準線から50mm毎に行った。ここで、分配部材のベルトコンベア側の一端から下した垂線と基準面の交点を基準線とした。この測定を3回行い、その平均値を図8に示す。
(実施例2)
ローラー間隔を3mmとした点が実施例1と異なる。その他の構成及び測定条件は、実施例1と同一とした。実施例2における粉粒体の落下位置毎の粉粒体の堆積高さの結果も図8に示す。
(比較例1)
分配部材を用いずに、直接袋体に粉粒体を供給した。その他の構成及び測定条件は、実施例1と同一とした。比較例1における粉粒体の落下位置毎の粉粒体の堆積高さの結果も図8に示す。
図8に示すように、分配部材を用いた実施例1及び実施例2では、分配部材を用いない比較例1に対して、堆積分布がなだらかになっている。特に実施例2は、堆積分布のピーク高さが低減している。すなわち、分配装置により粉粒体の落下位置が振り分けられている。
次いで、同様の検討を粉粒体分配装置の傾斜角を7.5°に変えて行った。その結果を図9に示す。ここで、実施例3は、実施例1の傾斜角を変えた結果であり、実施例4は実施例2の傾斜角を変えた結果である。比較例1は、粉粒体分配装置を用いていないため、傾斜角の変更による影響は無い。
また粉粒体分配装置の傾斜角を15°に変えた検討も行った。その結果を図10に示す。ここで、実施例5は、実施例1の傾斜角を変えた結果であり、実施例6は実施例2の傾斜角を変えた結果である。
図9及び図10に示すように、傾斜角を変えることにより、基準線から離れた位置に堆積する籾米の量が増えている。これは、分配部材の傾斜方向が、ローラーの回転方向と一致するため、籾米がより基準線から離れた位置に運ばれたためと考えられる。実施例5は、ローラー間の隙間から落下する籾米の量に比較して、ローラーによって基準線から離れた位置に運ばれる籾米の量が増したため、基準線から離れた位置に堆積分布のピークが生じている。しかしながら、実施例5でも比較例1と比較して、堆積分布はなだらかであり、分配装置により落下位置が振り分けられていることが確認できる。
実施例1〜6及び比較例1の結果から、分配装置により粉粒体の落下位置が振り分けられることが確認された。そのため、この分配装置の粉粒体が落下する箇所に、袋体を設置することで、袋体への粉粒体の充填率を高めることができる。
本発明の粉粒体分配装置及び粉粒体充填方法は、袋体への粉粒体の充填率を高めることができる。例えば、飼料用の籾米サイレージ等をフレコンバックに梱包して調整する際の梱包時に用いることができる。このほか、穀物、飼料、土砂等を梱包する際にも用いることができる。
10…袋体(フレコンバッグ)、10A…開口部、20…供給手段、21…ベルトコンベア、21a…載置面、21b…裏面、21A…第1の端部、21B…第2の端部、22…粉粒体配送管、22B…排出口、23…分配板、30…分配部材、31…ローラー、32…接続体、40…駆動手段、41…回転部材、50…パレット、60…傾斜可変手段、61…固定部材、61A、62A…支持部、61B…固定部、62B…高さ可変部

Claims (9)

  1. 粉粒体を袋体に充填させるために前記粉粒体を分配する分配装置であって、
    前記粉粒体を供給する供給手段と、
    一方向に延在し所定の間隔で並設する複数のローラーを有し、前記供給手段の粉粒体排出側に配置される分配部材と、
    前記複数のローラーの少なくとも一つを回転させる駆動手段と、を備え、
    前記供給手段によって前記粉粒体が運ばれる方向と、前記複数のローラーによって前記粉粒体が運ばれる方向とが一致する、分配装置。
  2. 前記供給手段が、前記袋体に前記粉粒体を供給可能なベルトコンベアである請求項1に記載の分配装置。
  3. 前記複数のローラーの各々を互いに接続する接続体をさらに備える請求項1または2のいずれかに記載の分配装置。
  4. 前記駆動手段が、前記複数のローラーのいずれか一つ以上、及び、前記ベルトコンベアに接し、前記ベルトコンベアの回転を前記分配部材に伝える回転部材である、請求項2に記載の分配装置。
  5. 前記分配部材の傾斜角を制御する傾斜可変手段をさらに備えることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の分配装置。
  6. 前記ベルトコンベアの回転方向と、前記複数のローラーの回転方向とが一致する、請求項2に記載の分配装置。
  7. 前記ベルトコンベアの載置面に、前記ベルトコンベアの幅方向中央から端部に向って拡径する傾斜面を有する分配板をさらに有する、請求項2に記載の分配装置。
  8. 前記回転部材は、前記ベルトコンベアの幅方向の一部と接する、請求項に記載の分配装置。
  9. 請求項1〜8のいずれか一項に記載の分配装置を用いた袋体への粉粒体充填方法であって、
    粉粒体を袋体に向けて供給する供給工程と、前記粉粒体の前記袋体内における落下位置を前記分配装置によって振り分ける分配工程と、を有する粉粒体充填方法。
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