JP6660015B2 - クリンカーの保管方法 - Google Patents
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Description
鉄鋼ダストから粗酸化亜鉛を回収する還元焙焼工程を含むプロセスにおいては、鉄鋼ダストや鉄鋼ダストペレット(本明細書においては、これらをまとめて「鉄鋼ダスト」とも言う)が原料となる。鉄鋼ダストは、主に、鉄スクラップを原料として電気炉で溶解処理を行った際に発生するダストであるが、鉄鉱石を原料として高炉で溶解処理を行った際に発生するダスト等、鉄鋼の製錬工程から発生するダストの全てを含む。例えば、鉄スクラップには亜鉛メッキ鋼板も含まれるため、鉄鋼ダストには比較的多量の亜鉛が含まれている。又、高炉においても、鉄スクラップ等のリサイクル原料を投入している。よって、鉄鋼ダストには、比較的多くの亜鉛が含有されている。鉄鋼ダストの化学組成は、亜鉛が18〜35重量%、鉄が15〜30重量%であり、他に、塩素、フッ素、0.2〜2.5重量%の鉛等の不純物を含有する。尚、上記重量%は、いずれも乾燥量基準である。
図1は、本発明のクリンカーの保管方法における各工程の実施態様を模式的に示した工程説明図である。同図(a)〜(d)に示す通り、本発明のクリンカーの保管方法は、仮置き工程(a)を行った後に、一定の放置期間(b)をおいて、撹拌工程(c)、再積み上げ工程(d)を、順次行う方法である。但し、再積み上げ工程(d)については、必ずしも本発明の実施における必須の工程ではなく、保管場所の面積等の保管条件に応じて、必要に応じて適宜行えばよい。例えば、撹拌工程(c)の後、再積み上げは行わずに、クリンカー集積体をそのまま放置する態様で保管してもよい。又、本発明のクリンカーの保管方法は、更に、クリンカーに水を散布しながら上記の撹拌を行うか、又は、同撹拌の完了後速やかにクリンカーに水を散布する処理を行う方法として行うことがより好ましい。
鉄鋼ダストから粗酸化亜鉛を回収するプロセス内で発生するクリンカーは、通常、空気や水で冷却された後、クリンカー置き場にて山状に積み上げられた状態で保管され、鉄原料として鉄鋼メーカーに出荷されるか、埋め立て処理用として産業廃棄物処理業者に払出される。通常は、保管期間は1〜2ヶ月程度となるが、1〜2ヶ月経過後のクリンカーの鉄含有率は、35〜55重量%程度であることが一般的である。
本発明のクリンカーの保管方法においては、先ず、図1(a)に示す通り、クリンカー1を山状に積み上げて仮置き用クリンカー集積体2とする仮置き工程を行う。
仮置き工程完了後、一定期間を経た後に、仮置き用クリンカー集積体2の表面部と内部とを入れ替えるように撹拌する撹拌工程を行う。この撹拌は、図1(c)に示す通り、固結層21を破壊しつつ、仮置き用クリンカー集積体2の表面部と内部とを入れ替えるような態様で行う。この撹拌及び後の再積み上げの作業は、汎用的な建設機械、例えば、通常の油圧ショベル、パワーショベル、バックホー等により実施することができる。この撹拌と後の再積み上げの作業により、クリンカー集積物全体における空気の入れ替えが行われる。
上記の撹拌工程の完了後、図1(d)に示す通り、撹拌されたクリンカーを、必要に応じて、再度山状に積み上げて、保管用クリンカー集積体3とする再積み上げ工程を行うことが好ましい。尚、保管用クリンカー集積体3は、上述の通り、必ずしも再積み上げしたものに限られない。上記の撹拌工程後、再積み上げを行わずに、撹拌後、例えば、概ね平らに広げた状態で放置したまま、撹拌工程後のクリンカーを保管する場合は、この放置された状態のクリンカーを、本発明上の保管用クリンカー集積体とみなすものとする。
実施例1として、以下の態様で本発明のクリンカーの保管方法を実施した。即ち、鉄鋼ダストから粗酸化亜鉛を回収するプロセスにおいて、還元焙焼工程を行うロータリーキルンから排出された残滓であるクリンカーを、図1(a)に示すように、山状に積み上げて仮置き用クリンカー集積体とした。仮置き用クリンカー集積体の積み上げ後、1週間経過後に、図1(c)に示すように当該仮置き用クリンカー集積体の表面部と内部とを入れ替えるように撹拌を行った。十分にクリンカー全体を撹拌した後、図1(d)に示すように、クリンカーを再度山状に積み上げ直して保管用クリンカー集積体とした。そして、上記保管方法の実施の開始時、開始から0.5か月後、及び、開始から1か月後に、それぞれクリンカーのサンプリングを行い、採取された各サンプルについて、鉛溶出値を測定した。0.5か月後、及び、開始から1か月後のサンプリングは、各クリンカー集積体の山の表面から10cmの深さのクリンカーを、5ヶ所サンプリングして行った。又、鉛溶出値は、環境庁告示13号に基づく溶出試験方法により測定した。図2には、測定された鉛溶出値の平均値をプロットした。
実施例2として、上記の撹拌の処理をクリンカーに海水を散布しながら行ったことの他は、実施例1と同様の手順で、仮置き用クリンカー集積体の積み上げから、撹拌、保管用クリンカー集積体の積み上げまでの一連の作業を行った。クリンカーの鉛溶出値の推移についても、実施例1と同様の方法により測定した。
上記の仮置き用クリンカー集積体を積み上げる工程を実施例1と同様に行った後、上記の撹拌工程は行わずに、この集積体をそのまま保管用クリンカー集積体として放置した。クリンカーの鉛溶出値の推移については、実施例1及び2と同様の方法により測定した。
2 仮置き用クリンカー集積体
21 固結層
3 保管用クリンカー集積体
4 散水手段
5 水
Claims (5)
- 金属鉄及び鉛を含有するクリンカーの保管方法であって、
前記クリンカーを山状に積み上げて仮置き用クリンカー集積体とする仮置き工程と、
前記仮置き用クリンカー集積体の表層部の全体に亘って酸化による硬化膜の形成が行き渡った後に、前記仮置き用クリンカー集積体の表面部と内部とを入れ替えるように撹拌を行う撹拌工程と、を行う、クリンカーの保管方法。 - 金属鉄及び鉛を含有するクリンカーの保管方法であって、
前記クリンカーを山状に積み上げて仮置き用クリンカー集積体とする仮置き工程と、
前記仮置き工程完了後、5〜10日を経た後に、前記仮置き用クリンカー集積体の表面部と内部とを入れ替えるように撹拌を行う撹拌工程と、を行う、クリンカーの保管方法。 - 前記クリンカーが鉄鋼ダストから粗酸化亜鉛ダストを回収する還元焙焼工程において残滓として発生するクリンカーである請求項1又は2に記載のクリンカーの保管方法。
- クリンカーに水を散布しながら前記撹拌を行うか、又は、前記撹拌の完了後速やかにクリンカーに水を散布する、請求項1から3のいずれかに記載のクリンカーの保管方法。
- 前記水が海水である請求項4に記載のクリンカーの保管方法。
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