JP5770118B2 - 還元鉄の製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、高炉、転炉等で発生するダスト(以下、「鉄鋼ダスト」と記す)からロータリーキルンを用いて還元鉄を製造する方法に関し、さらに詳しくは、鉄鋼ダストに含まれるZnを分離回収するとともに、ロータリーキルンを長期間にわたって連続操業することができる還元鉄の製造方法に関する。
鉄鋼ダストは、Fe分以外に比較的多量のZnを含有しており、量は少ないがPbも含まれている。そのため、資源リサイクリングの対象として、また産業廃棄物規制の対象として、鉄鋼ダストに含まれるZn等を分離回収し、または無害化する処理が行われている。この場合、一般的には、ロータリーキルンによる還元焙焼法が採用されている。
ロータリーキルンによる還元焙焼法においては、鉄鋼ダストはあらかじめ適当な大きさのペレットに成形され、適当量のカーボン系のダスト、石炭またはコークス等の還元材とともに原料としてロータリーキルンに連続的に装入される。装入された原料(以下、「装入物」ともいう)はキルンの回転に伴い攪拌されながら緩やかに排鉱側に移動する。排鉱側にはバーナーが取り付けられており、その燃焼ガスは、装入原料の流れとは逆向きに、排鉱側から給鉱側に流れる。
ロータリーキルンに装入された原料はバーナーからの熱により加熱され、原料に含まれるZnの酸化物は、同じく原料に含まれる還元材の燃焼により発生したCOなどの還元ガスにより還元され、揮発する。揮発したZnは排ガスと共に集塵機に導入され、そこで粗酸化亜鉛として回収される。Znが分離された後の装入物中の鉄分も還元ガスにより還元され、還元鉄となる。
Znの分離回収率を最も高くする効果的な方法は、還元温度を高く維持することである。しかし、高温操業を維持すると、装入物中の低融点化合物が軟化・溶融してロータリーキルンの内壁に付着し、操業時間の経過とともに付着物がリング状に成長し増大する。その結果、キルン内での装入物の移動に支障が生じ、遂には操業を停止せざるを得なくなる。
このような低融点化合物のロータリーキルン内壁への付着の問題を解決するために、幾多の提案がなされている。例えば、特許文献1では、還元剤として、質量比でコークス100に対し、揮発分の高い反応性の良好な石炭20〜100を混合したコークスと石炭との混合物を使用して、1200〜1400℃の高温操業を行い、Zn等を回収するとともに、キルン内壁における壁付きの生成(低融点化合物の付着)を抑制できる製鋼用電気炉ダストからの有価金属等の回収方法が提案されている。
特許文献2では、コークスと石炭とからなる還元剤の装入量を規定し、高圧噴霧バーナを使用して、キルンの出口近傍の雰囲気温度を高め、亜鉛、鉛等の還元反応を促進するとともに、キルン内壁における壁付きの生成を防止する有価金属の回収方法が提案されている。
また、特許文献3には、含Zn、Pb鉄鋼ダストと炭素質還元剤をロータリーキルンに装入し、還元焙焼してZnおよびPbを揮発させ、回収するに際し、鉄鋼ダストにCaO源を添加して装入物のCaO/SiO2質量比を2.5以上に調整することにより、還元過程での生成物の溶融点を高め、キルン内壁への溶融物の付着を抑制する鉄鋼ダストの還元焙焼方法が記載されている。
前記特許文献1、2に記載される有価金属の回収方法は、コークスと石炭の配合割合や燃焼バーナーの機能変更などにより、キルン内の温度分布を制御して還元反応を効率的に行わせ、かつ、キルン内壁付きの抑制を図るようにしたものである。しかしながら、キルン内壁における付着物の発生を抑制しているとは言いがたく、十分な成果を得るまでには至っていない。
特許文献3に記載される還元焙焼方法では、キルン内壁への溶融物の付着を抑制することにより、従来30日間程度であった連続操業を60日間に延長することを実現している。しかし、添加するCaO源の粒度が粗い場合、ミクロ的に見るとCaO源の分布に偏在が生じるため、低融点化合物が生成しやすいCaO/SiO2比が1.5未満の部分が多く存在することになり、その部分からキルン内付着が進行する。また、このCaO/SiO2比が低い領域を少なくするためには、原料全体の平均CaO/SiO2を過度に上昇させる必要があり、結果的にはロータリーキルンでの処理量を低下させることとなる。
特公昭57−10170号公報 特開昭58−141345号公報 特公平2−47529号公報
本発明は、上記の実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、鉄鋼ダストをロータリーキルンで還元焙焼して、Znを分離し、還元鉄を製造する際、ロータリーキルン内壁における付着物の発生を抑制してロータリーキルンを長期にわたり連続操業することができる還元鉄の製造方法を提供することにある。
上記の課題を解決するために、本発明者らは、鉄鋼ダストにCaO源を添加してロータリーキルンへの装入原料の塩基度(CaO/SiO2)を高めることにより、還元焙焼過程における低融点化合物のキルン内壁への付着を抑制することとし、その際、原料中におけるCaO/SiO2のバラツキを極力低減することに留意した。原料中のCaO/SiO2のバラツキを低減することにより、局部的なCaO/SiO2の低下部位をなくしてキルン内壁における付着物の発生を抑制するとともに、原料全体の平均CaO/SiO2を過度に高めず、鉄鋼ダストへのCaO源の添加量を必要最小量に抑えてロータリーキルンでの鉄鋼ダストの処理量の低下を最低限にとどめるためである。
図1は、CaO−SiO2−FeO3元系状態図における低融点化合物の生成領域を示す図である。領域の境界は外側が1300℃の等融点線、内側が1200℃の等融点線であり、この領域内では低融点化合物が生成する。具体的には、図1に示したOlivine(オリビン、カンラン石類)は組成式X2SiO4(X=Mg、FeII、MnII、Ca)をもち、Fayalite(ファイライト、鉄カンラン石)は組成式FeII[SiO4]〔FeII/(Mg+FeII+MnII)=0.9〜1.0〕をもつ斜方晶系の鉱物で、いずれも低融点の化合物であり、それぞれ図示した組成の周辺領域で生成する。図1には、CaO/SiO2が質量比で1.0、1.5、2.0または2.5となる範囲を併せて示した(以下、「CaO/SiO2」は質量比を意味する)。
鉄鋼ダストを含む原料全体のCaO/SiO2は1.0程度なので、図1に示すように、オリビンやファイライトの生成領域と重複する部分があり、この原料をロータリーキルンで還元焙焼すると、オリビンやファイライトが生成する可能性が大きく、キルン内壁に付着物が生成する。実際にロータリーキルンに装入する原料の3元状態図上に占める位置は、図1中に△印を付して示した位置で、Feの含有量についてはバラツキが大きいが、通常はFeO換算で概ね50質量%以下であり、CaO/SiO2は1.0近傍の値を示している。一方、▲印は通常の装入原料にCaO源を添加してCaO/SiO2を2.5程度とした場合の3元状態図上の位置である。この場合は、これらの位置が低融点溶融領域とはかなり離れているので、キルン内壁における付着物の生成は起こり得ないと推測される。
したがって、原料中のCaO/SiO2のバラツキを低減して局部的にCaO/SiO2が低下する部位をなくすことができれば、装入原料中のCaO/SiO2の下限を1.5としても、キルン内壁に付着物を生成させずに(もしくは、僅かな生成に留めて)還元焙焼することが可能であり、鉄鋼ダストへのCaO源の添加量を必要最小量に抑えることができると考えられる。
そこで、本発明者らは、原料中のCaO/SiO2のバラツキを低減するために、添加するCaO源(例えば、石灰石)を微細粒化して使用すること、さらには、石灰石を洗った際に発生する石灰乳を使用すること、等について検討した。その結果、CaO源を添加した後の装入原料のCaO/SiO2のバラツキを大きく低減させ得ることを確認した。
本発明は、上記の検討結果に基づいてなされたものであり、その要旨は、次のとおりである。
Fe、Znを含有し、スラリー状で調整槽に搬入されて撹拌後に脱水する前処理が施された鉄鋼ダストを還元材とともにロータリーキルンに装入して還元焙焼することにより、Znを分離し、Feを還元鉄として回収する還元鉄の製造方法であって、鉄鋼ダストにCaO源を添加してロータリーキルン装入原料のCaO/SiO2を質量比で1.5以上にするとともに、前記添加するCaO源をスラリー状で、または投入後に槽内でスラリーが形成される状態で前記調整槽に投入し、当該CaO源の粒度を、−0.2mm比率が80質量%以上となるように調整することを特徴とする還元鉄の製造方法。なお、本明細書においては、これ以下では特に断りがない限り「%」は「質量%(mass%)」を意味する。
ここで、「鉄鋼ダスト」とは、製鉄所の高炉、転炉等から発生するダストをいう。これらのダストは、通常、スラリー状にして調整槽に搬入され、攪拌されて成分が均一に分散された後、フィルタープレスにより脱水する前処理が施されるが、ここでいう「鉄鋼ダスト」とは、この前処理後のダストをいう。
「CaO源」とは、石灰石、生石灰、消石灰等、高温でCaOを生成する物質をいう。
また、粒度が「−0.2mm比率が80%以上」とは、CaO源粒子の粒径分布(積算分布)において、粒径が0.2mmよりも小さい粒子の全粒子に対する質量比が80%以上となるような粒度をいう。
本発明の還元鉄の製造方法において、前記鉄鋼ダストへのCaO源の添加を、当該CaO源をスラリー状で、または投入後に槽内でスラリーが形成される状態で、鉄鋼ダストの前処理に用いる調整槽に投入することにより行うこととすれば、原料中のCaO/SiO2のバラツキを低減して局部的なCaO/SiO2の低下部位をなくし、キルン内壁における付着物の発生を効果的に抑制することができるので、望ましい。
前記の「CaO源をスラリー状で」とは、極微細の石灰粉が水に懸濁した状態で、ということであって、その代表例は石灰乳である。また、「投入後に槽内でスラリーが形成される状態で」とは、調整槽に投入した後、スラリー状になるように、例えば、石灰粉を微細粒化した状態で、という意味である。
本発明によれば、還元焙焼での生成物の融点を高めることができるので、還元温度を高く維持してZn等の分離回収率を向上させることが可能であり、しかも、キルン内壁におけるリング状の付着物の発生を抑制することができる。その結果、従来の還元焙焼法では長くても90日間程度に留まっていたロータリーキルンの連続操業日数を、少なくとも300日程度とすることが期待できる。
さらに、ロータリーキルン装入原料のCaO/SiO2調整用に添加するCaO源の粒度を細かくすることにより装入原料中のCaO/SiO2のバラツキを低減することができ、装入原料全体の平均CaO/SiO2を必要以上に上げることなく操業できるため、CaO源の添加による鉄鋼ダストの処理量の低下を最低限に留めることが可能となる。
CaO−SiO2−FeO3元系状態図における低融点化合物の生成領域を示す図である。 ロータリーキルンを用いた還元鉄製造プロセスを例示する概略図である。 石灰粉および微細粒化石灰粉の粒径分布(積算分布)の一例を示す図である。 石灰乳の粒径分布(積算分布)の一例を示す図である。 実施例の結果で、ロータリーキルンの長期連続操業時における装入原料のCaO/SiO2の推移を示す図である。
本発明は、Fe、Znを含有する鉄鋼ダストを還元材とともにロータリーキルンに装入して還元焙焼することにより、Znを分離し、Feを還元鉄として回収する還元鉄の製造方法を前提としている。ここでは、Fe、Znを含有する鉄鋼ダストとしているが、Pbが同時に含まれていてもよい。
図2は、ロータリーキルンを用いた還元鉄製造プロセスを例示する概略図である。図2に示すように、高炉ダスト、製鋼ダスト等は、通常、スラリー状で調整槽11に搬入され、十分に攪拌され、成分が均一に分散された後、フィルタープレス12により脱水する前処理が施される。この前処理後のダストがここでいう鉄鋼ダスト1である。
鉄鋼ダスト1はカーボン系ダスト3やコークス4等の還元材と一緒に混合・造粒機5に投入される。電気炉ダスト2が投入されることもある。これらの原材料は混合・造粒機5により混合され、成分が均一化されるとともに、ペレット状に造粒される。
成分が均一化されたペレット状の原料はロータリーキルン6に装入される。キルン6は排鉱側に向けて若干下方に傾斜しているので、装入された原料は、キルン6の回転に伴い転動しながら緩やかに排鉱側に移動する。排鉱側にはバーナー7が取り付けられており、その燃焼ガスは、装入原料の流れとは逆向きに、排鉱側から給鉱側に流れる。
ロータリーキルン6に装入された原料はバーナー7からの熱により加熱され、一定温度以上になると、原料に含まれるコークス等の還元材の燃焼が始まる。原料に含まれる亜鉛酸化物は、還元材の燃焼により発生したCOなどの還元ガスにより還元されてZnとなり、揮発する。揮発したZnは、排ガスとともにファン8により吸引されてキルン6外に排出され、Znが濃縮されたZnダストとして集塵機9で捕集される。原料に鉛酸化物が含まれる場合は、同様に還元されてPbとなって揮発し、集塵機9で捕集される。
Znが分離された後の装入物中の鉄分(鉄酸化物)も還元ガスにより還元され、還元鉄となる。還元鉄はキルン6の排鉱端から排出され、ロータリークーラー10を通過する間に冷却され、回収される。
本発明の還元鉄の製造方法においては、さらに、鉄鋼ダストにCaO源を添加してロータリーキルン装入原料のCaO/SiO2を1.5以上にするとともに、前記添加するCaO源の粒度を、−0.2mm比率が80%以上となるように調整する。具体的には、前記の図2に示すように、微細粒化石灰粉13として鉄鋼ダスト1やカーボン系ダスト3、コークス4等と一緒に混合・造粒機5に投入する方法、あるいは、CaO源をスラリー状で(例えば、石灰乳)鉄鋼ダストの前処理に用いる調整槽11に投入する方法などを採用する。
鉄鋼ダストにCaO源を添加して装入原料のCaO/SiO2を1.5以上にするのは、還元焙焼過程で、前記図1に示した低融点のオリビンやファイライトが生成するのを避けて、低融点化合物のキルン内壁への付着を抑制するためである。CaO/SiO2の上限は特に限定しない。CaO/SiO2を過度に上昇させると(すなわち、CaO源の添加量を増大させ過ぎると)、鉄鋼ダストの処理量が低下するので、鉄鋼ダストの処理能率、ひいては還元鉄の生産効率を維持する観点から自ずと定まるからである。ただし、この規定を有効ならしめるためには、次に述べるように、原料中のCaO/SiO2のバラツキを低減させるという条件を満たすことが必要である。
本発明においては、原料中のCaO/SiO2のバラツキを低減させるために、添加するCaO源の粒度を、−0.2mm比率が80%以上となるように調整する。これは、ミクロ的に見てもCaO源の分布に偏在が生じないように、原料中のCaO/SiO2のバラツキを低減して局部的なCaO/SiO2の低下部位をなくし、低融点化合物のキルン内壁への付着を防止するためである。CaO源の偏在を抑制する具体的な方策として、本発明では、CaO源(例えば、石灰石)を微細粒化して使用に供する。さらに、スラリー状でまたはスラリー状になり得る状態で使用する。
図3は、石灰粉および微細粒化石灰粉の粒径分布(積算分布)の一例を示す図であり、図4は、石灰乳の粒径分布(積算分布)の一例を示す図である。石灰粉および微細粒化石灰粉の粒径分布は篩い分け法により求め、石灰乳の粒径分布はレーザー回折粒度分布測定法により求めた。石灰粉とは、例えば篩い分けにより塊状の石灰石を得る際の篩下など、特別な処理を施すことなく入手できるCaO源である。微細粒化石灰粉は、石灰粉に破砕(粉砕)処理を施したCaO源である。また、石灰乳とは、例えば石灰石を洗った際に発生するスラリー状のCaO源である。
図3および図4から、微細粒化石灰粉および石灰乳は、石灰粉に比べてかなり微粒であり、特に石灰乳は極めて微粒であることがわかる。
表1は、図3および図4に粒径分布を示したものと同種の石灰粉、微細粒化石灰粉および石灰乳について、粒径分布と、−0.2mm比率(%)および平均粒径を表示したものである。表1において、粒径が、例えば、「+10mm」とは、篩の目開きが10mmの篩で篩い分けした際に、篩の上に残った篩上を、「−0.125mm」とは、目開きが0.125mmの篩で篩い分けした際の篩下を、また、「2〜1mm」とは、目開きが2mmの篩の篩下であって、目開きが1mmの篩の篩上であることを意味する。それぞれの数値は質量百分率である。また、「−0.2mm比率(%)」とは、粒径分布(積算分布)において、粒径が0.2mmよりも小さい粒子の全粒子に対する質量百分率である。
Figure 0005770118
表1に示されるように、−0.2mm比率(%)は、石灰粉では5%で極僅かであるが、微細粒化石灰粉では56%、石灰乳では100%であり、石灰粉に比べてかなり微粒であることがわかる。
表2に、CaO源として石灰粉または石灰乳を添加した原料におけるCaO/SiO2のバラツキの調査結果を示す。CaO源の添加量は、石灰粉添加、石灰乳添加のいずれの場合においても、原料のCaO/SiO2が2.0になるような量とした。石灰粉の添加は、鉄鋼ダスト、カーボン系ダストおよびコークスと一緒に混合・造粒機に投入することにより行い、石灰乳の添加は、鉄鋼ダストの前処理に用いる調整槽に投入することにより行った。試料のサンプリングは、混合・造粒機から排出され、ロータリーキルンに装入される直前において、それぞれ一定時間ごとに10回行った。
Figure 0005770118
表2から明らかなように、CaO/SiO2の平均値は、石灰粉、石灰乳のいずれを添加した場合でも、2.0に極めて近かったが、標準偏差(σ)は、それぞれ0.75、0.16で、バラツキの程度が大きく異なった。いま、2σを採って、「平均値±2σ」によりバラツキの範囲(データが正規分布すると仮定した場合、全データの95.45%が分布する範囲)を求めると、石灰粉を添加した場合は、CaO/SiO2の範囲は0.50〜3.48となり、前記図1を参照すると、還元焙焼過程でオリビンやファイライトが生成する可能性が極めて高いことがわかる。これに対し、石灰乳を添加した場合は、CaO/SiO2の範囲は1.66〜2.30で、オリビンやファイライトの生成領域からは明らかに離れており、低融点化合物のキルン内壁への付着のおそれはないといえる。
本発明において、添加するCaO源の粒度を、−0.2mm比率が80%以上となるように調整するのは、前記図3および図4、ならびに表1および表2に示した調査結果等から判断して、以下に述べるように、適切な条件であると考えられるからである。
石灰乳は極めて微細で、ほとんど全粒子が粒径0.1mm以下である(表1、図4参照)。石灰乳を添加した場合のCaO/SiO2のバラツキ範囲は極めて小さく(表2)、前述のように、還元焙焼過程で低融点化合物のキルン内壁への付着のおそれはない。一方、微細粒化石灰粉を添加した場合のCaO/SiO2のバラツキ範囲の調査結果はないが、粒径分布は、石灰粉のそれとは大きく相違し、粒径1mm以下の微細粒が圧倒的に多い(表1、図3)。したがって、細粒化石灰粉を添加した場合のCaO/SiO2のバラツキ範囲は、石灰乳を添加した場合には及ばないにしても、石灰粉を添加した場合に比べると、かなり狭くなることが期待される。
装入原料中におけるCaO/SiO2のバラツキを低減するためには、CaO源粒子の粒径を小さくしてミクロ的な粒子の偏在をなくすこと、均一な混合を行ってマクロ的なバラツキを小さくすること、が必要である。CaO源粒子の粒径については、微細粒化石灰粉の平均粒径は石灰粉の平均粒径の1/10程度であり(表1)、微細粒化石灰粉を使用することによりミクロ的な粒子の偏在は十分に改善される。
一方、マクロ的なバラツキをなくすための均一な混合は、混合される双方の粒径が同程度のとき最も効率よく行われる。微細粒化石灰粉の混合の相手である高炉ダスト(鉄鋼ダストの主要部を占める)の粒径は、乾ダストで、0.05〜1mmが多いとされている。したがって、微細粒化石灰粉の粒径が、0.05〜1mmの範囲内で、しかもできるだけ小さい粒径であれば、高炉ダストとの混合が効率よく行われ、粒径が小さいのでミクロ的な粒子の偏在も大きく改善されると考えられる。
そこで、本発明では、添加するCaO源の粒度を、−0.2mm(粒径が0.2mmよりも小さい)に相当する粒度とした。
ここで、添加するCaO源の全量が−0.2mmの粒度のものであるとすると、例えば、全量を−0.2mmとするため石灰粉の粉砕処理を過度に行い、あるいは粉砕処理後に篩い分けを実施するなど、調製時の負担が大きくなり、実用的ではない。また、一般的に、−0.2mmに相当する粒度のCaO源(例えば、微細粒化石灰粉)の特性が発現されるためには、必ずしも全量がその粒度である必要はなく、相当量が当該粒度であれば足りると考えられる。そこで、−0.2mmに相当する粒度のCaO源が80%以上含まれるものであればよいとした。
上述した理由により、本発明では、添加するCaO源の粒度を、−0.2mm比率が80%以上となるように調整することと規定した。
「CaO源」としては、前述のように、石灰石、生石灰、消石灰等を使用することができる。微細粒化石灰粉は、例えば、特別な処理を施していない石灰粉などを破砕(粉砕)処理することにより得られ、−0.2mm比率が80%以上となるような適切な破砕条件をあらかじめ把握しておくことにより容易に得ることができる。使用する粉砕機の型式等については、実情に合わせて適宜選定すればよい。
微細粒化石灰粉を装入原料に添加するに際しては、前記図2に示したように、微細粒化石灰粉13として鉄鋼ダスト1やカーボン系ダスト3、コークス4等と一緒に混合・造粒機5に投入する。混合・造粒機5を通過する間に、微細粒化石灰粉13は鉄鋼ダスト1等と十分混合される。
本発明の還元鉄の製造方法において、鉄鋼ダストへのCaO源の添加を、当該CaO源をスラリー状で、または投入後に槽内でスラリーが形成される状態で、鉄鋼ダストの前処理に用いる調整槽に投入することにより、前述のように、原料中のCaO/SiO2のバラツキを低減して局部的なCaO/SiO2の低下部位をなくし、キルン内壁における付着物の発生を効果的に抑制することができる。
前記のスラリー状の代表例は石灰乳であり、石灰石を洗った際に発生するスラリーをそのまま使用に供することも可能である。また、微細粒化した石灰粉に水を加えてスラリー状としてもよい。このスラリーにおける石灰粉の濃度は、輸送面や調整槽内での鉄鋼ダストとの混合のし易さ等を考えた場合、25〜45%程度とするのが望ましい。
投入後に槽内でスラリーが形成される状態とは、前記のように、調整槽に投入した後、スラリー状になるような状態、例えば、石灰粉を微細粒化した状態、という意味である。微細粒化しているので、調整槽内の鉄鋼ダストのスラリーに容易に懸濁し、鉄鋼ダストと混合される。
スラリー状で、または投入後に槽内でスラリーが形成される状態で、調整槽に投入するのは、添加するCaO源の全量であってもよいし、一部でもよい。その時々におけるCaO源の調達のし易さ等に応じて、適宜選択することが可能である。
以上述べたように、装入原料のCaO/SiO2を1.5以上にするとともに、添加するCaO源の粒度を、−0.2mm比率が80%以上となるように調整することにより、装入原料におけるCaO/SiO2のバラツキを低減することができる。これにより、キルン内壁における付着物の発生を抑制することができ、還元温度を高く維持してZn等の分離回収率を向上させるとともに、ロータリーキルンを長期にわたり連続操業することが可能となる。さらに、装入原料全体の平均CaO/SiO2を必要以上に高めることなく操業できるので、CaO源の添加による鉄鋼ダストの処理量の低下を最低限に留めることが可能となる。
本発明の効果を確認するために、前記図2に示した還元鉄製造プロセスにより、本発明を適用して還元鉄の製造を行い、ロータリーキルンへの装入原料のCaO/SiO2の推移を調査するとともに、鉄鋼ダストの処理能率を、通常粒度の石灰粉(すなわち、微細粒化していない石灰粉)を添加して還元鉄の製造を行った場合と比較した。使用したロータリーキルンは、内径3.5m、長さ80mであり、キルン内最高温度を約1250℃として還元焙焼することによりZn等を分離回収し、還元鉄を製造した。
(実施例1)
装入原料のCaO/SiO2調整用のCaO源として、表1に示した−0.2mm比率が56%の微細粒化した石灰粉を使用し、鉄鋼ダストの前処理に用いる調整槽11(図2参照)に投入して鉄鋼ダストと混合した。用いた石灰粉は自体は−0.2mm比率80%以上という本発明の規定から外れているが、調整槽に投入してスラリー状になる過程での微細粒化、粒表面の溶解等により、本発明の規定を十分満たすものと考えられる。
操業に際しては、原料全体の平均CaO/SiO2が2.50になるように添加量を調整し、操業1年余が経過した後、2.0になるように調整した。なお、通常粒度の石灰粉を使用した場合は、原料全体の平均CaO/SiO2を2.50の一定とした。
図5は、装入原料のCaO/SiO2の推移を示す図である。図5において、横軸は調査開始後の操業期間(月)を表す。試料のサンプリングは、混合・造粒機から排出され、ロータリーキルンに装入される直前において、定期的に(3回/日)実施し、1ヶ月の平均値として図示している。同図に示すように、平均CaO/SiO2を2.0に低下させた後も、キルン内壁における付着の抑制を図りつつ、300日程度にわたり連続操業を続けることができ、1年間にわたる連続操業維持の見通しが得られた。これにより、1回/年実施するロータリーキルンの定期修理から次の定期修理までの稼働期間内における突発停機を回避することが可能となる。
前掲の特許文献3に記載される方法では、CaO/SiO2を2.5以上としているが、本発明では、2.0に低下させて同等の効果を得ることができた。なお、図5の平均CaO/SiO2を2.0に低下させた後のCaO/SiO2のバラツキの程度から判断して、本発明で規定するCaO/SiO2を1.5以上とする操業も十分可能と考えられる。
表3に、鉄鋼ダストの処理能率を従来の製造方法を適用した場合と対比して示す。表3において、CaO源として石灰乳を使用した場合(本発明例1)が、前記原料の平均CaO/SiO2を2.0に調整して操業を行った場合である。CaO源として通常粒度の石灰粉を使用した場合(比較例)に比べて、処理能率が5.6%程度向上した。これは、原料の平均CaO/SiO2を2.50から2.0に低下させてCaO源の装入量を抑制し、その分鉄鋼ダストの装入量を増大させ得たことによるものである。
Figure 0005770118
(実施例2)
装入原料のCaO/SiO2調整用のCaO源として、本発明の規定を満たす微細粒化石灰粉を使用し、鉄鋼ダストやカーボン系ダスト、コークス等と一緒に混合・造粒機に投入する方法により鉄鋼ダストと混合して還元鉄の製造を行った。原料全体の平均CaO/SiO2は2.0とした。この場合も、キルン内壁における付着の抑制を図りつつ連続操業が維持できた。
鉄鋼ダストの処理能率を前記表3に併せて示す(本発明例2)。この場合も、CaO源として通常粒度の石灰粉を使用した比較例(原料全体の平均CaO/SiO2は2.5)に比べて、処理能率が4.2%程度向上した。
本発明の還元鉄の製造方法によれば、鉄鋼ダストをロータリーキルンで還元焙焼して還元鉄を製造する際、キルン内壁における付着物の発生を抑制してロータリーキルンを長期にわたり連続操業することができる。したがって、本発明は、製鉄所内における鉄鋼ダスト主体の原料からの還元鉄の製造に有効に利用することができる。
1:鉄鋼ダスト、 2:電気炉ダスト、 3:カーボン系ダスト、
4:コークス、 5:混合・造粒機、 6:ロータリーキルン、
7:バーナー、 8:ファン、 9:集塵機、
10:ロータリークーラー、 11:調整槽、
12:フィルタープレス、 13:微細粒化石灰粉

Claims (1)

  1. Fe、Znを含有し、スラリー状で調整槽に搬入されて撹拌後に脱水する前処理が施された鉄鋼ダストを還元材とともにロータリーキルンに装入して還元焙焼することにより、Znを分離し、Feを還元鉄として回収する還元鉄の製造方法であって、
    鉄鋼ダストにCaO源を添加してロータリーキルン装入原料のCaO/SiO2を質量比で1.5以上にするとともに、
    前記添加するCaO源をスラリー状で、または投入後に槽内でスラリーが形成される状態で前記調整槽に投入し、当該CaO源の粒度を、−0.2mm比率が80質量%以上となるように調整することを特徴とする還元鉄の製造方法。
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