JP6659722B2 - 車両用タイヤのフルモールドの洗浄のための方法 - Google Patents

Description

本発明は車両用タイヤの製造に用いられる、セグメントのようなプロファイルを有するフルモールドの洗浄方法に関する。

モールドからのガスバケーションをもたらし、車両用タイヤの外側のプロファイルを形成する多数の通気口がある。これらの穴はその内部に可動バルブを有する。このような精密モールドの洗浄の際に超音波洗浄法が用いられる。例えば、特許文献１は、予備洗浄および洗浄チャンバ内で次々に実行される、プロファイルを有するモールドとしての洗浄方法であって、ここですすぎ槽がこれら２つのチャンバの間に実施されることが開示される。洗浄の実施の後、第一の洗浄チャンバ内のプロファイルパターンの換気開口部に配置された緩和状態のバルブが移動しているかどうかを超音波試験によってチェックされる。その後、連続してプロファイルモールドは再度洗浄される必要はない。この方法はモールドの洗浄のために高価な投資を必要とする。

米国特許出願公開第２０１１／２９８１５７号明細書

本発明の目的はプロファイルを有する車両用タイヤのフルモールドのための超音波法による洗浄プロセスのコストを削減することである。

前記目的を達成するための本発明は、プロファイルを有する車両用タイヤのためのフルモールド製品の洗浄方法である。

本発明の好ましい実施形態では、汚染されたフルモールドはそれぞれ少なくとも１つの超音波洗浄装置で前処理されるため、プロファイルを有するフルモールドの汚染が通気開口部におけるバルブ内で動く。本発明は、第一の洗浄ステーションでドライアイス処理を施して洗浄されたモールドを再洗浄する工程と、第二の洗浄ステーションで洗浄液に浸漬して好ましくは複数の超音波機器で前記フルモールドを洗浄する工程と、リンスステーションで濯ぐ工程と、パッシベーションステーションで別の処理を施す工程と、ドライステーションで乾燥する工程と、を含む。

本発明の好ましい実施形態は、第二の洗浄ステーションにおいて洗浄液を有するキャビネット内のバスケット内の推進ドライバによって移動されるラック上に浄化されたフルモールドを吊り下げる処理工程を含む。

本発明の好ましい実施形態は、リンスステーションにおいて洗浄されたフルモールドに対して少なくとも１つのジェット、好ましく複数のジェットから吹付を行う処理工程を含む。

本発明の好ましい実施形態は、第一の洗浄ステーションにおいて、処理のために、洗浄されたフルモールドをキャビネットに取り込む処理工程を含む。

本発明の好ましい実施形態は、第一の洗浄ステーションにおいて、処理のために、（キャビネットへ取り込まれることなく）開放環境で洗浄されたフルモールドを洗浄する処理工程を含む。

本発明の好ましい実施形態は、当該洗浄ステーションにおいて、温度、圧力、時間、超音波および動きの量の値を調整することで処理工程を運用するマイクロプロセッサ制御ユニットを有する。

本発明の好ましい実施形態は、当該洗浄ステーションにおいて、温度、圧力、時間、超音波および動きの量の値を調節することで処理工程を運用するＰＬＣプログラムを有する。

本発明の付加的な特徴および利点は、以下の図面において参照される実施形態で例示される。
発明の主題としての車両用タイヤ用フルモールドのための洗浄法の処理工程を示す。

洗浄方法の説明として本発明の主題であるアプリケーションの処理工程を図１に概略的に示す。適切に、汚染されたフルモールド（１）は超音波洗浄装置（１０）で予備洗浄されるため、フルモールド上の汚れを除去することによって汚染の移動が達成される。ここから、フルモールド（２）がドライアイス・ブラストを経由してキャビン（３０）を介して第一の洗浄ステーション（２０）に取り込まれる。ドライアイス実施の処理を介して粗い汚れ又は汚染物の除去を提供することで、第二の超音波ステーション（４０）での超音波処理の期間は短縮される。このように、汚染期間の増加にもかかわらず、化学薬品を有する槽における洗浄液（５０）の使用効率が向上する。本発明の一実施形態において、第二の洗浄ステーション（４０）において準備された同じ槽の中での実施の頻度が増加する。

その後、フルモールド（２）は、第二の洗浄ステーション（４０）に洗浄液（５０）を充填したタンクに位置するバスケット（５４）に浸漬され、駆動系によって駆動される、バスケット（５４）の周りに配される超音波装置（５１，５２，５３）を用いて洗浄される。洗浄操作が行われた超音波装置（５１，５２，５３）で発生した洗浄液（５０）内部の影響により、表面に付着した汚れや汚染物が溶解する。さらに、フルモールド（２）の洗浄の間の可動バスケット（５４）による撹拌の影響は、フルモールド表面からの汚れの除去をもたらす。

さらに、第二の洗浄ステーションから排出される廃水および廃液を含む洗浄液（５０）の量を低減させることにより、より低コストの処理をもたらすことができる。同様に、このコスト低減は生態学的に環境汚染も減少させる。

超音波洗浄処理の後、プロファイルを有する少なくとも１つの洗浄されたフルモールド（２）であって、好ましくはプロファイルを有する複数の洗浄されたフルモールド（２）はリンスステーション（６０）に取り込まれ、少なくとも１つのモータ（６１）を用いるジェット（６４）から水を吹き付けることによって洗浄される。一方、循環ポンプ（６２）によって形成される水再循環によって洗浄水の最適な量の使用がもたらされる。この工程の後、フルモールド（２）は、ピントルノズル（７２）から吹き付けが行われるパッシベーションステーション、そして最終的にはノズル（８２）から熱風の吹付が行われるドライステーションへ取り込まれる。

本発明の好ましい実施は、ステーション（２０，４０，６０，７０，８０）内の温度、圧力、時間、超音波および動きの量の値を調節して動作するために用いられるマイクロプロセッサ制御部を有する。本発明の好ましい実施は、ステーション（２０，４０，６０，７０，８０）内の温度、圧力、時間、超音波および動きの量の値を調節して動作するために用いられるＰＬＣ（プログラマブル・ロジック・コントローラ）を有する。

１ 汚れたフルモールド、２ 洗浄されたフルモールド、１０ 超音波洗浄装置、２０ 第一の洗浄ステーション、３０ キャビネット、４０ 第二の洗浄ステーション、５０ 洗浄液、５１，５２，５３ 超音波装置、５４ バスケット、６０ リンスステーション、６１ 駆動モータ、６２ 循環ポンプ、６４ ピントル、７０ パッシベーションステーション、７２ ジェット、８０ ドライステーション、８２ ノズル

Claims (7)

1. プロファイルを有する、車両用タイヤ用フルモールド製品の洗浄方法であって、
   その処理工程が、
   汚染されたフルモールド（１）を少なくとも１つの超音波洗浄装置（１０）で予備洗浄する工程と、
   浄化されたフルモールド（２）に第一の洗浄ステーション（２０）でドライアイス処理を施すことで再洗浄する工程と、
   前記フルモールドを第二の洗浄ステーション（４０）で洗浄液（５０）に浸漬して好ましくは複数の超音波装置（５１，５２，５３）で洗浄する工程と、
   リンスステーション（６０）に取り込んで濯ぐ工程と、
   パッシベーションステーション（７０）に取り込んで別の処理を施す工程と、
   ドライステーション（８０）に取り込んで乾燥する工程と、
   を含むことを特徴とする洗浄方法。
2. 前記第二の洗浄ステーション（４０）において、洗浄液（５０）を有するキャビネット（３０）内のバスケット（５４）内のラックに前記洗浄されたフルモールド（２）が吊り下げられる処理工程を含むことを特徴とする請求項１に記載の洗浄方法。
3. 前記リンスステーション（６０）において、少なくとも１つのジェット（６４）から前記洗浄されたフルモールド（２）に対して吹き付けを行うことにより処理の洗浄工程が行われることを特徴とする請求項１又は２に記載の洗浄方法。
4. 前記処理工程で前記第一の洗浄ステーション（２０）において、処理のために、洗浄されたフルモールドがキャビネット（３０）に取り込まれることを特徴とする請求項１乃至３のいずれか１項に記載の洗浄方法。
5. 前記第一の洗浄ステーション（２０）における処理のために、開放環境で前記洗浄されたフルモールド（２）を洗浄することを特徴とする請求項１乃至４のいずれか１項に記載の洗浄方法。
6. 前記第一の洗浄ステーション（２０）、前記第二の洗浄ステーション（４０）、前記リンスステーション（６０）、前記パッシベーションステーション（７０）及び前記ドライステーション（８０）においてマイクロプロセッサ制御部が、温度、圧力、時間、超音波および移動の量の値を調節することで前記処理工程を操作することを特徴とする請求項１乃至５のいずれか１項に記載の洗浄方法。
7. 前記第一の洗浄ステーション（２０）、前記第二の洗浄ステーション（４０）、前記リンスステーション（６０）、前記パッシベーションステーション（７０）及び前記ドライステーション（８０）においてＰＬＣプログラムが、温度、圧力、時間、超音波および移動の量の値を調節することで前記処理工程を操作することを特徴とする請求項１乃至６のいずれか１項に記載の洗浄方法。

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