JP6659520B2 - 光送信器 - Google Patents

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Description

本発明は、分布帰還型レーザ、電界吸収型変調器、半導体光増幅器がモノリシックに集積されたSOA集積EA−DFBレーザから構成された光送信器に関する。
光送受信システムにおける伝送可能の限界は、光送信器から出力される光強度、出力される光の波形の明瞭さ、加えて、光受信器の性能で決定される。光送信器と光受信器の駆動に許容される消費電力は、これらが適用されるトランシーバーによって決定されている。
電界吸収効果を利用した電界吸収型(EA:Electroabsorption)変調器を集積した分布帰還型(DFB:Distributed Feedback Laser)レーザ(EA−DFBレーザ)は、低消費電力で高速変調可能であり、広い用途で使用されてきた。例えば1.55μm波長において、EA−DFBレーザは、メトロアクセス伝送用変調光源として10Gbit/sの変調速度で40km〜80kmを伝送する用途で用いられてきた。また1.3μm波長では、データセンタ通信用の変調光源として25Gbit/sの変調速度で10km〜40kmを伝送する用途で用いられてきた。
EA−DFBレーザは、図5に示すように、コア部301aよりなる光導波路を備えるDFBレーザ301と、コア部302aよりなる光導波路を備えるEA変調器302とが集積されている。コア部301aよりなる光導波路と、コア部302aよりなる光導波路とが光結合している。また、レーザ光が出力される素子端面304には、AR(無反射)膜305が形成され、素子端面304からの反射光(端面反射)がDFBレーザ301に戻ることを抑制している。この理由は、わずかに反射して戻ってきた光がDFBレーザ301に入ることで、DFBレーザ301の出力変動やノイズなどの要因となり、変調時の光波形を劣化させるためである。
実際に、EA−DFBレーザの反射端面からの影響で変調光波形が乱れるという問題が報告されている。非特許文献1によると、端面のARコーティングの反射率を改善することで、変調光波形が明瞭になることが報告されている。
ところで、EA変調器のDCバイアスは、大きな光出力を得るためには浅いほうがよく、長距離伝送可能な光波形を得るためには深いほうが良いというトレードオフの関係を持つ。このトレードオフを打破するために、図6に示すように、EA変調器302の出力端に、半導体光増幅器(SOA:semiconductor optical amplifier)303を集積する技術が報告されている(特許文献1参照)。EA変調器302のコア部302aよりなる光導波路が、SOA303のコア部303aよりなる光導波路に光結合している。しかしながら、SOA303を集積して組み合わせると、端面反射の影響はより大きくなるという問題がある。この理由は、素子端面304から戻る光が、SOA303で増幅されてDFBレーザ301に戻るためである。
ここで、SOA集積EA−DFBレーザを用いた光送信器について、図7を用いて説明する。DFBレーザ301は、直流電源321から出力される直流電流を印加することによってレーザ発振光を出射する。EA変調器302は制御部309より生成される変調電圧からなる制御信号に基づき、DFBレーザ301から出射するレーザ発振光を変調出力光に変換する。制御部309は、直流電圧によって駆動する。なお、EA変調器302には終端抵抗(不図示)が接続されている。SOA303は、直流電源322から出力される直流電流を印加することによって、EA変調器302で変調された変調出力光を増幅する。
ここで、通常、DFBレーザ301に印加される直流電流は例えば60〜200mA程度、EA変調器302に印加される変調電圧(制御信号)は電界吸収オフ時−0.5V、電界吸収オン時−3V程度であり、信号速度としては例えば10Gbit/s程度もしくは、28Gbit/s程度もしくは、40Gbit/s程度もしくは、50Gbit/s程度となる。SOA303に印加される直流電流は、例えば50〜150mA程度である。
通常、EA−DFBレーザにおいてAR膜305が形成されている素子端面304の反射率は0.01%以下(−40dB)を目標とする。SOA303の利得が10dBあると仮定すると、通常のEA−DFBレーザと同等のAR膜305が形成されているものと仮定しても、10dB増幅されてDFBレーザ301に光が戻ってくることを意味する。
図8は、信号速度10Gbit/sにおいて、SOA集積EA−DFBレーザの端面反射率を変化させて符号誤り率評価を行った結果である。伝送距離は、0km(BTB)である。横軸は受光器の最小受信感度[dBm]、縦軸は符号誤り率である。端面反射率が増加し、反射戻り光レベルが増えるに従って伝送特性が劣化することが分かる。この結果、光受信器への入射光強度を上げても符号誤り率が下がらず、受光器において、符号誤り率を無視できる状態で受信することが困難になる。
反射戻り光によって伝送特性が劣化することは、DFBレーザから出射されるレーザ発振光が、反射戻り光によって外部から乱されることによる。この乱れは、現象としては低周波振動もしくはコヒーレントコラプス、あるいは何らかのカオス現象として説明される。戻ってきた光がレーザのノイズを持ち上げる影響によるもので、DFBレーザのRIN(relative intensity noise)を測定することで、反射光のノイズの影響を調べることも可能である。
特許5823920号公報
C. Sun et al., "Influence of residual facet reflection on the eye diagram performance of high-speed electroabsorption modulated lasers", Journal of lightwave technology, vol.27, no.15, pp.2970-2976, 2009.
図8に示したように、SOA集積EA−DFBレーザにおいてもAR膜の反射率を−40dBまで安定して下げることができれば、反射戻り光による伝送特性の劣化を抑制することが可能となる。しかし、SOA集積EA−DFBレーザから出射される変調光は、出射端面からの光がSOAにより増幅されてDFBレーザに戻るために、通常のEA−DFBレーザに比べてAR膜の条件トレランスが厳しくなるなどの問題があった。AR膜の性能としては、一般的には反射率として1×10-4以下(0.01%)が求められるが、反射光がSOAにより増幅されることを考えると、この分反射率を低減したAR膜が必要となっていた。反射率は、形成されるAR膜の厚さで決定されるが、この厚さは実際の製造においてばらつく。このため、製造毎に伝送特性の劣化状態が変化するという問題があった。
本発明は、以上のような問題点を解消するためになされたものであり、光送信器の伝送特性の劣化が、製造ばらつきによらずに抑制できるようにすることを目的とする。
本発明に係る光送信器は、基板の上に形成された分布帰還型レーザからなるレーザ部と、レーザ部のレーザ光出射側に光接続して基板の上に形成された電界吸収型変調器からなる変調部と、変調部の変調光出射側に光接続して基板の上に形成されて増幅光が出力する光出射端面を備える半導体光増幅器からなる増幅部と、変調部に印加する変調電圧からなる制御信号を生成する制御部と、制御部と変調部とを互いに接続して制御部が生成した制御信号を変調部に印加する制御信号配線と、レーザ部を駆動する第1直流電流をレーザ部に供給するためのレーザ部配線と、増幅部を駆動する第2直流電流を増幅部に供給するための増幅部配線と、レーザ部配線の一部および増幅部配線の一部と制御信号配線とを各々容量結合させる結合部とを備える。
上記光送信器において、結合部は、制御信号配線に近接したレーザ部配線の一部および制御信号配線に近接した増幅部配線の一部を含み、レーザ部配線の一部および増幅部配線の一部と制御信号配線との距離は、各々制御信号配線の幅の3倍以内とされてい
また、本発明に係る光送信器は、基板の上に形成された分布帰還型レーザからなるレーザ部と、レーザ部のレーザ光出射側に光接続して基板の上に形成された電界吸収型変調器からなる変調部と、変調部の変調光出射側に光接続して基板の上に形成されて増幅光が出力する光出射端面を備える半導体光増幅器からなる増幅部と、変調部に印加する変調電圧からなる制御信号および制御信号の位相が反転した反転信号を生成する制御部と、制御部と変調部とを互いに接続して制御部が生成した制御信号を変調部に印加する制御信号配線と、レーザ部を駆動する第1直流電流をレーザ部に供給するためのレーザ部配線と、増幅部を駆動する第2直流電流を増幅部に供給するための増幅部配線と、制御部が生成した反転信号が出力される反転信号配線と、レーザ部配線の一部および増幅部配線の一部と反転信号配線とを容量結合させる結合部とを備える。
上記光送信器において、結合部は、反転信号配線に近接したレーザ部配線の一部および反転信号配線に近接した増幅部配線の一部を含み、レーザ部配線の一部および増幅部配線の一部と反転信号配線との距離は、各々反転信号配線の幅の3倍以内とされてい
上記光送信器において、レーザ部配線および増幅部配線は、同電位とされていてもよい。
以上説明したように、本発明によれば、変調部に印加する変調電圧からなる制御信号を生成する制御部より生成される制御信号または制御信号の位相が反転した反転信号を、レーザ部および増幅部に入力するようにしたので、光送信器の伝送特性の劣化が、製造ばらつきによらずに抑制できるという優れた効果が得られる。
図1は、本発明の実施の形態1における光送信器の構成を示す構成図である。 図2は、本発明の実施の形態1における光通信器の一部構成を示す構成図である。 図3は、本発明の実施の形態1において、10Gbit/sの変調速度でレーザ(LD)部102を制御する状態で、反射防止膜108の特性を変化させることで光出力端面105の反射率を変化させ、各反射率における符号誤り率評価を行った結果を示す特性図である。 図4は、本発明の実施の形態2における光送信器の構成を示す構成図である。 図5は、EA−DFBレーザの構成を示す構成図である。 図6は、SOA集積EA−DFBレーザの構成を示す構成図である。 図7は、SOA集積EA−DFBレーザを用いた光送信器の構成を示す構成図である。 図8は、信号速度10Gbit/sにおいて、SOA集積EA−DFBレーザの端面反射率を変化させて符号誤り率評価を行った結果を示す特性図である。
以下、本発明の実施の形態について図を参照して説明する。
[実施の形態1]
はじめに、本発明の実施の形態1について、図1、図2を用いて説明する。図1は、本発明の実施の形態1における光送信器の構成を示す構成図である。図2は、本発明の実施の形態1における光通信器の一部構成を示す構成図である。図2は、基板垂直方向の光送信器の一部断面を示している。
この光送信器は、基板101の上に形成され分布帰還型レーザからなるレーザ(LD)部102と、基板101の上に形成された電界吸収型変調器からなる変調(EA)部103と、基板101の上に形成された半導体光増幅器からなる増幅(SOA)部104とを備える。LD部102は、よく知られた分布帰還型レーザであり、EA部103は、よく知られた電界吸収型変調器であり、SOA部104は、よく知られた半導体光増幅器である。これらで、SOA集積EA−DFBレーザが構成されている(特許文献1参照)。LD部102、第1直流電流で駆動され、SOA部104は、第2直流電流で駆動される。EA部103は、変調電圧で制御される。
EA部103は、LD部102のレーザ光出射側に光接続(光結合)している。また、SOA部104は、EA部103の変調光出射側に配置されてEA部103に光接続している。また、SOA部104は、増幅光が出力する光出射端面105を備える。LD部102、EA部103、SOA部104は、基板101の上に導波方向に一列に配置されて集積されている。
また、LD部102は、基板101を下部クラッドとし、この上に形成されたLDコア部102aを備える。また、EA部103は、基板101を下部クラッドとし、この上に形成されたEAコア部103aを備える。また、SOA部104は、基板101を下部クラッドとし、この上に形成されたSOAコア部104aを備える。LDコア部102a、EAコア部103a、SOAコア部104aは、これらの順に導波方向に直列に配置されている。また、LDコア部102a、EAコア部103a、SOAコア部104aの上には、上部クラッド層106が形成されている。
また、上部クラッド層106の上には、絶縁層107が形成されている。また、絶縁層107の上には、LD電極102b、EA電極103b、SOA電極104bが形成されている。LD電極102bは、絶縁層107を貫通してLD部102における上部クラッド層106に電気的に接続している。EA電極103bは、絶縁層107を貫通してEA部103における上部クラッド層106に電気的に接続している。SOA電極104bは、絶縁層107を貫通してSOA部104における上部クラッド層106に電気的に接続している。また、LD電極102b、EA電極103b、SOA電極104bがそれぞれ電気的に分離されるように上部クラッド層106の一部が、エッチングなどにより除去されている(不図示)。また、基板101の裏面には、電極115が形成されている。また、光出力端面105には、反射防止膜108が形成されている。
また光送信器は、制御部109、第1直流電源121、第2直流電源122を備える。制御部109は、EA部103に印加する変調電圧からなる制御信号(変調信号)を生成する。制御部109とEA部103とは、互いに制御信号配線111により接続されている。制御信号配線111は、EA電極103bに接続に接続されている。制御部109が生成した制御信号は、制御信号配線111により変調部103に印加される。
第1直流電源121から供給される第1直流電流は、LD電極102bに接続するレーザ部(LD)配線112によりLD部102に供給される。第2直流電源122から供給される第2直流電流は、SOA電極104bに接続する増幅部(SOA)配線113によりSOA部104に供給される。
この光送信器(SOA部104)から出射された光は、図示していないが、レンズなどでコリメート光に変換され、アイソレータを通過し、再度レンズにより光ファイバに結合され、光受信器に受信される。
上述した構成に加え、実施の形態1における光送信器は、LD配線112の一部およびSOA配線113の一部と制御信号配線111とを、各々容量結合させる結合部114を備える。結合部114は、例えば、制御信号配線111に近接したLD配線112の一部および制御信号配線111に近接したSOA配線113の一部を含み、LD配線112の一部およびSOA配線113の一部と、制御信号配線111との距離が、各々制御信号配線111の幅の3倍以内とされていればよい。よく知られているように、配線間の距離が配線幅の3倍程度以内になると、クロストークが発生する。この構成とすることで、EA部103から出力される制御信号の一部が、電気的なクロストークとしてLD配線112およびSOA配線113に流れ込み、LD部102およびSOA部104に供給されることになる。
通常、LD部102に印加される第1直流電流は60〜200mA程度、EA部103に印加される制御信号の変調電圧は、電界吸収オフ時−0.5V、電界吸収オン時−3V程度、信号速度としては例えば10Gb/s程度〜50Gb/s程度となる。SOA部104に印加される第2直流電流は、50mA程度であり、SOA部104による光増幅度は例えば5dBとする。
通常、EA部103で変調された変調光の一部は光出力端面105で反射し、LD部102に戻ってくる。この時、出射光と反射光の位相があってしまい、LD部102におけるレーザ発振特性を乱す。この結果、図8を用いて説明したように、符号誤り率特性に影響を及ぼす。実施の形態1では、上述したように、EA部103に印加される制御信号の一部を、LD部102およびSOA部104に入力する。
上述したようにLD部102およびSOA部104に制御信号が入力されることで、入力した制御信号による変調周波数でLD部102およびSOA部104のキャリアが変動し、この結果、光の位相が変化する。
ここで、LD部102およびSOA部104の素子容量は、EA部103の素子容量に比べて大きい。この種のSOA集積EA−DFBレーザでは、EA部103は、電極をより小型化し、また電極の下部を低容量材料で埋め込むことで、可能な範囲で低容量化を図っている。これに対し、LD部102およびSOA部104は、DC電流で駆動してより効率よく高出力で光を生成することを要件としており、素子容量を低くすることはなされていない。
このため、EA部103と異なり、素子容量の大きいLD部102およびSOA部104は、入力(混入)された制御信号による高速の変調に追従せず、位相の変化もEA部103での変化と異なる。これらのことにより、戻り光と出射光の位相が異なる状態となり、前述した位相が一致することによりLD部102の発振特性が乱される状態が抑制できるようになる。
図3は、実施の形態1において、10Gbit/sの変調速度でLD部102を制御する状態で、反射防止膜108の特性を変化させることで光出力端面105の反射率を変化させ、各反射率における符号誤り率評価を行った結果を示す特性図である。伝送距離は、0km(BTB)である。横軸は受光器の最小受信感度[dBm]、縦軸は符号誤り率である。EA部103の変調信号の一部をLD部102およびSOA部104に入力し、強制的に出射光と反射光の位相をずらすことで、−30dBの戻り光レベルにおいても問題の無い特性を実現することが可能となっている。
以上に説明したように、実施の形態1によれば、製造ばらつきによらずに光送信器の伝送特性の劣化が抑制できるようになる。また、伝送時のノイズを減らし伝送距離を延伸する効果も期待することができる。
[実施の形態2]
次に、本発明の実施の形態2について、図4を用いて説明する。図4は、本発明の実施の形態2における光送信器の構成を示す構成図である。
この光送信器は、基板101の上に形成されLD部102と、基板101の上に形成されたEA部103と、基板101の上に形成されたSOA部104とを備える。また、LD部102は、LDコア部102aを備え、EA部103は、EAコア部103aを備え、SOA部104は、SOAコア部104aを備える。LDコア部102a、EAコア部103a、SOAコア部104aは、これらの順に導波方向に直列に配置されている。また、光出力端面105には、反射防止膜108が形成されている。これらの構成は、前述した実施の形態1と同様であり、詳細な説明は省略する。
また光送信器は、制御部209、第1直流電源121を備える。制御部209は、EA部103に印加する変調電圧からなる制御信号(変調信号)を生成する。制御部209とEA部103とは、互いに制御信号配線111により接続されている。制御部209が生成した制御信号は、制御信号配線111により変調部103に印加される。
第1直流電源121から供給される第1直流電流は、LD配線112によりLD部102に供給され、加えて、SOA配線113によりSOA部104に供給される。実施の形態2では、LD配線112およびSOA配線113が、同電位とされている。実施の形態2では、第1直流電流と第2直流電流を同一としている。
上述した構成に加え、実施の形態2では、制御部209が生成した反転信号が出力される反転信号配線211、およびLD配線112の一部およびSOA配線113の一部と反転信号配線211とを、各々容量結合させる結合部214を備える。結合部214は、反転信号配線211に近接したLD配線112の一部および反転信号配線211に近接したSOA配線113の一部を含み、LD配線112の一部またはSOA配線113の一部と、反転信号配線211との距離が、各々反転信号配線211の幅の3倍以内とされていればよい。
制御部209は、EA部103に印加する変調電圧からなる制御信号に加え、制御信号の位相が反転した反転信号を生成する。一般に、この種の電界吸収型変調器を制御するための変調電圧を生成するために用いられているドライバでは、変調電圧の生成とともに、変調電圧の位相が反転した(位相が直交する)反転信号も生成される。この生成される反転信号は、通常では何ら用いられていない。これに対し、実施の形態2では、EA部103で生成された反転信号を、LD配線112およびSOA配線113を介してLD部102およびSOA部104に供給する。
上述したようにLD部102およびSOA部104に反転信号が入力されることで、入力した反転信号による変調周波数でLD部102およびSOA部104のキャリアが変動し、この結果、光の位相が変化する。
実施の形態1で説明したように、LD部102およびSOA部104の素子容量は、EA部103の素子容量に比べて大きい。このため、EA部103と異なり、素子容量の大きいLD部102およびSOA部104は、入力(混入)された反転信号による高速の変調に追従せず、位相の変化もEA部103での変化と異なる。これらのことにより、戻り光と出射光の位相が異なる状態となり、前述した位相が一致することによりLD部102の発振特性が乱される状態が抑制できるようになる。
以上に説明したように、本発明によれば、EA部に印加する変調電圧からなる制御信号を生成する制御部より生成される制御信号または制御信号の位相が反転した反転信号を、LD部およびSOA部に入力するようにしたので、光送信器の伝送特性の劣化が、製造ばらつきによらずに抑制できるようになる。
なお、本発明は以上に説明した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の技術的思想内で、当分野において通常の知識を有する者により、多くの変形および組み合わせが実施可能であることは明白である。例えば、光送信器を構成するSOA集積EA−DFBレーザの導波路構造は、例えばリッジ型または埋込型のいずれであってもよい。また、LD部の発振波長には、何ら制限は無い。
101…基板、102…LD部、103…EA部、104…SOA部、102a…LDコア部、103a…EAコア部、104a…SOAコア部、105…光出力端面、106…上部クラッド層、107…絶縁層、108…反射防止膜、109…制御部、111…制御信号配線、112…LD配線、113…SOA配線、121…直流電源、122…直流電源。

Claims (3)

  1. 基板の上に形成された分布帰還型レーザからなるレーザ部と、
    前記レーザ部のレーザ光出射側に光接続して前記基板の上に形成された電界吸収型変調器からなる変調部と、
    前記変調部の変調光出射側に光接続して前記基板の上に形成されて増幅光が出力する光出射端面を備えて半導体光増幅器からなる増幅部と、
    前記変調部に印加する変調電圧からなる制御信号を生成する制御部と、
    前記制御部と前記変調部とを互いに接続して前記制御部が生成した前記制御信号を前記変調部に印加する制御信号配線と、
    前記レーザ部を駆動する第1直流電流を前記レーザ部に供給するためのレーザ部配線と、
    前記増幅部を駆動する第2直流電流を前記増幅部に供給するための増幅部配線と、
    前記レーザ部配線の一部および増幅部配線の一部と前記制御信号配線とを各々容量結合させる結合部と
    を備え
    前記結合部は、
    前記制御信号配線に近接した前記レーザ部配線の一部および前記制御信号配線に近接した前記増幅部配線の一部を含み、
    前記レーザ部配線の一部および増幅部配線の一部と前記制御信号配線との距離は、各々前記制御信号配線の幅の3倍以内とされていることを特徴とする光送信器。
  2. 基板の上に形成された分布帰還型レーザからなるレーザ部と、
    前記レーザ部のレーザ光出射側に光接続して前記基板の上に形成された電界吸収型変調器からなる変調部と、
    前記変調部の変調光出射側に光接続して前記基板の上に形成されて増幅光が出力する光出射端面を備える半導体光増幅器からなる増幅部と、
    前記変調部に印加する変調電圧からなる制御信号および前記制御信号の位相が反転した反転信号を生成する制御部と、
    前記制御部と前記変調部とを互いに接続して前記制御部が生成した前記制御信号を前記変調部に印加する制御信号配線と、
    前記レーザ部を駆動する第1直流電流を前記レーザ部に供給するためのレーザ部配線と、
    前記増幅部を駆動する第2直流電流を前記増幅部に供給するための増幅部配線と、
    前記制御部が生成した前記反転信号が出力される反転信号配線と、
    前記レーザ部配線の一部および増幅部配線の一部と前記反転信号配線とを各々容量結合させる結合部と
    を備え
    前記結合部は、
    前記反転信号配線に近接した前記レーザ部配線の一部および前記反転信号配線に近接した前記増幅部配線の一部を含み、
    前記レーザ部配線の一部および増幅部配線の一部と前記反転信号配線との距離は、各々前記反転信号配線の幅の3倍以内とされていることを特徴とする光送信器。
  3. 請求項1または2記載の光送信器において、
    前記レーザ部配線および前記増幅部配線は、同電位とされていることを特徴とする光送信器。
JP2016219417A 2016-11-10 2016-11-10 光送信器 Active JP6659520B2 (ja)

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