JP6658881B2 - サーバ装置、制御方法、及び制御プログラム - Google Patents

サーバ装置、制御方法、及び制御プログラム Download PDF

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Description

本発明は、サーバ装置、センサ機器、センサネットワーク、制御方法、及び制御プログラムに関する。
環境やインフラ構造物等の広範囲の状況をモニタリングする方法として、複数のセンサ機器を含むセンサネットワークシステムによりモニタリングする方法が知られている。センサネットワークシステムの1つとして、温度センサを含むセンサ機器で周期的に環境温度を計測して外部に発信し、環境温度が徐々に上昇していることやどの程度上昇しているか等を動的に観測するシステムが知られている(例えば、特許文献1を参照)。
センサネットワークシステムでは、観測範囲内に点在させる複数のセンサ機器のそれぞれをバッテリ駆動させることにより、システムの低コスト化を図っている。センサ機器をバッテリ駆動させるセンサセットワークシステムでは、バッテリの消耗を抑えセンサ機器を長時間に渡り動作させることで、バッテリの充電作業やバッテリの交換作業等の手間を省いている。バッテリの消耗を抑える方法として、センサ機器がバッテリの温度特性を考慮した駆動間隔を算出し、当該駆動間隔でセンサを駆動させる方法が知られている(例えば、特許文献2を参照)。また、バッテリの消耗を抑える別の方法として、センサ出力の補正等の演算処理を、センサ機器とは別個に設けた補正装置で行うことにより、センサ機器の電力消費を抑制する方法が知られている(例えば、特許文献3を参照)。
特開2008−292318号公報 特開2013−027164号公報 特開2013−036812号公報
センサネットワークシステムのセンサ機器には、バッテリとして二次電池を用い、ソーラーパネル等の環境発電素子と組み合わせることで、長期間動作させることを可能にしたものがある。センサ機器のような小型電子機器には、リチウムイオン電池をバッテリとして用いるものが多い。
しかしながら、リチウムイオン電池等の二次電池は、氷点下等の低温環境下、或いは夏の炎天下等の高温環境下においては、充電特性が著しく低下する。例えば、リチウムイオン電池の多くは、放電特性が−20℃〜60℃程度であるのに対し、充電特性が0℃〜45℃程度である。
二次電池の充電特性が低下した状態でセンサ機器を動作させ続けると、環境発電素子が発電したとしても、二次電池は放電を続け、やがて枯渇状態となる。そのため、寒冷地等に設置されたセンサネットワークシステムでは、冬になると二次電池が枯渇状態となり、複数のセンサ機器が次々に動作しなくなる。この際、センサネットワークにおいて中継ノードとして機能するセンサ機器の動作が停止すると、停止したセンサ機器を経由して測定結果をサーバ装置に送信する他のセンサ機器が動作していても、当該他のセンサ機器の測定結果をサーバ装置に送信することができない。
一つの側面において、本発明は、二次電池で駆動するセンサ機器を点在させたセンサネットワークシステムの効率的な運用を可能にすることを目的とする。
サーバ装置は、複数のセンサ機器と、センサ機器の各々から発信されるデータを直接受信することによって、若しくは他のセンサ機器によって中継されたデータを受信することによって、データを集約する集約装置とを含むセンサネットワークにおけるセンサ機器の動作を制御する。センサ機器は、動作モードとして、発信するデータの取得とデータの中継とを行う第1モードと、取得は行う一方で中継は行わない第2モードとを少なくとも有している。サーバ装置は、記憶部と制御部を備える。記憶部は、センサネットワークにおけるセンサ機器の各々から集約装置に至るデータの伝送経路の情報であるトポロジ情報を記憶する。制御部は、センサ機器の各々に含まれるセンサデバイスによるセンシングデータとともに、センサデバイスに組み込まれた温度センサの出力値と、センサ機器の各々を駆動する二次電池のステータス情報と、をセンサ機器の各々から取得する。そして、制御部は、センサ機器のうちのいずれかが発信した伝送経路の変更要求を受信した場合に、トポロジ情報に基づいて、変更要求を発信した要求発信元のセンサ機器と隣接するセンサ機器の通信品質を取得し、隣接するセンサ機器における二次電池のステータス情報と、温度センサの出力値と、通信品質とに基づいて、要求発信元のセンサ機器の動作モードを制御する。
上述の態様によれば、二次電池で駆動するセンサ機器を点在させたセンサネットワークシステムの効率的な運用が可能となる。
一実施形態に係るセンサネットワークシステムの構成例を示す図である。 センサ機器の構成を示す図である。 サーバ装置の機能的構成を示す図である。 センサ機器が行う処理を説明するフローチャートである。 スケジューリング処理の内容を説明するフローチャートである。 サーバ装置が行うリンク変更処理を説明するフローチャートである。 センサ機器の設置例を説明する図である。 ある期間におけるセンサ機器の周囲の温度変化を示すグラフ図である。 ある期間における外気温と二次電池の電圧との関係を説明するグラフ図である。 センサネットワークのリンク及び隣接ノードの例を示す図である。 隣接ノードの電池残量及び温度差の例を示す図である。 リンクの変更例を示す図である。 低温環境下におけるセンサ機器の電源電圧の時間変化を説明するグラフ図である。 センサ機器のハードウェア構成を示す図である。 サーバ装置として動作させるコンピュータのハードウェア構成を示す図である。
図1は、一実施形態に係るセンサネットワークシステムの構成例を示す図である。
図1に示すように、センサネットワークシステム1は、複数のセンサ機器2を含むセンサネットワーク3と、サーバ装置4と、を備える。
センサ機器2は、環境やインフラ構造物等における所望の物理量を測定するセンサデバイスを含む電子機器である。複数のセンサ機器2は、所定の観測エリア内に点在させている。各センサ機器2は、センサデバイスによる測定結果(センシングデータ)を含む各種情報を集約装置5に送信する。センサネットワーク3における複数のセンサ機器2は、他のセンサ機器2の測定結果を集約装置5に転送する中継ノードとして機能するセンサ機器2と、中継ノードに対して測定結果を送信するのみの非中継ノードとして機能するセンサ機器2とを含む。集約装置5は、センサネットワーク3内で動作するセンサ機器2が送信した情報を集約してサーバ装置4に送信する。集約装置5とサーバ装置4とは、インターネット等の通信ネットワーク6を介して接続される。以下の説明では、中継ノードとして機能するセンサ機器、及び非中継ノードとして機能するセンサ機器を、それぞれ、単に中継ノード、及び非中継ノードともいう。
図2は、センサ機器の構成を示す図である。
図2に示すように、センサ機器2は、情報処理装置7と、環境発電素子8と、センサ群9と、を含む。
情報処理装置7は、センサ群9のセンサデバイス901,902等の測定結果、温度センサ901T,902Tの出力値を取得し、当該情報処理装置7を駆動する二次電池のステータス情報とともに所定の外部装置に送信する装置である。外部装置は、集約装置5又は中継ノードとして機能する他のセンサ機器である。情報処理装置7は、制御部701と、記憶部702と、電源管理部703と、二次電池704と、無線通信用のアンテナ705を含む。
制御部701は、情報処理装置7の動作を制御する。制御部701は、センサデバイス901,902から測定結果を取得するとともに、電源管理部703から二次電池704のステータス情報を取得し、取得したそれらの情報を集約装置5又は中継ノードに送信する。センサデバイス901,902は、それぞれ、温度補正用の温度センサ901T,902Tが組み込まれている。制御部701が各センサデバイス901,902から取得する計測結果は、所定の物理量についてのセンシングデータと、温度センサ901T,902Tの出力値とを含む。また、制御部701は、センサデバイスから取得した温度センサの出力値と、電源管理部703から取得した二次電池704のステータス情報とに基づいて、自身を含むセンサ機器2の動作モードを消費電力の低いモードに変更するか否かを判定する。センサ機器2の動作モードは、中継ノードとして動作するモード、非中継ノードとして動作するモード、及びスリープモードの3種のモードを含む。中継ノードとして動作するモードは、自身の計測結果等を他の中継ノード又は集約装置5に送信するとともに、センサネットワークにおける下流のセンサ機器2の計測結果を他の中継ノード又は集約装置5に送信するモードである。非中継ノードとして動作するモードは、自身の計測結果等を他の中継ノード又は集約装置5に送信するのみのモードである。スリープモードは、計測結果を取得する間隔を非中継ノードとして動作するモードよりも長くするとともに、機能(動作)の一部を停止して電力の消費を抑えるモードである。3種の動作モードのうち、消費電力の最も高い動作モードは中継ノードとして動作するモードである。また、3種の動作モードのうち、消費電力の最も低い動作モードはスリープモードである。
記憶部702は、センサデバイス901,902から取得した測定結果や、二次電池704のステータス情報等を記憶する。また、記憶部702は、計測結果及びステータス情報を送信する際に通信相手となる集約装置5又は中継ノードの情報等、センサ機器2の動作に関わる各種の情報を記憶する。
電源管理部703は、二次電池704の充放電の管理を行う。電源管理部703は、環境発電素子8が発電した電力を二次電池704に充電させる。また、電源管理部703は、電池残量を含む二次電池704のステータス情報を取得し、制御部701に通知する。更に、電源管理部703は、センサ機器2がスリープモードに移行した場合にスリープモードから復帰するタイミングを管理する。
二次電池704は、情報処理装置7及びセンサデバイス901,902に動作電力を供給する電源である。二次電池704には、例えば、リチウムイオン電池を用いる。
図3は、サーバ装置の機能的構成を示す図である。
図3に示すように、サーバ装置4は、制御部401と、記憶部402と、を含む。
サーバ装置4の制御部401は、集約装置5を介して受信した複数のセンサ機器2のそれぞれにおける計測結果及び二次電池のステータス情報を記憶部402に記憶させる。また、制御部401は、計測結果に含まれる温度情報と、二次電池のステータス情報とに基づいて、センサネットワーク3におけるリンク(すなわち集約装置5とセンサ機器2との接続関係)を制御する。
サーバ装置4の記憶部402は、複数のセンサ機器2のそれぞれにおける計測結果及び二次電池のステータス情報に加え、センサネットワーク3のトポロジ情報を記憶する。
センサネットワーク3における集約装置5と複数のセンサ機器2との接続関係は、各センサ機器2の動作状況等に基づいて、サーバ装置4が決定する。サーバ装置4は、まず、初期条件に基づいて、集約装置5と複数のセンサ機器2との接続関係を決定する。初期条件は任意であり、例えば、集約装置5と直接接続するセンサ機器2の数や、センサ機器2間の物理的な距離等に基づいて決定する。また、サーバ装置4は、二次電池の残量が閾値以下となり、かつ当該二次電池が不活性状態(言い換えると二次電池が充電不能な状態)であるセンサ機器2を検出すると、集約装置5と複数のセンサ機器2との接続関係を変更する。
図4は、センサ機器が行う処理を説明するフローチャートである。
センサ機器2は、所定の測定タイミングが到来する毎に、図4に示したステップS1〜S4の処理を行う。センサ機器2は、まず、センサデバイスのセンシングデータ(計測データ)、温度センサの出力値、及び二次電池704のステータス情報を取得する(ステップS1)。ステップS1の処理は、センサ機器2における情報処理装置7の制御部701及び電源管理部703が行う。制御部701は、センサ群9の各センサデバイス901,902から、各センサデバイスが測定する物理量についてのセンシングデータとともに、温度補正用の温度センサ901T,902Tの出力値を取得する。また、制御部701は、電源管理部703を介して、二次電池704の残量を含むステータス情報を取得する。
次に、センサ機器2は、情報処理装置7において、温度センサの出力値に基づいてセンシングデータを補正し(ステップS2)、補正したセンシングデータ等を中継ノード又は集約装置5に送信する(ステップS3)。その後、情報処理装置7は、スケジューリング処理(ステップS4)を行う。センサネットワークが寒冷地等の低温環境下に設置されている場合、センサ機器2の情報処理装置7は、スケジューリング処理として図5に示した処理を行う。
図5は、スケジューリング処理の内容を説明するフローチャートである。
スケジューリング処理において、センサ機器2(情報処理装置7)は、まず、ステップS1で取得した温度センサの出力値に基づき、センサ機器2の周囲の温度Tnが閾値温度Tよりも低いか否かを判定する(ステップS401)。閾値温度Tは、二次電池704が充電不能(充電不活性状態)になる温度の目安である。閾値温度Tの初期値は、例えば、二次電池704の充電特性における下限温度よりも1〜2℃高い温度とする。ステップS401の判定は、情報処理装置7の制御部701が行う。Tn≧Tの場合(ステップS401;No)、制御部701は、スケジューリング処理を終了する(リターン)。この場合、センサ機器2(情報処理装置7)は、現在の動作モードでの動作を継続する。
これに対し、Tn<Tの場合(ステップS401;No)、制御部701は、次に、二次電池704が枯渇状態であるか否かを判定する(ステップS402)。ステップS402において、制御部701は、二次電池704のステータス情報に基づいて、二次電池704が枯渇状態であるか否かを判定する。なお、二次電池704が枯渇状態であるか否かの判定は、ステータス情報に含まれる電池残量と閾値とを単純に比較するのではなく、例えば、放電状態になる前の電圧ドロップ状態を考慮して行う。二次電池704が枯渇状態ではない場合(ステップS402;No)、制御部701は、スケジューリング処理を終了する。この場合も、センサ機器2は、現在の動作モードでの動作を継続する。
二次電池704が枯渇状態である場合(ステップS402;Yes)、制御部701は、次に、二次電池704を充電中であるか否か、言い換えると二次電池704の充電機能が働いているか否かを判定する(ステップS403)。二次電池を充電中である場合(ステップS403;Yes)、制御部701は、スケジューリング処理を終了する。この場合も、センサ機器2は、現在の動作モードでの動作を継続する。
二次電池704が枯渇状態であるにもかかわらず二次電池704を充電中ではない場合(ステップS403;No)、制御部701は、次に、閾値温度TをT−Δtに更新する(ステップS404)。閾値温度Tを更新する際の温度Δtは、例えば、センサデバイスに組み込まれた温度センサの出力値における温度の変化量とする。
ステップS404の後、制御部701は、自身を含むセンサ機器2が中継ノードであるか否かを判定する(ステップS405)。自身を含むセンサ機器2が中継ノードではない場合(ステップS405;No)、制御部701は、タイマを設定しセンサ機器2の動作モードをスリープモードに移行し(ステップS406)、スケジューリング処理を終了する(リターン)。制御部701は、ステップS405の処理を、電源管理部703と協働して行う。ステップS405において、制御部701は、自身を含むセンサ機器2がスリープモードに移行することをサーバ装置4(集約装置5)に通知する。また、制御部701は、電源管理部703に、タイマを設定させるとともに、制御部701及びセンサモジュール901,902への電力の供給を止めさせる。電源管理部703は、次回のスケジューリング処理を行うタイミング(時刻)を、通常動作時における時間間隔よりも長い時間間隔に設定する。通常動作時における時間間隔は、例えば、数分〜数十分程度である。これに対し、ステップS406では、例えば、次の日没時刻を、次回のスケジューリング処理を行うタイミング(時刻)として設定する。
一方、自身を含むセンサ機器2が中継ノードである場合(ステップS405;Yes)、制御部701は、サーバ装置4に集約装置5と複数のセンサ機器2とのリンクの変更を要求し(ステップS407)、サーバ装置4からリンクの変更処理の結果を取得する。センサ機器2からのリンクの変更要求を受けると、サーバ装置4は、例えば、図6に示した処理を行い、処理結果をセンサ機器2に通知する。
リンクの変更要求に対する処理結果をサーバ装置4から取得すると、制御部701は、次に、自身を含むセンサ機器2が中継ノードから非中継ノードに変更可能であるか否かを判定する(ステップS408)。非中継ノードに変更可能である場合(ステップS408;Yes)、制御部701は、自身を含むセンサ機器2を中継ノードから非中継ノードに変更し(ステップS409)、スケジューリング処理を終了する(リターン)。
一方、非中継ノードに変更不可である場合(ステップS408;No)、制御部701は、電源管理部703と協働してセンサ機器2の動作モードをスリープモードに移行し(ステップS406)、スケジューリング処理を終了する。
このように、二次電池704が枯渇状態であり、かつ充電不能な状態(充電不活性状態)である場合、センサ機器2の制御部701は、サーバ装置4に対し、集約装置5と各センサ機器2とのリンクの変更要求を送信する。センサ機器2からリンクの変更要求を受信すると、サーバ装置4は、図6に示した処理を行う。
図6は、サーバ装置が行うリンク変更処理を説明するフローチャートである。
リンクの変更要求を受信すると、サーバ装置4の制御部401は、まず、現在のトポロジ情報に基づいて、変更要求を送信したセンサ機器2(以下、要求ノードという)と隣接関係にあるノード(隣接ノード)を選出する(ステップS11)。ステップS11において、制御部401は、記憶部402から現在のトポロジ情報を読み出し、要求ノードと直接接続関係(親子関係)にあるノード、及び要求ノードの親ノードからの接続距離が同じノードを、隣接ノードとして選出する。
次に、制御部401は、隣接ノードの通信品質を取得し、品質の高い順に隣接ノードをソートする(ステップS12)。ステップS12において、制御部401は、隣接ノードの通信品質として、各隣接ノードのLink Quality Indication(LQI)値を取得する。
次に、サーバ装置4の制御部401は、各隣接ノードの電池残量を取得し、電池残量の多い順に隣接ノードをソートする(ステップS13)。
次に、制御部401は、各隣接ノードにおける現在の温度Tnと閾値温度Tとの温度差(Tn−T)を取得し、温度差の大きい順に隣接ノードをソートする(ステップS14)。
その後、制御部401は、各隣接ノードの通信品質、電池残量、及び温度差(Tn−T)に基づいて、代替中継ノードの候補を選出する(ステップS15)。中継ノードとして動作するセンサ機器2は、自身から見て下流のノード(子ノード)となるセンサ機器2とも通信を行うため、非中継ノードとして動作するセンサ機器2と比べて電力の消費量が多くなる。そのため、中継ノードとして動作させるセンサ機器2は、電池残量の多いセンサ機器であることが好ましい。しかしながら、電池残量が多いセンサ機器であっても、温度差(Tn−T)が小さい場合には、早期に二次電池704が充電不能な充電不活性状態に陥り、二次電池704が枯渇状態となる可能性が高い。更に、中継ノードとして動作するセンサ機器2の通信品質(LQI値)が低い場合、中継ノードと他のノードとの通信が切断される頻度が高くなり、各ノード(センサ機器2)からの情報を安定して集約しサーバ装置4に送信することが難しくなる。
よって、ステップS15において、サーバ装置4の制御部401は、例えば、まず、複数の隣接ノードのなかから、通信品質及び電池残量がそれぞれ所定の基準値以上である隣接ノードを中継ノードの候補として抽出する。そして、複数の隣接ノードが中継ノードの候補として抽出された場合、制御部401は、抽出された複数の隣接ノードにおける温度差(Tn−T)のソート順位を中継ノードの候補順位とする。
ステップS15の処理を終えると、サーバ装置4の制御部401は、代替中継ノードの候補があるか否かを判定する(ステップS16)。候補がある場合(ステップS16;Yes)、制御部401は、中継ノードの候補順位と、トポロジ情報とに基づいて、トポロジ情報のリンクを変更し、リンクが変更されたノードに対して新たなリンク先を通知する(ステップS17)。ステップS17において、制御部401は、要求ノードの下流に位置するノード(センサ機器2)が孤立しないようにリンクを変更する。また、ステップS17において、制御部401は、要求ノードに対し中継ノードから非中継ノードに変更可能であることを通知する。更に、ステップS17において、制御部401は、リンクを変更したトポロジ情報を、現在のトポロジ情報として記憶部402に記憶させる。
一方、代替中継ノードの候補がない場合(ステップS16;No)、制御部401は、要求ノードに対し、代替中継ノードの候補がないこと、言い換えると中継ノードから非中継ノードに変更不可であることを通知する(ステップS18)。
ステップS17又はS18の処理を終えると、サーバ装置4の制御部401は、リンク変更処理を終了する。
このように、本実施形態に係るセンサネットワークシステム1では、二次電池704が枯渇状態であり、かつ充電不能な充電不活性状態であるセンサ機器2は、消費電力の少ない動作モードに移行する。また、二次電池704が枯渇状態であり、かつ充電不活性状態であるセンサ機器2が中継ノードである場合、代わりとなる中継ノードを選出して下流のノードの接続先(リンク)を変更する。そのため、電力不足により中継ノード(センサ機器2)の動作が停止し、当該中継ノードの下流で動作しているセンサ機器2の測定結果を含む情報がサーバ装置4に送信されなくなる事態を防ぐことが可能となる。よって、本実施形態によれば、二次電池で駆動するセンサ機器を点在させたセンサネットワークシステムの効率的な運用が可能となる。
本実施形態に係るセンサネットワークシステム1は、上記のように、寒冷地でのモニタリングに適している。寒冷地に設置されたセンサネットワークシステム1では、氷点下の環境におけるセンサ機器2の継続的な動作が求められる。氷点下等の低温環境下で動作させるセンサ機器2では、バッテリとしてリチウムイオン電池を用いることが難しい。リチウムイオン電池の多くは、放電特性が−20℃〜60℃、充電特性が0℃〜45℃程度である。更に、何らかの断熱構造を適用したとしても、センサ機器2の性質上、測定部(センサデバイス)は露出している。そのため、露出した測定部を介した熱伝導によりバッテリ部分も外気温度の影響を受けることとなり、氷点下環境ではバッテリ(二次電池)が充電不活性状態になる。したがって、センサネットワークシステム1を寒冷地に設置する場合、センサ機器2の情報処理装置7及びセンサ群9を地中に埋設することが好ましい。
図7は、センサ機器の設置例を説明する図である。
寒冷地においては、冬になると、図7に示した地面1001付近の土1002が凍結土となる。凍結土となる土1002の深さは、例えば、10〜20cm程度である。低温環境下では空気中(地上)よりも地中の方が温度は高いが、凍結土(土1002)の温度は、更に下部の凍結していない土1003よりも温度が低い。そのため、凍結土よりも更に深い土1003中に情報処理装置7及びセンサ群9を埋設することにより、断熱処理が期待でき、二次電池704が充電不活性状態に陥ることを抑制することが可能となる。この際、センサ機器2における環境発電素子8や通信アンテナ705は、図7に示すように、地面1001に立設した柱11、或いは樹木等に設置する。
なお、センサ機器2の情報処理装置7やセンサ群9を土中に埋設した場合、センサ群9(センサデバイスの温度センサ)で外気温を計測するわけではないため、情報処理装置7は、外気温の変化の傾向を把握するにとどまる。しかしながら、センサ機器2に搭載されたセンサデバイス901.902に組み込まれた温度センサによる簡易的な温度測定であっても、十分な傾向判断が可能である。
図8は、ある期間におけるセンサ機器の周囲の温度変化を示すグラフ図である。図9は、ある期間における外気温と二次電池の電圧との関係を説明するグラフ図である。
図8の上段には、地上に設置したセンサ機器2(露出したセンサ機器)が検出した約3日分の温度データ211と、土中に埋設したセンサ機器が同期間に検出した温度データ212とを重ねて示している。図8の下段には、センサ機器2が設置されたエリアにおいて、センサ機器2の温度センサとは別の温度計で計測した当該エリアの外気温の温度変化12を示している。更に、図9には、図8に示した日時D4〜D5の期間における二次電池の電圧の変化を示している。
図8に示したように、露出したセンサ機器で検出した温度データ211における温度は、センサ機器の動作による発熱に伴い、実際の外気温よりも高めの温度を示している。しかしながら、外気温の低下に伴い検出温度も低下する。ここで、閾値温度Tを1℃とすると、日時D1において、露出したセンサ機器の検出温度が閾値温度を下回り、二次電池704が充電不活性状態(充電不能な状態)に陥っている。更に、土中に埋設したセンサ機器の温度データ212における各点の温度は、露出したセンサ機器の温度データ211における温度よりも高いが、外気温の低下とともに低下する。そして、日時D1より後であり、かつ日時D1よりも外気温が低い日時D2において、土中のセンサ機器は、検出温度が閾値温度T(=1℃)を下回り、二次電池704が充電不活性状態に陥っている。
このように、センサ機器2に搭載されたセンサデバイス901.902に組み込まれた温度センサによる簡易的な温度測定を行った場合、センサ機器2の周囲の温度と他の温度計で計測した外気温12とに差があるものの、温度変化の傾向は判断可能である。
氷点下の状態が続いて二次電池704が充電不活性状態に陥ると、環境発電素子8において発電が行われていても、二次電池704では放電のみが行われる。このため、温度データ211を検出したセンサ機器では、図9に示すように、充電不活性状態に陥った日時D1以降、二次電池704の電圧311が徐々に低下している。更に、図9に示した日時D4〜D5の期間において他のセンサ機器の二次電池704が充電不活性状態に陥った場合、それぞれ、充電不活性状態に陥った後、二次電池704の電圧314,315が徐々に低下する。一方、温度データ212を検出した土中のセンサ機器では、図9に示した日時D4〜D5の期間よりも後の日時D2において二次電池704が充電不活性状態に陥る。すなわち、温度データ212を検出したセンサ機器では、日時D4〜D5の期間に環境発電素子8において発電が行われると、二次電池704は充電される。そのため、温度データ212を検出したセンサ機器では、日時D4〜D5の期間における二次電池704の電圧312が略一定の値で推移する。しかしながら、温度データ212は、日時D4〜D5の期間よりも後の日時D2において閾値温度Tを下回る。そのため、温度データ212を検出したセンサ機器では、日時D2以降、二次電池704が充電不活性状態に陥る。よって、温度データ212を検出したセンサ機器は、日時D2以降に最初に行われるスケジューリング処理において、図5のステップS402以降の処理を行う。
ところが、充電不活性状態に陥った二次電池は、すでに放電状態が始まっている。このため、センサ機器2では、上記のように閾値温度Tに補正をかけることとなる(ステップS404)。実測値としての変化量Δtは−1℃であるため、ステップS404において、センサ機器2は、閾値温度TをT=1−(−1)に補正する。このため、センサ機器2が行う次回のスケジューリング処理におけるステップS401の判定では、閾値温度Tが2℃となる。
放電状態(すなわち二次電池が充電不活性状態であり、放電により電池残量が減っていくのみの状態)である場合に図5のようなスケジューリング処理を行わないと、センサ機器2は、早期にダウン状態となる。センサ機器2がダウン状態になると、二次電池の復元がより困難となるだけでなく、仮にダウンが始まった状態から復元するにしてもより高いエネルギーが必要となり、二次電池が常に枯渇状態となってしまう。
これに対し、本実施形態に係るセンサ機器2は、周囲温度が低下して二次電池が放電状態に陥ると、電力の消費量が少なくなるよう動作モードを変更する。センサ機器2が中継ノードである場合、当該センサ機器2は、中継ノードから非中継ノードに移行し電力の消費量を抑える。また、センサ機器2が非中継ノードである場合、当該センサ機器2は、スリープモードに移行し電力の消費量を更に低減させる。すなわち、本実施形態に係るセンサ機器2は、ダウン状態になる前に非中継モード又はスリープモードに移行して電力の消費量を少なくし、センサ機器2がダウン状態になることを抑制する。このため、本実施形態に係るセンサ機器2は、ダウン状態に陥り二次電池の復元が困難となる事態の発生を抑制することが可能となる。
図10は、センサネットワークのリンク及び隣接ノードの例を示す図である。
図10の(a)には、リンクを変更する前のノード(センサ機器)の接続関係の例として、第1のノード201から第9のノード209までの9個のノードと、それらの接続関係とを示している。図10の(a)において、R0と記載された第1のノード201、及びR1と記載された第3のノード203、及びR2と記載された第6のノード206は、それぞれ、中継ノードとして動作しているセンサ機器を表している。図10の(a)において、E1と記載された第2のノード202、及びE4と記載された第4のノード204は、それぞれ、第1のノード201と直接接続され、非中継ノードとして動作しているセンサ機器を表している。図10の(a)において、E2と記載された第5のノード205、及びE3と記載された第7のノード207は、それぞれ、第3のノード203と直接接続され、非中継ノードとして動作しているセンサ機器を表している。図10の(a)において、E5と記載された第8のノード208、及びE6と記載された第9のノード209は、それぞれ、第6のノード206と直接接続され、非中継ノードとして動作しているセンサ機器を表している。
図10の(a)において第3のノード203で表されるセンサ機器2は、自身の測定結果等はもちろん、下流の第5のノード205から第9のノード209の各ノードで表されるセンサ機器2の測定結果等も第1のノード201で表されるセンサ機器に送信する。このため、第3のノード203(センサ機器2)がダウンすると、第3のノード203の下流に位置する第5のノード205から第9のノード209までの5個のノードがセンサネットワークから孤立してしまう。すなわち、第3のノード203(センサ機器2)がダウンすると、下流に位置する第5のノード205から第9のノード209までの各ノードが動作をしていても、各ノードの計測結果等を集約装置5に送信することができない。このような事態を防ぐため、本実施形態のセンサ機器2は、上記のように、ダウン状態となる前に、自身の動作モードを電力消費量の少ないモードに変更する。この際、サーバ装置4では、図6のリンク変更処理を開始し、まず、第3のノード203の隣接ノードを選出する(特定する)。隣接ノードは、第3のノード203と直接接続関係にある子ノード、及び第3のノード203の親ノードからの接続距離が第3のノード203と子ノードとの接続距離と同じノードである。したがって、図10の(a)のセンサネットワークにおける第3のノード203の隣接ノードは、第5のノード205、第6のノード206、第7のノード207、第2のノード202、及び第4のノード204の5個のノードとなる。
隣接ノードを選出すると、サーバ装置4は、各隣接ノードの通信品質(LQI値)、電池残量、及び温度差(Tn−T)を取得する(ステップS12〜S14)。
ステップS12において、サーバ装置4は、例えば、図10の(b)に示すように、隣接ノードのLQI値Q1〜Q7等を取得する。図10の(b)では、各隣接ノードのLQI値Q1〜Q7を、矢印線の太さで表しており、LQI値が高いほど線を太くしている。すなわち、図10の(b)では、第2のノード202及び第5のノード205のLQI値Q1,Q2が、E3のノード207及びE4のノード204のLQI値Q4〜Q7よりも高い。
また、ステップS13及びS14で取得した各隣接ノードの電池残量及び温度差が、それぞれ、図11に示すような結果であったとする。図11は、隣接ノードの電池残量及び温度差の例を示す図である。
図11に示したテーブル13には、各隣接ノードにおける電池残量及び温度差(Tn−T)とともに、二次電池の余裕の度合いを示している。テーブル13の二次電池の余裕の度合いにおいて、二重丸の印(◎)は十分に余裕があることを示し、丸印(○)は余裕があることを示す。また、テーブル13の二重電池の余裕の度合いにおいて、×印は、余裕がないことを示す。
テーブル13において二次電池に最も余裕があるのは、E4のノード(第4のノード204)と対応するセンサ機器である。また、E1のノード(第2のノード202)と対応するセンサ機器及びE3のノード(第7のノード207)と対応するセンサ機器は、それぞれ、E4のノードと対応するセンサ機器ほどではないものの、二次電池に余裕がある。これに対し、E2のノード(第5のノード205)と対応するセンサ機器は、電池残量が少なく、かつ温度差が小さいため、二次電池に余裕がない。このため、E2のノード(第5のノード205)と対応するセンサ機器は、他の隣接ノードと対応するセンサ機器に比べ、早期に二次電池が枯渇状態となり、かつ充電不活性状態に陥ると予想される。また、R2のノード(第6のノード206)と対応するセンサ機器は、二次電池に余裕があるものの、すでに中継ノードとして動作している。
したがって、サーバ装置4は、図11のテーブル13、及び各隣接ノードの通信品質に基づいて、例えば、図10の(a)に示したトポロジ(リンク)を、図12に示したトポロジ(リンク)に変更する。図12は、リンクの変更例を示す図である。
サーバ装置4は、まず、リンクの変更を要求した第3のノード203と、第3のノード203の子ノード(第5のノード205、第6のノード206、及び第7のノード207)とのリンクを消去し、第3のノード203を非中継ノード(Eのノード)に変更する。
更に、サーバ装置4は、電池残量及び温度差に最も余裕があるE4のノード(第4のノード204)を中継ノード(R3のノード)に変更し、R3のノード204の下流にできるだけ多くのノードを接続させる。ただし、R3のノード(第4のノード204)は、図10の(b)に示したように、E2のノード(第5のノード205)との間のLQI値が低い。また、R3のノード(第4のノード204)に直接接続されるノードの数が多くなると、第4のノード204と対応するセンサ機器2の電力消費量が増大し、当該センサ機器の二次電池が早期に枯渇する可能性がある。第4のノード204と対応するセンサ機器のように温度差に余裕があるセンサ機器は、例えば、周囲温度が更に低下し他の隣接ノードと対応するセンサ機器の二次電池が充電不活性状態に陥った場合でも、二次電池を充電することが可能であると考えられる。このため、冬季のように周囲温度が低い状態が長期間続く場合、情報収集の観点では、第4のノード204のような温度差に余裕があるノードと対応するセンサ機器の電池残量の低減を可能な限り抑え、当該センサ機器の動作期間を長くすることが好ましい。したがって、サーバ装置4は、電池残量及び温度差に余裕があり、かつ第4のノード204及び第6のノード206とのLQI値が比較的高い第7のノード207を中継ノード(R4のノード)に変更し、第4のノード204と第6のノード206とを、第7のノード207を介して接続する。
更に、サーバ装置4は、二次電池に余裕があり、かつ第5のノード205との間のLQI値が高い第2のノード202を中継ノード(R5のノード)に変更し、第5のノード205とのリンクを設定する。これにより、電池残量及び温度差に余裕のないE2のノード(第5のノード205)と対応するセンサ機器は、リンクを変更した後も、電力の消費量が少ない非中継ノードとして動作させることが可能となる。また、第5のノード205は、LQI値の高い第2のノード202と接続されるので、E5のノード205と第2のノード202との間での通信は切断されにくい。そのため、E2のノードにおける通信による二次電池の消費電力を抑えることが可能である。
なお、図12は、変更後のリンクの一例に過ぎない。トポロジ(リンク)を変更する際の各隣接ノードの通信品質、電池残量、及び温度差の優先度や、中継ノードの候補とする条件等は、適宜変更可能である。
ところで、本実施形態のセンサネットワークシステム1におけるセンサ機器2は、スリープモードに移行することで電力の消費量を抑え、ダウン状態となることを抑制している。しかしながら、スリープモードのセンサ機器は、わずかではあるものの電力を消費している。そのため、例えば、氷点下の日が長期間続くと、二次電池の残量が低下し、やがてはダウン状態となる。ダウン状態となったセンサ機器2は、低温環境下であっても、二次電池が充電活性状態(すなわち充電される状態)になり電池残量が増すと、動作を再開する。ところが、センサ機器2が動作を再開する際にセンサ機器2内の全てのデバイス(電子回路部品)に電力を供給すると、センサ機器2は、突入電流によりすぐに十分な電力が供給されない状態となり、二次電池が充電されない状態に戻ってしまう。
図13は、低温環境下におけるセンサ機器の電源電圧の時間変化を説明するグラフ図である。
図13の上段には、センサ機器2において図5のスケジューリング処理を行わない場合の電源電圧の時間変化14を示している。図13の下段には、センサ機器2において図5のスケジュール処理を行った場合の電源電圧の時間変化15を示している。
また、図13に示した時間変化14,15は、それぞれ、実験室内に再現した低温環境下において、センサ機器2の二次電池を充電したときに電源管理部703が出力する電圧の時間変化である。より具体的には、0℃付近に冷却した二次電池に環境発電素子(ソーラーパネル)の発電量と同等の電力を供給したときの、電源管理部703の出力電圧の時間変化を示している。
二次電池が充電され、電源電圧がセンサ機器2の情報処理装置7及びセンサ群9を駆動可能な最低起電力(図13では2.2V)を超えると、センサ機器2の情報処理装置7は動作を開始する。ところが、スケジューリング処理を行わない場合、情報処理装置7における、他のセンサ機器又は集約装置5との無線通信を行う通信部にも電力が供給される。情報処理装置7が無線通信により消費する電力量は、情報処理装置7が行う各種の処理で消費される電力量のなかでも比較的多い。よって、スケジューリング処理を行わない場合、動作を再開したセンサ機器2の電源電圧は、図13の上段に示した時間変化14のように、起動時14Aの突入電流により一気に下降して駆動可能な最低起電力を下回る。そのため、スケジューリング処理を行わない場合、動作を再開したセンサ機器2は、短時間のうちに二次電池から十分な電力が供給されない状態に戻ってしまう。
センサ機器2がダウン状態に戻った後、引き続き外部電力を二次電池に供給すると、図13の上段に示したように、電源電圧が再び最低起電力を上回り、センサ機器が動作を再開する。しかしながら、2回目の動作の再開においても、起動時14Aの突入電流により電源電圧は一気に下降し、センサ機器2は、短時間のうちに二次電池から十分な電力が供給されない状態に戻ってしまう。
その後、外部電力を二次電池に供給し続けても電源電圧が最低起電力を上回ることはなく、センサ機器2は、二次電池が充電されない状態が続く。これは、低温環境下における過放電状態であり、二次電池の充放電を繰り返した携帯電話等において二次電池が充電されない或いは充電に要する時間が長くなる現象や、冬季にみられる起動してもすぐにダウンしたり起動しなかったりする現象と同様のものである。
これに対し、本実施形態に係るセンサ機器2は、スケジューリング処理によりスリープモードに移行する際にタイマを設定し、スリープモードに移行してから所定の期間が経過すると再度動作を開始する。あるセンサ機器がスリープモードに移行した場合、本実施形態に係るシステムでは、動作を続けている集約装置5及びセンサ機器2のいずれかが、スリープモードであるセンサ機器2の動作の再開を待ち受ける。スリープモードから復帰し動作を再開したセンサ機器2は、図4に示したステップS1〜S3の処理を行い集約装置5又はセンサ機器2にセンシングデータや二次電池のステータス情報を送信する。しかしながら、動作を再開したセンサ機器2における二次電池の残量が不十分である場合は、次のステップS4の処理において再度スリープモードに移行する。スリープモードのセンサ機器では情報処理装置7の通信部(無線モジュール)は動作しないため、この間にわずかながらも二次電池への電力供給を反復させることが可能となる。すなわち、本実施形態のセンサ機器2は、スケジューリング処理によりスリープモードから復帰と、スリープモードへの移行とを繰り返すことで、徐々に電力状態を回復させることが可能となる。
スリープモードに遷移したノード(センサ機器2)は、上記のように、一定の期間スリープした後、再度起動する。これは二次電池の経過状態を観測するためであり、例えば環境発電素子としてソーラーパネルを用いている場合、スリープの期間は日照時間と連動させる。この場合、環境に任せて立ち上がる突入電流は通常日中に発生するため、スリープ期間は日没時刻までとすることが好ましい。これは最大限に光発電により電力を吸収させるためである。
待ち受けからキャッチされたノードが突入電流において更に放電する場合を除き、突入電流が発生してもすぐにスリープモードに移行可能な状態であれば、図13の下段に示した時間変化15のように、突入電流による電圧の降下を抑制することが可能となる。本実施形態のセンサ機器2は、上記のように、二次電池704のステータス情報に含まれる電池残量と閾値とを単純に比較するのではなく、放電状態になる前の電圧ドロップ状態を考慮して、二次電池704が枯渇状態であるか否かを判定する。そのため、過放電状態のセンサ機器2が動作を再開したときには、図5のステップS202の判定において電池が枯渇状態であると判定される。更に、低温環境下においては、ステップS203の判定において充電中ではないと判定される。しかも、センサ機器2は、非中継ノードとして動作を再開する。よって、過放電状態のセンサ機器2が動作を再開した場合、短時間のうちにスリープモードに移行する。このため、本実施形態のセンサ機器2では、図13の下段に示した時間変化15のように、突入電流によるわずかな電位低下15Aを繰り返しながら、徐々に安定電位(3V)に収束している。このように、センサ機器2においてスケジューリング処理を行い電源電圧が安定電位に収束すると、その後のスケジューリング処理におけるステップS203の判定で充電中(ステップS203;Yes)となる。よって、センサ機器2は、スリープモードに移行することなく、動作を再開することが可能となる。
なお、図4のフローチャートは、センサ機器2が行う処理の一例に過ぎない。センサ機器2が行う処理は、図4に示した内容に限らず、適宜変更可能である。同様に、図5のフローチャートは、センサ機器2が行うスケジューリング処理の一例に過ぎない。スケジューリング処理は、図5に示した内容に限らず、適宜変更可能である。更に、図6のフローチャートは、サーバ装置4が行うリンク変更処理の一例に過ぎない。リンク変更処理は、図6に示した内容に限らず、適宜変更可能である。
また、図2は、センサ機器2の構成の一例に過ぎない。センサ機器2の構成は、適宜変更可能であり、例えば、1個のセンサ機器2に含まれるセンサデバイスが1個であってもよい。また、センサ機器2は、温度以外の物理量を計測するセンサデバイスと、温度センサとして機能するセンサデバイスとを含むものであってもよい。更に、環境発電素子8は、上記のソーラーパネルに限らず、例えば、風力発電機等であってもよい。
また、上記の実施形態では、センサ機器2を低温環境下で動作させる場合を挙げたが、センサ機器2は、これに限らず、高温により二次電池が充電不活性状態に陥る環境等に適用することも可能である。
また、センサ機器2の情報処理装置7及びサーバ装置4は、それぞれ、コンピュータと、コンピュータに実行させるプログラムとにより実現可能である。
図14は、センサ機器のハードウェア構成を示す図である。
図14に示すように、センサ機器2は、コンピュータ14と、パワーモジュール15と、環境発電素子8と、二次電池704と、センサ群9とを備える。コンピュータ14は、Central Processing Unit(CPU)1401と、メモリ1402と、入出力インタフェース1403と、無線通信装置1404と、タイマ1405と、を含む。コンピュータ14のこれらの要素1401〜1405は、バス1410により相互に接続されており、要素間でのデータの受け渡しが可能になっている。
CPU 1401は、オペレーティングシステムを含む各種のプログラムを実行することにより、コンピュータ14の全体の動作を制御する。また、CPU 1401は、例えば、図5に示したスケジューリング処理を含む各種の処理を行う。
メモリ1402は、図示しないRead Only Memory(ROM)及びRandom Access Memory(RAM)を含む。メモリ1402のROMには、例えば、コンピュータ14の起動時にCPU 1401が読み出す所定の基本制御プログラム等が予め記録されている。また、メモリ1402のRAMは、CPU 1401が、各種のプログラムを実行する際に必要に応じて作業用記憶領域として使用する。メモリ1402のRAMは、例えば、温度閾値T、通信を行うセンサ機器2の情報、センサデバイスの計測結果、二次電池のステータス情報等の記憶に利用可能である。
入出力インタフェース1403は、コンピュータ14と、センサデバイスとを接続する装置である。入出力インタフェース1403は、例えば、Universal Serial Bus(USB)規格のコネクタ等を備える。
無線通信装置1404は、コンピュータ14と、他のセンサ機器2のコンピュータ、或いは集約装置5との間で無線通信を行う装置である。無線通信装置1404は、所定の無線通信規格に従って変調した信号をアンテナ705に出力するとともに、アンテナ705で受信した信号を復調する。
コンピュータ14のタイマ1405は、センサデバイスから計測結果や二次電池のステータス情報を取得するタイミング、計測結果やステータス情報を送信するタイミング等の設定に用いる。
また、パワーモジュール15は、Power Management Unit(PMU)1501と、タイマ1502と、を含む。PMU 1501は、二次電池704のステータス情報を取得してコンピュータ14に報告する。パワーモジュール15のタイマ1502は、スリープモードに移行した際にスリープモードから復帰するタイミング等の設定に用いる。
コンピュータ14は、センサデバイスの測定結果を取得する処理とともに、図5の処理を定期的に行う。この際、CPU 1401及びメモリ1402は、それぞれ、図2の情報処理装置7における制御部701及び記憶部702として機能する(動作する)。また、パワーモジュール15は、図2の情報処理装置7における電源管理部703として機能する(動作する)。
なお、コンピュータ14は、図14に示した要素1401〜1405の他に、例えば、入力装置や出力装置等を含むものでもよい。また、コンピュータ14は、例えば、Secure Digital(SD)規格のメモリカード等の可搬型記録媒体にアクセス可能な媒体駆動装置を含むものでもよい。
図15は、サーバ装置として動作させるコンピュータのハードウェア構成を示す図である。
図15に示すように、サーバ装置4として動作させるコンピュータ16は、CPU 1601と、主記憶装置1602と、補助記憶装置1603と、入力装置1604と、出力装置1605と、通信制御装置1606と、入出力インタフェース1607と、媒体駆動装置1608と、を備える。コンピュータ16におけるこれらの要素1601〜1608は、バス1610により相互に接続されており、要素間でのデータの受け渡しが可能になっている。
CPU 1601は、オペレーティングシステムを含む各種のプログラムを実行することにより、コンピュータ16の全体の動作を制御する。また、CPU 1601は、例えば、図6に示したリンク変更処理等を行う。
主記憶装置1602は、図示しないROM及びを含む。主記憶装置1602のROMには、例えば、コンピュータ16の起動時にCPU 1601が読み出す所定の基本制御プログラム等が予め記録されている。また、主記憶装置1602のRAMは、CPU 1601が、各種のプログラムを実行する際に必要に応じて作業用記憶領域として使用する。主記憶装置1602のRAMは、例えば、センサネットワークのトポロジ情報の記憶、隣接ノードの通信品質、電池残量、及び温度差の記憶等に利用可能である。
補助記憶装置1603は、例えば、フラッシュメモリ等の不揮発性メモリ(Solid State Drive(SSD)を含む)やHard Disk Drive(HDD)である。補助記憶装置1603には、プロセッサ1601によって実行される各種のプログラムや各種のデータ等を記憶させることができる。補助記憶装置1603は、例えば、図6のリンク変更処理を含む制御プログラム等の記憶に利用可能である。また、補助記憶装置1603は、例えば、センサネットワークのトポロジ情報の記憶、各センサ機器2による計測結果の記憶、隣接ノードの通信品質、電池残量、及び温度差の記憶等の記憶に利用可能である。
入力装置1604は、例えば、キーボード装置やタッチパネル装置等である。コンピュータ16のオペレータ(利用者)が入力装置1604に対して所定の操作を行うと、入力装置1604は、その操作内容に対応付けられている入力情報をプロセッサ1601に送信する。
出力装置1605は、例えば、液晶表示装置等のディスプレイ装置を含む。出力装置1605は、例えば、コンピュータ16の動作状態や、各センサ機器2から収集した計測結果等の表示に利用可能である。
通信制御装置1606は、コンピュータ16を通信ネットワークに接続し、通信ネットワークを介したコンピュータ16と他の電子機器との各種通信を制御する装置である。通信制御装置1606は、例えば、コンピュータ16と集約装置5との通信に利用可能である。
入出力インタフェース1607は、コンピュータ16と、他の電子機器とを接続する。入出力インタフェース1607は、例えば、USB規格のコネクタ等を備える。
媒体駆動装置1608は、可搬型記憶媒体17に記録されているプログラムやデータの読み出し、補助記憶装置1603に記憶されたデータ等の可搬型記憶媒体17への書き込みを行う。媒体駆動装置1608は、例えば、1種類又は複数種類の規格に対応したメモリカード用リーダ/ライタが利用可能である。媒体駆動装置1608としてメモリカード用リーダ/ライタを用いる場合、可搬型記憶媒体17としては、メモリカード用リーダ/ライタが対応している規格、例えば、SD規格のメモリカード(フラッシュメモリ)等を利用可能である。また、可搬型記録媒体17としては、例えば、USB規格のコネクタを備えたフラッシュメモリが利用可能である。可搬型記録媒体17は、センサネットワークのトポロジ情報の記憶、センサ機器2から収集した計測結果の記憶、隣接ノードの通信品質、電池残量、及び温度差の記憶等に利用可能である。
また、コンピュータ16が媒体駆動装置1608として利用可能な光ディスクドライブを搭載している場合、当該光ディスクドライブで認識可能な各種の光ディスクを可搬型記録媒体17として利用可能である。可搬型記録媒体17として利用可能な光ディスクには、例えば、Compact Disc(CD)、Digital Versatile Disc(DVD)、Blu-ray Disc(Blu-rayは登録商標)等がある。
コンピュータ16は、CPU 1601が補助記憶装置1603等から図7のリンク変更処理を含む制御プログラムを読み出して実行する。この際、CPU 1601は、図3のサーバ装置4における制御部401として機能する(動作する)。また、補助記憶装置1603、主記憶装置1602のRAM、及び可搬型記録媒体17は、サーバ装置4の記憶部402として機能する。
なお、サーバ装置4として動作させるコンピュータ16は、図15に示した全ての要素1601〜1608を含む必要はなく、用途や条件に応じて一部の要素を省略することも可能である。例えば、コンピュータ16は、媒体駆動装置1608が省略されたものであってもよい。
1 センサネットワークシステム
2 センサ機器
3 センサネットワーク
4 サーバ装置
5 集約装置
6 通信ネットワーク
7 情報処理装置
8 環境発電素子
9 センサ群
11 柱
14,16 コンピュータ
15 パワーモジュール
17 可搬型記録媒体
201〜209 ノード
401,701 制御部
402,702 記憶部
703 電源管理部
704 二次電池
901,902 センサデバイス
901T,902T 温度センサ
1001 地面
1401,1601 CPU
1402 メモリ
1403,1607 入出力インタフェース
1404 無線通信装置
1405 タイマ
1602 主記憶装置
1603 補助記憶装置
1604 入力装置
1605 出力装置
1606 通信制御装置
1608 媒体駆動装置

Claims (5)

  1. 複数のセンサ機器と、前記センサ機器の各々から発信されるデータを直接受信することによって、若しくは他の前記センサ機器によって中継された前記データを受信することによって、前記データを集約する集約装置とを含むセンサネットワークにおける前記センサ機器の動作を制御するサーバ装置であって、
    前記センサ機器は、動作モードとして、発信する前記データの取得と前記データの中継とを行う第1モードと、前記取得は行う一方で前記中継は行わない第2モードとを少なくとも有しており、
    前記サーバ装置が、
    前記センサネットワークにおける前記センサ機器の各々から前記集約装置に至る前記データの伝送経路の情報であるトポロジ情報を記憶する記憶部と、
    前記センサ機器の各々に含まれるセンサデバイスによるセンシングデータとともに、前記センサデバイスに組み込まれた温度センサの出力値と、前記センサ機器の各々を駆動する二次電池のステータス情報と、を前記センサ機器の各々から取得し、前記センサ機器のうちのいずれかが発信した前記伝送経路の変更要求を受信した場合に、前記トポロジ情報に基づいて、前記変更要求を発信した要求発信元のセンサ機器と隣接するセンサ機器の通信品質を取得し、前記隣接するセンサ機器における前記二次電池のステータス情報と、前記温度センサの出力値と、前記通信品質とに基づいて、前記要求発信元のセンサ機器の前記動作モードを制御する制御部
    を備えることを特徴とするサーバ装置。
  2. 前記制御部は、前記要求発信元のセンサ機器の動作モードを前記第1モードから前記第2モードへ切り替える制御を行う場合には、前記要求発信元のセンサ機器が前記中継を行う際に受け取る中継対象のデータを前記要求発信元のセンサ機器へ直接送付する送付元のセンサ機器における前記中継対象のデータの直接送付先を、前記要求発信元のセンサ機器から前記隣接するセンサ機器に変更する、
    ことを特徴とする請求項に記載のサーバ装置。
  3. 前記制御部は、前記要求発信元のセンサ機器の動作モードを前記第1モードから前記第2モードへ切り替える制御を行う場合において、前記要求発信元のセンサ機器と隣接するセンサ機器が複数である場合に、当該複数の前記隣接するセンサ機器のそれぞれから取得した前記温度センサの出力値、前記二次電池のステータス情報、及び前記通信品質に基づいて、複数の前記隣接するセンサ機器のなかから候補を選出し、前記直接送付先を前記候補のいずれかに変更する、
    ことを特徴とする請求項2に記載のサーバ装置。
  4. 複数のセンサ機器と、前記センサ機器の各々から発信されるデータを直接受信することによって、若しくは他の前記センサ機器によって中継された前記データを受信することによって、前記データを集約する集約装置とを含むセンサネットワークにおける前記センサ機器の動作を制御する制御方法であって、
    前記センサ機器は、動作モードとして、発信する前記データの取得と前記データの中継とを行う第1モードと、前記取得は行う一方で前記中継は行わない第2モードとを少なくとも有しており、
    コンピュータが、
    前記センサネットワークにおける前記センサ機器の各々から前記集約装置に至る前記データの伝送経路の情報であるトポロジ情報を取得し、
    前記センサ機器の各々を駆動する二次電池のステータス情報と、前記センサ機器の各々に含まれるセンサデバイスに組み込まれた温度センサの出力値とを前記センサ機器の各々から取得し、
    前記センサ機器のうちのいずれかが発信した前記伝送経路の変更要求を受信した場合に、前記トポロジ情報に基づいて、前記変更要求を発信した要求発信元のセンサ機器と隣接するセンサ機器の通信品質を取得し、前記隣接するセンサ機器における前記二次電池のステータス情報と、前記温度センサの出力値と、前記通信品質とに基づいて、前記要求発信元のセンサ機器の前記動作モードを制御する、
    ことを特徴とする制御方法。
  5. 複数のセンサ機器と、前記センサ機器の各々から発信されるデータを直接受信することによって、若しくは他の前記センサ機器によって中継された前記データを受信することによって、前記データを集約する集約装置とを含むセンサネットワークにおける前記センサ機器の動作の制御をコンピュータに実行させる制御プログラムであって、
    前記センサ機器は、動作モードとして、発信する前記データの取得と前記データの中継とを行う第1モードと、前記取得は行う一方で前記中継は行わない第2モードとを少なくとも有しており、
    前記コンピュータに、
    前記センサネットワークにおける前記センサ機器の各々から前記集約装置に至る前記データの伝送経路の情報であるトポロジ情報を取得し、
    前記センサ機器の各々を駆動する二次電池のステータス情報と、前記センサ機器の各々に含まれるセンサデバイスに組み込まれた温度センサの出力値とを前記センサ機器の各々から取得し、
    前記センサ機器のうちのいずれかが発信した前記伝送経路の変更要求を受信した場合に、前記トポロジ情報に基づいて、前記変更要求を発信した要求発信元のセンサ機器と隣接するセンサ機器の通信品質を取得し、前記隣接するセンサ機器における前記二次電池のステータス情報と、前記温度センサの出力値と、前記通信品質とに基づいて、前記要求発信元のセンサ機器の前記動作モードを制御する、
    処理を実行させる制御プログラム。
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