JP6658483B2 - 車両用表示制御装置及び車両用表示システム - Google Patents

車両用表示制御装置及び車両用表示システム Download PDF

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本発明は、車両用表示制御装置及びそれを含んで構成される車両用表示システムに、関する。
従来、外界の風景を透過する投影部材へ表示画像を投影するヘッドアップディスプレイ(Head-up Display:以下ではHUDという)を搭載した車両において、当該投影による表示画像の虚像表示を制御する技術は、広く知られている。
こうした車両での虚像表示を制御する技術の一種として特許文献1の開示技術では、外界の明るさに応じた車両の周囲照度として光センサにより取得された現在照度と対応するように、表示画像の虚像表示輝度を制御している。
特開平9−54276号公報
さて、走行中における車両の外界では、太陽光の射す方向や太陽光を遮る遮蔽物の位置等に起因して、周囲照度が時々刻々と変化する。そのために虚像表示輝度は、周囲照度として取得された現在照度にそのまま対応することで、時々刻々と変化すると、表示画像のちらつきを招いて車両の乗員へ不快感を与えるおそれがあった。
このような問題に対して本発明者は、設定時間毎の現在照度を時間平均して平均照度を算出することで、虚像表示輝度を当該平均照度に対応させれば、表示画像のちらつきを抑制できることに着目した。しかし、虚像表示輝度を平均照度に対応させると、今度は周囲照度が急変する場合には、当該急変に虚像表示輝度を追従させ難くなるため、外界風景に対する表示画像のコントラスト不具合を招いて乗員に視認性の低下を感じさせるおそれがあった。
そこで本発明者は、例えばトンネル内からの車両の脱出等に伴って周囲照度が急変した場合、即ち周囲照度として設定時間毎に取得される現在照度の時間変化率が過大となった場合には、平均照度への対応輝度から現在照度への対応輝度に虚像表示輝度を切り替える技術について、鋭意研究を行ってきた。その結果、例えば長いトンネル内から車両が退出すること等により、周囲照度が変化の小さな状態から大きく変化する急変シーンでは表示画像のコントラストは確保されるが、別のシーンでは確保困難となるという新たな問題が判明したのである。以下に、その新たな問題について説明する。
例えば車両が高架下の領域を短時間で通過すること等により、図14に示すように上昇側から一旦は低下側へと移った周囲照度が上昇側に急変して戻る場合(図14の期間V)には、当該戻り(図14のタイミングW)に伴って平均照度Eaへの対応輝度が現在照度Epへの対応輝度に切り替わる。このとき、平均照度Eaに比して現在照度Epが低い場合には、平均照度Eaへの対応輝度が現在照度Epへの対応輝度まで一気に低下することで、外界風景に対する表示画像のコントラスト不具合を招いて乗員に視認性の低下を感じさせるおそれが生じてしまうのである。
以上により本発明の目的は、表示画像のちらつきと外界風景に対する表示画像のコントラスト不具合とを、両立的に抑制する車両用表示制御装置、及びそうした車両用表示制御装置を含んで構成される車両用表示システムを、提供することにある。
以下、課題を達成するための発明の技術的手段について、説明する。尚、発明の技術的手段を開示する特許請求の範囲及び本欄に記載された括弧内の符号は、後に詳述する実施形態に記載された具体的手段との対応関係を示すものであり、発明の技術的範囲を限定するものではない。
上述の課題を解決するために開示された第一発明は、
外界の風景(8)を透過する投影部材(21)へ表示画像(56)を投影するHUD(50)を搭載した車両(2)において、当該投影による表示画像の虚像表示を制御する車両用表示制御装置(54)であって、
外界の明るさに応じた車両の周囲照度を、設定時間(ΔT)毎の現在照度(Ep)として取得する照度取得ブロック(S101)と、
照度取得ブロックにより取得された現在照度の時間平均値を、平均照度(Ea)として算出する平均算出ブロック(S103,S109)と、
照度取得ブロックにより取得された現在照度の時間変化率(ΔE)が許容範囲(ΔErh)を照度上昇側に外れるまでは、平均算出ブロックにより算出された平均照度と対応する平均対応輝度(La)に、表示画像の虚像表示輝度を制御する第一制御ブロック(S106)と、
時間変化率が許容範囲を照度上昇側に外れると、平均算出ブロックにより算出された平均照度に比して、照度取得ブロックにより取得された現在照度が高い場合には、当該高い現在照度と対応する現在対応輝度(Lp)に、表示画像の虚像表示輝度を制御する第二制御ブロック(S108)と、
時間変化率が許容範囲を照度上昇側に外れても、照度取得ブロックにより取得された現在照度に比して、平均算出ブロックにより算出された平均照度が高い場合には、当該高い平均照度と対応する平均対応輝度に、表示画像の虚像表示輝度を制御する第三制御ブロック(S110)とを、備える。
また、上述の課題を解決するために開示された第二発明は、
車両(2)において外界の風景(8)を透過する投影部材(21)へ表示画像(56)を投影するHUD(50)と、
HUDから投影部材への投影による表示画像の虚像表示を制御する車両用表示制御装置(54)とを、含んで構成される車両用表示システム(1)であって、
車両用表示制御装置は、
外界の明るさに応じた車両の周囲照度を、設定時間(ΔT)毎の現在照度(Ep)として取得する照度取得ブロック(S101)と、
照度取得ブロックにより取得された現在照度の時間平均値を、平均照度(Ea)として算出する平均算出ブロック(S103,S109)と、
照度取得ブロックにより取得された現在照度の時間変化率(ΔE)が許容範囲(ΔErh)を照度上昇側に外れるまでは、平均算出ブロックにより算出された平均照度と対応する平均対応輝度(La)に、表示画像の虚像表示輝度を制御する第一制御ブロック(S106)と、
時間変化率が許容範囲を照度上昇側に外れると、平均算出ブロックにより算出された平均照度に比して、照度取得ブロックにより取得された現在照度が高い場合には、当該高い現在照度と対応する現在対応輝度(Lp)に、表示画像の虚像表示輝度を制御する第二制御ブロック(S108)と、
時間変化率が許容範囲を照度上昇側に外れても、照度取得ブロックにより取得された現在照度に比して、平均算出ブロックにより算出された平均照度が高い場合には、当該高い平均照度と対応する平均対応輝度に、表示画像の虚像表示輝度を制御する第三制御ブロック(S110)とを、備える。
これら第一及び第二発明によると、現在照度の時間変化率が許容範囲を照度上昇側に外れるまでは、平均照度と対応する平均対応輝度に、表示画像の虚像表示輝度が制御される。これにより、現在照度が上昇側へは急変しない間は、平均照度に虚像表示輝度を対応させることになるので、表示画像がちらつき難い。
一方で第一及び第二発明では、現在照度の時間変化率が許容範囲を照度上昇側に外れると、平均照度に比して現在照度が高い場合には、当該高い現在照度と対応する現在対応輝度に、表示画像の虚像表示輝度が制御される。これにより、現在照度が上昇側へと急変することで平均照度を超過した場合には、平均照度超過の高い現在照度に虚像表示輝度を対応させることになるので、外界風景に対する表示画像のコントラストが不足し難い。
しかも第一及び第二発明では、現在照度の時間変化率が許容範囲を照度上昇側に外れても、現在照度に比して平均照度が高い場合には、当該高い平均照度と対応する平均対応輝度に、表示画像の虚像表示輝度が制御される。これにより、現在照度が上昇側へと急変しても平均照度未満となった場合には、平均照度未満の低い現在照度ではなく、高い平均照度に虚像表示輝度を対応させることになるので、外界風景に対する表示画像のコントラストが不足し難い。
したがって、以上説明した第一及び第二発明によれば、表示画像のちらつき抑制と外界風景に対する表示画像のコントラスト不具合とを、両立的に抑制することが可能となる。
さて、上述の課題を解決するために開示された第三発明は、
外界の風景(8)を透過する投影部材(21)へ表示画像(56)を投影するHUD(50)を搭載した車両(2)において、当該投影による表示画像の虚像表示を制御する車両用表示制御装置(54)であって、
外界の明るさに応じた車両の周囲照度を、設定時間(ΔT)毎の現在照度(Ep)として取得する照度取得ブロック(S101)と、
照度取得ブロックにより取得された現在照度の時間平均値を、平均照度(Ea)として算出する平均算出ブロック(S103,S2109)と、
照度取得ブロックにより取得された現在照度の時間変化率(ΔE)が許容範囲(ΔErl)を照度低下側に外れるまでは、平均算出ブロックにより算出された平均照度と対応する平均対応輝度(La)に、表示画像の虚像表示輝度を制御する第一制御ブロック(S2106)と、
時間変化率が許容範囲を照度低下側に外れると、平均算出ブロックにより算出された平均照度に比して、照度取得ブロックにより取得された現在照度が低い場合には、当該低い現在照度と対応する現在対応輝度(Lp)に、表示画像の虚像表示輝度を制御する第二制御ブロック(S2108)と、
時間変化率が許容範囲を照度低下側に外れても、照度取得ブロックにより取得された現在照度に比して、平均算出ブロックにより算出された平均照度が低い場合には、当該低い平均照度と対応する平均対応輝度に、表示画像の虚像表示輝度を制御する第三制御ブロック(S2110)とを、備える。
また、上述の課題を解決するために開示された第四発明は、
車両(2)において外界の風景(8)を透過する投影部材(21)へ表示画像(56)を投影するHUD(50)と、
HUDから投影部材への投影による表示画像の虚像表示を制御する車両用表示制御装置(54)とを、含んで構成される車両用表示システム(1)であって、
車両用表示制御装置は、
外界の明るさに応じた車両の周囲照度を、設定時間(ΔT)毎の現在照度(Ep)として取得する照度取得ブロック(S101)と、
照度取得ブロックにより取得された現在照度の時間平均値を、平均照度(Ea)として算出する平均算出ブロック(S103,S2109)と、
照度取得ブロックにより取得された現在照度の時間変化率(ΔE)が許容範囲(ΔErl)を照度低下側に外れるまでは、平均算出ブロックにより算出された平均照度と対応する平均対応輝度(La)に、表示画像の虚像表示輝度を制御する第一制御ブロック(S2106)と、
時間変化率が許容範囲を照度低下側に外れると、平均算出ブロックにより算出された平均照度に比して、照度取得ブロックにより取得された現在照度が低い場合には、当該低い現在照度と対応する現在対応輝度(Lp)に、表示画像の虚像表示輝度を制御する第二制御ブロック(S2108)と、
時間変化率が許容範囲を照度低下側に外れても、照度取得ブロックにより取得された現在照度に比して、平均算出ブロックにより算出された平均照度が低い場合には、当該低い平均照度と対応する平均対応輝度に、表示画像の虚像表示輝度を制御する第三制御ブロック(S2110)とを、備える。
これら第三及び第四発明によると、現在照度の時間変化率が許容範囲を照度低下側に外れるまでは、平均照度と対応する平均対応輝度に、表示画像の虚像表示輝度が制御される。これにより、現在照度が低下側へは急変しない間は、平均照度に虚像表示輝度を対応させるので、表示画像がちらつき難い。
一方で第三及び第四発明では、現在照度の時間変化率が許容範囲を照度低下側に外れると、平均照度に比して現在照度が低い場合には、当該低い現在照度と対応する現在対応輝度に、表示画像の虚像表示輝度が制御される。これにより、現在照度が低下側へと急変することで平均照度未満となった場合には、平均照度未満の低い現在照度に虚像表示輝度を対応させることになるので、外界風景に対する表示画像のコントラストが過多となり難い。
しかも第三及び第四発明では、現在照度の時間変化率が許容範囲を照度低下側に外れても、現在照度に比して平均照度が低い場合には、当該低い平均照度と対応する平均対応輝度に、表示画像の虚像表示輝度が制御される。これにより、現在照度が低下側へと急変しても平均照度を超過した場合には、平均照度超過の高い現在照度ではなく、低い平均照度に虚像表示輝度を対応させることになるので、外界風景に対する表示画像のコントラストが過多となり難い。
したがって、以上説明した第三及び第四発明によれば、表示画像のちらつき抑制と外界風景に対する表示画像のコントラスト不具合とを、両立的に抑制することが可能となる。
第一実施形態による車両用表示システムを搭載した自車両の車室内を示す内観図である。 第一実施形態による車両用表示システムを示すブロック図である。 第一実施形態によるHUDの構成を示すブロック図である。 第一実施形態による表示制御フローを示すフローチャートである。 第一実施形態による作用効果を説明するためのタイムチャートである。 第一実施形態による作用効果を説明するためのタイムチャートである。 第二実施形態による表示制御フローを示すフローチャートである。 第二実施形態による作用効果を説明するためのタイムチャートである。 第二実施形態による作用効果を説明するためのタイムチャートである。 図3の変形例を示すフローチャートである。 図7の変形例を示すフローチャートである。 図3の変形例を示すフローチャートである。 図7の変形例を示すフローチャートである。 本発明により解決する課題を説明するためのタイムチャートである。
以下、本発明の複数の実施形態を図面に基づいて説明する。尚、各実施形態において対応する構成要素には同一の符号を付すことにより、重複する説明を省略する場合がある。各実施形態において構成の一部分のみを説明している場合、当該構成の他の部分については、先行して説明した他の実施形態の構成を適用することができる。また、各実施形態の説明において明示している構成の組み合わせばかりではなく、特に組み合わせに支障が生じなければ、明示していなくても複数の実施形態の構成同士を部分的に組み合わせることができる。
(第一実施形態)
本発明の第一実施形態による車両用表示システム1は、図1に示すように車両2に搭載され、車両2の車室2a内から乗員により視認される表示画像56の虚像表示を制御する。
図2に示すように車両用表示システム1は、周辺監視系3、車両制御系4及び表示系5を含んで構成されている。これらの各系3,4,5は、例えばLAN(Local Area Network)等の車内ネットワーク6を介して互いに接続されている。
周辺監視系3は、外界センサ30及び周辺監視ECU(Electronic Control Unit)31を備えている。外界センサ30は、例えば車両2の外界において衝突の可能性がある他車両、人工構造物、人間及び動物といった障害物、並びに車両2の外界に存在する速度標識及び各種警告標識といった交通標識等を、検知する。外界センサ30は、例えばソナー、レーダ、LIDAR(Light Detection and Ranging / Laser Imaging Detection and Ranging)及びカメラ等のうち、一種類又は複数種類である。
周辺監視ECU31は、プロセッサ及びメモリを有するマイクロコンピュータを主体として構成され、外界センサ30と車内ネットワーク6とに接続されている。周辺監視ECU31は、例えば障害物情報及び交通標識情報等を、外界センサ30の出力信号に基づき取得する。
車両制御系4は、車両関連センサ40、乗員関連センサ41及び車両制御ECU42を備えている。車両関連センサ40は、車内ネットワーク6に接続されている。車両関連センサ40は、例えば車両2の運転状態情報、ナビゲーション情報、交通標識情報及び走行環境情報等を取得する。車両関連センサ40は、例えば照度センサ40a、車速センサ、回転数センサ、舵角センサ、燃料センサ、水温センサ及び通信機等のうち、照度センサ40aを少なくとも含んだ複数種類である。
ここで照度センサ40aは、例えばフォトトランジスタ若しくはフォトダイオード等から構成され、ルームミラー23(例えば図1,3を参照)又はインストルメントパネル22(図示しない)に設置されている。照度センサ40aは、車両2の外界において車室2aの前方に位置する所定領域を検知領域とすることで、当該外界の明るさに対応した周囲照度を検知する。
図2に示す乗員関連センサ41は、車内ネットワーク6に接続されている。乗員関連センサ41は、車両2の車室2a内に搭乗した乗員の状態又は操作を検知する。乗員関連センサ41は、例えばパワースイッチ41a、表示設定スイッチ、乗員状態モニタ、ターンスイッチ及び自動制御スイッチ等のうち、パワースイッチ41aを少なくとも含んだ一種類又は複数種類である。ここでパワースイッチ41aは、車両2の内燃機関又はモータジェネレータを始動させるために車室2a内外にて乗員により操作されることで、当該操作を検知する。例えばパワースイッチ41aとしては、乗員による回転操作式及びプッシュ操作式、並びに電子キーによる遠隔操作式等のうち、一種類又は複数種類が採用される。
車両制御ECU42は、プロセッサ及びメモリを有するマイクロコンピュータを主体として構成され、車内ネットワーク6に接続されている。車両制御ECU42は、エンジン制御ECU、モータ制御ECU、ブレーキ制御ECU、ステアリング制御ECU及び統合制御ECU等のうち、一種類又は複数種類である。
図1〜3に示すように表示系5は、情報を視覚提示するために車両2に搭載されている。表示系5は、HUD50及びHCU(HMI(Human Machine Interface) Control Unit)54を備えている。
図1,3に示すようにHUD50は、車室2a内にてインストルメントパネル22に設置されている。HUD50は、例えば液晶式又は走査式等のプロジェクタ50aにより、所定情報を表す表示画像56を形成する。表示画像56は、例えば車速情報及びエンジン回転数情報といった車両2の運転状態情報、経路案内情報及び渋滞情報といったナビゲーション情報、速度標識情報といった交通標識情報、並びに天候情報及び路面情報といった走行環境情報等のうち、一種類又は複数種類を表す。尚、これらの情報以外にも表示画像56は、例えば車室2a内に提供される音楽情報、映像情報及びモバイル通信情報等を表していてもよい。
こうして形成される表示画像56をHUD50は、例えば凹面鏡等の光学系50bを通じて、「投影部材」としてのフロントウインドシールド21へ投影する。ここでフロントウインドシールド21は、透光性ガラスにより形成されることで、車両2の外界において車室2aの前方に存在する風景としての外界風景8を、図1の如く透過させる。このとき、フロントウインドシールド21で反射した表示画像56の光束と、同シールド21を透過した外界風景8からの光束とは、車室2a内にて運転席20上の乗員により図3の如く知覚される。その結果、フロントウインドシールド21の前方にて結像される表示画像56の虚像は、図1の如く外界風景8の一部に重畳して表示されることで、運転席20上の乗員により視認可能となる。尚、インストルメントパネル22に配置されてフロントウインドシールド21と共同して外界風景8を透過させる透光性コンバイナを用いて、当該コンバイナに表示画像56を投影することによっても、虚像表示は実現可能となる。
以上より表示画像56の虚像表示輝度については、例えばプロジェクタ50aでの各色の階調値、又はプロジェクタ50aでの光源の発光輝度等を設定することで、全体的に又は部分的に調整可能である。また、表示画像56の虚像表示色及び虚像表示サイズについては、例えばプロジェクタ50aでの各色の階調値を設定することで、全体的に又は部分的に調整可能である。
図2,3に示すようにHUD50は、照度センサ50cを内蔵している。照度センサ50cは、例えばフォトトランジスタ若しくはフォトダイオード等から構成されている。照度センサ50cは、車両2の外界において車室2aの前方に位置する所定領域を検知領域とすることで、当該外界の明るさに対応した周囲照度を検知する。
図2に示すようにHCU54は、プロセッサ54a及びメモリ54bを有するマイクロコンピュータを主体として構成され、HUD50と車内ネットワーク6とに接続されている。HCU54は、HUD50による表示画像56の虚像表示を制御する。このときHCU54は、例えばECU31,42及びセンサ40,41により取得又は検知の情報、並びにメモリ54bの記憶情報等に基づき、表示制御を実行する。尚、HCU54のメモリ54b及び他の各種ECUのメモリは、例えば半導体メモリ、磁気媒体若しくは光学媒体等といった記憶媒体を、一つ又は複数利用してそれぞれ構成される。
ここで第一実施形態のHCU54は、予めメモリ54bに記憶された表示画像56を読み出してHUD50に虚像表示させるように、「車両用表示制御装置」として機能する。具体的にHCU54は、予めメモリ54bに記憶された表示制御プログラムをプロセッサ54aにより実行することで、図4に示す表示制御フローの各ステップを機能的に実現する。この表示制御フローは、パワースイッチ41aのオン操作に応じて開始され、同スイッチ41aのオフ操作に応じて終了する。ここで、第一実施形態ではパワースイッチ41aがオフ操作されると、後述する現在照度Epのメモリ54bへの記憶値を全てリセット(即ち、現在照度Epの記憶数を零にする初期化)するように、リセット処理が実行される。
尚、表示制御フロー中の「S」とは、各ステップを意味する。また、表示制御フローの所定ステップにおける輝度制御は、虚像表示色及び虚像表示サイズが適宜設定される表示画像56の虚像表示輝度を全体的に調整するものとして説明する。さらに、表示制御フローにて虚像表示制御される表示画像56は、HUD50若しくは表示系5の他の表示要素に内蔵されたメモリ、又は当該内蔵メモリとメモリ54bとの共同により、実現されていてもよい。
図4に示すように表示制御フローのS101は、例えば0.1秒等の設定時間ΔT毎に実行される。S101では、照度センサ40a,50cにより検知された車両2の周囲照度を、設定時間ΔT毎の現在照度Epとして、それら各センサ40a,50cの出力信号に基づき取得する。このとき、各照度センサ40a,50cによる検出値のバランスを考慮して、例えばそれら検出値の平均値等が現在照度Epとして取得される。こうして取得された現在照度Epは、リセット処理されるまでメモリ54bに一時的に記憶される。
ここで、第一実施形態のS101においてメモリ54bには、パワースイッチ41aのオフ操作による又は後述のS109による先回のリセット処理からS101の実行毎に、取得される現在照度Epが記憶される。このとき、先回のリセット処理から記憶された現在照度Epの記憶数が上限数(例えば200個等)を超えない間は、S109による次回のリセット処理が実行されるまで、S101の実行毎に取得される現在照度Epが全て記憶される。但し、現在照度Epの記憶数が上限数を超えると、S109の実行による次回のリセット処理が実行されるまでの間はS101の実行毎に、リセット処理される最古の現在照度Epに代えて、取得された最新の現在照度Epが記憶される。
続くS102では、パワースイッチ41aのオン操作(即ち、表示制御フローの開始)からS101の実行回数が複数回となったか否かを、判定する。その結果、否定判定が下された場合には、設定時間ΔTを確保するための遅延時間を確保してから、S101へ戻る。一方、肯定判定が下された場合には、S103へ移行する。
S103では、S101の実行毎にメモリ54bに記憶された複数の現在照度Epを時間平均することで、当該時間平均の値を平均照度Eaとして算出する。このとき、時間平均する対象の現在照度Epには、直近のS101及びそれより前のS101により取得されてメモリ54bに記憶されている上限数以下の複数の記憶値が、採用される。
また続くS104では、直近のS101により取得されてメモリ54bに記憶された現在照度Epに関して、時間変化率ΔE(例えば図5,6参照)を算出する。このとき、直近及びその一回前のS101により取得された一対の現在照度Epの差分値(ここでは絶対値)を、設定時間ΔTにより除算(即ち、割り算)することで、時間変化率ΔEは算出される。
さらに続くS105では、S104により算出された時間変化率ΔEが照度上昇側の許容範囲ΔErh(例えば図5,6参照)を同側に外れているか否かを、判定する。ここで、照度上昇側の許容範囲ΔErhを決める閾値ΔEthは、表示画像56の視認性低下を顕著に招くと想定される照度上昇側への時間変化率ΔEのうち、最小値(例えば2600Lx等)に定義される。そこで、かかる定義下にて許容範囲ΔErhは、照度上昇側に零値以上且つ閾値ΔEth未満となる時間変化率ΔEの範囲に設定される。
照度上昇側への時間変化率ΔEが閾値ΔEth未満で許容範囲ΔErh内に収まっているために、S105にて否定判定が下された場合には、S106へ移行する。また、時間変化率ΔEが照度低下側の値であるために、S105にて否定判定が下された場合にも、S106へ移行する。これらのことから第一実施形態では、時間変化率ΔEが許容範囲ΔErhを照度上昇側に外れるまでは、S106へ移行するのである。
S106では、直近のS103にて算出された平均照度Eaと対応する平均対応輝度Laに、表示画像56の虚像表示輝度を制御する。ここで、平均照度Eaと平均対応輝度Laの対応関係は、例えばテーブル、マップ及び関係式等のうち一種類又は複数種類の組み合わせにて、予めメモリ54bに記憶されている。そこで、メモリ54bに記憶の対応関係に基づき平均照度Eaを平均対応輝度Laへと変換することで、制御対象の虚像表示輝度を当該変換後の平均対応輝度Laに調整する。このときS106では、設定時間ΔTを確保するための制御継続時間だけ制御を継続してから、S101へ戻る。以上より、時間変化率ΔEが照度上昇側の許容範囲ΔErh内に収まる又は照度低下側の値である間、即ち時間変化率ΔEが許容範囲ΔErhを照度上昇側に外れるまでの間は、表示画像56の虚像表示輝度が継続して平均対応輝度Laに制御されることとなる。
一方、照度上昇側への時間変化率ΔEが閾値ΔEth以上で時間変化率ΔEが許容範囲ΔErhを外れたために、S105にて肯定判定が下された場合には、S107へ移行する。S107では、直近のS103にて算出された平均照度Eaに比して、直近のS101で算出された現在照度Epが高いか否かを、判定する。
平均照度Eaに比して現在照度Epが高くなっているために、S107にて肯定判定が下された場合には、S108へ移行する。S108では、直近のS101にて算出された現在照度Epと対応する現在対応輝度Lpに、表示画像56の虚像表示輝度を制御する。ここで、現在照度Epと現在対応輝度Lpの対応関係は、例えばテーブル、マップ及び関係式等のうち一種類又は複数種類の組み合わせにて、予めメモリ54bに記憶されている。そこで、メモリ54bに記憶の対応関係に基づき現在照度Epを現在対応輝度Lpへと変換することで、制御対象の虚像表示輝度を当該変換後の現在対応輝度Lpに調整する。このときS108では、後述のS109と合わせて設定時間ΔTを確保するための制御継続時間だけ制御を継続してから、S101へ戻る前にS109へ移行する。以上より、時間変化率ΔEが許容範囲ΔErhを照度上昇側に外れると、平均照度Eaに比して現在照度Epが高くなっている場合には、虚像表示輝度が平均対応輝度Laから現在対応輝度Lpへ切り替え制御されることとなる。
S109では、直近のS101にて算出された最新の現在照度Epを除いて、メモリ54bのリセット処理を実行する。即ち、S109の実行により、直近のS101にて算出された最新の現在照度Epのみが、当該実行以降に利用可能なメモリ54aの記憶値として残される。このときS109では、前述のS108と合わせて設定時間ΔTを確保するための処理継続時間だけリセット処理を実行してから、S101へ戻る。故に、S109から戻るS101では、前々回以前のS101にて算出された現在照度Epがリセットされて、前回のS101にて算出された現在照度Epから平均照度Eaの算出が開始されることとなる。即ち、S108による制御後には、S108による制御前の現在照度Epを省いて、S108による制御時の現在照度Epから平均照度Eaの算出が開始されるのである。
一方、現在照度Epに比して平均照度Eaが高くなっている、又は現在照度Epと平均照度Eaとが実質等しくなっているために、S107にて否定判定が下された場合には、S110へ移行する。S110では、直近のS103にて算出された平均照度Eaと対応する平均対応輝度Laに、表示画像56の虚像表示輝度を制御する。このときS110では、設定時間ΔTを確保するための制御継続時間だけ制御を継続してから、S101へ戻る。以上より、時間変化率ΔEが許容範囲ΔErhを照度上昇側に外れても、現在照度Epに対して平均照度Eaが高くなっている又は実質一致している場合には、虚像表示輝度が平均対応輝度Laのまま維持制御若しくは現在対応輝度Lpから平均対応輝度Laへ戻し制御されることとなる。
尚、以上の第一実施形態では、HCU54のうちS101を実行する機能部分が、「照度取得ブロック」に相当し、HCU54のうちS103,S109を実行する機能部分が、「平均算出ブロック」に相当する。また第一実施形態では、HCU54のうちS106を実行する機能部分が、「第一制御ブロック」に相当し、HCU54のうちS108を実行する機能部分が、「第二制御ブロック」に相当し、HCU54のうちS110を実行する機能部分が、「第三制御ブロック」に相当する。
ここまで説明した第一実施形態によると、現在照度Epの時間変化率ΔEが許容範囲ΔErh内を照度上昇側に外れるまで(図5,6の期間Xh)は、平均照度Eaと対応する平均対応輝度Laに、表示画像56の虚像表示輝度が制御される。これにより、現在照度Epが上昇側へは急変しない間(図5,6の期間Xh)は、平均照度Eaに虚像表示輝度を対応させることになるので、表示画像56がちらつき難い。
一方で第一実施形態では、現在照度Epの時間変化率ΔEが許容範囲ΔErhを照度上昇側に外れると、平均照度Eaに比して現在照度Epが高い場合(図5のタイミングYh)には、当該高い現在照度Epと対応する現在対応輝度Lpに、表示画像56の虚像表示輝度が制御される。これにより、現在照度Epが上昇側へと急変することで平均照度Eaを超過した場合(図5のタイミングYh)には、平均照度Ea超過の高い現在照度Epに虚像表示輝度を対応させることになるので、外界風景8に対する表示画像56のコントラストが不足し難い。これは、例えば車両がトンネル内から明るいトンネル外へ脱出する際等の作用効果として、発揮され得る。
しかも第一実施形態では、現在照度Epの時間変化率ΔEが許容範囲ΔErhを照度上昇側に外れても、現在照度Epに比して平均照度Eaが高い場合(図6のタイミングZh)には、当該高い平均照度Eaと対応する平均対応輝度Laに、表示画像56の虚像表示輝度が制御される。これにより、現在照度Epが上昇側へと急変しても平均照度Ea未満となった場合(図6のタイミングZh)には、平均照度Ea未満の低い現在照度Epではなく、高い平均照度Eaに虚像表示輝度を対応させることになるので、外界風景8に対する表示画像56のコントラストが不足し難い。これは、例えば車両が高架下の日陰となる暗部を短時間で通過して日向へと戻る際等の作用効果として、発揮され得る。
したがって、以上説明した第一実施形態によれば、表示画像56のちらつき抑制と外界風景8に対する表示画像56のコントラスト不具合(例えば視認困難等)とを、両立的に抑制することが可能となる。
加えて第一実施形態によると、現在対応輝度Lpへの制御後には、当該制御前の現在照度Epが省かれて、当該制御時の現在照度Epから平均照度Eaの算出が開始される。これによれば、現在対応輝度Lpへの制御のトリガとなる許容範囲ΔErh外の時間変化率ΔEが生じる以前の低い現在照度Epは、平均照度Eaの算出には利用されなくなる。故に、現在照度Epが許容範囲ΔErh外の時間変化率ΔEにより上昇したにも拘わらず、平均照度Eaが低目に算出されて平均対応輝度Laが低いままとなるのを抑制できる。したがって、外界風景8に対する表示画像56のコントラスト不具合としてコントラスト不足を、確実に抑制することが可能となる。
(第二実施形態)
本発明の第二実施形態は、第一実施形態の変形例である。
図7に示す第二実施形態の表示制御フローでは、第一実施形態と同様にS101〜S104を実行する。さらに第二実施形態の表示制御フローでは、第一実施形態のS105〜S110とは異なるS2105〜S2110を実行する。
具体的にS104に続くS2105では、S104により算出された時間変化率ΔEが照度低下側の許容範囲ΔErl(例えば図8,9参照)を同側に外れているか否かを、判定する。ここで、照度低下側の許容範囲ΔErlを決める閾値ΔEtlは、表示画像56の視認性低下を顕著に招くと想定される照度低下側への時間変化率ΔEのうち、最小値(例えば2600Lx等)に定義される。そこで、かかる定義下にて許容範囲ΔErlは、照度低下側に零値以上且つ閾値ΔEtl未満となる時間変化率ΔEの範囲に設定される。
照度低下側への時間変化率ΔEが閾値ΔEtl未満で許容範囲ΔErl内に収まっているために、S2105にて否定判定が下された場合には、S2106へ移行する。また、時間変化率ΔEが照度上昇側の値であるために、S2105にて否定判定が下された場合にも、S2106へ移行する。これらのことから第二実施形態では、時間変化率ΔEが許容範囲ΔErlを照度低下側に外れるまでは、S2106へ移行するのである。
S2106では、直近のS103にて算出された平均照度Eaと対応する平均対応輝度Laに、表示画像56の虚像表示輝度を制御する。このときS2106では、設定時間ΔTを確保するための制御継続時間だけ制御を継続してから、S101へ戻る。以上より、時間変化率ΔEが照度低下側の許容範囲ΔErl内に収まる又は照度上昇側の値である間、即ち時間変化率ΔEが許容範囲ΔErlを照度低下側に外れるまでの間は、表示画像56の虚像表示輝度が継続して平均対応輝度Laに制御されることとなる。
一方、照度低下側への時間変化率ΔEが閾値ΔEtl以上で時間変化率ΔEが許容範囲ΔErlを外れたために、S2105にて肯定判定が下された場合には、S2107へ移行する。S2107では、直近のS103にて算出された平均照度Eaに比して、直近のS101で算出された現在照度Epが低いか否かを、判定する。
平均照度Eaに比して現在照度Epが低くなっているために、S2107にて肯定判定が下された場合には、S2108へ移行する。S2108では、直近のS101にて算出された現在照度Epと対応する現在対応輝度Lpに、表示画像56の虚像表示輝度を制御する。このときS2108では、後述のS2109と合わせて設定時間ΔTを確保するための制御継続時間だけ制御を継続してから、S101へ戻る前にS2109へ移行する。以上より、時間変化率ΔEが許容範囲ΔErlを照度低下側に外れると、平均照度Eaに比して現在照度Epが低くなっている場合には、虚像表示輝度が平均対応輝度Laから現在対応輝度Lpへ切り替え制御されることとなる。
S2109では、直近のS101にて算出された最新の現在照度Epを除いて、メモリ54bのリセット処理を実行する。即ち、S2109の実行により、直近のS101にて算出された最新の現在照度Epのみが、当該実行以降に利用可能なメモリ54aの記憶値として残される。このときS2109では、前述のS2108と合わせて設定時間ΔTを確保するための処理継続時間だけリセット処理を実行してから、S101へ戻る。故に、S2109から戻るS101では、前々回以前のS101にて算出された現在照度Epがリセットされて、前回のS101にて算出された現在照度Epから平均照度Eaの算出が開始されることとなる。即ち、S2108による制御後には、S2108による制御前の現在照度Epを省いて、S2108による制御時の現在照度Epから平均照度Eaの算出が開始されるのである。
一方、現在照度Epに比して平均照度Eaが低くなっている、又は現在照度Epと平均照度Eaとが実質等しくなっているために、S2107にて否定判定が下された場合には、S2110へ移行する。S2110では、直近のS103にて算出された平均照度Eaと対応する平均対応輝度Laに、表示画像56の虚像表示輝度を制御する。このときS2110では、設定時間ΔTを確保するための制御継続時間だけ制御を継続してから、S101へ戻る。以上より、時間変化率ΔEが許容範囲ΔErlを照度低下側に外れても、現在照度Epに対して平均照度Eaが低くなっている又は実質一致している場合には、虚像表示輝度が平均対応輝度Laのまま維持制御若しくは現在対応輝度Lpから平均対応輝度Laへ戻し制御されることとなる。
尚、以上の第二実施形態では、HCU54のうちS101を実行する機能部分が、「照度取得ブロック」に相当し、HCU54のうちS103,S2109を実行する機能部分が、「平均算出ブロック」に相当する。また第二実施形態では、HCU54のうちS2106を実行する機能部分が、「第一制御ブロック」に相当し、HCU54のうちS2108を実行する機能部分が、「第二制御ブロック」に相当し、HCU54のうちS2110を実行する機能部分が、「第三制御ブロック」に相当する。
ここまで説明した第二実施形態によると、現在照度Epの時間変化率ΔEが許容範囲ΔErlを照度低下側に外れるまで(図8,9の期間Xl)は、平均照度Eaと対応する平均対応輝度Laに、表示画像56の虚像表示輝度が制御される。これにより、現在照度Epが低下側へは急変しない間(図8,9の期間Xl)は、平均照度Eaに虚像表示輝度を対応させることになるので、表示画像56がちらつき難い。
一方で第二実施形態では、現在照度Epの時間変化率ΔEが許容範囲ΔErlを照度低下側に外れると、平均照度Eaに比して現在照度Epが低い場合(図8のタイミングYl)には、当該低い現在照度Epと対応する現在対応輝度Lpに、表示画像56の虚像表示輝度が制御される。これにより、現在照度Epが低下側へと急変することで平均照度Ea未満となった場合(図8のタイミングYl)には、平均照度Ea未満の低い現在照度Epに虚像表示輝度を対応させることになるので、外界風景8に対する表示画像56のコントラストが過多となり難い。これは、例えば車両がトンネル外から暗いトンネル内へと進入する際等の作用効果として、発揮され得る。
しかも第二実施形態では、現在照度Epの時間変化率ΔEが許容範囲ΔErlを照度低下側に外れても、現在照度Epに比して平均照度Eaが低い場合(図9のタイミングZl)には、当該低い平均照度Eaと対応する平均対応輝度Laに、表示画像56の虚像表示輝度が制御される。これにより、現在照度Epが低下側へと急変しても平均照度Eaを超過した場合(図9のタイミングZl)には、平均照度Ea超過の高い現在照度Epではなく、低い平均照度Eaに虚像表示輝度を対応させることになるので、外界風景8に対する表示画像56のコントラストが過多となり難い。これは、例えば車両が並列高架下の間、トンネルの間又はビルの間にて日射の当たる明部を短時間で通過して日陰へと戻る際等の作用効果として、発揮され得る。
したがって、以上説明した第二実施形態によっても、表示画像56のちらつき抑制と外界風景8に対する表示画像56のコントラスト不具合(例えば幻惑等)とを、両立的に抑制することが可能となる。
加えて第二実施形態によると、現在対応輝度Lpへの制御後には、当該制御前の現在照度Epが省かれて、当該制御時の現在照度Epから平均照度Eaの算出が開始される。これによれば、現在対応輝度Lpへの制御のトリガとなる許容範囲ΔErl外の時間変化率ΔEが生じる以前の高い現在照度Epは、平均照度Eaの算出には利用されなくなる。故に、現在照度Epが許容範囲ΔErl外の時間変化率ΔEにより低下したにも拘わらず、平均照度Eaが高目に算出されて平均対応輝度Laが高いままとなるのを抑制できる。したがって、外界風景8に対する表示画像56のコントラスト不具合としてコントラスト過多を、確実に抑制することが可能となる。
(他の実施形態)
以上、本発明の複数の実施形態について説明したが、本発明は、それらの実施形態に限定して解釈されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々の実施形態及び組み合わせに適用することができる。
第一実施形態に関する変形例1では、表示画像56の視認性が確保されると想定される照度上昇側への時間変化率ΔEのうち、最大値に閾値ΔEthを設定してもよい。かかる変形例1では、図10に示すように時間変化率ΔEの許容範囲ΔErhを、照度上昇側にて零値以上且つ閾値ΔEth以下となる範囲に設定する。その結果、図10に示す変形例1では、照度上昇側への時間変化率ΔEが閾値ΔEth以下で許容範囲ΔErh内に収まる又は時間変化率ΔEが照度低下側の値となる場合に、S105からS106へ移行する。また一方、図10に示す変形例1では、照度上昇側への時間変化率ΔEが閾値ΔEth超過で許容範囲ΔErhを外れた場合に、S105からS107へ移行する。
第二実施形態に関する変形例2では、表示画像56の視認性が確保されると想定される照度低下側への時間変化率ΔEのうち、最大値に閾値ΔEtlを設定してもよい。かかる変形例2では、図11に示すように時間変化率ΔEの許容範囲ΔErlを、照度低下側にて零値以上且つ閾値ΔEtl以下となる範囲に設定する。その結果、図11に示す変形例2では、照度低下側への時間変化率ΔEが閾値ΔEtl以下で許容範囲ΔErl内に収まる又は時間変化率ΔEが照度上昇側の値となる場合に、S2105からS2106へ移行する。また一方、図11に示す変形例2では、照度低下側への時間変化率ΔEが閾値ΔEtl超過で許容範囲ΔErlを外れた場合に、S2105からS2107へ移行する。
第一実施形態に関する変形例3のS107では、図12に示すように、直近のS103にて算出された平均照度Eaに対して、直近のS101にて算出された現在照度Epが高い又は実質等しいか否かを、判定する。即ち変形例3のS107では、現在照度Epが平均照度Ea以上であるか否かを判定する。その結果、図12に示す変形例3では、平均照度Eaに比して現在照度Epが高くなっている、又は平均照度Eaと現在照度Epとが実質等しくなっている場合に、S107からS108へ移行する。また一方、図12に示す変形例3では、現在照度Epに比して平均照度Eaが高くなっている場合のみ、S107からS110へ移行する。
第二実施形態に関する変形例4のS2107では、図13に示すように、直近のS103にて算出された平均照度Eaに対して、直近のS101にて算出された現在照度Epが低い又は実質等しいか否かを、判定する。即ち変形例4のS2107では、現在照度Epが平均照度Ea以下であるか否かを判定する。その結果、図13に示す変形例4では、平均照度Eaに比して現在照度Epが低くなっている、又は平均照度Eaと現在照度Epとが実質等しくなっている場合に、S2107からS2108へ移行する。また一方、図13に示す変形例4では、現在照度Epに比して平均照度Eaが低くなっている場合のみ、S2107からS2110へ移行する。
第一及び第二実施形態に関する変形例5では、照度センサ40a,50cの一方が設けられていなくてもよい。この場合に表示制御フローのS101では、照度センサ40a,50cのうち設けられている方の検出値が、周囲照度として取得される。
第一及び第二実施形態に関する変形例6では、表示制御フローの少なくとも一部のステップを、HCU54により機能的に実現する代わりに、一つ又は複数のIC等によりハードウェア的に実現してもよい。第一及び第二実施形態に関する変形例7では、HCU54に加えて又は代えて、表示系5の他の表示要素を制御するECUと、ECU31,42とのうち一種類又は複数種類を、「車両用表示制御装置」として機能させてもよい。
1 車両用表示システム、2 車両、5 表示系、8 外界風景、21 フロントウインドシールド、40a 照度センサ、50 HUD、50c 照度センサ、54 HCU、56 表示画像、E 周囲照度a 平均照度、Ep 現在照度、La 平均対応輝度、Lp 現在対応輝度、ΔE 時間変化率、ΔErh,ΔErl 許容範囲、ΔT 設定時間

Claims (6)

  1. 外界の風景(8)を透過する投影部材(21)へ表示画像(56)を投影するヘッドアップディスプレイ(50)を搭載した車両(2)において、当該投影による前記表示画像の虚像表示を制御する車両用表示制御装置(54)であって、
    前記外界の明るさに応じた前記車両の周囲照度を、設定時間(ΔT)毎の現在照度(Ep)として取得する照度取得ブロック(S101)と、
    前記照度取得ブロックにより取得された前記現在照度の時間平均値を、平均照度(Ea)として算出する平均算出ブロック(S103,S109)と、
    前記照度取得ブロックにより取得された前記現在照度の時間変化率(ΔE)が許容範囲(ΔErh)を照度上昇側に外れるまでは、前記平均算出ブロックにより算出された前記平均照度と対応する平均対応輝度(La)に、前記表示画像の虚像表示輝度を制御する第一制御ブロック(S106)と、
    前記時間変化率が前記許容範囲を照度上昇側に外れると、前記平均算出ブロックにより算出された前記平均照度に比して、前記照度取得ブロックにより取得された前記現在照度が高い場合には、当該高い現在照度と対応する現在対応輝度(Lp)に、前記表示画像の虚像表示輝度を制御する第二制御ブロック(S108)と、
    前記時間変化率が前記許容範囲を照度上昇側に外れても、前記照度取得ブロックにより取得された前記現在照度に比して、前記平均算出ブロックにより算出された前記平均照度が高い場合には、当該高い平均照度と対応する前記平均対応輝度に、前記表示画像の虚像表示輝度を制御する第三制御ブロック(S110)とを、備える車両用表示制御装置。
  2. 外界の風景(8)を透過する投影部材(21)へ表示画像(56)を投影するヘッドアップディスプレイ(50)を搭載した車両(2)において、当該投影による前記表示画像の虚像表示を制御する車両用表示制御装置(54)であって、
    前記外界の明るさに応じた前記車両の周囲照度を、設定時間(ΔT)毎の現在照度(Ep)として取得する照度取得ブロック(S101)と、
    前記照度取得ブロックにより取得された前記現在照度の時間平均値を、平均照度(Ea)として算出する平均算出ブロック(S103,S2109)と、
    前記照度取得ブロックにより取得された前記現在照度の時間変化率(ΔE)が許容範囲(ΔErl)を照度低下側に外れるまでは、前記平均算出ブロックにより算出された前記平均照度と対応する平均対応輝度(La)に、前記表示画像の虚像表示輝度を制御する第一制御ブロック(S2106)と、
    前記時間変化率が前記許容範囲を照度低下側に外れると、前記平均算出ブロックにより算出された前記平均照度に比して、前記照度取得ブロックにより取得された前記現在照度が低い場合には、当該低い現在照度と対応する現在対応輝度(Lp)に、前記表示画像の虚像表示輝度を制御する第二制御ブロック(S2108)と、
    前記時間変化率が前記許容範囲を照度低下側に外れても、前記照度取得ブロックにより取得された前記現在照度に比して、前記平均算出ブロックにより算出された前記平均照度が低い場合には、当該低い平均照度と対応する前記平均対応輝度に、前記表示画像の虚像表示輝度を制御する第三制御ブロック(S2110)とを、備える車両用表示制御装置。
  3. 前記第二制御ブロックによる制御後において前記平均算出ブロック(S103,S109,S2109)は、前記第二制御ブロックによる制御前の前記現在照度を省いて、前記第二制御ブロックによる制御時の前記現在照度から前記平均照度の算出を開始する請求項1又は2に記載の車両用表示制御装置。
  4. 車両(2)において外界の風景(8)を透過する投影部材(21)へ表示画像(56)を投影するヘッドアップディスプレイ(50)と、
    前記ヘッドアップディスプレイから前記投影部材への投影による前記表示画像の虚像表示を制御する車両用表示制御装置(54)とを、含んで構成される車両用表示システム(1)であって、
    前記車両用表示制御装置は、
    前記外界の明るさに応じた前記車両の周囲照度を、設定時間(ΔT)毎の現在照度(Ep)として取得する照度取得ブロック(S101)と、
    前記照度取得ブロックにより取得された前記現在照度の時間平均値を、平均照度(Ea)として算出する平均算出ブロック(S103,S109)と、
    前記照度取得ブロックにより取得された前記現在照度の時間変化率(ΔE)が許容範囲(ΔErh)を照度上昇側に外れるまでは、前記平均算出ブロックにより算出された前記平均照度と対応する平均対応輝度(La)に、前記表示画像の虚像表示輝度を制御する第一制御ブロック(S106)と、
    前記時間変化率が前記許容範囲を照度上昇側に外れると、前記平均算出ブロックにより算出された前記平均照度に比して、前記照度取得ブロックにより取得された前記現在照度が高い場合には、当該高い現在照度と対応する現在対応輝度(Lp)に、前記表示画像の虚像表示輝度を制御する第二制御ブロック(S108)と、
    前記時間変化率が前記許容範囲を照度上昇側に外れても、前記照度取得ブロックにより取得された前記現在照度に比して、前記平均算出ブロックにより算出された前記平均照度が高い場合には、当該高い平均照度と対応する前記平均対応輝度に、前記表示画像の虚像表示輝度を制御する第三制御ブロック(S110)とを、備える車両用表示システム。
  5. 車両(2)において外界の風景(8)を透過する投影部材(21)へ表示画像(56)を投影するヘッドアップディスプレイ(50)と、
    前記ヘッドアップディスプレイから前記投影部材への投影による前記表示画像の虚像表示を制御する車両用表示制御装置(54)とを、含んで構成される車両用表示システム(1)であって、
    前記車両用表示制御装置は、
    前記外界の明るさに応じた前記車両の周囲照度を、設定時間(ΔT)毎の現在照度(Ep)として取得する照度取得ブロック(S101)と、
    前記照度取得ブロックにより取得された前記現在照度の時間平均値を、平均照度(Ea)として算出する平均算出ブロック(S103,S2109)と、
    前記照度取得ブロックにより取得された前記現在照度の時間変化率(ΔE)が許容範囲(ΔErl)を照度低下側に外れるまでは、前記平均算出ブロックにより算出された前記平均照度と対応する平均対応輝度(La)に、前記表示画像の虚像表示輝度を制御する第一制御ブロック(S2106)と、
    前記時間変化率が前記許容範囲を照度低下側に外れると、前記平均算出ブロックにより算出された前記平均照度に比して、前記照度取得ブロックにより取得された前記現在照度が低い場合には、当該低い現在照度と対応する現在対応輝度(Lp)に、前記表示画像の虚像表示輝度を制御する第二制御ブロック(S2108)と、
    前記時間変化率が前記許容範囲を照度低下側に外れても、前記照度取得ブロックにより取得された前記現在照度に比して、前記平均算出ブロックにより算出された前記平均照度が低い場合には、当該低い平均照度と対応する前記平均対応輝度に、前記表示画像の虚像表示輝度を制御する第三制御ブロック(S2110)とを、備える車両用表示システム。
  6. 前記第二制御ブロックによる制御後において前記平均算出ブロック(S103,S109,S2109)は、前記第二制御ブロックによる制御前の前記現在照度を省いて、前記第二制御ブロックによる制御時の前記現在照度から前記平均照度の算出を開始する請求項4又は5に記載の車両用表示システム。
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