JP6657793B2 - 管楽器 - Google Patents

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Description

本発明は、管楽器に関する。
管楽器には、例えば非特許文献1に示すリコーダー等のように、主に演奏者の手指で音孔を直接開閉する種類のものがある。この種の管楽器は、サックス等のように多くの音孔をキーによって開閉する管楽器と比較して、構造が簡素であり、また、安価である、という利点がある。
非特許文献1に開示されているリコーダーでは、管体が、音孔を有する二つの管体部(中部管、足部管)を、管体の軸線を中心に互いに回転自在に連結することで構成されている。この構成では、一方の管体部(中部管)の音孔に対して、他方の管体部(足部管)の音孔を管体の周方向に移動させることができる。
「Recorders」、株式会社ヤマハミュージックジャパン、2014年12月
リコーダー等のように主に手指で操作する従来の管楽器では、音孔が管体に形成されているが、手指の大きさや長さは演奏者毎に異なる。このため、演奏者は、一部の音孔を塞ぎにくい、すなわち、管楽器を操作し難い場合がある。
非特許文献1に開示されているリコーダーでは、一部の音孔を相対的に移動させることはできるものの、音孔の相対的な移動方向が管体の周方向に限られる。このため、管楽器の操作性を確保するには不十分となる場合がある。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであって、手指の大きさや長さが異なる様々な演奏者に対し、操作性を容易に確保できる管楽器を提供することを目的とする。
本発明は、管体と、前記管体の内側に開口する内側開口端、及び、前記管体の外側に開口する外側開口端を有する音孔を構成する音孔構成部と、を備え、前記音孔構成部が、前記音孔の軸方向長さを変えずに前記音孔の外側開口端を内側開口端に対して移動可能とする可動部を有する管楽器を提供する
本発明によれば、演奏者の手指で塞がれる音孔の外側開口端の位置を、管体に対して従来よりも自由に変化させることができる。したがって、手指の大きさや長さが異なる様々な演奏者に対し、管楽器の操作性を容易に確保することができる。
本発明の第一実施形態に係る管楽器の要部を示す斜視図である。 図1の管楽器に備える一つの音孔管を示す拡大斜視図である。 図2の音孔管をZ軸正方向側から見た正面図である。 図2の音孔管をX軸負方向側から見た断面図である。 図2の音孔管をY軸負方向側から見た側面図である。 本発明の第二実施形態に係る管楽器の要部を示す拡大斜視図である。 図6の管楽器に備える音孔付蓋部材を示す断面図である。
〔第一実施形態〕
以下、図1〜5を参照して本発明の第一実施形態について説明する。
図1に示すように、本実施形態の管楽器1は、管体2と、音孔構成部3と、を備える。
管体2は、管楽器1の共鳴管として機能するように任意に構成されてよい。管体2は、例えば円錐管状に形成されてもよいが、本実施形態では内径寸法が一定の円筒状に形成されている。また、管体2は、例えばその軸線が曲がっている部位を有してもよいが、本実施形態では、管体2の全体において管体2の軸線が管体2の長手方向(X軸方向)に真っ直ぐに延びるように形成されている。
管体2は、例えば木材材料、金属材料、樹脂材料のいずれか一つの材料によって形成されてもよいし、例えばこれらの材料を適宜組み合わせた材料によって形成されてもよい。
管体2の長手方向の両端には、不図示のマウスピース(吹口)とベルが配される。マウスピースの種類は、シングルリード、エアリード、リップリード、ダブルリードなど、任意であってよい。図1に例示する管楽器1において、マウスピースは管体2の長手方向の第一端部4に配される。また、ベルは管体2の長手方向の第二端部5に配される。
本実施形態において、管体2の長手方向は、管楽器1を演奏する演奏者から見てマウスピースからベルに向かう真っ直ぐな方向に対応する。以下の説明では、演奏者から見た左右方向を管体2の幅方向(Y軸方向)と呼び、演奏者から見た上下方向を管体2の高さ方向(Z軸方向)と呼ぶことがある。
音孔構成部3は、管楽器1の音孔を構成する。音孔は、管体2の内側に開口する内側開口端7A(図2等参照)、及び、管体2の外側に開口する外側開口端7Bを有する。本実施形態の音孔構成部3は、管体2の外周から延びて形成される音孔管6である。音孔管6の内部空間が管楽器1の音孔をなす。音孔管6は、内径寸法が一定の円筒状に形成されている。
以下の説明では、音孔の内側開口端7Aや外側開口端7B、軸線を音孔管6の構成として呼ぶことがある。
音孔管6は、管体2の軸方向に間隔をあけて複数配列されている。
管体2の軸方向における各音孔管6の内側開口端7Aの位置(軸方向位置)は、管楽器1の音程を考慮して設定されている。各音孔管6の内径寸法や軸方向長さは、管楽器1の音程や発音(例えば音量や音質など)を考慮して個別に設定されている。すなわち、複数の音孔管6には、音孔管6の内径寸法や軸方向長さが互いに異なっているものがある。また、各音孔管6の内径寸法は、演奏者の手指で音孔管6の外側開口端7Bを塞ぐことが可能な大きさに設定されている。
管体2の周方向における複数の音孔管6の内側開口端7Aの相対的な位置、各音孔管6を曲げるか否か、音孔管6の曲がり形状などは、任意に設定されてよい。本実施形態の管楽器1では、複数の外側開口端7Bが外側開口端7Bを塞ぐ手指に対応した位置となるように、管体2の周方向における複数の音孔管6の内側開口端7Aの相対的な位置が設定されたり、一部の音孔管6が曲がっていたりする。
具体的に説明すれば、軸方向長さが比較的短い音孔管6(6A,6D)については、その内側開口端7Aが管体2の幅方向において管体2の中央に位置している。また、比較的短い音孔管6A,6Dは、管体2から高さ方向(管体2の径方向)に真っ直ぐに延びている。
軸方向長さが比較的長い音孔管6(6B,6C,6E,6F,6G)については、その内側開口端7Aが管体2の幅方向において管体2の中央よりも右側または左側に位置している。また、比較的長い音孔管6B,6C,6E,6F,6Gは、管体2から曲がりながら高さ方向に延びている。すなわち、曲がっている音孔管6B,6C,6E,6F,6Gは、その軸線が湾曲する湾曲管部8を有する。湾曲管部8は、音孔管6B,6C,6E,6F,6Gの一部を構成してもよいし、例えば音孔管6B,6C,6E,6F,6Gの全体を構成してもよい。
本実施形態では、上記のように音孔管6の内側開口端7Aの位置、及び、音孔管6の曲がり形状が設定されることで、音孔管6の外側開口端7Bが管体2の高さ方向において管体2の上側に向けられている。
上記のように、管体2の周方向における複数の音孔管6の内側開口端7Aの相対的な位置や、音孔管6の曲がりが設定されていることで、複数の音孔管6の外側開口端7Bの位置や向きが、管楽器1の操作性等を考慮して好適に設定されている。
本実施形態では、複数の音孔管6の外側開口端7Bが、互いに異なる手指の長さに応じて管体2の幅方向において互いにずらして位置している。具体的に説明すれば、管体2の第一端部4側から数えて1番目〜3番目の音孔管6A〜6Cは、それぞれ演奏者の左手の人差し指、中指、薬指に対応している。これに対し、2番目の音孔管6Bの外側開口端7Bは、左手の手指のつけ根から最も離れて位置するように、1番目、3番目の音孔管6A、6Cの外側開口端7Bに対して管体2の右側(図1においてY軸負方向側)にずらして位置している。
一方、管体2の第一端部4側から4番目〜7番目の音孔管6D〜6Gは、それぞれ演奏者の右手の人差し指、中指、薬指、小指に対応している。このため、5番目の音孔管6Eの外側開口端7Bは、右手の手指のつけ根から最も離れて位置するように、4番目、6番目、7番目の音孔管6D、6F、6Gの外側開口端7Bに対して管体2の左側(図1においてY軸正方向側)にずらして位置している。また、図1に例示する状態において、7番目の音孔管6Gの外側開口端7Bは、右手の手指のつけ根から最も近くに位置するように、4番目〜6番目の音孔管6D〜6Fの外側開口端7Bに対して管体2の右側(図1においてY軸負方向側)にずらして位置している。
本実施形態の管楽器1において、音孔管6は、図2〜5に例示するように、音孔管6(音孔)の軸方向長さを変えずに外側開口端7Bを内側開口端7Aに対して移動可能とする可動部20を有する。本実施形態では、7番目の音孔管6Gが可動部20を有している。以下、可動部20の具体的な構造について説明する。
図2〜5に示すように、7番目の音孔管6Gは、音孔管6Gの軸方向に配列されると共に相互に連結される複数の分割管部10を備える。音孔管6Gにおける分割管部10の数は三つである。本実施形態において、音孔管6Gを構成する分割管部10は全て前述した湾曲管部8である。各湾曲管部8において音孔管6Gの軸線が曲げられる角度は任意であってよいが、本実施形態では90度となっている。
音孔管6Gの各湾曲管部8は、例えば音孔管6Gの軸線が湾曲する部位(湾曲部位)のみ有してもよいし、例えば湾曲部位に加え、直線状に延びる部位(直線部位)も有してよい。本実施形態において、管体2側から数えて1番目、2番目の湾曲管部8A,8Bは、湾曲部位のみを有する。一方、3番目の湾曲管部8Cは、湾曲部位、直線部位の両方を有する。3番目の湾曲管部8Cの直線部位は、湾曲部位に対して2番目の湾曲管部8B側に位置している。
上記した7番目の音孔管6Gのうち、管体2側の端部における音孔管6Gの軸線は、管体2の径方向に延びている、また、管体2の幅方向に延びている。
そして、本実施形態の可動部20は、これら複数の湾曲管部8が音孔管6Gの軸線を中心として互いに回転可能に連結されている構造21(以下、中途部回転構造21と呼ぶ。)を含む。本実施形態においては、互いに隣り合う湾曲管部8が、これらの連結部分における音孔管6Gの軸線を中心として相互に回転可能である。具体的には、図3に示すように、1番目の湾曲管部8Aと2番目の湾曲管部8Bとが、これらの連結部分における音孔管6Gの軸線A2を中心として互いに回転可能となっている。また、図4に示すように、2番目の湾曲管部8Bと3番目の湾曲管部8Cとが、これらの連結部分における音孔管6Gの軸線A3を中心として互いに回転可能となっている。すなわち、本実施形態の可動部20は、複数の中途部回転構造21を含む。
また、本実施形態の可動部20は、音孔管6Gが管体2に対して回転可能に連結されている構造22(以下、基端部回転構造22と呼ぶ。)を含む。本実施形態において、音孔管6Gは、図5に示すように、管体2の径方向(管体2側の端部における音孔管6Gの軸線A1)を中心として回転可能である。
本実施形態では、上記のように可動部20が構成されることで、音孔管6Gの外側開口端7Bが、音孔管6G(音孔)の軸方向長さを変えずに内側開口端7Aに対して移動可能となっている。以下、音孔管6Gの外側開口端7Bの移動について具体的に説明する。
例えば図2,3に示すように、1番目の湾曲管部8Aと2番目の湾曲管部8Bとの連結部分における音孔管6Gの軸線A2が管体2の高さ方向に延びている状態において、2番目の湾曲管部8Bを1番目の湾曲管部8Aに対して回転させる。この場合、音孔管6Gの外側開口端7Bは、内側開口端7Aに対して、管体2の幅方向や軸方向に移動する。
例えば図2,4に示すように、2番目の湾曲管部8Bと3番目の湾曲管部8Cとの連結部分における音孔管6Gの軸線A3が管体2の長手方向に延びている状態において、3番目の湾曲管部8Cを2番目の湾曲管部8Bに対して回転させる。この場合、音孔管6Gの外側開口端7Bが、内側開口端7Aに対して、管体2の幅方向に移動する。また、内側開口端7Aに対する外側開口端7Bの向きも変化する。
また、例えば図2,5に示すように、管体2側の端部における音孔管6Gの軸線A1を中心として音孔管6Gを管体2に対して回転させると、音孔管6Gの外側開口端7Bが、内側開口端7Aに対して、管体2の高さ方向や軸方向に移動する。また、内側開口端7Aに対する外側開口端7Bの向きも変化する。
以上説明したように、本実施形態の管楽器1によれば、演奏者の手指で塞がれる音孔管6の外側開口端7Bの位置を、管体2に対して従来よりも自由に変化させることができる。具体的には、可動部20が中途部回転構造21や、基端部回転構造22を含むことで、音孔管6の外側開口端7Bを、管体2の周方向に限らず、管体2の軸方向や、高さ方向、幅方向に自由に移動させることができる。また、音孔管6の外側開口端7Bの向きも変化させることができる。したがって、手指の大きさや長さが異なる様々な演奏者に対し、管楽器1の操作性を容易に確保することができる。
また、本実施形態の管楽器1によれば、音孔管6の軸方向長さや内径寸法、音孔管6の内側開口端7Aの軸方向位置を変えることなく、音孔管6の外側開口端7Bの位置を移動させることができる。このため、管楽器1の音程や発音に影響を与えることなく、管楽器の操作性を確保することができる。
また、本実施形態の管楽器1によれば、可動部20が、複数の中途部回転構造21を含んでいたり、中途部回転構造21及び基端部回転構造22の両方を含んでいたりする。これにより、内側開口端7Aに対する外側開口端7Bの移動方向が複数となるため、外側開口端7Bの配置自由度を向上させることができる。
〔第二実施形態〕
次に、図6,7を参照して本発明の第二実施形態について説明する。本実施形態では、第一実施形態と同様の構成要素について同一符号を付す等して、その説明を省略する。
図6,7に示すように、本実施形態の管楽器1Aは、第一実施形態と同様の管体2を備える。また、本実施形態の管楽器1Aは、第一実施形態と同様に、管体2の内側に開口する内側開口端7A、及び、管体2の外側に開口する音孔7を構成する音孔構成部3Aを備える。また、本実施形態の音孔構成部3Aは、第一実施形態と同様に、音孔7の軸方向長さを変えずに音孔7の外側開口端7Bを内側開口端7Aに対して移動可能とする可動部20Aを備える。
ただし、本実施形態において、音孔構成部3Aは、管体2の管壁に形成された貫通孔31を塞ぐ音孔付蓋部材32である。また、可動部20Aは、音孔付蓋部材32が管体2の径方向を回転軸線R1として管体2に対して回転可能とされた構造を含む。また、可動部20Aは、音孔付蓋部材32に形成された音孔7の軸線A4が、内側開口端7Aにおいて回転軸線R1に一致し、外側開口端7Bにおいて回転軸線R1から離れて位置している構造を含む。以下、これらの構成について具体的に説明する。
管体2の貫通孔31は、管壁を管体2の径方向に貫通して形成されている。貫通孔31は、管体2の径方向から見て円形に形成されている。音孔付蓋部材32は、管体2の径方向から見て貫通孔31に対応する円形に形成されている。これにより、音孔付蓋部材32は、管体2の径方向を回転軸線R1として管体2に対して回転可能とされている。
音孔付蓋部材32は、管体2の内側に抜け落ちないように構成されている。すなわち、音孔付蓋部材32は、管体2の外側から貫通孔31に挿入された状態で管体2の外側から管体2に当接する係止部33を有する。係止部33は、音孔付蓋部材32の他の部位の外周から突出して形成されている。係止部33は、例えば管体2の外周面34に当接してもよいが、本実施形態では貫通孔31の内周に形成され、管体2の径方向において管体2の外側に向く段差面35に当接する。
音孔付蓋部材32が管体2の貫通孔31を塞いだ状態では、例えば音孔付蓋部材32全体が貫通孔31内に位置してもよいが、本実施形態では音孔付蓋部材32の一部が管体2の外側に突出している。
具体的に説明すれば、音孔付蓋部材32は、管体2の周方向における貫通孔31の中間位置の両側において管体2の外側に突出している。これは、管体2の外側に向く音孔付蓋部材32の軸方向の端面36が平坦であるのに対し、管体2の外周面34が湾曲していることに起因する。
音孔付蓋部材32に形成された音孔7の内径寸法は一定である。音孔7の内側開口端7Aと外側開口端7Bとは、少なくとも音孔付蓋部材32を管体2の径方向から見て、互いにずれて位置していればよい。このため、音孔7の軸線A4は、例えば湾曲していてもよいが、本実施形態では、内側開口端7Aにおいて回転軸線R1に交差するように回転軸線R1に対して傾斜している。すなわち、音孔7が管体2の径方向に対して斜めに延びている。図示例において、音孔7の外側開口端7Bは、回転軸線R1が通らない位置に形成されているが、例えば回転軸線R1が通る位置に形成されてもよい。
本実施形態では上記のように可動部20Aが構成されることで、音孔7の外側開口端7Bが、音孔7の軸方向長さを変えずに内側開口端7Aに対して移動可能となっている。以下、音孔7の外側開口端7Bの移動について具体的に説明する。
音孔付蓋部材32に形成された音孔7の軸線A4は、内側開口端7Aにおいて回転軸線R1に一致している。このため、音孔付蓋部材32が回転軸線R1を中心として回転しても、音孔7の内側開口端7Aは管体2に対して移動しない。
一方、音孔7の軸線A4は、外側開口端7Bにおいて回転軸線R1から離れて位置している。このため、音孔付蓋部材32が回転軸線R1を中心として回転すると、音孔7の外側開口端7Bは、回転軸線R1を中心として貫通孔31や音孔付蓋部材32の周方向に移動する。すなわち、音孔7の外側開口端7Bは、管体2の幅方向(Y軸方向)や軸方向(X軸方向)に移動する。
本実施形態の管楽器1Aによれば、第一実施形態と同様の効果を奏する。
また、本実施形態の管楽器1Aによれば、音孔7を概ね管体2の管壁内に位置させることができる。言い換えれば、管体2の外側に突出する音孔構成部3Aの突出長さを短く設定できる。したがって、従来のリコーダーのような管楽器に近い外観を有しながら、様々な演奏者に対して管楽器1Aの操作性を確保することができる。
上記した第二実施形態の構成は、例えば第一実施形態の管楽器1にも適用可能である。例えば第二実施形態の音孔付蓋部材32に、第一実施形態の音孔管6(6G)が連結されてもよい。
以上、本発明について詳細に説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
第一実施形態の管楽器1において、可動部20は、例えば、中途部回転構造21及び基端部回転構造22のいずれか一方のみを含んでもよい。
第一実施形態の管楽器1において、可動部20が中途部回転構造21を含む場合、相互に回転可能に連結される二つの分割管部10のうち、少なくとも管体2から離れて位置する分割管部10が、湾曲管部8であればよい。すなわち、これら二つの分割管部10のうち湾曲管部8よりも管体2側に位置する分割管部10(別の分割管部)は、例えば音孔管6の軸線が直線状に延びる直線管部であってもよい。このような構成であっても、二つの分割管部10を相互に回転させることで、音孔管6の外側開口端7Bを内側開口端7Aに対して移動させることができる。
第一実施形態の管楽器1において、可動部20が基端部回転構造22を含む場合、音孔管6は少なくとも一つの湾曲管部8を有していればよく、音孔管6の他の構成や形状については任意であってよい。
第一実施形態の管楽器1において、音孔管6や分割管部10は、例えば湾曲管部8に変えて斜行管部とされてもよい。斜行管部とは、例えば管体2と音孔管6との連結部分において音孔管6の軸線が管体2の径方向に対して傾斜する管部である。また、斜行管部とは、例えば斜行管部と斜行管部よりも管体2側に位置する別の分割管部10との連結部分において別の分割管部10の軸線に対して傾斜する管部である。このような構成であっても、上記実施形態と同様の効果を奏する。
第一実施形態の管楽器1において、可動部20は、例えば音孔管6の少なくとも一部が湾曲自在である構造(湾曲自在構造)を含んでもよい。湾曲自在構造は、例えばフレキシブルホースのように、音孔管6を任意の方向に湾曲させた際にその状態を保持する構造であってよい。このような構成であっても、上記実施形態と同様の効果を奏する。
また、上記した全ての実施形態において、音孔管6や音孔付蓋部材32等の音孔構成部3,3Aは、例えば管体2に対して着脱可能であってもよい。この場合、音孔管6に含まれる湾曲管部8や斜行管部の形状、あるいは、音孔付蓋部材32の音孔の形状が異なる様々な種類の音孔構成部3,3Aを用意し、個々の演奏者に適切な音孔構成部3,3Aを管体2に装着すればよい。このような構成では、音孔構成部3,3Aが上記実施形態のような可動部20,20Aを有さなくても、手指の大きさや長さが異なる様々な演奏者に対し、管楽器の操作性を容易に確保することができる。
したがって、本発明の管楽器は、少なくとも音孔の軸方向長さや内径寸法を変えることなく、音孔の外側開口端の位置を内側開口端に対して変化させることが可能な構成を備えていればよく、その他の構成については任意であってよい。
また、本発明の管楽器は、全ての音孔が手指で直接開閉されるタイプの管楽器に限らず、例えば、一部の音孔が手指で直接開閉され、残りの音孔が鍵機構(キーシステム)を利用して開閉される管楽器にも適用可能である。
1,1A…管楽器、2…管体、3,3A…音孔構成部、6,6A,6B,6C,6D,6E,6F,6G…音孔管、7…音孔、7A…内側開口端、7B…外側開口端、8,8A,8B,8C…湾曲管部、10…分割管部、20,20A…可動部、21…中途部回転構造、22…基端部回転構造、31…貫通孔、32…音孔付蓋部材、A1,A2,A3…音孔管(音孔)の軸線、A4…音孔の軸線、R1…回転軸線

Claims (4)

  1. 管体と、
    前記管体の内側に開口する内側開口端、及び、前記管体の外側に開口する外側開口端を有する音孔を構成する音孔構成部と、を備え、
    前記音孔構成部が、前記音孔の軸方向長さを変えずに前記音孔の外側開口端を内側開口端に対して移動可能とする可動部を有する管楽器。
  2. 前記音孔構成部が、前記管体の外周から延びて形成される音孔管を備え、
    前記音孔管は、該音孔管の軸方向に配列されると共に相互に連結される複数の分割管部を備え、
    複数の分割管部のうち少なくとも一つは、前記音孔の軸線が湾曲する湾曲管部であり、
    前記可動部は、前記湾曲管部と該湾曲管部よりも前記管体側に位置する別の分割管部とが、前記音孔の軸線を中心として互いに回転可能に連結されている構造を含む請求項1に記載の管楽器。
  3. 前記音孔構成部が、前記管体の外周から延びて形成される音孔管を備え、
    前記音孔管は、前記音孔の軸線が湾曲する湾曲管部を有し、
    前記可動部は、前記音孔管が前記管体に対して回転可能に連結されている構造を含む請
    求項1又は請求項2に記載の管楽器。
  4. 前記音孔構成部が、前記管体の管壁に形成された貫通孔を塞ぐ音孔付蓋部材を備え、
    前記可動部は、前記音孔付蓋部材が前記管体の径方向を回転軸線として前記管体に対して回転可能とされた構造、及び、前記音孔付蓋部材に形成された前記音孔の軸線が、前記内側開口端において前記回転軸線に一致し、前記外側開口端において前記回転軸線から離れて位置している構造を含む請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の管楽器。
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