JP6657793B2 - 管楽器 - Google Patents
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Description
非特許文献1に開示されているリコーダーでは、管体が、音孔を有する二つの管体部(中部管、足部管)を、管体の軸線を中心に互いに回転自在に連結することで構成されている。この構成では、一方の管体部(中部管)の音孔に対して、他方の管体部(足部管)の音孔を管体の周方向に移動させることができる。
非特許文献1に開示されているリコーダーでは、一部の音孔を相対的に移動させることはできるものの、音孔の相対的な移動方向が管体の周方向に限られる。このため、管楽器の操作性を確保するには不十分となる場合がある。
以下、図1〜5を参照して本発明の第一実施形態について説明する。
図1に示すように、本実施形態の管楽器1は、管体2と、音孔構成部3と、を備える。
管体2は、例えば木材材料、金属材料、樹脂材料のいずれか一つの材料によって形成されてもよいし、例えばこれらの材料を適宜組み合わせた材料によって形成されてもよい。
以下の説明では、音孔の内側開口端7Aや外側開口端7B、軸線を音孔管6の構成として呼ぶことがある。
管体2の軸方向における各音孔管6の内側開口端7Aの位置(軸方向位置)は、管楽器1の音程を考慮して設定されている。各音孔管6の内径寸法や軸方向長さは、管楽器1の音程や発音(例えば音量や音質など)を考慮して個別に設定されている。すなわち、複数の音孔管6には、音孔管6の内径寸法や軸方向長さが互いに異なっているものがある。また、各音孔管6の内径寸法は、演奏者の手指で音孔管6の外側開口端7Bを塞ぐことが可能な大きさに設定されている。
軸方向長さが比較的長い音孔管6(6B,6C,6E,6F,6G)については、その内側開口端7Aが管体2の幅方向において管体2の中央よりも右側または左側に位置している。また、比較的長い音孔管6B,6C,6E,6F,6Gは、管体2から曲がりながら高さ方向に延びている。すなわち、曲がっている音孔管6B,6C,6E,6F,6Gは、その軸線が湾曲する湾曲管部8を有する。湾曲管部8は、音孔管6B,6C,6E,6F,6Gの一部を構成してもよいし、例えば音孔管6B,6C,6E,6F,6Gの全体を構成してもよい。
本実施形態では、上記のように音孔管6の内側開口端7Aの位置、及び、音孔管6の曲がり形状が設定されることで、音孔管6の外側開口端7Bが管体2の高さ方向において管体2の上側に向けられている。
上記した7番目の音孔管6Gのうち、管体2側の端部における音孔管6Gの軸線は、管体2の径方向に延びている、また、管体2の幅方向に延びている。
次に、図6,7を参照して本発明の第二実施形態について説明する。本実施形態では、第一実施形態と同様の構成要素について同一符号を付す等して、その説明を省略する。
具体的に説明すれば、音孔付蓋部材32は、管体2の周方向における貫通孔31の中間位置の両側において管体2の外側に突出している。これは、管体2の外側に向く音孔付蓋部材32の軸方向の端面36が平坦であるのに対し、管体2の外周面34が湾曲していることに起因する。
一方、音孔7の軸線A4は、外側開口端7Bにおいて回転軸線R1から離れて位置している。このため、音孔付蓋部材32が回転軸線R1を中心として回転すると、音孔7の外側開口端7Bは、回転軸線R1を中心として貫通孔31や音孔付蓋部材32の周方向に移動する。すなわち、音孔7の外側開口端7Bは、管体2の幅方向(Y軸方向)や軸方向(X軸方向)に移動する。
また、本実施形態の管楽器1Aによれば、音孔7を概ね管体2の管壁内に位置させることができる。言い換えれば、管体2の外側に突出する音孔構成部3Aの突出長さを短く設定できる。したがって、従来のリコーダーのような管楽器に近い外観を有しながら、様々な演奏者に対して管楽器1Aの操作性を確保することができる。
Claims (4)
- 管体と、
前記管体の内側に開口する内側開口端、及び、前記管体の外側に開口する外側開口端を有する音孔を構成する音孔構成部と、を備え、
前記音孔構成部が、前記音孔の軸方向長さを変えずに前記音孔の外側開口端を内側開口端に対して移動可能とする可動部を有する管楽器。 - 前記音孔構成部が、前記管体の外周から延びて形成される音孔管を備え、
前記音孔管は、該音孔管の軸方向に配列されると共に相互に連結される複数の分割管部を備え、
複数の分割管部のうち少なくとも一つは、前記音孔の軸線が湾曲する湾曲管部であり、
前記可動部は、前記湾曲管部と該湾曲管部よりも前記管体側に位置する別の分割管部とが、前記音孔の軸線を中心として互いに回転可能に連結されている構造を含む請求項1に記載の管楽器。 - 前記音孔構成部が、前記管体の外周から延びて形成される音孔管を備え、
前記音孔管は、前記音孔の軸線が湾曲する湾曲管部を有し、
前記可動部は、前記音孔管が前記管体に対して回転可能に連結されている構造を含む請
求項1又は請求項2に記載の管楽器。 - 前記音孔構成部が、前記管体の管壁に形成された貫通孔を塞ぐ音孔付蓋部材を備え、
前記可動部は、前記音孔付蓋部材が前記管体の径方向を回転軸線として前記管体に対して回転可能とされた構造、及び、前記音孔付蓋部材に形成された前記音孔の軸線が、前記内側開口端において前記回転軸線に一致し、前記外側開口端において前記回転軸線から離れて位置している構造を含む請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の管楽器。
Priority Applications (1)
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JP2015214518A JP6657793B2 (ja) | 2015-10-30 | 2015-10-30 | 管楽器 |
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JP2015214518A JP6657793B2 (ja) | 2015-10-30 | 2015-10-30 | 管楽器 |
Publications (2)
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JP2017083767A JP2017083767A (ja) | 2017-05-18 |
JP6657793B2 true JP6657793B2 (ja) | 2020-03-04 |
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Family Applications (1)
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JP2015214518A Active JP6657793B2 (ja) | 2015-10-30 | 2015-10-30 | 管楽器 |
Country Status (1)
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Family Cites Families (4)
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-
2015
- 2015-10-30 JP JP2015214518A patent/JP6657793B2/ja active Active
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JP2017083767A (ja) | 2017-05-18 |
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