JP6657123B2 - 困難な基材に対するホットメルト接着剤の接着促進 - Google Patents

困難な基材に対するホットメルト接着剤の接着促進 Download PDF

Info

Publication number
JP6657123B2
JP6657123B2 JP2016573655A JP2016573655A JP6657123B2 JP 6657123 B2 JP6657123 B2 JP 6657123B2 JP 2016573655 A JP2016573655 A JP 2016573655A JP 2016573655 A JP2016573655 A JP 2016573655A JP 6657123 B2 JP6657123 B2 JP 6657123B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
weight
hot melt
adhesive
adhesion
present
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2016573655A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2017511837A (ja
Inventor
ノブロック,アーサー
ジャブロン,マイケル
ハッカー,スコット
ロッツ,スティーブ
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Honeywell International Inc
Original Assignee
Honeywell International Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Honeywell International Inc filed Critical Honeywell International Inc
Publication of JP2017511837A publication Critical patent/JP2017511837A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6657123B2 publication Critical patent/JP6657123B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C09DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • C09JADHESIVES; NON-MECHANICAL ASPECTS OF ADHESIVE PROCESSES IN GENERAL; ADHESIVE PROCESSES NOT PROVIDED FOR ELSEWHERE; USE OF MATERIALS AS ADHESIVES
    • C09J123/00Adhesives based on homopolymers or copolymers of unsaturated aliphatic hydrocarbons having only one carbon-to-carbon double bond; Adhesives based on derivatives of such polymers
    • C09J123/02Adhesives based on homopolymers or copolymers of unsaturated aliphatic hydrocarbons having only one carbon-to-carbon double bond; Adhesives based on derivatives of such polymers not modified by chemical after-treatment
    • C09J123/04Homopolymers or copolymers of ethene
    • C09J123/08Copolymers of ethene
    • C09J123/0846Copolymers of ethene with unsaturated hydrocarbons containing other atoms than carbon or hydrogen atoms
    • C09J123/0853Vinylacetate
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08KUse of inorganic or non-macromolecular organic substances as compounding ingredients
    • C08K3/00Use of inorganic substances as compounding ingredients
    • C08K3/01Use of inorganic substances as compounding ingredients characterized by their specific function
    • C08K3/014Stabilisers against oxidation, heat, light or ozone
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08KUse of inorganic or non-macromolecular organic substances as compounding ingredients
    • C08K5/00Use of organic ingredients
    • C08K5/0008Organic ingredients according to more than one of the "one dot" groups of C08K5/01 - C08K5/59
    • C08K5/005Stabilisers against oxidation, heat, light, ozone
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C09DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • C09JADHESIVES; NON-MECHANICAL ASPECTS OF ADHESIVE PROCESSES IN GENERAL; ADHESIVE PROCESSES NOT PROVIDED FOR ELSEWHERE; USE OF MATERIALS AS ADHESIVES
    • C09J11/00Features of adhesives not provided for in group C09J9/00, e.g. additives
    • C09J11/02Non-macromolecular additives
    • C09J11/06Non-macromolecular additives organic
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C09DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • C09JADHESIVES; NON-MECHANICAL ASPECTS OF ADHESIVE PROCESSES IN GENERAL; ADHESIVE PROCESSES NOT PROVIDED FOR ELSEWHERE; USE OF MATERIALS AS ADHESIVES
    • C09J131/00Adhesives based on homopolymers or copolymers of compounds having one or more unsaturated aliphatic radicals, each having only one carbon-to-carbon double bond, and at least one being terminated by an acyloxy radical of a saturated carboxylic acid, of carbonic acid, or of a haloformic acid; Adhesives based on derivatives of such polymers
    • C09J131/02Homopolymers or copolymers of esters of monocarboxylic acids
    • C09J131/04Homopolymers or copolymers of vinyl acetate

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Polymers & Plastics (AREA)
  • Adhesives Or Adhesive Processes (AREA)

Description

関連出願の相互参照
本出願は、その内容全体が参照により本明細書に援用される、2014年3月7日に出願された米国特許仮出願第61/949,661号の優先権を主張するものである。
技術分野
本発明は、ホットメルト接着剤組成物に関する。より詳細には、本発明は、困難な基材に対して、特に非常に低いおよび/または非常に高い温度にて、改善された接着性を示すホットメルト接着剤に関する。
ホットメルト接着剤は、典型的には室温で固体であり、略語「HMA」(ホットメルト接着剤)で表記される熱可塑性材料である。ホットメルト接着剤は、製品組み立て、包装、衛生的および弾性的取り付け、ラミネーション、ケースおよびカートンのシール、製本、ならびに建築での接合、家具、および繊維産業、プロファイルラッピングの用途など、様々な用途のために産業界で広く用いられている。
様々なHMAが、特定の基材に対する接着性、および異なる温度での接着性に関して異なる弱点を有している。例えば、低い臭気、高い透明性、および使いやすさにおいて有利であるメタロセンエチレンオクテンコポリマーをベースとするホットメルト接着剤、または「mEO」接着剤は、困難な基材(本明細書で定める基材など)に対して、特に冷蔵庫または冷凍庫の温度などの低温において、不良な接着性を示す場合が多い。このことは、食品包装用などの段ボールおよび/または塗工カートンストックに関連する用途において問題となる場合があり、それは、これらの用途では、本明細書で示される高温および低温を含む広範囲にわたる温度での使用または保存が行われることが多いからである。逆に、「APAO」接着剤として知られるアモルファスポリアルファオレフィンをベースとするホットメルト接着剤は、困難な基材に対する、特に上昇された温度での接着性の不良、さらには機能するために必要とされる接着および凝集特性を維持しながらの粘度制御の不能という欠点を有する場合が多い。このことは、フィルムラミネーション、木工、プロファイルラッピング、PVCエッジバンディング、ならびに木材、鋼材、およびラッピングフィルムを用いたその他の接着用途などの用途において問題となり得る。
接着剤に耐低温性がなく、脆くなるか、または耐高温性がなく、軟化するかのいずれかに起因して材料の接着性が失われることは非常に望ましくない。しかし、耐高温性を達成する場合、耐低温性が犠牲となる場合が多く、逆も同様である。加えて、接着性の増加の結果として、組成物の成分部分間の凝集性の低下がもたらされ得る。従って、困難な基材に対する、特に上昇されたおよび/または低い温度での接着性能を改善することに加えて、凝集特性が改善されたホットメルト接着剤組成物を配合することが望ましい。そのような組成物は、従来のホットメルト接着剤と比較して、上昇されたおよび/または低い温度での困難な基材に対する改善された接着性を示す。さらに、特定の組成物は、せん断接着破壊温度(SAFT)および剥離接着破壊温度(PAFT)の両方を考慮する場合、凝集性および接着性の両方の増加を示す。
本発明は、一部、困難基材に対する、特に低および/または高温での改善された接着性を示すホットメルト接着剤組成物に関する。
特定の限定されない態様では、特に、しかし限定はされないが、ホットメルト接着剤が、本明細書で定めるように、高温の基材または高温条件に暴露されている基材に対して用いられる場合、ホットメルト接着剤組成物は:
a)エチレン酢酸ビニル含有ポリマーを含むベースポリマー;
b)粘着付与剤;
c)酸化防止剤;
d)約30000ダルトン以下の重量平均分子量を有する少なくとも1種の半結晶性ポリマーを含む接着促進添加剤;および
e)所望に応じて含まれてよいワックス
を含む。
本発明はまた:
a)エチレン酢酸ビニル含有ポリマーを含むベースポリマー;
b)粘着付与剤;
c)酸化防止剤;
d)約30000ダルトン以下の重量平均分子量を有する少なくとも1種の半結晶性ポリマーを含む接着促進添加剤;および
e)所望に応じて含まれてよいワックス
を組み合わせることを含む、そのようなホットメルト接着剤組成物を形成するための方法も提供する。
本発明はさらに:
I)ホットメルト接着剤組成物を:
a)エチレン酢酸ビニル含有ポリマーを含むベースポリマー;
b)粘着付与剤;
c)酸化防止剤;
d)約30000ダルトン以下の重量平均分子量を有する少なくとも1種の半結晶性ポリマーを含む接着促進添加剤;および
e)所望に応じて含まれてよいワックス
を組み合わせることによって形成すること;
II)ホットメルト接着剤組成物を、ホットメルト接着剤組成物の融点またはそれよりも高い温度に加熱すること;および
III)加熱されたホットメルト接着剤組成物を基材に適用すること
を含む、接着性基材を形成するための方法も提供する。
さらなる、または別の選択肢としての限定されない態様では、特に、しかし限定はされないが、ホットメルト接着剤が、本明細書で定めるように、低温の基材または低温条件に暴露されている基材に対して用いられる場合、ホットメルト接着剤組成物は:
a)エチレン酢酸ビニル含有ポリマーを含むベースポリマー;
b)粘着付与剤;
c)約30000ダルトン以下の重量平均分子量を有する少なくとも1種の半結晶性ポリマーを含み、20以上のSAP価を有するマレイン酸変性ポリマーを含む接着促進添加剤;
d)所望に応じて含まれてよい酸化防止剤;および
e)所望に応じて含まれてよいワックス
を含む。
本発明はまた、
a)エチレン酢酸ビニル含有ポリマーを含むベースポリマー;
b)粘着付与剤;
c)約30000ダルトン以下の重量平均分子量を有する少なくとも1種の半結晶性ポリマーを含み、20以上のSAP価を有するマレイン酸変性ポリマーを含む接着促進添加剤;
d)所望に応じて含まれてよい酸化防止剤;および
e)所望に応じて含まれてよいワックス
を組み合わせることを含む、そのようなホットメルト接着剤組成物を形成するための方法も提供する。
本発明はさらに、
I)ホットメルト接着剤組成物を:
a)エチレン酢酸ビニル含有ポリマーを含むベースポリマー;
b)粘着付与剤;
c)約30000ダルトン以下の重量平均分子量を有する少なくとも1種の半結晶性ポリマーを含み、20以上のSAP価を有するマレイン酸変性ポリマーを含む接着促進添加剤;
d)所望に応じて含まれてよい酸化防止剤;および
e)所望に応じて含まれてよいワックス
を組み合わせることによって形成すること;
II)ホットメルト接着剤組成物を、ホットメルト接着剤組成物の融点またはそれよりも高い温度に加熱すること;および
III)加熱されたホットメルト接着剤組成物を基材に適用すること
を含む、接着性基材を形成するための方法も提供する。
本発明のさらなる実施形態および利点は、本明細書で提供される開示事項および例に基づいて、当業者であれば容易に明らかであろう。
図1は、例1で得られ、表Bに示されるPAFTデータをグラフで示す図である。 図2は、例1で得られ、表Bに示されるSAFTデータをグラフで示す図である。 図3は、例2で試験された組成物の0℃(冷凍庫の温度)における接着強度をグラフで示す図である。 図4A〜Dは、例2の重ねせん断試験後の金属クーポン(metal coupons)を写真で示す図である。 図5は、例3の生データを、すなわち、EVA含有組成物が、対応するmEOよりも低温用途においてより良好な性能を有することをグラフで示す図である。 図6は、例3および図5の生データをさらにグラフで示す図である。
本発明は、困難な基材に対して、特に低および/または高温において、改善された接着性を示すホットメルト接着剤組成物を提供する。「低い」と見なされる温度は、食品が冷蔵または冷凍される温度である。冷蔵庫の温度は、典型的には、約33°F(0.56℃)から約40°F(4.4℃)の範囲である。冷凍庫の温度は、典型的には、約32℃(0℃)からそれ未満の範囲である。特に、低温は、冷凍食品が保存される温度であり、例えば、約−4°F(−20℃)である。「高い」と見なされる温度は、約60℃である接着剤に対するDOT(運輸省)の温度試験要件よりも高い温度である。これよりも高い温度、特に約65℃以上の温度が、接着剤にとって「高い」と見なされる。本明細書にて、「困難な基材」の用語は、ホットメルト接着剤、特に、しかし限定はされないが、EVAをベースとするホットメルト接着剤が、典型的には、不良な接着性を示す基材として定義される。低温での困難な基材の限定されない例としては、プラスチック(例:ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリカーボネート、PETなど)、特定の金属(例:アルミニウム)、架橋アクリル塗工物、およびアクリル塗工板紙などの食品包装材が挙げられる。高温での困難な基材の限定されない例としては、プラスチック(例:ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリカーボネートなど)、特定の金属(例:アルミニウム)、ビニル、および木材が挙げられる。極めて様々な基材、特に複合材料が包装産業で用いられることから、これは決して網羅的なリストではない。この目的のために、本発明は、そのような材料、特に低温または高温での接着が必要とされる材料のいずれをも含むことを意図している。
本発明は、a)少なくとも1種のエチレン酢酸ビニル含有ポリマーを含むベースポリマー;b)粘着付与剤;c)約30000ダルトン以下の重量平均分子量を有する少なくとも1種の半結晶性ポリマーを含む接着促進添加剤;d)所望に応じて含まれてよいワックス;およびe)所望に応じて含まれてよい酸化防止剤を含むホットメル接着剤組成物を提供する。
ベースポリマーは、本明細書にて、ホットメルト接着剤組成物全体の中で最も高い分子量のポリマー成分であるとして定義される。本発明に従うベースポリマーは、少なくとも1種のエチレン酢酸ビニル含有ポリマーを含む。本明細書で用いられる場合、「ポリマー」の用語は、ホモポリマー、コポリマー、ターポリマー、インターポリマー、またはこれらの組み合わせを含むことを意図している。ベースポリマー成分は、好ましくは、約5重量%から約95重量%、特定の好ましい実施形態では、約20重量%から約80重量%、さらに好ましい実施形態では、約30重量%から約60重量%、なおさらに好ましい実施形態では、約30重量%から約50重量%の範囲の量でホットメルト接着剤組成物中に存在する。
本明細書で用いられる場合、エチレン酢酸ビニル含有モノマーは、酢酸ビニルポリマーと重合されたエチレンモノマーを含む。エチレンモノマーおよび酢酸ビニルモノマーは、いかなる量で提供されてもよく、特に、ポリマーをホットメルト接着剤での使用に適するようにするいかなる量であってもよい。特定の限定されない実施形態では、エチレンモノマーは、約5重量%から約95重量%、特定の好ましい実施形態では、約10重量%から約90重量%、さらに好ましい実施形態では、約15重量%から約85重量%、なおさらに好ましい実施形態では、約50重量%から約80重量%の範囲の量でポリマー中に提供される。この目的のために、さらなる実施形態では、酢酸ビニルは、約2重量%から約95重量%、特定の好ましい実施形態では、約10重量%から約90重量%、さらに好ましい実施形態では、約15重量%から約85重量%、なおさらに好ましい実施形態では、約20重量%から約50重量%の範囲の量でポリマー中に提供されてよい。本発明において有用である市販のエチレン酢酸ビニル含有ポリマーとしては、限定されないが、デュポン社製のELVAX(登録商標)の商品名で市販されている28VA、200MIのEVA、ELVAX(登録商標)210Wの商品名で市販されている28VA、400MIのEVA、ELVAX(登録商標)205Wの商品名で市販されている28VA、800MIのEVAが挙げられる。
特定の態様では、エチレン酢酸ビニル含有ポリマーは、好ましくは、約1.0以下、より好ましくは、約0.98以下の比重を有する。比重は、ASTM手順D1238‐04c、「押出し式プラストメーターによる熱可塑性プラスチックのメルトフローレートに関する標準試験方法(Standard Test Method for Melt Flow Rates of Thermoplastics by Extrusion Plastometer)」を用いて特定されてよい。
さらなる態様では、エチレン酢酸ビニル含有ポリマーは、好ましくは、約5から約3000、より好ましくは、約200から約2000、最も好ましくは、約300から約1200のメルトインデックスを有する。1つの具体的な実施形態では、好ましいエチレン酢酸ビニル含有ポリマーは、約350から約850のメルトインデックスを有する。
なおさらなる態様では、エチレン酢酸ビニル含有ポリマーは、約4.0以下の多分散度、および約0.886g/cmから約0.980g/cmの密度を有する。多分散度は、本明細書において、重量平均分子量の数平均分子量に対する比、またはMw/Mnとして定義される。多分散度は、分子量変動の指標である。より低い多分散度は、狭い分子量範囲に相当し、それは、性能の改善、特には、様々な温度範囲にわたる性能の改善を示している。
ここで、予想外なことに、本発明に従って形成されたEVA接着剤組成物が、マレイン酸変性接着促進添加剤の存在下にて、および特定の実施形態では、1種以上の酸化防止剤の存在下にて、高温および低温での困難な基材に対する改善された接着性を示すことが見出された。改善されたSAFT/PAFTという意味での改善された接着性、その他の接着性試験、および/またはその他の物理的特性というこの予想外の発見は、以下の例で示される。より具体的には、本発明の出願者らは、このEVA接着剤組成物を用いることで、特に、その組成物が少なくとも1種の酸化防止剤を含み、接着促進添加剤が20以上のSAP価を有する場合に、物理的特性、特にPAFTおよびSAFTの改善が高温用途において見られることを示した。EVA組成物は、特に、20以上の、特定の態様では、50以上のSAP価を有する接着促進添加剤の存在下で提供される場合に、低温用途でも同様に改善された性能を示す。組成物が少なくとも1種の酸化防止剤を備える場合、低温用途での接着性のさらなる増強が見出され得る。
特定の態様では、本発明の組成物は、少なくとも1種の粘着付与剤を含む。粘着付与剤は、接着剤に粘着性を与えるものであり、さらに粘度を低下させる場合もある。粘度が低下すると、適用時の流動特性が改善され、より容易な加工、必要エネルギーの低下、および加工温度の低下が可能となる。粘度の低下は、さらに、接着剤の「ウェットアウト」、または基材表面の実質的に均一な塗工および基材への浸透も補助する。粘着性は、ホットメルト接着剤の固化の前に物品を適切に接着することを可能とするために、ほとんどの接着剤配合物に必要とされる。本発明の本実践において、ホットメルト接着剤の配合での使用に適する従来から公知のいずれの粘着付与剤が用いられてもよい。適切な粘着付与剤の例としては、限定されないが、天然および化学修飾ロジンのグリセロールならびにペンタエリスリトールエステル;ウッドロジン、ガムロジン、トール油ロジン、蒸留ロジン、および重合、水素化、エステル化、および二量体化などのプロセスによって修飾されたロジンなどの天然および化学修飾樹脂;熱オリゴマー化および芳香族修飾;ポリテルペン樹脂;塩素化テルフェニル樹脂およびフェノール変性テルペン樹脂などの修飾テルペン樹脂;オレフィンおよびジオレフィンモノマー、シクロペンタジエンもしくはジシクロペンタジエン、ピペリレン、そのオリゴマー、またはこれらの組み合わせの重合から得られるものなどの脂肪族石油炭化水素樹脂が挙げられる。好ましい粘着付与剤は、修飾ロジン(エステル修飾ロジンなど)、芳香族修飾環状脂肪族炭化水素樹脂、および/またはポリテルペンを含む。本発明に適する市販の粘着付与剤としては、限定されないが、アリゾナケミカル社(Arizona Chemical Oy)から市販されているSylvalite TM RE‐100L;テキサス州アービングのエクソンモービル社から市販されているEscorez(登録商標)5637およびEscorez(登録商標)2596が挙げられる。
粘着付与剤は、好ましくは、全組成物に対して約2重量%から約75重量%、特定の好ましい実施形態では、約15重量%から約70重量%、特定の好ましい実施形態では、約20重量%から約50重量%、および特定の好ましい実施形態では、約25重量%から約55重量%の範囲の量で本発明のホットメルト接着剤組成物中に存在する。
本発明の組成物は、所望に応じて含んでよいワックスおよび/または酸化防止剤を、所望に応じてさらに含んでよく、特定の好ましい実施形態では、さらに含む。ワックスは、接着剤の全体としての粘度を低下させるように作用し、それによって、その液化を可能とし、ホットメルト接着剤の意図する基材上への適切な適用または塗工を可能とする。ワックスの種類および融点によって、接着剤のオープンタイムおよび硬化速度が制御される。オープンタイムは、本技術分野において、適用後に接着剤がウェットアウトし、基材と接合するための時間の長さとして知られる。本発明の実践において、ホットメルト接着剤の配合での使用に適する従来から公知のいかなるワックスが用いられてもよい。適切なワックスの例としては、限定されないが、極性ワックス、パラフィンワックス、ポリオレフィンワックス、フィッシャー・トロプシュワックス、石油ワックス、合成ワックス、植物ワックス、微結晶ワックス、エチレン酢酸ビニルワックス、ポリエチレンワックス、スラックワックス、重合もしくは精製プロセス由来の副生物または分解ワックス、酸化ワックス、エチレンアクリル酸コポリマーワックス、またはこれらの組み合わせが挙げられる。本発明において適する1つの市販ワックスは、コネティカット州シェルトンのサソールワックスアメリカ社(Sasol Wax Americas, Inc.)から市販されているSasol(登録商標)H‐Iである。特定の限定されない実施形態では、ホットメルト接着剤組成物中に、フィッシャー・トロプシュワックスは実質的に存在しない。
提供される場合、ワックスは、接着剤技術において標準的であるいかなる量であってもよく、または接着剤の全体としての粘度を有効に低下させるいかなる量で提供されてもよく、それによって、その液化を可能とし、ホットメルト接着剤の意図する基材上への適切な適用または塗工を可能とする。特定の限定されない実施形態では、本発明は、約1重量%から約50重量%、特定の好ましい実施形態では、約10%から約40%、および特定の好ましい実施形態では、約12%から33%の量のワックスを含む。
特定の実施形態では、本発明は、約0.1重量%から約5重量%、特定の好ましい実施形態では、約0.1%から約3%、および特定の好ましい実施形態では、約0.2%から1%の量の酸化防止剤を含む。特定の実施形態では、酸化防止剤レベルは、0.2重量%以上であり、さらなる実施形態では、それは、0.4重量%以上である。(1もしくは複数の)酸化防止剤は、本発明のホットメルト接着剤組成物に有用であるいかなる酸化防止剤であってもよく、上記で述べたポリマーを、それによって、接着剤系全体を、接着剤の製造および適用の過程で、さらには最終製品の周囲環境への、または特定の好ましい実施形態では、高温環境への通常の暴露で発生し得る熱および酸化による分解、ならびに/または架橋の影響から保護する補助とするために組み込まれる。そのような分解は、通常、接着剤の外観、物理的特性、および性能特性の悪化によって発現される。本発明の接着剤組成物中に含まれてよい適用可能な酸化防止剤は、中でも、高分子量のヒンダードフェノールおよび多官能フェノールであり、限定されないが、硫黄含有およびリン含有フェノールなどである。当業者に公知であるヒンダードフェノールは、フェノール性ヒドロキシル基に対する近接位に立体障害基も含有するフェノール系化合物として記載され得る。具体的には、ターシャリーブチル基が、一般的には、フェノール性ヒドロキシル基に対するオルソ位のうちの少なくとも1つの位置で、ベンゼン環上に置換される。このような立体障害置換基がヒドロキシル基の近傍に存在することは、その伸縮振動数を、それに対応してその反応性を抑えるように作用する。この障害により、このようなフェノール系化合物の安定化特性がもたらされるものと考えられる。
代表的なヒンダードフェノールとしては、これらに限定されないが、2,4,6‐トリアルキル化モノヒドロキシフェノール;1,3,5‐トリメチル‐2,4,6‐トリス‐(3,5‐ジ‐tert‐ブチル‐4‐ヒドロキシベンジル)‐ベンゼン;ペンタエリスリトールテトラキス‐3(3,5‐ジ‐tert‐ブチル‐4‐ヒドロキシフェニル)‐プロピオネート、商品名IRGANOX(登録商標)1010で市販;n‐オクタデシル‐3(3,5‐ジ‐tert‐ブチル‐4‐ヒドロキシフェニル)‐プロピオネート、商品名IRGANOX(登録商標)1076で市販;4‐{[4,6‐ビス(オクチルスルファニル)‐1,3,5‐トリアジン‐2‐イル]アミノ}‐2,6‐ジ‐tert‐ブチルフェノール、商品名IRGANOX(登録商標)565で市販;4,4’‐メチレンビス(4‐メチル‐6‐tert‐ブチル‐フェノール);4,4’‐チオビス(6‐tert‐ブチル‐o‐クレゾール);2,6‐ジ‐tertブチルフェノール;6‐(4‐ヒドロキシフェノキシ)‐2,4‐ビス(n‐オクチル‐チオ)‐1,3,5‐トリアジン;2‐(n‐オクチルチオ)エチル3,5‐ジ‐tert‐ブチル‐4‐ヒドロキシ‐ベンゾエート;ジ‐n‐オクタデシル3,5‐ジ‐tert‐ブチル‐4‐ヒドロキシ‐ベンジルホスホネート;およびソルビトールヘキサ(3,3,5‐ジ‐tert‐ブチル‐4‐ヒドロキシ‐フェニル)‐プロピオネートが挙げられる。
酸化防止剤としてはまた、これらに限定されないが、ブチル化ヒドロキシアニソール(「BHA」)もしくはブチル化ヒドロキシトルエン(「BHT」)、IRGAFOS(登録商標)168として市販されているトリス(2,4‐ジtert‐ブチルフェニル)ホスファイトなどのホスファイト、または配合物をより熱的に安定とするためにも用いられてよいその他のいずれの酸化防止剤も挙げられ得る。
特定の態様では、酸化防止剤は、熱、光、または原料からの残留触媒などによって誘発される酸素との反応によって引き起こされる分解から接着剤を保護するために添加される。本発明の場合のように、適用の温度を低下させることも、分解の低減の補助となる。そのような酸化防止剤は、ニューヨーク州、ホウソーンにあるチバガイギー(Ciba-Geigy)から市販されており、IRGANOX(登録商標)565、1010、および1076が挙げられ、これらは、ヒンダードフェノール系酸化防止剤である。これらは、フリーラジカル捕捉剤として作用する一次酸化防止剤であり、単独で、またはチバガイギーから市販されているIRGAFOS(登録商標)168のようなホスファイト酸化防止剤などのその他の酸化防止剤と組み合わせて用いられてよい。ホスファイト酸化防止剤は、二次酸化防止剤と見なされ、一般的に単独では用いられず、主として、過酸化物分解剤として用いられる。その他の市販酸化防止剤は、コネティカット州スタンフォードのサイテックインダストリーズ(Cytec Industries)から市販されているCYANOX(登録商標)LTDPおよびルイジアナ州バトンルージュのアルベマール社(Albemarle Corp.)から市販されているETHANOX(登録商標)1330である。その他の多くの酸化防止剤が、単独で、またはその他のそのような酸化防止剤と組み合わせて使用するために入手可能である。
本発明のホットメルト接着剤組成物の別の成分は、接着促進添加剤である。接着促進添加剤は、約30000ダルトン以下、好ましくは、約8000ダルトンから約25000ダルトン、より好ましくは、約12000ダルトンから約22000ダルトンの重量平均分子量を有する少なくとも1種の半結晶性ポリマーを含む。約30000ダルトン以下の重量平均分子量を有する半結晶性ポリマーを用いることにより、接着促進添加剤の高分子量ベースポリマーとの適合性が向上される。接着促進添加剤に適する半結晶性ポリマーの例としては、限定されないが、プロピレン含有ポリマー、マレイン酸変性プロピレン含有ポリマー、マレイン酸変性エチレン含有ポリマー、またはこれらの組み合わせが挙げられる。具体例としては、マレイン酸変性プロピレン‐エチレンコポリマー、マレイン酸変性エチレンコポリマーまたはホモポリマー、プロピレン‐エチレンコポリマー、プロピレンコポリマーまたはホモポリマー、およびマレイン酸変性プロピレンコポリマーまたはホモポリマーが挙げられる。本発明において好ましい半結晶性ポリマーは、マレイン酸変性プロピレン‐エチレンコポリマーおよび/またはマレイン酸変性プロピレンホモポリマーを含む。本発明において有用である市販の接着促進添加剤としては、限定されないが、特定のHoneywell A‐C(登録商標)添加剤が挙げられ、エチレンアクリル酸コポリマー、A‐C(登録商標)ポリエチレンホモポリマー、A‐C(登録商標)ポリプロピレンホモポリマー、マレイン酸変性A‐C(登録商標)ポリエチレンホモポリマー、マレイン酸変性A‐C(登録商標)ポリプロピレンホモポリマー、A‐C(登録商標)酸化ポリエチレン、およびA‐C(登録商標)酸化ポリプロピレンなどである。その限定されない例としては、これらに限定されないが、A‐C(登録商標)925、A‐C(登録商標)573、A‐C(登録商標)575、A‐C(登録商標)577、A‐C(登録商標)578、A‐C(登録商標)596、A‐C(登録商標)597、A‐C(登録商標)1325、A‐C(登録商標)1089、A‐C(登録商標)1660、A‐C(登録商標)15、A‐C(登録商標)8、A‐C(登録商標)6、A‐C(登録商標)415、およびA‐C(登録商標)1172添加剤が挙げられ、これらは、ニュージャージー州モリスタウンのハネウェルインターナショナル社(Honeywell International Inc.)から市販されている。
好ましい実施形態では、接着促進添加剤は、上述のように、約50%以上の結合率(percent bound)を有するマレイン酸変性ポリマーを含む半結晶性ポリマーを含む。「結合率」(すなわち、グラフト率)の用語は、マレイン酸変性ポリマーの全無水マレイン酸に対する結合した無水マレイン酸の重量比として本明細書にて定義される。全無水マレイン酸は、結合および非結合無水マレイン酸の両方を含む。「結合無水マレイン酸」の用語は、ポリマー鎖と反応し、従って、それに結合またはグラフトしている無水マレイン酸として定義される。「非結合無水マレイン酸」の用語は、未反応無水マレイン酸および非結合無水マレイン酸含有オリゴマーの両方を示す。結合率50%以上を有するマレイン酸変性ポリマーとしては、限定されないが、ニュージャージー州モリスタウンのハネウェルインターナショナル社から市販されているA‐C(登録商標)925、A‐C(登録商標)1325、A‐C(登録商標)596、A‐C(登録商標)597、A‐C(登録商標)573、A‐C(登録商標)575、およびA‐C(登録商標)907が挙げられる。特定の好ましい実施形態では、マレイン酸変性ポリマーは、約50から約100%の、特定の好ましい実施形態では、約60から約95%の、さらなる実施形態では、約70から約90%の無水マレイン酸の結合率を有する。
特定の好ましい実施形態では、マレイン酸変性ポリマーは、約1から約120の、特定の好ましい態様では、約15から約90のSAP価を有する。特定の態様では、マレイン酸変性ポリマーは、約20以上の、特定の好ましい態様では、約50以上のSAP価を有する。
好ましい実施形態では、接着促進添加剤は、上述のように、約100℃から約170℃のメトラー滴点を有する半結晶性ポリマーを含む。メトラー滴点は、本技術分野にて公知であるメトラー滴点測定装置によって特定される。メトラー滴点は、溶融したポリマー材料が「滴下して」電気センサー(electric eye)を通過する段階であり、滴下段階の温度として、一般的には摂氏または華氏で記録される。接着促進添加剤のメトラー滴点は、その結晶性の関数であり、最終接着剤の耐熱性、加工温度、および適用性能に寄与する。さらなる実施形態では、エチレン系接着促進添加剤は、140℃でのブルックフィールド粘度計測定に基づいて、約100cpsから約5000cpsの粘度を有する。別の実施形態では、プロピレンを含む接着促進添加剤は、190℃でのブルックフィールド粘度計測定に基づいて、約100cpsから約5000cpsの粘度を有し、これは、プロピレンの融点に起因する。粘度は、ASTM手順D3236を用いて特定されてよい。
接着促進添加剤は、好ましくは、組成物の約1重量%から約30重量%、より好ましくは、組成物の約1重量%から約28重量%、最も好ましくは、組成物の約11重量%から約25重量%の量でホットメルト接着剤組成物中に存在する。
予想外なことに、本発明の接着促進添加剤は、他の従来からの接着剤が欠点としてきた低温および高温の両方において、エチレン酢酸ビニル含有ポリマーを有するホットメルト接着剤組成物の接着特性を向上させることが見出された。より具体的には、提供される例で実証されるように、マレイン酸変性添加剤がEVAをベースとするポリマーを含有する組成物に添加された場合、接着性の驚くべき予想外の増強が見出された。このことは、添加剤のSAP価が増加された場合、および/または添加剤が1つ以上の酸化防止剤と共に提供された場合に特に当てはまった。
例1は、(1)接着促進添加剤を含まないEVAをベースとする組成物;(2)接着促進添加剤を含むEVAをベースとする組成物;および(3)0.2%または0.4%の酸化防止剤を含むEVAをベースとする組成物の間で、PAFTおよびSAFTの結果を比較するものである。示されるように、EVAをベースとする組成物は、接着促進添加剤を添加すると、SAFTおよびPAFTの値の僅かな低下を示した。0.2%の酸化防止剤を添加すると、これらの値は上昇した。これらは、0.4%を添加すると、さらにより劇的に上昇した。そのような上昇は、まったく予想外なものである。理論に束縛されることを意図するものではないが、より高い温度では、組成物のポリマー成分が、接着強度を低下させてゲル化および架橋をもたらす架橋を起こすものと推測される。酸化防止剤の添加は、フリーラジカルの形成を最小限に抑えることによって、この架橋のレベルを低減するものと考えられる。従って、接着剤の接着強度が、より広い温度範囲にわたって改善される。
例2は、(1)接着促進添加剤を含まないEVAをベースとする組成物;(2)接着促進添加剤を含まず、酸化防止剤を含むEVAおよびmEOをベースとするコントロール;ならびに(3)接着促進添加剤および0.2%の酸化防止剤を含むEVAをベースとする組成物の間で、重ねせん断試験の結果を比較するものである。提供される図に示されるように、EVAコントロールおよびEVA/マレイン酸変性ポリプロピレン(MAPP)ブレンドは、標準的なmEOアフィニティ低温包装用接着剤(mEO affinity cold packaging adhesive)よりも優れていた。さらに、接着剤の性能は、マレイン酸変性パーセントと相関している。AC1325、AC596、およびAC907は、それぞれ、約18、50、および87のSAP価を有する。SAP価が高いほど、接着に利用可能である部分が多く、すなわち、マレイン酸変性の割合が高い。グラフで示されるように、SAP価が高いほど(すなわち、マレイン酸変性が高いほど)、より良好な接着剤である。EVA AC1325は、コントロールよりも低い接着性能を有していたことは注目されるが、この性能は、例1で確立されたように、酸化防止剤のレベルを上昇させれば増大されることになると思われる。この目的のために、マレイン酸変性の増加および酸化防止剤を組み合わせることで、重ねせん断試験における改善された特性という結果が得られる。
例3は、Tgの結果を比較するものであり、コントロールと比較して、低温条件における試験接着剤の改善された柔軟性が示唆される。図で示されるように、EVA含有組成物は、低温用途において、対応するmEOよりも良好な性能を有している。また、mEO接着剤中のFTワックスの少なくとも一部分を置き換えることでTgが上昇することも示されているが、それでも、MAPPが添加された接着剤の方が良好である。EVA接着剤にFTの代わりにMAPPを添加することも、Tgを劇的に低下させる。これは、驚くべき結果であり、MAPPを含めることによって、EVA接着剤は、より低い温度でも依然として柔軟性を有し、そのことによって、脆さが低減され、より良好な接着性が得られることが示唆される。
最後に、例4は、400および800MFI EVA樹脂をベースとするEVA接着剤ならびに上記で試験した組成物を用いて、0°Fおよび35°Fでの繊維引裂き接着性(fiber tear adhesion)を比較するものである。示されるように、少なくとも0°Fおよび35°Fでの段ボール接合(Corrugated Bond)は、マレイン酸変性添加剤がEVAをベースとするポリマーと共に用いられた場合のさらなる低温接着性を支持するものである。
本発明のホットメルト接着剤組成物は、さらに、本技術分野にて公知のその他の添加剤も含んでよい。限定されない実施形態としては、安定化剤、可塑剤、充填剤、着色剤、オイルなどの希釈剤、シリケートなどのタルク、クレイなどの鉱物、または当業者によって適切と見なされるその他の添加剤、およびこれらの組み合わせが挙げられる。これらには、接着剤の接着特性と必ずしも関連していない製造もしくは使用時における接着剤の特性に影響を与える特定の物理的または化学的特性を付加し得る機能性添加剤が含まれてよい。接着剤の配合時、すべての原料成分は、加熱または溶融された際に配合物が分離しないように、混和性であるべきである。分離は、接着剤適用時の不安定性、さらには不良な接着性能をもたらす。
本発明のホットメルト接着剤組成物は、包装用途、および食品包装材などの包装材の形成に特に有用である。ホットメルト接着剤組成物はまた、フィルムラミネーション、木工プロファイルラッピング、木材エッジバンディング、ならびに木材、鋼材、およびラッピングフィルムを用いたその他の接着用途などの用途においても特に有用である。
本発明は、さらに、本発明のホットメルト接着剤組成物を形成するための方法も提供する。この方法は、本発明のホットメルト接着剤組成物の上述した成分、すなわち、a)エチレン酢酸ビニル含有ポリマーを含むベースポリマー;b)粘着付与剤;c)約30000ダルトン以下の重量平均分子量を有する少なくとも1種の半結晶性ポリマーを含む接着促進添加剤;d)所望に応じて含まれてよいワックス;およびe)所望に応じて含まれてよい酸化防止剤、を組み合わせることを含む。
これらの成分を組み合わせることは、混合、押出しなどの従来からの適切ないかなる方法を用いて行われてもよい。1つの実施形態では、組み合わせ工程は、成分(a)〜(e)の実質的に均一な混合物を形成することを含む。別の実施形態では、組み合わせは、成分(a)〜(e)を押出すことを含む。溶融押出し、共押出し、固体押出し、マスターバッチング(master batching)、溶融ブレンド、バッチ混合など、従来からの押出し法のいずれが用いられてもよい。成分(a)〜(e)が言及される際に本明細書で用いられる場合、所望に応じて含まれてよい成分(d)および(e)は、上記で示されるように、含まれていても、または含まれていなくてもよい。この目的のために、(a)〜(e)の混合物は、成分(a)〜(c)、(a)〜(d)、(a)〜(c)および(e)、または(a)〜(e)などを含んでよい。
本発明はさらに、接着剤塗工基材を形成するための方法も提供する。この方法では、ホットメルト接着剤組成物が上述のように形成される。すなわち、成分(a)〜(e)が組み合わされる。得られたホットメルト接着剤組成物は、次に、ホットメルト接着剤組成物全体の融点またはそれよりも高い温度に加熱される。この加熱されたホットメルト接着剤組成物は、次に、従来からの適切ないずれかの技術を用いて基材に適用され、それによって、接着剤塗工基材が形成される。特定の実施形態では、この方法は、さらに、ホットメルト接着剤組成物を組成物の融点よりも低い温度として、ホットメルト接着剤組成物を少なくとも部分的に固化させる続いての工程も含む。基材は、ホットメルト接着剤に接着可能であり、別の基材と接着することが望ましい適切ないかなる材料を含んでもよい。特に望ましい基材としては、食品包装などの包装用途のための包装材の形成に適する材料が挙げられる。適切な基材の材料としては、限定されないが、プラスチックフィルムおよびシート、金属板、ラッカー塗工紙、ポリプロピレン、木材、紙、セルロース系材料、段ボール紙、板紙、塗工板紙、塗工カートンストック、コンポジット、アルミニウム、ガラス、鋼材、および鉄筋などが挙げられる。1つの好ましい実施形態では、基材は、ポリオレフィンフィルムを含む。別の好ましい実施形態では、基材は、金属板を含む。
さらなる方法では、形成された接着性基材が物品と接触され、それによって、物品は、ホットメルト接着剤組成物を介して接着性基材に接着する。特定の実施形態では、この方法は、さらに、ホットメルト接着剤組成物を組成物の融点よりも低い温度とする続いての工程も含む。上記で述べたように、これにより、好ましくは、ホットメルト接着剤組成物が少なくとも部分的に固化する。物品は、接着剤塗工基材に接着することができる適切ないかなる材料を含んでいてもよい。特に望ましい物品としては、食品包装などの包装用途のための包装材の形成における使用に適する物品が挙げられる。物品は、上述した接着性基材のために用いられるものと実質的に同じ材料を含んでいても、または含んでいなくてもよい。適切な物品の材料としては、限定されないが、プラスチックフィルムおよびシート、金属板、紙、段ボール紙、木材、塗工カートンストックなどが挙げられる。1つの好ましい実施形態では、基材は、ポリオレフィンフィルムを含む。別の好ましい実施形態では、基材は、ビニルフィルムを含む。別の好ましい実施形態では、基材は、金属板を含む。
本発明によると、ホットメルト接着剤組成物を介して接着性基材に接着する物品は、上述したように、上昇された温度、ならびに/または冷蔵庫および/もしくは冷凍庫の温度にて、接着性基材との接着を維持することが好ましい。1つの好ましい実施形態では、物品は、約60℃以上の温度で接着性基材との接着を維持する。別の好ましい実施形態では、物品は、約5℃以下の温度などの冷蔵庫または冷凍庫の温度にて、接着性基材との接着を維持する。以下の例は、本発明のホットメルト接着剤組成物の接着特性に関する具体的データを示す。
以下の限定されない例は、本発明を説明する役割を有する。本発明の成分の割合の変動および別の選択肢としての要素が、当業者には明らかであり、本発明の範囲内であることは理解される。
例1
EVAホットメルト接着剤組成物を、以下の表Aに示す配合で調製した。
次に、その内容が参照により本明細書に援用されるASTM D4498に示されるPAFTおよびSAFT耐熱性試験手順を用いて、せん断接着破壊温度(SAFT)および剥離接着破壊温度(PAFT)の試験を行った。SAFTについては、示したホットメルト接着剤を溶融状態で用いて、ケースカートンに1インチ×1インチの重ねせん断接合部(lap shear bond)を作製した。サンプルを、ストリップの下部からおもりを吊り下げて、30℃の空気循環式オーブン中に垂直に吊るした。オーブン温度を、接着剤接合部が破壊するまで、60分間ごとに30℃ずつ上昇させた。
PAFTについては、示したホットメルト接着剤を溶融状態で用いて、ケースカートンに1インチ×1インチの重ねせん断接合部を作製した。サンプルを、100gのおもりを用いて吊り下げた。1インチ四方のサンプルを、30℃の空気循環式オーブン中の角度88°の金属クロスビームに置いた。オーブン温度を、接着剤接合部が破壊するまで、60分間ごとに30℃ずつ上昇させた。
表Bは、これらの試験の結果を示し、それは、図1および2にグラフの形態でも示される。
上記で示した結果は、接着促進添加剤および酸化防止剤を添加した結果として改善された物理的特性を実証するものである。理論に束縛されるものではないが、マレイン酸変性品は、特にホットメルト接着剤の高温用途において、架橋されたゲルを形成する場合があり、これは、接着剤の物理的属性を低下させ得るものと考えられる。接着促進添加剤および酸化防止剤を添加することで、SAFTおよびPAFTの数値が改善される。
例2
EVAホットメルト接着剤組成物を、以下の表Cに示す配合で調製した。
次に、ステンレス鋼重ねせん断試験を、その内容の全体が参照により本明細書に援用されるASTM D1002に示される重ねせん断試験プロトコルを用いて行った。この試験の結果を、以下の図3および4に示す。
図3は、0℃(冷凍庫の温度)での接着強度の生データを示す。示されるように、EVAコントロールおよびいくつかのEVA/MAPPブレンドは、低温包装用接着剤用の標準的なmEOアフィニティよりも優れていた。さらに、接着剤の性能は、マレイン酸変性パーセントと相関している。AC1325、AC596、およびAC907は、それぞれ、約18、50、および87のSAP価を有する。SAP価が高いほど、すなわち、マレイン酸変性の割合が高いほど、接着に利用可能である部分が多い。グラフで示されるように、SAP価が高いほど、より良好な接着剤である。EVA AC1325は、コントロールよりも低い接着性能を有していたことは注目されるが、この性能は、例1で確立されたように、酸化防止剤のレベルを上昇させれば増大されることになると思われる。この目的のために、マレイン酸変性の増加および酸化防止剤を組み合わせることで、重ねせん断試験における改善された特性という結果が得られた。
図4A〜Dは、重ねせん断試験後の金属クーポンを写真で示す。図4Aは、EVA/AC596(接着剤ブレンドの20%でFT‐H105成分を置き換える)の室温での凝集破壊を示す。図4Bは、EVA/AC596、AC925、AC1325の0℃での凝集破壊を示す(接着剤ブレンドの20%でFT‐H105成分を置き換える)。図4Cは、EVAおよびmEOのコントロール配合物に対する接着破壊を、AC596(接着剤ブレンドの20%でFT‐H105成分を含む)と比較して示す。それは、0℃で凝集破壊を示す。図4Dは、コントロールサンプル配合物EVAおよびmEOの0℃での接着破壊をクローズアップで示す。
例3
この例は、以下の表Dのホットメルト接着剤組成物を用い、AR2000レオロジーTG試験のための標準的手順に従って行った。すなわち、25mmの平行プレート間でオシレーション手順を行った。ギャップは1000mmに設定した。1%の歪率を用い、1Hzの周波数を試験サンプルに適用した。各サンプルを、140℃から開始し、3℃/分の速度で−25℃まで低下させる温度勾配に掛けた。Tanデルタ曲線のピークをTg(ガラス転移温度)と見なし、図5および6に図示するグラフの結果となった。
図6は、図5の生データの円錐グラフを示す。図5および6は、EVA含有組成物が、対応するmEOよりも、低温用途において良好な性能を有することを示している。それはまた、mEO接着剤中のFTワックスの少なくとも一部を置き換えることにより、Tgが上昇するが、接着剤は、MAPPを添加した場合、依然としてより良好であることも示している。EVA接着剤にFTの代わりにMAPPを添加することも、Tgを劇的に低下させる。これは、驚くべき結果であり、MAPPを含めることによって、EVA接着剤は、より低い温度でも依然として柔軟性を有し、そのことによって、脆さが低減され、より良好な接着性が得られることが示唆される。
例4
0および35°Fでの繊維引裂き接着性も、以下の表EおよびFに示した組成物に基づく400および800MFI EVA樹脂をベースとするEVA接着剤に対して行った。より具体的には、インランドコンテナ社(Inland Container Company)からの56#高性能段ボールストックの2つの1インチ×3インチ片をラミネートすることで、接着接合を評価した。ラミネーションは、177℃にて、丸ビーズ状の0.2=/−0.05グラムの接着剤を、一方の段ボール片の全長さにわたって長さ方向中央部に沿って適用することで作製した。3秒以内に、第二の段ボール片を、接着剤を塗布した第一の片の上に乗せ、その上に200gのおもりを乗せて接着剤が硬化するまで接合部を圧縮した。接合部を、試験温度にて24時間コンディショニングした。次に、接合部を手で引裂き、繊維引裂きパーセントを記録した。
これらの表の各々に示されるように、少なくとも0°Fおよび35°Fでの段ボール接合部は、マレイン酸変性添加剤がEVAをベースとするポリマーと共に用いられた場合、さらなる低温接着性を支持した。
本発明を、好ましい実施形態を参照して特に示し、記載してきたが、当業者であれば、本発明の趣旨および範囲から逸脱することなく、様々な変更および改変が行われてもよいことは容易に理解される。特許請求の範囲は、開示される実施形態、上記で考察したその別の選択肢、およびそれたに対するすべての均等物を含むものとして解釈されることを意図している。
[1]a)エチレン酢酸ビニル含有ポリマーを含むベースポリマー、b)粘着付与剤、
c)約30000ダルトン以下の重量平均分子量を有する少なくとも1種の半結晶性ポリマーを含む接着促進添加剤、d)酸化防止剤、およびe)所望に応じて含まれてよいワックス、を含む接着剤組成物。
[2]前記接着促進添加剤が、少なくとも1種のプロピレン含有ポリマー、マレイン酸変性プロピレン含有ポリマー、マレイン酸変性エチレン含有ポリマー、またはこれらの組み合わせを含む、[1]に記載の組成物。
[3]前記接着促進添加剤が、20以上のSAP価を有するマレイン酸変性ポリマーを含む、[1]に記載の組成物。
[4]前記接着促進添加剤が、前記接着剤組成物の約1重量パーセントから約30重量パーセントの量で存在する、[1]に記載の組成物。
[5]前記エチレン酢酸ビニル含有ポリマーが、前記接着剤の総重量に基づいて約30重量%から約60重量%の範囲の量で前記接着剤コンパウンド中に存在し、および前記エチレン酢酸ビニル含有ポリマーが、約15重量%から約85重量%のエチレンモノマーを含む、[1]に記載の組成物。
[6]前記酸化防止剤が、立体障害ヒンダードフェノール、多官能フェノール、硫黄含有フェノール、リン含有フェノール、およびこれらの組み合わせから成る群より選択される少なくとも1種の酸化防止剤を含む、[1]に記載の組成物。
[7]前記酸化防止剤が、前記接着剤の重量に基づいて、0.2重量%以上の量で存在する、[1]に記載の組成物。
[8]a)エチレン酢酸ビニル含有ポリマーを含むベースポリマー、b)粘着付与剤、c)約30000ダルトン以下の重量平均分子量を有する少なくとも1種の半結晶性ポリマーを含む接着促進添加剤であって、20以上のSAP価を有するマレイン酸変性ポリマーを含む接着促進添加剤、d)所望に応じて含まれてよい酸化防止剤、およびe)所望に応じて含まれてよいワックス、を含む接着剤組成物。
[9]前記ワックスが、フィッシャートロップシュワックスを実質的に含まない、[8]に記載の組成物。
[10][8]に記載の接着剤組成物を含む包装材料。

Claims (5)

  1. a)20重量%乃至50重量%の量で存在するエチレン酢酸ビニルポリマー、
    b)トール油ロジンの安定ペンタエリトリトールエステルを含む、25重量%乃至55重量%の量で存在する粘着付与剤、
    c)20重量%の量で存在する、30000ダルトン以下の重量平均分子量を有し半結晶性であるマレイン酸変性プロピレン含有ポリマーまたはマレイン酸変性エチレン含有ポリマーを含む接着促進添加剤、及び
    d)0.2重量%乃至0.4重量%の量で存在する酸化防止剤、
    を含み、ワックス及びメタロセンエチレンオクテンコポリマーを含まない、
    接着剤組成物。
  2. エチレン酢酸ビニルポリマーが40重量%の量で存在する、請求項1に記載の接着剤組成物。
  3. 粘着付与剤が39.6重量%乃至40重量%の量で存在する、請求項1または請求項2に記載の接着剤組成物。
  4. 酸化防止剤が0.2重量%の量で存在する、請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載の接着剤組成物。
  5. 酸化防止剤が0.4重量%の量で存在する、請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載の接着剤組成物。
JP2016573655A 2014-03-07 2015-02-25 困難な基材に対するホットメルト接着剤の接着促進 Active JP6657123B2 (ja)

Applications Claiming Priority (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US201461949661P 2014-03-07 2014-03-07
US61/949,661 2014-03-07
US14/626,472 2015-02-19
US14/626,472 US9534155B2 (en) 2014-03-07 2015-02-19 Adhesion promotion to difficult substrates for hot melt adhesives
PCT/US2015/017417 WO2015134241A1 (en) 2014-03-07 2015-02-25 Adhesion promotion to difficult substrates for hot melt adhesives

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017511837A JP2017511837A (ja) 2017-04-27
JP6657123B2 true JP6657123B2 (ja) 2020-03-04

Family

ID=54055726

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016573655A Active JP6657123B2 (ja) 2014-03-07 2015-02-25 困難な基材に対するホットメルト接着剤の接着促進

Country Status (7)

Country Link
US (1) US9534155B2 (ja)
EP (1) EP3114186B1 (ja)
JP (1) JP6657123B2 (ja)
KR (1) KR102325234B1 (ja)
CN (1) CN106459705B (ja)
MX (1) MX2016011440A (ja)
WO (1) WO2015134241A1 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2020165660A1 (en) * 2019-02-14 2020-08-20 Braskem S.A. Hot melt adhesive films comprising biobased eva, methods and articles thereof
EP4122676A1 (de) * 2021-07-23 2023-01-25 Fritz Egger GmbH & Co. OG Kantenleiste und verfahren zur herstellung einer kantenleiste

Family Cites Families (21)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB1534001A (en) 1975-02-25 1978-11-29 Ici Ltd Adhesives compositions
US5326413A (en) * 1990-11-19 1994-07-05 Pearle, Inc. Hot melt adhesive composition that melts at relatively low temperatures
US5441999A (en) 1993-10-15 1995-08-15 Reichhold Chemicals, Inc. Hot melt adhesive
US6833404B2 (en) * 1998-06-30 2004-12-21 H.B. Fuller Licensing & Financing Inc. Hot melts utilizing a high glass transition temperature substantially aliphatic tackifying resin
US20040045666A1 (en) * 2002-09-06 2004-03-11 Lie-Zhong Gong Hot melt adhesive and use thereof
CN1401721A (zh) 2002-09-06 2003-03-12 广州市鹿山化工材料有限公司 一种聚烯烃热熔胶粘剂及使用该热熔胶粘剂的复合结构胶片
DE102005030431A1 (de) 2005-06-30 2007-01-11 Henkel Kgaa Schmelzklebstoff mit Duftstoffen
US20070071988A1 (en) * 2005-09-29 2007-03-29 Botros Maged G Adhesive blends for styrene polymers and articles
DE102006039833A1 (de) * 2006-08-25 2008-03-20 Henkel Kgaa Schmelzklebstoff mit verbesserter Haftung
US7754812B2 (en) * 2007-01-16 2010-07-13 Xerox Corporation Adhesion promoter
US8475621B2 (en) * 2007-04-24 2013-07-02 Honeywell International Inc. Adhesion promotion to difficult substrates for hot melt adhesives
US8076407B2 (en) * 2008-02-08 2011-12-13 Henkel Ag & Co. Kgaa Hot melt adhesive
EP2113541A1 (en) 2008-04-28 2009-11-04 Borealis AG Adhesive propylene polymer composition suitable for extrusion coating of paper substrates
CN101818035B (zh) 2010-03-25 2011-11-16 同济大学 一种用于金属管道快速补口的热熔胶及其制备方法
EP2558530A1 (en) 2010-04-13 2013-02-20 ExxonMobil Chemical Patents Inc. Adhesive compositions and methods
BR112013025523A2 (pt) 2011-04-08 2016-12-27 Henkel Corp adesivos no estado fundido a quente para embalagens com estrutura em multicamada
CN102495441A (zh) 2011-12-20 2012-06-13 山东东宏管业有限公司 玻璃微珠反光膜及其生产方法及在塑钢复合管道中的应用
ITMI20120522A1 (it) * 2012-03-30 2013-10-01 Getters Spa Composizione sigillante
US20130295830A1 (en) * 2012-05-02 2013-11-07 Kathleen Harden Swivel spike cone
US10494551B2 (en) 2013-03-12 2019-12-03 Henkel IP & Holding GmbH Adhesive compostions with wide service temperature window and use thereof
CN103214995A (zh) 2013-03-21 2013-07-24 马鞍山市中澜橡塑制品有限公司 一种含有改性树木灰烬的热熔胶及其制备方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2017511837A (ja) 2017-04-27
WO2015134241A1 (en) 2015-09-11
MX2016011440A (es) 2016-11-16
EP3114186A4 (en) 2017-08-30
EP3114186A1 (en) 2017-01-11
KR20160130446A (ko) 2016-11-11
KR102325234B1 (ko) 2021-11-10
EP3114186B1 (en) 2020-06-10
CN106459705A (zh) 2017-02-22
CN106459705B (zh) 2018-12-28
US20150337178A1 (en) 2015-11-26
US9534155B2 (en) 2017-01-03

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5646348B2 (ja) ホットメルト接着剤
KR20090128392A (ko) 핫 멜트 접착제
US8475621B2 (en) Adhesion promotion to difficult substrates for hot melt adhesives
US20040045666A1 (en) Hot melt adhesive and use thereof
JP4787918B2 (ja) ホットメルト接着剤
KR102021167B1 (ko) 접착제 조성물 및 그의 용도
JP6657123B2 (ja) 困難な基材に対するホットメルト接着剤の接着促進
RU2663771C2 (ru) Клеевые композиции, обладающие широким интервалом рабочих температур, и их применение
US20190382620A1 (en) High performance hot melt adhesives and uses thereof

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20161111

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20180118

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20181221

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20190109

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190409

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20190409

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20190514

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190814

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20200108

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20200205

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6657123

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250