JP6655695B2 - 積層フィルム - Google Patents
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Description
当該用途に使用される離型フィルムは、ディスプレイの大型化に伴い、偏光板などの光学部材及び離型フィルムの寸法が大きくなり、剥離面積が大きくても軽く剥離できることが必要とされている。そのため、従来に比べて剥離力の小さい離型フィルムが求められている。また、タッチパネルの構成部材や光学部材同士を貼合するための、光学部材用の粘着剤層については、タブレットPC、タブレット端末、タッチパネルなどの薄型化に伴い、薄膜の粘着剤層でも光学部材の段差(例えば、携帯端末のカバーガラス等に用いられる額縁印刷の段差など)に追従できるように、凝集力の弱い粘着剤層が使用されている。しかし、凝集力の弱い粘着剤層を用いた場合、離型フィルムの剥離力が大き過ぎると光学部材用の粘着剤層が変形してしまうことから、従来に比べて剥離力の小さい離型フィルムが求められている。
また、特許文献2では、ポリエステルフィルムの片面にオリゴマーの析出防止層を施し、その上に無溶剤系の付加反応硬化型シリコーンを含有する離型層を有し、テープ剥離力が15mN/cm以下であり、かつ、シリコーン系成分の移行性評価接着率が90%以上の離型フィルムが提案されている。
さらに、特許文献3では、官能基を有しないポリジメチルシロキサンなどの、軽剥離成分を添加していない付加反応型シリコーンを用い、50〜65℃の環境下で20時間以上熱処理を施した離型フィルムであって、アクリル系粘着剤の剥離力が0.15N/50mm以下で残留接着率が90%以上の離型フィルムが提案されている。
また、特許文献2に記載の離型フィルムについては、オリゴマーの析出防止層を設けていることが、従来の離型フィルムと異なる。しかし、無溶剤系の付加反応硬化型シリコーンを使用しているため、剥離性能に関しては、従来の離型フィルムの剥離性能を超えるものではない。さらに、特許文献3に記載の離型フィルムでは、軽剥離成分を添加していない付加反応型シリコーンをエージングすることにより軽剥離化したものである。この場合、軽剥離の割には、貼合した粘着剤層の粘着力を低下させない離型フィルムが得られるが、さらに剥離力を低減することが困難である。
このため、基材フィルムの表面は、滑剤粒子によって凹凸構造を有しているので、基材フィルム単体をロール形状に巻き取った際には、表面同士が密着せず、ブロッキングを起こさないはずである。従って、離型フィルムの背面において、基材フィルムの表面は、凹凸構造を有しているが、離型剤層の厚さを厚くしたことにより、基材フィルム表面の凹凸構造を、離型剤層が埋めてしまうことが、ブロッキングを起こした原因と考えられる。
図1は、本発明の離型フィルムの一例を、模式的に示す断面図である。図1において、基材フィルム1の片面に、帯電防止剤を含有し微粒子を含有しない第1の離型剤層2と、無機微粒子および/またはポリマー微粒子からなる微粒子3を含有する第2の離型剤層4とが、この順に積層され2層の離型剤層を構成している。
中でも、光学特性や耐熱特性などの特性面や価格面、外観の品位などの面から、ポリエステル樹脂フィルムが好適である。ポリエステル樹脂としては、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、ポリエチレンイソフタレートとポリエチレンテレフタレートの共重合体、ポリブチレンテレフタレートなどが挙げられる。これらの中でも、コストや光学特性の観点から、ポリエチレンテレフタレート(PET)が特に好ましい。また、光学特性の点からすると、1軸延伸または2軸延伸した光学用のポリエチレンテレフタレートフィルムが好ましい。
また、必要に応じて、基材フィルム1の表面に、プラズマ放電やコロナ放電による表面改質、アンカーコート剤の塗付などの易接着処理を施してもよい。
第1の離型剤層2は、離型フィルムの離型剤処理面の耐溶剤性を向上させるために、基材フィルム1と、微粒子3を含有する第2の離型剤層4とを接着する機能と、離型剤としての機能(離型フィルムを、被着体である粘着剤層等から剥離する際に、剥離時の応力により、離型剤層の被膜がエラストマーとして微小変形し、粘着剤層と離型剤層との界面に応力が集中するようにする機能)とを有している。
また、第1の離型剤層2は、帯電防止剤を含有することにより、離型フィルムに帯電防止性能を付与している。2層構成の離型剤層2、4の表面抵抗率は、1.0×1013Ω/□以下(未満)であることが好ましい。ここで、2層構成の離型剤層2、4の表面抵抗率とは、離型フィルム5に積層された2層構成の離型剤層2、4の最表面に対して測定される、表面抵抗率(表面抵抗値ともいう)である。
また、アニオンとしては、CnH2n+1COO−、CnF2n+1COO−、NO3 −、CnF2n+1SO3 −、(CnF2n+1SO2)2N−、(CnF2n+1SO2)3C−、RC6H4SO3 −、PO4 3−、AlCl4 −、Al2Cl7 −、ClO4 −、BF4 −、PF6 −、AsF6 −、SbF6 −、SCN−等が挙げられる。これらのイオン性化合物は単独で使用してもよく、また2種以上を混合して使用してもよい。イオン性物質の安定化のため、ポリオキシアルキレン構造を含有する化合物を添加しても良い。
図4に示すように、微粒子を含有しない第1の離型剤層2の厚さh1〔μm〕と、微粒子3を含有する第2の離型剤層4の厚さh2〔μm〕(微粒子3のない部分の平均的な厚さ)とを合計した総厚さH〔μm〕(以下、2層の離型剤層2及び4の総厚さとする)が、0.4〜2.0μmの範囲に入るのが好ましく、0.5〜1.8μmの範囲がより好ましい。
ブロッキング防止用の微粒子3である無機微粒子および/またはポリマー微粒子としては、無機化合物の微粒子である無機微粒子や、高分子樹脂の微粒子であるポリマー微粒子が挙げられる。無機微粒子とポリマー微粒子とは、いずれか一方を用いてもよく、また両者を併用してもよい。無機微粒子が、シリカ、炭酸カルシウム、リン酸カルシウム、硫酸バリウム、カオリン、ガラス粉末、タルクからなる無機粒子群から選択された1種以上であることが好ましい。また、ポリマー微粒子が、シリコーン系樹脂、アクリル系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリエチレン系樹脂、ポリプロピレン系樹脂、ポリスチレン系樹脂、エポキシ系樹脂からなる高分子樹脂粒子群から選択された1種以上であることが好ましい。
微粒子3の形状は、特に限定されるものではなく、球状、棒状、鱗片状、半球状、凸レンズ状、マッシュルーム状、不定形などいずれでも良いが、球形や球形に近い形状の方が、ブロッキング防止性能が高まるため、より好適である。
また、図4に示すように、微粒子3の体積基準平均粒子径は、第2の離型剤層4の厚さh2〔μm〕よりも大きいものが良く、第2の離型剤層4の表面から微粒子3の頂点までの高さT〔μm〕(微粒子3の突出高さ)が、第1の離型剤層2の厚さh1〔μm〕と、第2の離型剤層4の厚さh2〔μm〕とを合計した総厚さH〔μm〕以上になるような体積基準平均粒子径の微粒子を選定すれば良い。微粒子3の頂点は、第2の離型剤層4の表面から最も離れた点であればよく、頂点が尖っているか、丸みを帯びているかは、問わない。
シリコーン系離型剤は、1種類を単独で使用しても良いし、複数の品種を混合して使用しても良い。また、シランカップリング剤や帯電防止剤、濡れ性改良剤などシリコーン系離型剤以外の成分を添加しても良く、剥離性、塗工性、硬化性などを考慮して決めればよい。第2の離型剤層4を形成するシリコーン系離型剤は、第1の離型剤層2を形成する離型剤と同じシリコーン系離型剤でもよく、異なるものでもよい。
本発明に係わる離型フィルムにおいて、第2の離型剤層4は、帯電防止剤を含まなくてもよい。これは、2層の離型剤層2及び4の総厚さが、例えば0.4〜2.0μmの範囲と薄いので、第1の離型剤層2が帯電防止性能を有すれば、離型フィルム5の2層構成の離型剤層2,4の最表面に帯電防止性能を付与できるためである。また、第2の離型剤層4に帯電防止剤を添加する場合、その帯電防止剤としては、第1の離型剤層2に添加されるのと同様な帯電防止剤が挙げられる。また、第1の離型剤層2の上に第2の離型剤層4を積層する際、または積層後に、第1の離型剤層2に含有される帯電防止剤の一部が、第2の離型剤層4の内部に移行してもよい。
積層フィルムに用いられる樹脂フィルムは、光学フィルム7に限らず、不透明の樹脂フィルムであってもよい。光学フィルムとしては、偏光フィルム、位相差フィルム、反射防止フィルム、防眩(アンチグレア)フィルム、紫外線吸収フィルム、赤外線吸収フィルム、光学補償フィルム、輝度向上フィルム、高透明フィルム等が挙げられる。
本発明の積層フィルムは、離型フィルムの離型剤層が粘着剤層の表面(粘着面)に貼り合わせてなる積層フィルムであり、図3に示すように、離型フィルム5と粘着剤層6とのみからなる積層フィルムでもよく、図2に示すように、光学フィルム7のような樹脂フィルム(粘着剤層6の支持体)などを含む積層フィルムでもよい。
付加反応型シリコーン(東レダウコーニング(株)製、品名:SRX−345)5重量部、リチウムビス(フルオロスルホニル)イミド0.75重量部、トルエンと酢酸エチルの1:1の混合溶媒95重量部、白金触媒(東レダウコーニング(株)製、品名:SRX−212)0.05重量部を混ぜ合わせて撹拌・混合して、実施例1の第1の離型剤層(以下、離型剤層Aとする)を形成する塗料を調整した。
厚みが38μmのポリエチレンテレフタレートフィルムの表面に、実施例1の離型剤層Aを形成する塗料を、乾燥後の厚みが0.1μmになるようにメイヤーバーにて塗布した後、120℃の熱風循環式オーブンにて1分間加熱して離型剤層Aを形成した。
その後、離型剤層Aの表面に、付加反応型シリコーン(東レ・ダウコーニング(株)製、LTC−1056L)30重量部、トルエンと酢酸エチルの1:1の混合溶媒70重量部、白金触媒(東レダウコーニング(株)製、品名:SRX−212)1重量部と平均粒子径(体積基準平均粒子径)が2μmのシリコーン系樹脂ポリマー微粒子(モメンティブ・パーフォーマンス・マテリアルズ社製、品名:トスパール(登録商標)120)0.0166重量部を混ぜ合わせて、実施例1の第2の離型剤層(以下、離型剤層Bとする)を形成する塗料を調整した。
実施例1の離型剤層Bを形成する塗料を、離型剤層B(微粒子の突出高さを除いた付加反応型シリコーン系離型剤)の乾燥後の厚さが0.9μmになるように、メイヤーバーにて離型剤層Aの表面に塗工した後、120℃の熱風循環式乾燥器にて1分間加熱して離型剤層Bを形成し、実施例1の離型フィルムを得た。
離型剤層Aに含有させる帯電防止剤として、リチウムビス(フルオロスルホニル)イミド0.75重量部の代わりに、エチルシリケート系帯電防止剤(コルコート(株)製コルコート(登録商標)N−103X)を20重量部にし、トルエンと酢酸エチルの1:1の混合溶媒を75重量部にした以外は、実施例1と同様にして、実施例2の離型フィルムを得た。
離型剤層Aの乾燥後の厚さを0.3μmにし、離型剤層Bの乾燥後の厚さを0.7μmにし、シリコーン系樹脂ポリマー微粒子(モメンティブ・パーフォーマンス・マテリアルズ社製、品名:トスパール(登録商標)120)の代わりに体積基準平均粒子径2.7μmの無定形シリカ(富士シリシア化学(株)製、品名:サイリシア(登録商標)310P)にした以外は、実施例2と同様にして実施例3の離型フィルムを得た。
離型剤層Bの乾燥後の厚さを0.4μmにした以外は、実施例2と同様にして実施例4の離型フィルムを得た。
離型剤層Aの乾燥後の厚さを0.3μmにし、離型剤層Bの乾燥後の厚さを1.7μmにし、シリコーン系樹脂ポリマー微粒子(モメンティブ・パーフォーマンス・マテリアルズ社製、品名:トスパール(登録商標)120)の代わりに、体積基準平均粒子径4.5μmのシリコーン系樹脂ポリマー微粒子(モメンティブ・パーフォーマンス・マテリアルズ社製、品名:トスパール(登録商標)145)にした以外は、実施例2と同様にして実施例5の離型フィルムを得た。
離型剤層Aを設けなかった以外は、実施例1と同様にして比較例1の離型フィルムを作成した。
離型剤層Bの乾燥後の厚さを1.2μmにした以外は、実施例1と同様にして比較例2の離型フィルムを得た。
厚さ38μmの、片面にコロナ処理を施したポリエステルフィルムのコロナ処理面に、実施例1の離型剤層Bを形成する塗料から微粒子を除いた付加反応型シリコーン系離型剤及び白金触媒の溶液のみを、乾燥後の厚さが0.2μmとなるように、メイヤーバーにて塗工した後、120℃の熱風循環式乾燥器にて1分間加熱し、比較例3の離型フィルムを得た。
離型剤層Aに帯電防止剤として、リチウムビス(フルオロスルホニル)イミドを含有させなかった以外は、実施例1と同様にして比較例4の離型フィルムを得た。
離型フィルムの測定用サンプルの、2層構成の離型剤層の最表面の表面抵抗率(Ω/□)を、高性能高抵抗率計(三菱化学アナリテック社製ハイレスタ(登録商標)−UP)を用いて、印加電圧100V、測定時間30秒の条件にて測定した。
離型フィルムを3枚重ねたサンプルを作成し、ステンレス板(SUS304)2枚の間に挟む。このサンプルに20g/cm2{0.196N/cm2}の荷重を掛けた状態で、23℃、50%RHの環境で24時間放置する。その後、3枚重なった離型フィルムを取り出し、離型フィルムを1枚ずつ手で剥がすことによりブロッキング状態を確認した。
ブロッキング状態の判定基準として、ブロッキングがなく、離型フィルムが軽く剥がれたものをブロッキング性良好(○)、離型フィルムの剥離時に抵抗があったものをブロッキング性不良(×)とした。
離型フィルムの2層構成の離型剤層の最表面に、ポリエステル粘着テープ(日東電工株式会社製、商品名:ポリエステルテープNo.31B)を貼り合わせ、20g/cm2の荷重下、70℃で20時間エージングした後、卓上型精密万能試験機(島津製作所社製、オートグラフ(登録商標))にて剥離速度300mm/分、剥離角度180°にて引き剥がした際の剥離強度を、剥離力(mN/50mm)として測定した。
上記(剥離力の測定)による試験後の、離型フィルムから引き剥がした粘着テープを被着体(ステンレス板)に対してローラで圧着し、23℃、55%RHの環境下で1時間放置した後、卓上型精密万能試験機(島津製作所社製、オートグラフ(登録商標))にて、剥離速度300mm/分、剥離角度180°にて当該被着体から剥離するときの剥離力を測定して残留接着力とした。
これとは別に、未使用の粘着テープを、同一材質の被着体に圧着して剥離するときの剥離力を、残留接着力と同様に測定して基準粘着力とした。
残留接着率は、残留接着率=(残留粘着力)/(基準粘着力)×100(%)という式により算出した。
上記(剥離力の測定)による試験後の、離型フィルムの2層構成の離型剤層の最表面を、指の腹で強く3回擦った後、擦った部分を目視で観察した。基材フィルムから、離型剤層が脱落していることの有無を目視にて確認し、離型剤層の脱落がほとんどなかったものを(○)、離型剤層の脱落が著しかったものを(×)として評価した。
離型フィルムの2層構成の離型剤層の最表面を、酢酸エチルを染み込ませた不織布(旭化成せんい社製ベンコット(登録商標)M−1)を用いて、200gの分銅で荷重を掛けた状態で一往復擦る。その後、離型フィルムの2層構成の離型剤層の最表面を目視で観察することにより、離型フィルムの2層構成の離型剤層の耐溶剤性を確認した。2層構成の離型剤層の最表面を目視にて確認し、外観に変化の無かったものを(○)、2層構成の離型剤層が脱落したものを(×)と判定した。
実施例1〜5の離型フィルム、および比較例1〜4の離型フィルムの評価結果を、表1に示す。表1において、「オーバーレンジ」の意味は、表面抵抗計(ハイレスタ−UP)の測定範囲を越えたことを意味し、すなわち、2層構成の離型剤層の最表面の表面抵抗率が1.0×1013Ω/□以上であることを意味する。また、表面抵抗率は、JIS X 0210に規定する指数表現により表記した。例えば、3.2E+11は3.2×10の11乗を意味する。
本発明に係わる実施例1〜5の離型フィルムは、剥離力が小さく、かつ、残留接着率が高い数値を示した。さらに、2層構成の離型剤層の最表面の表面抵抗率が、低い値となった。また、実施例1〜5の離型フィルムは、ブロッキングの有無の確認試験において、第2の離型剤層と離型フィルムの背面とがブロッキングを起こしておらず、微粒子を含有する第2の離型剤層の密着性、耐溶剤性が良好であった。
これに対して、比較例1の離型フィルムは、帯電防止剤を含有し微粒子を含有しない第1の離型剤層を設けなかったために、微粒子を含有する第2の離型剤層が、基材フィルムに接した構造となっていて、耐溶剤性が悪く、かつ、帯電防止性能が劣る結果となった。
また、比較例2の離型フィルムは、微粒子を含有する第2の離型剤層の凹凸が小さく、離型フィルムがブロッキングしてしまい、剥離力も大きい結果となった。
また、比較例3の離型フィルムは、帯電防止剤及び微粒子を含有しないシリコーン系離型剤層のみを、一般的な塗布量で塗工して離型剤層が形成されており、本発明に係わる実施例1〜5の離型フィルムよりも剥離力が極めて大きく、かつ、帯電防止性能が劣る結果となった。
また、比較例4の離型フィルムは、第1の離型剤層及び第2の離型剤層に、帯電防止剤を含有していないために、2層構成の離型剤層の最表面の表面抵抗率がオーバーレンジ(1.0×1013Ω/□以上)であり、帯電防止性能が劣る結果であった。
Claims (2)
- 基材の片面に粘着剤層が積層された積層体の、前記粘着剤層の表面に、離型剤層が設けられた表面保護用離型フィルムが、前記離型剤層を介して貼り合せてなる積層フィルムであって、
前記積層フィルムから、前記積層体を剥がした表面保護用離型フィルムが、被着体の表面保護に使用されるものであり、
前記表面保護用離型フィルムは、基材フィルムの少なくとも一方の面に、帯電防止剤を含有し微粒子を含有しない第1の離型剤層と、無機微粒子および/またはポリマー微粒子からなる微粒子を含有する第2の離型剤層とが、この順に積層された2層構成の離型剤層を有してなり、
前記第1の離型剤層と、前記第2の離型剤層との総厚さが0.4〜2.0μmであり、前記第2の離型剤層の表面から前記微粒子の頂点までの突出高さが、前記総厚さ以上であり、かつ、前記第1の離型剤層及び前記第2の離型剤層が、シリコーン系離型剤を含むことを特徴とする積層フィルム。 - 前記第2の離型剤層に含有された微粒子が、シリカ、炭酸カルシウム、リン酸カルシウム、硫酸バリウム、カオリン、ガラス粉末、タルクからなる無機粒子群から選択された1種以上の無機微粒子、および/または、シリコーン系樹脂、アクリル系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリエチレン系樹脂、ポリプロピレン系樹脂、ポリスチレン系樹脂、エポキシ系樹脂からなる高分子樹脂粒子群から選択された1種以上のポリマー微粒子であることを特徴とする請求項1に記載の積層フィルム。
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