JP6655540B2 - 眼鏡装置 - Google Patents

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Description

本発明は概して眼鏡に関する。とくに本発明は、クリップオンタイプのサングラスを含む眼鏡システムに向けられたものである。とくに本発明は、少なくとも1つのキイホール形状の開口部がサングラスの補助ペアの各レンズを規定する眼鏡システムに向けられており、相補形状のボスを有するコネクタが開口部のなかにスナップフィットし、該コネクタが主要な一組の処方眼鏡(プリスクリプション眼鏡)に補助眼鏡を着脱可能に係合させるのに用いられる。
日射し避け用の取外可能な補助眼鏡は、処方眼鏡を掛けるユーザーに受け入れられるものとして処方サングラス用の共通の代用品となるが、仮にユーザーが購入したとした場合の処方サングラスよりも低コストであることが求められる。また、補助眼鏡は、1つのクリップオン・セットを他のものに交換することにより、自分で多種多様なペアサングラスを簡単に使用することができるものである。標準のクリップオン・サングラスは、直ぐに販売できるものであるが、通常の場合は現存のフレームがぴったりと合わない。さらに、標準のクリップオン・サングラスはレンズと外枠の色が限られたものに限定される傾向にある。オーダーメイドのクリップオン・サングラスは、標準のクリップオン・サングラスよりも高いコストで販売される。これらのより高価なクリップオン・サングラスは、種々の方法でカスタマイズされ、種々の方法で現存の処方眼鏡に取り付けることができるものである。これらのアタッチメントシステムの大部分は、供給者により特別注文製造されるべき特殊な構成部品を必要とするものである。また、これらのアタッチメントシステムは、組立てることが眼鏡技術者または検眼士にとって難しく、その多くが耐久性のないものである。現在周知のアタッチメント機構のいくつかは、
1) 磁石、例えばアイナビジョンインコーポレイテッド社(ウェブサイト:http://eyenavision.com/products/sunlenses)により販売された補助眼鏡に用いられるものなど;
2) クリップ、例えば前記販売された補助眼鏡に用いられるものなど;
a) ヒルコ(登録商標Hilco)ネーム(http://www.hilco.com/optometry/catalog.aspx?CategoryID=70&ParentCategoryID=4&CategoryName=SunClips&ParentCatName=Sunwear)のもとに販売;
b) クレアルゴインコーポレイテッド社(http://www.kleargo.com/products/category/clips_ons_amp_fit_overs)により販売;
c) サンクリッピーズ社(http://sites.google.com/site/sunclipies/)により販売;
d) サンクリップ・エクスプレス社(http://www.sunclipexpress.ca/)により販売;
e) プロフィロ社(http://www.profiloclip-on.com/en/products.html)により販売;
f) アウダース・ルネテス社(http://www.audacelunettes.com/colorclip.aspx)により販売;
3) ピンチグリップ、例えばイークリップ社(ウェブサイト:http://www.clipon.com/)により販売されたものなど;
4) ブリッジクリップ、例えばクレアルゴインコーポレイテッド社(http://www.kleargo.com/products/rimless_bridge_tailor_clip)またはインサイトグループ(http://www.cliponguys.com/clip-on-sunglasses-101.php.)により販売されたものなど;
一組の主眼鏡と一組の補助眼鏡を含む異なる眼鏡装置が登録された特許は数多くある。主眼鏡は一般的には処方眼鏡であり、補助眼鏡はサングラスである。補助眼鏡は主眼鏡に取外し可能に係合されるものである。主眼鏡は、レンズの取付け用の2つの領域をもつフレームと、2つの領域または2つのレンズ(とくに縁なし眼鏡)を一緒に接続するブリッジと、それぞれの領域にエルボーを介して接続され、ユーザーの頭部にフレームを掛けるために使用されるアームと、を通常含む。
補助眼鏡は、ブリッジにより接続された2つのレンズを含む。しばしば、補助眼鏡は、フレーム無しであるが、レンズを取り付ける領域とそれらの領域を接続するブリッジとを有するフレームを含んでもよい。通常、補助眼鏡にはユーザーの頭部に眼鏡を掛けるためのアームが無い。
多くの先行特許は、主眼鏡と補助眼鏡を一緒に固定するための構造や方法を開示するものである。本明細書中において言及する処方眼鏡のすべての記載を容易にするために、ここでは処方眼鏡を用語「主眼鏡」と同じものとし、取り外し可能なサングラスを用語「補助眼鏡」と同じものとすることとする。
US6,341,864(Ng)は、主眼鏡に補助眼鏡を固定するためのクリップを含む補助眼鏡を開示している。各クリップは、外方に延び出す第1及び第2のアームを有するベースを含む。第1の実施形態では、ベースから外方に同じ方向に延び出す第1及び第2のアームは、実質的に平行であり、互いに離間している。ベースの内面は、補助レンズの外面の近くに位置している。第1のアームは、内面から外方に延び出し、補助レンズに規定された穴を通る。第1のアームは、レンズの外面に対して直角に配置されている。前記穴は、補助レンズの周縁エッジから外方にある距離をおいて離間している。第1のアームは、形状が円筒であり、一旦押し込むと前記穴から引き抜けないようにする球根状の末端部を含む。第2のアームは、ベースの内面から外方に延び出し、レンズの周縁エッジに平行に配置されている。第2のアームは、補助レンズの内面を乗り越えて離れたところに延び出し、湾曲して同じほうへ引き返している。湾曲した第2セクションの末端と補助レンズの内面との間にスペースが規定されている。このスペース内に主眼鏡の一方のレンズが納まり、クリップのフック留めした末端は補助レンズに隣接する眼鏡レンズを維持する。第2の実施形態において、第1及び第2のアームは、反対向きにベースから外方へ延び出している。ベースの外面は補助レンズの内面に隣接して設けられ、円筒状の第1のアームは補助レンズ内の穴を通って前方に延び出している。第1のアームの球根状末端は、補助レンズの外面に隣接して設けられている。第2のアームは、ベースから後向きに湾曲し、ベースの内面に概して平行であり、それからスペースをおいて離間する末端を有している。このスペースを主眼鏡からのレンズが占めている。
US6,478,420(Xiang)は、磁石により主眼鏡に取り外し可能に固定する一組の補助眼鏡を開示している。この補助眼鏡はそのなかに規定された開口部を有し、各開口部のなかに磁石が埋め込まれている。主眼鏡はユーザーの頭部に掛けるためのアームを含む。各アームはネジを手段としてレンズの1つにエルボーを介して固定され、このネジの少なくとも頭部は磁石材料でつくられている。補助眼鏡の開口部は、これらのネジの頭部に揃うように位置あわせされている。埋設磁石と磁性ネジとの間の磁気吸引力により補助眼鏡が主眼鏡に保持される。また、この特許では、補助眼鏡に磁石を埋め込む代わりに、開口部内に同様の磁石を組み入れる前にマグネットホルダーのなかに配置した磁石を開示している。このホルダーは、レンズの対向面に隣接して設けられる対向する出っ張り部をもつ2つに分離する入れ子部品を開示している。主眼鏡と補助眼鏡の磁石のマルチセットとして用いてもよく、このような磁石のマルチセットは2つのブリッジ上に磁石を含むことができる。
US6,464,352(Xie)は、補助眼鏡のブリッジから内方に延び出し、主眼鏡のブリッジを乗り越えてフック留めする2つの弾性フィンガーを有するコネクタ機構を開示している。弾性フィンガーは、圧縮スプリングを含み、補助眼鏡の実際のブリッジの一部を形成する実質的にJ字形状の突起である。各補助レンズには穴が設けられ、この穴およびブリッジの領域にボルトが挿通されている。弾性フィンガーは、主眼鏡のブリッジのトップエッジを越えて延び出し、補助眼鏡のブリッジに向けて主眼鏡を引き付けるようにしている。
US6,502,939(Viganto)は、ブリッジのいずれかの端部において各レンズの外面から外方に延び出す螺合可能な係合突起に設けられる主眼鏡のシステムを開示している。この突起は補助眼鏡の内面の凹み領域と相補的である。補助眼鏡を主眼鏡に配置したときに、突起が凹み領域にスナップフィットし、これにより補助眼鏡と主眼鏡との2組の眼鏡が互いに係合される。
US6,533,411(Chen et al)は、2つの取付ユニットにより補助眼鏡を係合するU字形状のカップリングユニットを開示している。このカップリングユニットは、主眼鏡のブリッジに引っ掛けてフック留めし、補助眼鏡に係合するそれらを保持する。各取付ユニットは、ベースから同方向に外方に延び出す一対の離間平行アームをもつベースを含む。アームは、それらとスペースに収まる補助レンズの周縁エッジとの間にスペースを規定する。ボルトをアームの1つの第1の開口部に挿通し、次いで補助レンズに規定された穴に挿通し、レンズに取付ユニットを固定する。カップリングユニットのネジ切りシャフトを取付ユニットの他のアームのエクステンションの第2の開口部に挿通し、取付ユニットにカップリングユニットを固定する。
US6,550,913(Zelman)は、主眼鏡のアームを位置あわせするエクステンションを含む補助眼鏡を開示している。各エクステンションおよびアームは磁石を含み、補助眼鏡を主眼鏡の前方に位置させるときに、これらの磁石は互いに位置あわせされる。変形例の磁石は、各ブリッジに設けられ、ブリッジを隣り合わせて並べたときに、磁石同士が互いに引き付けあい、主眼鏡と補助眼鏡との係合が保たれる。この第2の実施形態では、補助眼鏡のフレームのトップエッジから主眼鏡フレームのトップエッジまで簡単なL字形状のクリップが延び出している。
US6,655,799(Chen)は、主レンズの穴に位置が揃えられた補助レンズの穴を開示している。強磁性体スタッドが穴を挿通して延び出し、レンズを互いに近接させたときに、これらのスタッドが互いに引き付けあう。
Strenk(US6,755,522)は、各レンズの外側に隣接する補助眼鏡のフレームにエクステンションを設けること、およびエクステンション内に磁石を設けることを開示している。磁石は、アームで接続される主眼鏡のフレームのエルボーにも取り付けることができる。補助眼鏡を主眼鏡に近接させたときに、エクステンション内の磁石とエルボーの磁石とが互いに引き付け合う。第2の実施形態の磁石は、主眼鏡のレンズの穴に設けた取付エレメントのなかに収められ、これらの埋め込み磁石は補助眼鏡のエクステンション内の磁石と磁気的に引き付け合う。
Madison(US6,883,912)は、補助眼鏡のフレームおよび主眼鏡のフレームのエクステンションにおいて種々の箇所に磁石を配置することを開示している。2組のペアグラスの磁石は、位置が揃うように位置合わせされている。これにより互いの磁石が引き付け合い補助眼鏡が主眼鏡と隣接して保持される。
US7,011,402(Shapiro)は、補助眼鏡と主眼鏡とが一緒になるように固定する少なくとも1つのプラスチック突起を含むファスナーを開示している。突起は、内レンズにより規定される開口のなかに延び出すブッシュを含む。眼鏡はアームに取り付けられるのに適した端部を含む。この端部に磁石が取り付けられる。支持アームは突起を端部に接続する。
US D684,942(Zelazowksi)は、いずれかの端部のほうから見たときに概して円形である磁石、および2つの環状リブが中間に設けられた環状の溝を開示している。
上記のコネクタ機構が意図する目的のためにそれらの機能のすべてであるが、一組の補助眼鏡を一組の主眼鏡に脱着可能に係合させる改善された手段のための技術にまだニーズがある。
主眼鏡および脱着可能で係合可能な補助眼鏡を含む眼鏡装置を開示する。補助眼鏡は、ブリッジにより接続されて一緒にされた第1及び第2のレンズを含む。各レンズは、外面、内面、および内面と外面との間に延び出す周縁エッジを有する。各レンズ内には開口部が規定され、開口部は内面と外面との間に延び出している。開口部は、レンズの周縁エッジに始まり、周縁エッジを離れてレンズ本体内に延び出している。コネクタは各レンズの開口部のなかに係合され、このコネクタは主眼鏡から脱着できるように係合している。好ましくは、開口部はキイホール形状であり、コネクタは相補的なキイホール形状のボスを含むことが好ましい。
改善デザインではキイホールコネクタの穴のなかに設けた磁石を用いる。この磁石は、補助眼鏡を主眼鏡に保持させるために用いることができ、それらの眼鏡に金属の小片やその他の磁石が設けられる。
この眼鏡装置は、薄い色のついたレンズまたは偏光レンズ、読書レンズ、あるいはめがね類のための保護レンズのような撤去可能なレンズを取り付けるために使用できる。
本発明の例示の実施形態、本願出願人が理念の適用を意図する最良の実施の形態の説明に役立つものは、以下の記載に説明され、図面に示され、特別にかつはっきりと指摘され、添付のクレームに説明されたものである。
図1は、主眼鏡から取り外したところを示す第1実施形態のクリップオンタイプの補助眼鏡を有する主眼鏡を示す背面斜視図である。 図2は、補助眼鏡を主眼鏡に取り付けたところを示す背面斜視図である。 図3は、主眼鏡の部に取り付けた補助眼鏡のトップ部の右側を示す拡大横断面図である。 図4は、分解したコネクタとブリッジの一部および補助眼鏡の片方のレンズを示す分解平面斜視図である。 図4aは、図4に示したレンズの平面図である。 図5aは、コネクタの斜視図である。 図5bは、コネクタの側面図である。 図5cは、図5bの5c−5c線に沿って切断したコネクタを示す横断面図である。 図5dは、補助ブリッジの縦断面図である。 図6は、補助眼鏡と主眼鏡との係合に磁石を用いる第2実施形態の眼鏡装置を示す正面斜視図である。 図7は、主眼鏡から補助眼鏡を取り外した図6の眼鏡装置を示すとともに、主眼鏡および補助眼鏡から分解して取り外した磁石部品とコネクタを示す正面斜視図である。 図8aは、第2実施形態に用いたコネクタを示す斜視図である。 図8bは、コネクタの側面図である。 図8cは、図8bの8c−8c線に沿って切断したコネクタを示す横断面図である。
図1を参照すれば、本発明の態様に従う眼鏡装置は一組の主眼鏡10および一組の補助眼鏡12を有する。主眼鏡10は一組のレンズ取付部材(符号なし)を有するフレーム14を含み、レンズ取付部材同士および第1及び第2のアーム20,22を連結するブリッジ24を含む。各アーム20,22は、レンズ取付部材の1つに回動可能に枢着され、ユーザーの頭部にフレーム14を掛けて用いられるようになっている。第1のレンズ16と第2のレンズ18は、レンズ取付部材に取り付けられている。必ずしもそうでなければならないというものではないが、第1及び第2のレンズ16,18は処方レンズ(プレスクリプションレンズ)であることが好ましい。
補助眼鏡12は、補助ブリッジ30により互いに固定された第1のレンズ26と第2のレンズ28を含む。図1には、ブリッジ30の存在から離れたフレーム無しのものとして補助眼鏡を示す。当然に理解されることではあるが、補助眼鏡12にはフレームを設けることができる。第1のレンズ26に複数のコネクタ32が設けられ、第2のレンズ28にも複数のコネクタ32が設けられている。コネクタ32は、主眼鏡10に係合され、図2に示すように補助眼鏡12を主眼鏡10に固定させるものである。図3に示すように、レンズ16の部と補助レンズ26の部とはレンズ16の前方において距離“D”だけ離れている。コネクタ32は補助レンズ26のトップエンド26aに近接して配置され、少なくともコネクタ32の一部がレンズ16のトップエンド16aを横切り、レンズ16の背面16bから離れて後方に下降するように角度がつけられている。
図4に、補助眼鏡12のレンズ26の1つを拡大した詳細を示す。他方のレンズ28はこれに類似する形状であり、レンズ26の鏡像イメージであることは言うまでもない。レンズ26はトップエンド26a、ボトムエンド26b、第1のサイド26cおよび第2のサイド26dを有する。また、レンズ26は外面26eおよび内面26fを有する(図3)。トップエンド26a、ボトムエンド26b、第1のサイド26cおよび第2のサイド26dは、レンズ26の周縁エッジを形成する。少なくとも1つ、好ましくは3つの、開口部34,35がレンズ26に定められている。図4aに示すように、補助レンズ26には2つのコネクタ開口部34およびブリッジ開口部35を定めることが好ましい。各開口部34,35は、レンズ26の外面26eおよび内面26fの間に伸び拡がっている。さらに、各開口部34,35は、レンズ26の周縁エッジから始まり、該周縁エッジを離れてレンズ本体のなかまで延び込んでいる。
本発明の面に従う開口部34,35は、キイホール形状であり、一般的な円形の形状の第1の部位34a,35a(図4a)および一般的な台形の形状の第2の部位34b,35bを含む。第2の部位34b,35bはレンズ26の周縁エッジから始まり、第1の部位34a,35aはレンズ周縁エッジから離れた内方に配置されている。このキイホール形状の開口部が好ましいが、この代わりとして、レンズ26の周縁エッジに始まり、レンズ本体の内方に延び出す異なる形状を用いることができることは当然に理解されることである。コネクタ32は開口部34に係合し、ブリッジ30は後述するように開口部35に係合している。コネクタ32は主眼鏡10に補助眼鏡12を着脱可能に係合するように用いられる。ブリッジ30は補助眼鏡28に補助レンズ26を固定するために使用される。
レンズ26は、それに規定された開口部34または開口部35のいずれか1つのみを設けてもよく、または2つの開口部を設けてもよく、あるいは3つ以上の開口部を設けてもよいことは当然に理解されることである。もし仮に本明細書に開示する方法によりブリッジ30を係合するとしたならば、ブリッジ開口部35をレンズ26内に定め、主眼鏡10および補助眼鏡12を相互に係合するために他のタイプのコネクタを用いることができる。もし仮に主眼鏡10と補助眼鏡12を一体化係合するために1つのみのコネクタ32を用いるとしたならば、1つのみの開口部34をレンズ26の周縁エッジに定めるようにすることができる。何か他の方法により補助眼鏡12にブリッジおよび他のコネクタを用いて固定するようにしてもよい。さらに、2つ以上の開口部をレンズ26に定めるようにしてもよく、また、2つ以上のコネクタ32を用いるようにしてもよいことは、当然に理解されることである。開口部34,35とブリッジ30とコネクタ32の組合せは、本発明の1つの面に用いられることを意図している。
図5a〜図5cにコネクタ32をより詳細に示す。コネクタ32は、互いに直角に配置される第1の脚36および第2の脚38を含む。第1の脚36は、第1のアーム40、第2のアーム42、およびボス44を有する。第1及び第2のアーム40,42は、一般に同一形状であり、互いに平行であり、距離D1だけ離間している(図5c)。とくに、第1及び第2のアーム40,42は、離間した端部と端部が対面する関係に配置され、相互に位置が揃えられている。ここで「離間した端部と端部が対面する」関係とは、第1のアーム40の内面40bが第2のアーム42の内面42bに近接して配置されるが、内面40b,42b同士は互いに離れていることを意味する。さらに、図5aと図5cに示すように、外エッジ40d,42d同士は互いに縦方向に位置が揃えられている。
第1及び第2のアーム40,42は、上方から見ると長く伸びたD字の形状である(図5a)。第1のアーム40は、外エッジ40dと出会う外面40aおよび内面40bを含む。外面40aは、ユーザーを困らせることになるコネクタ32の鋭いエッジが無いことを保証する外エッジ40dに近接する湾曲又は面取りしたベベル部40cを含む。
第2のアーム42は、外エッジ42dと出会う外面42aおよび内面42bを含む。同じことをもう一度説明するが、ベベル部または湾曲部42cは外面42aの外エッジ42dに隣接するところに配置されている。この第1実施形態の眼鏡装置において、第1のアーム40および第2のアーム42は、それぞれ内外面40a,40bおよび内外面42a,42bの間が延び出す開口部の自由端になっている。
ボス44は、内面40bから始まり、内面42bで終わり、内面40bと内面42bとの間に延び出している。各内面40b,42bの狭い縁(リップ)によりボス44を拘束している。このリップは、ボス44の外面44aから第1アーム40の外エッジ40dまでにわたって外方へ延び出すマークした部分40bとして図5c中に示されている。第2のアーム42は、ボス44の外面44aと第2アーム42の外エッジ42dとの間に同様に形成されたリップを有する。ボス44は、第1及び第2のアーム40,42の外エッジ40d,42dから引っ込んだ関係にある。これら内面40b,42bの狭いリップは実質的に平面である(図5b参照)。
ボス44は、ボルトの大きさ、形状、長さに類似する薄い円筒部材ではない。その代わりに、ボス44は、実質的に円形状の第1の部位44b(図5c)および実質的に台形状の第2の部位44cを含む。第2の部位44cは、第1の部位44bの周囲の部から外方に延び出している。第2の部位44cは、上方に延び出す第2の脚38の部に実質的に連続し、かつ第2の脚38から離れて外方に延び出している。ボス44は、図5cに示したように、第1及び第2のアーム40,42の全体の幅Wおよび長さLに延び出している。第1のアーム40、第2のアーム42、およびボス44は、プラスチックのような材料を成型した単一部品であることが好ましい。
本発明の面に従う、ボス44は、開口部34の形状と相補的な形状である。このため、ボス44は、キイホール形状の開口部34又は35と相補的にするために横断面がキイホール形状である。図5cから明らかなように、内面40bは、ボス44の外面44aを越えて外方に延び出している。同様に、内面42bは、ボスの外面44aを越えて外方に延び出している。このように、ボス44は、第1及び第2のアーム42,44の間に効果的に引っ込んでいる。
第2の脚38は、第1の脚36と一体に形成され、一般的には第1及び第2のアーム40,42の各端部から直角に外方に向けて延び出している。このため、コネクタ32は側方から見て実質的にF字の形状である(図5b)。第2の脚38は、外面38aおよび内面38bを有する。第2の脚38の終端38c(図3と図5b)は、第2の脚38の残余の部分に対して約45度の角度に設けられている。
コネクタ32は、トップエンド26aの開口部34またはボトムエンド26bの開口部34のなかにボス44を摺動させることによりレンズ26に係合される。ボス44の円形の第1の部位44bで係合した開口部34の台形の第2の部位34bの形状が狭くなっていることから、ボス44の第1の部位44bを開口部34の第1の部位34bに入れるのに僅かの力でよい。ボス44の第1の部位44bを開口部34の第1の部位34bに一旦入れてしまうと、ボス44の円形部は第1の部位34aが第2の部位34bに移行するコーナー形状を容易に通過できなくなる。このようにしてコネクタ32は開口部34にスナップフィットされる。
図3に示すように、コネクタ32は開口部34に係合され、第1のアーム40の内面40bはレンズ26の外面26eに近接して配置され、第2のアーム42の内面42bはレンズ26の内面26fに近接して配置されている。コネクタ32のボス44を開口部34のなかに割り込ませると、レンズ26のトップ部が第1のアーム40と第2のアーム42との間に捕捉される。ボス44及び開口部34のキイホール形状は、一旦係合させたものが突発的な摺動で開口部34から外れるのを実質的に防止することから有利である。第1のコネクタ32はレンズ26のトップエンド26aの開口部34に係合し、第2のコネクタ32はレンズ26のボトムエンド26bの開口部34に係合し、2つのコネクタの2つの端部部位38cは向き合い、一般的には相互に向けて延び出している。
図4と図5dに補助ブリッジ30をより詳細に示す。ブリッジ30は、ユーザーの鼻に跨る湾曲部30a、および湾曲部30aの両端のいずれかに取り付けられる2つのコネクタ部46を有する。各コネクタ部46は、補助レンズ26,28の一方の開口部35に係合している。コネクタ部46は、互いに離れて実質的に平行に配置された第1のアーム46aおよび第2のアーム46bを含むコネクタ32の第1の脚36に実質的に類似するものである。退入したボス46cは、第1及び第2のアーム46a,46bの間に配置され、これらと一体に形成されている。図5dに示すように、ボス46cは、キイホール形状であり、ブリッジ開口部35と相補的であり、そのなかに受け入れられる。両コネクタ部46は第1及び第2の補助レンズ26,28の両方のブリッジ開口部35に係合され、これによりブリッジ30はレンズ26,28を一緒に固定する。
本発明の面に従う眼鏡装置に用いたキイホール型アタッチメントは、耐久性があり、短期間での補助眼鏡の特別注文に応えられ、比較的低コストのものとして眼鏡技師または検眼士が容易に準備しうるものである。特別注文の補助レンズ26,28は、要望どおりに主眼鏡10のレンズ16,18に適合させるために従来の方法での形状にカットされる。眼鏡技師または検眼士は、ブリッジ30および2つのコネクタ32を2つの補助レンズ26,28に取り付けるために、開口部34,36を形成するためにレンズに適したエリアにキイホール形状に打ち抜くための簡易手動ダイプレスを用いる。各コネクタ32のブリッジ30およびボス34の各端部にキイホール形状のボス46cをマッチングさせるためには、補助レンズ26,28のキイホール形状の開口部35,34をスナップする。
補助眼鏡12は、レンズ16に隣接するレンズ26を位置合せし、レンズ18に隣接するレンズ28を位置合せし、ブリッジ24に隣接する補助ブリッジ30を位置合せすることにより、主眼鏡10に係合される。第2の脚38はコネクタ32に不可欠なものである。第2の脚38は、主眼鏡10のレンズ16,18またはオーバーフレーム14があるべき適正な位置にあるようにコネクタ32にレンズ16,18を保持するために主眼鏡10のトップエッジをのり越えてパチンと締まるように僅かな弾性を有する。ユーザーは、フレーム14の上リム14aを越えるレンズ26,28のトップエッジにおいて上コネクタ32をスナップ止めするため、またはフレーム14の下リム14bの下にレンズ26,28のボトムエンドにおいて下コネクタ32をスナップ止めするために補助眼鏡12を傾ける。上または下コネクタ32の終端38cを一旦引っ掛けた後に、補助眼鏡12の対向端の上リム14aまたは下リム14bをそれぞれフレーム14の上リム14aまたは下リム14bの他方に対して上または下コネクタ32の他方を係合するために内方へ回転させる。このような眼鏡は例えばレンズ16,18の外周にフレーム14の部分を含まないフレーム無しに効果的であり、補助眼鏡12は上述したように実質的に同様にレンズ16,18に対して直接係合できることは当然に理解されることである。
主眼鏡10から補助眼鏡12を取り外す場合は、フレーム14にコネクタ32を係合させるために上述した工程を単純に逆戻りするだけでよい。
図6〜図8cに符号112を付して示した本発明の面に従う第2の実施形態の補助眼鏡を示す。図6に変更した一組の主眼鏡110に着脱可能に係合した補助眼鏡112を示す。主眼鏡110は、一組のレンズ116,118が取り付けられたフレーム114を含む。フレーム114は、ユーザーの頭部にフレーム114を座するのに用いられる第1及び第2のアーム120,122を含む。フレーム114は、レンズ116,118を固定しているフレーム114の区域間に延び出すブリッジ124をさらに含む。本発明の面に従えば、穴150は、ドリルまたはその他のもので各レンズ116,118に形成され、好ましくはレンズの外サイドエッジから内方に短い距離入ったところで、レンズの外面116a,118aからレンズの内面(図示せず)まで通して延びていることが好ましい。これは図7に示した。磁石152を各穴150に挿入し、接着またはその他の適当な手段により固定される。
補助眼鏡112は、ブリッジ130により互いに固定された第1のレンズ126および第2のレンズ128を含む。第1のレンズ126は、トップエンド126a、ボトムエンド126b、第1のサイド126c、第2のサイド126d、外面126aおよび内面(図示せず)を有する。同様に、第2のレンズ128は、トップエンド128a、ボトムエンド128b、第1のサイド128c、第2のサイド128d、外面128aおよび内面(図示せず)を有する。開口部134は第1のサイド126cに規定され、他方の開口部134は第1のサイド128cに規定されている。好ましくは、各開口部134は上述した開口部34と実質的に同じキイホール形状の開口部である。開口部134は、補助眼鏡112を主眼鏡110に係合させているときに、レンズ116,118の穴150の位置が実質的に揃うように位置合せされる。
本発明の面に従えば、第2の実施形態のコネクタ132は第1のレンズ126の第1のサイドエッジ126cに沿って係合され、他方のコネクタ132は第2のレンズ128の第1のサイドエッジ128cに沿って係合されている。コネクタ132は、主眼鏡110を磁気的に係合させ、それに固定された補助眼鏡112を保持するものである。図8a〜図8cにコネクタ132をより詳細に示す。コネクタ132は、上述したコネクタ32に類似しているが、第2の脚38が異なっている。コネクタ132は、側方から見て実質的にC字の形状であり、凹みボス144を間に挟む第1の脚140および第2の脚142を有している。ボス144は、開口部134に対してサイズと形状が相補的なものであるように実質的にキイホール形状である。ボス144の部位は、穴154に規定され、好ましくは開口部134の円形部分に揃うことが好ましい。相補的な形状の磁石156は、この穴154のなかに挿入されている。磁石156は、第1のアーム140の外面140aから第2のアーム142の外面142aまで通って延び出している。
磁石156は、主眼鏡110の磁石152の1つに近接するように位置が定められている。磁石156は磁石152とは逆極である。このため、2つの磁石156,152は相互に磁気的に引かれ合い、それにより補助眼鏡112は主眼鏡110に保持されるようになる。後ほど主眼鏡110から補助眼鏡112を取り外そうとする際に、ユーザーは単に眼鏡を握って、主眼鏡110から補助眼鏡112を引き離すだけでよい。一方の磁石156が他方の磁石152の磁界を抜け出すときに、磁気的に引き合う力がなくなり、補助眼鏡112を主眼鏡110から分離することができる。
ここには図示しないが、補助眼鏡112のブリッジ130は、補助レンズ126,128に接着または他の何らかの方法により固定することができ、またはブリッジ30がレンズ26,28に接続されるのと同様にブリッジ130をレンズ126,128に固定できることは、当然に理解されることである。さらに、ブリッジ130は、主眼鏡に磁石156とブリッジ124を含むコネクタ132を磁石材料で作製するか、または同様にドリル穿孔した穴およびそれに磁石を挿入するという方法と同様の磁石を設置することができる。ブリッジ130は、ブリッジ124に磁気的に引き付けるように作製することができるか、あるいは磁石をレンズ116,118のなかに埋め込むことができる。さらにまた、主眼鏡110のレンズ116,118の代わりにフレーム114のなかに磁石を設けることもでき、それらの磁石をコネクタ132の磁石154と位置を揃えることができる。
本発明の面に従えば、一組の主眼鏡に一組の補助眼鏡を着脱可能に係合させる方法は、
各補助レンズを規定する少なくとも1つの開口部を有する一組の補助眼鏡を準備し、前記開口部は、前記補助レンズの内面と外面の間に延び出し、かつ前記補助レンズの周縁エッジに始まり、前記補助レンズ内の内方に延び出していること、
互いに離間して平行に配置された第1及び第2のアームと、前記第1及び第2のアームの間に延び出し前記開口部と相補的であるボスと、を有するコネクタを準備し、
前記一組の補助レンズの1つを前記開口部の1つとスナップフィットさせ、
主眼鏡の一組のレンズのうちの1つのトップエッジを乗り越えて前記コネクタの前記第2のアームの傾斜した終端を引っ掛ける。
一組の補助眼鏡を準備する工程は、キイホール形状の開口部を規定するレンズを準備することを含み、前記コネクタを準備する工程は、キイホール形状のボスを有するコネクタを準備することを含む。
本発明方法は、前記コネクタに第1の磁石を係合する工程をさらに有し、前記主眼鏡のレンズの1つに穴を規定し、前記主眼鏡レンズの前記穴のなかに第2の磁石を埋め込み、前記コネクタと前記主眼鏡のレンズの前記穴とが揃うように前記補助眼鏡と前記主眼鏡との位置合わせがなるようにし、前記補助眼鏡と前記主眼鏡とが一緒になるように磁気的に引き合わせる。
またさらに、前記一組の補助眼鏡を準備する工程は、前記第1のレンズと第2のレンズとの間にブリッジを固定する工程を含むことができる。
この工程は前記補助レンズの各々の前記周縁エッジにブリッジ開口部を規定することにより達成されるものであり、前記ブリッジ開口部は連関する前記補助レンズの内面から外面まで延び拡がり、前記ブリッジ開口部の1つのなかに前記ブリッジの各端部に設けた相補的形状のボスをスナップフィットさせる。
上述のように、いくつかの用語は、簡潔さ、明確さ、および分かり易さのために使用したものである。不必要な限定は先行技術の要求を超えてそれから暗示されるべきものはない。なぜなら、そのような用語は記述説明のために用いられるものであり、広く解釈されることを意図したものであるからである。
また、本発明の好ましい実施形態の記載および図示は一例として示す実施例であり、これらの厳密な詳細な図示や記述に本発明は限定されるものではない。
以下に、本願出願の当初の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
[1]一組の取付部材を含むフレームを有する一組の主眼鏡と、前記取付部材同士を連結するブリッジと、ユーザーの頭部に前記フレームを掛けるために各取付部材に枢着されたアームと、前記取付部材の1つのなかに各々取付けられた第1及び第2のレンズと、
前記主眼鏡に着脱可能に係合されうる一組の補助眼鏡と、
を具備し、
前記補助眼鏡は、
第1の補助レンズおよび第2の補助レンズと、該第1及び第2の補助レンズの各々は外面、内面、および前記内外面間に延び拡がる周縁エッジと、
前記第1及び第2の補助レンズを一緒に動作可能なように連結する補助ブリッジと、
前記第1及び第2の補助レンズの各々を規定し、前記内外面間に拡がる開口部と、該開口部は前記周縁エッジに始まり、それぞれの前記レンズのなかに延び拡がり、
前記補助レンズの各々の前記開口部に係合するように構成されたコネクタと、該コネクタは前記主眼鏡に着脱可能に係合することを特徴とする眼鏡装置。
[2]前記開口部は、一般的には円形状をなす第1の部位と一般的には台形状をなす第2の部位とを含む一般的なキイホール形状であることを特徴とする[1]記載の眼鏡装置。
[3]前記開口部の前記第2の部位は連関した前記補助レンズの周縁エッジから始まり、前記第1の部位は前記周縁エッジから離れた内方に配置されていることを特徴とする[2]記載の眼鏡装置。
[4]前記コネクタの部分は、キイホール形状の前記開口部と相補的であり、形状が円形であり、前記開口部の前記第1の部位のなかに受け入れられる第1の部位を含み、形状が台形であり、前記開口部の前記第2の部位のなかに受け入れられる第2の部位を含むことを特徴とする[2]記載の眼鏡装置。
[5]前記コネクタ部材は第1のアームおよび第2のアームを有し、前記第1及び第2のアームは互いに離れて平行に配置され、前記第1及び第2のアームの間にボスが延び込み、前記ボスは前記開口部と相補的な形状である前記コネクタの部分を有することを特徴とする[1]記載の眼鏡装置。
[6]前記コネクタが前記開口部に係合しているときに、前記第1のアームは前記補助レンズの外面と隣接して一般に平行に配置され、前記第2のアームは連関する前記補助レンズの内面と隣接して一般に平行に配置されていることを特徴とする[5]記載の眼鏡装置。
[7]前記第1及び第2のアームの一方または両方のリップは、前記ボスの外面から離れる横方向の外方に延び出し、前記第1及び第2のアームの各1つの外エッジで終わり、前記コネクタが連関する前記補助レンズに係合されているときに、前記リップは前記補助レンズの内面および外面の一方または他方に隣接して配置されることを特徴とする[6]記載の眼鏡装置。
[8]前記ボスは、連関する前記補助レンズの前記内面と前記外面の間を横方向に延び出していることを特徴とする[5]記載の眼鏡装置。
[9]前記ボスは第1の部位および第2の部位を含み、前記第1の部位は横断面が一般的な円形であり、前記第2の部位は、横断面が一般的な台形であり、円形状の前記第1の部位の区域から外方に延び出していることを特徴とする[5]記載の眼鏡装置。
[10]前記第1及び第2のアームの各々は外エッジに近接したベベルを含み、前記ボスは前記ベベルに対して凹んでいることを特徴とする[5]記載の眼鏡装置。
[11]前記第1及び第2のアームの各々には開口部がないことを特徴とする[4]記載の眼鏡装置。
[12]前記コネクタは、前記開口部のなかにスナップフィットすることを特徴とする[1]記載の眼鏡装置。
[13]前記コネクタは、互いに直角に配置された第1の脚および第2の脚を含み、前記第1及び第2のアームおよび前記ボスは前記コネクタの前記第1の脚を共有することを特徴とする[4]記載の眼鏡装置。
[14]前記第2の脚は、前記第1のアームの外面に近接するところから前記第2のアームの外面を越えて離れたところまで延び出し、前記第2の脚は前記第2のアームから離れた終端を有し、前記終端は前記第2の脚の残余に対して角度が付いていることを特徴とする[13]記載の眼鏡装置。
[15]前記第1及び第2の補助レンズの各々を規定するブリッジ開口部をさらに有し、
前記ブリッジ開口部は、それぞれの前記補助レンズの前記内面と外面との間に延び出し、最内周サイドエッジに沿う前記周縁エッジに始まり、前記周縁エッジから離れて前記レンズの各々のなかに延び拡がり、かつ、前記ブリッジ開口部は、第1の端部にコネクタ部を有し、第2の端部にコネクタ部を有し、これらの前記コネクタ部は前記ブリッジ開口部の1つに係合可能であることを特徴とする[1]記載の眼鏡装置。
[16]前記コネクタ部の各々は、連関する前記ブリッジ開口部と補い合う凹みボスを含むことを特徴とする[15]記載の眼鏡装置。
[17]前記ブリッジ開口部および前記ブリッジボスの各々は、第1の一般円形部と第2の台形部を含むキイホール形状であることを特徴とする[16]記載の眼鏡装置。
[18]前記主眼鏡の前記第1及び第2のレンズの各々を規定する第1の穴と、前記第2の穴に係合する第1の磁石と、
前記コネクタに設けられた第2の磁石と、をさらに有し、
前記補助眼鏡を前記主眼鏡に近いところに持って来たときに、磁気吸引力により前記第1の磁石と前記第2の磁石とが引き付け合うことを特徴とする[4]記載の眼鏡装置。
[19]前記コネクタに規定された第2の穴をさらに有し、該第2の穴は、前記第2のアームの外面から前記ボスの部分を通り抜けて少なくとも前記第1のアームの内面まで延び出し、前記第2の磁石が前記第2の穴に係合していることを特徴とする[18]記載の眼鏡装置。
[20]前記第2の穴は、前記ボスの円形部に規定されることを特徴とする[19]記載の眼鏡装置。
[21]一組の主眼鏡に一組の補助眼鏡を着脱可能に係合する方法において、
各補助レンズを規定する少なくとも1つの開口部を有する一組の補助眼鏡を準備し、前記開口部は、前記補助レンズの内面と外面の間に延び出し、かつ前記補助レンズの周縁エッジに始まり、前記補助レンズ内の内方に延び出していること、
互いに離間して平行に配置された第1及び第2のアームと、前記第1及び第2のアームの間に延び出し前記開口部と相補的であるボスと、を有するコネクタを準備し、
前記一組の補助レンズの1つを前記開口部の1つとスナップフィットさせ、
主眼鏡の一組のレンズのうちの1つのトップエッジを乗り越えて前記コネクタの前記第2のアームの傾斜した終端を引っ掛ける、ことを特徴とする方法。
[22]前記一組の補助眼鏡を準備する工程はキイホール形状の開口部を規定するレンズを準備することを含み、前記コネクタを準備する工程はキイホール形状のボスを有するコネクタを準備することを含むことを特徴とする[21]記載の方法。
[23]第1の磁石を前記コネクタに係合させ、
前記主眼鏡のレンズの1つに穴を規定し、
前記主眼鏡の前記穴のなかに第2の磁石を埋め込み、
前記コネクタと前記主眼鏡のレンズの穴とが揃うように前記補助眼鏡と主眼鏡を移動させ、
前記補助眼鏡と主眼鏡とが一緒になるように磁気的に引き付け合わせる、工程をさらに有することを特徴とする[21]記載の方法。
[24]前記一組の補助眼鏡を準備する工程は、前記第1及び第2の補助レンズの間にブリッジを固定する工程をさらに含むことを特徴とする[21]記載の方法。
[25]前記ブリッジを固定する工程は、
前記補助レンズの各々の前記周縁エッジにブリッジ開口部を規定し、該ブリッジ開口部は連関する前記補助レンズの前記内面から前記外面まで延び拡がっており、
前記ブリッジ開口部の1つに前記ブリッジの各端部に設けられた相補的形状のボスをスナップフィットさせることを含む、ことを特徴とする[24]記載の方法。
10…主眼鏡、12…補助眼鏡、14…フレーム、14a,14b…リム、16,18…近接レンズ、20,22…アーム、24…ブリッジ、26,28…位置調整レンズ、26a…トップエンド、26b…ボトムエンド、26c,26d…サイド、30…ブリッジ、30a…湾曲部、32…コネクタ、34,35…開口部、36,38…脚、40,42…アーム、40a,42a…外面、40b,42b…内面、40c,42c…湾曲部またはベベル部、40d,42d…外エッジ、44…ボス、46…コネクタ部、46a,46b…アーム、46c…ボス、110…主眼鏡、112…補助眼鏡、114…フレーム、116,118…レンズ、120,122…アーム、124…ブリッジ、126,128…レンズ、126a,128a…トップエンド、126b,128b…ボトムエンド、126c,126d,128c,128d…サイド、126e,128e…外面、130…ブリッジ、132…コネクタ、134…開口部、140,142…アーム、144…ボス、150,154…穴、152,156…磁石。

Claims (16)

  1. 一組のレンズ取付部材を含むフレームを有する一組の主眼鏡と、前記レンズ取付部材同士を連結するブリッジと、ユーザーの頭部に前記フレームを掛けるために前記レンズ取付部材の1つに各々枢着された第1のアーム及び第2のアームと、前記レンズ取付部材のうちの異なる1つのなかに各々取付けられた第1及び第2のレンズと、
    前記主眼鏡に着脱可能に係合されうる一組の補助眼鏡と、
    を具備し、
    前記補助眼鏡は、
    第1の補助レンズおよび第2の補助レンズと、該第1及び第2の補助レンズの各々は外面と、内面と、前記内外面間に延び拡がる周縁エッジと
    前記第1及び第2の補助レンズを一緒に動作可能なように連結する補助ブリッジと、
    前記第1及び第2の補助レンズの各々に画定され、前記内外面間に延び拡がり、前記周縁エッジに始まり、それぞれの前記補助レンズのなかに延び拡がり、円形状の第1の部位の円弧に台形状の第2の部位の台形平行短辺が連通して成るキイホール形状の開口部と、
    前記補助眼鏡を前記主眼鏡に着脱可能に係合させるために、前記開口部を介して前記補助レンズに取り付けられたコネクタと、
    を含み、
    前記台形状の第2の部位は前記レンズの前記周縁エッジに始まり、
    前記円形状の第1の部位は前記周縁エッジから離れた内方に配置され、
    前記台形状の第2の部位の台形平行短辺は、前記周縁エッジから内方に離れたところに配置され、前記円形状の第1の部位の直径よりも狭く、
    前記コネクタは、一体に形成され、かつ互いに直角に配向される第1及び第2の脚を有し、
    前記第1の脚は、第1のアーム及び第2のアームを有し、前記第1のアームと前記第2のアームとは互いに平行に離間して配置され、
    前記第1及び第2のアーム間に延び出すボスと、前記ボスは前記キイホール形状の開口部に対して相補的な形状とサイズである前記コネクタの部分を有しており、前記第1及び第2のアームの各々は外エッジに近接するベベル部を含み、前記ボスは前記外エッジに対して引っ込んでいる、
    前記第2の脚は、前記第2のアームから外側に向けて延び、
    前記第2の脚は、前記第2の脚の残りの部分に対して傾斜した終端部を含み、
    前記終端部は、前記主眼鏡のフレームに引っ掛けて前記補助眼鏡を前記主眼鏡に固定するように構成されていることを特徴とする眼鏡装置。
  2. 前記コネクタが前記開口部に係合しているときに、前記第1のアームは前記補助レンズの外面に隣接するとともに平行に配置され、前記第2のアームは連関する前記補助レンズの内面に隣接するとともに平行に配置されていることを特徴とする請求項1記載の眼鏡装置。
  3. 前記ボスは、対応する前記補助レンズの前記内面と前記外面との間を横断していることを特徴とする請求項1記載の眼鏡装置。
  4. 前記ボスは第1の部位および第2の部位を含み、前記第1の部位は横断面が円形状であり、前記第2の部位は、横断面が台形状であり、円形状の前記第1の部位の円周部から外側に向けて延び拡がり、前記第2の部位は前記レンズに画定された前記キイホール形状開口部の前記台形状第2の部位と相補的となるように先細になっていることを特徴とする請求項1記載の眼鏡装置。
  5. 前記第1及び第2の補助レンズの各々を規定するブリッジ開口部をさらに有し、
    前記ブリッジ開口部は、それぞれの前記補助レンズの前記内面と外面との間に延び出し、最内周サイドエッジに沿う前記周縁エッジに始まり、前記周縁エッジから離れて前記レンズの各々のなかに延び拡がり、かつ、前記補助ブリッジは、第1の端部にコネクタ部を有し、第2の端部にコネクタ部を有し、これらの前記コネクタ部は前記ブリッジ開口部の1つに係合可能であることを特徴とする請求項1記載の眼鏡装置。
  6. 前記主眼鏡の前記第1及び第2のレンズの各々に画定される第1の穴と、該第1の穴の各々に係合する第1の磁石と、
    前記コネクタ内に画定され、前記第2のアームの外面からボスの部分を通り抜けて少なくとも前記第1のアームの内面まで延び拡がる第2の穴と、
    前記コネクタに設けられた第2の磁石と、をさらに有し、
    前記第2の磁石は前記第2の穴に係合し、前記補助眼鏡を前記主眼鏡に近いところに持って来たときに、磁気吸引力により前記第1の磁石と前記第2の磁石とが引き付け合うことを特徴とする請求項1記載の眼鏡装置。
  7. 一組の主眼鏡に選択的に係合するための一組の補助眼鏡であって、
    前記一組の主眼鏡の第1のレンズに隣接して配置される第1のレンズ領域と、
    前記一組の主眼鏡の第2のレンズに隣接して配置される第2のレンズ領域と
    前記第1及び第2のレンズ領域の各々に画定され、前記第1及び第2のレンズ領域の前記内面と外面との間に延び拡がり、前記周縁エッジを起点として前記第1及び第2のレンズ領域のうちの1つのなかである距離だけ延び拡がり、円形状の第1の部位の円弧に台形状の第2の部位の台形平行短辺が連通して成るキイホール形状の開口部と、
    前記一組の補助眼鏡を前記一組の主眼鏡に着脱可能に係合させるために、前記第1及び第2のレンズ領域の各々の前記開口部を介して前記第1及び第2のレンズ領域にそれぞれ取り付けられたコネクタと、
    を具備し、
    前記第1及び第2のレンズ領域の各々は、外面、内面、および前記内外面の間に延び拡がる周縁エッジを有し、
    前記台形状の第2の部位は前記レンズの前記周縁エッジに始まり、前記円形状の第1の部位は前記周縁エッジから離れた内方に配置され、前記台形状の第2の部位の台形平行短辺前記周縁エッジから内方に離れたところに配置され、前記円形状の第1の部位の直径よりも狭く
    前記コネクタの各々は、一体に形成され、かつ互いに直角に配向される第1及び第2の脚を有し、
    前記第1の脚は、
    第1のアームおよび第2のアームを有し、前記第1及び第2のアームは平行かつ互いに離間して配置されることと、
    前記第1及び第2のアームの間に延び拡がるボスと、該ボスは前記開口部に対して相補的な形状とサイズであり、前記開口部に受け入れられることと、前記各コネクタの前記第1および第2のアームの各々は外エッジに近接するベベル部を含み、前記ボスは前記外エッジに対して引っ込んでいることと、
    前記第2の脚は、前記第2のアームから外側に向けて延び、
    前記第2の脚は、前記第2の脚の残りの部分に対して傾斜した終端部を含み、
    前記終端部は、前記一組の主眼鏡のフレームに引っ掛けて前記一組の補助眼鏡を前記一組の主眼鏡に固定するように構成されていることを特徴とする補助眼鏡。
  8. 各コネクタが対応する前記開口部に係合されるときに、前記コネクタの前記第1のアームは対応する前記第1または第2のレンズ領域の前記外面に隣接するところに平行に位置付けられ、前記第2のアームは前記レンズ領域の前記内面に隣接するところに平行に位置付けられることを特徴とする請求項7記載の補助眼鏡。
  9. 前記ボスは対応する前記第1及び第2のレンズ領域の前記内面と外面との間を横断して延び拡がり、前記ボスは第1の部位および第2の部位を含み、前記第1の部位は横断面が円形状であり、前記第2の部位は横断面が台形状であり、前記第2の部位は前記第1の部位の円周の部分から外側に向けて延び拡がることを特徴とする請求項7記載の補助眼鏡。
  10. 前記コネクタの各々はそのなかに穴を画定し、前記穴は前記第2のアームの外面から前記ボスの部分を通り抜けて少なくとも前記第1のアームの内面まで延び拡がり、前記穴のなかに磁石が嵌め込まれていることを特徴とする請求項7記載の補助眼鏡。
  11. 前記ボスは、キイホール形状であり、円形部位および台形部位を含み、前記穴は前記円形部位内に規定されていることを特徴とする請求項10記載の補助眼鏡。
  12. 前記第1及び第2のレンズ領域が一緒に動作可能なように連結する補助ブリッジをさらに有することを特徴とする請求項7記載の補助眼鏡。
  13. 一組の主眼鏡に一組の補助眼鏡を着脱可能に係合する方法において、
    各補助レンズに画定され、前記補助レンズの内面と外面の間に延び拡がり、かつ前記補助レンズの周縁エッジに始まり、前記補助レンズの内側に向けて延び拡がり、円形状の第1の部位の円弧に台形状をなす第2の部位の台形平行短辺が連通して成る少なくとも1つのキイホール形状の開口部を有する一組の補助眼鏡を準備し、前記台形状の第2の部位は前記レンズの前記周縁エッジに始まり、前記円形状の第1の部位は前記周縁エッジから離れた内方に配置され、前記台形状の第2の部位の台形平行短辺前記周縁エッジから内方に離れたところに配置され、前記円形状の第1の部位の直径よりも狭く
    一体に形成され、かつ互いに直角に配向される第1及び第2の脚を有するコネクタを準備し、
    前記各コネクタのボスは前記キイホール形状の開口部に相補的なキイホール形状であり、
    前記第1の脚は、互いに離間して平行に配置された第1及び第2のアームと、前記第1及び第2のアームの間に延び拡がり、前記開口部と相補的な形状とサイズである前記ボスと、を有し、
    前記各コネクタの前記第1および第2のアームの各々は外エッジに近接するベベル部を含み、前記ボスは前記外エッジに対して引っ込んでおり、
    前記第2の脚は、前記第2のアームから外側に向けて延び、該第2の脚の残余の部分に対して傾斜しており、
    前記ボスを前記開口部の1つのなかに摺動させ、前記コネクタを前記一組の補助レンズの1つに係合させることによって、前記一組の補助レンズの1つを前記開口部の1つとスナップフィットさせ、
    主眼鏡の一組のレンズのうちの1つのトップエッジを乗り越えて前記コネクタの前記第2の脚の傾斜した終端を引っ掛ける、ことを特徴とする方法。
  14. 第1の磁石を前記コネクタに係合させ、
    前記主眼鏡のレンズの1つに穴を画定し、
    前記主眼鏡の前記穴のなかに第2の磁石を埋め込み、
    前記コネクタと前記主眼鏡のレンズの穴とが揃うように前記補助眼鏡と主眼鏡を移動させ、
    前記補助眼鏡と主眼鏡とが一緒になるように磁気的に引き付け合わせる、工程をさらに有することを特徴とする請求項13記載の方法。
  15. 前記一組の補助眼鏡を準備する工程は、前記第1及び第2の補助レンズの間にブリッジを固定する工程をさらに含むことを特徴とする請求項13記載の方法。
  16. 前記ブリッジを固定する工程は、
    前記補助レンズの各々の前記周縁エッジにブリッジ開口部を画定し、該ブリッジ開口部は対応する前記補助レンズの前記内面から前記外面まで延び拡がっており、
    前記ブリッジ開口部の1つに前記ブリッジの各端部に設けられた相補的な形状とサイズのボスをスナップフィットさせることを含む、ことを特徴とする請求項15記載の方法。
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