JP6655404B2 - 車両のフレーム構造 - Google Patents

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Description

本発明は、大型トラック等の車両のフレーム構造に関する。
従来から、乗用車の正面(前面)衝突に対して、例えば、車両前後方向のエンジンルームの潰れに対してエンジンを含む動力系(パワープラント)の後退を抑えるフレーム構造が開示されている(特許文献1参照)。従来例の乗用車では、エンジンルームが衝突時のエネルギーを吸収するため、エンジンルームの潰れに伴って、エンジンを含む動力系が運転席側に移動させないようにすることが好ましい。そこで、上記フレーム構造では、ワイヤを動力系の後面に掛け渡すようにして、衝突時の動力系の後退を抑えるようにしている。
特開2010−6219号公報
しかしながら、例えば、キャビン(居住空間)の下方に拡幅部を有する梯子形状のフレーム構造を備える大型トラックでは、正面衝突に対して、動力系を搭載しているフレームのうちで特に拡幅部に曲げモーメント等の力が作用して、車幅方向にフレームが変形しやすい。これは、大型トラックの場合、従来例の乗用車のようにエンジンルームだけではなく、キャビンが潰れることにつながるため、キャビン下方のフレームの変形を抑制させることが望ましい。
また、大型トラックでは、一般に縦置きエンジンが採用されているので、従来例のフレーム構造のように、ワイヤを動力系の後面に掛け渡すようにした場合、正面衝突の衝撃でエンジンマウントが破断してエンジンが前方に移動すると、ワイヤがゆるむことになり、ワイヤによる張力で移動を抑えることができず、エンジンの移動に伴うフレームの変形を抑制できないという問題が生じる。
そこで、本発明は、大型トラック等の車両の正面衝突に対して、フレームの変形に伴うキャビンの変形を抑制する車両のフレーム構造を提供することを目的とする。
車両のフレーム構造は、車両前部にキャビンを配置する車両のフレーム構造であって、上記車両の前後方向に延びると共に、上記キャビンの下方で上記車両の前方に向けて幅が拡がる拡幅部を有する左右一対のサイドフレームと、車幅方向に延び、左右一対の上記サイドフレームの上記拡幅部の前端を連結するワイヤと、を備える。
本発明によれば、大型トラック等の車両の正面衝突に対して、キャビンの変形を抑制することができる。
本実施形態の車両の一例を側方から見た模式図である。 キャビン及び荷台を省略した、図1の車両を示す平面図である。 図2のフレームの要部を示す平面図である。 正面衝突の過程を模式的に示す説明図である。 正面衝突の過程を模式的に示す説明図である。 正面衝突後の状態の一例を示す説明図である。 比較例を示す説明図である。
以下、添付図面を参照して本発明の実施形態について説明する。
図1は、本実施形態の車両の一例を側方から見た模式図である。図1に示す車両1は、例えば大型トラックであって、運転用のキャビン2と荷台3とを有する。
図2は、キャビン及び荷台を省略した、図1の車両を示す平面図である。図2に示す車両1は、フレーム10を有し、前方には、縦置きエンジン(以下、単に「エンジン」という。)11やトランスミッション12を含む動力系4及び前輪T1を有する。なお、本実施形態では、横置きエンジンに適用してもよい。また、動力系4の前方には、ラジエータ13、ファンシュラウド14が配置されている。ここで、車両1の後方には、後輪T2、その後輪T2を支持するエアサスペンションを有する。なお、図2では、説明を分かりやすくするため、キャビン2や荷台3以外にも一部捨象して描いている箇所がある。
図3は、図2のフレームの要部を示す平面図である。図3に示すフレーム10は、図1に示す車両1の前後方向に延びると共に、キャビン2の下方で車両1の前方に向けて幅が拡がる拡幅部101aを有する左右一対のサイドフレーム101と、車幅方向に延びてサイドフレーム101と連結する複数のクロスメンバCと、を有する。
また、フレーム10は、フレーム構造の一例であって、トラックの構造の基本骨格となり、例えば、エンジン11、トランスミッション12、ラジエータ13、ファンシュラウド14、サスペンション15が取り付けられる。
サイドフレーム101は、例えば、相対する面が開口したチャンネル形状(コ字形状)、又は、閉断面を有するボックス形状等の横断面を有する鋼材からなる。
クロスメンバCは、フレーム10のねじりと平行四辺形的な変形とを抑制するための部材である。そして、クロスメンバCは、例えば、サイドフレーム101に固定されたブラケット、又は、クロスメンバCの両端部に固定されたブラケットを介して、サイドフレーム101に連結される。
また、フレーム10は、車幅方向に延び、左右一対のサイドフレーム101の拡幅部101aの前端を連結するワイヤ20を有する。具体的には、ワイヤ20は、サイドフレーム101間に搭載されるエンジン11の双方の側面と、該側面と対向するサイドフレーム101との間を車幅方向に延びて各々連結する。換言すると、ワイヤ20は、サイドフレーム101間に搭載されるエンジン11を介して、左右一対のサイドフレーム101を連結する。なお、ワイヤ20の長さは、例えば、サイドフレーム101からエンジン11の最短距離を結んだ長さに、通常のエンジン使用状況を妨げない余裕代を足したものを最短とし、フレーム変形量の要求を満たすように張られた長さを最長とする。ワイヤ20を用いて、このような連結の仕方をすることにより、軽量かつ安価にフレーム10の変形を抑制することが可能となる。
次に、車両1が正面衝突した場合について説明する。
図4、図5は、正面衝突が起きた場合の過程を模式的に示す説明図である。詳細には、車両1が実験用の衝突壁(図示省略)に正面衝突を起こした場合、フレーム10がどのような現象を引き起こすかについて以下説明する。ここで、キャビン2の下方にある一対のサイドフレーム101の変形度合いに応じてキャビン2が変形する。なお、図4、図5では、説明をわかりやすくするため、拡幅部101aの傾斜を実際よりも大きくしている。ここで、サイドフレーム101の傾斜している領域が拡幅部101aであり、破線の円で囲まれているサイドフレーム101の領域が前端101bである。但し、前端101bは、車両1の前方から見て拡幅部101aの前端又は実質的に前端とみなしてよい領域である。
図4において、車両1が衝突壁に正面衝突すると、車両1は、その車両1の前方から後方の向き(図中、右向きの矢印方向)に力を受ける。その結果、エンジン11を固定しているエンジンマウントが破断することが起こり得る。さらに、サイドフレーム101の拡幅部101aには、衝突の衝撃により、主に、曲げ変形を生じさせる力(曲げモーメントM)が作用することで変形を開始する。
一方、図5において、動力系4には、衝突の衝撃でエンジンマウントが破断すると、慣性力に従って前方(図中、左向きの矢印方向)に押し出される作用が働く。この際、ワイヤ20には張力が作用することで、動力系4が前方に押し出されることが抑制されると共に、拡幅部101aは車幅外側方向に向かう変形が抑制されることになる。
図6は、本実施形態における正面衝突後の状態の一例を示す説明図である。この説明図は実験結果に基づいている。但し、説明の便宜上、図3に示すタイヤT1及びサスペンション15については、図示を省略している。図6において、正面衝突後、エンジン11、トランスミッション12(図4,5に示す動力系4)が前方に移動するに伴って、エンジン11と連結しているワイヤ20がサイドフレーム101を内側に引っ張り、やがて、拡幅部101aを含むサイドフレーム101が車幅内側方向に変形する。つまり、車幅外側方向に向かう変形が抑制される。そして、エンジン11の移動が止まることになる。この際、正面衝突の衝撃によって変形中のサイドフレーム101がエンジン11の側面に当接すると、サイドフレーム101の車幅内側方向への変形も抑制されることになる。したがって、この場合には、サイドフレーム101の車幅外側方向及び車幅内側方向への変形がより抑制されることになる(図6の上側のサイドフレーム101参照)。
また、ワイヤ20の張力により、サイドフレーム101とエンジン11との相対的な変位も抑制される。このような作用により、図6に示すとおり、フレーム10の前後方向への変形が抑制されるので、キャビン2の変形も抑制され、キャビン2内における乗員の生存空間がその分確保されることになる。なお、図6では、一方のワイヤ20は、サイドフレーム101の変形のため隠れている。
図7は、正面衝突後の状態(比較例)を示す説明図である。比較例では、ワイヤ20を使用しない場合を例示している。但し、他の実験条件は同一としている。比較例では、ワイヤ20の張力Tが存在しないため、フレーム10の変形の度合いが、図6の場合と比較して大きい。つまり、本実施形態では、図7と比較して、大型トラックのフレーム構造に着目して、両方の拡幅部101aの前端101bを車幅方向に延びるワイヤ20で連結することで、図6に示すような顕著な効果が得られる。
次に、変形例について説明する。上記実施形態では、ワイヤ20は、図3に示すような2本のワイヤ20で構成されたが、これに限定されない。変形例では、例えば、両方の拡幅部101aの前端101bを車幅方向に延びる1本のワイヤで連結するようにしてもよい。この場合においても、1本のワイヤを用いて、軽量かつ安価にフレームの変形を抑制することが可能となる。
以上より、本実施形態のフレーム構造によれば、大型トラック等の車両の正面衝突に対して、キャビンの変形を抑制する車両のフレーム構造を提供することができる。また、本実施形態のフレーム構造によれば、衝突時のフレームの変形をワイヤで抑制することができる。
1…車両
2…キャビン
4…動力系
10…フレーム
11…エンジン
12…トランスミッション
20…ワイヤ
101…サイドフレーム
101a…拡幅部
101b…前端
C…クロスメンバ

Claims (3)

  1. 車両前部にキャビンを配置する車両のフレーム構造であって、
    前記車両の前後方向に延びると共に、前記キャビンの下方で前記車両の前方に向けて幅が拡がる拡幅部を有する左右一対のサイドフレームと、
    車幅方向に延び、左右一対の前記サイドフレームの前記拡幅部の前端を連結するワイヤと、
    を備えることを特徴とする車両のフレーム構造。
  2. 前記ワイヤは、前記サイドフレーム間に搭載されるエンジンを介して、左右一対の前記サイドフレームを連結する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の車両のフレーム構造。
  3. 前記エンジンは、縦置きエンジン又は横置きエンジンである、
    ことを特徴とする請求項2に記載の車両のフレーム構造。
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