JP6654863B2 - 廃水処理装置および廃水処理方法 - Google Patents

廃水処理装置および廃水処理方法 Download PDF

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Description

本発明は、廃水処理装置および廃水処理方法に関する。より具体的には、本発明は、微生物を利用した廃水処理装置および廃水処理方法に関する。さらに具体的には、本発明は、廃水処理効率と省エネルギーとを両立した廃水処理装置および廃水処理方法に関する。
日本では、廃水処理方法として、好気性微生物の働きを利用して、有機汚泥物質を分解する活性汚泥法が多く利用されている。
活性汚泥法による廃水処理方法の例として、有機汚泥物質の分解に必要な酸素を供給するためにばっ気装置を用い、廃水中に直接空気が接触するように廃水中に空気を供給する方法が挙げられる。ばっ気装置としては、一般的に、送風機と散気装置とを組み合わせた複合装置および機械式ばっ気装置が挙げられる。ばっ気装置に用いられうる散気装置としては、一般的に、多孔質樹脂製散気管を有するものおよびゴム製メンブレンディフューザーが挙げられる。
たとえば、湖沼および河川の富栄養化に対しては窒素の除去が行われており、窒素を含む有機性廃水の処理も微生物の働きを利用して行われている。具体的には、社団法人日本下水道協会発行、下水道施設計画・設計指針と解説−2009年度版−P81(非特許文献1)に記載されているように、過去に多く実用化されている。当該文献に記載された方法では、好気性状態でアンモニア性窒素を亜硝酸塩・硝酸塩に硝化することが可能な亜硝酸菌・硝化菌の働き、及び通性・嫌気性状態で亜硝酸塩・硝酸塩を窒素ガスに脱窒素する脱窒素菌の働きを利用している。このような方法においても、硝化に必要となる酸素を供給するために、ばっ気装置が用いられる。
活性汚泥法による廃水処理方法の他の例として、国際公開第2011/073977号パンフレット(特許文献1)に記載されるように、酸素透過性かつ水不透過性を有するシートで形成された空間の中に廃水を供給して、廃水処理を行う方法が挙げられる。
活性汚泥法による廃水処理方法のさらなる他の例として、特開2015−33681号公報(特許文献2)に記載されるように、空気を内部に取り入れるための空気取り入れ部を有し、かつ内部に取り入れられた空気を廃水に供給するための空気供給部と、廃水と空気供給部との間に位置するように空気供給部の表面に貼られており、かつ透気性および防水性を有する少なくとも1つのフィルムとを具え、空気供給部がフィルムが貼られた状態のものを廃水中に浸漬して廃水処理する方法が挙げられる。
国際公開第2011/073977号パンフレット 特開2015−33681号公報
下水道施設計画・設計指針と解説−2009年度版−P81(社団法人 日本下水道協会発行)
現在、日本における水質汚濁問題は、生物化学的酸素要求量(BOD)を指標とする有機汚濁物質除去に関する限り、ほぼ問題が無いレベルに達している。
しかしながら、ばっ気装置を用いる廃水処理方法の場合、廃水に直接空気が接触するように水圧に抗って廃水中に空気を送り込む必要性により、エネルギー消費量が大きくなる傾向にある。特に、窒素の除去のための消化には多くの酸素が必要であるため、エネルギー消費量が大きい。
また、国際公開第2011/073977号パンフレット(特許文献1)に記載された方法では、巻回された長尺シートにより形成された経路空間の中で廃水を処理するため、大量の廃水を処理効率を下げずに処理するにはシートサイズを大きく形成する必要があり、シート強度およびコストの面で問題となる。
特開2015−33681号公報(特許文献2)に記載された方法では、上記の国際公開第2011/073977号パンフレット(特許文献1)に記載された問題の方法を解決している。その一方で、特開2015−33681号公報(特許文献2)にはフィルム上部の開口部からの空気の取り入れに送風機を組み合わせることが記載されているが、たとえば廃水処理効率を向上させる目的で送風機をむやみに連続運転すれば省エネルギー効率が乏しくなり、省エネルギー効率を低下させ過ぎない目的でタイマーによる間欠運転を行えば廃水処理効率が低下する可能性がある。
以上の問題に鑑み、本発明の目的は、良好な廃水処理効率を維持しながらも省エネルギー効率が良好な廃水処理装置および廃水処理方法を提供することにある。
本発明者は、上下方向(廃水の深さ方向)および横方向に展開し上部が開放された空気室と当該空気室の上部以外を取り囲む透気防水フィルムとを含む浄化部を廃水中に浸漬して放置した場合に、空気室の下部で、開放上部からの対流による酸素供給量が微生物の酸素消費量を補填できないために酸素濃度が低下し、上下方向で空気室の酸素濃度に顕著な勾配が生じることを発見した。
具体的には、厚さ10mm×幅600mm×高さ900mmの空気室の上部以外を透気性及び防水性を有するフィルムで取り囲んだ構造体を、上部付近を除いて水深1.0mの廃水に浸漬したところ、空気室の酸素濃度は水面下200mmで20%、水面下500mmで12%、水面下800mmで8%であり、底部になるほど顕著に酸素濃度が低くなる傾向を発見した。
そこで本発明者は、空気室の所定深さにおける酸素濃度に基づいて空気室の換気を制御することで上記目的を達成できることを見出し、本発明を完成するに至った。
本発明は、以下の発明を含む。
(1)
本発明の廃水処理装置は、廃水処理槽と、浄化ユニットと、通気管と、酸素濃度計と、換気調節部と、を含む。
浄化ユニットは浄化部を含む。浄化部は、上下方向および横方向に展開する空気室と、空気室を取り囲む透気防水フィルムと、を含み、廃水処理槽の廃水に浸漬させられるべきものである。
通気管は、空気室と連通する空気経路を構成する。
酸素濃度計は、空気室の中の、上下方向の長さを基準として空気室の下端から所定量の位置における気体の酸素濃度を測定する。
換気調節部は、測定された酸素濃度に応じ、空気経路を介して空気室への空気送入および空気室からの気体吸出の少なくともいずれかによる換気を行う。
このように、本発明の廃水処理装置は、浄化処理によって勾配が生じる空気室の所定深さにおける酸素濃度を測定する構成であるため、浄化処理による酸素の消費状況から、酸素濃度測定時における浄化部の廃水処理能を把握しやすい。したがって、空気室の所定深さにおける酸素濃度に基づいて換気を制御することにより、廃水処理効率を維持するとともに、無駄な換気にかかるエネルギーを削減することができる。
なお、本発明において廃水処理効率を維持するとは、同じ廃水処理量で浄化程度の顕著な低下を防止することである。浄化程度の顕著な低下を防止するとは、たとえば同じ廃水処理装置で廃水を処理した場合に、処理水の生物化学的酸素要求量(BOD)を、最も浄化効率が良好な場合のたとえば60%以上、好ましくは80%以上に維持することであってよい。
(2)
上記(1)の廃水処理装置では、酸素濃度計が、空気室の中の、上下方向の長さを基準として空気室の下端から50%以内の位置に設けられた酸素検知部を有してよい。
この場合、換気調節の基準となる酸素濃度が、空気室の下端から50%以内という、勾配が生じる空気室の比較的深い位置における濃度であるため、浄化処理による酸素の消費状況から酸素濃度測定時における浄化部の廃水処理能をよりはっきりと把握することができる。
(3)
上記(1)または(2)の廃水処理装置では、換気調節部が排気送風機を含んでよい。
この場合、空気室へ空気を送入し、酸素濃度が低くなった気体と置換することで換気することができる。
(4)
上記(1)の廃水処理装置では、換気調節部が吸気送風機を含んでよい。
この場合、空気室中の酸素濃度が低くなった気体を吸出することで外界の空気を空気室へ流入させることで換気することができる。
(5)
上記(4)の廃水処置装置では、通気管が、空気室の中の、上下方向の長さを基準として空気室の下端から50%以内の位置まで挿入されていてよい。
この場合、空気室の換気効率がより好ましい。
(6)
上記(5)の廃水処理装置では、酸素濃度計が、通気管の内部に設けられた酸素検知部を有してよい。
この場合、通気管に吸入された空気室の気体が、空気室の下端から50%以内という、勾配が生じる空気室の比較的深い位置における濃度であるため、浄化処理による酸素の消費状況から酸素濃度測定時における浄化部の廃水処理能をよりはっきりと把握することができる。
(7)
上記(1)から(6)のいずれかの廃水処理装置では、廃水処理槽が複数含まれ、浄化ユニットが複数含まれ、酸素濃度計が複数含まれ、複数の浄化ユニットのそれぞれおよび複数の酸素濃度計のそれぞれが、複数の廃水処理槽のそれぞれに対応してよい。
この場合、複数の廃水処理槽を用いた大スケールの廃水処理が可能となるとともに、各廃水処理槽に対して酸素濃度計が設けられるため各廃水処理槽の浄化程度に差がある場合にも対応することができる。
(8)
本発明の廃水処理方法は、浄化工程と、第1酸素濃度測定工程と、換気促進工程と、換気抑制工程と、を含む。
浄化工程では、上下方向および横方向に展開する空気室と空気室を取り囲む透気防水フィルムとを含む浄化部を含む浄化ユニットを廃水中に浸漬された状態で静置する。
第1酸素濃度測定工程では、空気室の中の気体の第1酸素濃度を測定する。第1酸素濃度は、上下方向の長さを基準として空気室の下端から所定量の位置における気体の酸素濃度である。
換気促進工程では、第1酸素濃度が下限規定値以下である場合に空気室の換気運転を促進する。
換気抑制工程では、空気室の換気運転を抑制する。
なお、換気の促進とは、換気していない状態から換気運転を開始する態様と、換気運転している状態からさらに換気量を増やす態様との両方を含む。
また、換気の抑制とは、換気運転している状態から換気を停止する態様と、換気運転している状態からさらに換気量を減らす態様との両方を含む。
このように、本発明の廃水処理方法では、浄化処理によって勾配が生じる空気室の所定深さにおける酸素濃度を測定するため、浄化処理による酸素の消費状況から、酸素濃度測定時における浄化部の廃水処理能を把握しやすい。したがって、空気室の所定深さにおける酸素濃度に基づいて換気を制御することにより、廃水処理効率を維持するとともに、無駄な換気にかかるエネルギーを削減することができる。より具体的には、空気室の酸素濃度が落ち過ぎる前に浄化に必要な酸素を空気室に補うことができるため廃水処理効率を維持することができ、その後、酸素量が回復すれば換気運転を停止または換気量を減少させるため無駄な換気にかかるエネルギーを削減することができる。
(9)
上記(8)の廃水処理方法では、第1酸素濃度測定工程の後、かつ換気抑制工程の前に、第2酸素濃度測定工程を含んでよい。
この場合、第2酸素濃度測定工程では、換気運転が行われている空気室の中の気体の第2酸素濃度を測定する。第2酸素濃度は、上下方向の長さを基準として空気室の下端から所定量の位置における気体の酸素濃度である。
さらにこの場合、換気抑制工程において、第2酸素濃度が上限規定値以上である場合に換気運転を抑制する。
これによって、空気室の酸素濃度が規定量に到達したことを契機として換気運転を停止または換気量を減少させるため、無駄な換気にかかるエネルギーを容易に削減することができる。
(10)
上記(8)の廃水処理方法においては、第1酸素濃度測定工程の後、かつ換気抑制工程の前に、換気量決定工程を含んでよい。
この場合、換気量決定工程において、第1酸素濃度に基づいて換気量を決定する。
さらにこの場合、浄化工程においては換気運転が行われず、換気促進工程において、第1酸素濃度が下限規定値以下である場合に空気室の換気運転を開始し、換気抑制工程において、決定された換気量の換気が完了した時に換気運転を停止する。
これによって、空気室の酸素濃度を十分量に到達せしめるとして決定された所定量の空気送入または気体吸出が完了したことを契機として換気が止まるため、無駄な換気にかかるエネルギーを容易に削減することができる。
(11)
上記(8)または(9)の廃水処理方法では、第1酸素濃度測定工程における第1酸素濃度、および第2酸素濃度測定工程における第2酸素濃度が、空気室の中の、上下方向の長さを基準として空気室の下端から50%以内の位置における酸素濃度であってよい。
この場合、換気調節の基準となる酸素濃度が、空気室の下端から50%以内という、勾配が生じる空気室の比較的深い位置における濃度であるため、浄化処理による酸素の消費状況から酸素濃度測定時における浄化部の廃水処理能をより感度良くと把握することができる。
(12)
上記(8)から(10)のいずれかの廃水処理方法では、第1酸素濃度測定工程における下限規定値が、外界の空気中の酸素濃度の0.7倍未満で設定されてよい。
このように、第1酸素濃度が外界の空気中の0.7倍未満になるまで換気を行わないため、省エネルギーの点でより好ましい。
(13)
上記(9)、(11)および(12)のいずれかの廃水処理方法では、第2酸素濃度測定工程における上限規定値が、外界の空気中の酸素濃度の0.7倍以上であってよい。
このように、第2酸素濃度が外界の空気中の酸素濃度の0.7倍以上になるまで換気するため、廃水処理効率の点でより好ましい。
(14)
上記(8)から(13)のいずれかの廃水処理法では、換気の速度が、1個の空気室につき、1時間に空気室の体積の50%以上500%以下の体積の空気が入れ替わる速さであってよい。
この場合、酸素濃度の回復効率がより良好であるため廃水処理効率の点でより好ましく、無駄な換気をより好ましく防ぐため省エネルギーの点でより好ましい。
第1実施形態の廃水処理装置の模式的断面図である。 図1の浄化部310の模式的拡大図である。 第2実施形態の廃水処理装置の模式的断面図である。 第3実施形態の廃水処理装置の模式的断面図である。 第4実施形態の廃水処理装置の模式的断面図である。 第5実施形態の廃水処理方法のフローチャートである。 第6実施形態の廃水処理方法のフローチャートである。 第7実施形態の廃水処理方法のフローチャートである。
[1.第1実施形態−廃水処理装置]
図1は、第1実施形態の廃水処理装置の模式的断面図である。図1に示す廃水処理装置100は、廃水処理槽200と、浄化ユニット300と、酸素濃度計400と、通気管500と、換気調節部600とを含む。
[1−1.廃水処理槽]
廃水処理槽200は有底の容器であり、内部に廃水Wを保持する。廃水処理槽200には流入口211と流出口219とが設けられている。本実施形態では、流入口211と流出口219とが常時開放されることで、廃水Wを流入口211から流出口219に向かって連続的に流すことができる。この場合、廃水Wの流速は、1個の廃水処理槽200中の廃水Wが全て入れ替わるのにかかる時間がたとえば6時間以上24時間以下となるように設定することができる。なお、本発明はこのように常時流れている廃水に対する連続処理方式(押出し流れ方式)に限定されるものではなく、たとえば流入口211と流出口219とが定期的に開閉を繰り返すことで都度貯留させた廃水に対して処理を行う都度処理方式であってもよい。
[1−2.浄化ユニット]
浄化ユニット300は廃水処理槽200の内部に設けられており、使用時には、上端(後述の開口部315)の部分を除いて廃水W中に浸漬される。浄化ユニット300は浄化部310を含む。浄化部310は、上下方向R(つまり深さ方向)と横方向(つまり水平方向)とに展開していることで、廃水Wとの接触面積を効率よく得るように構成されている。本実施形態では、浄化ユニット300は、並列させられた複数の浄化部310で構成される。
浄化部310の模式的拡大図を図2に示す。浄化部310は、空気室S、透気防水フィルム311、桟312およびスペーサ313を含み、上端で開口部315を構成している。
透気防水フィルム311は所定の幅で離間して対向しており、開口部315を除く端部で封止構造を採っている。これによって、透気防水フィルム311は、空気室Sを、当該所定の幅に相当する厚みTsを有し上部が開放された板状空間として画成する。透気防水フィルム311はその防水能によって、空気室Sへの廃水Wの浸入を防止することができる。
廃水処理装置100の使用時には、透気防水フィルム311の廃水Wと接触する面に、廃水W中の微生物によるバイオフィルムWmが形成される。透気防水フィルム311はその透気能によって、空気室Sの酸素を外部へ透過させ、廃水Wを浄化するバイオフィルムWm中の好気性細菌に酸素を供給することができる。
空気室Sの板状形状は、透気防水フィルム311の内側に設けられた剛性体によって、廃水Wの水圧に抗って維持される。本実施形態では、この剛性体は籠状体であり、桟312およびスペーサ313で構成される。桟312は、たとえば横桟および縦桟などの交差方向に組み合わされた桟部材で構成された平面枠体であり、透気防水フィルム311が空気室Sに露出する面を十分に確保するとともに浄化部310全体の強度を強化する。スペーサ313は、一対の対向する桟312の間に介在して桟312を固定し、空気室Sの厚みTsを維持する。
透気防水フィルム311は、透気性と防水性とを両備するフィルムであれば特に限定されない。たとえば、ポリオレフィン(たとえばポリエチレンおよびポリプロピレンなど)の耐水性樹脂で構成されるフィルムであって、かつ微細孔を有しているもの(つまり多孔質耐水性フィルム)が好ましい。多孔化技術は当業者に良く知られた方法であり、透気防水フィルム311はどのような方法で作製されたものであってもよい。たとえば、炭酸カルシウムなどの無機フィラーを含む耐水性樹脂シートを延伸加工することで得られる多孔質フィルムが挙げられる。
透気防水フィルム311は、上記の多孔質耐水性フィルムの片面または両面に、不織布およびクロスヤーンなどの繊維シートならびに他のフィルムが積層されていてもよい。
透気防水フィルム311として好適な市販品としては、積水フィルム社製「セルポア」、三菱樹脂社製「KTF」および「エクセポール」、ならびにトクヤマ社製「ポーラム」および「NFシート」などが挙げられる。
桟312およびスペーサ313の材質は、空気室Sの板状形状を維持可能な剛性を有する樹脂であってよく、好ましくは、透気防水フィルム311と溶着可能な熱可塑性樹脂であってよい。桟312およびスペーサ313は、少なくともいずれかが透気防水フィルム311と溶着(熱溶着または超音波溶着)固定させられることにより安定的に空気室Sを維持する。
なお、浄化部は本実施形態で示されるものに限定されず、たとえば空気室Sの厚みTsを確保するスペーサ313があれば、桟312を有しなくてもよい。この場合、スペーサ313がその両端で透気防水フィルム311に溶着固定される。またこの場合、スペーサ313は、上下方向Rおよび横方向に複数設けられることによって、空気室Sの容積を容易に確保することができる。さらにこの場合、スペーサは樹脂製の剛性ロッドであってもよいが、透気防水フィルム311により安定的に固定するため、より軽量の部材、たとえば樹脂製ネットをロッド状に巻回したもの、樹脂製のへちま状中空体などであってもよい。
空気室の上下方向Rの長さLsは、たとえば0.2m以上、好ましくは0.8m以上であってよいし、3.7m以上であってもよい。また、当該長さLsは、たとえば6m以下、好ましくは4m以下であってよい。空気室の上下方向Rに直交する横方向の長さは、たとえば0.2m以上、好ましくは0.6m以上であってよく、たとえば3.6m以下、好ましくは1.8m以下であってよい。空気室Sの上下方向Rの長さLsが上記下限以上であることは、空気室Sの維持を容易かつ空気室Sの換気を容易にして廃水処理能を向上させる点で好ましく、上記上限以下であることは、本発明の空気室Sの換気による廃水処理能向上効果をより良好に得る点、および設置容易性の点などで好ましい。空気室Sの横方向の長さが上記下限以上であることは、廃水Wとの接触面積を効率的に確保して廃水処理効率を向上させる点で好ましく、上記上限以下であることは、浄化部310全体の強度維持容易性および浄化ユニット300の設置容易性の点などで好ましい。
空気室Sの長さLsに対する廃水Wへの接水長さLwは、たとえば80%以上、95%以下であってよい。接水長さLwが上記下限以上であることは、空気室Sから供給される酸素量を良好に確保し廃水処理効率を向上させる点で好ましく、接水長さLwが上記上限以下であることは、空気室Sへの廃水Wの侵入を防ぐ点で好ましい。あるいは、空気室Sへの廃水Wの侵入を防ぐ点では、廃水Wの水面が浄化部310の開口部315から2cm以上離間するように接水長さLwが設定されてもよい。
空気室Sの厚みTsは、たとえば0.5cm以上、好ましくは1cm以上であってよく、たとえば10cm以下、好ましくは4cm以下であってよい。空気室Sの厚みTsが上記下限以上であることは、空気室Sの換気が容易となり廃水処理効率を向上させる点で好ましく、上記上限以下であることは、本発明の空気室Sの換気による廃水処理能向上効果をより良好に得る点、および廃水Wとの接触面積を効率的に確保し廃水処理効率を向上させる点などで好ましい。
透気防水フィルム311の厚みは、たとえば15μm以上、1mm以下であってよい。当該厚みが上記下限以上であることは、破損を防止し空気室Sを安定的に確保する点で好ましく、上記上限以下であることは、酸素透過性を良好に確保し廃水処理効率を向上させる点で好ましい。
[1−3.酸素濃度計]
酸素濃度計400は、本体410と酸素検知部450とを含む。本体410は、検知信号線、温度信号線および電力供給線などにより酸素検知部450と結線されており、酸素濃度出力信号線を介して後述の換気調節部600(より具体的には制御部620)に接続されている。本体410は、酸素検知部450からの検知信号に基づいて酸素濃度を演算し、演算された酸素濃度を後述の換気調節部600へ出力する。
本実施形態において、酸素検知部450は、空気室Sの中の所定深さの位置に設けられている。これによって、酸素濃度計400は、上下方向Rの長さを基準として空気室Sの下端から所定量Ldの位置における気体の酸素濃度を測定する。所定量Ldは小さいほど好ましい傾向にあり、空気室Sの長さLsのたとえば50%以下、好ましくは30%以下、より好ましくは10%以下であってよい。所定量Ldが上記上限以下であることは、廃水処理により顕著に酸素濃度が低下する位置における酸素濃度をモニターすることができるため、廃水処理能の低下を感度良く把握することができる点で好ましい。
さらに、廃水処理装置において測定すべき箇所は、図1に示したように1箇所あればよいが、たとえば、廃水処理装置が複数の廃水処理槽を含み、それら複数の廃水処理槽で並列して廃水処理を行う場合、および、廃水処理装置が直列に連結された複数の廃水処理槽を含み、それぞれの廃水処理槽で順次廃水処理を行う場合(より具体的には後述の図4、図5)など、複数箇所であるほうがさらに効率よく処理することができる。
なお、酸素濃度計400は任意の測定原理に基づくものを採用することができる。たとえば、ガルバニ電池式、ジルコニア固体電解質方式、磁気式、波長可変半導体レーザ分光式などが挙げられる。
[1−4.通気管]
通気管500は空気室Sに連通する空気経路を構成する配管である。通気管500は後述の換気調節部600(より具体的には送風機610)に接続されている一方、管端590の側は浄化ユニット300を構成する浄化部310それぞれに対して分岐されており、それぞれの管端590は空気室S内を向くように配設されている。本実施形態では、通気管500の管端590は浄化部310の開口部315まで延設されている。なお、通気管500は、より換気効率を上げるために、後述第2実施形態の通気管500aと同様に浄化部310の中に挿入されていてもよい。通気管500には流量調節弁510および流量計520が設けられている。
[1−5.換気調節部]
換気調節部600は、送風機610および制御部620を含む。
送風機610は前述のとおり通気管500に接続されている。本実施例において、送風機610は排気送風機であり、通気管500中、図中矢印の方向に空気を移動させる。したがって、送風機610の駆動によって通気管500を通じて空気室Sに送入させた空気は、空気室Sに存在していた低酸素濃度の気体を追い出して置換することで、空気室Sを換気する。
制御部620は前述のとおり酸素濃度計400の本体410に接続されるとともに、送風機610に接続されている。制御部620は、コンピュータ、例えばPLC(プログラマブルコントローラ)などであり、酸素濃度計400で測定される浄化部310の空気室S内の酸素濃度情報を受け取り、当該酸素濃度情報に応じた送風機610の運転制御などを行う。送風機610の排気量は、たとえば、1個の空気室Sにつき、1時間に空気室Sの体積の50%以上500%以下の体積の空気を入れ替える換気速度を達成する量に調節することができる。排気量を上記下限以上とすることは、空気室S中の酸素濃度の回復効率がより良好であるため廃水処理効率の点で好ましく、上記上限以下とすることは、無駄な換気を防ぐため省エネルギーの点で好ましい。
[2.第2実施形態−廃水処理装置]
図3は、第2実施形態の廃水処理装置の模式的断面図である。図2に示す廃水処理装置100aは、廃水処理槽200および浄化ユニット300は第1実施形態の廃水処理装置100(図1参照)と共通するが、酸素濃度計400、通気管500、および換気調節部600の代わりに酸素濃度計400a、通気管500a、および換気調節部600aが含まれる点で第1実施形態の廃水処理装置100と異なる。
換気調節部600aは、送風機610aおよび制御部620を含む。
送風機610aは通気管500aに接続されている。本実施例において、送風機610aは吸気送風機であり、通気管500a中、図中矢印の方向に空気を移動させる。したがって、送風機610aの駆動によって、空気室S内に存在していた低酸素濃度の気体を通気管500a内に吸出させ、浄化部310の外部の空気が開口部315を通じ空気室Sに流入して置換することで、空気室Sを換気する。
制御部620は酸素濃度計400aに接続されるとともに、送風機610aに接続されている。制御部620は、コンピュータ、例えばPLC(プログラマブルコントローラ)などであり、酸素濃度計400aで測定される浄化部310の空気室S内の酸素濃度情報を受け取り、当該酸素濃度情報に応じた送風機610aの運転制御などを行う。送風機610aの吸気量は、たとえば、1個の空気室Sにつき、1時間に空気室Sの体積の50%以上500%以下の体積の空気を入れ替えることができる量に調節することができる。排気量を上記下限以上とすることは、空気室S中の酸素濃度の回復効率がより良好であるため廃水処理効率の点で好ましく、上記上限以下とすることは、無駄な換気を防ぐため省エネルギーの点で好ましい。
通気管500aは、浄化ユニット300の空気室Sに連通する配管である。通気管500aは後述の換気調節部600a(より具体的には送風機610a)に接続されている一方、管端590aの側は浄化ユニット300を構成する浄化部310それぞれに対して分岐されており、それぞれの管端590aは空気室Sの中に挿入されて配設されている。本実施形態では、上述のように空気室S内に存在していた低酸素濃度の気体を通気管500a内に吸い出す換気方式をとるため、本発明の廃水処理効率を達成する換気効率を得るために、通気管500aの管端590は、空気室Sの下端から所定量Ldaの位置まで延設されている。通気管500aには流量調節弁510および流量計520が設けられている。
酸素濃度計400aは、本体410と酸素検知部とを含む。本体410は、検知信号線、温度信号線および電力供給線などにより酸素検知部と結線されており、酸素濃度出力信号線を介して前述の換気調節部600a(より具体的には制御部620)に接続されている。本体410は、酸素検知部からの検知信号に基づいて酸素濃度を演算し、演算された酸素濃度を後述の換気調節部600aへ出力する。
本実施形態において、酸素検知部(図示せず)は、浄化部310の外部において通気管500aの中に設けられている。前述のように、通気管500aは空気室Sの中に所定の深さまで挿入されているため、送風機610aで吸入することによって、空気室Sの下端から所定量Ldaの位置における気体が採取され、通気管500a内の酸素検知部によって酸素が検知される。
これによって、酸素濃度計400aは、上下方向Rの長さを基準として空気室Sの下端から所定量Ldaの位置における気体の酸素濃度を測定する。所定量Ldaは小さいほど好ましい傾向にあり、空気室Sの長さLsのたとえば50%以下、好ましくは30%以下、より好ましくは10%以下であってよい。所定量Ldaが上記上限以下であることは、廃水処理により顕著に酸素濃度が低下する位置における酸素濃度をモニターすることができるため、廃水処理能の低下を感度良く把握することができる点で好ましい。
[3.第3実施形態−廃水処理装置]
図4は、第3実施形態の廃水処理装置の模式的断面図である。図4に示す廃水処理装置100bは、第1実施形態の廃水処理装置100を基礎としており、複数の廃水処理槽200b,200b,200bと、複数の浄化ユニット300b,300b,300bと、複数の酸素濃度計400b,400b,400bと、通気管500bと、換気調節部600bとを含む。
複数の廃水処理槽200b,200b,200bそれぞれは第1実施形態の廃水処理装置100における廃水処理槽200と同じであり、流入口211と流出口219とで互いに連結されている。本実施形態では、複数の廃水処理槽200b,200b,200bすべての流入口と流出口とが常時開放されることで、廃水Wを、廃水処理槽200bの流入口211bから廃水処理槽200bの流出口219bに向かって連続的に流すことができる。この場合、廃水Wの流速は、1個の廃水処理槽中の廃水Wが全て入れ替わるのにかかる時間がたとえば6時間以上24時間以下となるように設定することができる。
複数の廃水処理槽200b,200b,200bそれぞれの内部には複数の浄化ユニット300b,300b,300bが対応するように設けられており、使用時には、上端の部分を除いて廃水W中に浸漬される。
複数の酸素濃度計400b,400b,400bの酸素検知部450b,450b,450bは、それぞれ、浄化ユニット300b,300b,300bの空気室S,S,Sの中に設けられている。複数の酸素濃度計400b,400b,400bの本体410b,410b,410bは、それぞれ、酸素濃度出力信号線を介して共通の換気調節部600b(具体的には制御部620b)に接続されている。
通気管500bは、換気調節部600b(具体的には送風機610)に接続されている一方、管端の側は浄化ユニット300b,300b,300bそれぞれに対して分岐し、さらに各浄化ユニットにおいて、浄化部それぞれに対して分岐され、それぞれの管端は空気室内を向くように配設されている。さらに、通気管500bは、浄化ユニットごとに流量調節弁510b,510b,510bおよび流量計520b,520b,520bが設けられている。流量調節弁510b,510b,510bはそれぞれ制御信号線(図示せず)を介して共通の換気調節部600b(具体的には制御部620b)に接続されていてよい。
換気調節部600bは、送風機610および制御部620bを含む。送風機610は前述のとおり通気管500bに接続されている。本実施例において、送風機610は排気送風機であり、通気管500b中、図中矢印の方向に空気を移動させる。制御部620bは前述のとおり酸素濃度計に接続されるとともに送風機610に接続されており、さらに流量調節弁510b,510b,510bに接続されていてよい。
上述のように、廃水が廃水処理槽200bの流入口211bから廃水処理槽200bの流出口219bに向かって流れているため、廃水処理槽200b,200b,200bそれぞれの廃水W,W,Wの処理程度は互いに異なり得り、廃水W、廃水W、廃水Wの順に処理程度が向上し得る。したがって、浄化ユニット300b,300b,300bそれぞれの空気室S,S,Sの上下方向Rで同じ位置における酸素消費速度は互いに異なり得る。したがって、換気調節部600bは、各酸素濃度計400b,400b,400bで測定される各浄化ユニットの空気室S,S,S内の酸素濃度情報を受け取り、当該酸素濃度情報に応じた換気を浄化ユニットごとに独立して行うことができる。換気の独立制御は、たとえば、浄化ユニットごとに流量調節弁510b,510b,510bの開閉を行った後に送風機610を起動させることによって行うことができる。
[4.第4実施形態−廃水処理装置]
図5は、第4実施形態の廃水処理装置の模式的断面図である。図5に示す廃水処理装置100cは、第2実施形態の廃水処理装置100aを基礎としており、第1実施形態の廃水処理装置100に対する第3実施形態の廃水処理装置100bの関係に準拠する。したがって、廃水処理装置100cは、廃水処理槽200b,200b,200bおよび浄化ユニット300b,300b,300bは第3実施形態の廃水処理装置100b(図4参照)と共通するが、酸素濃度計400b,400b,400b、通気管500b、および換気調節部600bの代わりに酸素濃度計400c,400c,400c、通気管500c、および換気調節部600cが含まれる点で第3実施形態の廃水処理装置100bと異なる。
換気調節部600cは、送風機610aおよび制御部620bを含む。
送風機610aは通気管500cに接続されている。本実施例において、送風機610aは吸気送風機であり、通気管500c中、図中矢印の方向に空気を移動させる。
。制御部620bは酸素濃度計400c,400c,400cに接続されるとともに送風機610aに接続されており、さらに後述の流量調節弁510c,510c,510cに接続されていてよい。
通気管500cは、換気調節部600c(より具体的には送風機610a)に接続されている一方、管端の側は浄化ユニット300b,300b,300bそれぞれに対して分岐し、さらに各浄化ユニットにおいて、浄化部それぞれに対して分岐され、それぞれの管端は空気室S,S,Sの下端から所定量Ldaの位置まで延設されている。さらに、通気管500cは、浄化ユニットごとに流量調節弁510c,510c,510cおよび流量計520c,520c,520cが設けられている。流量調節弁510c,510c,510cはそれぞれ制御信号線(図示せず)を介して共通の換気調節部600c(具体的には制御部620b)に接続されていてよい。
酸素濃度計400c,400c,400cは第2実施形態(図3参照)の酸素濃度計400aと同様の酸素濃度計であり、酸素検知部(図示せず)が通気管500c中に設けられ、酸素検知部からの検知信号に基づいて演算された酸素濃度を換気調節部600cへ出力する。
廃水処理槽200b,200b,200bの廃水W,W,Wは、第3実施形態(図4参照)と同様に処理程度が互いに異なり得るため、換気調節部600cは、各酸素濃度計400c,400c,400cで測定される各浄化ユニットの空気室S,S,S内の酸素濃度情報を受け取り、当該酸素濃度情報に応じた換気を浄化ユニットごとに独立して行うことができる。換気の独立制御は、たとえば、浄化ユニットごとに流量調節弁510c,510c,510cの開閉を行った後に送風機610aを起動させることによって行うことができる。
[5.第5実施形態−廃水処理方法]
図6は、第5実施形態の廃水処理方法を示すフローチャートである。
図6に示す廃水処理方法は、浄化工程(S11)と、第1酸素濃度測定工程(S12)と、換気開始工程(S15)と、換気停止工程(S19)と、を含む。本実施形態の廃水処理方法は、さらに第2酸素濃度測定工程(S16)を含む。
本実施形態の廃水処理方法は、上記の廃水処理装置100,100a,100b,100cによって実施することができるが、送風機610,610aおよび制御部620,620bに関する記載を除き、廃水処理装置100(図1参照)によって実施した場合を代表して説明する。
浄化工程(S11)では、浄化ユニット300を廃水中に浸漬した状態で静置する。この場合、送風機610,610aは起動されていない。この工程の間に、透気防水フィルム311が空気室Sの酸素を外部へ透過させ、バイオフィルムWm中の好気性細菌に酸素を供給するため、廃水Wの浄化処理が行われる。
浄化工程(S11)が行われている間に、第1酸素濃度測定工程(S12)が行われる。第1酸素濃度測定工程(S12)では、空気室Sの中の気体の第1酸素濃度を測定する。第1酸素濃度は、浄化工程(S11)が行われている時の、上下方向Rの長さを基準として空気室Sの下端から所定量Ldの位置における気体の酸素濃度である。
第1酸素濃度測定工程(S12)で得られた第1酸素濃度は制御部620,620bに出力される。制御部620,620bでは、第1酸素濃度が下限規定値以下であるかどうかを判定する(S13)。制御部620,620bが、第1酸素濃度が下限規定値を超えていると判断した場合(S13のNo)は浄化工程(S11)を継続する。制御部620,620bが、第1酸素濃度が下限規定値以下であると判断した場合(S13のYes)は、空気室Sの換気を開始させる(S15)。なお、第1実施形態および第3実施形態の廃水処理装置100,100bの場合は、送風機610を排気起動させ、第2実施形態および第4実施形態の廃水処理装置100a,100cの場合は、送風機610aを吸気起動させる。
第1酸素濃度の下限規定値は、外界の空気中の酸素濃度のたとえば0.7倍未満、好ましくは0.6倍未満で設定されてよい。あるいは、第1酸素濃度の下限規定値はたとえば16%未満、好ましくは12%未満であってよい。これらの場合、省エネルギーの点でより好ましい。
下限規定値は、外界の空気中の酸素濃度のたとえば0.3倍以上、好ましくは50%以上で設定されてよい。あるいは、第1酸素濃度の下限規定値はたとえば6%以上、好ましくは10%以上であってよい。これらの場合、廃水処理効率の点でより好ましい。
換気速度(つまり単位時間当たりの排気量または吸気量)は、1個の空気室Sにつき、1時間に空気室Sの体積の50%以上500%以下の体積の空気が入れ替わる速さであってよい。換気速度を上記下限以上とすることは、空気室S中の酸素濃度の回復効率がより良好であるため廃水処理効率の点で好ましく、上記上限以下とすることは、無駄な換気を防ぐため省エネルギーの点で好ましい。
空気室Sの換気が行われている間、第2酸素濃度測定工程(S16)が行われる。第2酸素濃度測定工程(S16)では、空気室Sの中の気体の第2酸素濃度を測定する。第2酸素濃度は、空気室Sの換気が行われている時の、上下方向Rの長さを基準として空気室Sの下端から所定量Ldの位置における気体の酸素濃度である。第2酸素濃度は、第1酸素濃度と所定量Ldが同じ位置で測定されてよい。
第2酸素濃度測定工程(S16)で得られた第2酸素濃度は制御部620,620bに出力される。制御部620,620bでは、第2酸素濃度が上限規定値以上であるかどうかを判定する(S17)。制御部620,620bが、第2酸素濃度が上限規定値を下回っていると判断した場合(S17のNo)は換気を継続する。制御部620,620bが、第2酸素濃度が上限規定値以上であると判断した場合(S17のYes)は、送風機610,610aを停止させて空気室Sの換気を停止する(S19)。なお、空気室Sの換気を停止した後、再び浄化工程(S11)に戻る。
第2酸素濃度の上限規定値は、外界の空気中の酸素濃度のたとえば0.7倍以上で設定されてよい。さらに、第1酸素濃度の下限規定値のたとえば1.25倍以上、好ましくは1.5倍であってよい。
あるいは、第2酸素濃度の上限規定値は、12%以上、好ましくは16%以上であってよい。これらの場合、廃水処理工程の点でより好ましい。第2酸素濃度の上限規定値は、第1酸素濃度の下限規定値のたとえば2倍以下、好ましくは1.6倍以下であってよい。あるいは、第2酸素濃度の上限規定値は、20%以下、好ましくは18%以下であってよい。これらの場合、省エネルギーの点でより好ましい。
なお、酸素濃度の測定は常時行われていてよいため、第1酸素濃度測定工程(S12)は浄化工程(S11)の間常に行われていてよいし、第2酸素濃度測定工程は換気の間常に行われていてよいし、第1酸素濃度測定工程(S12)および第2酸素濃度測定工程(S16)は換気開始(S15)の前後で連続していてよい。
[6.第6実施形態−廃水処理方法]
図7は、第6実施形態の廃水処理方法を示すフローチャートである。
図7に示す廃水処理方法は、上記の廃水処理装置100,100a,100b,100cによって実施することができ、浄化工程(S21)と、第1酸素濃度測定工程(S22)と、換気開始工程(S25)と、換気停止工程(S29)と、を含む。本実施形態の廃水処理方法は、さらに換気量決定工程(S24)を含む。
本実施形態の廃水処理方法は、上記の廃水処理装置100,100a,100b,100cによって実施することができるが、送風機610,610aおよび制御部620,620bに関する記載を除き、廃水処理装置100(図1参照)によって実施した場合を代表して説明する。
浄化工程(S21)、第1酸素濃度測定工程(S22)、および第1酸素濃度が下限規定値以下であるか否かの判定(S23)は、それぞれ、第5実施形態の廃水処理方法における浄化工程(S11)、第1酸素濃度測定工程(S12)、および第1酸素濃度が下限規定値以下であるか否かの判定(S13)と同様である。
制御部620,620bが、第1酸素濃度が下限規定値以下であるか否かの判定(S23)において下限規定値以下と判定した場合(S23のYes)、当該判定をもたらした具体的な第1酸素濃度に基づいて換気量を決定する(S24)。この換気量は、換気量と廃水処理能との関係に関する経験則に基づいて求められたものであってよい。
換気量が決定された後、空気室Sの換気を開始させる(S25)。なお、第1実施形態および第3実施形態の廃水処理装置100,100bの場合は、送風機610を排気起動させ、第2実施形態および第4実施形態の廃水処理装置100a,100cの場合は、送風機610aを吸気起動させる。この場合、決定された換気量の分だけ排気または吸気するように、送風機610,610aを制御する。
制御部620,620bによって行われる換気量に基づく送風機610,610aの制御は、たとえば、決定された換気量と換気速度(つまり単位時間当たりの排気量または吸気量)とから割り出された時間だけタイマー運転させることによって行ってもよいし、送風機610,610aの排気量または吸気量をモニターし、決定された換気量に達したタイミングで送風機610,610aを停止することによって行ってもよい。
換気速度は、1個の空気室Sにつき、1時間に空気室Sの体積の50%以上500%以下の体積の空気が入れ替わる速さであってよい。換気速度を上記下限以上とすることは、空気室S中の酸素濃度の回復効率がより良好であるため廃水処理効率の点で好ましく、上記上限以下とすることは、無駄な換気を防ぐため省エネルギーの点で好ましい。
空気室Sの換気中、決定された所定量の換気が完了していない場合(S28のNo)、つまり決定した排気量または吸気量に達していない場合は換気を続け、決定された所定量の換気が完了した場合(S28のYes)、つまり決定した排気量または吸気量に達した場合は送風機610,610aが停止し、空気室Sの換気が停止する(S29)。なお、空気室Sの換気を停止した後、再び浄化工程(S21)に戻る。
[7.第7実施形態−廃水処理方法]
図8は、第7実施形態の廃水処理方法を示すフローチャートである。
図8に示す廃水処理方法は、保留工程(S34)を含むことを除いて、第5実施形態(図6参照)の廃水処理方法と同様である。したがって、本実施形態における浄化工程(S31)、第1酸素濃度測定工程(S32)、第1酸素濃度が下限規定値以下であるかの判定(S33)、換気開始工程(S35)、第2酸素濃度測定工程(S36)、第2酸素濃度が上限規定値以上であるかの判定(S37)および換気停止工程(S39)は、それぞれ、第5実施形態における浄化工程(S11)、第1酸素濃度測定工程(S12)、第1酸素濃度が下限規定値以下であるかの判定(S13)、換気開始工程(S15)、第2酸素濃度測定工程(S16)、第2酸素濃度が上限規定値以上であるかの判定(S17)および換気停止工程(S19)と同じであるため省略する。
本実施形態では、第1酸素濃度が下限規定値以下であると判定された場合(S33のYes)、保留工程で、換気を行うことなく低酸素状態で所定時間保留する(S34)。この時、廃水W中では、浄化工程(S31)でバイオフィルムWm(図2参照)中の好気性細菌(亜硝酸菌および硝化菌)によってアンモニア性窒素が亜硝酸塩および硝酸塩に硝化されているため、敢えて嫌気状態を維持することで、バイオフィルムWm中の嫌気性細菌(脱窒素菌)に亜硝酸および硝酸を窒素ガスに脱窒素させる。このように本実施形態ではBODの除去だけでなく脱窒素も行うことができる。
保留工程(S34)を行う所定時間は、脱窒素に必要な時間として当業者が公知技術および経験則などに基づいて決定することができる。制御部620,620bが所定時間経過したことを判定し、送風機610,610aを起動させることで換気が開始される(S35)。
[8.変形例−廃水処理方法]
上記の実施形態では、浄化工程において換気運転を行わず、その後、換気運転を開始および停止する態様について説明した。しかしながら、本発明の廃水処理方法は、浄化工程を含めて送風機を常時運転させる態様を除外するものではなく、常時運転であっても運転が制御(運転の促進および抑制)されることで、終始同じ動力で運転する場合に比べて総エネルギー量が削減される限り、本発明に包含される。
本発明で常時運転を行う場合においては、上記の実施形態の浄化工程S11,S21,S31は、換気運転が行われる浄化工程に代替されてよい。この場合の浄化工程における運転は、アイドリング程度の回転数で運転させてもよいし、たとえば送風機として吸気式の送風機610aが用いられる場合にあっては酸素濃度計で検知できる吸気を可能にする程度の回転数で運転させてもよい。
さらにこの場合、上記の実施形態の換気開始工程S15,S25,S35は、換気量を増やす換気促進工程に代替されてよく、上記の実施形態の換気停止工程S19,S29,S39は、換気量を減らす換気抑制工程に代替されてよい。換気量の増減においては、測定した酸素濃度が大きいほど送風機の回転数を下げ、測定した酸素濃度が小さいほど送風機の回転数を上げるというように、酸素濃度を送風機の回転数に逆比例させて制御することができる。
本発明の好ましい実施形態は上記の通りであるが、本発明はそれらのみに限定されるものではなく、本発明の趣旨から逸脱することのない様々な実施形態が他になされる。
[実施形態における各部と請求項の各構成要素との対応関係]
本明細書における廃水処理装置100,100a,100b,100cは請求項の「廃水処理装置」に相当し、廃水処理槽200,200b,200b,200bは「廃水処理槽」に相当し、浄化ユニット300,300b,300b,300bは「浄化ユニット」に相当し、浄化部310は「浄化部」に相当し、透気防水フィルム311は「透気防水フィルム」に相当し、酸素濃度計400,400a,400b,400b,400b,400c,400c,400cは「酸素濃度計」に相当し、酸素検知部450,450b,450b,450bは「酸素検知部」に相当し、通気管500,500a,500b,500cは「通気管」に相当し、換気調節部600,600a,600b,600cは「換気調節部」に相当し、送風機610は「排気送風機」に相当し、送風機610aは「吸気送風機」に相当し、上下方向Rは「上下方向」に相当し、空気室S,S,S,Sは「空気室」に相当し、廃水W,W,W,Wは「廃水」に相当し、所定量Ld,Ldaは「所定量」に相当し、浄化工程S11,S21,S31が「浄化工程」に相当し、第1酸素濃度測定工程S12,S22,S32が「第1酸素濃度測定工程」に相当し、第2酸素濃度測定工程S16が「第2酸素濃度測定工程」に相当し、換気量決定工程S24が「換気量決定工程」に相当し、換気開始工程S15,S25,S35が「換気促進工程」に相当し、換気停止工程S19,S29,S39が「換気抑制工程」に相当する。
100,100a,100b,100c…廃水処理装置
200,200b,200b,200b…廃水処理槽
300,300b,300b,300b…浄化ユニット
310…浄化部
311…透気防水フィルム
400,400a,400b,400b,400b,400c,400c,400c…酸素濃度計
450,450b,450b,450b…酸素検知部
500,500a,500b,500c…通気管
600,600a,600b,600c…換気調節部
610…排気送風機(送風機)
610a…吸気送風機(送風機)
R…上下方向
S,S,S,S…空気室
W,W,W,W…廃水
Ld,Lda…(空気室の下端から)所定量
S11,S21,S31…浄化工程
S12,S22,S32…第1酸素濃度測定工程
S16…第2酸素濃度測定工程
S24…換気量決定工程
S15,S25,S35…換気開始工程(換気促進工程)
S19,S29,S39…換気停止工程(換気抑制工程)

Claims (14)

  1. 廃水処理槽と、
    上下方向および横方向に展開する空気室と前記空気室を取り囲む透気防水フィルムとを含む浄化部であって前記廃水処理槽の廃水に浸漬させられるべき浄化部を含む浄化ユニットと、
    前記空気室と連通する空気経路を構成する通気管と、
    前記空気室の中の、前記上下方向の長さを基準として前記空気室の下端から所定量の位置における気体の酸素濃度を測定する酸素濃度計と、
    前記酸素濃度に応じ、前記空気経路を介して前記空気室への空気送入および前記空気室からの気体吸出の少なくともいずれかによる換気を行う換気調節部と、
    を含む、廃水処理装置。
  2. 前記酸素濃度計が、前記空気室の中の、前記上下方向の長さを基準として前記空気室の下端から50%以内の位置に設けられた酸素検知部を含む、請求項1に記載の廃水処理装置。
  3. 前記換気調節部が排気送風機を含む、請求項1または2に記載の廃水処理装置。
  4. 前記換気調節部が吸気送風機を含む、請求項1に記載の廃水処理装置。
  5. 前記通気管が、前記空気室の中の、前記上下方向の長さを基準として前記空気室の下端から50%以内の位置まで挿入されている、請求項4に記載の廃水処理装置。
  6. 前記廃水処理槽が複数含まれ、
    前記浄化ユニットが複数含まれ、
    前記酸素濃度計が複数含まれ、
    複数の前記浄化ユニットのそれぞれおよび複数の前記酸素濃度計のそれぞれが、複数の前記廃水処理槽のそれぞれに対応する、請求項1から5のいずれか1項に記載の廃水処理装置。
  7. 廃水処理槽と、
    上下方向および横方向に展開する空気室と前記空気室を取り囲む透気防水フィルムとを含む浄化部であって前記廃水処理槽の廃水に浸漬させられるべき浄化部を含む浄化ユニットと、
    前記空気室と連通する空気経路を構成する通気管と、
    前記空気室の中の、前記上下方向の長さを基準として前記空気室の下端から所定量の位置における気体の酸素濃度を測定する酸素濃度計と、
    前記酸素濃度に応じ、前記空気経路を介して前記空気室からの気体吸出による換気を行う換気調節部と、を含み、
    前記通気管が、前記空気室の中の、前記上下方向の長さを基準として前記空気室の下端から50%以内の位置まで挿入され、
    前記酸素濃度計の酸素検知部が、前記通気管の内部に設けられた、廃水処理装置。
  8. 上下方向および横方向に展開する空気室と前記空気室を取り囲む透気防水フィルムとを含む浄化部を含む浄化ユニットを廃水中に浸漬された状態で静置する浄化工程と、
    前記空気室の中の、前記上下方向の長さを基準として前記空気室の下端から所定量の位置における気体の第1酸素濃度を測定する第1酸素濃度測定工程と、
    前記第1酸素濃度が下限規定値以下である場合に前記空気室の換気運転を促進する換気促進工程と、
    前記換気運転を抑制する換気抑制工程と、
    を含む、廃水処理方法。
  9. 前記第1酸素濃度測定工程の後、かつ前記換気抑制工程の前に、第2酸素濃度測定工程を含み、
    前記第2酸素濃度測定工程において、前記換気運転が行われている前記空気室の、前記位置における気体の第2酸素濃度を測定し、
    前記換気抑制工程において、前記第2酸素濃度が上限規定値以上である場合に前記換気運転を抑制する、請求項8に記載の廃水処理方法。
  10. 前記浄化工程において、換気運転が行われず、
    前記換気促進工程において、前記第1酸素濃度が下限規定値以下である場合に前記空気室の換気運転を開始し、
    前記第1酸素濃度測定工程の後、かつ前記換気抑制工程の前に、換気量決定工程を含み、
    前記換気量決定工程において、前記第1酸素濃度に基づいて換気量を決定し、
    前記換気抑制工程において、決定された前記換気量の換気が完了した時に前記換気運転を停止する、請求項8に記載の廃水処理方法。
  11. 前記所定量が50%以内である、請求項8または9に記載の廃水処理方法。
  12. 前記第1酸素濃度測定工程における前記下限規定値が、外界の空気中の酸素濃度の0.7倍未満で設定される、請求項8から10のいずれか1項に記載の廃水処理方法。
  13. 前記第2酸素濃度測定工程における前記上限規定値が、外界の空気中の酸素濃度の0.7倍以上である、請求項9、11および12のいずれか1項に記載の廃水処理方法。
  14. 前記換気の速度が、1個の前記空気室につき、1時間に前記空気室の体積の50%以上500%以下の体積の空気が入れ替わる速さである、請求項8から13のいずれか1項に記載の廃水処理方法。
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