JP2017087191A - 廃水処理装置および廃水処理方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】省エネルギーを維持しながらも処理効率が良好な廃水処理装置および廃水処理方法を提供する。【解決手段】 本発明の廃水処理装置100は、廃水処理槽2001,2002,2003と浄化ユニット3001,3002,3003とをそれぞれ複数含む。複数の廃水処理槽2001,2002,2003は、廃水を一方向に通液可能となるように直列に連結されている。浄化ユニット3001,3002,3003は浄化部を含む。浄化部は、上下方向および横方向に展開し上部が開放された空気室S1,S2,S3と、当該空気室S1,S2,S3を取り囲む透気防水フィルムとを含み、廃水処理槽2001,2002,2003の廃水W1,W2,W3に浸漬させられるべきものである。上流側の廃水処理槽2001に対応する浄化ユニット3001における空気室S1の厚みTs1は、下流側の廃水処理槽2002,2003に対応する浄化ユニット3002,3003における空気室S2,S3の厚みTs2,Ts3より大である。【選択図】図3

Description

本発明は、廃水処理装置および廃水処理方法に関する。より具体的には、本発明は、微生物を利用した廃水処理装置および廃水処理方法に関する。さらに具体的には、本発明は、廃水処理効率と省エネルギーとを両立した廃水処理装置および廃水処理方法に関する。
日本では、廃水処理方法として、好気性微生物の働きを利用して、有機汚泥物質を分解する活性汚泥法が多く利用されている。
活性汚泥法による廃水処理方法の例として、有機汚泥物質の分解に必要な酸素を供給するためにばっ気装置を用い、廃水中に直接空気が接触するように廃水中に空気を供給する方法が挙げられる。ばっ気装置としては、一般的に、送風機と散気装置とを組み合わせた複合装置および機械式ばっ気装置が挙げられる。ばっ気装置に用いられうる散気装置としては、一般的に、多孔質樹脂製散気管を有するものおよびゴム製メンブレンディフューザーが挙げられる。
たとえば、湖沼および河川の富栄養化に対しては窒素の除去が行われており、窒素を含む有機性廃水の処理も微生物の働きを利用して行われている。具体的には、社団法人日本下水道協会発行、下水道施設計画・設計指針と解説−2009年度版−P81(非特許文献1)に記載されているように、過去に多く実用化されている。当該文献に記載された方法では、好気性状態でアンモニア性窒素を亜硝酸塩・硝酸塩に硝化することが可能な亜硝酸菌・硝化菌の働き、及び通性・嫌気性状態で亜硝酸塩・硝酸塩を窒素ガスに脱窒素する脱窒素菌の働きを利用している。このような方法においても、硝化に必要となる酸素を供給するために、ばっ気装置が用いられる。
活性汚泥法による廃水処理方法の他の例として、国際公開第2011/073977号パンフレット(特許文献1)に記載されるように、酸素透過性かつ水不透過性を有するシートで形成された空間の中に廃水を供給して、廃水処理を行う方法が挙げられる。
活性汚泥法による廃水処理方法のさらなる他の例として、特開2015−33681号公報(特許文献2)に記載されるように、空気を内部に取り入れるための空気取り入れ部を有し、かつ内部に取り入れられた空気を廃水に供給するための空気供給部と、廃水と空気供給部との間に位置するように空気供給部の表面に貼られており、かつ透気性および防水性を有する少なくとも1つのフィルムとを具え、空気供給部がフィルムが貼られた状態のものを廃水中に浸漬して廃水処理する方法が挙げられる。この方法においては、空気供給部の厚みとして10cm以下が好ましいことが記載されている。
国際公開第2011/073977号パンフレット 特開2015−33681号公報
下水道施設計画・設計指針と解説−2009年度版−P81(社団法人 日本下水道協会発行)
現在、日本における水質汚濁問題は、生物化学的酸素要求量(BOD)を指標とする有機汚濁物質除去に関する限り、ほぼ問題が無いレベルに達している。
しかしながら、ばっ気装置を用いる廃水処理方法の場合、廃水に直接空気が接触するように水圧に抗って廃水中に空気を送り込む必要性により、エネルギー消費量が大きくなる傾向にある。特に、窒素の除去のための消化には多くの酸素が必要であるため、エネルギー消費量が大きい。
また、国際公開第2011/073977号パンフレット(特許文献1)に記載された方法では、巻回された長尺シートにより形成された経路空間の中で廃水を処理するため、大量の廃水を処理効率を下げずに処理するにはシートサイズを大きく形成する必要があり、シート強度およびコストの面で問題となる。
特開2015−33681号公報(特許文献2)に記載された方法では、上記の国際公開第2011/073977号パンフレット(特許文献1)に記載された問題の方法を解決している。その一方で、特開2015−33681号公報(特許文献2)にはフィルム上部の開口部からの空気の取り入れに送風機を組み合わせることが記載されているが、送風機を用いることは省エネルギー効率の点で改善の余地がある。かといって、送風機を用いなければ廃水処理効率に改善の余地が残る。
以上の問題に鑑み、本発明の目的は、省エネルギーを維持しながらも処理効率が良好な廃水処理装置および廃水処理方法を提供することにある。
本発明者は、上下方向(廃水の深さ方向)および横方向に展開し上部が開放された空気室と当該空気室の上部以外を取り囲む透気防水フィルムとを含む浄化部を廃水中に浸漬して放置した場合に、空気室の下部で、開放上部からの対流による酸素供給量に対し微生物の酸素消費量が大きいために酸素濃度が低下し、上下方向で空気室の酸素濃度に勾配が生じること、かつ、この勾配が空気室の開放上部の厚みによって顕著に異なることを発見した。
具体的には、厚さ10mm×幅600mm×高さ900mmの空気室の上部以外を透気性及び防水性を有するフィルムで取り囲んだ構造体と、厚さ20mm×幅600mm×高さ900mmの空気室の上部以外を透気性及び防水性を有するフィルムで取り囲んだ構造体を、いずれも上部付近を除いて水深1.0mの特定BOD濃度を有する廃水に浸漬したところ、厚さ10mmの構造体では空気室の酸素濃度は水面下200mmで20%、水面下500mmで12%、水面下800mmで8%といったように、空気室の下部では浄化効率が顕著に劣る程度に酸素濃度が低下することに対し、厚さ20mmの構造体では水面下200mmで20%、水面下500mmで16%、水面下800mmで12%といったように、空気下部でも浄化効率を保つことができる程度の酸素濃度を維持することを発見した。
そこで本発明者は、廃水の浄化程度に応じて空気室の厚みを変えることで上記目的を達成できることを見出し、本発明を完成するに至った。
本発明は、以下の発明を含む。
(1)
本発明の廃水処理装置は、廃水処理槽と浄化ユニットとをそれぞれ複数含む。
複数の廃水処理槽は、廃水を一方向に通液可能となるように直列に連結されている。
浄化ユニットは浄化部を含む。浄化部は、上下方向および横方向に展開し上部が開放された空気室と、当該空気室を取り囲む透気防水フィルムとを含み、廃水処理槽の廃水に浸漬させられるべきものである。
上流側の廃水処理槽に対応する浄化ユニットにおける空気室の厚みは、下流側の廃水処理槽に対応する浄化ユニットにおける空気室の厚みより大である。
このように、直列に連結された廃水処理槽のうち、浄化程度の低い上流の廃水処理槽で空気室の厚みが大きくなるように構成されることにより、送風機を用いることなく、浄化程度の低い上流側では空気室の酸素濃度の過度な低下を防いで良好な浄化効率を達成することができる。それとともに、上流側の廃水処理槽によって浄化程度が好ましく進んだ廃水を処理する下流側では、空気室の厚みを小さくして廃水処理槽のスペースを有効利用することができる。これによって安定的な廃水処理が可能であるため、省エネルギーを維持しながら良好な処理効率を達成することができる。
(2)
上記(1)の廃水処理装置では、上流側の廃水処理槽において、浄化ユニットにおける空気室の厚みが15mm以上50mm以下であってよい。
これによって、上流側の廃水処理槽において、廃水処理槽のスペースを有効利用しながら空気室の下部における酸素濃度の過度な低下を効果的に防いでより良好な浄化効率を達成することができる。
(3)
上記(1)または(2)に記載の廃水処理装置では、複数の廃水処理槽のうち、互いに隣り合って連結された廃水処理槽において、上流側の廃水処理槽に対応する浄化ユニットにおける空気室の厚みが、下流側の廃水処理槽に対応する浄化ユニットにおける空気室の厚みの1.5倍以上4倍以下であってよい。
これによって、上流側の廃水処理槽においては、廃水処理槽のスペースを有効利用しながら空気室の酸素濃度の過度な低下を効果的に防いでより良好な浄化効率を達成することができる。それとともに、上流側の廃水処理槽によって浄化程度がより好ましく進んだ廃水を処理する下流側では、空気室の厚みを小さくして廃水処理槽のスペースをより有効に利用することができる。
(4)
上記(1)から(3)のいずれかに記載の廃水処理装置では、上流側の廃水処理槽において、廃水処理槽の容積に対する空気室の体積が20%以上60%以下であってよい。
これによって、上流側の廃水処理槽において、より良好な浄化効率を達成するとともに、廃水処理槽のスペースをより有効に利用することができる。
(5)
本発明の廃水処理方法は、上記(1)の廃水処理装置を用いる。つまり、本発明の廃水処理方法は、廃水処理槽と、上下方向および横方向に展開し上部が開放された空気室と当該空気室を取り囲む透気防水フィルムとを含む浄化部であって当該廃水処理槽の廃水に浸漬させられるべき浄化部を含む浄化ユニットと、をそれぞれ複数含み、複数の廃水処理槽が、廃水を一方向に通液可能となるように直列に連結され、かつ、上流側の廃水処理槽に対応する浄化ユニットにおける空気室の厚みが、下流側の廃水処理槽に対応する浄化ユニットにおける空気室の厚みより大である廃水処理装置を用いる。本発明の廃水処理方法は、上流側の廃水処理槽で廃水の処理を行う上流側廃水処理工程と、下流側の廃水処理槽で、少なくとも上流側の廃水処理槽で処理された廃水の処理を行う下流側廃水処理工程と、
を含む。
このように、直列に連結された廃水処理槽のうち、浄化程度の低く酸素必要量が多い上流の廃水処理槽で、空気室の厚みが大きくなるように構成された廃水処理装置を用いることにより、送風機を用いることなく、浄化程度の低く酸素必要量が少ない上流側では、空気室の酸素濃度の過度な低下を防いで良好な浄化効率を達成することができる。それとともに、上流側の廃水処理槽によって浄化程度が好ましく進んだ廃水を処理する下流側では、空気室の厚みを小さくして廃水処理槽のスペースを有効利用することができる。これによって安定的な廃水処理が可能であるため、省エネルギーを維持しながら良好な処理効率を達成することができる。
(6)
上記(5)の廃水処理方法では、上流側廃水処理工程において、空気室の厚みが20mm以上の浄化部を含む浄化ユニットを用い、かつ、上流側の廃水処理槽にBOD濃度が200mg/以上の廃水を流入させて処理してよい。
このように上流側廃水処理工程において処理すべき廃水のBOD濃度が200mg/以上であれば、廃水処理槽における空気室の厚みを20mm以上とすることにより、空気室の酸素濃度の過度な低下を効果的に防いでより良好な浄化効率を達成することができる。
(7)
上記(6)の廃水処理方法では、上流側廃水処理工程において、空気室の厚みが40mm以下の浄化部を含む浄化ユニットを用い、かつ、上流側の廃水処理槽にBOD濃度が1000mg/以下の廃水を流入させて処理してよい。
このように上流側廃水処理工程において処理すべき廃水のBOD濃度がさらに1000mg/以下であれば、廃水処理槽における空気室の厚みをさらに40mm以下とすることにより、より良好な浄化効率を達成しながら、上流側の廃水処理槽のスペースをより有効に利用することができる。
(8)
上記(6)または(7)の廃水処理方法において、上流側の廃水処理槽のBOD負荷量が0.5kg/m・日以上である場合に、下流側廃水処理工程において、空気室の厚みが上流側の廃水処理槽における空気室の厚みの1.5-1倍以下である浄化部を含む浄化ユニットを用いて処理してよい。
このように上流側の廃水処理槽のBOD負荷量が0.5kg/m・日以上であれば、下流側の廃水処理工程における空気層の厚みを上流側の廃水処理槽における空気室の厚みの1.5-1倍以下にすることにより、下流側の廃水処理槽のスペースをより有効に利用することができる。
(9)
上記(8)の廃水処理方法では、上流側の廃水処理槽のBOD負荷量が2.0kg/m・日以下である場合に、下流側廃水処理工程において、空気室の厚みが上流側の廃水処理槽における空気室の厚みの2.5-1倍以上である浄化部を含む浄化ユニットを用いて処理してよい。
このように上流側の廃水処理槽のBOD負荷量がさらに2.0kg/m・日以下であれば、下流側の廃水処理工程における空気層の厚みを上流側の廃水処理槽における空気室の厚みの1.5-1倍以下にすることにより、下流側の廃水処理槽でもより良好な浄化効率を達成することができる。
(10)
上記(5)から(9)のいずれかに記載の廃水の処理方法では、上流側廃水処理工程および下流側廃水処理工程を、上流側の廃水処理槽から下流側の廃水処理槽へ廃水を押出し流れ方式で通液を行ってよい。
これによって、廃水処理が連続的に行われるため、効率的な廃水処理が達成される。
第1実施形態の廃水処理装置における要部の模式的断面図である。 図1の浄化部310の模式的拡大図である。 第1実施形態の廃水処理装置の模式的断面図である。 第2実施形態の廃水処理装置の模式的断面図である。 第3実施形態の廃水処理装置の模式的断面図である。
[1.第1実施形態]
図1は、第1実施形態の廃水処理装置における要部の模式的断面図である。図1に示す廃水処理装置の要部は、廃水処理槽200と、浄化ユニット300とを含む。
[1−1.廃水処理槽]
廃水処理槽200は有底の容器であり、内部に廃水Wを保持する。廃水処理槽200には流入口211と流出口219とが設けられている。本実施形態では、流入口211と流出口219とが常時開放されることで、廃水Wを流入口211から流出口219に向かって連続的に流すことができる。廃水処理槽200の容積は特に限定されないが、たとえば1m以上10,000m以下であってよい。
[1−2.浄化ユニット]
浄化ユニット300は廃水処理槽200の内部に設けられており、使用時には、上端(後述の開口部315)の部分を除いて廃水W中に浸漬される。浄化ユニット300は浄化部310を含む。浄化部310は、上下方向R(つまり深さ方向)と横方向(つまり水平方向)とに展開していることで、廃水Wとの接触面積を効率よく得るように構成されている。本実施形態では、浄化ユニット300は、並列させられた複数の浄化部310で構成される。
浄化部310の模式的拡大図を図2に示す。浄化部310は、空気室S、透気防水フィルム311、桟312およびスペーサ313を含み、上端で開口部315を構成している。
透気防水フィルム311は所定の幅で離間して対向しており、開口部315を除く端部で封止構造を採っている。これによって、透気防水フィルム311は、空気室Sを、当該所定の幅に相当する厚みTsを有し上部が開放された板状空間として画成する。透気防水フィルム311はその防水能によって、空気室Sへの廃水Wの浸入を防止することができる。
廃水処理装置100の使用時には、透気防水フィルム311の廃水Wと接触する面に、廃水W中の微生物によるバイオフィルムWmが形成される。透気防水フィルム311はその透気能によって、空気室Sの酸素を外部へ透過させ、廃水Wを浄化するバイオフィルムWm中の好気性細菌に酸素を供給することができる。
空気室Sの板状形状は、透気防水フィルム311の内側に設けられた剛性体によって、廃水Wの水圧に抗って維持される。本実施形態では、この剛性体は籠状体であり、桟312およびスペーサ313で構成される。桟312は、たとえば横桟および縦桟などの交差方向に組み合わされた桟部材で構成された平面枠体であり、透気防水フィルム311が空気室Sに露出する面を十分に確保するとともに浄化部310全体の強度を強化する。スペーサ313は、一対の対向する桟312の間に介在して桟312を固定し、空気室Sの厚みTsを維持する。
透気防水フィルム311は、透気性と防水性とを両備するフィルムであれば特に限定されない。たとえば、ポリオレフィン(たとえばポリエチレンおよびポリプロピレンなど)の耐水性樹脂で構成されるフィルムであって、かつ微細孔を有しているもの(つまり多孔質耐水性フィルム)が好ましい。多孔化技術は当業者に良く知られた方法であり、透気防水フィルム311はどのような方法で作製されたものであってもよい。たとえば、炭酸カルシウムなどの無機フィラーを含む耐水性樹脂シートを延伸加工することで得られる多孔質フィルムが挙げられる。
透気防水フィルム311は、上記の多孔質耐水性フィルムの片面または両面に、不織布およびクロスヤーンなどの繊維シートならびに他のフィルムが積層されていてもよい。
透気防水フィルム311として好適な市販品としては、積水フィルム社製「セルポア」、三菱樹脂社製「KTF」および「エクセポール」、ならびにトクヤマ社製「ポーラム」および「NFシート」などが挙げられる。
桟312およびスペーサ313の材質は、空気室Sの板状形状を維持可能な剛性を有する樹脂であってよく、好ましくは、透気防水フィルム311と溶着可能な熱可塑性樹脂であってよい。桟312およびスペーサ313は、少なくともいずれかが透気防水フィルム311と溶着(熱溶着または超音波溶着)固定させられることにより安定的に空気室Sを維持する。
なお、浄化部は本実施形態で示されるものに限定されず、たとえば空気室Sの厚みTsを確保するスペーサ313があれば、桟312を有しなくてもよい。この場合、スペーサ313がその両端で透気防水フィルム311に溶着固定される。またこの場合、スペーサ313は、上下方向Rおよび横方向に複数設けられることによって、空気室Sの容積を容易に確保することができる。さらにこの場合、スペーサは樹脂製の剛性ロッドであってもよいが、透気防水フィルム311により安定的に固定するため、より軽量の部材、たとえば樹脂製ネットをロッド状に巻回したもの、樹脂製のへちま状中空体などであってもよい。
空気室の上下方向Rの長さLsは、たとえば0.2m以上、好ましくは0.8m以上であってよいし、3.7m以上であってもよい。また、当該長さLsは、たとえば6m以下、好ましくは4m以下であってよい。空気室の上下方向Rに直交する横方向の長さは、たとえば0.2m以上、好ましくは0.6m以上であってよく、たとえば3.6m以下、好ましくは1.8m以下であってよい。空気室Sの上下方向Rの長さLsが上記下限以上であることは、空気室Sの維持を容易かつ空気室Sの換気を容易にして廃水処理能を向上させる点で好ましく、上記上限以下であることは、本発明の空気室Sの換気による廃水処理能向上効果をより良好に得る点、および設置容易性の点などで好ましい。空気室Sの横方向の長さが上記下限以上であることは、廃水Wとの接触面積を効率的に確保して廃水処理効率を向上させる点で好ましく、上記上限以下であることは、浄化部310全体の強度維持容易性および浄化ユニット300の設置容易性の点などで好ましい。
空気室Sの長さLsに対する廃水Wへの接水長さLwは、たとえば80%以上、95%以下であってよい。接水長さLwが上記下限以上であることは、空気室Sから供給される酸素量を良好に確保し廃水処理効率を向上させる点で好ましく、接水長さLwが上記上限以下であることは、空気室Sへの廃水Wの侵入を防ぐ点で好ましい。あるいは、空気室Sへの廃水Wの侵入を防ぐ点では、廃水Wの水面が浄化部310の開口部315から2cm以上離間するように接水長さLwが設定されてもよい。
透気防水フィルム311の厚みは、たとえば15μm以上、1mm以下であってよい。当該厚みが上記下限以上であることは、破損を防止し空気室Sを安定的に確保する点で好ましく、上記上限以下であることは、酸素透過性を良好に確保し廃水処理効率を向上させる点で好ましい。
[1−3.廃水処理装置]
図3に、本実施形態の廃止処理装置の模式的断面図を示す。図3に示す廃水処理装置100は、図1に示す要部を複数含んで構成され、複数の廃水処理槽200,200,200と、複数の浄化ユニット300,300,300とを含む。廃水処理槽200,200,200にはそれぞれ廃水W,W,Wが貯水される。廃水処理装置100には、送風機および曝気機のように、廃水W,W,Wへ空気を供給する動力を含まない。したがって、廃水処理装置100は、エネルギー削減効率に優れる。
複数の廃水処理槽200,200,200それぞれは、流入口211と流出口219(図1参照)とで直列に連結されている。本実施形態では、複数の廃水処理槽200,200,200それぞれの流入口と流出口とを開放することで、廃水を、廃水処理槽200の流入口211から廃水処理槽200の流出口219に向かって流液することができる。
複数の廃水処理槽200,200,200それぞれの内部には複数の浄化ユニット300,300,300が対応するように設けられており、使用時には、上端の部分を除いて廃水W中に浸漬される。
上述のように、廃水が廃水処理槽200の流入口211から廃水処理槽200の流出口219に向かって流れているため、廃水処理槽200,200,200それぞれの廃水W,W,Wの浄化程度は互いに異なり得り、廃水W、廃水W、廃水Wの順に浄化の程度が向上(つまりBOD濃度が低下)し得る。
本実施形態では、浄化ユニット300,300,300のそれぞれにおける空気室S,S,Sそれぞれの厚みTs,Ts,Tsは、複数の廃水処理槽200,200,200のうち、上流側の廃水処理槽200と、下流側の廃水処理槽200,200と、の間で異なるように設計される。具体的には、特に廃水のBOD濃度が大きい上流側の廃水処理槽200における厚みTsが、下流側の廃水処理槽200,200における厚みTs,Tsよりも大となるように設計される。一方、厚みTsと厚みTsとは同じとなるように設計されてよい。
浄化程度がより低い廃水の処理に供される上流側の廃水処理槽200では、空気室Sの厚みTsが上下方向Rの長さLs(図2参照)のたとえば0.05倍以上0.2倍以下であってよい。より具体的には、空気室Sの厚みTsは、15mm以上50mm以下、好ましくは20mm以上40mm以下であってよい。当該厚みTsが上記下限値以上であることは、空気室Sの下部(たとえば、図2に示す長さLsの50%の位置以下、特に10%の位置以下)における酸素濃度の過度な低下を防ぎ、単位時間当たりに達成する浄化の程度を向上させる点で好ましい。当該厚みTsが上記上限値以下であることは、廃水処理槽200のスペースを有効利用し単位時間当たりに多くの廃水を処理する点で好ましい。
上流側の廃水処理槽200における空気室Sの厚みTsは、隣り合って連結されている下流側の廃水処理槽200における空気室Sの厚みTsのたとえば1.5倍以上4倍以下、好ましくは1.5倍以上2.5倍以下、具体的には2倍であってよい。つまり、下流側の廃水処理槽200における空気室Sの厚みTsは、隣り合って連結されている上流側の廃水処理槽200における空気室Sの厚みTsのたとえば4-1倍以上1.5-1倍以下、好ましくは2.5-1倍以上1.5-1倍以下、具体的には1/2倍であってよい。より具体的には、下流側の廃水処理槽200における空気室Sの厚みTsは、10mm以上20mm以下であってよい。下流側の廃水処理槽200では上流側の廃水処理槽200によって好ましい程度に浄化された廃水を処理するため、空気室Sの厚みTsを上記上限値以下とすることで廃水処理槽200のスペースを有効利用し単位時間当たりに多くの廃水を処理しつつ、当該厚みTsを上記下限値以上とすることにより、空気室Sの下部における酸素の過度な低下を防ぎ単位時間あたりに達成する浄化の程度を良好にすることができる。
なお、上流側の廃水処理槽200において、廃水処理槽200の容積を100%とした場合、廃水処理槽200中の浄化ユニット300における空気室Sの総体積(本実施形態では空気室S5個分の体積)の割合は、20%以上60%以下、好ましくは30%以上50%以下であってよい。当該割合が上記下限値以上であることは、廃水Wが空気室Sから多くの酸素供給を受け単位時間あたりに達成する浄化の程度を良好にする点で好ましく、上記上限値以下であることは、廃水処理槽200のスペースを有効利用し単位時間当たりに多くの廃水を処理する点で好ましい。
[1−4.廃水処理方法]
廃水処理装置100を用いて廃水処理を行う場合、上流側の廃水処理槽200で廃水の処理を行う上流側廃水処理工程と、下流側の廃水処理槽200,200で、上流側の廃水処理槽200で処理された廃水の処理を行う下流側廃水処理工程と、を含む。本実施形態では、上流側の廃水処理槽200が最初の処理つまり最もBOD濃度の高い廃水の処理を行う。下流側廃水処理工程では、廃水処理槽200で処理された廃水を廃水処理槽200が処理し、廃水処理槽200で処理した廃水を廃水処理槽200が処理する。
上流側廃水処理工程では、処理すべき廃水つまり流入口211から流入する廃水のBOD濃度が200mg/以上であれば、浄化ユニット300は20mm以上厚みTsの空気室Sを有するものを用いることができる。これによって、空気室Sの下部(たとえば、図2に示す長さLsの50%の位置以下、特に10%の位置以下)酸素濃度の過度な低下を効果的に防ぎ、単位時間当たりに達成する浄化の程度を向上させることができる。
上流側廃水処理工程では、処理すべき廃水つまり流入口211から流入する廃水のBOD濃度が1000mg/以下であれば、浄化ユニット300は40mm以下の厚みTsの空気室Sを有するものを用いることができる。これによって、空気室Sの廃水処理槽200のスペースを有効利用し、単位時間当たりに多くの廃水を処理することができる。
一方、下流側廃水処理工程では、上流側の廃水処理槽200におけるBOD負荷量が0.5kg/m・日以上であれば、浄化ユニット300,300は、空気室Sの厚みTsの1.5-1倍以下の厚みTs,Tsを有するものを用いることができる。これによって、空気室S,Sの廃水処理槽200,200のスペースを有効利用し、単位時間当たりに多くの廃水を処理することができる。
下流側廃水処理工程では、上流側の廃水処理槽200におけるBOD負荷量が2.0kg/m・日以下であれば、浄化ユニット300,300は、空気室Sの厚みTsの1.5-1倍以下の厚みTs,Tsを有するものを用いることができる。これによって、廃水処理槽200,200のでもS,Sの酸素濃度の過度な低下を効果的に防ぎ、単位時間当たりに達成する浄化の程度を良好にすることができる。
本実施形態では、廃水処理槽200,200,200それぞれの流入口と流出口とが常時開放されることで、流入口211から流出口219へ常時通液されている連続処理方式(押出し流れ方式)であってよい。これによって、廃水処理が連続的に行われるため、効率的な廃水処理が達成される。
なお、本実施形態のような連続処理方式(押出し流れ方式)のほか、たとえば廃水処理槽200,200,200それぞれの流入口と流出口とが定期的に開閉を繰り返すことで、都度貯留させた廃水W,W,Wに対して処理を行う都度処理方式であってもよい。
[1−5.変形例]
本実施形態では、廃水処理槽が3個連結された廃水処理装置100を挙げたが、廃水処理槽の数はこれに限定されない。
廃水処理装置の変形例においては、廃水処理装置100から廃水処理槽200が省略されたものであってもよい。本発明は、廃水処理効率が良好であるため、このように廃水処理槽を2個にすることも可能である。
廃水処理装置の別の変形例においては、廃水処理装置100にさらに1または2以上の別の廃水処理槽が付加されていてもよい。たとえば、本発明に供される廃水のBOD濃度が大きい場合(たとえば上述したBOD濃度より大きい場合)、および/または廃水処理槽200におけるBOD負荷量が小さい場合(たとえば上述したBOD負荷量より小さい場合)などにおいては、さらなる浄化処理槽が設けられていることが好ましい場合もある。付加される廃水処理槽は、浄化ユニット300を具える廃水処理槽200と同じものであってもよいし、浄化ユニット300,300を具える廃水処理槽200,200と同じものであってもよい。付加される廃水廃水処理槽は、空気層の厚みが下流の廃水処理槽より上流の廃水処理槽のほうが大となる順番で連結される。
[2.第2実施形態]
図4は、本発明の廃水処理装置の変形例の模式的断面図を示す。図4に示す廃水処理槽装置100aは、3個の廃水処理槽における空気室の厚みがすべて異なるように設計されていることを除いて、第1実施形態と同様である。
たとえば、本発明に供される廃水のBOD濃度が大きい場合(たとえば上述したBOD濃度より大きい場合)、廃水処理槽200におけるBOD負荷量が小さい場合(たとえば上述したBOD負荷量より小さい場合)、廃水処理装置全体としての単位時間あたりの浄化程度を向上させる場合、および/または廃水処理装置全体としての単位時間あたりの処理量を向上させるなどにおいては、このように少なくとも3段階以上で空気層の厚みを異ならしめることが好ましい場合もある。
廃水処理装置100aは、廃水処理槽200a,200a,200aと、浄化ユニット300a,300a,300aとを含む。廃水処理槽200a,200a,200aにはそれぞれ廃水Wa,Wa,Waが貯水される。浄化ユニット300a,300a,300aそれぞれにおける空気室Sa,Sa,Saは、それぞれ厚みTsa,Tsa,Tsaを有する。
本実施形態における空気室Sa,Sa,Saの厚みTsa,Tsa,Tsaの具体的な設計としては、この順に小さくなる限り特に限定されるものではない。
たとえば、本実施形態における空気室Saの厚みTsaと空気室Saの厚みTsaとがそれぞれ第1実施形態における空気室Sの厚みTsと空気室Sの厚みTsと同じであり、本実施形態における最下流での空気室Saの厚みTsaが第1実施形態における空気室の厚みSのTsよりも小となるように設計されてよい。
またたとえば、本実施形態における空気室Saの厚みTsaと空気室Saの厚みTsaとがそれぞれ第1実施形態における空気室Sの厚みTsと空気室Sの厚みTsと同じであり、本実施形態における空気室Saの厚みTsaが第1実施形態における空気室Sの厚みTsと空気室Sの厚みTsとの間の大きさの厚みとなるように設計されてもよい。
さらにたとえば、本実施形態における空気室Saの厚みTsaと空気室Saの厚みTsaとがそれぞれ第1実施形態における空気室Sの厚みTsと空気室Sの厚みTsと同じであり、本実施形態における最上流での空気室Saの厚みTsaが第1実施形態における空気室Sの厚みTsよりも大となるように設計されてもよい。
[3.第3実施形態]
図5は、本発明の廃水処理装置の変形例の模式的断面図を示す。図5に示す廃水処理槽装置100bは、下流における廃水処理槽200b,200bの容積が、上流における廃水処理槽200の容積より小さいことを除いて、第1実施形態と同様である。
廃水処理装置100bは、廃水処理槽200,200b,200bと、浄化ユニット300,300,300とを含む。廃水処理槽200,200b,200bにはそれぞれ廃水W,Wb,Wbが貯水される。
下流側の廃水処理槽200b,200bとしては、廃水処理槽200b,200bそれぞれの容積を100%とした場合の、廃水処理槽200b,200b中の浄化ユニット300,300それぞれにおける空気室S,Sの総体積の割合が、廃水処理槽200における当該割合(たとえば上述のように20%以上60%以下、好ましくは35%以上50%以下)と同等となるような容積を有するものを用いることができる。これによって、より経済的な浄化が可能となる。
なお、本実施形態では、廃水処理槽200bの容積および廃水処理槽200bの容積、ならびに、浄化ユニット300の空気室Sの厚みTsおよび浄化ユニット300の空気室Sの厚みTsが同じである例を挙げたが、より下流における厚みTsを厚みTsより小さくなるように設計し、かつ、廃水処理槽200bの容積を廃水処理槽200bの容積より小さくなるように設計してもよい。
本発明の好ましい実施形態は上記の通りであるが、本発明はそれらのみに限定されるものではなく、本発明の趣旨から逸脱することのない様々な実施形態が他になされる。
[実施形態における各部と請求項の各構成要素との対応関係]
本明細書における廃水処理装置100,100a,100bは請求項の「廃水処理装置」に相当し、廃水処理槽200,200,200,200,200a,200a,200a,200b,200bは「廃水処理槽」に相当し、浄化ユニット300,300,300,300,300a,300a,300aは「浄化ユニット」に相当し、浄化部310は「浄化部」に相当し、透気防水フィルム311は「透気防水フィルム」に相当し、上下方向Rは「上下方向」に相当し、空気室S,S,S,S,Sa,Sa,Saは「空気室」に相当し、厚みTs,Ts,Ts,Tsa,Tsa,Tsaは「厚み」に相当し、廃水W,W,W,W,Wa,Wa,Wa,Wb,Wbは「廃水」に相当する。
100,100a,100b…廃水処理装置
200,200,200,200,200a,200a,200a,200b,200b…廃水処理槽
300,300,300,300,300a,300a,300a…浄化ユニット
310…浄化部
311…透気防水フィルム
R…上下方向
S,S,S,S,Sa,Sa,Sa…空気室
Ts,Ts,Ts,Tsa,Tsa,Tsa…厚み
W,W,W,W,Wa,Wa,Wa,Wb,Wb…廃水

Claims (10)

  1. 廃水処理槽と、
    上下方向および横方向に展開し上部が開放された空気室と前記空気室を取り囲む透気防水フィルムとを含む浄化部であって前記廃水処理槽の廃水に浸漬させられるべき浄化部を含む浄化ユニットと、をそれぞれ複数含み、
    複数の前記廃水処理槽が、前記廃水を一方向に通液可能となるように直列に連結され、かつ、
    上流側の廃水処理槽に対応する浄化ユニットにおける空気室の厚みが、下流側の廃水処理槽に対応する浄化ユニットにおける空気室の厚みより大である、廃水処理装置。
  2. 前記上流側の前記廃水処理槽において、前記浄化ユニットにおける前記空気室の厚みが15mm以上50mm以下である、請求項1に記載の廃水処理装置。
  3. 前記複数の廃水処理槽のうち、互いに隣り合って連結された前記廃水処理槽において、上流側の前記廃水処理槽に対応する前記浄化ユニットにおける前記空気室の厚みが、下流側の前記廃水処理槽に対応する前記浄化ユニットにおける前記空気室の厚みの1.5倍以上4.0倍以下である、請求項1または2に記載の廃水処理装置。
  4. 前記上流側の前記廃水処理槽において、前記廃水処理槽の容積に対する前記空気室の体積が20%以上60%以下である、請求項1から3のいずれか1項に記載の廃水処理装置。
  5. 廃水処理槽と、上下方向および横方向に展開し上部が開放された空気室と前記空気室を取り囲む透気防水フィルムとを含む浄化部であって前記廃水処理槽の廃水に浸漬させられるべき浄化部を含む浄化ユニットと、をそれぞれ複数含み、複数の前記廃水処理槽が、前記廃水を一方向に通液可能となるように直列に連結され、かつ、上流側の廃水処理槽に対応する浄化ユニットにおける空気室の厚みが、下流側の廃水処理槽に対応する浄化ユニットにおける空気室の厚みより大である廃水処理装置を用い、
    前記上流側の廃水処理槽で廃水の処理を行う上流側廃水処理工程と、
    前記下流側の廃水処理槽で、少なくとも前記上流側の廃水処理槽で処理された廃水の処理を行う下流側廃水処理工程と、
    を含む、廃水処理方法。
  6. 前記上流側廃水処理工程において、空気室の厚みが20mm以上の浄化部を含む浄化ユニットを用い、かつ、前記上流側の廃水処理槽にBOD濃度が200mg/以上の廃水を流入させて処理する、請求項5に記載の廃水処理方法。
  7. 前記上流側廃水処理工程において、空気室の厚みが40mm以下の浄化部を含む浄化ユニットを用い、かつ、前記上流側の廃水処理槽にBOD濃度が1000mg/以下の廃水を流入させて処理する、請求項6に記載の廃水処理方法。
  8. 前記上流側の廃水処理槽のBOD負荷量が0.5kg/m・日以上である場合に、
    前記下流側廃水処理工程において、空気室の厚みが前記上流側の廃水処理槽における前記空気室の厚みの1.5-1倍以下である浄化部を含む浄化ユニットを用いて処理する、請求項6または7に記載の廃水処理方法。
  9. 前記上流側の廃水処理槽のBOD負荷量が2.0kg/m・日以下である場合に、
    前記下流側廃水処理工程において、空気室の厚みが前記上流側の廃水処理槽における前記空気室の厚みの2.5-1倍以上である浄化部を含む浄化ユニットを用いて処理する、請求項8に記載の廃水処理方法。
  10. 前記上流側廃水処理工程および前記下流側廃水処理工程を、前記上流側の廃水処理槽から前記下流側の廃水処理槽へ廃水を押出し流れ方式で通液を行う、請求項5から9のいずれか1項に記載の廃水処理方法。
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