JP6654334B2 - 計測装置 - Google Patents

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Description

本発明は計測装置に係り、特にタイヤの接地力について多分力を計測する計測装置に関する。
近年、走行車両のタイヤにかかる負荷(接地力)を正確に把握する試みが成されている。たとえば特許文献1は、柱部材にゲージを取り付けたセンサユニットを路面に埋設しており、このセンサユニットによってタイヤが通過する際の負荷を3次元的に計測できるようになっている。センサユニットは、タイヤの進行方向と直交する方向にライン状に複数配置されており、タイヤにかかる負荷をタイヤの幅方向に複数ヶ所で計測できるようになっている。
ところで、特許文献1の計測装置は、タイヤの接地力を局所的に(すなわちピンポイントで)計測するものである。これに対して、タイヤ全体での接地力についても精度良く計測したいという要望がある。
タイヤ全体の接地力を計測する装置の構成としては、たとえば、タイヤの接地面積よりも大きいプレートを用意し、そのプレートをベースの上方に水平に配置するとともに、ベースとプレートの間に複数の荷重センサを設けて両者をセンサで連結することが考えられる。このような装置を用いれば、タイヤがプレート上を通過する際に、タイヤがプレートに及ぼす荷重をセンサによって計測することができる。
特開2000−162054
しかしながら、上述の装置で試験したところ、データにバラつきが生じることがあり、接地力の多分力を正確に求めることが難しいという問題があった。特にプレートを屋外に配置した際にはデータが不安定になり、精度が低下しやすいという問題があった。
従来はタイヤ全体での接地力の計測について高い精度を必要としていなかったので、このような問題が着目されることも無かった。しかし、最近では、設計や開発の段階でシミュレーションが多用されるようになり、計測値に基づいての高度な解析が必要になっているため、計測データも高い精度が必要になっている。
本発明はこのような事情に鑑みて成されたものであり、タイヤの接地力について多分力を非常に高い精度で計測することのできる計測装置を提供することを目的とする。
請求項1に記載の発明は前記目的を達成するために、ベースと、該ベースから離間して配置されるプレートと、該プレートにかかる負荷を計測する複数のセンサを備え、前記複数のセンサは、計測方向が前記プレートと平行であるとともに、前記計測方向と直交する方向に前記ベースまたは前記プレートに対してスライド自在である第1のセンサと、計測方向が前記プレートに直交する方向であるとともに、前記ベースまたは前記プレートに対してスライド自在である第2のセンサと、を含むことを特徴とする計測装置を提供する。
請求項2に記載の発明は請求項1において、前記複数のセンサは、計測方向が前記第1のセンサの計量方向と直交し且つ前記プレートに平行である第3のセンサを含み、該第3のセンサは、該第3のセンサの計測方向と直交する方向に、前記ベースまたは前記プレートに対してスライド自在であることを特徴とする。
本発明の発明者は、計測値が不安定になる要因として、計測環境の温度変化に着目した。そして、プレートが温度変化によって熱膨張または熱収縮した際、プレートとベースの間に固定されているセンサに応力がかかり、計測値に悪影響を及ぼすという着想に至った。
本発明はこのような着想に基づいて成されたものであり、センサがプレートとベースの一方に対してスライド自在なので、プレートが熱膨張または熱収縮した際にセンサがスライドし、センサの変形を防止できる。したがって、本発明によれば、プレートが熱膨張・熱収縮した場合であっても、安定した計測データを得ることができ、3分力や6分力を正しく求めることができる。
請求項3に記載の発明は請求項2の発明において、前記プレートまたは前記ベースには、溝または突起によるガイドが形成され、該ガイドに前記第1のセンサ、前記第3のセンサがスライド自在に係合されることを特徴とする。
請求項4に記載の発明は請求項2または3において、前記第1のセンサ、前記第3のセンサは、前記プレートの中心部を挟んで両側に、計測方向が同じものが配置されることを特徴とする。本発明によれば、プレートの中心部の両側にセンサが配置されるので、プレートが膨張・収縮した場合にセンサがスライドしやすく、且つ、そのスライド量が小さくなる。したがって、スライドによる影響を極力抑えることができる。
請求項5に記載の発明は請求項1〜4のいずれか1において、前記第2のセンサは、上端が前記プレートの下面に固定されるとともに、下端が前記ベースの面上を動くことを特徴とする。
請求項6に記載の発明は請求項1〜5のいずれか1の発明において、前記プレートは、被計測物であるタイヤの接地面よりも大きい矩形状に形成されるとともに水平に配置されることを特徴とする。本発明によれば、タイヤがプレートに及ぼす荷重を計測することができる。
本発明によれば、センサがプレートまたはベースに対してスライド自在なので、プレートが熱膨張・熱収縮した場合であってもセンサの変形を防止でき、精度の良い計測を行うことができる。
本発明が適用されたタイヤ試験装置の構成を模式的に示す図 計測部を示す斜視図 計測部の水平断面を示す図 X方向計測用のセンサを示す斜視図 Y方向計測用のセンサを示す斜視図 計測部を路面に埋め込んだ状態を示す図 計測原理を説明する図 比較例の計測部で不具合が発生する状況を説明する説明図 本実施形態の作用を説明する説明図 他の実施形態の計測部を示す断面図
以下、本発明に係る計測装置の好ましい実施形態について、タイヤ試験装置に適用した例で説明する。
図1はタイヤ試験装置10の構成を模式的に示している。同図に示すタイヤ試験装置10は、タイヤ12の接地力を計測する計測部14と、その計測部14の計測値から各種の演算処理を行う制御部16を備える。制御部16は、その内部にアンプ、AD変換器、演算回路、メモリ等を備えており、計測部14からの信号を増幅し、AD変換し、各種の信号処理を行った後、記憶するように構成される。制御部16には表示器18が接続されており、この表示器18に演算結果などが表示される。
図2は計測部14の概略構成を示す斜視図であり、図3は計測部14の水平面での断面図である。これらの図において、X方向はタイヤ12の進行方向(水平方向)を示し、Y方向はタイヤ12の幅方向(水平方向)を示し、Z方向は鉛直方向を示している。
計測部14は、車両のタイヤ12が通過する位置に配置されており、主としてプレート22、ベース24、センサ26で構成されている。プレート22及びベース24は、金属たとえばアルミによって略同じ大きさの矩形状に形成されており、上下に間隔をあけて配置されている。プレート22とベース24の間には、プレート22の負荷を計測する8個のセンサ26が設けられている。このセンサ26は、X方向、Y方向、Z方向のいずれかを計測するように構成される。ここで、X方向を計測するセンサ26をセンサ26Xとし、Y方向を計測するセンサ26をセンサ26Yとし、Z方向を計測するセンサ26をセンサ26Zとする。センサ26Xとセンサ26Yは2個ずつ設けられ、センサ26Zは4個設けられている。
図3に示すように、センサ26Xは、ベース24の中心(すなわちプレート24の中心)を通るY方向の直線上に配置されている。また、センサ26Xは、ベース24の中心部分を挟んで両側に、且つ、ベース24の周辺部分(すなわちプレート22の周辺部分)に配置されている。センサ26Xとしては、たとえば図4に示す曲げ型の歪ゲージ式ロードセルが用いられる。このセンサ26Xは、金属等によって形成された起歪体28Xを備え、起歪体28Xの上端がプレート22(図2参照)に連結されるとともに、起歪体28Xの下端がベース24の溝24Xに係合されている。ベース24の溝24Xは、ベース24の上面にY方向に形成されており、この溝24Xに起歪体28Xの下端が入り込んでいる。また、溝24Xは、起歪体28Xの下方に僅かな隙間が形成されるような深さで形成されている。さらに溝24Xは、起歪体28Xの下端と同じ幅で形成されており、起歪体28Xの下部とベース24がX方向に一体となって動くようになっている。起歪体28Xには、Y方向に貫通した孔32Xが形成されており、薄肉部が四カ所に形成され、その薄肉部にゲージ30Xが貼り付けられている。ゲージ30Xはブリッジ回路を形成するように接続されており、さらに制御部16(図1参照)に接続されている。このように構成されたセンサ26Xによれば、プレート22がX方向に負荷を受けると、起歪体28Xの薄肉部が変形し、ゲージ30Xの電気抵抗が変化することによって、X方向の荷重を計測することができる。また、センサ26Xによれば、上端がプレート22に連結される一方で、下端がベース24の溝24Xに沿ってY方向にスライド自在なので、プレート22がY方向に膨張や収縮した際、センサ26Xがプレート22に伴ってY方向に移動することができる。
センサ26Yは、図3に示すように、ベース24の中心部分を通るX方向の直線上に配置されている。また、センサ26Yは、ベース24の中心部分を挟んで両側に、且つ、ベース24の周辺部分に配置されている。センサ26Yはセンサ26Xと同様に曲げ型の歪ゲージ式ロードセルが用いられる。図5に示すようにセンサ26Yは、柱状に形成された起歪体28Yを備え、その上端がプレート22(図2参照)に連結されるとともに、下端がベース24の溝24Yに係合されている。ベース24の溝24Yは、ベース24の上面にX方向に形成されており、この溝24Yに起歪体28Yの下端が入り込んでいる。また、溝24Yは、起歪体28Yの下方に僅かな隙間が形成されるような深さで形成されている。さらに溝24Yは、起歪体28Yの下端と同じ幅で形成されており、起歪体28Yの下部とベース24がY方向に一体となって動くようになっている。起歪体28Yには、X方向に貫通した孔32Yが形成されており、薄肉部が四カ所に形成され、その薄肉部にゲージ30Yが貼り付けられている。ゲージ30Yはブリッジ回路を形成するように接続されており、さらに制御部16(図1参照)に接続されている。このように構成されたセンサ26Yによれば、プレート22がY方向に負荷を受けると、起歪体28Yの薄肉部が変形し、ゲージ30Yの電気抵抗が変化することによって、Y方向の荷重を計測することができる。また、センサ26Yによれば、上端がプレート22に連結される一方で、下端がベース24の溝24Yに沿ってX方向にスライド自在なので、プレート22がX方向に膨張や収縮した際、センサ26Yがプレート22に伴ってX方向に移動することができる。
図2、図3に示すように、センサ26Zは、プレート22の四隅部分(すなわちベース24の四隅部分)に配置されている。ただし、センサ26Zは後述するように、下端がベース24の面上で僅かに移動することがあるので、ベース24の各縁から若干の隙間をもつように配置することが好ましい。センサ26Zとしては、たとえば圧縮型のひずみゲージ式ロードセルが用いられる。その構成は図示しないが、金属等から成る柱状の起歪体と、その側面に貼り付けられた複数のゲージとで構成される。起歪体の上端はプレート22の下面に連結されており、起歪体の下端は(ベース24に連結されずに)ベース24に載置されている。したがって、センサ26Zは、下端がベース24の面上を自由に動くことができる。ゲージは、ブリッジ回路を形成するように接続されており、さらに制御部16(図1参照)に接続される。このように構成されたセンサ26Zによれば、プレート22にZ方向の負荷が加わると、起歪体が圧縮され、ゲージの電気抵抗が変わるので、荷重を計測することができる。また、センサ26Zによれば、起歪体の下端がベース24の面上で自在に動くので、プレート22がX方向やY方向に伸縮・収縮した際、プレート22に伴って移動することができる。
上述したセンサ26X、26Y、26Zとベース24との摺動部分には、グリスのような潤滑剤を塗布することが好ましい。具体的には、センサ26Xの起歪体28Xとベース24の溝24Xとの摺動部分や、センサ26Yの起歪体28Yとベース24の溝24Yとの摺動部分、センサ26Zの起歪体28の下面とベース24の上面との摺動部分に、潤滑剤を塗布するとよい。これにより、両者の摩擦抵抗を軽減することができる。
上記の如く構成された計測部14は、図6に示すように、路面36の凹部36Aに配置される。路面36の凹部36Aは、プレート22よりも僅かに大きく形成されており、プレート22が凹部36Aの壁面に接触しないようになっている。また、凹部36Aの深さは、計測部14の高さに一致するようになっており、プレート22の上面と路面36が同一面を成すようになっている。したがって、路面36上を転動したタイヤ12は、そのままプレート22の上に乗り移り、プレート22上を転動した後、路面36の上に再び乗り移る。その際、タイヤ12がプレート22に及ぼす接地力がセンサ26によって計測される。具体的には、センサ26XによってX方向の負荷が計測され、センサ26YによってY方向の負荷が計測され、センサ26ZによってZ方向の負荷が計測される。
図7は計測原理を説明する図であり、図7(a)は無負荷の状態を示しており、図7(b)はX方向に負荷が加わった状態を誇張して示している。なお、これらの図は計測部14の正面図を模式的に示したものであり、右側の一部はセンサ26Yの位置での断面が示されている。
図7(b)に示すように、プレート22にX方向の負荷が加わると、プレート22はX方向に僅かに変位する。センサ26Xは上端がプレート22に連結され、下端はベース24の溝24Xに対してX方向に隙間なく係合しているので、プレート22がX方向に変位すると、センサ26Xの上端と下端の位置がX方向にずれて変形する。これに対して、センサ26Yは下端が溝24Yに沿ってX方向に自在に移動できるので、センサ26Y全体がX方向に移動し、変形しない。また、センサ26Zは下端がベース24に載置されただけでX方向に自在に移動できるので、センサ26Z全体がX方向に移動し、変形しない。したがって、プレート22にX方向の負荷が加わった場合は、センサ26Xのみが変形し、センサ26XによってX方向の負荷を正確に計測することができる。
同様に、プレート22にY方向の負荷が加わると、プレート22はY方向に僅かに変位する。センサ26Yは上端がプレート22に連結され、下端がベース24の溝24Yに対してY方向に隙間なく係合しているので、プレート22がY方向に変位すると、センサ26Yの上端と下端の位置がY方向にずれて変形する。これに対して、センサ26Xは下端が溝24Xに沿ってY方向に自在に移動できるので、センサ26X全体がY方向に移動し、変形しない。また、センサ26Zは下端がベース24に載置されただけでY方向に自在に移動できるので、センサ26Z全体がY方向に移動し、変形しない。したがって、プレート22にY方向の負荷が加わった場合は、センサ26Yのみが変形し、センサ26YによってY方向の負荷を正確に計測することができる。
一方、プレート22にZ方向の負荷が加わると、センサ26ZはZ方向に圧縮され、変形する。これに対して、センサ26X、26Yは、その下方に若干の隙間があるので、圧縮されることがなく、変形しない。したがって、プレート22にZ方向の負荷が加わった場合は、センサ26Zのみが変形し、センサ26ZによってZ方向の負荷を正確に計測することができる。
このようにプレート22が受ける負荷のうち、X方向成分はセンサ26Xによって計測され、Y方向成分はセンサ26Yによって計測され、Z成分はセンサ26Zによって計測される。センサ26X、26Y、26Zは制御部16に接続されており、計測データが制御部16に送信される。制御部16は、計測データから接地力の3分力(X方向成分、Y方向成分、Z方向成分)を算出した後、その結果を表示器18に表示する。また、制御部16は、必要に応じて4つのセンサ26Zの計測データからタイヤ12の重心軌道を求め、その結果を表示器18に表示する。さらに、制御部16は、必要に応じて6分力(X方向成分、Y方向成分、Z方向成分、X軸まわりのモーメント、Y軸まわりのモーメント、Z軸まわりのモーメント)を求め、その結果を表示器18に表示する。このときモーメントはプレート22の中心に対して求めてもよいし、それ以外の点でのモーメントに補正してもよい。
次に上記の如く構成されたタイヤ試験装置10の作用について説明する。上述した計測部14は屋外に設置されることがあり、プレート22は直射日光や冷気にさらされて熱膨張や熱収縮することがある。「プレート22がベース24に複数ヶ所で連結された構造」(すなわち本発明と異なる構造)の場合、プレート22が熱膨張・熱収縮すると計測誤差の要因となってしまう。その状況を図8を用いて説明する。
図8は比較例の計測部を模式的を示したものである。この計測部は、プレート22とベース24の間に複数のセンサ27が設けられており、このセンサ27の上端がプレート22に固定されるとともに、下端がベース24に固定されている。
図8(a)は膨張前の状態を示し、図8(b)はプレート22がX方向に膨張した状態を誇張して示している。これらの図に示すように、プレート22がX方向に熱膨張した場合、センサ27の上端はプレート22に引っ張られて外側に変位する。その一方で、センサ27の下端はベース24に固定されて変位しないので、センサ27が変形した状態になる。これにより、センサ27のゲージの抵抗が変わるため、計測誤差が発生してしまう。
これに対して、本実施の形態の計測部14は、センサ26X、26Y、26Zがプレート22のみに固定され、ベース24に対しては固定されていないので、プレート22の熱膨張や熱収縮によってセンサ26X、26Y、26Zが変形することを防止できる。その状況を図9を用いて説明する。
図9は本実施の形態の状況を模式的に示している。図9(a)は膨張前の状態を示しており、図9(b)はプレート22がX方向に膨張した状態を誇張して示している。なお、これらの図は、計測部14の正面図を模式的に示したものであり、右側の一部はセンサ26Yの位置での断面が示されている。
プレート22がX方向に膨張した場合、センサ26Y、26Zの上端はプレート22に連結されているために、プレート22とともに外側に(X方向に)移動する。その際、センサ26Yの下端はベース24の溝24Yに沿ってX方向に移動できるので、上端とともに外側に移動する。したがって、センサ26Yは全体がX方向に移動するので、センサ26Yが変形することは無い。また、センサ26Zの下端はベース24に対してXY平面上で自在に移動できるので、上端とともに外側に移動する。したがって、センサ26Zは全体がX方向に移動し、センサ26Zが変形することも無い。このようにプレート22がX方向に膨張した場合であっても、センサ26Y、26Zは変形することがなく、計測誤差の発生を抑制することができる。プレート22が収縮した場合も同様に、センサ26Y、26Zが変形しないので、計測誤差の発生を抑制することができる。
プレート22がY方向に膨張または収縮した場合は、センサ26X、26Zの上端がプレート22とともにY方向に移動する。その際、センサ26Xの下端はベース24の溝24Xに沿ってY方向に移動し、センサ26Zの下端はベース24の上面に摺動してY方向に移動する。したがって、プレート22がY方向に膨張または収縮した場合であっても、センサ26X、26Zは変形することがなく、計測誤差の発生を抑制することができる。
このように本実施の形態によれば、センサ26X、26Y、26Zがベース24に対して固定されていないので、プレート22がXY平面上で膨張、収縮した場合であっても、センサ26X、26Y、26Zが変形することを防止できる。したがって、プレート22の熱膨張や熱収縮による誤差の発生を防止できるので、接地力の3分力を精度良く計測することができる。さらに、3分力よりも誤差による影響の大きい6分力も正確に求めることができる。
また、本実施の形態によれば、センサ26X、26Yがプレート22の中心部を挟んで両側に1個ずつ配置されている。このようにプレート22の中心部に対してセンサ26Xやセンサ26Yを均等に配置することによって、プレート22が熱膨張や熱収縮した際にプレート22が両側に均等に膨張しやすくなり、熱膨張や熱収縮の影響を極力減らすことができる。
なお、上述した実施形態はベース24に溝24X、24Yを形成してセンサ26X、26Yを係合させるようにしたが、溝24X、24Yに限定するものではく、センサ26X、26Yを所定の方向にガイドする手段であればよい。したがって、たとえばベース24の上面に突起を設けてガイドを形成したり、ローラーやベアリング等を用いたリニアガイドを用いてもよい。
また、上述した実施形態は、センサ26X、26Yをプレート22の中心部の両側に1個ずつ配置したが、センサ26X、26Yの個数や配置はこれに限定するものでは無く、センサ26Xまたはセンサ26Yをプレート22の中央部に1個のみ設けたり、或いは全部で3個以上設けたりしてもよい。
また、上述した実施形態は、センサ26Zの下端をベース24に載置したが、これに限定するものではなく、センサ26Zの下端がXY面上で移動自在であるとともにZ方向に係合するような構成を適用してもよい。
また、上述した実施形態は、計測方向が1方向のみである3種類のセンサ26X、26Y、26Zを用いたが、これに限定するものではなく、様々な態様が可能である。たとえば、図10は、2方向に計測を行う2種類のセンサ26XZ、26YZを用いた例を示している。センサ26XZは、X方向とZ方向に計測を行うセンサであり、その構成や配置は上述のセンサ26Xと略同じであるが、センサ26XZの下面が溝24Xの底面に接しており、さらにZ方向の圧縮を計測するゲージを備えている。センサ26YZは、Y方向とZ方向に計測を行うセンサであり、その構成や配置は上述のセンサ26Yと略同じであるが、センサ26YZの下面が溝24Yの底面に接しており、さらにZ方向の圧縮を計測するゲージを備えている。このような構成にした場合であっても、センサ26XZがY方向にスライド自在であり、且つ、センサ26YZがX方向にスライド自在なので、プレート22が膨張や収縮した際にセンサ26XZ、26YZが変形することを防止できる。なお、本発明は、複数のセンサ26の少なくとも一つが、プレート22またはベース24に対して、計測方向と直交する方向にスライド自在であればよく、これによってプレート22の膨張や収縮による計測誤差を抑制することができる。
また、上述した実施形態は、センサ26X、26Y、26Zをプレート22に固定してベース24に対して移動自在としたが、逆にベース24に固定してプレート22に対して移動自在としてもよい。
さらに上述した実施形態は、タイヤ12全体での接地力を計測する装置の例であるが、タイヤ12の局所的な接地力を計測するセンサをプレート22に組み込んで同時に計測するようにしてもよい。
なお、上述した実施形態はタイヤ試験装置10に本発明を適用した例であるが、本発明はこれに限定するものではなく、様々な用途に用いることができる。たとえば、人が歩いたり走ったりする際の足の面圧を計測する装置として適用したり、工業機械の連結部において3分力や6分力を計測する装置として適用することができる。また、プレート22を水平に配置する用途に限定されず、垂直や斜めに配置する用途にも適用することができる。
10…タイヤ試験装置、12…タイヤ、14…計測部、16…制御部、18…表示器、22…プレート、24…ベース、26…センサ、28…起歪体、30…ゲージ、32…孔、36…路面

Claims (6)

  1. ベースと、該ベースから離間して配置されるプレートと、該プレートにかかる負荷を計測する複数のセンサを備え、
    前記複数のセンサは、
    計測方向が前記プレートと平行であるとともに、前記計測方向と直交する方向に前記ベースまたは前記プレートに対してスライド自在である第1のセンサと、
    計測方向が前記プレートに直交する方向であるとともに、前記ベースまたは前記プレートに対してスライド自在である第2のセンサと、
    を含むことを特徴とする計測装置。
  2. 前記複数のセンサは、
    計測方向が前記第1のセンサの計量方向と直交し且つ前記プレートに平行である第3のセンサを含み、
    該第3のセンサは、該第3のセンサの計測方向と直交する方向に、前記ベースまたは前記プレートに対してスライド自在であることを特徴とする請求項1に記載の計測装置。
  3. 前記プレートまたは前記ベースには、溝または突起によるガイドが形成され、該ガイドに前記第1のセンサ、前記第3のセンサがスライド自在に係合されることを特徴とする請求項2に記載の計測装置。
  4. 前記第1のセンサ、前記第3のセンサは、前記プレートの中心部を挟んで両側に、計測方向が同じものが配置されることを特徴とする請求項2または3に記載の計測装置。
  5. 前記第2のセンサは、上端が前記プレートの下面に固定されるとともに、下端が前記ベースの面上を動くことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1に記載の計測装置。
  6. 前記プレートは、被計測物であるタイヤの接地面よりも大きい矩形状に形成されるとともに水平に配置されることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1に記載の計測装置。
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