JP6654317B2 - 交通路の横断方向における車両の走行位置を特定するための装置、方法、プログラムおよび記録媒体 - Google Patents

交通路の横断方向における車両の走行位置を特定するための装置、方法、プログラムおよび記録媒体 Download PDF

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Description

本発明は、交通路の横断方向における車両の走行位置を特定するための技術に関する。
道路や線路等の交通路に対する交通荷重を継続的に測定することができれば、交通路を構成する構造物(以下、「交通路構造物」という)の劣化の程度が推定され、交通路構造物の維持管理のための資源の配分や交通路構造物の補修、補強等を合理的に行うことができる。
交通荷重を継続的に測定する手法として、車両が交通路の所定区間を通過する際に生じる交通路構造物の歪みを計測し、計測した歪みに基づき通過した車両の重量を算出するW.I.M.(Weigh-In-Motion)と呼ばれる手法がある。
W.I.M.を用いて交通荷重を継続的に測定する技術を開示した文献として、例えば特許文献1がある。特許文献1には、桁で支持された床版の表面にアスファルト舗装の施された橋梁を走行する車両の軸重を、車両の走行に伴い生じる桁の歪みの計測値に基づき算出する方法が記載されている。特許文献1に記載の方法においては、橋軸に垂直な方向における車両の走行位置が距離センサにより計測され、計測された車両の走行位置が車両の軸重の算出に用いられる。
特開2010−107246号公報
交通路構造物の歪みの計測値に基づき交通路を走行する車両の重量を推定するにあたり、交通路の横断方向、すなわち、走行する車両の左右方向における車両の走行位置が変化すると、計測される歪みの値が変化する。従って、交通路の横断方向における車両の走行位置が不明であれば、交通路構造物の歪みの計測値に基づき推定される車両の重量の精度が十分に確保されない場合がある。
特許文献1に記載の発明においては、距離センサにより交通路の横断方向における車両の走行位置が計測される。従って、特許文献1に記載の発明による場合、歪みセンサに加え距離センサによる計測が必要となる。
本発明は、車両の走行に伴い交通路構造物に生じる位置変化の程度を示す計測値に基づき交通路の横断方向における車両の走行位置を特定する手段を提供することを目的とする。
上述した課題を解決するため、本発明は、交通路の横断方向における複数の計測位置の各々において実質的に同時に計測された前記交通路を構成する構造物の位置変化の程度を示す計測値の比率に基づき、前記交通路を走行した車両の前記横断方向における位置を特定する走行位置特定手段を備える走行位置特定装置を提供する。
好ましい態様において、前記複数の計測位置の各々において継続的に計測された前記構造物の位置変化の程度を示す計測値のピーク値を特定するピーク値特定手段を備え、前記走行位置特定手段は、前記ピーク値特定手段により前記複数の計測位置の各々に関し特定されたピーク値の比率に基づき前記位置の特定を行う、という構成が採用されてもよい。
好ましい態様において、前記走行位置特定手段は、前記横断方向における複数の位置の各々に応じた基準となる比率と前記計測値の比率とを比較することにより前記位置の特定を行う、という構成が採用されてもよい。
好ましい態様において、前記複数の計測位置は3以上の計測位置であり、前記走行位置特定手段は、複数の計測位置の各々において実質的に同時に計測された前記構造物の位置変化の程度を示す計測値から大きい順に所定数を選択し、当該選択した計測値の比率に基づき前記位置の特定を行う、という構成が採用されてもよい。
また、本発明は、交通路の横断方向における複数の計測位置の各々において前記交通路を構成する構造物の位置変化の程度を計測するステップと、前記計測するステップにおいて前記複数の計測位置において計測された位置変化の程度を示す計測値の比率に基づき前記交通路を走行した車両の前記横断方向における位置を特定するステップとを備える走行位置特定方法を提供する。
また、本発明は、コンピュータに、交通路の横断方向における複数の計測位置の各々において実質的に同時に計測された前記交通路を構成する構造物の位置変化の程度を示す計測値の比率に基づき、前記交通路を走行した車両の前記横断方向における位置を特定する処理を実行させるためのプログラムを提供する。
また、本発明は、コンピュータに、交通路の横断方向における複数の計測位置の各々において実質的に同時に計測された前記交通路を構成する構造物の位置変化の程度を示す計測値の比率に基づき、前記交通路を走行した車両の前記横断方向における位置を特定する処理を実行させるためのプログラムを持続的に記録するコンピュータ読み取り可能な記録媒体を提供する。
本発明によれば、交通路構造物の歪みの計測値に基づき交通路の横断方向における車両の走行位置が特定される。
一実施形態にかかる車重特定システムの全体構成を示した図。 一実施形態にかかる車重特定システムの全体構成を示した図。 一実施形態にかかる歪み計が計測する歪み計測値の経時変化を例示したグラフ。 一実施形態にかかる歪み計が計測する歪み計測値の経時変化を例示したグラフ。 一実施形態にかかる歪み計が計測する歪み計測値の経時変化を例示したグラフ。 一実施形態にかかるデータ処理装置のハードウェアとして用いられるコンピュータの基本構成を示した図。 一実施形態にかかるデータ処理装置の機能構成を示した図。 一実施形態にかかる試験結果テーブルのデータ構成を例示した図。 一実施形態にかかる基準ピーク値データが示す走行位置とピーク値との関係を表したグラフ。 一実施形態にかかる基準重量指標値データが示す走行位置と重量指標値との関係を表したグラフ。 一実施形態にかかるデータ処理装置の機能構成を示した図である。 一実施形態にかかる計測結果テーブルのデータ構成を例示した図。 一実施形態にかかるデータ処理装置が車両の走行位置を特定するために行う処理のフローを示した図。 一実施形態にかかるデータ処理装置が車両の重量を特定するために行う処理のフローを示した図。 一変形例にかかる車重特定システムの歪み計の設置位置を例示した図。 一変形例にかかる車重特定システムの歪み計の設置位置を例示した図。
以下に本発明の一実施形態にかかる車重特定システム1を説明する。車重特定システム1は、道路の所定区間を走行する車両の車重を特定するシステムである。
図1および図2は、車重特定システム1の全体構成を示した図である。図1および図2に例示の車重特定システム1は、道路9の上を走行する車両の重量を特定する。図1は道路9を上から見た図であり、図2は道路9を図1に示される矢印Xの方向に見た断面図である。図1に示されるように、道路9は片側1車線の道路である。
図2に示されるように、道路9は橋脚91と、橋脚91の上に配置された橋桁92と、橋桁92の上に配置された床版93と、床版93の上に配置された舗装94を備える。橋桁92は複数の橋脚91の上を橋渡しするように配置された板状体である下フランジ921、下フランジ921の上に配置された上方に延伸する複数の板状体であるウェブ922、ウェブ922の上に配置された板状体である上フランジ923、上フランジ923の下面に車両の走行方向に沿って平行に配置された複数の棒状体であるトラフリブ924、上フランジ923の下面に道路9の横断方向(走行方向に対する左右方向)に沿って平行に配置された複数の板状体である横リブ925を備える。
車重特定システム1は、道路9の歪みを継続的に計測する複数の歪み計を備える。具体的には、車重特定システム1は、道路9のうち計測事業者等により選択された隣接する2本の橋脚91の間の区間(以下、「歪み計設置区間」という)のトラフリブ924に設置された歪み計11−1〜11−6(以下、「歪み計11」と総称する)および歪み計12−1〜12−6(以下、「歪み計12」と総称する)と、歪み計設置区間の横リブ925に設置された歪み計13−1〜13−2(以下、「歪み計13」と総称する)を備える。
歪み計11および歪み計12は歪み計設置区間を走行する車両の車軸を検出するとともに、道路9の横断方向における車両の走行位置を特定するために用いられる。歪み計11−1〜11−6と歪み計12−1〜12−6は、枝番号が等しい歪み計同士(例えば、歪み計11−1と歪み計12−1)で対を成している。対を成す歪み計11と歪み計12は車両の走行方向における前後の位置に配置されている。例えば、歪み計11−1と歪み計12−1は、道路9の横断方向における同じ位置に、歪み計11−1が車両の進行方向の上流側、歪み計12−2が車両の進行方向の下流側となるように、所定の間隔をあけて配置されている。その他の歪み計11および歪み計12の対も同様である。また、歪み計11と歪み計12の6つの対は、道路9の横断方向における異なる位置に配置されている。歪み計11−1〜歪み計11−3と歪み計12−1〜歪み計12−3との対は車線951を走行する車両の左側の車輪が通過する領域をカバーするように横断方向に異なる位置に配置され、歪み計11−4〜歪み計11−6と歪み計12−4〜歪み計12−6との対は車線952を走行する車両の左側の車輪が通過する領域をカバーするように横断方向に異なる位置に配置されている。
歪み計13は歪み計設置区間を走行する車両の重量を特定するために用いられる。歪み計13−1は車線951の横断方向の概ね中央に配置され、歪み計13−2は車線952の横断方向の概ね中央に配置されている。
図3A、図3Bおよび図3Cは、歪み計設置区間の車線951を或る車両が通過した際に、歪み計11−1、歪み計12−1および歪み計13−1が計測する歪み計測値の経時変化をそれぞれ例示したグラフである。図3Aのグラフに現れている3つのピークは各々、車両の走行方向における歪み計11−1に応じた位置を車軸が通過したときに歪み計11−1を設置したトラフリブ924に生じた歪みを示している。また、図3Bのグラフに現れている3つのピークは各々、車両の走行方向における歪み計12−1に応じた位置を車軸が通過したときに歪み計12−1を設置したトラフリブ924に生じた歪みを示している。従って、例えば図3Aのグラフの最初のピークの出現タイミングから、図3Bのグラフの最初のピークの出現タイミングまでの時間Tは、歪み計11−1と歪み計12−1の間の距離Lを車両が走行するために要した時間を示す。従って、距離Lを時間Tで除算することにより、車両の速度Vが特定される。
歪み計13−1は部材の影響線長が長いため、図3Cに示されるグラフには、車両の車軸の各々に応じたピークが図3Aおよび図3Bに示されるグラフ程には明確に現れない。図3Cに示されるグラフは、車両の重量を特定するために用いられる。具体的には、図3Cに示されるグラフとX軸との間の面積、すなわち、歪み計13−1により計測された歪み計測値の時間積分値に対し、車両の速度Vを乗じた値は、車両の重量Wに応じた値を示す。以下、歪み計13により計測された歪み計測値の時間積分値に対し、車両の速度Vを乗じた値を「車重指標値」と呼ぶ。
例えば、重量が10トンの試験車両を50km/時の速度で歪み計設置区間を走行させた際の歪み計13−1の歪み計測値の時間積分値が35.0であったとする。この場合、重量が未知の車両が歪み計設置区間を通過した際に歪み計11−1、歪み計12−1および歪み計13−1により計測された歪み計測値から算出される車重指標値が1750という値であれば、通過した車両の重量は10トンである、と特定されることになる。重量が異なる複数の試験車両を用いて同様の試験計測を行い、それらの計測結果から得られる車重指標値と車両の重量との関係を、例えば多項式近似等により求めた関係式または対応表として記録しておく。その後、未知の重量の車両が歪み計設置区間を通過した際、歪み計11−1、歪み計12−1および歪み計13−1により計測された歪み計測値から算出される車重指標値に応じた重量を、予め記録しておいた関係式または対応表に従い特定することで、通過した車両の重量を特定することができる。
上記が、車重特定システム1における車両の重量の特定方法の基本的な手順である。この基本的な手順は既知の手順である。上記の既知の手順に従う場合、車両の重量の特定において、道路9の横断方向における車両の走行位置は考慮されていない。しかしながら、歪み計13により計測される歪み計測値は道路9の横断方向における車両の走行位置によって変化する。従って、道路9の横断方向における車両の走行位置が考慮されなければ、特定される車両の重量の精度が不十分となる場合がある。この問題を解消し、高い精度で車両の重量を特定するために、車重特定システム1においては道路9の横断方向における車両の走行位置(以下、単に「走行位置」という)の特定が行われる。
車重特定システム1は、歪み計11〜歪み計13の各々が継続的に計測する歪み計測値を用いて、歪み計設置区間を通過した車両の走行位置を特定し、特定した走行位置を考慮した車両の重量の特定を行うデータ処理装置14を備える。データ処理装置14は、有線または無線により歪み計11〜歪み計13の各々と接続されており、歪み計11〜歪み計13の各々から出力される歪み計測値を示すデータ(以下、歪み計測値の時系列データを「歪みデータ」という)を取得して、車両の重量の特定に用いる。
図4は、データ処理装置14のハードウェアとして用いられるコンピュータ10の基本構成を示した図である。コンピュータ10は、各種データを記憶するメモリ101、メモリ101に記憶されているプログラムに従う各種データ処理を行うプロセッサ102、歪み計11〜歪み計13の各々との間でデータ通信を行うIF(Interface)である通信IF103、ユーザに対し画像を表示する液晶ディスプレイ等の表示装置104、ユーザの操作を受け付けるキーボード等の操作装置105を備える。なお、コンピュータ10に内蔵される表示装置104に代えて、もしくは加えて、コンピュータ10に接続される外付けの表示装置が用いられてもよい。また、コンピュータ10に内蔵される操作装置105に代えて、もしくは加えて、コンピュータ10に接続される外付けの操作装置が用いられてもよい。
車重特定システム1を用いて道路9を通過する車両の重量を継続的にモニタリングする計測事業者等は、モニタリングの開始前に、歪み計11〜歪み計13を道路9のトラフリブ924または横リブ925に設置した後、試験車両に歪み計設置区間を複数回走行させて、車重特定のために用いる基準となるデータを取得する作業(以下、「キャリブレーション作業」という)を行う。
図5は、キャリブレーション作業において用いられるデータ処理装置14の機能構成を示した図である。すなわち、コンピュータ10はメモリ101に記憶されているキャリブレーション作業用のアプリケーションプログラムに従う各種データ処理を行うことにより、図5に示される構成部に応じた機能を備えたデータ処理装置14として動作する。以下に図5に示されるデータ処理装置14の構成部を説明する。
記憶手段141は各種データを記憶する。計測データ取得手段142は、歪み計11〜歪み計13から送信されてくる歪みデータを取得する。また、計測データ取得手段142は、必要に応じて取得した歪みデータに含まれるノイズ成分を除去した後、歪みデータが示す歪み計測値の変動が閾値を超える期間を車両の通過に応じた期間として特定する。計測データ取得手段142は、歪みデータのうち車両の通過に応じた期間の部分を切り出す。計測データ取得手段142により切り出された歪みデータは記憶手段141に蓄積される。
ピーク値特定手段143は、歪み計11および歪み計12から送信されてきた歪みデータが示す歪み計測値の経時変化に現れる最初のピークのタイミングにおける歪み計測値(以下、「ピーク値」という)を特定する。ピーク値特定手段143により特定されたピーク値は記憶手段141に蓄積される。
速度特定手段144は、歪み計11から送信されてきた歪みデータが示す歪み計測値の経時変化に現れる最初のピークのタイミングから、歪み計12から送信されてきた歪みデータが示す歪み計測値の経時変化に現れる最初のピークのタイミングまでの時間Tを特定し、歪み計11と歪み計12の間の距離Lを時間Tで除算することで、車両の速度Vを特定する。速度特定手段144により特定された車両の速度は記憶手段141に蓄積される。
車重指標値特定手段145は、歪み計13から送信されてきた歪みデータが示す歪み計測値の時間積分値を算出し、速度特定手段144により特定された車両の速度を時間積分値に乗算することで、車重指標値を特定する。車重指標値特定手段145により特定された車重指標値は記憶手段141に蓄積される。
図6は、キャリブレーション作業時において、ピーク値特定手段143、速度特定手段144および車重指標値特定手段145により特定されたデータを格納するためのテーブルである試験結果テーブルのデータ構成を例示した図である。試験結果テーブルは記憶手段141に記憶されている。なお、試験結果テーブルには、試験車両に車線951を走行させた際に特定されたデータを格納する車線951用の試験結果テーブルと、試験車両に車線952を走行させた際に特定されたデータを格納する車線952用の試験結果テーブルがある。図6は車線951用の試験結果テーブルを例示しているが、車線952用の試験結果テーブルと車線952用の試験結果テーブルのデータ構成は同じである。
試験結果テーブルは試験走行の各々に応じたレコードの集まりである。試験結果テーブルの各レコードは以下のフィールドを含んでいる。
[走行位置]:車両の走行位置(道路9の端から車両の中央位置までの距離)を格納する。
[ピーク値(11−1)]:歪み計11−1の歪みデータから特定されたピーク値を格納する。
[ピーク値(11−2)]:歪み計11−2の歪みデータから特定されたピーク値を格納する。
[ピーク値(11−3)]:歪み計11−3の歪みデータから特定されたピーク値を格納する。
[ピーク値(12−1)]:歪み計12−1の歪みデータから特定されたピーク値を格納する。
[ピーク値(12−2)]:歪み計12−2の歪みデータから特定されたピーク値を格納する。
[ピーク値(12−3)]:歪み計12−3の歪みデータから特定されたピーク値を格納する。
[車速]:車両の速度を格納する。
[車重指標値]:車重指標値を格納する。
図5に戻り、データ処理装置14の機能構成部の説明を続ける。補間手段146は、試験結果テーブルに離散値として格納されているピーク値を走行位置に関して補間して、走行位置とピーク値との関係を連続的に示す基準ピーク値データを生成する。また、補間手段146は、試験結果テーブルに離散値として格納されている重量指標値を走行位置に関して補間して、走行位置と重量指標値との関係を連続的に示す基準重量指標値データを生成する。なお、補間手段146は、試験結果テーブルに格納されているレコードのうち走行位置が同じレコードに格納されているピーク値または重量指標値の例えば平均値を算出し、それらのデータのばらつきを除去した後、走行位置に関する補間を行う。補間手段146により生成される基準ピーク値データおよび基準重量指標値データは記憶手段141に記憶される。
図7は、補間手段146により生成される基準ピーク値データが示す走行位置とピーク値との関係を表したグラフである。なお、図7は車線951の上流側に配置された歪み計11−1〜11−3に関する基準ピーク値データのグラフを示している。補間手段146は車線951の下流側に配置された歪み計12−1〜12−3、952車線の上流側に配置された歪み計11−4〜11−6、車線952の下流側に配置された歪み計12−4〜12−6、の各々に関しても、図7に示すグラフと同種のグラフを表す基準ピーク値データを生成する。
図7の横軸は走行位置を示し、縦軸は歪みのピーク値を示す。図7のグラフG1は歪み計11−1の歪みデータが示すピーク値と走行位置との関係を示し、グラフG2は歪み計11−2の歪みデータが示すピーク値と走行位置との関係を示し、グラフG3は歪み計11−3の歪みデータが示すピーク値と走行位置との関係を示している。例えば、グラフG1は歪み計11−1の配置位置においてピークを示す山なりの形状をしている。グラフG2およびグラフG3に関しても同様である。
図8は、補間手段146により生成される基準重量指標値データが示す走行位置と重量指標値との関係を表したグラフである。なお、図8は車線951に配置された歪み計13−1に関する基準重量指標値データのグラフを示している。補間手段146は車線952に配置された歪み計13−1に関しても、図8に示すグラフと同種のグラフを表す基準重量指標値データを生成する。
図8の横軸は走行位置を示し、縦軸は重量指標値を示す。図8のグラフH1は、歪み計13−1の配置位置においてピークを示す山なりの形状をしている。
キャリブレーション作業により、上述した基準ピーク値データおよび基準重量指標値データが生成され、記憶手段141に記憶されると、実際に道路9の歪み計設置区間を走行する車両の重量の継続的なモニタリングが可能となる。
図9は、車重のモニタリング時に用いられるデータ処理装置14の機能構成を示した図である。すなわち、コンピュータ10はメモリ101に記憶されている車重のモニタリング用のアプリケーションプログラムに従う各種データ処理を行うことにより、図9に示される構成部に応じた機能を備えたデータ処理装置14として動作する。
車重のモニタリング時に用いられるデータ処理装置14は、キャリブレーション作業において用いられるデータ処理装置14が備える記憶手段141〜車重指標値特定手段145に加え、計時手段147、走行位置特定手段148、車重特定手段149を備える。
計時手段147は現在時刻を示す時刻データを継続的に生成する。車重のモニタリング時において、ピーク値特定手段143、速度特定手段144および車重指標値特定手段145により特定されたデータは、それらのデータの特定に用いられた歪みデータが示す歪みの計測日時(例えば、最初のピーク値に応じたタイミング)と対応付けて記憶手段141に記憶される。計時手段147により生成される時刻データは、歪みの計測日時の特定に用いられる。
図10は、車重のモニタリング時において、ピーク値特定手段143、速度特定手段144および車重指標値特定手段145により特定されたデータを格納するためのテーブルである計測結果テーブルのデータ構成を例示した図である。計測結果テーブルは記憶手段141に記憶されている。なお、計測結果テーブルには、車線951において計測されたデータを格納する車線951用の計測結果テーブルと、車線952において計測されたデータを格納する車線952用の計測結果テーブルがある。図10は車線951用の計測結果テーブルを例示しているが、車線951用の計測結果テーブルと車線952用の計測結果テーブルのデータ構成は同じである。
計測結果テーブルは歪み計設置区間を通過した車両の各々に応じたレコードの集まりである。試験結果テーブルの各レコードは以下のフィールドを含んでいる。
[計測日時]:歪みの計測日時を格納する。
[ピーク値(11−1)]:歪み計11−1の歪みデータから特定されたピーク値を格納する。
[ピーク値(11−2)]:歪み計11−2の歪みデータから特定されたピーク値を格納する。
[ピーク値(11−3)]:歪み計11−3の歪みデータから特定されたピーク値を格納する。
[ピーク値(12−1)]:歪み計12−1の歪みデータから特定されたピーク値を格納する。
[ピーク値(12−2)]:歪み計12−2の歪みデータから特定されたピーク値を格納する。
[ピーク値(12−3)]:歪み計12−3の歪みデータから特定されたピーク値を格納する。
[車速]:車両の速度を格納する。
[車重指標値]:車重指標値を格納する。
[走行位置(上流側)]:車両の歪み計11の設置位置における走行位置(道路9の端から車両の中央位置までの距離)を格納する。
[走行位置(下流側)]:車両の歪み計12の設置位置における走行位置(道路9の端から車両の中央位置までの距離)を格納する。
[車重]:車両の重量を格納する。
走行位置特定手段148は、車両が歪み計11の設置位置(上流側)を通過した際の走行位置と、歪み計12の設置位置(下流側)を通過した際の走行位置を特定する。走行位置特定手段148が上流側の走行位置を特定する手順と下流側の走行位置を特定する手順は同じであるため、以下、走行位置特定手段148が上流側の走行位置を特定する手順を説明する。
図11は、走行位置特定手段148が車両の走行位置を特定するために行う処理のフローを示した図である。走行位置特定手段148は計測結果テーブルの各レコードに関し、図11に示す処理を行う。走行位置特定手段148は、まず、記憶手段141から基準ピーク値データ(図7)を読み出す(ステップS11)。続いて、走行位置特定手段148は[ピーク値(11−1)]〜[ピーク値(11−3)]に格納されている歪みのピーク値を読み出す(ステップS12)。
続いて、走行位置特定手段148はステップS12において読み出した3つのピーク値のうち、値が最大のピーク値と、値が2番目に大きいピーク値を選択する(ステップS13)。続いて、走行位置特定手段148は、ステップS11において読み出した基準ピーク値データが表す3つのグラフのうち、ステップS13において選択した2つのピーク値に応じたグラフを参照し、これらの2つのグラフが示すピーク値の比率が、ステップS13において選択した2つのピーク値の比率と一致する走行位置を特定する(ステップS14)。
ステップS14において、走行位置が1つのみ特定された場合(ステップS15;No)、走行位置特定手段148はステップS14において特定した走行位置を、車両の走行位置として計測結果テーブルに格納する(ステップS17)。
一方、ステップS14において、複数の走行位置が特定された場合(ステップS15;Yes)、走行位置特定手段148はそれらの複数の走行位置の各々に関し、基準ピーク値データを参照して、ステップS13において選択しなかった値が3番目に大きいピーク値と、値が2番目に大きいピーク値の比率に最も近い比率を示す走行位置を選択する(ステップS16)。走行位置特定手段148はステップS16において選択した走行位置を、車両の走行位置として計測結果テーブルに格納する(ステップS17)。以上が走行位置特定手段148による走行位置の特定の処理の説明である。
図10に戻り、モニタリング時に用いられるデータ処理装置14の機能構成部の説明を続ける。図12は、車重特定手段149が車両の重量を特定するために行う処理のフローを示した図である。車重特定手段149は計測結果テーブルの各レコードに関し、図12に示す処理を行う。車重特定手段149は、まず、記憶手段141から基準重量指標値データ(図8)を読み出す(ステップS21)。続いて、車重特定手段149は[走行位置(上流側)]および[走行位置(下流側)]に格納されている2つの走行位置の平均値を算出する(ステップS22)。
続いて、車重特定手段149はステップS21において読み出した基準重量指標値データを参照し、ステップS22において算出した走行位置の平均値に応じた重量指標値を基準となる重量指標値として特定する(ステップS23)。ステップS23において特定される重量指標値は、モニタリング対象の車両の走行位置を試験車両(例えば、重量が10トンの車両)が走行した際の歪みデータから算出される重量指標値である。
続いて、車重特定手段149は、計測結果テーブルのレコードの[重量指標値]に格納されている重量指標値を読み出す(ステップS24)。続いて、車重特定手段149はステップS23において特定した基準となる重量指標値と、ステップS24において読み出したモニタリング対象の車両の重量指標値とに基づき、所定の関係式または対応表に従い、モニタリング対象の車両の重量を特定する(ステップS25)。
例えば、試験車両の重量をW0、ステップS23において特定された基準となる重量指標値をI0、ステップS24において読み出されたモニタリング対象の車両の重量指標値をIとすると、重量指標値と車両の重量が比例関係にある場合、車重特定手段149はモニタリング対象の車両の重量Wを、W=W0×(I/I0)に従い算出する。
車重特定手段149はステップS25において特定した車両の重量を計測結果テーブルに格納する(ステップS26)。以上が車重特定手段149による車両の重量の特定の処理の説明である。
記憶手段141に記憶された車両の走行位置を示す走行位置データと、重量を示す重量データは、例えば表示装置104に表示されてユーザに通知される。また、走行位置データと重量データが、通信IF103を介して外部の装置に送信されて、外部の装置において利用されてもよい。
以上説明したように、車重特定システム1によれば、道路9を構成する構造物の歪みの計測値に基づき、交通路の横断方向における車両の走行位置が特定される。また、車重特定システム1によれば、特定された走行位置が考慮され、車両の重量が高い精度で特定される。
[変形例]
上述した実施形態は、本発明の技術的思想の範囲内で様々に変形することができる。以下にそれらの変形の例を示す。なお、以下の2以上の変形例が組み合わされてもよい。
(1)上述した実施形態において、車重特定システム1により交通荷重の計測が行われる道路として例示した道路9の構造は、上述した構造に限られない。また、歪み計11〜歪み計13の設置位置も、上述した位置に限られない。
例えば、図13は、上述した実施形態において例示した道路9とは異なる構造の道路における交通荷重の計測を車重特定システム1により行う場合に、歪み計11〜歪み計13が設置される位置を例示した図である。図13に示される道路19の構成部のうち、図2に示した道路9の構成部と同じまたは対応するものには図2で用いた符号と同じ符号を用いている。図13に例示の道路19は、道路9が備える横リブ925を備えず、上フランジ923を複数のウェブ922で支持する単純桁構造の橋桁92を備える。図13の例では、歪み計11および歪み計12は、上述した実施形態の例と同様に、トラフリブ924に配置されている。一方、歪み計13は複数のウェブの各々の下方に配置されている。より具体的には、図13の例においては、4つのウェブの各々に、歪み計13−1〜13−4が配置されている。
道路19を走行する車両の交通荷重の計測を行う場合にも、上述した実施形態と同様の処理により、車重特定システム1による車両の走行位置の特定が行われる。
(2)上述した実施形態において、道路9の横断方向における車両の走行位置の特定は、車軸の検出のための歪みを計測する歪み計11および歪み計12の歪み計測値を用いて行われる。これに代えて、車重の特定のための歪みを計測する歪み計13の歪み計測値を用いた車両の走行位置の特定が行われてもよい。例えば、図13に示した歪み計13−1〜13−4の各々の歪み計測値を用いて、試験車両の走行により基準ピーク値データを生成しておき、モニタリング時に歪み計13−1〜13−4の各々により計測される歪み計測値の経時変化に現れるピーク値の比率を、基準ピーク値データが示すピーク値の比率と比較することにより、車両の走行位置の特定が行われてもよい。
(3)上述した実施形態において、車重特定システム1は橋梁の上に車両の走行面を有する道路における交通荷重の計測に用いられる。車重特定システム1が用いられる道路は橋梁を伴う道路に限られない。例えば、高架橋上に走行面を有する道路における交通荷重が車重特定システム1により測定されてもよい。
(4)上述した実施形態において、走行する車両は自動車であるものとしたが、走行する車両は自動車に限られず、鉄道車両等であってもよい。
(5)上述した実施形態において示した歪み計11〜歪み計13の数は例示であって、他の数が採用されてもよい。例えば、上述した実施形態においては、歪み計13の数は6個(車線951と車線952の各々に3個ずつ)であるものとしたが、2以上であればいずれの数が採用されてもよい。
なお、上述した実施形態においては、2つの歪みのピーク値の比率に基づき複数の走行位置が特定される場合がある。この場合、3つめの歪みのピーク値と他の歪みのピーク値との比率に基づき、最終的な走行位置の特定が行われる。2つの歪みのピーク値の比率に基づき複数の走行位置が特定される場合がある理由は、車両の左側の車輪が最も左側に配置された歪み計11(または歪み計12)より左側を通過する場合や、車輪の左側の車輪が最も右側に配置された歪み計11(または歪み計12)の右側を通過する場合があるためである。従って、例えば車両の左側の車輪が通過する可能性のある横断方向における領域の最も左側の位置と、当該領域の最も右側の位置に歪み計11(または歪み計12)が配置され、それらの歪み計11(または歪み計12)の外側を車両の左側の車輪が通過することがなければ、歪み計11(または歪み計12)の数は2つでよい。
(6)上述した実施形態において、走行位置特定手段148は、まず2つのピーク値の比率を基準ピーク値データが示す比率に照らし合わせ、複数の走行位置が特定された場合、さらに3つめのピーク値と他のピーク値との比率を基準ピーク値データが示す比率に照らし合わせることで、最終的な走行位置の特定を行っている。これに代えて、走行位置特定手段148が、3つのピーク値の比率を基準ピーク値データが示す3つのピーク値の比率に照らし合わせることで、走行位置の特定を行う構成が採用されてもよい。
(7)上述した実施形態において、歪み計11および歪み計12は道路9の横断方向において車両の左側の車輪が通過する領域に配置される。これに代えて、歪み計11および歪み計12が道路9の横断方向において車両の右側の車輪が通過する領域に配置されてもよい。また、歪み計11および歪み計12の道路9の横断方向における位置が、車両の車輪の通過位置とは無関係に決定されてもよい。
(8)上述した実施形態において、車重特定システム1は片側1車線の道路9を走行する車両の走行位置および車重を特定する。車重特定システム1により走行位置および車重の特定が可能な道路9の車線数は片側1車線に限られない。例えば、片側に2以上の車線を持つ道路9を走行する車両の走行位置および車重の特定が車重特定システム1により行われてもよい。
(9)道路9が有する車線数が複数である場合、歪み計11および歪み計12の横断方向における位置は必ずしも各車線に応じた位置でなくてもよい。例えば、道路9が第1の車線と第2の車線を有する場合、歪み計11および歪み計12が道路9の横断方向において、第1の車線の中央付近、第1の車線と第2の車線の境界付近、第2の車線の中央付近、というように配置されてもよい。
(10)上述した実施形態において、歪み計11−1〜11−6の各々は、歪み計12−1〜12−6の各々と対をなす。従って、歪み計11と歪み計12の数は同じである。車両の速度を特定するためには、歪み計11および歪み計12の対は上り車線、下り車線の各々に応じて最低1対あれば足りる。また、道路9の横断方向における車両の走行位置を特定するためには、歪み計11と歪み計12の両方が複数である必要はない。例えば、上流側の計測位置と下流側の計測位置で横断方向における走行位置が大きく変化しない場合、上流側の計測位置または下流側の計測位置のいずれか一方のみにおいて横断方向における走行位置の特定が行われてもよい。従って、例えば、車重特定システム1が歪み計12−1および歪み計12−3を備えず、車線951を走行する車両の速度を歪み計11−2と歪み計12−2の計測値に基づき特定し、車線951を走行する車両の横断方向の走行位置を歪み計11−1〜11−3の計測値に基づき特定する構成が採用されてもよい。
図14は、上述した変形例(7)〜(10)を組み合わせた車重特定システム1の一態様において歪み計11および歪み計12が配置される位置を示した図である。なお、図14において、歪み計13の位置の図示は省略されている。図14の例では、車重特定システム1は片側2車線の道路を走行する車両の車速および車重を特定する。この例において、歪み計11は横断方向における車両の走行位置を特定するために、上り側の2車線に5つ、下り側の2車線に5つ、配置されている。また、この例において、歪み計12は対となる歪み計11とともに車速を特定するために、上り側の2車線に2つ、下り側の2車線に2つ、配置されている。
(11)上述した実施形態において、道路9の横断方向における車両の走行位置の特定は、道路9の構成部の歪みの計測値に基づき行われる。歪みの計測値に代えて、もしくは加えて、例えば、道路9を構成する構造物の変位または加速度の計測値に基づき、横断方向における車両の走行位置の特定が行われてもよい。すなわち、車両の走行に伴い道路9を構成する構造物に生じる位置変化の程度を示す計測値に基づく限り、その計測値の種別は限定されない。歪みの計測値に代えて変位の計測値が用いられる場合、上述した実施形態において採用されている歪み計11および歪み計12は変位計により代替される。また、歪みの計測値に代えて加速度の計測値が用いられる場合、上述した実施形態において採用されている歪み計11および歪み計12は加速度計により代替される。
(12)上述した実施形態において、データ処理装置14は一般的なコンピュータがプログラムに従った処理を実行することにより実現される。これに代えて、データ処理装置14が、いわゆる専用装置として構成されてもよい。
(13)上述した実施形態において、コンピュータ10がデータ処理装置14を実現するために実行するプログラムは、例えばインターネット等のネットワークを介してコンピュータ10にダウンロードされてもよいし、記録媒体に持続的に記録されて配布され、当該記録媒体からコンピュータ10に読み取られてもよい。
1…車重特定システム、9…道路、10…コンピュータ、11…歪み計、12…歪み計、13…歪み計、14…データ処理装置、19…道路、91…橋脚、92…橋桁、93…床版、94…舗装、101…メモリ、102…プロセッサ、103…通信IF、104…表示装置、105…操作装置、141…記憶手段、142…計測データ取得手段、143…ピーク値特定手段、144…速度特定手段、145…車重指標値特定手段、146…補間手段、147…計時手段、148…走行位置特定手段、149…車重特定手段、921…下フランジ、922…ウェブ、923…上フランジ、924…トラフリブ、925…横リブ、951…車線、952…車線

Claims (7)

  1. 交通路の横断方向における複数の計測位置の各々において実質的に同時に計測された前記交通路を構成する構造物の位置変化の程度を示す計測値の比率に基づき、前記交通路を走行した車両の前記横断方向における位置を特定する走行位置特定手段を備える
    走行位置特定装置。
  2. 前記複数の計測位置の各々において継続的に計測された前記構造物の位置変化の程度を示す計測値のピーク値を特定するピーク値特定手段を備え、
    前記走行位置特定手段は、前記ピーク値特定手段により前記複数の計測位置の各々に関し特定されたピーク値の比率に基づき前記位置の特定を行う
    請求項1に記載の走行位置特定装置。
  3. 前記走行位置特定手段は、前記横断方向における複数の位置の各々に応じた基準となる比率と前記計測値の比率とを比較することにより前記位置の特定を行う
    請求項1または2に記載の走行位置特定装置。
  4. 前記複数の計測位置は3以上の計測位置であり、
    前記走行位置特定手段は、複数の計測位置の各々において実質的に同時に計測された前記構造物の位置変化の程度を示す計測値から大きい順に所定数を選択し、当該選択した計測値の比率に基づき前記位置の特定を行う
    請求項1乃至3のいずれか1項に記載の走行位置特定装置。
  5. 交通路の横断方向における複数の計測位置の各々において前記交通路を構成する構造物の位置変化の程度を計測するステップと、
    前記計測するステップにおいて前記複数の計測位置において計測された位置変化の程度を示す計測値の比率に基づき前記交通路を走行した車両の前記横断方向における位置を特定するステップと
    を備える走行位置特定方法。
  6. コンピュータに、
    交通路の横断方向における複数の計測位置の各々において実質的に同時に計測された前記交通路を構成する構造物の位置変化の程度を示す計測値の比率に基づき、前記交通路を走行した車両の前記横断方向における位置を特定する処理
    を実行させるためのプログラム。
  7. コンピュータに、
    交通路の横断方向における複数の計測位置の各々において実質的に同時に計測された前記交通路を構成する構造物の位置変化の程度を示す計測値の比率に基づき、前記交通路を走行した車両の前記横断方向における位置を特定する処理
    を実行させるためのプログラムを持続的に記録するコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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