JP6654163B2 - エレベーター - Google Patents

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Description

本発明は、ファイナルリミットスイッチを備えたエレベーターに関するものである。
従来、エレベーターには、乗りかごの安全な運行を確保するために種々の安全装置が設けられている。安全装置として、エレベーターの乗りかごが最下階よりも下方に下降又は最上階よりも上方に上昇する過昇降が発生した際に、乗りかごを緊急停止させるファイナルリミットスイッチが知られている。
ファイナルリミットスイッチとしては、エレベーターの移動方向に伸びた棒状のリミットカムとローラ状の滑動子とを組み合わせて構成するものが知られている(特許文献1)。
特開2000−7244号公報
しかしながら、上記文献に開示されたファイナルリミットスイッチの構成では、棒状のカム部材とローラ状部材を使用するため、部品点数が増えてコストがかかるという問題がある。
本発明の目的は、上記の問題点を考慮し、部品点数を増やすことなくファイナルリミットスイッチを設け、エレベーターが所定位置を超えて昇降したことを検出できるエレベーターを提供することにある。
上記課題を解決するために、例えば、特許請求の範囲に記載の構成を採用する。本願のエレベーターは、上記課題を解決する手段を複数含んでいるが、その一例を挙げるならば、昇降路を昇降する乗りかごと、乗りかごの移動をガイドするガイドレールと、乗りかごを制御する制御部と、乗りかごに取り付けられた、昇降路内の乗りかごの位置を検出するための位置検出センサーと、昇降路内の各階毎に設けられた、位置検出センサーによって検知される被検出体と、を備えている。さらに、被検出体は、ガイドレールに取り付けられる長さの異なる複数のブラケットにのみ連結して固定され、各階に設けられた被検出体は、位置検出センサーによって検出可能な3つの遮蔽板を有し、最上階に設けられる被検出体の遮蔽板には、乗りかごの行き過ぎを検知して乗りかごを停止させるためのファイナルリミットスイッチ部としての切り欠き部と、最上階に乗りかごを停止させるための停止部を兼ねたファイナルリミットスイッチ部としての切り欠き部が設けられ、最下階に設けられた被検出体の遮蔽板には、乗りかごの行き過ぎを検知して乗りかごを停止させるためのファイナルリミットスイッチ部としての切り欠き部と、最下階に乗りかごを停止させるための停止部を兼ねたファイナルスイッチ部としての切り欠き部が設けられており、位置検出センサーは、被検出体の遮蔽板の検出パターンに応じて、最上階停止ゾーン、中間階停止ゾーン、最下階停止ゾーン、ファイナルリミットスイッチゾーンを検出する。
本発明のエレベーターによれば、カム部材等の特別な部品を用いることなくファイナルリミットスイッチを設け、エレベーターが所定の位置を超えて過昇降したことを検出することができる。
本発明の実施の形態例にかかるエレベーターの全体構成図である。 本発明の実施の形態例にかかるエレベーターの制御部の構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態例にかかる乗りかごに搭載される位置検出センサーの平面図及び斜視図である。 本発明の実施の形態例にかかる被検出体である遮蔽板の斜視図である。 本発明の実施の形態例にかかるエレベーターの上面図である。 本発明の実施の形態例にかかる被検出体をガイドレールに取り付けた際の拡大図である。 本発明の実施の形態例にかかる位置検出センサーの出力パターンを示す図である。 本発明の実施の形態例にかかるエレベーターの動作フローチャートである。
以下、本発明の実施の形態を図1〜図8を用いて説明する。なお、各図において共通の部材には、同一の符号を付している。
まず、本発明の実施の形態例(以下、「本例」という。)にかかるエレベーターの構成について、図1を参照して説明する。
図1は、本例によるファイナルリミットスイッチを備えたエレベーターの全体構成図である。
図1に示すように、エレベーター1は、建物構造物内に形成された昇降路11内を昇降移動する乗りかご12と、ロープ13と、釣合錘14と、を備えている。昇降路11の頂部には機械室16が設けられており、機械室16には巻上機10と制御盤18が設置されている。また、昇降路11の上下方向には、乗りかご12の移動をガイドするガイドレール5が乗りかご12の移動方向に沿って設けられている。
建築構造物には、各階毎に床面115と乗場側扉109を備えた複数のエレベーター乗場が設けられており、最上階のエレベーター乗場50と最下階のエレベーター乗場51との間には、複数の中間階のエレベーター乗場が設けられている。
巻上機10には、巻上機10を回転させるためのモーター105が接続されており、モーター105は、図示しない電源から電力が供給されて駆動する。モーター105によって駆動された巻上機10によって、釣合錘14の繋がれたロープ13を移動させることにより、乗りかご12が昇降路11内を昇降移動する。
制御盤18の内部には、エレベーター1の動作を制御する制御部20が設けられており、制御部20は、例えば、乗場呼び等に応じて、モーター105に供給される電力を制御する。これにより、巻上機10を駆動するモーター105の駆動力を制御して、昇降路11内の乗りかご12の昇降移動を制御する。また、制御部20は、乗場側扉109と乗りかご側扉110とを同期させて、扉を開閉する制御を行う。
昇降路11の底部にはピット103が形成されており、ピット103にはバッファである緩衝器104が設置されている。緩衝器104は、何らの理由によって乗りかご12が最下階のエレベーター乗場51を通過して過下降が生じた場合に、乗りかご12を受け止めて乗りかご12内の乗客への衝撃を緩和する。
昇降路11の最上階50付近のガイドレール5には、ファイナルリミットスイッチを兼ねた停止ゾーンを検出するための被検出体81が設けられている。同様に、昇降路11の最下階51付近のガイドレールには、ファイナルリミットスイッチを兼ねた停止ゾーンを検出するための被検出体83が設けられている。ファイナルリミットスイッチは、乗りかご12が規定の運行範囲を超えた場合(過昇降が生じた場合)には、オン状態になって乗りかご12を緊急停止させるためのスイッチである。通常、ファイナルリミットスイッチはオフ状態であるが、乗りかご12が過昇降(過上昇又は過下降)した場合にはオン状態となり、FLS(final limit switch)セット信号を制御部20に送出する。
中間階付近のガイドレール5には、停止ゾーンを検出するための被検出体82(図示せず)が設けられており、各中間階に設けられた被検出体82は、同一の形状に構成されている。
乗りかご12の天井部12aには、被検出体81〜83を検出する位置検出センサー80が搭載されている。乗りかご12が目的階に到着した際には、位置検出センサー80は、目的階付近のガイドレール5に取り付けられている被検出体81〜83によって出力を変化させて、停止位置に対応した停止位置信号を制御部20に送出する。停止位置信号を受け取った制御部20は、モーター105の駆動力を制御して、目的階における乗りかご12の停止及び乗場側扉109と乗りかご側扉110の開閉を行う。なお、位置検出センサー80としては、光学式の他、光電式、磁気式(磁石利用、高周波磁界利用など)、静電容量式などの非接触型検出センサーを用いてもよい。
また、乗りかご12に過昇降が発生した際には、位置検出センサー80は、被検出体81又は被検出体83によって出力を変化させて、乗りかご12の過昇降に対応したFLSセット信号を制御部20に送出する。FLSセット信号を受け取った制御部20は、モーター105への電力の供給を遮断して、モーター105の駆動力を消失させて、巻上機10の回転を制御して、乗りかご12を緊急停止させる。
図2は、本例に係るエレベーター1の制御部20の構成を示すブロック図である。
図2に示すように、制御部20は、内部に演算装置19及び記憶部21を備えている。
演算装置19は、論理演算を行うマイクロコンピュータで構成されており、停止位置信号、FLS信号を受け取る。演算装置19は、その演算によって乗りかご12の状況を検出し、電力供給オン・オフ信号を送出してモーター105を駆動する電源への電力の供給を制御し、昇降路11内の乗りかご12の昇降移動を制御する。
また、記憶部21は不揮発性メモリ等で構成されており、制御部20に入力されたFLSセット信号を一時的に保存する。
図3は、乗りかご12の天井部12aに搭載される位置検出センサー80の平面視図と斜視図である。図3Aは乗りかご12に搭載される位置検出センサー80の平面視図であり、図3Bは位置検出センサー80の斜視図である。
図3Aに示すように、位置検出センサー80は、以下に詳述する被検出体81〜83の遮蔽板を検出するため、3つのセンサーユニット80A〜80Cを並列に配置した構成である。各センサーユニットは、発光部801と受光部802を備えており、図中の80a〜80cは、各光電センサーの光ビームを示す。また、図3Bに示すように、センサーユニット80A〜80Cは同一の凹形状を有するユニットであり、側面を合致させた状態で一列に配置することで、位置検出センサー80を構成する。
図4は、本例に用いられる被検出体81〜83を示す斜視図である。
被検出体81〜83は、ブラケットを介してガイドレール5に取り付けられる。
図4Aは、最上階のエレベーター乗場50に対応するファイナルリミットスイッチを兼ねた停止ゾーン検出用の被検出体81の斜視図である。図4Bは、中間階のエレベーター乗場に対応する停止ゾーン検出用の被検出体82の斜視図である。図4Cは、最下階のエレベーター乗場51に対応するリミットスイッチを兼ねた停止ゾーン検出用の被検出体83の斜視図である。
図4Aに示すように、被検出体81は、平面部810aを有する長方形状の取り付け部材810と、平面部810aに対して垂直に設けられた矩形状の3枚の遮蔽板81a、81b、81cとで構成されている。停止部としての遮蔽板81a、81b、81cは、所定の間隔で対向するように配置されている。遮蔽板81aは、取り付け部材810のガイドレール側の端部から少し離れた位置に設けられている。遮蔽板81cは、取り付け部材810のガイドレールから離れた側の端部に設けられている。遮蔽板81bは、遮蔽板81aと遮蔽板81cとの中間に設けられている。なお、取り付け部材810のガイドレール側の端部近傍には遮蔽板は設けられておらず、この部分は、作業員が被検出体81をブラケット5に取り付ける作業を行う際に、被検出体81を把持するための持ち手部として使用される。
遮蔽板81a及び遮蔽板81bには、ファイナルリミットスイッチ部としての切り欠き部811a及び811bがそれぞれ設けられている。遮蔽板81cには、停止部を兼ねたファイナルリミットスイッチ部としての切り欠き部811cが設けられている。切り欠き部811aと切り欠き部811bの形状は同一であり、遮蔽板81a及び遮蔽板81bをコの字状に切り取ることで形成される。切り欠き部811cは、遮蔽板81cの下側を下方に向かってL字状に切り取ることで形成されている。また、切り欠き部811a、811b、811cは、それぞれの上端部の位置が一致するように配置されている。
図4Bに示すように、被検出体82は、平面部820aを有する長方形状の取り付け部材820と、平面部820aに対して垂直に設けられた矩形状の3枚の遮蔽板82a、82b、82cとで構成されている。停止部としての遮蔽板82a、82b、82cは、所定の間隔で対向するように配置されている。遮蔽板82aは、取り付け部材820のガイドレール側の一端部から少し離れた位置に設けられている。遮蔽板82cは、取り付け部材820の他端部に設けられている。遮蔽板82bは、遮蔽板82aと遮蔽板82cとの中間に設けられている。停止部としての遮蔽板82a〜82cの上下方向の長さは、各階のエレベーター乗場の停止位置に対応した停止ゾーンの長さに一致するように形成され、切り欠き部は設けられていない。なお、取り付け部材820のガイドレール側の一端部近傍には遮蔽板は設けられておらず、この部分は、作業員が被検出体82をブラケット5に取り付ける作業を行う際に、被検出体82を把持するための持ち手部として使用される。
図4Cに示すように、被検出体83は、平面部830aを有する長方形状の取り付け部材830と、平面部830aに対して垂直に設けられた細長い矩形状の3枚の遮蔽板83a、83b、83cとで構成されている。停止部としての遮蔽板83a、83b、83cは、所定の間隔で対向するように配置されている。遮蔽板83aは、取り付け部材830のガイドレール側の端部から少し離れた位置に設けられている。遮蔽板83cは、取り付け部材830のガイドレールから離れた側の端部に設けられている。遮蔽板83bは、遮蔽板83aと遮蔽板83cとの中間に設けられている。なお、取り付け部材830のガイドレール側の端部近傍には遮蔽板は設けられておらず、この部分は、作業員が被検出体83をブラケット5に取り付ける作業を行う際に、被検出体83を把持するための持ち手部として使用される。
遮蔽板83a及び遮蔽板83bには、ファイナルリミットスイッチ部としての切り欠き部813a及び切り欠き部813bが設けられている。遮蔽板83cには、停止部を兼ねたファイナルリミットスイッチ部としての切り欠き部813cが設けられている。遮蔽板83aの切り欠き部813aは、遮蔽板83aの上側を上方に向かってL字状に切り取ることで形成されている。遮蔽板83bの切り欠き部813bと遮蔽板83cの切り欠き部813cの形状は同一であり、遮蔽板83b及び遮蔽板83cをコの字状に切り取ることで形成される。また、切り欠き部813a、813b、813cは、それぞれの下端部の位置が一致するように配置されている。
本例の被検出体81の遮蔽板81cは、取り付け部材810のガイドレールから遠い側の端部を折り曲げることにより形成される。また、被検出体81の遮蔽板81a及び遮蔽板81bは、一枚の平板状部材を折り曲げて断面コの字状の部材とし、平面部810aに取り付けることで構成される。被検出体82及び被検出体83の遮蔽板も同様の手順で構成される。
被検出体81の遮蔽板81a、81b、81cは、それぞれ位置検出センサー80のセンサーユニット80A、80B、80Cに対応するものである。遮蔽板81aによってセンサーユニット80Aの発光部801から受光部802への光ビームを遮断し、遮蔽板81bによってセンサーユニット80Bの発光部801から受光部802への光ビームを遮断し、遮蔽板81cによってセンサーユニット80Cの発光部801から受光部802への光ビームを遮断する。被検出体82及び被検出体83の遮蔽板も同様の作用を有する。
また、切り欠き部811aによってセンサーユニット80Aの発光部801から受光部802への光ビームを透過し、切り欠き部811bによってセンサーユニット80Bの発光部801から受光部802への光ビームを透過し、切り欠き部811cによってセンサーユニット80Cの発光部801から受光部802への光ビームを透過する。被検出体83の切り欠き部も同様の作用を有する。
また、本例の被検出体81〜83は、各センサーユニットの発光部801から受光部802への光ビームを遮断できるプラスチック等の材質で構成されているが、被検出体81〜83を同一の材料で構成することにより製造コストを抑えることができる。
図5は、本例のエレベーター1を上方から見た際の上面図である。
図5に示すように、乗りかご12の天井面12aのガイドレール5側の端部には台座6が設置されており、台座6の上部には位置検出センサー80が設けられている。
ガイドレール5には、ブラケット7,8を介して、被検出体82が、位置検出センサー80と対向するように取り付けられている。なお、同様に、被検出体81及び83も位置検出センサー80と対向するようにガイドレール5に取り付けられている。
図6は、ブラケット7,8を介してガイドレール5に取り付けられた被検出体の拡大図である。ここでは、最下階51の停止ゾーンに対応する被検出体83を用いて説明する。
図6に示すように、被検出体83は、2本のブラケット7,8を介してガイドレール5に取り付けられている。
被検出体83の平面部830aには、連結部としての複数の長孔17A、17B、17Cが設けられている。長孔17A、17B、17Cは、貫通孔であって、孔の向きが被検出体83の長手方向に延びるようにして形成されている。また、長孔17A、17B、17Cは、被検出体83のガイドレールに近い側の端部に沿って一列に配置されている。また、遮蔽板83bと遮蔽板83cとの間の平面部830aには、連結部としての複数の長孔18A、18Bが設けられている。長孔18A,18Bは、貫通孔であって、孔の向きが被検出体83の長手方向に延びるようにして形成されている。また、長孔18A,18Bは、被検出体83のガイドレールから遠い側の端部に沿って一列に配置されている。さらに、長孔17Bと長孔18A及び長孔17Cと長孔18Bは、被検出体83の長手方向において、互いに対向する位置に形成されている。
ブラケット7,8は、矩形状の平板部材で構成されており、上方に配置されるブラケット7は、既設の短いブラケットを用いている。一方、ブラケット7の下方に配置される新設のブラケット8は、既設のブラケット7よりも長くなるように構成されている。
ブラケット7の被検出体側には、ボルトを挿入するための貫通孔31が形成されている。また、ブラケット7のガイドレール側の中央部には、ブラケット7の長手方向に沿って、ボルトを挿入するための貫通孔32が等間隔で形成されている。
ブラケット8の被検出体側には、ボルトを挿入するための貫通孔41が形成されている。また、別の貫通孔42が、貫通孔41から所定の距離を隔てて形成されている。さらに、ブラケット8のガイドレール側の中央部には、ブラケット8の長手方向に沿って、ボルトを挿入するための貫通孔43が等間隔で形成されている。
図6に示すように、被検出体83の長孔17A及び17Bとブラケット7の貫通孔31にはボルトが挿入され、ナットを締結することで、ブラケット7が被検出体83に連結固定されている。また、ブラケット7は、貫通孔32の一部に挿入したボルトによってガイドレール5に固定されている。
また、図6に示すように、被検出体83の長孔17B、17C及びブラケット8の貫通孔42と、被検出体83の長孔18A、18B及びブラケット8の貫通孔41には、それぞれボルトが挿入され、ナットを締結することで、ブラケット8が被検出体83に連結固定されている。また、ブラケット8は、貫通孔43の一部に挿入したボルトによって、ガイドレール5に固定されている。
次に、被検出体83をガイドレール5に取り付ける際の手順について説明する。
先ず、ブラケット7をガイドレール5に固定した状態で、被検出体83の長孔17A、17Bをブラケット7の貫通孔31に合致させて、被検出体83をブラケット7に連結固定する。次に、ブラケット8をガイドレール5に固定し、被検出体83の長孔17B、17Cとブラケット8の貫通孔42との位置を合わせると同時に、被検出体83の長孔18A、18Bをブラケット8の貫通孔41に合致させて、被検出体83をブラケット8に固定する。このとき、被検出体83に形成されている長孔17,18は被検出体83の長手方向に延びているので、長孔と貫通孔と位置を合わせる際の微調整を容易に行うことができる。
なお、本例では、エレベーター1の天井面12aに乗って、被検出体83をガイドレール5に取り付ける作業者の負担を考慮して、ブラケット7,8を被検出体83の上部に連結する構成としたが、昇降路11内において作業者の作業スペースを確保することができれば、ブラケット7,8を被検出体83の下部に連結するようにしてもよい。
また、被検出体83をガイドレール5に取り付けるためのブラケットの本数は、2本に限られるものではなく3本以上用いてもよい。
また、被検出体における既設のブラケット7と新設のブラケット8の配設位置は上下が逆になってもよく、ブラケット7をブラケット8の下方に配置するようにしてもよい。
本例のエレベーターによれば、被検出体をガイドレールに取り付ける際に使用する複数のブラケットの一部として既設のブラケットを利用するので、エレベーターのニューリアル工事をする場合において、既存の部品をリサイクル活用することができる。
また、例えばリサイクルの一環として既設のブラケットを用いると、長さ不足のため被検出体の一端のみを連結固定する場合が生じ得る。本例では、新設するブラケット8の長さを既設のブラケット7よりも長く構成し、ブラケット8によって被検出体83の両端を連結固定するので、既設のブラケットを用いる場合でもブラケットと被検出体との連結強度を確保することができる。さらに、停止検知機能の他にファイナルリミットスイッチ機能を持たせたことで被検出体の長さが長くなった場合でも、ガイドレールに取り付けた被検出体の姿勢を安定に保つことができる。
図7は、本例による位置検出センサー80と被検出体81〜83との検知パターンを示す図である。すなわち、図7は位置検出センサー80の検知の組合せパターンを例示する図であり、最上階の停止ゾーンを識別するパターンと、中間階の停止ゾーンを識別するパターンと、最下階の停止ゾーンを識別するパターンと、ファイナルリミットスイッチをオン状態にするFLSセットゾーンを識別するパターンを示したものである。
図表の縦軸は、位置検出センサー80が被検出体を検出する場所を示し、横軸は位置検出センサー80のセンサーユニット80A〜80Cの検知結果を示す。POS1はセンサーユニット80Aの検知結果、POS2はセンサーユニット80Bの検知結果、POS3はセンサーユニット80Cの検知結果を示す。また、図表中の0は各センサーユニットが被検出体の遮蔽板を検知していない状態を示し、1は各センサーユニットが被検出体の遮蔽板を検知している状態を示す。
乗りかご12が最上階のエレベーター乗場50の停止ゾーンにいるとき、位置検出センサー80のセンサーユニット80Aと80Bの光ビームは、最上階のエレベーター乗場50の近傍のガイドレール5に取り付けられた被検出体81の遮蔽板81aと81bによって遮光され、センサーユニット80Cの光ビームは、遮蔽板81cの切り欠き部811cによって透過される。このため、図7の最上階停止ゾーンに示すように、位置検出センサー80の検知パターンは「1,1,0」となる。
何らかの理由により、乗りかご12が最上階のエレベーター乗場50よりも上方に移動すると、乗りかご12がファイナルリミットスイッチをオンするFLSセットゾーンに移動する。このとき、乗りかご12に設けられている位置検出センサー80のセンサーユニット80A〜80Cは、被検出体81の切り欠き部811a〜811cに対応する位置に到達し、センサーユニット80A〜80Cの光ビームが透過するので、図7のFLSセットゾーンに示すように、位置検出センサー80の検知パターンは「0,0,0」となる。
乗りかご12が中間階のエレベーター乗場の停止ゾーンにいるとき、位置検出センサー80のセンサーユニット80A〜80Cの光ビームは、中間階のエレベーター乗場近傍のガイドレール5に取り付けられた被検出体82の遮蔽板82a〜82cによって遮光されるため、図7の中間階停止ゾーンに示すように、位置検出センサー80の検知パターンは「1,1,1」となる。
乗りかご12が最下階のエレベーター乗場51の停止ゾーンにいるとき、位置検出センサー80のセンサーユニット80Aの光ビームは、最下階のエレベーター乗場51の近傍のガイドレール5に取り付けられた被検出体83の遮蔽板83aの切り欠き部813aで透過する。また、位置検出センサー80のセンサーユニット80Bと80Cの光ビームは、遮蔽板83bと83cによって遮光されるため、図7の最下位停止ゾーン示すように、位置検出センサー80の検知パターンは「0,1,1」となる。
何らかの理由により、乗りかご12が最下階のエレベーター乗場51よりも下方に移動すると、乗りかご12がファイナルリミットスイッチをオンするFLSセットゾーンに移動する。このとき、位置検出センサー80のセンサーユニット80A〜80Cは、被検出体83の切り欠き部813a〜813cに対応する位置に到達し、センサーユニット80A〜80Cの光ビームは切り欠き部813a〜813cを透過するので、図7のFLSセットゾーンに示すように、位置検出センサー80の検知パターンは「0,0,0」となる。
位置検出センサー80が検知パターン「1,1,0」を検知したときは、位置検出センサー80は、最上階の停止位置信号を制御部20へ送出する。制御部20は、最上階の停止位置信号を受け取ることにより、乗りかご12が最上階のエレベーター乗場50の停止ゾーンにいることを認識し、乗りかご12を最上階のエレベーター乗場50に停止させるとともに、最上階の乗場側扉109及び乗りかご側扉110を開閉させる。
位置検出センサー80が検知パターン「1,1,1」を検知したときは、位置検出センサー80は、中間階の停止位置信号を制御部20へ送出する。制御部20は、中間階の停止位置信号を受け取ることにより、乗りかご12が中間階のエレベーター乗場50の停止ゾーンにいることを認識し、乗りかご12を中間階のエレベーター乗場50に停止させるとともに、中間階の乗場側扉109及び乗りかご側扉110を開閉させる。
位置検出センサー80が検知パターン「0,1,1」を検知したときは、位置検出センサー80は、最下階の停止位置信号を制御部20へ送出する。制御部20は、最下階の停止位置信号を受け取ることにより、乗りかご12が最下階のエレベーター乗場51の停止ゾーンにいることを認識し、乗りかご12を最下階のエレベーター乗場51に停止させるとともに、最下階の乗場側扉109及び乗りかご側扉110を開閉させる。
位置検出センサー80が検知パターン「0,0,0」を検知したときは、位置検出センサー80は、FLSセット信号を制御部20へ送出する。制御部20は、FLSセット信号を受け取ることにより、乗りかご12が最上階のエレベーター乗場50の停止ゾーンよりも上方にいること又は乗りかご12が最下階のエレベーター乗場51の停止ゾーンよりも下方にいることを認識し、何らかの理由で過昇降が発生したことを認識する。FLSセット信号を受け取った制御部20は、電力供給オフ信号を出力し、モーター105への電力の供給を遮断して、乗りかご12を緊急停止させる。なお、過上昇が生じたことの識別には、検知パターン「1,1,0」から検知パターン「0,0,0」に遷移したことを、また、過下降が生じたことの識別には、検知パターン「0,1,1」から検知パターン「0,0,0」に遷移したことを識別条件に加えてもよい。
このように、本例の被検出体81は、乗りかご12が最上階のエレベーター乗場50の停止ゾーンに存在していることを識別する機能に加えて、ファイナルリミットスイッチの機能を有している。また、被検出体83は、乗りかご12が最下階のエレベーター乗場51の停止ゾーンに存在していることを識別する機能に加えて、ファイナルリミットスイッチの機能を有している。このように、本例のエレベーターの被検出体は、停止部とファイナルリミットスイッチ部を兼ねるため、ファイナルリミットスイッチを設けるために別途カム等の特別な部材を用いる必要がなく、コストを節約することができる。
次に、ファイナルリミットスイッチの動作を含めた本発明のエレベーター1の動作について、フローチャートを用いて説明する。
図8は、本例にかかるエレベーター1の動作フローチャートである。
図8に示すように、エレベーター1に何らかの理由で過昇降が発生した場合には(ステップS1)、乗りかご12の位置検出センサー80のセンサーユニット80A〜80Cの光ビームにより、被検出体81の遮蔽板81a〜81c若しくは被検出体83の遮蔽板83a〜83cの検出が行われる。
位置検出センサー80がFLSセットゾーンの検知パターンを検出した場合(検知パターンが図7に示す「0,0,0」となった場合)には(ステップS2のYES)、位置検出センサー80は、制御部20にFLSセット信号を送出する。一方、位置検出センサー80が、FLSセットゾーンの検知パターンを検出しない場合には、位置検出センサー80の検出を継続する(ステップS2のNO)。
ステップS2において、位置検出センサー80から送出されたFLSセット信号を受け取った制御部20は、電力供給オフ信号を電源へ送出し、モーター105への電力の供給を遮断して、乗りかご12を緊急停止させる(ステップS3)。なお、同時に、制御部20は、受け取ったFLSセット信号を記憶部21に記憶させて、電源への電力供給を遮断する状態を維持する。
次に、電源への電力供給が遮断された状態(ファイナルリミットスイッチをオンした状態)で、過昇降が発生した原因を取り除くための復旧作業が行われる(ステップS4)。
以上述べたように、本例のエレベーターによれば、カム部材等の特別な部品を用いることなくファイナルリミットスイッチ機能を設けることができ、エレベーターが所定の位置を超えて過昇降した場合には、エレベーターを緊急停止させることができる。
なお、本発明は上述しかつ図面に示した実施の形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載した発明の要旨に逸脱しない範囲内で種々の変形実施が可能である。例えば、本例では、ロープ式のエレベーターを用いて説明したが、シリンダとプランジャを用いた油圧式のエレベーターにも適用することができる。
1・・・エレベーター、5・・・ガイドレール、7・・・(既設)ブラケット、8・・・(新設)ブラケット、10・・・巻上機、11・・・昇降路、12・・・乗りかご、13・・・ロープ、14・・・釣合錘、16・・・機械室、20・・・制御部、21・・・記憶部、50,51・・・エレベーター乗場、80・・・位置検出センサー、81,82、83・・・被検知体、81a〜81c、82a〜82c、83a〜83c・・・遮蔽板、103・・・ピット、104・・・緩衝器、105・・・モーター、109・・・乗場側扉、110・・・乗りかご側扉、810・・・取り付け部材、810a、820a、830a・・・平面部、811a〜811c、813a〜813c・・・切り欠き部

Claims (5)

  1. 昇降路を昇降する乗りかごと、
    前記乗りかごの移動をガイドするガイドレールと、
    前記乗りかごを制御する制御部と、
    前記乗りかごに取り付けられた、昇降路内の乗りかごの位置を検出するための位置検出センサーと、
    前記昇降路内の各階毎に設けられた、前記位置検出センサーによって検知される被検出体と、を備えたエレベーターであって、
    前記被検出体は、前記ガイドレールに取り付けられる長さの異なる複数のブラケットにのみ連結して固定され、
    各階に設けられた前記被検出体は、前記位置検出センサーによって検出可能な3つの遮蔽板を有し、
    最上階に設けられる被検出体の遮蔽板には、前記乗りかごの行き過ぎを検知して前記乗りかごを停止させるためのファイナルリミットスイッチ部としての切り欠き部と、最上階に前記乗りかごを停止させるための停止部を兼ねたファイナルリミットスイッチ部としての切り欠き部が設けられ、
    最下階に設けられた被検出体の遮蔽板には、前記乗りかごの行き過ぎを検知して前記乗りかごを停止させるためのファイナルリミットスイッチ部としての切り欠き部と、最下階に前記乗りかごを停止させるための停止部を兼ねたファイナルスイッチ部としての切り欠き部が設けられており、
    前記位置検出センサーは、前記被検出体の遮蔽板の検出パターンに応じて、最上階停止ゾーン、中間階停止ゾーン、最下階停止ゾーン、ファイナルリミットスイッチゾーンを検出する
    エレベーター。
  2. 前記被検出体は、前記ブラケットと接触する平面部を有しており、前記平面部には前記ブラケットと連結するための複数の貫通孔を有する連結部が設けられている
    請求項1に記載のエレベーター。
  3. 前記連結部の貫通孔は、前記被検出体の長手方向に延びる長孔状に形成されている
    請求項2に記載のエレベーター。
  4. 前記連結部の貫通孔は、前記平面部の前記ガイドレールに近い側の一端部及び前記ガイドレールから遠い側の他端部に沿って設けられている
    請求項2又は3に記載のエレベーター。
  5. 前記複数のブラケットのうち、一のブラケットは、前記一端部に設けられた連結部を用いて前記被検出体に連結して固定され、前記一のブラケットよりも長さが長い他のブラケットは、前記一端部及び前記他端部に設けられた連結部により前記被検出体に連結して固定される
    請求項4に記載のエレベーター。
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