JP6654161B2 - 力検出装置 - Google Patents

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    • B25J15/0009Gripping heads and other end effectors comprising multi-articulated fingers, e.g. resembling a human hand

Description

本発明は、力検出装置に関する。
特開平04−304988号公報(特許文献1)は、ロボットハンドに関する発明を開示しており、ロボットハンドの指先を構成する部材(弾性キャップ)の材質として、シリコンゴムを挙げている。これに対して近年では、インフレータブル構造を備えたロボットハンドの開発が進められている。プラスティックシートを用いて流体袋を形成し、この流体袋の内部に空気などの流体が充填される。
インフレータブルロボットにおいては、このような流体袋が、構造部材やアクチュエータとして利用される。流体袋を備えたインフレータブルロボットは、空気圧によって駆動でき、金属材料から構成された従来のロボットに比べて軽量で柔軟という特性を発揮することができるため、健康機器分野や介護機器分野などへの応用が期待されている。
健康機器や介護機器の分野では、ロボットと人とが機械的に接触する機会が多いため、インフレータブルロボットが人に与える力を適切に制御することが求められる。たとえば、インフレータブルロボットが身体データを計測したり、身体にマッサージを施療したりする場合、ロボットと身体との間に適切な機械的接触を実現することが要求される。
一般的な産業用ロボットでは、ロードセルやトルクセンサなどの力センサ(力検出装置)を用いることで、力制御が既に実現されている。これらの力センサは、剛体から構成され、一定の質量を有している。これらの力センサは、インフレータブルロボットへ適用すると、インフレータ構造が本来備えている軽量および柔軟という特徴が阻害される。
特開平04−304988号公報(特許文献1)に開示されたロボットハンドは、空洞を有する弾性キャップを用いてロボットハンドの指先を構成しており、空洞の内圧を検出することで、指先と物体との間に生じている接触力を把握するというものである。この手法によれば、指先と物体との間に生じている接触力のうち、物体と指先との間の接触面に対して法線方向となる力を算出することができるが、接触面に対して接線方向となる力を算出することはできない。
特開平04−304988号公報
本発明は、上述のような実情に鑑みて為されたものであって、接触面に対して接線方向となる力を算出することが可能な力検出装置を提供することを目的とする。
本発明の第1局面に基づく力検出装置は、支持体と、上記支持体によって支持され、シート状の部材によって袋状に形成されるとともに、互いに隣接するように配置された第1流体収容部および第2流体収容部と、上記第1流体収容部および上記第2流体収容部が上記支持体に接触している側とは反対側に配置され、上記第1流体収容部および上記第2流体収容部の双方に隣接するように設けられた接触部と、上記第1流体収容部の内圧および上記第2流体収容部の内圧を検出する検出部と、上記第1流体収容部の内圧および上記第2流体収容部の内圧に関する情報を上記検出部から取得し、物体から上記接触部に外力が加えられた際に上記物体と上記接触部との間の接触面に対して接線方向に作用している力を算出する演算部と、を備え、上記物体から上記接触部に上記外力が加えられた際、上記第1流体収容部および上記第2流体収容部の双方に、上記物体から上記接触部に加えられた上記外力が上記接触部を介して付与されており、上記物体から上記接触部に上記外力が加えられた際、上記演算部は、上記第1流体収容部の内圧と上記第2流体収容部の内圧との間の差に基づいて、上記接触面に対して接線方向に作用している上記力を算出する。
上記力検出装置において好ましくは、上記接触部は、内部に流体を収容した流体袋から構成されている。
上記力検出装置において好ましくは、上記第1流体収容部および上記第2流体収容部の各々は、内部に流体を収容した流体袋から構成されており、上記第1流体収容部を構成している上記流体袋と、上記第2流体収容部を構成している上記流体袋と、上記接触部を構成している上記流体袋とは、互いに接合されている。
上記力検出装置において好ましくは、上記第1流体収容部を構成している上記流体袋と、上記第2流体収容部を構成している上記流体袋と、上記接触部を構成している上記流体袋とは、いずれも、主表面部と、上記主表面部の外周に位置する外周縁部と、を含んでおり、上記接触部を構成している上記流体袋の上記外周縁部の一部と、上記第1流体収容部および上記第2流体収容部の各々を構成している上記流体袋の上記主表面部の一部とが互いに接合されている。
上記力検出装置において好ましくは、上記第1流体収容部を構成している上記流体袋および上記第2流体収容部を構成している上記流体袋の各々は、2枚の上記シート状の部材の外周縁部同士を接合することによって袋状に形成されており、収縮させた状態でこれら上記流体袋の各々を平面視した場合には多角形の外形形状を有している。
上記力検出装置において好ましくは、上記第1流体収容部を構成している上記流体袋および上記第2流体収容部を構成している上記流体袋の各々は、収縮させた状態でこれら上記流体袋の各々を平面視した場合には長方形の外形形状を有している。
上記力検出装置において好ましくは、2枚の上記シート状の部材の上記外周縁部同士が接合されている部分には、当該部分の剛性を高めるための補強部が設けられている。
本発明の第2局面に基づく力検出装置は、支持体と、上記支持体によって支持され、シート状の部材によって袋状に形成されるとともに、互いに隣接するように配置された第1流体収容部、第2流体収容部、第3流体収容部および第4流体収容部と、上記第1流体収容部、上記第2流体収容部、上記第3流体収容部および上記第4流体収容部が上記支持体に接触している側とは反対側に配置され、上記第1流体収容部、上記第2流体収容部、上記第3流体収容部および上記第4流体収容部の全部に隣接するように設けられた接触部と、上記第1流体収容部の内圧、上記第2流体収容部の内圧、上記第3流体収容部の内圧および上記第4流体収容部の内圧を検出する検出部と、上記第1流体収容部の内圧、上記第2流体収容部の内圧、上記第3流体収容部の内圧および上記第4流体収容部の内圧に関する情報を上記検出部から取得し、物体から上記接触部に外力が加えられた際に上記物体と上記接触部との間の接触面に対して接線方向に作用している力を算出する演算部と、を備え、上記物体から上記接触部に上記外力が加えられた際、上記第1流体収容部、上記第2流体収容部、上記第3流体収容部および上記第4流体収容部の全部に、上記物体から上記接触部に加えられた上記外力が上記接触部を介して付与されており、上記第1流体収容部、上記第2流体収容部、上記第3流体収容部および上記第4流体収容部のうちの2つの流体収容部の内圧の和を第1内圧と定義し、上記第1流体収容部、上記第2流体収容部、上記第3流体収容部および上記第4流体収容部のうちの残りの2つの流体収容部の内圧の和を第2内圧と定義すると、上記物体から上記接触部に上記外力が加えられた際、上記演算部は、上記第1内圧と上記第2内圧との間の差に基づいて、上記接触面に対して接線方向に作用している上記力を算出する。
上記力検出装置において好ましくは、上記接触部は、内部に流体を収容した流体袋から構成されている。
上記力検出装置において好ましくは、上記第1流体収容部、上記第2流体収容部、上記第3流体収容部および上記第4流体収容部の各々は、内部に流体を収容した流体袋から構成されており、上記第1流体収容部を構成している上記流体袋と、上記第2流体収容部を構成している上記流体袋と、上記第3流体収容部を構成している上記流体袋と、上記第4流体収容部を構成している上記流体袋と、上記接触部を構成している上記流体袋とは、互いに接合されている。
上記力検出装置において好ましくは、上記第1流体収容部を構成している上記流体袋と、上記第2流体収容部を構成している上記流体袋と、上記第3流体収容部を構成している上記流体袋と、上記第4流体収容部を構成している上記流体袋と、上記接触部を構成している上記流体袋とは、いずれも、主表面部と、上記主表面部の外周に位置する外周縁部と、を含んでおり、上記接触部を構成している上記流体袋の上記外周縁部の一部と、上記第1流体収容部、上記第2流体収容部、上記第3流体収容部および上記第4流体収容部の各々を構成している上記流体袋の上記主表面部の一部とが互いに接合されている。
上記力検出装置において好ましくは、上記第1流体収容部を構成している上記流体袋、上記第2流体収容部を構成している上記流体袋、上記第3流体収容部を構成している上記流体袋および上記第4流体収容部を構成している上記流体袋の各々は、2枚の上記シート状の部材の外周縁部同士を接合することによって袋状に形成されており、収縮させた状態でこれら上記流体袋の各々を平面視した場合には多角形の外形形状を有している。
上記力検出装置において好ましくは、上記第1流体収容部を構成している上記流体袋、上記第2流体収容部を構成している上記流体袋、上記第3流体収容部を構成している上記流体袋および上記第4流体収容部を構成している上記流体袋の各々は、収縮させた状態でこれら上記流体袋の各々を平面視した場合には長方形の外形形状を有している。
上記力検出装置において好ましくは、2枚の上記シート状の部材の上記外周縁部同士が接合されている部分には、当該部分の剛性を高めるための補強部が設けられている。
上記の力検出装置は、複数の流体収容部を備えているため、物体から接触部に外力が加えられた際に、複数の流体収容部同士の間に生じる内圧の差に基づいて、接触面に対して接線方向となる力を算出することができる。
参考技術における力検出装置10を示す平面図である。 参考技術における力検出装置10等を示す断面図である。 参考技術における力検出装置10等の機能構成を示すブロック図である。 参考技術における検証実験1に関し、流体袋BSの内圧の推移を示すグラフである。 参考技術における検証実験1に関し、接触面CSに作用している接触力Fx,Fy,Fzの推移(いずれも多項式)を示すグラフである。 参考技術における検証実験2に関するグラフである。 実施の形態1における力検出装置11を示す平面図である。 実施の形態1における力検出装置11に備えられる流体袋BS,B1,B2を示す斜視図である。 実施の形態1における力検出装置11等を示す断面図である。 実施の形態1における演算部Cが参照する関数を説明するためのグラフである。 実施の形態の検証実験1のZ軸方向に関し、所定動作を行なっている間に得られた時間と力との関係を示すグラフである。 実施の形態の検証実験1のY軸方向に関し、所定動作を行なっている間に得られた時間と力との関係を示すグラフである。 実施の形態の検証実験2のZ軸方向に関し、所定動作を行なっている間に得られた時間と力との関係を示すグラフである。 実施の形態の検証実験2のY軸方向に関し、所定動作を行なっている間に得られた時間と力との関係を示すグラフである。 実施の形態の検証実験3(両端固定)に関し、所定動作を行なっている間に得られた時間と力との関係を示すグラフである。 実施の形態の検証実験3(両端固定)に関し、所定動作を行なっている間に得られた時間と力との関係を示す他のグラフである。 実施の形態の検証実験3(中央固定)に関し、所定動作を行なっている間に得られた時間と力との関係を示すグラフである。 実施の形態の検証実験3(中央固定)に関し、所定動作を行なっている間に得られた時間と力との関係を示す他のグラフである。 実施の形態2における力検出装置12を示す断面図である。 実施の形態3における力検出装置13を示す断面図である。 実施の形態3における力検出装置13の作用および効果を説明するためのグラフである。 実施の形態4における力検出装置14を示す断面図である。 実施の形態の検証実験4に関し、初期圧力を7.5kPaに設定した時の、圧力と力との関係を示すグラフである。 実施の形態の検証実験4に関し、初期圧力を3.0kPaに設定した時の、圧力と力との関係を示すグラフである。 実施の形態5における力検出装置15を示す平面図である。 実施の形態5における力検出装置15等を示す断面図である。 実施の形態の検証実験5のX軸方向に関し、所定動作を行なっている間に得られた時間と力との関係を示すグラフである。 実施の形態の検証実験5のY軸方向に関し、所定動作を行なっている間に得られた時間と力との関係を示すグラフである。 実施の形態の検証実験5のZ軸方向に関し、所定動作を行なっている間に得られた時間と力との関係を示すグラフである。 実施の形態の検証実験6の実験条件を示す図である。 実施の形態の検証実験6に利用した長方形の流体袋を示す平面図である。 実施の形態の検証実験6に利用した正三角形の流体袋を示す平面図である。 実施の形態の検証実験6に利用した正方形の流体袋を示す平面図である。 実施の形態の検証実験6に利用した正五角形の流体袋を示す平面図である。 実施の形態の検証実験6の結果に関して、流体袋の主表面部の変位量と、流体袋の内部圧力の変化との関係を示す図である。 実施の形態の検証実験6の結果に関して、流体袋の主表面部に付与した外力と、流体袋の内部圧力の変化との関係を示す図である。 実施の形態の検証実験6の結果に関して、流体袋の主表面部の変位量と、流体袋の主表面部に付与した外力との関係を示す図である。
[参考技術]
(力検出装置10)
各実施の形態について説明することに先立って、図1〜図6を参照して、参考技術における力検出装置10について説明する。図1は、力検出装置10を示す平面図であり、図2は、力検出装置10等を示す断面図であり、図3は、力検出装置10等の機能構成を示すブロック図である。図2、図3においては、力検出装置10に加えて、力検出装置10の性能を検証するための検証用装置20も図示している。
図1〜図3に示すように、力検出装置10は、制御部1、表示部2(図3)、圧力調整器3(図3)、流体袋BS、支持体6(図1、図2)、および圧力センサSを備える。制御部1は、演算部Cを含んでおり、たとえば、外部からの入力信号を受け付けることで、圧力調整器3の動作を制御したり、演算部Cによって算出した値を表示部2に表示させたりする。制御部1および表示部2は、マイコンやPCなどから構成することができる。
流体袋BSは、シート状の部材4,5(図1、図2)を互いに貼り合わせることにより構成される。シート状の部材4,5は、同一の形状を有している。例示すると、幅Wは100mmであり、長さDは100mmであり、材質はポリエチレンなどのプラスティックである。
シート状の部材4,5の各々は、主表面部Mと、主表面部Mの外周に位置する外周縁部Nとを有している。流体袋BSは、シート状の部材4,5の外周縁部N同士を接合することにより袋状に形成される。流体袋BSの内部には密閉の空間TSが形成され、圧力調整器3によって空間TS内には流体(典型的には空気などの気体)が充填される。
圧力センサSは、流体袋BS内に収容される。圧力センサSは、流体袋BS(空間TS)の内圧を検出する。圧力センサSとしては、オムロン株式会社製の絶対圧センサ「2SMPB−01(圧力測定範囲:30kPa〜110kPa)」を用いることができる。流体袋BSの周縁の一部には、ポートBPが設けられており、圧力センサSと制御部1とは、このポートBPを通して接続することができる。
流体袋BS内の空間TSと圧力調整器3とについても、このポートBPを通して連通するように構成される。図1,図2に示す圧力センサSは、流体袋BSの内部に配置され、圧力調整器3とは独立して構成されている。圧力センサSは、流体袋BS(空間TS)の内圧を検出することが可能であれば、流体袋BSの外部に配置されていてもよく、圧力調整器3の機能の一部として圧力調整器3の中に組み込まれていてもよい。
流体袋BSは、シート状の部材5が支持体6に接触するように、支持体6上に配置される。支持体6とは、たとえば、インフレータブルロボットの骨格を構成している構造部材である。流体袋BS(シート状の部材4)が外力を受けた際に流体袋BS(シート状の部材5)が支持体6の表面上で滑らないように、流体袋BS(シート状の部材5)と支持体6との間には、シリコンシートや接着剤などが設けられるとよい。
流体袋BS(シート状の部材5)と支持体6との間の摩擦力が十分に大きい場合や、流体袋BS(シート状の部材4)が外力を受けたとしても流体袋BS(シート状の部材5)が支持体6の表面上で滑らないように流体袋BSの位置が何らかの固定手段によって固定されている場合には、シリコンシートや接着剤などをこれらの間に設けないように構成することもできる。
(検証実験1)
以上のように構成される力検出装置10の性能を検証するための実験について説明する。実験に使用する検証用装置20(図2,図3)は、制御部21、表示部22、支柱23,24、レール25、スライダ26、力覚センサPを備える。
支柱23,24は、支持体6の上に固定される。レール25は、支柱23,24の間に懸架され、支持体6上の流体袋BSに接近する方向(Z軸正方向)および流体袋BSから離反する方向(Z軸負方向)に移動可能なように構成される。スライダ26は、レール25上(レール25の下部)に設置され、Z軸方向に対して直交するY軸方向(Y1方向およびY2方向)に移動可能なように構成される。
力覚センサPは、略円柱状の形状を有し、スライダ26の下面に固着される。力覚センサPとしては、WACHO社製の静電容量型の6軸力覚センサ「WDF−6M200−3、定格荷重:200N(Fx,Fy,Fz)、3Nm(Mx,My,Mz)」を用いることができる。レール25がZ軸方向に移動したり、スライダ26がY軸方向に移動したりすることによって、力覚センサPは支持体6上の流体袋BSに対して相対的に移動可能である。
検証用装置20においては、力覚センサPを(力検出装置10に力を加える)外部の物体であるとみなしている。力覚センサPと流体袋BSのシート状の部材4との間に、接触面CS(図2)が形成される。上記のZ軸方向とは、力覚センサPと流体袋BSとの間の接触面CSに対する法線方向に相当し、上記のY軸方向とは、接触面CSに対する接線方向に相当する。
レール25およびスライダ26を移動させることで、流体袋BSに法線方向および接線方向の力を加える。その際、流体袋BS内の圧力センサSを用いて流体袋BSの内圧を検出するとともに、力覚センサPを用いて接触面CSに作用している接触力(法線方向の力および接線方向の力を含む)を検出する。
具体的には、(1):流体袋BSに初期圧力を付与し、開始から5[s]待つ。(2):次に、レール25の移動により力覚センサPをZ軸正方向に移動させることで、流体袋BSに力を加える。(3):上記(2)の状態で、スライダ26の移動により力覚センサPをY軸正方向に移動させることで、流体袋BSに力(接線方向の力)を加える。
図4は、上記の(1)〜(3)の動作を行なっている間に流体袋BS内の圧力センサSから得られた出力値であり、流体袋BSの内圧の推移を示している。図5は、上記の(1)〜(3)の動作を行なっている間に力覚センサPから得られた出力値であり、接触面CSに作用している接触力Fx,Fy,Fzの推移(いずれも多項式)を示している。なお図4,図5に示しているデータは、実際には、手作業で(2),(3)の動作を行なった際に(力覚センサPと流体袋BSとを相対移動させた際に)得られた結果である。
図4および図5に示されるように、流体袋BSにZ軸正方向の力を加え始めた約5[s]から、力覚センサPのZ軸、Y軸方向の出力値が変化していることがわかる(図5参照)。それに伴い(図4参照)、圧力センサSの出力値も変化していることから、接線方向の力Fyおよび法線方向の力Fzが、圧力センサSの入った流体袋BSを変形させ、その流体袋BSの変形によって流体袋BSの内圧に変化が生じたものと考えられる。したがって図4および図5に示される結果によれば、力検出装置10の場合、1つの圧力センサSしか備えていないため、2方向の力(接線方向の力Fyおよび法線方向の力Fz)の両方を算出あるいは推定するのは実質的に不可能であると考えられる。
(検証実験2)
図6を参照して、図2,図3に示す各装置と同様な装置を用いて別の検証実験を行なった。ここで、インフレータブル構造を有する流体袋BS(100mm×100mm)において、外力F、内部圧力P、初期圧力Psの関係は、以下の式(A)のように与えられる。
F=α(Ps)P+β(Ps) ・・・(A)
上記の式(A)において、α,βは、流体袋BS内の初期圧力Psによって決定される関数である。
圧力センサSとしては、オムロン株式会社社製のゲージ圧センサ「2SMPP−02」を用いた。このセンサを、チューブを介して100mm×100mmの流体袋BSに接続した。流体袋BSの内圧変化による出力電圧値を、増幅回路やA/Dコンバータを用いて電圧データとして取得した。
また、外力の計測するための力覚センサPとしては、レプトリノ社製の6軸力覚センサ「PFS080YA」を使用した。ここでは、流体袋BSと力覚センサPとの間、流体袋BSと支持体6との間に、それぞれにシリコンゴムシートを配置し、これらの間に滑りが生じることを抑制ないし防止した。
図6に示すように、初期圧力を与えた流体袋BSに対して、5[s]から力覚センサPをZ軸正方向に動かして位置を固定することで、法線方向における一定の力を流体袋BSに与えた。その状態で、10[s]から、力覚センサPをY軸方向に水平に動かし、接線方向における力を与えた。本実験で与えた法線方向の力は9.8Nであり、Y軸方向の変位は、±10mmである。
図6に示されるように、Z軸方向に関しては、上記の式(A)の値、すなわちF(BS):流体袋BSの内圧に基づく算出値(換算値)が、力覚センサPのZ軸方向の出力値と近い波形を示している。一方で、Y軸方向に関しては、F(BS):流体袋BSの内圧に基づく算出値(換算値)は、力覚センサPのY軸方向の出力値と関係性を有しておらず、接線方向における力は計測できていないことがわかる。したがって図6に示される結果によっても、力検出装置10の場合、1つの圧力センサSしか備えていないため、2方向の力(接線方向の力Fyおよび法線方向の力Fz)の両方を算出あるいは推定するのは実質的に不可能であると考えられる。
[実施の形態]
実施の形態について、以下、図面を参照しながら説明する。同一の部品および相当部品には同一の参照番号を付し、重複する説明は繰り返さない場合がある。
[実施の形態1]
(力検出装置11)
図7〜図9を参照して、実施の形態1における力検出装置11について説明する。図7は、力検出装置11を示す平面図であり、図8は、力検出装置11に備えられる流体袋BS,B1,B2を示す斜視図であり、図9は、力検出装置11等を示す断面図である。図9においては、力検出装置11に加えて、力検出装置11の性能を検証するための検証用装置20も図示している。
図7〜図9に示すように、力検出装置11は、制御部1、流体袋BS,B1,B2、支持体6(図7、図9)、および圧力センサS1,S2を備える。詳細な構成については後述するが、流体袋BSは「接触部」に相当し、流体袋B1は「第1流体収容部」に相当し、流体袋B2は「第2流体収容部」に相当する。圧力センサS1,S2は、「第1流体収容部の内圧および第2流体収容部の内圧を検出する検出部」に相当する。
(制御部1・演算部C)
制御部1(図7,図9)は、演算部Cを含んでおり、たとえば、外部からの入力信号を受け付けることで、圧力調整器(図示せず)の動作を制御したり、演算部Cによって算出した値を表示部(図示せず)に表示させたりする。制御部1および表示部(図示せず)は、マイコンやPCなどから構成することができる。
(流体袋BS,B1,B2)
流体袋BS,B1,B2は、上述の参考技術における流体袋BSと同様の構成を有している。流体袋BS,B1,B2の各々は、シート状の部材4,5を互いに貼り合わせることにより構成される。シート状の部材4,5は、100mm×100mmの同一の大きさおよび形状を有しており、材質はポリエチレンなどのプラスティックである。
シート状の部材4,5の各々は、主表面部Mと、主表面部Mの外周に位置する外周縁部Nとを有している。流体袋BS,B1,B2の各々は、シート状の部材4,5の外周縁部N同士を接合することにより袋状に形成される。流体袋BS,B1,B2の内部には、それぞれ、密閉の空間TS,T1,T2(図9)が形成され、圧力調整器によって空間TS,T1,T2内には流体(典型的には空気などの気体)が充填される。
流体袋B1,B2は、Y軸方向において互いに隣接するように配置されている。流体袋B1,B2は、各々のシート状の部材5が支持体6に接触するように、支持体6上に配置される。支持体6とは、たとえば、インフレータブルロボットの骨格を構成している構造部材である。流体袋B1,B2(シート状の部材4)が外力を受けた際に流体袋B1,B2(シート状の部材5)が支持体6の表面上で滑らないように、流体袋B1,B2(シート状の部材5)と支持体6との間には、シリコンシートや接着剤などが設けられるとよい。
流体袋B1,B2(シート状の部材5)と支持体6との間の摩擦力が十分に大きい場合や、流体袋B1,B2(シート状の部材4)が外力を受けたとしても流体袋B1,B2(シート状の部材5)が支持体6の表面上で滑らないように流体袋B1,B2の位置が何らかの固定手段によって固定されている場合には、シリコンシートや接着剤などをこれらの間に設けないように構成することもできる。
流体袋B1のうちのY軸負方向(Y軸方向の負側)に位置する外周縁部Nと、流体袋B2のうちのY軸正方向(Y軸方向の正側)に位置する外周縁部Nとは、溶着や接着剤などの接合手段によって、互いに接合されている。これらの間には、直線状に延びる形状を有する接合部W12が形成されている。
図8,図9に示す接合部W12は、シート状の部材4,5のY軸方向における端部同士の間に位置している。実際には、接合部W12は、流体袋B1,B2の外周縁部Nの一部同士をZ軸方向において重ね合わせ、それら同士を接合することで、容易に形成することができる。
上述のとおり、流体袋B1は「第1流体収容部」に相当し、流体袋B2は「第2流体収容部」に相当する。本実施の形態における第1流体収容部および第2流体収容部は、互いに独立した2つの流体袋B1,B2からそれぞれ構成されている。流体袋B1,B2は、互いに接合され、Y軸方向において互いに隣接するように配置されている。図19を参照して後述するが、第1流体収容部や第2流体収容部は、1つあるいは1つ以上の流体袋の内部空間を仕切ることによって、互いに隣接するように構成することも可能である(図19参照)。
流体袋BSは、流体袋B1,B2が支持体6に接触している側とは反対側(換言すると、流体袋B1,B2から見て支持体6が位置している側とは反対側)に配置され、流体袋B1,B2の双方に隣接するように設けられている。流体袋BSは、流体袋BSのシート状の部材5が、流体袋B1,B2のシート状の部材4,4に接触するように、流体袋B1,B2上に配置される。上述のとおり、流体袋BSは「接触部」に相当する。
接触部を構成している流体袋BSの外周縁部Nの一部、具体的には、外周縁部NのうちのY軸正方向(Y軸方向の正側)に位置する一部と、流体袋B1を構成しているシート状の部材4の主表面部Mの一部とが、溶着や接着剤などの接合手段によって互いに接合されている。これらの間には、直線状に延びる形状を有する接合部W1が形成されている。
接触部を構成している流体袋BSの外周縁部Nの一部、具体的には、外周縁部NのうちのY軸負方向(Y軸方向の負側)に位置する一部と、流体袋B2を構成しているシート状の部材4の主表面部Mの一部とが、溶着や接着剤などの接合手段によって互いに接合されている。これらの間には、直線状に延びる形状を有する接合部W2が形成されている。
本実施の形態においては、接触部としての流体袋BSは、流体袋B1,B2とは独立した1つの流体袋BSから構成されている。流体袋BSは、流体袋B1,B2に接合され、流体袋B1,B2に隣接するように配置されている。図19を参照して後述するが、接触部は、1つあるいは1つ以上の流体袋の内部空間を仕切ることによって、第1および第2流体収容部に隣接するように構成することも可能である(図19参照)。
上述のとおり、流体袋BSは「接触部」に相当する。本実施の形態における接触部は、内部に流体を収容した流体袋BSから構成されている。図19,図20,22を参照して後述するが、接触部は、必ずしも流体袋BSから構成されていなくても構わない。接触部は、たとえば、板状の部材から構成されていても構わない。
(圧力センサS1,S2)
圧力センサS1,S2は、それぞれ、流体袋B1,B2内に収容される。圧力センサS1,S2は、それぞれ、流体袋B1,B2(空間T1,T2)の内圧を検出する。圧力センサS1,S2としては、オムロン株式会社製の絶対圧センサ「2SMPB−01(圧力測定範囲:30kPa〜110kPa)」を用いることができる。
圧力センサS1,S2は、流体袋B1,B2の内部に配置され、圧力調整器とは独立して構成されている。圧力センサS1,S2は、流体袋B1,B2(空間T1,T2)の内圧を検出することが可能であれば、流体袋B1,B2の外部に配置されていてもよく、圧力調整器の機能の一部として圧力調整器の中に組み込まれていてもよい。
上述のとおり、圧力センサS1,S2は「第1流体収容部(ここでは流体袋B1)の内圧および第2流体収容部(ここでは流体袋B2)の内圧を検出する検出部」に相当している。本実施の形態では、流体袋B1,B2の内圧を検出するために互いに独立した計2つの圧力センサS1,S2が用いられるが、流体袋B1,B2の内圧を検出可能な1つの圧力センサから上記の「検出部」を構成してもよい。
(演算部C)
上述のとおり、流体袋B1,B2の間に接合部W12が形成され、流体袋BS,B1の間に接合部W1が形成され、流体袋BS,B2の間に接合部W2が形成されていることによって、流体袋BS,B1,B2は相互に拘束されている。物体から流体袋BS(接触部)に外力が加えられた際、流体袋B1(第1流体収容部)および流体袋B2(第2流体収容部)の双方に、物体から流体袋BS(接触部)に加えられた外力が流体袋BS(接触部)を介して付与される。流体袋BSの上部からY軸方向の力を加えることによってせん断力が発生した際には、流体袋BS,B1の間の接触力(せん断力)および流体袋BS,B2の間の接触力(せん断力)のうち、一方が大きくなり他方が小さくなり、流体袋B1,B2において内圧に差が生じる。
制御部1に備えられた演算部Cは、流体袋B1の内圧および流体袋B2の内圧に関する情報を検出部(圧力センサS1,S2)から取得し、物体から接触部(流体袋BS)に外力が加えられた際に物体と接触部との間の接触面CSに対して接線方向に作用している力を算出する。具体的な算出方法は、以下の通りである。
(演算方法)
図10を参照して、上述の式(A)[F=α(Ps)P+β(Ps)]の説明でも述べたとおり、任意の初期圧力を有するように流体袋B1の内圧を調整し、その状態で、流体袋B1に袋膨張方向に沿った荷重をかけていくと、流体袋B1にかけられた荷重と流体袋B1の内圧とは線形の関係を示す。この関係は、任意の初期圧力において成立するものであり(たとえば、図10中に示す線L1〜L6)、流体袋B2についても同様である。
本実施の形態においては、流体袋BSと力覚センサPとの間の接触面CSの法線方向の力をFnとし、接触面CSに対して接線方向の力をFtとする。流体袋B1,B2の内圧をそれぞれP1,P2とし、流体袋B1,B2の初期圧力をそれぞれPs1,Ps2とすると、下記の式(B),(C)が成立する。
Fn={α(Ps1)P1+β(Ps1)}+{α(Ps2)P2+β(Ps2)} ・・・(B)
Ft={α(Ps1)P1+β(Ps1)}−{α(Ps2)P2+β(Ps2)} ・・・(C)
上記の式(B),(C)において、α,βは、流体袋B1,B2内の初期圧力Ps1,Ps2によって決定される関数であり、予備実験などを行なうことによって準備可能である。
すなわち、流体袋B1の内圧と流体袋B2の内圧との間の和に基づいて、接触面CSに対して法線方向に作用している力を算出することができる。流体袋B1の内圧と流体袋B2の内圧との間の差に基づいて、接触面CSに対して接線方向に作用している力を算出することができる。
力検出装置11に備えられる制御部1の演算部Cは、少なくとも、上記の式(C)を利用することによって、流体袋B1の内圧と流体袋B2の内圧との間の差に基づいて、接触面CSに対して接線方向に作用している力を算出する。好ましい形態としては、演算部Cは、接線方向の力に限られず、上記の式(B)を利用することによって、流体袋B1の内圧と流体袋B2の内圧との間の和に基づいて、接触面CSに対して法線方向に作用している力を算出する。
(検証実験1)
以上のように構成される力検出装置11の性能を検証するための実験について説明する。実験に使用する検証用装置20(図9)は、上述の参考技術の場合と同様の構成を備える。なお、流体袋BS内に収容された圧力センサSは、ここでは検証用装置20の構成要素であって、力検出装置11の構成要素には含まれない。
レール25およびスライダ26を移動させることで、流体袋BSに法線方向および接線方向の力を加える。その際、流体袋BS内の圧力センサSを用いて流体袋BSの内圧を検出するとともに、流体袋B1内の圧力センサS1を用いて流体袋B1の内圧を検出するとともに、流体袋B2内の圧力センサS2を用いて流体袋B2の内圧を検出するとともに、力覚センサPを用いて接触面CSに作用している接触力(法線方向の力および接線方向の力を含む)を検出する。
具体的には、(1):流体袋BS,B1,B2に初期圧力を与えて少し時間が経過した後、力覚センサPおよびスライダ26を保持しているレール25をZ軸正方向に動かし、流体袋BSに一定の力を与えた状態で固定する。(2):次に、上記(1)の状態で一定時間経過した後、レール25の移動により、Y軸正方向(Y1方向)に1cmの位置まで力覚センサPを動かす。(3):次に、上記(2)の状態で一定時間経過した後、レール25の移動により、Y軸負方向(Y2方向)に1cmの位置まで力覚センサPを動かす。
図11は、実施の形態の検証実験1のZ軸方向に関し、上記の(1)〜(3)の動作を行なっている間に得られた時間と力との関係を示すグラフである。Fzは、上記の(1)〜(3)の動作を行なっている間に、力覚センサPから得られたZ軸方向の出力値であり、RF(B1,B2)は、流体袋B1,B2の内圧の和(上記式(B))に基づく算出値であり、F(BS)は、流体袋BSの内圧(圧力センサSの検出値)に基づく算出値である。図11に示されるように、Z軸方向においては、流体袋B1,B2の内圧の和に基づく算出値が、力覚センサPのZ軸方向の出力値と近い波形を示していることがわかる。
図12は、実施の形態の検証実験1のY軸方向に関し、上記の(1)〜(3)の動作を行なっている間に得られた時間と力との関係を示すグラフである。Fyは、上記の(1)〜(3)の動作を行なっている間に、力覚センサPから得られたY軸方向の出力値であり、DF(B1,B2)は、流体袋B1,B2の内圧の差(上記式(C))に基づく算出値である。図12に示されるように、Y軸方向においては、流体袋B1,B2の内圧の差に基づく算出値が、力覚センサPのY軸方向の出力値と近い波形を示していることがわかる。
(検証実験2)
図12に示すように、Y軸方向に関しては、流体袋B1,B2の内圧の差に基づく算出値と、力覚センサPの出力値との間に、一定程度の偏差が生じている。たとえば、約65[s]から力覚センサPの出力値(Fy)がゼロであるのに対して、DF(B1,B2)では約−4[N]を示している。
Y軸方向について上記の偏差が生じた原因として、力覚センサPをY軸方向に動かしたときの力覚センサPと流体袋BSとの間に滑りが生じたからだと推察されたため、流体袋BSの上面(接触面CSを形成する面)に両面テープを貼り、滑りが生じない状態で先ほどと同じ実験を行った。その結果を、図13および図14に示す。
図13は、実施の形態の検証実験2のZ軸方向に関し、上記の(1)〜(3)の動作を行なっている間に得られた時間と力との関係を示すグラフである。図13に示されるように、Z軸方向においては、流体袋B1,B2の内圧の和に基づく算出値が、力覚センサPのZ軸方向の出力値と近い波形を示していることがわかる。
図14は、実施の形態の検証実験2のY軸方向に関し、上記の(1)〜(3)の動作を行なっている間に得られた時間と力との関係を示すグラフである。図14に示されるように、Y軸方向においても、流体袋B1,B2の内圧の差に基づく算出値が、力覚センサPのY軸方向の出力値と近い波形を示していることがわかる。
滑りを無くすことで、図14の場合は図12の場合と比較するとY軸方向の定常偏差が小さくなった。したがって、接触面CSを構成する流体袋BS(接触体)の表面は、接触の対象物(物体)に対してできるだけ滑りにくい特徴を有するように流体袋BSを構成することが好ましいことがわかる。
(検証実験3)
流体袋B1,B2,BSの接合箇所が、力検出結果にどのような影響を与えるかについて検証した。
上述の実施の形態1においては、流体袋BSの外周縁部NのうちのY軸正方向に位置する一部と、流体袋B1(シート状の部材4)の主表面部Mの一部とが互いに接合され、これらの間に直線状に延びる形状を有する接合部W1が形成されている。同様に、流体袋BSの外周縁部NのうちのY軸負方向に位置する一部と、流体袋B2(シート状の部材4)の主表面部Mの一部とが互いに接合され、これらの間に直線状に延びる形状を有する接合部W2が形成されている。すなわち、流体袋BSのY方向における両端部分が、流体袋B1,B2の中央部分にそれぞれ接合されている。
当該構成(以下、両端固定ともいう)において、流体袋B1,B2の初期圧力をそれぞれ5.26kPa、5.74kPaに設定し、上記と同様な検証実験を行なった。すなわち、力覚センサPを介して、接触面CSに対して5[s]から法線方向の力(9.8N)を与え、接触面CSに対して13[s]から接線方向の力を与えた(移動量±10mm)。図15および図16は、その実験結果を示している。
一方で、別の構成(以下、中央固定ともいう)として、流体袋B1と流体袋B2とが互いに接合されている部分(接合部W12)に、流体袋BSの主表面部Mの中央部分を接合した。このような構成において、流体袋B1,B2の初期圧力をそれぞれ5.04kPa、5.28kPaに設定し、上記と同様な検証実験を行なった。すなわち、力覚センサPを介して、接触面CSに対して5[s]から法線方向の力(9.8N)を与え、接触面CSに対して13[s]から接線方向の力を与えた(移動量±10mm)。図17および図18は、その実験結果を示している。
図15〜図18を比較すると、中央固定に比べて両端固定の方が、内圧に基づく算出値が力覚センサPの出力値と近い波形となることがわかる。これは、両端固定の場合には、中央固定の場合に比べて、ねじれとずれの影響が小さく、特に、法線方向の力を付与する際に、流体袋BSの流体袋B1,B2への接触に偏りが生じにくくなるためであると考えられる(図16,図18参照)。したがって、より高い検出精度を得るためには、中央固定ではなくて両端固定を採用する方が好ましい場合があると言える。
[実施の形態2]
(力検出装置12)
図19は、実施の形態2における力検出装置12を示す断面図である。図19は、実施の形態1における図9に対応している。
実施の形態1の説明でも触れたとおり、「接触部」、「第1流体収容部」および「第2流体収容部」は、1つあるいは1つ以上の流体袋の内部空間を仕切ることによって、互いに隣接するように構成することも可能である。図19に示すように、力検出装置12においては、実施の形態1の場合に比べて大きなシート状の部材4,5が用いられる。これらの内側にシート状の部材4a,5aが配置されることで、実施の形態1の場合と略同様に、3つの空間TS,T1,T2が形成されることとなる。
本実施の形態においては、シート状の部材4,4aのうちの空間TSを区画している部分が「接触部」に相当しており、シート状の部材4,4a,5,5aのうちの空間T1を区画している部分が「第1流体収容部」に相当しており、シート状の部材4,4a,5,5aのうちの空間T2を区画している部分が「第2流体収容部」に相当している。当該構成によっても、実施の形態1の場合と略同様に、接触面CSに対して接線方向に作用する力を検出することが可能である。
[実施の形態3]
(力検出装置13)
図20は、実施の形態3における力検出装置13を示す断面図である。図20は、実施の形態1における図9に対応している。
実施の形態1の説明でも触れたとおり、「接触部」は、必ずしも流体袋BSから構成されていなくても構わない。実施の形態3における接触部は、平板状の形状を有する板状部材7から構成されている。板状部材7の表面7aおよび裏面7bは、いずれも平坦な平面形状を有しており、板状部材7の裏面7bは、流体袋B1,B2の各々のシート状の部材4に接着されている。
以上のような構成を有する力検出装置13において、流体袋B1,B2の初期圧力をそれぞれ5.72kPa、5.52kPaに設定し、上記と同様な検証実験を行なった。すなわち、力覚センサPを介して、接触面CSに対して5[s]から法線方向の力(9.8N)を与え、接触面CSに対して13[s]から接線方向の力を与えた(移動量±10mm)。図21は、その実験結果を示している。
図21に示されるように、法線方向(Z軸方向)に関しては、流体袋B1,B2の内圧の和に基づく算出値(上記式(B))が、力覚センサPのZ軸方向の出力値と近い波形を示していることがわかる。法線方向(Y軸方向)に関しては、実施の形態1や図15に示す結果よりは高い精度は得られないが、流体袋B1,B2の内圧の差に基づく算出値(上記式(C))が、力覚センサPのY軸方向の出力値と、ある程度の関係性を有するような波形を示していることがわかる。したがって、より高い検出精度を得るためには、板状部材7ではなくて、流体袋BSを接触部として採用する方が好ましい場合があると言える。
[実施の形態4]
(力検出装置14)
図22は、実施の形態4における力検出装置14を示す断面図である。図22は、実施の形態1における図9に対応している。
実施の形態3で説明したような板状部材7を接触部として採用する場合には、板状部材7の裏面7bを、流体袋B1,B2の側に向かって凸となるような湾曲面形状に形成してもよい。当該構成によれば、接線方向の力が発生した際に、湾曲面形状を有する裏面7bによって流体袋B1,B2の内圧に差が生じやすくなる場合があり、力検出精度の向上を期待できる。
(検証実験4)
流体袋BS,B1,B2を構成している部材の材料を、ポリエチレンではなくてゴム(ゴム風船)に変更し、圧力と力との関係について検証した。図23は、初期圧力を7.5kPaに設定した時の、圧力と力との関係を示すグラフである。図24は、初期圧力を3.0kPaに設定した時の、圧力と力との関係を示すグラフである。
図23および図24に示す結果によれば、流体袋BS,B1,B2を構成している部材が柔軟材料(たとえばゴム)である場合には、流体袋の内圧を高めると流体袋(風船)が膨張し、高い圧力状態を維持することが難しくなる。したがって、流体袋BS,B1,B2の内圧間に十分な差を形成するためには、柔軟なゴムよりも、硬質なポリエチレンが適していると言える。
また、流体袋BS,B1,B2を構成している部材が柔軟材料(たとえばゴム)である場合には、収縮力と内部圧力との釣り合いをとることが難しなる。したがって、流体袋BS,B1,B2の内圧に目標圧力を設定してその圧力値を一定の範囲内に一時することでロバスト性などを向上させるためには、柔軟なゴムよりも、硬質なポリエチレンが適していると言える。
また、流体袋BS,B1,B2を構成している部材が柔軟材料(たとえばゴム)である場合には、流体袋が膨張した際に流体袋の厚みが薄くなることで、内圧の変化にばらつきが生じやすくなる。したがって、流体袋BS,B1,B2の内圧の変化にばらつきが生じることを抑制して検出精度の向上を図るためには、柔軟なゴムよりも、硬質なポリエチレンが適していると言える。
[実施の形態5]
(力検出装置15)
図25〜図29を参照して、実施の形態5における力検出装置15について説明する。図25は、力検出装置15を示す平面図である。図26は、力検出装置15等を示す断面図であり、図25中のXXVI−XXVI線の位置における矢視断面を表している。図26においては、力検出装置15に加えて、力検出装置15の性能を検証するための検証用装置20も図示している。
図25,26に示すように、力検出装置15は、制御部1、流体袋BS,B1,B2,B3,B4、支持体6、および圧力センサS1,S2,S3,S4を備える。流体袋BSは「接触部」に相当し、流体袋B1は「第1流体収容部」に相当し、流体袋B2は「第2流体収容部」に相当し、流体袋B3は「第3流体収容部」に相当し、流体袋B4は「第4流体収容部」に相当している。圧力センサS1,S2,S3,S4は、「第1流体収容部の内圧、第2流体収容部の内圧、第3流体収容部の内圧および第4流体収容部の内圧を検出する検出部」に相当する。
(流体袋B1,B2,B3,B4,BS)
流体袋B1,B2,B3,B4は、上述の各実施の形態における流体袋BS,B1,B2と同様の構成を有している。一方、流体袋BSは、平面視で八角形の形状を有しており、流体袋B1,B2,B3,B4よりも若干大きな表面積を有している。
流体袋B1,B4は、Y軸方向において互いに隣接するように配置され、流体袋B2,B3も、Y軸方向において互いに隣接するように配置される。一方、流体袋B1,B2は、X軸方向において互いに隣接するように配置され、流体袋B3,B4も、X軸方向において互いに隣接するように配置される。
流体袋B1,B2,B3,B4の外周縁部N同士は、溶着や接着剤などの接合手段によって、互いに接合されている。これらの間には、直線状に延びる形状を有する接合部W12,W23,W34,W41が形成されている。上述の実施の形態2の場合と同様に、第1〜第4流体収容部および接触部は、1つあるいは1つ以上の流体袋の内部空間を仕切ることによって、互いに隣接するように構成することも可能である。
流体袋BSは、流体袋B1,B2,B3,B4が支持体6に接触している側とは反対側に配置され、流体袋B1,B2,B3,B4の全部に隣接するように設けられている。上述の実施の形態3の場合と同様に、接触部は、板状部材7から構成することも可能である。
接触部を構成している流体袋BSの外周縁部Nの一部、具体的には、外周縁部Nのうちの4つの角部Kと、流体袋B1,B2,B3,B4を構成しているシート状の部材4の主表面部Mの一部とが、溶着や接着剤などの接合手段によって互いに接合されている。これらの間には、直線状に延びる形状を有する接合部W1,W2,W3,W4がそれぞれ形成されている。
(圧力センサS1,S2,S3,S4)
圧力センサS1,S2,S3,S4は、それぞれ、流体袋B1,B2,B3,B4内に収容される。圧力センサS1,S2,S3,S4は、それぞれ、流体袋B1,B2,B3,B4(空間T1,T2,T3(図示せず),T4)の内圧を検出する。圧力センサS1,S2,S3,S4としては、オムロン株式会社製の絶対圧センサ「2SMPB−01(圧力測定範囲:30kPa〜110kPa)」を用いることができる。
(演算部C)
接合部W1,W2,W3,W4,W12,W23,W34,W41の形成によって、流体袋BS,B1,B2,B3,B4は相互に拘束されている。物体から流体袋BS(接触部)に外力が加えられた際、流体袋B1〜B4(第1〜第4流体収容部)の全部に、物体から流体袋BS(接触部)に加えられた外力が流体袋BS(接触部)を介して付与される。
流体袋BSの上部からY軸方向の力を加えることによってせん断力が発生した際には、流体袋BS,B1の間の接触力(せん断力)および流体袋BS,B4の間の接触力(せん断力)のうち、一方が大きくなり他方が小さくなり、流体袋B1,B4において内圧に差が生じる。あるいは、流体袋BSの上部からY軸方向の力を加えることによってせん断力が発生した際には、流体袋BS,B2の間の接触力(せん断力)および流体袋BS,B3の間の接触力(せん断力)のうち、一方が大きくなり他方が小さくなり、流体袋B2,B3において内圧に差が生じる。
流体袋BSの上部からX軸方向の力を加えることによってせん断力が発生した際には、流体袋BS,B1の間の接触力(せん断力)および流体袋BS,B2の間の接触力(せん断力)のうち、一方が大きくなり他方が小さくなり、流体袋B1,B2において内圧に差が生じる。あるいは、流体袋BSの上部からX軸方向の力を加えることによってせん断力が発生した際には、流体袋BS,B3の間の接触力(せん断力)および流体袋BS,B4の間の接触力(せん断力)のうち、一方が大きくなり他方が小さくなり、流体袋B3,B4において内圧に差が生じる。
制御部1に備えられた演算部Cは、流体袋B1〜B4の内圧に関する情報を検出部(圧力センサS1〜S4)から取得し、物体から接触部(流体袋BS)に外力が加えられた際に、物体と接触部との間の接触面CSに対して接線方向(X軸方向およびY軸方向)に作用している力を算出する。
すなわち、力検出装置15のような流体袋BSおよび4つの流体袋B1〜B4を有する構成においては、流体袋B1〜B4のそれぞれの内圧P1〜P4によって、X,Y,Z軸方向のそれぞれの力Fx,Fy,Fzは、以下の式(D),(E),(F)によって得ることができる。
Fx:(P1+P4)−(P2+P3)・・・(D)
Fy:(P1+P2)−(P3+P4)・・・(E)
Fz:P1+P2+P3+P4 ・・・(F)
上記式(D)においては、(P1+P4)が「第1内圧」に相当し、(P2+P3)が「第2内圧」に相当している。上記式(E)においては、(P1+P2)が「第1内圧」に相当し、(P3+P4)が「第2内圧」に相当している。物体から接触部(流体袋BS)に外力が加えられた際、演算部Cは、第1内圧と第2内圧との間の差に基づいて、接触面CSに対して接線方向に作用している力を算出する。
(検証実験5)
以上のように構成される力検出装置15の性能を検証するための実験について説明する。実験に使用する検証用装置20(図26)は、上述の各実施の形態の場合と同様の構成を備える。なお、流体袋BSと力覚センサPとの間には、シリコンシートを配置して滑りを防止し、流体袋B1〜B4と支持体6との間にも、シリコンシートを配置して滑りを防止した。
図27は、実施の形態の検証実験5のX軸方向に関し、所定動作を行なっている間に得られた時間と力との関係を示すグラフである。Fxは、所定動作を行なっている間に、力覚センサPから得られたX軸方向の出力値であり、DF(B1,B4−B2,B3)は、((流体袋B1,B4の内圧の和)−(流体袋B2,B3の内圧の和))に基づく算出値である。図27に示されるように、X軸方向においては、((流体袋B1,B4の内圧の和)−(流体袋B2,B3の内圧の和))に基づく算出値が、力覚センサPのX軸方向の出力値と近い波形を示していることがわかる。
図28は、実施の形態の検証実験5のY軸方向に関し、所定動作を行なっている間に得られた時間と力との関係を示すグラフである。Fyは、所定動作を行なっている間に、力覚センサPから得られたY軸方向の出力値であり、DF(B1,B2−B3,B4)は、((流体袋B1,B2の内圧の和)−(流体袋B3,B4の内圧の和))に基づく算出値である。図28に示されるように、Y軸方向においても、((流体袋B1,B2の内圧の和)−(流体袋B3,B4の内圧の和))に基づく算出値が、力覚センサPのY軸方向の出力値と近い波形を示していることがわかる。
図29は、実施の形態の検証実験5のZ軸方向に関し、所定動作を行なっている間に得られた時間と力との関係を示すグラフである。Fzは、所定動作を行なっている間に、力覚センサPから得られたZ軸方向の出力値であり、RF(B1,B2,B3,B4)は、(流体袋B1,B2,B3,B4)に基づく算出値である。図29に示されるように、Z軸方向においては、(流体袋B1,B2,B3,B4)に基づく算出値が、力覚センサPのZ軸方向の出力値と近い波形を示していることがわかる。
(検証実験6)
上述の各実施の形態および検証実験において使用される流体袋B1(第1流体収容部)および流体袋B2(第2流体収容部)の各々は、2枚のシート状の部材4,5の外周縁部同士を互いに貼り合わせることによって袋状に構成される。シート状の部材4,5は、100mm×100mmの同一の大きさおよび形状を有しており、材質はポリエチレンなどのプラスティックである。流体袋B1,B2を収縮させた状態でこれら流体袋の各々を平面視した場合には、流体袋B1,B2は正方形の外形形状を有している(図7参照)。
上述の実施の形態5において用いられる流体袋B1(第1流体収容部)、流体袋B2(第2流体収容部)、流体袋B3(第3流体収容部)および流体袋B4(第4流体収容部)についても同様に、これらの流体袋B1〜B4の各々を収縮させた状態でこれら流体袋の各々を平面視した場合には、流体袋B1〜B4の各々は正方形の外形形状を有している(図25参照)。
図30を参照して、力検出装置の本体部となる流体袋を製作する上で、流体袋の袋形状はセンサ特性に大きな影響を与えることが考えられる。特に、形状やサイズといったパラメータは、流体袋を加圧した際の流体袋の収縮量や、流体袋に発生するしわ(流体袋の外周部の座屈)の程度等に影響を与え、センサ特性を変化させると予想される。
検証実験6においては、流体袋の内部圧力と流体袋に付与される外力との関係から、流体袋の外形形状が流体袋センサとしての特性にどのような影響を及ぼすかについて検証した。当該実験において使用した流体袋の平面視における外形形状は、長方形(図31)、正三角形(図32)、正方形(図33)、および正五角形(図34)である。これらの流体袋はいずれも、ポリエチレン材料(LEPE)から作製し、流体袋の初期圧力は20[kPa]に設定し、各種データのサンプリング周期は5.0[ms]に設定した。
これらの流体袋の底辺長さL[mm]と高さH[mm]とについては、図30に示すとおりである。各流体袋における長さLおよび高さHの値は、各外形形状を有する流体袋において表面積が略同一となるように設定した。
図31〜図34を参照して、熱溶着を用いて非伸縮性のシートを袋形状に加工した。得られた流体袋を加圧した場合には(ここでは20kPa)、流体袋の中心部が膨張し、流体袋の厚みT[mm]が大きくなる。これに伴い、流体袋の周囲に設けられている溶着部は、内側へ引っ張られる(図31〜図34中の破線を参照)。
正三角形(図32)、正方形(図33)および正五角形(図34)を比較すると、流体袋の角数が増えるにつれて各辺に生じたしわ(座屈)が深くなり、厚みTが増していることがわかる(図30)。それに対して長方形(図31)の場合には、図31に示されるように長方形の短辺に主としてしわが発生し、長方形の長辺にはしわがほとんど発生していない。すなわち、袋形状に応じて、溶着部の収縮量およびしわの深さに違いが生じることがわかる。これら外形形状が異なる流体袋に外力を与えた時の内部圧力の変化に与える影響を確認するため、以下のような計測実験を行なった。
図35は、流体袋の主表面部の変位量と、流体袋の内部圧力の変化との関係を示す図である。変位量と圧力変化との関係に基づけば、長方形の外形形状を有する流体袋は、他の流体袋に比べて変位量の変化に対して、高い感度で圧力変化が生じることがわかる。
図36は、流体袋の主表面部に付与した外力と、流体袋の内部圧力の変化との関係を示す図である。外力と圧力変化との関係に基づけば、長方形の外形形状を有する流体袋は、他の流体袋に比べて外力の変化に対して、低い感度で圧力変化が生じることがわかる。
図37は、流体袋の主表面部の変位量と、流体袋の主表面部に付与した外力との関係を示す図である。図37に示すように、正三角形、正方形、正五角形の結果を比較した場合には、角数が多いほど剛性が小さくなることがわかる(すなわち、角数が多いほど、小さな力の入力で流体袋の主表面部がより大きく変位することがわかる)。
上述のとおり、角数が多いほどしわが深くなる。角数が多い流体袋は、しわが深い分だけ、流体袋を加圧した際に水平方向へ膨張するような変形(しわが、しわのない状態に復元するような変形)が生じやすくなる。したがって角数が多い流体袋は、外力を加えたとしても外力はしわの復元変形によって相殺されてしまい、流体袋の内部に生じる実際の体積変化は小さくなり、これに伴って圧力変化も小さくなっているものと考えらえる(図35)。
一方で長方形の場合には、しわは流体袋の短辺に主として発生し、流体袋の長辺にはほとんど発生しない(図31参照)。このため、流体袋に外力を加えた際に、長方形の流体袋は水平方向へはほとんど膨張せず、他の多角形と比べて圧力変化が大きくなる。さらに長方形の流体袋は、他の多角形に比べて長手方向に長く延びる部分を有しているため、外力を加える初期の時点から接触面積が大きくなる。このため、剛性が大きくなることがわかる(すなわち、同じ外力の入力で流体袋の主表面部がより小さく変位することがわかる)。
以上の結果を総合的に勘案すると、センサ表面に高い剛性を持たせたい場合には、長方形の流体袋が他の流体袋に比べて適していると考えられる。たとえば力検出装置をマッサージ機などとして利用する場合には、高い剛性を利用可能である場合がある。なおマッサージ器としては、低い剛性を利用してもよい。一方で正多角形の流体袋と長方形の流体袋とを比較すると、初期体積が同じである場合には、正多角形の方が力の分解能という点では優れていることがわかる。また,正三角形、正方形、正五角形の間には、力の分解能の差がほとんどみられないことがわかる。
力の分解能を優先した場合には、長方形よりも正多角形の流体袋とすることがよいことがわかる。また、製作上の都合などを考えると、正多角形のうちの正方形が特に扱いやすいものと考えられる。
上述のとおり、角数が多い流体袋は、しわが深い分だけ、流体袋を加圧した際に水平方向へ膨張するような変形(しわが、しわのない状態に復元するような変形)が生じやすくなる。流体袋の外周部にしわが発生することを抑制または防止するために、2枚のシート状の部材4,5の外周縁部同士が接合されている部分には、当該部分の剛性を高めるための補強部が設けられていてもよい。
補強部としては、たとえば2枚のシート状の部材4,5の外周縁部にエポキシなどの別の樹脂(たとえば接着剤)を塗布し、硬化したエポキシ(補強部)によって当該外周縁部の剛性を高くしてもよい。補強部としては、流体袋の外周縁部をクランプするような、枠状の形状を有するクランプ部材を用いてもよい。流体袋の外周縁部を加締めるようにして枠状のクランプ部材を流体袋に取り付けることで、流体袋の外周縁部の剛性が高まり、しわの発生を抑制ないし防止可能となる。
補強部としては、2枚のシート状の部材4,5の外周縁部を内側に折り返すことでも、流体袋の外周縁部の剛性が高まり、しわの発生を抑制ないし防止可能となる。しわの発生を抑制ないし防止するという観点では、流体袋を構成する2枚のシート状の部材4,5の厚みを厚くしてもよいし、流体袋の初期圧力を低い値に設定してもよい。
以上、実施の形態および各検証実験について説明したが、上記の開示内容はすべての点で例示であって制限的なものではない。本発明の技術的範囲は特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1,21 制御部、2,22 表示部、3 圧力調整器、4,4a,5,5a シート状の部材、6 支持体、7 板状部材、7a 表面、7b 裏面、10,11,12,13,14,15 力検出装置、20 検証用装置、23,24 支柱、25 レール、26 スライダ、B1 流体袋(第1流体収容部)、B2 流体袋(第2流体収容部)、B3 流体袋(第3流体収容部)、B4 流体袋(第4流体収容部)、BS 流体袋(接触部)、BP ポート、C 演算部、CS 接触面、D 長さ、F 外力、Fx,Fy,Fz 接触力(力)、K 角部、M 主表面部、N 外周縁部、P 力覚センサ、S,S1,S2,S3,S4 圧力センサ(検出部)、T1,T2,T3,TS 空間、W 幅、W1,W2,W3,W4,W12,W23,W34,W41 接合部。

Claims (14)

  1. 支持体と、
    前記支持体によって支持され、シート状の部材によって袋状に形成されるとともに、互いに隣接するように配置された第1流体収容部および第2流体収容部と、
    前記第1流体収容部および前記第2流体収容部が前記支持体に接触している側とは反対側に配置され、前記第1流体収容部および前記第2流体収容部の双方に隣接するように設けられた接触部と、
    前記第1流体収容部の内圧および前記第2流体収容部の内圧を検出する検出部と、
    前記第1流体収容部の内圧および前記第2流体収容部の内圧に関する情報を前記検出部から取得し、物体から前記接触部に外力が加えられた際に前記物体と前記接触部との間の接触面に対して接線方向に作用している力を算出する演算部と、を備え、
    前記物体から前記接触部に前記外力が加えられた際、前記第1流体収容部および前記第2流体収容部の双方に、前記物体から前記接触部に加えられた前記外力が前記接触部を介して付与されており、
    前記物体から前記接触部に前記外力が加えられた際、前記演算部は、前記第1流体収容部の内圧と前記第2流体収容部の内圧との間の差に基づいて、前記接触面に対して接線方向に作用している前記力を算出する、
    力検出装置。
  2. 前記接触部は、内部に流体を収容した流体袋から構成されている、
    請求項1に記載の力検出装置。
  3. 前記第1流体収容部および前記第2流体収容部の各々は、内部に流体を収容した流体袋から構成されており、
    前記第1流体収容部を構成している前記流体袋と、前記第2流体収容部を構成している前記流体袋と、前記接触部を構成している前記流体袋とは、互いに接合されている、
    請求項2に記載の力検出装置。
  4. 前記第1流体収容部を構成している前記流体袋と、前記第2流体収容部を構成している前記流体袋と、前記接触部を構成している前記流体袋とは、いずれも、主表面部と、前記主表面部の外周に位置する外周縁部と、を含んでおり、
    前記接触部を構成している前記流体袋の前記外周縁部の一部と、前記第1流体収容部および前記第2流体収容部の各々を構成している前記流体袋の前記主表面部の一部とが互いに接合されている、
    請求項3に記載の力検出装置。
  5. 前記第1流体収容部を構成している前記流体袋および前記第2流体収容部を構成している前記流体袋の各々は、2枚の前記シート状の部材の外周縁部同士を接合することによって袋状に形成されており、収縮させた状態でこれら前記流体袋の各々を平面視した場合には多角形の外形形状を有している、
    請求項3または4に記載の力検出装置。
  6. 前記第1流体収容部を構成している前記流体袋および前記第2流体収容部を構成している前記流体袋の各々は、収縮させた状態でこれら前記流体袋の各々を平面視した場合には長方形の外形形状を有している、
    請求項5に記載の力検出装置。
  7. 2枚の前記シート状の部材の前記外周縁部同士が接合されている部分には、当該部分の剛性を高めるための補強部が設けられている、
    請求項5または6に記載の力検出装置。
  8. 支持体と、
    前記支持体によって支持され、シート状の部材によって袋状に形成されるとともに、互いに隣接するように配置された第1流体収容部、第2流体収容部、第3流体収容部および第4流体収容部と、
    前記第1流体収容部、前記第2流体収容部、前記第3流体収容部および前記第4流体収容部が前記支持体に接触している側とは反対側に配置され、前記第1流体収容部、前記第2流体収容部、前記第3流体収容部および前記第4流体収容部の全部に隣接するように設けられた接触部と、
    前記第1流体収容部の内圧、前記第2流体収容部の内圧、前記第3流体収容部の内圧および前記第4流体収容部の内圧を検出する検出部と、
    前記第1流体収容部の内圧、前記第2流体収容部の内圧、前記第3流体収容部の内圧および前記第4流体収容部の内圧に関する情報を前記検出部から取得し、物体から前記接触部に外力が加えられた際に前記物体と前記接触部との間の接触面に対して接線方向に作用している力を算出する演算部と、を備え、
    前記物体から前記接触部に前記外力が加えられた際、前記第1流体収容部、前記第2流体収容部、前記第3流体収容部および前記第4流体収容部の全部に、前記物体から前記接触部に加えられた前記外力が前記接触部を介して付与されており、
    前記第1流体収容部、前記第2流体収容部、前記第3流体収容部および前記第4流体収容部のうちの2つの流体収容部の内圧の和を第1内圧と定義し、前記第1流体収容部、前記第2流体収容部、前記第3流体収容部および前記第4流体収容部のうちの残りの2つの流体収容部の内圧の和を第2内圧と定義すると、
    前記物体から前記接触部に前記外力が加えられた際、前記演算部は、前記第1内圧と前記第2内圧との間の差に基づいて、前記接触面に対して接線方向に作用している前記力を算出する、
    力検出装置。
  9. 前記接触部は、内部に流体を収容した流体袋から構成されている、
    請求項8に記載の力検出装置。
  10. 前記第1流体収容部、前記第2流体収容部、前記第3流体収容部および前記第4流体収容部の各々は、内部に流体を収容した流体袋から構成されており、
    前記第1流体収容部を構成している前記流体袋と、前記第2流体収容部を構成している前記流体袋と、前記第3流体収容部を構成している前記流体袋と、前記第4流体収容部を構成している前記流体袋と、前記接触部を構成している前記流体袋とは、互いに接合されている、
    請求項9に記載の力検出装置。
  11. 前記第1流体収容部を構成している前記流体袋と、前記第2流体収容部を構成している前記流体袋と、前記第3流体収容部を構成している前記流体袋と、前記第4流体収容部を構成している前記流体袋と、前記接触部を構成している前記流体袋とは、いずれも、主表面部と、前記主表面部の外周に位置する外周縁部と、を含んでおり、
    前記接触部を構成している前記流体袋の前記外周縁部の一部と、前記第1流体収容部、前記第2流体収容部、前記第3流体収容部および前記第4流体収容部の各々を構成している前記流体袋の前記主表面部の一部とが互いに接合されている、
    請求項10に記載の力検出装置。
  12. 前記第1流体収容部を構成している前記流体袋、前記第2流体収容部を構成している前記流体袋、前記第3流体収容部を構成している前記流体袋および前記第4流体収容部を構成している前記流体袋の各々は、2枚の前記シート状の部材の外周縁部同士を接合することによって袋状に形成されており、収縮させた状態でこれら前記流体袋の各々を平面視した場合には多角形の外形形状を有している、
    請求項10または11に記載の力検出装置。
  13. 前記第1流体収容部を構成している前記流体袋、前記第2流体収容部を構成している前記流体袋、前記第3流体収容部を構成している前記流体袋および前記第4流体収容部を構成している前記流体袋の各々は、収縮させた状態でこれら前記流体袋の各々を平面視した場合には長方形の外形形状を有している、
    請求項12に記載の力検出装置。
  14. 2枚の前記シート状の部材の前記外周縁部同士が接合されている部分には、当該部分の剛性を高めるための補強部が設けられている、
    請求項12または13に記載の力検出装置。
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