JP6654084B2 - 内燃機関の二槽式オイルパン - Google Patents

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本願発明は、内燃機関に使用する二槽式オイルパンに関するもので、特に、車両用内燃機関に使用するオイルパンを好適な対象にしている。
内燃機関において、オイルの早期昇温を図るためオイルパンを二槽式に構成することは広く行われており、この二槽式のオイルパンでは、ストレーナは内槽に浸漬している。そして、単層式と二槽式とに限らず、オイルパンで発生する問題の一つとして、オイルパンの底部に水滴が溜まって低温環境下で氷結し、この氷がストレーナのフィルターに詰まって油量不足を招くことがある。
この点について特許文献1には、単層式のオイルパンにおいて、その底部に水滴が溜まる深い滞留部を形成して、この滞留部をメッシュで覆うことが開示されている。この特許文献1では、水滴は深い滞留部に集められて、水滴が氷結しても、ストレーナに吸い込まれることがメッシュで阻止される。
特開2015−194144号公報
さて、車両用内燃機関のオイルパンでは、車両の傾きや発進、停止等によって油面が大きく変動する。そこで、オイルパンの底の一部に、油面が変動しても常にオイルで満たされている凹部を形成し、この凹部からストレーナでオイルを吸い込むように構成していることが多い。
しかるに、特許文献1では、滞留部が最も深くなっており、ストレーナの吸い込みは滞留部より高くなっているため、車両用に適用すると、油面の変動によってストレーナがオイルを吸わない状態が表れ兼ねないという問題があった。また、メッシュを設けると、それだけコストが嵩むという問題もある。
更に、特許文献1は、オイルが滞留部に流れ込む前に氷結すると、ストレーナへの吸い込みを阻止できない問題や、水滴を隔離することはできず、油温の上昇によって氷から水滴に戻ると、オイルの動きによってメッシュを透過して滞留部の外に戻されるという現象が生じるおそれがあり、抜本的な対策と言い難い。
本願発明は、このような現状を改善すべく成されたものであり、二槽式オイルパンの構造を利用して、水滴の問題を無くそうとするものである。
本願発明は、外槽と内槽とを有しており、前記内槽に、ストレーナによる吸い込み部になる凹部が形成されている内燃機関の二槽式オイルパンにおいて、
前記内槽に、一端は前記凹部に連通して他端は前記凹部から離れている細い連通溝を、その底面が前記凹部の底面と同じ程度の高さかそれより低くなるようにして形成し、前記連通溝の底面に、オイル中に発生した水滴が通過し得る大きさの小穴を空けている。
本願発明において、小穴は1つの連通溝に複数空けることが可能であるが、通常は1つで足りる(外槽からのオイルの流入を抑制するためには、必要最小限度が好ましい。)。連通溝を複数形成して、各連通溝に小穴を形成することも可能である。また、小穴を連通溝のどこに空けるかについては、外槽のオイルの吸引防止のためには、小穴は連通溝の他端部に空けるのが確実であるが、外槽からのオイルの吸い上げが無ければ、一端と他端との間の適宜部位に空けてもよい。
本願発明では、ストレーナの先端が臨んでいる凹部は深くなっているため、オイルパンが傾いたり、オイルパン内でオイルが揺動したりしても、常にストレーナの先端を浸漬させた状態に保持できる。従って、潤滑やオイルジェット冷却のような機能を的確に発揮できる。
また、連通溝は細幅であるため、オイルパンが揺動してもオイルが連通溝から凹部の外側に大きく移動するようなことはなくて、凹部のオイルを溜めておくことができる。従って、凹部のオイルが減ってストレーナからエアを吸い込むようなことはない。つまり、常にオイルで満たされているという凹部の機能は損なわれない。
更に、小穴は小径でしかも凹部の外側に位置しているため、ストレーナの吸引力が小穴に作用することを防止できる。従って、外槽のオイルが小穴から内槽に吸引されることも防止できる。このため、内槽のオイルを循環させてオイルを早期昇温させる機能は損なわれておらず、早期暖機に支障はない。
そして、水分がオイル中で凝集して生じた水滴(或いは氷粒)は、オイルの流れに載って浮遊しながら凹部に流入する。従って、凹部の底に至った水滴は、オイルの揺動等によって凹部の外周側に押されるような挙動をとるため、凹部の底で揺れ動いているうちに連通溝に入り込み、そして、オイルの動きに押されて連通溝の他端に向けて移動して行き、やがて小穴を通過して外槽に入り込む。
そして、外槽のオイルはストレーナによる吸引作用は受けないため、水滴が氷結してもストレーナのフィルターが詰まるようなことは無い。従って、内槽に水滴が発生しても、その悪影響を防止できる。そして、水滴を内槽から排除するものであるから、内槽に水滴が徐々に増えていくようなことは無くて、抜本的な対策になっている。しかも、連通溝は内槽の一部として製造されるから、コストも抑制できる。
外槽の底には、オイル交換時にオイルを抜くためのドレン穴が設けられているが、水滴が通過する小穴をドレン穴の上に位置させておくと、外槽に移行した水滴をオイル交換時に抜き取ることができる利点がある。
第1実施形態の平面図である。 図1のII-II 視断面図である。 図1のIII-III 視断面図である。 図2の IV-IV視断面図である。 第2実施形態の断面図である。
次に、本願発明の実施形態を図面に基づいて説明する。まず、図1〜4に示す第1実施形態を説明する。オイルパンは、合成樹脂製の内槽1と、アルミダイキャスト品や板金加工品等の金属製の外槽2とから成っている。外槽2の上端には、シリンダブロックに固定されるフランジ3が形成されている。内槽1は外槽2にビスで固定されている。このため、内槽1には、外槽2のボス部(図示せず)に重なる支持座4が、周方向に沿って飛び飛びに形成されている。
内槽1と外槽2とは全体に亙って深く形成されている訳ではなく、内槽1について見ると、図2のとおり、底のうち一方の短辺1aの側の略半分弱は、オイルが溜まらない浅底部5になって、他方の短辺1bの側の略半分強が、オイルが溜る深底部6になっている。
そして、深底部6のうち、浅底部5に寄った部位でかつ長手中心線7からやや外れた部位に、ストレーナ8による吸い込み部となる凹部9が、下向きに凹んだ状態に形成されている。凹部9は、鉛直面で切った断面が逆台形になっているが、四角形や半円形などに形成することも可能である。
図3示すにように、内槽1の深底部6は、一方の長手側面1cの側から他方の長手側面1dの側に深さが深くなる基本形状であり、凹部9は、長手中心線7から一方の長手側面1cにやや寄せて形成されている。
そして、内槽1に、実線で示す第1連通溝10と、一点鎖線で示す第2連通溝11とを形成し、各連通溝10,11における先端の底面に小穴12を空けている。第1連通溝10と第2連通溝11とは、いずれか一方を選択して設けることも可能であるし、両方を設けることも可能である。
両連通溝10,11の溝幅は数mmと狭くなっており、かつ、底面は、一端は凹部9の底面と略同じ高さで、凹部9から他端に遠ざかるに従って僅かに低くなるように、水平に対して傾斜している。そして、連通溝10,11の先端に小穴12を空けている。連通溝10,11の底は、凹部9の底と同じ高さで水平に設定してもよい。
外槽2のうち小穴12の下方には、オイル交換時にオイルを抜き取るドレン穴13が位置している。ドレン穴13は、プラグ14で塞がれている。図3と図4との両方にドレン穴13を表示しているが、両連通溝10,11を併設する場合は、ドレン穴13はいずれか一方だけになる。
以上の構成において、油中に水分が浮遊していると、水分は互いに凝集して水滴15となり、水滴15は最も低い凹部9に移動してくる。そして、凹部9に至った水滴15は、オイルの揺れに載って、凹部9の外周に当たったり、凹部9の縁に沿って移動したりして、そのうちに連通溝10,11に入り込む。連通溝10,11に入り込んだ後は、オイルの揺動による押し作用によって奥に押されていき、他端に至って小穴12から外槽2に移動する。
外槽2に至った水滴15が内槽1に戻ることはないため、内槽1において水滴15が氷結したり溶けたりを繰り返すことはない。このため、ストレーナ8のフィルターに水滴15が付着してオイルの吸い上げ量が低下するようなことはない。なお、連通溝10,11には、凹部9の外側からも水滴15が流入可能である。
上記の第1実施形態では、小穴12を連通溝10,11の終端(他端)に設けたが、図5に示す第2実施形態では、連通溝16の一端と他端との間の略中間部に下向き膨出部17を形成して、下向き膨出部17の底面に小穴12を空けている。水滴15が下向き膨出部17に落ち込むと、水滴15が凹部9に戻ることはないため、水滴15の無害化を確実化できる。
連通溝は1本又は2本に限らないのであり、3本以上を放射状に形成することも可能である。深底部6の底面のうち凹部9の外側の部位に、水滴15が連通溝に向かうようにガイドするリブを設けることも可能である。連通溝は直線状には限らず、平面視で曲がっていてもよい。
本願発明は、二槽式オイルパンに具体化できる。従って、産業上利用できる。
1 内槽
2 外槽
6 深底部
9 凹部
10,11,16 連通溝
12 小穴
13 外槽のドレン穴
15 水滴

Claims (1)

  1. 外槽と内槽とを有しており、前記内槽に、ストレーナによる吸い込み部になる凹部が形成されている内燃機関の二槽式オイルパンであって、
    前記内槽に、一端は前記凹部に連通して他端は前記凹部から離れている細い連通溝を、その底面が前記凹部の底面と同じ程度の高さかそれより低くなるようにして形成し、前記連通溝の底面に、オイル中に発生した水滴が通過し得る大きさの小穴を空けている、
    内燃機関の二槽式オイルパン。
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