JP6653913B1 - 密封体 - Google Patents
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Abstract
Description
特許文献1〜4に示されたエアー緩衝材は、厚み方向に重ねて配置された複数の本体シートを備えた本体と、複数の前記本体シート間にシート弁を形成するために配置された弁シートとを備える。前記本体は、複数のセルがセル間シールにて区画形成された密閉室と、前記セルにエアーを導入する連通口とを備える。前記弁シートは、境界シールによって前記連通口に取り付けられ、前記シート弁によって、前記連通口における前記セル内外の前記エアーの流れが規制されたものである。
「本例の製造装置5には、図4に示すように、シート供給手段51、シート送り手段52、固定用シール部形成手段53、シート供給量調整手段54、前後シール部等形成手段55、左右シール部形成手段56を備えるものである。
尚、弁シート2a,2bにおいては、製造装置5のシート供給手段51に取り付ける以前に、ヒートシールを施さない部分、具体的には、左右シール部13を途切れさせて、空気通路入口12aとする部分の一方側弁シート2aにあらかじめ塗料を塗布しておく。そして、弁シート2a,2b同士を二重に重ねてロール状に巻く。これを、原反としてシート供給手段51に取り付ける。
シート供給手段51は、原反としてロール状に巻いた袋シート1a,1bと弁シート2a,2bとを各手段へと供給するものである。この各手段への供給は、回転ローラー等のシート送り手段52により、各シートを長手方向(左右方向L)に順次送ることによりなされる。」
「本例では、各シートをシールするための手段としてヒートシールが用いられている。そして、このシールは、3段階に分かれて形成される。まず、固定用シール部形成手段53により、図5(A)に示すように、固定用シール部3が形成される。そして、前後シール部等形成手段55により、図5(B)に示すように、前後シール部14と補強シール部15とが形成される。次に、左右シール部形成手段56により、図5(C)に示すように、左右シール部13が形成される。
次に、加工手順に従って説明する。
ロール状に形成された原反を、シート供給手段51に配位する。この際においては、袋シート1a,1bを上下に分けて配位し、それぞれの間に、上記のように2枚を重ねて1つのロール状とした弁シート2a,2bを配位する。
そして、一方側袋シート1aと弁シート2a,2bとを重ね合わせ、固定用シール部形成手段53により、図5(A)に示すように固定用シール部3を形成する。これによって、一方側袋シート1aと弁シート2a,2bとを一体とする。
その後、上記のように固定用シール部3の形成により一体となった、一方側袋シート1aと弁シート2a,2bとが送り量調整手段54を通過する。
そして、これらの各シート1a,2a,2bと、他方側袋シート2bとを重ね合わせ、前後シール部等形成手段55により、図5(B)に示すように、左右シール部を形成する。続いて左右シール部形成手段56により、図5(C)に示すように、前後シール部を形成し、密封体1の完成となる。」
そのため、1つのセルの大きさが変化しても、連通口を一定ピッチで連続して形成しておき、前記セル間シールを設ける間隔をエアー緩衝材の使用目的や使用形態に応じて変化させることが有利である。
その結果、所定の大きさの前記非溶着部を所定ピッチで連続して形成した前記弁シートに対して、前記セル間シールを設ける間隔を変化させた場合、前記シート弁の前記非溶着部の位置と前記セル間シールの位置が合致してしまうことがある。この合致状態では、前記セル間シールを施しても、前記非溶着部がヒートシールされないため、前記非溶着部から前記エアーが漏れてしまって、前記セル同士間の前記エアーの導通が可能になってしまうことになり、前記セルの独立の前記有利性が損なわれる恐れがある。
本発明においては、前記シート弁は、前記流体が流れる弁通路と、前記連通口が前記境界シールによって閉ざされることを防ぐ非溶着部とを備える。そして、少なくとも1つの前記非溶着部からの流体の漏れを止める外郭シールが、前記セルの少なくとも内側における前記非溶着部の周囲に設けられている。これによって、前記非溶着部を通じて前記セル同士が導通することを、前記外郭シールが抑制するように構成されたものである。
前記外郭シールは、前記セル間シールに連結されているものであったり、前記セル間シールに備えられているものであったり、全ての前記非溶着部の周囲に設けられているものであったりしてもいいし、また、前記セル間シールが前記外郭シールを兼ねるものとして実施することもできる。
そして、前記密閉室を複数設ける場合にも、前記密閉室同士における前記セル間シール及び前記セルを設けるピッチは、一致していてもいいし、異なるものであっても構わない。
前記外郭シールの横幅は、前記外郭シールが設けられた1つの前記非溶着部より大きくしておく必要があるが、それより大きければその幅は適宜設定することができ、1つの前記非溶着部の両側に配置された前記非溶着部に達するものであっても構わない。
前記本体シートは脱気用の穴を備え、前記穴が開封可能なテープなどの蓋によって閉ざされているものとして実施することにより、使用後の廃棄時などに流体を抜く必要が生じた場合には、テープなどの蓋を外すことによって、迅速な流体の排出を行うことができるようにして実施することもできる。
なお、シールとしては、この種の袋や弁の接合に用いられる融着手段の代表例であるヒートシールを採用することができ、以下の実施の形態の説明では、境界シールを境界ヒートシール31と、セル間シールをセル間ヒートシール33と、流路内シールを流路内ヒートシール26と、外郭シールを外郭ヒートシール33と呼ぶ。
(概要)
この密閉体は、エアー緩衝材として実施されたもので、厚み方向に重ねて配置された前本体シート11と後本体シート12からなる本体シート10によって本体が形成され、前本体シート11と後本体シート12の間にシート弁23を形成するために弁シート20が配置されている。弁シート20は、1枚又は複数枚のシートによって構成することができるが、この例では前弁シート21、後弁シート22の2枚のシートによって構成されている。
本体は、密閉室13と、本体シート10及び弁シート20の全てのシート(この例では4枚のシート)をシールすることによって密閉室13の内外を規定する境界ヒートシール31と、境界ヒートシール31上にこれを横切るように設けられた連通口16とを備える。この連通口16では、弁シート20同士の間(この例では前弁シート21、後弁シート22との間)が、溶着されておらず、連通口16を通って密閉室13内外の流体の流通が可能となる。
この例では、密閉室13の外側すなわち境界ヒートシール3の外側には、外周ヒートシール32が設けられることにより共通通路15が形成されている。
セル14内外の流体(この例ではエアー)の流れは、シート弁23によって規制されるものであり、具体的には、この実施の形態では、シート弁23が、セル14の内部に流入する流体の流れのみを許し、セル14から流出する流体の流れを遮断する逆止弁として実施されている。シート弁23を構成する2枚の弁シート20は、境界ヒートシール31によって互いに溶着されるとともに、2枚の本体シート10に対しても溶着されている。なお2枚の弁シート20は、境界ヒートシール31よりも内側に配置されれば足りるが、製造時の誤差などを考えて外側の共通通路15にはみ出しているものであっても構わない。
これらの本体シート10及び弁シート20には、可撓性を有する1層のフィルムからなる合成樹脂シートを採用することができるが、本体シート10については密閉体の用途などに応じて、金属箔や紙などとの複合材料製としても構わない。
弁シート20についてさらに詳しく説明すると、弁シート20は、左右幅方向(図1の左右方向)に連続した前弁シート21、後弁シート22から構成されている。前弁シート21と後弁シート22の間が弁通路24となり、共通通路15から連通口16を通って弁通路24内に入った流体は、前弁シート21と後弁シート22の間を通過して、前弁シート21と後弁シート22の解放された自由端辺27から、セル14内に入って、セル14(即ち密閉室13)を満たす。セル14(即ち密閉室13)を満たした流体の圧力などによって、前弁シート21と後弁シート22は密着し、密閉室13から流体が流出しようとしても、前弁シート21と後弁シート22は密着した状態を維持するため、その流出は許されず、逆止弁機能が果たされるものである。
シート弁23は、流路内ヒートシール26を備えており、流路内ヒートシール26は、前弁シート21と後弁シート22を一方の本体シート10(この例では後本体シート12(図6(E)参照))にだけに固定し、他方の本体シート10(この例では前本体シート11)には固定しないようにしたものである。その結果、セル14の内部に満たされた流体によって、前弁シート21と後弁シート22とは、互いに密着した状態で一方の本体シート10(この例では後本体シート12)に押し付けられる。これにより、弁通路24を閉じた状態で維持することができると共に、そのシール部分の形態によって、弁通路24の内部を流れる流体の方向を導いたり規制したりするなどして、弁機能が確実に発揮されるようにする。
それぞれのシート弁23は、シート弁23内部において流体が流れる弁通路24と、弁通路24が外部と連通する連通口16とを備えるものである。連通口16は、密閉室13言い換えればセル14の内外の境となる境界ヒートシール31を横切るように形成されたものであり、この連通口16の部分では境界ヒートシール31が存在せずに弁通路24は解放された状態となっている。ただし、本体シート10と弁シート20(詳しくは、前本体シート11と前弁シート20、及び後本体シート12と後弁シート22)とは、溶着されている。
非溶着部25は、ヒートシール加熱温度では溶着しない耐熱塗料や耐熱インキを塗布したり、ヒートシール加熱温度よりも溶融温度の高いPETやポリアミドなどの合成樹脂シートや紙などの耐熱シートを配置したりして形成することができる。
非溶着部25は、流体が流れる弁通路24を構成する2枚のシート(この例では前弁シート21と後弁シート22)のうち少なくともいずれか一方に形成すればよいが、この例では前弁シート21にのみ形成されている。なお非溶着部25を設ける範囲は、境界ヒートシール31の加熱の影響を受ける範囲で足るが、これよりも広い範囲に設けても構わない。
連続生産にあっては、あらかじめ決められた箇所に非溶着部25を所定ピッチで設けた前弁シート21と、後弁シート22とを重ね合わせて、これらの弁シート20を長手方向に送って一方の本体シート10(この例では前本体シート11)に重ね合わせて、所定の位置に流路内ヒートシール26を形成する。
前弁シート21、後弁シート22及び後本体シート12に流路内ヒートシール26が形成され固定された後、本体を構成する他方の本体シート10(この例では前本体シート11)が重ね合わせられて、所定の位置に境界ヒートシール31、外周ヒートシール32、セル間ヒートシール33及び外郭ヒートシール34が形成されることによって、前弁シート21、後弁シート22、前本体シート11及び後本体シート12が、流体の流通が不可能なように接合され密閉体が完成される。
各セル14は、セル内部と外部との間に、少なくとも1個(この例では5個)の連通口16を備えるもので、そのために前述のように非溶着部25が5箇所に形成されている。この例では連通口16は等間隔に同一ピッチで形成されているが、異なる幅で異なるピッチで形成しても構わない。
それぞれのセル14は、セル間ヒートシール33によって区画されているため、両者は独立しており1つのセル14がたとえ破れた場合でも、他のセル14はそれに影響されずに膨らんだ状態を保つことができる。ところが、非溶着部25が、セル間ヒートシール33と合致した位置に配置されてしまうと、その合致した部分ではセル間ヒートシール33が溶着されていない状態となってしまう。これにより、セル間ヒートシール33の左右両側のセル14が非溶着部25を通路として導通しまい、セル14の独立性が保たれず、1つのセル14が破れた場合には、他のセル14も膨らんだ状態を保つことができない。
その結果、本体シート10のセル14の幅やピッチを変更しようとすると、弁シート20の非溶着部25の幅やピッチを変更しなければ、セル14の独立性が保たれない場合が生じてしまう。言い換えれば、1種類の弁シート20が適用できる本体シート10のセル14の幅やピッチは限られたものにならざるを得ず、その汎用性が低いのであった。
本発明にあっては、図1〜図3に示すように、外郭ヒートシール34を設けることによって、弁シート20の汎用性を飛躍的に高めたものである。
具体的には、本発明の実施の形態に係る密閉体にあっては、少なくとも1つのセル間ヒートシール33が、非溶着部25よりも一回り以上大きな外郭ヒートシール34を備えたものとした。この外郭ヒートシール34は、境界ヒートシール31よりも内側(図1では下側)における非溶着部25の外側を取り囲むように形成されるものであり、具体的には、図1では非溶着部25の左右両側と下側に形成されるものである。なお、境界ヒートシール31よりも外側(図1では上側)にも設けても構わないが、外側はセル14が存在しないし、密閉性がなく意味がないばかりか、この例では共通通路15の流体の流れを阻害するおそれもある。
従って、図2では、外郭ヒートシール34、セル間ヒートシール33、境界ヒートシール31を区別して描いているが、その区別はなくてもよい。ただし、外郭ヒートシール34、セル間ヒートシール33、境界ヒートシール31を同時に形成する必要はなく、外郭ヒートシール34とセル間ヒートシール33とを一つの金型で同時にヒートシールし、境界ヒートシール31を異なる金型で別工程でヒートシールしても構わない。
外郭ヒートシール34の形成は、密閉体の製造工程における何れの段階で行なっても構わないものであり、次の3種類の段階を例示することができる。
セル14同士の間の流体の漏れを制限するという観点から、セル14同士の間のセル間ヒートシール33の形成と同時にあるいはその前後に行う。この場合の態様としては、前本体シート11、後本体シート12、前弁シート21、後弁シート22と言うように、本体シート10及び弁シート20の全てのシートが外郭ヒートシール34によって溶着される。
流路内ヒートシール26を形成する段階では、流体の漏れを抑制するべきセル14及びセル間ヒートシール33の位置が確定するためセル間ヒートシール33の形成と同時にあるいはその前後に行う。この場合の態様としては、前本体シート11又は後本体シート12と前弁シート21と後弁シート22と言うように、本体シート10のいずれか一方のシート及び弁シート20のシートが外郭ヒートシール34によって溶着される。
非溶着部25からの流体の漏れを抑制するという観点からすれば、非溶着部25が設けられる前弁シート21と後弁シート22との間の流体の漏れを抑制すれば良いため、本体シート10に接合する前の弁シート20の作成時の段階にて行う。この場合の態様としては、前弁シート21と後弁シート22とが外郭ヒートシール34によって溶着され、本体シート10のいずれのシートとも溶着されない。ただし弁シート20を作成した段階では、セル14およびセル間ヒートシール33の位置が確定していない場合もあるため、このような場合には全ての非溶着部25に対して外郭ヒートシール34を形成することが適当である。
第1の実施の形態では、外郭ヒートシール34の左右幅は、非溶着部25よりもわずかに大きく、非溶着部25と非溶着部25との間の単位境界シール部35と非溶着部25の1ピッチ間の幅以下とされていたが、この実施の形態にあっては、単位境界シール部35と非溶着部25との1ピッチの幅よりも大きな幅に、外郭ヒートシール34の幅が設定されたものである。外郭ヒートシール34の横幅は、1つの非溶着部25の両側に配置された非溶着部25に達するものである。なお、図では、非溶着部25の上にも外郭ヒートシール34が形成されており、非溶着部25の一部が図示されていないが、これらの非溶着部25の形状は他の非溶着部25と同様の長方形である。
なお、この第2の実施の形態と同様に、第3以降の実施の形態についても、平面図については、境界ヒートシール31、外周ヒートシール32、セル間ヒートシール33、外郭ヒートシール34と非溶着部25のみを描いて、流路内ヒートシール26などの図示は省略した。
本発明の実施に際しては、全てのセル14同士の間の流体の漏れが外郭ヒートシール34によって抑制されているものでもあっても構わないし、一部のセル14同士の間は流体の漏れが外郭ヒートシール34によって抑制されていないものであっても構わない。すなわち意図的に、セル14同士を繋ぐ目的で外郭ヒートシール34を設けていない非溶着部25があっても構わない。
この実施の形態にあっては、セル14が不等ピッチで設けられているものである。従来技術の場合、所定ピッチの倍数のものについてのみ、弁シート20を形成するための金型を変更することなく対応可能であったが、本発明にあっては、セル14が不等ピッチで設けられているものであっても、弁シート20を形成するための金型を変更すること対応することができるものである。言い換えればセル14のサイズやピッチによる制約がなくなるものである。なお、図示したようにセル間ヒートシール33のない部分にも外郭ヒートシール34を同じピッチで形成することもできるし、セル間ヒートシール33のある部分にのみ外郭ヒートシール34を形成することもできる。
本発明の実施にあたっては、セル14同士の間が任意に繋がっているものであっても構わない。セル14同士を繋げるか否かは、密閉体の使用目的などに応じてセル14を任意に決定して実施することができる。言い換えれば、セル間ヒートシール33の任意の位置にセル間通路36を設けることができるものであり、セル14同士が繋がっているか否かにかかわらず、非溶着部25からのセル14の流体の漏れを外郭ヒートシール34によって抑制していることによって、セル間ヒートシール33についてはそれぞれの目的に応じて繋げたり繋げなかったりして実施することができる。
すなわち、本発明は密閉室13に密閉性があれば足り、セル14の密閉性はその目的に応じて変更して実施することができる。
先の実施の形態では、共通通路15の一方の側にのみ密閉室13を形成した例を示したが、共通通路15を中央に配置して、その上下両側に境界ヒートシール31を介して密閉室13を配置したものとして実施することができる。
この場合図8(A)に示すように、上下両側の密閉室13において、セル14のピッチを同じものとする他、図8(B)に示すように、上下両側の密閉室13において、セル14のピッチを異なるようにしておいても構わない。従来技術では、共通の袋シート10の長尺体を用いて、その長尺体を長手方向に送りながら、密閉体を連続生産する場合、送り方向に沿って複数列の密閉室13を備えた密閉体を製造しようとすると、それぞれの列同士においてセル14を同じピッチにするようにしなければ、製造することができなかったり、製造できても生産効率が極度に低下することがあったりしたが、本発明にあっては、シート弁23の非溶着部25のピッチに依存せずに、セル14の大きさやセル14間の間隔を決定することができるため、隣り合う密閉室13のセル14のピッチを異なるようにしておいても、効率的に連続生産をすることができる。
第6の実施の形態では、1つの共通通路15を挟んでその両側に密閉室13を配置したが、この実施の形態では、共通通路15を共用せずに、1つの密閉室13それぞれに1つの共通通路15を設けた例を示すものである。この場合、共通通路15は、図示のように袋シート10の端辺に沿った位置に設けられるものであっても構わないし、1本の共通通路15は袋シート10の中央に配置し、他の共通通路15は袋シート10の端辺に沿った位置に配置するものであっても構わないし、2本の独立した共通通路15を並べて配置しても構わない。この例にあっても、密閉室13同士のセル14のピッチの異同は、一致するものであっても構わないし異なるものであっても構わない。
なお、共通通路15を設けるか否かは密閉体の設計に応じて適宜変更することができ、例えば脱気袋(セル14の内側から外側へ流体が流れる場合にのみシート弁23が開くもの)にあっては、連通口16がそのまま密閉体の外部向けて開放されているものであっても構わない。
先の実施の形態では、弁シート20は、本体シート10のうち一方の側のシートに対して流路内ヒートシール26によって固定されている例を示したが、この実施の形態に示すように弁シート20を本体シート10に対して固定するのは境界ヒートシール31のみに止めても構わない。また、前弁シート21と後弁シート22との間の中央に中間弁シート28が配置されたものとして実施することもできる。また図示はしないが、弁シート20を1枚構成としてかまわない。この例としては、図3の実施の形態で、後弁シート22を設けずに実施し、前弁シート21と後シート22との間を弁通路24とするものを示すことができる。
密閉体の全体の形状構造は様々のものとして実施することができ、本願の先行技術文献の何の形態のものについても適用することができるし、これらの文献に示されていない形態のものに適用することも可能である。
その一例を示せば、図示は省略するが、本体シート10の少なくとも片側のシートに脱気用の穴を設けておき、この穴にテープなどで蓋をし、使用後にこのテープなどを剥がすことにより空気を開放する緩衝材として実施することもできる。なお、本発明は、セル14の内側から外側へ流体が流れる場合にのみシート弁23が開く脱気袋などに適用することを妨げるものではない。
上記の各実施の形態では、共通通路15を介して各セル14に流体を供給していたが、共通通路15を設けずに各セル14が独立した通路を介して密閉体の外部に繋がる形態であっても構わないし、複数のセル14の独立した通路を途中から合流させて外部に繋がる形態であっても構わない。
また、本体シート10や弁シート20の色彩や透明不透明についても、全く自由に実施することができる。
特に、本発明の実施に際しては、本体シート10(前本体シート11又は後本体シート12)の少なくともいずれか一方において、非溶着部25と重なる部分が不透明となっているものであっても構わない。従来の一般的な製法によれば、シート弁23の非溶着部25のピッチを本体シート10のピッチと合わせて、正確な位置決めを行いながら製造をする必要があり、これを実現するために、光電管センサーで非溶着部25の位置を読み取って送りの制御をしていた。具体的には、シート弁23の非溶着部25を着色されたものとするとともに、それに重なる本体シート10の対応する領域を透明にしておくことで、シート弁23の非溶着部25を本体シート10越しに光電管センサーで読み取ることができるようにする必要があった。ところが、本発明では、シート弁23の非溶着部25のピッチに依存せずに、セル14の大きさやセル14間の間隔を決定することができるものであり、言い換えればシート弁23の非溶着部25が本体シート10のどこの位置になっても構わないため、ピッチ合わせのために、非溶着部25の位置を光電管センサーで読み取る必要がなくなった。その結果、本体シート10(前本体シート11又は後本体シート12)の非溶着部25に対応する部分を不透明に着色したものでも、金属箔を用いたものでも、連続生産することが可能である。また、本体シート10のみならず弁シート20などの他のシートや非溶着部25についても、自由に着色されたもの又は透明なものとして実施することができる。
11 前本体シート
12 後本体シート
13 密閉室
14 セル
15 共通通路
16 連通口
20 弁シート
21 前弁シート
22 後弁シート
23 シート弁
24 弁通路
25 非溶着部
26 流路内ヒートシール
27 自由端辺
31 境界ヒートシール
32 外周ヒートシール
33 セル間ヒートシール
34 外郭ヒートシール
35 単位境界シール部
36 セル間通路
Claims (10)
- 厚み方向に重ねて配置された複数の本体シートを備えた本体と、複数の前記本体シート間にシート弁を形成するために配置された弁シートとを備え、
前記本体は、複数のセルがセル間シールにて区画形成された密閉室と、前記セルと外部との間の境界シールと、前記境界シールを横切って前記密閉室の内外をつなぐ連通口とを備え、
前記シート弁によって、前記セル内外の前記流体の流れが規制された密封体において、
前記シート弁は、前記流体が流れる弁通路と、前記連通口が前記境界シールによって閉ざされることを防ぐ非溶着部とを備え、
少なくとも1つの前記非溶着部からの流体の漏れを止める外郭シールを備え、前記外郭シールが前記セル間シールに連結されているか、或いは、前記セル間シールが前記外郭シールを兼ねるものであり、
前記非溶着部を通じて前記セル同士が導通することを、前記外郭シールが抑制するように構成したことを特徴とする密封体。
- 厚み方向に重ねて配置された複数の本体シートを備えた本体と、複数の前記本体シート間にシート弁を形成するために配置された弁シートとを備え、
前記本体は、複数のセルがセル間シールにて区画形成された密閉室と、前記セルと外部との間の境界シールと、前記境界シールを横切って前記密閉室の内外をつなぐ連通口とを備え、
前記シート弁によって、前記セル内外の前記流体の流れが規制された密封体において、
前記シート弁は、前記流体が流れる弁通路と、前記連通口が前記境界シールによって閉ざされることを防ぐ非溶着部とを備え、
少なくとも1つの前記非溶着部からの流体の漏れを止める外郭シールを備え、前記外郭シールは、前記セルの少なくとも内側における全ての前記非溶着部の周囲に設けられているか、或いは、前記セル間シールに備えられており、
前記非溶着部を通じて前記セル同士が導通することを、前記外郭シールが抑制するように構成したことを特徴とする密封体。
- 前記流体はエアーであり、
複数の前記セルが共通通路に沿って配列され、
1つの前記セルに対して前記連通口が複数配置され、これらの連通口が前記共通通路に開口しており、
前記シート弁は前記共通通路から前記セル内への前記エアーの流入を許す一方前記セルからの前記エアーの流出を許さない逆止弁であり、
前記弁シートは、流路内シールによって複数の前記本体シートのうちの一方の前記本体シートに固定され、前記流路内シールによっては他方の前記本体シートに固定されないものであり、
前記密封体は、前記エアーで膨らんだ前記セルによって緩衝作用を果たすエアー緩衝材であることを特徴とする請求項1又は2記載の密封体。
- 互いに独立した複数の前記密閉室を備え、
前記密閉室に対する前記共通通路が、複数の前記密閉室に対して別々に若しくは共通して配置されていることを特徴とする請求項3に記載の密封体。
- 一つの前記密閉室における前記セル間シール及び前記セルのピッチと、他の前記密閉室における前記セル間シール及び前記セルのピッチとが異なることを特徴とする請求項4に記載の密封体。
- 前記外郭シールの横幅は、1つの前記非溶着部より大きく、1つの前記非溶着部の両側に配置された前記非溶着部に達するまでのものであることを特徴とする請求項1〜5の何れかに記載の密封体。
- 前記外郭シールは、少なくとも1つの前記非溶着部の周囲に設けられ、他の前記非溶着部の周囲には設けられていないことを特徴とする請求項1〜6の何れかに記載の密封体。
- 前記セル間シール及び前記セルが不等ピッチで設けられていることを特徴とする請求項1〜7の何れかに記載の密封体。
- 前記セル間シールがセル間通路を備え、前記セル間通路を介して隣り合う前記セル同士がつながっていることを特徴とする請求項1〜8の何れかに記載の密封体。
- 前記本体シートは脱気用の穴を備え、前記穴が開封可能な蓋によって閉ざされていることを特徴とする請求項1〜9の何れかに記載の密封体。
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