JP6653533B2 - 掃除機 - Google Patents

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Description

本発明は、床などの被清掃面に散らばる塵埃を吸引して除去する掃除機に関する。
電気掃除機には、キャニスター型やスティック型など種々の形態がある。特許文献1には、スティック型(縦型)電気掃除機が開示されている。スティック型電気掃除機は、本体部に充電池を備え、この充電池を電源として駆動される。スティック型電気掃除機の使用者は、充電池、外部の空気を吸引するためのファン、及びこのファンを駆動するモータなどを収容した本体部を手に持って掃除する必要がある。このため、スティック型電気掃除機は、小型化や軽量化が求められている。一方、スティック型電気掃除機は、小型化や軽量化が図られると、充電池、ファン及びモータなどを小型化や軽量化する必要が生じる。そうすると、スティック型電気掃除機の吸引力が弱くなったり連続稼働時間が短くなったりするという問題がある。
また、スティック型電気掃除機では、非使用時に本体部が充電装置に設置されて充電池が充電される。本体部及び充電装置には、この充電池に電源を供給するための電源端子がそれぞれ設けられている。スティック型電気掃除機の充電池を充電するためには、この電源端子同士を確実に接続した状態で本体部が充電装置に設置される必要がある。しかしながら、スティック型電気掃除機は、小型化が図られているため、これらの電源端子も小型となり、互いの電源端子同士を接続しつつ、スティック型電気掃除機を充電装置に設置する作業が煩雑になるという問題がある。
特開2015−119794号公報
このように、従来の掃除機は、使用時や充電時の操作性に問題がある。
本発明の目的は、操作性の向上を図ることができる掃除機を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明の一態様による掃除機は、長尺状の掃除機本体と、前記掃除機本体が立て掛けられる被立て掛け部に取り付けられ、前記掃除機本体を前記被立て掛け部に立て掛ける際に前記掃除機本体の一部に対向配置される対向部品と、前記掃除機本体及び前記対向部品に分離して備えられ、前記掃除機本体を前記被立て掛け部に立て掛けた状態で保持する状態保持部と、を備え、前記一部は、前記掃除機本体から突出する凸部と、前記凸部から突出する突起部とを有し、前記対向部品は、前記凸部を受ける凹部と、前記凹部を囲んで設けられて前記掃除機本体が配置される側に向かって突出する枠部とを有し、前記突起部は、前記掃除機本体の外周において短手方向に沿って突出し、前記掃除機本体前記被立て掛け部に立て掛けられた場合に、前記凸部は前記凹部に前記短手方向に移動可能に受けられ、前記突起部は前記枠部の幅方向における2つの側壁に向かって延出していることを特徴とする。
本発明の一態様によれば、操作性の向上を図ることができる。
本発明の一実施形態による掃除機の外観を示す斜視図及び右側面図である。 本発明の一実施形態による掃除機の外観を示す正投影図である。 本発明の一実施形態による掃除機に備えられた吸引部の正面図及び背面図である。 本発明の一実施形態による掃除機に備えられた吸引部の左側面図及び右側面図である。 本発明の一実施形態による掃除機に備えられた吸引部を図2中に示すB−B線で切断した断面図である。 本発明の一実施形態による掃除機に備えられた吸引部の集塵部カバー正投影図である。 本発明の一実施形態による掃除機に備えられた吸引部に収容される集塵ホルダの外観を示す斜視図である。 本発明の一実施形態による掃除機に備えられた吸引部に収容される集塵ホルダの外観を示す正投影図である。 本発明の一実施形態による掃除機に備えられた吸引部の空気案内部の外観を示す斜視図である。 本発明の一実施形態による掃除機に備えられた吸引部を図2中に示すA−A線で切断した断面図である。 本発明の一実施形態による掃除機に備えられた吸引部の光拡散部の外観を示す斜視図である。 本発明の一実施形態による掃除機に備えられた吸引部の光拡散部の外観を示す正投影図である。 本発明の一実施形態による掃除機に備えられた吸引部の光反射部の外観を示す斜視図である。 本発明の一実施形態による掃除機に備えられた吸引部の光反射部の外観を示す正投影図である。 本発明の一実施形態による掃除機に備えられた壁置き部品の外観を示す分解斜視図である。 本発明の一実施形態による掃除機に備えられた壁置き部品の外観を示す正投影図である。
以下、本発明の一実施形態による掃除機について図1から図16を用いて説明する。本実施形態による掃除機1は、床などの被清掃面に散らばる塵埃を吸引して除去する電気掃除機である。また、本実施形態による掃除機1は、スティック型(縦型)電気掃除機である。また、掃除機1は、内部に充電池を備えている。このため、掃除機1は、商用電源が供給される電源コンセントに電源コードを接続した状態でなくても、この充電池を駆動源として動作できる、いわゆるコードレス型の掃除機である。
[掃除機の全体の外観構成]
まず、本実施形態による掃除機1の全体の外観構成について図1及び図2を用いて説明する。図1(a)は、掃除機1の斜視図であり、図1(b)は、掃除機1の収納や充電を説明するための右側面図である。図2は、掃除機1に備えられた掃除機本体3の正投影図であり、図2中上段には、掃除機本体3の平面図が図示され、図2中中段には、左から掃除機本体3の左側面図、正面図、右側面図及び背面図がこの順に図示され、図2中下段には、掃除機本体3の底面図が図示されている。
図1に示すように、掃除機1は、掃除機本体3と、掃除機本体3が立て掛けられる壁(被立て掛け部の一例)αに取り付けられ、掃除機本体3を屋内などの壁αに立て掛ける際に接触部(掃除機本体3の一部)31に対向配置される壁置き部品(対向部品の一例)8とを有している。接触部31は、掃除機本体3から突出する凸部31aを備えている。また、壁置き部品8は、凸部31aを受ける凹部81を備えている。
図1及び図2に示すように、掃除機本体3は、外気を吸引する吸引部5と、吸引部5の吸引口(図1及び図2では不図示)に着脱可能に接続される延長パイプ4と、吸引部5が取り付けられる端部とは反対側の延長パイプ4の端部に着脱可能に接続される吸引ヘッド部2とを有している。吸引部5は、筐体51を有している。詳細は後述するが、吸引部5は、掃除機本体3内に空気を吸引して気流を発生させる吸引ファンと、吸引ファンを駆動するモータと、モータやその他の電子部品を駆動する駆動回路と、駆動回路に電力を供給する充電池と、その他の部品とを筐体51の内部空間に備えている。
図2に示すように、吸引部5は、掃除機本体3の使用者が把持する把持部21と、使用者が把持部21を把持する際に親指を除く指を通す指通し部25と、使用者が把持部21を把持しながら親指で操作可能に設けられた操作部23とを有している。吸引部5は、延長パイプ4が接続されるパイプ接続部38を有している。パイプ接続部38には、取り外しレバー11が設けられている。図2中の正面図に示すように、取り外しレバー11は、掃除機本体3の正面側に設けられている。取り外しレバー11は、吸引部5から延長パイプ4を取り外す際に掃除機本体3の使用者が操作するレバーである。
パイプ接続部38には、ブラシ部15が設けられている。ブラシ部15は、所定範囲で回転可能にパイプ接続部38に取り付けられている。ブラシ部15は、延長パイプ4を取り外した吸引部5がハンディ型掃除機の一態様(ブラシタイプ)として使用される際に用いられる。
吸引部5は、パイプ接続部38が設けられた側の端部と、把持部21が設けられた側の端部とのほぼ中間部に第1排気口群19と第2排気口群20とを有している。第1排気口群19は掃除機本体3の右側面側に設けられ、第2排気口群20は掃除機本体3の左側面側に設けられている。第1排気口群19及び第2排気口群20は、パイプ接続部38の先端に設けられた吸引口(図2では不図示)から吸引した空気を排気するために設けられている。
吸引部5は、第1排気口群19及び第2排気口群20と、パイプ接続部38との間に設けられた集塵部カバー17と、筐体51に対して集塵部カバー17を開放するためのカバーボタン13とを有している。集塵部カバー17は、掃除機本体3の正面側に設けられている。集塵部カバー17は、筐体51の内部空間に設けられて吸引口から吸引した塵埃を一時的に集塵する集塵部(不図示)を覆うようになっている。カバーボタン13を押し下げることにより、集塵部カバー17は筐体51に対して開放され、集塵部は外部空間に露出される。
掃除機本体3は、吸引部5の外表面の一部に設けられた接触部31を有している。接触部31は、掃除機本体3の背面側に設けられている。接触部31は、筐体51の外表面から外側に向かって突出して形成されている。接触部31は、把持部21が設けられた側の吸引部5の端部寄りに設けられている。
掃除機本体3は、吸引部5の外表面の一部に設けられ、吸引部5の転がりを防止する転がり防止部32を有している。転がり防止部32は、掃除機本体3の背面側に設けられている。転がり防止部32は、筐体51の外表面から外側に向かって突出して設けられている。転がり防止部32は、パイプ接続部38が設けられた側の端部と、把持部21が設けられた側の端部とのほぼ中間部に設けられている。転がり防止部32の詳細については後述する。
掃除機本体3は、吸引部5の外表面の一部に設けられた配線配置部33を有している。配線配置部33は、掃除機本体3の背面側に設けられている。配線配置部33は、筐体51の外表面から外側に向かって突出して形成されている。配線配置部33は、転がり防止部32からパイプ接続部38が設けられた端部側に向かって延伸して設けられている。配線配置部33の詳細については後述する。
転がり防止部32と接触部31との間には、掃除機の製造番号や使用者への注意書きなどが記載されたラベルを貼付するラベル貼付部37が設けられている。
延長パイプ4は、円筒形状を有している。吸引部5に接続される側の延長パイプ4の端部は、吸引口からパイプ接続部38に挿入できるように形成されている。
また、吸引ヘッド部2が接続される側の延長パイプ4の端部には、延長パイプ4から吸引ヘッド部2を取り外す際に掃除機本体3の使用者が操作する取り外しレバー12が設けられている。
延長パイプ4は、吸引部5とほぼ同じ長さに形成されている。これにより、延長パイプ4は、吸引部5の大きさを基にして作製された、掃除機1の販売用の箱内で斜めにすることなく吸引部5とほぼ平行に並べて収納できる。このため、延長パイプ4は、販売用の箱に吸引部5を収納した後に、吸引部5近傍の空き空間に収納されることができるので、販売用の箱内に掃除機1を収納する収納作業が煩雑になるのが防止される。さらに、販売用の箱内で吸引部5の上方又は下方で延長パイプ4を斜めに配置する必要がない分、販売用の箱の小型化を図ることができる。これにより、掃除機1の販売者や購入者は、販売用の箱を手軽に持ち運びすることができる。
吸引ヘッド部2は、清掃時に床に配置されるヘッド本体14と、ヘッド本体14に所定の回転範囲で回転可能に取り付けられた継手部16とを有している。ヘッド本体14の内部には、床面側を開口端とし、外部から空気を吸い込む吸込空間14aが形成されている(図2中の底面図参照)。継手部16は円筒形状を有しており、継手部16の内部空間は吸込空間14aと連通している。
吸引ヘッド部2は、一般的な電気掃除機のヘッド部と異なり、ヘッド本体14の吸込空間14a内に回転ブラシを備えていない。本実施形態による掃除機1は、吸込空間14a内に、吸込空間14aの長手方向を回転軸とする渦巻き状の気流を発生させ、発生させた気流によって床に散らばる塵埃をかき出すことができる。延長パイプ4を介して吸引ヘッド部2を接続すると、吸込空間14aは、継手部16の内部空間及び延長パイプ4の内部空間を介して吸引部5の集塵部と連通される。これにより、吸引ヘッド部2でかき出された塵埃は、空気とともに吸引部5の集塵部へと吸引される。
延長パイプ4に接続される側の継手部16の端部は、パイプ接続部38に挿入される側の延長パイプ4の端部と同じ形状に形成されている。このため、継手部16の端部は、延長パイプ4及びパイプ接続部38に挿入できる。
図1に戻って、図1(b)中に太矢印で示すように、掃除機1は、収納時や充電時に、掃除機本体3を吸引ヘッド部2で支えて床βに置いた状態で壁α側に寄せられて壁αに沿うように立て掛けられる。これにより、掃除機本体3に設けられた接触部31の凸部31aは、壁αに取り付けられた壁置き部品8に設けられた凹部81に接触する。詳細は後述するが、掃除機1は、掃除機本体3及び壁置き部品8に分離して備えられて掃除機本体3を壁αに立て掛けた状態で保持する状態保持部40(図1では不図示)を有している。状態保持部40は、接触部31が壁置き部品8に接触して凸部31aが凹部81で受けられることにより、掃除機本体3を壁αに立て掛けた状態で保持できる。掃除機1はこの状態で収納され、この状態で必要に応じて充電池が充電される。
[吸引部の構造的構成]
次に、掃除機本体3に設けられた吸引部5の構成について、図3から図14を用いて説明する。図3(a)は吸引部5の正面図であり、図3(b)は吸引部5の背面図である。図4(a)は吸引部5の左側面図であり、図4(b)は吸引部5の右側面図である。図5は、図3(a)中に示すB−B線で切断した吸引部の断面図である。
(把持部)
図3及び図4に示すように、吸引部5は、長辺部分が曲面状の直方体形状を有している。すなわち、吸引部5は、直方体の長辺部分がR面取りされた形状を有している。吸引部5は、正面、背面、左側面及び右側面が曲面状に形成されている。吸引部5は、パイプ接続部38が設けられた端部側から徐々に膨らみ、第1排気口群19及び第2排気口群20が形成されたほぼ中央部分で最大幅となり、把持部21が設けられた側の端部に向かって徐々に窄まる形状を有している。
吸引部5は、外気を吸引する吸引口38aが形成された筐体51を備えている。筐体51は、第1筐体部材51aと、第2筐体部材51bとを有している。第1筐体部材51a及び第2筐体部材51bは、複数のねじN1によって互いに固定されている(図4(a)参照)。
把持部21は、筐体51に設けられている。把持部21は、老若男女を問わず掃除機1を使用する対象者が十分に握れる太さに形成されている。また、把持部21と筐体51の背面側との間に設けられた指通し部25は、掃除機1の使用対象者が円滑に指を通すことができる大きさに形成されている。吸引部5は、指通し部25に親指を除く指を通した状態で把持部21を使用者に握られるようになっている。指通し部25の操作部23近傍には、操作部23側に迫り出す指案内部21aが設けられている(図4(a)及び図4(b)参照)。指案内部21aは、掃除機1の使用者が把持部21を握った時に人差し指の配置場所を案内するために設けられている。
(操作部)
吸引部5に設けられた操作部23は、第1操作ボタン23a、第2操作ボタン23b及び第3操作ボタン23cを有している。第1操作ボタン23aは、固定された吸引力で吸引部5を動作させるためのボタンである。第2操作ボタン23bは、床に散らばる塵埃量を検知して吸引力を自動的に変更して吸引部5を動作させるためのボタンである。第3操作ボタン23cは、吸引部5の動作を停止するためのボタンである。掃除機1の使用者が指案内部21aに人差し指を配置させて把持部21を握り、かつ吸引部5の正面側に親指を乗せると、この親指の位置に操作部23が配置される。第3操作ボタン23cは把持部21に設けられ、第1操作ボタン23a及び第2操作ボタン23bは、把持部21からずれた位置に配置されている。掃除機本体3の使用時に使用頻度の高い第1操作ボタン23a及び第2操作ボタン23bが使用者の親指の指先側に配置され、掃除機本体3の使用時に使用頻度の低い第3操作ボタン23cが親指の付け根側に配置される。これにより、掃除機1は、操作部23の操作性の向上が図られている。
(パイプ接続部)
吸引部5は、延長パイプ4が接続されるパイプ接続部38を有している。パイプ接続部38は、延長パイプ4が接続される側の端部が傾斜する円筒形状を有している(図4(a)及び図4(b)参照)。パイプ接続部38は、この端部の正面側が背面側よりも長くなるように傾斜して形成されている。パイプ接続部38のこの端部には、吸引口38aが設けられている。吸引口38aは、外部からパイプ接続部38の内部空間に空気を吸引するための開口部となる。パイプ接続部38の内部空間は、吸引部5の集塵部900(図5参照)と連通している。このため、吸引口38aからパイプ接続部38に吸引された空気は、吸引部5の集塵部900に吸引される。
パイプ接続部38の正面側には、取り外しレバー11が設けられている。取り外しレバー11は、薄板長方形状を有している。図5に示すように、取り外しレバー11は、ばね部材11bを備えている。取り外しレバー11はばね部材11bで付勢されている。取り外しレバー11は、外力が与えられない限り、ばね部材11bの付勢力によってパイプ接続部38の延伸方向に沿った状態で維持される。
取り外しレバー11の裏面(パイプ接続部38の内部空間側の面)には、パイプ接続部38の内部空間に突出する突出部11cが形成されている。一方、パイプ接続部38に挿入される延長パイプ4の端部の表面には、この突出部が引っ掛かるように陥没したレバー受け部(不図示)が形成されている。延長パイプ4のこの端部を吸引口38aからパイプ接続部38の内部空間に挿入すると、取り外しレバー11の突出部が延長パイプ4の表面に接触する。バネ部材11bの付勢力は、延長パイプ4の表面が取り外しレバー11の突出部11cをパイプ接続部38の外表面側に押し上げる力に抗することができない。これにより、延長パイプ4の端部をパイプ接続部38の内部空間に挿入すると、吸引口38a側とは反対側の取り外しレバー11の端部側が押し上げられる。延長パイプ4の端部をパイプ接続部38の内部空間に挿入し続けると、延長パイプ4の表面に形成されたレバー受け部が取り外しレバー11の突出部11cと対向する位置に到達する。そうすると、取り外しレバー11は延長パイプ4から外力を受けなくなるため、ばね部材11bの付勢力によってパイプ接続部38の延伸方向に沿った状態に戻る。これにより、取り外しレバー11の突出部が延長パイプ4のレバー受け部に引っ掛かる。その結果、延長パイプ4は、吸引部5から離れる方向に引っ張られても吸引部5から外れなくなる。
突出部11bが形成された端部とは反対側の取り外しレバー11の端部には、円形状に僅かに陥没する指案内部11aが形成されている。取り外しレバー11を付勢しているばね部材11bの付勢力は、掃除機1の使用者の力に抗するほどには強くない。このため、取り外しレバー11は、掃除機1の使用者が指案内部11aをパイプ接続部38側に押し下げた分だけ突出部11cが設けられた端部側がパイプ接続部38から離れる方向に持ち上がる。パイプ接続部38に延長パイプ4が取り付けられた状態で、掃除機1の使用者が指案内部11aをパイプ接続部38側に押し下げると、取り外しレバー11の突出部11cが延長パイプ4のレバー受け部に引っ掛かっている状態が解除される。これにより、掃除機1の使用者が指案内部11aを押し下げながら吸引部5から遠ざかる方向に延長パイプ4を引っ張ると、延長パイプ4はパイプ接続部38から外れる。
吸引ヘッド部2に設けられた継手部16の端部は、吸引部5に挿入される側の延長パイプ4の端部と同じ形状に形成されている。このため、吸引ヘッド部2は、延長パイプ4と同様の原理によって吸引部5に着脱できる。これにより、吸引部5は、吸引ヘッド部2を取り付けた態様のハンディ型掃除機として使用できる。
取り外しレバー12が設けられた側の延長パイプ4の端部は、傾斜して形成されていない点を除いて、パイプ接続部38の端部と同じ構造を有している。また、取り外しレバー12は、長さが異なるものの、取り外しレバー11と同じ構造を有している。このため、吸引ヘッド部2は、パイプ接続部38と同様の原理によって延長パイプ4に着脱できる。
図3及び図4に戻って、パイプ接続部38には、ブラシ部15が設けられている。ブラシ部15は、パイプ接続部38に対して回転するための回転軸(不図示)を備えた回転部15aと、回転部15aの先端に設けられた穂先部15bとを有している。ブラシ部15は、吸引ヘッド部2が直接又は延長パイプ4を介して吸引部5に接続されている場合には、パイプ接続部38の左側面側、背面側及び右側面側を囲むように配置される(図3(b)、図4(a)及び図4(b)参照)。一方、ブラシ部15は、吸引ヘッド部2及び延長パイプ4を接続せずに吸引部5をブラシタイプのハンディ型掃除機として用いる場合には、パイプ接続部38の左側面側、正面側及び右側面側であって吸引口38aを囲むように配置される。ブラシ部15が吸引口38aを囲むように配置されると、穂先部15bの先端を含む面は、吸引口38aが形成されたパイプ接続部38の端面とほぼ平行に配置される。このため、穂先部15bの先端を被清掃面に接触させることにより、吸引口38aは被清掃面にほぼ対面して配置される。これにより、吸引部5は、被清掃面上に散らばる塵埃を穂先部15bでかき出しながら効率よく吸引することができる。
(集塵部カバー)
図3(a)及び図4に示すように、吸引部5に設けられた集塵部カバー17は、吸引部5の正面側の一部、左側面側一部及び右側面側の一部に亘って設けられている。集塵部カバー17は、吸引部5の正面視で、長方形状を有している。図5に示すように、筐体51の内部空間であって把持部21側の集塵部カバー17の短辺近傍には、ばね部材(不図示)を備えた回転機構510が設けられている。回転機構510は、集塵部カバー17を筐体51に対して回転可能に保持している。集塵部カバー17は、外力が与えられないと回転機構510のばね部材の付勢力によって筐体51にほぼ直交する状態で保持される。集塵部カバー17が筐体51に対してほぼ直交する状態に保持されると、筐体51を開口して筐体51の内部空間に設けられた集塵部900が外部に露出される。
一方、筐体51には、パイプ接続部38側の集塵部カバー17の短辺近傍に集塵部900側に向かって飛び出す飛出部130が設けられている。飛出部130は、集塵部カバー17のこの短辺近傍とカバーボタン13との間に配置されている。飛出部130は、カバーボタン13を押し下げていない通常状態では集塵部900側に飛び出した状態で維持されている。飛出部130は、カバーボタン13が押し下げられるのに連動してパイプ接続部38側に後退するように構成されている。カバーボタン13の下方には、ばね部材13aが設けられている。カバーボタン13は、ばね部材13aの付勢力によって通常は押し下げられていない状態で維持されている。このため、飛出部130は、カバーボタン13に外力が加えられず、かつ集塵部900を集塵部カバー17で塞ぐ時を除いて、集塵部900側に飛び出した状態で維持される。
ここで、集塵部カバー17の概略構成について図6を用いて説明する。図6は、集塵部カバー17の正投影図であり、図6中上段には、集塵部カバー17の平面図が図示され、図6中中段には、左から集塵部カバー17の左側面図、正面図、右側面図及び背面図がこの順に図示され、図6中下段には、集塵部カバー17の底面図が図示されている。
図6に示すように、集塵部カバー17は、外部に露出する蓋部171と、蓋部171の裏面側に設けられ集塵部900(図6では不図示)側に向けられるパッキン配置部174とを備えている。パッキン配置部174は、長方形状の2重の枠構造を有している。パッキン(不図示)は、この2重の枠構造に挟み込まれて配置される。集塵部カバー17を筐体51に取り付けた際に把持部21側に配置される集塵部カバー17の短辺側には、パッキン配置部174から外側に向かって所定形状に折り曲げられた一対の軸受け部173が設けられている。一対の軸受け部173は、筐体51に設けられた回転機構510(図5参照)の回転軸に取り付けられる。これにより、集塵部カバー17は、回転機構510に回転可能に保持される。
集塵部カバー17は、集塵部カバー17の他方の短辺側であって、パッキン配置部174に囲まれた領域の一部に設けられた中空突起部172を備えている。中空突起部172は、パッキン配置部174が形成された蓋部171の面から突出して形成されている。中空突起部172は、集塵部カバー17で集塵部900を塞いだときに、集塵部900に配置される塵埃収集部9(図5参照、詳細は後述)を集塵部900に押さえ付けるようになっている。
中空突起部172が設けられている側の集塵部カバー17の短辺側には、パッキン配置部174から外側に向かって突出して形成された飛出受け部175が設けられている。飛出受け部175は、楔形状に形成されている。飛出受け部175は、蓋部171に対向する長方形状の平坦面と、この平坦部からパッキンが取り付けられる側のパッキン配置部174の端部に向かって傾斜する傾斜面とを有している。飛出受け部175は、集塵部カバー17で集塵部900を塞いだときに飛出部130が飛び出す位置に対応する場所に設けられている。露出された集塵部900を塞ぐように集塵部カバー17を筐体51側に倒すと、飛出部130は、飛出受け部175の傾斜面に押さえ付けられる。カバーボタン13のばね部材13aは、飛出部130が飛出受け部175から受ける力に抗することができない。このため、飛出部130は一旦、パイプ接続部38側に後退する。しかしながら、集塵部カバー17が集塵部900を塞いだ状態で筐体51に接触すると、飛出部130は、飛出受け部175の平坦面と蓋部171との間の空間に位置されて外力を受けなくなる。このため、ばね部材13aが元の状態に戻るためにカバーボタン13を押し上げる。飛出部130は、カバーボタン13の押し上げによって飛び出した状態に戻り、飛出受け部175と蓋部171との間に突出した状態を維持する。集塵部カバー17は、回転機構510によって立ち上がろうとするが、飛出部130は、飛出受け部175の平坦面に引っ掛かる。回転機構510のばね部材の付勢力は、飛出部130が飛出受け部175に引っ掛かった状態を解除するほどには強くない。このため、飛出部130が飛出受け部175に引っ掛かかると、集塵部カバー17は集塵部900を塞いだ状態で筐体51に保持される。集塵部カバー17が集塵部900を塞いだ状態で筐体51に保持されているときに、カバーボタン13が押し下げられると、飛出部1130がパイプ接続部38側に後退するので、飛出部130が飛出受け部175に引っ掛かっている状態が解除される。これにより、集塵部カバー17は、回転機構510の付勢力によって回転機構510の一部を回転軸として回転し、筐体51に対してほぼ直交する状態となる。これにより、集塵部900が外部に露出される。
パッキン配置部174は、集塵部900の内部空間を外部と連通させる開口よりも一回り大きく形成されている。このため、集塵部カバー17が集塵部900を塞ぐと、パッキン配置部174に配置されたパッキンは、集塵部900の開口の周りに配置された筐体51の一部と密着する。これにより、集塵部900の内部空間の密閉度が向上して、吸引部5の吸引力が向上する。吸引部5の吸引力が向上すると、吸引ファン62(詳細は後述)を回転するモータ61(詳細は後述)の回転数を減少させることができるので、低消費電力化を図ることができる。これにより、吸引部5の動作期間が長くなるので、掃除機1の操作性の向上を図ることができる。
(塵埃収集部)
図5に戻って、集塵部900を形成する空間は、パイプ接続部38の内部空間38bと連通されている。このため、吸引口38aから吸引された空気は集塵部900に到達できる。また、集塵部900を形成する空間とパイプ接続部38の内部空間38bとの境界には、塵埃収集部9が着脱可能に配置される。集塵部900との境界部であってパイプ接続部38の端部には、パッキン380が取り付けられている。塵埃収集部9は、パッキン380に密着した状態で集塵部900に配置される。これにより、パイプ接続部38と塵埃収集部9との密着度の向上が図られている。塵埃収集部9には、塵埃収集部9を集塵部900に取り付けた際にパイプ接続部38の内部空間38bと対応する位置に開口が設けられている。このため、吸引口38aから吸気された空気及び塵埃は、塵埃収集部9の内部に流入される。塵埃収集部9は、集塵袋(不図示)を装着した状態で集塵部900に配置される。集塵袋は、空気を通過させるのに対して塵埃を通過させないように構成されている。このため、塵埃収集部9の内部に流入された空気は、集塵袋を通って集塵部900に流れ込む。一方、塵埃収集部9の内部に流入された塵埃は、集塵袋に収集されて集塵部900に流れ込まないようになっている。
ここで、塵埃収集部9の概略構成について図5を参照しつつ図7及び図8を用いて説明する。図7は、送風された空気が流出される側から見た塵埃収集部9の斜視図である。図8は、塵埃収集部9の正投影図であり、図8中上段には、塵埃収集部9の平面図が図示され、図8中中段には、左から塵埃収集部9の左側面図、正面図、右側面図及び背面図がこの順に図示され、図8中下段には、塵埃収集部9の底面図が図示されている。
図7及び図8に示すように、塵埃収集部9は、中央部に貫通孔911cを備えて矩形状に形成された板状部91と、板状部91に形成された貫通孔911cの内壁と一体に形成された内壁を備えて板状部91から突出して形成された筒部92とを有している。板状部91に形成された貫通孔911cがパイプ接続部38の内部空間38bと対応する位置に設けられた開口となる。また、貫通孔911cと一体に形成された内壁を備える筒部92は、パイプ接続部38の内部空間38bを通過した空気を集塵部900に流通させる流路となる。また、集塵袋は、空気が流出する側の端部側から筒部92を覆うように取り付けられる。集塵袋は、例えば不織布を用いて袋状に形成されている。これにより、筒部92を通って集塵袋の内部に流入した空気は、集塵袋の外部に流れることができるが、筒部92を通って集塵袋の内部に流入した塵埃は、集塵袋の外部に流れることができず集塵袋の内部に集められる。
塵埃収集部9は、集塵袋を保持する袋保持部93を備えている。袋保持部93は、板状部91に固定されて筒部92の外表面に向かって延びて形成された延伸保持部材931a,931bを有している。延伸保持部材931a及び延伸保持部材931bは、所定の間隙を設けて配置されている。延伸保持部材931a,931bは、筒部92の外表面との接触部から先端までは筒部92から遠ざかるように形成されている。つまり、延伸保持部材931a,931bは、筒部92から遠ざかるように折り曲げられた端部を備えている。
塵埃収集部9は、筒部92を挟んで袋保持部93に対向配置され集塵袋を保持する袋保持部94を備えている。袋保持部94は、板状部91に固定されて筒部92の外表面に向かって延びて形成された延伸保持部材941a,941bを有している。延伸保持部材941a及び延伸保持部材941bは、所定の間隙を設けて配置されている。延伸保持部材941a,941bは、筒部92の外表面との接触部から先端までは筒部92から遠ざかるように形成されている。つまり、延伸保持部材941a,941bは、筒部92から遠ざかるように折り曲げられた端部を備えている。
延伸保持部材931a,931b, 941a,941bは、弾性力を備えている。このため、集塵袋は、延伸保持部材931a,931b, 941a,941bと筒部92との間に挟まれて塵埃収集部9に取り付けられると、延伸保持部材931a,931b, 941a,941bの弾性力によって筒部92の外表面に押さえつけられる。これにより、袋保持部93,94は、筒部92を通って流入する空気の空気圧によって塵埃収集部9から集塵袋が外れてしまうのを防止できる。また、集塵袋が取り付けられた塵埃収集部9が集塵部900に配置されたり取り外されたりしても、袋保持部93,94は、集塵袋が塵埃収集部9から外れてしまうのを防止できる。
また、延伸保持部材931a,931b, 941a,941bの端部は、折れ曲がっているので、袋保持部93,94は、延伸保持部材931a,931b, 941a,941bと筒部92との間に集塵袋を挿入され易くなっている。
板状部91は、対向する一対の辺の一方から他方に向かって厚さが薄くなる楔形状を有している。図8中の左側面図及び右側面図に示すように、筒部92は、板状部91にほぼ直交して形成されている。筒部92が形成されない側の板状部91の面は、筒部92の延伸方向に対して傾斜している。また、板状部91は、厚さが厚い方の側端部の両端に曲面状の切欠き部911a,911bを有している。塵埃収集部9は、板状部91の厚さの薄い端部側から集塵部900に挿入されるので、切欠き部911a,911bは、塵埃収集部9を集塵部900に着脱する際に掃除機1の使用者が指で摘まむ摘み部として用いられる。
図5に戻って、塵埃収集部9を集塵部900に設置した後に集塵部カバー17で集塵部900を塞ぐと、集塵部カバー17に形成された中空突起部172は、板状部91の厚さが最も厚い側端部に接触する。このため、集塵部カバー17は、塵埃収集部9を集塵部900に押さえ付けて固定できる。これにより、吸引部5の動作時に塵埃収集部9が集塵部900で動いてしまうのを防止できるので、集塵部900の密閉度が向上される。
集塵部900の開口端側であってパッキン380近傍には、薄板部材153が配置されている。薄板部材153は、塵埃収集部9が集塵部900に配置されていない場合には、筐体51に取り付けられたばね部材(不図示)によって集塵部900の開口端側に傾いて付勢される。このため、塵埃収集部9が集塵部900に配置されていない状態で集塵部カバー17が集塵部900を塞ごうとしても、中空突起部172が薄板部材153に衝突してしまい、集塵部カバー17を閉じることができない。これにより、吸引部5は、塵埃収集部9が集塵部900に配置されていない状態で使用できない。このように、薄板部材153は、吸引部5、すなわち掃除機本体3の誤動作を防止できる。
塵埃収集部9が集塵部900に配置されると、図5に示すように、薄板部材153は、板状部91の傾斜面によってパイプ接続部38が設けられている側に押し倒される。これにより、集塵部900が集塵部カバー17によって塞がれる際に、中空突起部172は薄板部材153に衝突せずに板状部91に接触することができる。
(送風手段)
次に、吸引部5の筐体の内部空間に設けられた送風手段について図5を参照しつつ図10を用いて説明する。図10は、吸引ファン62の吸引力を向上させる空気案内部63の斜視図である。
図5に示すように、吸引部5は、掃除機本体3内に空気を吸引して気流を発生させる吸引ファン62と、吸引ファン62を駆動するモータ61と、吸引ファン62の吸引力を向上させる空気案内部63とを有している。モータ61、吸引ファン62及び空気案内部63によって送風手段が構成される。モータ61、吸引ファン62及び空気案内部63は、筐体51の内部空間に配置されている。モータ61は、筐体51の内部空間の一部であるモータ配置領域650に配置されている。吸引ファン62は、筐体51の内部空間の他の一部であるファン配置領域600に配置されている。
モータ配置領域650には、モータ61を配置するモータ配置部601が設けられている。モータ配置部601は、筐体51に一体に形成されている。モータ61は、モータケースなどに収容された状態ではなく剥き出しの状態でモータ配置部601に配置されている。モータ配置部601は、モータ61に電力を供給するための電力供給端子側に設けられた第1配置部材601aと、吸引ファン62が取り付けられる回転軸部材が突出する側に設けられた第2配置部材601bとを有している。モータ61は、第1配置部材601a及び第2配置部材601bに挟まれて筐体51に固定されている。第1配置部材601aは、モータ61の電源供給端子側の一部を支持し、第2配置部材601bは、モータ61の回転軸部材が突出する側の一部を支持している。モータ61は、モータ配置領域650において、一部分が第1配置部材601a及び第2配置部材601bで支持され、残余の部分が筐体51の内部空間内に露出されている。
ファン配置領域600は、第1仕切板501及び第2仕切板502によって筐体51の他の内部空間と仕切られた領域である。第1仕切板501及び第2仕切板502は、筐体51と一体に形成されている。第1仕切板501は、ファン配置領域600とモータ配置領域650とを仕切っている。第2配置部材601bは第1仕切板501と一体に形成されている。第1仕切板501には、モータ61の回転軸部材をファン配置領域600に挿入させるための開口が設けられている。これにより、吸引ファン62は、モータ61の回転軸部材に固定されて、モータ61の回転軸部材の回転に伴って回転できるようになる。第2仕切板502は、ファン配置領域600と集塵部900とを仕切っている。第2仕切板502には、塵埃収集部9から集塵部900に導入された空気をファン配置領域600に導くために開口が設けられている。この開口には、空気案内部63の一部が露出している。
吸引ファン62は、モータ61が回転することによって回転し、中央より吸い込んだ空気を外周に向かって吹き出す遠心ファンである。吸引ファン62は、薄板形状の第1円盤部材621と、第1円盤部材621が配置された側とは反対側に中央部分が曲面状に傾斜する第2円盤部材622とを有している。第1円盤部材621と第2円盤部材622とは、所定の間隙を設けて対向配置されている。第1円盤部材621の中央には、モータ61の回転軸部材と接続されるコア部材624が設けられている。
吸引ファン62は、第1円盤部材621及び第2円盤部材622の間に配置された複数の羽部材623を有している。複数の羽部材623は、第1円盤部材621及び第2円盤部材622の中心側から外周側に向かう湾曲した放射状に形成されている。第2円盤部材622の中央には開口部62aが形成されている。吸引ファン62は、開口部62aから空気を吸引し、吸引した空気を隣り合う羽部材423の間を介して、第1円盤部材621及び第2円盤部材622の外周に向かって吹き出すようになっている。
図9に示すように、空気案内部63は、全体的に薄板円形状を有している。空気案内部63は、吸引ファン62の第2円盤部材621側に配置されている。空気案内部63は、吸引ファン62が載置される載置部631を有している。載置部631は、第2円盤部材621の外表面に倣う形状に形成されている。このため、吸引ファン62は、空気案内部63上に載置された状態で円滑に回転することができる。載置部631の中央には開口部63aが形成されている。吸引ファン62は、載置部631に形成された開口部63a及び第2円盤部材622に形成された開口部62aを介して空気を吸い込む。空気案内部63は、載置部631の裏面側(集塵部900が設けられている側)に形成された複数の第1棒状部材633と、開口部63aに形成された複数の第2棒状部材632とを有している。空気案内部63を集塵部900側から見ると、第2棒状部材632の周りに第1棒状部材633が配置されているように見える。第1棒状部材633と第2棒状部材632との間には、第2仕切板502の厚さよりも若干長い間隙が設けられている。
図5に戻って、空気案内部63は、第1棒状部材633と第2棒状部材632との間隙に第2仕切板502を挟み込んだ状態で筐体51に設置されている。これにより、塵埃収集部9から集塵部900に排出された空気のほとんどは、開口部63a及び開口部62aを介して吸引ファン62に吸引される。例えば一旦ファン配置領域600に流入した後に開口部62aに流入するというような経路で吸引ファン62に吸引される空気はほとんどなくなる。このため、吸引ファン62の吸引効率が向上される。
空気案内部63は、第1棒状部材633と第2棒状部材632との間隙に第2仕切板502を挟み込んでいるので、載置部631及び第1棒状部材632が形成された部分はファン配置領域600に配置され、第2棒状部材632が形成された部分は集塵部900に配置されている。集塵部900には、第2棒状部材632に接触させたフィルタ52が設けられている。第2棒状部材632が設けられているので、フィルタ52が空気案内部63の開口部63aに密着するのが防止される。これにより、吸引ファン62の吸引力の低下が防止される。
(第1排気口群及び第2排気口群)
次に、第1排気口群及び第2排気口群について図4を参照しつつ図10を用いて説明する。図10は、図3(a)中に示すA−A線で切断した吸引部5の断面図である。吸引部5は、吸引ファン62を回転させることによって吸引ヘッド部2や吸引口38aから集塵部900に向かう気流を発生させる。掃除機本体3は、吸引部5の筐体51の内部空間に発生させた気流を外部に排気する第1排気口群19及び第2排気口群20を有している。第1排気口群19及び第2排気口群20は、ファン配置領域600に形成されている。吸引ファン62によって集塵部900から吸引された空気は、吸引ファン62の外周囲からファン配置領域600内に排出される。このため、ファン配置領域600内の気圧が高まり、ファン配置領域600内に排出された空気は、第1排気口群19及び第2排気口群20を介して外部に排気される。
図4及び図10に示すように、第1排気口群19及び第2排気口群20は、互いに異なる形状に形成されている。第1排気口群19は、吸引部5の左側面側に形成され(図4(a)参照)、第2排気口群20は、吸引部5の右側面側に形成されている(図4(b)参照)。第1排気口群19は、筐体51の厚さ方向に対して斜めに形成された複数の第1排気口19aを備え、第2排気口群20は、筐体51の厚さ方向に形成された複数の第2排気口20aを備えている(図5参照)。このように、筐体51の一部には、筐体51の厚さ方向に対して斜めに形成された第1排気口19aが形成されている。第1排気口群19及び第2排気口群20は、吸引ファン62の周囲に配置されている。これにより、筐体51の内部に吸引した空気の排気口率の向上が図られている。また、第1排気口19aが筐体51の厚さ方向に対して斜めに形成されていることにより、掃除機本体3の使用者が吸引部5を右手に持った場合に、第1排気口群19からの排気がこの使用者に向かって噴き出されるのが防止される。
(転がり防止部)
次に、転がり防止部について図3及び図4を再び用いて説明する。図3(b)に示すように、転がり防止部32は、吸引部5の背面(吸引部の外表面の一例)の一部に設けられて吸引部5の転がりを防止するようになっている。転がり防止部32は、吸引部5が転がって回転する方向に沿って設けられている。本実施形態では、吸引部5は、吸引部5の短手方向に転がりやすい。このため、転がり防止部32は、吸引部5の短手方向に延伸して形成されている。換言すると、転がり防止部32は、吸引部5の側面が並ぶ方向に延伸して形成されている。転がり防止部32は、吸引部5の背面から突出して形成されている(図4(a)及び図4(b)参照)。吸引部5が置かれた場所(例えば床面)に接触される転がり防止部32の接触面32aにおける吸引部5の短手方向(一の方向の一例)の曲率は、吸引部5の短手方向と同方向の吸引部5の所定領域の曲率よりも小さくなっている。ここで、吸引部5の所定領域は、転がり防止部32が形成れている面であり、本実施形態では背面が相当する。
吸引部5は、掃除機1の使用者の手触りの感触の向上やデザイン性を考慮して外表面が全体的に曲面状に形成されている。このため、転がり防止部32が形成されている吸引部5の背面も曲面状に形成されている。転がり防止部32の接触面32aは、転がり防止部32が設けられた吸引部5の背面よりも上述の曲率が小さい。このため、背面を床面に向けて吸引部5を床に置いた場合に吸引部5が床面に接触する接触面は、転がり防止部32が形成されていない場合よりも転がり防止部32が形成されている場合の方が平坦になる。これにより、吸引部5は、転がり防止部32が形成されていることによって転がり難くなる。
[吸引部の制御に関連する構成]
(制御基板)
吸引部の制御に関連する構成として、制御基板について図5を再び用いて説明する。図5に示すように、掃除機1の全体の制御を司る制御基板70は、モータ配置部601に隣接して配置されている。制御基板70は、基板取付部701に取り付けられて筐体51の内部空間に配置されている。基板取付部701は、把持部21側に設けられた第1基板支持部材701aと、第1仕切板501側に設けられた第2基板支持部材701bとを備えている。第1基板支持部材701a及び第2基板支持部材701bは、筐体51と一体に形成されている。また、第1基板支持部材701aは第1配置部材601aと一体に形成されている。第2基板支持部材701bは、第1仕切板501と一体に形成されている。
第1基板支持部材701a及び第2基板支持部材701bは、制御基板70の厚さよりも幅が若干広い溝状に形成されている。制御基板70の一の端部は第1基板支持部材701aの溝に挟み込まれ、制御基板70の一の端部に対向する端部は第2基板支持部材701bの溝に挟み込まれて支持されている。基板取付部701は、制御基板70の対向する端部を挟んで筐体51の内部空間に制御基板70を保持するようになっている。
(塵埃検知部)
吸引部5は、パイプ接続部38と集塵部900との境界近傍に配置された回路基板72と、パイプ接続部38を挟んで対向配置された発光素子73及び受光素子74とを備えている。発光素子73及び受光素子74は、回路基板72に接続されている。発光素子73、受光素子74及び回路基板72によって塵埃検知部が構成される。受光素子74は、発光素子73が発光する光を受光するように構成されている。パイプ接続部38を通る塵埃は、発光素子73及び受光素子74の間を通過することによって発光素子73が発光する光を遮断する場合がある。そうすると、受光素子74は発光素子73の光を受光できず、受光光に基づく検知信号を回路基板72に送信できない。回路基板72に設けられた所定回路は、受光素子74から送信される検知信号に基づいてパイプ接続部38を通過する塵埃の量を検出し、検出結果を制御基板70に出力するようになっている。発光素子73及び受光素子74は、パイプ接続部38の側壁に設けられた貫通孔内に配置され、パイプ接続部38の内部空間38bに配置されていない。このため、パイプ接続部38の内部空間38bを通過する塵埃が発光素子73の発光面及び受光素子74の受光面に付着し難くなっている。これにより、塵埃検知部は、安定して精度よく塵埃を検知できる。
(配線配置部)
図5に示すように、筐体51の内部空間側における配線配置部33には、筐体51の内部空間と連通する空間33aが形成されている。空間33aは、配線配置部33の短辺側の両端部で筐体51の内部空間と連通している。空間33aには、回路基板72と制御基板70とを接続する配線が配置される。これにより、制御基板70は、回路基板72に設けられた駆動回路に電力を供給することができる。また、回路基板72は、検出した塵埃の量に基づく信号を制御基板70に送信することができる。掃除機本体3は、筐体51の内部空間に収納される吸引ファン62やモータ61などとの接触を避けつつ、互いに離れて配置された制御基板70と回路基板72とを配線によって接続できる。
(塵埃検知表示部)
吸引部5は、集塵部カバー17と把持部21との間に設けられた塵埃検知表示部35を有している。塵埃検知表示部35は、塵埃検知部によって検知された、吸引部5が吸引する塵埃の量に応じて発光する第1発光部71の光を外部に照射するために設けられている。第1発光部71は、異なる色を発光する複数の発光素子で構成されている。複数の発光素子は例えば砲弾型発光ダイオードである。塵埃検知表示部35は、第1発光部71の発光面に隣接させて配置された光拡散部350及び光反射部351とを備えている。制御基板70に設けられた制御回路(不図示)は、吸引部5が吸引する塵埃の量に応じて、複数の発光素子のいずれかを発光させるようになっている。光拡散部350は、第1発光部71が発光する光を外部に拡散して透過する。
ここで、光拡散部350及び光反射部351の概略構成について図11から図14を用いて説明する。図11は、光拡散部350の斜視図である。図12は、光拡散部350の正投影図である。図12中上段には、光拡散部350の平面図が図示され、図12中中段には、左から光拡散部350の左側面図、正面図及び右側面図がこの順に図示され、図12中下段には、光拡散部350の底面図が図示されている。なお、光拡散部350の背面図は、光拡散部350の正面図とほぼ同様であるため、図示は省略されている。図13は、光反射部351の斜視図である。図13は、光反射部351の正投影図である。図13中上段には、光反射部351の平面図が図示され、図13中中段には、左から光反射部351の左側面図、正面図、右側面図及び背面図がこの順に図示され、図13中下段には、光反射部351の底面図が図示されている。
図11及び図12に示すように、光拡散部350は、所定の間隙を設けて対向配置された第1拡散板350a及び第2拡散板350bと、第1拡散板350a及び第2拡散板350bとを所定の間隙で支持する支持部350cとを備えている。第1拡散板350aは、薄板長方形状に形成されている。第2拡散板350bは、四隅がR面取りされた薄板長方形状に形成され、第1拡散板350aが配置されている側とは反対側に向かって膨らむ湾曲状を有している。第1拡散板350aは、第1発光部71に対向配置され、第2拡散板350bは吸引部5の外側に向けられて配置される。第2拡散板350bは、湾曲された吸引部5の外表面に沿うように湾曲している。このため、第2拡散板350bの表面は、第2拡散板350bが露出する吸引部5の外表面とほぼ面一の状態で配置される。光拡散部350は、第1発光部71が発光した光を第1拡散板350aで拡散する。光拡散部350は、第1拡散板350aで拡散した光を、さらに第2拡散板350bで拡散して吸引部5の外部に拡散する。このため、光拡散部350は、第1発光部71に隣接して配置されているものの、第1発光部71が発光する光を点状ではなく、第2拡散板350bの全面で面発光させることができる。これにより、第1発光部71を光拡散部350に近接させて配置できるので、吸引部5、すなわち掃除機本体3の小型化が図られる。
図13及び図14に示すように、光反射部351は、両端部が開放された側壁351aと、側壁351aから外側に向かって突出する一対の突出部351bと、一対の突出部351bの間の側壁351aの一部を切断して形成された切断部351cとを有している。側壁351aは、正面視で第2拡散板350bとほぼ同形状に形成されている。また、切断部351cの幅は、支持部350cの幅とほぼ同じ長さ形成されている。光拡散部350は、第2拡散板350bが側壁351aの一端部上に配置され、支持部350cが切断部351cに挟まれるように配置されて光反射部351に組み合わされる。これにより、第1拡散板350a、第2拡散板350b及び側壁351aで囲まれる空間が形成される。第1拡散板350aで拡散されてこの空間に入射した光は、側壁351aで反射されて第2拡散板350bに入射する。これにより、第1発光部35の光取り出し効率が向上する。
一対の突出部351bは、側壁351aを挟んで対向配置されている。一対の突出部351bは、互いに組み合わされた光拡散部350及び光反射部351を第1発光部71に隣接させた状態で筐体51に取り付けるために用いられる。
掃除機本体3の使用者は、第1発光部35から照射される発光色を確認することにより、吸引部5が吸引している塵埃の多少を知ることができる。
(電池残量表示部)
図5に戻って、吸引部5は、塵埃検知表示部35と操作部23との間に設けられて第2発光部360を備えた電池残量表示部36を有している。第2発光部360は、第1操作ボタン23a、第2操作ボタン23b及び第3操作ボタン23cが設けられた操作基板230に実装されている。操作基板230は制御基板70に接続されている。第2発光部360は、ファンを駆動するモータなどに電力を供給する充電池(不図示)の残量に応じて発光し、光を外部に照射するために設けられている。吸引部5を使用している際に第2発光部360は、充電池の残量が所定量よりも少なくなると点滅し、充電池の残量がゼロになると消灯するように制御される。また、充電池に充電している際に第2発光部360は、充電中に発光し、充電が完了すると消灯するように構成されている。このため、掃除機1の使用者は、吸引部5の使用時又は充電池の充電時のいずれかにおいて、電池残量表示部36から照射される光の状態を確認することにより、充電池の残量などを知ることができる。操作基板230は制御基板70に接続されている。第2発光部360は、制御基板70からの所定の信号に基づいて発光する。
(電池収容部及び電池カバー)
指通し部25の背面側には、充電池(不図示)を収容する電池収容部42が設けられている。電池収容部42は、筐体51の内部空間に配置されている。電池収容部42は細長い形状を有している。電池収容部42は、制御基板70に接続されて電力を供給するようになっている。
把持部21側の吸引部5の端部には、筐体51にねじ止めされた電池カバー41が設けられている。電池収容部42は、筐体51から電池カバー41を取り外すことによって筐体51に形成される開口から外部に引き出すことができる。これにより、劣化した充電池を交換する場合や掃除機1を廃棄処分する場合に、吸引部5から充電池を容易に取り除くことができる。
(電源コネクタ)
電池カバー41近傍の把持部21の側面には、電源コネクタ39が設けられている。電源コネクタ39は、電池収容部42に電気的に接続されている。電池収容部42に収容された充電池を充電する際に、電源コネクタ39には電源ケーブル(不図示)の一端に設けられた電源プラグ(不図示)が挿入される。この電源ケーブルの一端側は、壁面などに設けられて商用電源が供給されるコンセントに接続される。これにより、吸引部5内に設けられた充電池を充電することができる。
[収納時及び充電時の掃除機の態様]
次に、収納時及び充電時の掃除機の態様と、掃除機の収納時及び充電時に用いられる壁置き部品8の詳細な構成について図1及び図3から図5を参照しつつ図15及び図16を用いて説明する。
(収納時及び充電時の掃除機の態様)
本実施形態による掃除機1は、掃除機本体3と壁に取り付けられた壁置き部品8とが協働して収納時及び充電時の態様を形成する。上述のとおり、掃除機1は、接触部31を壁置き部品8に接触させた状態で被立て掛け部(図1では壁α)に立て掛けられる。掃除機1は被立て掛け部に立て掛けられた状態を保持する状態保持部40を有している。状態保持部40は、掃除機本体3及び壁置き部品8に分離して備えられている。状態保持部40は、接触部31に設けられた第一保持部材40a(図5参照)と、壁置き部品8に設けられて第一保持部材40aと協働して掃除機本体3を被立て掛け部に立て掛けた状態で保持する第二保持部材40b(図15参照)とを有している。本実施形態では、第一保持部材40aは、筐体51の内部空間側で接触部31内に配置された磁石であり、第二保持部材40bは、壁置き部品8の、接触部31と接触する面の裏面側に配置された薄板状に形成された強磁性体である。掃除機本体3を壁置き部品8に接触させて被立て掛け部に立て掛けると、第一保持部材40aの磁力によって第一保持部材40aと第二保持部材40bとがくっつく。これにより、状態保持部40は、掃除機本体3を被立て掛け部に立て掛けた状態で保持できる。
(接触部)
図3(b)に示すように、接触部31は、吸引部5の背面から突出する凸部31aと、凸部31aから突出する複数(本例では2つ)の突起部31bとを備えている。第一保持部材40aは、凸部31a内に配置されている(図5参照)。突起部31bは、転がり防止部32の延伸方向と同方向に延伸する薄板形状に形成されている。掃除機本体3を壁置き部品8に接触させて被立て掛け部に立て掛けたときに、掃除機本体3が左右方向に横ずれしたとしても、突起部31bが壁置き部品8の凹部81の周囲に設けられた枠部82(詳細は後述する)に引っ掛かるので、掃除機本体3の横ずれが防止される。また、突起部31bは、吸引部5の背面を床面に対面させて床に置くと、床面と接触することができる。突起部31bが床面に接触する接触面(突起部31bの側面)は、平坦状に形成されている。これにより、突起部31bは、転がり防止部32とともに吸引部5の転がりを防止できる。
接触部31には、第1筐体部材51a及び第2筐体部材51bをねじN1によって互いにねじ止めするためのねじ止め部31cが設けられている。
(壁置き部品の構成)
次に、壁置き部品8の概略構成について説明する。図15は、壁置き部品8の分解斜視図である。図16は、壁置き部品8の正投影図であり、図16中上段には、壁置き部品8の平面図が図示され、図16中中段には、左から壁置き部品8の左側面図、正面図、右側面図及び背面図がこの順に図示され、図16中下段には、壁置き部品8の底面図が図示されている。
図15に示すように、壁置き部品8は、掃除機本体3に対向配置される被対向部材8aと、被対向部材8aの裏面側に配置された第二保持部材40bと、第二保持部材40bの裏面側に配置された接着シート8bとを有している。
状態保持部40を構成する第二保持部材40bは、薄板正方形状を有している。第二保持部材40bは、被対向部材8aの裏面側のほぼ全面を覆う大きさを有している。第二保持部材40bの対向する一対の辺にはそれぞれ、長半円形状の切欠き401a,401bが形成されている。切欠き401a,401bは、第二保持部材40bを被対向部材8aに重ね合わせる際の位置決めに用いられる。第二保持部材40bには、複数(本例では4つ)の貫通穴TH1,TH2,TH3,TH4が形成されている。貫通穴TH1,TH2,TH3,TH4には、第二保持部材40bを被対向部材8aにねじ止めするためのねじ(不図示)が挿入される。
図15及び図16に示すように、壁置き部品8は、凹部81を囲んで設けられて掃除機本体3が配置される側に向かって突出する枠部82を備えている。凹部81及び枠部82は、被対向部材8aに形成されている。被対向部材8aの周縁部には、枠部82が形成されている。被対向部材8aには、枠部82に囲まれて中央領域を占めて設けられた凹部81が形成されている。第二保持部材40bが配置される側の端部からの凹部81の高さは、この端部からの枠部82の高さよりも低くなっている。このため、凹部81は、被対向部材8aにおいて枠部82に対して凹んでいる。凹部81は平坦形状に形成されている。吸引部5に形成された接触部31は、枠部82の内周側であって凹部81に接触して配置される。第二保持部材40bは、凹部81の裏面側の全面に配置される。このため、掃除機1を収納又は充電しようとする使用者が、凹部81内の位置を意識せずに凹部81に接触部31を接触しせさえすれば、第一保持部材40aの磁力によって第一保持部材40aと第二保持部材40bとがくっつく。これにより、状態保持部40は、掃除機本体3を被立て掛け部に立て掛けられた状態、すなわち掃除機1の収納時及び充電時の少なくともいずれか一方の状態を保持することができる。このように、掃除機1は、極めて簡単な作業により、収納したり充電したりすることができる。
枠部82は、第1側壁82aと、第1側壁82aに対向配置された第2側壁82bと、第1側壁82aの一端と第2側壁82bの一端との間に配置された第3側壁82cと、第1側壁82aの他端と第2側壁82bの他端との間であって第3側壁82cに対向配置された第4側壁82dとを有している。第1側壁82a、第2側壁82b、第3側壁82c及び第4側壁82dとは一体に形成されている。
図16に示すように、第1側壁82a及び第2側壁82bは、接触部31に接触する凹部81の表面からの高さが長手方向の中央部で最も高くなる凸形状を有している。第1側壁82a及び第2側壁82bは、土手形状を有している。また、第1側壁82a及び第2側壁82bは、太鼓橋形状を有している。掃除機本体3に対向する第1側壁82a及び第2側壁82bの表面は、曲面状に形成されている。上述の掃除機本体3の左右方向の横ずれは、枠部82のうちの主に第1側壁82a及び第2側壁82bが突起部31bと接触して防止される。
図15及び図16に示すように、壁置き部品8は、枠部82の一部である第1側壁82a及び第2側壁82bに形成されて第1側壁82a及び第2側壁82bの幅方向に延伸する第1溝部83a及び第2溝部83bを備えている。第1溝部83aは、第1側壁82aの第4側壁82d寄りに形成されている。第2溝部83bは、第2側壁82bの第4側壁82d寄りに形成されている。第1溝部83a及び第2溝部83bは、吸引部5に設けられた充電池を充電するための電源ケーブルを通した状態で受けるケーブル受け部として機能する。吸引部5に備えられた接触部31は、電源コネクタ39の近傍に設けられている(図4(a)参照)。このため、接触部31に対向配置される壁置き部品8は、掃除機本体3を被立て掛け部に立て掛けたときに電源コネクタ39の近傍に配置される。これにより、電源ケーブルを第1溝部83a及び第2溝部83bに通した上で電源コネクタ39に接続すると、電源コネクタ39から第2溝部83bまでの電源ケーブルの長さは、吸引部5の左側面の長さ程度になる。電源コネクタ39が電源ケーブルから受ける負荷は、電源コネクタ39から第2溝部83bまでの電源ケーブルの長さ分の重量となる。一方、第1溝部83a及び第2溝部83bに電源ケーブルを通さない場合に電源コネクタ39が電源ケーブルから受ける負荷は、電源ケーブルの全長分の重量となる。このため、電源ケーブルを第1溝部83a及び第2溝部83bに通した上で電源コネクタ39に接続した場合には、第1溝部83a及び第2溝部83bに電源ケーブルを通さないで電源コネクタ39に接続した場合と比較して、電源コネクタ39が電源ケーブルから受ける負荷は小さくなる。これにより、電源コネクタ39の劣化が防止される。
図16に示すように、被対向部材8aの裏面側には、接着シート8bが設けられている。壁置き部品8は、接着シート8bの粘着力によって被立て掛け部に貼付できるようになっている。このため、壁置き部品8は被立て掛け部に容易に取り付けられることができる。また、壁置き部品8は、第1側壁82aに形成された第1貫通穴84aと、第2側壁82bに形成された第2貫通穴84bとを有している。壁置き部品8は、第1貫通穴84a及び第2側壁82bに挿入したねじによって被立て掛け部にねじ止めもできるようになっている。
以上説明したように、本実施形態による掃除機1は、掃除機本体3と、掃除機本体3が立て掛けられる被立て掛け部に取り付けられ、掃除機本体3を被立て掛け部に立て掛ける際に掃除機本体3の接触部31に対向配置される壁置き部品8とを有している。これにより、掃除機1は、掃除機本体3を壁置き部品8に接触させた状態で被立て掛け部に立て掛けるだけで収納されることができる。また、掃除機1は、掃除機本体3を壁置き部品8に接触させた状態で被立て掛け部に立て掛け、電源ケーブルを介して電源コネクタ39と商用電源が供給されるソケットとを接続するだけで、充電池を充電することができる。これにより、収納時や充電時の掃除機1の操作性が向上される。
本発明は、上記実施形態に限らず、種々の変形が可能である。
第一保持部材40aは、筐体51の内部空間側で接触部31内に配置された強磁性体であり、第二保持部材40bは、壁置き部品8の、接触部31と接触する面の裏面側に配置された薄板状に形成された磁石であってもよい。この場合も、上記実施形態と同様の効果が得られる。
状態保持部を構成する第一保持部材及び第二保持部材は磁石や強磁性体に限られない。例えば、第一保持部材及び第二保持部材は、互いに嵌合可能な形状や互いに係止可能な形状を有していてもよい。この場合も、上記実施形態と同様の効果が得られる。
上記実施形態における転がり防止部は、細長い形状を有しているが、本発明はこれに限られない。例えば転がり防止部は、吸引部が回転する方向に、所定の間隔で配置された2つの点状突起部で構成されていてもよい。この構成であっても転がり防止部は、吸引部の転がりを防止できる。
上記実施形態では、塵埃収集部9は、集塵袋を袋保持部93,94で筒部92に押さえつて保持しているが本発明はこれに限られない。例えば、集塵袋は、集塵収集部に引っ掛けられたり貼り付けられたりして保持されてもよい。
本発明の技術的範囲は、図示され記載された例示的な実施形態に限定されるものではなく、本発明が目的とするものと均等な効果をもたらす全ての実施形態をも含む。さらに、本発明の技術的範囲は、請求項により画される発明の特徴の組み合わせに限定されるものではなく、全ての開示されたそれぞれの特徴のうち特定の特徴のあらゆる所望する組み合わせによって画されうる。
1 掃除機
2 吸引ヘッド部
3 掃除機本体
4 延長パイプ
5 吸引部
8 壁置き部品
8a 被対向部材
8b 接着シート
11,12 取り外しレバー
11a,21a 指案内部
13 カバーボタン
13a ばね部材
14 ヘッド本体
14a 吸込空間
15 ブラシ部
15a 回転部
15b 穂先部
16 継手部
17 集塵部カバー
19 第1排気口群
19a 第1排気口
20 第2排気口群
20a第2排気口
21 把持部
23 操作部
23a 第1操作ボタン
23b 第2操作ボタン
23c 第3操作ボタン
25 指通し部
31 接触部
31a 凸部
31b 突起部
31c ねじ止め部
32 転がり防止部
32a 接触面
33 配線配置部
33a 空間
35 塵埃検知表示部
36 電池残量表示部
37 ラベル貼付部
38 パイプ接続部
38a 吸引口
38b 内部空間
39 電源コネクタ
40 状態保持部
40a 第一保持部材
40b 第二保持部材
41 電池カバー
42 電池池収容部
51 筐体
51a第1筐体部材
51b 第2筐体部材
52 フィルタ
61 モータ
62 吸引ファン
62a,63a 開口部
63 空気案内部
70 制御基板
71 第1発光部
72 回路基板
73 発光素子
74 受光素子
81 凹部
82 枠部
82a 第1側壁
82b 第2側壁
82c 第3側壁
82d 第4側壁
83a 第1溝部
83b 第2溝部
84a 第1貫通穴
84b 第2貫通穴
91 板状部
92 筒部
93,94 袋保持部
130 飛出部
153 薄板部材
171 蓋部
172 中空突起部
174 パッキン配置部
175 飛出受け部
230 操作基板
350 光拡散部
350a 第1拡散板
350b 第2拡散板
350c 支持部
351 光反射部
351a 側壁
351b 突出部
351c 切断部
360 第2発光部
380 パッキン
423 羽部材
501 第1仕切板
502 第2仕切板
510 回転機構
600 ファン配置領域
601 モータ配置部
601a 第1配置部材
601b 第2配置部材
621 第1円盤部材
622 第2円盤部材
623 羽部材
624 コア部材
631 載置部
632 第1棒状部材
633 第2棒状部材
650 モータ配置領域
701 基板取付部
701a 第1基板支持部材
701b 第2基板支持部材
900 集塵部
911a,911b 切欠き部
911c 貫通孔
931a,931b,941a,941b 延伸保持部材

Claims (6)

  1. 長尺状の掃除機本体と、
    前記掃除機本体が立て掛けられる被立て掛け部に取り付けられ、前記掃除機本体を前記被立て掛け部に立て掛ける際に前記掃除機本体の一部に対向配置される対向部品と、
    前記掃除機本体及び前記対向部品に分離して備えられ、前記掃除機本体を前記被立て掛け部に立て掛けた状態で保持する状態保持部と、を備え、
    前記一部は、前記掃除機本体から突出する凸部と、前記凸部から突出する突起部とを有し、
    前記対向部品は、前記凸部を受ける凹部と、前記凹部を囲んで設けられて前記掃除機本体が配置される側に向かって突出する枠部とを有し、
    前記突起部は、前記掃除機本体の外周において短手方向に沿って突出し、
    前記掃除機本体前記被立て掛け部に立て掛けられた場合に、前記凸部は前記凹部に前記短手方向に移動可能に受けられ、前記突起部は前記枠部の幅方向における2つの側壁に向かって延出している
    掃除機。
  2. 前記状態保持部は、
    前記一部に設けられた第一保持部材と、
    前記対向部品に設けられて前記第一保持部材と協働して前記掃除機本体を前記被立て掛け部に立て掛けた状態で保持する第二保持部材と
    を備えている
    請求項1記載の掃除機。
  3. 前記第一保持部材と前記第二保持部材のうち一方は磁石であり、他方は強磁性体である
    請求項2記載の掃除機。
  4. 前記第一保持部材は、磁石であり、
    前記第二保持部材は、板状の強磁性体であり、前記枠部の背面側に設けられ、
    前記対向部品は、前記第二保持部材の背面側に設けられる接着シートを有する
    請求項3記載の掃除機。
  5. 前記第一保持部材は、前記凸部に配置され、
    前記第二保持部材は、前記凹部に配置されている
    請求項2から4までのいずれか一項に記載の掃除機。
  6. 前記対向部品は、前記枠部の一部に形成されて前記枠部の幅方向に延伸する溝部を備えている
    請求項1から5までのいずれか一項に記載の掃除機。
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