以下、本発明を実施するための形態(以下「実施形態」という)について、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。
図1(a)は、本実施形態の電気掃除機をスティック状態にて充電台に収納した状態を示す斜視図である。
電気掃除機100は、ハンディ状態、スティック状態など各種の使用状態に変更して掃除を行うことができるものである。電気掃除機100が収納される充電台70aは、電気掃除機100をスティック状態で収納するものであり、ベース部材71と3つのスタンド部材72とホルダ部材73を備えて構成されている。ホルダ部材73には電気掃除機100に装着されている蓄電池3を充電するためのACアダプタ80の出力プラグ81が取り付けられるようになっており、電気掃除機100を充電台70aにセットすると出力プラグ81が電気掃除機100の入力ジャック17bに接続され充電できるようになっている。さらに、本ホルダ部材73は延長管が有する係合部と係合する保持部(凹部)74(図7参照)を有する。これによって、図1(a)に示すように、延長管をコンパクトに収納することができる。このようにすることで充電台自体には一切電気部品を設けることなく構成することができコストを抑える事や生産性の向上を図ることができる。また、スタンド部材72の有無で電気的な接続の変化が無いため、製品の信頼性を確保することができる。
ベース部材71は、載置面71aと、延出部71bと、を有する。載置面71aは、略矩形状の板形状の部分である。延出部71bは、略円錐台形状の部分である。延出部71bは、載置面71aに対して、略垂直となるように設けられる。延出部71bの中心軸は、載置面71aの左右方向略中央、かつ前後方向の略3/4程度のところに、位置するように設けられる。
また、図1(b)は、本実施形態の電気掃除機をハンディ状態にて充電台に収納した状態を示す斜視図である。本状態における充電台70bは、電気掃除機100をハンディ状態で収納するものであり、充電台70aとは異なりスタンド部材72を2個省いてスタンド部材72を1個とベース部材71とホルダ部材73を備えて構成されている。なお、使用者はスタンド部材72を3個省いてコンパクトに収納することも可能であり、1個省いて取り出しやすい高さに調整して使用することも可能である。スタンド部材72とホルダ部材73から構成されている充電台の柱は、後述するダストケース3の軸上に形成しているため、充電台に電気掃除機100を置き、充電する際に安定して電気掃除機100を保持することができる。
図2は、本実施形態の電気掃除機の分解図である。
図2に示すように、電気掃除機100は、掃除機本体1、ダストケース2(集塵装置)、蓄電池3(蓄電装置)、気密保持部材90を備えて構成されている。
掃除機本体1は、本体部10、モータケース部11、ハンドル部12を備えて構成されている。
本体部10は、延長管300(図1参照)や標準吸口400(図1参照)などが接続される接続口10a(吸引口)が形成されている。この接続口10aは、本体部10、モータケース部11、ハンドル部12などと同様の樹脂で成形されている。また、接続口10aは、略円形の開口を有し、前方を向いて形成されている。また、接続口10aには、付属品としての、隙間・ブラシ切替ノズル110、延長管300、標準吸口400、小型吸口600、ほうき型吸口700など(以下、まとめてアタッチメントと場合もある)を接続することができるようになっている。
また、本体部10には、ダストケース2が着脱自在に取り付けられるとともに、接続口10aから吸い込まれた塵挨を含む空気をダストケース2に送り込む導入管14(図3参照)を備えている。
モータケース部11には、電動送風機40(図6参照)と本体基板50(図6参照)が内包されている。また、モータケース部11の前面には、ダストケース2で集塵された後の清浄な空気が吸い込まれる円形の吸込口11aが形成されている。また、モータケース部11の前面には、吸込口11aより下部に、充電台70と接続される本体端子部17が設けられている。
ハンドル部12は、本体部10の後側に設けられ、略円弧状に形成されている。
ハンドル部12は、略円弧状にすることで、使用者が使用する状態に合わせて、使い易いハンドル部12の位置を握って使用することができる。
また、ハンドル部12には、蓄電池3をロックするためのロック部材13が設けられている。このロック部材13は、ボタン型に形成されたものであり、揺動自在に支持されている。
また、ハンドル部12の上面には、操作ボタン12bが設けられている。操作ボタン12bは、例えば、「強」、「標準」、「切」の3つのボタンで構成されている(図19参照)。
ハンドル部12の前端上部には、延長管300(図1参照)などの付属品を取り外す際に操作される解除ボタン18が設けられている。この解除ボタン18を押下操作することで、本体部10と付属品とのロックが解除されて、本体部10から付属品の取り外しが可能となる。
また、本体部10の前端には、気密保持部材90が取り付けられている。この気密保持部材90は、略円形の筒体91を有している。この筒体91は、先端側に軟質の毛を束にし植毛したブラシ部90sを有している。ブラシ部90sは間隔を開けて複数箇所にわたり植毛されており、ナイロン製樹脂など弾性変形可能(撓み変形可能)な材料で構成されている。このような気密保持部材90を掃除機本体1の接続口10aに取り付けることで、掃除対象面のごみを掃くことができ、また床面に気密保持部材90の先端を押し付けることで、吸引力を向上させることができる。また、接続部91bは硬質のもので形成することで、気密保持部材90を本体部10に脱落することなく安定した状態で取り付けることができる。
なお、本実施形態では、ブラシ部90sがナイロン製の毛などのブラシで形成されている場合を例に挙げて説明したが、これに限定されるものではない。例えば、先端側に軟質樹脂で環状に形成されてもよい。すなわち、筒体91は、弾性部91aと接続部91bの異種の2部材を一体に成形されることで構成する。なお、弾性部91aは、エラストマなど弾性変形可能(撓み変形可能)な材料で構成されている。このようにすることで床面に気密保持部材90の先端90sの全体を密着させることができ、密着しない場合に比べて吸引力を向上させることができる。
また、筒体91の略全体を接続部91bと同様の材料で形成し、筒体91の先端に静電植毛された短毛を環状に備えたものであってもよい。このような静電植毛を備えたものであっても、エラストマと同様に、気密保持部材90の先端を床面に密着させることが可能になり、吸引力を向上できる。
本体部10の接続口10aの上側面には、横方向に細長い嵌合溝10bが形成されている。接続部91bの基端には、前記嵌合溝10bと凹凸嵌合して係止される突起部(不図示)が形成されている。
また、本体部10には、接続口10aの上部に、発光素子10c(図2参照)が設けられている。この発光素子10cは、前方つまり被清掃面(床面など)に向けて発光するように構成されている。
また、気密保持部材90が掃除機本体1に取り付けられている場合には、気密保持部材90の上側に発光素子10cが位置する。換言すると、発光素子10cは、気密保持部材9よりも外側に位置するように気密保持部材90の外径が設定されている。
蓄電池3は、電動送風機40(図6参照)などに電力を供給するものであり、リチウムイオン、ニッケル水素などの二次電池で構成されている。また、蓄電池3は、合成樹脂製の略円筒状のケース3aを有し、ケース3aを前後方向にスライドさせることで本体部10に対して着脱できる。
ケース3aの上面には、本体部10と接続される端子部3bが設けられている。また、ケース3aの上面には、端子部3bの前方に、本体部10にスライド可能に支持されるスライド溝3cが形成されている。また、ケース3aの上面には、端子部3bの後方に、本体部10にスライド可能に支持されるスライドレール3d,3dが左右側方に突出して形成されている。
また、ケース3aの前面には、左右方向(幅方向)の一方(左側)に、蓄電池3を冷却するための冷却用の空気が導入される導入孔3eが形成されている。この導入孔3eは、上下方向に細長く形成されている。
また、ケース3aの前面には、左右方向(幅方向)の他方(右側)に、蓄電池3を冷却した後の空気が排出される排出孔3fが形成されている。この排出孔3fは、前記した導入孔3eと左右対称の形状を有するように形成されている。
また、ケース3aの背面には、ロック部材13が嵌合して本体部10にロックされるロック凹部3gが形成されている。
図25は蓄電池3の内部構造を示した分解斜視図である。本実施例では7本の電池セル31が図に示すように掃除機本体1の長手方向と電池セル31の長手方向が一致する向きに並べられており、セルホルダー32aと32bで前後から固定されている。前述したように蓄電池3は掃除機本体1に対して前後方向に着脱されるため、本実施例の構成とすることで着脱動作時の動きに対し電池セル31を強固に保持することが可能となる。電池セル31の本数は電気掃除機100のスペックに応じ増減することになるが、本実施例の配置にすることで柔軟に対応可能となる。例えばセル本数を増やす場合は電圧が高くなり電流を抑えることが可能なため、セル間の隙間を狭めて配置可能となる。軽量化が必要な場合はセル数を減らすことになり、電圧が低く電流が増加することになるが、セル間の隙間を広く確保し冷却効果を高めることができる。セルホルダー32a、32bの前後には各セル間と電池制御基板33を接続するセル端子34a~hが設けられる。電池制御基板33の上面前側には前述した端子部3bが取り付けられている。
図3は、図2のX方向矢視図である。
図3に示すように、ダストケース2は、サイクロン方式のものであり、導入管14から吸込んだ塵埃を含む空気を、塵埃と空気とに分離し、塵埃を集める機能を有する。また、ダストケース2は、モータケース部11の前方に軸方向を前後方向にして配置され、略円柱形状の収容部2aを有している。収容部2aは前面に収容部開口を有している。また、ダストケース2の上面(側面)には、導入管14と繋がる略矩形状の流入口2b(図2参照)が形成されている。この流入口2bに流入した塵挨を含む空気は、旋回流となり、塵埃に遠心力が働き、ダストケース2内で塵挨と空気とに分離された後、塵埃が分離された空気がダストケース2の後部(背面)から排出される。
また、ダストケース2の前面には、ダストケース2内に溜まった塵埃を廃棄する際に開閉する蓋2cがヒンジ部2dを介して収容部2aに対して回動自在に支持されており、蓋2cを閉じることにより、収容部開口を塞いでいる。また、蓋2cの上部には、蓋2cのロックを解除するための蓋ロック機構2eが設けられている。
ここで、ヒンジ部2dの回動軸は正面視で水平軸に対して傾いて設けられている。すなわち、蓋2cは下方ではなく斜め下方向に開く(図20(b)及び図23(b)参照)。このような構成とすることで、廃棄された塵埃が蓋2cの上に乗ることを防止し、スムーズに塵埃を排出することができる。また、ヒンジ部2dと蓋ロック機構2eをダストケース2の上下に設けるよりも高さを抑えることができ、小型化することができる。
なお、ダストケース2の内部の機構については、特開2016-137165号公報に基づいて構成することができる。なお、ダストケース2は、ダストケースの底面であってヒンジ部2dよりも電動送風機側に突起部2gを備える(図6及び図23参照)。この突起部があることによって、延長管や吸口を付した本掃除機を床に置いたときに傾かずに保持することができる。
モータケース部11の下部には、排気口16が設けられている。この排気口16は前後方向に沿って複数のスリット16aを有し、複数のスリット16aが上下方向に並んで形成されている(図12(a)参照)。排気口16は、左右の両側に設けられている。そしてこの排気口16の左右いずれか片側を覆うようにカバー部材16bが設けられている。なお、ダストケース2と、モータ及び蓄電池3は掃除機本体の長手方向の一直線上もしくは同軸上に配置されており、カバー部材16b(シャッター)はこのモータケース部11やダストケース2の軸を回動中心としてスライドし、左右いずれかの排気口16を選択可能に開放させることができる。図12(a)および図24(a)は左側の排気口16が開口されている状態である。図12(b)および図24(b)は左側の排気口16はカバー部材16bによって覆われているが、右側の排気口16が開口している状態である。なお、カバー部材16bの外殻面はモータケース部11と略同一面で形成されている。このような排気口を切替可能に摺動するシャッターを有することによって、ユーザが左利きであっても右利きであっても風がユーザに吹き付けることがなく、不快感を感じさせることがない。また、集塵装置、モータ及び蓄電池が掃除機本体の長手方向の一直線上もしくは同軸上に配置され、シャッターがこの軸を回転中心として回動することのよってスムーズにシャッターの開閉をすることができ、さらに小型化することができる。
図4は、本実施形態の電気掃除機の斜視図である。図4に示すように、電気掃除機100は、ダストケース2が本体部10の下方かつモータケース部11の前方に取り付けられる。この場合、ダストケース2を掃除機本体1に装着すると、蓋ロック機構2eが掃除機本体1側に位置する。これは、蓋ロック機構2eを反対側(外側)に設けた場合、掃除中に蓋ロック機構2eが解除される恐れがあるが、蓋ロック機構2eが掃除機本体1側に位置するようにすることで、誤動作を防止することができるからである。例えば、スティック状態でソファやベッドの下を掃除するときなど、掃除機本体1を床面に対して水平に近づける場合がある。このとき、蓋ロック機構2eを表側に設けた場合、床面と接触して蓋ロック機構2eが解除される可能性がある。蓋ロック機構2eとヒンジ部2dの位置はこの限りでなく、掃除機本体1に対し左右に設けても構わない。
また、ダストケース2には、お手入れブラシ2s(図2、図3参照)が着脱自在に設けられている。このお手入れブラシ2sは、ダストケース2が掃除機本体1に装着されたときに外部から見え難い位置に配置されている。このため、運転中に外れ難く、また、お手入れブラシ2sを電気掃除機100とは別の場所に保管しておく必要もない。
次に、図21および図22を用いて、蓋ロック解除ボタンにかかわる機構について説明する。本体部10の前方下部で、ダストケース2を本体部10に装着した際に、ダストケース2の蓋ロック機構2eに設けられる蓋ロック解除ボタン2fに当接する箇所には、フック部材(鉤爪部)60が設けられている。フック部材60は、本体部ケース10dに設けられたボス10eに、フック部材60の軸受部60aを篏合させる。フック部材60には、ねじりコイルばね(弾性部材)61を取り付けるばね収納部60bを設け、フック部材60とボス10eで保持する。ねじりコイルばね61の一端61aを本体部10の平面部10fで受け、ねじりコイルばね61の他端61bをフック部材60の段差部Xbで受ける。また、フック部材60には、コード部材62の先端部62aを引っかける溝部60cを設ける。コード部材62は、棒形状のように撓まないものではなく、撓みを有するものである。例えば、紐などである。これにより、コード部材62に張力が加わると、フック部材60が回動し、ねじりコイルばね61がねじられることにより、ねじりコイルばね61が復元する力をフック部材60の段差部Xbが受け、コード部材62の張力が無くなったとき、ねじりコイルばね61の復元する力により、フック部材60が元の位置に戻る。
ハンドル部12の下で、モータケース部11の上部には、フック部材60を回動させるための操作部材63が設けられている。操作部材63の爪部63aが、モータケース部11の溝11bに引掛けられ、操作部材63が摺動可能な構造となっている。操作部材63には、コード部材62の後端部62bを引っかける溝部63bを設け、操作部63cに引張り力を加えると、操作部材63が摺動し、コード部材62に張力が加わり、フック部材60を回動させ、蓋ロック解除ボタン2fを押すことにより、ダストケース2の蓋2cを開けることができる。
ここで、コード部材62の長さを溝部60cと溝部63bの距離に対し長めに設けることで操作部材63を引いたときにコード部材62に張力がかかる位置を調整することが可能であり、操作する意思がない時に誤って操作部材63に触れてしまっても実際に機構が動作するまでの「遊び」を設けることが可能となる。
操作部材63は使用者がハンドル部12を保持した状態から指を伸ばして届く範囲に設けられている。そのため、使用者はダストケース2の蓋2cを開放させる際に、ハンドル部12を保持する片手のみで本体部10の操作からダストケース2内部へ蓄積したごみ捨てを行うことが可能である。
本実施例においてフック部材60は操作部材63の操作方向と同一方向に回動することでダストケース2の蓋2cを開放することできる。本発明の効果に関して言えば、フック部材60の作用方向と操作部材63は異なる方向であってもよい。しかし、異なる方向へ動作させる場合、操作部材63の力をフック部材60へ伝達させるために変換機構を有する必要があり、部品の数が増える。したがって、同一方向へ動作させることでより簡便に力の伝達が行えるといえる。
操作部材63とモータケース部11のばね座11の間には、圧縮コイルばね64が設けてもよい。これにより、操作部材63に引張り力が加えられ、摺動すると、圧縮コイルばね64が復元する力を操作部材63が受け、元の位置に戻るように摺動する。このとき、圧縮コイルばね64の自由長より操作部材63のストロークが長いと、操作部材63を引いたときに、圧縮コイルばね64の復元する力を受けない摺動範囲ができる。これにより、掃除中などに操作部材63に指がかかって操作部材63に引張り力が加えてしまったときは、操作部材63を摺動させている途中から操作力が更に必要になることにより、使用者に誤って操作していることに気付いてもらうことが可能となる。
フック部材60と操作部材63双方へねじりコイルばね61と圧縮コイルばね64を取り付け、ダストケース2の蓋2cを開放さるための力を本体質量以上とすることで、例えば、使用者が指を操作部材63へかけた状態で、ハンドル部12を離し、操作部材63へ本体質量の荷重が加わった場合でもダストケース2の蓋2cが開放されない、等のことがいえる。
コード部材62は、フック部材60と操作部材63に両端を引掛けられ、操作部材63に加えられた引張力をフック部材60に伝達する。コード部材62は、ポリエステル等でひも状に形成される。これにより、コード部材62は樹脂の金型成形品などに
比べ、形状的に自由度が高く、掃除機本体1を大きくすることなく、容易に配置することができる。また、コード部材62の両端部62a、62bを、フック部材60及び操作部材63に引掛ける方法は、結び目を設ける、輪にするなど、部品形状や組立作業性などを考慮して自由に選択することが可能である。
また、コード部材62を溶融温度が高い材料(例えばポリエステル)で構成し、フック部材60ならびに操作部材63を溶融温度が低い材料(例えばアクリロニトリルブタジエンスチレン)で構成すれば、一体に成形することが可能となり、フック部材60ならびに操作部材63からコード部材62が外れてしまうことを防止できる。このため、コード部材62の取り付け作業を省略することができ、また取り付け後の持ち運び時、組み立て後の外力等による外れを防止することができる。
なお、コード部材62を使用して掃除機本体で発生する静電気を放電することも可能である。このとき、コード部材62は導電性をもつ材質で構成される。また、フック部材60と操作部材63、ダストケース2の蓋ロック機構2eに設けられる蓋ロック解除ボタン2fは帯電防止剤などを混入した樹脂材料で構成される。使用者が電気掃除機を使いながら操作部材63に触れた際、吸引した塵埃によりダストケース2で発生する静電気は、帯電しにくい(電気抵抗が低い)蓋ロック箇条ボタン2f、フック部材60、コード部材62を介して操作部材63まで流れる。操作部材63まで流れた静電気は、人体を介して地面に放電することで、掃除機本体の帯電量が下がり、静電気による衝撃などを受けることを避けることができる。
また、コード部材62を2芯のリード線等で構成し、前記操作部に引掛け、その後端を本体基板50に接続する。フック部材60は2つの金属片を設け、その間を樹脂等の電気抵抗の高い材料で構成し、金属片はそれぞれコード部材62の先端と接続する。蓋ロック解除ボタン2fは、フック部材60の2つの金属片が当接する箇所に通電部を有する。このように構成すると、本体基板50から出した電気信号がコード部材62、フック部材60を介し、蓋ロック解除ボタン2fに流れる。この電気信号がフック部材60、コード部材62のもう一方を流れ、本体基板50に流れることにより、閉回路が構成される。これにより、本体基板50で、ダストケース2が掃除機本体1に装着されているかどうかを判別することができる。これを用いて、ダストケース2が装着されていない状態で誤って電気掃除機を運転し、掃除機本体1内部に塵埃が入り込んでしまわないように、ダストケース2が装着されていないときは、電気掃除機を運転できないようにするなどの制御をすることができる。
図5は、本実施形態の電気掃除機の平面図である。図5に示すように、気密保持部材90の接続部91bは、天面側において、後方に延出する延出部91b1が形成されている。左側の延出部91b1と右側の延出部91b1との間は、平面視において凹状部91b2が形成されている。この凹状部91b2は、本体部10の先端上面に形成された突出部10dの前端部10d1と嵌合する。これにより、接続口10a(図2参照)に対する気密保持部材90の前後方向および左右方向の位置決めが行われる。
本体部10に形成された導入管14は、一旦右斜め後方に延び、そして下方に延びて形成され、ダストケース2の流入口2b(図2参照)と接続されている。これにより、ダストケース2の収容部2a内において旋回流を発生させることができ、遠心力による塵埃の分離を効果的に行うことができる。
ダストケース2および蓄電池3のそれぞれの幅は、本体部10の幅Wとほぼ同等に形成されている。換言すると、ダストケース2や蓄電池3が本体部10の側方から極力突出しないように構成されている。これにより、使用者が左右どちらの手で持って掃除を行ったとしても、電気掃除機100を前後方向に円滑に動かすことができ、使い勝手を向上できる。
図6は、図5のVI-VI線断面図である。図6に示すように、本体部10のモータケース部11には、電動送風機40が収容されている。また、モータケース部11内には、電動送風機40の上方に、掃除機本体1を制御する本体基板50(制御基板)が収容されている。
電動送風機40は、回転駆動軸40aが前後方向を向くように横置きに配置されている。また、電動送風機40から排出された空気は、電動送風機40の上方に配置された本体基板50に流れ、本体基板50を冷却するようになっている。また、本体基板50を冷却した一部の空気は、蓄電池3を冷却するようになっている。
本体基板50は、主に下面に冷却が必要となる各種部品が実装されている。電動送風機40から排出された空気のほとんどは、本体基板50の下面に配置された部品(発熱部品)を冷却するように流れる。また、本体基板50は、樹脂ケース51で覆われており、電動送風機40から排出された風(空気)は、樹脂ケース51内を後側から前側に向けて流れ、そして、電動送風機40の外周側を通って、蓄電池3側に流れるようになっている。
また、電動送風機40と本体基板50は、上下方向に重なるように配置されている。このため、前後方向の寸法を短くできる。
また、電動送風機40および本体基板50は、ハンドル部12の第1把持部12a1の下方に位置している。これにより、使用者が把持部12a1を握って操作する場合、電気掃除機100の重心が第1把持部12a1の下方近傍になるので、電気掃除機100の先を上向きで使用する場合、電気掃除機100を安定して保持できる。
また、第1把持部12a1とモータケース部11の上面11cとの間には、手を挿入するための幅寸法H1の隙間12cが形成されている。また、第2把持部12a2とモータケース部11の背面11dとの間には、幅寸法H1よりも広い幅寸法H2の隙間12dが形成されている。このように、第1把持部12a1を把持して掃除する場合には、腕を伸ばした状態で保持できるので、第1把持部12a1を強く握ることなく、電気掃除機100を前後に動かすことができる。また、第2把持部12a2を把持して掃除する場合には、隙間12dに手(指)を深く挿入して強く握る必要があるので、幅寸法H2を幅寸法H1よりも広くすることで、第2把持部12a2を安定して把持することができる。
また、第1把持部12a1の厚みT1は薄く形成され、第2把持部12a2の厚みT2は厚みT1よりも厚く形成されている。つまり、第1把持部12a1は細く、第2把持部12a2は太く形成されている。このように、第2把持部12a2を握って掃除する場合には、第2把持部12a2の厚みT2を厚くすることで、深く握り易くなるとともに、第2把持部12a2の強度を高くすることができる。
蓄電池3は、例えば、エネルギ効率の高いリチウムイオン電池で構成することができる。また、蓄電池3は、ハンドル部12の第2把持部12a2の下方に配置されている。このように、蓄電池3を電気掃除機100の後端に設けることで、ハンドル部12の重心が第2把持部12a2に近くなるので、電気掃除機100の先を上向きで使用する場合、操作感を軽くすることができる。
ロック部材13は、後端部にボタン型の操作部13aが形成されている。この操作部13aは、前方に延びる腕部13bを有し、腕部13bの前端が本体部10に支持されている。また、腕部13bは、ばね13cによって下方に付勢されている。これにより、ロック部材13がロック凹部3gに嵌合してロックされている場合には、操作部13aがロック凹部3gから抜け出ないようになっている。また、蓄電池3を本体部10から取り外す場合には、操作部13aを押圧することによって、ばね13の付勢力に反発しながら、操作部13aがロック凹部3gから抜け出ることができる。
このように、蓄電池3を着脱式にすることによって、蓄電池が着脱不可のものに比べて、蓄電池3の交換がし易くなる。また、予備の蓄電池3と、予備の蓄電池3を充電可能な充電ボックスをオプションで用意することで、電気掃除機100の本体側の蓄電池が消耗した場合に予備の蓄電池3に交換することで、掃除時間を延長することが可能になる。このように構成することで、例えば、店舗などの広い床面を掃除する場合に有効である。
図6に示すように、本体部10の接続口10aの先端面を通る面をR1としたときに、ダストケース2の先端2gが面R1より内側となるように構成されている。これにより、掃除機本体1に気密保持部材90を取り付けない状態で掃除する場合でもあっても、接続口10aの先端をフローリングなどの硬い床面に接触させながら掃除することができる。
ダストケース2内には、収容部2aの軸方向の後端にフィルタ5が収容されている。このフィルタ5は、プリーツ状に折って構成されたものであり、フィルタ面積を大きくできるとともに、フィルタ5による圧力損失を低減することができる。
また、フィルタ5は、例えば高密度のHEPAフィルタ(High Efficiency Particulate Air Filter)で構成されている。HEPAフィルタとは、定格風量で粒径が0.3μmの粒子に対して99.97%以上の粒子捕集率をもち、かつ初期圧力損失が245Pa以下の性能を持つエアフィルタである。
図7(a)(b)および図9(a)(b)は、本実施形態における電気掃除機100を取り外した状態の充電台70aと充電台70bの斜視図であり、図8および図10はぞれぞれの分解図である。ベース部材71とスタンド部材72の接続部およびスタンド部材72とホルダ部材73の接続部は同一形状となっており、組み替え可能に構成されている。つまり、後述するベース部材71のベース突起形状部71cと、スタンド部材72のスタンド突起形状部72bの形状は同一形状であり、また、スタンド部材72の凹形状部72hと、ホルダ部材73の凹形状部73hの形状は同一形状である。
ベース部材71は、標準吸口400(図1参照)が載置される略矩形状の載置面71aを有している。また、ベース部材71は、幅方向(左右方向)の略中央、かつ長さ方向(前後方向)の略3/4程度のところに、上方に延びる延出部71bを有している。この延出部71bの先端には、スタンド部材72またはホルダ部材73を選択可能に取り付けることが可能なベース突起形状部71cが設けられている。また、ベース部材71は、内部におもり75(図示せず)が設けられ、充電台70に電気掃除機100を装着したときに充電台70が倒れにくくなっている。ベース突起形状部71cの前方へは同幅でスロープ形状部70d(吸口を斜めに誘導する凸部)が設けられており、スティック状態の電気掃除機100を収納する際に標準吸口400を前方へガイドする役割を果たす。延出部71bの左右には複数のアタッチメント収納部70e(電動掃除機の付属品を収納の凹部)が設けられている。
スタンド部材72は、略筒状となっており、下端部はベース部材71のベース突起形状71cと嵌合する凹形状部72hとなっている。また、上端部はホルダ部材73を取り付けることが可能なスタンド突起形状部72bが設けられており、これはベース部材71の上端に設けられたベース突起形状部71cの形状と同一となっている。
このように構成されたスタンド部材72とホルダ部材73とベース部材71を連結して接続することで、図7に示すように、ベース部材71とスタンド部材72、ホルダ部材73とが連続した面となり、外観上良好な充電台70を得ることができる。
また、ホルダ部材73とベース部材71とを連結して接続することで、図9に示すようにホルダ部材73とベース部材71とが連続した面となり、外観上良好な充電台を得ることができる。
つまり、充電台70aや充電台70bは、掃除機本体1の蓄電池3を充電するためのACアダプタ80と、ACアダプタ80を着脱可能なものであり、充電台70aのようなベース部材71とスタンド部材72とホルダ部材73の組み合わせと、充電台70bのようなベース部材71とホルダ部材73の組み合わせの2通りで選択可能に使用できる。電気掃除機100を主に、ハンディ状態で使用するか、スティック状態で使用するかといった電気掃除機100の使用状態に応じて充電時の収納方式を選択可能な電気掃除機を提供できる。
なお、スタンド部材72は、複数の部材に分割可能に構成されていてもよい。この場合、好みの高さも選択可能な充電台を備えた電気掃除機を提供できる。
なお、ホルダ部材73には、壁面にネジなどで固定可能な穴部が設けられていてもよい。
図11(a)(b)は、ホルダ部材73のACアダプタ80の出力プラグ81取付部の拡大図である。ホルダ部材73の上面73bには、ACアダプタ80の出力プラグ81を取付可能な開口部73iが設けられており、ここに出力プラグ81を取り付けることで電気掃除機100を充電する充電台として使用することが可能となる。出力プラグ81は、ホルダ部材73の上面73bから上方に突出するように取り付けられており、その反対側には本体取付時にガイドとなる略直方体形状のガイド部73aを有している。このガイド部73aにより、出力プラグ81に負荷がかかりにくい構成となっている。このガイド部73aは、先端に面取り部が形成されている。
また、ホルダ部材73の前面73dには、カップ部73gとガイド部73eが形成されている。カップ部73gは掃除機本体に取り付けられたダストケース2の周囲を覆うように設けられており、掃除機を収納する際に取り付けやすくなる。カップ部73gの中心軸はダストケースの中心軸と同軸上にあるため、安定してダストケースをカップ部73に保持することができる。また、図11に示されたとおりであるが、カップ部の電気掃除機が保持されている側の前面の高さと、ダストケースを覆う側面の高さと、後面の高さは、カップの後面の高さが最も高く、次に側面の高さが高くなっている。この側面の高さは廃棄推奨容量を示している。このように、カップ部の深さをダストケース2の塵埃収容部の深さと合わせることにより、塵埃が少量のときは外から見えないよう隠すことができ、塵埃が廃棄推奨容量まで溜まった際はカップ部73gを超えて見えるようになり使用者にごみ捨てを促すことができる。なお、ガイド部73eは、掃除機本体1(図2参照)を出力プラグ81に案内するとともに、掃除機本体1の倒れ込みを防止する部材であり、前面73dの中央に後方に窪んで形成されている。また、その下部には突起73fが設けられており、掃除機本体1に取り付けられているダストケース2の底部と嵌合することでより掃除機本体1の倒れ込みを防止するように形成されている。
図12は、ACアダプタ80の出力プラグ81と接続される電気掃除機の本体端子部をダストケース側から見上げた状態を示す斜視図である。
図12に示すように、掃除機本体1の本体端子部17には、充電台70のガイド部73a(図20参照)が嵌合する嵌合凹部17aが形成されている。嵌合凹部17aの反対側には、ACアダプタ80の出力プラグ81と接続される入力ジャック17bが配置されている。入力ジャック17bは、蓄電池3の端子部3bと接続される端子(不図示)とリード線(不図示)で接続されている。このように嵌合凹部17aと入力ジャック17bを、ダストケース2の軸を中心線とし左右対称に設けることで掃除機本体1の高さを抑えることができる。さらに本体端子部17は後述するACアダプタ80のアーマー部材81が係合する外枠17cを有する。
図13は、ACアダプタ80の外観図である。なお、本実施例ではコンセントに直接ACアダプタを接続するタイプを採用しているが、ACアダプタ80本体からプラグ付コードを介してコンセントに接続するタイプを使用してもよい。出力プラグ81にはアーマー部材81a(ACアダプタに付される部材)が取り付けられている。アーマー部材81aは保持部と、係合部を有し、保持部はACアダプタに付されるように形成される。具体的に保持部は、図13に示すようにACアダプタの周囲を覆うような形状となっている。係合部はACアダプタのプラグが差し込まれる方向に突出している。本実施例のように、アーマー部材81aを別部品で取り付ける構成とすることで、出力プラグ81には汎用品を用いることができ部品の共用化や接続信頼性を確保しつつ、取付対象の掃除機本体と勘合する形状を追加して誤取付を防止することが可能となる。さらに本アーマー部材81aは充電台にもスムーズに入り、かつ勘合する形状になるように構成されている。
図14は、ACアダプタ80を直接電気掃除機に接続して充電する状態を示す外観図である。このように構成することで充電台の置き場所が無い場合でも省スペースで充電することが可能となる。なお、ACアダプタ80のアーマー部材81aが掃除機側にある入力ジャックの外枠17cと係合することによってより強固に固定される。
図15は、ACアダプタ80を充電台のホルダ部材に取り付ける様子を示す斜視図である。
使用者は、掃除機本体1を下向きにし、掃除機本体1を出力プラグ81の上方から下降させることによって、出力プラグ81に本体端子部17が接続される。このとき、出力プラグ81が上向きに形成されているので、電気掃除機100の自重によって、本体端子部17を出力プラグ81に確実に接続することができる。
図16は、本体端子部と出力プラグ81との接続状態を示す断面図である。充電台70のガイド部73aと本体の嵌合凹部17aが嵌合すると、その反対側に位置する出力プラグ81と入力ジャック17bが勘合し、ACアダプタ80と電気掃除機1が電気的に接続される。掃除機本体1が充電台70に装着されている間は、出力プラグ81と入力ジャック17bとは接触した状態を維持し、蓄電池3への充電が継続される。なお前述したとおり、充電台の本体端子部に出力プラグ81を接続する際は、出力プラグ81に取り付けられたアーマー部材81aが充電台3のガイド部73aにガイドされつつ、最終的に充電台の係合部17cに係合するように構成されている。
また、出力プラグ81は、本体端子部17と凹凸嵌合しているので、例えば、充電中に使用者が掃除機本体1に接触したとしても、本体端子17dと端子73cとの導通状態(接触状態)が解除されることはない。
このように構成された充電台70では、出力プラグ81がスタンド部材72の上面72bに形成されているので、出力プラグ81に本体端子部17を装着するときに、使用者の目線に近い位置にあるので、出力プラグ81に本体端子部17を挿入し易くなり、掃除機本体1を充電台70にセットし易くなる。
また、充電台70では、出力プラグ81がスタンド部材72の上面72bに形成されている。つまり、出力プラグ81が床面から高い位置に形成されているので、出力プラグ81にごみが堆積し難くなり、また床面から埃が上がってきて付着することも低減できる。
また、充電台70にセットした電気掃除機100では、電気掃除機100の重心に近い位置(電動送風機40および蓄電池3の位置)に出力プラグ81が位置するので、重心付近を出力プラグ81が受けることで、充電中において充電台70に掃除機本体1を安定して保持できる。
また、充電台70に電気掃除機100をセットすることにより、ダストケース2を取り外した状態で充電できるので、ダストケース2を洗浄、乾燥させている最中であっても充電することができる。
また、出力プラグ81が上向きで、本体端子部17が上方から出力プラグ81に接続される構成である。これにより、電気掃除機100の自重を出力プラグ81に重点的に作用させることができるので、本体端子部17と出力プラグ81とを確実に接続することができる。
スタンド部材72およびホルダ部材73の背面には、ACアダプタ80の出力コード82を配線可能な溝部72g、73gが設けられている。
なお、図示していないが、充電台70では、電気掃除機100に標準吸口400や他のアタッチメントを接続した状態で収納・充電することもできる。
なお、充電台70は、ACアダプタ80を接続せず、蓄電池3の充電を行わない場合でも、電気掃除機100を収納する際のスタンドとして使用することができる。
また、電気掃除機100を充電台70に収納している状態では、蓄電池3が上端に位置、ロック部材13が蓄電池3の上端に位置しているので、蓄電池3の着脱を容易に行うことができる。
言い換えると、掃除機を収納可能な掃除機収納台において、掃除機収納台は、ベース部材71と、スタンド部材72と、ホルダ部材73を有し、ベース部材71とホルダ部材73のみを接続する状態の掃除機収納台は、第一状態(ハンディ状態)の掃除機を収納可能であり、ベース部材71とスタンド部材72とホルダ部材73を接続する状態の掃除機収納台は、第二状態(スティック状態)の掃除機を収納可能である掃除機収納台であれば、電気掃除機100の使用状態に応じて収納時の収納方式を選択可能な電気掃除機を提供できるという効果を奏する。
図17は、スティック状態の電気掃除機で床面を掃除するときの使用形態図である。
図17は、電気掃除機100(気密保持部材90を装着したまま)に延長管300および標準吸口400を接続してスティック状態にし、電気掃除機100を使用者よりも前方に突き出して床面を掃除する場合である。この場合、使用者は、ハンドル部12の第2把持部12a2を把持しながら、電気掃除機100を前後に移動させながら掃除を行うことができる。また、図示していないが、電気掃除機100を使用者の左右の脇に位置した状態で床面を掃除する場合には、使用者は、ハンドル部12の第1把持部12a1を把持しながら、電気掃除機100を前後に移動させることができる。このように、使用者が床面を掃除する場合には、ハンドル部12の位置を持ち替えて掃除することができる。
図18は、スティック状態の電気掃除機で高い場所を掃除するときの使用形態図である。
ところで、スティック状態にしたときに重心が先端側にある電気掃除機(特開2016-137165号公報参照)では、電気掃除機を床面より高い場所で掃除する場合、使用者が電気掃除機の先を上向きに持ち上げる必要があるので手首に負担が掛かり易くなる。
そこで、本実施形態では、図18に示すように、電気掃除機100の重量物である電動送風機40(図6参照)や蓄電池3がハンドル部12に近い位置(手元に近い位置)にあるので、電気掃除機100の重心Gが、使用者の手元に近くなる。これにより、電気掃除機100をスティック状態にして、電気掃除機100を床面より高い場所を掃除する場合であっても掃除し易くなり、使い勝手を向上できる。図18では、階段を掃除する場合を例に挙げて説明したが、電気掃除機100を持ち上げてエアコンの室内機のパネルなどを掃除する場合にも有効である。図19は掃除機本体1の操作部を示す図である。この操作部を用いて、ユーザは掃除機のON・OFFとともにモードを切り替えたりすることができる。図20および図23は前述したとおり蓋2cが下方ではなく斜め下方向に開く状態を図示したものである。