JP2023013280A - 電気掃除機 - Google Patents
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Abstract
【課題】本発明は、旋回する塵埃の回転を効率よく抑制すると共に、底蓋に塵埃が引っかかることなく、塵埃を排出することができる電気掃除機を提供することを目的とする。【解決手段】本発明の電気掃除機100は、掃除機本体1に収納され吸引力を発生させる電動送風機40と、掃除機本体1に取り付けられ電動送風機40の吸引力で吸引された塵埃を収容するダストケース2と、を備える。ダストケース2は、吸引した塵埃を収容する収容部2aと、収容部2aの開口を塞ぐ蓋2cと、を備える。蓋2cは、収容部2aに向かって突出し、収容部2aに吸引した旋回流の回転を抑制するリブ2rを備える。蓋2cを閉じた際に収容部2aと接する気密部2pで蓋2cを断面した面を気密面2sとしたとき、リブ2rは、気密面2sよりも収容部2a側に突出し、突出した部分の形状を略三角形とした。【選択図】図10
Description
本発明は、電気掃除機に関する。
従来の電気掃除機として、例えば特許文献1及び2に記載の技術がある。
特許文献1に記載の電気掃除機は、掃除機本体に着脱可能なサイクロン方式の集塵装置を備えている。集塵装置は、外筒と、外筒の内部に配置された内筒と、外筒の底部開口を覆う底蓋を備えている。集塵装置に集塵した塵埃は、底蓋を開くことにより廃棄することができる。底蓋は、中央部が下方に突出した深さをもった皿状に形成されている。底蓋を閉じた状態において、底蓋と外筒は、互いが接する部分で気密を保持するようにしている。底蓋には、外筒内の下部を旋回する塵埃の回転を阻止する底面リブが備えられている。この底面リブは、底蓋の底面から上方(外筒側)に向けて突出し、底蓋の厚みと同じ高さとしている。
特許文献2に記載の電気掃除機は、掃除機本体に着脱可能なサイクロン方式の集塵ユニットを備えている。集塵ユニットは、カップカバーユニットと、フィルターユニットと、内筒ユニットと、有底円筒状のダストカップを備えている。ダストカップには、塵埃が集塵される。ダストカップに集塵された塵埃は、ダストカップからカップカバーユニット、フィルターユニット、内筒ユニットを分離することにより廃棄することができる。ダストカップは、両端が開放された円筒状の側壁部材と、側壁部材に側部に超音波融着によって気密に接合された底部材から構成されている。底部材の底面には、ダストカップの下部を旋回する塵埃の回転を阻止する1つのリブが備えられている。このリブは、底部材の底面中央寄りに配置され、上方に向かって突出している。
特許文献1に記載の技術においては、底面リブの高さを底蓋の厚みと同じ高さとしているので、旋回する塵埃の回転を阻止することが不十分であった。
また、特許文献2に記載の技術においては、リブの高さを底部材の厚みより高くしているが、リブが底面中央寄りに配置されているので、側壁部材の内周面に沿って旋回する塵埃の回転を阻止することが不十分であった。さらに、リブに付着した髪の毛や糸屑等の塵埃を除去する点については考慮されていなかった。
本発明の目的は、上記課題を解決し、旋回する塵埃の回転を効率よく抑制すると共に、底蓋に塵埃が引っかかることなく、塵埃を排出することができる電気掃除機を提供することにある。
上記目的を達成するために本発明は、掃除機本体と、前記掃除機本体に収納され吸引力を発生させる電動送風機と、前記掃除機本体に取り付けられ前記電動送風機の吸引力で吸引された塵埃を収容するダストケースと、を備えた電気掃除機であって、前記ダストケースは、吸引した塵埃を収容する収容部と、前記収容部の開口を塞ぐ蓋と、を備え、前記蓋は、前記収容部に向かって突出し、前記収容部に吸引した旋回流の回転を抑制するリブを備え、前記蓋を閉じた際に前記収容部と接する気密部で前記蓋を断面した面を気密面としたとき、前記リブは、前記気密面よりも前記収容部側に突出し、突出した部分の形状を略三角形としたことを特徴とする。
本発明によれば、電気掃除機において、旋回する塵埃の回転を効率よく抑制することで損失低減及び、集塵性能の向上を図ると共に、側面から見た際にリブ高さよりも底蓋を薄くすることができるため、底蓋に塵埃が引っかかることなく、塵埃を排出することができる。
以下、本発明の実施例について添付の図面を参照しつつ説明する。同様の構成要素には同様の符号を付し、同様の説明は繰り返さない。
本発明の各種の構成要素は必ずしも個々に独立した存在である必要はなく、一の構成要素が複数の部材から成ること、複数の構成要素が一の部材から成ること、或る構成要素が別の構成要素の一部であること、或る構成要素の一部と他の構成要素の一部とが重複すること、などを許容する。
図1Aは、本発明の実施例係る電気掃除機をスティック状態にて充電台に収納した状態を示す斜視図である。本実施例において、使用者が掃除を行う視点から、前後・左右・上下と定義する。
電気掃除機100は、ハンディ状態、スティック状態など各種の使用状態に変更して掃除を行うことができるものである。電気掃除機100が収納される充電台70aは、電気掃除機100をスティック状態で収納するものであり、ベース部材71と3つのスタンド部材72とホルダ部材73を備えて構成されている。ホルダ部材73には電気掃除機100に装着されている蓄電池3を充電するためのACアダプタの出力プラグが取り付けられるようになっており、電気掃除機100を充電台70aにセットすると出力プラグが電気掃除機100の入力ジャックに接続され充電できるようになっている。さらに、ホルダ部材73は延長管300が有する係合部と係合する保持部を有する。これによって、図1Aに示すように、延長管をコンパクトに収納することができる。このようにすることで充電台自体には一切電気部品を設けることなく構成することができコストを抑える事や生産性の向上を図ることができる。また、スタンド部材72の有無で電気的な接続の変化が無いため、製品の信頼性を確保することができる。
図1Bは、本発明の実施例に係る電気掃除機をハンディ状態にて充電台に収納した状態を示す斜視図である。
ベース部材71は、載置面71aと、延出部71bと、を有する。載置面71aは、略矩形状の板形状の部分である。延出部71bは、略円錐台形状の部分である。延出部71bは、載置面71aに対して、略垂直となるように設けられる。延出部71bの中心軸は、載置面71aの左右方向略中央、かつ前後方向の略3/4程度のところに、位置するように設けられる。
本状態における充電台70bは、電気掃除機100をハンディ状態で収納するものであり、充電台70aとは異なりスタンド部材72を2個省いてスタンド部材72を1個とベース部材71とホルダ部材73を備えて構成されている。なお、使用者はスタンド部材72を3個省いてコンパクトに収納することも可能であり、1個省いて取り出しやすい高さに調整して使用することも可能である。スタンド部材72とホルダ部材73から構成されている充電台の柱は、後述するダストケース2の軸上に形成しているため、充電台に電気掃除機100を置き、充電する際に安定して電気掃除機100を保持することができる。
図2は、本発明の実施例に係る電気掃除機の分解斜視図である。図2に示すように、電気掃除機100は、掃除機本体1、ダストケース2(集塵装置)、蓄電池3(蓄電装置)、気密保持部材90を備えて構成されている。
掃除機本体1は、本体部10、モータケース部11、ハンドル部12を備えて構成されている。
本体部10は、延長管300(図1A参照)や標準吸口400(図1A参照)などが接続される接続口10a(吸引口)が形成されている。この接続口10aは、本体部10、モータケース部11、ハンドル部12などと同様の樹脂で成形されている。また、接続口10aは、略円形の開口を有し、前方を向いて形成されている。また、接続口10aには、付属品としての、隙間・ブラシ切替ノズル110、延長管300、標準吸口400、ほうき型吸口700など(以下、まとめてアタッチメントと場合もある)を接続することができるようになっている。
また、本体部10には、ダストケース2が着脱自在に取り付けられるとともに、接続口10aから吸い込まれた塵挨を含む空気をダストケース2に送り込む導入管14(図3参照)を備えている。
モータケース部11には、電動送風機40(図7参照)と本体基板50(図7参照)が内包されている。また、モータケース部11の前面には、ダストケース2で集塵された後の清浄な空気が吸い込まれる円形の吸込口11aが形成されている。また、モータケース部11の前面には、吸込口11aより下部に、充電台70a,70bと接続される本体端子部17が設けられている。
ハンドル部12は、本体部10の後側に設けられ、略円弧状に形成されている。ハンドル部12は、略円弧状にすることで、使用者が使用する状態に合わせて、使い易いハンドル部12の位置を握って使用することができる。
また、ハンドル部12には、蓄電池3をロックするためのロック部材13が設けられている。このロック部材13は、ボタン型に形成されたものであり、揺動可能に支持されている。
また、ハンドル部12の上面には、操作ボタン12bが設けられている。
ハンドル部12の前端上部には、延長管300(図1参照)などの付属品を取り外す際に操作される解除ボタン18が設けられている。この解除ボタン18を押下操作することで、本体部10と付属品とのロックが解除されて、本体部10から付属品の取り外しが可能となる。
また、本体部10の前端には、気密保持部材90が取り付けられている。この気密保持部材90は、略円形の筒体91を有している。この筒体91は、先端側に軟質の毛を束にして植毛したブラシ部90sを有している。ブラシ部90sは間隔を開けて複数箇所にわたり植毛されており、ナイロン製樹脂など弾性変形可能(撓み変形可能)な材料で構成されている。このような気密保持部材90を掃除機本体1の接続口10aに取り付けることで、掃除対象面のごみを掃くことができ、また床面に気密保持部材90の先端を押し付けることで、吸引力を向上させることができる。また、接続部91bは硬質のもので形成することで、気密保持部材90を本体部10に脱落することなく安定した状態で取り付けることができる。
なお、本実施例では、ブラシ部90sがナイロン製の毛などのブラシで形成されている場合を例に挙げて説明したが、これに限定されるものではない。例えば、先端側に軟質樹脂で環状に形成されてもよい。すなわち、筒体91は、弾性部91aと接続部91bの異種の2部材を一体に成形されることで構成する。なお、弾性部91aは、エラストマなど弾性変形可能(撓み変形可能)な材料で構成されている。このようにすることで床面に気密保持部材90のブラシ部90sの全体を密着させることができ、密着しない場合に比べて吸引力を向上させることができる。
また、筒体91の略全体を接続部91bと同様の材料で形成し、筒体91の先端に静電植毛された短毛を環状に備えたものであってもよい。このような静電植毛を備えたものであっても、エラストマと同様に、気密保持部材90の先端を床面に密着させることが可能になり、吸引力を向上できる。
本体部10の接続口10aの上側面には、横方向に細長い嵌合溝10bが形成されている。接続部91bの基端には、嵌合溝10bと凹凸嵌合して係止される突起部(不図示)が形成されている。
また、本体部10には、接続口10aの上部に、発光素子10c(図2参照)が設けられている。この発光素子10cは、前方、すなわち被清掃面(床面など)に向けて発光するように構成されている。
また、気密保持部材90が掃除機本体1に取り付けられている場合には、気密保持部材90の上側に発光素子10cが位置する。換言すると、発光素子10cは、気密保持部材90よりも外側に位置するように気密保持部材90の外径が設定されている。
蓄電池3は、電動送風機40(図7参照)などに電力を供給するものであり、リチウムイオン、ニッケル水素などの二次電池で構成されている。また、蓄電池3は、合成樹脂製の略円筒状のケース3aを有し、ケース3aを前後方向にスライドさせることで本体部10に対して着脱できる。
ケース3aの上面には、本体部10と接続される端子部3bが設けられている。また、ケース3aの上面には、端子部3bの前方に、本体部10にスライド可能に支持されるスライド溝3cが形成されている。また、ケース3aの上面には、端子部3bの後方に、本体部10にスライド可能に支持されるスライドレール3d,3dが左右側方に突出して形成されている。
また、ケース3aの前面には、左右方向(幅方向)の一方(左側)に、蓄電池3を冷却するための冷却用の空気が導入される導入孔3eが形成されている。この導入孔3eは、上下方向に細長く形成されている。
また、ケース3aの前面には、左右方向(幅方向)の他方(右側)に、蓄電池3を冷却した後の空気が排出される排出孔3fが形成されている。この排出孔3fは、前記した導入孔3eと左右対称の形状を有するように形成されている。
また、ケース3aの背面には、ロック部材13が嵌合して本体部10にロックされるロック凹部3gが形成されている。
図3は、図2のIII方向矢視図である。図3に示すように、ダストケース2は、サイクロン方式のものであり、導入管14から吸込んだ塵埃を含む空気を、塵埃と空気とに分離し、塵埃を集める機能を有する。また、ダストケース2は、モータケース部11の前方に軸方向を前後方向にして配置され、略円柱形状の収容部2aを有している。収容部2aは前面に収容部開口を有している。また、ダストケース2の上面(側面)には、導入管14と繋がる略矩形状の流入口2b(図2参照)が形成されている。この流入口2bに流入した塵挨を含む空気は、旋回流となり、塵埃に遠心力が働き、ダストケース2内で塵挨と空気とに分離された後、塵埃が分離された空気がダストケース2の後部(背面)から排出される。
また、ダストケース2の前面には、ダストケース2内に溜まった塵埃を廃棄する際に開閉する蓋2cがヒンジ部2dを介して収容部2aに対して回動可能に支持されており、蓋2cを閉じることにより、収容部2aの開口を塞いでいる。また、蓋2cの上部には、蓋2cのロックを解除するための蓋ロック機構2eが設けられている。
ここで、ヒンジ部2dの回動軸は正面視で水平軸に対して傾いて設けられている。すなわち、蓋2cは下方ではなく斜め下方向に開く(図5参照)。このような構成とすることで、廃棄された塵埃が蓋2cの上に乗ることを防止し、スムーズに塵埃を排出することができる。また、ヒンジ部2dと蓋ロック機構2eをダストケース2の上下に設けるよりも高さを抑えることができ、小型化することができる。なお、ダストケース2は、ダストケースの底面であってヒンジ部2dよりも電動送風機側に突起部2gを備える(図3、図5参照)。この突起部2gがあることによって、延長管300や標準吸口400を付した本掃除機を床に置いたときに傾かずに保持することができる。
モータケース部11の下部には、排気口16が設けられている。この排気口16は前後方向に沿って複数のスリット16aを有し、複数のスリット16aが上下方向に並んで形成されている。排気口16は、左右の両側に設けられている。そしてこの排気口16の左右いずれか片側を覆うようにカバー部材16bが設けられている。なお、ダストケース2と、モータ及び蓄電池3は掃除機本体の長手方向の一直線上、もしくは同軸上に配置されており、カバー部材16b(シャッター)はこのモータケース部11やダストケース2の軸を回動中心としてスライドし、左右いずれかの排気口16を選択可能に開放させることができる。
図4は、本発明の実施例に係る電気掃除機の外観斜視図である。図5は、本発明に実施例に係る蓋を開いた状態における電気掃除機の側面図(一部断面)である。
図4及び図5に示すように、電気掃除機100は、ダストケース2が本体部10の下方かつモータケース部11の前方に取り付けられる。この場合、ダストケース2を掃除機本体1に装着すると、蓋ロック機構2eが掃除機本体1側に位置する。これは、蓋ロック機構2eを反対側(外側)に設けた場合、掃除中に蓋ロック機構2eが解除される恐れがあるが、蓋ロック機構2eが掃除機本体1側に位置するようにすることで、誤動作を防止することができるからである。例えば、スティック状態でソファやベッドの下を掃除するときなど、掃除機本体1を床面に対して水平に近づける場合がある。このとき、蓋ロック機構2eを表側に設けた場合、床面と接触して蓋ロック機構2eが解除される可能性がある。蓋ロック機構2eとヒンジ部2dの位置はこの限りでなく、掃除機本体1に対し左右に設けても構わない。本実施例では、詳細な構造は省略するが、ハンドル部12の下で、モータケース部11の上部に設けた操作部材63を操作する(引く)ことにより、蓋ロック機構2eが解除され、蓋2cが開くようになっている。この構成により、ダストケース2内部へ蓄積したごみ捨てを行うことができる。
また、ダストケース2には、お手入れブラシ2z(図2、図3参照)が着脱可能に設けられている。このお手入れブラシ2zは、ダストケース2が掃除機本体1に装着されたときに外部から見え難い位置に配置されている。このため、運転中に外れ難く、また、お手入れブラシ2zを電気掃除機100とは別の場所に保管しておく必要もない。
図6は、本発明の実施例に係る電気掃除機の平面図である。本体部10に形成された導入管14は、一旦右斜め後方に延び、そして下方に延びて形成され、ダストケース2の流入口2b(図2参照)と接続されている。流入口2bは、左右方向の中心軸をずらして配置(本実施例では右側)いるので、流入口2bからダストケース2に流入した空気は、収容部2a壁面に沿って回転する旋回流となり、遠心力による塵埃の分離を効果的に行うことができる。
ダストケース2及び蓄電池3のそれぞれの幅は、本体部10の幅Wとほぼ同等に形成されている。換言すると、ダストケース2や蓄電池3が本体部10の側方から極力突出しないように構成されている。これにより、使用者が左右どちらの手で持って掃除を行ったとしても、電気掃除機100を前後方向に円滑に動かすことができ、使い勝手を向上できる。
図7は、図6のVII-VII線断面図である。図7に示すように、本体部10のモータケース部11には、電動送風機40が収容されている。また、モータケース部11内には、電動送風機40の上方に、掃除機本体1を制御する本体基板50(制御基板)が収容されている。
電動送風機40は、回転駆動軸40aが前後方向を向くように横置きに配置されている。また、電動送風機40から排出された空気は、電動送風機40の上方に配置された本体基板50に流れ、本体基板50を冷却するようになっている。また、本体基板50を冷却した一部の空気は、蓄電池3を冷却するようになっている。
本体基板50は、主に下面に冷却が必要となる各種部品が実装されている。電動送風機40から排出された空気のほとんどは、本体基板50の下面に配置された部品(発熱部品)を冷却するように流れる。また、本体基板50は、樹脂ケース51で覆われており、電動送風機40から排出された風(空気)は、樹脂ケース51内を後側から前側に向けて流れ、そして、電動送風機40の外周側を通って、蓄電池3側に流れるようになっている。
また、電動送風機40と本体基板50は、上下方向に重なるように配置されている。このため、前後方向の寸法を短くできる。
ハンドル部12は、前方に位置する第1把持部12a1と後方に位置する第2把持部12a2から構成されている。
電動送風機40及び本体基板50は、ハンドル部12の第1把持部12a1の下方に位置している。これにより、使用者が第1把持部12a1を握って操作する場合、電気掃除機100の重心が第1把持部12a1の下方近傍になるので、電気掃除機100の先を上向きで使用する場合、電気掃除機100を安定して保持できる。
また、第1把持部12a1とモータケース部11の上面11cとの間には、手を挿入するための幅寸法H1の隙間12cが形成されている。また、第2把持部12a2とモータケース部11の背面11dとの間には、幅寸法H1よりも広い幅寸法H2の隙間12dが形成されている。このように、第1把持部12a1を把持して掃除する場合には、腕を伸ばした状態で保持できるので、第1把持部12a1を強く握ることなく、電気掃除機100を前後に動かすことができる。また、第2把持部12a2を把持して掃除する場合には、隙間12dに手(指)を深く挿入して強く握る必要があるので、幅寸法H2を幅寸法H1よりも広くすることで、第2把持部12a2を安定して把持することができる。
蓄電池3は、例えば、エネルギ効率の高いリチウムイオン電池で構成することができる。また、蓄電池3は、ハンドル部12の第2把持部12a2の下方に配置されている。このように、蓄電池3を電気掃除機100の後端に設けることで、ハンドル部12の重心が第2把持部12a2に近くなるので、電気掃除機100の先を上向きで使用する場合、操作感を軽くすることができる。
ロック部材13は、後端部にボタン型の操作部13aが形成されている。この操作部13aは、前方に延びる腕部13bを有し、腕部13bの前端が本体部10に支持されている。また、腕部13bは、ばね13cによって下方に付勢されている。これにより、ロック部材13がロック凹部3gに嵌合してロックされている場合には、操作部13aがロック凹部3gから抜け出ないようになっている。また、蓄電池3を本体部10から取り外す場合には、操作部13aを押圧することによって、ばね13cの付勢力に反発しながら、操作部13aがロック凹部3gから抜け出ることができる。
このように、蓄電池3を着脱式にすることによって、蓄電池が着脱不可のものに比べて、蓄電池3の交換がし易くなる。また、予備の蓄電池3と、予備の蓄電池3を充電可能な充電ボックスをオプションで用意することで、電気掃除機100の本体側の蓄電池が消耗した場合に予備の蓄電池3に交換することで、掃除時間を延長することが可能になる。このように構成することで、例えば、店舗などの広い床面を掃除する場合に有効である。
図7に示すように、本体部10の接続口10aの先端面を通る面をR1としたときに、ダストケース2の突起部2gが面R1より内側となるように構成されている。これにより、掃除機本体1に気密保持部材90を取り付けない状態で掃除する場合でもあっても、接続口10aの先端をフローリングなどの硬い床面に接触させながら掃除することができる。
ダストケース2内には、収容部2aの軸方向の後端にフィルタ5が収容されている。このフィルタ5は、プリーツ状に折って構成されたものであり、フィルタ面積を大きくできるとともに、フィルタ5による圧力損失を低減することができる。
また、フィルタ5は、例えば高密度のHEPAフィルタ(High Efficiency Particulate Air Filter)で構成されている。HEPAフィルタとは、定格風量で粒径が0.3μmの粒子に対して99.97%以上の粒子捕集率をもち、かつ初期圧力損失が245Pa以下の性能を持つエアフィルタである。
次にダストケース2及び蓋2cの構成について説明する。図8は、本発明の実施例に係るダストケース2の断面図である。図9は、本発明の実施例に係る蓋2cの外観斜視図である。図10は、図9のX-X線断面図である。図8では、フィルタ5側を上、蓋2c側を下と表現する。
ダストケース2には、ダストケース2の外郭を構成する収容部2aと、収容部2aの内部に収容された内筒フィルタ2hと、内筒フィルタ2hの下方の開口部を覆うと共に、中央部の下方凸部に圧縮ばね2jを収容する空間を備えた内筒下部材2kと、内筒フィルタ2h(内筒下部材2k)の下方に配置された傘部2lと、傘部2lから下方に延びた凸部2mと、内筒フィルタ2h(内筒下部材2k)と傘部2l(凸部2m)との間に配置され、傘部2l及び凸部2mを蓋2c(下方)に向かって付勢する圧縮ばね2jを備えている。本実施例では、傘部2l、凸部2m及び圧縮ばね2jによって塵埃排出機構を構成している。
上述したように収容部2aの開放部を覆う蓋2cは、ヒンジ部2dによって収容部2aに開閉可能に支持され、蓋ロック機構2eによって収容部2aの開放部を閉じた状態を保持する。蓋2cには、圧縮ばね2jによって付勢された凸部2mの先端部を受ける受け部2nが形成されている。受け部2nは、凸部2mの外径よりも大きい環状を成しており、収容部2a側から蓋2c側に向かって凹むように形成されている。受け部2nの環状部2n1は、蓋2cの裏面側から収容部2a側に向かって突出している。
また、蓋2cの裏面側には、裏面側から収容部2a側に向かって突出すると共に、環状部2n1(中央部)から外周側に向かって放射状に延びた複数のリブ2rが備えられている。複数のリブ2rは、収容部2a内で旋回する塵埃の回転を抑制し、旋回流からの塵埃分離を促進させる機能を有する。
蓋2cには、蓋2cを閉じた際に収容部2aと接する気密部2pを備えている。気密部2pは蓋2cの周囲に備えられており、気密部2pで断面した面を気密面2sとする。
図10に示すように、リブ2rは、気密面2sよりも収容部側に突出しており、突出した部分の形状が略三角形となっている。気密面2sよも収容部側に突出した略三角形のリブ2rは、頂点2r1を境界として頂点2r1から外周側に下るように傾斜した第1傾斜部2r2と、頂点2r1から内周側に下るように傾斜した第2傾斜部2r3を備える。第2傾斜部2r3は環状部2n1に繋がるように形成されている。第1傾斜部2r2の傾斜角は、第2傾斜部2r3の傾斜角よりも大きくしている(第1傾斜部2r2の傾斜角>第2傾斜部2r3の傾斜角)。その結果、頂点2r1は収容部2aの内壁面に寄っている。ただし、頂点2r1は収容部2aの内壁面には、接触させない。換言すると、略三角形のリブ2rは直角三角形にはしない。
また、頂点2r1は、傘部2lの外周と同等か、若しくは傘部2lの外周よりも外側に位置させることが好ましい。
第1傾斜部2r2は、頂点2r1に向かうに従い収容部2aの内壁面から離れるように開いている(傾斜している)。気密面2sと直交する垂線2tに対する第1傾斜部2r2の角度を開き角θとしたとき、開き角θは15度以上にすることが好ましい。本実施例では開き角θを約15度に設定している。
そして、図8に示すように、流入口2bからダストケース2に流入した塵埃を含んだ空気は、矢印に示すように収容部2aの内壁面に沿った旋回流となり、旋回しながら下方(蓋2c側)へ移動する。塵埃は、旋回流によって遠心分離され、蓋2c上に堆積する。分離された塵埃が再び旋回流によって舞い上がるのを抑制するために、本実施例では蓋2cに複数のリブ2rを備えている。蓋2cに到達した旋回流は、複数のリブ2rによって回転が抑制され、蓋2cで方向転換し中央部を流れ、傘部2l、内筒下部材2k、内筒フィルタ2hを通過して、電動送風機40に吸引される。
旋回流は収容部2aの内壁面に沿って流れるので、蓋2cにおいて旋回流の回転を抑制するためには、収容部2aの内壁面側(外周側)に位置するリブ2rの高さを高く(収容部2a側への突出量を多く)した方が好ましい。そこで、本実施例のリブ2rは、上述したように略三角形とし、頂点2r1を収容部2aの内壁面側に寄せている。これにより、本実施例では、旋回流の回転を抑制し、塵埃の舞い上がりを抑制する効果を高めることができる。また、
旋回流に含まれる塵埃には、髪の毛や糸屑などが含まれている。髪の毛や糸屑は、旋回流から分離させる際、収容部2aの内壁面とリブ2rとの隙間に入り込む可能性がある。そこで、本実施例では、第1傾斜部2r2を、気密面2sと直交する垂線2tに対し、頂点2r1に向かうに従い拡がるように(内側に向かうように)傾斜させている。この構成により、収容部2aの内壁面とリブ2rとの隙間が拡がり、髪の毛や糸屑などが入り込むのを抑制することができる。
旋回流に含まれる塵埃には、髪の毛や糸屑などが含まれている。髪の毛や糸屑は、旋回流から分離させる際、収容部2aの内壁面とリブ2rとの隙間に入り込む可能性がある。そこで、本実施例では、第1傾斜部2r2を、気密面2sと直交する垂線2tに対し、頂点2r1に向かうに従い拡がるように(内側に向かうように)傾斜させている。この構成により、収容部2aの内壁面とリブ2rとの隙間が拡がり、髪の毛や糸屑などが入り込むのを抑制することができる。
蓋2cに堆積された塵埃は、蓋2cを解放することに廃棄する。塵埃を廃棄する際、蓋2cを下に位置させ、蓋2cを下方に開く。第1傾斜部2r2は、蓋2c側から頂点2r1の間において内周側に傾くように傾斜しているので、収容部2aの内壁面とリブ2rとの隙間に髪の毛や糸屑が入り込んだとしても、蓋2cを開いた際、髪の毛や糸屑がリブ2rから剥がれ易い。
本実施例によれば、第1傾斜部2r2を、気密面2sと直交する垂線2tに対し、頂点2r1に向かうに従い拡がるように(内側に向かうように)傾斜させているので、収容部2aの内壁面とリブ2rとの隙間に髪の毛や糸屑などが入り込み難く、また、蓋2cを開いた際にリブ2rから髪の毛や糸屑など除去することができる。
なお、本発明は、上述した実施例に限定するものではなく、様々な変形例が含まれる。上述した実施例は本発明を分かり易く説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定するものではない。
1…掃除機本体、2…ダストケース、2a…収容部、2b…流入口、2c…蓋、2d…ヒンジ部、2e…蓋ロック機構、2g…突起部、2h…内筒フィルタ、2j…圧縮ばね、2k…内筒下部材、2l…傘部、2m…凸部、2n…受け部、2n1…環状部、2p…気密部、2r…リブ、2r1…頂点、2r2…第1傾斜部、2r3…第2傾斜部、2s…気密面、2t…垂線、40…電動送風機
Claims (5)
- 掃除機本体と、前記掃除機本体に収納され吸引力を発生させる電動送風機と、前記掃除機本体に取り付けられ前記電動送風機の吸引力で吸引された塵埃を収容するダストケースと、を備えた電気掃除機であって、
前記ダストケースは、吸引した塵埃を収容する収容部と、前記収容部の開口を塞ぐ蓋と、を備え、
前記蓋は、前記収容部に向かって突出し、前記収容部に吸引した旋回流の回転を抑制するリブを備え、
前記蓋を閉じた際に前記収容部と接する気密部で前記蓋を断面した面を気密面としたとき、前記リブは、前記気密面よりも前記収容部側に突出し、突出した部分の形状を略三角形としたことを特徴とする電気掃除機。 - 請求項1において、
前記リブは複数備え、
前記複数のリブは、前記蓋の中央部から外周側に向かって放射状に延びて形成したことを特徴とする電気掃除機。 - 請求項1又は2において、
前記リブは、頂点を境界として頂点から外周側に下るように傾斜した第1傾斜部と、前記頂点から内周側に下るように傾斜した第2傾斜部とを備え、前記第1傾斜部の傾斜角を、前記第2傾斜部の傾斜角よりも大きくしたことを特徴とする電気掃除機。 - 請求項3において、
前記第1傾斜部は、前記頂点に向かうに従い前記収容部の内壁面から離れるようにしたことを特徴とする電気掃除機。 - 請求項4において、
前記収容部の内壁面から離れる前記第1傾斜部の開き角θを15度以上としたことを特徴とする電気掃除機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2021117339A JP2023013280A (ja) | 2021-07-15 | 2021-07-15 | 電気掃除機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2021117339A JP2023013280A (ja) | 2021-07-15 | 2021-07-15 | 電気掃除機 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2023013280A true JP2023013280A (ja) | 2023-01-26 |
Family
ID=85129646
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2021117339A Pending JP2023013280A (ja) | 2021-07-15 | 2021-07-15 | 電気掃除機 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2023013280A (ja) |
-
2021
- 2021-07-15 JP JP2021117339A patent/JP2023013280A/ja active Pending
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