JP6652782B2 - ブレード取付装置、およびこのブレード取付装置を備える電動工具 - Google Patents

ブレード取付装置、およびこのブレード取付装置を備える電動工具 Download PDF

Info

Publication number
JP6652782B2
JP6652782B2 JP2015046752A JP2015046752A JP6652782B2 JP 6652782 B2 JP6652782 B2 JP 6652782B2 JP 2015046752 A JP2015046752 A JP 2015046752A JP 2015046752 A JP2015046752 A JP 2015046752A JP 6652782 B2 JP6652782 B2 JP 6652782B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
blade
pressing
mounting device
elastic member
space
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2015046752A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2016165776A (ja
Inventor
伸二 森宗
伸二 森宗
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kyocera Industrial Tools Corp
Original Assignee
Kyocera Industrial Tools Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kyocera Industrial Tools Corp filed Critical Kyocera Industrial Tools Corp
Priority to JP2015046752A priority Critical patent/JP6652782B2/ja
Publication of JP2016165776A publication Critical patent/JP2016165776A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6652782B2 publication Critical patent/JP6652782B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Sawing (AREA)

Description

本発明は、ブレード取付装置、およびこのブレード取付装置を備える電動工具に関するものである。
従来から、電動工具が備える駆動源からの駆動力によって往復動自在とされるブレードアーバーに設置されるとともに、このブレードアーバー設置側とは逆側に刃物ブレードを着脱可能な刃物ブレード取付装置が知られている。従来この種の刃物ブレード取付装置には、刃物ブレードのロックおよびロック解除を操作スリーブの回転操作すなわち螺合を緩める操作によって行うことが行われていた(例えば、下記特許文献1参照)。
しかし、上記従来の刃物ブレード取付装置では、刃物ブレードの交換に際し、操作スリーブを回転させて緩めたり締め付けたりしなければならないため、刃物ブレードのロックおよびロック解除が煩雑であり非常に不便であるといった課題が存在していた。そこで、かかる課題を解決するために、例えば、下記特許文献2に記載の発明では、操作ボタンあるいは操作スリーブのワンタッチ操作によって、刃物ブレードのロックおよびロック解除を容易に行うことのできる刃物ブレード取付装置が提案されている。
実開平4−109101号公報 特開2000−84729号公報
しかしながら、上掲した特許文献2に係る発明では、係合ピン[26d]が設けられたロックピストン[26]は、スライダに固定されたクランプ本体[11]の案内面に案内されて移動可能に設置されている。ブレード[2]による切断作業時は、切断抵抗の大部分が係合ピン部[26d]に負荷されるため、案内面が損傷する可能性があった。
また、特許文献2に記載の別の実施形態では、上述の問題点を解消するものとして、スライダ[1]の平坦面[1a]に係合ピン部[1e]を形成した構成が開示されている。しかしながら、この実施形態の場合、ブレードの取り外し時に、係合ピン部[1e]にブレード[2]の孔が引っ掛かり、作業性が低下してしまうという課題が存在している(なお、[ ]内の符号は、特許文献2で記載された符号を示している。)。
本発明は、上述した従来技術に存在する種々の課題に鑑みて成されたものであり、その目的は、刃物ブレード等のブレードを簡易に着脱可能であるとともに、安定した取付状態を維持するためにブレードの取付剛性の向上したブレード取付装置と、このブレード取付装置を備える電動工具を提供することにある。
本発明に係るブレード取付装置は、電動工具が備える駆動源からの駆動力によって往復動されるブレードを着脱可能なブレード取付装置であって、前記ブレードを挿抜可能な空間部と、前記空間部の内部に向けて突出するとともに、前記ブレードに形成された開口部に嵌め込み可能なピン部と、前記ピン部の突出方向の周囲を取り囲むように前記空間部の内部に設置され、外部からの押圧力を受けない状態においては、前記ピン部の突出方向の周囲を覆う板状の第1弾性部材と、前記空間部の内部に設置され、前記第1弾性部材を押圧することで、前記ピン部の軸端部を前記第1弾性部材から突出させる押圧部材と、前記空間部の外部に設けられ、前記押圧部材と接続された操作部と、を備え、前記操作部は、前記押圧部材を移動させて前記第1弾性部材に対する前記押圧部材の押圧を解除するとともに前記ブレードを前記空間部に挿入可能にする操作を受け付け可能であり、前記操作部が前記操作を受け付けた状態で、前記ブレードを前記空間部に挿入し、そして、この挿入状態において前記操作部の前記操作を解除することで、前記押圧部材は前記ブレードを介して前記第1弾性部材を押圧し、そして、前記ピン部は前記ブレードに形成された開口部に嵌め込まれ、前記ブレードに形成された開口部に前記ピン部が嵌め込まれた状態から、前記操作部が前記操作を受け付けた場合、前記ブレード、および、前記第1弾性部材に対する前記押圧部材からの押圧力が解除され、前記第1弾性部材が有する弾性力によって前記ブレードに形成された開口部と前記ピン部との嵌め込み状態が解除されることを特徴とするものである。
本発明に係るブレード取付装置において、前記押圧部材は、前記操作部と一体としてもよい。
また、本発明に係るブレード取付装置において、前記空間部は、前記ブレードが押し付けられる平面壁面と、前記平面壁面に対して角度を有する斜面壁面と、を少なくとも有し、前記押圧部材は、前記平面壁面と前記斜面壁面とで形成される空間に沿った形状を有して構成され、また、前記押圧部材の押圧力は、前記空間部に設置される第2弾性部材によって及ぼされることとすることができる。
また、本発明に係るブレード取付装置において、前記第1弾性部材は、前記ピン部材が挿入される貫通部を有してもよい。
なお、本発明によれば、上述したブレード取付装置を備える電動工具を提供することが可能である。
本発明によれば、刃物ブレード等のブレードを簡易に着脱可能であるとともに、安定した取付状態を維持するためにブレードの取付剛性の向上したブレード取付装置と、このブレード取付装置を備える電動工具を提供することができる。
本実施形態に係る電動工具としてのレシプロソーの全体構成を示す図である。 刃物ブレードが取り付けられた状態の本実施形態に係る刃物ブレード取付装置の側面を示す図である。 図2中のA−A断面を示した図である。 図2中のB−B断面を示した図である。 図3中のC−C断面を示した図である。 図3中のD−D断面を示した図である。 図3中のE−E断面を示した図である。 刃物ブレードを含む本実施形態に係る刃物ブレード取付装置の分解斜視図である。 本実施形態に係る刃物ブレード取付装置の操作方法を説明するための図である。
以下、本発明を実施するための好適な実施形態について、図面を用いて説明する。なお、以下の実施形態は、各請求項に係る発明を限定するものではなく、また、実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。
図1は、本実施形態に係る電動工具としてのレシプロソー10の全体構成を示す図である。本実施形態に係るレシプロソー10は、ハウジング11と、ハウジング11の内部に設置された不図示の駆動源からの駆動力によって往復動自在とされるブレードアーバー12と、このブレードアーバー12に設置されるとともに、ブレードアーバー設置側とは逆側に本発明に係るブレードとしての刃物ブレード13を着脱可能な本発明に係るブレード取付装置としての刃物ブレード取付装置20と、刃物ブレード取付装置20に装着されることで切断等の加工を行う本発明に係るブレードとしての刃物ブレード13と、を有して構成されている。
本実施形態に係るレシプロソー10は、電源コード14を経由して供給される電力を基に稼働する構成のものであるが、本発明の範囲は図1に示した形態に限られず、電池パックを用いるものなど、あらゆる構成の電動工具に対して適用可能である。また、本実施形態に係る刃物ブレード13は、樹木の剪定や木材の荒切り等に用いられるレシプロソー刃を例示したものであるが、本発明に適用可能な刃物ブレードについては、往復運動によって被加工物の加工を行うものであればどの様な形式のものも含まれる。例えば、軟鋼材薄物の切断やコンパネ、ベニヤ等といったあらゆる材質の切断が可能なレシプロソー刃や、ジグソー刃、ワイヤブラシ、ヤスリ、接着剤や塗料等を剥離させるためのスクレーパーなど、あらゆる種類・形式の刃物ブレードが、本発明の適用範囲に含まれている。
次に、本実施形態に係る刃物ブレード取付装置20の具体的な構成について、図2〜図8を参照図面に加えて説明する。ここで、図2は、刃物ブレード13が取り付けられた状態の本実施形態に係る刃物ブレード取付装置20の側面を示す図である。また、図3は、図2中のA−A断面を示し、図4は、図2中のB−B断面を示した図である。また、図5は、図3中のC−C断面を、図6は、図3中のD−D断面を、図7は、図3中のE−E断面を示した図である。さらに、図8は、刃物ブレード13を含む本実施形態に係る刃物ブレード取付装置20の分解斜視図である。
本実施形態に係る刃物ブレード取付装置20は、図2にて示すように、ブレードアーバー12と接続固定されるアーバー接続部20Aと、刃物ブレード13を着脱するブレード着脱部20Bとの2つの主要な部位を有して構成されている。
アーバー接続部20Aは、図3等の断面図で示されるように、軸状部材として構成されるブレードアーバー12を挿入するためのアーバー挿入穴31と、このアーバー挿入穴31に挿入されたブレードアーバー12に対して固定のための押圧力を付与する不図示のネジを螺入するための固定用ネジ孔32とを有して構成されている。なお、アーバー挿入穴31の穴形状については、ブレードアーバー12の外形形状に応じて任意の形状を採用することができ、また、固定用ネジ孔32に螺入する不図示のネジの寸法等についても、レシプロソー10の仕様やブレードアーバー12の寸法条件等に応じて適宜選択すれば良い。
一方、ブレード着脱部20Bは、図3〜図7の断面図にて示されるように、刃物ブレード13を挿抜するための本発明に係る空間部としての開口空間部41と、この開口空間部41の内部に向けて突出するとともに刃物ブレード13に形成された本発明に係る開口部としての開口孔13aに嵌め込み可能なピン42と、ピン42の周囲を取り囲むように設置される弾性力を有する本発明に係る第1弾性部材としての板状弾性部材43と、板状弾性部材43が有する弾性力に抗する押圧力を及ぼすことのできる押圧部材44と、を備えて構成されている。
開口空間部41は、刃物ブレード13が押し付けられる平面壁面41aと、平面壁面41aに対して角度を持つように設けられる斜面壁面41aとを有して構成される楔形空間部41aと、刃物ブレード13を挿抜するために外方に向けて開口した開口部41bとを有して構成されている。平面壁面41aと斜面壁面41aとによって囲まれた空間として構成される楔形空間部41aは、ちょうど楔形をした楔形空間として構成されている。そして、この楔形空間内には、楔形空間に沿った楔形形状を有する押圧部材44が設置されている。
押圧部材44は、上述したように、平面壁面41aと斜面壁面41aとによって形成される楔形空間に沿った楔形形状を有して構成されているが、この楔形形状の鋭角側(例えば、図4における紙面右側)に向けて押圧力を及ぼすように、開口空間部41内には、本発明に係る第2弾性部材としてのバネ状弾性部材45が設置されている。したがって、押圧部材44は、バネ状弾性部材45からの弾性力に基づく開口部41bの方向に向けた押圧力を、常時受ける構成となっている。
また、押圧部材44は、開口空間部41の外部に設けられる本発明に係る操作部としての操作レバー部46と一体となるように構成されている。すなわち、図3および図5にて詳細に示されるように、操作レバー部46は、開口空間部41に向かって突出する接続軸部46aを有しており、この接続軸部46aは、押圧部材44に対してCリング47によって分離不能な状態で一体化接続されている。そして、押圧部材44と操作レバー部46とは、開口空間部41における斜面壁面41aが形成された部位を挟み込むように設置されている。また、接続軸部46aは、ブレード着脱部20Bに形成された接続軸部46aを案内するための貫通孔48を貫通するように設置されている。したがって、開口空間部41に対して設置される押圧部材44は、常には、バネ状弾性部材45によって及ぼされる弾性力によって、開口部41bの方向に押圧され、操作者が操作レバー部46を操作することで、バネ状弾性部材45によって及ぼされる弾性力に抗する力を押圧部材44に加えたときには、押圧部材44は、開口部41bから離れる方向に斜面壁面41aに沿って摺動移動できるように構成されている。
一方、ピン42は、開口空間部41を構成する平面壁面41aに対して固定設置される軸状部材である。このピン42は、軸径が刃物ブレード13に形成された開口孔13aの開口径寸法に対して僅かに小さい軸径寸法で形成されており、ピン42が刃物ブレード13に形成された開口孔13aに対して嵌め込まれたときに、ブレード着脱部20Bに対して刃物ブレード13が位置移動できないように係合する機能を発揮する部材である。
上記したピン42の周囲には、ピン42の周囲を取り囲むように弾性力を有する板状弾性部材43が設置されている。この板状弾性部材43は、外部からの押圧力を受けない状態のときには、ピン42を覆い隠すような形状を有して構成されており、外部からの押圧力を受けたとき、すなわち、図4等で示すように、押圧部材44からの押圧力を受けた状態のときには、ピン42の軸端部を突出させてピン42と刃物ブレード13に形成された開口孔13aとの嵌合が実現するように、平面壁面41a方向に向けて押し潰された状態に変形することとなる。なお、バネ状弾性部材45によって及ぼされる弾性力の方が、板状弾性部材43によって及ぼされる弾性力に比べて勝っているので、本実施形態の場合、常には、バネ状弾性部材45によって及ぼされる弾性力によって、押圧部材44は開口部41bの方向に押圧されて板状弾性部材43を押圧して平面壁面41a方向に向けて押し潰すこととなる。そして、操作者が操作レバー部46をスライド操作することで、バネ状弾性部材45によって及ぼされる弾性力に抗する力を押圧部材44に加えたときには、押圧部材44による板状弾性部材43への押圧力が解除されるので、板状弾性部材43はピン42を覆い隠すような形状に復帰することとなり、この板状弾性部材43の押圧力が作用することによって、ピン42と刃物ブレード13に形成された開口孔13aとの嵌合状態が解除されることとなる。
なお、押圧部材44の刃物ブレード13を押圧する面は、ピン42の周囲の少なくとも一部を囲むように形成されていることが好適であり、本実施形態では、図5にて示すように、略コ字形をした押圧面が押圧部材44に対して形成されている。かかる形状を押圧部材44が有することにより、押圧部材44によって行われる刃物ブレード13の押圧状態をより安定したものとすることが可能となる。
以上、本実施形態に係る刃物ブレード取付装置20の具体的な構成を説明した。次に、図8を用いて、本実施形態に係る刃物ブレード取付装置20の具体的な部品構成と組立方法についての説明を行う。
本実施形態に係る刃物ブレード取付装置20は、アーバー接続部20Aとブレード着脱部20Bの片面とを形成するハウジング本体部81と、ブレード着脱部20Bのもう一方の片面を形成するハウジングカバー部82とを有している。ハウジングカバー部82には、図8における紙面上下方向に向けて突出したガイド突起部82aが形成されており、一方、ハウジング本体部81におけるガイド突起部82aに対応する位置には、ガイド溝部81aが形成されている。また、ハウジング本体部81とハウジングカバー部82とには、それぞれにネジ孔81b,82bが形成されている。本実施形態に係る刃物ブレード取付装置20では、ハウジング本体部81が有するガイド溝部81aに対してハウジングカバー部82が有するガイド突起部82aをスライド移動させることで嵌め込み、この状態で各1つのネジ孔81b,82bを用いて1本のネジ83にてハウジング本体部81とハウジングカバー部82との確実な結合が可能となっている。すなわち、本実施形態では、ガイド溝部81aに対してガイド突起部82aをスライド移動させて嵌め込む構成を採用しているので、締結手段としてのネジ83を1本用いるだけで確実な固定状態を実現でき、その結果として、刃物ブレード取付装置20のコンパクト化を実現することが可能となっている。
なお、上述した構成のうち、刃物ブレード13に形成された開口孔13aと嵌合するピン42は、ハウジング本体部81の平面壁面41aが形成された側に固定設置されている。そして、このピン42を覆うようにして、板状弾性部材43がハウジング本体部81に対して嵌め込み設置される。さらに、ハウジングカバー部82に形成された斜面壁面41aを挟み込むようにして押圧部材44と操作レバー部46とがCリング47によって分離不能な状態で一体化接続され、一体化された押圧部材44と操作レバー部46は、ハウジングカバー部82に形成された斜面壁面41aに沿って摺動移動できるように取り付けられる。またさらに、バネ状弾性部材45については、ハウジング本体部81とハウジングカバー部82との結合によって内部に形成される開口空間部41内に対して、押圧部材44を押圧するように設置されることとなる。
以上、本実施形態に係る刃物ブレード取付装置20の具体的な部品構成と組立方法についての説明を行った。次に、図9を用いて、本実施形態に係る刃物ブレード取付装置20の動作についての説明を行う。ここで、図9は、本実施形態に係る刃物ブレード取付装置20の操作方法を説明するための図である。
図9中の分図(a)は、刃物ブレード取付装置20に対して刃物ブレード13が装着されていない初期状態を示している。このとき、押圧部材44は、バネ状弾性部材45によって及ぼされる弾性力によって、開口部41bの方向に押圧されており、さらに、バネ状弾性部材45によって及ぼされる弾性力の方が、板状弾性部材43によって及ぼされる弾性力に比べて勝っているので、押圧部材44は開口部41bの方向に押圧されることで板状弾性部材43を押圧し、板状弾性部材43は平面壁面41a方向に向けて押し潰された状態となっている。
図9中の分図(a)で示される初期状態から、図9中の分図(b)で示すように、操作者が操作レバー部46を符号αの方向に向けて操作すると、バネ状弾性部材45によって及ぼされる弾性力に抗する力が押圧部材44に対して加わることとなり、押圧部材44は、開口部41bから離れる方向に斜面壁面41aに沿って摺動移動する。すると、押圧部材44によって塞がれていた開口空間部41の特に開口部41bが開放され、刃物ブレード13を挿入し易い状態が実現する。また、押圧部材44の摺動移動によって、平面壁面41a方向に向けて押し潰された状態となっていた板状弾性部材43への押圧力が解除されるので、板状弾性部材43はピン42を覆うように形状変形することとなる。板状弾性部材43がピン42を覆うように形状変形することにより、開口空間部41に挿入される刃物ブレード13は、挿入の際に板状弾性部材43によって挿入を案内されることとなるので、刃物ブレード13がピン42に引っ掛かってしまうなどの不具合が発生することが無くなり、スムーズな刃物ブレード13の挿入作業が可能となる。このようにして開口空間部41の内部に刃物ブレード13を挿入した状態が、図9中の分図(c)に示されている。
図9中の分図(c)で示される状態から、図9中の分図(d)で示すように、操作者が操作レバー部46への操作を解除すると、押圧部材44はバネ状弾性部材45によって及ぼされる弾性力の作用によって開口部41bの方向に向けて移動し、押圧部材44が刃物ブレード13と板状弾性部材43を平面壁面41a方向に向けて押圧することとなる。すると、ピン42が刃物ブレード13に形成された開口孔13aに対して嵌め込まれるので、ブレード着脱部20Bに対して刃物ブレード13が位置移動できないように係合する。なお、本実施形態に係る押圧部材44は、楔形形状を有して構成されているので、この楔形形状の作用によって、押圧部材44は刃物ブレード13と板状弾性部材43を安定して押圧できるようになっている。
以上、刃物ブレード取付装置20に対する刃物ブレード13の装着の際の動作を説明したが、刃物ブレード取付装置20から刃物ブレード13を取り外す際には、図9中の分図(d)→(c)→(b)→(a)の順に刃物ブレード取付装置20を動作させれば良い。
すなわち、図9中の分図(d)は、刃物ブレード取付装置20に対して刃物ブレード13が装着された状態を示している。このとき、押圧部材44は、バネ状弾性部材45によって及ぼされる弾性力によって開口部41bの方向に押圧されており、さらに、バネ状弾性部材45によって及ぼされる弾性力の方が、板状弾性部材43によって及ぼされる弾性力に比べて勝っているので、押圧部材44は開口部41bの方向に押圧されることで刃物ブレード13と板状弾性部材43を押圧し、板状弾性部材43は平面壁面41a方向に向けて押し潰された状態となって、刃物ブレード13に形成された開口孔13aとピン42との嵌め込み状態が維持されている。
図9中の分図(d)で示される状態から、図9中の分図(c)で示すように、操作者が操作レバー部46を符号βの方向に向けて操作すると、バネ状弾性部材45によって及ぼされる弾性力に抗する力が押圧部材44に対して加わることとなり、押圧部材44は、開口部41bから離れる方向に斜面壁面41aに沿って摺動移動する。すると、押圧部材44の摺動移動によって平面壁面41a方向に向けて押し潰された状態となっていた板状弾性部材43への押圧力が解除されるので、板状弾性部材43はピン42を覆うように形状変形することとなる。板状弾性部材43がピン42を覆うように形状変形することにより、刃物ブレード13に形成された開口孔13aとピン42との嵌め込み状態が解除されることとなる。なお、開口空間部41から抜かれる刃物ブレード13は、抜き出しの際に板状弾性部材43によって抜き出し動作を案内されることとなるので、刃物ブレード13がピン42に引っ掛かってしまうなどの不具合が発生することが無くなり、スムーズな刃物ブレード13の抜き出し作業が可能となる。このようにして開口空間部41の内部から刃物ブレード13を抜き出した状態が、図9中の分図(b)に示されている。
図9中の分図(b)で示される状態から、図9中の分図(a)で示すように、操作者が操作レバー部46への操作を解除すると、押圧部材44はバネ状弾性部材45によって及ぼされる弾性力の作用によって開口部41bの方向に向けて移動し、押圧部材44が板状弾性部材43を平面壁面41a方向に向けて押圧することとなる。すると、押圧部材44は、バネ状弾性部材45によって及ぼされる弾性力によって、開口部41bの方向に押圧されており、さらに、バネ状弾性部材45によって及ぼされる弾性力の方が、板状弾性部材43によって及ぼされる弾性力に比べて勝っているので、押圧部材44は開口部41bの方向に押圧されることで板状弾性部材43を押圧し、板状弾性部材43は平面壁面41a方向に向けて押し潰された状態となる。かかる状態の実現によって、開口部41bは押圧部材44によって塞がれた状態となり、本実施形態に係る刃物ブレード取付装置20の初期状態に復帰することとなる。
以上、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施形態に記載の範囲には限定されない。上記実施形態には、多様な変更又は改良を加えることが可能である。
例えば、上述した実施形態では、ピン42の軸先端形状を僅かな面取りが施された略円柱部材として形成した場合を例示したが、例えば、開口部41b側の軸端部の一部を斜めに切断した形状を採用することで、本発明に係るブレードとしての刃物ブレード13に形成された開口孔13aとピン42との嵌め込み動作をスムーズにするとともに嵌め込み状態を安定して維持することの可能な形態を採用することも可能である。
また例えば、上述した実施形態では、押圧部材44と本発明に係る操作部としての操作レバー部46とが、2つの部材で形成されていた。この様な形態を採用したのは、製造上の便宜のためであるが、本発明に係る押圧部材と操作部とは、1つの部材として構成することも可能である。さらに、上述した実施形態では、2つの部材で形成された押圧部材44と操作レバー部46とを、Cリング47によって分離不能に一体化接続したが、この接続手段については、Cリング47に限定されるものではなく、例えば、圧入や溶接接合、カシメ接合、リベット接合など、あらゆる接続手段を採用することが可能である。
また例えば、上述した実施形態では、略コ字形をした押圧面が押圧部材44に対して形成されていた。かかる形状を押圧部材44が有することにより、押圧部材44によって行われる本発明に係るブレードとしての刃物ブレード13の押圧状態をより安定したものとすることが可能となる。ただし、本発明に係る押圧部材の押圧面は、略コ字形をしたものには限られない。本発明に係る押圧部材の刃物ブレード13を押圧する面は、ピン42の周囲の少なくとも一部を囲むように形成されていれば良く、例えば、ピン42の周囲全周を取り囲むような略ロ字形をした押圧面を本発明の押圧部材に形成しても良いし、ピン42を対角線上で取り囲むような形状をした押圧面を本発明の押圧部材に形成しても良い。
また例えば、上述した実施形態では、図8からも明らかであるが、本発明に係る第1弾性部材としての板状弾性部材43がピン42の周囲全周に亘って取り囲むように設置されていることを前提として説明を行った。しかしながら、本発明に係る第1弾性部材は、ピン42の周囲の少なくとも一部を取り囲むように設置されていれば良い。例えば、本発明に係る第1弾性部材は、平面視略コ字形をした外観形状を有するものも含む。すなわち、本発明に係る第1弾性部材には、上述した本実施形態と同様の作用効果を発揮することを条件に、あらゆる形態を採ることが可能である。
また例えば、上述した実施形態では、本発明に係るブレード取付装置としての刃物ブレード取付装置20のアーバー接続部20Aとブレードアーバー12とは別部材として構成し接続固定されていたが、アーバー接続部20Aとブレードアーバー12とを一体部材として構成しても良い。
さらに、上述した実施形態で例示した刃物ブレード取付装置20は、レシプロソー10に用いられた場合を例示したが、本発明に係るブレード取付装置は、往復動作を行うブレードを用いるあらゆる電動工具に対して適用することができる。したがって、本発明が適用される電動工具の種類や仕様等に応じて、本発明の構成部材は、上述した実施形態と同様の作用効果を発揮することを条件に、任意に形状変更することが可能である。
その様な変更又は改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
10 レシプロソー、11 ハウジング、12 ブレードアーバー、13 刃物ブレード(ブレード)、13a 開口孔(開口部)、14 電源コード、20 刃物ブレード取付装置、20A アーバー接続部、20B ブレード着脱部、31 アーバー挿入穴、32 固定用ネジ孔、41 開口空間部(空間部)、41a 楔形空間部、41a 平面壁面、41a 斜面壁面、41b 開口部、42 ピン、43 板状弾性部材(第1弾性部材)、44 押圧部材、45 バネ状弾性部材(第2弾性部材)、46 操作レバー部(操作部)、46a 接続軸部、47 Cリング、48 貫通孔、81 ハウジング本体部、81a ガイド溝部、81b,82b ネジ孔、82 ハウジングカバー部、82a ガイド突起部、83 ネジ。

Claims (5)

  1. 電動工具が備える駆動源からの駆動力によって往復動されるブレードを着脱可能なブレード取付装置であって、
    前記ブレードを挿抜可能な空間部と、
    前記空間部の内部に向けて突出するとともに、前記ブレードに形成された開口部に嵌め込み可能なピン部と、
    前記ピン部の突出方向の周囲を取り囲むように前記空間部の内部に設置され、外部からの押圧力を受けない状態においては、前記ピン部の突出方向の周囲を覆う板状の第1弾性部材と、
    前記空間部の内部に設置され、前記第1弾性部材を押圧することで、前記ピン部の軸端部を前記第1弾性部材から突出させる押圧部材と、
    前記空間部の外部に設けられ、前記押圧部材と接続された操作部と、
    を備え、
    前記操作部は、前記押圧部材を移動させて前記第1弾性部材に対する前記押圧部材の押圧を解除するとともに前記ブレードを前記空間部に挿入可能にする操作を受け付け可能であり、
    前記操作部が前記操作を受け付けた状態で、前記ブレードを前記空間部に挿入し、そして、この挿入状態において前記操作部の前記操作を解除することで、前記押圧部材は前記ブレードを介して前記第1弾性部材を押圧し、そして、前記ピン部は前記ブレードに形成された開口部に嵌め込まれ、
    前記ブレードに形成された開口部に前記ピン部が嵌め込まれた状態から、前記操作部が前記操作を受け付けた場合、前記ブレード、および、前記第1弾性部材に対する前記押圧部材からの押圧力が解除され、前記第1弾性部材が有する弾性力によって前記ブレードに形成された開口部と前記ピン部との嵌め込み状態が解除されるブレード取付装置。
  2. 請求項1に記載の刃物ブレード取付装置において、
    前記押圧部材は、前記操作部と一体である刃物ブレード取付装置。
  3. 請求項1又は2に記載のブレード取付装置において、
    前記空間部は、
    前記ブレードが押し付けられる平面壁面と、
    前記平面壁面に対して角度を有する斜面壁面と、
    を少なくとも有し、
    前記押圧部材は、前記平面壁面と前記斜面壁面とで形成される空間に沿った形状を有して構成され、また、
    前記押圧部材の押圧力は、前記空間部に設置される第2弾性部材によって及ぼされるブレード取付装置。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載のブレード取付装置において、
    前記第1弾性部材は、前記ピン部材が挿入される貫通部を有するブレード取付装置。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載のブレード取付装置を備える電動工具。
JP2015046752A 2015-03-10 2015-03-10 ブレード取付装置、およびこのブレード取付装置を備える電動工具 Active JP6652782B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015046752A JP6652782B2 (ja) 2015-03-10 2015-03-10 ブレード取付装置、およびこのブレード取付装置を備える電動工具

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015046752A JP6652782B2 (ja) 2015-03-10 2015-03-10 ブレード取付装置、およびこのブレード取付装置を備える電動工具

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016165776A JP2016165776A (ja) 2016-09-15
JP6652782B2 true JP6652782B2 (ja) 2020-02-26

Family

ID=56897843

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015046752A Active JP6652782B2 (ja) 2015-03-10 2015-03-10 ブレード取付装置、およびこのブレード取付装置を備える電動工具

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6652782B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7085870B2 (ja) * 2018-03-22 2022-06-17 京セラインダストリアルツールズ株式会社 刃物取付装置、およびこの刃物取付装置を備える電動工具
DE102020212319A1 (de) 2020-09-30 2022-03-31 Robert Bosch Gesellschaft mit beschränkter Haftung Hubsägeblattspannvorrichtung und Hubsäge damit
DE102020212320A1 (de) 2020-09-30 2022-03-31 Robert Bosch Gesellschaft mit beschränkter Haftung Hubsägeblattspannvorrichtung und Hubsäge damit

Also Published As

Publication number Publication date
JP2016165776A (ja) 2016-09-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6652782B2 (ja) ブレード取付装置、およびこのブレード取付装置を備える電動工具
JP6137709B2 (ja) 交換可能な引き手を備えたファスナーヘッド組立構造
EP2321095B1 (en) Drive member extractor tool for electric hair cutting devices
JP2008537297A (ja) T5端子装着工具
CN109414803B (zh) 多功能钳
US20120042521A1 (en) Utility Knife
US20060266183A1 (en) Saw blade clamping mechanism for a power tool
CN212938383U (zh) 一种可快速拆装的表带及包括该表带的穿戴设备
US9095967B2 (en) Wood chisel and blade for a wood chisel
US20060249002A1 (en) Puncher having replaceable knife holder
EP2030735A2 (en) Hand tool with replaceable function head
JP3200934U (ja) 交換可能な引き手を備えたファスナーヘッド組立構造
JP5203111B2 (ja) 手持ち工具のハンドル
CN213106948U (zh) 管切割工具手柄及管切割工具
JP7085870B2 (ja) 刃物取付装置、およびこの刃物取付装置を備える電動工具
EP2165786A2 (en) Two-handled blind riveting tool with spent mandrel collecting device
WO2012118145A1 (ja) コネクタ嵌合治具および低挿入力コネクタ
JP2005012877A (ja) 配線用ボックスおよび配線用ボックスカバー、並びに、配線用ボックスまたは配線用ボックスカバーに用いられる係合体
JP3184585U (ja) 引き手を交換可能なスライダー構造
US20220104678A1 (en) Tile scraper structure
CN2837009Y (zh) 可拆刀片割纸刀
CN213486863U (zh) 一种雪茄剪
JP3674087B2 (ja) 操作スイッチ
CN109570625B (zh) 跟刀装置及曲线锯
JP5048400B2 (ja) 位置決め部材

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20171228

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20180319

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20181024

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20181030

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20181225

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20190604

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190805

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20200107

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20200124

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6652782

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150