JP6652281B2 - 光断層撮像装置、その制御方法、及びプログラム - Google Patents

光断層撮像装置、その制御方法、及びプログラム Download PDF

Info

Publication number
JP6652281B2
JP6652281B2 JP2015003421A JP2015003421A JP6652281B2 JP 6652281 B2 JP6652281 B2 JP 6652281B2 JP 2015003421 A JP2015003421 A JP 2015003421A JP 2015003421 A JP2015003421 A JP 2015003421A JP 6652281 B2 JP6652281 B2 JP 6652281B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
light
optical
unit
image
angle
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2015003421A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2016127900A5 (ja
JP2016127900A (ja
Inventor
牧平 朋之
朋之 牧平
拓史 吉田
拓史 吉田
彰人 宇治
彰人 宇治
長久 吉村
長久 吉村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP2015003421A priority Critical patent/JP6652281B2/ja
Priority to US15/535,721 priority patent/US20180353063A1/en
Priority to PCT/JP2016/051057 priority patent/WO2016111379A1/en
Publication of JP2016127900A publication Critical patent/JP2016127900A/ja
Publication of JP2016127900A5 publication Critical patent/JP2016127900A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6652281B2 publication Critical patent/JP6652281B2/ja
Priority to US16/862,600 priority patent/US20200253470A1/en
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61BDIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
    • A61B3/00Apparatus for testing the eyes; Instruments for examining the eyes
    • A61B3/10Objective types, i.e. instruments for examining the eyes independent of the patients' perceptions or reactions
    • A61B3/102Objective types, i.e. instruments for examining the eyes independent of the patients' perceptions or reactions for optical coherence tomography [OCT]
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61BDIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
    • A61B3/00Apparatus for testing the eyes; Instruments for examining the eyes
    • A61B3/10Objective types, i.e. instruments for examining the eyes independent of the patients' perceptions or reactions
    • A61B3/12Objective types, i.e. instruments for examining the eyes independent of the patients' perceptions or reactions for looking at the eye fundus, e.g. ophthalmoscopes
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61BDIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
    • A61B3/00Apparatus for testing the eyes; Instruments for examining the eyes
    • A61B3/10Objective types, i.e. instruments for examining the eyes independent of the patients' perceptions or reactions
    • A61B3/14Arrangements specially adapted for eye photography

Description

本発明は、被検査物の断層画像を撮る光断層撮像装置、その制御方法、及び当該制御方法を実行するプログラムに関する。
光干渉断層撮像法(Optical Coherence Tomography、以下OCTという)を用いて、被検査物の断層画像を撮る光断層撮像装置(以下、OCT装置という)が開発されている。OCT装置では、低コヒーレント光である測定光を物体上に照射し、物体からの散乱・反射光を、参照光と干渉させることで干渉光を得ている。そして、該干渉光のスペクトルの周波数成分を分析することによって、高解像度の物体の断層画像を得ている。ここで、OCT装置は、被検眼の眼底の断層画像等を得て当該被検眼の診察を行う眼底検査に好適に用いられる。
眼疾患は、眼底の病変部を早期に発見し、病変部が眼底の広範囲にまで進行することを遅らせる治療を早期に開始することが重要である。特に、病変部が黄班にまで進行すると、視覚に甚大な影響を与えるため、病変部が黄班から十分離れた位置にあっても、その病変部を発見したいという要求がある。この要求に答えるため、眼底検査に用いられるOCT装置の広画角化が期待されている。
特許文献1には、眼底撮像用のOCT装置に前眼部撮像用のアダプターを装着させ、撮影画角を変更する場合には前眼部撮像用アダプターに換えて広角レンズアダプターを装着する構成が開示されている。更に、当該構成にあっては、前眼部撮像用のアダプターの装着の有無を判定し、その結果をモニタに表示させている。
また、特許文献2には、眼底撮像用のOCT装置に前眼部撮像用アダプターを装着する構成が開示されており、ここではアダプターの装着の検知に応じてモニタ表示画面も眼底撮像用から前眼部撮像用に切り替えている。
特開2011−147609号公報 特開2013−212313号公報
前述したように、OCT装置において、より広い眼底範囲での断層画像を一括取得することを可能とするために光学系の広角化が求められている。この際、OCT装置の光学系は、標準的な対物レンズで最適設計されている。このため、広角撮影が必要な場合にはこの対物レンズを広角レンズに差し替えて装填する、或いは対物レンズの前段に光学レンズを挿入する対応が考えられる。また、同様に、OCT装置においては更に、より狭い眼底範囲での断層画像を高分解能に取得するために光学系の狭画角化も求められている。
しかしながら、OCT装置の光学系に対して画角を変更するための光学部材(例えば、広角レンズ)を光路に挿入した場合、各種パラメータの値が適切な値からずれてしまう。OCT装置の制御部の制御パラメータとして走査手段の走査速度を考える場合、例えば、この光学部材が挿入された際に走査速度が一定のままだと、画像の分解能が低くなってしまう。また、OCT装置の演算処理部の信号処理パラメータとして分散補償パラメータを考える場合、例えば、挿入された光学部材により測定光に分散が生じるため、測定光の分散と参照光の分散とが一致しなくなってしまう。
上述した課題に対して、本発明の目的の一つは、断層画像の取得範囲の画角を変更するために画角変更用の光学部材が挿入された場合でも、各種パラメータの値を適切な値に切り替え可能にし、好適な被検査物の断層画像を取得することである。
上記課題を解決するために、本発明の一態様に係る光断層撮像装置は、
光源と、
前記光源から出射された光を測定光と参照光とに分割する光分割器と
記測定光を被検査物に照射する光学系と、
前記被検査物からの前記測定光の戻り光と前記参照光との干渉光を受光する検出器と、
前記検出器の出力信号を処理して、前記被検査物の断層画像を取得する演算処理部と、を備えた光断層撮像装置において、
前記断層画像の取得範囲の画角を変更するため画角変更用の光学部材が前記光分割器と前記被検査物との間に挿入されたか否かを判定する判定手段と、
前記判定手段の判定結果に基づいて、前記光断層撮像装置を制御する制御部の制御パラメータの値を切り替える切り替え手段と、を有し、
前記制御パラメータは、前記測定光を前記被検査物で走査する走査手段の走査パラメータを含み、
前記切り替え手段は、前記判定手段の判定結果に基づいて、前記走査パラメータの値を切り替える
本発明によれば、断層画像の取得範囲の画角を変更するために画角変更用の光学部材が挿入された場合でも、各種パラメータの値を適切な値に切り替え可能にし、好適な被検査物の断層画像を取得することができる。
本発明の一実施例に係る眼科装置における光学系に含まれる諸構成を模式的に示す図である。 本発明の一実施例に係る眼科装置において、測定光によって被検眼をx方向にスキャンしている様子を示した図、及び得られた眼底二次元画像及びBスキャン画像を、通常の画角及び画角が広げられた場合について各々示した図である。 図1に示す眼科装置において、前眼部撮像部を用いて挿入レンズの測定光路上での有無を判定する方法について示すフローチャートである。 図1に示す眼科装置において、SLO部を用いて挿入レンズの測定光路上での有無を判定する方法について示すフローチャートである。 図1に示す眼科装置において、OCT部を用いて挿入レンズの測定光路上での有無を判定する方法について示すフローチャートである。 図1に示す眼科装置において、OCT信号の取得から画像解析に至る全体の工程を示すフローチャートである。 図1に示す眼科装置において、広画角化に対応したOCT信号の取得から画像解析に至る全体の工程を示すフローチャートである。 図1に示す眼科装置において、広画角化に対応したOCT信号の取得から画像解析に至る他の全体の工程を示すフローチャートである。 OCT画像を得る際の撮像条件における制御パラメータである横分解能の適正化を図る工程を示すフローチャートである。 OCT画像を得る際の撮像条件における制御パラメータである深さ情報取得の際のパラメータの適正化を図る工程を示すフローチャートである。 OCT画像を得る際の撮像条件における制御パラメータであるC−Gate位置の適正化を図る工程を示すフローチャートである。 OCT画像を得る際の画像構成条件における制御パラメータである分散補償パラメータの適正化を図る工程を示すフローチャートである。 OCT画像を得る際の画像構成条件において適正な表示距離を得るための制御パラメータの適正化を図る工程を示すフローチャートである。 OCT画像を得る際の画像構成条件においてマップ解析を行う際の制御パラメータの適正化を図る工程を示すフローチャートである。 OCT画像を得る際の画像構成条件においてDOPU処理を行う際の制御パラメータの適正化を図る構成を示すフローチャートである。 OCT画像を得る際の画像構成条件において血流速度処理を行う際の制御パラメータの適正化を図る構成を示すフローチャートである。 通常の画角のOCT画像を表示する際と広画角なOCT画像を表示する際とにおけるGUIの表示例を示す図である。 広画角化して得られたOCT画像であることをGUIに表示する態様を例示する図である。 広画角化したOCT画像を得る際に推奨される撮影様式を説明するための図である。
以下、本発明の実施例について、図面を参照して説明する。なお、以下の実施例は特許請求の範囲に関わる本発明を限定するものではなく、また、本実施例で説明されている特徴の組み合わせの全てが本発明の解決手段に必須のものとは限らない。また、以下の実施例では、本発明に係る検査装置として好適な光断層撮像(OCT)装置を含む眼科装置について述べる。
図1は、本実施例における眼科装置の全体構成の概略図である。
本眼科装置は、光断層撮像(Optical Coherence Tomography;以下、OCT)部100、走査型検眼鏡(Scanning Laser Ophothalmoscope:以下、SLO)部140、前眼部観察部160、内部固視灯部170、制御部200から構成される。なお、制御部200は、OCT部100と一体に構成されても良いし、有線あるいは無線で通信可能に接続することができれば別体に構成されていても良い。実際の被検眼の検査では、被検眼に対して後述する照明光源115以降に配置される光学部材、OCT部100等は単一の筐体内に収容され、光学ヘッドとして一体化されている。該光学ヘッドは、後述する被検眼に対する各種撮像を行う際に、被検眼との距離を適正距離とするアライメント等の動作を制御部200の制御に基づいて実行する。内部固視灯部170により被検眼に固視標を注視させた状態で、前眼部観察部160により観察される被検体の前眼部の画像を用いて、装置のアライメントが行われる。アライメント完了後に、OCT部100とSLO部140とによる被検眼の眼底の撮像が行われる。以下、本眼科装置の各構成について説明する。
<OCT部100の構成>
ここではOCT部100の構成について、図1を参照して説明する。
光源101は、低コヒーレント光源であるSLD光源(Super Luminescent Diode)であり、例えば、中心波長850nm、バンド幅50nmの光を出射する。なお、本実施例では光源101としてSLDを用いたが、ASE光源(Amplified Spontaneous Emission)等、低コヒーレント光が出射できる光源であれば何れでも良い。
該光源101から出射された光は、ファイバ102、及び偏光コントローラ103を介して、ファイバカップラ104に導かれ、測定光(OCT測定光とも言う)と参照光に分岐される。偏光コントローラ103は、光源101から出射された光の偏光の状態を調整するものであり、当該光は直線偏光に調整される。本実施例で用いるファイバカップラ104の分岐比は、90(参照光):10(測定光)である。
分岐された測定光は、ファイバ105を介してコリメータ106から平行光として出射される。出射された測定光は、Xスキャナ107、レンズ108、レンズ109、Yスキャナ110を介してDCM(ダイクロイックミラー)111に到達する。なお、Xスキャナ107は眼底Erにおいて測定光を水平方向にスキャンするガルバノミラーから構成され、Yスキャナ110は眼底Erにおいて測定光を垂直方向にスキャンするガルバノミラーから構成される。また、走査手段であるXスキャナ107及びYスキャナ110は、駆動制御部180により制御され、眼底Er上で所望の範囲の領域を測定光により走査することができる。ここで、走査手段は、被検眼100の前眼部と共役な位置に配置され、測定光を眼底で走査することが好ましい。このとき、前眼部における測定光のケラレを低減することができる。また、DCM111は、800nm〜900nmの光を反射し、それ以外の光を透過する特性を有する。
DCM111により反射された測定光は、レンズ112、フォーカスレンズ114及び前眼部Eaを経て、眼底Erの網膜層に照射される。該測定光は、ステージ116により光軸方向に移動可能に支持されたフォーカスレンズ114により、眼底Erの網膜層にフォーカスされる。フォーカスレンズ114の光軸方向の移動は、駆動制御部180により制御される。眼底Erを照射した測定光は各網膜層で反射・散乱し、上述の光学経路を逆にたどり、ファイバカップラ104に戻る。
一方、ファイバカプラ104で分岐された参照光は、ファイバ117を介してコリメータ118から平行光として出射される。出射された参照光は分散補償ガラス120介し、コヒーレンスゲートステージ121上のミラー122で反射され、ファイバカップラ104に戻る。コヒーレンスゲートステージ121は、被検者の眼軸長の相違等に対応する為、駆動制御部180によりミラー122が光軸方向に移動するように制御される。これにより、測定光の光路長と参照光の光路長との光路長差が制御可能となる。
ファイバカップラ104に戻った測定光と参照光とは合波されて干渉光となる。前述した光路長差が適切に制御されることにより好適なOCT信号を生成可能な干渉光が得られる。該干渉光は、ファイバ125及びコリメータ126を介してグレーティング127に導かれ、該グレーティング127により分光された後レンズ128を経てラインカメラ129で受光される。ラインカメラ129で受光された光は該光の強度に応じた電気信号とされ、信号処理部190に出力される。
以上述べた構成において、ファイバカップラ104は光源101から出射された光を測定光と参照光とに分割する光分割器に対応し、OCT部100の光路に配置されるスキャナ等の構成は測定光を被検眼上に照射する光学系に対応する。また、ラインカメラ129は、被検眼からの測定光の戻り光と参照光との干渉光を受光する検出器に対応する。更に、信号処理部190は、ラインカメラ129の干渉光に対応する出力信号に対して信号処理、画像処理、及び解析処理を実行して、被検眼の断層画像を取得する演算処理部に対応する。
<SLO部140の構成>
次に、SLO140の構成の一例について、図1を参照して説明する。
なお、本実施例において、SLO140部は被検眼の眼底画像を取得する眼底画像取得手段の一例に相当する。
光源141は例えば半導体レーザであり、本実施例では、中心波長780nmの光を測定光として出射する。光源141から出射された測定光(SLO測定光とも言う)は、ファイバ142を介し、偏光コントローラ145で直線偏光に調整され、コリメータ143から平行光として出射される。出射された測定光は穴あきミラー144の穴あき部を通過し、レンズ147−1を介し、Xスキャナ146に至る。該Xスキャナ146は、眼底Erにおいて測定光を水平方向にスキャンするガルバノミラーから構成される。該Xスキャナ146を介した測定光は、レンズ147−2及びレンズ147−3を経て、Yスキャナ148に至る。該Yスキャナ148は、眼底Erにおいて測定光を垂直方向にスキャンするガルバノミラーから構成される。該Yスキャナ149を介した測定光は、第二のDCM(ダイクロイックミラー)149に到達する。なお、偏光コントローラ145を設けないこととしてもよい。Xスキャナ146及びYスキャナ148は後述する駆動制御部180により制御され、眼底上で所望の範囲を測定光で走査する。第二のDCM149は、例えば760nm〜800nmを反射し、それ以外の光を透過する特性を有する。
第二のDCM149にて反射された直線偏光の測定光は、DCM111を透過後、OCT部100のOCT測定光と同様の光路を経由し、眼底Erに到達する。
眼底Erに照射されたSLO測定光は、眼底Erで反射・散乱され、上述の光学経路を逆にたどり、穴あきミラー144に達する。該穴あきミラー144で反射された光が、レンズ150を介し、アバランシェフォトダイオード(以下、APDと称する)152で受光され、電気信号に変換されて、後述する信号処理部190に出力される。
ここで、穴あきミラー144の位置は、被検眼の瞳孔位置と共役となっており、眼底Erに照射された測定光が反射・散乱された光のうち、瞳孔周辺部を通った光が、穴あきミラー144によって反射される。なお、本実施例では、光路の分離に穴あきミラー144を用いたが、これに限定されず例えば中空のミラーが蒸着されたプリズムによりこれを構成しても良い。
<前眼部撮像部160の構成>
次に、前眼部撮像部160の構成について、図面を参照して説明する。
前眼部撮像部160は、波長1000nmの照明光を発するLED115−a、115−bから成る照明光源115により照明された前眼部Eaを撮像する。照明光源115から照射され且つ前眼部Eaで反射され光は、フォーカスレンズ114、レンズ112、DCM111、及び第二のDCM149を介し、第三のDCM161に達する。第三のDCM161は、980nm〜1100nmの光を反射し、それ以外の光を透過する特性を有する。第三のDCM161で反射された光は、レンズ162、レンズ163、及びレンズ164を介し、前眼部カメラ165で受光される。前眼部カメラ165で受光された光は、電気信号に変換され、信号処理部190に出力される。
<内部固視灯部170の構成>
次に、内部固視灯170部の構成について、図面を参照して説明する。
内部固視灯部170は、表示部171及びレンズ172で構成される。表示部171として複数の発光ダイオード(LD)がマトリックス状に配置されたものを用いる。発光ダイオードの点灯位置は、駆動制御部180の制御により撮像したい部位に合わせて変更される。表示部171からの光は、レンズ172を介し、被検眼に導かれる。表示部171から出射される光は520nmで、制御部180により所望のパターンが表示される。当該内部固視灯部170は、表示部171上の点灯位置を被検者に注視させることで固視を促し、その状態で被検眼の撮像を実行することで撮像したい部分の画像を得る。
<制御部200の構成>
制御部200の構成について、図面を参照して説明する。
制御部200は、駆動制御部180、信号処理部190、表示制御部191、表示部192、及び切り替え部194から構成される。なお、表示部192は、制御部200と通信可能に接続されていれば別体に構成されても良い。
駆動制御部180は、上述の通り、XYスキャナ、SLOXYスキャナ、コヒーレンスゲートステージ121、フォーカスレンズ114、表示部171、を制御する。また、更には、OCT部100等を包含する筐体からなる光学ヘッドの被検眼に対するアライメントのための駆動系等、各部を制御する。
信号処理部190は、ラインカメラ129、後述するAPD152、及び前眼部カメラ165のそれぞれから出力される信号に基づき、画像の生成、生成された画像の解析、或いは解析結果の可視化情報の生成を行う。なお、画像の生成などの詳細については、後述する。
表示制御部191は、信号処理部190で生成された画像等を表示部192の表示画面に表示させる。表示部192は、表示内容等を指示する表示制御部191の制御の下、後述するように種々の情報を表示する。また、切り替え部194は、本装置全体を制御すると共に、駆動制御部180や表示制御部191等の制御部の制御パラメータ、信号処理部190においてOCT信号を処理する際の各処理パラメータの内の少なくとも一つを切り替える切り替え手段として機能するモジュール領域を有する。なお、各処理パラメータとしては、ゲイン等の信号処理パラメータ、画像処理を実行して画像を生成する際の画像処理パラメータ、更には後述するマップ処理等の画像の解析を実行する際に用いる解析パラメータが含まれる。
<断層画像生成、及び、眼底画像生成>
次に、信号処理部190において実行される画像生成及び画像解析の各処理について説明する。
信号処理部190は、ラインカメラ129から出力された干渉信号に対して、一般的なSD−OCT(Spectral Domain OCT)に用いられる再構成処理を行うことで、各偏光成分に基づいた断層画像を生成する。まず、信号処理部190は、干渉信号から固定パターンノイズ除去を行う。固定パターンノイズ除去は、検出した複数のAスキャン信号を平均することで固定パターンノイズを抽出し、これを入力した干渉信号から減算することで行われる。次に、信号処理部190は、干渉信号を波長から波数に変換し、更にフーリエ変換を行うことによって断層信号を生成する。
信号処理部190はまた、APD152から出力された信号に対して、反射光の強度情報を処理することで、眼底画像を生成する。
<画角変更>
以上の様な装置を用い、眼底(Er)の画角を変更した画像を撮像する場合について、次に説明する。本実施例では、眼底画像における画像の取得範囲を変更するする構成として、被検眼と光学ヘッドとの間にアダプターレンズとして挿入レンズ193を挿入する。図2は、当該挿入レンズ193の有無による測定光のスキャン範囲を被検眼の断面において模式的に示す図である。当該挿入レンズ193を測定光の光路中に挿入する事で、図2(a)に破線で示すスキャン範囲から図2(b)に破線で示すスキャン範囲となるように光路が変化する。従って、眼底(Er)での測定光のスキャン範囲が広くなり、眼底の広い領域(以後、広画角)を撮像する事が出来る。
具体的には、図2(a’)に示す画角のOCT画像から図2(b’)で示す様な画角のOCT画像が取得できる。なお、広画角にOCT撮像する場合、湾曲する眼底が撮像範囲に可能な限り入るように、通常の画角のOCT画像の深さ撮像範囲よりも長い深さ撮像範囲に設定することが好ましい。また、SLO画像についても、図2(a’’)に示す画角の画像から図2(b’’)に示す様な画角のSLO画像が取得できる。本実施例では、挿入レンズ193として、−20Dのレンズを用い、広画角を達成している。該挿入レンズ193として−20Dのレンズを用いると、画角は元の画像のものより約1.5倍広くなる。本実施例では、OCT画像のX方向走査距離が10mmから15mmに撮像範囲が広くなった。なお、本実施例では画角を1.5倍としているが、当該倍率は使用を想定した眼鏡に基づく例示であって可変とされる値であることは言うまでもない。
なお、以上の実施例では挿入レンズ193として眼鏡を用いた場合を想定しているが、該挿入レンズ193に対応し得る構成はこれに限定されない。コンタクトレンズ、眼科装置に備え付けられたアダプターレンズ、画角変更のために測定光路に挿入可能なその他の光学部材等、OCT装置における走査手段と被検眼との間に挿脱可能であって画角変更が可能であれば、当該挿入レンズとして適用可能である。また、広画角化するための光学部材の挿入だけでなく、狭画角化するための光学部材の挿入においても適用可能である。
<全体フロー>
以上に述べた眼科装置を用い、OCT画像の撮像から解析画面出力までの全体の流れを図4(a)〜図4(c)に示すフローチャートを用いて説明する。
まず通常の画角のOCT画像の出力に至る工程について、図4(a)に示すフローチャートを参照して述べる。OCT画像の撮像に際して、眼科装置がイニシャライズ(電気的チェック、光量など安全性チェック、メカ的チェック、等)を実施する(ステップ401)。イニシャライズ終了後、眼科装置のアライメント(被検者と本体の距離調整、フォーカス調整、C−gate調整、及び固視調整)を実施する(ステップ402)。その後、撮像モード(黄斑モード、緑内障モード、等)を設定し(ステップ403)、当該モードでのOCT撮像(制御)を行い(ステップ404)、画像信号を取得する。続いて、得られた画像信号に対する信号処理を実施し、OCT画像を取得し、該OCT画像を解析する(ステップ405)。同時又はその後、結果をディスプレイに表示(GUI表示)する(ステップ406)。
次に、画角を変更する場合における本実施例の具体例を以下に示す。本実施例では、先のフローチャートにおけるアライメント時(ステップ402)に挿入レンズ193を自動検出し、以降の工程を広画角に対応した場合について述べる。即ち、広画角化の後に、OCT撮像(制御)、解析、及びGUI表示を実施した例の全体の流れ(フロー)について記述する。
まず、図4(a)に示した全体フローの場合と同様、イニシャライズ(ステップ411)を実施する。次に、アライメント(ステップ412)を実施する事で挿入レンズ193の有無を判定する。なお、この判定の方法については後述する。続いて、撮影モードを設定(ステップ413)後、挿入レンズ193の光路上の有無(ステップ414)に応じてOCT画像の撮像制御を変更する。具体的には、挿入レンズ193が配置されていると判定された場合にはフローはステップ415に移行し、配置されていないと判定された場合にはフローはステップ416に移行する。OCT画像撮像時に制御されるパラメータとしては、例えば、スキャナの走査速度及びステップ間隔があり、これらの設定値を変更する。なお、制御部の制御パラメータの変更については後述する。
更に、挿入レンズ193の有無に応じて、解析条件の変更を実施する。具体的には、挿入レンズ193が配置されていると判定されていた場合にはフローはステップ415からステップ417に移行する。また、配置されていないと判定されていた場合にはフローはステップ416からステップ418に移行する。変更される解析条件としては、例えば、黄斑―乳頭間距離算出条件等、が例示される。
その後、挿入レンズ193の光路上の有無に応じて、GUI表示(ステップ419、ステップ420)についてもこれを適正化する。変更される表示条件としては、例えば画像表示位置の変更等、が例示される。
なお、図4(b)に示す例では、挿入レンズ193の光路上の有無は自動的に判定し且つフローもそれに応じて自動で決定されることとしている。しかし、例えば表示に至る処理速度の迅速化、或いは所謂装置の使い勝手の要請により、ユーザの設定、等により変更箇所を故意的に減らしても良い。このような例を図4(c)に示す。当該フローチャートでは、ステップ431のイニシャライズからステップ435の解析までの工程は図4(a)のステップ401からステップ405までの工程と同一である。挿入レンズ193の光路上の有無は、ステップ436においてGUI表示する際の条件にのみ反映される。挿入レンズ193の存在の有無の判定後は、図4(b)におけるステップ419或いはステップ420の操作が、ステップ437或いはステップ438において実行される。
<挿入レンズ193の有無の判定方法:各種の画像や信号を利用>
ここで、挿入レンズ193の測定光路上の有無の判定方法について、記述する。本実施例では、挿入レンズ193の検出装置を新たに付加させることなく、目的を達成する。なお、ここでは、前述した全体フローにおける装置アライメント(ステップ402)で挿入レンズ193の検出を実施した例について述べる。また、検者がGUI画面にチェックを入れることにより挿入レンズ193の測定光光路への挿入を検出する例について述べる。なお、以降に述べる画角変更用の光学部材である挿入レンズ193の測定光路中への挿入の有無の判定は、切り替え部194において判定手段として機能するモジュール領域により実行される。また、この判定手段による判定結果は、前述した切り替え手段により切り替えられるパラメータの判定基準を構成することとしても良い。なお、判定手段として機能するモジュール領域を、切り替え部194とは別体の判定部(不図示)として構成しても良い。
(1)前眼部画像の解析結果に基づいて挿入レンズ193の有無を判定
具体的な判定処理として、前眼部撮像部160を用い、前眼部撮影光の反射光に基づいて挿入レンズ193の有無を判定する。実際の被検眼検査時において、前眼部撮影光が挿入レンズ193の表面又は裏面にて反射する。その反射光は前眼部カメラ165で受光可能である。この反射光が受光されているか否かによって挿入レンズ193の光路上での有無を判定し、判定結果をメモリ(不図示)に保存する。
この判定方法の具体的フローを、図3(a)に示す。まず、前眼部画像を取得し(ステップ301)、次に、被検眼Eaと本体の距離(ワーキングディスタンス)を調整する(ステップ302)。調整後、前眼部画像を再び取得する(ステップ303)。前眼部画像の再取得後、ステップ303の前眼部画像に挿入レンズ193の反射光(ゴースト)が存在するか否かについて画像解析を実行する(ステップ304)。得られた画像解析の結果(ゴーストの有無)は、何れの結果の場合もメモリ(不図示)に保存する(ステップ305及び306)。
(2)SLO部で得た眼底画像の解析結果に基づいて挿入レンズ193の有無を判定
挿入レンズ193の有無の判定には、前眼部撮像部160の他の構成によっても可能である。次に、SLO部140を用いて挿入レンズ193の有無の判定を実行する例について述べる。ここでは、過去の前眼部画像データとSLO部140によって直前に得た前眼部画像のデータとを比較する事で挿入レンズ193の測定光路上での有無を判定する。具体的には、黄斑中心から血管までの距離(ピクセル数)により挿入レンズ193の有無を判定し、判定結果をメモリ(不図示)に保存することとしている。
この判定方法の具体的フローを、図3(b)に示す。まず、被検者情報を入力し(ステップ311)、SLO画像を取得し(ステップ312)、次に、被検眼Eaの眼底に対して画像を得るためのピントが合うようSLO部140のフォーカスを調整する(ステップ313)。調整後、SLO画像を再び取得する(ステップ314)。SLO画像の再取得後、ステップ311にて入力された被検者情報に基づき、過去のSLO画像をメモリ(不図示)あるいはデータベース(不図示)から読み出す。なお、データベースは、制御部200と有線あるいは無線で通信可能に接続され、被検者のIDの入力に応じてIDに対応付いている過去のデータを検索し、検索されたデータを読み出すことができる。この過去のSLO画像とステップ314で再取得したSLO画像とを画像比較する(ステップ316)。これら画像の比較により画像変化の有無を判定し、その判定結果は何れの場合であってもメモリ(不図示)に保存する(ステップ317及び318)。
以上に述べた本実施例におけるSLO部140及び前眼部撮像部160は、被検眼の前眼部画像と被検眼の眼底画像とのうち少なくとも一つを取得するために被検眼からの戻り光を受光する第二の検出部を構成する。前述した切り替え部194における判定手段は、この第二の検出部の出力信号に基づいて、測定光路中に挿入レンズ193が挿入されたか否かを判定することが可能である。
(3)OCT信号に基づいて挿入レンズ193の有無を判定
また、挿入レンズ193の有無の判定には、前述した前眼部撮像部160或いはSLO部140の他の構成によっても可能である。次に、OCT部100を用い、挿入レンズ193の測定光路上の有無の判定を実行する例について述べる。具体的には、挿入レンズ193が測定光路中に挿入されると、FFT処理後のOCT信号に該挿入レンズ193による反射光の信号が観測される。ここでは、その反射光の信号に対応するゴーストの有無から挿入レンズ193の有無を判定する。即ち、この態様においては、前述した判定手段は、検出器たるラインカメラ129の出力信号に基づいて、測定光路中に挿入レンズ193が挿入されたか否かを判定する。
この判定方法の具体的フローを、図3(c)に示す。まず、OCT信号を取得し(ステップ321)、次に、OCT画像を取得できるようC−Gate位置を調整する(ステップ322)。調整後、OCT信号を再び取得する(ステップ323)。更に、ステップ323で取得されたOCT信号を解析する(ステップ324)。解析の結果としてゴーストの有無を判定し、何れの結果であってもこれらをメモリ(不図示)に保存する(ステップ325及び326)。
(4)挿入レンズ193の有無の判定に関するその他の例
以上に、挿入レンズ193の判定方法について述べたが、判定方法はこれらに限定されない。例えば、前眼部モニタを用い、過去データを比較(瞳孔径等)し、更に画像の信号処理(輝度分布)等、を実行することにより挿入レンズ193の測定光路上の有無を判定しても良い。或いは、SLO部140を用い、SLO画像のゴースト(ガンマによる二値化領域分析等)、信号強度分布、黄斑-乳頭間の距離算出、等を実行する事で挿入レンズ193の測定光路上の有無を判定しても良い。
或いは、OCT部100を用い、OCT画像のゴーストの検出、OCT信号からの疑似SLOのゴースト画像の生成、過去データとの比較、OCT感度低下のグラフ解析、等を実行する事で挿入レンズ193の測定光路上の有無を判定しても良い。なお、OCT画像のゴーストの検出に際しては、Bスキャン画像について高輝度領域のエリア検出等を行うことが好適である。また疑似SLOのゴースト画像の生成に際しては、OCT信号から生成されるCスキャン画像解析によってこれが為される。過去データとの比較では、Bスキャン画像の比較、或いはCスキャン画像の比較が好適である。また、OCT感度の低下グラフは、レンズ挿入による感度低下の情報が含まれるとしてこれが解析される。
また、その他、ユーザによる入力(スイッチ、GUI入力、等)、又は、レンズを検出する為の他の手段(磁気)等の新たな機構を設けても良い。これら機構によって、挿入レンズ193の測定光路上での有無を判定しても、同様の効果が得られる。即ち、挿入レンズ193の測定光路上への挿入の有無については、操作者によりこの有無について入力する入力手段を配しても良い。この場合、前述した判定手段は、この入力手段による入力に応じて、挿入レンズ193が測定光路中に挿入されたことを判定することとなる。
なお、本検出機構は前述したように挿入レンズ193として眼鏡が測定光路上に存在する場合を主たる対象とした場合を想定している。従って、前眼部用のOCTアタッチメントを使用する場合には、眼鏡と当該アタッチメントとを区別する為、前述した眼科装置既存の構成とは別個に、これら異なる検出機構を設けることが好ましい。このような検出機構を配置することにより、挿入レンズ193の正確なパワーを検知する事が出来る。
<OCT撮像(制御)条件の変更:制御部の制御パラメータの切り替え>
次に、OCT装置の駆動制御部180や表示制御部191等の制御部の制御パラメータの切り替えについて説明する。
(1)制御パラメータ1:走査手段の走査速度の切り替え
図2にも示した通り、挿入レンズ193の測定光路への挿入により、広画角OCT画像が取得できる。しかし、図2(b’)に示した広画角OCT画像は図2(a’)に示すOCT画像と比較すると横分解能(図2におけるx方向)が低下する。これは画角(撮像距離)が大きくなるが撮像時間は同じである為であり、信号が間引かれることにより横分解能が低下する。本実施例では、この横分解能低下を防止する為、OCT部100のXスキャナ107のスキャン速度を通常の1/1.5倍(画角が1.5倍広くなった為)のスキャン速度に低下させ、横分解能が低下しない画像を取得した。
このような分解能の低下に対処する具体的な工程について、図5(a)に示すフローチャートを用いて次に説明する。先ず、OCT撮像モードを選択(ステップ501)した後、挿入レンズ193の測定光路上での有無情報を得る(ステップ502)。ステップ502にて挿入レンズ193が測定光路に挿入されていると判定されると、フローはステップ503に移行する。ステップ503では、横分解能を同等に設定するか否かをGUI上に表示し、ユーザにこれを選択させる。横分解能が同等の設定が選択された場合、フローはステップ504に移行し、Xスキャナ107を通常の1/1.5倍(画角が1.5倍広くなった為)の速度で操作する。また、Yスキャナ110についても、同様に通常の1/1.5倍(画角が1.5倍広くなった為)の間隔で操作し(ステップ505)、X方向及びY方向の分解能が同等のOCT画像を取得する。ステップ502において挿入レンズ193が光路上に無いと判定された場合、フローはステップ507に移行して通常の画角のOCT画像の撮像が行われる。また、ステップ503にて横分解能を同等とする設定を選択した場合、分解能低下を希望していると判断して(ステップ506)スキャナの走査条件を変更せずに画角のみを変えてOCT画像の撮像を実行する(ステップ508)。
以上述べた測定光を被検眼上で走査する走査手段であるXスキャナ及びYスキャナの走査速度は本実施形態における制御パラメータの一例であり、前述した切り替え手段は測定光路中に挿入レンズ193が挿入された場合にこの走査速度を切り替えることとなる。
(2)制御パラメータ2:ラインカメラのセンサ間隔の切り替え
ここで、OCT装置において、ラインカメラ129の有効ピクセル数を可変にできる機構を有するものも存在する。当該装置の場合、挿入レンズ193の測定光路への挿入に応じて、深さ情報をより深く得る事が出来るモードにする事で適正な画像を取得する事が出来る。ここで述べる適正な画像とは、例えば画像折れの無い、通常の画角のOCT画像と同じX−Z比率の画像をいう。
このようなOCT画像を取得する場合の工程について、次に図5(b)に示すフローチャートを用い説明する。当該工程では、先ず、OCT撮像モードを選択(ステップ511)した後、挿入レンズ193の測定光路上での有無情報を得る(ステップ512)。ステップ512にて挿入レンズ193が測定光路に挿入されていると判定されると、フローはステップ513に移行する。ステップ513では、深さ撮像範囲を同等に設定するか否かをGUI上に表示し、ユーザにこれを選択させる。深さ撮像範囲を深くする設定が選択された場合は、フローはステップ514に移行し、ラインカメラ129のセンサ間隔を変更(信号取得間隔1/2:単位長さ当たりのセンサ数2倍)する。また、図5(a)に示した場合と同様に、ステップ512にて挿入レンズ193が測定光路上に無いと判定された場合、フローはステップ516に移行して通常の撮像条件でのOCT画像の撮像が実行される。更に、ステップ513にて深さ撮像範囲を変更しないとの設定が選択された場合には、フローはステップ515に移行し、ラインカメラの制御は変更せずに、画角のみを変えてOCT画像の撮像を実行する。
(3)制御パラメータ3:コヒーレンスゲート位置の切り替え
ここで、画角を広げる事により、上述の画像折れや、観察したい箇所の信号強度の低下が生じることが考えられる。従って、これらを抑える為、適正なC−Gate(コヒーレンスゲート)位置にする必要がある。
このような画角拡大により生じ得る現象へ対処するための具体的な工程について、図5(c)に示すフローチャートを用いて次に説明する。当該工程では、先ず、OCT撮像モードを選択(ステップ521)した後、測定光路上における挿入レンズ193の有無情報を得る(ステップ522)。ステップ522にて挿入レンズ193が測定光路に挿入されていると判定されると、フローはステップ523に移行する。ステップ523では、C−Gate位置の適正化設定を実行するか否かをGUI上に表示し、ユーザにこれを選択させる。C−Gate位置の適正化設定を実行すると選択された場合、フローはステップ524に移行する。このとき、水平方向の撮像範囲の中央付近における網膜表面からC−Gate位置までの距離を考える。挿入レンズ193が挿入されている際の距離が通常の画角のOCT撮像時の距離よりも長く(例えば、2倍以上)なるように、C−Gate位置を設定する。このとき、前述したように、広画角にOCT撮像する場合には、湾曲する眼底が撮像範囲に可能な限り入るように、通常の画角のOCT画像の深さ撮像範囲よりも長い深さ撮像範囲に設定することが好ましい(図2(b’)参照)。また、図5(a)に示した場合と同様に、ステップ522にて挿入レンズ193が測定光路上に無いと判定された場合、フローはステップ526に移行して通常位の撮像条件手のOCT画像の撮像が実行される。更に、ステップ523にて、C−Gate位置を変更しないとの選択がされた場合には、C−Gate位置制御は変更せずに画角のみを変えてOCT画像の撮像を実行する。上述の適正位置とは、脈略膜側にC−Gate位置を設定する事を含む。
(4)制御パラメータ4:その他
なお、本実施例では、画角変更に伴う制御条件の再設定に関して上述の3つの制御について例示して述べた。しかし、制御条件の再設定の様式はこれら形態に限定されない。例えば、前回の撮像情報を反映させる、或いは画角の大きさにより他の制御機構を変更する事等によっても、最適な画像を取得する事が出来る事は記述するまでもない。
また、再設定の際に、他のOCT制御パラメータを変更する事も含まれる。例えば、画像のサイズを適正化する為、間引きスキャンを実施する事も含まれる。前述したコヒーレンスゲートステージ121を駆動制御する駆動制御部180は、光学系において測定光の光路長と参照光の光路長との光路長差を変更する光路長差変更手段を構成する。また、該光路長差は制御パラメータの一つであり、前述した切り替え手段は測定光路中に挿入レンズ193が挿入された場合に該光路長差を切り替えることが可能である。
また、撮像時間が延びる事により、眼球運動の影響を受ける為、重ね合せ枚数を増やす事等も含まれる。即ち、前述した表示制御手段における断層画像を表示する際の表示制御パラメータも、測定光路中に挿入レンズ193が挿入された場合に切り替え手段に切り替えられる少なくとも一つの制御パラメータに含まれる。
また、OCT画像の撮像に際しては、SLO部160によって得られた眼底画像を用いてトラッキングを行ってBスキャン画像生成時の位置合わせを行うSLOトラッキング技術が知られている。挿入レンズ193を測定光路中に挿入することで、OCT画像撮像時における眼底上の測定光のスキャン速度が変化する。従って、SLOトラッキング技術を用いる場合においても、上述した画角の変化倍率等に対応して、SLO測定光のスキャン速度、データ取得タイミング、データ取得レート等を変更することを要する。この場合においても、上述した各制御条件の再設定の例に準じて、これら制御パラメータの変更が実行されることが好ましい。
<処理条件の変更:演算処理部の処理パラメータの切り替え>
次に、演算処理部の処理パラメータの切り替えについて説明する。
(1)信号処理パラメータ1:分散補償パラメータの切り替え
OCT画像の撮像に際し、挿入レンズ193の測定光路への挿入により、測定光側の分散と参照光側の分散とが異なる事により、画像劣化が発生する。この画像劣化を防止する為、信号処理の際の分散補償パラメータを再設定し、変更することが好ましい。このような分散補償パラメータの再設定の工程の具体例について、次に図6(a)に示すフローチャートを用いて述べる。
ラインカメラ129から出力されたOCT信号を得て(ステップ601)、当該OCT信号に基づいて挿入レンズ193の測定光路上での有無情報を得る(ステップ602)。ステップ602にて、挿入レンズ193が測定光路中に挿入されていると判定されると、フローはステップ603に移行する。ステップ603では、PSFの半値幅が一番小さくなる箇所を探し、分散補償に用いるパラメータを再設定する。ステップ602にて挿入レンズ193が測定光路上に無いと判定された場合は、フローはステップ604に移行して通常のパラメータにてOCT画像の構成を実施する。
なお、本実施例では、分散補償パラメータの再設定に対しては信号処理で対応している。しかし、分散補償の様式は当該形態に限定されず、例えば参照光路側に同一のレンズを挿入する事でより正確に分散補償を行うことも可能である。
(2)信号処理パラメータ2:干渉光のサンプリングの数の切り替え
光源を波長掃引光源し、差動検知のディテクタで構成されるSS−OCT(Swept Source OCT)を用いる場合、信号処理パラメータとして、干渉光をサンプリングする数を含めても良い。この場合、前述した切り替え手段は、測定光路中に挿入レンズ193が挿入された場合に、変更される画角に対応するように干渉光をサンプリングする数を切り替えることが好ましい。ここで、前述したように、広画角にOCT撮像する場合には、湾曲する眼底が撮像範囲に可能な限り入るように、通常の画角のOCT画像の深さ撮像範囲よりも長い深さ撮像範囲に設定することが好ましい(図2(b’)参照)。そこで、画角が広くなるように画角を変更する場合には、干渉光をサンプリングする数を増やすことが好ましい。これにより、例えば通常の画角のOCT画像の深さ撮像範囲よりも深い深さ撮像範囲の断層画像を得ることができるため、湾曲する眼底が撮像範囲に入り易くなる。なお、ここで言うサンプリングの数とはいわゆるkクロックの周波数のことで、サンプリングの数を増やすことは、kクロックの周波数を高くすることに対応する。
(3)信号処理パラメータ3:ラインカメラからの出力信号のゲインの切り替え
また、スペクトル幅を持つ光源を、分光器によって検出するSD−OCTを用いる場合、信号処理パラメータとして、ラインカメラ129からの出力信号を処理する際のゲインを含めても良い。この場合、切り替え手段は、画角の変更に対応するように、出力信号のゲインを切り替えることが好ましい。ここで、広画角にOCT撮像する場合には、例えば、網膜の上に存在する硝子体を観察したい場合が多い。そこで、画角が広くなるように画角を変更する場合には、ゲインを増やすことが好ましい。これにより、例えば通常の画角のOCT画像よりもコントラストが高い断層画像を得ることができるため、硝子体を強調した断層画像を得ることができる。
(4)解析処理パラメータ1:マップ等の2次元画像のサイズの切り替え
また、図2にも示した通り、挿入レンズレンズ193の挿入により、図2(b’)に示す広画角OCT画像が取得できる。この広画角OCT画像は図2(a’)に示す通常の画角のOCT画像と比較すると横分解能(図2におけるX方向、更にはY方向)が低下する。これは、画角(撮像距離)が大きくなるが、サンプリング周期は同じである為、単位pixel当たりの距離が異なることによる。本実施例では、このような事象を考慮し、OCT画像からの解析数値を変更する事で適正な診断を支援する例を記述する。
近年、被検者のOCT画像を取得し、ノーマティブデータベース(正常眼のデータベース、以下NDBと称する。)と比較する事で被検者の疾患有無を検査している。例えば、緑内障診断する際、医師はOCT信号より得た神経線維層の厚みマップとNDBとを比較する。その為、神経線維層の厚みマップを構成する際、X及びY方向のOCT画像表示時の距離を適正化することが好ましい。このようなNDB解析のための表示距離の適正化の工程について、図6(b)に示すフローチャートを用いて述べる。
ラインカメラ129から出力されたOCT信号を得て(ステップ611)、当該OCT信号に基づいて挿入レンズ193の測定光路上での有無情報を得る(ステップ612)。ステップ612にて、挿入レンズ193が測定光路中に挿入されていると判定されると、フローは613に移行する。このとき、マップのX及びY方向の距離を1/1.5倍(画角が1.5倍広くなった為)とする処理(サイズを小さくする処理)を実行する。ステップ612にて挿入レンズ193測定光路上に無いと判定された場合、フローはステップ614通に移行して常の解析条件を行う。
また、Enface(C−スキャン)画像解析の際にもマップを用いる解析と同様のことが生じる。このため、OCT画像の構築に際して同様の処理が実行されることが好ましい。このような解析処理の具体例について図6(c)に示すフローチャートを用いて述べる。
ラインカメラ129から出力されたOCT信号を得て(ステップ621)、当該OCT信号に基づいて挿入レンズ193の測定光路上での有無情報を得る(ステップ622)。ステップ622にて挿入レンズ193が測定光路中に挿入されていると判定されると、フローはステップ624に移行する。このとき、Enface画像の解析パラメータとして、Enface画像のX及びY方向の距離を1/1.5倍(画角が1.5倍広くなった為)とする処理(サイズを小さくする処理)を実行する。ステップ622にて挿入レンズ193が測定光路上に無いと判定された場合、フローはステップ624に移行して通常の解析条件にてOCT画像の構成を行う。
(5)解析処理パラメータ2:その他
以上に述べた各解析時における適正化の処理は、フェイズコレクション処理時、偏光OCT装置のDOPU(Degree Of Polarization Uniformity)処理時、DopplerOCT装置の血流速度処理時、等においても実行されることが好ましい。なお、DOPUは、偏光の均一性を示すパラメータであり、ROI毎に求められる。DOPU処理時及び血流速度処理時における適正化処理の工程を図6(d)及び図6(e)のフローチャートに示す。適正化処理において、ラインカメラ129から出力されたOCT信号を得て(ステップ631及び641)、当該OCT信号に基づいて、測定光路における挿入レンズ193の有無情報を得る(ステップ632及び642)。ステップ632又は642にて挿入レンズ193が測定光路中に挿入されていると判定されると、フローはステップ633又は643に移行する。このとき、DOPU画像の解析パラメータとして、例えばROIの辺の長さを1.5倍(画角が1.5倍広くなった為)とする処理を実行する。また、血流速度の解析パラメータとして、広画角のOCT画像を用いて得られた血流速度を1/1.5倍(画角が1.5倍広くなった為)とする処理を実行する。ステップ632又は642にて挿入レンズ193が測定光路上に無いと判定された場合、フローはステップ634又は644に移行して通常の解析条件にてOCT画像の構成を行う。なお、ここでは、モニタに表示される断層画像のピクセル数が、画角を変更しても一定である場合を想定している。このような場合、1ピクセルの長さを1.5倍(画角が1.5倍広くなった為)とする処理を事前に実行していれば、上記の処理は不要である。
以上に述べたようにこれら処理時に用いられる各パラメータを挿入レンズ193の測定光路上での有無に対応させることにより、適正な解析数値を得る事が出来る。また、以上の事象は、セグメンテーションの閾値、他の機能OCT、解析条件、の設定に際しても適応できる事は言うまでもない。例えば、解析処理パラメータの一つとして、断層画像を解析処理する際に断層画像に含まれる複数の層の境界を判別に用いるコントラスト、輝度等の閾値も含まれる。この場合、前述した切り替え手段は、測定光路中に挿入レンズ193が挿入された場合に、この閾値を断層画像における両端部と中央部とで切り替えることが好ましい。また、その際、これら切り替え用の閾値は予め挿入レンズ193のパワー等に応じたテーブルとして記憶されていることが好ましい。
また、測定光路中に挿入された挿入レンズ193の挿入位置に基づいて、少なくとも一つのパラメータの値を決定する決定手段として機能するモジュール領域を信号処理部190に配しても良い。この場合、挿入位置の検出には、操作者による入力、専用の検出器の使用等が考えられる。更にこの場合における切り替え手段は、測定光路上に挿入レンズ193が挿入された場合に、先の少なくとも一つのパラメータを決定された値に切り替えると良い。これにより、挿入位置に適した断層画像が得られることが期待される。
<GUI表示条件の変更:表示制御パラメータの切り替え>
本実施例では、挿入レンズ193の測定光路中への挿入により、SLO画像及びOCT画像のX及びY方向のスキャン範囲が1.5倍になる。この為、GUI表示の際に画像のスケールバーに変更が必要になる。図7を用い、このスケールバーの変更について説明する。
まず、通常のGUI表示の例を図7(a)に示す。GUI画面700にはGUIのヘッダ701にファイル、解析、設定、ヘルプ、等があり、更に前眼部モニタ画像702、SLO画像703及びOCT画像704が表示されている。また、OCT画像(Bスキャン画像)704上にはスケールバー705が併せて表示される。広画角でOCT撮影した際は、図7(b)においてOCT画像706として示す様な画像が取得できる。この場合、スケールバーはスケールバー707として示す当該OCT画像用に変更する必要がある。
また、広画角化した事を合せて表示する必要があるが、これについて図8に例示する様な表示をする事も効果がある。例えば、図8(a)に示す様に広画角化撮影用ボタン800にチェックする、或いは図8(b)に示す様に画像上に広画角化撮影した表示(−20D:眼鏡有)をする、事も医師の適正な診断を支援する。
また、挿入レンズ193が測定光路中に挿入されている際には、画角が広くなる為画像表示パラメータであるγ、コントラスト、等を変更することも好ましい。また、このことは、マップ表示、3D画像、Enface画像、等表示においても同様であり、上述した表示による対応をする事で同様の効果が得られる。また、スケールバー(スケール表示)、広画角取得画像である事、画像と情報の紐付け、広画角の程度(1.5倍)等についても同様に表示されることが好ましい。
なお、以上に述べた実施例では、眼科装置に用いるOCT部100として、スペクトル幅を持つ光源を、分光器によって検出するSD−OCTを用いる場合を例示した。しかしながら、光源を波長掃引光源し、差動検知のディテクタで構成されるSS−OCTを用いた場合であっても同様の効果がある。
<推奨モード:OCTフォーカス>
上述した通り、挿入レンズ193のパワーを−30D程度にすると、図9に例示するようにOCT画像の画角が広くなる。画角が広くなると、得られる画像における眼球の眼底アーチ部901に対応して、深さ情報を増やす必要がある。しかし、図5(b)に示した深さ情報を増やすための処理を行った場合、OCT信号取得時の測定光のフォーカスの適正エリアが限られてしまう。このため、フォーカスが合わない位置が測定領域中に存在してしまい、画像内にて輝度差が生じる。
ここでは、輝度差のない画像を得る為の処理について述べる。当該処理では、まず深さ方向における領域902(a)にフォーカスを合わせて当該領域でのOCT画像を取得する。次に、領域902(b)、及び領域902(c)に対して順次フォーカスを合わせて各々の領域でのOCT画像を取得する。その後、各層にて取得されたOCT画像を重ね合せることにより、より広画角で充分な深さ情報を有する適正なOCT画像が取得できる。
この場合、挿入レンズ193の光学特性に基づいて、断層画像における深さ方向における複数の撮像位置における輝度の差が低減するように、複数の撮像位置のそれぞれにおける複数の断層画像の重ね合わせ枚数を決定することが好ましい。また、このような重ね合せ枚数の決定は、信号処理部190において当該機能を事項するために構築された枚数決定手段として定義されるモジュール領域によって実行されることが好ましい。これによって、広画角で充分な深さ情報を有すると共に、つなぎ目において違和感のないOCT画像を提供することが可能となる。
また、以上の制御に対して更にC−Gateの制御をマッチさせることにより、更なる高画質なOCT画像が得られる。具体的には、領域902(a)にフォーカスを合わせ、C−Gate位置を位置903(a)にし、OCT画像を複数枚取得する。次に、領域902(b)にフォーカスすると共にC−Gate位置を位置903(b)としてOCT画像を複数枚取得し、更に領域902(c)にフォーカスすると共にC−Gate位置を位置903(c)としてOCT画像を複数枚取得する。以上の操作によって得られた3種類のOCT重ね合せ画像を用い、更に一枚のOCT画像に再構成する事で、最適な広画角であって、且つ深いOCT画像を取得する事が出来る。
なお、以上に述べた制御は、被検眼における硝子体の位置から実施しても良い。
<推奨モード:膜厚適正化>
図9に示したOCT画像の様に、広画角でOCT画像900を取得すると、OCT画像中央部904とOCT画像901の撮像条件は異なる。光学的な歪、入射角による光学距離、一次の散乱光による干渉信号、により、端部の正確な膜厚が測定困難となる。そこで、挿入レンズ193の測定光路中への挿入を検出した際は、以下の処理により適正な診断支援が可能となる。
即ち、ユーザの入力又はレンズ検知機能より、挿入レンズ193のパワー情報を最初に得る。次に、被検者の角膜データから光学スキャンエリアの各光学性能を算出する。その後、中心部からの画角に依存し、網膜の各層の膜厚算出に上述光学パラメータを反映させる。以上に述べた一連の各処理のフローに対して、本推奨モードを反映させる事で網膜の場所に依存せず、各層の膜厚が正確に得られる。なお、以上の操作は、挿入レンズ193の光学特性と被検眼の角膜の光学特性とに基づいて、断層画像の歪を補正する補正手段をとして機能する信号処理部190におけるモジュール領域により実行される。
以上に述べた様に、被検者が眼鏡により挿入レンズ193を測定光路に対して挿入することで広画角なOCT画像が取得可能な場合に、適正な制御と処理を実施する事で広画角であり且つ高分解能なOCT画像が取得できる。なお、以上に述べた実施例では、挿入レンズ193が−20Dである場合について述べたが、この値は限定的なものではなく、+20Dであっても良い。その際は、画角が小さくなる為、上述とは逆のパラメータ設定を実施すれば良い。
<その他の実施例>
なお、本発明は上述した実施例に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内において、種々の変形、変更して実施することができる。例えば、上記の実施例では、被検査物が眼の場合について述べているが、眼以外の皮膚や臓器等の被検査物に本発明を適用することも可能である。この場合、本発明は眼科装置以外の、例えば内視鏡等の医療機器としての態様を有する。従って、本発明は眼科装置に例示される断層画像撮像装置として把握され、被検眼は被検査物の一態様として把握されることが望ましい。
また、その他の実施例として、光断層撮像装置と、被検眼の断層画像の取得範囲の画角を変更するために被検者が装着する画角変更用の光学部材と、を有する光断層撮像システムとして構成することも可能である。このとき、被検者が装着する画角変更用の光学部材としては、眼鏡やコンタクトレンズ等である。これにより、挿入レンズやアダプターレンズ等の装着を想定せずに設計された光断層撮像装置等においても、簡易に断層画像の取得範囲の画角を変更することができる。なお、眼科の医療現場において、レンズの反射によるゴースト等を避けるために、被検者には眼鏡やコンタクトレンズを外してもらってから被検眼を撮影するのが一般的であった。
この場合、上述したその他の実施例に係る光断層撮像システムは、光源と、前記光源から出射された光を測定光と参照光に分割する光分割器と、前記測定光を被検眼で走査する走査手段と、前記走査手段を介して前記測定光を前記被検眼に照射する光学系と、前記被検眼からの前記測定光の戻り光と前記参照光との干渉光を受光する検出器と、前記検出器の出力信号を処理して、前記被検眼の断層画像を取得する演算処理部と、を備えた光断層撮像装置と、前記断層画像の取得範囲の画角を変更するために被検者が装着する画角変更用の光学部材と、を有するものとして把握することが可能である。
また、本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサーがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
100:OCT部、 ラインカメラ:129、 140:SLO部、 160:前眼部撮像部、 170:内部固視灯部、 駆動制御部:180、 信号処理部:190、 表示制御部:191、 表示部:192、 挿入レンズ:193、 切り替え部:194、 制御部:200

Claims (32)

  1. 光源と、
    前記光源から出射された光を測定光と参照光とに分割する光分割器と、
    前記測定光を被検査物に照射する光学系と、
    前記被検査物からの前記測定光の戻り光と前記参照光との干渉光を受光する検出器と、
    前記検出器の出力信号を処理して、前記被検査物の断層画像を取得する演算処理部と、を備えた光断層撮像装置において、
    前記断層画像の取得範囲の画角を変更するための画角変更用の光学部材が前記光分割器と前記被検査物との間に挿入されたか否かを判定する判定手段と、
    前記判定手段の判定結果に基づいて、前記光断層撮像装置を制御する制御部の制御パラメータの値を切り替える切り替え手段と、を有し、
    前記制御パラメータは、前記測定光を前記被検査物で走査する走査手段の走査パラメータを含み、
    前記切り替え手段は、前記判定手段の判定結果に基づいて、前記走査パラメータの値を切り替えることを特徴とする光断層撮像装置。
  2. 前記走査パラメータは、前記走査手段の走査速度を含み、
    前記切り替え手段は、前記判定手段の判定結果に基づいて、前記走査速度を切り替えることを特徴とする請求項1に記載の光断層撮像装置。
  3. 前記切り替え手段は、前記画角が広くなるように変更された場合に、前記走査速度を低下させることを特徴とする請求項2に記載の光断層撮像装置。
  4. 前記走査パラメータは、前記走査手段の走査間隔を含み、
    前記切り替え手段は、前記判定手段の判定結果に基づいて、前記走査間隔を切り替えることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の光断層撮像装置。
  5. 前記切り替え手段は、前記画角が広くなるように変更された場合に、前記走査間隔を短くすることを特徴とする請求項4に記載の光断層撮像装置。
  6. 前記測定光の光路長と前記参照光の光路長との光路長差を変更する光路長差変更手段を更に備え、
    前記制御パラメータは、前記光路長差を含み、
    前記切り替え手段は、前記判定手段の判定結果に基づいて、前記光路長差を切り替えることを特徴とする請求項1乃至5の何れか一項に記載の光断層撮像装置。
  7. 前記演算処理部により取得された前記断層画像を表示手段に表示させる表示制御手段を更に有し、
    前記制御パラメータは、前記表示制御手段における前記断層画像を表示する際の表示制御パラメータを含み、
    前記切り替え手段は、前記判定手段の判定結果に基づいて、前記表示制御パラメータの値を切り替えることを特徴とする請求項1乃至6の何れか一項に記載の光断層撮像装置。
  8. 前記表示制御パラメータは、前記表示手段において表示される断層画像のスケールを含み、
    前記切り替え手段は、前記判定手段の判定結果に基づいて、前記スケールを切り換えることを特徴とする請求項7に記載の光断層撮像装置。
  9. 前記切り替え手段は、前記判定手段の判定結果に基づいて、更に、前記演算処理部の信号処理パラメータ、前記演算処理部における前記断層画像を生成する際の画像処理パラメータ、及び前記演算処理部における前記断層画像を解析する際の解析処理パラメータのうち少なくとも一つのパラメータの値を切り換えることを特徴とする請求項1乃至8の何れか一項に記載の光断層撮像装置。
  10. 前記測定光の光路中に挿入された前記画角変更用の光学部材の挿入位置に基づいて、前記少なくとも一つのパラメータの値を決定する決定手段を更に有し、
    前記切り替え手段は、前記画角変更用の光学部材が挿入されたと判定された場合に、前記少なくとも一つのパラメータを前記決定された値に切り替えることを特徴とする請求項9に記載の光断層撮像装置。
  11. 前記信号処理パラメータは、前記干渉光をサンプリングする数を含み、
    前記切り替え手段は、前記判定手段の判定結果に基づいて、前記サンプリングする数を切り替えることを特徴とする請求項9又は10に記載の光断層撮像装置。
  12. 光源と、
    前記光源から出射された光を測定光と参照光とに分割する光分割器と、
    前記測定光を被検査物に照射する光学系と、
    前記被検査物からの前記測定光の戻り光と前記参照光との干渉光を受光する検出器と、
    前記検出器の出力信号を処理して、前記被検査物の断層画像を取得する演算処理部と、を備えた光断層撮像装置において、
    前記断層画像の取得範囲の画角を変更するための画角変更用の光学部材が、前記光分割器と前記被検査物との間に挿入されたか否かを判定する判定手段と、
    前記判定手段の判定結果に基づいて、前記演算処理部の信号処理パラメータの値を切り替える切り替え手段と、を有し、
    前記信号処理パラメータは、前記干渉光をサンプリングする数を含み、
    前記切り替え手段は、前記判定手段の判定結果に基づいて、前記サンプリングする数を切り替えることを特徴とする光断層撮像装置。
  13. 前記信号処理パラメータは、前記検出器の出力信号を処理する際のゲインを含み、
    前記切り替え手段は、前記判定手段の判定結果に基づいて、前記出力信号のゲインを切り替えることを特徴とする請求項9乃至12の何れか一項に記載の光断層撮像装置。
  14. 前記信号処理パラメータは、分散補償パラメータを含み、
    前記切り替え手段は、前記判定手段の判定結果に基づいて、前記分散補償パラメータの値を切り換えることを特徴とする請求項9乃至13の何れか一項に記載の光断層撮像装置。
  15. 前記演算処理部は、前記切り替えられた分散補償パラメータの値を用いて、測定光路における前記測定光の分散と参照光路における前記参照光の分散との差が低減されるように、前記検出器の出力信号を処理することを特徴とする請求項14に記載の光断層撮像装置。
  16. 前記解析処理パラメータは、前記断層画像を解析処理する際に前記断層画像に含まれる複数の層の境界の判別に用いる閾値を含み、
    前記切り替え手段は、前記判定手段の判定結果に基づいて、前記閾値を前記断層画像における両端部と中央部とで切り替えることを特徴とする請求項9乃至11の何れか一項に記載の光断層撮像装置。
  17. 光源と、
    前記光源から出射された光を測定光と参照光とに分割する光分割器と、
    前記測定光を被検査物に照射する光学系と、
    前記被検査物からの前記測定光の戻り光と前記参照光との干渉光を受光する検出器と、
    前記検出器の出力信号を処理して、前記被検査物の断層画像を取得する演算処理部と、を備えた光断層撮像装置において、
    前記断層画像の取得範囲の画角を変更するための画角変更用の光学部材が、前記光分割器と前記被検査物との間に挿入されたか否かを判定する判定手段と、
    前記判定手段の判定結果に基づいて、前記演算処理部の解析処理パラメータの値を切り替える切り替え手段と、を有し、
    前記解析処理パラメータは、前記断層画像を解析処理する際に前記断層画像に含まれる複数の層の境界の判別に用いる閾値を含み、
    前記切り替え手段は、前記判定手段の判定結果に基づいて、前記閾値を前記断層画像における両端部と中央部とで切り替えることを特徴とする光断層撮像装置。
  18. 操作者により前記画角変更用の光学部材が挿入されたことを入力する入力手段を更に有し、
    前記判定手段は、前記入力手段による入力に応じて、前記画角変更用の光学部材が挿入されたと判定することを特徴とする請求項1乃至17の何れか一項に記載の光断層撮像装置。
  19. 前記判定手段の判定結果と前記画角変更用の光学部材の光学特性とに基づいて、前記断層画像における深さ方向における複数の撮像位置における輝度の差が低減するように、前記複数の撮像位置のそれぞれにおける複数の前記断層画像の重ね合わせ枚数を決定する枚数決定手段を更に有することを特徴とする請求項1乃至18の何れか一項に記載の光断層撮像装置。
  20. 光源と、
    前記光源から出射された光を測定光と参照光とに分割する光分割器と、
    前記測定光を被検査物に照射する光学系と、
    前記被検査物からの前記測定光の戻り光と前記参照光との干渉光を受光する検出器と、
    前記検出器の出力信号を処理して、前記被検査物の断層画像を取得する演算処理部と、を備えた光断層撮像装置において、
    前記断層画像の取得範囲の画角を変更するための画角変更用の光学部材が、前記光分割器と前記被検査物との間に挿入されたか否かを判定する判定手段と、
    前記判定手段の判定結果と前記画角変更用の光学部材の光学特性とに基づいて、前記断層画像における深さ方向における複数の撮像位置における輝度の差が低減するように、前記複数の撮像位置のそれぞれにおける複数の前記断層画像の重ね合わせ枚数を決定する枚数決定手段と、
    を有することを特徴とする光断層撮像装置。
  21. 前記判定手段は、前記検出器の出力信号に基づいて、前記画角変更用の光学部材が挿入されたか否かを判定することを特徴とする請求項1乃至20の何れか一項に記載の光断層撮像装置。
  22. 光源と、
    前記光源から出射された光を測定光と参照光とに分割する光分割器と、
    前記測定光を被検査物に照射する光学系と、
    前記被検査物からの前記測定光の戻り光と前記参照光との干渉光を受光する検出器と、
    前記検出器の出力信号を処理して、前記被検査物の断層画像を取得する演算処理部と、を備えた光断層撮像装置において、
    前記検出器の出力信号に基づいて、前記断層画像の取得範囲の画角を変更するための画角変更用の光学部材が、前記光分割器と前記被検査物との間に挿入されたか否かを判定する判定手段と、
    前記判定手段の判定結果に基づいて、前記光断層撮像装置を制御する制御部の制御パラメータ、前記演算処理部の信号処理パラメータ、前記演算処理部における前記断層画像を生成する際の画像処理パラメータ、及び前記演算処理部における前記断層画像を解析する際の解析処理パラメータのうち少なくとも一つのパラメータの値を切り替える切り替え手段と、を有することを特徴とする光断層撮像装置。
  23. 前記被検査物は、被検眼であり、
    前記被検眼の前眼部画像と前記被検眼の眼底画像とのうち少なくとも一つを取得するために前記被検眼からの戻り光を受光する第二の検出器を更に有し、
    前記判定手段は、前記第二の検出器の出力信号に基づいて、前記画角変更用の光学部材が挿入されたか否かを判定することを特徴とする請求項1乃至20の何れか一項に記載の光断層撮像装置。
  24. 前記被検査物は、被検眼であり、
    前記画角変更用の光学部材の光学特性と前記被検眼の角膜の光学特性とに基づいて、前記断層画像の歪を補正する補正手段を更に有することを特徴とする請求項1乃至23の何れか一項に記載の光断層撮像装置。
  25. 前記被検査物は、被検眼であり、
    前記被検眼の前眼部と共役な位置に配置された走査手段は、前記測定光を前記被検眼の眼底で走査することを特徴とする請求項1乃至24の何れか一項に記載の光断層撮像装置。
  26. 前記画角変更用の光学部材は、眼鏡、コンタクトレンズ、及び前記光断層撮像装置に備え付けられたアダプターレンズのいずれかであることを特徴とする請求項1乃至25の何れか一項に記載の光断層撮像装置。
  27. 光源と、前記光源から出射された光を測定光と参照光とに分割する光分割器と、前記測定光を被検査物に照射する光学系と、前記被検査物からの前記測定光の戻り光と前記参照光との干渉光を受光する検出器と、前記検出器の出力信号を処理して、前記被検査物の断層画像を取得する演算処理部と、を備えた光断層撮像装置の制御方法において、
    前記断層画像の取得範囲の画角を変更するための画角変更用の光学部材が前記光分割器と前記被検査物との間に挿入されたか否かを判定する工程と、
    前記判定する工程における判定結果に基づいて、前記光断層撮像装置の制御部の制御パラメータの値を切り替える工程と、を含み、
    前記制御パラメータは、前記測定光を被検査物で走査する走査手段の走査パラメータを含み、
    前記切り替える工程では、前記判定する工程における判定結果に基づいて、前記走査パラメータの値を切り替えることを特徴とする光断層撮像装置の制御方法。
  28. 光源と、前記光源から出射された光を測定光と参照光とに分割する光分割器と、前記測定光を被検査物に照射する光学系と、前記被検査物からの前記測定光の戻り光と前記参照光との干渉光を受光する検出器と、前記検出器の出力信号を処理して、前記被検査物の断層画像を取得する演算処理部と、を備えた光断層撮像装置の制御方法において、
    前記断層画像の取得範囲の画角を変更するための画角変更用の光学部材が、前記光分割器と前記被検査物との間に挿入されたか否かを判定する工程と、
    前記判定する工程における判定結果に基づいて、前記演算処理部の信号処理パラメータの値を切り替える工程と、を含み、
    前記信号処理パラメータは、前記干渉光をサンプリングする数を含み、
    前記切り替える工程では、前記判定する工程における判定結果に基づいて、前記サンプリングする数を切り替えることを特徴とする光断層撮像装置の制御方法。
  29. 光源と、前記光源から出射された光を測定光と参照光とに分割する光分割器と、前記測定光を被検査物に照射する光学系と、前記被検査物からの前記測定光の戻り光と前記参照光との干渉光を受光する検出器と、前記検出器の出力信号を処理して、前記被検査物の断層画像を取得する演算処理部と、を備えた光断層撮像装置の制御方法において、
    前記断層画像の取得範囲の画角を変更するための画角変更用の光学部材が、前記光分割器と前記被検査物との間に挿入されたか否かを判定する工程と、
    前記判定する工程における判定結果に基づいて、前記演算処理部の解析処理パラメータの値を切り替える工程と、を含み、
    前記解析処理パラメータは、前記断層画像を解析処理する際に前記断層画像に含まれる複数の層の境界の判別に用いる閾値を含み、
    前記切り替える工程では、前記判定する工程における判定結果に基づいて、前記閾値を前記断層画像における両端部と中央部とで切り替えることを特徴とする光断層撮像装置の制御方法。
  30. 光源と、前記光源から出射された光を測定光と参照光とに分割する光分割器と、前記測定光を被検査物に照射する光学系と、前記被検査物からの前記測定光の戻り光と前記参照光との干渉光を受光する検出器と、前記検出器の出力信号を処理して、前記被検査物の断層画像を取得する演算処理部と、を備えた光断層撮像装置の制御方法において、
    前記断層画像の取得範囲の画角を変更するための画角変更用の光学部材が、前記光分割器と前記被検査物との間に挿入されたか否かを判定する工程と、
    前記判定する工程における判定結果と前記画角変更用の光学部材の光学特性とに基づいて、前記断層画像における深さ方向における複数の撮像位置における輝度の差が低減するように、前記複数の撮像位置のそれぞれにおける複数の前記断層画像の重ね合わせ枚数を決定する工程と、
    を含むことを特徴とする光断層撮像装置の制御方法。
  31. 光源と、前記光源から出射された光を測定光と参照光とに分割する光分割器と、前記測定光を被検査物に照射する光学系と、前記被検査物からの前記測定光の戻り光と前記参照光との干渉光を受光する検出器と、前記検出器の出力信号を処理して、前記被検査物の断層画像を取得する演算処理部と、を備えた光断層撮像装置の制御方法において、
    前記検出器の出力信号に基づいて、前記断層画像の取得範囲の画角を変更するための画角変更用の光学部材が、前記光分割器と前記被検査物との間に挿入されたか否かを判定する工程と、
    前記判定する工程における判定結果に基づいて、前記光断層撮像装置を制御する制御部の制御パラメータ、前記演算処理部の信号処理パラメータ、前記演算処理部における前記断層画像を生成する際の画像処理パラメータ、及び前記演算処理部における前記断層画像を解析する際の解析処理パラメータのうち少なくとも一つのパラメータの値を切り替える工程と、を含むことを特徴とする光断層撮像装置の制御方法。
  32. 請求項27乃至31の何れか一項に記載の光断層撮像装置の制御方法の各工程をコンピュータに実行させることを特徴とするプログラム。
JP2015003421A 2015-01-09 2015-01-09 光断層撮像装置、その制御方法、及びプログラム Active JP6652281B2 (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015003421A JP6652281B2 (ja) 2015-01-09 2015-01-09 光断層撮像装置、その制御方法、及びプログラム
US15/535,721 US20180353063A1 (en) 2015-01-09 2016-01-07 Optical tomographic imaging apparatus, control method therefor, program therefor, and optical tomographic imaging system
PCT/JP2016/051057 WO2016111379A1 (en) 2015-01-09 2016-01-07 Optical tomographic imaging apparatus, control method therefor, program therefor, and optical tomographic imaging system
US16/862,600 US20200253470A1 (en) 2015-01-09 2020-04-30 Optical tomographic imaging apparatus, control method therefor, program therefor, and optical tomographic imaging system

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015003421A JP6652281B2 (ja) 2015-01-09 2015-01-09 光断層撮像装置、その制御方法、及びプログラム

Related Child Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2020005215A Division JP6839310B2 (ja) 2020-01-16 2020-01-16 光断層撮像装置、その制御方法、及びプログラム

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2016127900A JP2016127900A (ja) 2016-07-14
JP2016127900A5 JP2016127900A5 (ja) 2018-02-08
JP6652281B2 true JP6652281B2 (ja) 2020-02-19

Family

ID=55349904

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015003421A Active JP6652281B2 (ja) 2015-01-09 2015-01-09 光断層撮像装置、その制御方法、及びプログラム

Country Status (3)

Country Link
US (2) US20180353063A1 (ja)
JP (1) JP6652281B2 (ja)
WO (1) WO2016111379A1 (ja)

Families Citing this family (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6776076B2 (ja) * 2016-09-23 2020-10-28 株式会社トプコン Oct装置
WO2018198840A1 (ja) * 2017-04-28 2018-11-01 株式会社ニコン 眼科装置
JP7009823B2 (ja) * 2017-08-03 2022-01-26 株式会社ニデック Oct装置
JP7073678B2 (ja) * 2017-11-01 2022-05-24 株式会社ニデック 眼科装置
JP7243023B2 (ja) 2018-03-06 2023-03-22 株式会社ニデック Oct装置
JP2019154996A (ja) 2018-03-16 2019-09-19 株式会社トプコン 眼科装置、及び眼科情報処理装置
KR102139311B1 (ko) * 2018-12-14 2020-07-30 한국광기술원 콘택트렌즈 측정 시스템 및 방법
US20220313081A1 (en) * 2021-04-06 2022-10-06 Innovega, Inc. Automated contact lens design through image capture of the eye
CN114234744A (zh) * 2021-12-24 2022-03-25 中国电子科技集团公司第四十四研究所 一种激光引信探测前端的光学参数测试装置及光学参数测试方法

Family Cites Families (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6069698A (en) * 1997-08-28 2000-05-30 Olympus Optical Co., Ltd. Optical imaging apparatus which radiates a low coherence light beam onto a test object, receives optical information from light scattered by the object, and constructs therefrom a cross-sectional image of the object
JP4969925B2 (ja) * 2006-06-28 2012-07-04 株式会社トプコン 眼底観察装置
US7708408B1 (en) * 2008-10-10 2010-05-04 Amo Development Llc. Single-arm optical coherence tomography pachymetry system and method
EP2347701B1 (en) * 2010-01-21 2017-01-04 Nidek Co., Ltd Ophthalmic photographing apparatus
JP5545629B2 (ja) 2010-01-21 2014-07-09 株式会社ニデック 眼科撮影装置
JP5637721B2 (ja) * 2010-03-31 2014-12-10 キヤノン株式会社 断層撮像装置および断層撮像装置の制御装置
US8960909B2 (en) * 2012-01-20 2015-02-24 Canon Kabushiki Kaisha Control apparatus and control method
JP6168728B2 (ja) 2012-04-03 2017-07-26 キヤノン株式会社 光干渉断層撮影装置、制御方法、及びプログラム
JP6097542B2 (ja) * 2012-12-10 2017-03-15 キヤノン株式会社 補償光学装置、補償光学装置の制御方法、画像取得装置およびプログラム
JP2015066242A (ja) * 2013-09-30 2015-04-13 株式会社ニデック 眼科撮影装置
JP5850349B2 (ja) * 2014-05-02 2016-02-03 株式会社ニデック 眼科撮影装置

Also Published As

Publication number Publication date
US20180353063A1 (en) 2018-12-13
US20200253470A1 (en) 2020-08-13
JP2016127900A (ja) 2016-07-14
WO2016111379A1 (en) 2016-07-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6652281B2 (ja) 光断層撮像装置、その制御方法、及びプログラム
US9033510B2 (en) Systems and methods for efficiently obtaining measurements of the human eye using tracking
US7980697B2 (en) Fundus oculi observation device and ophthalmic image display device
US9170087B2 (en) Optical coherence tomography imaging apparatus, imaging system, and control apparatus and control method for controlling imaging range in depth direction of optical coherence tomography
JP6426974B2 (ja) データ処理方法及びoct装置
KR101787973B1 (ko) 화상처리장치 및 화상처리방법
JP6045171B2 (ja) 眼科システム
JP6469413B2 (ja) データ処理方法及びoct装置
US20130258286A1 (en) Optical coherence tomography imaging apparatus and method for controlling the same
JP2012196439A (ja) 撮像装置及び撮像方法
JP6776076B2 (ja) Oct装置
JP6703839B2 (ja) 眼科計測装置
JP2017143994A (ja) 眼科撮影装置
US10123699B2 (en) Ophthalmologic apparatus and imaging method
JP2013208394A (ja) 光干渉断層撮影装置及びその方法
JP2022176282A (ja) 眼科装置、及びその制御方法
JP7096392B2 (ja) 眼科装置
JP2017158867A (ja) 眼科撮影装置
JP6839310B2 (ja) 光断層撮像装置、その制御方法、及びプログラム
JP2018114121A (ja) 情報処理装置、情報処理方法及びプログラム
JP2017225599A (ja) Oct装置
JP6431399B2 (ja) 眼科撮影装置
JP7096391B2 (ja) 眼科装置
JP2017159089A (ja) 眼底撮影装置
JP6664992B2 (ja) 眼科撮影装置

Legal Events

Date Code Title Description
RD05 Notification of revocation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7425

Effective date: 20171214

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20171219

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20171219

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20180126

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20181213

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190204

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20190618

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190722

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20190903

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20191030

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20191224

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20200121

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6652281

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151