JP6651880B2 - 渦電流式発熱装置 - Google Patents

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Description

本発明は、回転軸の運動エネルギ(回転動力)を熱エネルギに変換して回収するための発熱装置に関する。特に、本発明は、永久磁石(以下、単に「磁石」ともいう)を用い、磁石からの磁界の作用によって生じる渦電流を利用した渦電流式発熱装置に関する。
近年、化石燃料の燃焼に伴う二酸化炭素の発生が問題視される。このため、太陽熱エネルギ、風力エネルギ、水力エネルギ等のような自然エネルギの活用が推進される。自然エネルギの中でも、風力エネルギ、水力エネルギ等は流体の運動エネルギである。従来、流体運動エネルギを活用して発電が行われる。
例えば、一般的な風力発電設備では、羽根車が風力を受けて回転する。羽根車の回転軸は発電機の入力軸に連結されており、羽根車の回転に伴って発電機の入力軸が回転する。これにより、発電機で電気が発生する。つまり、一般的な風力発電設備では、風力エネルギが羽根車の回転軸の運動エネルギに変換され、この回転軸の運動エネルギが電気エネルギに変換される。
特開2011−89492号公報(特許文献1)は、エネルギの利用効率の向上を図った風力発電設備を開示する。特許文献1の発電設備は渦電流式減速装置を備え、風力エネルギから電気エネルギへの変換過程で熱エネルギを発生する。
特許文献1の発電設備においては、風力エネルギが羽根車の回転軸の運動エネルギに変換され、この回転軸の運動エネルギが油圧ポンプの油圧エネルギに変換される。油圧エネルギによって油圧モータが回転する。油圧モータの主軸は渦電流式減速装置の回転軸に連結され、この減速装置の回転軸は発電機の入力軸に連結される。油圧モータの回転に伴って減速装置の回転軸が回転するとともに、発電機の入力軸が回転する。これにより、発電機で電気が発生する。
渦電流式減速装置は、永久磁石からの磁界の作用によって生じる渦電流を利用し、減速装置の回転軸の回転速度を減速する。これにより、油圧モータの主軸の回転速度が減速し、これに伴い油圧ポンプを介して羽根車の回転速度が調整される。
また、渦電流式減速装置においては、渦電流の発生により、回転軸の回転速度を減速させる制動力が発生すると同時に、熱が発生する。つまり、風力エネルギの一部が熱エネルギに変換される。その熱(熱エネルギ)が蓄熱装置に回収され、回収された熱エネルギによって原動機が駆動する。原動機の駆動によって発電機が駆動し、その結果として発電機で電気が発生する、と特許文献1には記載される。このことから、特許文献1の渦電流式減速装置は、羽根車の回転軸の運動エネルギを熱エネルギに変換して回収するための発熱装置ともいえる。
また、渦電流式減速装置は、トラック、バス等の車両に補助ブレーキとして搭載される場合がある。この場合の減速装置は、プロペラシャフト、ドライブシャフト等のような回転軸の回転速度を減速する。これにより、車両の走行速度が調整される。その際、回転軸の回転速度を減速させる制動力が発生すると同時に、熱が発生する。したがって、車両に搭載された渦電流式減速装置においても、回転軸の運動エネルギが熱エネルギに変換されることから、この熱エネルギを回収して活用することが望まれる。
熱エネルギを効率的に回収するためには、渦電流式減速装置に発生する熱エネルギ量は大きい方が好ましい。しかし、発生する熱エネルギ量が大きいと、発熱する部材(発熱部材)が高温になり、熱膨張する。発熱部材が熱膨張すると、発熱部材に過大な熱応力が生じ発熱部材が永久変形することがある。発熱部材が永久変形すると、磁石との間隔が変化するため熱エネルギが効率的に回収できないだけでなく、発熱部材の寿命も短くなる。
実開平4−114783号公報(特許文献2)は、ロータ(発熱部材)の熱膨張に追従するロータ支持アームを備える渦電流式減速装置を開示する。特許文献2の渦電流式減速装置は、ロータが熱膨張してもロータとロータ支持アームとの接合部における応力分布状態を制御する。
特開2011−89492号公報 実開平4−114783号公報
特許文献1の風力発電設備は、回転軸である羽根車と渦電流式減速装置(発熱装置)との間に油圧ポンプ及び油圧モータを備える。このため、設備の構造が複雑になる。また、多段階のエネルギ変換が必要であるから、エネルギの変換ロスが著しい。これに伴って、発熱装置としての渦電流式減速装置で得られる熱エネルギも小さくなる。
また、特許文献2の渦電流式減速装置はロータ(発熱部材)の片側にのみ支持アームを備える。特許文献2の渦電流式減速装置は自動車用であり、ロータの内側に電磁石等が配置されるため、ロータの片側にしか支持アームを配置できないためである。このような構成の渦電流式減速装置を発電設備のような大型設備に適用するのは難しい。
本発明は、上記の実情に鑑みてなされたものである。本発明の目的は、熱回収効率が高く、かつ、発熱部材が高温になっても発熱部材に生じる熱応力を低減できる渦電流式発熱装置を提供することである。
本発明の実施形態による渦電流式発熱装置は、下記の(1)又は(2)の構成を備える。
(1)本発明の実施形態による渦電流式発熱装置は、回転軸と、発熱部材と、連結部材と、複数の永久磁石と、磁石保持部材と、熱回収機構と、を備える。回転軸は、非回転部に回転可能に支持される。発熱部材は、円筒状であり、回転軸を包囲する。連結部材は、回転軸及び発熱部材を連結する。連結部材は、本体部、及び複数のアーム部を含む。本体部は、リング状であり、回転軸に固定されている。アーム部は、本体部から延び出して発熱部材に固定されている。アーム部は湾曲している。永久磁石は、発熱部材に隙間を空けて対向し、互いに隣接するもの同士で磁極の配置が交互に異なる。磁石保持部材は、永久磁石を保持し、非回転部に固定されている。熱回収機構は、発熱部材に生じた熱を回収する。
(2)本発明の実施形態による渦電流式発熱装置は、回転軸と、発熱部材と、連結部材と、複数の永久磁石と、磁石保持部材と、熱回収機構と、を備える。回転軸は、非回転部に回転可能に支持される。発熱部材は、円筒状であり、回転軸を包囲する。連結部材は、非回転部及び発熱部材を連結する。連結部材は、本体部、及び複数のアーム部を含む。本体部は、リング状であり、非回転部に固定されている。アーム部は、本体部から延び出して発熱部材に固定されている。アーム部は、湾曲している。永久磁石は、発熱部材に隙間を空けて対向し、互いに隣接するもの同士で磁極の配置が交互に異なる。磁石保持部材は、永久磁石を保持し、回転軸に固定されている。熱回収機構は、発熱部材に生じた熱を回収する。
本発明の渦電流式発熱装置は、熱回収効率が高く、かつ、発熱部材が高温になっても発熱部材に生じる熱応力を低減でき、更には連結部材の疲労損傷を抑制できる。
図1は、第1実施形態の発熱装置を示す縦断面図である。 図2は、第1実施形態の発熱装置を示す横断面図である。 図3は、第1実施形態の発熱装置における発熱部材の好適な態様の一例を示す横断面図である。 図4は、従来の発熱装置の横断面図である。 図5は、従来の発熱装置の発熱部材が熱膨張した状態を示す縦断面図である。 図6は、第1実施形態の発熱部材が熱膨張する前の状態を示す図である。 図7は、図6に示す発熱部材が熱膨張した後の状態を示す図である。 図8は、第2実施形態の発熱部材が熱膨張する前の状態を示す横断面図である。 図9は、図8に示す発熱部材が熱膨張した後の状態を示す図である。 図10は、第3実施形態の発熱部材が熱膨張する前の状態を示す図である。 図11は、図10に示す発熱部材が熱膨張した後の状態を示す図である。 図12は、図10と異なる第3実施形態の連結部材を示す縦断面図である。 図13は、第4実施形態の発熱装置を示す縦断面図である。 図14は、第4実施形態の発熱装置を示す横断面図である。 図15は、図1とは磁石の配置が異なる発熱装置の横断面図である。 図16は、図1とは磁石の配置が異なる発熱装置の縦断面図である。
本実施形態による渦電流式発熱装置は、回転軸と、発熱部材と、連結部材と、複数の永久磁石と、磁石保持部材と、熱回収機構と、を備える。回転軸は、非回転部に回転可能に支持される。発熱部材は、円筒状であり、回転軸を包囲する。連結部材は、回転軸及び発熱部材を連結する。連結部材は、本体部、及び複数のアーム部を含む。本体部は、リング状であり、回転軸に固定されている。アーム部は、本体部から延び出して発熱部材に固定されている。アーム部は湾曲している。永久磁石は、発熱部材に隙間を空けて対向し、互いに隣接するもの同士で磁極の配置が交互に異なる。磁石保持部材は、永久磁石を保持し、非回転部に固定されている。熱回収機構は、発熱部材に生じた熱を回収する。
また、本実施形態の発熱装置は以下のような構成とすることもできる。
本実施形態による渦電流式発熱装置は、回転軸と、発熱部材と、連結部材と、複数の永久磁石と、磁石保持部材と、熱回収機構と、を備える。回転軸は、非回転部に回転可能に支持される。発熱部材は、円筒状であり、回転軸を包囲する。連結部材は、非回転部及び発熱部材を連結する。連結部材は、本体部、及び複数のアーム部を含む。本体部は、リング状であり、非回転部に固定されている。アーム部は、本体部から延び出して発熱部材に固定されている。アーム部は、湾曲している。永久磁石は、発熱部材に隙間を空けて対向し、互いに隣接するもの同士で磁極の配置が交互に異なる。磁石保持部材は、永久磁石を保持し、回転軸に固定されている。熱回収機構は、発熱部材に生じた熱を回収する。
本実施形態の渦電流式発熱装置によれば、発熱部材に対向する磁石の磁極の配置が、互いに隣接する磁石同士で交互に異なるため、磁石からの磁界が広がり、発熱部材に到達する磁束密度が多くなる。これにより、磁石からの磁界の作用によって発熱部材に生じる渦電流が大きくなり、十分な発熱が得られる。したがって、回転軸の運動エネルギを熱エネルギに有効に変換して回収することができる。しかも、本実施形態の発熱装置では、複数の湾曲したアーム部を有する連結部材が発熱部材に固定される。したがって、発熱部材が熱膨張しても、アーム部の弾性変形により、発熱部材に過大な熱応力が生じにくい。さらには、連結部材の疲労損傷も抑制できる。その結果、熱エネルギを効率的に回収できる。
上記の発熱装置において、連結部材のアーム部は、発熱部材の円周方向に湾曲しているのが好ましい。また、アーム部は、第1アーム部及び第2アーム部を含んでいてもよい。この場合、第1アーム部及び第2アーム部は、互いに発熱部材の円周方向において逆向きに湾曲している。
上記の発熱装置において、連結部材のアーム部は、発熱部材の軸方向に湾曲していてもよい。
上記の発熱装置において、複数のアーム部は、発熱部材の円周方向に等間隔に配置されているのが好ましい。
上記の発熱装置は、風力発電設備、水力発電設備等のように流体運動エネルギを利用した発電設備に搭載することができる。また、上記の発熱装置は、車両に搭載することができる。いずれの場合でも、発熱装置は回転軸の運動エネルギを熱エネルギに変換して回収する。回収した熱エネルギは、例えば電気エネルギの生成に利用される。
以下に、本発明の渦電流式発熱装置の実施形態について詳述する。
[第1実施形態]
図1は、第1実施形態の発熱装置の縦断面図である。図2は、第1実施形態の発熱装置の横断面図である。図1及び図2には、風力発電設備に搭載した発熱装置1を例示する。図1及び図2に示すように、第1実施形態の発熱装置1は、回転軸3と、発熱部材4と、連結部材8と、複数の永久磁石5と、磁石保持部材6と、を備える。回転軸3は、非回転部である固定の本体2に対し、軸受7を介して回転可能に支持される。発熱部材4は、回転軸3を軸心とする円筒形状である。発熱部材4は、回転軸3を包囲する。
連結部材8は、板状の部材であり、回転軸3及び発熱部材4を連結する。連結部材8は、リング状の本体部8A及び複数のアーム部8Bを含む。本体部8Aは、回転軸3に固定される。アーム部8Bは、本体部8Aから発熱部材4の方向へ延び出す。アーム部8Bは、発熱部材4に固定される。図2に示すように、第1実施形態のアーム部8Bは、発熱部材4の円周方向に湾曲している。連結部材8は、金属板からなる。部品のコスト等を考慮すれば、連結部材8は鋼板が好ましい。風力発電設備に搭載される発熱部材4は大型であるため、図1に示すように、連結部材8は複数設けられるのが好ましい。例えば、図1には、連結部材8が発熱部材4の両端部に1つずつ設けられた態様を示す。要するに、連結部材8の材質及び個数は発熱部材4の大きさ、重量等によって適宜設定される。
磁石保持部材6は、発熱部材4の外側に配置され、本体2に固定される。磁石保持部材6は、回転軸3を軸心とする円筒部材6aを含む。円筒部材6aは磁石5を保持する。
磁石5は、発熱部材4の外側に配置される。磁石5は、円筒部材6aの内周面に固定され、発熱部材4の外周面に対し隙間を空けて対向する。ここで、図2に示すように、磁石5は、円周方向にわたり配列される。これらの磁石5の磁極(N極、S極)の配置は、回転軸3を中心とする径方向であって、円周方向に隣接する磁石5同士で交互に異なる。このような磁石の配置の場合、磁石5を直接保持する円筒部材6aの材質は、強磁性材料である。
発熱部材4の材質、特に磁石5と対向する発熱部材4の外周面の表層部の材質は、導電性材料である。導電性材料としては、強磁性金属材料(例:炭素鋼、鋳鉄等)、弱磁性金属材料(例:フェライト系ステンレス鋼等)、又は非磁性金属材料(例:アルミニウム合金、オーステナイト系ステンレス鋼、銅合金等)が挙げられる。
また、発熱部材4と磁石5との隙間には、円筒状の隔壁15が配置される。この隔壁15は本体2に固定され、発熱部材4を包囲する密閉容器を形成する。隔壁15の材質は非磁性材料である。磁石5から発熱部材4への磁界に悪影響を及ぼさないようにするためである。
回転軸3が回転すると、発熱部材4が回転軸3と一体で回転する(図1中の白抜き矢印参照)。これにより、磁石5と発熱部材4との間に相対的な回転速度差が生じる。このとき、図2に示すように、発熱部材4の外周面と対向する磁石5に関し、磁極(N極、S極)の配置は、回転軸3を中心とする径方向であって、円周方向に隣接する磁石5同士で交互に異なる。また、磁石5を保持する円筒部材6aが強磁性体である。
このため、磁石5からの磁束(磁界)は、次のような状況になる。互いに隣接する磁石5のうちの一方の磁石5のN極から出た磁束は、この磁石5に対向する発熱部材4に達する。発熱部材4に達した磁束は、他方の磁石5のS極に達する。他方の磁石5のN極から出た磁束は、円筒部材6aを通じて一方の磁石5のS極に達する。つまり、円周方向に隣接する磁石5同士、磁石5を保持する円筒部材6a、及び発熱部材4との間に、磁石5による磁気回路が形成される。このような磁気回路が、円周方向の全域にわたり、交互にその磁束の向きを逆向きにして形成される。そうすると、磁石5からの磁界が広がり、発熱部材4に到達する磁束密度が多くなる。
磁石5と発熱部材4との間に相対的な回転速度差が生じた状態において、磁石5から発熱部材4に磁界が作用すると、発熱部材4の外周面に渦電流が発生する。この渦電流と、磁石5からの磁束密度との相互作用により、フレミングの左手の法則に従い、回転軸3と一体で回転する発熱部材4には回転方向と逆向きの制動力が発生する。
更に、渦電流の発生により、制動力が発生すると同時に、発熱部材4に熱が発生する。上記のとおり、発熱部材4に到達する磁束密度が多いので、磁石5からの磁界の作用によって発熱部材4に生じる渦電流が大きくなり、十分な発熱が得られる。
発熱装置1は、発熱部材4に生じた熱を回収して活用するために、熱回収機構を備える。第1実施形態では、熱回収機構として、隔壁15と一体で密閉容器を構成する本体2に、密閉容器の内部空間、すなわち発熱部材4が存在する空間(以下、「発熱部材存在空間」ともいう)に繋がる入口11及び出口12が設けられる。この発熱部材存在空間の入口11及び出口12のそれぞれには、図示しない入側配管及び出側配管が接続される。入側配管及び出側配管は、図示しない蓄熱装置に接続される。発熱部材存在空間(密閉容器の内部空間)、入側配管、出側配管、及び蓄熱装置は一連の経路を形成し、この経路中を熱媒体が流通して循環する(図1中の実線矢印参照)。
発熱部材4に生じた熱は、発熱部材存在空間を流通する熱媒体に伝達される。発熱部材存在空間内の熱媒体は、発熱部材存在空間の出口12から排出され、出側配管を通じて蓄熱装置に導かれる。蓄熱装置は、熱交換によって熱媒体から熱を受け取って回収し、その熱を蓄える。蓄熱装置を経た熱媒体は、入側配管を通じ、入口11から発熱部材存在空間に戻る。このようにして、発熱部材4に生じた熱が回収される。
第1実施形態の発熱装置1においては、上記のとおり、発熱部材4で十分な発熱が得られる。したがって、回転軸3の運動エネルギを熱エネルギに有効に変換して回収することができる。
第1実施形態の発熱装置1は、風力発電設備に搭載される。すなわち、図1に示すように、発熱装置1の回転軸3の延長線上に、風車である羽根車20が設けられる。羽根車20の回転軸21は、固定の本体2に対し、軸受25を介して回転可能に支持される。
羽根車20の回転軸21と発熱装置1の回転軸3との間には、クラッチ装置23及び増速装置24が配置される。クラッチ装置23は以下の機能を有する。発熱装置1で発熱が必要な場合には、クラッチ装置23は、羽根車20の回転軸21と発熱装置1の回転軸3とを接続する。これにより、羽根車20の回転動力が発熱装置1に伝達される。蓄熱装置に蓄積された熱量が許容量に達し、発熱装置1で発熱の必要が無くなった場合、メンテナンスのために発熱装置1を停機する場合等には、クラッチ装置23は、羽根車20の回転軸21と発熱装置1の回転軸3との接続を切る。これにより、羽根車20の回転動力が発熱装置1に伝達されない。このときに羽根車20が風力で自由に回転することのないように、羽根車20とクラッチ装置23との間に、羽根車20の回転を止める摩擦式、電磁式等のブレーキ装置22を設置するのが好ましい。発熱装置1の回転軸3の回転速度は、増速装置24によって調整される。増速装置24には、例えば遊星歯車機構が適用される。
このような風力発電設備では、羽根車20が風力を受けて回転する(図1の白抜き矢印参照)。羽根車20の回転に伴って発熱装置1の回転軸3が回転する。これにより、発熱部材4で熱が発生し、発生した熱は蓄熱装置に回収される。すなわち、羽根車20の回転に基づく発熱装置1の回転軸3の運動エネルギの一部が熱エネルギに変換されて回収される。その際、羽根車20と発熱装置1との間には、特許文献1の風力発電設備のような油圧ポンプ及び油圧モータが無いため、エネルギの変換ロスが少ない。蓄熱装置に回収された熱は、例えば、熱素子、スターリングエンジン等による発電に利用される。
上記のとおり、発熱部材4に発生した渦電流により、発熱部材4が発熱する。このため、磁石5は発熱部材4からの輻射熱によって温度が上昇し、保有する磁力が低下するおそれがある。そこで、磁石5の温度上昇を抑制する工夫を施すことが望ましい。
この点、第1実施形態の発熱装置1では、発熱部材4からの輻射熱が密閉容器の隔壁15によって遮断される。これにより、磁石5の温度上昇を防止することができる。また、この場合、磁石5と隔壁15との間に、断熱材が充填されたり、磁石5と隔壁15との間が真空状態にされたりすることが好ましい。発熱部材4からの輻射熱をより確実に遮断することができるからである。
図3は、第1実施形態の発熱装置における発熱部材の好適な態様の一例を示す横断面図である。図3では、磁石5と対向する発熱部材4の外周面近傍を拡大して示す。図3に示すように、発熱部材4は、基材4aの外周面に、第1層4b、第2層4c及び酸化防止皮膜層4dが順に積層される。基材4aの材質は、熱伝導率の高い導電性金属材料(例:銅合金、アルミニウム合金等)である。第1層4bの材質は、強磁性金属材料(例:炭素鋼、鋳鉄等)である。第2層4cの材質は、非磁性金属材料又は弱磁性金属材料であり、特に第1層4bに比べて導電率の高い材料(例:アルミニウム合金、銅合金等)が望ましい。酸化防止皮膜層4dは、例えばNi(ニッケル)めっき層である。
基材4aと第1層4bとの間、第1層4bと第2層4cとの間、第2層4cと酸化防止皮膜層4dとの間には、それぞれ緩衝層4eが積層される。緩衝層4eの線膨張係数は、隣接する一方の材料の線膨張係数よりも大きく、他方の材料の線膨張係数よりも小さい。各層の剥離を防止するためである。緩衝層4eは、例えばNiP(ニッケル−リン)めっき層である。
このような積層構造によれば、磁石5からの磁界の作用によって発熱部材4に生じる渦電流がより大きくなり、高い制動力とより十分な発熱を得ることが可能になる。ただし、第2層4cは省いて構わないし、緩衝層4eも省いて構わない。
ところで、従来の風力発電設備に搭載される発熱装置では、発熱部材が高温になると、発熱部材が熱膨張し発熱部材に過大な熱応力が生じることがあった。また、発熱部材の温度変化によって繰り返される発熱部材の膨張、収縮により連結部材が疲労損傷する可能性があった。
図4は、従来の風力発電設備に搭載される発熱装置の横断面図である。従来の発熱装置100の連結部材108は、発熱部材104の内周面に、周方向の全域にわたって固定される。発熱部材104が高温になると、発熱部材104は熱膨張する。しかし、発熱部材104は、連結部材108を介して回転軸103に固定される。そのため、発熱部材104は、連結部材108によって拘束される。したがって、発熱部材104は高温になっても膨張しにくいため、発熱部材104に熱応力が生じる。発熱部材104に生じる熱応力が過大になると、図5に示すように、発熱部材104は、樽形に変形し、損傷しやすくなる。また、発熱部材104と磁石105との間隔が変化するため、発熱部材104の発熱量が変化し、熱エネルギが効率的に回収されない。
そこで、図2に示すように本実施形態の発熱装置1において、連結部材8は発熱部材4の周方向の一部に固定される。すなわち、連結部材8の複数のアーム部8B同士は間隔を置いて配置される。そのため、従来の発熱装置の発熱部材と比べて、発熱部材の熱膨張が拘束されにくい。したがって、発熱部材に熱応力が生じにくい。さらに、本実施形態のアーム部8Bは、発熱部材4の周方向に湾曲している。この点について、図6を参照して説明する。
図6は、第1実施形態の発熱部材が熱膨張する前の状態を示す図である。図6に示す符号「L」は連結部材8におけるアーム部8Bに沿った長さ(以下、「湾曲長さ」ともいう)を示し、符号「R」は連結部材8における発熱部材4の半径方向に沿った長さ(以下、「直線長さ」ともいう)を示す。アーム部8Bは、半径方向に対して湾曲しているため、湾曲長さLは直線長さRよりも長い。
図7は、図6に示す発熱部材が熱膨張した後の状態を示す図である。発熱部材4が熱膨張すると、アーム部8Bが湾曲しているため、アーム部8Bは弾性変形しやすい。すなわち、アーム部8Bは発熱部材4の熱膨張に追従して変形し、発熱部材4の熱膨張を許容する。そのため、発熱部材4に熱応力が生じにくく、発熱部材4が損傷しにくい。
また、発熱部材4の温度は風力などによって変動するため、風力発電設備の稼働中、発熱部材4は膨張、収縮を繰り返す。すなわち、連結部材8には疲労荷重が負荷される。しかし、第1実施形態のアーム部8Bは湾曲しているため弾性変形しやすく、従来の連結部材よりも疲労損傷しにくい。また、アーム部8Bの弾性変形により発熱部材4に熱応力が生じにくいため、発熱部材4も疲労損傷しにくい。
図6に示す連結部材8のアーム部8Bは、回転軸3を中心として反時計回り方向に凸形状となるように湾曲している。しかしながら、アーム部8Bの湾曲形状は図6に示す場合に限定されない。アーム部8Bは、時計回り方向に凸形状となるように湾曲していてもよい。要するに、湾曲長さLが、直線長さRよりも長ければ、アーム部8Bの湾曲形状は特に限定されない。また、図2及び図6では、アーム部8Bが発熱部材4の円周方向に等間隔に5つ設けられている場合を示す。しかしながら、アーム部8Bの数は、特に限定されない。アーム部8Bの数は、発熱部材4の熱膨張率、連結部材8の強度等を考慮して適宜設定される。
[第2実施形態]
第2実施形態の発熱装置は、連結部材の形状が異なる点で第1実施形態の発熱装置と相違する。第2実施形態の発熱装置のその他の構成は、第1実施形態と同様であるため説明は省略する。
図8は、第2実施形態において発熱部材が熱膨張する前の状態を示す横断面図である。第2実施形態の連結部材8も、第1実施形態と同様に、本体部8A及びアーム部8Bを含む。第2実施形態のアーム部8Bは、第1アーム部8C及び第2アーム部8Dを含む。図8中の符号「L1」は第1アーム部8Cに沿った連結部材8の長さ(湾曲長さ)を示し、符号「L2」は第2アーム部8Dに沿った連結部材8の長さ(湾曲長さ)を示す。符号「R」は、発熱部材4の半径方向に沿った連結部材8の長さ(直線長さ)を示す。
図8に示すように、第1アーム部8C及び第2アーム部8Dは、互いに発熱部材4の周方向において逆向きに湾曲している。図8では、発熱部材4の内周面及び連結部材8の本体部8A近傍において、第1アーム部8Cと第2アーム部8Dとがつながっている場合を示す。しかしながら、第2実施形態の連結部材8は図8に示す形状に限定されない。第1アーム部8Cと第2アーム部8Dとは、離れていてもよい。いずれの場合であっても、湾曲長さL1及びL2は、それぞれ直線長さRよりも長い。
図9は、図8に示す発熱部材が熱膨張した後の状態を示す図である。第2実施形態の発熱装置においても、第1実施形態と同様に、発熱部材4の熱膨張に追従して第1アーム部8C及び第2アーム部8Dは、弾性変形する。その結果、第1実施形態と同様に、発熱部材4に熱応力が生じにくく、発熱部材4が損傷しにくい。また、連結部材8の疲労強度が高く、連結部材8も損傷しにくい。
[第3実施形態]
第3実施形態の発熱装置は、連結部材の湾曲方向が異なる点で第1及び第2実施形態の発熱装置と相違する。第3実施形態の発熱装置のその他の構成は、第1及び第2実施形態と同様であるため説明は省略する。
図10は、第3実施形態の発熱部材が熱膨張する前の状態を示す図である。図10に示す符号「L」はアーム部8Bに沿った連結部材8の長さ(湾曲長さ)を示し、符号「R」は発熱部材4の半径方向に沿った連結部材8の長さ(直線長さ)を示す。アーム部8Bは、発熱部材4の軸方向に対して湾曲しているため、湾曲長さLは直線長さRよりも長い。
図11は、図10に示す発熱部材が熱膨張した後の状態を示す図である。発熱部材4が熱膨張すると、アーム部8Bが湾曲しているため、アーム部8Bは弾性変形しやすい。すなわち、アーム部8Bは発熱部材4の熱膨張に追従して変形し、発熱部材4の熱膨張は拘束されにくい。そのため、第1及び第2実施形態と同様に、発熱部材4に熱応力が生じにくく、発熱部材4が損傷しにくい。また、連結部材8の疲労強度が高く、連結部材8も損傷しにくい。
図10では、連結部材8が発熱部材4の軸方向の内側に向けて凸形状となるように湾曲しているが、連結部材8は発熱部材4の軸方向の外側に向けて凸形状となるように湾曲していてもよい。
図12は、図10と異なる第3実施形態の連結部材を示す縦断面図である。図12に示す連結部材8は、発熱部材4の軸方向に湾曲する点では図10に示す連結部材と同じである。しかし、図12に示す連結部材8は、湾曲形状が途中で変わる点で図10に示す連結部材と相違する。要するに、図12に示す連結部材8の湾曲形状は、変曲点を有する。この場合であっても、アーム部8Bに沿った連結部材8の長さLは、発熱部材4の半径方向に沿った連結部材8の長さRよりも長い。したがって、上述したように、発熱部材4に熱応力が生じにくく、発熱部材4が損傷しにくい。また、連結部材8の疲労強度が高く、連結部材8も損傷しにくい。
[第4実施形態]
第1〜第3実施形態では、磁石が回転し、発熱部材が固定されている発熱装置について説明した。第4実施形態の発熱装置は、発熱部材が回転し、磁石が固定されている点で第1〜第3実施形態の発熱装置と相違する。
図13は、第4実施形態の発熱装置の縦断面図である。図14は、第4実施形態の発熱装置の横断面図である。図13及び図14には、風力発電設備に搭載した発熱装置1を例示する。なお、図14では、磁石5、磁石保持部材6等は省略してある。図13及び図14に示すように、第4実施形態の発熱装置1は、回転軸3と、発熱部材4と、連結部材8と、複数の永久磁石5と、磁石保持部材6と、を備える。回転軸3は、非回転部である固定の本体2に対し、軸受7を介して回転可能に支持される。発熱部材4は、回転軸3を軸心とする円筒形状である。発熱部材4は、回転軸3を包囲する。
連結部材8は、非回転部である本体2及び発熱部材4を連結する。連結部材8は、リング状の本体部8A及び複数のアーム部8Bを含む。本体部8Aは、非回転部である本体2に固定される。アーム部8Bは、本体部8Aから発熱部材4の方向へ延び出す。アーム部8Bは、発熱部材4に固定される。図13及び図14に示すように、第4実施形態のアーム部8Bは、発熱部材4の周方向及び軸方向に湾曲している。しかしながら、第4実施形態のアーム部8Bは図13及び図14に示す場合に限定されない。アーム部8Bは、発熱部材4の周方向のみに湾曲していてもよいし、軸方向のみに湾曲していてもよい。また、連結部材8は変曲点を有していてもよい。この点は、第1〜第3実施形態の連結部材と同様である。
磁石保持部材6は、発熱部材4の内側に配置され、支持部材9を介して回転軸3に固定される。磁石保持部材6は、回転軸3を軸心とする円筒部材6aを含む。円筒部材6aは磁石5を保持する。
磁石5は、発熱部材4の内側に配置される。磁石5は、円筒部材6aの外周面に固定され、発熱部材4の内周面に対し隙間を空けて対向する。ここで、磁石5は、第1〜第3実施形態と同様に、円周方向にわたり配列される。これらの磁石5の磁極(N極、S極)の配置は、回転軸3を中心とする径方向であって、円周方向に隣接する磁石5同士で交互に異なる。このような磁石の配置の場合、磁石5を直接保持する円筒部材6aの材質は、強磁性材料である。
要するに、第4実施形態では、固定の発熱部材4に対し、磁石5が回転する。これにより、磁石5と発熱部材4との間に相対的な回転速度差が生じる。したがって、第1〜第3実施形態と同様に、発熱部材4で十分な発熱が得られる。また、第1〜第3実施形態と同様に、第4実施形態の発熱部材4は湾曲している連結部材8に固定される。これにより、発熱部材4及び連結部材8の損傷が抑制される。
第4実施形態の発熱装置1は、発熱部材4に生じた熱を回収して活用するために、熱回収機構を備える。第4実施形態では、熱回収機構として、発熱部材4の内部に通路10が形成されている。この通路10の入口11及び出口12のそれぞれには、図示しない入側配管及び出側配管が接続されている。入側配管及び出側配管は、図示しない蓄熱装置に接続されている。発熱部材4の通路10、入側配管、出側配管、及び蓄熱装置は一連の経路を形成し、この経路中を熱媒体が流通して循環する(図13中の実線矢印参照)。
発熱部材4に生じた熱は、通路10を流通する熱媒体に伝達される。通路10内の熱媒体は、通路10の出口12から排出され、出側配管を通じて蓄熱装置に導かれる。蓄熱装置は、熱交換によって熱媒体から熱を受け取って回収し、その熱を蓄える。蓄熱装置を経た熱媒体は、入側配管を通じ、入口11から通路10に戻る。このようにして、発熱部材4に生じた熱が回収される。
上記の実施形態では、いずれも磁石5は回転軸3を中心とする円周方向にわたり配列され、磁石5の磁極の配置は、回転軸3を中心とする径方向である。しかしながら、磁石5の配列及び磁極の配置は、上記実施形態の態様に限定されない。例えば、図15に示すように、円周方向にわたり配列された磁石5の磁極の配置は、回転軸3を中心とする円周方向であってもよい。この場合であっても、磁極の配置は円周方向に隣接する磁石5同士で交互に異なる。また、図16に示すように磁石5の配置は、軸方向にわたり配列されてもよい。この場合、磁極の配置は、回転軸3に沿った軸方向である。この場合であっても、磁極の配置は軸方向に隣接する磁石5同士で異なる。図15及び図16に示す発熱装置の場合、磁石5を直接保持する円筒部材6aの材質は、非磁性材料である。また、隣接する磁石5の間に、強磁性体からなるポールピース16が設けられる。
また、上記の発熱装置は、風力発電設備のみならず、水力発電設備等のように流体運動エネルギを利用した発電設備に搭載することができる。
更に、上記の発熱装置は、車両に搭載することができる。この場合、上記の発熱装置は、補助ブレーキとしての渦電流式減速装置とは別個に設けられてもよいし、補助ブレーキとして兼用されてもよい。補助ブレーキとして兼用される場合、制動と非制動を切り替えるスイッチ機構を設置すればよい。車両に搭載した発熱装置によって回収された熱は、例えば、車体内を暖めるための暖房機の熱源に利用されたり、コンテナ内を冷却するための冷凍機の熱源に利用されたりする。
本発明の渦電流式発熱装置は、風力発電設備、水力発電設備等のように流体運動エネルギを利用した発電設備、及びトラック、バス等の車両に有用である。
1:渦電流式発熱装置、
2:本体、
3:回転軸、
4:発熱部材、
5:永久磁石、
6:磁石保持部材、 6a:円筒部材、
7:軸受、
8:連結部材、 8A:本体部、 8B:アーム部、
9:支持部材、
10:通路、
11:入口、
12:出口、
15:隔壁、
16:ポールピース、
20:羽根車、
21:回転軸、
22:ブレーキ装置、
23:クラッチ装置、
24:増速装置、
25:軸受

Claims (6)

  1. 非回転部に回転可能に支持された回転軸と、
    前記回転軸を包囲する円筒形状の発熱部材と、
    前記回転軸及び前記発熱部材を連結する連結部材であって、前記回転軸に固定されたリング状の本体部、及び前記本体部から延び出して先端で前記発熱部材に固定され、湾曲した複数のアーム部を含む連結部材と、
    前記発熱部材に隙間を空けて対向し、互いに隣接するもの同士で磁極の配置が交互に異なる複数の永久磁石と、
    前記永久磁石を保持し、前記非回転部に固定された磁石保持部材と、
    前記発熱部材に生じた熱を回収する熱回収機構と、を備えた、渦電流式発熱装置。
  2. 非回転部に回転可能に支持された回転軸と、
    前記回転軸を包囲する円筒形状の発熱部材と、
    前記非回転部及び前記発熱部材を連結する連結部材であって、前記非回転部に固定されたリング状の本体部、及び前記本体部から延び出して前記発熱部材に固定され、湾曲した複数のアーム部を含む連結部材と、
    前記発熱部材に隙間を空けて対向し、互いに隣接するもの同士で磁極の配置が交互に異なる複数の永久磁石と、
    前記永久磁石を保持し、前記回転軸に固定された磁石保持部材と、
    前記発熱部材に生じた熱を回収する熱回収機構と、を備えた、渦電流式発熱装置。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の渦電流式発熱装置であって、
    前記連結部材の前記アーム部は、前記発熱部材の円周方向に湾曲している、渦電流式発熱装置。
  4. 請求項3に記載の渦電流式発熱装置であって、
    前記連結部材の前記アーム部は、第1アーム部及び第2アーム部を含み、
    前記第1アーム部及び前記第2アーム部は、互いに前記発熱部材の円周方向において逆向きに湾曲している、渦電流式発熱装置。
  5. 請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載の渦電流式発熱装置であって、
    前記連結部材の前記アーム部は、前記発熱部材の軸方向に湾曲している、渦電流式発熱装置。
  6. 請求項1〜請求項5のいずれか1項に記載の渦電流式発熱装置であって、
    前記複数のアーム部は、前記発熱部材の円周方向に等間隔に配置されている、渦電流式発熱装置。
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