JP6651193B1 - ルアー - Google Patents
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そのため、1つのルアーで様々な深度に対応できるように、重量の違うビスを付け替えることで、ルアーの重さを調整可能にした技術が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
一方の端部側から他方の端部側にかけて少なくとも3つに着脱可能に分割された分割体を有するルアーであって、
前記一方の端部側の第1分割体には雄状結合部が設けられており、
前記他方の端部側の第2分割体には前記雄状結合部と結合可能な雌状結合部が設けられており、
前記第1分割体と前記第2分割体の間に位置する第3分割体には、一端側に前記雄状結合部が設けられ、他端側に前記雌状結合部が設けられており、
前記各分割体には、錘部材を挿入可能な空間の開口が前記雄状結合部又は前記雌状結合部に設けられており、
前記空間の開口は、前記各分割体同士が結合されていない状態で露出し、前記空間は、少なくとも前記第1分割体と前記第2分割体を含む分割体同士が結合された状態で密閉されるように構成されており、
前記第1分割体と前記第2分割体の間に前記第3分割体が幾つ結合されて組み立てられるかによって当該ルアーの長さが調整可能であるように構成されていることを特徴とする。
前記各分割体は、前記雄状結合部または前記雌状結合部が設けられている端面の輪郭が同じ形状を有するように形成されており、
前記各分割体が結合された状態で、隣り合う分割体の表面は略面一となるように構成されていることを特徴とする。
具体的には、本実施形態のルアー10は、一方の端部側の第1分割体11と、他方の端部側の第2分割体12と、第1分割体11と第2分割体12の間に位置する2つの第3分割体13を有している。
また、このルアー10の尾部に相当する第2分割体12には、フック7が取り付けられるフックアイ8が設けられている。
なお、図中のフック7は、シングルフックであるが、ダブルフックやトレブルフックであってもよい。
第2分割体12には雄状結合部1と結合可能な雌状結合部2が設けられている。
第3分割体13には、一端側に雄状結合部1が設けられ、他端側に雌状結合部2が設けられている。
雄状結合部1は雄ネジ状の結合部であり、雌状結合部2は雌ネジ状の結合部であり、雄状結合部1と雌状結合部2を螺合することで、分割体(11,12,13)同士を結合することができる。
ここでの各分割体(11,12,13)は、例えばタングステンなどの金属製のパーツであり、雄状結合部1と雌状結合部2も金属製の雄ネジと雌ネジであるので、各分割体(11,12,13)を強固に螺着して結合できる。
なお、雄状結合部1と雌状結合部2の結合様式はネジ式であることに限らず、例えば、ガス栓とガス器具の接続に利用されているコンセント継手や、水道とホースの接続に利用されているホースジョイントのような結合様式であってもよい。
つまり、第1分割体11と第2分割体12の間に2つの第3分割体13が結合されてなるルアー10(図1(a)参照)の場合、錘部材15を4つまで取り付けることができる。
この錘部材15は、例えば、鉛やタングステンなどの金属製の部材であり、各分割体(11,12,13)の空間3に着脱自在とされている。
この空間3は、少なくとも第1分割体11と第2分割体12を含む分割体同士が結合されてルアー10が組み立てられた状態で密閉されるように構成されている。
具体的には、雄状結合部1の基部にはOリング(オーリング)などのパッキンPが取り付けられており、雄状結合部1と雌状結合部2が螺合した際にそのパッキンPが押しつぶされて隙間を塞ぐようになっており、各分割体(11,12,13)が結合されてなるルアー10内部の空間3が密閉されるようになっている。
例えば、第1分割体11と第2分割体12の間に第3分割体13を結合せず、第1分割体11と第2分割体12を結合してルアー10を組み立てた場合、図3(a)に示すように短尺なルアー10とすることができる。
また、第1分割体11と第2分割体12の間に第3分割体13を1つ結合してルアー10を組み立てた場合、図3(b)に示すように中尺なルアー10とすることができる。
また前述したように、第1分割体11と第2分割体12の間に第3分割体13を2つ結合してルアー10を組み立てた場合、図1(a)に示すように長尺なルアー10とすることができる。
なお、各分割体(11,12,13)を結合する際に、隣り合う分割体の表面が略面一となる位置でカチッと止まるように、クリックモーションなどを利用したズレ防止機構(位置決め機構)が設けられていることが好ましい。
さらに、各分割体(11,12,13)が結合されてなるルアー10の内部の空間3に取り付ける錘部材15の数に応じて、そのルアー10の重さを調整することができる。
つまり、本実施形態のルアー10であれば、大きさと重さをそれぞれ調整することができる。
また、図3(b)に示した中尺なルアー10の場合、錘部材15を3つまで取り付けることができるので、錘部材15なし、錘部材15一つ、錘部材15二つ、錘部材15三つの4段階の重さに調整できる。
また、図1(a)に示した長尺なルアー10の場合、錘部材15を4つまで取り付けることができるので、錘部材15なし、錘部材15一つ、錘部材15二つ、錘部材15三つ、錘部材15四つの5段階の重さに調整できる。
なお、ルアー10の内部の空間3に錘部材15を取り付けない場合、各分割体(11,12,13)が結合されて密閉されている空間3には空気が封入されているので、ルアー10に浮力が作用し易くなる。
このように、同じ大きさ(長さ)であって重さが違うルアー10であれば、水中を沈降する速さが異なるので、錘部材15の数を多くして早く沈むように調整したり、錘部材15の数を少なくしてゆっくり沈むように調整したりすることができる。
このように、各分割体(11,12,13)が結合されてなるルアー10において、どの分割体(11,12,13)の空間3に錘部材15を取り付けるかによって、そのルアー10の水中での姿勢を調整することができる。
このような色違いの分割体(13,12)を備えていれば、図4(b)に示すように、ライン5を第1分割体11から外すことなく、速やかに色違いの分割体(13,12)に付け替えるようにして、色違いのルアー10に変更することができる。
また、例えば、図4(c)に示すように、基本とするルアー10の第3分割体13や第2分割体12と、色違いの第3分割体13や第2分割体12の組み合わせを変更することによって、様々なカラーバリエーションのルアー10に変更することができる。
具体的には、基本とするルアー10の4つの分割体(11,12,13)用に4つの錘部材15を備えていれば、色違いのオプション(分割体(13,12))に付け替える場合に、取り外した分割体(13,12)に装着されていた錘部材15を使うことができるので、本実施形態のルアー10は、4つの錘部材15を備えていればよく、オプション用の錘部材15は備えていなくてもよい。
つまり、色違いのオプション(分割体(13,12))を幾つ備えようとも、錘部材15は4つあればよく、錘部材15の数は増やす必要がないので、1つのルアー10と複数のオプション(分割体(13,12))を持ち運ぶ際の重量を軽減することができる。
また、色違いのオプション(分割体(13,12))用の錘部材15を削減することで、その製造コストを抑えることもできる。
上記実施形態では、金属製の分割体(11,12,13)を結合してなる金属製のルアー10を例に説明したが、ルアー10(分割体(11,12,13))の素材に樹脂材料を用いるようにしてもよい。
このような分割体本体(11b,12b,13b)を備えている各分割体(11,12,13)は、水に浮くように設計されている。
また、第2分割体12の骨組部材12aには、雌状結合部2とフックアイ8が設けられている。
また、第3分割体13の骨組部材13aには、雄状結合部1と雌状結合部2が設けられている。
雄状結合部1と雌状結合部2が、金属製の骨組部材(11a,12a,13a)に設けられているので、各分割体(11,12,13)を強固に螺着して結合できる。
また、このルアー10の空間3に所定の錘部材15を取り付けることで、水面でのルアー10の姿勢を安定させたり、ルアー10の飛距離を伸ばしたりすることができる。
また、各分割体(11,12,13)に設けられている空間3に錘部材15を取り付けるか否か選択することで、そのルアー10の重さを調整することができる。例えば、同じ大きさ(長さ)であって重さの異なるルアー10を組み立てて使用することができる。
11 第1分割体
12 第2分割体
13 第3分割体
15 錘部材
1 雄状結合部
2 雌状結合部
3 空間
4 端面
5 ライン
6 ラインアイ
7 フック
8 フックアイ
P パッキン
Claims (2)
- 一方の端部側から他方の端部側にかけて少なくとも3つに着脱可能に分割された分割体を有するルアーであって、
前記一方の端部側の第1分割体には雄状結合部が設けられており、
前記他方の端部側の第2分割体には前記雄状結合部と結合可能な雌状結合部が設けられており、
前記第1分割体と前記第2分割体の間に位置する第3分割体には、一端側に前記雄状結合部が設けられ、他端側に前記雌状結合部が設けられており、
前記各分割体には、錘部材を挿入可能な空間の開口が前記雄状結合部又は前記雌状結合部に設けられており、
前記空間の開口は、前記各分割体同士が結合されていない状態で露出し、前記空間は、少なくとも前記第1分割体と前記第2分割体を含む分割体同士が結合された状態で密閉されるように構成されており、
前記第1分割体と前記第2分割体の間に前記第3分割体が幾つ結合されて組み立てられるかによって当該ルアーの長さが調整可能であるように構成されていることを特徴とするルアー。 - 前記各分割体は、前記雄状結合部または前記雌状結合部が設けられている端面の輪郭が同じ形状を有するように形成されており、
前記各分割体が結合された状態で、隣り合う分割体の表面は略面一となるように構成されていることを特徴とする請求項1に記載のルアー。
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