JP6650818B2 - 車止め具 - Google Patents
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Description
具体的には、従来技術のように、帯状のベルト本体でタイヤを床に固縛する方法は、車両運搬車の走行中の振動等により積載車両の固縛が緩んだ場合に、積載車両の移動を十分に防止できないという課題を有している。すなわち、従来技術は、積載車両のタイヤの固縛が緩んできた場合に、車両が揺れ動くことがあり、積載車両を傷付ける虞があった。
また、組み立てた車止め具は、床面の複数の係止孔から、積載車両のタイヤ近傍の一の係止孔を選定し、選定した一の係止孔に第1輪止め板の脚部を挿入し、一の係止孔と隣接する他の係止孔に第2輪止め板の脚部を挿入することにより荷台に設置できるようになっている。すなわち、本発明の車止め具は、簡単に組み立てることができると共に、荷台の任意の位置に、簡単に取り付けることが可能になっている。
そのため、車両運搬車の荷台の床面に、帯状の固縛ベルト等を用いてタイヤを固縛した上で、本発明の車止め具をタイヤの前後両側の床面に設置するようにすれば、車両運搬車の荷台に固縛された積載車両の固縛が緩んでも、積載車両の移動を効果的に防止できる。
また、本発明の車止め具は、「一対をなす第1、第2輪止め板」、及び「第2輪止め板及び連結板」は、いずれも、蝶番を軸に回動させることで折りたたむことができ、使用しないときに折りたたみ、省スペースに収容しておくことができる。
この構成によれば、車止め具が荷台の床面の係止孔から抜けることを効果的に防止することができる。
この構成によれば、荷台の床面に設置された車止め具の振動がパッキンにより吸収される。
また、連結板30は、自由端が、一方側(連結板30の表面側)に折れ曲がった係止部32になっており、この係止部32にはパッキン70が装着されている。
尚、第1輪止め板10、補強係止部11、第2輪止め板20、連結板30、スプリング付蝶番40及びスプリング付蝶番50は、いずれも、金属により形成されており、パッキン70は、ゴムなどの弾性材により形成されている。
尚、基部10aの一端部のうち、2つ脚部12の間の部分には、パッキン70が装着されている(図1参照)。
補強片11aは、平面視で略直角三角形に形成され、その斜辺が第1輪止め板10の裏面に当接し且つ短辺が一端部側(図5(b)に示す下端側)に配置された状態で、当該裏面から立設している。
また、係止片11bは、その一端部(先端部)が、第1輪止め板10の上端側に屈曲した断面視で略L字形状になっており、補強片11aの下端に配置された短辺に、その一方面が取り付けられ、屈曲した先端部側が補強片11aのから突出している。
また、脚部12は、基部10aと面一な基端部12aと、基端部12aから他方(第2輪止め板20に対して離間する方向)に屈曲し延設された折り曲げ部12bと有している。
また、脚部22は、基部20aと面一な基端部22aと、基端部22aから一方(第1輪止め板10から離間する方向)に屈曲し延設された折り曲げ部22bとを有している。
尚、基部20aの一端部のうちの、2つ脚部22の間の部分には、パッキン70が装着されている(図1参照)。
そして、一対の羽根板のうちの一方が、ボルトやナット等の締結手段Tにより、第1輪止め板10に固定され、第1輪止め板10が、連結軸を回転軸にして、半時計回りに付勢されるようになっている。また、一対の羽根板のうちの他方が、ボルトやナット等の締結手段Tにより、第2輪止め板20に固定され、第2輪止め板20が、連結軸を回転軸にして、時計回りに付勢されるようになっている。
そして、一対の羽根板のうちの一方が、締結手段Tにより、第2輪止め板20に固定され、第2輪止め板20が、連結軸を回転軸にして、半時計回りに付勢されるようになっている。また、一対の羽根板のうちの他方が、締結手段Tにより、連結板30に固定され、連結板30が、連結軸を回転軸にして、時計回りに付勢されるようになっている。
また、使用可能状態に組み立てられた車止め具Wは、第1輪止め板10の裏面の係止片11bに係止されている連結板30の係止を外して、立設した状態の連結板30を第2輪止め板の裏面側に倒すことで、簡単に折りたたむことができ、省スペースに収容することができる。
尚、図9に示すタイヤ200は、荷台の積載車両のタイヤを示したものであり、固縛ベルト300により、床面100に固縛されているものとする。
また、本実施形態の車止め具Wは、床面100の係止孔101に、脚部12、22を挿入するという簡単な作業により、荷台の床面100に設置することができ、作業者の負担が大きく増えることもない。
この構成によれば、車止め具Wが荷台の床面100の係止孔101から抜けることを効果的に防止することができる。
また、例えば、上述した実施形態では、第1輪止め板10に2つの脚部12が形成され、第2輪止め板20に2つの脚部22が形成されているが、脚部12、22の数は適宜設計されるものである(脚部12、22が1つであっても、3つ以上であってもよい)。
10…第1輪止め板
10a…基部
11…補強係止部
11a…補強片
11b…係止片
12…脚部
12a…基端部(脚部)
12b…折り曲げ部(脚部)
13…折り曲げ部
20…第2輪止め板
20a…基部
22…脚部
22a…基端部(脚部)
22b…折り曲げ部(脚部)
30…連結板
30a…基部
31…折り曲げ部
32…係止部
40、50…スプリング付蝶番
70…パッキン
100…床面
101…係止孔
200…タイヤ
300…固縛ベルト
Claims (3)
- 車両運搬車の荷台に積載される積載車両を固定するための車止め具であって、
一対をなす第1、第2輪止め板と、
前記第1輪止め板の裏面に設けられた係止部と、
前記第1輪止め板の下方と前記第2輪止め板の下方とを連結するための連結板とを備え、
前記第1輪止め板及び第2輪止め板は、それぞれの裏面同士が相対向するように配置され且つ上端部側同士が蝶番を介して回動可能に連結されていると共に、それぞれ、その下端部から突出する脚部が形成されており、
前記連結板は、その基端部が前記第2輪止め板の裏面・下方側に蝶番を介して回動可能に連結されており、
前記第1輪止め板及び第2輪止め板の下端部同士を離間させると共に、前記第2輪止め板の裏面に連結されている連結板を回動させて該裏面に対して立設させ、前記第1輪止め板の裏面に設けられた係止部に連結板の自由端を係止させると、前記一対の第1、第2輪止め板が逆V字形状をなし、且つ前記連結板が前記一対の第1、第2輪止め板の下方側で水平に配置された側面視略三角形状に維持された状態に組み立てられ、
前記荷台の床面には、複数の係止孔が、該荷台の長手方向に沿って所定間隔で穿設されており、
前記組み立てられた車止め具は、前記床面の複数の係止孔から選定された一の係止孔に前記第1輪止め板の脚部を挿入し、前記一の係止孔と隣接する他の係止孔に前記第2輪止め板の脚部を挿入すると、前記連結板及び前記係止部の下方部が前記床面に当接して、前記床面に立設する状態で取り付けられるようになっていることを特徴とする車止め具。 - 前記第1輪止め板の脚部の下端には、前記第2輪止め板に対して離間する方向に屈曲して延びる第1折り曲げ部が形成され、
前記第2輪止め板の脚部の下端には、前記第1輪止め板に対して離間する方向に屈曲して延びる第2折り曲げ部が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の車止め具。 - 前記一対の第1、第2輪止め板は、それぞれ、その下端部にパッキンが装着されており、
前記組み立てられた状態で前記床面に取り付けられると、前記パッキンが前記荷台の床面に当接するようになっていることを特徴とする請求項1又は2に記載の車止め具。
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2016
- 2016-04-14 JP JP2016080840A patent/JP6650818B2/ja active Active
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