JP6649079B2 - 改札機 - Google Patents

改札機 Download PDF

Info

Publication number
JP6649079B2
JP6649079B2 JP2015253409A JP2015253409A JP6649079B2 JP 6649079 B2 JP6649079 B2 JP 6649079B2 JP 2015253409 A JP2015253409 A JP 2015253409A JP 2015253409 A JP2015253409 A JP 2015253409A JP 6649079 B2 JP6649079 B2 JP 6649079B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
information
ticket
ticketing
user
unit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2015253409A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2017117289A (ja
Inventor
朋也 高橋
朋也 高橋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Toshiba Infrastructure Systems and Solutions Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Toshiba Infrastructure Systems and Solutions Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp, Toshiba Infrastructure Systems and Solutions Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP2015253409A priority Critical patent/JP6649079B2/ja
Publication of JP2017117289A publication Critical patent/JP2017117289A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6649079B2 publication Critical patent/JP6649079B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Devices For Checking Fares Or Tickets At Control Points (AREA)

Description

本発明の実施形態は、改札機および発券管理装置に関する。
鉄道などの交通機関では、普通乗車券とは別に、特急券、指定券、企画券などの券を発行している。近年、ユーザ端末を用いて、インターネットなどのネットワーク上で、特急券、指定券或いは企画券などの券を事前に予約又は購入できる予約購入システムが構築されている。予約購入システムで事前に予約又は購入した券は、駅の窓口等で、人の手を介して実在のきっぷ(券の情報を印字した記録媒体としての券)に引換える運用としていることが多い。また、予約購入システムで事前に予約又は購入した券を、利用者自身が操作する券売機で発券する運用を行っている場合もある。
しかしながら、事前に予約又は決済した券を受け取るために、駅の窓口に並んだり、券売機で発券操作を行ったりすることは、利用者の負担となる。このため、事前に予約又は決済した券を効率良く利用者が受け取ることができる利便性の高いシステムが要望されている。
特開2004−341773号公報
上記の課題を解決するために、利用者に負担をかけずに、事前に予約又は決済した券を提供できる利便性が高い改札機提供することを目的とする。
実施形態によれば、改札機は、通信手段と、記憶手段と、読取手段と、検索手段と、通行判定手段と、発券手段と、を有する。通信手段は、発券管理装置と通信する。記憶手段は、通信手段により発券管理装置から受信するID情報を含む発券情報を記憶する。読取手段は、利用者が提示する記憶媒体からID情報と入場の可否を判定するための情報とを読み取る。検索手段は、読取手段により記憶媒体から読み取ったID情報と一致するID情報を含む発券情報を記憶手段から検出する。通行判定手段は、読取手段により読み取った情報に基づいて当該利用者に対する通行判定を行う。発券手段は、通行判定手段により利用者の通行を許可すると判定し、かつ、記憶媒体から読み取ったID情報と一致するID情報を含む発券情報を記憶手段から検出した場合、当該ID情報を含む発券情報に基づいて券を発券する。通行判定手段は、検索手段により検出した発券情報に通行判定に用いられる乗車券の情報が含まれる場合、当該発券情報に含まれる乗車券の情報と記憶媒体から読み取った情報とに基づいて当該利用者に対する通行判定を行う。
図1は、実施形態に係る駅務システムの構成例を概略的に示す図である。 図2は、実施形態に係る改札機の構成例を示す上面図である。 図3は、実施形態に係る改札機の制御系の構成例を示すブロック図である。 図4は、実施形態に係る改札機に対して乗車券として利用されるICカードの構成例を示すブロック図である。 図5は、実施形態に係る発券管理装置の制御系の構成例を示すブロック図である。 図6は、実施形態に係る発券管理装置における発券情報の管理処理を説明するためのフローチャートである。 図7は、実施形態に係る改札機における発券情報の管理処理を説明するためのフローチャートである。 図8は、実施形態に係る改札機における第1の運用例としての改札処理の例を説明するためのフローチャートである。 図9は、実施形態に係る改札機における第2の運用例としての入場処理の例を説明するためのフローチャートである。 図10は、実施形態に係る改札機における第2の運用例としての出場処理の例を説明するためのフローチャートである。
以下、実施の形態について、図面を参照して説明する。
図1は、駅務システムの構成例を概略的に示す図である。
駅務システムは、発券管理装置(サーバ)1、改札機2、および予約購入システム3を有する。なお、発券管理装置1及び改札機2を有する駅務システムと予約購入システム3とは、別々のシステムとしても良い。この場合、駅務システムは、発券管理装置1と改札機2とから構成し、発券管理装置1と改札機2とを有する駅務システムが、予約購入システム3に通信可能に接続される構成としても良い。
予約購入システム3は、インターネットなどのネットワーク上において、特急券、指定券、企画券などの券に対する予約又は販売(決済)を提供するシステムである。予約購入システム3は、インターネットなどのネットワークを介して通信接続されるユーザ端末4からの指示に応じて券の予約又は販売(決済)を行う。本実施形態において、予約購入システム3は、利用者が所持するICカードCとしての普通乗車券と併用される、特急券、指定券、或いは企画券などの特殊券を予約又は販売するシステムであることを想定するものとする。また、予約購入システム3は、乗車券付きの特殊券を予約又は販売できるものとする。
なお、以下に説明する本実施形態では、予約購入システム3は、ユーザ端末4からの指示に応じて販売(決済)済みの特殊券に関する券情報を、利用者が所持するICカードCに記憶されているID情報に対応づけた発券情報として発券管理装置1へ提供する。ただし、予約購入システム3は、決済が不要な券、或いは改札機2においてICカードCでの決済が可能な券などの特殊券については予約のみであっても当該特殊券に関する券情報をID情報に対応づけた発券情報として発券管理装置1へ提供するものとしても良い。
予約購入システム3は、サーバおよび通信装置を含むシステムとして構成される。予約購入システム3のサーバは、プロセッサ、メモリ及び各種インターフェースを有し、プロセッサがメモリに記憶したプログラムを実行することで各種の処理機能を実現するものである。例えば、予約購入システム3のサーバは、通信装置によりインターネットなどのネットワークを介してユーザ端末4と通信し、ユーザ端末4からの指示に応じて券の予約および決済処理を行う機能を有する。また、予約購入システム3のサーバは、通信装置を用いて専用回線などの通信回線を介して発券管理装置1と通信する機能を有する。予約購入システム3は、決済済みの券に関する券情報と利用者のID情報とを含む発券情報を発券管理装置1へ送信する機能を有する。
発券管理装置1は、予約購入システム3と通信する機能を有する。発券管理装置1は、利用者が予約購入システム3で事前に購入(事前決済)した特殊券(特急券、指定券、企画券など)を発券するための発券情報を取得する。発券管理装置1は、予約購入システム3から取得した発券情報を管理する機能を有する。例えば、発券管理装置1は、予約購入システム3から取得した発券情報をデータベースなどに保存する機能を有する。発券管理装置1は、取得した発券情報を選択的に改札機2へ配信する機能を有する。さらに、発券管理装置1は、改札機2からの発券情報に対する発券済みの通知に基づいて当該発券情報を発券済みの状態とする機能を有する。
改札機2は、駅の改札口などで利用者の通行を制御する装置である。改札機2は、例えば、各駅の改札口などに複数台が並べて設置される。改札機2は、利用者が所持する記憶媒体としてのICカードCから情報を読み取る機能、ICカードCから読み取った情報などに基づいて当該利用者の通行の可否を判定する機能、通行の可否の判定結果に基づいて利用者の通行を制御する通行制御機能を有する。
さらに、本実施形態に係る改札機2は、発券管理装置1とデータを送受信する通信機能、発券管理装置1からの発券情報をメモリに記憶する機能、メモリに記憶した発券情報に基づいて特殊券を発券する機能、および、発券済みの券を発券管理装置1へ通知(発券済みの券を示す発券済み情報を送信)する機能などを有する。
改札機2は、利用者が乗車券として使用する記憶媒体として、ICカードだけでなく、磁気記憶媒体などの記録媒体を処理する機能を具備しても良い。ただし、本実施形態では、利用者が所持する乗車券として使用する記憶媒体がICカードCである場合を想定して説明する。また、乗車券として利用されるICカードCは、乗車券(ストアードフェアカード、定期券、回数券など)として利用可能な情報、固有の識別情報としてのID情報、および、通行判定するための入出場情報を記憶する記憶部を有する。これらのICカードCの記憶部に記憶されている情報は、改札機2により読み取られる情報である。
また、改札機2は、特殊券Tを発券する機能を有する。改札機2が発券する特殊券Tは、発券管理装置1から配信される発券情報に基づいて発券されるものである。発券情報は、例えば、利用者が予約購入システム3で事前に購入(事前決済)した特殊券(特急券、指定券、企画券など)を発券するための情報である。つまり、改札機2は、利用者が予約購入システム3で事前に購入(事前決済)した特殊券(特急券、指定券、企画券など)を発券する機能を有する。
改札機2が発券する特殊券Tは、乗車券としての機能を有するICカードCと併用される券であり、利用者が認識可能な文字及び記号などで券情報が印字される。また、改札機2は、利用者が認識可能な文字及び記号などの情報だけでなく、二次元コードなどのコード情報Qを印字した特殊券Tを発券する。特殊券Tに印字するコード情報Qとしての二次元コードは、券情報などをコード化した情報であっても良いし、不正防止のための情報であっても良い。また、改札機2が発券する特殊券Tは、複製などの不正防止のための不正防止機能を有する記録媒体に券情報が印字されるものとしても良い。
次に、改札機2について説明する。
図2は、実施形態に係る改札機2の構成例を概略的に示す上面図である。
改札機2は、駅の改札口などに設置される。例えば、改札機2は、2台1組で利用者が通行するための改札用の通路を形成する。図2に示す構成例では、改札機2が形成する通路を利用者が入場時に矢印a方向(入場方向)へ通行し、出場時に矢印aとは逆の方向(出場方向)へ通行することを想定している。改札機2は、入場時には矢印a方向に向かって右側が筐体12aで利用者が提示するICカードCの読取り行い、出場時には矢印aとは逆の方向へ向かって右側の筐体12bでICカードCの読取りを行う。なお、図2は、入場及び出場用(両用)の改札機2の構成を示すものであるが、改札口には、入場専用の改札機2および出場専用の改札機2をそれぞれ設けても良い。
改札機2は、通路側に開閉可能な扉13が設けられる。扉13は、利用者の通過又は通路への進入を阻止する場合に閉じられる。図2に示す構成例では、改札機2は、利用者の入場方向への通行(入場)を阻止するための扉13と出場方向への通行(出場)を阻止するための扉13とが設けられる。
改札機2は、ICカードCと通信を行う送受信部14が設けられる。送受信部14は、筐体12aにおける入場側の進入口と筐体12bにおける出場側の進入口とに設けられる。改札機2は、送受信部14を介して、非接触式のICカードであるICカードCと非接触通信を行う。また、送受信部14には、ICカードCとの通信状態(アクセス状態)を示すランプ14aが設けられている。
改札機2は、筐体12a、12bの上面に表示部15を有する。例えば、筐体12aには通路を入場方向(a方向)に通行(入場)しようとする利用者に対する案内を表示する表示部15が設けられる。筐体12bには通路を出場方向に通行(出場)しようとする利用者に対する案内を表示する表示部15が設けられる。
改札機2は、通路の出口側の筐体12aの上面に券排出部16を有する。券排出部16は、通路を入場方向に通行(入場)する利用者に対して、通路の出口側にもう置けられる。券排出部16は、後述する発券部が発券情報に基づいて発券する券を排出する。券排出部16は、排出した券を利用者が通路を通過する際に受け取れるように構成される。
また、改札機2は、通路を通過する人を検知する人間検知センサを有する。例えば、人間検知センサは、改札機2の筐体における通路側の側面に複数個が設置される。改札機2は、人間検知センサが検知する人の位置に応じた制御を行う。
次に、改札機2の制御系の構成について説明する。
図3は、実施形態に係る改札機2における制御系の構成例を示すブロック図である。
図3に示すように、改札機2は、扉13、送受信部14、表示部15、券排出部16、制御部21、ICカード処理部22、メモリ23、通信部24、通行制御部25、開閉機構26、および、発券部27などを備える。
制御部21は、改札機2全体の制御を司るものである。制御部21は、CPUなどのプロセッサ、プロセッサの作業領域として機能するバッファメモリ、プロセッサが実行する種々のプログラムや制御データなどを記憶するプログラムメモリ、および、各種のインターフェースなどから構成される。すなわち、制御部21では、プロセッサがプログラムを実行することにより種々の機能を実現している。
ICカード処理部22は、利用者が所持するICカードを処理するものである。ICカード処理部22は、送受信部14を有する。送受信部14は、例えば、アンテナなどで構成され、ICカードCとの非接触通信のための電波の送受信を行う。送受信部14は、アンテナからの電波が届く範囲である送受信可能エリアE内に存在するICカードCに電力を供給し、この電力により動作するICカードCとの非接触通信用の電波を送受信する。
ICカード処理部22は、ICカードCから情報を読取る読取手段およびICカードCに情報を書き込む書込手段として機能する。たとえば、ICカード処理部22は、制御部21からの指示に基づいて、送受信部14を介して送受信可能エリアE内に存在するICカードCからID情報(識別情報)を含む情報を読み取る。また、ICカード処理部22は、制御部21による制御に従ってICカードCに入場情報や出場情報などのデータを書き込む書込処理を行なう。
また、図2に示す構成例では、送受信部14の縁部に、リング状にダイオードなどのランプ14aが配置されている。改札機2がICカードCと通信可能な状態となった場合、制御部21は、リング状に配置されたランプ14aを点灯させるように制御する。これにより、利用者は、目視により自身が所持するICカードCと改札機2との通信状態を確認することができる。
メモリ23は、各種のプログラムや制御データなどを記憶する。また、メモリ23は、通行判定に必要な情報を記憶する。メモリ23は、通行判定に必要な情報として、例えば、運賃精算に必要な運賃情報、入場駅からの経路判定用の情報、および、乗車券の券種に応じた精算方法などを示す情報などを記憶する。
また、メモリ23は、書換え可能な不揮発性のメモリとしての記憶領域23aを有する。記憶領域23aは、発券部27により券を発券するための発券情報を記憶する。制御部21は、発券管理装置1から配信される発券情報を記憶領域23aに記憶し、発券済みの券の発券情報を記憶領域23aから削除する。
通信部24は、通信手段として機能する。通信部24は、発券管理装置1とデータの通信を行なうための通信インターフェースである。通信部24は、サーバ装置や監視盤などの上位装置を介して、発券管理装置1と通信するものであってよい。
表示部15は、利用者への案内表示などを表示する。表示部15は、例えば、液晶表示装置により構成される。表示部15には、通行を不可と判定された利用者に対して、通行不可と判定された旨を表示する。
通行制御部25は、利用者の通行を制御するものである。通行制御部25は、制御部21の一機能として構成しても良い。通行制御部25は、開閉機構26により扉13の開閉を制御する。例えば、通行制御部25は、利用者の通行を阻止する場合、開閉機構26により扉13を閉じる制御を行う。
発券部27は、発券情報に基づく券(特殊券)Tを発券する。発券部27は、発券した券Tを券排出部16から排出する。発券部27は、乗車券としての機能を有するICカードCと併用される特殊券(特急券、指定券、企画券など)としての券情報を印字した記録媒体を特殊券Tとして発券する。発券部27は、利用者が認識可能な文字及び記号などの券情報だけでなく、二次元コードなどのコード情報Qを印字した券Tを発券するようにしても良い。この場合、券Tに印字するコード情報Qとしての二次元コードは、例えば、券情報などをコード化した情報であっても良い。また、発券部27は、不正防止のため、複製防止などの機能を有する記録媒体に券情報を印字した券(特殊券)Tを発券するようにしても良い。なお、本実施形態において、発券部27は、予約購入システム3で事前決済された特殊券の発券情報に基づいて発券処理を行うものとする。
次に、ICカードCの構成について説明する。
図4は、ICカードCの構成例について説明するためのブロック図である。
図4に示すように、ICカードCは、CPU31、通信部32、ROM33、RAM34、および不揮発性メモリ35などを備える。
CPU31は、ICカードC全体の制御を司るものである。CPU31は、ROM33あるいは不揮発性メモリ35に記憶された制御プログラムを実行することにより種々の機能を実現している。通信部32は、改札機2とデータの送受信を行なうための通信インターフェースとして機能する。通信部32は、アンテナおよび通信制御部などにより構成される。
ROM33は、制御用のプログラムや制御データなどが記憶されている不揮発性のメモリである。ROM33に記憶されている制御プログラムは、予めICカードCの仕様に応じて組み込まれる。RAM34は、ワーキングメモリとして機能する揮発性のメモリである。RAM34は、CPU31が処理中のデータなどを一時保管するバッファメモリとして機能する。例えば、RAM34は、通信部32を介して改札機2などから受信したデータ、あるいは、改札機2などへ送信するデータを一時的に保管する。
不揮発性メモリ35は、例えば、EEPROM(登録商標)あるいはフラッシュROMなどのデータの書き込み及び書き換えが可能な不揮発性のメモリにより構成される。不揮発性メモリ35には、ICカードCの運用用途に応じてプログラムファイルやデータファイルなどが定義され、それらのファイルにデータが書き込まれる。
本実施形態に係るICカードCの不揮発性メモリ35は、ID情報と通行判定するための情報(乗車券として利用可能な情報)と入出場情報とを記憶するための記憶領域35aを有する。なお、記憶領域35aには、当該ICカードCを所持する人物に関する利用者情報として、住所、氏名、年齢、性別、および利用者種別情報などの情報を記憶しても良い。また、記憶領域35aには、改札機2により書き換え、または追記される利用履歴などの情報を記憶しても良い。
次に、発券管理装置1の構成について説明する。
図5は、発券管理装置1の構成例を説明するためのブロック図である。
図5に示すように、発券管理装置1は、制御部41、メモリ42、データベース43、第1通信部44、および、第2通信部45などを有する。
制御部41は、発券管理装置1全体の制御を司るものである。制御部41は、プロセッサ、バッファメモリ、種々のプログラムや制御データなどを記憶するプログラムメモリなどにより構成される。制御部41では、プロセッサがメモリに記憶したプログラムを実行することにより種々の機能を実現している。メモリ42は、情報を記憶する記憶部である。メモリ42は、予約購入システム3から取得する発券情報を記憶するデータベース43を有する。
第1通信部44は、予約購入システム3のサーバと通信するための通信インターフェースである。第1通信部44は、専用回線を介して予約購入システム3のサーバと通信するものである。ただし、第1通信部44は、セキュアに予約購入システム3と通信できるものであれば良く、例えば、インターネットなどのネットワークを介して予約購入システム3のサーバと通信するものであっても良い。
第2通信部45は、当該駅務システムに存在する発券機能を有する各改札機2とデータの送受信を行なうための通信インターフェースである。第2通信部45は、各改札機2とセキュアに通信できるものであれば良い。例えば、第2通信部45は、各改札機2に接続される上位装置(駅や管区毎に設けたサーバ、又は、複数の改札機2が接続される監視盤などの装置)を介して各改札機2と通信する。また、第2通信部45は、セキュアに通信できるものであれば、無線通信などにより各改札機2と通信するものであっても良い。
次に、発券管理装置1における発券情報の管理処理について説明する。
発券管理装置1は、予約購入システム3から事前決済された券に関する券情報とID情報とを含む発券情報を取得し、取得した発券情報をデータベース43に保存する。発券管理装置1は、データベース43に保存した発券情報を券の発券処理を実行可能とする各改札機へ配信する。また、発券管理装置1は、各改札機2から発券済みとなった券に関する情報(発券済み情報)を収集し、改札機2から取得した発券済み情報をデータベース43に蓄積すると共に発券済みとなった券の発券情報を配信した改札機2へ発券済みの券を示す発券済み情報を送信する。
図6は、発券管理装置1における券情報の管理処理を説明するためのフローチャートである。
発券管理装置1は、事前決済された券に関する券情報とICカードCのID情報とを含む発券情報を予約購入システム3から取得する(S1)。予約購入システム3から発券情報を取得すると、発券管理装置1の制御部41は、予約購入システム3から取得した発券情報をデータベース43に保存する(S2)。
例えば、発券管理装置1の制御部41は、予約購入システム3から随時送信される発券情報を第1通信部44により受信する。この場合、予約購入システム3は、事前決済が完了するごとに、決済された券に関する券情報と利用者が所持するICカードCのID情報とを含む発券情報を発券管理装置1へ送信するようにすれば良い。また、発券管理装置1の制御部41は、定期的に予約購入システム3から券情報を取得するようにしても良い。この場合、予約購入システム3は、事前決済された券情報とID情報とを含む発券情報を保存しておき、発券管理装置1からの要求に応じて保存した発券情報を発券管理装置1へ送信するようにすれば良い。
なお、予約購入システム3から取得する発券情報に含まれるID情報は、発券管理装置1が当該利用者のICカードCのID情報を特定(変換)できる情報に置き換えても良い。例えば、発券管理装置1は、利用者情報(利用者名、電話番号、ユーザIDなど)とID情報とを対応づけたデータベースを参照できるようにすれば、予約購入システム3からはID情報の代わりにID情報を一意に特定できる利用者情報を取得するようにしても良い。
また、発券管理装置1の制御部41は、データベース43に保存した発券情報のうち改札機2へ配信すべき発券情報があるか否かを判断する(S3)。制御部41は、データベース43に保存した各発券情報が改札機2での発券が許可される条件を満たしているか否かにより、改札機2へ配信すべきか否かを判断する。例えば、特殊券の利用日(又は利用可能期間)に改札機2での発券を行える運用とする場合、制御部41は、データベース43に保存した発券情報のうち、特殊券の利用日が当日となった発券情報を改札機2へ配信する必要があると判断する。
改札機2へ配信すべき発券情報が有ると判断した場合(S3、YES)、制御部41は、配信すべきと判断した発券情報の配信先とする改札機2を選出する(S4)。例えば、制御部41は、駅単位又は改札口単位で配信先とする改札機2を選出する。また、制御部41は、発券情報に含まれる発券すべき特殊券(例えば、特急券又は指定券など)の発駅に基づいて当該発券情報の配信先を選出しても良い。この場合、制御部41は、発駅に設置されている改札機2と、発駅の周辺の駅(例えば、発駅に隣接する駅など)に設置されている改札機2とを発券情報の配信先としても良い。また、制御部41は、発券すべき券の区間内となる各駅に設置された改札機2を発券情報の配信先としても良い。さらには、制御部41は、予約購入システム3で利用者が指定する1または複数の駅を配信先として設定しておき、配信先の駅に設置された改札機2を発券情報の配信先としても良い。
発券情報の配信先とする改札機2を選出すると、制御部41は、第2通信部45により選出した各改札機2へ発券情報を配信する(S5)。発券情報を配信する場合、制御部41は、配信先の改札機を特定するための情報を保存するようにしても良い。例えば、制御部41は、各発券情報に対応づけて、発券情報を配信した改札機を示す情報をデータベース43に記憶する。
また、発券管理装置1の制御部41は、第2通信部45により各改札機2からの発券済みを示す情報(発券済み情報)を受信する(S6)。1つの改札機2から発券済み情報を受信した場合(S6、YES)、制御部41は、受信した発券済み情報をデータベース43に保存する(S7)。例えば、制御部41は、発券済み情報が示す券(発券済みの券)の発券情報をデータベース43から検索し、検索した発券情報に発券済みであることを示す情報を追記する。また、制御部41は、発券済みの券の発券情報をデータベース43から削除するようにしても良い。
また、1つの改札機2から発券済み情報を受信した場合(S6、YES)、制御部41は、発券済みの券の発券情報を配信した全ての改札機2へ発券済みとなった券の発券情報を削除する要求を行う(S8)。例えば、制御部41は、発券済みとなった券の発券情報を配信した全ての改札機2を特定し、特定した各改札機2へ発券済みとなった券の発券情報の削除要求を送信する。
また、制御部41は、発券済みとなった券の発券情報の削除要求を送信する代わりに、各改札機2に対して発券済み情報を送信するようにしても良い。この場合、改札機2は、受信する発券済み情報に従って発券済みとなった券を削除するようにすれば良い。このような発券済みとなった券の発券情報の削除要求又は発券済み情報の配信によって、各改札機2では、発券済みとなった券の発券情報を削除することができ、発券済みとなった券が複数の改札機2で複数回発券されることを防ぐことができる。
また、発券管理装置1の制御部41は、未発券の状態となっている発券情報のうち改札機2での発券を不可とすべき発券情報があるか否かを判断する(S9)。例えば、制御部41は、未発券の状態のままである発券情報のうち、改札機2での発券可能な期限が切れている発券情報があるかを判断する。例えば、特殊券の利用日(又は利用可能期間)に限って改札機2での発券を行える運用とする場合、制御部41は、データベース43に保存した未発券状態の発券情報のうち特殊券の利用日(利用可能期間)が過ぎた発券情報を特定する。
発券不可とする発券情報を検出した場合(S9、YES)、制御部41は、検出した発券情報が発券不可となったこと示す発券不可情報をデータベース43に保存する(S10)。例えば、制御部41は、発券不可と判断された発券情報をデータベース43から検索し、検索した発券情報に発券不可となったことを示す情報を追記する。また、制御部41は、発券不可と判断された発券情報をデータベース43から削除するようにしても良い。
さらに、発券不可とする発券情報を検出した場合(S9、YES)、制御部41は、発券不可となった発券情報を配信した全ての改札機2へ発券不可となった券の発券情報を削除する要求を送信する(S11)。例えば、制御部41は、発券不可となった発券情報を配信済みの全ての改札機2を特定し、特定した各改札機2へ発券不可となった発券情報の削除要求を送信する。
また、制御部41は、発券不可となった発券情報の削除要求を送信する代わりに、各改札機2に対して発券不可となった発券情報を示す発券不可情報を送信するようにしても良い。この場合、改札機2は、受信する発券不可情報に従って発券不可となった発券情報を削除するようにすれば良い。このような発券不可となった発券情報の削除要求又は発券済み情報の配信によって、各改札機2では、期限切れ等で発券不可となった発券情報を削除することができ、発券不可(期限切れ)となった券が改札機2で発券されることを防ぐことができる。
発券管理装置1は、上述したS1−S12の処理を繰り返し実行することにより、予約購入システム3で事前決済した券に対する発券情報を管理する。
次に、改札機2における発券情報の管理について説明する。
改札機2は、通信部24により発券管理装置1との通信が可能な状態となっている。通信部24により発券管理装置1からの発券情報を受信した場合(S21、YES)、改札機2の制御部21は、受信した発券情報をメモリ23の記憶領域23aに記憶する(S22)。発券管理装置1からの発券情報を記憶領域23aに記憶することにより、改札機2は、発券情報に基づく発券処理が可能な状態となる。
また、発券部27により発券情報に基づく券を発券した場合(S23、YES)、改札機2の制御部21は、発券済み処理を実行する(S24及びS25)。制御部21は、発券済み処理として、発券済みとなった券を示す発券済み情報を発券管理装置1へ送信する(S24)。また、制御部21は、発券済み処理として、発券済みとなった券の発券情報を記憶領域23aから削除する(S25)。
また、通信部24により発券管理装置1からの発券情報の削除要求を受信した場合(S26、YES)、改札機2の制御部21は、削除が要求された発券情報をメモリ23の記憶領域23aから削除する(S27)。すなわち、制御部21は、他の改札機2で発券済みとなった券の発券情報を削除する要求を受けると、発券済みとなった券の発券情報を記憶領域23aから削除する。また、制御部21は、期限切れなどの発券不可の状態となった発券情報を発券管理装置1からの削除要求に応じて記憶領域23aから削除する。
改札機2は、上述したS21−S27の処理を繰り返し実行することにより、発券管理装置1から配信される発券情報を管理する。
以下、本実施形態に係る改札機2による改札処理の説明として、第1の運用例における改札処理(入場処理)の例と第2の運用例における改札処理(入場処理及び出場処理)の例とを説明する。
まず、第1の運用例における改札機2の改札処理について説明する。
第1の運用例は、予約購入システム3により事前決済する券が、改札機2での通行判定には加味されない券(乗車券とは別の特急券、指定券、企画券などの券)であることを想定するものである。つまり、第1の運用例において、改札機2は、事前決済される券を入場(通行)判定に用いないことを前提とし、ICカードCによる通常の通行制御(入場処理)を行うとともに、事前決済された券の発券情報に基づく発券処理を実行するものである。
図8は、第1の運用例における改札機2による入場時の改札処理(入場処理)の例を説明するためのフローチャートである。
改札機2のICカード処理部22は、ICカードCとの通信待ちの状態である場合、送受信部14による送受信可能エリアE内に存在するICカードCを検知する。例えば、送受信部14は、ICカードCに応答を要求する信号を送信し、ICカードCからの応答を待つ。利用者がICカードCをエリアEに翳すと、送受信部14は、ICカードCからの応答を受信する。ICカード処理部22は、送受信部14が受信する応答によりICカードCを検知し、当該ICカードCとの非接触通信を開始する。送受信部14がICカードCとの通信を開始する場合、ICカード処理部22は、ランプ14aを点灯させるようにしても良い。
ICカードCを検知すると、改札機2の制御部21は、ICカード処理部22によりICカードCに記憶されている情報を読み取る(S31)。ICカードCからID情報を読み取ると、制御部21は、読み取ったID情報に一致するID情報を含む発券情報を記憶領域23aに記憶した発券情報から検索する(S32)。また、制御部21は、ICカードCから通行判定するための情報を読み取ると、読み取った情報に基づいて当該利用者に対する通行判定を行う(S33)。なお、上記S32の処理は、S33の処理の後に実施しても良いし、S33の処理と並行して実施しても良い。また、S32の処理は、後述する通行判定により利用者の通行を許可すると判定した後に実行するようにしても良い。S32の処理は、通路を通行する人物が発券部27により発券する券を券排出部16で受け取れるタイミングで実行されるものであれば良い。
通行判定により利用者の通行を不可とすると判定した場合(S34、NO)、制御部21は、当該利用者の通行を阻止するための通行阻止処理を実行する(S40)。例えば、制御部21は、通行阻止処理として、通行の不可を示す案内を表示部5に表示し、通行制御部25により開閉機構26を制御して扉13を閉め、当該利用者に対する改札処理を終了する。
通行判定により利用者の通行を許可すると判定した場合(S34、NO)、制御部21は、ICカードCに入場情報を書込む(S35)。入場情報は、当該ICカードCが入場状態であることを示す情報を含む。
また、通行判定により利用者の通行を許可すると判定した場合(S34、NO)、制御部21は、S32のID検索によってICカードCから読み取ったID情報と一致するID情報を含む発券情報があるか否かにより、発券処理が必要か否かを判断する(S36)。ここで、制御部21は、ICカードCから読み取ったID情報と一致するID情報を含む発券情報がある場合、当該発券情報に基づく発券処理を実行するものと判断する。
発券処理が必要であると判断した場合(S36、YES)、制御部21は、ICカードCのID情報と一致するID情報を含む発券情報に基づく発券処理を発券部27に実行させる(S37)。例えば、制御部21は、発券情報に基づいて発券する券に印字すべき印字情報を生成し、生成した印字情報と共に券(特殊券)の発券を発券部27に指示する。制御部21は、印字情報として、発券する券の内容を示す文字や記号の情報だけでなく、二次元コードを生成しても良い。発券部27は、制御部21からの指示に応じて記録媒体に印字情報を印字した特殊券を発券し、発券した特殊券を券排出部16から放出する。発券が完了すると、制御部21は、上述した発券済み処理(S24、S25)として、発券済み情報を発券管理装置1へ送信するとともに、当該発券情報を記憶領域23aから削除する(S38)。
また、発券処理が完了した場合、或いは、通行可と判定した利用者に対する発券処理が不要であると判断した場合(S36、NO)、制御部21は、当該利用者の通行を許可する通行許可処理を実行する(S39)。例えば、制御部21は、通行許可処理として、通行の許可を示す案内を表示部5に表示し、通行制御部25により扉13を開放状態とすることにより、当該利用者に対する改札処理を終了する。
以上の処理によれば、改札機2は、予約購入システムで事前決済した券に関する券情報と利用者のICカードのID情報とを含む発券情報を記憶部に記憶しておく。利用者が提示するICカードからID情報と入場の可否を判定するための情報とを読み取り、ICカードから読み取った情報に基づいて利用者に対する通行判定を行う。さらに、改札機は、利用者の通行を許可すると判定し、かつ、記憶媒体から読み取ったID情報と一致するID情報を含む発券情報を記憶手段から検出した場合、当該利用者の通行を許可するとともに、当該ID情報を含む発券情報に基づく券を発券する。
これにより、改札機2は、入場時に事前決済した券を発券し、利用者に提供できる。この結果、利用者に窓口或いは券売機に行って事前決済した券を受け取るなどの負担をかけることがない、利便性が高いシステムを提供できる。
次に、第2の運用例における改札機2による改札処理について説明する。
第2の運用例は、予約購入システム3で事前決済される券には乗車券付きの券(特殊券)が含まれることを想定したものである。乗車券付きの特殊券としては、例えば、乗車券付きの特急券、乗車券付きの指定券、あるいは、乗車区間が規定されている企画券などを想定するものである。乗車券付きの特殊券が事前決済されている場合、改札機2は、利用者が提示するICカードCから読み取る情報だけでなく、事前決済されている特殊券に付加されている乗車券の情報を加味して通行判定を行う。このため、乗車券付きの券を発券するための発券情報には、発券する特殊券に関する情報と当該特殊券に付加される乗車券に関する情報(乗車区間、及び、乗車券の券種を示す情報を含む情報)とが券情報として含まれるものとする。
図9は、改札機2における第2の改札処理に係る入場処理の例を説明するためのフローチャートである。
ICカードCがエリアEに提示されると、改札機2の制御部21は、ICカード処理部22によりICカードCに記憶されている情報を読み取る(S41)。ICカードCからID情報を読み取ると、制御部21は、読み取ったID情報に一致するID情報を含む発券情報を記憶領域23aから検索する(S42)。ICカードCから読み取ったID情報と一致する発券情報がない場合、あるいは、ID情報が一致する発券情報が乗車券付きの特殊券の発券情報ではない場合(S43、NO)、制御部21は、ICカードCから読み取った情報に基づく通常の通行判定を行う(S47)。
ICカードCから読み取った情報に基づく通行判定により通行可と判定した場合(S48、YES)、制御部21は、ICカードCに入場情報を書込み(S49)、S50へ進む。また、ICカードCから読み取った情報に基づく通行判定により通行不可と判定した場合(S48、NO)、制御部21は、通行阻止処理を実行し(S54)、当該利用者に対する改札処理を終了する。
ICカードCから読み取ったID情報と一致する発券情報が乗車券付きの特殊券の発券情報である場合(S43、YES)、制御部21は、発券情報に含まれる特殊券に付加された乗車券の情報(以下、発券情報の乗車券情報と称する)を加味した通行判定を行う(S44)。例えば、制御部21は、発券情報の乗車券情報が示す乗車区間内であれば、発券情報の乗車券情報により当該利用者の通行を許可と判定する。また、制御部21は、発券情報の乗車券情報が示す乗車区間外であれば、ICカードCから読み取った情報により通行(入場)の可否を判定する。発券情報の乗車券情報を加味した通行判定により通行可と判定した場合(S45、YES)、制御部21は、入場情報とともに、発券情報の乗車券情報をICカードCに書込む(S46)。これにより、ICカードCは、予約購入システム3で事前決済した特殊券に付加されている乗車券としても利用可能な状態となる。
また、発券情報の乗車券情報を加味した通行判定により通行不可と判定した場合(S45、NO)、制御部21は、通行阻止処理を実行し(S54)、当該利用者に対する改札処理を終了する。
また、利用者の通行を許可すると判定した場合(S45でYES、又は、S48でYES)、制御部21は、ICカードCから読み取ったID情報と一致するID情報の発券情報があるか否かにより発券処理が必要か否かを判断する(S50)。
ID情報が一致する発券情報による発券が必要であると判断した場合(S50、YES)、制御部21は、発券部27による当該発券情報に基づく発券処理を実行する(S51)。制御部21は、発券情報に基づいて発券する券に印字すべき印字情報を決定し、決定した印字情報と共に発券部27に発券を指示する。例えば、制御部21は、印字情報として、発券する券の内容を示す文字情報だけでなく、二次元コードを生成しても良い。発券部27は、制御部21からの指示に応じて媒体に印字情報を印字した券を発券し、発券した券を券排出部16から放出する。発券が完了すると、制御部21は、上述した発券済み処理(S24、S25)として発券済み情報の送信および発券情報の削除を実行する(S52)。発券処理が完了した場合、又は、発券が不要であると判断した場合(S50、NO)、制御部21は、当該利用者の通行を許可する通行許可処理を実行する(S53)。
以上の処理によれば、改札機は、ICカードから読み取ったID情報で検出した発券情報に特殊券に付加された乗車券の情報が含まれる場合には発券情報の乗車券情報を加味した通行判定を行うとともに、当該発券情報に基づく特殊券の発券を行う。これにより、予約購入システムで事前決済された特殊券が乗車券付きの券である場合には、事前決済した特殊券を発券するだけでなく、事前決済した特殊券に付加される乗車券の情報を加味した通行(入場)判定が可能となる。
次に、第2の運用例としての改札機2による出場処理について説明する。
図10は、第2の運用例としての改札機2による出場処理の流れを説明するためのフローチャートである。
出場用の改札機2のエリアEにICカードCが提示されると、当該改札機2の制御部21は、ICカード処理部22によりICカードCに記憶されている情報を読み取る(S61)。制御部21は、ICカードCから正当な入場情報が読み取れたか否かを判定する(S62)。ICカードCから正当な入場情報が読み取れなかったと判定した場合(S62、NO)、制御部21は、通行阻止処理を実行し(S72)、当該利用者に対する改札処理を終了する。
ICカードCから正当な入場情報が読み取れたと判定した場合(S62、YES)、制御部21は、入場処理時に書き込まれる特殊券に付加された乗車券の情報がICカードCから読み取れたか否かを判定する(S63)。ICカードCから特殊券に付加された乗車券の情報が読み取れなかった場合(S63、NO)、制御部21は、ICカードCから読み取った情報に基づく通常の通行(出場)判定を行う(S64)。
また、ICカードCから特殊券に付加された乗車券の情報が読み取れた場合(S63、YES)、制御部21は、ICカードCから読み取った特殊券に付加された乗車券の区間内であるか否かを判断する(S65)。特殊券に付加された乗車券の区間内であると判断した場合(S65、NO)、制御部21は、当該利用者の通行を許可と判定し、ICカードCに出場情報を書込み(S70)、通行許可処理を実行し(S71)、当該利用者に対する改札(出場)処理を終了する。
特殊券に付加された乗車券の区間外であると判断した場合(S65、YES)、制御部21は、区間外分の精算方法を判断する(S66)。ここでは、制御部21は、区間外分を差額精算するか打切り精算するかを判断するものとする。差額精算は、実際の乗車区間の料金と乗車券の区間の料金との差額を精算するものである。打切り精算は、区間外の区間を乗車した場合の料金を精算するものである。例えば、制御部21は、差額精算とするか打切り精算とするかを乗車券の種類によって判断する。差額精算すると判断した場合(S66、YES)、制御部21は、ICカードCが記憶する情報(例えば残額情報)により差額精算が可能か否かにより通行の可否を判定する(S67)。また、打切り精算すると判断した場合(S66、NO)、制御部21は、ICカードCが記憶する情報(例えば残額情報)により打切り精算が可能か否かにより通行の可否を判定する(S68)。
S64、S67又はS68の通行判定により通行許可と判定した場合(S69、YES)、制御部21は、当該利用者の通行を許可と判定し、ICカードCに出場情報を書込み(S70)、通行許可処理を実行し(S71)、当該利用者に対する改札(出場)処理を終了する。また、S64、S67又はS68の通行判定により通行不可と判定した場合(S69、NO)、制御部21は、通行阻止処理を実行し(S72)、当該利用者に対する改札(出場)処理を終了する。
以上の処理によれば、改札機2は、予約購入システムで事前決済した券に関する券情報と利用者のICカードのID情報とを含む発券情報を記憶部に記憶しておく。改札機は、利用者が提示するICカードからID情報と入場の可否を判定するための情報とを読み取り、読み取ったID情報と一致するID情報を含む発券情報を検出する。改札機は、検出した発券情報が通行判定に用いられる乗車券の情報を含む場合、当該発券情報に含まれる乗車券の情報と前記記憶媒体から読み取った情報とに基づいて利用者に対する通行判定を行う。さらに、改札機は、利用者の通行を許可すると判定し、かつ、記憶媒体から読み取ったID情報と一致するID情報を含む発券情報を記憶手段から検出した場合、当該利用者の通行を許可するとともに、当該ID情報を含む発券情報に基づく券を発券する。
これにより、改札機2は、入場時に事前決済した券が乗車券付きの特殊券である場合には事前決済した特殊券に付加される乗車券を加味した通行判定を行うことができ、さらに、事前決済した特殊券を発券して利用者に提供できる。この結果、事前決済した券が乗車券付きの特殊券であっても、窓口或いは券売機に行って受け取るなどの負担を利用者にかけることがない、利便性が高いシステムを提供できる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。 以下、本願の出願当初の特許請求の範囲に記載した内容を付記する。
[1]
発券管理装置と通信する通信手段と、
前記通信手段により発券管理装置から受信するID情報を含む発券情報を記憶する記憶手段と、
利用者が提示する記憶媒体からID情報と入場の可否を判定するための情報とを読み取る読取手段と、
前記読取手段により前記記憶媒体から読み取ったID情報と一致するID情報を含む発券情報を前記記憶手段から検出する検索手段と、
前記読取手段により読み取った情報に基づいて当該利用者に対する通行判定を行う通行判定手段と、
前記通行判定手段により利用者の通行を許可すると判定し、かつ、前記記憶媒体から読み取ったID情報と一致するID情報を含む発券情報を前記記憶手段から検出した場合、当該ID情報を含む発券情報に基づいて券を発券する発券手段と、
を有する改札機。
[2]
前記通行判定手段は、前記検索手段により検出した発券情報に通行判定に用いられる乗車券の情報が含まれる場合、当該発券情報に含まれる乗車券の情報と前記記憶媒体から読み取った情報とに基づいて当該利用者に対する通行判定を行う、
[1]に記載の改札機。
[3]
さらに、前記発券手段により発券した券の発券情報を前記記憶手段から削除するデータ削除手段を有する、
前記[1]又は[2]の何れかに記載の改札機。
[4]
さらに、前記発券手段により発券した券が発券済みであることを示す発券済み情報を前記通信手段により発券管理装置へ通知する通知手段を有する、
[1]乃至[3]の何れかに記載の改札機。
[5]
さらに、前記通信手段により発券管理装置から発券情報の削除要求を受信した場合、削除が要求された発券情報を削除するデータ処理手段を有する、
[1]乃至[4]の何れかに記載の改札機。
[6]
前記利用者が提示する記憶媒体は、非接触型のICカードであり、
[1]乃至[5]の何れかに記載の改札機。
[7]
駅務システムを構成する複数の改札機と通信する通信手段と、
前記通信手段により通信可能な改札機で券を発券するための発券情報を外部装置から取得する取得手段と、
前記取得手段により取得した発券情報を記憶するデータベースと、
前記データベースに記憶した発券情報を前記通信手段により所定の条件に従って選出する改札機へ配信する配信手段と、
前記配信手段により配信した発券情報を用いて券を発券したことを示す発券済み情報を受信した場合、受信した発券済み情報が示す発券済みとなった券の発券情報の削除要求を改札機へ送信する処理手段と、
を有する発券管理装置。
[8]
前記配信手段は、前記データベースに記憶した発券情報から前記改札機での発券情報による発券が可能となった発券情報を検出し、検出した発券情報を前記選出した改札機へ配信する、
[7]に記載の発券管理装置。
[9]
さらに、前記データベースに記憶した発券情報から発券が不可となった発券情報を検出し、検出した発券が不可となった発券情報の削除要求を改札機へ送信する第2の処理手段を有する、
[7]又は[8]の何れかに記載の発券管理装置。
C…ICカード、1…発券管理装置、2…改札機、3…予約購入システム、21…制御部(検索手段、通行判定手段、データ削除手段、通知手段、データ処理手段)、22…ICカード処理部(読取手段)、23…メモリ、23a…記憶領域(記憶手段)、24…通信部(通信手段)、25…通行制御部、27…発券部(発券手段)、41…制御部(配信手段、処理手段、第2の処理手段)、42…メモリ、43…データベース、44…第1通信部(取得手段)、45…第2通信部(通信手段)。

Claims (5)

  1. 発券管理装置と通信する通信手段と、
    前記通信手段により発券管理装置から受信するID情報を含む発券情報を記憶する記憶手段と、
    利用者が提示する記憶媒体からID情報と入場の可否を判定するための情報とを読み取る読取手段と、
    前記読取手段により前記記憶媒体から読み取ったID情報と一致するID情報を含む発券情報を前記記憶手段から検出する検索手段と、
    前記読取手段により読み取った情報に基づいて当該利用者に対する通行判定を行う通行判定手段と、
    前記通行判定手段により利用者の通行を許可すると判定し、かつ、前記記憶媒体から読み取ったID情報と一致するID情報を含む発券情報を前記記憶手段から検出した場合、当該ID情報を含む発券情報に基づいて券を発券する発券手段と、を有し、
    前記通行判定手段は、前記検索手段により検出した発券情報に通行判定に用いられる乗車券の情報が含まれる場合、当該発券情報に含まれる乗車券の情報と前記記憶媒体から読み取った情報とに基づいて当該利用者に対する通行判定を行う、
    改札機。
  2. さらに、前記発券手段により発券した券の発券情報を前記記憶手段から削除するデータ削除手段を有する、
    前記請求項に記載の改札機。
  3. さらに、前記発券手段により発券した券が発券済みであることを示す発券済み情報を前記通信手段により発券管理装置へ通知する通知手段を有する、
    請求項1又は2の何れか1項に記載の改札機。
  4. さらに、前記通信手段により発券管理装置から発券情報の削除要求を受信した場合、削除が要求された発券情報を削除するデータ処理手段を有する、
    請求項1乃至の何れか1項に記載の改札機。
  5. 前記利用者が提示する記憶媒体は、非接触型のICカードであ
    請求項1乃至の何れか1項に記載の改札機。
JP2015253409A 2015-12-25 2015-12-25 改札機 Active JP6649079B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015253409A JP6649079B2 (ja) 2015-12-25 2015-12-25 改札機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015253409A JP6649079B2 (ja) 2015-12-25 2015-12-25 改札機

Related Child Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019112002A Division JP2019160345A (ja) 2019-06-17 2019-06-17 発券管理装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017117289A JP2017117289A (ja) 2017-06-29
JP6649079B2 true JP6649079B2 (ja) 2020-02-19

Family

ID=59234211

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015253409A Active JP6649079B2 (ja) 2015-12-25 2015-12-25 改札機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6649079B2 (ja)

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3665768B2 (ja) * 2002-03-12 2005-06-29 東海旅客鉄道株式会社 入退場管理システム
JP4615817B2 (ja) * 2002-11-22 2011-01-19 財団法人鉄道総合技術研究所 座席予約システムおよび座席予約方法、並びに座席予約プログラム
JP2005275623A (ja) * 2004-03-23 2005-10-06 Toshiba Corp 改札機及び座席管理システム
JP5455464B2 (ja) * 2009-06-26 2014-03-26 株式会社東芝 駅務システム、発行機、管理サーバ、入札機及び自動改札機
JP5857566B2 (ja) * 2011-09-15 2016-02-10 オムロン株式会社 管理サーバ、および駅務システム
JP5806592B2 (ja) * 2011-11-07 2015-11-10 株式会社東芝 施設利用管理システム
JP5928019B2 (ja) * 2012-03-12 2016-06-01 オムロン株式会社 ゲート装置、ゲートシステム、およびゲート装置の通行制御方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2017117289A (ja) 2017-06-29

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4847451B2 (ja) 旅客輸送システムおよび該システム内でチケットを取得する方法
JP6695683B2 (ja) 駐車場管理装置、駐車場管理方法、駐車場管理プログラム、登録装置、登録方法、及び駐車場管理システム
CN106464724B (zh) 运输系统用户检查
CN110969708A (zh) 一种基于生物识别的非付费区检票系统和方法
JP2007290638A (ja) 旅客誘導システム
JP5455464B2 (ja) 駅務システム、発行機、管理サーバ、入札機及び自動改札機
JP2013114492A (ja) 駅務機器、駅務システム、および、代替えルートの案内方法
JP6649079B2 (ja) 改札機
JP6678470B2 (ja) 定期券管理装置
JP5857566B2 (ja) 管理サーバ、および駅務システム
JP6255794B2 (ja) 乗車券処理装置
JP2019160345A (ja) 発券管理装置
JP7353750B2 (ja) 料金処理システム、中央装置、出口料金所機器及び料金処理方法
JP5811701B2 (ja) 管理サーバ、および駅務システム
JP2013105246A (ja) 指定席予約システム
JP2002092670A (ja) Icカード旅客輸送券、改札装置及び検札装置
JP2004005499A (ja) 情報管理サーバ及び情報管理方法
JP2020119601A (ja) 駐車場管理装置、駐車場管理方法、駐車場管理プログラム、登録装置、登録方法、及び駐車場管理システム
JP5193580B2 (ja) データ処理サーバ、データ処理方法、改札機、駅務システム、及び携帯可能電子装置
Cunningham Smart card applications in integrated transit fare, parking fee and automated toll payment systems-the MAPS concept
JP6783532B2 (ja) 改札管理装置、および自動改札機システム
JP6800665B2 (ja) 交通管理装置、交通管理システム、および交通管理プログラム
KR102620265B1 (ko) 생체정보를 이용한 결제시스템 및 결제방법
JP7140012B2 (ja) 輸送制御システム、サーバ装置、輸送制御方法、及びプログラム
JP7191651B2 (ja) チケット管理システム及びチケット管理方法

Legal Events

Date Code Title Description
A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20170904

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20170905

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20180709

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20190320

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20190416

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190617

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20190723

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20191021

A911 Transfer of reconsideration by examiner before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20191030

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20191217

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20200116

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6649079

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150