JP6647735B2 - ポータブルカバー - Google Patents

Description

本発明は、本又はファイルの外面を覆うカバーにおいて、携帯性と利便性を
向上させたポータブルカバーに関するものである。

従来のブックカバーは、その両端部の嵌合部に、本の表表紙及び裏表紙の一部を嵌合させて、本の外面を覆うことにより、本を保護する。また、ファイルは、一端縁が開口した複数枚の袋体を、それらの一側縁で綴じて束ね、この束の表裏両面を、夫々表表紙及び裏表紙で重ねた構造を有する。このファイルは、その袋体内に書類を出し入れ自在に装入して、この書類を分別した状態で保存可能にするものである。このファイルにおいても、その表表紙及び裏表紙の一部を嵌合させて、ファイルの外面を覆うことにより、ファイルを保護する。

実開平７−３７６５８公報

従来の本カバー又はファイルカバーは、本又はファイルを保護するという機能があるだけであった。このため、本又はファイルを持ち歩く際は、カバーをかけた本又はファイルを、カバン等に入れて、外部に持ち出すことが必要であった。
本発明の目的は、本又はファイルを、カバン等に入れて持ち運ぶのではなく、即座に取り出して使用することができる状態で持ち運ぶことができるようにしたポータブルカバーを提供することにある。

複数枚の紙又は複数枚の一端開口の袋体をそれらの一側縁で綴じて束ねた本体と、この本体を挟む表表紙及び裏表紙とを備えた冊子の前記表表紙及び裏表紙の外面を覆うポータブルカバーにおいて、１枚のシートをその中間部で半割りし、前記シートの両端部を前記表表紙及び裏表紙の夫々一部を嵌合する袋状に形成し、前記カバーが装着された前記冊子を、肩から掛けるのに十分な長さのショルダーベルトを、前記シートの半割り部に取り付ける。
前記ショルダーベルトは、前記シートへの取付部から、前記カバーの裏側に回り込んで前記取付部間を連絡する連絡部を有し、前記カバーが前記冊子に装着されたときに、前記連絡部が前記本体と前記表表紙又は前記裏表紙との間に挟まれている。
前記シートの前記表表紙に対応する部分又は前記裏表紙に対応する部分に、前記冊子及び前記カバーをまとめて結束する弾性バンドを取付ける。
本発明は以上の構成よりなる携帯に便利な、本又はファイルのポータブルカバーである。

本又はファイルのカバーにショルダーベルトを取付けることで、本又はファ
イルを収納するかばん等を要することなく、体に直に身に着けて持ち運ぶことが可能となり、更に手元に所持することで、かばんを開けて中から取り出すという行為なく、容易に本またはファイルの中身を見ることが出来る。

以下、本発明を実施するための形態について説明する。
図1において、
複数枚の紙又は複数枚の一端開口の袋体をそれらの一側縁で綴じて束ねた本体と、この本体を挟む表表紙及び裏表紙とを備えた冊子の前記表表紙及び裏表紙の外面を覆うカバー１を作成する。
前記カバー１は、１枚のシートをその中間部で半割りし、前記シートの両端部を前記表表紙及び裏表紙の夫々一部を嵌合する袋状に形成し、前記カバー１が装着された前記冊子を、肩から掛けるのに十分な長さのショルダーベルト２を、前記シートの半割り部に取り付ける。
更に、前記シートの前記表表紙に対応する部分又は前記裏表紙に対応する部分に、前記冊子及び前記カバー１をまとめて結束する弾性バンド３を取付ける。この弾性バンド３は冊子が開く側の際より、5ｃｍ程度離れた位置への取付けが、使い勝手が良く望ましい。
図2において、
前記ショルダーベルト２は、前記シートへの取付部から、前記カバーの裏側に回り込んで前記取付部間を連絡する連絡部を有し、前記カバー１が前記冊子に装着されたときに、前記連絡部が前記本体と前記表表紙又は前記裏表紙との間に挟まれている。
図3において、
前記ショルダーベルト２には、長さの調節が可能な機能を有するコードロック４が通っている。
図４において、
前記本又は前記ファイルの、表表紙の先端及び裏表紙の先端部を嵌め込む１対の嵌合部において、嵌合部の面積は、表表紙及び裏表紙の面積に対して７割程度であることが、前記本又は前記ファイルが外れることなく、また、前記本又は前記ファイルへの装着の容易さにおいて適当である。
本発明は以上のような構成である。
ショルダーベルト２が付いたポータブルカバー１を本又はファイルに装着することで、かばん等に収納することなく、本又はファイルを保護しながら持ち歩くことが出来る携帯性と、体に直に身に着けることで、見たい時にすぐ手に取って見ることが出来るという利便性を兼ね備えている。
（実施例）旅行の際、ガイドブックやパンフレットを入れたファイルなどの冊子に、ポータブルカバーを装着すると、冊子をかばんから出し入れする手間が省けて、必要な時にすぐ冊子の中身を見ることが出来るので、観光に便利である。
仕事の現場で、必要な資料をすぐに提示できる。
電車やバスでの移動中に勉強する際、教科書や資料を入れたファイルのかばんへの出し入れが必要ないので、乗り物の乗降に支障をきたさない。

本発明の斜視図である。 本発明のショルダーベルトの取り付け位置に関する詳細図である。 本発明のショルダーベルト長さ調節についての詳細図である。 本発明のカバーの嵌合部についての詳細図である 本発明の本に装着時の斜視図である。 本発明のファイル装着時の斜視図である。

１ カバー
２ ショルダーベルト
３ 弾性バンド
４ コードロック

Claims (1)

1. 複数枚の紙又は複数枚の一端開口の袋体をそれらの一側縁で綴じて束ねた本体と、この本体を挟む表表紙及び裏表紙とを備えた冊子の前記表表紙及び裏表紙の外面を覆うポータブルカバーにおいて、
   １枚のシートをその中間部で半割りし、前記シートの両端部を前記表表紙及び裏表紙の夫々一部を嵌合する袋状に形成しており、前記カバーが装着された前記冊子を、肩から掛けるのに十分な長さのショルダーベルトを、前記シートの半割り部に取り付け、
   前記ショルダーベルトは、前記シートへの取付部から、前記カバーの裏側に回り込んで前記取付部間を連絡する連絡部を有し、
   前記カバーが前記冊子に装着されたときに、前記連絡部が前記本体と前記表表紙又は前記裏表紙との間に挟まれることを特徴とするポータブルカバー。