JP6647486B1 - 釣針外し器 - Google Patents

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Abstract

【課題】構造が簡単で、様々な種類の釣針に対応して、簡単な操作で、確実、スムーズ、安全に釣針を魚から外すことができる釣針外し器を提供する。【解決手段】操作棒12と、操作棒12の先端に取り付けられた剛性線条からなる外し部本体14と、を備え、外し部本体14は、操作棒12に固定された直線軸部28と、該直線軸部28から周回曲成させた線条ループ部16であって、針掛かりした釣糸Lが縦方向に見える状態を平面として平面視で他端側を螺旋ループ状に曲成し側面視で曲成はじめ部20との間に十分な隙間を設ける段差位置24であって少なくとも360度周回位置よりも大きく460度以下の角度で曲成端26を延設させるとともに側面視で該直線軸部28に対して傾斜して形成された線条ループ部16と、曲成はじめ部20と線条ループ部16の段差位置24での隙間であり釣り糸又は釣針を挿入する挿入部18と、を含む釣針外し器10から構成される。【選択図】図1

Description

本発明は、釣った魚から釣針を外すための釣針外し器に関する。
魚を釣った後には、必ず魚に掛かっている釣針を外す作業が必要となる。釣針が魚の口元周辺に引っかかっている場合には、手で釣針を外すことが容易な場合もあるが、魚が暴れたり、魚の体表のヌメリで手が滑ったり、又は毒や棘、牙等を有している危険な魚を釣り上げた場合など、手での釣針外し作業が困難なことも多い。また、釣針が口に深く刺さっている場合や、魚が釣針を飲み込んで喉の奥に刺さっている場合など、釣針を手で外すことが困難な場合には、釣針が刺さっている状況に応じて、ペンチ(プライヤー)や釣針外し専用道具(例えば、特許文献1、2参照)等が利用されている。
従来、釣針外し専用道具は種々提案されており、本出願人が特許文献1において提案した中通しの釣針外しや、特許文献2にて提案されている釣針外し具等がある。特許文献1の中通しの釣針外しは、先端が約45度の斜めに形成された筒状の固定具と、固定具に内部連通されたパイプ棒と、パイプ棒に内部連通された柄と、を備えた本体部分と、中通し棒と中通し棒脱落防止具からなる補助具を備えている。そして、特許文献1では、中通し棒を介して、筒状の本体内部に釣り糸の中間位置から引き込んだ後、魚の口の釣針に向けて本体部分の先端の固定具を進めて、釣針を固定部にあてて強く押動することにより魚から釣針を外し操作するものであった。特許文献2の釣針外し具は、棒状体の一端側に螺旋状の釣針係止部が設けられるとともに、釣針係止部と棒状体との中途で釣針係止部の近くに釣針係止部に係止された釣針の針先が当接ないし近接される突き刺さり防止部を有する。そして、釣針係止部に釣り糸を挿入して釣り糸に沿って案内させつつ、釣針を釣針係止部に係止させて、さらに押し込むことにより釣針を引き抜き操作するものであった。
特開2006−280352号公報 特開昭64−37237号公報
しかしながら、特許文献1の中通し釣針外しでは、固定具を含む本体部分が筒状に形成されることから、比較的大きな構造となり比較的大きな釣針への使用に限定され、小さな釣針には使用しにくいとともに、釣り糸が釣針外しの本体部分の長さの2倍以上の長さを必要とするため、使用場面が限定される問題があった。さらに、本体部分を中通しで釣り糸、釣針に係合させる構造であるので、釣り糸を中通しさせるための中通し棒といった補助道具が必要であり、操作も煩雑となるうえ、コストがかかる等の問題があった。また、特許文献2では、釣針係止部は隙間が小さな螺旋状に形成されているので、螺旋の隙間から直接的に釣針を回しながら取り入れて係止することが困難であることから、ルアーの釣針等に対応できず、使用が限られるものであった。さらに、螺旋状が全体的に円形に形成されているので、釣針を係止した状態が不安定となり、魚が暴れた際に不意に離脱してしまい、実用性に劣るおそれがあった。さらに、突き刺さり防止部として樹脂やゴム等の弾性体によって略ラッパ状に形成された部材があることから、構造が複雑でコストも高くつく問題があった。
本発明は上記従来の課題に鑑みてなされたものであり、その一つの目的は、構造が簡単で、様々な種類の釣針に対応して、簡単な操作で、確実、スムーズ、安全に釣針を魚から外すことができる実用性が高い釣針外し器を提供することにある。
上記課題を解決するために本発明は、操作棒12と、操作棒12の先端に取り付けられた剛性線条からなる外し部本体14と、を備え、外し部本体14は、一端を操作棒12に固定された直線軸部28と、該直線軸部28の他端から周回曲成させた線条ループ部16であって、針掛かりした釣糸Lが縦方向に見える状態を平面として平面視で他端側を螺旋ループ状に曲成し側面視で曲成はじめ部20との間に十分な隙間を設ける段差位置24であって少なくとも360度周回位置よりも大きくかつ大きくとも460度周回位置以下の角度で曲成端26を延設させるとともに側面視で該直線軸部28に対して傾斜して形成された線条ループ部16と、曲成はじめ部20と線条ループ部16の段差位置24での隙間であり、曲成はじめ部20側から釣り糸又は釣針を挿入する挿入部18と、を含み、線条ループ部16は、平面視で他端側をループ状に曲成して曲成はじめ部20から略180度周回位置及びその近傍に円弧状部32が形成されるとともに、曲成はじめ部20から略360度周回位置及びその近傍にV字状部34が形成され、挿入部18を介して釣り糸Lを線条ループ部16に挿入した状態において、線条ループ部16には平面視で線条ループの線条の上部を釣り糸が跨いで通係する円弧状部32を第1案内部38とするとともに、線条ループの線条の下部を釣り糸が潜って通係するV字状部34を第2案内部40として設けられ、該V字状部34の頂角部分に釣針を係止しうる釣針係止部36が形成された釣針外し器10から構成される。
また、操作棒12には、釣り糸Lを係止する釣り糸係止部42が設けられたこととしてもよい。
本発明の釣針外し器によれば、操作棒と、操作棒の先端に取り付けられた剛性線条からなる外し部本体と、を備え、外し部本体は、一端を操作棒に固定された直線軸部と、該直線軸部の他端から周回曲成させた線条ループ部であって、針掛かりした釣糸が縦方向に見える状態を平面として平面視で他端側を螺旋ループ状に曲成し側面視で曲成はじめ部との間に十分な隙間を設ける段差位置であって少なくとも360度周回位置よりも大きくかつ大きくとも460度周回位置以下の角度で曲成端を延設させるとともに側面視で該直線軸部に対して傾斜して形成された線条ループ部と、曲成はじめ部と線条ループ部の段差位置での隙間であり、曲成はじめ部側から釣り糸又は釣針を挿入する挿入部と、を含み、線条ループ部は、平面視で他端側をループ状に曲成して曲成はじめ部から略180度周回位置及びその近傍に円弧状部が形成されるとともに、曲成はじめ部から略360度周回位置及びその近傍にV字状部が形成され、挿入部を介して釣り糸を線条ループ部に挿入した状態において、線条ループ部には平面視で線条ループの線条の上部を釣り糸が跨いで通係する円弧状部を第1案内部とするとともに、線条ループの線条の下部を釣り糸が潜って通係するV字状部を第2案内部として設けられ、該V字状部の頂角部分に釣針を係止しうる釣針係止部が形成されたことから、挿入部を介して釣り糸又は釣針を線条ループ部に挿入又は離脱させることができるとともに、線条ループ部を釣針に係合させて押動操作することで、釣針が魚の喉の奥に引っ掛かった状態であっても簡単な操作で、確実、スムーズ、安全に釣針を魚から外すことができる。さらに、構造がシンプルであるとともに、様々なサイズ、種類の釣針に対応して釣針を魚から外すことができるので、実用性が高い。特に、線条ループ部を釣り糸に沿って魚に掛かった釣針に向けて誘導操作する際に、魚が暴れたりしても釣り糸が離脱することはなく、安定して線条ループ部を釣り糸に沿って釣針側へ移動させうるとともに、線条ループ部が釣針に係合した状態では釣針係止部に釣針を安定して係止させて、確実に魚からの釣針外し操作を行うことができ、スムーズかつ安全に釣針を回収することができる。さらに、釣針が魚に強く刺さっている場合であっても、確実に押動力等の針外し操作を釣針に作用させて、より確実かつスピーディに魚から釣針を外すことができる。
また、操作棒には、釣り糸を係止する釣り糸係止部が設けられた構成とすることにより、例えば、線条ループ部を釣針に係合した状態で釣糸を緊張させながら操作棒の釣り糸係止部に係止させることができるので、釣り糸から手を放しても線条ループ部と釣針との係合状態を保持させ得る結果、片手を自由に使え、作業性及び使い勝手を向上しうる。
本発明の第1の実施形態に係る釣針外し器の一部を省略した平面図である。 図1の釣針外し器の一部を省略した側面図である。 図2の釣針外し器の外し部本体の斜視図である。 図1の釣針外し器の作用説明図である。 図1の釣針外し器の作用説明図である。 図5の釣針外し器の一部拡大斜視説明図である。 図1の釣針外し器の作用説明図である。 図1の釣針外し器の線条ループ部に釣り糸を挿入する操作の一例を示す説明図である。 図1の釣針外し器の線条ループ部を釣針に直接係合して釣針を外す際の作用説明図である。 図1の釣針外し器でサビキの釣針を外す際の作用説明図である。
以下添付図面を参照しつつ本発明の釣針外し器の実施形態について説明する。本発明に係る釣針外し器は、例えば、伊勢尼、袖、ムツ、丸セイゴ、流線等の基本的な形状の釣針、ルアーに用いられるシングルフック、ダブルフック、トリプルフック等のルアー用釣針、及びサビキ針等の釣針等、種々の釣針に広く対応して、釣った魚から釣針を簡単に外すことができる釣針外し具である。図1ないし図7は、本発明の釣針外し器の第1の実施形態を示している。図1、図2に示すように、本実施形態では、釣針外し器10は、操作棒12と、外し部本体14と、を備え、外し部本体14は、一端を操作棒14に固定された直線軸部28と、該直線軸部28の他端から周回曲成させ曲成はじめ部20との間に隙間が設けられた線条ループ部16と、線条ループ部16の隙間からなる挿入部18と、を含む。
図1、図2、図4に示すように、操作棒12は、手で握って釣針外し操作をするための棒状の操作手段である。本実施形態では、操作棒12は、例えば、木、竹、プラスチック、金属等の硬質素材からなり、手で握りやすい程度の太さで、棒状に一方に長く形成されている。操作棒12は、例えば、外し部本体14が接続される方を前端とし、他方側を後端とすると、側面視で、先端側がテーパ状に形成され、斜面22が形成されている。操作棒12の後端には、後述の釣り糸係止部42が設けられている。操作棒12は、例えば、手で把持しやすいように一部に曲線形状を有する形状で設けられている。なお、操作棒12の形状や長さは、任意でよい。また、操作棒12は、例えば、伸縮できる構造や、折り畳み展開できる構造、組立分離可能な構造等、長さを変更できる構成としてもよい。
外し部本体14は、操作棒12の先端に取り付けられ、魚からの釣針外し操作の際に釣針と係合する釣針係合手段である。図1、図2、図3に示すように、本実施形態では、外し部本体14は、例えば、径が1mm程度の太さのステンレス等の硬質の金属線等からなる剛性線条からなり、一本の剛性線条を所定形状に加工して、直線軸部28と、線条ループ部16と、挿入部18と、が形成されている。線条ループ部16は、例えば、釣り糸に沿って釣針側に案内されて(又は直接的に釣針に操作して)、そのループ内部に釣針を挿入させて係止状に取り込み、全体を押動操作することによって、魚から釣針を外し操作させる。直線軸部28は、一端が操作棒12に固定され、他端側となる終端から線条ループ部16が一体形成されている。直線軸部28の長さは、例えば、本実施形態の釣針外し器10で外す対象としうる最大の釣針を線条ループ部16に係止した状態において、釣針の先曲りの先端が、操作棒12の斜面22に当接又は近接する長さとなるように設定されるとよい。
線条ループ部16は、直線軸部28の終端から周回曲成されて形成されている。図1、図2、図3に示すように、線条ループ部16は、針掛かりした釣り糸Lが縦方向に見える状態を平面とすると、平面視で他端側を螺旋ループ状に曲成されるとともに、側面視で曲成はじめ部20との間に十分な隙間を設ける段差位置24であって、平面視で該曲成はじめ部20から少なくとも360度周回位置よりも大きな角度で曲成端26が延設されている。本実施形態では、線条ループ部16の曲成端26の周回角度は、例えば、平面視で曲成はじめ部20から約450度程度に設定されている。該曲成端26の周回角度は、大きくとも460度以下に設定されるとよい。
本実施形態では、線条ループ部16は、例えば、直線軸部28の終端を曲成はじめ部20として横方向及び段差位置に向けて傾斜するように曲がる傾斜線部30と、傾斜線部30から平面視で半円弧状又は半楕円弧に曲成された円弧状部32と、円弧状部32の端部から平面視で操作棒12側に向けてV字の曲折頂点を向けるようにV字状に形成されたV字状部34と、を有し、平面視で曲成はじめ部20から他端側を左回りのループ状に曲成され、図1に示すように、曲成端26が傾斜線部30と平行に重なる位置まで延設されている。さらに、線条ループ部16のV字状部34のV字の頂角部分には、釣針を受け入れて係止しうる釣針係止部36が設けられている。
詳細には、傾斜線部30は、略直状に形成されており、曲成はじめ部20から直線軸部28に対して右に約30度の方向に曲成されるとともに平面視で該曲成はじめ部20から約90度の周回位置まで形成される。傾斜線部30は、側面視では、直線軸部28の延長線上から下方に角度α傾斜で曲成されている。本実施形態では、例えば、傾斜線部30は、αが約40度の傾斜角度で屈曲されており、線条ループ部16の曲成はじめ部20から曲成端26までのループ状部分は、操作棒12及び直線軸部28に対して約40度傾斜して形成されている。
円弧状部32は、例えば、傾斜線部30の終端から平面視で約180度周回位置まで、すなわち、平面視で曲成はじめ部20からの角度で約90度から約180度周回位置及びその近傍位置を含みつつ約270度の周回位置まで、形成されている。円弧状部32は、傾斜線部30の終端に接続される始端位置から略中央位置(曲成はじめ部20からの角度が約90度から約180度周回位置)までは傾斜線部30と略同じ方向に形成されているが、略中央位置から終端(曲成はじめ部20からの角度が約180度から約270度周回位置)までは側面視で傾斜線部30から角度β(例えば、約20度)だけずれた位置に設定され、側面視で略三角形状の隙間を形成する。
V字状部34は、円弧状部32の終端から平面視で約180度の位置まで、すなわち、平面視で曲成はじめ部20からの角度で約270度から360度を超えて約450度周回位置まで、形成されている。V字状部34は、円弧状部32の角度βにより、側面視では、円弧状部32の終端から曲成して延設されて傾斜線部30と平行になり、かつその隙間を釣糸L又は釣針Hが通る程度の隙間幅を形成して設定される。同時に、V字を形成している2辺が側面視で直線状に揃うように設けられており、曲成はじめ部20との間に十分な隙間を設けた段差位置24に曲成端26が設定されている。後述するように、この隙間が外し部本体14の挿入部18を構成する。さらに、V字状部34は、例えば、平面視で、V字の折り曲げ角度γが約60度に設定されているとともに、V字の頂角の位置は、直線軸部28の近傍で、且つやや左側にずれた位置、すなわち、曲成はじめ部20からの周回角度が360度未満の位置、に設定されている。V字状部32の頂角の位置の直線軸部からのずれは、釣針の太さ程度に設定すると好ましい。図1に示すように、V字状部34は、平面視で、V字の頂角部分から曲成端26までの1辺部分は傾斜線部30と重なるように設定されている。図2に示すように、このV字状部34は、線条ループ部16に釣り糸を挿入した際に該釣り糸を通係させて案内する第2案内部40を形成している。
図1、図2、図3に示すように、挿入部18は、曲成はじめ部20と線条ループ部16の段差位置24での隙間であり、曲成はじめ部20側から釣り糸又は釣針を挿入するための挿入用隙間である。この挿入部18を介して、釣り糸の中間位置からループ状に曲成された線条ループ部16のループ内部へ釣り糸を挿入及び離脱することができる。さらに、挿入部18は、曲成はじめ部20と曲成端26との間に大きな隙間を形成していることから、釣針Hを直接的に線条ループ部16のループ内部へ挿入及び離脱することもできる。挿入部18から線条ループ部16内に釣り糸又は釣針を挿入した後、図1のような状態で把持すると、平面視では挿入部18の隙間を形成している線条ループ部16の線条体(傾斜線部30とV字状部32の頂角から曲成端26までの一辺部分)が上下に重なる結果、線条ループ部16が平面視で閉鎖状態になる。これにより、例えば、魚が暴れても、釣り糸又は釣針が線条ループ部16内から離脱することを好適に防止する。また、挿入部18部分で線条ループ部16は、図1に示すように、平面視で釣針係止部36と曲成はじめ部20との間を釣針の太さの分ずらして広くして形成していることにより、釣り糸又は釣針の挿入が容易である。
図1、図2、図3に示すように、曲成はじめ部20側から挿入部18を介して釣り糸Lを線条ループ部16に挿入した状態において、線条ループ部16には、平面視で線条ループの線条の上部を釣り糸Lが跨いで通係する第1案内部38が形成されるとともに、線条ループの線条の下部を釣り糸Lが潜って通係する第2案内部40が形成されている。本実施形態では、第1案内部38は、平面視で釣り糸Lが縦方向に見える状態で、曲成はじめ部20から約180度及びその近傍に形成される円弧状部32で形成されている。第2案内部40は、平面視で釣り糸Lが縦方向に見える状態で、第1案内部38に対向した位置、すなわち、曲成はじめ部20から略360度周回位置及びその近傍に形成されるV字状部34で形成されている。
図5、図6に示すように、線条ループ部16のV字状部34には、釣針Hの近傍で操作棒12を軸周りに左回転させたときに、釣針Hの腰部分を安定的に係止して、釣針押動のための押し当て部となる釣針係止部36が形成されている。これにより、線条ループ部16による釣針外しのための押動力を釣針Hに確実に作用させる結果、釣針が深く突き刺さっている状態でも魚から釣針Hをスムーズに外すことができる。なお、線条ループ部16は、上記実施形態のものに限らず、例えば、線条ループ部16の曲成端26の曲成はじめ部20からの周回位置は、少なくとも平面視で360度以上で、大きくとも平面視で曲成はじめ部20から460度以下の角度位置であれば、任意の周回位置に設定してもよい。また、線条ループ部16は平面視左回りにループ状を形成したが、平面視右回りにループを形成してもよい。例えば、線条ループ部16は、右利き用の場合には平面視左回りに形成し、左利き用の場合には平面視右回りに形成すると、挿入部からの釣り糸の線条ループ部16への挿入操作や、釣針外し操作を行いやすい。
上述のような構成の線条ループ部は、線条ループ部16内に釣り糸を挿入した状態で、該線条ループ部16を釣針側に移動、すなわち前に移動させて、釣針係止部16に釣針を係合させて針外し操作される。基本形5種類の釣針は、針掛かりを良くするためにフトコロ側から釣り糸を引き出して結ばれているが、線条ループ部16の第1案内部38となる円弧状部32が釣針のチモト近傍を通過する際に該チモトが引っかかり、該線条ループ部16を前に移動できなくなる場合がある。詳述すると、例えば、魚に掛かった釣針の針先が、釣り糸に対して略下向き又は横向きに刺さっている場合には、釣り糸が第1案内部38を跨いで第2案内部40の下に潜っている状態では、第1案内部38では線条ループ部16は釣針Hのフトコロ側を接して通過することから、チモトが線条ループ部16に引っ掛かることはなく、線条ループ部16に釣針を係合させて針外し操作できる。一方、例えば、魚に掛かった釣針の針先が、釣り糸に対して略上向きに刺さっている場合で釣り糸がフトコロ側に引っ張られている状態では、チモトと釣り糸の間に第1案内部38が引っかかり、線条ループ部16を前に移動できず針外し操作を行えないことがある。その際には、操作棒12を操作して線条ループ部16により釣り糸を下方に押し下げるようにすると、釣り糸は第1案内部38を離れて第2案内部40を跨ぐようになる。その結果、線条ループ部16は第2案内部40では釣針のフトコロ側を接して通過するため、線条ループ部16を円滑に前に移動させて釣針に係合させることができるようになる。なお、線条ループ部16が途中でチモトに引っ掛かったどうかは、釣針が目視できる場合には容易に判断できるが、釣針を目視できない状態でも判断することも可能である。線条ループ部16を前に移動する際にチモトを正常に通過した場合には、線条ループ部16が釣り糸の結び目を通過したことを示すショックが手元に伝わった後に、該線条ループ部16が停止するが釣針がぐらつくことはない。また、線条ループ部16が釣針の位置に到達したら線条ループ部16が左巻きに形成していることから釣針外し器10全体に左に回転する力が生じることとなる。しかしながら、線条ループ部16を前に移動させる際にチモトが引っかかった場合には、線条ループ部16が急に停止させられるとともに釣針がぐらつくなど不安定になることから、チモトへの引っ掛かりを触感等で察することができる。
操作棒12の後端側に設けられている釣り糸係止部42は、線条ループ部16を釣針Hに係合させた状態で、釣り糸Lの中間位置を操作棒12に係止させることで、該釣り糸を張った状態で保持させるための釣り糸緊張状態の保持手段である。図5、図7に示すように線条ループ部16を釣針Hに係合させながら押し当てて釣針Hを魚から外す際には、釣り糸Lは張った状態で、かつ操作棒12に沿った状態である方が好ましいが、釣り糸Lを操作棒12の後端の釣り糸係止部42に係止させておくことによりこの状態を保持できることで、釣り糸Lから手を放しても操作棒12を持った片手だけで操作して釣針外し操作を円滑に行える。よって、例えば、自由になった片手で魚が動かないように魚体を圧して静止させて、スムーズに釣針を外すこともできる。本実施形態では、図1、図2に示すように、釣り糸係止部42は、操作棒12の後端から中途位置に向かって溝幅が狭くなるように軸方向に沿って切り込まれた切り込み溝44と、切り込み溝44に連通しつつ操作棒12の下面側に向けて次第に広がるように下面側から切り込み溝に向けて凹設されるテーパ状挿入部46と、を有する。テーパ状挿入部46を介して切り込み溝44内に釣り糸Lを挿入することにより、該切り込み溝44内で釣り糸を係止できる。なお、釣り糸係止部42は、操作棒12の後端に限らず、例えば、操作棒12の長手方向の中間位置など、任意の位置に設けてもよい。
図1に示すように、本実施形態では、操作棒12には、その操作棒12の後端寄り位置で釣り糸係止部42の近傍位置に引留めリング48が固定されている。引留めリング48は、例えば、平面視で操作棒12の後部の中央に設けられており、円弧状部32が真下を向いた状態を0度として操作棒12を手で把持することにより、操作棒12を軸周りに回転させるときの角度を、引き留めリング48を目安として触感で把握することができる。よって、操作棒12を目で見なくてもよく、例えば、暗闇の中であっても釣針の外し操作をスムーズに行うことができる。引留めリング48は、例えば、小径の金属製リングからなり、ピンオンリールや種々のホルダー等に着脱可能に接続することができるようになっている。これにより、釣針外し器10を身に着けて携帯することができ、落下防止や紛失防止にも便利である。
次に本実施形態に係る釣針外し器10の作用について説明する。本実施形態に係る釣針外し器10では、例えば、線条ループ部16に釣り糸Lを通係させることにより該線条ループ部16に釣針Hを係合して魚から釣針を外したり、線条ループ部に釣針Hを直接係合させることにより魚から釣針Hを外したり、サビキ仕掛けなどの釣針(サビキ針)を線条ループ部16に係止させて釣針(サビキ針)を外したり等、その他種々の態様で釣針を外すことができる。まず、釣針外しの一例として、線条ループ部16に釣り糸Lを通係させることにより同線条ループ部16に釣針Hを係止して魚から釣針を外す場合の一例について説明する。本実施形態では、例えば、伊勢尼等の基本形5種類の釣針を外す場合の例を説明する。例えば、釣針外し器10は、線条ループ部16の段差位置24に形成された円弧状部32及びV字状部34側を下方に向けつつ釣針側に向けた状態を0度の状態として、右手で操作棒12を把持する。操作棒12の把持は、例えば、親指以外の4本の指により操作棒12を下から握り上から親指で押さえることにより把持すると好適である。仕掛けの釣針Hに魚Fが掛かって魚を釣り上げた際には、始めに、左手で釣り糸Lを引っ張り、常に釣針Hに接続された釣り糸Lを緊張状態で保持しておく。次に、図8(a)に示すように、操作棒12を把持した右手首を約90度右に返して挿入部18の開口された挿入口を横向きから上向き(すなわち、平面視では釣針外し器10の側面側が見える状態)とし、図8(b)に示すように、線条ループ部16を釣り糸Lの右側から下側に移動させて曲成はじめ部20を釣り糸Lに位置合わせしながら持ち上げて釣り糸Lを円弧状部32側へとスライドさせることにより、図8(c)に示すように、該釣り糸Lを線条ループ部16内に挿入する。なお、線条ループ部16は、直線軸部28の終端から約40度折り曲げて俯角となる段差位置24に挿入部18の挿入口を設け、併せて、平面視でV字状部34の頂角の位置を直線軸部28の位置より釣針の太さ程度左にずれた位置に設定していることから、上述のように操作棒12を右に約90度回転させて挿入部18の挿入口を上向きにした状態で直線軸部28又は操作棒12を釣り糸の右から下側に当接させ挿入部18へとスライドさせることにより、該釣り糸はV字状部34の頂角側から曲成はじめ部20側へと誘導されて自動的に線条ループ部16内に挿入することができる。次に、図8(d)に示すように、操作棒12を把持した右手首を約90度左に戻し、釣り糸Lを持った左手の上に置いて、平面視で釣り糸Lと操作棒12が略一直線上になるように合わせる。これによって、平面視では、線条ループ部16内の略中央部に釣り糸Lが通係される。この状態では、線条ループ部16を通係している釣り糸Lは、円弧状部32からなる第1案内部38の上を跨いで通係されるとともに、V字状部34からなる第2案内部40の下を潜った状態で通係される。これにより、挿入部18周囲の線条ループ部16の線条体部分が上下に重なり、釣り糸Lが挿入部18から離脱されるのを防止しうることから、例えば、魚が暴れても、線条ループ部16内から釣り糸が離脱することはない。線条ループ部16に釣糸を通係した後は、操作棒12を介して線条ループ部16を釣り糸Lに沿って案内させ前方の釣針側へ移動させていく。線条ループ部16が釣針Hに近付くと、釣針側の釣糸が第1案内部38の上を跨いでいるために、釣針Hのチモトは第1案内部38の上へと上がって行く。その際に、チモトが第1案内部38で引っ掛かってしまうトラブルが生じることがあっても、線条ループ部16を少し手元に戻すことで該チモトへの引っ掛かりを解消させて、前述のように、該線条ループ部16の第2案内部40により釣り糸を押し下げながら前に進めていくことで、トラブルを排除できる。第2案内部40を介して線条ループ部16内に通係した釣針Hは、さらに線条ループ部16を前に押動することにより、図6に示すように、直接釣針係止部36で釣針の腰曲り部を係止することができる。また、第1案内部38を介して通係した釣針Hは、さらに、線条ループ部16を釣針に向けて押動操作させると、第2案内部40が第1案内部38より高い位置にあることから、第1案内部38を通過した釣針HのチモトがV字状部34に引っ掛かることもなく、釣針Hに向けて線条ループ部16を移動させることができる。線条ループ部16内に入った釣針Hは、図4に示すように、その腰曲りの位置で、針先側が第1案内部38を跨ぎ、チモト側が釣針係止部36の下に潜った状態で係止され、さらに線条ループ部16を前に押動すると、線条ループ部16のV字状部34が曲成はじめ部20より低い段差位置にあることから前方への押動に伴って釣針外し器10を左に回転しようとする力が作用するので、該力にしたがって、図5に示すように釣針外し器10全体を操作棒12の長手軸回りに略180度左に回転させて、釣針係止部36で釣針の腰曲り部を係止することができる。この係止状態で、釣り糸の緊張を保持しつつ釣り糸係止部42のテーパ状挿入部46から切り込み溝44に該釣り糸を係止する。さらに線条ループ部16を前方に向けて押動操作することにより、釣針Hを外すことができる。図6、図7に示すように、釣針外し器10で外した釣針Hは、釣針の針先を操作棒12の斜面22又は直線軸部28に当接又は近接させることができることから、例えば、魚が釣針を飲み込んでいる場合でも、釣針を魚に二度掛かりさせることなく魚の口内から取り出すことができる。なお、例えば、フトコロが最も広い伊勢尼の針先が斜面22又は直線軸部28に当接又は近接するように操作棒12の斜面22や直線軸部28の長さ等を設定して形成しておくことにより、伊勢尼の針先はもとより、伊勢尼よりフトコロが狭い他の基本形の釣針の場合にも、針先が該斜面22又は直線軸部28に当接又は近接した状態で直線軸部28に略平行状に向いて釣針係止部36に係止されることとなる結果、伊勢尼を含む基本形5種類の釣針について二度掛かりを防止することができる。また、仮に針先が斜面22に当接又は近接しない釣針を外す場合には、釣り糸の位置を上下左右に変えることにより釣針の針先の位置も変わることから、その場合には釣り糸係止部42に釣り糸を係止することなく、釣り糸の位置を適宜変更して釣針の針先を斜面22又は直線軸部28に当接又は近接させながら操作することとしてもよい。また、釣り糸係止部42に釣り糸Lを係止することにより、例えば、空いた方の手で魚掴み器などを操作して魚体を静止させ、片方の手で線条ループ部16により釣針を押圧して外すことができることから、魚に手を触れることなく確実・迅速・安全に釣針を外すことができる。さらに、この釣り糸係止部42は、魚から外した釣針を釣針係止部36に係止した状態で釣糸を係止することから、例えば、釣針外し器10に釣針と釣り糸を係止してピンオンリール等でベルトやバッカンなどに引き留めておくことにより、混んだ釣り場で他の釣り客などに釣針が刺さるなどのトラブルや、ライントラブルによる釣竿や仕掛けの損傷などを予防することができる。また、釣り糸係止部42により釣り糸Lを係止しておくことで片方の手が自由に使えるようになるので、魚を釣り上げてから再度仕掛けを投入するまでの操作を素早く行うこともできる。線条ループ部16は、釣針の基本形5種類の釣針をチモトから線条ループ部16内に引き込んで外すことから、大小様々な形状をした釣針に幅広く対応できるとともに、釣糸を通係させてから魚から釣針を外すまでの過程に複雑な操作はなく、誰でも簡単に使用することができる。さらに、釣針が魚のどの部位に刺さっていても、線条ループ部16を釣り糸Lに沿って案内させて、確実に該線条ループ部16に釣針を係止させて釣針を外すことができる。さらに、図7のように釣針を外す際に、線条ループ部16の円弧状部32は、釣針Hが刺さっている側の反対側を向くことから、釣針Hを押動する際に魚体へのダメージを少なくできる。魚から外した釣針を線条ループ部16から離脱させる場合には、まず、片方の手で釣り糸を釣り糸係止部42から外し、操作棒12が約0度の状態では釣り糸を下に略90度向け、操作棒12が約180度の状態では釣り糸を上に略90度向け、次いで釣り糸を曲成端26側に引っ張れば簡単に離脱できる。
なお、例えば、操作棒12を5メートル前後のタモの柄や予備の渓流竿などの先端に取り付けるなど数メートル程度の所要の長さに延長した構成とすることとしてもよい。この操作棒12を長く設けた場合には、数メートル離れた位置から上記同様の操作で釣り糸Lを線条ループ部16に通係させた後、数メートル先の釣針に移動させて釣針を線条ループ部16内に通係して釣針を外すことができる。なお、離れた位置で線条ループ部16内に釣り糸Lを通係する場合には、釣師から見たときに魚と釣り糸が縦に一直線となった状態では線条ループ部16に釣り糸を通係することが困難になることから、例えば、魚を水面まで引寄せた状態で釣竿をに傾けたり両手の開きを大きくして、操作棒12と釣り糸が交差する角度を大きくすると挿入操作をスムーズに行える。操作棒12を長く設けた構成では、例えば、毒や棘等を有する危険魚や持ちかえる必要のない魚が釣針を飲み込んだ場合でも水中で簡単に外すことができたり、また、釣りでの根がかりや渓流・湖沼での草木などへの引っ掛かりに対しても、線条ループ部16が釣針に届く範囲であれば仕掛けを回収できる可能性が高くなるなど、効率良く釣りを楽しむことができる。
次に、本実施形態の釣針外し器10を利用して、線条ループ部16を釣針Hに直接係合させて魚から釣針を外す場合の一例について説明する。なお、本実施形態では、基本形5種類の釣針を外す例で説明するが、シングルフック、ダブルフック、トリプルフックなどのルアー針、毛鉤、鯛ラバなどの疑似餌針等の場合でも略同様に針外しすることができる。まず、魚が掛かった釣針Hに接続されている釣り糸Lを左手で引っ張り、釣り糸Lを緊張状態で保持しておく。次に、操作棒12を右手で把持して操作し、図9(a)に示すように、曲成はじめ部20側の挿入部18に釣針Hの腰曲り又は胴を当接させる。そして、図(b)に示すように、釣針Hを円弧状部32側へとスライドさせることにより釣針Hを線条ループ部16内に通係させる。次に図9(c)に示すように、目視により該釣針Hの腰曲りをV字状部34の釣針係止部36に当接させて係止し、操作棒12を介して前方に向けて押動操作することにより魚から釣針を外すことができる。なお、曲成はじめ部20側の挿入部18に釣針Hの腰曲り又は胴を当接させる部位は上下いずれからでも良い。例えば、釣針Hの下から線条ループ部16内に通係させたときには針先が図7に示す通りとなる。一方、釣針Hの上から線条ループ部16内に通係させたときには針先が図7の反対側を向くことになる。いずれの場合においても線条ループ部16に係止した釣針を目視可能であることから、2度掛かりは回避することができる。なお、ダブルフック、トリプルフックを針外しする場合には、いずれか一本のフックを係止することにより、他の釣針も一緒に外すことが可能である。例えば、魚体に刺さっていない方のフックを針先から線条ループ部16内に通係し、釣針係止部36に釣針の腰曲りを係止して押圧することにより外すこともできる。このようにして釣針を針外しできることから、例えば、魚に掛かった釣針が、釣針の腰又は腰曲りの部分が露出した釣針を外す際や、ルアー等に釣針が取り付けられている場合等目視できる釣針を外す際に好適に利用して釣針を外すことができる。さらに、線条ループ部16により釣針を外す力が腰曲りのフトコロ側に作用するだけであるから、従来のプライヤータイプの針外し等と比較して、魚体、釣針や釣糸、疑似餌などの損傷を少なくすることができる。
次に、本実施形態の釣針外し器10を利用してサビキ仕掛けなどの枝針仕掛けに掛かった魚から釣針を外す際の一例を説明する。サビキ仕掛けは、例えば、道糸から数本の短い枝糸を伸ばしてサビキ針を結び、コマセ籠を兼ねた錘などが末端側に付けられている。図10に示すように、例えば、右手で線条ループ部16のV字状部34側を上向きとしつつ該V字状部34を前方に向けた状態で操作棒12を把持し、該操作棒を略水平に保持する。なお、操作棒12を水平状態でバケツやバッカン等に支持させることとしてもよい。操作棒12を水平に保持した状態で、左手で釣り糸(道糸)を直線軸部28側から線条ループ部16内側に通し、釣針係止部36にかける。その状態で釣り糸を手繰り寄せるように引っ張ると、サビキ針(釣針H)が接続された枝糸も線条ループ部16内に誘導される。サビキ針(H)に魚Fが掛かっている場合には、該サビキ針には相応の荷重が生じるため、道糸(釣り糸L)を介して引っ張られたサビキ針(H)は線条ループ部16に係合する。この際、サビキ針の針先は下向きで操作棒12側を向いて係止されることとなるが、左右いずれかの人差し指を魚の後方に伸ばし、魚の針掛かりした近くを操作棒12側に押すことにより、魚はサビキ針から外れて落下する。魚からサビキ針を外した後は、釣針係止部36には道糸とサビキ針が残っているが、例えば、道糸を操作棒12に対して上に60度前後とするとともに30度前後曲成端26側に向けて角度をつけて引っ張ることにより、サビキ針の腰曲りが挿入部18を通過できる角度に変わると同時に該道糸の引っ張り操作によってサビキ針はV字状部34から曲成端26側にスライドして、該サビキ針は自動的に線条ループ部16内から排出される。なお、残った道糸は、後続のサビキ針に掛かった魚の荷重や錘等の荷重がかかっているために釣針係止部36に係合された状態が保持される。さらに、道糸を前記角度を維持しながら引き続けていくと、魚が掛かっているサビキ針が釣針係止部36に係止されると、上記同様の操作で魚から針外しすることができる。一方、サビキ針に魚が掛かっていない場合には、サビキ針には荷重がないことから、前記角度で道糸を引っ張り続けることで線条ループ部16内から自動的に排出されることとなる。掛かっているサビキ針の全てを魚から針外しした後は、道糸を90度以上曲成端26側に向ければ、道糸と全ての仕掛けが線条ループ部16内から排出される。このようにしてサビキ仕掛けの場合には、サビキ針を線条ループ部16に係止して外すことにより、多くのサビキ針が付いている仕掛けから、簡単、迅速に魚から釣針を外すことができる。さらには、魚が暴れることにより釣糸が揺さぶられても、枝分かれ状に多数付いているサビキ針が手や衣服などに刺さるなどのトラブルを軽減することができ、安全に釣りを楽しむことができる。
以上説明した本発明の釣針外し器は、上記した実施形態のみの構成に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載した本発明の本質を逸脱しない範囲において、任意の改変を行ってもよい。
本発明の釣針外し器は、いわゆる基本形の釣針や、ルアーの釣針、疑似餌針、サビキ針等の様々なタイプの釣針に広く対応して、魚から釣針を外すことができる。
10 釣針外し器
12 操作棒
14 外し部本体
16 線条ループ
18 挿入部
20 曲成はじめ部
22 斜面
24 段差位置
26 曲成端
28 直線軸部
30 傾斜線部
32 円弧状部
34 V字状部
36 釣針係止部
38 第1案内部
40 第2案内部
42 釣り糸係止部
44 切り込み溝
46 テーパ状挿入部
48 引留めリング

Claims (2)

  1. 操作棒と、
    操作棒の先端に取り付けられた剛性線条からなる外し部本体と、を備え、
    外し部本体は、一端を操作棒に固定された直線軸部と、
    該直線軸部の他端から周回曲成させた線条ループ部であって、針掛かりした釣糸が縦方向に見える状態を平面として平面視で他端側を螺旋ループ状に曲成し側面視で曲成はじめ部との間に十分な隙間を設ける段差位置であって少なくとも360度周回位置よりも大きくかつ大きくとも460度周回位置以下の角度で曲成端を延設させるとともに側面視で該直線軸部に対して傾斜して形成された線条ループ部と、
    曲成はじめ部と線条ループ部の段差位置での隙間であり、曲成はじめ部側から釣り糸又は釣針を挿入する挿入部と、を含み、
    線条ループ部は、平面視で他端側をループ状に曲成して曲成はじめ部から略180度周回位置及びその近傍に円弧状部が形成されるとともに、曲成はじめ部から略360度周回位置及びその近傍にV字状部が形成され、
    挿入部を介して釣り糸を線条ループ部に挿入した状態において、線条ループ部には平面視で線条ループの線条の上部を釣り糸が跨いで通係する円弧状部を第1案内部とするとともに、線条ループの線条の下部を釣り糸が潜って通係するV字状部が第2案内部として設けられ、
    該V字状部の頂角部分に釣針を係止しうる釣針係止部が形成されたことを特徴とする釣針外し器。
  2. 操作棒には、釣り糸を係止する釣り糸係止部が設けられたことを特徴とする請求項1記載の釣針外し器。
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