JP6645651B2 - 分子の検出方法及び分子検出装置 - Google Patents
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Description
本発明の液体試料における分子の検出方法は、液体試料を、モータータンパク質及び細胞骨格タンパク質が担持された担体と接触させる工程(第1の工程)と、液体試料から、モータータンパク質及び細胞骨格タンパク質が担持された担体を分離する工程(第2の工程)とを有し、好ましくは、上記の担体に担持されたモータータンパク質及び細胞骨格タンパク質と同一のモータータンパク質及び細胞骨格タンパク質を利用したモータータンパクデバイスに液体試料を注入する工程(第3の工程)と、モータータンパクデバイスからの出力を読み取って、液体試料中の目的分子の有無を判定する工程(第4の工程)と、を有する。本発明は、液体試料における分子の検出方法を実施するに当たって行われる、液体試料の前処理方法であってもよく、上記の第1の工程及び第2の工程からなるものでもある。
ここで、本発明を利用して検出される分子としては、抗体と結合可能な分子であれば、特に限定されるものではなく、具体的には、タンパク質、ペプチド、糖質、脂質、及び核酸等を挙げることができる。また、本発明を利用して検出される分子は、各種の抗原、免疫グロブリン、腫瘍マーカー、リガンド、ウイルス、細菌等であってもよい。
第1の工程においては、液体試料を、モータータンパク質及び細胞骨格タンパク質が担持された担体と接触させる。液体試料を、モータータンパク質及び細胞骨格タンパク質が担持された担体と接触させることにより、モータータンパクデバイスを構成するモータータンパク質及び細胞骨格タンパク質と相互作用し、これらの機能を阻害しうる液体試料中の物質を、担体上のモータータンパク質及び細胞骨格タンパク質と結合させて、液体試料をモータータンパクデバイスに注入するに先立って、除去することができる。
ここで、担体に担持させるモータータンパク質及び細胞骨格タンパク質としては、モータータンパクデバイスに使用されるモータータンパク質及び細胞骨格タンパク質を使用することができ、モータータンパク質と細胞骨格タンパク質との具体的な組み合わせとしては、ミオシン及びアクチンの組み合わせ、ダイニン及びチューブリンの組み合わせ、並びにキネシン及びチューブリンの組み合わせを挙げることができる。本発明において、特に、モータータンパクデバイスにモータータンパク質と細胞骨格タンパク質との複数の組み合わせを採用する場合には、担体に担持させるモータータンパク質と細胞骨格タンパク質との組み合わせも複数採用してもよい。
モータータンパク質及び細胞骨格タンパク質を担持させる担体としては、タンパク質を担持させるために使用される従来公知の任意の担体を採用することができる。担体としては、粒子状の担体であっても、膜状の担体であってもよいが、具体的には、ポリスチレン、でんぷん、ポリ乳酸、デキストラン、ガラス、シリカ等からなるマイクロビーズ;金属酸化物等からなる磁性ビーズ;ろ紙、ニトロセルロース膜、セルロースアセテート膜、官能化ナイロン膜、PVDF膜等の膜担体を挙げることができる。これらの中でも、マイクロビーズ及び磁性ビーズが好ましい。これらの担体を使用するに際しては、物質の非特異的結合を防止するため、事前にブロッキング処理を施していてもよい。
モータータンパク質及び細胞骨格タンパク質を上記の担体に結合させるに際しては、担体へのタンパク質の導入に関する従来公知の架橋物質を使用し、モータータンパク質及び細胞骨格タンパク質と、担体とを、架橋物質を介した共有結合により結合させればよい。そのような架橋物質としては、アミノ基、イミノ基、水酸基、チオール基、アルコキシ基、エポキシ基、カルボキシル基、アルデヒド基等の官能基を2以上有する、2価以上の結合価を有する任意の架橋物質を挙げることができる。これらの架橋物質の中でも、特にチオール基含有シランカップリング剤、エポキシ基含有シランカップリング剤、及びポリドーパミンが好ましく、チオール基含有シランカップリング剤及びポリドーパミンがより好ましい。図2にチオール基含有シランカップリング剤及びポリドーパミンを架橋物質として使用した場合の、担体とモータータンパク質及び細胞骨格タンパク質との架橋反応の概念図を示す。本発明で好ましく使用される単体であるマイクロビーズや磁性担体には、担体粒子表面に水酸基が存在しているが、この水酸基にチオール基含有シランカップリング剤のアルキコシル基が加水分解することにより生じるシラノール基が反応して、チオール基含有シランカップリング剤が担体の表面に固定される。そして、チオール基含有シランカップリング剤のチオール基が、モータータンパク質や細胞骨格タンパク質中に存在するシスティン残基のチオール基と反応して結合することにより、チオール基含有シランカップリング剤を介して、モータータンパク質及び細胞骨格タンパク質が担体上に固定される。また、例えば、磁性粒子をドーパミン溶液に浸漬することにより、図3に示すように、ドーパミンの酸化が起きて磁性粒子表面にポリドーパミン皮膜が形成される。このポリドーパミン皮膜は、マイケル付加反応やシッフ塩基反応の化学反応により、モータータンパク質や細胞骨格タンパク質中に存在するアミノ基、チオール基等の側鎖求核性基と反応して架橋構造を形成するため、モータータンパク質や細胞骨格タンパク質を担体上に結合させることができる。
液体試料を担体と接触させるにあたっては、液体試料の体積の少なくとも2倍の容器に、液体試料とモータータンパク質及び細胞骨格タンパク質を担持させた担体を投入し、ボルテックスミキサー等を使用して液体試料と担体とを十分に混合させることが好ましい。なお、液体試料と担体は、必ずしも、液体試料を採取した容器と別の容器で混合して接触させる必要はなく、例えば、フィルターを備えるマイクロシリンジを用い、マイクロシリンジで液体試料を採取する際に、フィルターで区画された領域に液体試料を誘導し、フィルターで区画された領域にあらかじめ収容された上記の担体と、液体試料とを接触させて混合してもよい。このようにする場合、マイクロシリンジから液体試料を排出する際に、マイクロシリンジに備えられたフィルターによって液体試料と担体とが分離されるので、後述する第2の工程を別途設けなくても、一段階で、第1の工程と第2の工程を実施することができ、本発明の液体試料における分子の検出方法を、より小規模且つ低コストで実施可能なものとすることができる。
第2の工程においては、液体試料から、モータータンパク質及び細胞骨格タンパク質が担持された担体を分離する。液体試料から上記の担体を分離するにあたっては、ろ過又は磁気を用いた除去により、液体試料から、上記の担体を分離して除去する。ろ過を用いた除去により、液体試料から担体を除去する場合、ろ過のための装置を別途設けてもよいし、上述のとおり、液体試料を採取するためのマイクロシリンジにフィルターを内在させてもよいし、マイクロシリンジの先端に小型のろ過装置を取り付けてろ過してもよい。また、磁気を用いた除去を行う場合、担体として磁性ビーズを用い、液体試料と担体とを混合した容器からデカンテーションや吸引等により液体試料を回収する際に、磁気を使用して担体を一箇所に固定し、液体試料と分離すればよい。
第3の工程では、上述の担体に担持されたモータータンパク質及び細胞骨格タンパク質と同一のモータータンパク質及び細胞骨格タンパク質を利用したモータータンパクデバイスに液体試料を注入することが好ましく、第4の工程では、モータータンパクデバイスからの出力を読み取って、液体試料中の目的分子の有無を判定することが好ましい。第1の工程及び第2の工程に加えて、任意的に第3の工程及び第4の工程を実施することにより、液体試料において、目的の分子を検出することができる。これら、第3の工程及び第4の工程の実施にあたっては、国際公開第2013/081035号パンフレット(特許文献1)に示されるモータータンパクデバイスを使用することができるが、以下に本発明において好適に使用されるモータータンパクデバイスの一例について簡単に説明することとする。
モータータンパクデバイスは、細胞骨格タンパク質上に担持された抗体が目的分子を捕集する捕集領域と、細胞骨格タンパク質上に担持された抗体よりも高い、目的分子に対する結合能を有し、細胞骨格タンパク質に担持された抗体から目的分子を荷降ろしする荷降ろし領域とを有し、細胞骨格タンパク質に担持された抗体が、捕集領域と荷降ろし領域との間で、モータータンパク質で被覆された基板上を往復可能なものであることが好ましい。そして、モータータンパクデバイスに注入された液体試料中の目的分子は、捕集領域において細胞骨格タンパク質上に担持された抗体に捕集され、目的分子を結合した抗体が、荷降ろし領域に移動した後、荷降ろし領域に存在する抗体等の目的分子への結合部に目的分子が結合することにより、荷降ろし領域に目的分子が濃縮され、この目的分子の濃縮による荷降ろし領域の物性変化を検出することにより、液体試料中の目的分子の存在が検出されることが好ましい。
捕集領域は、細胞骨格タンパク質上に担持された抗体が目的分子を捕集する領域である。抗体を担持する細胞骨格タンパク質としては、例えば、アクチン(繊維状アクチン;F−アクチン)を挙げることができるが、アクチンに限定されるわけではなく、チューブリンを用いてもよい。上記の細胞骨格タンパク質としてアクチンを用いる場合、捕集領域及び後述する荷降ろし領域等の基板には、ミオシン(ヘビーメロミオシン)を固定することが好ましい。
荷降ろし領域は、平衡反応を利用して細胞骨格タンパク質に担持された抗体から、目的分子を荷降ろしする領域である。このため、荷降ろし領域は、領域全体として、細胞骨格タンパク質に担持された抗体よりも高い、目的分子に対する結合能を有している。このような高い結合能を実現するために、荷降ろし領域は、上記の抗体よりも高い補足力の結合物質を含んでいてもよいし、同一の抗体をより高濃度で含んでいてもよい。これにより、細胞骨格タンパク質上の目的分子に強力に結合することができ、平衡反応を利用して荷降ろし領域に目的分子を濃縮することができる。
モータータンパクデバイスの捕集領域及び荷降ろし領域を結ぶ領域(搬送路)の基板は、モータータンパク質で被覆されており、細胞骨格タンパク質が一方向に移動して捕集領域及び荷降ろし領域を往復可能になっている。これにより、細胞骨格タンパク質に担持された抗体は、捕集領域で目的分子に結合した後、目的分子を結合したまま、荷降ろし領域に移動し、荷降ろし領域で目的分子を荷降ろしすることとなる。そして、荷降ろし領域で荷降ろしした細胞骨格タンパク質上の抗体分子は、再び、捕集領域に移動して、目的分子に結合することとなる。細胞骨格タンパク質上の抗体が、捕集領域と荷降ろし領域の間を繰り返し往復することにより、捕集領域に注入された液体試料中の目的分子が、荷降ろし領域に濃縮されることとなる。この搬送路は、捕集領域から独立した領域であってもよく、捕集領域又は荷降ろし領域の一部であってもよい。搬送路は、別々の捕集領域から、1つの荷降ろし領域に到達する複数の領域からなっていてもよい。
モータータンパクデバイスは、例えば、荷降ろし領域における目的分子の濃度変化を検出する分析部に接続しており、これにより、目的分子が荷降ろし領域に荷降ろしされたことを、外部から検出することができる。分析部としては、例えば、電気的検出手段の一部としての電極を備え、これらの電極を介して荷降ろし領域のインピーダンス又はその変化を検出することができる構成を挙げることができる。すなわち、この場合、モータータンパクデバイスにおいて、荷降ろし領域のインピーダンス又はその変化として、荷降ろし領域における目的分子の濃度変化を検出すればよい。
本発明は、液体試料における分子の検出装置にも関する。本発明の液体試料における分子の検出装置は、液体試料を、モータータンパク質及び細胞骨格タンパク質が担持された担体と接触させる液体試料−担体混合部と、液体試料から、上記の担体を分離する担体分離部とを有し、上記担体に担持されたモータータンパク質及び細胞骨格タンパク質と同一のモータータンパク質及び細胞骨格タンパク質を利用したモータータンパクデバイスと、モータータンパクデバイスからの出力を読み取って、液体試料中の目的分子の有無を判定する判定部と、を有していることが好ましく、モータータンパクデバイスが上記で説明した構成を有するものであることが好ましい。本発明においては、本発明の目的に反しない範囲で、液体試料−担体混合部及び担体分離部を、独立した液体試料の前処理装置として構成してもよいし、液体試料における分子の検出装置の、液体試料−担体混合部及び担体分離部と、モータータンパクデバイス及び判定部とを、別々のユニットからなるものとして構成してもよいし、これらを完全に一体の装置の一部として構成してもよい。本発明の液体試料における分子の検出装置における各機能単位の具体的構成は、上記で説明したもの以外については、従来公知の構成を採用すればよい。
[磁性粒子のチオール基含有シランカップリング剤又はポリドーパミンでの修飾]
平均粒径0.23μmのFe3O4(磁性粒子)をチオール基含有シランカップリング剤、エポキシ基含有シランカップリング剤とそれぞれ反応させ、チオール基及びエポキシ基で官能化した磁性粒子を得た。チオール基含有シランカップリング剤として、3−メルカプトプロピルトリメトキシシラン(MPTS)を、エポキシ基含有シランカップリング剤として、3−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン(GPTS)を使用し、トルエン溶媒下にて、各シランカップリング剤と未処理Fe3O4粒子とを110℃で24時間還流することにより、MPTS−Fe3O4及びGPTS−Fe3O4を得た。
修飾Fe3O4とトリ骨格筋由来のG−アクチンをTris−塩酸緩衝液(pH8.5)中、4℃で24時間回転転倒することによって反応させ、アクチンを担持させたFe3O4を得た。修飾磁性粒子に固定化されたアクチンの量は、固定化に使用したアクチンの量とアクチンが結合した磁性粒子を取り出した後の溶液中における、吸光度から算出した残存するアクチンの量の差から求めた。
ヒト血清(プール)をTris−塩酸緩衝液(pH8.5)で20倍から120倍に希釈し、これに試験例1で得られたアクチンを担持させた磁性粒子を添加した。磁性粒子を添加した希釈血清を室温で30分間攪拌した後、ネオジム磁石を用いて希釈血清から磁性粒子を除去した。
一般に、蛍光標識した繊維状アクチン(F−アクチン)は、蛍光顕微鏡下、ヘビーメロミオシン(HMM)を固着したスライドガラス上を移動する様子が観察されることが知られているが、本試験例では、これを利用してアクチンを担持させた磁性粒子と接触させた血清中に、アクチン及びミオシンの活性を阻害する物質が含まれていないか否かを検討した。ヘビーメロミオシンを固着したスライドガラス上に、蛍光標識した繊維状アクチンを添加した。ここに、アクチンを担持させた磁性粒子に接触させていない20倍希釈の血清を添加したが、繊維状アクチンの移動は観察されず、120倍希釈の血清を添加した場合、アクチン繊維が短くなった状態で運動する様子が観察された。これは、血清中に存在するアクチン結合物質が繊維の切断や重合阻害を引き起こすためであると考えられる。一方、アクチンを担持させた磁性粒子で処理した20倍又は120倍の血清を添加した場合、繊維状アクチンが移動する様子を観察できた。よって、アクチンを担持させた磁性粒子で血清を処理することにより、アクチン結合物質が除去されたと考えられる。
荷降ろし領域における目的分子の濃縮を検出するために利用できる方法であるインピーダンス分光法の有用性を検討するため、金電極、ITO電極、P型シリコン電極を用いた非ファラディックインピーダンス分光法(nFIS)でのウシ血清アルブミン(BSA)の濃度変化の検出を行った。
エタノールで洗浄した電極(金、P型シリコン、ITO)を室温で乾燥させた後、1%ニトロセルロース溶液に浸漬して室温で乾燥させた。その後、エタノールで洗浄して室温で乾燥させた。
作用極に金電極、対向極に白金電極、参照極に銀塩化銀電極を用いた三電極系で電圧0V vs. Ag/AgCl、振幅20mVで周波数を8MHzから100mHzまで変化させてBSA(ウシ血清アルブミン)濃度の測定を行った。なお、測定したBSA溶液はTris−塩酸緩衝液(pH8.4)に、5.0×10−6g/ml、5.0×10−5g/ml、5.0×10−4g/mlとなるようにBSAを添加したものを使用した。このBSA溶液のそれぞれ50μlを、測定溶液750μlに混合して、各濃度におけるインピーダンスの測定を行った。なお、BSAの最終濃度はそれぞれ、3.1×10−7g/ml、3.1×10−6g/ml、3.1×10−5g/mlである。同様の試験を、5.0×10−4g/mlのBSA溶液について、作用極をP型シリコン電極及びITO電極に変更したものでも実施した。
Claims (7)
- 液体試料を、モータータンパク質及び細胞骨格タンパク質が担持された担体と接触させる工程と、
液体試料から、前記担体を分離する工程と、
前記担体に担持されたモータータンパク質及び細胞骨格タンパク質と同一のモータータンパク質及び細胞骨格タンパク質を利用したモータータンパクデバイスに液体試料を注入する工程と、
モータータンパクデバイスからの出力を読み取って、液体試料中の目的分子の有無を判定する工程と、を有する、液体試料における分子の検出方法。 - 前記モータータンパクデバイスが、前記細胞骨格タンパク質上に担持された抗体が目的分子を捕集する捕集領域と、前記細胞骨格タンパク質上に担持された抗体よりも高い、目的分子に対する結合能を有し、前記細胞骨格タンパク質に担持された抗体から目的分子を荷降ろしする荷降ろし領域とを有し、前記細胞骨格タンパク質に担持された抗体が、捕集領域と荷降ろし領域との間で、前記モータータンパク質で被覆された基板上を往復可能である、請求項1に記載の液体試料における分子の検出方法。
- 前記モータータンパク質及び前記細胞骨格タンパク質の組み合わせが、ミオシン及びアクチンの組み合わせ、ダイニン及びチューブリンの組み合わせ、又はキネシン及びチューブリンの組み合わせである、請求項1又は2に記載の液体試料における分子の検出方法。
- 前記モータータンパク質及び前記細胞骨格タンパク質を担持する担体が、マイクロビーズ又は磁性ビーズである、請求項1から3のいずれかに記載の液体試料における分子の検出方法。
- 前記マイクロビーズ又は前記磁性ビーズを、チオール基含有シランカップリング剤又はポリドーパミンを介して、モータータンパク質及び細胞骨格タンパク質と結合させる、請求項4に記載の液体試料における分子の検出方法。
- フィルターを用いたろ過又は磁気を用いた除去により、液体試料から、モータータンパク質及び細胞骨格タンパク質が担持された担体を除去する、請求項4又は5に記載の液体試料における分子の検出方法。
- 液体試料を、モータータンパク質及び細胞骨格タンパク質が担持された担体と接触させる液体試料−担体混合部と、
液体試料から、前記担体を分離する担体分離部と、
前記担体に担持されたモータータンパク質及び細胞骨格タンパク質と同一のモータータンパク質及び細胞骨格タンパク質を利用したモータータンパクデバイスと、
モータータンパクデバイスからの出力を読み取って、液体試料中の目的分子の有無を判定する判定部と、を有する液体試料における分子の検出装置。
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