JP6644347B2 - カム機構及び光学機器 - Google Patents

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Description

本発明は、光学要素を移動させる駆動力を伝達するカム機構及び該カム機構を備えた光学機器に関するものである。
レンズ等の光学要素を光軸方向に移動させる駆動力を伝達するカム機構を備えたレンズ鏡筒が知られている。鏡筒に使用されるカム機構は、周面にカムフォロアが取り付けられた環状部材と、周面にカム溝が形成されたカム環とを備えている。カムフォロアを環状部材の内周面に取り付ける構成は、カム機構の組み立てが難しくなるため、通常は環状部材の外周面にカムフォロアが取り付けられる。しかし、カム機構に要求される仕様条件によっては、環状部材の内側にカムフォロアを設けることが必要になる場合もある。
特許文献1には、カムフォロアの固定部(おねじ)をカム溝と係合するローラよりも太く形成することで、固定部と係合する環状部材の取付穴(めねじ)を通して、カムフォロアを外周側から環状部材に容易に取り付けられるようにしたカム機構が記載されている。
特開平8−82731号公報
しかしながら、特許文献1に記載の構成では、環状部材の取付穴とカムフォロアの固定部との嵌合のみでカムフォロアが保持されるため、カムフォロアを十分な強度で保持するためには、環状部材の厚さ(すなわち、カムフォロアと環状部材との嵌合長)を一定程度確保する必要がある。そのため、環状部材の厚さを薄くすることが困難であり、カム機構の小型化を難しくする要因になっていた。
本発明は上記の事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、カムフォロアを環状部材に外周側から取り付け可能でありながら、環状部材の厚さをより薄くすることが可能なカム機構を提供することである。
本発明の一実施形態に係る光学機器用のカム機構は、可動環と、可動環に内周へ突出するように取り付けられたカムフォロアと、を備え、可動環には、カムフォロアを固定するための貫通穴が形成され、カムフォロアが、略筒状のカムフォロア本体と、カムフォロア本体を可動環に固定する固定部材と、を備え、カムフォロア本体が、可動環の貫通穴に内周から差し込まれる筒状の軸部と、軸部の側面から突出し、貫通穴へのカムフォロア本体の通過を阻止するフランジ部と、を有し、固定部材が、軸部の中空部に嵌入する嵌入軸と、嵌入軸の一端部に設けられ、可動環の貫通穴への固定部材の通過を阻止する頭部と、を有し、嵌入軸の嵌入により連結されたフランジ部と頭部との間で可動環が挟み込まれてカムフォロアが可動環に固定されたものである。
上記のカム機構において、可動環の内周に同心に配置された環状部材を備え、環状部材の外周面に、フランジ部の一面が押し当てられたときに、可動環の中心軸からカムフォロア本体までの距離を規制する、第1規制面が形成された構成としてもよい。
第1規制面を設けることにより、可動環を取り付ける際に、環状部材の上に載置したカムフォロア本体が可動環と干渉することを防止することができ、カム機構の組み立てが容易になる。
上記のカム機構において、第1規制面が、カムフォロアを可動環に取り付けるときにカムフォロア本体を一時載置するための載置面である構成としてもよい。
載置面を設けることにより、カムフォロア本体の位置が安定になり、カムフォロアの組み立てが容易になる。
上記のカム機構において、環状部材の外周面に、フランジ部の少なくとも一部を収容可能な第1凹部が形成され、第1凹部の底面が第1規制面である構成としてもよい。
例えばフランジ部に対応する形状の第1凹部を設けることにより、カムフォロア本体の位置決めが可能になる。
上記のカム機構において、可動環の内周面に、フランジ部の他面が押し当てられたときに、可動環の中心軸からカムフォロアまでの距離を規制する、第2規制面が形成された構成としてもよい。
第2規制面を設けることにより、可動環の内側に配置された部材と干渉しないように、カムフォロアの可動環の中心軸からの距離を管理することが可能になる。
上記のカム機構において、第1規制面と第2規制面とを対向させたときに、フランジ部の一面が第1規制面に押し当てられる位置から、フランジ部の他面が第2規制面に押し当てられる位置まで、可動環の半径方向外側へのカムフォロア本体の移動を許容する空間が形成される構成としてもよい。
上記のカム機構において、固定部材がビスであり、カムフォロア本体の軸部の内周面にはビスと嵌合するめねじが形成され、ビスの嵌入軸が、ビスを可動環の貫通穴に外周から挿し込んだときに、フランジ部の一面が環状部材の第1規制面に押し当てられた状態にあるカムフォロア本体のめねじと係合可能な長さを有し、組立時に、ビスをカムフォロア本体のめねじに捩じ込むことにより、カムフォロア本体が、フランジ部の一面が第1規制面に押し当てられる位置から、フランジ部の他面が第2規制面に押し当てられる位置まで、可動環の半径方向外側へ移動する構成としてもよい。
上記のカム機構において、可動環の内周面に、フランジ部と係合してカムフォロア本体の回転を止める、回転止め構造が形成された構成としてもよい。
回転止め構造を設けることにより、固定部材が螺子である場合には、カムフォロア本体への固定部材の嵌入(捩じ込み)が容易になる。
上記のカム機構において、フランジ部が、軸部と平行な平面でカットされたカット面を有し、可動環の内周面に溝が形成され、溝が、第2規制面である底面と、回転止め構造である側面と、を有し、カット面を側面と平行に対向させると、カット面と側面とが近接して、フランジ部の一部を溝に収容可能となり、カット面と側面とを軸部周りに傾けると、フランジ部と側面とが干渉して、フランジ部を溝に収容不可能となる構成としてもよい。
この構成によれば、簡単な加工により回転止め構造を設けることが可能になる。
上記のカム機構において、可動環の外周面における貫通穴の周囲に、固定部材の頭部の少なくとも一部を収容する第2凹部が形成された構成としてもよい。
固定部材の頭部を第2凹部に完全に収容することにより、固定部材の頭部が可動環の外周側に配置された部材と干渉することを防止することができる。
上記のカム機構において、軸部が、フランジ部の環状部材と対向する一面から突出する第1軸部と、フランジ部の他面から突出する第2軸部と、を有し、カムフォロア本体が、軸部及びフランジ部を有する軸体と、第1軸部と嵌合する摺動環と、を備えた構成としてもよい。
上記のカム機構において、摺動環の少なくとも摺動部が樹脂から形成され、軸体が金属から形成された構成としてもよい。
摺動部を樹脂から形成することにより、カムフォロアとカム溝との接触によって生じる衝撃音が小さくなり、低騒音のカム機構が実現する。また、衝撃によるカム機構や光学素子の破損が防止される。
上記のカム機構において、可動環の中心軸に対して、カムフォロアは、環状部材の下面よりも離れている構成としてもよい。
この構成によれば、可動環の内周側に配置された部材とカムフォロアとの干渉が防止される。
上記のカム機構において、環状部材が、カムフォロアと係合するカム溝が形成されたカム環であり、第2規制面がカム溝の周縁部に形成された構成としてもよい。
上記のカム機構において、カム溝が、カム環を貫通したカム孔である構成としてもよい。
上記のカム機構において、可動環の内周側に配置された第2環状部材を備え、第2環状部材にカムフォロアと係合する第2カム溝が形成された構成としてもよい。
上記のカム機構において、第2環状部材と、第2環状部材の外周面から突出する案内駒と、を備え、可動環の内周面に、案内駒と係合する案内溝が形成された構成としてもよい。
本発明の一実施形態に係る光学機器は、複数の光学要素を含む光学系と、光学系の光軸周りに回動可能な操作部と、操作部に与えられた駆動力を少なくとも一つの光学要素に伝達する、上記のカム機構と、を備えたものである。光学機器は、例えばレンズ鏡筒である。
本発明の一実施形態によれば、カムフォロアを環状部材に外周側から取り付け可能でありながら、環状部材の厚さをより薄くすることが可能なカム機構が実現する。
本発明の実施形態に係る交換レンズの縦断面図である。 本発明の実施形態に係る交換レンズの分解斜視図である。 本発明の実施形態に係るカムフォロアの分解図である。 カムフォロアの軸体の斜視図である。 直進環の斜視図である。 直進環の縦断面図である。 カム環の斜視図である。 カム環の断面図である。 カムフォロアを取り付ける手順を説明する図である。 カムフォロアを取り付ける手順を説明する図である。 カムフォロアを取り付ける手順を説明する図である。 本発明の第2実施形態に係る交換レンズの縦断面図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら説明する。
[交換レンズ1全体の構成]
図1は、本発明の実施形態に係るカム機構を備えた一眼レフカメラ用交換レンズ1(以下、単に「交換レンズ1」という。)の縦断面図である。なお、図1には、本実施形態の説明に必要な上半分のみが示されている。また、図2は、交換レンズ1の分解斜視図である。以下の説明において、交換レンズ1の光軸Ax方向における入射側(被写体側。図1における左側。)を先端側と称し、射出側(像面側。図1における右側。)を基端側と称する。また、各構成要素の先端側の部分を先端部、基端側の部分を基端部と称する。
交換レンズ1は、マウント10、マウント保持環20、ズーム連動板30、ズーム操作環40、支持環50、フォーカス操作環60、フォーカス操作ゴム68、ズームカム環70、ズームカム環80、固定環90、第3レンズ枠100、フォーカス固定環110、第2レンズ枠120、フォーカスカム環130、フォーカス連動板140、直進環150、第1レンズ枠160(図1)、直進案内駒170、9個のカムフォロア180(各3個のカムフォロア180A、180B、180C)及びカムフォロア200を備える。これらの部材(ズーム連動板30、フォーカス連動板140、カムフォロア180及びカムフォロア200を除く。)は、光軸Ax上に同心に配置される。
マウント10は、交換レンズ1を一眼レフカメラ等の光学機器に着脱可能に装着するための取付部であり、マウント保持環20に固定される。また、マウント保持環20は、支持環50の基端に形成されたフランジ部51に固定される。マウント保持環20と支持環50との間には、ズーム操作環40が光軸Ax周りに回動可能に保持される。
支持環50は、基端側においては直径が細く形成され(細径部)、先端側においては直径が太く形成されている(太径部)。支持環50の細径部と太径部とを連結する半径方向に延びる壁部52には、光軸Axを中心とする円弧状に延びる長孔52aが形成されている。長孔52aには、細長い板状のズーム連動板30が差し込まれる。
ズーム連動板30は、ズーム操作環40の操作により与えられた駆動力(トルク)をズームカム環70に伝達する。ズーム連動板30は、L字状に折り曲げられた基端部においてズーム操作環40に固定され、ズーム操作環40の回動操作に応じて、長孔52aに沿って光軸Axの周りを回動する。ズーム連動板30の先端部は、後述するズームカム環70の係合溝73(図2)と係合する。
支持環50の外周面の先端部には、周方向に延びる環状の係合溝53が設けられている。また、フォーカス操作環60の内周面の基端部には、支持環50の係合溝53と係合する、周方向に延びる環状の係合爪62が形成されている。フォーカス操作環60の係合爪62と支持環50の係合溝53との係合により、フォーカス操作環60は、支持環50に対して、光軸Ax方向への移動が規制され、光軸Ax周りの回動のみが可能となっている。また、フォーカス操作環60を手動で操作する際に、滑らず正確に操作できるように、フォーカス操作環60の外周にはフォーカス操作ゴム68が被せられている。
また、フォーカス操作環60の基端側には、内周面から半径方向に突出する環状の壁部63が形成されている。壁部63の一端には、フォーカス連動板140が嵌合する溝63aが形成されている。
フォーカス連動板140は、フォーカス操作環60の操作により与えられた駆動力をフォーカスカム環130に伝達する、細長い板状の部材である。フォーカス連動板140は、フォーカス操作環60の回動操作に応じて、フォーカス操作環60と一体に光軸Axの周りを回動する。フォーカス連動板140のL字状に折り曲げられた先端部は、フォーカスカム環130の先端に固定されている。
支持環50の先端側の中空部には固定環90の基端部が収容される。固定環90は、その基端において支持環50に固定される。固定環90の先端部の外周面には直進案内駒170が立設される。また、固定環90の外周には、ズームカム環70が被せられる。
ズームカム環70の内径は固定環90の外径と略同じ大きさであり、ズームカム環70は固定環90によって光軸Ax周りに回動可能に支持される。また、ズームカム環70の内周面の基端部に形成された周方向に延びる環状の係合爪71が、固定環90の外周面の基端部に形成された周方向に延びる環状の段差部91と係合し、ズームカム環70の光軸Ax方向への移動が規制される。
ズームカム環70の外周面の基端には、ズーム連動板30の先端部と係合する、光軸Ax方向に延びる係合溝73が形成されている。ズーム連動板30と係合溝73との係合により、光軸Ax周りのズーム連動板30の回動に連動して、ズームカム環70が光軸Ax周りに回動する。
ズームカム環70の円筒部には、略螺旋状に延びる3つのカム孔72Bと3つのカム孔72Cが、それぞれ円周方向に等間隔に形成されている。カム孔72Cは、カム孔72Bの基端側に、カム孔72Bと平行に形成されている。また、カム孔72Bとカム孔72Cは、同一形状に形成されている。
固定環90の円筒部には、光軸Ax方向に直線状に延びる3つのカム孔92が、円周方向に等間隔に形成されている。
固定環90の中空部には、第3レンズ枠100及びフォーカス固定環110が光軸Ax方向に所定間隔で並んで収容される。具体的には、基端側に第3レンズ枠100が配置され、先端側にフォーカス固定環110が配置される。
図1に示されるように、第3レンズ枠100には、第3レンズ330が保持される。また、第3レンズ枠100には、第3レンズ330よりも先端側に、絞り102が取り付けられる。
第3レンズ枠100の外周面には、円周方向に等間隔に3個のカムフォロア180Cが取り付けられている。各カムフォロア180Cは、固定環90のカム孔92の一つと、ズームカム環70のカム孔72Cの一つとに係合する。第3レンズ枠100は、これら3個のカムフォロア180Cを介して、カム孔92に沿って光軸Ax方向に移動可能に、固定環90及びズームカム環70に連結される。
カムフォロア180Cは、光軸Ax方向に延びるカム孔92との係合により、その可動方向が光軸Ax方向のみに規制される。更に、カムフォロア180Cは、ズームカム環70に形成された略螺旋状のカム孔72Cとの係合により、ズームカム環70の回動に伴うカム孔72Cの移動に連動して、光軸Ax方向に駆動される。
従って、ズーム操作環40を回動操作すると、ズーム操作環40に固定されたズーム連動板30と、ズーム連動板30と係合したズームカム環70とが、ズーム操作環40と一体に回動し、これに連動してカムフォロア180Cに固定された第3レンズ枠100(及び第3レンズ330)が光軸Ax方向に移動する。
フォーカス固定環110の外周面には、円周方向に等間隔に3個のカムフォロア180Bが取り付けられている。各カムフォロア180Bは、固定環90のカム孔92の一つと、ズームカム環70のカム孔72Bの一つとに係合する。フォーカス固定環110は、これら3個のカムフォロア180Bを介して、カム孔92に沿って光軸Ax方向に移動可能に、固定環90及びズームカム環70に連結される。
カムフォロア180Bは、固定環90の光軸Ax方向に延びるカム孔92との係合により、その可動方向が光軸Ax方向のみに規制される。更に、カムフォロア180Bは、ズームカム環70に形成された略螺旋状のカム孔72Bとの係合により、ズームカム環70の回動に伴うカム孔72Bの移動に連動して、光軸Ax方向に駆動される。
従って、ズーム操作環40を回動操作すると、ズーム操作環40に固定されたズーム連動板30、及び、ズーム連動板30と係合したズームカム環70がズーム操作環40と一体に回動し、これに連動してカムフォロア180Bが固定されたフォーカス固定環110が光軸Ax方向に移動する。
このとき、カムフォロア180Cが係合するカム孔72Cと、カムフォロア180Bが係合するカム孔72Bとが、互いに平行に形成された同一形状のカム孔であるため、第3レンズ枠100(及び第3レンズ枠100に保持された第3レンズ330)とフォーカス固定環110(及び第2レンズ枠120を介してフォーカス固定環110に支持された第2レンズ320)とが、相対位置を変えずに光軸Ax方向に移動する。これにより光学像の拡大縮小(ズーミング)が可能になる。
また、フォーカス固定環110の円筒部には、光軸Ax方向に直線状に延びる3つのカム孔112が、円周方向に等間隔に形成されている。
フォーカス固定環110の内部には、第2レンズ320を保持する第2レンズ枠120が収容される。第2レンズ枠120の外周面には、円周方向に等間隔に3個のカムフォロア180Aが取り付けられている。各カムフォロア180Aは、フォーカス固定環110のカム孔112の一つと、後述するフォーカスカム環130のカム孔132の一つとに係合する。第2レンズ枠120は、これら3個のカムフォロア180Aを介して、フォーカス固定環110のカム孔112に沿って光軸Ax方向に移動可能に、フォーカス固定環110及びフォーカスカム環130に連結される。
フォーカス固定環110は、その先端側の部分が基端側の部分よりも細径に形成されている。フォーカス固定環110の先端側の細径部分には、フォーカスカム環130が光軸Ax周りに回動可能に被せられる。
図1に示されるように、フォーカスカム環130の内周面の先端部に形成された周方向に延びる環状の係合爪131が、フォーカス固定環110の外周面の先端部に形成された周方向に延びる環状の係合溝113と係合する。これにより、フォーカスカム環130は、フォーカス固定環110に対して、光軸Ax方向への移動が規制され、光軸Ax回りの回動のみが可能になっている。
また、フォーカスカム環130の先端面には、細長い板状のフォーカス連動板140のL字状に折り曲げられた先端部が固定されている。
また、フォーカスカム環130には、螺旋状に延びる3つのカム孔132が円周方向に等間隔に形成されている。なお、カム孔132の螺旋方向は、ズームカム環70のカム孔72B、73Cとは逆向きの右巻きである。
カムフォロア180Aは、第2レンズ枠120に固定されると共に、フォーカス固定環110に形成されたカム孔112の一つと、フォーカスカム環130に形成されたカム孔132の一つとに係合する。カムフォロア180Aは、光軸Ax方向に延びるカム孔112との係合により、その可動方向が光軸Ax方向のみに規制される。更に、カムフォロア180Aは、フォーカスカム環130に形成された略螺旋状のカム孔132との係合により、フォーカスカム環130の回動に伴うカム孔132の移動に連動して、光軸Ax方向に駆動される。
従って、フォーカス操作環60を回動操作すると、フォーカス操作環60と係合するフォーカス連動板140と、フォーカス連動板140に固定されたフォーカスカム環130とが、フォーカス操作環60と共に回動し、これに連動してカムフォロア180Aに固定された第2レンズ枠120(及び第2レンズ枠120に保持された第2レンズ320)が光軸Ax方向に駆動される。これにより、フォーカス調整が可能になる。
ズームカム環80は、カム環70の先端側部分に被せられて、細径に形成された基端部においてカム環70に固定されている。ズームカム環80には、螺旋状に延びる3つのカム孔81aが円周方向に等間隔に形成されている。カム孔81aの螺旋方向は、ズームカム環70のカム孔72B、72Cと同じ左巻きである。また、ズームカム環80の太径に形成された先端側部分には、直進環150の基端側部分が被せられて、カムフォロア200によりズームカム環80と直進環150とが連結される。
直進環150の内周の先端部には、第1レンズ310を保持する第1レンズ枠160が固定される。
[カムフォロア200]
次に、カムフォロア200の構成を説明する。図3は、カムフォロア200の分解図である。カムフォロア200は、軸体210、摺動環220(摺動部)及びビス230(固定部材)を備える。摺動環220の中空部に軸体210が嵌入して、カムフォロア本体部200Mが形成される。
摺動環220は、中央に嵌合穴221が貫通した略円筒状の部材である。摺動環220の外周面の一端側(図3における下側)には、後述するズームカム環80のカム孔81aと摺動可能に係合する摺動部222が形成されている。摺動環220の外周面の他端側(図3における上側)は、直進環150と干渉しないように、摺動部222よりも細径に形成されている。摺動環220は、例えば、ポリアセタール樹脂(POM)、ポリアミド樹脂(PA)、ポリ四フッ化エチレン樹脂(PTFE)、ポリフェニレンサルファイド樹脂(PPS)等の比較的に滑性の高い樹脂やエラストマー(例えば、ポリエステル系樹脂やウレタン系樹脂)から形成される。また、摺動環220をABS樹脂等の汎用樹脂で形成し、摺動部222のみに高滑性樹脂をコーティングしてもよい。
図4は、軸体210の斜視図である。軸体210は、例えば、鉄鋼(ステンレス鋼、炭素鋼等)や各種非鉄金属(真鍮、アルミニウム合金、マグネシウム合金、チタン合金等)等の金属材料から形成される。軸体210は、円筒状の軸部211と、軸部211の外周面から突出した略円板状のフランジ部212を備える。軸部211の内周面には、ビス230のおねじ部231aと係合するめねじ211a(図3)が形成されている。
図3に示されるように、軸部211は、フランジ部212の上面212bから突出した上側軸部211bと、フランジ部212の下面212cから突出した下側軸部211cを有する。下側軸部211cは、摺動環220の嵌合穴221に嵌入される。
また、フランジ部212は、軸部211と平行な2つの平行面によりそれぞれ切断された、2つのカット面212a(回転規制構造又は回転止め構造)を有している。
本実施形態の軸体210は、直進環150及び摺動環220を貫通する軸部211を備えたことにより、ビス230との十分な嵌合長の確保を可能にしている。また、直進環150に支持されるフランジ部212に比較的に大きな面積を与えることができるため、直進環150を薄くしても軸体210と直進環150との十分に大きな結合力が確保される。更に、軸体210は、金属等の比較的に高強度の材料から形成されるため、直進環150と摺動部222とを高い剛性で連結することを可能にしている。
[直進環150]
次に、直進環150の構成を説明する。図5は、直進環150の斜視図である。図6は、直進環150の縦断面図(光軸Ax及び後述する貫通穴151を通る平面で切断したもの。上半分のみを示す。)である。
直進環150の基端部には、3つの貫通穴151が円周方向に等間隔に形成されている。貫通穴151には、カムフォロア200の軸体210の上側軸部211bが、内周側(後述する角溝152側)から差し込まれる。
直進環150の内周面の基端部には、貫通穴151を中心に、光軸Ax方向に延びる角溝152が形成されている。角溝152にはカムフォロア200のフランジ部212が収容される。角溝152は、矩形状の横断面を有している。フランジ部212が角溝152に完全に収容されるように、角溝152の深さはフランジ部212の厚さよりも大きくなっている。また、角溝152の対向する2つの側面(回転規制面,回転止め構造)152aの間隔は、カムフォロア200のフランジ部212の2つのカット面212aの間隔よりも僅かに広く、フランジ部212の最大幅よりも狭くなっている。そのため、フランジ部212は、カット面212aが回転規制面152aと対向するように角溝152に収容される。また、カムフォロア200は、フランジ部212が角溝152に収容されると、フランジ部212と回転規制面152aの干渉により、軸周りに回転することができなくなる。
直進環150の外周面の基端部には、各貫通穴151の周囲にざぐり153が形成されている。ざぐり153には、カムフォロア200(図3)のビス230の頭部232が収容される。頭部232がざぐり153に完全に収容されるように、ざぐり153の深さは頭部232の厚さよりも大きくなっている。また、カムフォロア200のビス230を、直進環150の貫通穴151に通して、カムフォロア200の軸体210のめねじ211aに捩じ込むと、ビス230の頭部232と軸体210のフランジ部212との間で直進環150が挟み込まれる。具体的には、ビス230の頭部232の下面232aが直進環150のざぐり153の底面153bに押し付けられ、軸体210のフランジ部212の上面212aが直進環150の角溝152の底面152b(第2規制面)に押し付けられて、ビス230の頭部232とフランジ部212との間で直進環150の貫通穴151の周囲が圧迫される。これにより、カムフォロア200が直進環150に固定される。
また、直進環150の内周面の基端側には、3つの貫通穴151に隣接して、直進案内駒170を案内する、光軸Ax方向に延びる3つの案内溝154が、円周方向に等間隔に形成されている。
[ズームカム環80]
次に、ズームカム環80の構成を説明する。図7は、ズームカム環80の斜視図である。図8は、ズームカム環80の縦断面図(光軸Ax及び後述するざぐり82の中心を通る平面で切断したものであり、上半分のみを示す。)である。
ズームカム環80は環状部材である。上述のように、ズームカム環80の外周面には、カムフォロア200と係合する螺旋状のカム孔81aが形成されている。カム孔81aの一端の周囲には、略円形のざぐり81b(第1規制面,載置面)が形成されている。ざぐり81bには、ズームカム環80を直進環150に取り付ける際に、一時的にカムフォロア200(フランジ部212)が載置される。
また、ズームカム環80の基端部には、直径が段状に細くなった細径部82が形成されている。細径部82の先端と太径部81の基端とを接続する半径方向に延びる壁部83には、光軸Axを中心とする円弧状の長孔83aが形成されている。長孔83aには、フォーカス連動板140が光軸Ax周りに回動可能に通される。
次に、図9〜図11を参照して、ズームカム環80にカムフォロア200を取り付ける手順について説明する。
(ステップ1)
図9に示されるように、カムフォロア200の取付工程は、フォーカス操作環60及び直進環150(図1)が装着される前に、ズームカム環80が露出した状態で開始される。
まず、ステップ1では、ズームカム環80の外周側から、ざぐり81b(図7)が形成されたカム孔81aの一端にカムフォロア本体部200M(軸体210に摺動環220を圧入したもの)が挿し込まれる。このとき、フランジ部212(図3)の少なくとも下部がざぐり81bに収容され、フランジ部212の下面212cがざぐり81bの底面(第1規制面)に押し当てられる。ステップ1の完了時、フランジ部212の上面212bのラジアル高さ(光軸Axからの距離)は、直進環150の内周面のラジアル高さ(すなわち直進環150の内半径)よりも高くなるが、角溝152の底面152bのラジアル高さよりも低くなる。また、カムフォロア本体部200M(軸体210)の上端面211baのラジアル高さも、直進環150の内周面のラジアル高さよりも高くなるが、角溝152の底面152bのラジアル高さよりも低くなる。すなわち、ざぐり81bの底面は、これにフランジ部212の下面212cを押し当てたときの、カムフォロア本体部200Mのラジアル高さ(具体的には、フランジ部212の上面212b及び軸体210の上端面211baのラジアル高さ)を規制する規制面として機能する。
(ステップ2)
次に、直進環150の案内溝154に直進案内駒170を係合させて、直進環150を先端側から基端側に移動させると、直進環150の基端側の部分が、ズームカム環80に被せられる。このとき、カムフォロア本体部200Mは、フランジ部212(図5)の端部の曲面によって案内されて、カット面212aが角溝152の側面152a(回転規制面)と平行になるように軸周りに回転する。また、上述したように、フランジ部212の上面212b及び軸体210上端面211baのラジアル高さが角溝152の底面152bよりも低くなる。そのため、カムフォロア本体部200Mが直進環150と干渉することなく、貫通穴151の中心軸の光軸方向における位置(スラスト位置)とカムフォロア本体部200Mの中心軸のスラスト位置とが一致するところまで直進環150を移動させることができる。図10は、ステップ2が完了して、貫通穴151とカムフォロア本体部200Mのスラスト位置が一致した状態を示す。
(ステップ3)
次に、図10に示された状態で、直進環150の外周側からビス230の軸231を貫通穴151に通して、軸体210のめねじ211aに捩じ込み、ビス230を軸体210に締め付ける。このとき、フランジ部212のカット面212aと角溝152の側面152a(回転規制面)との係合により、軸体210の回転が規制されている。そのため、締め付けトルクによって軸体210が回転することはなく、確実にビス230を締め付けることができる。
図10に示されるように、カムフォロア本体部200Mは、ビス230で締め付けられる前、フランジ部212の下面212cがざぐり81bの底面に押し当てられて接触した状態で保持されている。ビス230の捩じ込みを始めた当初は、カムフォロア本体部200Mには上向き(光軸Axから離れる方向)の力が与えられないため、下面212cがざぐり81bの底面と接触した状態が維持される。そして、ビス230をめねじ211aに捩じ込むにつれ、ビス230がめねじ211aに引き込まれて、光軸Ax側へ移動する。
やがて、ビス230の頭部232の下面232aが直進環150のざぐり153の底面153bに突き当たると、ビス230の締め付け力によりカムフォロア本体部200Mが上昇(光軸Axから離れる方向への移動)を始める。更にビス230をカムフォロア本体部200Mに捩じ込み続けると、軸体210の上側軸部211bが直進環150の貫通穴151に嵌入し、最終的にフランジ部212の上面212bが角溝152の底面152b(第2規制面)に突き当たる。角溝152の底面152bとざぐり153の底面153bとの間隔は、フランジ部212の上面212bと軸体210上端面211baとの間隔(直進環150の半径方向の距離)よりも長い。そのため、直進環150をカムフォロア本体部200Mのフランジ部212とビス230の頭部232とで挟持した状態で、カムフォロア200が直進環150に固定される(図11)。
このとき、カムフォロア本体部200Mのラジアル高さ(具体的には、軸体210の下端面211caまたは摺動環220の下端面223のラジアル高さ)が、ズームカム環80の太径部81の内径以上となるように、下側軸部211cまたは摺動環220の長さが設計されている。そのため、カムフォロア200がフォーカス連動板140の回動に干渉することがない。すなわち、角溝152の底面152bは、カムフォロア200の軸体210の下端面211caまたは摺動環220の下端面223のラジアル高さを規制する規制面として機能する。
また、ざぐり153の深さはビス230の頭部232の高さよりも大きいため、ビス230が直進環150の外周面から突出することはない。そのため、直進環150にフォーカス操作環60を被せるときに、ビス230がフォーカス操作環60と干渉することがない。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態について説明する。なお、以下の説明では、上述した第1実施形態との相違点を中心に説明する。また、第1実施形態と共通の又は対応する要素には、同一又は対応する符号を使用して、重複する説明は省略する。
図12は、本発明の第2実施形態に係る一眼レフカメラ用交換レンズ1A(以下、単に「交換レンズ1A」という。)の縦断面図(上半分のみを示す。)である。第2実施形態の交換レンズ1Aは、第1実施形態のカムフォロア200の軸部(下側軸部211c及び摺動環220)を伸ばして固定環90とも係合するようにしたことにより、直進案内駒170を使わずに第1実施形態と同じ機能を実現したものである。具体的には、第2実施形態では、第1実施形態の直進案内駒170が無くなり、直進環150に替えて案内溝154の無い直進環150Aが使用され、固定環90に替えて光軸Ax方向に延びる3つのカム孔93が追加された固定環90Aが使用される。また、第1実施形態のカムフォロア200に替えて、カムフォロア200の軸部を固定環90のカム孔93と係合可能な長さまで延長したカムフォロア200Aが使用される。本実施形態では、フォロア200Aの下端のラジアル高さが固定環90Aの内径と略同じ大きさになるよう、カムフォロア200の軸部の長さが設計されている。
以上が本発明の例示的な実施形態の説明である。本発明の実施形態は、上記に説明したものに限定されず、本発明の技術的思想の範囲において様々な変形が可能である。例えば明細書中に例示的に明示される実施形態等又は自明な実施形態等を適宜組み合わせた内容も本発明の実施形態に含まれる。
上記の実施形態では、カムフォロア本体部200Mを直進環150に固定する固定部材として、カムフォロア本体部200Mと螺子により嵌合するビス230が採用されているが、本発明はこの構成に限定されない。例えば、圧入、溶接、接着等の別の方法で固定部材とカムフォロア本体部200Mとを固定する構成としてもよい。
また、上記の実施形態では、各カム環に、カム環を貫通するカム溝であるカム孔が形成されているが、本発明はこの構成に限定されない。例えば、あるカム環のカム溝と係合するカムフォロアが、当該カム環のみ又は当該カム環とその内周側(外周側)に配置された部材のみと係合する場合には、カム孔に替えて外周側(内周側)が塞がった非貫通のカム溝としてもよい。
また、上記の実施形態は、本発明を一眼レフカメラ用交換レンズにおける光学レンズ(単体又は複数)の移動機構に適用した例であるが、光学レンズや光学レンズ群以外の光学要素(例えば、絞り、光学フィルター[波長フィルターの他、偏光フィルターや波長板等の偏光素子を含む]、ミラー、プリズム、回折格子、光導波路、非線形光学素子、光電変換素子[固体撮像素子を含む]、LD[laser diode]等の光源、その他の各種光学要素)を移動する機構に本発明を適用することができる。
また、本発明は、一眼レフカメラ用の交換レンズに限らず、コンパクトカメラ(レンズ一体型カメラ)、ビデオカメラ、監視カメラ等の専用テレビ(CCTV[closed-circuit television])及びCCTV用レンズ、プロジェクタ・映写装置、望遠鏡、顕微鏡、その他の光学機器全般に適用することができる。
10 マウント
20 マウント保持環
30 ズーム連動板
40 ズーム操作環
50 支持環
60 フォーカス操作環
70 ズームカム環
80 ズームカム環
90 固定環
100 第3レンズ枠
110 フォーカス固定環
120 第2レンズ枠
130 フォーカスカム環
140 フォーカス連動板
150 直進環
160 第1レンズ枠
170 直進案内駒
180 カムフォロア
200 カムフォロア
210 軸体
211 軸部
212 フランジ部
212a カット面
220 摺動環
230 ビス

Claims (19)

  1. 可動環と、
    前記可動環に内周へ突出するように取り付けられたカムフォロアと、
    を備え、
    前記可動環には、前記カムフォロアを固定するための貫通穴が形成され、
    前記カムフォロアが、
    略筒状のカムフォロア本体と、
    前記カムフォロア本体を前記可動環に固定する固定部材と、
    を備え、
    前記カムフォロア本体が、
    前記可動環の前記貫通穴に内周から差し込まれる筒状の軸部と、
    前記軸部の側面から突出し、前記貫通穴への該カムフォロア本体の通過を阻止するフランジ部と、
    を有し、
    前記固定部材が、
    前記軸部の中空部に嵌入する嵌入軸と、
    前記嵌入軸の一端部に設けられ、前記可動環の前記貫通穴への該固定部材の通過を阻止する頭部と、
    を有し、
    前記嵌入軸の前記嵌入により連結された前記フランジ部と前記頭部との間で前記可動環が挟み込まれて前記カムフォロアが前記可動環に固定された、
    光学機器用のカム機構。
  2. 前記可動環の内周に同心に配置された環状部材を備え、
    前記環状部材の外周面に、前記フランジ部の一面が押し当てられたときに、前記可動環の中心軸から前記カムフォロア本体までの距離を規制する、第1規制面が形成された、
    請求項1に記載のカム機構。
  3. 前記第1規制面が、前記カムフォロアを前記可動環に取り付けるときに前記カムフォロア本体を一時載置するための載置面である、
    請求項2に記載のカム機構。
  4. 前記環状部材の外周面に、前記フランジ部の少なくとも一部を収容可能な第1凹部が形成され、
    前記第1凹部の底面が前記第1規制面である、
    請求項2又は請求項3に記載のカム機構。
  5. 前記可動環の内周面に、前記フランジ部の他面が押し当てられたときに、該可動環の中心軸から前記カムフォロアまでの距離を規制する、第2規制面が形成された、
    請求項1から請求項4のいずれか一項に記載のカム機構。
  6. 前記第1規制面と前記第2規制面とを対向させたときに、前記フランジ部の一面が該第1規制面に押し当てられる位置から、該フランジ部の他面が該第2規制面に押し当てられる位置まで、前記可動環の半径方向外側への前記カムフォロア本体の移動を許容する空間が形成される、
    請求項2を直接又は間接的に引用する請求項5に記載のカム機構。
  7. 前記固定部材がビスであり、
    前記カムフォロア本体の前記軸部の内周面には前記ビスと嵌合するめねじが形成され、
    前記ビスの前記嵌入軸が、該ビスを前記可動環の前記貫通穴に外周から挿し込んだときに、前記フランジ部の一面が前記環状部材の前記第1規制面に押し当てられた状態にある前記カムフォロア本体の前記めねじと係合可能な長さを有し、
    組立時に、前記ビスを前記カムフォロア本体の前記めねじに捩じ込むことにより、該カムフォロア本体が、前記フランジ部の一面が前記第1規制面に押し当てられる位置から、該フランジ部の他面が前記第2規制面に押し当てられる位置まで、前記可動環の半径方向外側へ移動するように構成された、
    請求項6に記載のカム機構。
  8. 前記可動環の内周面に、前記フランジ部と係合して前記カムフォロア本体の回転を止める、回転止め構造が形成された、
    請求項1から請求項7のいずれか一項に記載のカム機構。
  9. 前記フランジ部が、前記軸部と平行な平面でカットされたカット面を有し、
    前記可動環の内周面に溝が形成され、
    前記溝が、
    前記第2規制面である底面と、
    前記回転止め構造である側面と、
    を有し、
    前記カット面を前記側面と平行に対向させると、該カット面と該側面とが近接して、前記フランジ部の一部を前記溝に収容可能となり、
    前記カット面と前記側面とを前記軸部周りに傾けると、前記フランジ部と前記側面とが干渉して、前記フランジ部を前記溝に収容不可能となる、
    請求項5を直接又は間接的に引用する請求項8に記載のカム機構。
  10. 前記可動環の外周面における前記貫通穴の周囲に、前記固定部材の頭部の少なくとも一部を収容する第2凹部が形成された、
    請求項1から請求項9のいずれか一項に記載のカム機構。
  11. 前記軸部が、
    前記フランジ部の前記環状部材と対向する面から突出する第1軸部と、
    前記フランジ部の他面から突出する第2軸部と、
    を有し、
    前記カムフォロア本体が、
    前記軸部及び前記フランジ部を有する軸体と、
    前記第1軸部と嵌合する摺動環と、
    を備えた、
    請求項2を引用する、請求項から請求項10のいずれか一項に記載のカム機構。
  12. 前記摺動環の少なくとも摺動部が樹脂から形成され、
    前記軸体が金属から形成された、
    請求項11に記載のカム機構。
  13. 前記可動環の中心軸に対して、前記カムフォロアは、前記環状部材の下面よりも離れている、
    請求項2を引用する、請求項から請求項12のいずれか一項に記載のカム機構。
  14. 前記環状部材が、前記カムフォロアと係合するカム溝が形成されたカム環であり、
    前記第1規制面が前記カム溝の周縁部に形成された、
    請求項2を引用する、請求項から請求項13のいずれか一項に記載のカム機構。
  15. 前記カム溝が、前記カム環を貫通したカム孔である、
    請求項14に記載のカム機構。
  16. 前記可動環の内周側に配置された第2環状部材を備え、
    前記第2環状部材に前記カムフォロアと係合する第2カム溝が形成された、
    請求項15に記載のカム機構。
  17. 第2環状部材と、
    前記第2環状部材の外周面から突出する案内駒と、
    を備え、
    前記可動環の内周面に、前記案内駒と係合する案内溝が形成された、
    請求項1から請求項15のいずれか一項に記載のカム機構。
  18. 複数の光学要素を含む光学系と、
    前記光学系の光軸周りに回動可能な操作部と、
    前記操作部に与えられた駆動力を少なくとも一つの前記光学要素に伝達する、請求項1から請求項17のいずれか一項に記載のカム機構と、
    を備えた、
    光学機器。
  19. レンズ鏡筒である、
    請求項18に記載の光学機器。
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