JP6643887B2 - 封止部材および空気調和機 - Google Patents

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本発明は、封止部材および空気調和機に関する。
鉄道車両の天井に搭載される空気調和機として、内部に送風機と熱交換器とが収納される筐体本体と筐体本体を覆うカバーとを備える空気調和機が提案されている(特許文献1参照)。この空気調和機では、筐体本体内がファンリング(仕切板)により外気が導入される領域と送風機が配置される領域とに区切られており、一方の領域から他方の領域への空気の流入を遮断する必要がある。この種の空気調和機では、一般的に、仕切板とカバーとの間に封止部材を介在させて空気の流入を遮断する。
特開2003−48536号公報
ところで、封止部材は、合成樹脂や絶縁性のゴムから形成され、その一部が仕切板とカバーとの間に生じる隙間に圧縮された状態で配置されるものが一般的である。従って、この種の封止部材については、仕切板とカバーとの間に配置される部分に生じる応力をできるだけ低減して、封止部材の劣化を抑制することが要請されている。
本発明は、上記事由に鑑みてなされたものであり、劣化が抑制された封止部材および空気調和機を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係る封止部材は、
開口部を有する筐体本体と前記筐体本体の前記開口部を覆うカバーとを有する筐体の前記筐体本体に固定された本体部と、
長尺であり長手方向に直交する断面がC字状であり長手方向に直交する方向における両端部それぞれが前記本体部に固定され、前記本体部が前記筐体本体に固定された状態で前記カバー側に突出し前記筐体本体にカバーが装着された状態において前記カバーに圧接されることにより前記カバーと前記筐体本体との間に生じる隙間を封じる封止部と、を備え、
前記本体部は、合成樹脂によって形成された芯材及び前記芯材を覆う被覆部を有し、
前記芯材は、前記被覆部よりも硬質であり、
前記封止部の長手方向に直交する断面において、前記本体部における前記封止部の前記両端部が固定される2つの固定部の並び方向における前記封止部の幅は、前記2つの固定部の並び方向における前記本体部の幅よりも長く、
前記封止部の周方向における中央部を前記本体部における前記2つの固定部の間の部位である中間部に接触させた状態で、前記封止部のうち曲率半径が最小となる部位に加わる応力は、前記曲率半径が最小となる部位の弾性を維持できる応力の最大値以下である。
また、本発明に係る封止部材は、
開口部を有する筐体本体と前記筐体本体の前記開口部を覆うカバーとを有する筐体の前記筐体本体に固定された本体部と、
長尺であり長手方向に直交する断面がC字状であり長手方向に直交する方向における両端部それぞれが前記本体部に固定され、前記本体部が前記筐体本体に固定された状態で前記カバー側に突出し前記筐体本体にカバーが装着された状態において前記カバーに圧接されることにより前記カバーと前記筐体本体との間に生じる隙間を封じる封止部と、を備え、
前記封止部の長手方向に直交する断面において、前記本体部における前記封止部の前記両端部が固定される2つの固定部の並び方向における前記封止部の幅は、前記2つの固定部の並び方向における前記本体部の幅よりも長く、
前記封止部の周方向における中央部を前記本体部における前記2つの固定部の間の部位である中間部に接触させた状態で、前記封止部のうち曲率半径が最小となる部位に加わる応力は、前記曲率半径が最小となる部位の弾性を維持できる応力の最大値以下であり、
前記本体部は、
合成樹脂から断面U字状に形成された長尺の芯材と、
合成樹脂またはゴムから形成され前記芯材を覆う被覆部と、
を有し、
前記芯材は、ポリプロピレンから形成され、
前記被覆部および前記封止部は、無機系難燃剤を含むオレフィン系熱可塑性エラストマから形成され、ショアA硬度が60Hs超80Hs未満である。
また、本発明に係る空気調和機は、
送風機と、
熱交換器と、
開口部を有する筐体本体と前記筐体本体の前記開口部を覆うカバーとを有し前記送風機および前記熱交換器を収納する筐体と、
封止部材と、を備え、
前記筐体本体は、前記筐体の外部から空気が導入される第1領域と前記第1領域に導入された空気のうち前記熱交換器により熱交換された空気が存在する第2領域とを仕切る仕切板を有し、
前記封止部材は、
前記筐体本体に固定された本体部と、
長尺であり長手方向に直交する断面がC字状であり長手方向に直交する方向における両端部それぞれが前記本体部に固定され、前記本体部が前記筐体本体に固定された状態で前記カバー側に突出し前記筐体本体にカバーが装着された状態において前記カバーに圧接されることにより前記カバーと前記筐体本体との間に生じる隙間を封じる封止部と、を有し、
前記封止部の長手方向に直交する断面において、前記本体部における前記封止部の前記両端部が固定される2つの固定部の並び方向における前記封止部の幅は、前記2つの固定部の並び方向における前記本体部の幅よりも長く、前記封止部の周方向における中央部を前記本体部における前記2つの固定部の間の部位である中間部に接触させた状態で、前記封止部のうち曲率半径が最小となる部位に加わる応力は、前記曲率半径が最小となる部位の弾性を維持できる応力の最大値以下であり、
前記封止部材の前記本体部は、前記仕切板に固定されている。
本発明によれば、封止部の周方向における中央部を本体部における2つの固定部の間の部位である中間部に接触させた状態で、封止部のうち曲率半径が最小となる部位に加わる応力は、曲率半径が最小となる部位の弾性を維持できる応力の最大値以下である。これにより、封止部での亀裂の発生が抑制され封止部材の劣化が抑制される。
本発明の実施の形態1に係る空気調和機の分解斜視図である。 実施の形態1に係る空気調和機の図1のA−A線における断面矢視図である。 実施の形態1に係る封止部材の断面図である。 実施の形態1に係る封止部材について、(A)は封止部を上方から押圧した状態を示す図であり、(B)は封止部を斜め上方から押圧した状態を示す図である。 実施の形態1に係る封止部材の一使用例を示す断面図である。 比較例に係る封止部材について、(A)は封止部が押圧されていない状態を示す断面図であり、(B)は封止部を上方から押圧した状態を示す断面図である。 本発明の実施の形態2に係る封止部材の断面図である。 実施の形態2に係る封止部材について、(A)は封止部を上方から押圧した状態を示す図であり、(B)は封止部を斜め上方から押圧した状態を示す図である。 本発明の実施の形態3に係る封止部材の断面図である。 変形例に係る封止部材の断面図である。 変形例に係る封止部材の断面図である。
以下、本発明に係る封止部材の各実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
(実施の形態1)
本実施の形態に係る封止部材を備える空気調和機は、鉄道の車両の天井に設置され、車両の外部から吸い込んだ空気を冷却または加熱して車両内へ吐出する。図1および図2に示すように、空気調和機1は、送風機18と、2つの熱交換器17と、送風機18および2つの熱交換器17を収納する筐体10と、筐体10の一部に装着された封止部材14と、を備える。
熱交換器17は、冷媒が充填された冷媒管を有し、送風機18により筐体10の外部から吸い込まれた空気と熱交換する。
筐体10は、開口部12aを有する平面視矩形の箱状の筐体本体12と筐体本体12の開口部10aを覆うカバー11とを有する。筐体本体12は、第1側壁124、125と、第2側壁121と、第3側壁123と、隔壁122と、底壁126と、2つの仕切板16と、を有する。筐体本体12およびカバー11は、いずれも金属から形成されている。第1側壁124、125のカバー11側の端面における、隔壁122よりも第2側壁121側には、3つのガイシ13が等間隔で並設されている。なお、本実施の形態では、ガイシ13が3つの例について説明しているが、ガイシ13の数は3つに限定されるものではなく、2つ以下であってもよいし、4つ以上であってもよい。
第2側壁121は、矩形板状の主部121aと平面視で半楕円状の形状を有する副部121bとから構成される。第3側壁123は、第2側壁121と同様の形状を有し、主部123aと、副部123bと、から構成される。隔壁122は、第2側壁121と第3側壁123との間に設けられている。隔壁122は、外形が第2側壁121、第3側壁123と同様であり、主部122aと副部122bとから構成され、主部122aの一部に平面視矩形状の開口部122cが設けられている。
底壁126は、第1側壁124、125と第2側壁121と隔壁122とで囲まれた領域S1のカバー11側とは反対側を覆っている。第1側壁124、125と第3側壁123と隔壁122とで囲まれた領域S2のカバー11側とは反対側には、開口部127が形成されている。送風機18は、底壁126の中央部に固定された状態で、領域S1内に配置されている。隔壁122の開口部122cは、図2に示すように、送風機18のファン18aの側方に位置する。
2つの仕切板16は、矩形板状であり、送風機18のファン18aの、第1側壁124、125の対向方向における両側方それぞれに配置されている。2つの仕切板16の両端部は、それぞれ第2側壁121、隔壁122に固定されている。熱交換器17は、領域S1を、仕切板16、第1側壁124、125、第2側壁121、隔壁122およびカバー11で囲まれた領域S11と、仕切板16、底壁126、第2側壁121、隔壁122およびカバー11で囲まれた領域S12とに区切るように配置されている。送風機18は領域S12に配置されている。
カバー11は、図1および図2に示すように、長尺でありその短手方向にアーチ状に湾曲した板状である。カバー11における筐体10の領域S11を覆う部位には、第1通風孔11aが設けられ、カバー11における筐体10の領域S12を覆う部位には、第2通風孔11bが設けられている。カバー11は、端部がガイシ13に当接した状態で筐体本体12に取り付けられている。
図2に示すように、送風機18のファン18aが回転すると、破線矢印AR1に示すように、筐体10の外部の空気が、カバー11の第1通風孔11aを通じて筐体10内の領域S11に吸い込まれている。そして、領域S11内に吸い込まれた空気は、熱交換器17により熱交換されて領域S12内へ移動し、破線矢印AR2に示すように、送風機18に吸い込まれる。送風機18に吸い込まれた空気の大部分は、隔壁122の開口部122cから筐体10の領域S2へ吐出され、残りの部分は、破線矢印AR3に示すように、カバー11の第2通風孔11bから筐体10外部へ放出される。筐体10の領域S2へ吐出された空気は、図1に示す開口部127を通って車両内へ放出される。
封止部材14は、仕切板16と第2側壁121と隔壁122とに固定されている。封止部材14は、図3に示すように、本体部140と封止部142とを備える。図3では、本体部140が、筐体本体12の仕切板16の端部に固定されている場合を示している。また、仕切板16の端部の厚さ方向に直交し且つ仕切板16の端部の厚さ方向における中央部を通る仮想平面を仮想基準面PL1としている。この封止部材14は、押出し成形法により作製することができる。
本体部140は、断面U字状に形成された長尺の芯材19と、芯材19を覆う被覆部141と、被覆部141の内側に突出する複数の返し部143と、を有する。返し部143は、被覆部141と一体に形成され、その先端部が被覆部141の内側に挿入された仕切板16の端部側面に当接している。また、各返し部143は、被覆部141の内側面から被覆部141の奥側へ傾斜する形で被覆部141の内側へ突出している。これにより、封止部材14に対して第2側壁121、隔壁122または仕切板16から離脱させる方向への外力が加わった場合に、封止部材14の第2側壁121、隔壁122または仕切板16の端部からの離脱が抑制される。
芯材19は、ポリプロピレンのような硬質の合成樹脂から形成されている。芯材19に要求される耐熱性と硬度を考慮すれば、芯材19を形成する合成樹脂はポリプロピレンが好ましい。また、封止部材14が固定される第2側壁121および隔壁122の平面視半楕円形状の副部121b、122bの曲率半径が1800mmであるとする。この場合、芯材19の長さL2が20mm以上になると、封止部材14を副部121b、122bのカバー11側の端部に沿った形状に曲げるのが難しくなる。ここで、芯材19の長さL2は、芯材19の長手方向に直交し且つ仮想基準面PL1に平行な方向における芯材19の長さである。一方、芯材19の長さL2が10mm以下の場合、封止部材14が副部121b、122bの端部を挟持する力が弱くなり封止部材14が副部121b、122bから脱落する虞がある。これらのことから、芯材19の長さL2は、10mm超20mm未満の範囲内であることが好ましく、この範囲の中央値である15mmが最適である。
被覆部141および返し部143は、オレフィン系熱可塑性エラストマのような合成樹脂から形成されている。被覆部141および返し部143に要求される耐熱性および耐候性やこれらに対する環境規制(RoHS規制)を考慮すれば、被覆部141および返し部143を形成する合成樹脂は、オレフィン系熱可塑性エラストマが好ましい。被覆部141および返し部143を形成するオレフィン系熱可塑性エラストマとしては、鉄道車両材料難燃試験において難燃性と評価されるものである必要がある。そこで、被覆部141および返し部143を形成するオレフィン系熱可塑性エラストマとしては、水酸化マグネシウムまたは水酸化アルミニウムのような無機系難燃剤を含むオレフィン系熱可塑性エラストマが用いられている。被覆部141および返し部143に要求される環境規制を考慮すれば、難燃剤としては上記無機系難燃剤が好ましい。また、封止部材14が固定される第2側壁121および隔壁122の平面視半楕円形状の副部121b、122bの曲率半径が1800mmであるとする。この場合、被覆部141のJIS K 6253で規定されるショアA硬度(以下、単に「ショアA硬度」と称する。)が80Hs以上になると、封止部材14を副部121b、122bのカバー11側の端部に沿った形状に曲げるのが難しくなる。一方、被覆部141のショアA硬度が60Hs以下の場合、封止部材14を副部121b、122bのカバー11側の端部に沿った形状に曲げ易くなる。しかしながら、被覆部141のショアA硬度が低いほど、被覆部141の無機系難燃剤の含有量が低くなる。従って、被覆部141のショアA硬度が60Hs以下の場合、被覆部141の耐火性が十分に得られない虞がある。これらのことから、被覆部141のショアA硬度は、60Hs超80hs未満の範囲内であることが好ましく、この範囲の中央値である70Hsが最適である。
被覆部141の長さL1は、鉄道車輌工業界規格JRIS R 0322の絶縁規格(架空線式電車線の標準電圧)を考慮して、30mm以上に設定されている。ここで、被覆部141の長さL1は、芯材19の長手方向に直交し且つ仮想基準面PL1に平行な方向における長さである。
封止部142は、図3に示すように、長尺であり長手方向に直交する断面がC字状であるとともに長手方向に直交する方向における両端部それぞれが本体部140に固定されている。この封止部142は、本体部140が筐体本体12に固定された状態でカバー11側に突出し、筐体本体12にカバー11が装着された状態においてカバー11に圧接されることによりカバー11と筐体本体12との間に生じる隙間を封じる。封止部142は、本体部140の被覆部141と同様に、無機系難燃剤を含むオレフィン系熱可塑性エラストマのような合成樹脂から形成され、被覆部141と連続一体となっている。
封止部142の長手方向に直交する断面において、本体部140における封止部142の両端部が固定される2つの固定部P11、P12の並び方向における封止部142の幅L5’は、2つの固定部P11、P12の並び方向における本体部140の幅L4よりも長い。封止部材14について、押圧部材PUで仮想基準面PL1に平行な方向から押圧して封止部142の周方向における中央部P13を本体部140における2つの固定部P11、P12の間の中間部141aに接触させた状態を図4(A)に示す。封止部142のうち曲率半径R15、R16が最小となる部位P15、P16に加わる応力は、部位P15、P16の弾性を維持できる応力の最大値以下となっている。この場合、部位P15、P16の曲率半径R15、R16は、封止部142を形成する材料と封止部142の厚さにより定まる。例えば封止部142がショアA硬度70Hsの無機系難燃剤を含む熱可塑性エラストマから形成された厚さが1.5mmの場合、曲率半径R15、R16は、0.5mm以上であればよい。封止部142の周方向の長さL5は、2つの固定部P11、P12の間の長さL6よりも長く、部位P15、P16に加わる応力が部位P15、P16の弾性を維持できる応力の最大値以下となるような長さに設定されている。以下の説明では封止部142の中央部P13を本体部140の中間部141aに接触させた状態を封止部142の完全圧縮状態と称する。
封止部142が、前述のように無機系難燃剤を含むオレフィン系熱可塑性エラストマから形成されており、そのショアA硬度が60Hs超80Hs未満であるとする。また、本体部140の仮想基準面PL1に直交する方向における幅L4と封止部142の仮想基準面PL1に直交する方向における幅L5’とがいずれも7mm程度であり、封止部142の長さが15mm程度であるとする。この場合、封止部142の厚さが3mm以上になると、封止部142の厚さが厚くなった分、封止部142のうち曲率半径が最小となる部位に加わる応力が大きくなってしまう。そして、封止部142の完全圧縮状態において、封止部142のうち曲率半径が最小となる部位に加わる応力が、その曲率半径が最小となる部位の弾性を維持できる応力の最大値を超えてしまう。一方、封止部142の厚さが1mm以下の場合、封止部142の強度が不十分になり破断が生じやすくなる虞がある。これらのことから、封止部142の厚さは、1mm超3mm未満が好ましく、この範囲の中央値である1.5mmが最適である。
なお、封止部142の完全圧縮状態では、封止部142の内側における封止部142の中央部P13と本体部140の中間部141aとの接触部分の両側に空間A12が形成されている。また、この状態では、仮想基準面PL1に直交する方向において、封止部142の幅L5’が本体部140の幅L4よりも長くなる。
封止部材14の封止部142を押圧部材PUで仮想基準面PL1に交差する方向から押圧して封止部142の一部P17を封止部142の基端部P18に接触させた状態を図4(B)に示す。封止部142のうち曲率半径R18が最小となる基端部P18に加わる応力は、基端部P18の弾性を維持できる応力の最大値以下となっている。以下の説明では封止部142を仮想基準面PL1に交差する方向から押圧した状態を封止部142の斜め圧縮状態と称する。封止部142の斜め圧縮状態においても、封止部142の内側に2つの空間A13が形成されている。
封止部材14は、図2に示すように、カバー11が筐体本体12に取り付けられた状態で、その封止部142がカバー11の内面に当接している。これにより、熱交換させる空気ができるだけ熱交換器17へ流れるようにし、第2側壁121、隔壁122および仕切板16のカバー11側の端部とカバー11との間に生じる隙間を通じて、領域S12への空気の流入(図2の矢印AR30参照)を防ぐことができる。
また、封止部材14は、図5に示すように、封止部142が完全圧縮状態ではなく、カバー11により少し押圧された状態で使用されることもある。この場合、封止部142の一部P19が、封止部142の弾性力によりカバー11に圧接された状態となり、第2側壁121、隔壁122および仕切板16のカバー11側の端部とカバー11との間に生じる隙間が封止される。
次に、本実施の形態に係る封止部材14の特徴について比較例と比較しながら説明する。比較例に係る封止部材9014も、図6(A)に示すように、本体部140と封止部9142とから構成される。なお、図6(A)および(B)において本実施の形態と同様の構成については図3、図4(A)および図4(B)と同一の符号を付している。封止部9142の長手方向に直交する断面において、封止部9142の周方向の長さL95は、本実施の形態に係る封止部材14の封止部142の周方向における長さL5よりも短い。
ここで、本実施の形態に係る封止部材14と前述の比較例に係る封止部材9014とについて、筐体本体12の第2側壁121および隔壁122への装着状態の観察と電気的絶縁性試験と耐熱性試験とを実施した結果について説明する。本実施の形態に係る封止部材14として、被覆部141の長さL1が30mm、芯材19の長さL2が15mm、封止部142の長さL3が14mm、封止部142の厚さが1.5mmに設定されたものを準備した。ここで、長さL3は、前述のように芯材19の長手方向に直交し且つ仮想基準面PL1に平行な方向における封止部142の長さである。また、芯材19は、ポリプロピレンから形成され、被覆部141、返し部143および封止部9142は、無機系難燃剤として水酸化マグネシウムを含みショアA硬度が70Hsのオレフィン系熱可塑性エラストマから形成されている。また、この封止部材14は、図4(A)に示すように封止部142が完全圧縮状態の場合、封止部142の長手方向に直交する断面で、封止部142の部位P15、P16の最小曲率半径R15、R16が0.5mm(φ1.0mm)以上となるように設定されている。
一方、比較例に係る封止部材9014として、被覆部141の長さL1が30mm、芯材19の長さL2が15mm、封止部9142の長さL3が7mm、封止部9142の厚さは1.5mmに設定されたものを準備した。ここで、芯材19、被覆部141、返し部143および封止部9142を形成する材料は、前述の本実施の形態に係る封止部材14と同一である。この封止部材9014は、図6(B)に示すように封止部9142が完全圧縮状態の場合、封止部9142の内側にはほとんど空間が形成されていない。
装着状態の観察では、第2側壁121または隔壁122の副部121b、122bを模擬した厚さ1.5mmのステンレス鋼(SUS304)からなる板材を用いて、この板材の湾曲した端部への装着状態を観察した。本実施の形態に係る封止部材14および比較例に係る封止部材9014のいずれも、板材の湾曲した端部に装着された状態において、封止部142、9142の表面の波打ちのような外観異常が確認されず良好であった。
電気的絶縁性試験では、上記板材の湾曲した端部に装着された封止部材14、9014の封止部142、9142に電極を接触させて板材と電極との間に4.5kVの電圧を印加した状態で1分間放置し絶縁破壊が生じるか否かを判定した。本実施の形態に係る封止部材14および比較例に係る封止部材9014のいずれも、絶縁破壊が確認されなかった。
耐熱性試験では、各封止部材14、9014を封止部142、9142の完全圧縮状態を維持しつつ100℃のオーブンの中に1週間放置した。ここで、封止部材14、9014は、その封止部142、9142に厚さ1mm、幅25mm、長さ100mmのステンレス鋼の板材を押し当てられた状態を維持することにより封止部142、9142の完全圧縮状態が維持された。図6(B)に示すように封止部9142が完全圧縮状態にある場合、封止部9142のうち曲率半径が最小となる部位P9015、P9016に応力が最も集中する。この耐熱性の試験では、比較例に係る封止部材9014では、応力が最も集中する部位P9015、P9016に亀裂が発生した。これは、比較例に係る封止部材9014では、封止部9142のうち曲率半径が最小となる部位P9015、P9016の最小曲率半径R9015、R9016が、封止部9142に加わる応力の弾性限界点近傍に対応する長さであるためと考えられる。一方、本実施の形態に係る封止部材14では、封止部142に亀裂が発生しなかった。これは、本実施の形態に係る封止部材14では、封止部142のうち曲率半径R15、R16が最小となる部位P15、P16に加わる応力が、部位P15、P16の弾性を維持できる応力の最大値以下であるためと考えられる。以上の結果から、本実施の形態に係る封止部材14は、耐熱性において比較例に係る封止部材9014に比べて優れていることが判った。
以上説明したように、本実施の形態に係る封止部材14では、封止部142の完全圧縮状態において、封止部142のうち曲率半径R15、R16が最小となる部位P15、P16に加わる応力が、部位P15、P16の弾性を維持できる応力の最大値以下である。これにより、封止部142での亀裂の発生が抑制され封止部材14の劣化が抑制される。特に、封止部材14が封止部142の完全圧縮状態または斜め圧縮状態が維持されつつ高温の環境で使用される場合において、比較例に係る封止部材9014に比べて封止部142での亀裂の発生が抑制される。
また、本実施の形態に係る封止部材14では、芯材19がポリプロピレンから形成されている。これにより、耐熱性を確保しつつ金属製の芯材を有する封止部材に比べてフレキシブルな封止部材14を実現できる。この芯材19は、特に、筐体本体12の第2側壁121、隔壁122の副部121b、122bの湾曲した端部への適用に最適な硬度であるという利点がある。また、被覆部141、返し部143および封止部142は、無機系難燃剤を含むオレフィン系熱可塑性エラストマから形成されている。これにより、被覆部141、返し部143および封止部142は、それらに要求される耐熱性および耐候性やそれらに対する環境規制の観点から最適なものとなっている。更に、被覆部141および封止部142のショアA硬度は、60Hs超80Hs未満である。これにより、筐体本体12の第2側壁121および隔壁122の副部121b、122bの曲率半径が1800mmである場合、耐熱性を確保しつつ封止部材14を副部121b、122bの端部に沿った形状に曲げることができるという利点がある。
更に、本実施の形態に係る芯材19の長手方向および両端部の並び方向に直交する方向における芯材の長さL2は、本体部140が固定される第2側壁121および隔壁122の副部121b、122bの曲率半径に応じて設定される。これにより、本実施の形態に係る封止部材14および比較例に係る封止部材9014のいずれも、封止部材14が第2側壁121および隔壁122の副部121b、122bの端部に装着された状態において、封止部142の表面の外観が良好になるという利点がある。
ところで、空気調和機1が鉄道車両に搭載される場合、鉄道車輌工業界規格JRIS R 0322の絶縁規格(架空線式電車線の標準電圧)を満たす必要がある。この絶縁規格では、金属製の筐体本体12における金属の露出部分と金属製のカバー11との間の最短距離が30mm以上であることが要求されている。これに対して、本実施の形態に係る空気調和機1の封止部材14では、本体部140の被覆部141の長さL1が前述のように30mm以上に設定されている。これにより、金属製の筐体本体12における金属の露出部分と金属製のカバー11との間の最短距離を30mm以上確保できる。
また、本実施の形態に係る本体部140は、内側に突出する返し部143を有する。これにより、封止部材14は、接着剤を使用せずに第2側壁121、隔壁122または仕切板16の端部に押し込むだけで装着することが可能であるという利点がある。
(実施の形態2)
本実施の形態に係る封止部材は、本体部140における封止部の両端部が固定される固定部の位置が実施の形態1と相違する。図7に示すように、本実施の形態に係る封止部材2014では、本体部140の中間部141aが、封止部2142の長手方向に直交する断面において、本体部140の2つの固定部P21、P22よりも封止部2142の中央部P23側に突出している。なお、図7において実施の形態1と同様の構成については図3と同一の符号を付している。本体部140における封止部2142が固定される固定部P21、P22は、仮想基準面PL1に直交する方向における本体部140の両側に位置している。また、固定部P21、P22は、中間部141aの封止部2142の中央部P23側の端部よりも長さL27だけ封止部2142の中央部P23から離れた位置にある。また、仮想基準面PL1に直交する方向に対する封止部2142の端部のなす角度θ1は、45度よりも大きい角度に設定されている。
封止部2142の長手方向に直交する断面において、本体部140における封止部2142の両端部が固定される2つの固定部P21、P22の並び方向における封止部2142の幅L25’は、2つの固定部P21、P22の並び方向における本体部140の幅L4よりも長い。また、図8(A)に示すように、封止部2142が完全圧縮状態の場合において、封止部2142のうち曲率半径R25、R26が最小となる部位P25、P26に加わる応力は、部位P25、P26の弾性を維持できる応力の最大値以下である。封止部2142の周方向の長さL25は、2つの固定部P21、P22の間の長さL26よりも長く、部位P25、P26に加わる応力が部位P25、P26の弾性を維持できる応力の最大値以下となるような長さに設定されている。
本体部140の中間部141aが、2つの固定部P21、P22よりも封止部2142の中央部P23側に突出していることにより、封止部2142の完全圧縮状態において、封止部2142の内側における封止部2142の中央部P23と中間部141aとの接触部分の両側に空間A22が形成される。
また、図8(B)に示すように、封止部2142が斜め圧縮状態の場合において封止部2142のうち曲率半径R28が最小となる部位P28に加わる応力は、部位P28の弾性を維持できる応力の最大値以下である。ここで、封止部2142の本体部140の中間部141aに接触する部位P27は、封止部2142の中央部P23よりも封止部2142の一方の端部側にずれた位置にある。封止部2142が斜め圧縮状態の場合においても封止部2142の内側に2つの空間A23が形成されている。
次に、本実施の形態に係る封止部材2014について、筐体本体12の第2側壁121および隔壁122への装着状態の観察と電気的絶縁性試験と耐熱性試験を実施した結果について説明する。装着状態の観察、電気的絶縁性試験および耐熱性試験の内容は、実施の形態1で説明した内容と同一である。本実施の形態に係る封止部材2014として、被覆部141の長さL1が30mm、芯材19の長さL2が15mm、封止部2142の長さL23が18mm、封止部2142の厚さが1.5mm、封止部2142の端部の角度θ1が80度に設定されたものを準備した。長さL23は、芯材19の長手方向に直交し且つ仮想基準面PL1に平行な方向における封止部2142の長さである。角度θ1は、仮想基準面PL1に直交する方向に対する封止部2142の端部のなす角度である。また、芯材19、被覆部141、返し部143および封止部2142を形成する材料は、前述の実施の形態1で説明した装着状態の観察、電気的絶縁性試験および耐熱性試験に用いられた封止部材14と同一である。また、この封止部材2014は、図8(A)に示すように封止部2142が完全圧縮状態の場合、封止部2142の長手方向に直交する断面で、封止部2142の部位P25、P26の最小曲率半径R25、R26が0.5mm(φ1.0mm)以上となるように設定されている。
本実施の形態に係る封止部材2014は、装着状態の観察においてその表面の波打ちのような外観異常が確認されず良好であり、電気的絶縁性試験においても絶縁破壊が確認されなかった。また、この封止部材2014は、耐熱性試験において封止部2142での亀裂の発生が確認されなかった。これらの結果から、本実施の形態に係る封止部材2014は、耐熱性において実施の形態1で説明した比較例に係る封止部材9014に比べて優れていることが判った。
以上説明したように、本実施の形態に係る封止部材2014は、本体部140の中間部141aが、2つの固定部P21、P22よりも封止部2142の中央部P23側に突出している。これにより、封止部2142が完全圧縮状態または斜め圧縮状態の場合において、封止部2142のうち曲率半径が最小となる部位P25、P26の最小曲率半径R25、R26は、実施の形態1の場合に比べて大きくなる。従って、実施の形態1に係る封止部材14に比べて、封止部2142の各部分に加わる応力を低減することができるので、封止部2142での亀裂の発生を抑制できる。特に、封止部2142を完全圧縮状態または斜め圧縮状態が維持されつつ高温の環境で封止部材2014が使用される場合において封止部2142での亀裂の発生を抑制できる。
(実施の形態3)
本実施の形態に係る封止部材は、封止部が突起部を有する点で実施の形態1と相違する。図9に示すように、本実施の形態に係る封止部材3014では、封止部3142が本体部140側とは反対側に突出する突起部3144を有する。なお、図9において、実施の形態1と同様の構成については図3と同一の符号を付している。突起部3144の基端部は、封止部3142の周方向における中央部P33よりも封止部3142の周方向における端部側に位置する。
ここで、本実施の形態に係る封止部材3014について、筐体本体12の第2側壁121および隔壁122への装着状態の観察と電気的絶縁性試験と耐熱性試験を実施した結果について説明する。筐体本体12の第2側壁121および隔壁122への装着状態の観察、電気的絶縁性試験および耐熱性の試験の内容は、実施の形態1で説明した内容と同一である。本実施の形態に係る封止部材3014として、被覆部141の長さL1が30mm、芯材19の長さL2が15mm、封止部3142の突起部3144を除いた部分の長さL3が14mm、封止部3142の厚さが1.5mm、突起部3144の長さが2mmに設定されたものを準備した。ここで、長さL3は、芯材19の長手方向に直交し且つ仮想基準面PL1に平行な方向における封止部3142の突起部3144を除いた部分の長さである。また、芯材19、被覆部141、返し部143および封止部3142を形成する材料は、前述の実施の形態1で説明した装着状態の観察、電気的絶縁性試験および耐熱性試験に用いられた封止部材14と同一である。また、この封止部材3014は、封止部3142が完全圧縮状態の場合、封止部3142の長手方向に直交する断面で、封止部3142のうち曲率半径が最小となる部位の最小曲率半径が0.5mm(φ1.0mm)以上となるように設定されている。
本実施の形態に係る封止部材3014は、装着状態の観察において、その表面の波打ちのような外観異常が確認されず良好であり、電気的絶縁性試験においても絶縁破壊が確認されなかった。また、この封止部材3014は、耐熱性試験において封止部3142での亀裂の発生が確認されなかった。これらの結果から、本実施の形態に係る封止部材3014は、耐熱性において実施の形態1で説明した比較例に係る封止部材9014に比べて優れていることが判った。
以上説明したように、本実施の形態に係る封止部材3014は、実施の形態1に係る封止部材14と同様に、封止部3142の各部分に加わる応力を低減することができるので、封止部3142での亀裂の発生を抑制できる。
また、筐体本体12の第2側壁121、隔壁122または仕切板16の寸法誤差や、第2側壁121または隔壁122の副部121b、122bの形状とカバー11の形状との不整合があった場合、第2側壁121、隔壁122または仕切板16とカバー11との間に隙間が生じうる。これに対して、本実施の形態に係る封止部3142は、突起部3144を有する。これにより、第2側壁121、隔壁122または仕切板16とカバー11との間に生じる隙間が埋められるので、第2側壁121、隔壁122または仕切板16やカバー11の寸法誤差や第2側壁121または隔壁122の副部121b、122bの形状とカバー11の形状との不整合に対する許容範囲を大きくすることができる。
(変形例)
以上、本発明の各実施の形態について説明したが、本発明は前述の各実施の形態によって限定されるものではない。例えば図10に示す封止部材4014のように、仮想基準面PL1に直交する方向に対する封止部4142の端部のなす角度θ2が、45度以下の角度に設定されているものであってもよい。
ここで、本変形例に係る封止部材4014について、筐体本体12の第2側壁121および隔壁122への装着状態の観察と電気的絶縁性試験と耐熱性試験を実施した結果について説明する。筐体本体12の第2側壁121および隔壁122への装着状態の観察、電気的絶縁性試験および耐熱性の試験の内容は、実施の形態1で説明した内容と同一である。本変形例に係る封止部材4014として、被覆部141の長さL1が30mm、芯材19の長さL2が15mm、封止部4142の長さL43が18mm、封止部4142の厚さが1.5mm、封止部4142の端部の角度θ2が40度に設定されたものを準備した。ここで、長さL43、θの定義は、実施の形態2で説明したL23の定義と同一である。芯材19、被覆部141、返し部143および封止部4142を形成する材料は、前述の実施の形態1で説明した装着状態の観察、電気的絶縁性試験および耐熱性試験に用いられた封止部材14と同一である。また、この封止部材4014は、封止部4142が完全圧縮状態の場合、封止部4142の長手方向に直交する断面で、封止部4142のうち曲率半径が最小となる部位の最小曲率半径が0.5mm(φ1.0mm)以上となるように設定されている。
本変形例に係る封止部材4014は、装着状態の観察において、その表面の波打ちのような外観異常が確認されず良好であり、電気的絶縁性試験においても絶縁破壊が確認されなかった。また、この封止部材4014は、耐熱性試験において封止部4142での亀裂の発生が確認されなかった。これらの結果から、本実施の形態に係る封止部材4014は、耐熱性において実施の形態1で説明した比較例に係る封止部材9014に比べて優れていることが判った。
以上説明したように、本変形例に係る封止部材4014では、仮想基準面PL1に直交する方向に対する封止部4142の端部のなす角度θ2が、45度以下の角度に設定されている。これにより、封止部4142が完全圧縮状態または斜め圧縮状態の場合において、封止部4142のうち曲率半径が最小となる部位の最小曲率半径は、実施の形態2の場合に比べて大きくなる。従って、実施の形態2に係る封止部材2014に比べて、封止部4142の各部分に加わる応力を低減することができるので、実施の形態2に係る封止部材2014に比べて封止部4142での亀裂の発生を抑制できる。
前述の実施の形態2では、封止部材2014の封止部2142に突起部が無い構成について説明したが、これに限らず、図11に示す封止部材5014のように、封止部5142が突起部5144を有する構成であってもよい。この封止部材5014では、実施の形態2と同様に、本体部140の中間部141aが、封止部5142の長手方向に直交する断面において、本体部140の2つの固定部P21、P22よりも封止部5142の中央部P53側に突出している。
前述の各実施の形態では、筐体本体12の第2側壁121、隔壁122が平面視半楕円形状の副部122b、123bを有する例について説明したが、第2側壁121、隔壁122の形状はこれに限定されるものではない。第2側壁121、隔壁122が、平面視矩形状または平面視台形状の副部を有するものであってもよい。或いは、第2側壁121、隔壁122は、矩形板状でありその短手方向の長さが第1側壁124、125の短手方向の長さに等しく、副部が無い構成であってもよい。
前述の各実施の形態では、芯材19はポリプロピレン以外の他の硬質の合成樹脂から形成されてもよい。被覆部141は、熱可塑性エラストマ以外の他の軟質の合成樹脂またはクロロプレンゴムのような絶縁性のゴムから形成されていてもよい。
以上、本発明の各実施の形態および変形例(なお書きに記載したものを含む。以下、同様。)について説明したが、本発明はこれらに限定されるものではない。本発明は、実施の形態及び変形例が適宜組み合わされたもの、それに適宜変更が加えられたものを含む。
本発明は、鉄道車両に搭載される空気調和機に好適に利用することができる。
1 空気調和機、10 筐体、10a,12a,122c,127 開口部、11 カバー、11a 第1通風孔、11b 第2通風孔、12 筐体本体、13 ガイシ、14,2014,3014,4014,5014 封止部材、16 仕切板、17 熱交換器、18 送風機、18a ファン、19 芯材、15 モータ、121 第2側壁、121a,122a,123a 主部、121b,122b,123b 副部、122 隔壁、123 第3側壁、124,125 第1側壁、126 底壁、140 本体部、141 被覆部、141a 中間部、142,2142,3142,4142,5142 封止部、143 返し部、3144,5144 突起部、P11,P12,P21,P22 固定部、P13,P23,P33,P43,P53 中央部、P15,P16,P25,P26 部位、P18 基端部、PL1 仮想基準面

Claims (7)

  1. 開口部を有する筐体本体と前記筐体本体の前記開口部を覆うカバーとを有する筐体の前記筐体本体に固定された本体部と、
    長尺であり長手方向に直交する断面がC字状であり長手方向に直交する方向における両端部それぞれが前記本体部に固定され、前記本体部が前記筐体本体に固定された状態で前記カバー側に突出し前記筐体本体にカバーが装着された状態において前記カバーに圧接されることにより前記カバーと前記筐体本体との間に生じる隙間を封じる封止部と、を備え、
    前記本体部は、合成樹脂によって形成された芯材及び前記芯材を覆う被覆部を有し、
    前記芯材は、前記被覆部よりも硬質であり、
    前記封止部の長手方向に直交する断面において、前記本体部における前記封止部の前記両端部が固定される2つの固定部の並び方向における前記封止部の幅は、前記2つの固定部の並び方向における前記本体部の幅よりも長く、
    前記封止部の周方向における中央部を前記本体部における前記2つの固定部の間の部位である中間部に接触させた状態で、前記封止部のうち曲率半径が最小となる部位に加わる応力は、前記曲率半径が最小となる部位の弾性を維持できる応力の最大値以下である、
    封止部材。
  2. 前記芯材は、断面U字状である、
    請求項1に記載の封止部材。
  3. 前記本体部は、前記被覆部と一体に形成され、前記被覆部の内側に突出し、前記筐体本体の側面に当接する返し部を有する、
    請求項1又は請求項2に記載の封止部材。
  4. 前記中間部は、前記封止部の長手方向に直交する断面において、前記2つの固定部よりも前記封止部の周方向における中央部側に突出している、
    請求項1〜3のいずれか1項に記載の封止部材。
  5. 前記封止部は、前記本体部側とは反対側に突出する突起部を有し、
    前記突起部の基端部は、前記封止部の周方向における中央部よりも前記封止部の周方向における端部側に位置する、
    請求項1〜4のいずれか1項に記載の封止部材。
  6. 開口部を有する筐体本体と前記筐体本体の前記開口部を覆うカバーとを有する筐体の前記筐体本体に固定された本体部と、
    長尺であり長手方向に直交する断面がC字状であり長手方向に直交する方向における両端部それぞれが前記本体部に固定され、前記本体部が前記筐体本体に固定された状態で前記カバー側に突出し前記筐体本体にカバーが装着された状態において前記カバーに圧接されることにより前記カバーと前記筐体本体との間に生じる隙間を封じる封止部と、を備え、
    前記封止部の長手方向に直交する断面において、前記本体部における前記封止部の前記両端部が固定される2つの固定部の並び方向における前記封止部の幅は、前記2つの固定部の並び方向における前記本体部の幅よりも長く、
    前記封止部の周方向における中央部を前記本体部における前記2つの固定部の間の部位である中間部に接触させた状態で、前記封止部のうち曲率半径が最小となる部位に加わる応力は、前記曲率半径が最小となる部位の弾性を維持できる応力の最大値以下であり、
    前記本体部は、
    合成樹脂から断面U字状に形成された長尺の芯材と、
    合成樹脂またはゴムから形成され前記芯材を覆う被覆部と、
    を有し、
    前記芯材は、ポリプロピレンから形成され、
    前記被覆部および前記封止部は、無機系難燃剤を含むオレフィン系熱可塑性エラストマから形成され、ショアA硬度が60Hs超80Hs未満である
    止部材。
  7. 送風機と、
    熱交換器と、
    開口部を有する筐体本体と前記筐体本体の前記開口部を覆うカバーとを有し前記送風機および前記熱交換器を収納する筐体と、
    止部材と、を備え、
    前記筐体本体は、前記筐体の外部から空気が導入される第1領域と前記第1領域に導入された空気のうち前記熱交換器により熱交換された空気が存在する第2領域とを仕切る仕切板を有し、
    前記封止部材は、
    前記筐体本体に固定された本体部と、
    長尺であり長手方向に直交する断面がC字状であり長手方向に直交する方向における両端部それぞれが前記本体部に固定され、前記本体部が前記筐体本体に固定された状態で前記カバー側に突出し前記筐体本体にカバーが装着された状態において前記カバーに圧接されることにより前記カバーと前記筐体本体との間に生じる隙間を封じる封止部と、を有し、
    前記封止部の長手方向に直交する断面において、前記本体部における前記封止部の前記両端部が固定される2つの固定部の並び方向における前記封止部の幅は、前記2つの固定部の並び方向における前記本体部の幅よりも長く、前記封止部の周方向における中央部を前記本体部における前記2つの固定部の間の部位である中間部に接触させた状態で、前記封止部のうち曲率半径が最小となる部位に加わる応力は、前記曲率半径が最小となる部位の弾性を維持できる応力の最大値以下であり、
    前記封止部材の前記本体部は、前記仕切板に固定されている、
    空気調和機。
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